JP2009198797A - Electronic musical instrument - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、演奏者による鍵操作に対応して楽音を出力する電子楽器に関し、特に、スタッカート演奏されたときに出力する楽音をアコースティックピアノにおいてスタッカート演奏されたときに発する楽音に近づけるための技術に関する。 The present invention relates to an electronic musical instrument that outputs a musical sound in response to a key operation by a performer, and more particularly to a technique for bringing a musical sound that is output when a staccato performance is performed closer to a musical sound that is emitted when the acoustic piano is staccato performed. .
従来、鍵盤が備える複数の鍵に対応して押鍵と離鍵とを検出するセンサが設けられ、センサが押鍵を検出するとその押鍵された鍵に付与されたキーコードに基づいて楽音を出力し、センサが離鍵を検出するとその離鍵された鍵に付与されたキーコードに基づいて出力中の楽音を消音する電子楽器が知られている。 Conventionally, a sensor for detecting key depression and key release corresponding to a plurality of keys provided on a keyboard is provided, and when the sensor detects a key depression, a musical tone is generated based on a key code assigned to the depressed key. There is known an electronic musical instrument that outputs and silences a musical tone being output based on a key code assigned to the key that has been released when the sensor detects the key release.
ところで、楽器の演奏法の一つとして、音と音との間を切って、歯切れよく演奏する技法であるスタッカート演奏が知られている。上述のような従来の電子楽器では、スタッカート演奏されたときに出力する楽音をアコースティックピアノにおいてスタッカート演奏されたときに発する楽音に近づけるために、離鍵時の動作速度を検出し、その検出結果に応じ離鍵から出力中の楽音を消音するまでの減衰時間を制御する技術が知られている（特許文献１参照）。また、スタッカート演奏であることが検出された場合に、出力中の楽音をスタッカート演奏でない場合の消音時間より短い時間で消音する技術が知られている（特許文献２参照）。なお、この特許文献１，２に記載された電子楽器においては、スタッカート演奏されたときに出力する楽音を、離鍵後に余韻が残ることで歯切れが悪くならないように離鍵を検出すると直ちに楽音の出力の減衰を開始して消音している。
しかし、アコースティックピアノにおいては、図９（ｂ）に示すように、スタッカート演奏されたときに発する楽音は、その音量値が離鍵から遅れて減衰を開始して消音する。この離鍵から楽音の音量値が減衰を開始するまでの時間を遅延時間とも称する。この遅延時間が発生する理由としては、押鍵された鍵に対応するダンパーが離鍵から弦の振動の減衰を開始するまでに遅れが発生することや、押鍵によりピアノ本体が共鳴したり打弦された弦以外のダンパーのない弦が共鳴したりしてそれらの共鳴が押鍵により打弦された弦の振動と誤認されるとともに離鍵から減衰を開始するまでに遅れが発生することなどが挙げられる。 However, in the acoustic piano, as shown in FIG. 9 (b), the musical sound generated when the staccato performance is performed is attenuated after the volume value is delayed after the key is released. The time from when the key is released until the volume value of the musical sound starts to decay is also referred to as a delay time. The reason for this delay time is that there is a delay before the damper corresponding to the pressed key starts to attenuate the vibration of the string from the key release, and the piano body resonates or strikes due to the key pressing. Strings without dampers other than the strings that have been struck resonate, and those resonances are mistaken as vibrations of the strings that are struck by key presses, and there is a delay between the start of key release and the start of damping, etc. Is mentioned.
上述の特許文献１または特許文献２に記載されたような電子楽器においては、スタッカート演奏されたときには、離鍵を検出すると直ちに楽音の出力の減衰を開始して消音している。そのため、上述のような電子楽器からスタッカート演奏されたときに出力する楽音は、アコースティックピアノにおいてスタッカート演奏されたときに発する楽音と比較して、演奏者に違和感を与えるおそれがある。
In the electronic musical instrument described in
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、スタッカート演奏されたときに出力する楽音をアコースティックピアノにおいてスタッカート演奏されたときに発する楽音に近づける電子楽器を提供することにある。 The present invention has been made in view of such problems, and an object of the present invention is to provide an electronic musical instrument that approximates a musical sound that is output when a staccato performance is performed to a musical sound that is generated when the acoustic piano performs a staccato performance. There is to do.
上述した課題を解決するためになされた請求項１に係る電子楽器は、押鍵を示す押鍵情報および離鍵を示す離鍵情報に基づき、前記押鍵により出力された楽音がスタッカート演奏であることを検出するスタッカート演奏検出手段（１０）と、前記押鍵情報を取得してから楽音の出力の減衰を開始するまでの時間として予め設定されている押鍵後出力時間を記憶する押鍵後出力時間記憶手段（１１）と、前記スタッカート演奏検出手段がスタッカート演奏であることを検出した場合には、前記押鍵後出力時間記憶手段に記憶されている前記押鍵後出力時間を読み出し、押鍵により出力された楽音を、前記押鍵情報を取得してから前記読み出した前記押鍵後出力時間が経過した後に前記楽音の出力の減衰を開始して消音する楽音消音手段（１０）と、を備えることを特徴とする。
The electronic musical instrument according to
このように構成された請求項１に係る電子楽器によれば、スタッカート演奏である場合には、押鍵により出力された楽音を、押鍵情報を取得してから押鍵後出力時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音する。なお、押鍵後出力時間とは、スタッカート演奏されたときに、押鍵により出力された楽音を、離鍵から楽音の音量値が減衰を開始するまでの遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音するように、押鍵情報を取得してから楽音の出力の減衰を開始するまでの予め設定された時間を言う。そのため、スタッカート演奏されたときには、押鍵により出力された楽音を、離鍵から遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音する。したがって、スタッカート演奏されたときに出力する楽音をアコースティックピアノにおいてスタッカート演奏されたときに発する楽音に近づけることができるので、演奏者にアコースティックピアノで演奏したときに近い印象を与えることができる。
According to the electronic musical instrument according to
ところで、押鍵後出力時間は、次の（イ）、（ロ）、及び（ハ）のように予め設定されていることが考えられる。
（イ）まず、請求項２に記載のように、電子楽器は、さらに、楽音の音色の種類を設定する音色設定手段を備える。また、押鍵後出力時間は、楽音の音色の種類それぞれに対応して予め設定されている。押鍵後出力時間記憶手段が、楽音の音色の種類と楽音の音色の種類それぞれに対応する押鍵後出力時間とを関連付けて記憶する。そして、楽音消音手段が、スタッカート演奏検出手段がスタッカート演奏であることを検出した場合には、音色設定手段によって設定された楽音の音色の種類と関連付けられて押鍵後出力時間記憶手段に記憶されている押鍵後出力時間を読み出し、押鍵により出力された楽音を、押鍵情報を取得してから前記読み出した押鍵後出力時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音することが考えられる。
By the way, it is conceivable that the output time after key depression is set in advance as shown in the following (a), (b), and (c).
(A) First, as described in
このように構成された電子楽器によれば、楽音の音色の種類と楽音の音色の種類それぞれに対応する押鍵後出力時間とを関連付けて記憶し、設定された楽音の音色の種類と関連付けられて記憶されている押鍵後出力時間を読み出す。この楽音の音色の種類とは、例えばピアノ、ハープシコード、オルガン、シンセサイザーなどの楽器において演奏されたときに発する楽音を構成する周波数とその強度の分布とを示す音のスペクトルの種類を言う。ところで、これらの楽器においてスタッカート演奏されたときに、離鍵から楽音の音量値が減衰を開始するまでの時間（遅延時間）が楽器によって相違することがある。このような場合であっても、楽器それぞれに対応する楽音の音色の種類が設定されることによって、その設定された楽音の音色の種類と関連付けられて記憶されている押鍵後出力時間を読み出すことができる。したがって、スタッカート演奏されたときに、楽音の音色の種類に関わりなく離鍵から同一の遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音する場合と比較して、離鍵から楽音の音色の種類に対応する遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音するので、演奏者に設定された楽音の音色の種類が対応する楽器で演奏したときに近い印象を与えることができる。 According to the electronic musical instrument configured as described above, the tone type of the musical tone and the output time after the key press corresponding to each tone type of the musical tone are stored in association with each other, and are associated with the set tone type of the musical tone. Reads the output time after key press stored. The musical tone color type refers to the type of sound spectrum indicating the frequency and intensity distribution of the musical tone that is emitted when played on an instrument such as a piano, harpsichord, organ, or synthesizer. By the way, when a staccato performance is performed on these musical instruments, the time (delay time) from when the key is released until the volume value of the musical sound starts to decay may be different depending on the musical instrument. Even in such a case, by setting the tone color type corresponding to each musical instrument, the post-keypress output time stored in association with the set tone color type is read. be able to. Therefore, when a staccato performance is performed, the sound output from the key release to the sound is reduced compared to the case where the output of the music sound begins to decay after the same delay time has elapsed from the key release regardless of the tone type of the music. After the delay time corresponding to the tone type has elapsed, the music output begins to decay and mute, so that the musician's tone type set to the performer has a similar impression when playing with the corresponding instrument. Can do.
（ロ）また、請求項３に記載のように、押鍵情報には、音高を指定する音高指定情報が含まれており、押鍵後出力時間は、楽音の音高の値である音高値に基づいて区分けされた音域それぞれに対応して予め設定されている。押鍵後出力時間記憶手段が、音域と音域それぞれに対応する押鍵後出力時間とを関連付けて記憶する。電子楽器は、さらに、押鍵情報に含まれる音高指定情報が指定する音高に対応する音高値が存在する音域を抽出する音域抽出手段を備える。そして、楽音消音手段は、スタッカート演奏検出手段がスタッカート演奏であることを検出した場合には、音域抽出手段によって抽出された音域と関連付けられて押鍵後出力時間記憶手段に記憶されている押鍵後出力時間を読み出し、押鍵により出力された楽音を、押鍵情報を取得してから前記読み出した押鍵後出力時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音することが考えられる。
(B) Further, as described in
このように構成された電子楽器によれば、楽音の音高値に基づいて区分けされた音域と音域それぞれに対応する押鍵後出力時間とを関連付けて記憶し、押鍵情報の音高値が存在する音域と関連付けられて記憶されている押鍵後出力時間を読み出す。この音域とは、例えば一オクターブごとに区分けされた音高の範囲を言う。ところで、アコースティックピアノにおいて、音高値の小さい音域に存在する鍵がスタッカート演奏されたときに離鍵から楽音の音量値が減衰を開始するまでの時間（遅延時間）は、音高値の大きい音域に存在する鍵がスタッカート演奏されたときに離鍵から楽音の音量値が減衰を開始するまでの時間よりも大きいことがある。このような場合であっても、押鍵情報の音高値が存在する音域を抽出し、その抽出された音域と関連付けられて記憶されている押鍵後出力時間を読み出すことができる。したがって、スタッカート演奏されたときに、押鍵情報の音高値が存在する音域に関わりなく離鍵から同一の遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音する場合と比較して、離鍵から押鍵情報の音高値が存在する音域に対応する遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音するので、演奏者にアコースティックピアノで演奏したときにより近い印象を与えることができる。 According to the electronic musical instrument configured as described above, the range divided based on the pitch value of the musical tone and the output time after the key press corresponding to each range are stored in association with each other, and the pitch value of the key press information exists. The output time after key depression stored in association with the range is read. This range refers to a range of pitches divided into, for example, one octave. By the way, in an acoustic piano, when a key that exists in the low pitch range is played staccato, the time from when the key is released until the volume value of the musical sound starts to decay (delay time) exists in the high pitch range. When the key to be played is staccato played, the volume value of the musical tone may be longer than the time from when the key is released until the attenuation starts. Even in such a case, it is possible to extract a pitch range in which the pitch value of the key press information exists, and to read the output time after key press stored in association with the extracted pitch range. Therefore, when the staccato performance is performed, compared to the case where the decay of the output of the musical sound is started and muted after the same delay time has elapsed from the key release regardless of the pitch range in which the key press information exists, After the delay time corresponding to the range in which the pitch value of the key depression information exists from the release of the key, the musical sound output begins to decay and mute so that the player has a closer impression when playing on the acoustic piano. Can do.
（ハ）さらに、請求項４に記載のように、電子楽器は、さらに、楽音の音色の種類を設定する音色設定手段を備える。また、押鍵情報には、音高を指定する音高指定情報が含まれており、押鍵後出力時間は、楽音の音色の種類それぞれにおける楽音の音高の値である音高値に基づいて区分けされた音域それぞれに対応して予め設定されている。押鍵後出力時間記憶手段が、楽音の音色の種類と音域と楽音の音色の種類それぞれにおける音域それぞれに対応する押鍵後出力時間とを関連付けて記憶する。電子楽器は、さらに、押鍵情報に含まれる音高指定情報が指定する音高に対応する音高値が存在する音域を抽出する音域抽出手段を備える。そして、楽音消音手段は、スタッカート演奏検出手段がスタッカート演奏であることを検出した場合には、音色設定手段によって設定された楽音の音色の種類と音域抽出手段によって抽出された音域とに関連付けられて押鍵後出力時間記憶手段に記憶されている押鍵後出力時間を読み出し、押鍵により出力された楽音を、押鍵情報を取得してから読み出した押鍵後出力時間が経過した後に前記楽音の出力の減衰を開始して消音することが考えられる。 (C) Further, as described in claim 4, the electronic musical instrument further includes timbre setting means for setting the tone color type of the musical tone. The key pressing information includes pitch specifying information for specifying the pitch, and the output time after the key pressing is based on the pitch value that is the pitch value of the musical tone for each tone type. It is set in advance corresponding to each of the divided sound ranges. The post-key-pressing output time storage means stores the tone color type and tone range of the musical tone in association with the post-key-pressing output time corresponding to each tone range in the tone color type of the musical tone. The electronic musical instrument further includes a sound range extracting unit that extracts a sound range in which a pitch value corresponding to a pitch specified by the pitch specifying information included in the key pressing information exists. When the staccato performance detecting means detects that the staccato performance detection means is a staccato performance, the musical tone mute means is associated with the tone type of the musical tone set by the tone color setting means and the tone range extracted by the tone range extracting means. The output time after key depression stored in the output time storage means after key depression is read, and the musical sound output by the key depression is changed to the musical sound after the output time after key depression read out after acquiring the key depression information. It is conceivable to start the attenuation of the output and mute.
このように構成された電子楽器によれば、楽音の音色の種類と楽音の音高値に基づいて区分けされた音域と楽音の音色の種類それぞれにおける音域それぞれに対応する押鍵後出力時間とを関連付けて記憶し、設定された楽音の音色の種類と押鍵情報の音高値が存在する音域とに関連付けられて記憶されている押鍵後出力時間を読み出す。したがって、スタッカート演奏されたときに、楽音の音色の種類と押鍵情報の音高値が存在する音域とに関わりなく離鍵から同一の遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音する場合と比較して、離鍵から楽音の音色の種類と押鍵情報の音高値が存在する音域とに対応する遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音するので、演奏者に設定された楽音の音色の種類が対応する楽器で演奏したときにより近い印象を与えることができる。 According to the electronic musical instrument configured in this way, the musical tone color type and the range divided based on the musical tone pitch value are associated with the post-keypress output time corresponding to each musical tone type tone range. And reading the output time after the key press stored in association with the tone type of the set musical tone and the pitch range where the pitch value of the key press information exists. Therefore, when a staccato performance is performed, the output of the musical sound begins to decay after the same delay time has elapsed from the release of the key, regardless of the tone type of the musical tone and the pitch range of the key press information. Compared to the case where the key is released, the sound output starts to decay after the delay time corresponding to the tone type of the tone from the key release and the pitch range of the key press information exists, and the sound is muted. It is possible to give an impression that is closer to that of the musical tone color set for the user when playing with the corresponding musical instrument.
また、上述した課題を解決するためになされた請求項５に係る電子楽器は、押鍵により出力される楽音の音色の種類を設定する音色設定手段（３２０ａ）と、押鍵を示す押鍵情報に含まれる音高指定情報が指定する音高に対応する音高値が存在する音域を抽出する音域抽出手段（１０）と、離鍵を示す離鍵情報を取得してから楽音の出力の減衰を開始するまでの時間であり、前記楽音の音色の種類それぞれにおける楽音の音高の値である音高値に基づいて区分けされた音域それぞれに対応して予め設定されている離鍵後出力時間を記憶する離鍵後出力時間記憶手段（１１）と、前記離鍵情報を検出した場合には、前記音色設定手段によって設定された楽音の音色の種類と前記音域抽出手段によって抽出された音域とに関連付けられて前記離鍵後出力時間記憶手段に記憶されている前記離鍵後出力時間を読み出し、押鍵により出力された楽音を、前記離鍵情報を取得してから前記読み出した前記離鍵後出力時間が経過した後に前記楽音の出力の減衰を開始して消音する楽音消音手段（１０）と、を備えることを特徴とする。 An electronic musical instrument according to claim 5 for solving the above-described problem includes a tone color setting means (320a) for setting a tone color type of a musical tone output by a key press, and key press information indicating the key press. A pitch range extraction means (10) for extracting a pitch range in which a pitch value corresponding to the pitch specified by the pitch specification information included in the sound is present; This is the time until the start, and the output time after key release that is set in advance corresponding to each of the ranges divided based on the pitch value that is the pitch value of the musical tone in each tone type of the musical tone is stored. And a post-key-release output time storage means (11), and when the key-release information is detected, the musical tone color type set by the tone color setting means is associated with the tone range extracted by the tone range extraction means. Being released The output time after the key release stored in the output time storage means is read out, and the musical sound output by the key press is acquired after the read out output time after the key release after the key release information is acquired. And a music sound muffling means (10) for starting the attenuation of the output of the music sound and muting it.
このように構成された請求項５に係る電子楽器によれば、離鍵情報を検出した場合には、楽音消音手段（１０）が、音色設定手段によって設定された楽音の音色の種類と音域抽出手段によって抽出された音域とに関連付けられて離鍵後出力時間記憶手段に記憶されている離鍵後出力時間を読み出し、押鍵により出力された楽音を、離鍵情報を取得してから読み出した前記離鍵後出力時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音する。なお、離鍵後出力時間とは、押鍵により出力された楽音を、離鍵から楽音の音量値が減衰を開始するまでの遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音するように、離鍵情報を取得してから楽音の出力の減衰を開始するまでの予め設定された時間を言い、楽音の音色の種類それぞれにおける楽音の音高の値である音高値に基づいて区分けされた音域それぞれに対応して予め設定されている。 According to the electronic musical instrument of the fifth aspect configured as described above, when the key release information is detected, the tone muffling means (10) extracts the tone type and tone range of the tone set by the tone setting means. The output time after key release stored in the output time storage means after key release associated with the range extracted by the means is read, and the tone output by the key press is read after acquiring the key release information. After the output time after the key release, the decay of the output of the musical sound is started and the sound is muted. Note that the output time after key release means that the tone output from the key press is muted by starting the decay of the output of the tone after the delay time from when the key is released until the volume value of the tone begins to decay. In this way, the preset time from when the key release information is acquired until the decay of the musical sound output is started, and is divided based on the pitch value that is the pitch value of the musical tone for each musical tone type. It is set in advance corresponding to each of the set sound ranges.
そのため、押鍵により出力された楽音を、離鍵から遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音する。したがって、押鍵により出力する楽音をアコースティックピアノにおいてスタッカート演奏されたときに発する楽音に近づけることができるので、演奏者にアコースティックピアノで演奏したときに近い印象を与えることができる。 Therefore, the musical sound output by the key depression is muted by starting the attenuation of the musical sound output after the delay time has elapsed from the key release. Therefore, since the musical sound output by pressing the key can be brought close to the musical sound generated when the staccato performance is performed on the acoustic piano, it is possible to give the player a close impression when the musical instrument is played on the acoustic piano.
また、上述した課題を解決するためになされた請求項６に係る電子楽器は、押鍵により出力される楽音の音色の種類を設定する音色設定手段（３２０ａ）と、離鍵を示す離鍵情報を取得してから楽音の出力の減衰を開始するまでの時間であり、前記楽音の音色の種類と前記楽音の音色の種類それぞれに対応して予め設定されている離鍵後出力時間を記憶する離鍵後出力時間記憶手段（１１）と、前記離鍵情報を検出した場合には、前記音色設定手段によって設定された楽音の音色の種類に関連付けられて前記離鍵後出力時間記憶手段に記憶されている前記離鍵後出力時間を読み出し、押鍵により出力された楽音を、前記離鍵情報を取得してから前記読み出した前記離鍵後出力時間が経過した後に前記楽音の出力の減衰を開始して消音する楽音消音手段と、を備えることを特徴とする。 An electronic musical instrument according to claim 6 for solving the above-described problem includes a tone color setting means (320a) for setting a tone color type of a musical tone output by pressing a key, and key release information indicating key release. Is the time from when the tone is acquired until the decay of the output of the musical tone is started, and the type of tone color of the musical tone and the output time after key release set in advance corresponding to the tone type of the musical tone are stored. When the key release output time storage means (11) and the key release information are detected, it is stored in the post-key release output time storage means in association with the tone color type set by the tone color setting means. The output time after the key release is read out, and the output of the musical sound is reduced after the read out output time after the key release after the key release information has been acquired. Music to start and mute Characterized in that it comprises a sound unit.
このように構成された請求項６に係る電子楽器によれば、楽音の音色の種類と楽音の音色の種類それぞれに対応する押鍵後出力時間とを関連付けて記憶し、設定された楽音の音色の種類と関連付けられて記憶されている押鍵後出力時間を読み出す。この楽音の音色の種類とは、例えばピアノ、ハープシコード、オルガン、シンセサイザーなどの楽器において演奏されたときに発する楽音を構成する周波数とその強度の分布とを示す音のスペクトルの種類を言う。ところで、これらの楽器においてスタッカート演奏されたときに、離鍵から楽音の音量値が減衰を開始するまでの時間（遅延時間）が楽器によって相違することがある。このような場合であっても、楽器それぞれに対応する楽音の音色の種類が設定されることによって、その設定された楽音の音色の種類と関連付けられて記憶されている離鍵後出力時間を読み出すことができる。したがって、楽音の音色の種類に関わりなく離鍵から同一の遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音する場合と比較して、離鍵から楽音の音色の種類に対応する遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音するので、演奏者に設定された楽音の音色の種類が対応する楽器で演奏したときに近い印象を与えることができる。 According to the electronic musical instrument of the sixth aspect configured as described above, the musical tone color type and the output time after the key press corresponding to each musical tone color type are stored in association with each other, and the musical tone color set is stored. The output time after key depression stored in association with the type of the key is read. The musical tone color type refers to the type of sound spectrum indicating the frequency and intensity distribution of the musical tone generated when played on an instrument such as a piano, harpsichord, organ or synthesizer. By the way, when a staccato performance is performed on these musical instruments, the time (delay time) from when the key is released until the volume value of the musical sound starts to decay may be different depending on the musical instrument. Even in such a case, by setting the tone color type corresponding to each musical instrument, the post-key-release output time stored in association with the set tone color type is read. be able to. Therefore, the delay corresponding to the tone color of the musical tone from the key release is compared to the case where the decay of the output of the musical tone is started and muted after the same delay time from the key release regardless of the tone color of the musical tone. Since the decay of the musical sound output starts after the passage of time and the sound is muted, it is possible to give an impression close to that when the musical instrument is set to the corresponding musical tone type.
また、上述した課題を解決するためになされた請求項７に係る電子楽器は、押鍵を示す押鍵情報に含まれる音高指定情報が指定する音高に対応する音高値が存在する音域を抽出する音域抽出手段（１０）と、離鍵を示す離鍵情報を取得してから楽音の出力の減衰を開始するまでの時間であり、前記楽音の音高の値である音高値に基づいて区分けされた音域それぞれに対応して予め設定されている離鍵後出力時間を記憶する離鍵後出力時間記憶手段（１１）と、前記離鍵情報を検出した場合には、前記音域抽出手段によって抽出された音域と関連付けられて前記離鍵後出力時間記憶手段に記憶されている前記離鍵後出力時間を読み出し、押鍵により出力された楽音を、前記離鍵情報を取得してから前記読み出した前記離鍵後出力時間が経過した後に前記楽音の出力の減衰を開始して消音する楽音消音手段と、を備えることを特徴とする。 The electronic musical instrument according to claim 7, which has been made in order to solve the above-described problem, has a pitch range in which a pitch value corresponding to a pitch specified by pitch specifying information included in key pressing information indicating key pressing exists. The range extraction means (10) to be extracted and the time from when the key release information indicating the key release is acquired until the decay of the output of the musical tone is started, based on the pitch value which is the pitch value of the musical tone After the key release output time storage means (11) for storing a preset key release output time corresponding to each of the divided sound ranges, and when the key release information is detected, the sound range extraction means Reads the output time after key release stored in the post-key release output time storage means in association with the extracted tone range, and reads the musical sound output by the key press after obtaining the key release information. The output time after the key release has elapsed Characterized in that it comprises a musical tone muffler for muffling the start of the decay of the output of the tone to.
このように構成された請求項７に係る電子楽器によれば、楽音の音高値に基づいて区分けされた音域と音域それぞれに対応する離鍵後出力時間とを関連付けて記憶し、押鍵情報の音高値が存在する音域と関連付けられて記憶されている離鍵後出力時間を読み出す。この音域とは、例えば一オクターブごとに区分けされた音高の範囲を言う。ところで、アコースティックピアノにおいて、音高値の小さい音域に存在する鍵がスタッカート演奏されたときに離鍵から楽音の音量値が減衰を開始するまでの時間（遅延時間）は、音高値の大きい音域に存在する鍵がスタッカート演奏されたときに離鍵から楽音の音量値が減衰を開始するまでの時間よりも大きいことがある。このような場合であっても、押鍵情報の音高値が存在する音域を抽出し、その抽出された音域と関連付けられて記憶されている離鍵後出力時間を読み出すことができる。したがって、押鍵情報の音高値が存在する音域に関わりなく離鍵から同一の遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音する場合と比較して、離鍵から押鍵情報の音高値が存在する音域に対応する遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音するので、演奏者にアコースティックピアノで演奏したときにより近い印象を与えることができる。 According to the electronic musical instrument of the seventh aspect configured as described above, the range divided based on the pitch value of the musical sound and the output time after key release corresponding to each range are stored in association with each other, and the key press information The post-key-release output time stored in association with the pitch range in which the pitch value exists is read. This range refers to a range of pitches divided into, for example, one octave. By the way, in an acoustic piano, when a key that exists in a low pitch range is played staccato, the time from when the key is released until the volume level of the musical sound starts to decay (delay time) exists in the high pitch range. When the key to be played is staccato played, the volume value of the musical tone may be longer than the time from when the key is released until the attenuation starts. Even in such a case, it is possible to extract the range where the pitch value of the key depression information exists, and to read the output time after key release stored in association with the extracted range. Therefore, compared to the case in which the decay of the output of the musical sound is started after the same delay time has elapsed from the key release regardless of the range in which the pitch value of the key press information exists, After the delay time corresponding to the pitch range in which the pitch value exists, the decay of the output of the musical sound is started and the sound is muted, so that it is possible to give the player a closer impression when playing on the acoustic piano.
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
［１．電子オルガンの構成の説明］
図１（ａ）は電子オルガン１の構成を示すブロック図であり、図１（ｂ）は電子オルガン１を上方から見た外観図であり、図１（ｃ）は図１（ｂ）における操作パネル３０を拡大して示す説明図である。なお、図１（ｂ）において、演奏者から電子オルガン１の鍵盤２０を見た場合における鍵盤２０の左側を「左」とし、その反対側を「右」とし、鍵盤２０の手前側を「前」とし、その反対側を「後」とする。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[1. Description of electronic organ configuration]
FIG. 1A is a block diagram showing a configuration of the
電子オルガン１は、図１（ａ）に示すように、ＣＰＵ１０、ＲＯＭ１１、ＲＡＭ１２、音源回路（ＴＧとも称する。）１４、波形メモリ１５、デジタル信号処理回路（ＤＳＰとも称する。）１６、Ｄ／Ａ変換回路（Ｄ／Ａとも称する。）１７、スピーカ出力回路１８、スピーカ１９、鍵盤２０、操作パネル３０、及びシステムバス５０を備える。また、これらのうち、ＣＰＵ１０、ＲＯＭ１１、ＲＡＭ１２、ＴＧ１４、ＤＳＰ１６、鍵盤２０、及び操作パネル３０は、システムバス５０によりそれぞれデータ送受信可能に接続されている。
As shown in FIG. 1A, the
ＲＯＭ１１には、各種処理をＣＰＵ１０が実行するためのプログラムなどが記憶されている。なお、ＲＯＭ１１のメモリ領域については後述する。
ＲＡＭ１２は、各種情報を一時記憶する。また、ＲＡＭ１２には、時間に対応する数値を記憶するタイムレジスタ１２ａが設けられている。さらに、ＲＡＭ１２には、タイムレジスタ１２ａに記憶された数値が数値「０」ではないことを示すフラグを記憶するためのフラグレジスタ１２ｃが設けられている。
The
The
波形メモリ１５は、例えばＲＯＭなどの読み出し専用メモリから構成されており、種々の音色を実現するべく、各音色、各鍵域、押鍵速度等に対応した種々の波形データを記憶する。
The
ＴＧ１４は、種々の波形データを格納している波形メモリ１５から読み込んだ波形データに基づいて楽音波形及び効果音波形を生成してＤＳＰ１６に出力する。
ＤＳＰ１６は、ＴＧ１４によって出力された楽音波形及び効果音波形にエフェクト付与してＤ／Ａ１７に出力する。
The
The
Ｄ／Ａ１７は、ＤＳＰ１６が出力するエフェクト付与された楽音波形及び効果音波形に関するデジタル信号をアナログ信号に変換してスピーカ出力回路１８に出力する。
スピーカ出力回路１８は、Ｄ／Ａ１７によって出力されたアナログ信号を増幅してスピーカ１９に出力する。
The D /
The
スピーカ１９は、例えばコーンスピーカなどの音声出力装置から構成されており、スピーカ出力回路１８から出力されたアナログ信号に基づいて楽音を出力する。
鍵盤２０は、図１（ｂ）に示すように、出力すべき楽音の音高を選択するための複数の鍵２１０を備えている。各鍵２１０に対応して番号（キーコード）が付与されている。このキーコードは、楽音の音高を指定する。また、鍵盤２０には、各鍵２１０に対応して、その鍵２１０の押鍵・離鍵を検出するための鍵スイッチ（図示せず）が設けられている。この鍵スイッチは、接点を備えており、押鍵の場合には接点がオンされ、一方、離鍵の場合には接点がオフされるように構成されている。鍵スイッチの接点がオンまたはオフされた旨の情報は、内蔵するスキャン回路が各鍵スイッチをスキャンすることにより検出され、そのキーコードとともに、バスライン５０に送出される。
The
As shown in FIG. 1B, the
操作パネル３０は、図１（ｃ）に示すように、入力パネル３１０、及び表示パネル３３０を備えている。
このうち、入力パネル３１０は、電子オルガン１に各種の情報、指令を入力するための複数の操作子３２０から構成されている。複数の操作子３２０として、例えば楽音の音色の種類を選択するための音色スイッチ３２０ａ、エフェクトを選択するためのエフェクトスイッチ、ボリュームコントローラなどが設けられている。入力パネル３１０の操作子３２０が操作された旨の情報は、内蔵するスキャン回路が各操作子３２０をスキャンすることにより検出され、バスライン５０に送出される。
The
Among these, the
また、表示パネル３３０は、例えば液晶ディスプレイなどの画像表示装置から構成されており、ＣＰＵ１０の指示を受けて各種案内情報などを表示する。
ＣＰＵ１０は、ＲＯＭ１１内に記憶されたプログラムに従って、メイン処理、イベント処理、キーイベント処理、押鍵処理（１）、タイマ１０ａ割込処理（１）、離鍵処理（１）、定常処理などの各種処理を実行する。なお、このメイン処理、イベント処理、キーイベント処理、押鍵処理（１）、タイマ１０ａ割込処理（１）、離鍵処理（１）、定常処理については後述する。また、ＣＰＵ１０は、上述した鍵盤２０によってバスライン５０に送出された鍵スイッチの接点がオン又はオフされた旨の情報及びキーコードを取り込み、ＲＡＭ１２に記憶する。さらに、ＣＰＵ１０は、上述した操作パネル３０によってバスライン５０に送出された入力パネル３１０の操作子３２０が操作された旨の情報を取り込む。また、ＣＰＵ１０は、タイマ１０ａを有している。このタイマ１０ａは、ＣＰＵ１０によるタイマスタート指令に応答して一定周期で割込信号を発生し、ＣＰＵ１０によるタイマストップ指令に応答して割込信号の発生を停止する。
Further, the
The CPU 10 performs various processes such as main processing, event processing, key event processing, key pressing processing (1),
［１−１．ＲＯＭ１１のメモリ領域の説明］
図２（ａ）はＲＯＭ１１に設けられたメモリ領域を示す説明図であり、図２（ｂ）は押鍵後出力時間関連データのメモリ領域（１）１１１を示す説明図であり、図２（ｃ）は押鍵後出力時間関連データのメモリ領域（２）１１２を示す説明図であり、図２（ｄ）は押鍵後出力時間関連データのメモリ領域（３）１１３を示す説明図である。
[1-1. Explanation of the memory area of the ROM 11]
2A is an explanatory view showing a memory area provided in the
ＲＯＭ１１には、図２（ａ）に示すように、押鍵後出力時間関連データのメモリ領域（１）１１１、押鍵後出力時間関連データのメモリ領域（２）１１２、及び押鍵後出力時間関連データのメモリ領域（３）１１３などが設けられている。押鍵後出力時間関連データのメモリ領域（１）１１１には、図２（ｂ）に示すように、本実施形態ではアコースティックピアノにおいて演奏されたときに発する楽音の音色の種類を示す音色データ（Ａ１）に対応する押鍵後出力時間関連データが記録されている。押鍵後出力時間関連データのメモリ領域（２）１１２には、図２（ｃ）に示すように、本実施形態ではハープシコードにおいて演奏されたときに発する楽音の音色の種類を示す音色データ（Ａ２）に対応する押鍵後出力時間関連データが記録されている。押鍵後出力時間関連データのメモリ領域（３）１１３には、図２（ｄ）に示すように、本実施形態ではオルガンにおいて演奏されたときに発する楽音の音色の種類を示す音色データ（Ａ３）に対応する押鍵後出力時間関連データが記録されている。以下押鍵後出力時間関連データを説明する。
As shown in FIG. 2A, the
（イ）押鍵後出力時間関連データ
押鍵後出力時間関連データは、楽音の音色の種類と楽音の音高の値である音高値に基づいて区分けされた音域と楽音の音色の種類それぞれにおける音域それぞれに対応する押鍵後出力時間とを関連付けたデータであり、スタッカート演奏されたときに押鍵により出力された楽音を、楽音の出力の減衰を開始して消音する際に用いられる。この押鍵後出力時間は、スタッカート演奏されたときに、押鍵により出力された楽音を、離鍵から楽音の音量値が減衰を開始するまでの遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音するように設定されている。この押鍵後出力時間関連データは、図２（ｂ）、図２（ｃ）、及び図２（ｄ）に示すように、楽音の音色の種類を示す音色データ（Ａ１〜Ａ３）と音域を示す音域データ（Ｂ１〜Ｂｎ）と押鍵後出力時間を示す押鍵後出力時間データ（Ｃ１１〜Ｃ３ｎ）とを関連付けている。一例を挙げると、図２（ｂ）に示すように、楽音の音色の種類を示す音色データ（Ａ１）と音域を示す音域データ（Ｂ１）と押鍵後出力時間を示す押鍵後出力時間データ（Ｃ１１）とを関連付けている押鍵後出力時間関連データは、押鍵後出力時間関連データのメモリ領域（１）１１１（１）に記憶されている。
(A) Output time related data after key press The output time related data after key press is for each of the types of musical tones and musical tones that are divided based on the tone value and the pitch value that is the pitch value of the musical tone. This data is associated with the post-key press output time corresponding to each tone range, and is used when the musical sound output by the key press when the staccato performance is performed starts attenuation of the output of the musical sound and is muted. The output time after the key is pressed is to reduce the musical sound output when the staccato is played, after the delay time from when the key is released until the musical sound volume value starts to attenuate, after the delay time has elapsed. It is set to start and mute. As shown in FIGS. 2 (b), 2 (c), and 2 (d), the post-keypress output time related data includes tone color data (A1 to A3) indicating the tone type of the musical tone and the tone range. The indicated range data (B1 to Bn) and the post-key press output time data (C11 to C3n) indicating the post-key press output time are associated with each other. As an example, as shown in FIG. 2B, tone color data (A1) indicating the type of tone color of the musical tone, tone range data (B1) indicating the tone range, and output time data after pressing the key indicating the output time after key pressing. The post-key press output time related data associated with (C11) is stored in the memory area (1) 111 (1) of the post-key press output time related data.
［２．対応関係の説明］
以上、電子オルガン１の構成について説明したが、本実施形態における電子オルガン１の構成と、特許請求の範囲に記載した構成との対応は次のとおりである。本実施形態の電子オルガン１が、特許請求の範囲における電子楽器に相当する。また、ＲＯＭ１１が、押鍵後出力時間記憶手段、及び離鍵後出力時間記憶手段に相当する。音色スイッチ３２０ａが、音色設定手段に相当する。さらに、ＣＰＵ１０が、スタッカート演奏検出手段、楽音消音手段、及び音域抽出手段に相当する。また、電子オルガン１の「鍵スイッチの接点がオンされた旨の情報」が、「押鍵情報」に相当し、電子オルガン１の「鍵スイッチの接点がオフされた旨の情報」が、「離鍵情報」に相当し、電子オルガン１の「キーコード」が、「音高指定情報」に相当する。
[2. Explanation of correspondence]
Although the configuration of the
［３．電子オルガン１のＣＰＵ１０が実行するメイン処理の説明］
次に、電子オルガン１のＣＰＵ１０が実行するメイン処理の手順を図４（ａ）のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、電子オルガン１が起動されている場合に実行される。
[3. Description of main processing executed by CPU 10 of electronic organ 1]
Next, a procedure of main processing executed by the CPU 10 of the
まず、本処理が起動されると、各種の初期化処理を行う（Ｓ１１０）。具体的には、ＲＡＭ１２のタイムレジスタ１２ａ、及びフラグレジスタ１２ｃをクリアにするなどの初期化処理を行う。Ｓ１１０の処理が終了したらＳ１２０の処理へ移行する。
First, when this process is activated, various initialization processes are performed (S110). Specifically, initialization processing such as clearing the
Ｓ１２０の処理においては、イベントが発生したか否かを判断する。具体的には、鍵盤２０によってバスライン５０に送出された鍵スイッチの接点がオン又はオフされた旨の情報及びキーコードに基づいてキーイベントが発生したか否かや、操作パネル３０によってバスライン５０に送出された入力パネル３１０の操作子３２０が操作された旨の情報に基づいてパネルイベントが発生したか否かを判断する。イベントが発生したと判断した場合には（Ｓ１２０：ＹＥＳ）、Ｓ１３０の処理へ移行する。一方、イベントが発生していないと判断した場合には（Ｓ１２０：ＮＯ）、Ｓ１４０の処理へ移行する。
In the process of S120, it is determined whether an event has occurred. Specifically, whether or not a key event has occurred based on information and a key code indicating that the contact of the key switch sent to the
Ｓ１３０の処理においては、発生したイベントに対応するイベント処理を実行する。このイベント処理については後述する。Ｓ１３０の処理が終了したらＳ１４０の処理へ移行する。 In the process of S130, an event process corresponding to the event that has occurred is executed. This event processing will be described later. When the process of S130 is completed, the process proceeds to S140.
Ｓ１４０の処理においては、定常処理を実行する。この定常処理については後述する。Ｓ１４０の処理が終了したら上述のＳ１２０の処理へ戻る。
［４．電子オルガン１のＣＰＵ１０が実行するイベント処理の説明］
次に、電子オルガン１のＣＰＵ１０が実行するイベント処理の手順を図４（ｂ）のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、メイン処理のＳ１３０の処理へ移行した際に実行される。
In the process of S140, a steady process is executed. This steady process will be described later. When the process of S140 ends, the process returns to the above-described process of S120.
[4. Description of event processing executed by CPU 10 of electronic organ 1]
Next, the procedure of event processing executed by the CPU 10 of the
まず、キーイベントが発生したか否かを判断する（Ｓ２１０）。具体的には、鍵盤２０によってバスライン５０に送出された鍵スイッチの接点がオン又はオフされた旨の情報及びキーコードに基づいてキーイベントが発生したか否かを判断する。キーイベントが発生したと判断した場合には（Ｓ２１０：ＹＥＳ）、Ｓ２２０の処理へ移行する。一方、キーイベントが発生していないと判断した場合には（Ｓ２１０：ＮＯ）、Ｓ２３０の処理へ移行する。
First, it is determined whether a key event has occurred (S210). Specifically, it is determined whether or not a key event has occurred based on information and a key code indicating that the contact of the key switch sent to the
Ｓ２２０の処理においては、キーイベント処理を実行する。このキーイベント処理については後述する。Ｓ２２０の処理が終了したらリターンする。
Ｓ２３０の処理においては、パネルイベントが発生したか否かを判断する。具体的には、操作パネル３０によってバスライン５０に送出された入力パネル３１０の操作子３２０が操作された旨の情報に基づいてパネルイベントが発生したか否かを判断する。パネルイベントが発生したと判断した場合には（Ｓ２３０：ＹＥＳ）、Ｓ２４０の処理へ移行する。一方、パネルイベントが発生していないと判断した場合には（Ｓ２３０：ＮＯ）、Ｓ２５０の処理へ移行する。
In the process of S220, key event processing is executed. This key event processing will be described later. When the process of S220 ends, the process returns.
In the process of S230, it is determined whether or not a panel event has occurred. Specifically, it is determined whether or not a panel event has occurred based on information indicating that the
Ｓ２４０の処理においては、発生したパネルイベントに対応するパネルイベント処理を実行する。Ｓ２４０の処理が終了したらリターンする。
Ｓ２５０の処理においては、その他のイベント処理を実行する。Ｓ２５０の処理が終了したらリターンする。
In the process of S240, a panel event process corresponding to the generated panel event is executed. When the process of S240 ends, the process returns.
In the processing of S250, other event processing is executed. When the process of S250 is completed, the process returns.
［５．電子オルガン１のＣＰＵ１０が実行するキーイベント処理の説明］
次に、電子オルガン１のＣＰＵ１０が実行するキーイベント処理の手順を図５（ａ）のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、イベント処理のＳ２２０の処理へ移行した際に実行される。
[5. Description of key event processing executed by CPU 10 of electronic organ 1]
Next, a procedure of key event processing executed by the CPU 10 of the
まず、各鍵スイッチをスキャンする（Ｓ３１０）。具体的には、上述した鍵盤２０によってバスライン５０に送出された鍵スイッチの接点がオン又はオフされた旨の情報及びキーコードを取り込み、ＲＡＭ１２の所定の領域（図示せず）に記憶する。Ｓ３１０の処理が終了したらＳ３２０の処理へ移行する。
First, each key switch is scanned (S310). Specifically, information indicating that the contact of the key switch sent to the
Ｓ３２０の処理においては、各鍵２１０が押鍵されたか否かを判断する。具体的には、Ｓ３１０の処理においてＲＡＭ１２の所定の領域に記憶された鍵スイッチの接点がオンされた旨の情報であるときには、その鍵スイッチが設けられている鍵２１０が押鍵されたと判断し、一方、鍵スイッチの接点がオフされた旨の情報であるときには、その鍵スイッチが設けられている鍵２１０が離鍵されたと判断する。鍵２１０が押鍵されたと判断した場合には（Ｓ３２０：ＹＥＳ）、Ｓ３３０の処理へ移行する。一方、鍵２１０が離鍵されたと判断した場合には（Ｓ３２０：ＮＯ）、Ｓ３４０の処理へ移行する。ここで、鍵スイッチの接点がオンされた旨の情報を取り込んでからその鍵スイッチが設けられている鍵２１０が押鍵されたと判断するまでの処理時間は、上述した各種処理を実行する処理時間と比較して小さため、「鍵スイッチが設けられている鍵２１０が押鍵されたと判断したとき」を「押鍵情報を取得するとき」とみなす。また、鍵スイッチの接点がオフされた旨の情報を取り込んでからその鍵スイッチが設けられている鍵２１０が離鍵されたと判断するまでの処理時間は、上述した各種処理を実行する処理時間と比較して小さいため、「鍵スイッチが設けられている鍵２１０が離鍵されたと判断したとき」を「離鍵情報を取得するとき」とみなす。
In the process of S320, it is determined whether or not each key 210 has been pressed. Specifically, when the information of the key switch contact stored in a predetermined area of the
Ｓ３３０の処理においては、押鍵処理（１）を実行する。この押鍵処理（１）については後述する。Ｓ３３０の処理が終了したらリターンする。
Ｓ３４０の処理においては、離鍵処理（１）を実行する。この離鍵処理（１）については後述する。Ｓ３４０の処理が終了したらリターンする。
In the process of S330, the key pressing process (1) is executed. This key pressing process (1) will be described later. When the process of S330 ends, the process returns.
In the process of S340, the key release process (1) is executed. This key release process (1) will be described later. When the process of S340 ends, the process returns.
［６．電子オルガン１のＣＰＵ１０が実行する押鍵処理（１）の説明］
次に、電子オルガン１のＣＰＵ１０が実行する押鍵処理（１）の手順を図５（ｂ）のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、キーイベント処理のＳ３３０の処理へ移行した際に実行される。
[6. Description of key pressing process (1) executed by CPU 10 of electronic organ 1]
Next, the procedure of the key pressing process (1) executed by the CPU 10 of the
まず、選択された楽音の音色の種類を取り込む（Ｓ４１０）。具体的には、操作パネル３０によってバスライン５０に送出された音色スイッチ３２０ａを介して選択された楽音の音色の種類を示す音色データを取り込む。Ｓ４１０の処理が終了したらＳ４２０の処理へ移行する。
First, the type of tone color of the selected musical tone is captured (S410). Specifically, timbre data indicating the timbre type of the musical tone selected via the
Ｓ４２０の処理においては、押鍵された鍵２１０に対応するキーコードが指定する音高に対応する音高値が存在する音域を抽出する。具体的には、ＲＡＭ１２の所定の領域に鍵スイッチの接点がオンされた旨の情報とともに記憶されているキーコードが指定する音高に対応する音高値が存在する音域を抽出する。Ｓ４２０の処理が終了したらＳ４３０の処理へ移行する。
In the process of S420, a pitch range in which a pitch value corresponding to the pitch specified by the key code corresponding to the pressed key 210 is extracted is extracted. Specifically, a pitch range in which a pitch value corresponding to a pitch specified by a key code stored together with information indicating that the contact of the key switch is turned on in a predetermined area of the
Ｓ４３０の処理においては、選択された楽音の音色の種類と押鍵された鍵２１０の音域とから押鍵後出力時間を読み出す。具体的には、Ｓ４１０の処理によって取り込まれた楽音の音色の種類を示す音色データとＳ４２０の処理によって抽出された音域を示す音域データとを含み、ＲＯＭ１１に記憶されている押鍵後出力時間関連データにおける押鍵後出力時間データを読み出す。なお、詳細に説明すると、押鍵後出力時間関連データは、ＲＯＭ１１に設けられた押鍵後出力時間関連データのメモリ領域（１）１１１、押鍵後出力時間関連データのメモリ領域（２）１１２、及び押鍵後出力時間関連データのメモリ領域（３）１１３に記憶されている。Ｓ４３０の処理が終了したらＳ４４０の処理へ移行する。
In the process of S430, the output time after key pressing is read from the tone type of the selected musical tone and the range of the key 210 pressed. Specifically, the post-keypress output time-related information stored in the
Ｓ４４０の処理においては、ＲＡＭ１２に設けられたタイムレジスタ１２ａに押鍵後出力時間をセットする。具体的には、Ｓ４３０の処理において読み出した押鍵後出力時間データが示す押鍵後出力時間に対応する数値をＲＡＭ１２に設けられたタイムレジスタ１２ａに記憶する。この押鍵後出力時間に対応する数値とは、例えば押鍵後出力時間が１００ｍｓであり、タイマ１０ａから発生される割込信号の周期が２ｍｓの場合には、１００ｍｓの数値「１００」を２ｍｓの数値「２」で除算して算出した数値「５０」を言う。Ｓ４４０の処理が終了したらＳ４５０の処理へ移行する。
In the process of S440, the output time after key pressing is set in the
Ｓ４５０の処理においては、ＣＰＵ１０が有するタイマ１０ａを起動する。具体的には、タイマ１０ａにタイマスタート指令を送る。これにより、タイマ１０ａは動作を開始する。以後は、一定周期でタイマ１０ａから割込信号が発生されるので、タイマ１０ａ割込処理（１）を実行する。このタイマ１０ａ割込処理（１）については後述する。Ｓ４５０の処理が終了したらＳ４６０の処理へ移行する。
In the process of S450, the
Ｓ４６０の処理においては、スピーカ１９から発音する。具体的には、ＴＧ１４、及びＤＳＰ１６を制御してＲＡＭ１２の所定の領域に鍵スイッチの接点がオンされた旨の情報とともに記憶されているキーコードが指定する音高に基づいてスピーカ１９から楽音を出力させる。Ｓ４３０の処理が終了したらリターンする。
In the process of S460, sound is generated from the
［７．電子オルガン１のＣＰＵ１０が実行するタイマ１０ａ割込処理（１）の説明］
次に、電子オルガン１のＣＰＵ１０が実行するタイマ１０ａ割込処理（１）の手順を図６のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、押鍵処理（１）のＳ４５０の処理へ移行した際に、タイマ１０ａから一定周期で発生される割込信号に応答して起動される。
[7. Description of
Next, the procedure of the
まず、タイムレジスタ１２ａに記憶された数値をデクリメントする（Ｓ４１１０）。具体的には、ＲＡＭ１２に設けられたタイムレジスタ１２ａに記憶された数値から数値「１」を減算した数値を記憶する。Ｓ４１１０の処理が終了したらＳ４１２０の処理へ移行する。
First, the numerical value stored in the
Ｓ４１２０の処理においては、タイムレジスタ１２ａに記憶された数値が数値「０」以下か否かを判断する。具体的には、ＲＡＭ１２に設けられたタイムレジスタ１２ａに記憶された数値が数値「０」以下か否かを判断する。タイムレジスタ１２ａに記憶された数値が数値「０」以下であると判断した場合には（Ｓ４１２０：ＹＥＳ）、Ｓ４１３０の処理へ移行する。一方、タイムレジスタ１２ａに記憶された数値が数値「０」以下ではないと判断した場合には、リターンする。
In the process of S4120, it is determined whether or not the numerical value stored in the
Ｓ４１３０の処理においては、タイムレジスタ１２ａに数値「０」をセットする。具体的には、ＲＡＭ１２に設けられたタイムレジスタ１２ａに数値「０」を記憶する。Ｓ４１３０の処理が終了したらリターンする。
In the process of S4130, a numerical value “0” is set in the
［８．電子オルガン１のＣＰＵ１０が実行する離鍵処理（１）の説明］
次に、電子オルガン１のＣＰＵ１０が実行する離鍵処理（１）の手順を図７（ａ）のフローチャート、図３（ａ）、及び図３（ｂ）に基づいて説明する。本処理は、キーイベント処理のＳ３４０の処理へ移行した際に実行される。図３（ａ）は押下時間と押鍵後出力時間との関係を示す説明図（１）であり、図３（ｂ）は押下時間と押鍵後出力時間との関係を示す説明図（２）である。なお、押下時間とは、押鍵を示す押鍵情報を取得してから離鍵を示す離鍵情報を取得するまでの時間である。
[8. Description of Key Release Process (1) Performed by CPU 10 of Electronic Organ 1]
Next, the procedure of the key release process (1) executed by the CPU 10 of the
まず、ＲＡＭ１２に設けられたタイムレジスタ１２ａに記憶された数値が数値「０」か否かを判断する（Ｓ５１０）。具体的には、タイムレジスタ１２ａに記憶された数値が数値「０」であると判断した場合には（Ｓ５１０：ＹＥＳ）、図３（ｂ）に示すように、押鍵されたと判断してから押鍵処理（１）のＳ４４０の処理においてタイムレジスタ１２ａにセットした数値に対応する押鍵後出力時間が、離鍵処理を開始した時点で既に経過しており、この押鍵がスタッカート演奏ではないと判断し、Ｓ５２０の処理へ移行する。一方、タイムレジスタ１２ａに記憶された数値が数値「０」でないと判断した場合には（Ｓ５１０：ＮＯ）、図３（ａ）に示すように、押鍵されたと判断してから押鍵処理（１）のＳ４４０の処理においてタイムレジスタ１２ａにセットした数値に対応する押鍵後出力時間が経過していないと判断し、Ｓ５３０の処理へ移行する。
First, it is determined whether or not the numerical value stored in the
Ｓ５２０の処理においては、楽音の出力値の減衰を開始して消音する。具体的には、ＲＡＭ１２の所定の領域に鍵スイッチの接点がオフされた旨の情報とともに記憶されているキーコードが指定する音高に基づいてスピーカ１９から楽音を出力させていたときには、ＴＧ１４、及びＤＳＰ１６を制御して楽音の出力値の減衰を開始して出力を停止させる。Ｓ５２０の処理が終了したらリターンする。
In the process of S520, attenuation of the output value of the musical sound is started and the sound is muted. Specifically, when the musical sound is output from the
Ｓ５３０の処理においては、離鍵した時点では押鍵後出力時間が経過していないため、この押鍵がスタッカート演奏であると判断し、後述する定常処理にて消音を行うために、このことを示すフラグをセットする。具体的には、タイムレジスタ１２ａに記憶された数値が数値「０」ではないことを示すフラグをＲＡＭ１２に設けられたフラグレジスタ１２ｃに記憶する。Ｓ５３０の処理が終了したらリターンする。
In the processing of S530, since the output time after the key depression has not elapsed when the key is released, it is determined that this key depression is a staccato performance, and this is performed in order to mute the sound in the steady process described later. Set the flag to indicate. Specifically, a flag indicating that the numerical value stored in the time register 12 a is not the numerical value “0” is stored in the
［９．電子オルガン１のＣＰＵ１０が実行する定常処理の説明］
次に、電子オルガン１のＣＰＵ１０が実行する定常処理の手順を図７（ｂ）のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、メイン処理のＳ１４０の処理へ移行した際に実行される。
[9. Description of steady process executed by CPU 10 of electronic organ 1]
Next, a procedure of steady processing executed by the CPU 10 of the
まず、フラグがあるか否かを判断する（Ｓ７１０）。具体的には、タイムレジスタ１２ａに記憶された数値が数値「０」ではないことを示すフラグが、ＲＡＭ１２に設けられたフラグレジスタ１２ｃに記憶されているか否かを判断する。フラグがあると判断した場合には（Ｓ７１０：ＹＥＳ）、Ｓ７２０の処理へ移行する。一方、フラグがないと判断した場合には（Ｓ７１０：ＮＯ）、Ｓ７４０の処理へ移行する。
First, it is determined whether there is a flag (S710). Specifically, it is determined whether or not a flag indicating that the numerical value stored in the time register 12 a is not the numerical value “0” is stored in the
Ｓ７２０の処理においては、ＲＡＭ１２に設けられたタイムレジスタ１２ａに記憶された数値が数値「０」か否かを判断する。タイムレジスタ１２ａに記憶された数値が数値「０」であると判断した場合には（Ｓ７２０：ＹＥＳ）、図３（ａ）に示すように、押鍵されたと判断してから押鍵処理（１）のＳ４４０の処理においてタイムレジスタ１２ａにセットした数値に対応する押鍵後出力時間が経過したと判断し、Ｓ７３０の処理へ移行する。一方、タイムレジスタ１２ａに記憶された数値が数値「０」ではないと判断した場合には（Ｓ７２０：ＮＯ）、押鍵されたと判断してから押鍵処理（１）のＳ４４０の処理においてタイムレジスタ１２ａにセットした数値に対応する押鍵後出力時間が経過していないと判断し、Ｓ７４０の処理へ移行する。
In the process of S720, it is determined whether or not the numerical value stored in the
Ｓ７３０の処理においては、楽音の出力値の減衰を開始して消音する。具体的には、ＲＡＭ１２の所定の領域に鍵スイッチの接点がオフされた旨の情報とともに記憶されているキーコードが指定する音高に基づいてスピーカ１９から楽音を出力させていたときには、図３（ａ）に示すように、押鍵されたと判断してから押鍵後出力時間が経過した後にＴＧ１４、及びＤＳＰ１６を制御して楽音の出力値の減衰を開始して出力を停止させる。Ｓ７３０の処理が終了したらＳ７４０の処理へ移行する。
In the process of S730, attenuation of the output value of the musical sound is started and the sound is muted. Specifically, when the musical sound is output from the
Ｓ７４０の処理においては、その他の定常処理を実行する。具体的には、例えばスピーカ１９から音声により出力している場合には、ＴＧ１４が種々の波形データを格納している波形メモリ１５から読み込んだ波形データに基づいて楽音波形及び効果音波形を生成してＤＳＰ１６に出力し、ＤＳＰ１６がＴＧ１４によって出力された楽音波形及び効果音波形にエフェクト付与してＤ／Ａ１７に出力するなどその他の定常処理を実行する。Ｓ７４０の処理が終了したらリターンする。
In the process of S740, other steady processes are executed. Specifically, for example, when outputting from the
［１０．効果の説明］
（１）本実施形態の電子オルガン１によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、ＣＰＵ１０は、押鍵されたと判断してからＲＯＭ１１に設けられたタイムレジスタ１２ａにセットした数値に対応する押鍵後出力時間が経過することにより、スタッカート演奏であると判断した場合には（Ｓ７２０：ＹＥＳ）、スピーカ１９から出力中の楽音を、ＴＧ１４、及びＤＳＰ１６を制御して楽音の出力値の減衰を開始して出力を停止させる（Ｓ７３０）。なお、この押鍵後出力時間は、スタッカート演奏されたときに、押鍵により出力された楽音を、離鍵から楽音の音量値が減衰を開始するまでの遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音するように設定されている。そのため、スタッカート演奏されたときには、押鍵により出力された楽音を、離鍵から遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音する。したがって、スタッカート演奏されたときに出力する楽音をアコースティックピアノにおいてスタッカート演奏されたときに発する楽音に近づけることができるので、演奏者にアコースティックピアノで演奏したときに近い印象を与えることができる。
[10. Explanation of effect]
(1) According to the
（２）また、本実施形態の電子オルガン１によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、楽音の音色の種類を示す音色データと音域を示す音域データと音色データそれぞれにおける音域データそれぞれに対応する押鍵後出力時間データとを関連付けたデータ押鍵後出力時間関連データが、ＲＯＭ１１に記録されている。そして、ＣＰＵ１０は、選択された楽音の音色の種類を示す音色データと押鍵された鍵２１０の音域を示す音域データとを含み、ＲＯＭ１１に記憶されている押鍵後出力時間関連データにおける押鍵後出力時間データを読み出す（Ｓ４３０）。したがって、スタッカート演奏されたときに、楽音の音色の種類と押鍵された鍵２１０の音域とに関わりなく離鍵から同一の遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音する場合と比較して、離鍵から楽音の音色の種類と押鍵された鍵２１０の音域とに対応する遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音するので、演奏者に設定された楽音の音色の種類が対応する楽器で演奏したときにより近い印象を与えることができる。
(2) Moreover, according to the
［１１．他の実施形態］
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することができる。
[11. Other Embodiments]
As mentioned above, although one Embodiment of this invention was described, this invention is not limited to the said embodiment, It can implement in the following various aspects.
（１）上記実施形態の電子オルガン１では、楽音の音色の種類を示す音色データと音域を示す音域データと音色データそれぞれにおける音域データそれぞれに対応する押鍵後出力時間データとを関連付けた押鍵後出力時間関連データが、ＲＯＭ１１に記録されているが、これには限らない。楽音の音色の種類を示す音色データと音色データそれぞれに対応する押鍵後出力時間データとを関連付けた押鍵後出力時間関連データが、ＲＯＭ１１に記録されていてもよい。このように構成された実施形態によれば、楽器それぞれに対応する楽音の音色の種類が設定されることによって、その設定された楽音の音色の種類と関連付けられて記憶されている押鍵後出力時間を読み出すことができる。したがって、スタッカート演奏されたときに、楽音の音色の種類に関わりなく離鍵から同一の遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音する場合と比較して、離鍵から楽音の音色の種類に対応する遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音するので、演奏者に設定された楽音の音色の種類が対応する楽器で演奏したときに近い印象を与えることができる。
(1) In the
また、音域を示す音域データと音域データそれぞれに対応する押鍵後出力時間データとを関連付けた押鍵後出力時間関連データが、ＲＯＭ１１に記録されていてもよい。このように構成された実施形態によれば、押鍵された鍵２１０の音域を抽出し、その抽出された音域と関連付けられて記憶されている押鍵後出力時間を読み出すことができる。したがって、スタッカート演奏されたときに、押鍵された鍵２１０の音域に関わりなく離鍵から同一の遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音する場合と比較して、離鍵から押鍵された鍵２１０の音域に対応する遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音するので、演奏者にアコースティックピアノで演奏したときにより近い印象を与えることができる。
Further, post-key-pressing output time related data in which the tone range data indicating the tone range and post-key-pressing output time data corresponding to each of the tone range data are associated may be recorded in the
さらに、押鍵された鍵２１０のキーコードと鍵２１０のキーコードそれぞれに対応する押鍵後出力時間データとを関連付けた押鍵後出力時間関連データが、ＲＯＭ１１に記録され、ＣＰＵ１０が、押鍵された鍵２１０のキーコードを抽出し、その抽出された鍵２１０のキーコードと関連付けられて記憶されている押鍵後出力時間を読み出すようにしてもよい。このように構成された実施形態によれば、押鍵された鍵２１０のキーコードを抽出し、その抽出された鍵２１０のキーコードと関連付けられて記憶されている押鍵後出力時間を読み出すことができる。したがって、スタッカート演奏されたときに、押鍵された鍵２１０のキーコードに関わりなく離鍵から同一の遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音する場合と比較して、離鍵から押鍵された鍵２１０のキーコードに対応する遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音するので、さらに演奏者にアコースティックピアノで演奏したときにより近い印象を与えることができる。
Further, post-key press output time related data in which the key code of the pressed key 210 and the post-key press output time data corresponding to each key code of the key 210 are recorded in the
（２）上記実施形態の電子オルガン１では、図３（ａ）に示すように、ＣＰＵ１０が、押鍵されたと判断してから押鍵後出力時間が経過することにより、スタッカート演奏であると判断した場合には（Ｓ７２０：ＹＥＳ）、スピーカから出力中の楽音を、音源回路、デジタル信号処理回路を制御して楽音の出力値の減衰を開始して出力を停止させるが（Ｓ７３０）、これには限らない。離鍵されたと判断してから、音色の種類や音域に応じて設定された離鍵後出力時間が経過した後に、ＣＰＵ１０が、スピーカ１９から出力中の楽音を、ＴＧ１４、及びＤＳＰ１６を制御して楽音の出力値の減衰を開始して出力を停止させてもよい。
(2) In the
具体的には、図１０（ａ）に例示するような離鍵後出力時間データが記憶される離鍵後出力時間データのメモリ領域をＲＯＭ１１に設け、離鍵後の時間に対応する数値を記憶するタイムレジスタ１２ｄ（図示せず）をＲＡＭ１２に設け、ＣＰＵ１０がタイマ１０ｂ（図示せず）を有するように構成する。この離鍵後出力時間とは、押鍵により出力された楽音を、離鍵から楽音の音量値が減衰を開始するまでの遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音するように設定されている。また、このタイマ１０ｂは、ＣＰＵ１０によるタイマスタート指令に応答して一定周期で割込信号を発生し、ＣＰＵ１０によるタイマストップ指令に応答して割込信号の発生を停止する。そして、ＣＰＵ１０は、ＲＯＭ１１内に記憶されたプログラムに従って、上述した押鍵処理（１）、離鍵処理（１）、及びタイマ１０ａ割込処理（１）それぞれに代えて後述する押鍵処理（２）、離鍵処理（２）、及びタイマ１０ｂ割込処理（２）それぞれを実行する。
Specifically, the memory area of the post-key release output time data in which the post-key release output time data is stored as illustrated in FIG. 10A is provided in the
図１０（ａ）はＲＯＭ１１に設けられたメモリ領域を示す説明図であり、図１０（ｂ）は離鍵後出力時間関連データのメモリ領域（１）１２１を示す説明図であり、図１０（ｃ）は離鍵後出力時間関連データのメモリ領域（２）１２２を示す説明図であり、図１０（ｄ）は離鍵後出力時間関連データのメモリ領域（３）１２３を示す説明図である。
FIG. 10A is an explanatory view showing a memory area provided in the
ＲＯＭ１１には、図１０（ａ）に示すように、離鍵後出力時間関連データのメモリ領域（１）１２１、離鍵後出力時間関連データのメモリ領域（２）１２２、及び離鍵後出力時間関連データのメモリ領域（３）１２３などが設けられている。離鍵後出力時間関連データのメモリ領域（１）１２１には、図１０（ｂ）に示すように、本実施形態ではアコースティックピアノにおいて演奏されたときに発する楽音の音色の種類を示す音色データ（Ａ１）に対応する離鍵後出力時間関連データが記録されている。離鍵後出力時間関連データのメモリ領域（２）１２２には、図１０（ｃ）に示すように、本実施形態ではハープシコードにおいて演奏されたときに発する楽音の音色の種類を示す音色データ（Ａ２）に対応する押鍵後出力時間関連データが記録されている。離鍵後出力時間関連データのメモリ領域（３）１２３には、図１０（ｄ）に示すように、本実施形態ではオルガンにおいて演奏されたときに発する楽音の音色の種類を示す音色データ（Ａ３）に対応する離鍵後出力時間関連データが記録されている。以下離鍵後出力時間関連データを説明する。
As shown in FIG. 10A, the
（ロ）離鍵後出力時間関連データ
離鍵後出力時間関連データは、楽音の音色の種類と楽音の音高の値である音高値に基づいて区分けされた音域と楽音の音色の種類それぞれにおける音域それぞれに対応する離鍵後出力時間とを関連付けたデータであり、押鍵により出力された楽音を、楽音の出力の減衰を開始して消音する際に用いられる。この離鍵後出力時間は、押鍵により出力された楽音を、離鍵から楽音の音量値が減衰を開始するまでの遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音するように設定されている。この離鍵後出力時間関連データは、図１０（ｂ）、図１０（ｃ）、及び図１０（ｄ）に示すように、楽音の音色の種類を示す音色データ（Ａ１〜Ａ３）と音域を示す音域データ（Ｂ１〜Ｂｎ）と離鍵後出力時間を示す押鍵後出力時間データ（Ｄ１１〜Ｄ３ｎ）とを関連付けている。一例を挙げると、図１０（ｂ）に示すように、楽音の音色の種類を示す音色データ（Ａ１）と音域を示す音域データ（Ｂ１）と離鍵後出力時間を示す押鍵後出力時間データ（Ｄ１１）とを関連付けている離鍵後出力時間関連データは、離鍵後出力時間関連データのメモリ領域（１）１２１（１）に記憶されている。
(B) Output time related data after key release The output time related data after key release is for each of the types of musical tones and musical tones that are divided based on the tone value and the pitch value that is the pitch value of the musical tone. This data is associated with the post-key release output time corresponding to each of the ranges, and is used when the musical sound output by the key depression is muted by starting to attenuate the output of the musical sound. The output time after the key release is such that the tone output from the key press is muted by starting the decay of the tone output after the delay time from the key release until the tone volume value starts to decay. Is set. As shown in FIGS. 10 (b), 10 (c), and 10 (d), the post-key release output time related data includes tone color data (A1 to A3) indicating the tone type of a musical tone and a tone range. The indicated range data (B1 to Bn) and the post-key press output time data (D11 to D3n) indicating the post-key release output time are associated with each other. As an example, as shown in FIG. 10B, tone color data (A1) indicating the type of tone color of the musical tone, tone range data (B1) indicating the tone range, and output time data after key depression indicating the output time after key release. The post-key output time related data associated with (D11) is stored in the memory area (1) 121 (1) of the post-key output time related data.
［電子オルガン１のＣＰＵ１０が実行する押鍵処理（２）の説明］
次に、電子オルガン１のＣＰＵ１０が実行する押鍵処理（２）の手順を図８（ａ）のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、キーイベント処理のＳ３３０の処理へ移行した際に実行される。
[Description of Key-Pressing Process (2) Performed by CPU 10 of Electronic Organ 1]
Next, the procedure of the key pressing process (2) executed by the CPU 10 of the
まず、選択された楽音の音色の種類を取り込む（Ｓ８１０）。具体的には、操作パネル３０によってバスライン５０に送出された音色スイッチ３２０ａを介して選択された楽音の音色の種類を示す音色データを取り込む。Ｓ８１０の処理が終了したらＳ８２０の処理へ移行する。
First, the type of tone color of the selected musical tone is captured (S810). Specifically, timbre data indicating the timbre type of the musical tone selected via the
Ｓ８２０の処理においては、押鍵された鍵２１０に対応するキーコードが指定する音高に対応する音高値が存在する音域を抽出する。具体的には、ＲＡＭ１２の所定の領域に鍵スイッチの接点がオンされた旨の情報とともに記憶されているキーコードが指定する音高に対応する音高値が存在する音域を抽出する。Ｓ８２０の処理が終了したらＳ８３０の処理へ移行する。
In the process of S820, a pitch range in which a pitch value corresponding to the pitch specified by the key code corresponding to the
Ｓ８３０の処理においては、選択された楽音の音色の種類と押鍵された鍵２１０の音域とから離鍵後出力時間を読み出す。具体的には、Ｓ８１０の処理によって取り込まれた楽音の音色の種類を示す音色データとＳ８２０の処理によって抽出された音域を示す音域データとを含み、ＲＯＭ１１に記憶されている離鍵後出力時間関連データにおける離鍵後出力時間データを読み出す。なお、詳細に説明すると、離鍵後出力時間関連データは、ＲＯＭ１１に設けられた離鍵後出力時間関連データのメモリ領域（１）１２１、離鍵後出力時間関連データのメモリ領域（２）１２２、及び離鍵後出力時間関連データのメモリ領域（３）１２３に記憶されている。Ｓ８３０の処理が終了したらＳ８４０の処理へ移行する。
In the process of S830, the output time after key release is read out from the tone color type of the selected musical tone and the range of the key 210 pressed. Specifically, the output time after key release including the timbre data indicating the tone color of the musical tone captured by the processing of S810 and the timbre data indicating the timbre extracted by the processing of S820 and stored in the
Ｓ８４０の処理においては、タイムレジスタ１２ｄに離鍵後出力時間に対応する数値をセットする。具体的には、ＲＡＭ１２には、タイムレジスタ１２ｄが設けられており、このタイムレジスタ１２ｄにＳ８３０の処理において読み出した離鍵後出力時間データが示す離鍵後出力時間に対応する数値を記憶する。この離鍵後出力時間に対応する数値とは、例えば離鍵後出力時間が３０ｍｓであり、タイマ１０ｂから発生される割込信号の周期が２ｍｓの場合には、３０ｍｓの数値「３０」を２ｍｓの数値「２」で除算して算出した数値「１５」を言う。Ｓ８４０の処理が終了したらＳ８５０の処理へ移行する。
In the process of S840, a numerical value corresponding to the output time after key release is set in the time register 12d. Specifically, the
Ｓ８５０の処理においては、スピーカ１９から発音する。具体的には、ＴＧ１４、及びＤＳＰ１６を制御してＲＡＭ１２の所定の領域に鍵スイッチの接点がオンされた旨の情報とともに記憶されているキーコードが指定する音高に基づいてスピーカ１９から楽音を出力させる。Ｓ８５０の処理が終了したらリターンする。
In the process of S850, sound is generated from the
［電子オルガン１のＣＰＵ１０が実行する離鍵処理（２）の説明］
次に、電子オルガン１のＣＰＵ１０が実行する離鍵処理（２）の手順を図８（ｂ）のフローチャート、図９（ａ）に基づいて説明する。本処理は、キーイベント処理のＳ３４０の処理へ移行した際に実行される。図９（ａ）は押下時間と離鍵後出力時間との関係を示す説明図である。
[Description of Key Release Process (2) Performed by CPU 10 of Electronic Organ 1]
Next, the procedure of the key release process (2) executed by the CPU 10 of the
まず、タイマ１０ｂを起動する（Ｓ９１０）。具体的には、ＣＰＵ１０は、タイマ１０ｂを有しており、このタイマ１０ｂは、タイマスタート指令に応答して一定周期で割込信号を発生し、タイマストップ指令に応答して割込信号の発生を停止する。そして、タイマ１０ｂにタイマスタート指令を送る。これにより、タイマ１０ｂは動作を開始する。以後は、一定周期でタイマ１０ｂから割込信号が発生されるので、タイマ１０ｂ割込処理（２）を実行する。このタイマ１０ｂ割込処理（２）については後述する。Ｓ９１０の処理が終了したらＳ９２０の処理へ移行する。 First, the timer 10b is started (S910). Specifically, the CPU 10 has a timer 10b. The timer 10b generates an interrupt signal at a constant period in response to a timer start command, and generates an interrupt signal in response to a timer stop command. To stop. Then, a timer start command is sent to the timer 10b. Thereby, the timer 10b starts operation. Thereafter, since an interrupt signal is generated from the timer 10b at a constant cycle, the timer 10b interrupt process (2) is executed. The timer 10b interrupt process (2) will be described later. When the process of S910 is completed, the process proceeds to S920.
Ｓ９２０の処理においては、ＲＡＭ１２に設けられたタイムレジスタ１２ｄに記憶された数値が数値「０」か否かを判断する。具体的には、タイムレジスタ１２ｄに記憶された数値が数値「０」であると判断した場合には（Ｓ９２０：ＹＥＳ）、図９（ａ）に示すように、離鍵されたと判断してから離鍵後出力時間が経過したと判断し、Ｓ９３０の処理へ移行する。一方、タイムレジスタ１２ｄに記憶された数値が数値「０」でないと判断した場合には（Ｓ９２０：ＮＯ）、離鍵後出力時間が経過していないと判断し、Ｓ９４０の処理へ移行する。
In the process of S920, it is determined whether or not the numerical value stored in the time register 12d provided in the
Ｓ９３０の処理においては、楽音の出力値の減衰を開始して消音する。具体的には、ＲＡＭ１２の所定の領域に鍵スイッチの接点がオフされた旨の情報とともに記憶されているキーコードが指定する音高に基づいてスピーカ１９から楽音を出力させていたときには、図３（ｂ）に示すように、離鍵されたと判断してからＴＧ１４、及びＤＳＰ１６を制御して楽音の出力値の減衰を開始して出力を停止させる。Ｓ９３０の処理が終了したらリターンする。
In the process of S930, attenuation of the output value of the musical sound is started and the sound is muted. Specifically, when the musical sound is output from the
Ｓ９４０の処理においては、フラグをセットする。具体的には、具体的には、ＲＡＭ１２には、タイムレジスタ１２ｄに記憶された数値が数値「０」ではないことを示すフラグを記憶可能なフラグレジスタ１２ｅが設けられており、このフラグレジスタ１２ｅにタイムレジスタ１２ｄに記憶された数値が数値「０」ではないことを示すフラグを記憶する。Ｓ９４０の処理が終了したらリターンする。
In the process of S940, a flag is set. Specifically, the
［電子オルガン１のＣＰＵ１０が実行するタイマ１０ｂ割込処理（２）の説明］
次に、電子オルガン１のＣＰＵ１０が実行するタイマ１０ｂ割込処理（２）の手順を図８（ｃ）のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、離鍵処理（２）のＳ９１０の処理へ移行した際に、タイマ１０ｂから一定周期で発生される割込信号に応答して起動される。
[Description of timer 10b interrupt process (2) executed by CPU 10 of electronic organ 1]
Next, the procedure of the timer 10b interrupt process (2) executed by the CPU 10 of the
まず、タイムレジスタ１２ｄに記憶された数値をデクリメントする（Ｓ９１１０）。具体的には、ＲＡＭ１２に設けられたタイムレジスタ１２ｄに記憶された数値から数値「１」を減算した数値を記憶する。Ｓ９１１０の処理が終了したらＳ９１２０の処理へ移行する。
First, the numerical value stored in the time register 12d is decremented (S9110). Specifically, a numerical value obtained by subtracting the numerical value “1” from the numerical value stored in the time register 12 d provided in the
Ｓ９１２０の処理においては、タイムレジスタ１２ｄに記憶された数値が数値「０」以下か否かを判断する。具体的には、ＲＡＭ１２に設けられたタイムレジスタ１２ｄに記憶された数値が数値「０」以下か否かを判断する。タイムレジスタ１２ｄに記憶された数値が数値「０」以下であると判断した場合には（Ｓ９１２０：ＹＥＳ）、Ｓ９１３０の処理へ移行する。一方、タイムレジスタ１２ｄに記憶された数値が数値「０」以下ではないと判断した場合には、リターンする。
In the processing of S9120, it is determined whether or not the numerical value stored in the time register 12d is equal to or smaller than the numerical value “0”. Specifically, it is determined whether or not the numerical value stored in the time register 12d provided in the
Ｓ９１３０の処理においては、タイムレジスタ１２ｄに数値「０」をセットする。具体的には、ＲＡＭ１２に設けられたタイムレジスタ１２ｄに数値「０」を記憶する。Ｓ９１３０の処理が終了したらリターンする。
In the processing of S9130, a numerical value “0” is set in the time register 12d. Specifically, the numerical value “0” is stored in the time register 12 d provided in the
このように構成された実施形態によれば、押鍵により出力された楽音を、離鍵から遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音する。したがって、押鍵により出力する楽音をアコースティックピアノにおいてスタッカート演奏されたときに発する楽音に近づけることができるので、演奏者にアコースティックピアノで演奏したときに近い印象を与えることができる。 According to the embodiment configured as described above, the musical sound output by the key depression is muted by starting the attenuation of the musical sound output after the delay time has elapsed from the key release. Therefore, since the musical sound output by pressing the key can be brought close to the musical sound generated when the staccato performance is performed on the acoustic piano, it is possible to give the player a close impression when the musical instrument is played on the acoustic piano.
（３）上記他の実施形態（２）の電子オルガン１では、楽音の音色の種類を示す音色データと音域を示す音域データと音色データそれぞれにおける音域データそれぞれに対応する離鍵後出力時間データとを関連付けた離鍵後出力時間関連データが、ＲＯＭ１１に記録されているが、これには限らない。楽音の音色の種類を示す音色データと音色データそれぞれに対応する離鍵後出力時間データとを関連付けた離鍵後出力時間関連データが、ＲＯＭ１１に記録されていてもよい。このように構成された実施形態によれば、楽器それぞれに対応する楽音の音色の種類が設定されることによって、その設定された楽音の音色の種類と関連付けられて記憶されている離鍵後出力時間を読み出すことができる。したがって、楽音の音色の種類に関わりなく離鍵から同一の遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音する場合と比較して、離鍵から楽音の音色の種類に対応する遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音するので、演奏者に設定された楽音の音色の種類が対応する楽器で演奏したときに近い印象を与えることができる。
(3) In the
また、音域を示す音域データと音域データそれぞれに対応する離鍵後出力時間データとを関連付けた離鍵後出力時間関連データが、ＲＯＭ１１に記録されていてもよい。このように構成された実施形態によれば、押鍵された鍵２１０の音域を抽出し、その抽出された音域と関連付けられて記憶されている離鍵後出力時間を読み出すことができる。したがって、押鍵された鍵２１０の音域に関わりなく離鍵から同一の遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音する場合と比較して、離鍵から押鍵された鍵２１０の音域に対応する遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音するので、演奏者にアコースティックピアノで演奏したときにより近い印象を与えることができる。
Further, post-key-release output time-related data in which the range data indicating the range and the post-key-release output time data corresponding to each of the range data may be recorded in the
さらに、押鍵された鍵２１０のキーコードと鍵２１０のキーコードそれぞれに対応する離鍵後出力時間データとを関連付けた離鍵後出力時間関連データが、ＲＯＭ１１に記録され、ＣＰＵ１０が、押鍵された鍵２１０のキーコードを抽出し、その抽出された鍵２１０のキーコードと関連付けられて記憶されている離鍵後出力時間を読み出すようにしてもよい。このように構成された実施形態によれば、押鍵された鍵２１０のキーコードを抽出し、その抽出された鍵２１０のキーコードと関連付けられて記憶されている離鍵後出力時間を読み出すことができる。したがって、押鍵された鍵２１０のキーコードに関わりなく離鍵から同一の遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音する場合と比較して、離鍵から押鍵された鍵２１０のキーコードに対応する遅延時間が経過した後に楽音の出力の減衰を開始して消音するので、さらに演奏者にアコースティックピアノで演奏したときにより近い印象を与えることができる。
Further, post-key release output time related data in which the key code of the key 210 pressed and the post-key release output data corresponding to each key code of the key 210 are recorded in the
（４）上記実施形態の電子オルガン１では、楽音の音色の種類を示す音色データ（Ａ１〜Ａ３）は三つであるが、これには限らない。音色データは、一つ以上であればよく、音色スイッチ３２０ａによって選択可能な種類数に対応するとよい。このように構成された実施形態によれば、上記実施形態の電子オルガン１と同様の作用効果を奏する。
(4) In the
１…電子オルガン、１０…ＣＰＵ、１０ａ…タイマ、１０ｂ…タイマ、１１…ＲＯＭ、１２…ＲＡＭ、１２ａ…タイムレジスタ、１２ｃ…フラグレジスタ、１２ｄ…タイムレジスタ、１２ｅ…フラグレジスタ、１４…音源回路（ＴＧ）、１５…波形メモリ、１６…デジタル信号処理回路（ＤＳＰ）、１７…Ｄ／Ａ変換回路（Ｄ／Ａ）、１８…スピーカ出力回路、１９…スピーカ、２０…鍵盤、２１０…鍵、３０…操作パネル、５０…システムバス、１１１…押鍵後出力時間関連データのメモリ領域（１）、１１２…押鍵後出力時間関連データのメモリ領域（２）、１１３…押鍵後出力時間関連データのメモリ領域（３）、１２１…離鍵後出力時間関連データのメモリ領域（１）、１２２…離鍵後出力時間関連データのメモリ領域（２）、１２３…離鍵後出力時間関連データのメモリ領域（３）、３１０…入力パネル、３２０…操作子、３２０ａ…音色スイッチ、３３０…表示パネル。
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記押鍵情報を取得してから楽音の出力の減衰を開始するまでの時間として予め設定されている押鍵後出力時間を記憶する押鍵後出力時間記憶手段と、
前記スタッカート演奏検出手段がスタッカート演奏であることを検出した場合には、前記押鍵後出力時間記憶手段に記憶されている前記押鍵後出力時間を読み出し、押鍵により出力された楽音を、前記押鍵情報を取得してから前記読み出した前記押鍵後出力時間が経過した後に前記楽音の出力の減衰を開始して消音する楽音消音手段と、
を備えることを特徴とする電子楽器。 A staccato performance detection means for detecting that the musical sound output by the key depression is a staccato performance based on key depression information indicating key depression and key release information indicating key release;
An after-key-pressing output time storage means for storing a post-key-pressing output time set in advance as a time from when the key-pressing information is acquired until the decay of the output of the musical sound is started;
When the staccato performance detection means detects that the staccato performance is a staccato performance, the post-key press output time stored in the post-key press output time storage means is read, and the musical sound output by the key press is A musical sound silencer that starts attenuation of the output of the musical sound after the read output time after the key depression has elapsed after obtaining the key depression information;
An electronic musical instrument characterized by comprising:
さらに、楽音の音色の種類を設定する音色設定手段を備え、
前記押鍵後出力時間は、前記楽音の音色の種類それぞれに対応して予め設定されており、
前記押鍵後出力時間記憶手段は、前記楽音の音色の種類と前記楽音の音色の種類それぞれに対応する押鍵後出力時間とを関連付けて記憶し、
前記楽音消音手段は、前記スタッカート演奏検出手段がスタッカート演奏であることを検出した場合には、前記音色設定手段によって設定された楽音の音色の種類と関連付けられて前記押鍵後出力時間記憶手段に記憶されている前記押鍵後出力時間を読み出し、押鍵により出力された楽音を、前記押鍵情報を取得してから前記読み出した前記押鍵後出力時間が経過した後に前記楽音の出力の減衰を開始して消音することを特徴とする電子楽器。 The electronic musical instrument according to claim 1,
Furthermore, a tone color setting means for setting the tone type of the musical tone is provided,
The output time after the key press is set in advance corresponding to each kind of tone color of the musical tone,
The after-key press output time storage means stores the tone color type of the musical tone and the post-key press output time corresponding to each tone type of the musical tone,
When the stuttering performance detecting means detects that the staccato performance detecting means is a staccato performance, the musical tone mute means associates with the tone type of the musical tone set by the timbre setting means and stores it in the post-keypress output time storage means. The stored output time after the key press is read, and the tone output by the key press after the key output information has been acquired and the read output time after the key press has elapsed is attenuated. Electronic musical instrument characterized by starting and muting.
前記押鍵情報には、音高を指定する音高指定情報が含まれており、
前記押鍵後出力時間は、楽音の音高の値である音高値に基づいて区分けされた音域それぞれに対応して予め設定されており、
前記押鍵後出力時間記憶手段は、前記音域と前記音域それぞれに対応する押鍵後出力時間とを関連付けて記憶し、
さらに、前記押鍵情報に含まれる音高指定情報が指定する音高に対応する音高値が存在する音域を抽出する音域抽出手段を備え、
前記楽音消音手段は、前記スタッカート演奏検出手段がスタッカート演奏であることを検出した場合には、前記音域抽出手段によって抽出された音域と関連付けられて前記押鍵後出力時間記憶手段に記憶されている前記押鍵後出力時間を読み出し、押鍵により出力された楽音を、前記押鍵情報を取得してから前記読み出した前記押鍵後出力時間が経過した後に前記楽音の出力の減衰を開始して消音することを特徴とする電子楽器。 The electronic musical instrument according to claim 1,
The key press information includes pitch designation information for designating a pitch,
The output time after the key press is set in advance corresponding to each of the ranges divided based on the pitch value which is the pitch value of the musical tone,
The post-key press output time storage means stores the sound range and the post-key press output time corresponding to each of the sound ranges in association with each other,
Furthermore, a pitch range extracting means for extracting a pitch range in which a pitch value corresponding to a pitch specified by the pitch specification information included in the key pressing information exists,
When the staccato performance detection means detects that the staccato performance detection means is a staccato performance, the musical tone mute means is associated with the range extracted by the range extraction means and stored in the post-keypress output time storage means. The output time after the key press is read out, and the tone output from the key press is started after the key output information has been acquired and the read out output time after the key press has elapsed. An electronic musical instrument characterized by mute.
さらに、楽音の音色の種類を設定する音色設定手段を備え、
前記押鍵情報には、音高を指定する音高指定情報が含まれており、
前記押鍵後出力時間は、前記楽音の音色の種類それぞれにおける楽音の音高の値である音高値に基づいて区分けされた音域それぞれに対応して予め設定されており、
前記押鍵後出力時間記憶手段は、前記楽音の音色の種類と前記音域と前記楽音の音色の種類それぞれにおける前記音域それぞれに対応する押鍵後出力時間とを関連付けて記憶し、
さらに、前記押鍵情報に含まれる音高指定情報が指定する音高に対応する音高値が存在する音域を抽出する音域抽出手段を備え、
前記楽音消音手段は、前記スタッカート演奏検出手段がスタッカート演奏であることを検出した場合には、前記音色設定手段によって設定された楽音の音色の種類と前記音域抽出手段によって抽出された音域とに関連付けられて前記押鍵後出力時間記憶手段に記憶されている前記押鍵後出力時間を読み出し、押鍵により出力された楽音を、前記押鍵情報を取得してから前記読み出した前記押鍵後出力時間が経過した後に前記楽音の出力の減衰を開始して消音することを特徴とする電子楽器。 The electronic musical instrument according to claim 1,
Furthermore, a tone color setting means for setting the tone type of the musical tone is provided,
The key press information includes pitch designation information for designating a pitch,
The output time after the key press is set in advance corresponding to each of the ranges divided based on the pitch value which is the value of the pitch of the musical tone in each of the musical tone types.
The post-key-pressing output time storage means stores the tone color type of the musical tone and the post-key-pressing output time corresponding to each of the tone ranges in the tone range and the tone color type of the tone,
Furthermore, a pitch range extracting means for extracting a pitch range in which a pitch value corresponding to a pitch specified by the pitch specification information included in the key pressing information exists,
When the musical tone mute means detects that the staccato performance detection means is a staccato performance, the musical tone mute means associates the musical tone color set by the tone color setting means with the tone range extracted by the tone range extraction means. The post-key-press output time stored in the post-key-press output time storage means is read, and the musical tone output by the key press is acquired after the key press information is acquired and the post-key-press output is read. An electronic musical instrument characterized in that after the elapse of time, the output of the musical sound starts to be attenuated and muted.
押鍵を示す押鍵情報に含まれる音高指定情報が指定する音高に対応する音高値が存在する音域を抽出する音域抽出手段と、
離鍵を示す離鍵情報を取得してから楽音の出力の減衰を開始するまでの時間であり、前記楽音の音色の種類それぞれにおける楽音の音高の値である音高値に基づいて区分けされた音域それぞれに対応して予め設定されている離鍵後出力時間を記憶する離鍵後出力時間記憶手段と、
前記離鍵情報を検出した場合には、前記音色設定手段によって設定された楽音の音色の種類と前記音域抽出手段によって抽出された音域とに関連付けられて前記離鍵後出力時間記憶手段に記憶されている前記離鍵後出力時間を読み出し、押鍵により出力された楽音を、前記離鍵情報を取得してから前記読み出した前記離鍵後出力時間が経過した後に前記楽音の出力の減衰を開始して消音する楽音消音手段と、
を備えることを特徴とする電子楽器。 Timbre setting means for setting the timbre of the tone output by pressing the key;
A pitch range extracting means for extracting a pitch range in which a pitch value corresponding to the pitch specified by the pitch specification information included in the key press information indicating the key press exists;
This is the time from when the key release information indicating the key release is acquired until the decay of the output of the musical tone is started, and is divided based on the pitch value which is the pitch value of the musical tone for each of the musical tone types. A post-key release output time storage means for storing a preset post-key release output time corresponding to each of the ranges;
When the key release information is detected, it is stored in the post-key release output time storage unit in association with the tone type of the musical tone set by the tone color setting unit and the tone range extracted by the tone range extraction unit. The output time after the key release is read out, and the musical sound output by pressing the key is started to attenuate the output of the musical sound after the read out output time after the key release after the key release information is acquired. And a sound mute means to mute,
An electronic musical instrument characterized by comprising:
離鍵を示す離鍵情報を取得してから楽音の出力の減衰を開始するまでの時間であり、前記楽音の音色の種類と前記楽音の音色の種類それぞれに対応して予め設定されている離鍵後出力時間を記憶する離鍵後出力時間記憶手段と、
前記離鍵情報を検出した場合には、前記音色設定手段によって設定された楽音の音色の種類に関連付けられて前記離鍵後出力時間記憶手段に記憶されている前記離鍵後出力時間を読み出し、押鍵により出力された楽音を、前記離鍵情報を取得してから前記読み出した前記離鍵後出力時間が経過した後に前記楽音の出力の減衰を開始して消音する楽音消音手段と、
を備えることを特徴とする電子楽器。 Timbre setting means for setting the timbre of the tone output by pressing the key;
This is the time from when the key release information indicating the key release is acquired until the decay of the output of the musical tone is started, and the release key set in advance corresponding to each of the musical tone type and the musical tone type. A post-key output time storage means for storing the post-key output time;
When the key release information is detected, the post-key release output time stored in the post-key release output time storage unit in association with the tone color type set by the tone color setting unit is read out, A musical sound muting means for muting the musical sound output by pressing the key after starting the decay of the output of the musical sound after the read output time after the key release after the key release information has been acquired;
An electronic musical instrument characterized by comprising:
離鍵を示す離鍵情報を取得してから楽音の出力の減衰を開始するまでの時間であり、前記楽音の音高の値である音高値に基づいて区分けされた音域それぞれに対応して予め設定されている離鍵後出力時間を記憶する離鍵後出力時間記憶手段と、
前記離鍵情報を検出した場合には、前記音域抽出手段によって抽出された音域と関連付けられて前記離鍵後出力時間記憶手段に記憶されている前記離鍵後出力時間を読み出し、押鍵により出力された楽音を、前記離鍵情報を取得してから前記読み出した前記離鍵後出力時間が経過した後に前記楽音の出力の減衰を開始して消音する楽音消音手段と、
を備えることを特徴とする電子楽器。 A pitch range extracting means for extracting a pitch range in which a pitch value corresponding to the pitch specified by the pitch specification information included in the key press information indicating the key press exists;
This is the time from when the key release information indicating the key release is acquired until the decay of the output of the musical sound is started, in advance corresponding to each of the ranges divided based on the pitch value which is the pitch value of the musical sound. A post-key-release output time storage means for storing the set post-key-release output time;
When the key release information is detected, the output time after key release stored in the output time storage unit after key release associated with the range extracted by the range extraction unit is read and output by pressing the key Musical sound mute means for starting the attenuation of the output of the musical sound after the output time after the key release after the key release information has elapsed after acquiring the key release information,
An electronic musical instrument characterized by comprising:
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|---|---|---|---|---|
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| JPH0468399A (en) * | 1990-07-10 | 1992-03-04 | Yamaha Corp | Envelope waveform generating device |
| JPH0643869A (en) * | 1993-03-16 | 1994-02-18 | Yamaha Corp | Electronic keyboard instrument |
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2008
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