JP2009210313A - 容量検出回路出力信号の補正方法及び傾斜センサ - Google Patents

容量検出回路出力信号の補正方法及び傾斜センサ Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は製造が容易で、感度の極めて高く、出力信号が線形である傾斜センサを提供しようとするものである。
【解決手段】本発明は以上のような課題を解決するため、一対の固定部2の間に位置し、固定部2に対して変位する変位部3を有し、重力加速度の方向変動によって変位部3が変位し、これに伴う一対の固定部2と変位部3との間で構成される2つのキャパシタC1、C2の静電容量変化を電圧変化に変換し、それぞれの電圧の和によってキャパシタの充電電荷を定めるようにしたため、高感度で、出力信号が線形の電圧変化として得られる。
【選択図】図3

Description

本発明は、たとえば半導体工場のウェハーのハンドリングや精密な加工を行う加工装置の傾きを精密に測定する傾斜センサに関するものである。
電気的に傾きの大きさを測定するセンサは傾斜センサと呼ばれる。傾斜センサには、レーザを用いたものや質点の変位量を測定するもの等がある。特に、質点の変位量を測定するものは構造が簡単で、小型のものに多く用いられている。
斯かる質点の変位量を測定する傾斜センサに関する技術としては、例えば、水晶を用いて櫛形の複数電極を形成し、その複数電極間の静電容量の変化で傾斜を測定する技術が特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示されたものは、静電容量の変化が非線形であり、その補正を行うことが必要となる場合がある。非線形信号を補正する回路として、特許文献2に開示されたものがある。
特許第3944509号公報 特開平06−167351号公報
特許文献1に開示された傾斜センサは、本件発明の基本となるもので、1つの櫛状電極に着目すると、一対の固定電極間を可動電極が傾きに応じて変位し、その一方の可動電極が対応する固定電極に接近すると、他方の可動電極は対応する固定電極から離遠する。
つまり2つのコンデンサが直列になった状態であり、可動電極の変位に応じて、一方のコンデンサの電極間距離がΔxだけ接近すると、他方のコンデンサの電極間距離がΔxだけ離遠する。よって、一方のコンデンサの容量が増加し、他方のコンデンサの容量が減少する。
ところで、この傾斜センサは傾きθに対し、可動電極の変位量xは式(1)で表すことができる。ここでkはバネ定数である。
Figure 2009210313
2つの差動型コンデンサC,Cを制御可能な定電流によって一定時間充電し、各々のコンデンサの充電後の電圧V1,V2の平均値が特定の基準電圧Vrefに等しくなるように定電流が制御される。このとき検出回路の出力Voutは、一般に式(2)で表すことができる。また、2つのコンデンサに振幅Vrefなる電圧を印加し、各々のコンデンサの充電電荷量が等しくなるように制御する検出回路の出力電圧Voutも式(2)のように表すことができる。ここで、Aは定数である。
Figure 2009210313
以上の式(1)及び式(2)より傾斜センサの出力Voutと傾斜θとの関係は式(3)で表すことができる。ここで、A’は定数である。
Figure 2009210313
よって、この傾斜センサの出力Voutは傾斜θに対して非線形になる。しかし、容量の変化を電圧に変換して出力する場合など、使用用途によっては出力が線形であることが望ましい場合があり、斯かる場合この非線形性の補正が問題となる。
また、特許文献2に開示された技術は、ダイヤフラムの変位によって容量が変化するものにあって、キャパシタンスの変化の非直線性をダイヤフラムの反対面の容量変化の非直線性で相殺し、より直線性を高めるようにしたものである。
しかし、これはキャパシタンスの変化の検出の観点からは、上記の特許文献1と似た構成であり、依然として非線形を十分に補正するという考え方については提示されていない。
そこで、本発明の目的は、出力信号の線形性を高め、容量の変化を電圧変換として取り出した場合に補正することなく使用することができ極めて使用が容易な傾斜センサを提供することにある。
また、本発明の目的は、2つの固定電極の間に、各固定電極に対向して配設された変位電極が揺動することによって、傾斜が生じると、一方の固定電極とそれに対向する変位電極とで形成される第1のキャパシタ、及び他方の固定電極とそれに対向する変位電極とで形成される第2のキャパシタのそれぞれの静電容量が変化し、この静電容量の変化を、容量検出回路によって電圧変化に変換して出力する傾斜センサにおいて、容量検出回路の出力信号の線形性を高め、当該出力信号を補正することなく使用することができ、傾斜センサの使用を極めて容易にすることができる、容量検出回路出力信号の補正方法を提供することにある。
上述のような課題を解決するため、本件発明に係る傾斜センサでは、一対の固定部の間に位置し、固定部に対して変位する変位部を有し、重力加速度の方向変動によって変位部が変位し、これに伴う一対の固定部と変位部との間で構成される2つのキャパシタの静電容量変化を電圧変化に変換し、それぞれの電圧に応じてキャパシタの充電電荷量を制御するようにした。
すなわち、本発明に係る傾斜センサは、薄板で形成された枠状の固定部と、薄板で形成され、前記固定部と同一平面上で且つ前記固定部の枠内に配設された変位部と、前記固定部の枠内に向かって延設された一対の固定電極と、前記変位部に形成されており、前記一対の固定電極の間に前記各固定電極に対向してそれぞれ配設された一対の変位電極と、前記各固定電極とそれに対向する前記変位電極とで構成される2つのキャパシタのそれぞれの静電容量変化を電圧変化に変換する容量検出回路と、を備え、前記変位部は、重力加速度の方向変動によって前記各変位電極とそれに対向する前記固定電極との間の距離が変位するように、前記固定部に対して揺動可能に取り付けられており、前記容量検出回路が出力する電圧によって傾斜を測定することが可能な傾斜センサであって、前記2つのキャパシタのそれぞれに発生する電圧に応じて、前記容量検出回路の出力電圧の非線形成分を打ち消すように前記キャパシタへ充電する電荷を制御する充電制御回路を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、一対の固定電極の間に位置し前記固定電極に対して変位する変位電極が、重力加速度の方向変動によって変位する。これに伴い、固定電極と変位電極の各対の間で構成される2つのキャパシタの静電容量が変化し、容量検出回路はこの静電容量を電圧変化に変換する。充電制御回路は、容量検出回路が出力するそれぞれの電圧に比例して、前記各キャパシタへ充電する電荷を制御する。そのため、僅かの加速度によって変位部が変位し、その変位を固定部と変位部との間の重力加速度方向の変化で検出でき、変位部の変位を電圧変化として検出でき、傾斜が大きい時に傾斜に対するキャパシタ変化率が小さくても、充電電荷量を大きくすることで、傾斜と出力電圧との関係を非線形補正することができる。
また、本発明において、前記充電制御回路は、前記2つのキャパシタに供給する電流を発生する制御電流源と、前記容量検出回路が出力する電圧の変化に比例して変化する参照電圧を発生する参照電圧発生回路と、前記2つのキャパシタのそれぞれに発生する電圧の平均値又はその定数倍が前記参照電圧と等しくなるように、前記制御電流源の出力電流を制御する電流源制御回路と、を備えた構成とすることもできる。
この構成によれば、2つのキャパシタには、容量検出回路が出力電圧と参照電圧が等しくなるように充電が行われる。また、参照電圧は、容量検出回路が出力する電圧の変化に比例して変化する。従って、傾斜θが大きくなると傾斜θの変化に対する容量検出回路の出力電圧Voutの変化率ΔVout/Δθが小さくなっていく。ここで、参照電圧を出力電圧Voutの電圧変化に比例して増加するように制御してやれば、ΔVout/Δθが小さくなる分を補うように働くので、結果として出力電圧Voutの線形領域を大きくとることが可能となる。
また、本発明において、前記参照電圧発生回路は、一定の電圧を発生する定電圧源と、前記容量検出回路が出力する電圧を増幅する増幅器と、前記定電圧源が発生する電圧に前記増幅器が出力する電圧を加算して、前記参照電圧として出力する電圧加算回路と、を備えた構成とすることもできる。
この構成により、参照電圧発生回路は、容量検出回路が出力する電圧の変化に比例して変化する参照電圧を発生することができる。
また、本発明において、前記変位部の一側辺に、一対の溝部を凹状に切り込み形成し、前記固定部の枠内一辺には、前記各溝部内に挿入し且つ前記溝部の内側とは接触することなく、該枠内に向かって一対の対向部を延設し、前記各固定電極は、前記各対向部の向かい合う辺の側面に形成し、前記各変位電極は、前記各溝部の前記各固定電極と対向する辺の側面に形成するように構成することができる。
また、本発明において、前記変位部と前記固定部とは、前記変位部の幅に対して幅狭に形成された、撓曲自在な幅狭部によって結合するようにしてもよい。
また、本発明において、前記固定部及び前記変位部並びに前記幅狭部は、一枚の基板を加工することによって一体に形成してもよい。
また、本発明において、前記固定部及び前記変位部並びに前記幅狭部は、単一の結晶板により一体に形成するようにしてもよい。
また、本発明に係る容量検出回路出力信号の補正方法は、2つの固定電極の間に、各固定電極に対向して配設された変位電極が揺動することによって、傾斜が生じると、一方の前記固定電極とそれに対向する前記変位電極とで形成される第1のキャパシタ、及び他方の前記固定電極とそれに対向する前記変位電極とで形成される第2のキャパシタのそれぞれの静電容量が変化し、この静電容量の変化を、容量検出回路によって電圧変化に変換して出力する傾斜センサにおいて、前記容量検出回路の出力信号の変化が線形乃至略線形となるように補正する容量検出回路出力信号の補正方法であって、充電制御回路により、前記2つのキャパシタのそれぞれに発生する電圧に応じて、前記キャパシタへ充電する電荷を制御することによって、前記容量検出回路の出力電圧の非線形成分を打ち消すことを特徴とする。
このように、各キャパシタへ充電する電荷を制御して容量検出回路の出力電圧の非線形成分を打ち消すことで、容量検出回路の出力信号の線形性が高められる。従って、容量検出回路の出力信号を、補正することなく使用することができ、傾斜センサの使用が極めて容易となる。
また、本発明において、前記充電制御回路を、制御電流源、参照電圧発生回路、及び電流源制御回路を備えたものとし、前記制御電流源により、前記2つのキャパシタに電流を供給することで各キャパシタを充電するとともに、前記参照電圧発生回路により、前記電圧発生回路が出力する電圧の変化に比例して変化する参照電圧を発生し、前記電流源制御回路により、前記2つのキャパシタのそれぞれに発生する電圧の平均値又はその定数倍が前記参照電圧と等しくなるように、前記制御電流源の出力電流を制御することで、前記2つのキャパシタのそれぞれに充電する電荷を制御するようにしてもよい。
これにより、容量検出回路の出力電圧の非線形成分を打ち消すように、2つのキャパシタのそれぞれに充電する電荷を制御することができる。
また、本発明において、前記参照電圧発生回路を、定電圧源、増幅器、及び電圧加算回路を備えたものとし、前記定電圧源により一定の電圧を発生するとともに、前記増幅器によって前記容量検出回路が出力する電圧を増幅し、前記電圧加算回路において、前記定電圧源が発生する電圧に前記増幅器が出力する電圧を加算して、前記参照電圧を生成するようにしてもよい。
これにより、参照電圧発生回路の出力する参照電圧を、電圧発生回路が出力する電圧の変化に比例して変化させることが可能となる。
本発明の傾斜センサは上記の如く構成したので、固定部と変位部を一体に形成する場合には、例えば水晶板等をエッチングすることで、上記各部を一度に構成することができ、生産性を高めることができる。
そして傾斜に対する変位を電圧変化として出力することができ、電圧を見ることで傾斜を検知することができる。
そして、出力電圧に応じてキャパシタの充電電荷量を変化させ、大きな傾斜の時に傾斜の変化に対して、キャパシタの容量変化率が小さくなった場合であっても、キャパシタの充電電荷を大きくすることによって、電圧変化率を大きくすることができ、出力電圧の非線形性を補正することができる。
さらに出力電圧の非線形性を補正して線形にしているため、測定する傾斜角を大きくしても、傾斜角に対する出力電圧の関係が一定であり、傾斜角の測定が容易になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明の実施例1に係る傾斜センサは、基本的に図1に示したような構造をとる。図1において、実施例1に係る傾斜センサでは、水晶等の基板1をエッチング加工して固定部2及び変位部3が形成されている。固定部2は、略方形の枠状に形成されている。変位部3は、固定部2の枠内に形成されている。この変位部3は、外形が略方形であり、その一辺には同形の溝部5,5’が凹状に切り込み形成され、全体として線対称な櫛形状を呈している。
また、変位部3は、溝部5,5’が形成された辺に対向する辺の中央において、幅狭部4によって固定部2と連結されている。この幅狭部4も固定部2及び変位部3とともに1枚の基板1をエッチング加工して作られている。これによって固定部2と変位部3とに加速度が加わると、変位部3の質量によって幅狭部4が湾曲し、変位部3の下端が図1の矢印Aの方向、つまり左右に揺動する。
固定部2の枠内周側の辺のうち、幅狭部4が形成された辺に対向する側の辺には、固定部2の各溝部5,5’内に挿入される櫛状の対向部6,6’が突出形成されている。対向部6,6’は同形であり、変位部3の中心線に対して線対称に配置されている。
対向部6,6’に対向する固定部2の溝部5,5’内の側面には、図2に示すように、それぞれ、第1変位電極7,第2変位電極7’が形成されている。
また、変位電極7と対向する対向部6の側面には、固定電極8が形成され、変位電極7’と対向する対向部6’の側面には固定電極8’が形成されている。すなわち、固定電極8,8’は、対向部6,6’の向かい合う辺の側面に形成されている。
また、図1及び図2に示されるように、変位電極7と変位電極7’には導電薄膜9が接続され、固定電極8,8’にはそれぞれ導電薄膜10,10’が接続されている。導電薄膜9は、幅狭部4を通って、固定部2から変位部3へかけて直線状に薄膜形成され、変位部3側の端部が分岐し、各分岐がそれぞれ変位電極7,7’に接続された構成を有する。また、導電薄膜9の固定部2側の端部には、円形の接続端子11が形成されている。一方、導電薄膜10,10’は、それぞれ、固定部2上に薄膜形成されており、一端が固定電極8,8’に接続され、他端に円形の接続端子12,12’が形成されている。
本実施例の傾斜センサは、重力加速度が加わると、幅狭部4が湾曲し変位部3の下端が図1の矢印Aの方向のいずれかに変位する。これによって変位電極7,7’と固定電極8,8’の間隔が変化し、その間の静電容量が変化する。この静電容量の変化を検出することによって変位部3の変位量を検出することができ、変位部3の質量と幅狭部4のバネ定数によって傾斜センサに加わった傾斜角度を検出することができる。
傾斜角を検出する具体的な回路を図3に示す。図3において、本実施例の傾斜センサの傾斜角検出回路は、容量検出回路20と充電制御回路21とを備えている。尚、図3における差動型コンデンサC,Cは、それぞれ変位電極7と固定電極8及び変位電極7’と固定電極8’によって構成されるコンデンサである。差動型コンデンサC,Cの一端(接続端子11側)は接地されている。
容量検出回路20は、切替スイッチ回路SW、オペアンプAmp、差動アンプAmp,Amp、サンプルホールド回路S/H,S/H、及び分圧抵抗R,R,Rを備えている。
接続端子12,12’に対応する差動型コンデンサC,Cの端子は、それぞれ、切替スイッチ回路SWに接続されている。切替スイッチ回路SWは、差動型コンデンサC,CとオペアンプAmpの入力端子との切り替えを行う。オペアンプAmpは、入力端子の電圧をα倍増幅して出力する。オペアンプAmpの出力端子は、サンプルホールド回路S/H,S/Hの入力端子に接続されている。サンプルホールド回路S/H,S/Hは、入力端子に入力された電圧をホールドし、出力端子にホールド電圧を出力する。サンプルホールド回路S/H,S/Hの出力端子は、それぞれ、差動アンプAmpの+側入力、差動アンプAmpの−側入力に接続されている。差動アンプAmpの出力端子と差動アンプAmpの出力端子との間には、分圧抵抗R,R,Rが直列に設即されている。分圧抵抗R,Rの接続ノードは、差動アンプAmpの−側入力に接続され、分圧抵抗R,Rの接続ノードは、差動アンプAmpの+側入力に接続されている。
差動アンプAmp,Ampには、それぞれ、電圧Vout1、Vout2が出力される。この両端子間の差電圧Vout1−Vout2が、傾斜センサの出力電圧Voutとなる。
一方、充電制御回路21は、制御電流源I、スイッチ回路SW,SW,SW,SW、差動アンプComp、及び参照電圧発生回路22を備えている。ここで、差動アンプCompは、後述するように、本発明における「電流源制御回路」として機能する。
接続端子12,12’に対応する差動型コンデンサC,Cの端子は、それぞれ、スイッチ回路SW,SWを介して制御電流源Iの出力端子に接続されており、差動型コンデンサC,Cには一定の電荷を加えることができる。そのため、差動型コンデンサC,Cにはそれぞれ電圧V,Vが発生する。電圧V,VはそれぞれオペアンプAmpなどによって増幅され、Vout1、Vout2の電圧となる。
また、接続端子12,12’に対応する差動型コンデンサC,Cの端子は、スイッチ回路SW,SWを介して接地されている。スイッチ回路SW,SWを接続することで、差動型コンデンサC,Cの電荷を放電させることができる。
参照電圧発生回路22は、制御電流源Iの出力を制御するためのリファレンス電圧Vrefを発生する。参照電圧発生回路22の出力端子は、差動アンプCompの一方の入力端子に接続されている。一方、差動アンプCompの他方の端子には、分圧抵抗Rの中間タップの電圧、すなわち、電圧α(V+V)/2が入力されている。差動アンプCompは、この電圧α(V+V)/2とVrefとの差電圧α(V+V)/2−Vrefを増幅して制御電流源Iの制御電圧を生成する。制御電流源Iは、差電圧α(V+V)/2−Vrefに比例する大きさの電流を出力する。
図4は、参照電圧発生回路22の構成図である。参照電圧発生回路22は、定電圧源23,差動アンプ24,及び電圧加算回路25を備えている。定電圧源23は一定の参照電圧Vref0を発生する。差動アンプ24には、容量検出回路の出力電圧Vout1,Vout2が入力され、これらの差分値のa倍の電圧aVout=a(Vout1−Vout2)が出力される。電圧加算回路25は、参照電圧Vref0と電圧aVoutを加算した電圧Vref0+aVoutを参照電圧Vrefとして出力する。
以上の図3に示した回路は、以下のように動作する。
まず、スイッチ回路SW,SWがそれぞれ時間Tだけ接続され、差動型コンデンサC,Cは、充電電流Iにより、時間Tだけ充電される。これにより、差動型コンデンサC,Cには、それぞれ、充電電圧V,Vが生じる。
次に、切替スイッチ回路SWは、差動型コンデンサC側,差動型コンデンサC側に順次切り替わり、それとともに、サンプルホールド回路S/H,S/Hは、オペアンプAmpで増幅された差動型コンデンサC,Cの端子電圧Vout1,Vout2をサンプルホールドする。
サンプルホールドが行われると、スイッチ回路SW,SWが所定時間接続され、差動型コンデンサC,Cが放電される。
一方、サンプルホールド回路S/H,S/Hの出力電圧は、それぞれ、差動アンプAmp,Ampで増幅され、容量検出回路20の出力端子に出力される。このとき、容量検出回路20の出力電圧Voutは、Vout=Vout1−Vout2=a・(V−V)となる。ここで、aは定数である。
ところで、分圧抵抗R,Rは同一の抵抗値とされており、また、差動アンプAmp,Ampの増幅率も等しくなるように設定されている。従って、差動アンプCompの一方の入力端子に入力される分圧抵抗Rの中間タップの電圧は、増幅された差動型コンデンサC,Cの端子電圧Vout1,Vout2の平均値(Vout1+Vout2)/2=α(V+V)/2となっている。差動アンプCompは、この平均値(Vout1+Vout2)/2と参照電圧Vrefとの差電圧α(V+V)/2−Vrefを出力する。制御電流源Iは、差動アンプCompが出力する差電圧α(V+V)/2−Vrefに比例する電流を出力する。従って、差電圧α(V+V)/2−Vref=0となると、出力電流Iは0となる。これにより、制御電流源Iは、端子電圧Vout1,Vout2の平均値が参照電圧Vrefと等しくなるように制御される。
後述するように、この条件で出力電圧Voutは、Vout=A・x・Vrefとなる。xは差動型コンデンサC,Cを構成する可動電極の変位である。差動型コンデンサC,Cの静電容量はC=ε・S/(d−x),C=ε・S/(d+x)である。dは2つの固定電極間8,8’にある変位電極7,7’がちょうど中央にあるときのそれぞれの電極間隔である。εは差動型コンデンサC,Cの誘電率、Sは差動型コンデンサC,Cの電極面積である。
次に、本実施例の傾斜センサによる傾斜検出の動作について説明する。傾斜がある程度大きいときには、変位電極7’と固定電極8’の間隔が小さくなり、この間隔の変化に対して、この電極間の静電容量の変化が大きくなる。一方、傾斜が大きくなって、90度に近づくと傾斜の変化率に対して変位電極7’の移動率が小さくなる。その結果として傾斜に対する変位電極7’と固定電極8’の電圧、つまりこの電極間に充電された電荷による電圧V,Vの変化は非線形となる。
この電圧V,Vの出力信号は、オペアンプAmp及び差動増幅器Amp,Ampで電圧Vout1,Vout2に増幅され、出力端子間には、式(4)で表される出力信号Voutが出力される。
Figure 2009210313
ここで、電圧Vout1は式(5)で表される。
Figure 2009210313
ここでVC1は差動型コンデンサC1の電圧であり、Aは定数である。
また、電圧Vout2は式(6)で表される。
Figure 2009210313
ここでVC2は差動型コンデンサC2の電圧であり、Aは定数である。
出力信号Vout1と基板1の傾斜θとの関係は、
Figure 2009210313
となり、Vout2と基板1の傾斜θとの関係も同様となる。つまり基板1の傾斜θにより変位部3が変位することによって、出力信号の電圧Vout1,Vout2が変化する。即ち、これらの出力信号は基板1の傾斜角度を示している。
式(6),(7)を見るとわかるように、Vout1或いはVout2は傾斜θに対して非線形である。従って、式(4)より、Voutも傾斜θに対して非線形である。
ここでVoutと変位xとの関係を検討すると、Voutは差動型コンデンサC1及びC2の直列回路であり、電極間の距離dが差動型コンデンサC1ではd+xとなり、差動型コンデンサC2ではd−xになる。
このVoutの電圧によって差動型コンデンサC1及び差動型コンデンサC2の充電電荷が決定され、出力信号Voutは線形となる。
これを具体的に実現する手段として図3,図4に示す回路を用いる。図3に於いて、Iは制御制御電流源であり、この制御電流源Iは所定の条件に応じた電流を供給する。
つまり、差動型コンデンサC1及びC2は制御電流源Iから充電電流が供給され、充電される電荷量は、制御電流源の電流とスイッチSW,SWのオン時間で決定される。ここでIは、各コンデンサの充電電圧の平均値
Figure 2009210313
と所定の電圧Vrefとが等しくなるように制御されている。この回路の出力Voutは、式(3)で表すことができる。
ここで、比較器の比較電圧Vrefを出力Voutに応じた電圧、例えば、図4に示すように、出力のa倍の成分を加算してやると、出力Voutの線形領域を任意に変更、補正を行うことができる。
このことを計算で求めると、従来の傾斜センサは式(3)のように非線形であったが、本実施例の傾斜センサの出力Voutは式(9)のように表すことができる。
Figure 2009210313
ここで、θをゼロ点、即ちセンサの傾斜がない状態における角度とし、上記式(9)の角度θを、新たにθ−θと書き直す。また、式(9)はA’Vrefが両項にかかっているので、これを省略すると、結局、式(10)のようになる。
Figure 2009210313
ここで、3乗以上の項を無視すると、式(11)のように表すことができる。
Figure 2009210313
ここで、θの係数が0になれば、θに対する出力電圧の関係は線形に近づく。そこで、θの係数を0とすると、次式(12a),(12b)のようになる。
Figure 2009210313
式(11),(12a),(12b)から分かるように、θのべき乗がなくなり、出力電圧は線形に近づく。
本発明は、量産性に優れ、半導体の製造プロセスを用いて量産可能で高感度で、出力信号が傾斜に対して線形な傾斜センサを提供する。
本発明の傾斜センサの実施例1を示す正面図である。 本発明の傾斜センサの一部を示す拡大正面図である。 本発明の傾斜センサの傾斜角検出回路の回路図である。 参照電圧発生回路22の構成図である。
符号の説明
1 基板
2 固定部
3 変位部
4 幅狭部
5,5’ 溝部
6,6’ 対向部
7 第1変位電極
7’ 第2変位電極
8,8’ 固定電極
9 導電薄膜
10,10’ 導電薄膜
11 接続端子
12,12’ 接続端子
20 容量検出回路
21 充電制御回路
22 参照電圧発生回路
23 定電圧源
24 差動アンプ
25 電圧加算回路

Claims (10)

  1. 2つの固定電極の間に、各固定電極に対向して配設された変位電極が揺動することによって、傾斜が生じると、一方の前記固定電極とそれに対向する前記変位電極とで形成される第1のキャパシタ、及び他方の前記固定電極とそれに対向する前記変位電極とで形成される第2のキャパシタのそれぞれの静電容量が変化し、この静電容量の変化を、容量検出回路によって電圧変化に変換して出力する傾斜センサにおいて、前記容量検出回路の出力信号の変化が線形乃至略線形となるように補正する容量検出回路出力信号の補正方法であって、
    充電制御回路により、前記2つのキャパシタのそれぞれに発生する電圧に応じて、前記キャパシタへ充電する電荷を制御することによって、前記容量検出回路の出力電圧の非線形成分を打ち消すことを特徴とする容量検出回路出力信号の補正方法。
  2. 前記充電制御回路は、制御電流源、参照電圧発生回路、及び電流源制御回路を備えており、
    前記制御電流源により、前記2つのキャパシタに電流を供給することで各キャパシタを充電するとともに、
    前記参照電圧発生回路により、前記電圧発生回路が出力する電圧の変化に比例して変化する参照電圧を発生し、
    前記電流源制御回路により、前記2つのキャパシタのそれぞれに発生する電圧の平均値又はその定数倍が前記参照電圧と等しくなるように、前記制御電流源の出力電流を制御することで、前記2つのキャパシタのそれぞれに充電する電荷を制御すること
    を特徴とする請求項1記載の容量検出回路出力信号の補正方法。
  3. 前記参照電圧発生回路は、定電圧源、増幅器、及び電圧加算回路を備えており、
    前記定電圧源により一定の電圧を発生するとともに、
    前記増幅器によって前記容量検出回路が出力する電圧を増幅し、
    前記電圧加算回路において、前記定電圧源が発生する電圧に前記増幅器が出力する電圧を加算して、前記参照電圧を生成することを特徴とする請求項2記載の容量検出回路出力信号の補正方法。
  4. 薄板で形成された枠状の固定部と、
    薄板で形成され、前記固定部と同一平面上で且つ前記固定部の枠内に配設された変位部と、
    前記固定部の枠内に向かって延設された一対の固定電極と、
    前記変位部に形成されており、前記一対の固定電極の間に前記各固定電極に対向してそれぞれ配設された一対の変位電極と、
    前記各固定電極とそれに対向する前記変位電極とで構成される2つのキャパシタのそれぞれの静電容量変化を電圧変化に変換して出力する容量検出回路と、を備え、
    前記変位部は、重力加速度の方向変動によって前記各変位電極とそれに対向する前記固定電極との間の距離が変位するように、前記固定部に対して揺動可能に取り付けられており、
    前記容量検出回路が出力する電圧によって傾斜を測定することが可能な傾斜センサであって、
    前記2つのキャパシタのそれぞれに発生する電圧に応じて、前記容量検出回路の出力電圧の非線形成分を打ち消すように前記キャパシタへ充電する電荷を制御する充電制御回路を備えたことを特徴とする傾斜センサ。
  5. 前記充電制御回路は、
    前記2つのキャパシタに供給する電流を発生する制御電流源と、
    前記容量検出回路が出力する電圧の変化に比例して変化する参照電圧を発生する参照電圧発生回路と、
    前記2つのキャパシタのそれぞれに発生する電圧の平均値又はその定数倍が前記参照電圧と等しくなるように、前記制御電流源の出力電流を制御する電流源制御回路と、
    を備えた請求項4記載の傾斜センサ。
  6. 前記参照電圧発生回路は、
    一定の電圧を発生する定電圧源と、
    前記容量検出回路が出力する電圧を増幅する増幅器と、
    前記定電圧源が発生する電圧に前記増幅器が出力する電圧を加算して、前記参照電圧として出力する電圧加算回路と、
    を備えた請求項5記載の傾斜センサ。
  7. 前記変位部の一側辺には、一対の溝部が凹状に切り込み形成されており、
    前記固定部の枠内一辺には、前記各溝部内に挿入し且つ前記溝部の内側とは接触することなく、該枠内に向かって一対の対向部が延設されており、
    前記各固定電極は、前記各対向部の向かい合う辺の側面に形成されており、
    前記各変位電極は、前記各溝部の前記各固定電極と対向する辺の側面に形成されていることを特徴とする請求項4乃至6の何れか一記載の傾斜センサ。
  8. 前記変位部と前記固定部とは、前記変位部の幅に対して幅狭に形成された、撓曲自在な幅狭部によって結合されていることを特徴とする請求項4乃至7の何れか一記載の傾斜センサ。
  9. 前記固定部及び前記変位部並びに前記幅狭部は、一枚の基板を加工することによって一体に形成されていることを特徴とする請求項8記載の傾斜センサ。
  10. 前記固定部及び前記変位部並びに前記幅狭部は、単一の結晶板により一体に形成されていることを特徴とする請求項9記載の傾斜センサ。
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