JP2009198736A - 照明装置および内視鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】照明装置において、発散光を出射する光源からの光を高効率に導光部材へ入射させる。
【解決手段】照明装置1は、発散光を出射する光源2と、コア部4a、および該コア部4aの外周に配設されて該コア部4aより屈折率の低いクラッド部4bを有する導光部材4と、光源2と導光部材4の間の光路に配置されて、光源2および導光部材4を光結合させるコンデンサー光学系3とを備える。コンデンサー光学系3の焦点距離をfとし、光源2の発光部からコンデンサー光学系3の光源側の焦点位置までの距離をDLとしたとき、下記条件式(1)を満足する。
1.5≦f/DL≦4 … (1)
【選択図】図1

Description

本発明は、照明装置および内視鏡装置に関し、より詳しくは、光源からの光をコンデンサー光学系により集光して導光部材に入射させる照明装置、および該照明装置を備えた内視鏡装置に関するものである。
従来、医療現場等において患者の体腔内の観察あるいは治療を行う際などに、内視鏡が用いられている。内視鏡の照明装置は、一般に、大別して、光源と、光源からの光を集光する集光光学系と、集光光学系により集光された光を内視鏡の先端部まで伝送するライトガイドと、内視鏡の先端部に配設されて前記ライトガイドから射出された光を観測対象へ向けて照射する照明光学系とにより構成されている。
光源としては、キセノンランプやハロゲンランプ等が一般によく使用されている。集光光学系としては、図12に示すような、光源10からの光をミラー11により集光してライトガイド12の入射端面に入射させるもの、あるいは、図13に示すような、光源10からの光をミラー13により平行光にしてその平行光を集光レンズ14により集光してライトガイド12の入射端面に入射させるもの等が知られている(特許文献1,2参照)。図12のミラー11としては楕円面形状のものを使用でき、図13のミラー13としては、放物面形状のものを使用することができる。ライトガイドとしては光ファイバ等の光学繊維束が用いられている。
実開昭50−12586号公報 特開平6−175042号公報
しかしながら、キセノンランプは、高価であり、消費電力も大きく、発熱量も大きい。特にこの発熱量のため、キセノンランプを用いた装置では、大型で高価な冷却装置が必要となってしまう。また、キセノンランプやハロゲンランプは、配光角度が非常に広く、180度以上、つまり前方のみならず、後方へも光を発散させる光源であるため、図12、図13に示すようなミラーを用いた集光光学系では、ミラーの反対側にも光が出射することになる。この反対側の光は集光されないため、光量損失となり、光効率が悪い。さらに、図12、図13に示すようなミラーを用いた光学系では、ミラーからライトガイドに向かう光のうち、軸上付近の光を光源自身が遮光してしまうため、光効率が悪い。
近年、上記分野の光源として、発光ダイオード(Light Emitting Diode:以下、LEDという)を用いることが考えられるようになってきた。LEDは、小型で、消費電力および発熱量も少なく、低コストであるという多数の優れた点を備えている。また、LEDは、キセノンランプと異なり、ほぼ180°以内の前方のみに光を放射するものであるから、光効率の点でも好ましいと言える。
しかし、キセノンランプほど広角ではないが、LEDも発散光を出射するものであるから、この点の考慮が必要となる。光ファイバからなるライトガイドは、入射可能な開口数(Numerical Aperture:以下、NAともいう)の範囲が決まっているため、この開口数に適合するように光を入射させる必要がある。そこで、光源からの光を効率良く集光してライトガイドへ効率良く入射させるために、いかに光源からライトガイドまでの光学系の構成を適切に設定するか、が重要な課題となる。
本発明は、上記事情に鑑み、発散光を出射する光源からの光を高効率にライトガイド等の導光部材へ入射させることが可能な照明装置、及び該照明装置を備えた内視鏡装置を提供することを目的とするものである。
本発明の照明装置は、発散光を出射する光源と、コア部と、該コア部の外周に配設されて該コア部より低い屈折率を有するクラッド部とを有する導光部材と、前記光源と前記導光部材の間の光路に配置されて、前記光源および前記導光部材を光結合させるコンデンサー光学系とを備え、前記コンデンサー光学系の焦点距離をfとし、前記コンデンサー光学系の前記光源側の焦点位置から前記光源の発光部までの距離をDLとしたとき、下記条件式(1)を満足することを特徴とするものである。
1.5≦f/DL≦4 … (1)
本発明の照明装置に用いる光源には、比較的広角の配光特性を有するものを使用することができ、例えば半値角が約60°〜80°の広い配光特性を有するものを好適に使用することができる。ここで、半値角とは、最高強度の方向を0°とし、それからの傾き角をとったとき、光強度が最高強度の半分となる角度のことをいう。
なお、本発明の照明装置に用いる光源としては、点発光光源であってもよく、面発光光源であってもよい。
本発明の照明装置の光源は、LEDを有するものであるように構成することができる。その場合、光源は、LEDのみから構成されていてもよいし、LEDと該LED以外の光学部材とを有するものであってもよい。
その場合、光源が有するLEDとしては、白色LEDを用いてもよく、単色のLEDを用いてもよく、あるいは、赤、青、緑等の異なる色を発光するLEDを組み合わせて使用し、これらを同時に発光、または交互に発光させるようにしてもよい。
本発明の照明装置においては、導光部材のコア部の屈折率をnとし、クラッド部の屈折率をnとしたとき、下記条件式(2)を満足するように構成することができる。
0.55<√(n −n )<0.90 … (2)
なお、導光部材としては、ロッド状の部材でもよく、光ファイバでもよく、光学繊維束であってもよく、あるいはこれらを組み合わせたものであってもよい。
本発明の照明装置においては、前記コンデンサー光学系が、最も光源側および最も導光部材側の面が凹面であるレンズ系からなるように構成することができる。
また、本発明の照明装置においては、前記コンデンサー光学系が、光源側から順に、凹面を光源側に向けた正のメニスカスレンズと、1枚以上の正レンズと、凹面を導光部材側に向けた正のメニスカスレンズとからなるように構成することができる。
本発明の照明装置においては、前記コンデンサー光学系がレンズ系からなる場合は、最も光源側の面の曲率半径の絶対値が、最も導光部材側の面の曲率半径の絶対値よりも小さいことが好ましい。
本発明のコンデンサー光学系としては、例えば屈折レンズからなるコンデンサーレンズを用いることができるが、これに限定されず、レンズ以外にも回折光学素子や、ミラー等を含んで構成されるものであってもよい。
本発明の内視鏡装置は、上記記載の本発明の照明装置を備えたことを特徴とするものである。
本発明の照明装置によれば、光源と導光部材を光結合させる際に、条件式(1)を満たすように光源とコンデンサー光学系の位置を設定しているため、光源からの発散光を導光部材に高効率に入射させることができる。
また、本発明の内視鏡装置は、本発明の照明装置を備えているため、観測対象を照明するための光を高効率に得ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1に、本発明の一実施形態にかかる照明装置1の構成図を示す。照明装置1は、光源2と、導光部材4と、光源2と導光部材4の間に配置されて光源2および導光部材4を光結合させるコンデンサー光学系3とを含んで構成される。
光源2としては、本実施形態では、LEDが用いられている。LEDは、発散光を出射するものであるが、発熱量が少なく、低消費電力であり、寿命が長く、小型化および薄型化が可能で、設計自由度が高い、という多数の利点を有する。
図2に、現時点で代表的なものとされる2種類のLEDの配光特性をそれぞれ実線と点線で示す。図2の角度は、最高強度の方向を0°とし、それからの傾き角を示している。図2からわかるように、2種類のLEDとも配光角が180°以内であり、一側方向にのみ発散光を出射するものである。図2に示す2種類の光源とも比較的広角の配光特性を示すものであり、図2の実線で示すものは、角度60°でも最高強度の50%程度にしか減衰しておらず、さらに図2の点線で示すものは、角度80°でも最高強度の50%程度にしか減衰していない。
コンデンサー光学系3は、光源2から出射した発散光を集光して導光部材4の入射面に入射させるものである。本実施形態においては、コンデンサー光学系として、ミラーを用いた光学系ではなく、屈折型レンズからなるコンデンサーレンズを用いている。
コンデンサーレンズは、最も光源2側の面が凹面であることが好ましく、この場合には、コンデンサー光学系の入射NAを大きくすることが容易になり、光源2からの発散光を多く取り込みやすくなる。また、コンデンサーレンズでは、最も導光部材4側の面が凹面であることが好ましく、この場合には、コンデンサー光学系の射出NAを大きくすることが容易になる。
さらに、コンデンサーレンズとしては、最も光源側の面の曲率半径の絶対値が、最も導光部材側の面の曲率半径の絶対値よりも小さいことが好ましい。これにより、コンデンサー光学系の入射NAを射出NAよりも大きくすることが容易となる。後述するように、光源2の発散光が拡がっている角度よりも、導光部材4へ入射可能な光の角度の方が小さいため、コンデンサー光学系の入射NAを射出NAよりも大きくしておけば、高効率な光結合を実現させやすくなる。
なお、コンデンサーレンズとしては、図1に示すように、例えば、光源2側から順に、凹面を光源2側に向けた正のメニスカスレンズ、1枚以上の正レンズ、凹面を導光部材4側に向けた正のメニスカスレンズからなるように構成することができる。かかる構成によれば、大きなNAの確保とコンデンサー光学系に必要とされる程度の光学性能を得ることがより容易になる。
導光部材4は、コア部4aと該コア部4aの外周に配設されて該コア部4aより低い屈折率を有するクラッド部4bを備えたものである。このような構成の導光部材4によれば、コア部4aとクラッド部4bの境界面において、コア部4aとクラッド部4bの屈折率の違いによる全反射を利用して光を伝送することができる。このような構成の導光部材としては、光ファイバが周知であり、内視鏡装置においては一般にライトガイドと呼ばれる光学繊維束が使用されることが多い。
図1に示す例では導光部材4として、ロッド状の部材を用い、その出射端に光コネクタ5を接続している。光コネクタ5は、光ファイバ等の光学繊維と光結合可能である。なお、本発明の導光部材は、図1に示す態様に限定されるものではなく、例えば、長尺の光ファイバを用いてもよく、また、光コネクタ5を省略することも可能である。
図1において、光源2の発光部は光源2の右端面上にあるとしており、最高強度がコンデンサー光学系3の光軸方向となるように配置されている。また、コンデンサー光学系3の光軸上に導光部材4の入射端面が配置されている。
照明装置1は、光源2の発光部の像がコンデンサー光学系3により導光部材4の入射面に結ばれるような、クリティカル照明の構成を採っている。コンデンサー光学系3によりこのような光源2と導光部材4との共役関係を保持するだけであれば、光源2とコンデンサー光学系3との距離は一意的に決まらない。しかし、高効率に光結合させるには、これらを適切に配置することが必要になる。
そこで、照明装置1では、下記条件式(1)を満たすように設定することにより、高効率の光結合を実現させている。
1.5≦f/DL≦4 … (1)
ここで、図1に示すように、fはコンデンサー光学系3全系の焦点距離であり、DLは光源2の発光部からコンデンサー光学系3の光源側の焦点位置Fまでの距離である。また、コンデンサー光学系3の光源側の焦点位置Fとは、コンデンサー光学系の前側焦点の位置のことである。なお、図1では、コンデンサー光学系3の光源側の主点位置をHとして図示している。
以下、条件式(1)の導出およびその作用・効果について説明する。以下では、コンデンサー光学系3に対して、光源2側を物体側、導光部材4側を像側として説明する。
有限物体の場合、光学系の明るさは、一般に、開口数NAに依存する。光学系の入射瞳が物体側に張る半角をθとし、物体側空間の屈折率をnとし、物体側の開口数をNAとすると、NA=n・sinθとなる。また、光学系の射出瞳が像側に張る半角をθ’とし、像側空間の屈折率をn’とすると、像側の開口数NA’は、NA’=n’・sinθ’となる。そして、無収差光学系では、近軸の横倍率をβとすると、下記式が成り立つ。
NA=βNA’
なお、物体側、像側の媒質がともに空気の場合は、n=n’=1となるから、NA=sinθ、NA’=sinθ’となり、下記式(A)が成立する。
sinθ=βsinθ’ … (A)
コンデンサー光学系3の物体側、すなわち光源2側について考える。図2の配光特性に示すように、代表的なLEDの半値角は60°以上、80°以上と考えることができる。このような広角配光特性の光源から射出された光を高効率にコンデンサー光学系3に取り込むには、コンデンサー光学系3の入射瞳が物体側に張る半角が60°以上、さらには80°以上であることが好ましい。すなわち、コンデンサー光学系3の物体側の入射NAを決める上記のθは好ましくは60°以上、さらには80°以上となる。
次に、コンデンサー光学系3の像側、すなわち導光部材4側について考える。導光部材4に入射可能な光の角度、つまりは導光部材4の入射NAには限界がある。これについて、図3を参照しながら説明する。
図3は、導光部材4の概略断面図である。導光部材4のコア部4aの屈折率をn、クラッド部4bの屈折率をnとする。コア部4aとクラッド部4bの境界面で全反射が起こる状態で、空気から導光部材4のコア部4aへの入射可能な最大の入射角をθとし、コア部4aにおける出射角をφとすると、
導光部材4の入射端面において、 sinθ=n・sinφ
コア部とクラッド部の境界面において、 n・sinφ=n
が成立し、これらの式から、下記式が得られる。
sinθ=√(n −n
上記sinθは、いわゆる最大理論開口数と呼ばれるものである。上記sinθを、NAとおくと、下記式が得られる。
NA=√(n −n
一般的なライトガイドと呼ばれる光学繊維では、n=1.62,n=1.52であり、このときの最大理論開口数と入射可能な最大の入射角は
NA=0.56, θ=34.1° となる。
高NA仕様の光学繊維では、n=1.72,n=1.48であり、このときの最大理論開口数と入射可能な最大の入射角は
NA=0.88, θ=61.2° となる。
ただし、上記θの角度は、導光部材4を通過可能な限界の角度であり、導光部材として長い光ファイバを用いる場合には、吸収による限界もあり、実際に有効に利用可能な光の入射角度は、上記の5割〜6割となり、つまり15°〜35°程度となる。よって、コンデンサー光学系3の像側の開口数NA’を決める上記のθ’を、15°〜35°とする。
以上より、物体側の入射角度θを60°〜80°、像側の入射角度θ’を15°〜35°として、式(A)を考慮して、倍率βの範囲を求めると、
sin60°/sin35°≦β≦sin80°/sin15°
となり、これを計算すると、下記式(B)が得られる。
1.51≦β≦3.81 … (B)
一方、光学系の焦点距離を物体距離で割ったものが近軸の横倍率であるから、コンデンサー光学系3全系の焦点距離をfとし、光源2の発光部からコンデンサー光学系3の光源側焦点位置Fまでの距離をDLとすると、f/DL=βである。そして、式(B)の上限値、下限値の端数を整理すると、上述した条件式(1)が得られる。
条件式(1)の下限を超えると、コンデンサー光学系3の射出NAが大きくなるため、十分な光が導光部材4へ入射できなくなり、光効率が悪くなる。
条件式(1)の上限を超えると、コンデンサー光学系3の入射NAは大きくなるが、結像の倍率βが大きくなってしまう。光源2の発光部は微小とはいえ有限の大きさを有するため、コンデンサー光学系3による発光部の像は、結像位置付近ではほぼ倍率をかけた大きさになる。高効率に光結合するには、この像を導光部材4の入射面にできるだけ入射させることが必要である。そのためには導光部材4の入射面の面積を大きくする必要があり、導光部材4の径を太くしなくてはならない。照明装置1が内視鏡装置に適用される場合には、これは内視鏡の挿入部の大径化を招くことになり好ましくない。以上の理由から、コンデンサー光学系3の入射NAを稼ぐために倍率βを大きくするのは好ましくない。同様の理由から、光源2として、発光部の面積が大きいものを用いるのは、好ましくない。
よって、本実施形態の照明装置1によれば、条件式(1)を満たすように構成しているため、広角の配光特性を有する光源からの光を高効率にライトガイド等の導光部材に入射させることができる。
なお、条件式(1)は、現時点で代表的なものとされる2種類のLEDの配光特性を考慮したものであるが、図2に実線で示すような半値角が約60°の光源に対する適合性を向上させたい場合は、光源からの光を取り込む角度であるθを60°とし、倍率βの範囲を決める際に、
sin60°/sin35°≦β≦sin60°/sin15°
として、
1.5≦f/DL≦3.3 … (1−1)
を満たすように構成すればよい。
あるいは、図2に点線で示すような半値角が約80°の光源に対する適合性を向上させたい場合は、光源からの光を取り込む角度であるθを80°とし、倍率βの範囲を決める際に、
sin80°/sin35°≦β≦sin80°/sin15°
として、
1.7≦f/DL≦4 … (1−2)
を満たすように構成すればよい。
さらに、半値角が約60°〜80°の光源に対して、より確実に高効率な光結合を得るためには、倍率βの範囲を決める際に、
sin80°/sin35°≦β≦sin60°/sin15°
として、
1.7≦f/DL≦3.3 … (1−3)
を満たすように構成すればよい。
なお、上記の最大理論開口数の考察から、導光部材4としては、コア部4aの屈折率をnとし、クラッド部4bの屈折率をnとしたとき、下記条件式(2)を満足するものを用いることができる。
0.55<√(n −n )<0.90 … (2)
ここで、LEDを光源とした本実施形態の照明装置1と、キセノンランプを光源とし、図12,図13に示すような集光光学系を有する従来の照明装置とを比較する。LEDは、キセノンランプに比べ、低コスト、低消費電力であり、発熱量も小さい。また、キセノンランプは、配光角が180度以上、つまり前方のみならず、後方へも光を放射するものであるのに対し、LEDはほぼ180°以内の前方のみ、すなわち一側方向にのみ光を放射するものであることから、照明装置1では課題の項において述べた不具合を解消でき、従来の照明装置に比べ光効率を向上させることができる。
なお、本発明の照明装置は上記態様のものに限定されず、各種変形が可能である。
例えば、図1では光源2として1つのLEDしか図示していないが、複数のLEDを用いてもよい。LEDとしては、白色LEDを用いてもよいが、図4に示すように、赤を発光するLED21Rと,緑を発光するLED21Gと,青を発光するLED21Bとを近接配置させて同時に発光させることにより、白色光を得るようにしてもよい。あるいは、LED21Rと,LED21Gと,LED21Bとを交互に発光させて、面順次の受光素子に対応させるようにしてもよい。
コンデンサー光学系3としては、屈折型レンズを用いた光学系に限定されず、ミラーや回折光学素子等のその他の光学素子からなるものや、屈折型レンズ、ミラーや回折光学素子等を組み合わせたものでもよい。
また、図1では、光源2,コンデンサー光学系3,導光部材4が一直線上に配置された構成を示しているが、ミラー等を用いて光路を折り返す構成としてもよい。
導光部材4としては、図1に示すものに限定されず、長尺の光ファイバや、図5に示すような光学繊維束、すなわち、複数本の光ファイバ41を束ねたバンドルファイバ42を用いてもよい。あるいは、図6に示すように、導光部材4と同様の構成のロッド状の部材43と、バンドルファイバ42とを光結合させた導光部材44を用いてもよい。
次に、本発明の照明装置のコンデンサー光学系に適用可能なコンデンサーレンズの具体的な数値実施例について説明する。
<実施例1>
実施例1にかかるコンデンサーレンズのレンズデータを表1に、レンズ構成図を図7Aに示す。図7Aにおける符号ri、di(i=1、2、3、…)は表1のri、diと対応している。図7Aでは、図の左側を物体側(光源側に対応)、右側を像側(導光部材側に対応)としている。
表1のレンズデータにおいて、面番号は最も物体側の構成要素の面を1番目として像側に向かうに従い順次増加するi番目(i=1、2、3、…)の面番号を示す。表1のriはi番目(i=1、2、3、…)の面の曲率半径を示し、diはi(i=1、2、3、…)番目の面とi+1番目の面との光軸上の面間隔を示す。また、ndjは最も物体側の光学要素を1番目として像側に向かうに従い順次増加するj番目(j=1、2、3、…)の光学要素のd線(波長587.6nm)に対する屈折率を示し、νdjはj番目の光学要素のd線に対するアッベ数を示す。表1において、曲率半径および面間隔の単位はmmであり、曲率半径は物体側に凸の場合を正、像側に凸の場合を負としている。
Figure 2009198736
図7B,図7Cにそれぞれ、実施例1における、f/DL=4(すなわち近軸倍率β=4)のときの光線追跡を示す図、f/DL=1.5(すなわち近軸倍率β=1.5)のときの光線追跡を示す図を示す。図7B,図7Cはともに、物体面2aから出射した軸上光線および軸外光線にかかる光線追跡を示すものであり、物体側の焦点位置(コンデンサーレンズの前側焦点の位置)をF,軸上光線が集光する点を位置Pimとして図示している。コンデンサーレンズを照明装置に適用する場合には、導光部材4の入射面を位置Pimに、または、実際には光源が完全な点ではなく広がりを持つものであることや、収差が残存していることを考慮すると、位置Pim近傍に配置すれば、効率良く光源からの光を導光部材に入射させることができる。
実施例1にかかるコンデンサーレンズの各種データを表2に示す。表2において、fは焦点距離、r1−Fは全系の最も物体側のレンズ面から焦点位置Fまでの距離、OBJは全系の最も物体側のレンズ面から物体面2aまでの距離、1.5×時はf/DL=1.5(すなわち近軸倍率β=1.5)のとき、4.0×時はf/DL=4.0(すなわち近軸倍率β=4.0)のときを意味する。
なお、光源からの光束をより多く取り込むには、レンズ径が大きい方が好ましいが、図7B,図7C、各種データは、現実的なサイズを考え、物体面2aの物体高を1.5mm、全系の最も物体側のレンズ面の有効直径を20mm、全系の最も像側のレンズ面の有効直径を30mm、その他のレンズ面の有効直径を32mmとして、軸上最周縁光線、軸外最周縁光線を追跡して得られたものである。
Figure 2009198736
なお、実施例1における上記説明の各種記号の意味や図示方法は、後述の実施例についても同様である。
<実施例2>
実施例2にかかるコンデンサーレンズのレンズデータを表3に、各種データを表4に、レンズ構成図を図8Aに示す。図8Aにおいて、符号ri、diは表2のri、diと対応している。また、実施例2における、f/DL=4のときの光線追跡を示す図、f/DL=1.5のときの光線追跡を示す図をそれぞれ図8B,図8Cに示す。
Figure 2009198736
Figure 2009198736
<実施例3>
実施例3にかかるコンデンサーレンズのレンズデータを表5に、各種データを表6に、レンズ構成図を図9Aに示す。図9Aにおいて、符号ri、diは表3のri、diと対応している。また、実施例3における、f/DL=4のときの光線追跡を示す図、f/DL=1.5のときの光線追跡を示す図をそれぞれ図9B,図9Cに示す。
Figure 2009198736
Figure 2009198736
<実施例4>
実施例4にかかるコンデンサーレンズのレンズデータを表7に、各種データを表8に、レンズ構成図を図10Aに示す。図10Aにおいて、符号ri、diは表4のri、diと対応している。また、実施例4における、f/DL=4のときの光線追跡を示す図、f/DL=1.5のときの光線追跡を示す図をそれぞれ図10B,図10Cに示す。
Figure 2009198736
Figure 2009198736
上記実施例1〜4のコンデンサーレンズは、いずれも、物体側および像側が面が凹面であり、最も物体側の面の曲率半径の絶対値が最も像側の面の曲率半径の絶対値よりも小さい。また、上記実施例1〜4のコンデンサーレンズは、いずれも、物体側から順に、凹面を物体側に向けた正のメニスカスレンズと、1枚以上の正レンズと、凹面を像側に向けた正のメニスカスレンズとからなるものである。
また、実施例1、2,4のコンデンサーレンズにおいては、同じレンズを2枚用いた構成となっており、低コスト化を図っている。
次に、図11を参照しながら、本発明の実施形態にかかる内視鏡について説明する。図11は、本発明の実施形態にかかる内視鏡を有する内視鏡装置100の一例を示す概略的な全体構成図である。
図11に示す内視鏡装置100は大別して、内視鏡101と、内視鏡101に照明光を供給する光源装置120と、内視鏡で撮像された画像を処理するプロセッサ122と、処理された画像を表示する表示装置124とからなる。光源装置120には、照明装置1が内蔵されており、光源装置120の一側面には、光コネクタが設けられている。
内視鏡101は、主として、操作部102と、操作部102の先端側に連結された挿入部104と、操作部102の基端側から引き出されてプロセッサ120と接続されたユニバーサルコード106とを備える。
挿入部104は、患者の体内に挿入されるものであり、その大半は挿入経路に沿って任意の方向に曲がる軟性部107であり、この軟性部107の先端には、湾曲部108が連結され、この湾曲部108の先端には、先端部110が順次連結されている。湾曲部108は、先端部110を所望の方向に向けるために設けられるものであり、操作部102に設けられた湾曲走査ノブ109を回動させることにより湾曲操作が可能となっている。先端部110の内部には、本発明の実施形態にかかるコンデンサーレンズ1が配設されている。
ユニバーサルコード106は途中から光源接続コード106aとプロセッサ接続コード106bの2つに分岐している。光源接続コード106aは、光源装置120の光コネクタ5と接続されている。プロセッサ接続コード106bは、プロセッサ122の一側面に設けられたコネクタ6と接続されている。
光源装置120内部の照明装置1からの光は、光コネクタ5を介し、光源接続コード106a、ユニバーサルコード106、内視鏡101の挿入部104を経由して、先端部110から測定対象に向かって照射される。
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズ成分の曲率半径、面間隔および屈折率の値は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。
本発明の照明装置の概略構成図 光源の配光特性を示す図 導光部材の入射NAを説明するための図 光源の変形例を示す図 導光部材の変形例を示す図 導光部材の別の変形例を示す図 本発明の実施例1のコンデンサーレンズのレンズ構成を示す図 本発明の実施例1のコンデンサーレンズの光線追跡を示す図 本発明の実施例1のコンデンサーレンズの光線追跡を示す図 本発明の実施例2のコンデンサーレンズのレンズ構成を示す図 本発明の実施例2のコンデンサーレンズの光線追跡を示す図 本発明の実施例2のコンデンサーレンズの光線追跡を示す図 本発明の実施例3のコンデンサーレンズのレンズ構成を示す図 本発明の実施例3のコンデンサーレンズの光線追跡を示す図 本発明の実施例3のコンデンサーレンズの光線追跡を示す図 本発明の実施例4のコンデンサーレンズのレンズ構成を示す図 本発明の実施例4のコンデンサーレンズの光線追跡を示す図 本発明の実施例4のコンデンサーレンズの光線追跡を示す図 本発明の一実施形態にかかる内視鏡装置の概略的な全体構成図 従来の照明装置の概略構成図 従来の照明装置の概略構成図
符号の説明
1 照明装置
2 光源
3 コンデンサー光学系
4 導光部材
4a コア部
4b クラッド部
5 光コネクタ
6 コネクタ
100 内視鏡装置
101 内視鏡
102 操作部
104 挿入部
106 ユニバーサルコード
120 光源装置
122 プロセッサ
124 表示装置
F 焦点位置
H 主点位置

Claims (7)

  1. 発散光を出射する光源と、
    コア部、および該コア部の外周に配設されて該コア部より屈折率の低いクラッド部を有する導光部材と、
    前記光源と前記導光部材の間の光路に配置されて、前記光源および前記導光部材を光結合させるコンデンサー光学系とを備え、
    前記コンデンサー光学系の焦点距離をfとし、前記光源の発光部から前記コンデンサー光学系の前記光源側の焦点位置までの距離をDLとしたとき、下記条件式(1)を満足することを特徴とする照明装置。
    1.5≦f/DL≦4 … (1)
  2. 前記光源が、LEDを有するものであることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 前記導光部材の前記コア部の屈折率をnとし、前記クラッド部の屈折率をnとしたとき、下記条件式(2)を満足することを特徴とする請求項1または2記載の照明装置。
    0.55<√(n −n )<0.90 … (2)
  4. 前記コンデンサー光学系が、最も光源側および最も導光部材側の面が凹面であるレンズ系からなることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の照明装置。
  5. 前記コンデンサー光学系が、光源側から順に、凹面を光源側に向けた正のメニスカスレンズと、1枚以上の正レンズと、凹面を導光部材側に向けた正のメニスカスレンズとからなることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の照明装置。
  6. 前記コンデンサー光学系において、最も光源側の面の曲率半径の絶対値が、最も導光部材側の面の曲率半径の絶対値よりも小さいことを特徴とする請求項4または5記載の照明装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項記載の照明装置を備えたことを特徴とする内視鏡装置。
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