JP2009198421A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009198421A
JP2009198421A JP2008042554A JP2008042554A JP2009198421A JP 2009198421 A JP2009198421 A JP 2009198421A JP 2008042554 A JP2008042554 A JP 2008042554A JP 2008042554 A JP2008042554 A JP 2008042554A JP 2009198421 A JP2009198421 A JP 2009198421A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
emitting element
transmission member
light emitting
end portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008042554A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihisa Usui
則久 碓氷
Bunichi Aihara
文一 相原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2008042554A priority Critical patent/JP2009198421A/ja
Publication of JP2009198421A publication Critical patent/JP2009198421A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electromechanical Clocks (AREA)

Abstract

【課題】 簡単な構造で、装置全体の薄型化を図ると共に、指針などの移動部材の位置を正確に検出できる位置検出装置を提供する。
【解決手段】 支持板11にシート状の第1光伝送部材22を設け、且つ輪列機構6を挟んで支持板11と対向する回路基板19に第1発光素子20と第1受光素子21とを設けた。従って、第1発光素子20を発光させると、この第1発光素子20からの光が第1光伝送部材22の一端部である入射端部22aから採り込まれて他端部側に導かれ、この導かれた光が第1光伝送部材22の他端部である出射端部22bから輪列機構6の時針車9に向けて放出される。このため、時針車9が回転し、この時針車9の第1光透過孔15が第1光伝送部材22の他端部である出射端部22bに対応した際に、第1光伝送部材22を介して第1発光素子20からの光を第1受光素子21で受光することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、時計や計器類における指針などの移動部材の位置を検出する位置検出装置に関する。
例えば、時計の指針位置を検出する位置検出装置においては、特許文献1に記載されているように、指針を運針させる輪列機構の歯車に光透過孔を設け、この歯車の一面に発光素子からの光を照射させ、この照射された光が歯車の光透過孔を透過した際、その透過した光を受光素子で受光することにより、歯車の位置を検出して指針の位置を検出するように構成されたものが知られている。
特開2006−46924
このような位置検出装置は、指針を運針する輪列機構が組み込まれたケースの上部側に設けられた回路基板に発光素子と受光素子とを並列に設けると共に、このケースに導光路部を設け、発光素子で発光した光をケースの導光路部で輪列機構の歯車の下側に導いて歯車の下面側に照射させ、この状態で歯車が回転し、この歯車の回転に伴って歯車の光透過孔が回転移動して、照射された光が歯車の光透過孔を透過した際、その透過した光をケースの上部側に位置する回路基板に設けられた受光素子で受光することにより、歯車の位置を検出して指針の位置を検出するように構成されている。
しかしながら、このような位置検出装置では、ケースを透明な樹脂で形成しなければ、ケースに導光路部を形成することができないばかりか、ケースに導光路部を形成する場合、発光素子で発光した光を輪列機構の歯車の下側に導いて歯車の下面側に照射させる必要があるため、導光路部の構造が複雑で、しかも導光路部による光の導光効率が悪く、発光素子の発光輝度を十分に高くしなければ、発光素子からの光を確実に受光素子で受光することができず、歯車の位置を正確に検出することができないなどの問題がある。
また、このような問題を解消するために、従来の位置検出装置においては、輪列機構の歯車を挟んで発光素子と受光素子とを対向させて配置し、発光素子からの光を直接歯車に照射させ、この状態で歯車が回転し、この歯車の回転に伴って歯車の光透過孔が回転移動して、照射された光が歯車の光透過孔を透過した際、その透過した光を受光素子で受光するように構成したものも開発されている。
しかし、このような位置検出装置では、輪列機構の歯車を挟んで発光素子と受光素子とを対向させて配置しなければならないため、発光素子と受光素子とをそれぞれ別の回路基板に設ける必要があり、このため装置全体の厚みが厚くなるばかりか、部品点数も増え、組立て作業が煩雑になるなどの問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、簡単な構造で、装置全体の薄型化を図ると共に、指針などの移動部材の位置を正確に検出できる位置検出装置を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
請求項1に記載の発明は、支持部材と、この支持部材に対し移動可能に設けられ、且つ所定箇所に光透過部が設けられた移動部材と、この移動部材を挟んで前記支持部材と対向して配置された回路基板と、この回路基板上に設けられて前記支持部材側に向けて光を放出する発光素子と、前記回路基板上に設けられて前記支持部材側からの光を受光する受光素子と、一端部が前記移動部材の前記光透過部の移動軌跡上に対応して前記発光素子と前記受光素子との一方に対向し、他端部が前記移動部材の移動領域外に位置して前記発光素子と前記受光素子との他方に対向した状態で前記支持部材に設けられ、且つ前記発光素子からの光を一方の端部から採り込んで他方の端部側に導き、この導かれた光を前記他方の端部から前記受光素子に向けて放出するシート状の光伝送部材とを備えていることを特徴とする位置検出装置である。
請求項2に記載の発明は、前記受光素子が、前記移動部材の前記光透過部の移動軌跡上に対応する前記光伝送部材の前記一端部に対向して配置されており、前記発光素子は、前記移動部材の移動領域外に位置する前記光伝送部材の前記他端部に対向して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置である。
請求項3に記載の発明は、前記発光素子が、前記移動部材の前記光透過部の移動軌跡上に対応する前記光伝送部材の前記一端部に対向して配置されており、前記受光素子は、前記移動部材の移動領域外に位置する前記光伝送部材の前記他端部に対向して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置である。
請求項4に記載の発明は、前記光伝送部材が、シート部材に複数の導光路を並列に設けてシート状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の位置検出装置である。
請求項5に記載の発明は、前記導光路の一端部に、前記発光素子によって前記シート部材の一面に照射された光を前記導光路内に採り込んで前記導光路の他端部側に向けて反射する第1反射部が設けられており、前記導光路の前記他端部には、前記第1反射部で反射されて前記導光路で導かれた光を前記シート部材の前記一面に対しほぼ垂直に反射して前記受光素子に照射させるための第2反射部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の位置検出装置である。
請求項6に記載の発明は、前記複数の導光路の前記各一端部を、前記発光素子からの光が前記シート部材に照射される照射領域内に位置させた状態で、前記各一端部の長手方向の長さを前記照射領域内で異ならせて設けたことを特徴とする請求項4または5に記載の位置検出装置である。
請求項7に記載の発明は、前記複数の導光路の前記各一端部を、前記発光素子からの光が前記シート部材に照射される照射領域内の中心部に向けて集中させて設けたことを特徴とする請求項4または5に記載の位置検出装置である。
この発明によれば、移動部材を挟んで支持部材と対向する回路基板に設けられた発光素子を発光させると、この発光素子からの光が光伝送部材の一方の端部から採り込まれて他方の端部側に導かれ、この導かれた光が光伝送部材の他方の端部から放出されることにより、移動部材の移動に伴って移動部材の光透過部が移動して支持部材に設けられた光伝送部材の端部に対応した際、光伝送部材を介して発光素子からの光を回路基板に設けられた受光素子に照射させて受光素子で受光することができる。
このため、支持部材にシート状の光伝送部材を設け、且つ移動部材を挟んで支持部材と対向する回路基板に発光素子と受光素子とを設けた構成であるから、構造が簡単で、装置全体の薄型化を図ることができると共に、移動部材の光透過部が光伝送部材の端部に対応した際に、発光素子からの光を光伝送部材によって受光素子に照射させて受光素子で受光することができるので、移動部材の位置を正確に検出することができる。
(実施形態1)
以下、図1〜図6を参照して、この発明の位置検出装置を指針式の腕時計に適用した実施形態1について説明する。
この指針式の腕時計は、図1に示すように、腕時計ケースKを備えている。この腕時計ケースKの上部外周には、ベゼルBが設けられており、この腕時計ケースKの上部開口部には、時計ガラスGが取り付けられている。また、この腕時計ケースKの下部には、裏蓋Fが取り付けられている。
この腕時計ケースK内には、時計ムーブメント1が配置されている。この時計ムーブメント1は、秒針2、分針3、時針4などの指針5を運針させて時刻を指示するものであり、ステップモータ(図示せず)の回転を指針5に伝達する輪列機構6を備えている。この輪列機構6は、図1に示すように、秒針2を運針する四番車である秒針車7、分針3を運針する二番車である分針車8、時針4を運針する筒車である時針車9、および分針車8に噛み合って回転する中間車10などの各種の歯車を備えている。
この場合、輪列機構6の上部側には、支持部材である支持板11が配置されている。この支持板11は、輪列機構6の上方で且つ指針5の下側に位置した状態で腕時計ケースK内に配置されている。この支持板11の上面には、外部光を受光して発電するソーラーパネル12が配置されており、このソーラーパネル12の上面には、透明または半透明の文字板13が配置されている。これら支持板11、ソーラーパネル12、および文字板13のほぼ中心部には、時針車9の筒軸9aが挿入する貫通孔14が上下に貫通して設けられている。
すなわち、輪列機構6の時針車9は、図1に示すように、筒車であり、その筒軸9aが支持板11の下側から貫通孔14に回転自在に挿入されて文字板13の上方に突出し、この突出した上端部に時針4が取り付けられ、この時針4を文字板13の上方で運針させるように構成されている。分針車8は、パイプ状の分針軸8aを有し、この分針軸8aが時針車9の筒軸9a内に回転自在に挿入されて筒軸9aの上方に突出し、この突出した上端部に分針3が取り付けられ、この分針3を文字板13の上方で運針させるように構成されている。
同様に、秒針車7は、図1に示すように、丸棒状の秒針軸7aを有し、この秒針軸7aが分針車8の分針軸8a内に回転自在に挿入されて分針軸8aの上方に突出し、この突出した上端部に秒針2が取り付けられ、この秒針2を文字板13の上方で運針させるように構成されている。この場合、時針車9には、第1光透過孔15が、分針車8および秒針車7と重なり合わない箇所の回転移動軌跡上に位置して設けられている。また、分針車8に噛み合って回転する中間車10には、第2光透過孔16が、時針車9および秒針車7と重なり合わない箇所の回転移動軌跡上に位置して設けられている。
ところで、この時計ムーブメント1は、図1に示すように、指針5の位置を検出するための第1、第2の各位置検出装置17、18を備えている。すなわち、第1位置検出装置17は、時針車9の回転位置を検出することにより、時針4の位置を検出するものである。また、第2位置検出装置18は、分針車8に噛み合って回転する中間車10の回転位置を検出することにより、分針3の位置を検出するものである。この場合、輪列機構6の下側には、第1、第2の各位置検出装置17、18に共通する1つの回路基板19が輪列機構6を挟んで支持板11と対向して配置されている。
そして、第1位置検出装置17は、図1に示すように、回路基板19上に設けられた第1発光素子20と、この第1発光素子20から少し離れて回路基板19上に設けられた第1受光素子21と、支持板11の下面に設けられて第1発光素子20と第1受光素子21とに対応する第1光伝送部材22とを備えている。
第1発光素子20は、発光ダイオード(LED)や半導体レーザなどからなり、時針車9の回転領域外である時針車9の外周よりも外側に位置する回路基板19上の箇所に設けられ、この状態で支持板11の下面側に向けて光を放出するように構成されている。第1受光素子21は、フォトカプラからなり、時針車9の第1光透過孔15の移動軌跡上に対応する回路基板19上の箇所に設けられ、この状態で支持板11側からの光、つまり支持板11に設けられた第1光伝送部材22からの光が時針車9の第1光透過孔15を透過して照射された際、その光を受光して電気信号を出力するように構成されている。
第1光伝送部材22は、図1〜図3に示すように、細長いシート状に形成され、一端部側から他端部側に光を導くものであり、一端部(図1〜図3では右端部)が光を採り込む入射端部22aに形成され、この入射端部22aが第1発光素子20に対応し、他端部(図1〜図3では左端部)が光を放出する出射端部22bに形成され、この出射端部22bが第1受光素子21に対応し、この状態で支持板11の下面に設けられている。
すなわち、この第1光伝送部材22は、その一端部である入射端部22aが時針車9の回転領域外である時針車9の外周よりも外側に位置して第1発光素子20に対応し、他端部である出射端部22bが時針車9の第1光透過孔15の移動軌跡上に対応して第1受光素子21に対向した状態で配置されている。これにより、第1光伝送部材22は、第1発光素子20からの光を一端部の入射端部22aで採り込み、この採り込んだ光を他端部の出射端部22bに導き、この導いた光を他端部の出射端部22bから第1受光素子21に向けて放出するように構成されている。
この場合、第1光伝送部材22は、図3〜図6に示すように、シート部材23に複数の導光路24を一体的に形成した構成になっている。すなわち、シート部材23は、図6(b)に示すように、下部クラッド23aと上部クラッド23bとで構成されている。導光路24は、光を導くためのコアであり、図6(a)および図6(b)に示すように、シート部材23の下部クラッド23aと上部クラッド23bとの間に並列に設けられている。すなわち、この導光路24は、感光性エポキシ樹脂からなり、下部クラッド23a上に断面四角形状の線状にパターン形成されて、上部クラッド23bで覆われた構成になっている。
この第1光伝送部材22は、例えば、図6(a)および図6(b)に示すように、シート部材23の長さSが約25mmで、その幅Wが約9mmで、その厚みTが約0.1mmに形成され、断面が四角形状の導光路24における各辺の長さHが約0.05mmの線状に形成され、そのピッチPが約0.3mmに形成され、隣接する導光路24同士が上部クラッド23bによって隔離された構成になっている。
この場合、導光路24における一端部、つまり第1光伝送部材22の入射端部22aに位置する一端部には、図3および図4に示すように、シート部材23の一面(図4では下面)に照射された光を導光路24内に採り込んで導光路24の他端部側に向けて反射する第1反射部24aが設けられている。また、この導光路24における他端部、つまり第1光伝送部材22の出射端部22b側に位置する他端部には、第1反射部24aで反射されて導光路24で導かれた光をシート部材23の一面(図4では下面)に対しほぼ垂直下方に向けて反射する第2反射部24bが設けられている。
第1反射部24aは、導光路24の一端部(図4では右端部)をシート部材23の一面(図4では下面)に対しほぼ45度の角度で切欠くことにより、シート部材23の一面に下側からほぼ垂直に入射した光を導光路24内に向けてほぼ直角に反射して導光路24内に採り込むように構成されている。また、第2反射部24bは、導光路24の他端部(図4では左端部)をシート部材23の一面(図4では下面)に対しほぼ45度の角度で切欠くことにより、導光路24で導かれた光をシート部材23の一面に対しほぼ垂直下方に向けて反射して放出させるように構成されている。
また、第1光伝送部材22の入射端部22a側に位置する複数の導光路24の各一端部は、図5に示すように、第1発光素子20からの光がシート部材23に照射される照射領域25内に位置した状態で、各一端部の長手方向の長さが照射領域25内で異なって設けられている。例えば、複数の導光路24における各一端部に位置する5つの各第1反射部24aは、真中の3番目が最も長く突出して照射領域25内の右端部側に位置し、上下両側の1番目と5番目とがその次に長く突出して照射領域25内の左右における中間に位置し、これらの間の2番目と4番目とが最も短く突出して照射領域25内の左端部側に位置している。
これにより、複数の導光路24における各一端部に位置する5つの各第1反射部24aは、図5に示すように、照射領域25内において、その内周円に沿って配置されている。また、複数の導光路24の各他端部(つまり第1光伝送部材22の出射端部22b側に位置する端部)も、図示しないが、第1反射部24aと同様、第1受光素子21の受光領域に対応するほぼ円形状の放出領域内に位置した状態で、各他端部の長手方向の長さが放出領域内で異なって設けられている。すなわち、複数の導光路24の各他端部に位置する第2反射部24bは、第1反射部24aと同様、第1受光素子21の受光領域に対応するほぼ円形状の放出領域内において、その内周円に沿って配置されていることが望ましい。
一方、第2位置検出装置18は、第1位置検出装置17と同様、回路基板19上に設けられた第2発光素子30と、この第2発光素子30から少し離れて回路基板19上に設けられた第2受光素子31と、支持板11の下面に設けられて第2発光素子30と第2受光素子31とに対応する第2光伝送部材32とを備えている。第2発光素子30は、第1発光素子20と同じ構成で、分針車8に噛み合って回転する中間車10の回転領域外である中間車10の外周よりも外側に位置する回路基板19上の箇所に設けられている。
第2受光素子31は、第1受光素子21と同じ構成で、中間車10の第2光透過孔16の移動軌跡上に対応する回路基板19上の箇所に設けられている。また、第2光伝送部材32は、第1光伝送部材22と同様に構成され、一端部である入射端部32aが第2発光素子30に対応し、他端部である出射端部32bが第2受光素子31に対応した状態で、支持板11の下面に設けられている。
次に、第1、第2の各位置検出装置17、18のうち、第1位置検出装置17によって時針4の位置を検出する場合について説明する。この第1位置検出装置17では、時針4を運針させる時針車9の位置を検出することにより、時針4の位置を検出する。このときには、第1発光素子20を発光させると、その光が第1光伝送部材22の一端部である光入射端部22aに照射され、この照射された光が第1光伝送部材22の各導光路24に入射して第1光伝送部材22の他端部側に導かれる。
すなわち、第1発光素子20からの光が第1光伝送部材22の一端部である入射端部22aに照射されると、この照射された光が各導光路24の各一端部にそれぞれ設けられた第1反射部24aによって反射されて導光路24内に採り込まれる。この採り込まれた光は各導光路24で各他端部側に導かれて第1光伝送部材22の他端部である出射端部22b側から放出される。すなわち、各導光路24で導かれた光は、各導光路24の他端部にそれぞれ設けられた第2反射部24bによって反射されてシート部材23の一面に対しほぼ垂直下方に反射される。
この反射された光は、時針車9の上面に照射される。この状態で、時針車9が回転し、この時針車9の回転に伴って、時針車9の第1光透過孔15が回転移動して第1光伝送部材22の他端部である出射端部22bに対応すると、第1光伝送部材22の出射端部22bから放出された光が、第1光透過孔15を透過して第1受光素子21に照射される。これにより、第1光透過孔15を透過した光を第1受光素子21が受光するので、時針車9の位置を検出して、時針4の位置を検出することができる。
一方、第2位置検出装置18で分針3の位置を検出する場合には、第1位置検出装置17と同様、第2発光素子30を発光させる。すると、その光が第2光伝送部材32の一端部である入射端部32aに照射され、この照射された光が第2光伝送部材32の各導光路24内に採り込まれ、この採り込まれた光が各導光路24で他端部側に導かれて第2光伝送部材32の他端部である出射端部32bから放出される。この第2光伝送部材32の光出射端部32bから放出された光は、分針車8に噛み合って回転する中間車10の上面に照射される。
この状態で、中間車10が回転し、この中間車10の回転に伴って、中間車10の第2光透過孔16が回転移動して第2光伝送部材32の他端部である出射端部32bに対応すると、この出射端部32bから放出された光が第2光透過孔16を透過して第2受光素子31に照射される。これにより、第2光透過孔16を透過した光を第2受光素子31が受光するので、中間車10の位置を検出して、分針車8の位置を検出することにより、分針3の位置を検出することができる。
このように、この第1、第2の各位置検出装置17、18のうち、第1位置検出装置17によれば、輪列機構6を挟んで支持板11と対向する回路基板19に設けられた第1発光素子20を発光させると、その光が支持板11の下面に設けられた第1光伝送部材22の一端部である入射端部22aから採り込まれて他端部側である出射端部22b側に導かれ、この導かれた光が第1光伝送部材22の他端部である出射端部22bから輪列機構6の時針車9に向けて放出されることにより、時針車9の回転に伴って時針車9の第1光透過孔15が回転移動して第1光伝送部材22の他端部である出射端部22bに対応した際に、第1光伝送部材22の出射端部22bから放出された光を回路基板19に設けられた第1受光素子21に照射させることができるので、第1光伝送部材22を介して第1発光素子20で発光した光を第1受光素子21で受光することができる。
このため、この第1位置検出装置17によれば、支持板11にシート状の第1光伝送部材22を設け、且つ時針車9を挟んで支持板11と対向する回路基板19に第1発光素子20と第1受光素子21とを設けるだけの構成であるから、構造が簡単で、装置全体の薄型化を図ることができると共に、時針車9の第1光透過孔15が第1光伝送部材22の他端部である出射端部22bに対応した際、第1発光素子20からの光を第1光伝送部材22によって第1受光素子21に照射させて第1受光素子21で受光することができるので、時針車9の位置を検出して、時針4の位置を正確に検出することができる。
また、第2位置検出装置18によれば、第1位置検出装置17と同様、輪列機構6を挟んで支持板11と対向する回路基板19に設けられた第2発光素子30を発光させると、その光が支持板11の下面に設けられた第2光伝送部材32の一端部である入射端部32aから採り込まれて他端部側である出射端部32b側に導かれ、この導かれた光が第2光伝送部材32の他端部である出射端部32bから輪列機構6の分針車8に噛み合って回転する中間車10に向けて放出されることにより、中間車10の回転に伴って中間車10の第2光透過孔16が回転移動して第2光伝送部材32の他端部である出射端部32bに対応した際に、第2光伝送部材32の出射端部32bから放出された光を回路基板19に設けられた第2受光素子31に照射させることができるので、第2光伝送部材32を介して第2発光素子30で発光した光を第2受光素子31で受光することができる。
このため、この第2位置検出装置18においても、支持板11にシート状の第2光伝送部材32を設け、且つ中間車10を挟んで支持板11と対向する回路基板19に第2発光素子30と第2受光素子31とを設けるだけの構成であるから、構造が簡単で、装置全体の薄型化を図ることができると共に、中間車10の第2光透過孔16が第2光伝送部材32の他端部である出射端部32bに対応した際、第2発光素子30からの光を第2光伝送部材32によって第2受光素子31に照射させてこの第2受光素子31で受光することができるので、中間車10の位置を検出し、この中間車10によって回転する分針車8の位置を検出することにより、分針3の位置を正確に検出することができる。
この場合、第1、第2の各光伝送部材22、32は、それぞれシート部材23に複数の導光路24を並列に設けてシート状に形成されているので、支持板11の下面に設けても、輪列機構6の邪魔にならず、装置全体の薄型化を図ることができる。すなわち、第1、第2の各光伝送部材22、32は、シート部材23の長さSが約25mmで、その幅Wが約9mmで、その厚みTが約0.1mmに形成され、断面四角形状の導光路24の各辺の長さHが約0.05mmの線状に形成されているので、第1、第2の各光伝送部材22、32の厚みTが薄く、第1、第2の各光伝送部材22、32をコンパクトに形成することができ、これにより装置全体のより一層の薄型化および小型化を図ることができる。
また、第1、第2の各光伝送部材22、32の導光路24の一端部には、第1、第2の各発光素子20、30によってシート部材23の一面に照射された光を導光路24内に採り込んで導光路24の他端部側に向けて反射する第1反射部24aが設けられており、この導光路24の他端部には、第1反射部24aで反射されて導光路24で導かれた光をシート部材23の一面に対しほぼ垂直下方に反射して第1、第2の各受光素子21、31に照射させるための第2反射部24bが設けられていることにより、第1、第2の各発光素子20、30で発光した光を第1反射部24aで導光路24内に効率良く採り込んで導くことができ、この導光路24で導かれた光を第2反射部24bで反射して第1、第2の各受光素子21、31に効率良く照射させることができる。
さらに、第1、第2の各光伝送部材22、32の各導光路24の各一端部は、第1、第2の各発光素子20、30からの光が各シート部材23に照射される照射領域25内に位置した状態で、各一端部の長手方向の長さが照射領域25内で異なって設けられていることにより、照射領域25内に照射された第1、第2の各発光素子20、30からの光を各導光路24の各一端部から効率良く各導光路24内に採り込むことができる。このため、低電圧回路で第1、第2の各発光素子20、30の輝度を低く抑えて、低消費電力化を図っても、効率良く光を各導光路24に採り込むことができる。
すなわち、複数の導光路24における各一端部に位置する5つの各第1反射部24aは、真中の3番目が最も長く突出して照射領域25内の右端部側に位置し、上下両側の1番目と5番目とがその次に長く突出して照射領域25内の左右における中間に位置し、これらの間の2番目と4番目とが最も短く突出して照射領域25内の左端部側に位置することにより、照射領域25内において、その内周円に沿って配置されているので、照射領域25内に照射された光をほぼ均等に各導光路24内に採り込むことができる。
この場合、各導光路24の他端部側に位置する第2反射部24bも、第1反射部24aと同様、第1、第2の各受光素子21、31の各受光領域に対応するほぼ円形状の放出領域内に位置した状態で、各他端部の長手方向の長さ位置が放出領域内で異なって設けられていることにより、ほぼ円形状の放出領域内でほぼ均等に光を放出させることができる。このため、第1、第2の各受光素子21、31にほぼ均等に光を照射させることができるので、第1、第2の各受光素子21、31で良好に光を受光することができる。これによっても、低電圧回路で第1、第2の各発光素子20、30の輝度を低く抑えて、低消費電力化を図っても、効率良く光を第1、第2の各受光素子21、31に照射させることができる。
なお、上記実施形態1では、第1、第2の各光伝送部材22、32における複数の導光路24の各一端部に位置する5つの各第1反射部24aを、真中の3番目が最も長く突出して照射領域25内の右端部側に位置し、上下両側の1番目と5番目とがその次に長く突出して照射領域25内の左右における中間に位置し、これらの間の2番目と4番目とが最も短く突出して照射領域25内の左端部側に位置することにより、照射領域25内において、その内周円に沿って配置した場合について述べたが、これに限らず、例えば図7(a)〜図7(c)に示す第1〜第3の各変形例のように構成しても良い。
すなわち、図7(a)に示された第1変形例では、光伝送部材35における複数の導光路24の各一端部に位置する5つの各第1反射部24aを、上下両側の1番目と5番目とが最も長く突出して照射領域25内の右側に位置し、真中の3番目がその次に長く突出して照射領域25内のほぼ中心に位置し、これらの間の2番目と4番目とが最も短く突出して照射領域25内の左端部側に位置することにより、照射領域25内において異なる位置に配置した構成になっている。このような第1変形例においても、照射領域25内に照射された光を効率良く各導光路24内に採り込むことができる。
また、図7(b)に示された第2変形例では、光伝送部材35における複数の導光路24の各一端部に位置する5つの各第1反射部24aを、真中の3番目が最も長く突出して照射領域25内の右端部側に位置し、その上下両側に位置する2番目と4番目とがその次に長く突出して照射領域25内の左右におけるほぼ中間に位置し、その外側に位置する1番目と5番目とが最も短く突出して照射領域25内の左端部側に位置することにより、照射領域25内において異なる位置に配置した構成になっている。このような第2変形例においても、照射領域25内に照射された光を効率良く各導光路24内に採り込むことができる。
さらに、図7(c)に示された第3変形例では、光伝送部材35における複数の導光路24の各一端部を、その長手方向の長さが同じ長さで形成することにより、5つの各第1反射部24aを、照射領域25内においてシート部材23の長手方向に対し直交する方向の直線状に配置した構成になっている。このような第3変形例においても、照射領域25内に照射された光を良好に各導光路24内に採り込むことができる。
この場合、光伝送部材35における複数の導光路24の各他端部(つまり導光路24の第2反射部24b側に位置する端部)も、図示しないが、第1〜第3の各変形例と同様、第1、第2の各受光素子21、31の各受光領域に対応するほぼ円形状の放出領域内に位置した状態で、各他端部の長手方向の長さが放出領域内で異なるように設けられた構成でも良い。すなわち、複数の導光路24の各他端部に位置する第2反射部24bは、第1〜第3の各変形例における各第1反射部24aと同様、第1、第2の各受光素子21、31の各受光領域に対応するほぼ円形状の放出領域内においてそれぞれ異なる位置に配置された構成にしても良い。
また、上記実施形態1およびその第1〜第3の各変形例では、第1、第2の各光伝送部材22、32、35が、シート部材23に複数の導光路24を所定ピッチPの間隔で一体的に形成した構成である場合について述べたが、これに限らず、例えば図8に示す第4変形例の光伝送部材36のように、複数の導光路37の断面形状を小さく形成すると共に、そのピッチP1を短く形成するように構成しても良い。
すなわち、図8に示された第4変形例の光伝送部材36は、シート部材38の下部クラッド38a上に導光層を形成し、この導光層に複数の溝を形成した後、この複数の溝内および導光層の上面に上部クラッド38bを形成することにより、シート部材38内に複数の導光路37を形成した構成になっている。この場合、導光層の各溝内に設けられた上部クラッド38bは下部クラッド38aの上面に到達せず、僅かな隙間が設けられていても良い。このような光伝送部材36は、その導光路37の各辺の長さH1が約0.015mmで、そのピッチP1が約0.02mmに形成されている。
これにより、この第4変形例の光伝送部材36では、シート部材38に導光路37を接近させて多数形成することができるので、実施形態1よりも採光効率および導光効率を高めることができると共に、導光路37の高さ方向における一辺の長さH1が実施形態1の導光路24における各辺の長さHよりも大幅に短いので、シート部材38の厚みT1を実施形態1のシート部材23の厚みTよりも大幅に薄く形成することができ、このため実施形態1よりも、より一層の薄型化を図ることができる。
また、上記実施形態1およびその第1〜第4の各変形例では、第1、第2の各光伝送部材22、32、35、36における複数の導光路24の各一端部を照射領域25内に直線的に延ばした構成である場合について述べたが、これに限らず、例えば図9に示す第5変形例に示すように、各導光路24の一端部を照射領域25内の中心部に向けて放射状に集中させて設けた構成でも良い。
すなわち、この図9に示された第5変形例の光伝送部材40では、照射領域25の外周に接近する導光路24の一端部側を照射領域25内の中心に向けて放射状に導き、この放射状に導かれた導光路24の一端部を照射領域25の中心側に位置する小円25aの円周に沿って配列させた構成になっている。このような第5変形例の光伝送部材40では、実施形態1よりも効率良く光を採り込むことができる。
また、上記実施形態1およびその第1〜第5の各変形例では、第1、第2の各位置検出装置17、18における第1、第2の各発光素子20、30と第1、第2の各受光素子21、31とをそれぞれ少し離した状態で回路基板19上に設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図10に示す第6変形例に示すように、第1位置検出装置17における第1発光素子20と第1受光素子21との間に遮光壁41を設けた構成でも良い。
このように、第1位置検出装置17における第1発光素子20と第1受光素子21との間に遮光壁41を設ければ、第1発光素子20で発光した光が直接第1受光素子21に照射されるのを防ぐことができるので、より一層、時針4の位置を正確に検出することができる。この場合、この遮光壁41は、図10に示すように、第2位置検出装置18における第2発光素子30と第2受光素子31との間にも設けられていることが望ましい。
さらに、上記実施形態1およびその第1〜第6の各変形例では、第1光伝送部材22を支持板11の下面に設ける際に、時針車9の回転移動領域外に第1光伝送部22の一端部である入射端部22aを対応させ、時針車9の第1光透過孔15の移動軌跡上に第1光伝送部材22の他端部である出射端部22bを位置させた状態で、第1光伝送部材22を短く形成して支持板11の下面に設けた場合について述べたが、これに限らず、図11に示す第7変形例のように、光伝送部材42を長く形成しても良い。
すなわち、この第7変形例の光伝送部材42は、その他端部(図11では右端部)である出射端部42bを時針車9の第1光透過孔15の移動軌跡上に対応させ、一端部(図11では左端部)である入射端部42aを支持板11のほぼ中心に位置する貫通孔14を挟んでその反対側に位置する箇所に導くことにより、この一端部である入射端部42aを時針車9から遠くに離した状態で、支持板11の下面に設けた構成になっている。
このように構成すれば、第1発光素子20を第1受光素子21から遠くに離すことができるので、第6変形例のような遮光壁41を設けなくても、第1発光素子20で発光した光が直接第1受光素子21に照射されるのを確実に防ぐことができる。このような光伝送部材42は、第2位置検出装置18にも、適用することができる。
(実施形態2)
次に、図12を参照して、この発明の位置検出装置を適用した指針式の腕時計の実施形態2について説明する。なお、図1〜図6に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この腕時計は、第1、第2の各位置検出装置50、51における第1、第2の各発光素子52、54と第1、第2の各受光素子53、55との設置位置が実施形態1と異なる構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、第1、第2の各位置検出装置50、51のうち、第1位置検出装置50は、第1発光素子52が時針車9の第1光透過孔15の移動軌跡上に対応する回路基板19上の箇所に設けられ、第1受光素子53が時針車9の回転移動領域外に位置する回路基板19上の箇所に設けられた構成になっている。この場合、第1光伝送部材22は、実施形態1と同様、支持板11の下面に設けられて、その一端部である入射端部22aが第1発光素子52に対応し、他端部である出射端部22bが第1受光素子53に対応するように構成されている。
同様に、第2位置検出装置51は、第2発光素子54が分針車8に噛み合って回転する中間車10の第2光透過孔16の移動軌跡上に対応する回路基板19上の箇所に設けられ、第2受光素子55が中間車10の回転移動領域外に位置する回路基板19上の箇所に設けられた構成になっている。この場合にも、第2光伝送部材32は、実施形態1と同様、支持板11の下面に設けられて、その一端部である入射端部32aが第2発光素子54に対応し、他端部である出射端部32bが第2受光素子55に対応するように構成されている。
次に、第1、第2の各位置検出装置50、51のうち、第1位置検出装置50によって時針4の位置を検出する場合について説明する。この第1位置検出装置50では、実施形態1と同様、時針4を運針させる時針車9の位置を検出することにより、時針4の位置を検出する。このときには、第1発光素子52を発光させると、その光が時針車9の下面に直接照射される。
この状態で、時針車9が回転し、この時針車9の回転に伴って、時針車9の第1光透過孔15が回転移動して第1発光素子52に対応すると、第1発光素子52からの光が時針車9の第1光透過孔15を透過して第1光伝送部材22の一端部である入射端部22aに照射される。すると、この照射された光が第1光伝送部材22の各導光路24に採り込まれる。すなわち、第1発光素子52からの光が第1光伝送部材22の入射端部22aに照射されると、この照射された光が各導光路24の各一端部にそれぞれ設けられた第1反射部24aによって反射されて導光路24内に採り込まれる。
この採り込まれた光は各導光路24で各他端部側に導かれて第1光伝送部材22の他端部である出射端部22b側から放出される。すなわち、各導光路24で導かれた光は、各導光路24の他端部にそれぞれ設けられた第2反射部24bによって反射されてシート部材23の一面に対しほぼ垂直下方に放出され、この放出された光が第1受光素子53に照射される。これにより、第1光伝送部材22から放出された光を第1受光素子53が受光するので、時針車9の位置を検出して、時針4の位置を検出することができる。
一方、第2位置検出装置51で分針3の位置を検出する場合には、第1位置検出装置50と同様、第2発光素子54を発光させると、その光が分針車8に噛み合って回転する中間車10の下面に直接照射される。この状態で、中間車10が回転し、この中間車10の回転に伴って、中間車10の第2光透過孔16が回転移動して第2発光素子54に対応すると、第2発光素子54からの光が中間車10の第2光透過孔16を透過して第2光伝送部材32の一端部である入射端部32aに照射される。
これにより、照射された光が第2光伝送部材32の各導光路24に採り込まれる。すなわち、第2発光素子54からの光が第2光伝送部材32の入射端部32aに照射されると、この照射された光が各導光路24の各一端部にそれぞれ設けられた第1反射部24aによって反射されて導光路24内に採り込まれる。この採り込まれた光は各導光路24で各他端部側に導かれて第2光伝送部材32の他端部である出射端部32b側から放出される。
すなわち、各導光路24で導かれた光は、各導光路24の他端部にそれぞれ設けられた第2反射部24bによって反射されてシート部材23の一面に対しほぼ垂直下方に放出され、この放出された光が第2受光素子55に照射される。これにより、第2光伝送部材32から放出された光を第2受光素子55が受光するので、中間車10の位置を検出して、分針車8の位置を検出することにより、分針3の位置を検出することができる。
このように、この第1、第2の各位置検出装置50、51のうち、第1位置検出装置50によれば、実施形態1と同様、輪列機構6を挟んで支持板11と対向する回路基板19に設けられた第1発光素子52を発光させると、その光が輪列機構6の時針車9の下面に照射され、この状態で時針車9が回転して、この時針車9の第1光透過孔15が第1発光素子52に対応した際、第1発光素子52からの光が時針車9の第1光透過孔15を通して第1光伝送部材22の一端部である入射端部22aに照射され、この照射された光が第1光伝送部材22の一端部である入射端部22aから採り込まれて他端部側に導かれ、この導かれた光を第1光伝送部材22の他端部である出射端部22bから放出して回路基板19に設けられた第1受光素子53に照射させることができるので、第1光伝送部材22を介して第1発光素子52からの光を第1受光素子53で受光することができる。
このため、この第1位置検出装置50においても、支持板11にシート状の第1光伝送部材22を設け、且つ時針車9を挟んで支持板11と対向する回路基板19に第1発光素子52と第1受光素子53とを設けるだけの構成であるから、実施形態1と同様、構造が簡単で、装置全体の薄型化を図ることができると共に、時針車9が回転して時針車9の第1光透過孔15が第1発光素子52に対応した際、第1光伝送部材22を介して第1発光素子52からの光を第1受光素子53で受光することができるので、時針車9の位置を検出して、時針4の位置を正確に検出することができる。
また、第2位置検出装置51によれば、第1位置検出装置50と同様、輪列機構6を挟んで支持板11と対向する回路基板19に設けられた第2発光素子54を発光させると、輪列機構6の分針車8に噛み合って回転する中間車10の下面に照射され、この状態で中間車10が回転して、この中間車10の第2光透過孔16が第2発光素子54に対応した際、第2発光素子54からの光が中間車10の第2光透過孔16を通して第2光伝送部材32の一端部である入射端部32aに照射され、この照射された光が第2光伝送部材32の一端部である入射端部32aから採り込まれて他端部側に導かれ、この導かれた光を第2光伝送部材32の他端部である出射端部32bから放出して回路基板19に設けられた第2受光素子55に照射させることができるので、第2光伝送部材32を介して第2発光素子54からの光を第2受光素子55で受光することができる。
このため、この第2位置検出装置51においても、支持板11にシート状の第2光伝送部材32を設け、且つ中間車10を挟んで支持板11と対向する回路基板19に第2発光素子54と第2受光素子55とを設けるだけの構成であるから、第1位置検出装置50と同様、構造が簡単で、装置全体の薄型化を図ることができると共に、中間車10が回転して中間車10の第2光透過孔16が第2発光素子54に対応した際、第2光伝送部材32を介して第2発光素子54からの光を第2受光素子55で受光することができるので、中間車10の位置を検出し、この中間車10によって回転する分針車8の位置を検出することにより、分針3の位置を正確に検出することができる。
なお、上記実施形態2においても、第1、第2の各光伝送部材22、32は、複数の導光路24の一端部における5つの各第1反射部24aを、真中の3番目が最も長く突出して照射領域25内の右端部側に位置し、上下両側の1番目と5番目とがその次に長く突出して照射領域25内の左右における中間に位置し、これらの間の2番目と4番目とが最も短く突出して照射領域25内の左端部側に位置することにより、照射領域25内において、その内周円に沿って配置した構成でも良いが、これに限らず、例えば図7(a)〜図7(c)に示した実施形態1における第1〜第3の各変形例のように、複数の導光路24の各第1反射部24aを照射領域25内において異なる位置に配置した構成でも良い。
この場合、複数の導光路24の各他端部(つまり導光路24の第2反射部24b側に位置する端部)も、図示しないが、第1〜第3の各変形例と同様、第1、第2の各受光素子53、55の各受光領域に対応するほぼ円形状の放出領域内に位置した状態で、各他端部の長手方向の長さが放出領域内で異なるように設けた構成でも良い。すなわち、複数の導光路24の各他端部に位置する第2反射部24bは、第1〜第3の各変形例における各第1反射部24aと同様、第1、第2の各受光素子53、55の各受光領域に対応するほぼ円形状の放出領域内において異なる位置に配置された構成にすれば良い。
また、上記実施形態2においても、第1、第2の各光伝送部材22、32は、シート部材23に複数の導光路24を所定ピッチPの間隔で一体的に形成した構成でも良いが、これに限らず、例えば図8に示した実施形態1における第4変形例の光伝送部材36のように、複数の導光路37の断面形状を小さく形成すると共に、そのピッチP1を短く形成した構成でも良い。
また、上記実施形態2においても、第1、第2の各光伝送部材22、32、35は、複数の導光路24の各一端部を照射領域25内に直線的に延ばした構成でも良いが、これに限らず、例えば図9に示した実施形態1における第5変形例に示すように、各導光路24の一端部を照射領域25内の中心部に向けて放射状に集中させて設けた構成でも良い。この場合、複数の導光路24の各他端部(つまり導光路24の第2反射部24b側に位置する端部)も、図9に示した実施形態1における第5変形例に示すように、第1、第2の各受光素子53、55の各受光領域に対応するほぼ円形状の放出領域内の中心部に向けて放射状に集中させて設けた構成でも良い。
また、上記実施形態2においても、第1位置検出装置50における第1発光素子52と第1受光素子53とを少し離した状態で回路基板19上に設けた構成でも良いが、これに限らず、例えば図10に示した実施形態1における第6変形例に示すように、第1発光素子52と第1受光素子53との間に遮光壁41を設けた構成でも良い。このような遮光壁41は、第2位置検出装置51における第2発光素子54と第2受光素子55との間にも設けられていることが望ましい。
さらに、上記実施形態2においても、第1光伝送部材22を支持板11の下面に設ける際に、時針車9の第1光透過孔15の移動軌跡上に第1光伝送部22の一端部である入射端部22aを対応させ、時針車9の回転移動領域外に第1光伝送部材22の他端部である出射端部22bを位置させた状態で、第1光伝送部材22を短く形成して支持板11の下面に設けた構成でも良いが、これに限らず、図11に示した実施形態1における第7変形例のように、光伝送部材42を長く形成しても良い。このような構成は、第2光伝送部材32にも、適用することができる。
なおまた、上記実施形態1、2およびその第1〜第7の各変形例では、指針式の腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の指針式の時計にも適用することができるほか、時計に限らず、指針を有する計器類にも適用することができる。
この発明の位置検出装置を腕時計に適用した実施形態1における要部の拡大断面図である。 図1における第1位置検出部を示した要部の拡大斜視図である。 図2における第1光伝送部材を示した拡大斜視図である。 図3の第1光伝送部材における導光路によって第1発光素子からの光を第1受光素子に導く光路を概略的に示した拡大斜視図である。 図3の第1光伝送部材の一端部である入射端部における各第1反射部の配置状態を示した要部の拡大平面図である。 図3の第1光伝送部材を示し、(a)はその拡大平面図、(b)はそのA−A矢視における拡大断面図である。 実施形態1の第1光伝送部材の一端部である入射端部における各第1反射部の配置状態の各変形例を示し、(a)はその第1変形例を示した要部の拡大平面図、(b)はその第2変形例を示した要部の拡大平面図、(c)はその第3変形例を示した要部の拡大平面図である。 実施形態1における第1光伝送部材の第4変形例を示した要部の拡大断面図である。 実施形態1の第1光伝送部材の各導光路における一端部側の配列状態の第5変形例を示した要部の拡大平面図である。 実施形態1における第1、第2の各位置検出装置の第6変形例を示した要部の拡大断面図である。 実施形態1における第1位置検出部の第7変形例を示した要部の拡大斜視図である。 この発明の位置検出装置を腕時計に適用した実施形態2における要部の拡大断面図である。
符号の説明
1 時計ムーブメント
2 秒針
3 分針
4 時針
5 指針
6 輪列機構
7 秒針車
8 分針車
9 時針車
10 中間車
11 支持板
13 文字板
15 第1光透過孔
16 第2光透過孔
17、50 第1位置検出装置
18、51 第2位置検出装置
19 回路基板
20、52 第1発光素子
21、53 第1受光素子
22 第1光伝送部材
22a、32a 入射端部
22b、32b 出射端部
23、38 シート部材
24、37 導光路
24a 第1反射部
24b 第2反射部
25 照射領域
30、54 第2発光素子
31、55 第2受光素子
32 第2光伝送部材
35、36、40、42 光伝送部材

Claims (7)

  1. 支持部材と、
    この支持部材に対し移動可能に設けられ、且つ所定箇所に光透過部が設けられた移動部材と、
    この移動部材を挟んで前記支持部材と対向して配置された回路基板と、
    この回路基板上に設けられて前記支持部材側に向けて光を放出する発光素子と、
    前記回路基板上に設けられて前記支持部材側からの光を受光する受光素子と、
    一端部が前記移動部材の前記光透過部の移動軌跡上に対応して前記発光素子と前記受光素子との一方に対向し、他端部が前記移動部材の移動領域外に位置して前記発光素子と前記受光素子との他方に対向した状態で前記支持部材に設けられ、且つ前記発光素子からの光を一方の端部から採り込んで他方の端部側に導き、この導かれた光を前記他方の端部から前記受光素子に向けて放出するシート状の光伝送部材と
    を備えていることを特徴とする位置検出装置。
  2. 前記受光素子は、前記移動部材の前記光透過部の移動軌跡上に対応する前記光伝送部材の前記一端部に対向して配置されており、前記発光素子は、前記移動部材の移動領域外に位置する前記光伝送部材の前記他端部に対向して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 前記発光素子は、前記移動部材の前記光透過部の移動軌跡上に対応する前記光伝送部材の前記一端部に対向して配置されており、前記受光素子は、前記移動部材の移動領域外に位置する前記光伝送部材の前記他端部に対向して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  4. 前記光伝送部材は、シート部材に複数の導光路を並列に設けてシート状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の位置検出装置。
  5. 前記導光路の一端部には、前記発光素子によって前記シート部材の一面に照射された光を前記導光路内に採り込んで前記導光路の他端部側に向けて反射する第1反射部が設けられており、前記導光路の前記他端部には、前記第1反射部で反射されて前記導光路で導かれた光を前記シート部材の前記一面に対しほぼ垂直に反射して前記受光素子に照射させるための第2反射部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の位置検出装置。
  6. 前記複数の導光路の前記各一端部は、前記発光素子からの光が前記シート部材に照射される照射領域内に位置した状態で、前記各一端部の長手方向の長さが前記照射領域内で異なって設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の位置検出装置。
  7. 前記複数の導光路の前記各一端部は、前記発光素子からの光が前記シート部材に照射される照射領域内の中心部に向けて集中して設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の位置検出装置。
JP2008042554A 2008-02-25 2008-02-25 位置検出装置 Pending JP2009198421A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008042554A JP2009198421A (ja) 2008-02-25 2008-02-25 位置検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008042554A JP2009198421A (ja) 2008-02-25 2008-02-25 位置検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009198421A true JP2009198421A (ja) 2009-09-03

Family

ID=41142053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008042554A Pending JP2009198421A (ja) 2008-02-25 2008-02-25 位置検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009198421A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102298313A (zh) * 2010-06-24 2011-12-28 卡西欧计算机株式会社 多指针电子设备
JP2013160771A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Swatch Group Research & Development Ltd 時計機構のホイールの位置の検出及び同期デバイス

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102298313A (zh) * 2010-06-24 2011-12-28 卡西欧计算机株式会社 多指针电子设备
JP2013160771A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Swatch Group Research & Development Ltd 時計機構のホイールの位置の検出及び同期デバイス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6094025B2 (ja) 指針照明装置
JP2008210546A (ja) 導光器具および導光装置
JP2010032230A (ja) 針位置検出装置
JP2010198755A (ja) ボタン用ledレンズ構造
US8705322B2 (en) Timepiece device with multiple-hand
JP2009210387A (ja) 位置検出装置、およびその指針、並びにその歯車
JP2009198421A (ja) 位置検出装置
CN103246198B (zh) 用于检测和校准时钟机构的转轮位置的装置
JP2011099826A (ja) メータ装置の照明構造
JP2009294076A (ja) 表示装置
JP2019203772A (ja) 多回転アブソリュート型回転角検出装置及びギア
JP6755714B2 (ja) ムーブメントおよび電子時計
JP2013160604A (ja) 導光板
JP5983304B2 (ja) 指針式計器装置
JP2010230509A (ja) 指針位置機能付き電子時計
JP2010175365A (ja) 照明装置
JP6004490B2 (ja) 照明付き時計装置の指針
JP2012127664A (ja) 指針式計器装置
JP2011095190A (ja) 文字板照明装置
JP2012073220A (ja) 計器装置
JP2011169795A (ja) メータ装置の照明構造
JP5151769B2 (ja) 指針の照明装置
JP5982138B2 (ja) 指針部材、指針ユニット及び指針計器
JP2009199786A (ja) スイッチ装置
JP2011204766A (ja) 発光装置