JP2009212276A - 露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】露光装置において、ユーザーに負担を課さずに高精度かつ高スループットの、パターン変化による転写誤差を低減する方法を提供する。
【解決手段】原版又は原版基準プレートに形成される複数のマークの位置と、原版における露光領域と、転写誤差に関する調整項目が入力される入力部と、複数のマークの位置情報、露光領域の位置情報、調整項目に基づいて計測に使用するマークを複数のマークから選択する選択部と、計測に使用するマークと基板基準マークを計測する計測部と、計測部による計測結果に基づいて、計測に使用するマークと基板基準マークの位置ずれが減少するように、原版ステージの駆動、基板ステージの駆動、投影光学系のレンズの駆動、光源の波長切替のうち少なくとも1つを行う調整部とを有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、露光装置に関する。
半導体デバイスの製造に用いられる投影露光装置は、原版としてのレチクル上に形成されたパターンを、基板としてのウエハまたはガラスプレート等の上のフォトレジスト層に高い重ね合わせ精度で転写する。そのために、レチクルとウエハとを高精度に位置合わせ(アライメント)することが求められている。また、プロセスの微細化が加速し、装置に許容されるレベルは厳しくなっている。
一方、レチクルを被覆するクロム等の被覆材料は、露光時のレーザー光を吸収し熱膨張することが知られている。この熱膨張が発生すると、レチクル上のパターンが歪んだ状態でウエハ上に転写されるため、転写誤差が発生する。したがって、デバイスを製造する上では、この誤差を低減することが求められている。
デバイス製造時に用いられるレチクルには、露光パターンが描画される領域の外側にアライメント計測用のマークが複数配置され、その配置は露光パターンの種類に関わらず固定化されていることが多い。これは、マーク配置を露光パターンの種類に応じて最適化すると、検証等に時間がかかってしまうことによる。
しかし、実際には、露光領域の位置や面積,パターン分布によって、レチクル全体の形状の変形は異なり、この変形に由来する転写誤差を最小限に抑えるためには、露光動作に先立ってこの変形を的確に捉える必要がある。
特に、デバイスメーカーでは、レチクル資源を有効活用するために1枚のレチクルに対し、そのレチクル全面を露光領域分割して複数レイヤで使用する露光方法が用いられている。この場合には露光領域の位置がレイヤによって大きく異なるため、レチクル全体の形状の変化も大きく異なる。
レチクルステージ上に載置されたレチクルの面形状を計測および調整する方法としては、本出願人は、レチクルの露光領域近傍のマークを計測し、その計測結果に基づいてショット倍率を調整する方法を提案している(特許文献1)。
特開平11−354401
上述したように、レチクル全体の形状変化は状況に応じて様々である。このような、状況によって異なる形状変化を的確に計測・調整するためには、レチクルの露光領域の全体的な変形を代表するような計測値の算出が必要である。そのためには、前述したパターン領域の外側に配置された複数のアライメント計測用マークの中から、露光領域の位置やパターン変化の特性等、そのレイヤでの露光条件に基づいて、最適なマークの位置をその都度ユーザーが選定しなければならない。
しかし、この方法は、設定時間を要することや設定ミスが起きる可能性があることから、ユーザーにとって負担になるという問題がある。
本課題は、露光装置において、ユーザーに負担を課さずにパターン変化による転写誤差を低減する方法を提供することである。
本発明の一側面としての露光装置は、光源からの光を利用して原版のパターンを基板に投影する投影光学系と、原版基準マークを有する原版基準プレートおよび前記原版を保持する原版ステージと、基板基準マークを有する基板基準プレートおよび前記基板を保持する基板ステージと、を有する露光装置であって、前記原版又は前記原版基準プレートに形成される複数のマークの位置と、前記原版における露光領域と、転写誤差に関する調整項目が入力される入力部と、前記複数のマークの位置情報、前記露光領域の位置情報、前記調整項目に基づいて計測に使用するマークを前記複数のマークから選択する選択部と、前記計測に使用するマークと前記基板基準マークを計測する計測部と、前記計測部による計測結果に基づいて、前記計測に使用するマークと前記基板基準マークの位置ずれが減少するように、前記原版ステージの駆動、前記基板ステージの駆動、前記投影光学系のレンズの駆動、前記光源の波長切替のうち少なくとも1つを行う調整部とを有することを特徴とする。
本発明の方法によれば、ユーザーに負担を課さずにパターン変化による転写誤差を低減することが可能となる。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における露光装置100の構成を説明するブロック図である。
図1において、1は、ランプ、レーザー、EUV光源などの露光用の光源を構成した照明光学系であり、露光領域を規定する不図示の可動ブラインド(いわゆる、マスキングブレード)を有する。露光領域は、例えば、レチクル面に描画された回路パターンの位置、大きさ、形状に合わせて適宜その範囲が選択される。レチクルに描画された回路パターンをウエハ(被露光体)上に転写露光する際には、露光装置制御系70の指令が照明光学系制御系30に伝えられ、照明光学系制御系30の指令により照明光学系1の動作が制御される。
2は下面にクロム被覆による実素子パターン領域を形成した石英ガラスのレチクル(原版)であり、レチクルステージ4に保持されている。なお、レチクル2は、バイナリレチクルでもハーフトーンレチクルでもよい。レチクル2には複数のレチクルマークが設けられ、これらのレチクルマークの座標は、レチクルの管理IDに対応させて、後述する記憶部74に記憶される。
本実施形態においては、レチクルマークは、図2に示す第1のレチクルマーク43および第2のレチクルマーク44a〜44zを含む。
3はレチクル基準プレート(原版基準プレート)であり、図1においてはレチクルステージ4に保持されているが、光学的にレチクルと同等な他の位置に固定されていてもよい。
レチクルステージ(原版ステージ)4は、走査型露光装置では投影光学系5の光軸方向(Z方向)に対して前後に直交する方向(Y方向)に駆動可能である。レチクルステージ4の駆動制御は、露光装置制御系70の指令がレチクルステージ制御系40に伝えられ、レチクルステージ制御系40の指令によりレチクルステージ4は駆動制御される。露光装置制御系70は、制御部72、演算処理部73、記憶部74、表示部76、入力部75、選択部77及び調整部78を有する。入力部75では、露光領域の範囲や後述する調整項目を入力する。選択部77は、後述する方法で計測に使用するマークを選択する。調整部78では、転写誤差を減少させるため、レチクルステージの駆動、ウエハステージの駆動、投影光学系のレンズの駆動、光源の波長切替を行う。露光装置制御系70は、露光装置に内蔵していてもよいし、露光装置の外部に構成して、ネットワーク等でつながっていてもよい。また、演算処理部73で行う演算はコンピュータで実行可能なプログラムを実行することによって実現される。演算に要するプログラムは記憶部74に記憶され、演算処理部73は、記憶部74に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって後述の演算を行うことができる。なお、コンピュータで読取可能な記録媒体に記録されたプログラムをインストールすることによっても、記憶部74にプログラムが記憶される。
レチクルステージ4上には不図示のレチクル基準マーク(原版基準マーク)が設けられている。レチクル2の面内の複数箇所において、不図示のアライメントスコープによって、レチクルステージ4上のレチクル基準マークに対する、上述の第1のレチクルマーク43の相対的なずれ量が計測される。計測されたこれらのずれ量に基づいて、レチクルステージ4に対するレチクル2の相対的なずれ量が測定され、ウエハステージ10を、ずれ量に対して投影倍率を勘案した距離を反対方向に駆動することによって、ずれによる転写誤差を相殺する。
レチクル2の第2のレチクルマーク44は、後述のウエハ基準プレート9上に設けられた基準マーク(基板基準マーク)11aとのずれ量の検出に使用される。
投影光学系5は、複数のレンズで構成されており、露光時はレチクル2に描画された回路パターンをウエハ(基板)8上に投影光学系5の縮小倍率に対応した倍率で結像させる。50は投影光学系制御系である。
ウエハステージ(基板ステージ)10上にはウエハ基準プレート(基板基準プレート)9とウエハチャック7が固定され、ウエハ8はウエハチャック7の真空吸着によって保持されている。ウエハステージ10は、投影光学系5の光軸方向(Z方向)およびこの光軸方向に直交する方向(X,Y方向)に移動可能であり、光軸に対して回転させることも可能である。ウエハステージ10の駆動制御は、露光装置制御系70の指令がウエハステージ制御系60に伝えられ、ウエハステージ制御系60の指令によりウエハステージ10は駆動制御される。
投影光学系5の底部周辺には、オフアクシススコープ12が固定されている。重ね合わせ露光を行う際には、ウエハ8上の不図示のマーク計測によってオフアクシススコープ12でアライメントを行った後、ウエハ8上の露光位置が投影光学系5の光軸上に来るようにウエハステージ10を駆動する。
TTR観察光学系(計測部)20は、ファイバ21、ハーフミラー22、観察面との焦点位置を変えるリレーレンズ23、ミラー24、対物レンズ25、撮像素子26を有している。ファイバ21から出射した照明光束はハーフミラー22を通過し、リレーレンズ23とミラー24と対物レンズ25を介してレチクル2上に集光する。レチクル2上に集光した照明光束は、投影光学系5を介してウエハ基準プレート9上に集光する。ウエハ基準プレート9からの反射光は元の光路を戻り、順に投影光学系5、レチクル2、対物レンズ25、ミラー24、リレーレンズ23を介し、ハーフミラー22で反射して撮像素子26に入射する。また、不図示ではあるが、TTR観察光学系20はレチクルステージ4の走査方向(Y方向)に対して左右(X方向)に配置されていて、2つのTTR観察光学系20は両者とも、X方向に駆動可能である。
レチクルステージ4上に載置された、レチクル2の形状およびレチクル2とウエハステージ10との相対位置関係の計測について説明する。図2は、レチクルステージ4上でのレチクル2とレチクル吸着パッド42およびレチクルマーク44a〜44tの関係を示す平面図である。20個のレチクルマーク44a〜44tは、図1でレチクルマーク44として示されるマークである。レチクルマーク44a〜44i,44j〜44rは等間隔かつ左右対称に配置されている。レチクルマーク44a〜44iのそれぞれのマークは、レチクルのスキャン方向(Y方向)に並んでいる。レチクルマーク44j〜44rも同様である。また、44a,44s,44jと44i,44t,44rもまた、等間隔かつ上下対称に配置されている。
なお、本実施形態のレチクルマーク44a〜44tは実素子パターン領域内には配置されていないが、実素子パターン領域内に配置することも可能である。
以下、図1〜図5を参照しながら、レチクルマーク44と基準マーク11aの相対ずれ(X,Y,Z)計測について説明する。
図3は、レチクルマーク44と基準マーク11aの相対ずれ(X,Y,Z)を計測する際の計測シーケンスフローである。図3に示すフローチャートは、例えば、制御系70内の記憶部74に格納される。
まず、ステップS0において、TTR観察光学系20をマーク計測可能位置のX座標へ駆動する。
次いで、ステップS1において、ウエハ基準プレート9上の基準マーク11aが計測光学系の光軸上に来るように、ウエハステージ10をX,Y方向に駆動する。
次いで、ステップS2において、レチクル2の計測すべきレチクルマーク44が計測光学系の光軸上に来るように、レチクルステージ4をY方向に駆動する。
なお、計測すべきレチクルマーク44の選択方法については、後述する。
次いで、ステップS3において、リレーレンズ23を光軸方向に駆動し、レチクル2のマークに焦点を合わせ、リレーレンズ23の合焦点位置に基づいてレチクルマーク44のZ方向の位置(高さ)を算出、記憶する。
次いで、ステップS4において、ウエハステージ10を光軸方向に駆動し、ウエハ基準プレート9上の基準マーク11aに焦点を合わせ、ウエハステージ10の合焦点位置を記憶する。
次いで、ステップS5において、TTR観察光学系20によって、レチクルマーク44と基準マーク11aのX,Y方向の相対ずれ量を計測、記憶する。
次いで、ステップS6では、計測すべき全レチクルマーク44の計測が終了しているかを判定する。
計測すべき全レチクルマーク44の計測が終了していない場合は、ステップS7にて次に計測すべきレチクルマーク44が計測系の光軸上に来るようにレチクルステージ4をY方向に駆動させてステップS5を行う。ステップS7はレチクルステージ4の可動範囲が狭いステッパ(ステップアンドリピート式投影露光装置)の場合は、XY方向に駆動可能なTTR観察光学系20をマーク観察位置に駆動させればよい。
計測すべき全レチクルマーク44の計測が終了するまでステップS0からステップS7を繰り返し、計測シーケンスを終了する。
次に、調整値計算と必要マーク数について説明する。図4に、調整項目と、その調整項目の調整値を求めるために必要な最小マーク数を示す。以下に述べる調整値計算は、例えば、演算処理部73で行う。
ベースラインは、X方向に1個以上、Y方向に1個以上、つまり1個でもマークがあればよい。
ここで、ベースラインとは、オフアクシススコープ12に対するレチクル2の露光領域中心の相対位置を意味する。レチクルステージ4に対するレチクル2の相対位置に関しては、前述したように既に調整されているので、オフアクシススコープ12に対するレチクル2の相対位置に基づいて調整値とすればよい。
したがって、調整値の算出については、例えば、レチクル2に対するウエハステージ10の相対位置をV1,レチクルステージ4に対するレチクルの相対位置をV2,オフアクシススコープ12に対するウエハステージ10の相対位置をV3とすると、
BL=V1+V2−V3
の値に基づく。
レチクル2とウエハステージ10の相対位置関係は、1個のマークを使用するときは、そのマークの計測値に基づく。複数のマークを計測するときは、計測するマークすべての計測値の平均値に基づいても良いし、任意の複数の計測マークの計測値の平均値に基づいてもよいし、または、マークの設計座標に対する計測値に関して近似線を求め、その近似線の切片に基づいてもよい。
レチクルステージ4とレチクル2の相対位置関係の算出法は既述の通りである。オフアクシススコープ12とウエハステージ10の相対位置関係は、ウエハ基準プレート9上のオフアクシス観察用の基準マーク11bがオフアクシススコープ12の下方に来るようにウエハステージ10を駆動後、オフアクシススコープ12で計測する。オフアクシススコープ12とウエハステージ10の相対位置関係はこの計測値に基づく。
倍率X(1次倍率)は、マークのX方向のスパンに対するX方向ずれであるため、X方向に2個以上、Y方向に1個以上のマークがあればよい。調整値の算出については、例えば、上記の最小マーク数の条件においては、マークM1, M2の設計座標をそれぞれM1X,M2X,X方向の計測値をそれぞれM1x,M2xとする。調整値は、マークの計測値の差分(M2x−M1x)を設計値の差分(M2X−M1X)で除した値
ScaleX=(M2x−M1x)/(M2X−M1X)
に基づいて算出される。3個以上のマークを計測するときは、X方向に並ぶ任意の2個以上のマークの計測値から、マークの設計座標に対する計測値に関して近似線を求め、この近似線を表す関数の1次係数(傾き)の値に基づく。
倍率Yに関しても倍率Xのときと同様の考え方をすればよい。
回転Xは、マークのX方向のスパンに対するY方向ずれであるため、X方向に2個以上、Y方向に1個以上のマークがあればよい。調整値の算出については、例えば、上記の最小マーク数の条件においては、マークM1, M2の設計座標をそれぞれM1X,M2X,Y方向の計測値をそれぞれM1y,M2yとする。調整値は、マークの計測値の差分(M2y−M1y)を設計値の差分(M2X−M1X)で除した値
Rot.X=(M2y−M1y)/(M2X−M1X)
に基づいて算出される。3個以上のマークを計測するときは、X方向に並ぶ任意の2個以上のマークの計測値から、マークの設計座標に対する計測値に関して近似線を求め、この近似線を表す関数の1次係数(傾き)の値に基づく。
回転Yに関しても回転Xのときと同様の考え方をすればよい。
フォーカスは、X方向に1個以上、Y方向に1個以上、つまり1個でもマークがあればよい。調整値の算出については、例えば、1個のマークを使用するときは、そのマークのZ方向の計測値に基づく。複数のマークを計測するときは、計測するマークすべてのZ方向の計測値の平均値に基づいても良いし、任意の複数の計測マークのZ方向の計測値の平均値に基づいてもよい。または、マークの設計座標に対する計測値に関して近似線を求め、その近似線の切片に基づいてもよい。または、マークの設計座標に対する計測値に関して近似面を求め、露光中心におけるその近似面上の値に基づいてもよい。
チルトXは、マークのX方向のスパンに対するZ方向ずれであるため、X方向に2個以上、Y方向に1個以上のマークがあればよい。調整値の算出については、例えば、上記の最小マーク数の条件においては、マークM1,M2の設計座標をそれぞれM1X,M2X,Z方向の計測値をそれぞれM1z,M2zとする。調整値は、マークの計測値の差分(M2z−M1z)を設計値の差分(M2X−M1X)で除した値
(M2z−M1z)/(M2X−M1X)
に基づいて算出される。3個以上のマークを計測するときは、X方向に並ぶ任意の2個以上のマークの計測値から、マークの設計座標に対する計測値に関して近似線を求め、この近似線を表す関数の1次係数(傾き)の値に基づく。
チルトYに関してもチルトXのときと同様の考え方をすればよい。
3次倍率Xは、マークのX方向のスパンに対するX方向ずれの3次係数相当であるため、X方向に4個以上、Y方向に1個以上のマークがあればよい。調整値の算出については、例えば、すべてのマーク、或いはX方向に並ぶ任意の4個以上のマークの設計座標に対する計測値に関して3次以上の近似曲線を求め、この近似曲線を表す関数の3次係数の値に基づく。
像面湾曲は、マークのX方向のスパンに対するZ方向ずれの2次係数相当であるため、X方向に3個以上、Y方向に1個以上のマークがあればよい。調整値の算出については、例えば、X方向に並ぶ任意の3個以上のマークの設計座標に対する計測値に関して2次以上の近似曲線を求め、この近似曲線を表す関数の2次係数の値に基づく。
これらの調整項目において、特に倍率X,倍率Yにおいては、計測マークの配置場所と実際の露光領域の場所が異なるために、計測マークの間隔の変化に基づいて求めた倍率と実際の露光領域の膨張倍率とに関して乖離が生じることがある。計測マークは露光領域の外周上に配置されるのが望ましいが、それが叶わぬ場合は、この乖離を補償するための係数を設定して、マーク計測の計測結果から求めた倍率にこの係数を乗じることにより、より高精度に計測できる。
なお、図4に示す「X方向」のマーク数は、X座標さえ異なっていれば、Y座標が同一である必要は必ずしもない。また、例えば左右同時計測が可能である場合は、同時計測によるスループット低下がないため、ベースライン,倍率Y等の「X方向」のマーク数を「1」ではなく「2」としてもよい。
これより、図6を参照しながら、マークの位置情報,調整項目,露光領域の位置情報,レチクル変形モデルに基づいて、計測に使用するマークの数及び位置を決定する方法について述べる。以下に述べるマークの数及び位置の決定は、例えば、演算処理部73で行う。
まず、ステップS22において、ベースライン,倍率X,倍率Y,回転X,回転Y,フォーカス,チルトX,チルトY,3次倍率X,像面湾曲のそれぞれに関する調整有無を選択する(調整項目選択ステップ)。
「調整あり」に設定する項目については、図4に示すマーク配置条件を満たすマーク44がレチクル2に配置されていることを確認の上、設定を行う。この確認作業を省略したい場合は、不図示のマーク配置判別部を設け、その調整項目に必要なマーク数がレチクルに配置がされてないと判断された場合には、その調整項目に関して「調整なし」とすればよい。
次いで、ステップS24において、ステップS22で選択した「調整あり」の項目について、図4の表に基づいて、必要最低限のマーク数および、その配置を決定する。
1例として、本実施形態では、ベースライン,倍率X,回転Yの3項目を「調整あり」と設定する。このとき、必要なマーク数は、X方向に2個,Y方向に2個となり、図5(a)のように全体で2個のマークを計測すればよい。しかし、ここでは、Y座標が同一であれば左右同時計測が可能であるとし、図5(b)のように全体で4個のマークを計測する。この場合、図5(a)と比較して図5(b)のマーク選択では、スループットの低下はなく、計測精度に平均化効果の期待もできる。
次いで、ステップS26では、ステップS24で決定した計測マークの配置を、記憶部74に記憶したマーク配置の中から選ぶ組み合わせの数を判定する。
その数が1であれば、ステップS29で計測マークを決定し、後述するステップS30のスパントレランスの判定へ進む。
その数が2以上であれば、ステップS28で1つの調整項目について最も高い計測精度が得られるように、後述するレチクル変形モデルに基づいて計測マークを決定し、後述するステップS30のスパントレランスの判定へ進む。
この実施例では、レチクルが露光熱を吸収することによって熱膨張を起こすものとし、この熱膨張に因る倍率X変動の調整値が最も高い計測精度を得られるようにマークを選択する。倍率X以外の調整値算出については、倍率X変動の調整の観点で選択されたマークを用いて計測を行い、その計測値に基づいて調整値を算出する。
ここで、図5(b)のように4個の計測マークが長方形の頂点を形成するように選択する。この場合、組み合わせは、44s, 44tを用いた場合は2通り、用いない場合は9個のY座標から2個のY座標を選ぶから、9C2=(9×8)/(2×1)=36通りある。
倍率計測には、除数である2個マークの間のスパンが長い方が精度上有利である。したがって、倍率X計測を行うためには、4個の計測マークに44s, 44tを含めず、すべてレチクルの左右近傍のマークから選択するのがよい。
次に、図7,図8に、レチクルの熱変形モデル(予測情報)を示す。露光領域内のパターンの熱変形は、レチクルに被覆されたクロムが露光熱を吸収した場合、相似形で変形するのではなく、図7に示すように中央が膨らんだ曲線になることが知られており、例えば、特許公報WO99/31716では背景技術として紹介している。
この場合、Y座標に対する倍率Xは、図8に示すような曲線になる。このとき、実素子パターン領域の位置するY座標範囲に関して倍率Xの平均値を求め、この値をP1とする。
倍率XがP1となるY座標をY1,Y2とすると、Y1,Y2に最も近い場所にある4個のマークは、44c,44g,44l,44pとなり、これらの4個のマークを選択する。
なお、レチクル変形モデルは、有限要素法によるシミュレーションを用いてもよいし、事前に露光を行うなどして、実験から求めてもよい。
シミュレーション等、計算によって変形量を算出する場合は、レチクルの露光領域内がすべてクロムで被覆されているとした比較的簡素なモデルを用いてもよいし、クロムのパターン分布情報に基づいた、より高度なモデルを用いてもよい。クロムのパターン分布情報は、露光装置内部もしくは外部の測定器で測定してもよいし、レチクルの設計図面から求めてもよい。
また、図7,図8で示した曲線は、1つの関数で表されるような連続的な曲線でもよいし、露光領域内を格子状に区切り、この格子点の変動量から求めた折れ線でもよい。また、平均値P1の求め方としては、Y座標に対する倍率Xを表す関数を露光領域内で積分し、Y方向の露光領域の幅で除した値でもよいし、折れ線の場合は各点の平均値から求めてもよい。
また、レチクルの熱膨張を考える上では、Y座標に対する倍率Xを表す曲線は、時間とともに変化する(倍率Xが大きくなっていく)。このために経過時間によって選択されるマークが異なる場合は、無限時間経過後のモデルで考えてもよいし、任意の一定時間経過後のモデルで考えてもよいし、複数の経過時間のモデルを平均して求めた値を用いてもよい。或いは、後述する実施形態のように、露光領域内でのみ熱膨張が発生し、その膨張量は一定という簡素なモデルを用いてもよい。
また、レチクルの変形要因としては、熱膨張のほか、レチクルを吸着固定する際に、吸着の圧力やレチクル自体の変形によって生じる機械変形があり、機械変形のモデルを利用してもよい。
ここまで、倍率X変動の調整を最優先にした場合のマーク選択方法を記述したが、ベースライン,倍率Y,回転X,回転Y,フォーカス,チルトX,チルトY,3次倍率X,像面湾曲の調整を最優先にした場合のマーク選択方法の一例は、以下の通りである。なお、この場合、レチクルの変形は、図7のような樽型ではなく、以下のそれぞれの曲線で表される変形モデルとなる。
ベースラインのマーク選択方法は、図8において、縦軸をベースラインとして、上記と同様な方法で選択する。
回転Xのマーク選択方法は、図8において、縦軸を回転Xとして、上記と同様な方法で44c,44g,44l,44pを選択する。
フォーカスのマーク選択方法は、図8において、縦軸をフォーカスとして、上記と同様な方法で44c,44g,44l,44pを選択する。
チルトXのマーク選択方法は、図8において、縦軸をチルトXとして、上記と同様な方法で44c,44g,44l,44pを選択する。
3次倍率Xのマーク選択方法は、図8において、縦軸を3次倍率Xとして、上記と同様な方法で44c,44g,44l,44pを選択する。
像面湾曲のマーク選択方法は、図8において、縦軸を像面湾曲として、上記と同様な方法で44c,44g,44l,44pを選択する。
また、倍率Y,回転Y,チルトYは、Y方向のスパンに対する変化量であるため、図8のように、Y座標に対する変化量として考慮することができない。そこで、これらの項目の調整を最優先にマークを選択する場合は、図16に示すように、X方向に並んでいるマーク群から選ぶ場合が該当する。
倍率Yのマーク選択方法は、図17において、上記と同様な方法で44v,44y,44γ,44εを選択する。
回転Yのマーク選択方法は、図17において、縦軸を回転Yとして、上記と同様な方法で44v,44y,44γ,44εを選択する。
チルトYのマーク選択方法は、図17において、縦軸をチルトYとして、上記と同様な方法で44v,44y,44γ,44εを選択する。
次いで、ステップS30において、倍率X,倍率Y,回転X,回転Y,チルトX,チルト倍率Y,3次倍率X,像面湾曲の少なくとも1つ以上に関して調整を行う場合は、マーク間隔と露光領域の幅に関してトレランスチェックを行う。
マーク間隔に関するトレランスチェックは、小さなマーク間隔で除することによって、計測精度が悪化するのを防ぐためである。また、露光領域の幅に関するトレランスチェックは、露光領域の幅が小さいときには調整のメリットが小さいことから、調整による誤差低減よりもスループットを重視するためである。
倍率X,回転X,チルトXに関するマーク間隔のトレランスチェックは、少なくとも1つ以上の調整項目について、計測値の算出に使用する2個(3個以上の場合は最外の2個)のX方向の間隔が所定値より小さい場合、不合格とする。そして、その調整項目に関して「調整なし」とし、ステップS24に戻る。
同様に、倍率Y,回転Y,チルトYに関するマーク間隔のトレランスチェックは、少なくとも1つ以上の調整項目について、計測値の算出に使用する2個(3個以上の場合は最外の2個)のY方向の間隔が所定値より小さい場合、不合格とする。そして、その調整項目に関して「調整なし」とし、ステップS24に戻る。
3次倍率X,像面湾曲に関するマーク間隔のトレランスチェックは、少なくとも1つ以上の調整項目について、計測値の算出に使用する最も近接する2個のX方向の間隔が所定値より小さい場合、不合格とする。そして、その調整項目に関して「調整なし」とし、ステップS24に戻る。
倍率X,回転X,チルトX,3次倍率X,像面湾曲に関する露光領域の幅のトレランスチェックは、少なくとも1つ以上の調整項目について、露光領域のX方向の幅が所定値より小さい場合、不合格とする。そして、その調整項目に関して「調整なし」とし、ステップ24に戻る。倍率Y,回転Y,チルトYに関しても同様である。
マーク間隔に関しても露光領域の幅に関しても、いずれの調整項目においてもトレランスチェックで不合格とならなかった場合は、ステップS32に進み、選択した計測マークの座標を露光制御部72に送信する。
なお、それぞれのトレランスチェックの判断基準となる所定値(閾値)の値は、各トレランスチェックの項目ごとに設定してもよいし、すべて一律の値と規定してもよい。
計測マークの選択後、既述の方法によって計測,調整値算出を行う。調整方法については、
・ ウエハステージ調整駆動
・ レチクルステージ調整駆動
・ 投影レンズ調整駆動
・ 露光光源波長切替
のいずれかの方法を選択する。
具体的には、倍率X調整,倍率Y調整,3次倍率X調整,フォーカス調整,像面湾曲調整を実施する場合には、
・ ウエハステージ調整駆動
・ レチクルステージ調整駆動
・ 投影レンズ調整駆動
・ 露光光源波長切替
のいずれかの方法を選択する。
ベースライン調整,回転X調整,回転Y調整,チルトX調整,チルトY調整を実施する場合には、
・ ウエハステージ調整駆動
・ レチクルステージ調整駆動
のいずれかの方法を選択する。
以上、説明したとおり、本実施例によればユーザーに負担を課さずにパターン変化による転写誤差を低減することが可能となる。
[第2の実施形態]
以下、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態は、第1の実施形態において、より簡素化したレチクル変形モデルを用いる場合である。
本実施例においては、第1の実施例でのステップS28の部分のみ以下のように行い、それ以外の部分については第1の実施例で既述した内容と同様なので説明を省略する。
図9,図10に、レチクル変形モデルを示す。本実施形態は、露光領域がレチクルY方向上部に偏っている場合であり、図8において露光領域内のいずれの点においても同量の熱変形を起こし、露光領域外では熱変形を起こさないと考えるモデルである。これは、シミュレーションや実験などによる特徴的な変形モデルを持ち合わせていない場合に有効である。
この変形モデルは、実施形態1のようにレチクルのほぼ全面に露光領域を設定した場合に適用してもよいし、逆に、露光領域が一方向に偏っている場合に図7のように曲線的な変形を起こすモデルを適用してもよい。
図10にY座標に対する倍率Xの関係を示す。露光領域内では、いずれのY座標においても倍率X=P2である。この値を示すマークが存在するY座標は3個あるが、回転Yの計測精度の観点から、4個のマークは、露光領域内で最外のY座標の組み合わせとなる、44b,44e,44k,44nを選択する。
[第3の実施形態]
以下、第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態は、第1もしくは第2の実施例において、TTR観察光学系20の代わりにラインマークと光量センサを用いた計測系を使用する場合である。レチクル2とウエハステージ10の相対関係を得る手段以外の点については、第1もしくは第2の実施例と同様なので説明を省略する。
図11に、使用する露光装置100Aの構成を示す。この構成は、図1からTTR観察光学系20を削除し、レチクル2にラインマーク45を配置し、基準プレート9にラインマーク11cを構成し、その下方に光量センサ14を構成したものである。
ラインマーク45,ラインマーク11cは、図12に示ように石英ガラスにクロムを被覆することによって作製されたパターンであり、図12(a)に示すX計測用マークと図12(b)に示すY計測用マークで構成されている。また、両者の形状は投影光学系5を介して光学的に同等である。
以下、光量センサ計測系の原理を説明する。
照明光学系1から出射した露光光は、ラインマーク45に入射し、クロムの被覆されていないスリット部からのみ露光光が透過する。透過した露光光は投影光学系5を介してウエハ基準プレート9のラインマーク11cに入射する。ラインマーク11cのクロム部に入射した露光光は遮光され、ガラス部から透過した露光光のみ、下方にある光量センサ14に入射する。光量センサ14は、入射した露光光の光量を計測する。
ここで、ウエハステージ10をX方向に駆動すると、光量センサ14に入射する露光光の光量は、ラインマーク45とラインマーク11cの重ね合わせ具合によって増減する。図13(a)に、ウエハステージ10のX座標と光量センサ14が計測する光量の関係を示す。光量が最大値IX0を示すステージX座標X0に基づいて、ラインマーク45とラインマーク11cのX方向の相対関係を算出する。
また、Y方向についても同様である。
Z方向については、図13(b)のようにウエハステージ10をZ方向に駆動すると、光量センサが計測する光量が増減する。光量が最大値IZ0を示すステージZ座標Z0に基づいて、ラインマーク45とラインマーク11cのZ方向の相対関係を算出する。
複数のラインマーク45に対してX,Y,Z方向の計測を行うことにより、レチクル2とウエハステージ10の相対関係を得ることができる。
[第4の実施形態]
以下、第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態は、第1,第2,もしくは第3の実施例において、レチクル2のマークの代わりにレチクル基準プレート3のマークを用いて計測を行う場合である。マークの選択以降の実施形態については、第1,第2,もしくは第3の実施例と同様なので説明を省略する。
レチクル基準プレート3は、露光光に曝されることが殆どないため、露光光のエネルギー吸収が極めて小さい。また、レチクルのように交換されることがないため、取付による機械変形の形状が変化することはない。したがって、レチクル基準プレートの形状は常時一定の状態であると考えてよい。
そのため、レチクル基準プレート3のマークが光軸とY座標が一致するようにレチクルステージ4をY方向に駆動し、レチクル基準プレート3のマークを計測することによって、投影光学系5を構成するレンズの熱変形による影響を計測することができる。
特に、透過率の低いレチクルで露光を行う場合には、レチクルの熱変形量は小さく、レンズの熱変形量が大きいので、レンズの熱変形による影響を低減するのが、転写誤差を低減するのに効果的である。
レチクル基準プレート3での計測では、レンズの熱変形によるベースライン,倍率X,回転X,フォーカス,チルトX,3次倍率X,像面湾曲を計測することができる。倍率X,回転X,フォーカス,チルトX,3次倍率X,像面湾曲の調整値の求め方は、実施形態1で既に説明した通りである。
ここで、ベースラインとは、オフアクシススコープ12に対するレチクル基準プレート3の相対位置を意味する。
したがって、調整値の算出については、レチクル基準プレート3に対するウエハステージ10の相対位置をV4,オフアクシススコープ12に対するウエハステージ10の相対位置をV3とすると、
BL=V4−V3
の値に基づく。
レチクル基準プレート3とウエハステージ10の相対位置関係の求め方は、実施例1でのレチクル2とウエハステージ10の相対位置関係の求め方と同様である。
以下、この実施例では倍率Xを調整するものとして説明する。
図14のように、レチクル基準プレート3には、レチクルマーク46a〜46gが同一のY座標上に配置され、これらの座標は記憶部74に記憶されている。
46aと46bの間,46fと46gの間には、それぞれ、露光領域の左辺と右辺の延長線が来る。
図15にこの場合のレンズの熱変形のモデル(予測情報)を示す。転写されたショット内の任意の点のX座標に対する、理想的な転写位置からのX方向の誤差を図15に示す曲線に示す。
倍率Xは、露光領域内の曲線の近似直線の傾きP3から求める。
ここで、倍率XがP3に最も近くなるような2個の計測マークを選択するためには、図15の曲線と直線の交点のX座標、X1, X2にX座標が近い2個のマークを選べばよい。その結果、マーク46bと46fを選択する。
以下、前述の露光装置を利用したデバイス(半導体IC素子、液晶表示素子等)の製造方法を説明する。デバイスは、前述の露光装置を使用して、感光剤が塗布された基板(ウェハ、ガラス基板等)を露光する工程と、その基板(感光剤)を現像する工程と、他の公知の工程と、を経ることにより製造される。本デバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、かかる露光装置を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面として機能するものである。
露光装置のブロック図 レチクルの平面図 TTR観察光学系の計測シーケンスフロー表す図 各調整項目の必要マーク数に関する表 レチクルマークの配置概念図 計測マークの決定シーケンスフローを表す図 レチクルの熱変形の概念図 レチクルに熱変形が発生したときのレチクルのY座標に対する倍率Xの概念グラフ レチクルの熱変形の概念図 レチクルに熱変形が発生したときのレチクルのY座標に対する倍率Xの概念グラフ 露光装置のブロック図 ラインマークの概念図 X座標またはZ座標に対する光量を表す概念グラフ レチクル基準プレートの平面図 レンズの熱変形によるショット内のX座標に対するX方向の転写誤差を表す概念グラフ X方向にマーク群が並んだレチクルの平面図 レチクルに熱変形が発生したときのレチクルのX座標に対する倍率Xの概念グラフ
符号の説明
1:照明光学系
2:レチクル
3:レチクル基準プレート
4:レチクルステージ
5: 投影光学系
7: ウエハチャック
8:ウエハ
9:ウエハ基準プレート
10: ウエハステージ
11:ウエハ基準プレート上のマーク
12:オフアクシススコープ
14:光量センサ
20:TTR観察光学系
21:ファイバ
22:ハーフミラー
23:リレーレンズ
24:ミラー
25:対物レンズ
26:撮像素子
30:照明光学系制御系
40:レチクルステージ制御系
42:レチクル吸着パッド
43:第1のレチクルマーク
44:第2のレチクルマーク
45:レチクルのラインマーク
46:レチクル基準プレートのマーク
50:投影光学系制御系
60:ウエハステージ制御系
70:露光装置制御系
72:制御部
73:演算処理部
74:記憶部
76:表示部

Claims (5)

  1. 光源からの光を利用して原版のパターンを基板に投影する投影光学系と、原版基準マークを有する原版基準プレートおよび前記原版を保持する原版ステージと、基板基準マークを有する基板基準プレートおよび前記基板を保持する基板ステージと、を有する露光装置であって、
    前記原版又は前記原版基準プレートに形成される複数のマークの位置と、前記原版における露光領域と、転写誤差に関する調整項目が入力される入力部と、
    前記複数のマークの位置情報、前記露光領域の位置情報、前記調整項目に基づいて計測に使用するマークを前記複数のマークから選択する選択部と、
    前記計測に使用するマークと前記基板基準マークを計測する計測部と、
    前記計測部による計測結果に基づいて、前記計測に使用するマークと前記基板基準マークの位置ずれが減少するように、前記原版ステージの駆動、前記基板ステージの駆動、前記投影光学系のレンズの駆動、前記光源の波長切替のうち少なくとも1つを行う調整部とを有することを特徴とする露光装置。
  2. 前記選択部は、前記原版のパターン分布情報または転写誤差に関する予測情報のうち少なくとも1つに基づいて前記複数のマークの中から前記計測に使用するマークを選択することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記調整項目は、ベースライン、1次倍率、3次倍率、回転、フォーカス、チルト、像面湾曲のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の露光装置。
  4. 前記調整項目による調整は、前記計測に使用するマークの幅又は前記露光領域の幅が閾値より小さいときはその調整項目に関して調整を行わないことを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項に記載の露光装置。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の露光装置を用いて基板を露光するステップと、
    当該露光された基板を現像するステップと、を有することを特徴とするデバイス製造方法。
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