JP2009199774A - 二次電池の充放電方法。 - Google Patents

二次電池の充放電方法。 Download PDF

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Abstract


【課題】 二次電池の容量の劣化が進みにくい、二次電池の充放電方法を提供することを目的とする。使用初期の二次電池の総容量よりも小さい目標容量まで充電を行って、二次電池を充放電するので、そのときの総容量において、満充電近くで充電、ならびに放電されることが少なくなり、二次電池の劣化の進行が小さくなる。
【解決手段】
使用初期の二次電池の総容量よりも小さい目標容量まで充電を行って、前記二次電池を充放電することを特徴とする。前記使用初期の二次電池の総容量よりも小さい目標容量まで充電を行っときの電池電圧が、所定電圧に到達したとき、寿命と判定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、二次電池の充放電方法に関する。
劣化する電池容量の検出方法については、以下の特許文献に開示される。この公報においては、以下の2つの方法が開示されている。一つに、電池の充電容量の累積量がそのときの電池の学習容量に達する毎に1サイクルとカウントし、1サイクルの充電につき、学習容量を特定のサイクル劣化容量として減少させることが開示され、また、電池の保存温度と残容量をパラメーターとして利用して学習容量の減少率を保存劣化容量として特定し、電池の保存温度と残容量から特定された保存劣化容量だけ、学習容量を減少させることが開示されている。
ここで、同文献の図2並びに対応した記載に説明されるように、電池容量が大きい場合に、劣化が進むことが開示されている。
特開2002-236154号公報
このような二次電池においては、電池容量が100%に近い範囲で使用すると、容量の劣化が進み易くなる。
本発明は、このような問題点を解決するために成されたものであり、二次電池の容量の劣化が進みにくい、二次電池の充放電方法を提供することを目的とする。
本発明は、使用初期の二次電池の総容量よりも小さい目標容量まで充電を行って、前記二次電池を充放電することを特徴とする。また、前記使用初期の二次電池の総容量よりも小さい目標容量まで充電を行っときの電池電圧が、所定電圧に到達したとき、寿命と判定する。
本発明においては、使用初期の二次電池の総容量よりも小さい目標容量まで充電を行って、二次電池を充放電するので、そのときの総容量において、満充電近くで充電、ならびに放電されることが少なくなり、二次電池の劣化の進行が小さくなる。
また、前記使用初期の二次電池の総容量よりも小さい目標容量まで充電を行っときの電池電圧が、所定電圧に到達したとき、寿命と判定することができる。よって、目標容量まで充電を行っときの電池電圧が、所定電圧に到達したときを検出するだけで、寿命と判定できるので、簡便な方法で寿命と判定できる。この方法は、詳細に容量学習をすることなく、電池電圧の測定で寿命と判定できるので、簡便な方法である。
本発明の実施例を、図を用いて詳細に説明する。まず、図1を用いて、本発明の実施例のパック電池Aの回路構成、動作、機能を説明し、その後、本発明の特徴について説明する。図1に示すように、本実施例においては、パック電池Aと、これを充電する電源を備える電子機器である携帯機器PCとを備えている。携帯機器PCは、ノート型のような携帯型パーソナルコンピュータである。パック電池Aは、通常、携帯機器PCに着脱自在に装着される構造である。携帯機器PCには、コンセントからの交流商用電力を直流電力に変換するアダプター(図示せず)から出力される直流電力が供給され、この電力を制御し、供給するマイコンを内蔵する制御・電源手段Sを備えている。制御・電源手段Sからの電力出力は、パック電池Aを充電するのに利用されたり、携帯機器PCの負荷Lに電力供給される。また、商用電力より電力供給がない場合は、パック電池Aより電力が供給され、電源回路S及び負荷Lを駆動させる。ここで、パック電池Aを電源とする電子機器として、携帯機器を利用しているが、これに代わって、電気自動車等の電動車両を利用することもできる。
パック電池Aにおいては、リチウムイオン電池又はニッケル水素電池等の二次電池1と、電池1の充放電時の電流を検出する抵抗等からなる電流検出部2と、電池1の充放電を監視、制御するマイクロプロセッサーユニット(以下、MPUと記す)とを備えている。また、パック電池A内には、電池1に密接して配置されたサーミスタを含む温度検出部3が設けられている。
MPUにおいては、トータル電池電圧(測定箇所d)、電流検出部2からの出力、温度検出部3からの出力のアナログ電圧が入力され、デジタル変換し、実電圧[mV]や実電流値[mA]等に換算するA/D変換部4が設けられている。そして、A/D変換部4からの出力が、制御手段としての充放電制御・演算部5に入力されて、演算、比較、判定等が行われて、この制御・演算部5からの信号で、スイッチングトランジスタ等からなる制御素子7をオンオフ制御する。
つまり、制御・演算部5においては、充放電電流を積算して残容量を演算処理したり、電池1の満充電を検出したり、異常電流、異常温度、異常電圧の検出時等に、充放電を制御する。そして、スイッチングトランジスタ等からなる制御素子7は、オンオフ制御され、異常電流、異常温度、異常電圧の検出時に、制御・演算部5からの制御信号で電流を遮断する。周知技術を利用して、制御・演算部5においては、A/D変換部4によって変換された充放電電流に測定単位時間(例えば、250msec)を掛け算した値を積算し、放電時においては満充電から積算量を引き算し、或いは、充電時においては充電開始時の残容量より積算量を加算する。このような演算により、電池1の残容量(Ah)を算出している。このような電流積算の残容量に代わって、測定時点での電圧と、電流と、測定単位時間とを掛け算した値を積算した電力の積算量(Wh)を、残容量としても良い。
また、制御・演算部5においては、各種データをメモリーに記録している。CPU(Central Processing Unit)を含む制御・演算部5は、種々のメモリーを備えている。パック電池Aの動作を制御するプログラムを保存するプログラムメモリを備え、プログラムメモリは、不揮発性の記憶媒体である。ROM(Read Only Memory)には、プログラムの実行時に必要なデータなどがあらかじめ記憶される。RAM(Random Access Memory)は、プログラムの一部や、各種データを一時的に記憶する。この他に、不揮発性メモリとしてEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)又はFlashMemoryを備えており、EEPROM又はFlashMemoryには、CPUに実行させるソフトウェアや設定データや、MPUのシャットダウンが発生しても保存が必要なデータ(例えば、学習容量、サイクル数、異常時のデータ等)などをシャットダウンより前に記憶するとともに、これらを随時書き換えることが可能となっている。
更には、制御・演算部5においては、各種のタイマー、カウンターを備えており、時間計測、回数の計測等に利用される。
本実施例では、詳細には後述するように、使用初期の二次電池の総容量(総容量1050mAH、初期定格容量比率105%)よりも小さい目標容量(800mAH、初期定格容量比率80%)まで充電を行う。
これに対して、従来例においては、充電は満充電を検出して、停止される。即ち、制御・演算部5において、満充電の検出については、電池1がニッケル水素電池等の場合は、ピーク電圧を検出したり、電池電圧の−ΔV(=電圧低下)を検出したり、演算された残容量を利用したり等の周知の方法にて検出している。電池1がリチウムイオン電池の場合は、電流、電圧を規制した定電流(MAX電流0.5〜1C程度)・定電圧(MAX4.2V/セル程度)充電を利用し、電圧が所定値以上、電流が所定値以下の条件のとき、満充電とする。
ここで、制御・演算部5は、充電電流、放電電流を遮断するために、制御素子7であって、充電用制御素子としてpチャネル型FETである充電用FET素子71、放電用制御素子としてpチャネル型FETである放電用FET素子72に対して、オンオフ制御する信号を発する。なお、pチャネル型FETに代わって、チャージポンプを利用してnチャネル型FETの充電用FET素子、放電用FET素子を利用することも可能である。
制御・演算部5においては、リチウムイオンであるとき電池1の電圧が、過充電電圧以上(例えば、4.2V以上)になると、充電用FET素子71をオフ制御するために、オフ信号(素子71がpチャネル型FETのゲートに印加するため、オフ信号の電圧は、High電圧の信号に相当する)を、ポートCHより発する。また、電池1の電圧が、過放電電圧以下(例えば、2.7V/Cell以下)になると、放電用FET素子72をオフ制御するために、オフ信号(素子72がpチャネル型FETのゲートに印加するため、オフ信号の電圧は、High電圧の信号に相当する)を、ポートDSCより発する。なお、上述のように、素子71、72のpチャネル型FETのゲートに印加するため、オフ信号の電圧は、High電圧の信号に相当し、オン信号の電圧は、Low電圧の信号に相当する。また、過充電状態においては、制御・演算部5よりポートCHにオフ信号が発せられることより、充電は停止される。このときは、携帯機器PCが放電すると、DSCはオン信号であるので、放電用FET素子72がオン状態で、オフ状態の充電用FET素子71の寄生ダイオード71Bを介して、放電できる。また、過放電状態においては、制御部5よりポートDSCにオフ信号が発せられることより、放電は停止される。このときは、携帯機器PCが充電すると、CHはオン信号であるので、充電用FET素子71がオン状態で、オフ状態の放電用FET素子72の寄生ダイオード72Bを介して、充電できる。
また、MPUにおいては、電池電圧、残容量、充放電電流値等の各種の電池情報、各種指令の情報を、携帯機器PCの制御・電源手段Sに伝送する通信部9を備えている。パック電池Aと携帯機器PCとの通信処理は、以下のように、通信部9にて行われる。通信部9は、電池電圧、残容量、充放電電流値等の各種の電池情報を携帯機器PCが受信できる信号データに作成する通信データ作成部と、実際に通信を行うためのドライバ部と備え、残容量を算出するための各種パラメータの記憶や諸々のデータを記憶する為の制御・演算部5内メモリを利用する。また、電子機器からバッテリパックの各種情報の送信要求をドライバ部にて受け、通信データ作成部にて作成されたデータをドライバ部から電子機器に送信する。通信方式としては、周知技術であるSMBus方式等が利用でき、2つの通信ラインであるデータラインSDA、クロックラインSCLを介して、データ信号等を送信、受信する機能を備えている。
一般的には、制御・演算部5では、以下のように処理して、残容量を得る。制御・演算部5は、電池1を放電して、後述する電池1の総容量である総放電量(=学習容量)から放電容量を減算して、電池1の残量を電流の積算量又は積算量(Ah)として演算する。また、制御・演算部5においては、放電中、(総容量−積算量)/(総容量)=残存容量率の関係式より、電池1の残存容量率(%)を演算する。充電容量は、電池1の充電電流の積算量で、あるいはこれに充電効率をかけて演算される。放電容量は、放電電流の積算量、あるいは放電効率を考慮して演算される。積算部5は、電流の積算に代わって、電力の積算量(Wh)で残量を演算することもできる。電力の積算値は、充電電力から放電電力を減算して演算される。
ここでは、その時点での電池の総容量(=学習容量)としては、満充電した状態から完全に放電されるまでの放電の積算容量(Ah又はWh)でも、電池1を完全に放電した状態から満充電されるまでの充電の積算容量(Ah又はWh)でもよい。また、後述する所定残存容量(例えば、8%)に対応した電池電圧に到達したとき、満充電から放電した容量に、値(1−所定残存容量値、ここでは、0.92)を割り算して、学習容量を求めることができる。 また、これ以外の方法でも、総容量が得られるのであれば、その時点での電池の総容量としても良い。
そして、放電が進んで、制御・演算部5は、A/D変換部4から入力される電圧信号で、残量を補正する。A/D変換部4から、電池1の電圧が第1電圧に到達、低下したことを示す信号が入力されると、制御・演算部5は第1電圧(例えば、リチウムイオン電池3.6V/セル)に対応して予め設定されている第1残存容量(率)Ya1(例えば、8%)により、算出した残存容量率を補正する。
即ち、第1残存容量Ya1を所定残存容量8%とすると、制御・演算部5は、算出した残存容量が9%になると、二次電池1 の電池電圧が第1電圧V1に低下するまで、残存容量として9%を保持する。一方、算出した残存容量が9%以上の場合に、二次電池1の電池電圧が第1電圧V1に低下すると、その時点で、制御・演算部5は、算出した残存容量の値を8%に補正する。
さらに、放電が進んで、電池1の電圧が所定の放電終止電圧に低下したことを示す信号が入力されると、制御・演算部5は演算した残量を0に補正する。電池電圧が放電終止電圧まで低下すると、電池1の実際の容量は、下限容量として、0になるからである。そして、制御・演算部5は、放電開始から放電終止電圧までの放電電流積算量を、総放電量(=総容量)として演算、保存する。
そして、制御・演算部5は、総放電量(=学習容量)の得た後、次の総放電量が得られるまで、この総放電量を利用する。また、第1残存容量(率)に対応した第1電圧に加えて、これより少ない容量(例えば、3%)での第2残存容量(率)に対応した第2電圧でも、算出した残存容量率を補正しても良い。また、上述の残存容量(率)に対応した第1電圧、放電終止電圧等については、電流、温度に依存するので、使用時において電流、温度を基に補正した電圧を利用することも可能である。
ここで、上述のように、学習容量(=総容量)を求めるには、満充電した状態から完全に放電されるまで(所定残存容量ゼロ)、所定残存容量(例えば、8%)に対応した電池電圧に到達するまで、放電することが必要である。
パック電池Aの使用され方によって、このように所定残存容量まで放電されることが少ない場合として、以下の場合、制御・演算部5は、使用者に、パック電池Aを、所定残存容量まで、放電して使用するように、通知することも可能である(キャリブレーション機能)。このような通知は、通信処理により、パック電池Aから携帯機器PCに通信され、充電器として充電機能を備える携帯機器PCの表示画面或いは別途設けられるLED等を点灯することで、使用者に通知される。これにより、使用者は、携帯機器PCを、商用電力を供給することなく、パック電池Aのみの電源で、所定残存容量或いはパック電池Aが完全に放電されるまで、使用する。あるいは、携帯機器PC内に、パック電池Aの電力を放電させるための放電抵抗を内蔵させ、この放電抵抗にパック電池Aの電力を放電させるためのスイッチを設けて、使用者がこのスイッチを押すことにより、パック電池Aを、所定残存容量或いはパック電池Aが完全に放電されるまで、使用することができる。これにより、パック電池Aの制御・演算部5は、その時点での学習容量(=総容量)を得ることができる。詳細には、その時点での学習容量(=総容量)は、下限の所定電圧まで放電を行い、パック電池において、前回の満充電からの充電器に装着されるまでの放電容量と、充電器での下限電圧までの放電の容量を加えて放電容量(=その時点での学習容量)をとする。
(通知する場合)
・充電開始時の容量が、そのときの総容量(=学習容量)に対する%換算で、所定値(例えば、10%)以下であるとき
・ 充放電サイクル回数、充電回数又は満充電検出回数が前回学習容量を得てから所定回数(20〜100回の範囲で、例えば、90回)以上となったとき
・制御・演算部5内のタイマーを利用することで、前回学習容量を得てから、所定時間(30〜100日の範囲で、例えば、90日)以上となったとき
・充電開始時に使用者が学習容量を得たいと考え、上記の放電用スイッチを押したとき
次に、本発明及び本実施例の特徴について説明する。図2において、本実施例を説明する。図2は、各劣化した状態における初期総容量、定格容量、各劣化した状態での総容量、目標容量等の関係を示すグラフである。縦軸方向が、容量を示している。
図2(1)、(2)は、使用初期の初期状態を示している。例として、二次電池は、初期総容量1050mAH(後述する初期定格容量を100%とすると105%となる。これを、初期定格容量比率と呼ぶ。)を備えるものである。ここで、このような二次電池においては、大量生産される二次電池の総容量のバラツキ等を考慮して、保証される容量等との意味合いで、(初期)定格容量1000mAH(初期定格容量比率100%)とされる。図2(2)に示すように、使用初期において、使用初期の二次電池の総容量(総容量1050mAH、初期定格容量比率105%)よりも小さい目標容量(800mAH、初期定格容量比率80%)まで充電を行い、この目標容量を上限として、二次電池を充放電することで、二次電池を使用、利用する。このような目標容量としては、使用初期の総容量に対して、60〜90%(=630〜945mAH=上記の初期定格容量比率63〜94.5%)に、設定することが望ましい。より望ましくは、このような目標容量としては、使用初期の総容量に対して、70〜81%(=730〜850mAH=上記の初期定格容量比率73〜85%)に、設定することが望ましい。
図2(3)は、二次電池の使用、放置により劣化が進み、総容量が、900mAHとなった場合を示している。換言するなら、このとき、総容量は、劣化して、初期定格容量比率15%低下していることになる。このときも、目標容量(800mAH、初期定格容量比率80%)まで充電を行い、この目標容量を上限として、二次電池を充放電することで、二次電池を使用、利用する。
ここで、この時点での総容量900mAH(満充電状態の容量)に対して、目標容量800mAHを満充電として充電を停止し、上限として充放電することになるので、この時点での総容量(満充電容量)に対して約89%(=800mAH/900mAH)にて使用することになる。満充電の容量よりも、小さい容量で使用することになることより、満充電容量のように、容量が大きいときに使用されることがないので、二次電池の劣化の進行が小さくなる。
図2(4)は、二次電池の使用、放置により劣化が進み、総容量が、800mAHとなった場合を示している。換言するなら、このとき、総容量は、劣化して、初期定格容量比率25%低下していることになる。このときも、目標容量(800mAH、初期定格容量比率80%)を上限として、二次電池を充放電することで、二次電池を使用、利用する。
ここで、この時点での総容量800mAH(満充電状態の容量)に対して、目標容量800mAHを満充電として充電を停止し、上限として充放電することになるので、この時点での総容量(満充電容量)に対して100%(=800mAH/800mAH)にて使用することになる。なお、これ以上、二次電池の容量が劣化したときは、そのときの総容量を上限として、二次電池を充放電することで、二次電池を使用、利用する。
そして、図3に示すように、各容量の劣化状態における放電時間に対する電池電圧の変化を示しており、×印は、劣化状態における目標容量(800mAH、初期定格容量比率80%)での電池電圧を示している。ここで電池電圧は、充電を一時停止したときの電池電圧(=開路電圧)を示している。制御・演算部5は、各劣化状態、即ち、各総容量(=学習容量)において、この目標容量に対応した電池電圧をメモリー内に記憶しており、この電池電圧を検出したとき、充電を停止する制御を行う。
なお、このような電池電圧の検出による充電停止に代わって、積算された電池容量が、800mAHになったとき、充電を停止してもよい。この場合には劣化するに従って電池の充電深度が高くなることを利用して、目標容量(例えば、800mAh)充電後の電池電圧値を読み取ることにより、電池の劣化度合いを判定することができる。そして、実際の測定データを、図5に示す。完全放電状態から、目標容量として、定格容量の50%まで充電し、放電するサイクルを実施したデータであり、放電状態から1CAにて定格容量の50%を充電し、1CAで放電する充放電サイクルを実施したものである。詳細には、100サイクル毎に100%充放電(1CAで充電、0.2CAで放電)を実施して、容量を学習し、劣化の程度を確認し、50%充電後の開路電圧をプロットしたものである。図より確認できるように、サイクルが進むにつれて充電後の開路電圧が上昇している。その後、2700サイクル経過後から、総容量が大幅に低下したところで開路電圧も大幅に上昇している。この図5のデータが示すように、目標容量を充電後、電池の開路電圧を測定し、所定の電圧(図5に示す例では、約3.95〜4.15V程度の範囲で、例えば、4.0V/セル)を検出したら、寿命と判定することができる。(図5において、DODは、depth of dischargeを示している。)
例えば、図2(4)に示すように、劣化が進み、総容量が800mAHとなった場合、目標容量(800mAH、初期定格容量比率80%)の充電後の電圧が、所定の電圧(例えば、セルあたり4.2V)に到達することになる。制御・演算部5が、目標容量(800mAH、初期定格容量比率80%)の充電後の電池電圧(開路電圧)を測定し、電池電圧がセルあたり4.2Vに到達したことを検出した場合に、寿命であると判定する。ここで、寿命とは、寿命に近い(=劣化が進んでいる)状態も含んでいる。この判定より、制御・演算部5は、電池寿命や電池交換を促すための信号を、出力することができる。このような信号を、通信部9より発信することで、これを受信した携帯機器PCにて、電池寿命や電池交換を促すための表示を、別途、使用者に提示することができる。なお、上記判定により、電池寿命や電池交換を促すための表示(例えば、LED表示)を、パック電池Aに設けることもできる。
図4は、図2と対比して、従来の充放電方法を利用するとき、各劣化した状態における初期総容量、定格容量、各劣化した状態での総容量、目標容量等の関係を示すグラフである。縦軸方向が、容量を示している。
図4(1)、(2)は、使用初期の初期状態を示している。例として、二次電池は、初期総容量1050mAHを備え、(初期)定格容量1000mAH(初期定格容量比率100%)とされる。
図4(2)に示すように、使用初期において、使用初期の二次電池の総容量(総容量1050mAH、初期定格容量比率105%)よりも小さい目標容量(800mAH、初期定格容量比率80%)を上限として、二次電池を充放電することで、二次電池を使用、利用する。
図4(3)は、二次電池の使用、放置により劣化が進み、総容量が、900mAHとなった場合を示している。換言するなら、このとき、総容量は、劣化して、初期定格容量比率15%低下していることになる。従来においては、この時点での総容量900mAH(満充電状態の容量)にて、二次電池を充放電することで、二次電池を使用、利用する。満充電容量のように、容量が大きいときに使用されることになるので、二次電池の劣化が進むことになる。
図4(4)は、二次電池の使用、放置により劣化が進み、総容量が、800mAHとなった場合を示している。換言するなら、このとき、総容量は、劣化して、初期定格容量比率25%低下していることになる。従来においては、この時点での総容量800mAH(満充電状態の容量)にて、二次電池を充放電することで、二次電池を使用、利用する。
また、参考例として、以下のような、残量計の残量表示機能を備えることも可能である。
充放電電流を積算して、電池の容量を演算する場合、充電されて満充電(例えば、−ΔV検出)を検出すると、容量を100%と補正する。その後、放電を行い残容量が、低下していく(図6(a)参照)
一方、充電時間が長くなることを防止するため、充電開始から所定の充電時間が経過すると(タイマー検出)、安全性を主目的として、充電を停止し、満充電として容量を100%と補正している。この場合、電池が満充電となっていない場合があり、その後の放電では、所定の下限電圧となって残容量がゼロとなり、残容量が突然低下する現象が発生する(図6(b)参照)。
このような問題を解決するため、放電時には、放電電流にある係数(放電係数)を掛けて、残容量の飛びが出ないように、図6(b)の点線のような見せかけの容量表示を行う。また、このように、容量表示の精度が落ちていると考えられる場合には、容量表示の精度が落ちていることの注意喚起を示す信号を、パック電池Aから、電子機器である携帯機器PC側に、送信することにより、使用者への注意喚起を促すことができる。また、パック電池Aからの該注意喚起を示す信号により、別途設けられるLED等を点灯表示することもできる。
本発明の一実施例のパック電池の回路ブロック図である。 本発明において、各劣化した状態における初期総容量、定格容量、各劣化した状態での総容量、目標容量等の関係を示すグラフである。 図3に示すように、各容量の劣化状態における放電時間に対する電池電圧の変化を示すグラフである。 従来において、各劣化した状態における初期総容量、定格容量、各劣化した状態での総容量、目標容量等の関係を示すグラフである。 目標容量まで充電、放電するときの総容量と、目標容量での電池電圧と、サイクル数との関係を示すグラフである。 参考例としての残量表示機能を説明するグラフである。
符号の説明
A 電池パック
PC 携帯機器(=電子機器)
S 制御・電源手段
L 負荷
MPU マイクロプロセッサユニット
1 電池
2 抵抗(電流検出部)
3 温度検出部
4 A/D変換部
5 制御・演算部
7 制御素子 71 充電用FET素子 72 放電用FET素子
9 通信部

Claims (2)

  1. 使用初期の二次電池の総容量よりも小さい目標容量まで充電を行って、前記二次電池を充放電することを特徴とする二次電池の充放電方法。
  2. 前記使用初期の二次電池の総容量よりも小さい目標容量まで充電を行っときの電池電圧が、所定電圧に到達したとき、寿命と判定する請求項1に記載される二次電池の充放電方法。
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