JP2009208490A - 故障診断装置および故障診断システム - Google Patents

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【課題】ブレーキスイッチの信頼性を高めることができる故障診断装置および故障診断システムを提供する。
【解決手段】故障診断装置10は、ブレーキ操作のオンオフを検出する独立した第1,第2スイッチ1,2を備え、第1,第2スイッチ1,2の故障の有無を診断する故障診断装置10であって、第1スイッチ1が、ブレーキランプの点灯用のブレーキスイッチであり、第2スイッチ2が、車両のその他の要素用のものであり、第1スイッチ1と第2スイッチ2との出力関係に基づいて、第1,第2スイッチ1,2の故障を診断することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、故障診断装置および故障診断システムに関するものである。
近年、自動車等に搭載されるエンジンの高効率化、ハイブリッド車種の増加に伴って、エンジン負圧を用いたブレーキ倍力装置の負圧をモニタする必要性が高まってきている。このことから、必然的にブレーキ倍力装置に設けられる負圧センサの故障検知の重要性も高まってきている。
ところで、このような負圧センサの故障検知を行うためには、その前段階で、ブレーキペダルの踏み込み操作が行われていることを検知する必要がある。
従来、ブレーキペダルの操作状態を検出するには、ブレーキペダルの踏み込みによってオンするブレーキスイッチが知られているが、ブレーキスイッチは、機械的な部品であるため、検出信号の信頼性に劣るという難点を備えている。
このため、従来では、ブレーキスイッチからの信号以外の要素から、ブレーキ倍力装置の負圧が変動する条件を限定して、ブレーキ倍力装置の負圧出力値から負圧センサの故障診断を行うようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−36927号公報
しかしながら、ブレーキ倍力装置の負圧が変動する条件は、例えば、エンジン回転速度、車速から算出した減速度、アクセルペダルの操作状態、シフトポジション等によるものであり、誤診断を排除するために条件を限定する必要が生じていた。
このため、例えば、低車速域や登降坂路等の特定条件では、負圧センサの故障診断を必要とする場合でも、診断を行うことができないといった不具合があった。
一方、ブレーキスイッチの出力信号は、運転者のブレーキ操作意思を明確に示すものであり、このようなブレーキスイッチを利用することを前提として負圧センサの故障診断を行ったほうが、前記のような特定条件に限定されることのない診断が可能である。このため、ブレーキスイッチの信頼性を高めることが可能な故障診断に係る技術の開発が望まれている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ブレーキスイッチの信頼性を高めることができる故障診断装置および故障診断システムを提供することを課題とする。
前記目的を達成するために、本発明の故障診断装置は、ブレーキ操作のオンオフを検出する第1,第2スイッチを備え、前記第1,第2スイッチの故障の有無を診断する故障診断装置であって、前記第1スイッチが、ブレーキランプの点灯用のブレーキスイッチであり、前記第2スイッチが、車両のその他の要素用のものであり、前記第1スイッチと前記第2スイッチとの出力関係に基づいて、前記第1,第2スイッチの故障を診断することを特徴とする。
この故障診断装置によれば、ブレーキ操作のオンオフを検出する独立した第1,第2スイッチを備えており、これら二つの第1,第2スイッチによる出力関係に基づいて、第1,第2スイッチの故障を診断するので、故障診断の精度の確保が可能となり、前記のような特定条件に限定されることのない診断が可能である。
また、本発明の故障診断装置は、前記第1,第2スイッチのいずれかの出力の変動があった際に、当該出力の変動があった際の直前の出力が前記第1,第2スイッチで一致し、かつ、所定時間後の出力が前記第1,第2スイッチで一致し、かつ、直前の前記出力と所定時間後の前記出力とが前記第1,第2スイッチで不一致であるときに、前記第1,第2スイッチが正常であると診断する構成とするのがよい。
この故障診断装置によれば、一方のスイッチの出力の変動と、他方のスイッチの出力の変動とを所定時間ごとに相互に診断して、所定時間ごとの出力の状態から第1,第2スイッチが正常であると診断するようになっているので、より高い信頼度で第1,第2スイッチの故障診断を行うことができる。
また、本発明の故障診断装置は、前記第2スイッチが、エンジンの駆動を停止するアイドルストップ制御装置用のものであり、前記第2スイッチの出力に基づいて前記アイドルストップ制御装置が前記エンジンを少なくとも停止するように制御する構成とするのがよい。
この故障診断装置によれば、エンジンの駆動を停止するアイドルストップ制御装置用のスイッチを用いることで、第1,第2スイッチの故障診断を行うことができるようになり、別途、スイッチを設けることなく、既存のスイッチを用いて好適にブレーキスイッチの故障診断を行うことができる。
また、本発明の故障診断システムは、前記した故障診断装置を用いた故障診断システムであって、前記故障診断装置によって前記第1,第2スイッチが正常であると診断されたときに、ブレーキ倍力装置に関連して設けられた負圧センサによる負圧センサの故障診断を行うことを特徴とする。
この故障診断システムによれば、ブレーキスイッチを利用することを前提として負圧センサの故障診断を行うことができ、簡易な構成でありながらも前記のような特定条件に限定されることがなく、確実性の高い負圧センサの診断が可能である。
本発明によれば、ブレーキスイッチの信頼性を高めることができる故障診断装置およびその故障診断装置を用いた故障診断システムが得られる。
以下、本発明の実施の形態を適宜図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る故障診断装置を用いた故障診断システムの機能を説明するためのブロック図、図2はブレーキ倍力装置周りの構成を示す模式図である。なお、以下では、自動車に適用される故障診断装置について説明するが、故障診断装置が設けられる車両を限定する趣旨ではない。
図1に示すように、本実施形態の故障診断装置10は、スイッチ部10Aと制御部10Bとを備えており、スイッチ部10Aには、ブレーキ操作のオンオフを検出する独立した第1スイッチ1および第2スイッチ2を備えている。このような故障診断装置10は、後記するようにして第1スイッチ1および第2スイッチ2が正常に機能しているか否かを診断することが可能となっている。
第1スイッチ1および第2スイッチ2は、ともに図示しない機械的な接点を有するオンオフスイッチであり、本実施形態では、第1スイッチ1が、図示しないブレーキランプの点灯用のブレーキスイッチとしてある。また、第2スイッチ2が、図示しないエンジンの駆動を停止するアイドルストップ制御装置用のスイッチとしてある。
これらの第1スイッチ1および第2スイッチ2は、図2に示すように、ブレーキペダルPの側方に並設され、ブレーキペダルPの踏み込み操作により同期してオンされ、ブレーキペダルPの踏み込み操作の解除に伴ってオフされるようになっている。この例では、ブレーキペダルPが支軸P1を支点として回動するようにしてあるので、踏み込み操作時には、第1,第2スイッチ1,2のうち、支軸P1から離れた側に位置する第1スイッチ1が先にオンし、その後に続けて第2スイッチ2がオンするようになっている。そして、第1スイッチ1および第2スイッチ2からの信号は、信号線を通じてECU20に入力され、ブレーキランプ点灯用のトリガ、アイドルストップ制御用のトリガとしてそれぞれ利用されるとともに、制御部10Bによる、これらのスイッチ1,2の故障診断を行うためのトリガとして利用される。
制御部10Bは、記憶部11、ディレイタイマ12、判定部13、診断部14を備えている。記憶部11は、主として第1スイッチ1、第2スイッチ2からのオン信号またはオフ信号をデータとして時系列的に順次格納することができ、格納した順番通りに先に格納したデータを取り出すことが可能に構成されている。記憶部11としては、例えば、FIFOメモリやランダムアクセスメモリを使用することができる。
ディレイタイマ12は、第1スイッチ1または第2スイッチ2のいずれかの出力が変動した場合、つまり、オン信号またはオフ信号が入力された場合に、予め設定された時間のカウントダウンを開始する。
判定部13は、第1,第2スイッチ1,2から出力されたオン信号またはオフ信号が、一致しているか否かを判断する。具体的に、判定部13は、第1,第2スイッチ1,2のいずれかの出力が変動した際に、出力が変動した際の直前の出力が第1,第2スイッチ1,2で一致しているか否かを判定し、かつ、ディレイタイマ12のカウント後(所定時間後)の出力が第1,第2スイッチ1,2で一致しているか否かを判定し、かつ、直前の前記出力とカウント後の前記出力とが第1,第2スイッチ1,2でともに不一致であるか否かを判定する。なお、出力の変動の際の直前の出力は、記憶部11から判定部13に入力される(図1参照)。
診断部14は、判定部13の判定に基づき、第1,第2スイッチ1,2が正常であるか否かを診断する。ここで、診断部14は、判定部13が次のように判定した場合に、第1,第2スイッチ1,2が正常であると診断する。具体的に、判定部13が、第1,第2スイッチ1,2のいずれかの出力が変動した際に、出力が変動した際の直前の出力が第1,第2スイッチ1,2で一致していると判定し、かつ、ディレイタイマ12のカウント後の出力が第1,第2スイッチ1,2で一致していると判定し、かつ、直前の前記出力とカウント後の前記出力とが第1,第2スイッチ1,2でともに不一致であると判定した場合に、診断部14は、第1,第2スイッチ1,2が正常であると診断する。したがって、これらの判定のうちいずれかの判定が前記の状態と異なる場合には、第1,第2スイッチ1,2の少なくとも一方が異常であると診断する。
このような診断部14によるで診断結果は、負圧センサ故障診断装置30に出力される。
負圧センサ故障診断装置30は、診断部14からの診断結果に基づいて、負圧センサ6の故障診断を行うようになっている。具体的に、負圧センサ故障診断装置30は、診断部14から、第1,第2スイッチ1,2がいずれも正常であるとの診断結果を入力した場合にのみ、負圧センサ6の故障診断を行い、第1,第2スイッチ1,2が異常であるとの診断結果を入力した場合には、負圧センサ6の故障診断を行わない。
負圧センサ故障診断装置30による負圧センサ6の故障診断は、例えば、図示しないエンジンの吸入負圧と負圧センサ6により計測された計測値との間に許容値を超える偏差が生じている場合等に負圧センサ6が故障していると判断することで行うことができる。
図2に示すように、第1,第2スイッチ1,2は、前記したように、ブレーキペダルPの側方に並設されており、ブレーキペダルPの踏み込み操作あるいは踏み込み操作の解除に伴って同期してオンオフし、その信号をECU20に出力するようになっている。
ブレーキペダルPは、ブレーキ倍力装置3に接続され、ブレーキ倍力装置3は、負圧配管4を介してインテークマニホールド5に接続されている。負圧配管4には、負圧センサ6が接続されており、負圧センサ6によってブレーキ倍力装置3の内圧が検出可能となっている。負圧センサ6の検出値はECU20に出力され、エンジン等の出力制御に用いられる他、前記したように負圧センサ故障診断装置30の故障診断に利用される。
なお、負圧配管4には逆止弁4aが設けられており、インテークマニホールド5側からブレーキ倍力装置3への通流が阻止されている。
次に、第1,第2スイッチ1,2の故障診断を行う際の手順について、図3のフローチャートを参照しつつ適宜図1,図2を参照して詳細に説明する。
はじめに、ブレーキペダルPが踏み込まれると、第1スイッチ1または第2スイッチ2のいずれかがオンとなり(ステップS1でYes)、その信号がECU20に入力される。そして、ECU20によりディレイタイマ12がカウントダウンを開始する(ステップS2)。
そして、ディレイタイマ12のカウントがゼロ(0)になる(ステップS3でYes、ステップS3でNoのときはカウントがゼロになるまでステップS3を繰り返す)と、判定部13は、まず、出力の変動した際の直前の出力が第1,第2スイッチ1,2で一致しているか否かを判定し(ステップS4)、一致していると判定する(ステップS4でYes)と、ステップS5に移行し、ディレイタイマ12のカウント後の出力が第1,第2スイッチ1,2で一致しているか否かを判定する。
そして、判定部13は、ステップS5でディレイタイマ12のカウント後の出力が第1,第2スイッチ1,2で一致していると判定する(ステップS5でYes)と、ステップS6に移行し、直前の前記出力とカウント後の前記出力とが第1,第2スイッチ1,2でともに不一致であるか否かを判定する。
そして、判定部13は、ステップS6で直前の前記出力とカウント後の前記出力とが第1,第2スイッチ1,2でともに不一致であると判定する(ステップS6でYes)と、ステップS7に移行し、診断部14が、第1,第2スイッチ1,2は正常であると診断する。つまり、ステップS4〜S6において、いずれもYesであると判定された場合にのみ、第1,第2スイッチ1,2が正常であると診断される。
一方、ステップS4で、出力の変動した際の直前の出力が第1,第2スイッチ1,2で一致していない(ステップS4でNo)と判定されると、ステップS8に移行して、診断部14が、第1,第2スイッチ1,2は異常であると診断する。
また、ステップS5で、ディレイタイマ12のカウント後の出力が第1,第2スイッチ1,2で一致していない(ステップS5でNo)と判定された場合や、ステップS6で直前の前記出力とカウント後の前記出力とが第1,第2スイッチ1,2でともに不一致ではない(一致する、ステップS6でNo)と判定された場合も同様に、ステップS8に移行して、診断部14が、第1,第2スイッチ1,2は異常であると診断する。
つまり、ステップS4〜S6において、一つでもNoであると判定された場合には、第1,第2スイッチ1,2が異常であると診断される。
次に、図4のタイムチャートを参照して、第1,第2スイッチ1,2の故障判定を説明する。なお、以下では、ブレーキペダルPの踏み込み操作によって、第1スイッチ1が先にオンし、次いで第2スイッチ2がオンする場合を例にとって説明するが、オンする順序を限定するものではない。
時刻t1において、ブレーキペダルPの踏み込みがなされると、図4(a)に示すように、第1スイッチ1が先にオンとなり、図4(c)に示すように、ディレイタイマ12がカウントダウンを開始する。これとともに、判定部13が、出力の変動した際の直前の出力を記憶部11から読み取り、これらの出力が第1,第2スイッチ1,2で一致しているか否かを判定する。この場合、図4(a)(b)に示すように、時刻t1の直前では、第1,第2スイッチ1,2ともにオフ状態であるので、判定部13は、第1,第2スイッチ1,2で一致していると判定する。
図4(b)に示すように、時刻t2においては、第2スイッチ2がオンとなり、その信号がECU20に入力される。
時刻t3において、図4(c)に示すように、ディレイタイマ12がカウントを終了すると、判定部13が、第1,第2スイッチ1,2で出力が一致しているか否かを判定し、かつ、直前の前記出力とカウント後の前記出力とが第1,第2スイッチ1,2でともに不一致であるか否かを判定する。この場合、図4(a)(b)に示すように、時刻t3における第1,第2スイッチ1,2の出力はオン状態で一致しており、かつ、直前の前記出力とカウント後の前記出力とが、第1,第2スイッチ1,2でともにオフ状態とオン状態となって不一致であると判定する。
したがって、以上の判定を踏まえて、図4(d)に示すように、診断部14は、第1,第2スイッチ1,2が正常であると診断する。
同様にして、時刻t4において、ブレーキペダルPの踏み込みが解除されると、図4(b)に示すように、第2スイッチ2が先にオフとなり、図4(c)に示すように、ディレイタイマ12がカウントダウンを開始する。これとともに、判定部13が、出力の変動した際の直前の出力を記憶部11から読み取り、これらの出力が第1,第2スイッチ1,2で一致しているか否かを判定する。この場合、図4(a)(b)に示すように、時刻t4の直前では、第1,第2スイッチ1,2ともにオン状態であるので、判定部13は、第1,第2スイッチ1,2で一致していると判定する。
図4(a)に示すように、時刻t5においては、第1スイッチ1がオフとなり、その信号がECU20に入力される。
時刻t6において、図4(c)に示すように、ディレイタイマ12がカウントを終了すると、判定部13が、第1,第2スイッチ1,2で出力が一致しているか否かを判定し、かつ、直前の前記出力とカウント後の前記出力とが第1,第2スイッチ1,2でともに不一致であるか否かを判定する。この場合、図4(a)(b)に示すように、時刻t6における第1,第2スイッチ1,2の出力はオフ状態で一致しており、かつ、直前の前記出力とカウント後の前記出力とが、第1,第2スイッチ1,2でともにオン状態とオフ状態となって不一致であると判定する。
したがって、以上の判定を踏まえて、図4(d)に示すように、診断部14は、第1,第2スイッチ1,2が正常であるとの診断を維持する。これによって、負圧センサ故障診断装置30による負圧センサ6の故障診断を行うことが許可され、負圧センサ6が正常であると診断された場合に、負圧センサ6の計測値に基づく車両の制御等がなされる。
ここで、第1,第2スイッチ1,2のいずれかが故障した際の判定について、図5を参照して説明する。図5では、第2スイッチ2が故障した場合を例示しており、時刻t13以降に第2スイッチ2が故障した場合を想定している。図中、第1判定とは、前記した判定部13による判定のうち、出力が変動した際の直前の出力が第1,第2スイッチ1,2で一致しているか否かの判定を示しており、また、第2判定とは、同じく、ディレイタイマ12のカウント後の出力が第1,第2スイッチ1,2で一致しているか否かの判定を示しており、さらに、第3判定は、同じく、直前の前記出力とカウント後の前記出力とが第1,第2スイッチ1,2でともに不一致であるか否かの判定を示している。
図5(a)(b)に示すように、時刻t11〜時刻t13において、第1,第2スイッチ1,2は、オンオフ状態がともに同期しており、診断部14によって正常であると診断される。
時刻t14において、第2スイッチ2に故障が生じ、ブレーキペダルPの踏み込みが解除されたにもかかわらず、第2スイッチ2がオン状態を維持すると、判定部13によって第2判定がNG(前記したステップS5でNo、図3参照)であると判定する。つまり、第1〜第3判定において、NG判定を含んでいるので、総合判定は、NGとなる。これにより、図5(d)に示すように、診断部14によって異常であると診断される。なお、図5(c)では、説明の便宜上、第1〜第3判定をすべて行うように示したが、前記した図3のフローチャートのように、Noの判定(例えば、ステップS4においてNoの判定)がなされると、ステップS8に移行して(第2,第3判定は行わずに)、診断部14が第1,第2スイッチ1,2は異常であると診断する。なお、図5(c)に示すように、第1判定〜第3判定の全ての判定を行うことによって、これらを総合的に判定するように構成してしてもよい。
時刻t14〜時刻t18においては、図5(c)に示すように、第1〜第3判定において、NG判定を含んでいるので、総合判定は、NGとなる。これにより、図5(d)に示すように、診断部14によって異常であると診断される。これにより、アイドルストップ制御や全筒休止制御等が行われなくなる。
また、時刻t14以降、つまり、診断部14によって異常であると診断された後は、負圧センサ故障診断装置30による負圧センサ6の故障判定許可フラグが図5(e)に示すように、「0」(不許可)となって、負圧センサ6の故障判定が行われない。これによって、時刻t14以降は、負圧センサ6の計測値を利用した制御も行われなくなる。
以上説明した本実施形態の故障診断装置10によれば、ブレーキ操作のオンオフを検出する独立した第1,第2スイッチ1,2を備えており、これら二つの第1,第2スイッチ1,2による出力関係に基づいて、第1,第2スイッチ1,2の故障を診断するので、故障診断の精度の確保が可能となり、従来のような特定条件下に限定されることのない診断が可能である。つまり、特定条件下以外のときでも、第1,第2スイッチ1,2の故障診断を行うことができるので、第1,第2スイッチ1,2の利用を前提として、低車速域や登降坂路等の特定条件でも、負圧センサの故障診断を必要とする場合には、その診断を行うことができる。
また、故障診断装置10は、第1,第2スイッチ1,2のいずれかから出力の変動があった際に、当該出力の変動の直前の出力が前記第1,第2スイッチ1,2で一致し、かつ、ディレイタイマ12のカウント後の出力が第1,第2スイッチ1,2で一致し、かつ、直前の前記出力と所定時間後の前記出力とが第1,第2スイッチ1,2で不一致であるときに、第1,第2スイッチ1,2が正常であると診断するので、一方のスイッチの出力変動と、他方のスイッチの出力変動とを所定時間ごとに相互に診断して、所定時間ごとの状態から第1,第2スイッチ1,2が正常であると診断することができ、より高い信頼度で第1,第2スイッチ1,2の故障診断を行うことができる。
また、第2スイッチ2が、アイドルストップ制御装置用とされているので、別途、スイッチを設ける必要がなく、既存のスイッチを用いて好適に第1,第2スイッチ1,2の故障診断を行うことができる。
また、故障診断装置10を用いた故障診断システムでは、故障診断装置10によって第1,第2スイッチ1,2が正常であると診断されたときに、ブレーキ倍力装置3に設けられた負圧センサ6による負圧センサ6の故障診断を行うことができ、簡易な構成でありながらも従来のような特定条件に限定されることがなく、確実性の高い負圧センサ6の診断が可能である。
また、第2スイッチ2としては、車両のその他の要素用のもの、例えば、クルーズコントロールを制御するためのスイッチ等としてもよい。
本発明の一実施形態に係る故障診断装置を用いた故障診断システムの機能を説明するためのブロック図である。 ブレーキ倍力装置周りの構成を示す模式図である。 故障診断を説明するためのフローチャートである。 (a)〜(d)は故障診断を説明するためのタイムチャートである。 (a)〜(e)は故障診断を説明するための説明図である。
符号の説明
1 第1スイッチ
2 第2スイッチ
3 ブレーキ倍力装置
6 負圧センサ
10 故障診断装置
10A スイッチ部
10B 制御部
11 記憶部
12 ディレイタイマ
13 判定部
14 診断部
20 ECU
30 負圧センサ故障診断装置
P ブレーキペダル

Claims (4)

  1. ブレーキ操作のオンオフを検出する第1,第2スイッチを備え、前記第1,第2スイッチの故障の有無を診断する故障診断装置であって、
    前記第1スイッチが、ブレーキランプの点灯用のブレーキスイッチであり、
    前記第2スイッチが、車両のその他の要素用のものであり、
    前記第1スイッチと前記第2スイッチとの出力関係に基づいて、前記第1,第2スイッチの故障を診断することを特徴とする故障診断装置。
  2. 前記第1,第2スイッチのいずれかの出力の変動があった際に、当該出力の変動があった際の直前の出力が前記第1,第2スイッチで一致し、かつ、所定時間後の出力が前記第1,第2スイッチで一致し、かつ、直前の前記出力と所定時間後の前記出力とが前記第1,第2スイッチでともに不一致であるときに、前記第1,第2スイッチが正常であると診断することを特徴とする請求項1に記載の故障診断装置。
  3. 前記第2スイッチが、エンジンの駆動を停止するアイドルストップ制御装置用のものであり、前記第2スイッチの出力に基づいて前記アイドルストップ制御装置が前記エンジンを少なくとも停止するように制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の故障診断装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の故障診断装置を用いた故障診断システムであって、
    前記故障診断装置によって前記第1,第2スイッチが正常であると診断されたときに、ブレーキ倍力装置に関連して設けられた負圧センサによる負圧センサの故障診断を行うことを特徴とする故障診断システム。
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