JP2009194894A - エッジ周辺の印刷画質を向上可能な画像処理 - Google Patents

エッジ周辺の印刷画質を向上可能な画像処理 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷画質を向上させるように各印刷画素におけるドットの形成状態を決定することを可能とする。
【解決手段】画像処理装置は、画像を表す画像データに基づき、画像を複数サイズのドットを利用して印刷する際のドットの形成状態を決定する。画像処理装置は、画像データを構成する画素から、画像の印刷に用いられるドットの色の画素であって画像におけるエッジに位置するドット色エッジ画素を検出するエッジ検出部と、ドット色エッジ画素に対して同一サイズのドットを割り当てるドット割り当て部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像におけるエッジ周辺の印刷画質を向上させることが可能な画像処理に関する。
紙や布、フィルムなどの各種印刷媒体にドットを形成して画像を印刷する印刷装置として、インクジェットプリンタが知られている。インクジェットプリンタは、例えばシアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のインクを印刷媒体に向けて噴射して印刷媒体上にインクドットを形成することにより、印刷媒体上に画像を印刷する。インクジェットプリンタには、例えば大ドット(Lドット)、中ドット(Mドット)、小ドット(Sドット)のように、複数サイズのドットを形成可能なものがある。
インクジェットプリンタによる画像の印刷の際には、一般に、画像を表す画像データに基づき、各印刷画素におけるドットの形成状態を決定する処理(ハーフトーン処理と呼ばれる)が行われる(例えば特許文献1参照)。ここで、各印刷画素におけるドットの形成状態を決定するとは、各印刷画素にどの色のどのサイズのドットを形成するか(あるいはドットを形成しないか)を決定することである。
特開2007−118238号公報
ハーフトーン処理の際には、色のにじみの発生を抑制する等のために、印刷媒体の単位面積当たりの総インク量に制限が設けられる場合がある。このような場合には、例えば画像中の文字や線画におけるエッジの部分を構成する印刷画素に、異なるサイズのドットが混在して形成されたり、当該印刷画素の一部にドットが形成されなかったりする可能性があり、エッジのがたつきや欠けによって印刷画質が低下するおそれがあった。
なお、このような問題は、インクジェットプリンタによる画像の印刷に限らず、ドットを利用して画像を印刷する際の各印刷画素におけるドットの形成状態を決定する際に共通の問題であった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、印刷画質を向上させるように各印刷画素におけるドットの形成状態を決定することを可能とする技術を提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]複数の画素により構成される画像を表す画像データに基づき、前記画像を複数サイズのドットを利用して印刷する際のドットの形成状態を決定する画像処理装置であって、
前記画像データを構成する画素から、前記画像の印刷に用いられるドットの色の画素であって前記画像におけるエッジに位置するドット色エッジ画素を検出するエッジ検出部と、
前記画像の印刷の際に前記ドット色エッジ画素に対して同一サイズのドットを割り当てるドット割り当て部と、を備える、画像処理装置。
この画像処理装置では、画像データを構成する画素からドット色エッジ画素が検出され、画像の印刷の際にドット色エッジ画素に対して同一サイズのドットが割り当てられるため、エッジのがたつきや欠けが抑制され、印刷画質を向上させることができる。
[適用例2]適用例1に記載の画像処理装置であって、
前記同一サイズのドットは、前記複数サイズのドットの内の最大サイズのドット以外のドットである、画像処理装置。
この画像処理装置では、エッジ部分におけるにじみや太りが抑制され、印刷画質をさらに向上させることができる。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載の画像処理装置であって、
前記エッジ検出部は、前記画像データを構成する画素から、前記画像の印刷に用いられるドットの色の画素であって前記画像におけるエッジからの距離が所定の値以下である前記ドット色エッジ画素以外のドット色エッジ周辺画素を検出し、
前記ドット割り当て部は、前記画像の印刷の際に前記ドット色エッジ周辺画素に対して前記複数サイズのドットの内の最大サイズのドット以外のドットを割り当てる、画像処理装置。
この画像処理装置では、画像データを構成する画素からドット色エッジ周辺画素が検出され、画像の印刷の際にドット色エッジ周辺画素に対して複数サイズのドットの内の最大サイズのドット以外のドットが割り当てられるため、エッジ部分におけるにじみや太りがより良好に抑制され、印刷画質をさらに向上させることができる。
[適用例4]適用例3に記載の画像処理装置であって、
前記複数サイズは3種類以上のサイズであり、
前記画像の印刷の際に前記ドット色エッジ周辺画素に対するドットのサイズは、前記画像の印刷の際に前記ドット色エッジ画素に対するドットのサイズよりも大きい、画像処理装置。
この画像処理装置では、エッジ部分におけるにじみや太りがより良好に抑制され、印刷画質をさらに向上させることができる。
[適用例5]適用例3または適用例4に記載の画像処理装置であって、
前記ドット割り当て部は、ハーフトーン処理によって、前記画像データを構成する画素の内の前記ドット色エッジ画素と前記ドット色エッジ周辺画素とを除く画素に対してドットの形成状態を決定するハーフトーン処理部を含む、画像処理装置。
この画像処理装置では、ドット色エッジ画素とドット色エッジ周辺画素とを除く画素に対してはハーフトーン処理によってドットの形成状態が決定されるため、エッジ周辺部分以外については印刷媒体の単位面積当たりの総インク量に制限を設けることができ、色のにじみの発生を抑制して印刷画質を向上させることができる。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記画像は、白色と前記画像の印刷に用いられるドットの色の1つとのみにより構成された画像である、画像処理装置。
この画像処理装置では、白色と画像の印刷に用いられるドットの色の1つとのみを用いた画像の印刷の際に、印刷画質を向上させることができる。
[適用例7]適用例1ないし適用例5のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記画像は、黒色と前記画像の印刷に用いられるドットの色の1つとのみにより構成された画像である、画像処理装置。
この画像処理装置では、黒色と画像の印刷に用いられるドットの色の1つとのみを用いた画像の印刷の際に、印刷画質を向上させることができる。
[適用例8]適用例1ないし適用例7のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記複数サイズのドットは、複数のインク噴出量により形成される、画像処理装置。
この画像処理装置では、複数のインク噴出量により形成される複数サイズのドットを利用して印刷する際の印刷画質を向上させることができる。
[適用例9]適用例1ないし適用例7のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記複数サイズのドットは、複数のインク噴出回数により形成される、画像処理装置。
この画像処理装置では、複数のインク噴出回数により形成される複数サイズのドットを利用して印刷する際の印刷画質を向上させることができる。
[適用例10]適用例1ないし適用例9のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記エッジ検出部は、RGB色空間に基づく前記画像データを構成する画素から、前記ドット色エッジ画素を検出する、画像処理装置。
この画像処理装置では、RGB色空間に基づく前記画像データを構成する画素からドット色エッジ画素が検出され、画像の印刷の際にドット色エッジ画素に対して同一サイズのドットが割り当てられるため、エッジのがたつきや欠けが抑制され、印刷画質を向上させることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、画像処理方法および装置、ドット形成状態決定方法および装置、ドットデータ生成方法および装置、印刷データ生成方法および装置、印刷方法および装置、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.実施例:
B.変形例:
A.実施例:
図1は、本発明の実施例における印刷システムの構成を概略的に示す説明図である。本実施例における印刷システム1000は、画像処理装置としてのパーソナルコンピュータ100と、パーソナルコンピュータ100に有線または無線によって接続されたプリンタ200と、を備えている。
パーソナルコンピュータ100は、プログラムを実行することにより種々の処理や制御を行うCPU110と、プログラムやデータ・情報を格納するメモリ120と、外部に接続される周辺機器との間でデータや情報のやりとりを行う入出力インタフェース(I/F)部130と、を備えている。メモリ120は、後述するドット形成状態の決定処理に用いられる出力バッファ32を有している。パーソナルコンピュータ100は、さらに、キーボードやポインティングデバイスなどの入力装置、ディスプレイなどの表示装置、CD−ROMドライブ装置などの記録再生装置等を備えていてもよい。
パーソナルコンピュータ100には、アプリケーションプログラム10やプリンタドライバ20などのプログラムがインストールされている。アプリケーションプログラム10やプリンタドライバ20は、所定のオペレーティングシステム(図示せず)の下でCPU110により実行される。
アプリケーションプログラム10は、例えば画像編集機能を実現するためのプログラムである。ユーザは、アプリケーションプログラム10の提供するユーザインターフェースを介して、アプリケーションプログラム10により編集された画像を印刷する指示を与えることができる。アプリケーションプログラム10は、ユーザより印刷の指示を受けると、プリンタドライバ20に印刷の対象となる画像データを出力する。なお、本実施例では、画像データはRGBデータとして出力される。
プリンタドライバ20は、アプリケーションプログラム10から出力された画像データに基づき印刷データを生成する機能を実現するためのプログラムである。プリンタドライバ20は、CD−ROMなどの各種記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体等)に記憶されて配布されたり、またはインターネットなど各種通信手段を通じて配信されたりする。
プリンタドライバ20は、アプリケーションプログラム10から画像データを受け取り、画像データに基づき印刷データを生成し、生成された印刷データをプリンタ200に出力する。ここで、印刷データは、プリンタ200が解釈できる形式のデータであって、各種のコマンドデータとドットデータとを含む。コマンドデータは、プリンタ200に特定の動作の実行を指示するためのデータである。ドットデータは、印刷される画像(印刷画像)を構成する画素(印刷画素)におけるドットの形成状態を表すデータであり、具体的には、各印刷画素にどの色のどのサイズのドットを形成するか(あるいはドットを形成しないか)を示すデータである。ここで、「ドット」とは、プリンタ200から噴射されたインクが印刷媒体に着弾して形成される1つの領域をいう。
図1に示すように、プリンタドライバ20は、解像度変換処理部21と、エッジ検出部22と、色変換処理部23と、ハーフトーン処理部24と、ドット割り当て部26と、ラスタライズ処理部27と、を含んでいる。色変換処理部23とハーフトーン処理部24とドット割り当て部26とは、本発明におけるドット割り当て部に相当する。
解像度変換処理部21は、アプリケーションプログラム10から出力された画像データの解像度をプリンタ200の印刷解像度に一致するように変換する解像度変換処理を行う。
エッジ検出部22は、画像データを構成する各画素について、黒色エッジ画素と黒色エッジ周辺画素と黒色エッジ画素でも黒色エッジ周辺画素でもない画素(以下「通常処理画素」と呼ぶ)とのいずれであるかを判定する。ここで、本実施例における黒色エッジ画素とは、黒色の画素であって画像における黒色エッジに位置する画素である。また、黒色エッジに位置する画素とは、当該画素の上、下、左、右、右上、右下、左上、左下の少なくとも1つの方向に隣接する隣接画素が黒色以外の色である画素である。なお、本実施例では、黒色エッジ画素は黒色エッジからの距離が1であると表現する。また、黒色エッジ周辺画素とは、黒色の画素であって黒色エッジからの距離が所定の値以下である黒色エッジ画素以外の画素である。本実施例では、所定の値は2に設定されている。すなわち、黒色エッジ周辺画素は、黒色エッジ画素以外の黒色の画素であって、黒色エッジ画素に隣接する画素である。本実施例では、黒色エッジ周辺画素は黒色エッジからの距離が2であると表現する。
色変換処理部23は、画像データを構成する画素の内、通常処理画素(黒色エッジ画素でも黒色エッジ周辺画素でもない画素)を対象に、色変換処理を行う。本実施例で用いられるプリンタ200は、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のインクを用いて印刷を行うプリンタである。そのため、色変換処理部23は、対象画素のそれぞれについて、RGB値で表された画素値をCMYK値に変換する。
ハーフトーン処理部24は、色変換処理部23による色変換処理後の画素値に基づきハーフトーン処理を行い、通常処理画素に対応した印刷画素におけるドットの形成状態を決定し、出力バッファ32に記録する。本実施例では、ハーフトーン処理部24は、印刷媒体の単位面積当たりの総インク量に制限を設けつつ、ディザマトリクスによる閾値処理によってハーフトーン処理を行う。なお、本実施例で用いられるプリンタ200は、小さいサイズの小ドット(以下「Sドット」とも呼ぶ)と中程度のサイズの中ドット(以下「Mドット」とも呼ぶ)と大きいサイズの大ドット(以下「Lドット」とも呼ぶ)との3種類のサイズのドットを形成可能なプリンタである。そのため、印刷画素におけるドットの形成状態としては、各インク色について、ドットを形成しない、Sドットを形成する、Mドットを形成する、Lドットを形成する、の計4つの選択肢が存在することとなる。
ドット割り当て部26は、画像データを構成する画素の内、黒色エッジ画素および黒色エッジ周辺画素に対応した印刷画素に所定のドットを割り当てることにより、黒色エッジ画素および黒色エッジ周辺画素に対応した印刷画素におけるドットの形成状態を決定し、出力バッファ32に記録する。ドット割り当て部26によるドットの割り当て方法については、後に詳述する。
ラスタライズ処理部27は、出力バッファ32に記録された各印刷画素におけるドットの形成状態に基づきドットデータを生成すると共に、ドットデータをプリンタ200に転送すべき順序に並び替える。
本実施例のプリンタ200は、印刷媒体にインクドットを形成して画像を印刷するインクジェットプリンタである。プリンタ200は、プログラムを実行することによりプリンタ200全体の制御や各種処理を行うCPU210と、プログラムやデータ・情報を格納するメモリ220と、外部に接続されるパーソナルコンピュータ100との間でデータや情報のやりとりを行う入出力インタフェース(I/F)部230と、CPU210からの指示に従って各ユニットを制御するユニット制御回路240と、ヘッドユニット250と、キャリッジユニット260と、搬送ユニット270と、を備えている。
ヘッドユニット250は、印刷媒体にインクを噴射するためのヘッド(図示せず)を有している。ヘッドは、複数のノズルを有し、各ノズルから断続的にインクを噴射する。このヘッドはキャリッジ(図示せず)に搭載されており、キャリッジが所定の走査方向(主走査方向)に移動すると、ヘッドも主走査方向に移動する。ヘッドが主走査方向に移動している間にインクを断続的に噴射することにより、主走査方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が印刷媒体上に形成される。
キャリッジユニット260は、ヘッドを搭載するキャリッジを主走査方向に往復移動させるための駆動装置である。キャリッジには、ヘッドの他、インクを収容するインクカートリッジも着脱可能に保持されている。
搬送ユニット270は、印刷媒体を印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の搬送方向に所定の搬送量で印刷媒体を搬送させることによって副走査を行うための駆動装置である。搬送ユニット270は、例えば、給紙ローラ、搬送モータ、搬送ローラ、プラテン、及び排紙ローラ(図示せず)などによって構成される。
ユーザがアプリケーションプログラム10上で画像の印刷を指示すると、アプリケーションプログラム10からプリンタドライバ20に印刷命令が発せられる。この印刷命令には、アプリケーションプログラム10上で編集された画像データ(RGBデータ)が含まれる。
印刷命令を受領したプリンタドライバ20では、解像度変換処理部21が、印刷命令の中に含まれている画像データの解像度を、印刷解像度に一致するように変換する。続いて、エッジ検出部22が、画像データを構成する各画素について、黒色エッジ画素と黒色エッジ周辺画素と通常処理画素とのいずれであるかを判定する。通常処理画素であると判定された画素については、色変換処理部23による色変換処理およびハーフトーン処理部24によるハーフトーン処理を介してドットの形成状態が決定される。黒色エッジ画素および黒色エッジ周辺画素と判定された画素については、ドット割り当て部26によりドットの形成状態が決定される。決定されたドットの形成状態は、出力バッファ32に記録される。ドットの形成状態を決定する処理については後に詳述する。ラスタライズ処理部27は、出力バッファ32に記録された各印刷画素におけるドットの形成状態に基づきドットデータを生成すると共に、ドットデータをプリンタ200に転送すべき順序に並び替え、ドットデータを含む印刷データを入出力インタフェース部130を介してプリンタ200に出力する。
プリンタ200は、パーソナルコンピュータ100から印刷データを受領すると、印刷処理を実行する。まず、CPU210は、パーソナルコンピュータ100から入出力インタフェース部230を介して印刷データを受領し、受領した印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析する。CPU210は、解析結果に基づき、ユニット制御回路240を介して搬送ユニット270を制御する。この制御により、搬送ユニット270は、印刷すべき紙(印刷媒体)をプリンタ200内に供給させ、印刷開始位置に紙を位置決めする。
次に、CPU210は、ユニット制御回路240を介してキャリッジユニット260を制御する。この制御により、キャリッジユニット260は、ヘッドを搭載したキャリッジを主走査方向に移動させる。また、CPU210は、ユニット制御回路240を介して印刷データに基づいてヘッドユニット250を制御する。この制御により、ヘッドユニット250は、主走査方向に沿って移動するヘッドから、印刷データに基づいてインクを断続的に噴射させ、噴射されたインク滴が紙上に着弾することにより紙上にドットを形成させる。さらに、CPU210は、搬送ユニット270を制御し、紙を搬送方向に搬送させて、ヘッドに対し相対的に移動させる。これにより、ヘッドは、先ほど形成されたドットの位置とは異なる位置にドットを形成することが可能になる。こうして、印刷するためのデータがなくなるまで、ドット形成や搬送などの処理を繰り返し、ドットから構成される画像を紙に印刷する。その後、印刷するためのデータがなくなれば、印刷処理が完了する。
図2は、ドット形成状態の決定処理の流れを示すフローチャートである。ドット形成状態の決定処理は、解像度変換処理後の画像データに基づき、各印刷画素におけるドットの形成状態を決定し、出力バッファ32に記録する処理である。
また、図3は、解像度変換処理後の印刷対象画像の一例を示す説明図である。以下では、図3に示す印刷対象画像40に基づき印刷処理が行われるものとして説明する。図3に示す印刷対象画像40は、線画Aを含んでいる。線画Aは、横6×縦14個の黒色画素によって構成されている。印刷対象画像40の線画A以外の部分の画素はすべて白色画素である。すなわち、印刷対象画像40は、白色とインクドット色の1つである黒色とのみにより構成されたモノクロ画像である。なお、図3において、×印は後述する注目画素を示しており、実線矢印は注目画素が移動する軌跡を示している。
図4は、出力バッファ32(図1参照)の構成を示す説明図である。出力バッファ32は、印刷対象画像40の各画素に対応した印刷画素におけるドット形成状態が記録可能なように構成されている。図4に示した32Aの部分は、印刷対象画像40の線画Aに対応した部分である。なお、出力バッファ32は、必ずしも印刷対象画像40全体の各画素に対応した印刷画素におけるドット形成状態が記録可能に構成されている必要はなく、印刷処理をバンド(印刷対象画像40を複数の帯状領域に分割した分割画像)単位で実行する場合には、出力バッファ32はバンド内の各画素に対応した印刷画素におけるドット形成状態が記録可能に構成されていればよい。
ステップS102(図2)では、エッジ検出部22(図1)が、解像度変換処理部21による解像度変換処理後の画像データを読み込む。ステップS104では、エッジ検出部22が、印刷対象画像40における左上の画素を最初の注目画素として設定する。図5ないし図7は、注目画素の位置と出力バッファ32の状態とを対応付けて示す説明図である。図5ないし図7の上段には、印刷対象画像40上の線画A(図3参照)との関係における注目画素の位置(×マークで示す)を示しており、下段には、出力バッファ32における線画Aに対応した部分32A(図4参照)の状態を示している。図中の記号「S」は「Sドットを形成する」というドット形成状態を示している。同様に、図中の記号「M」は「Mドットを形成する」というドット形成状態を、記号「L」は「Lドットを形成する」というドット形成状態を、それぞれ示している。時間の経過と共に、図5の左端の状態(状態a)から右端の状態(状態e)、さらに図6の左端の状態(状態f)から右端の状態(状態j)、さらに図7の左端の状態(状態k)から右端の状態(状態n)へと推移するものとする。図5に示した状態aは、印刷対象画像40における左上の画素が最初の注目画素として設定されたときの状態を示している。
ステップS106(図2)では、エッジ検出部22(図1)が、注目画素は黒色画素であるか否かを判定する。本実施例に用いられる印刷対象画像40は、線画A以外の部分はすべて白色であるため、図5の状態aにおいては注目画素は黒色画素ではないと判定される。注目画素は黒色画素ではないと判定された場合には(ステップS106:No)、色変換処理部23(図1)が色変換処理を行うと共に、ハーフトーン処理部24がハーフトーン処理を行う(ステップS108)。ハーフトーン処理の結果、注目画素に対応した印刷画素のドット形成状態は「ドットを形成しない」という状態に決定される。
その後、ステップS122(図2)において、エッジ検出部22は、注目画素が印刷対象画像40の右端の画素であるか否かを判定する。注目画素が印刷対象画像40の右端の画素ではないと判定された場合には(ステップS122:No)、エッジ検出部22は注目画素を右に1画素分移動する(ステップS124)。その後、処理はステップS106に戻る。図5の状態aにおいて、注目画素に対応した印刷画素のドット形成状態が決定されると、注目画素が1画素分右に移動される(ステップS124)。この後、ステップS106において、再度、注目画素は黒色画素ではない判定される。そのため、この状態においても、色変換処理部23による色変換処理およびハーフトーン処理部24によるハーフトーン処理が実行され(ステップS108)、注目画素に対応した印刷画素のドット形成状態は「ドットを形成しない」という状態に決定される。このような処理が繰り返され、図5の状態aから注目画素が印刷対象画像40の右端まで移動すると、ステップS122において注目画素は右端であると判定される。このときには、エッジ検出部22が、注目画素は画像の下端の画素であるか否かを判定する(ステップS126)。注目画素は画像の下端の画素ではないと判定された場合には(ステップS126:No)、エッジ検出部22が、注目画素を1ライン下の画像左端に移動する(ステップS128)。その後、処理はステップS106に戻る。
上述の処理が繰り返され、注目画素が図5の状態bに示す位置まで移動すると、ステップS106において注目画素は黒色画素であると判定される。このときには、エッジ検出部22が、エッジからの距離判定処理を実行する(ステップS110)。エッジからの距離判定処理は、注目画素について、黒色エッジからの距離が「1」、「2」、「2より大きい」のいずれであるかを判定する処理である。すなわち、エッジからの距離判定処理は、注目画素が、黒色エッジ画素と黒色エッジ周辺画素と通常処理画素とのいずれであるかを判定する処理である。
図8は、エッジからの距離判定処理の流れを示すフローチャートである。また、図9は、注目画素、隣接画素、2画素離隔画素の関係を示す説明図である。図9に示すように、注目画素P0の上、下、左、右、右上、右下、左上、左下の各方向に隣接する8つの画素(P1〜P8)を隣接画素と呼ぶものとする。また、注目画素P0から上下左右の各方向に2画素分離れた画素(P9〜P12)を2画素離隔画素と呼ぶものとする。
ステップS202(図8)では、エッジ検出部22(図1)が、注目画素の隣接画素(図9のP1〜P8)に白色画素があるか否かを判定する。注目画素の隣接画素に白色画素があると判定された場合には(ステップS202:Yes)、黒色エッジからの距離は1であるとされる(ステップS204)。このように判定するのは、注目画素が黒色画素であり、かつ、隣接画素が白色画素であるからである。黒色エッジからの距離が1であるということは、注目画素が黒色エッジ画素であるということを意味する。
一方、注目画素の隣接画素に白色画素が無いと判定された場合には(ステップS202:No)、エッジ検出部22が、注目画素の上方向の2画素離隔画素(図9のP9)は白色画素であるか否かを判定する(ステップS206)。注目画素の上方向の2画素離隔画素が白色画素であると判定された場合には(ステップS206:Yes)、エッジ検出部22は、注目画素の上方向の隣接画素(図9のP2)は黒色画素であるか否かを判定する(ステップS208)。注目画素の上方向の隣接画素は黒色画素であると判定された場合には(ステップS208:Yes)、黒色エッジからの距離は2であるとされる(ステップS210)。このように判定するのは、注目画素および上方向の隣接画素が黒色画素であり、かつ、上方向の2画素離隔画素が白色画素であるからである。黒色エッジからの距離が2であるということは、注目画素が黒色エッジ周辺画素であるということを意味する。注目画素の上方向の隣接画素は黒色画素ではないと判定された場合には(ステップS208:Yes)、処理はステップS212に進む。
以下、上記ステップS206およびS208で行った上方向についての黒色エッジ周辺画素であるか否かの判定と同様に、左方向、右方向、下方向のそれぞれについて、注目画素が黒色エッジ周辺画素であるか否かの判定が実行される。すなわち、ステップS212およびS214において、注目画素の左方向の2画素離隔画素(図9のP10)が白色画素であり(ステップS212:Yes)、かつ、注目画素の左方向の隣接画素(図9のP4)が黒色画素である場合に(ステップS214:Yes)、黒色エッジからの距離は2である(すなわち注目画素は黒色エッジ周辺画素である)とされる(ステップS210)。また、ステップS216およびS218において、注目画素の右方向の2画素離隔画素(図9のP11)が白色画素であり(ステップS216:Yes)、かつ、注目画素の右方向の隣接画素(図9のP5)が黒色画素である場合にも(ステップS218:Yes)、黒色エッジからの距離は2である(すなわち注目画素は黒色エッジ周辺画素である)とされる(ステップS210)。また、ステップS220およびS222において、注目画素の下方向の2画素離隔画素(図9のP12)が白色画素であり(ステップS220:Yes)、かつ、注目画素の下方向の隣接画素(図9のP7)が黒色画素である場合にも(ステップS222:Yes)、黒色エッジからの距離は2である(すなわち注目画素は黒色エッジ周辺画素である)とされる(ステップS210)。
上方向、左方向、右方向、下方向のいずれについても、注目画素は黒色エッジ周辺画素ではないと判定された場合には、黒色エッジからの距離は2より大きいとされる(ステップS224)。黒色エッジからの距離が2より大きいということは、注目画素が通常処理画素であるということを意味する。
図8に示したエッジからの距離判定処理(図2のステップS110)によって黒色エッジからの距離が1であると判定された場合には(ステップS112:Yes)、ドット割り当て部26(図1)が、注目画素にSドットを割り当てる(ステップS114)。注目画素が図5の状態bに示す位置にある場合、黒色エッジからの距離が1である(すなわち注目画素は黒色エッジ画素である)と判定されるため、ドット割り当て部26は、出力バッファ32の注目画素に対応した領域に「Sドットを形成する」というドットの形成状態を記録する。その後も、注目画素の移動と注目画素の判定結果に応じた方法によるドット形成状態の決定とが繰り返し実行され、出力バッファ32の状態は図5の状態c、状態dに示したように遷移する。
注目画素が、図5の状態eに示す位置まで移動したとき、エッジからの距離判定処理(図2のステップS110)において黒色エッジからの距離が2であると判定される(ステップS116:Yes)。このとき、ドット割り当て部26(図1)は、注目画素にMドットを割り当て、出力バッファ32の注目画素に対応した領域に「Mドットを形成する」というドットの形成状態を記録する(ステップS118)。その後も、注目画素の移動と注目画素の判定結果に応じた方法によるドット形成状態の決定とが繰り返し実行され、出力バッファ32の状態は図6の状態f、状態g、状態h、状態iに示したように遷移する。
注目画素が、図6の状態jに示す位置まで移動したとき、エッジからの距離判定処理(図2のステップS110)において黒色エッジからの距離が2より大きいと判定される。すなわち、黒色エッジからの距離は1でも2でもないと判定される(ステップS112およびS116:No)。このときには、注目画素は通常処理画素であることとなり、色変換処理部23による色変換処理とハーフトーン処理部24によるハーフトーン処理が行われる(ステップS120)。ハーフトーン処理の結果、注目画素に例えばSドットが割り当てられた場合には、出力バッファ32の注目画素に対応した領域に「Sドットを形成する」というドットの形成状態が記録される(図6の状態j参照)。その後も、注目画素の移動と注目画素の判定結果に応じた方法によるドット形成状態の決定とが繰り返し実行され、出力バッファ32の状態は図7の状態k、状態l、状態m、状態nに示したように遷移する。状態nの後、注目画素が印刷対象画像40(図3)の右下端まで移動すると、図2のステップS126において注目画素は画像の下端であると判定され、処理が終了する。
以上説明したドット形成状態の決定処理により、印刷対象画像40(図3参照)の線画Aの部分に対応した印刷画素のドット形成状態は、図7の状態nに示したように決定される。この状態では、プリンタ200による画像の印刷の際に、黒色エッジ画素に対応した印刷画素にはSドットが形成され、黒色エッジ周辺画素に対応した印刷画素にはMドットが形成されることとなる。また、黒エッジからの距離が2より大きい通常処理画素に対応した印刷画素のドット形成状態は、通常のハーフトーン処理によって決定される。
図10は、本実施例に従って決定したドット形成状態の一例を示す説明図である。図10(a)には、印刷画素7画素分に相当する幅W1の線画を印刷する際のドット形成状態を示しており、図10(b)には、印刷画素1画素分に相当する幅W2の線画を印刷する際のドット形成状態を示している。図10の記号「S」は「Sドットを形成する」というドット形成状態を示している。同様に、図10の記号「M」は「Mドットを形成する」というドット形成状態を、記号「L」は「Lドットを形成する」というドット形成状態を、それぞれ示している。本実施例では、黒色エッジ画素に対応したすべての印刷画素に、同一サイズのドット(本実施例ではSドット)が割り当てられるため、印刷画像におけるエッジのがたつきや欠けが抑制され、印刷画質が向上する。また、図10(b)に示すように、比較的細幅の線画の印刷の際にも、すべての黒色エッジ画素に対応した印刷画素にドットが割り当てられ、ドットの欠けが発生することが無いため、比較的細幅の線画を印刷する際にも印刷画質が向上する。
さらに、本実施例では、黒色エッジ画素に対応した印刷画素に、印刷に用いられる複数サイズのドットの内の最大サイズのドット(Lドット)以外のドット(本実施例ではSドット)が割り当てられるため、エッジ部分におけるにじみや太りが抑制され、印刷画質がさらに向上する。また、本実施例では、黒色エッジ周辺画素に対応した印刷画素にも、印刷に用いられる複数サイズのドットの内の最大サイズのドット(Lドット)以外のドット(本実施例ではMドット)が割り当てられるため、エッジ部分におけるにじみや太りがより良好に抑制され、印刷画質がさらに向上する。なお、本実施例では、黒色エッジ周辺画素に対応した印刷画素に、黒色エッジ画素に対応した印刷画素に割り当てられるドット(本実施例ではSドット)よりも大きいサイズのドット(本実施例ではMドット)が割り当てられるため、エッジ部分におけるにじみや太りがより良好に抑制され、印刷画質がさらに向上する。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
B1.変形例1:
上記実施例では、黒色エッジ画素に対応する印刷画素に最小サイズのドットであるSドットが割り当てられるとしているが、黒色エッジ画素に対応する印刷画素には、すべて同一サイズのドットが割り当てられるならばMドットやLドットが割り当てられるとしてもよい。黒色エッジ画素に対応する印刷画素のすべてにMドット(またはLドット)が割り当てられた場合にも、印刷画像におけるエッジのがたつきや欠けが抑制されると共に、ドットの欠けが発生することも無いため、印刷画質が向上する。なお、黒色エッジ画素に対応する印刷画素に最大サイズのドット以外のドット(SドットやMドット)が割り当てられれば、エッジ部分におけるにじみや太りが抑制されるため、より好ましい。
また、上記実施例では、黒色エッジ周辺画素に対応する印刷画素にMドットが割り当てられるとしているが、黒色エッジ周辺画素に対応する印刷画素に最大サイズのドット(Lドット)以外のドットが割り当てられればよく、例えば、黒色エッジ周辺画素に対応する印刷画素のすべてにSドットが割り当てられるとしてもよいし、黒色エッジ周辺画素に対応する印刷画素の一部にはMドットが割り当てられ、残りの一部にはSドットが割り当てられるとしてもよい。
また、上記実施例では、画像データを構成する各画素を、黒色エッジ画素と黒色エッジ周辺画素と通常処理画素との3種類に判別しているが、黒色エッジ画素と通常処理画素との2種類に判別するものとしてもよい。この場合には、通常処理画素に対応する印刷画素については色変換処理およびハーフトーン処理によってドットの形成状態が決定され、黒色エッジ画素に対応する印刷画素についてはすべてSドットが割り当てられるとしてもよい。このようにしても、印刷画像におけるエッジのがたつきや欠けが抑制されると共に、ドットの欠けが発生することも無く、さらにエッジ部分におけるにじみや太りが抑制されるため、印刷画質が向上する。あるいは、この場合に、黒色エッジ画素に対応する印刷画素についてはすべてMドット(またはLドット)が割り当てられるとしてもよい。このようにしても、印刷画像におけるエッジのがたつきや欠けが抑制されると共に、ドットの欠けが発生することも無いため、印刷画質が向上する。なお、画像データを構成する各画素を、黒色エッジ画素と黒色エッジ周辺画素と通常処理画素との3種類に判別し、黒色エッジ周辺画素に対応する印刷画素に最大サイズのドット(Lドット)以外のドットを割り当てるとすれば、エッジ部分におけるにじみや太りが良好に抑制されるため、より好ましい。
B2.変形例2:
上記実施例では、白色と黒色とのみにより構成された画像を対象に、黒エッジ周辺における印刷画質を向上させるためのドット形成状態の決定処理を説明したが、本発明は、白色と画像の印刷に用いられるドットの色の1つ(例えばシアンやマゼンタ、イエロー)とのみにより構成された画像を対象に、当該ドットの色のエッジ周辺における印刷画質を向上させるためのドット形成状態の決定処理にも適用可能である。すなわち、画像データを構成する各画素について、当該ドットの色のエッジ画素やエッジ周辺画素を検出し、検出されたエッジ画素やエッジ周辺画素に対応した印刷画素については通常のハーフトーン処理ではなく、所定のドットを割り当てることにより、上記実施例と同様に印刷画質を向上させることができる。
また、本発明は、印刷媒体の色が白色以外である場合にも適用可能である。すなわち、本発明は、印刷媒体の色(例えば黒色)と画像の印刷に用いられるドットの色の1つ(例えばシアンやマゼンタ、イエロー)とのみにより構成された画像を対象に、当該ドットの色のエッジ周辺における印刷画質を向上させるためのドット形成状態の決定処理にも適用可能である。
B3.変形例3:
上記実施例では、印刷対象画像40の全体において同一の方法でドット形成状態の決定処理を行っているが、印刷対象画像40における文字や線画(記号、図形、グラフ等)を含むテキスト領域のみを対象として上記実施例の方法でドット形成状態の決定を行うとしてもよい。この場合には、例えば、画像データのRGB値に基づいてテキスト領域を検出してもよいし、画素の輝度値に基づいてテキスト領域を検出してもよい。
B4.変形例4:
上記実施例では、画像データはRGBデータであるとしているが、画像データは必ずしもRGBデータである必要はない。また、上記実施例では、プリンタ200はCMYKの4色のインクを用いて3種類のサイズのドットを形成することにより印刷を行うとしているが、プリンタ200はCMYK以外の他の色のインクを用いて印刷を行うとしてもよいし、2種類(あるいは4種類以上)のサイズのドットを形成することにより印刷を行うとしてもよい。
なお、上記実施例において、プリンタ200による複数サイズのドットの形成は、形成するドットのサイズに応じてインク噴射量を異ならせることにより、実現可能である。例えば、インクの噴射を制御する駆動信号の波形として複数サイズのドットのそれぞれに対応するインク噴射量のインクが噴射されるような波形を用意し、形成するドットのサイズに対応する波形を用いてインクを噴射することにより、所望のサイズのドットが形成される。あるいは、ヘッドにインク噴射量の互いに異なるノズルを設け、形成するドットのサイズに対応するノズルを用いてインクを噴射することにより、所望のサイズのドットを形成するものとしてもよい。また、形成するドットのサイズに応じてインク噴射回数を異ならせることにより、複数サイズのドットの形成を実現することも可能である。また、インクを加圧することで連続的にインクの液柱を吐き出し、その液柱をヒーターで加熱すると液柱がドットへと分離する原理を利用して、加熱パルスのタイミングを変化させることにより、複数サイズのドットの形成を実現することも可能である。
また、上記実施例では、色変換処理部23が通常処理画素(黒色エッジ画素でも黒色エッジ周辺画素でもない画素)を対象に色変換を行うとしているが、色変換処理部23が通常処理画素以外の画素の色変換を行うとしてもよい。例えば、色変換処理部23がすべての画素についてRGBデータからCMYKデータへの色変換を行うとしてもよい。この場合には、エッジ検出部22がCMYKデータを用いてエッジ判定を行うとしてもよい。
また、上記実施例では、アプリケーションプログラム10から出力される画像データはRGBデータとしているが、画像データはCMYKデータといった他の表色系のデータであってもよい。画像データがCMYKデータといった他の表色系のデータである場合には、エッジ検出部22が当該他の表色系のデータを用いてエッジ判定を行うとしてもよい。
B5.変形例5:
上記実施例では、画像処理装置がパーソナルコンピュータ100として構成されているが、本発明は、パーソナルコンピュータ100以外のドット形成状態を決定する画像処理を行う画像処理装置にも適用可能である。例えば、画像処理装置をプリンタ200として構成することも可能である。
また、上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
B6.変形例6:
上記実施例では、印刷媒体にインクを噴射するためのヘッドが主走査方向に移動するプリンタを例に説明したが、ヘッドを主走査方向に複数個並べて配置し、ヘッドは移動しないラインヘッドプリンタにも適用可能である。
また、上記実施例では、ヘッドは複数のノズルを有するとしているが、ヘッドが1つのノズルのみを有するものとしてもよい。
また、上記実施例では、パーソナルコンピュータ100が出力バッファ32を有し、決定されたドットの形成状態を表すデータが出力バッファ32に記録されるものとしているが、パーソナルコンピュータ100は出力バッファ32を有している必要はない。出力バッファ32の有無に関わらず、決定されたドットの形成状態を表すデータが出力バッファ32に記録されることなくプリンタ200に流れていくストリーム形式の構成を採用することも可能である。
また、上記実施例では、印刷媒体として紙を用いる例について説明したが、本発明は、紙や布、フィルム、回路基板といった紙以外の各種印刷媒体への印刷にも適用可能である。
また、上記実施例における注目画素の選択順序は任意に変更可能である。
本発明の実施例における印刷システムの構成を概略的に示す説明図である。 ドット形成状態の決定処理の流れを示すフローチャートである。 解像度変換処理後の印刷対象画像の一例を示す説明図である。 出力バッファ32の構成を示す説明図である。 注目画素の位置と出力バッファ32の状態とを対応付けて示す説明図である。 注目画素の位置と出力バッファ32の状態とを対応付けて示す説明図である。 注目画素の位置と出力バッファ32の状態とを対応付けて示す説明図である。 エッジからの距離判定処理の流れを示すフローチャートである。 注目画素隣接画素2画素離隔画素の関係を示す説明図である。 本実施例に従って決定したドット形成状態の一例を示す説明図である。
符号の説明
10…アプリケーションプログラム
20…プリンタドライバ
21…解像度変換処理部
22…エッジ検出部
23…色変換処理部
24…ハーフトーン処理部
26…ドット割り当て部
27…ラスタライズ処理部
32…出力バッファ
40…印刷対象画像
100…パーソナルコンピュータ
110…CPU
120…メモリ
130…入出力インタフェース部
200…プリンタ
210…CPU
220…メモリ
230…入出力インタフェース部
240…ユニット制御回路
250…ヘッドユニット
260…キャリッジユニット
270…搬送ユニット
1000…印刷システム

Claims (12)

  1. 複数の画素により構成される画像を表す画像データに基づき、前記画像を複数サイズのドットを利用して印刷する際のドットの形成状態を決定する画像処理装置であって、
    前記画像データを構成する画素から、前記画像の印刷に用いられるドットの色の画素であって前記画像におけるエッジに位置するドット色エッジ画素を検出するエッジ検出部と、
    前記画像の印刷の際に前記ドット色エッジ画素に対して同一サイズのドットを割り当てるドット割り当て部と、を備える、画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記同一サイズのドットは、前記複数サイズのドットの内の最大サイズのドット以外のドットである、画像処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像処理装置であって、
    前記エッジ検出部は、前記画像データを構成する画素から、前記画像の印刷に用いられるドットの色の画素であって前記画像におけるエッジからの距離が所定の値以下である前記ドット色エッジ画素以外のドット色エッジ周辺画素を検出し、
    前記ドット割り当て部は、前記画像の印刷の際に前記ドット色エッジ周辺画素に対して前記複数サイズのドットの内の最大サイズのドット以外のドットを割り当てる、画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置であって、
    前記複数サイズは3種類以上のサイズであり、
    前記画像の印刷の際に前記ドット色エッジ周辺画素に対するドットのサイズは、前記画像の印刷の際に前記ドット色エッジ画素に対するドットのサイズよりも大きい、画像処理装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の画像処理装置であって、
    前記ドット割り当て部は、ハーフトーン処理によって、前記画像データを構成する画素の内の前記ドット色エッジ画素と前記ドット色エッジ周辺画素とを除く画素に対してドットの形成状態を決定するハーフトーン処理部を含む、画像処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記画像は、白色と前記画像の印刷に用いられるドットの色の1つとのみにより構成された画像である、画像処理装置。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記画像は、黒色と前記画像の印刷に用いられるドットの色の1つとのみにより構成された画像である、画像処理装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記複数サイズのドットは、複数のインク噴出量により形成される、画像処理装置。
  9. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記複数サイズのドットは、複数のインク噴出回数により形成される、画像処理装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記エッジ検出部は、RGB色空間に基づく前記画像データを構成する画素から、前記ドット色エッジ画素を検出する、画像処理装置。
  11. 複数の画素により構成される画像を表す画像データに基づき、前記画像を複数サイズのドットを利用して印刷する際のドットの形成状態を決定する画像処理方法であって、
    前記画像データを構成する画素から、前記画像の印刷に用いられるドットの色の画素であって前記画像におけるエッジに位置するドット色エッジ画素を検出する工程と、
    前記画像の印刷の際に前記ドット色エッジ画素に対して同一サイズのドットを割り当てる工程と、を備える、画像処理方法。
  12. 複数の画素により構成される画像を表す画像データに基づき、前記画像を複数サイズのドットを利用して印刷する際のドットの形成状態を決定する画像処理のためのコンピュータプログラムであって、
    前記画像データを構成する画素から、前記画像の印刷に用いられるドットの色の画素であって前記画像におけるエッジに位置するドット色エッジ画素を検出する機能と、
    前記画像の印刷の際に前記ドット色エッジ画素に対して同一サイズのドットを割り当てる機能と、を、コンピュータに実現させる、コンピュータプログラム。
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