JP2009193197A - 虹彩認証方法及び虹彩認証装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】目の画像を撮影する際に装置に入射する外光による映り込みの影響を軽減して、認証に適した目の画像を取得し、高精度の認証を行う。
【解決手段】虹彩認証装置20において、外光センサ35により、装置に入射する外光の波長分布を検出する。波長制御部37は、検出された波長分布の最大出力の波長を判定する。照明部32は、判定された波長に基づき、光源23から、前記波長の光を個人の目に照射する。撮影部31は、照射された目をカメラ22で撮影することにより、目の画像を取得する。虹彩認識部33は、取得された画像から虹彩データを抽出してこの抽出された虹彩データと、虹彩認識辞書34に予め登録された虹彩データとを照合して、個人を認識する。
【選択図】図1

Description

本発明は、人の目の虹彩により個人の認証を行う虹彩認証装置において、目の画像を撮影する際に装置に入射する外光による映り込みの影響を軽減して、認証に適した目の画像を取得し、高精度の認証を行うように制御する技術に関するものである。
従来、人の目の虹彩部分の画像を用いた虹彩認証装置が、下記の文献等に開示されている。
特開2005−327161号公報 特開2008−15884号公報
図11(A)、(B)は、特許文献1、2等に記載された従来の携帯端末型虹彩認証装置の概略の構成図であり、同図(A)は携帯端末型虹彩認証装置の外観図、及び、同図(B)は同図(A)中の虹彩認証装置本体の構成図である。
図11(A)に示す携帯端末型虹彩認証装置1では、携帯端末本体1aの背面に、カメラ1bと、照明用光源1cと、表示部1d等とが搭載されている。照明用光源1cは、カメラ1bにより目を撮影し、この目の画像を取得する際、発光させて光を目に照射するものであり、その発光に同期してカメラ1bのシャッタを動作させ目を撮影するようになっている。
図11(B)に示す虹彩認証装置本体10は、携帯端末本体1aに内蔵されており、カメラ1bを有する撮影部11、光源1cを有する照明部12、撮影部11に接続された虹彩認識部13、及びこの虹彩認識部13に接続された虹彩認識辞書14等により構成されている。
撮影部11では、カメラ1bを動作させて、このカメラ1bの前方に配置された被写体である目を撮影する。照明部12は、撮影部11により目を撮影するタイミングに同期して、光源1cを発光させる。虹彩認識部13では、撮影した目の画像から虹彩データを抽出し、虹彩認識辞書14に予め格納され登録されている虹彩データと比較することで、利用者が本人かどうかを認識する。
使用者が携帯端末型虹彩認証装置1を使用する周囲の環境によっては、蛍光灯等の照明や日光等の外光が強い場所になることがある。このような状況では、使用者の立ち居地により外光によって反射した背景が目画像に映り込むことがある。
従来の虹彩認証装置1では、照明部12の光源1cの光と比べ、光量の多い外光によって虹彩に映り込んだ背景の場合、光源1cの光を照射しても背景の映り込みが虹彩上に明瞭に映ってしまうため、虹彩部分の微細な文様が、その映り込みに消されてしまい、虹彩データが認証に耐えうる程度の明瞭さで取得できないことがある。その結果、映り込みが明瞭に残った目画像は、そのまま虹彩認識部13へ送られて処理されるので、虹彩データが抽出できないと判定されて認識不能となるか、あるいは虹彩データが抽出できても欠損を含むデータとなってしまい、照合処理の結果、誤認識となってしまっていた。
このような問題を解決する方法として、外光よりも強い光量の光を光源1cから照射することで、背景の映り込みが不明瞭となり、映り込みの影響を軽減できることが経験的に知られている。しかしながら、このような解決方法を採用して強い光量を光源1cから照射した場合、ユーザが眩しさを感じてしまい、不快感を感じたり、目を閉じてしまうといった課題があった。
本発明の虹彩認証方法は、撮影手段に入射する外光の波長分布を検出する検出処理と、前記検出された波長分布の最大出力の波長を判定する判定処理と、前記判定された波長に基づき、前記波長の光を個人の目に照射する照明処理と、前記照射された目を前記撮影手段で撮影することにより前記目の画像を取得する画像取得処理と、前記取得された画像から虹彩データを抽出してこの抽出された虹彩データと予め登録された虹彩データとを照合して前記個人を認識する認識処理とを有している。
本発明の虹彩認証装置は、入射する外光の波長分布を検出する検出手段と、前記検出された波長分布の最大出力の波長を判定する判定手段と、前記判定された波長に基づき、前記波長の光を個人の目に照射する照明手段と、前記照射された目を撮影することにより前記目の画像を取得する撮影手段と、前記取得された画像から虹彩データを抽出してこの抽出された虹彩データと予め登録された虹彩データとを照合して前記個人を認識する認識手段とを有している。
本発明の他の虹彩認証装置は、入射する外光の波長分布及び光量を検出する検出手段と、前記検出された波長分布の最大出力の波長及び光量を判定する判定手段と、前記判定された波長及び光量に基づき、前記波長及び光量の光を個人の目に照射する照明手段と、前記照射された目を撮影することにより前記目の画像を取得する撮影手段と、前記取得された画像から虹彩データを抽出してこの抽出された虹彩データと予め登録された虹彩データとを照合して前記個人を認識する認識手段とを有している。
本発明の更に他の虹彩認証装置は、入射する外光の波長分布を検出する検出手段と、前記検出された波長分布の複数の出力のピーク値における波長を判定する判定手段と、前記判定された複数の波長に基づき、前記複数の波長の光を個人の目に照射する複数の照明手段と、前記照射された目を撮影することにより前記目の画像を取得する撮影手段と、前記取得された画像から虹彩データを抽出してこの抽出された虹彩データと予め登録された虹彩データとを照合して前記個人を認識する認識手段とを有している。
本発明の更に他の虹彩認証装置は、入射する外光の波長分布及び光量を検出する検出手段と、前記検出された波長分布の複数の出力のピーク値における波長及び光量を判定する判定手段と、前記判定された複数の波長及び光量に基づき、前記複数の波長及び光量の光を個人の目に照射する複数の照明手段と、前記照射された目を撮影することにより前記目の画像を取得する撮影手段と、前記取得された画像から虹彩データを抽出してこの抽出された虹彩データと予め登録された虹彩データとを照合して前記個人を認識する認識手段とを有している。
本発明の更に他の虹彩認証装置は、個人の目の虹彩から前記個人を認識する虹彩認証装置であって、入射する外光に応じた複数の波長を記憶する記憶手段と、前記虹彩認証装置における使用環境の情報を選択可能な入力手段と、前記入力手段により前記個人が選択した前記使用環境の情報に応じて、前記記憶手段に記憶された1つの波長を選択する選択手段と、前記選択された波長に基づき、前記波長の光を前記個人の目に照射する照明手段と、前記照射された目を撮影することにより前記目の画像を取得する撮影手段と、前記取得された画像から虹彩データを抽出してこの抽出された虹彩データと予め登録された虹彩データとを照合して前記個人を認識する認識手段とを有している。
本発明によれば、検出処理を行う検出手段、及び判定処理を行う判定手段を設け、照射光の波長を狭い範囲に限定して従来より強い光量を照射するようにしたので、外光による背景の映り込みの影響が軽減され、且つユーザにとって眩しくない程度で目画像を撮影することが可能となる。これにより、ユーザビリティを向上させ、なお且つ、認証に適した目画像を確実に取得することができるので、使い勝手のよい高精度な虹彩認証装置を提供することが可能となる。
本発明によれば、外光の波長ピークが複数あるような波長分布で、最大ピーク値の波長の照明だけでは映り込みが残る場合に、複数の照明手段により、複数のピーク値の波長の光を照射するようにしているので、映り込みの影響をより確実に軽減することができる。
本発明によれば、入力手段及び選択手段等を設けたので、使用者は装置の使用環境に合った最適な波長を設定することができる。そのため、外光センサを必要とせず、構成が簡単になって低価格を図ることが可能となる。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
本発明の実施例1は、携帯端末型虹彩認証装置において、外光を検出する検出手段を設けて、装置が使用される環境の外光の波長分布を検出し、当該分布において出力値が最大となるピークの波長の値を判定手段で判定し、外光成分に多く含まれる波長の光のみを照明手段により目に照射するように制御して、撮影手段の目画像に対する外光による背景の映り込みを軽減すると共に眩しさを低減するようにしたものである。以下、その構成、虹彩認証方法、及び効果等を説明する。
(実施例1の携帯端末型虹彩認証装置の構成)
図1(A)、(B)は、本発明の実施例1を示す携帯端末型虹彩認証装置の概略の構成図であり、同図(A)は携帯端末型虹彩認証装置の外観図、及び、同図(B)は同図(A)中の虹彩認証装置本体の構成図である。
図1(A)に示す携帯端末型虹彩認証装置20では、携帯端末装置(例えば、携帯電話機)である携帯端末本体21の背面に、レンズ、シャッタ等からなるカメラ22と、光を発生する照明からなる照明用光源23と、液晶表示器等の表示部24等とが搭載され、更に、携帯端末本体21の正面に、図示しないテンキー等の入力手段と表示部等とが設けられている。照明用光源23は、カメラ22により目を撮影し、この目の画像を取得する際、光を発生して目を照射するものであり、その光の発生に同期してカメラ22のシャッタを動作させて目を撮影するようになっている。
図1(B)に示す虹彩認証装置本体30は、携帯端末本体21に内蔵されており、従来とほぼ同様に、撮影手段(例えば、カメラ22を有する撮影部31)と、照明手段(例えば、光源23を有する照明部32)と、撮影部31に接続された認識手段(例えば、虹彩認識部33)と、この虹彩認識部33に接続された虹彩認識辞書34等とを有する他に、新たに、検出手段(例えば、外光センサ35)と、波長記憶部36と、判定手段(例えば、波長制御部37)とが追加されている。外光センサ35の出力側には、波長記憶部36が接続され、この波長記憶部36が、波長制御部37を介して照明部32に接続されている。
撮影部31は、カメラ22のレンズ、シャッタ等を動作させて、カメラ22の前方に配置された被写体である目を撮影して目の画像を取得するための画像取得処理を行う機能を有している。照明部32は、撮影部31により目を撮影するタイミングに同期して、光源23を発光させて特定の波長の光を目に照射するための照明処理を行う機能を有している。虹彩認識部33は、撮影部31から与えられる目の画像から虹彩データを抽出し、虹彩認識辞書34に予め格納され登録されている虹彩データと比較することで、利用者が本人かどうかを認識するための認識処理を行う機能を有している。
外光センサ35は、カメラ22に入射する外光の波長分布を検出するための検出処理を行う機能を有している。波長記憶部36は、波長制御部37により制御され、検出された波長分布のデータを記憶するものである。波長制御部37は、波長記憶部36に記憶された波長分布のデータから、波長分布の最大出力の波長を判定し、この波長の光を光源23から発生させるための判定処理を行う機能を有している。
このような虹彩認証機能に必要な各構成は、主に携帯端末本体21の内部に組み込むソフトウェア、あるいは個別回路で構成されている。
(実施例1の虹彩認証方法)
本実施例1の虹彩認証方法は、外光による背景の映り込みの影響を軽減するために、外光と同じ波長の光を外光より強く照射することで、映り込みの影響を軽減でき、なお且つ波長を限定することで、眩しさも緩和できるという顕著な特徴がある。以下、その虹彩認証方法を説明する。
図2は、本発明の実施例1における波長分布とピーク値波長Fを示す図である。更に、図3(A)、(B)は、本発明の実施例1において従来の目画像と波長Fの光の照射後の目画像を示す図であり、同図(A)は従来の目画像を示す図、及び、同図(A)は本実施例1において波長Fの光照射によって映り込みが除去された目画像を示す図である。
携帯端末型虹彩認証装置20の使用に際し、使用者は、外光によって背景の映り込みが発生する環境下でこの携帯端末型虹彩認証装置20を把持し、虹彩の認証処理を行うために、撮影部31のカメラ22を自身の一方の目の前に近づける。そして、図示しない認証開始ボタン(例えば、携帯端末本体21の正面に設けられたテンキー等のボタン)を押下する。
これにより、外光センサ35を起動する旨の信号が発信され、これを受信して外光センサ35が起動する。外光センサ35は、撮影部31のカメラ22に入射する周辺の外光の波長分布を検出し、この検出された波長分布のデータを波長記憶部36に記憶する。外光センサ35により検出された外光の波長分布が、図2に示されている。波長分布のデータは、波長の数値データと、その波長に対応した出力強度値として装置内に設けられた波長記憶部36に記録されている。
波長制御部37は、波長記憶部36から、波長のデータを順次読み込み、図2に示すように、最も強度の強い出力のピークでの波長Fとその波長Fの出力強度値を検出する。そして、波長制御部37は、検出された波長Fのデータに基づき、照明部32の光源23の発光照度を制御し、これにより、照明部32が、波長Fでユーザが眩しさを感じない程度で最も明るい光量の光を使用者の目に照射する。ユーザが眩しさを感じない程度で最も明るい光量とは、照明の照度、照明の波長、照射時間、照明と目の位置関係から各装置毎に予め経験的に決められた明るさである。例えば、先ず、照度については、「JIS照度基準」等を参考にして、「ごく粗な視作業」に適した明るさである100lxを基準値にして、その他の各装置の条件を考慮して調整しながら決定される。
図3(A)には、従来の通常の光を目40に照射する場合において、外光によって背景の映り込みが明瞭に発生した目40の画像が示されている。目40には、白目41と瞳孔43との間に、生体的特徴を有する虹彩42がある。図3(A)の状態では、外光による背景の映り込み50(例えば、家、ビル、車等)が明瞭に残った画像になる。この場合、照明部32の光源23の発光は、後述する外光の波長分布とは無関係であり、通常の可視光源での光の発光量を通常程度照射するので、外光による背景の映り込み50が明瞭に残ったままである。
これに対し、本実施例1のように、波長Fでユーザが眩しさを感じない程度で最も明るい光を照射した場合の目画像が図3(B)に示されている。図3(A)の状態で存在していた外光による背景の映り込み50が軽減され、虹彩42の模様が明瞭に撮影される。この場合、光源23により、可視光の全波長域で均一に照射するのではなく、波長Fのみの光の光量を従来より強くして照射するため、全波長域の光を照射する場合に比べて映り込み50の影響を軽減する一方で、ユーザに眩しくない照明とすることができる。
照明部32の光源23により、波長Fの光を照射するのに合わせて、撮影部31のカメラ22により撮影された目画像のデータは、虹彩認識部33へ送られる。虹彩認識部33では、目画像から虹彩データを算出し、この虹彩データと、虹彩認識辞書34に格納されている虹彩データとの比較を行い、虹彩データの一致する率がある閾値以上の場合、使用者を本人と認識する。
(実施例1の変形例)
本実施例1の変形例としては、例えば、次の(a)、(b)のようなものがある。
(a) 図4は、波長Fの検出に一定の範囲を設定した場合の図1の変形例を示す図である。
本実施例1では、波長Fとしては一義的に数値が決まるものとして説明したが、例えば、図4のように、波長Fを中心にして、ある一定範囲内の波長Fを照明部32の光源23にて発光させるようにしてもよい。
(b) 照明部32の光源23の光量が外光の出力強度値を上回る場合は、必ずしもユーザが眩しさを感じない程度で最も明るい程度まで光量を上げる必要はなく、外光の出力強度値を上回る程度の光量で十分である。
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、虹彩認証装置20において照射光の波長を狭い範囲に限定して従来より強い光量を照射するようにしたので、外光による背景の映り込み50の影響が軽減され、且つユーザにとって眩しくない程度で目画像を撮影することが可能となる。これにより、ユーザビリティを向上させ、なお且つ、認証に適した目画像を確実に取得することができるので、使い勝手のよい高精度な虹彩認証装置20を提供することが可能となる。
(実施例2の構成)
図5は、本発明の実施例2を示す虹彩認証装置本体の構成図であり、実施例1を示す図1(B)中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2の虹彩認証装置本体30Aは、例えば、実施例1の図1(A)とほぼ同様の携帯端末本体に内蔵されるものであり、照明部32Aに複数の光源23−1〜23−N(例えば、N=3)を設け、外光の波長分布に複数のピークが存在する場合に、波長制御部37Aにより、波長分布の複数のピークから複数の波長を判定し、これらの複数の波長に基づき各光源23−1〜23−3を発光させるようにしたものである。その他の構成は、実施例1と同様である。
(実施例2の虹彩認証方法)
図6は、図5の虹彩認証装置において複数の波長ピーク値F1〜F3を検出した場合の例を示す図である。
本実施例2の虹彩認証方法では、外光センサ35により検出された波長分布が例えば図6のようになる場合を想定している。図6では、外光センサ35により検出された波長分布は複数(例えば、3つ)の出力のピークを有している。このような分布の場合、最大出力の波長F1だけの照明では背景の映り込みが十分に除去できない場合があり、これに準ずる波長のピークの波長であるF2,F3を検出して、波長F2,F3の光も以下のようにして照射する。
波長制御部37Aは、波長記憶部36に記憶された波長のデータを順次読み出し、予め上限と下限が設定された波長の撮影可能波長域の中から、最も強度の強いピークの波長の値F1、2番目に強度が強いピークの波長F2、3番目に強度が強いピークの波長F3を判定する。波長制御部37Aは、判定した波長F1〜F3の値を照明部32Aへ送り、各々の光源23−1〜23−3に当該波長F1〜F3を割り当てて、光源23−1〜23−3の光量を総合してユーザが眩しさを感じない程度で最も明るい程度の発光をさせる。例えば、光源23−1は波長F1で発光し、光源23−2は波長F2で発光し、光源23−3は波長F3で発光する。これにより、波長F1〜F3で従来より光量の増した光によって撮影部31のカメラ22で目画像が撮影される。
この動作により、単一の照明では十分に映り込みを軽減できないような波長分布においても、実施例1と同様に、外光の映り込みが確実に軽減され、目の画像の細部が明瞭に撮影される。撮影後は、実施例1と同様に虹彩の認証処理が行われる。
(実施例2の変形例)
本実施例2の変形例としては、例えば、次の(a)〜(d)のようなものがある。
(a) 本実施例2では、光源23−1〜23−3の発光は、設定された波長の出力強度の高い順に光源23−1,23−2,23−3の順で照射するものとしたが、これに限らず、点灯される光源23−1〜23−3の組み合わせは適宜設定することが可能である。
(b) 図7は、複数の波長ピーク値F1〜F3を検出した場合の図5の変形例を示す図である。この図7に示すように、波長F1〜F3を中心にして、ある一定範囲内の波長F1〜F3を照明部32の光源23−1〜23−3にて発光させるようにしてもよい。
(c) 光源23−1〜23−3の光量が外光の出力強度値を上回る場合は、外光の出力強度値を上回る程度の光量で十分であり、必ずしもユーザが眩しさを感じない程度で最も明るい程度まで光量を上げる必要はない。
(d) 本実施例2では、光源23−1〜23−Nの個数を3個として説明したが、これに限られず、任意の個数設けるようにしてもよく、その場合は、光源23−1〜23−Nの個数に合わせて、同じ個数の波長を検出して設定するようにすればよい。
(実施例2の効果)
本実施例2によれば、実施例1の構成において、外光の波長ピークが複数あるような波長分布で、最大ピーク値の波長の照明だけでは映り込みが残る場合に、補助的に第2、第3等のピーク値の波長の光を照射するようにしているので、映り込みの影響をより確実に軽減することができる。
(実施例3の構成)
図8は、本発明の実施例3を示す虹彩認証装置本体の構成図であり、実施例1を示す図1(B)中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例3の虹彩認証装置本体30Bは、例えば、実施例1の図1(A)と同様の携帯端末本体21に内蔵されるものであり、実施例1の外光センサ35に代えて、予め、装置の外部の使用環境に合わせて発生するであろう外光の波長のデータを複数個装置内部の記憶手段(例えば、波長記憶部36B)に記憶しておき、新たに設けた入力手段(例えば、入力部38)及び選択手段(例えば、波長選択部39)により、ユーザ自身が使用環境に合わせて、照明の波長を切り替えるようにしたものである。
入力部38は、例えば、図1(A)の携帯端末本体21の正面に設けられた図示しないテンキー等で構成され、虹彩認証装置20における使用環境の情報を選択可能になっており、この出力側に、波長選択部39を介して波長記憶部36Bが接続されている。波長選択部39は、入力部38によりユーザが選択した使用環境の情報に応じて、波長記憶部36Bに記憶された1つの波長を選択するものであり、この出力側に、波長制御部37Bが接続されている。
ユーザによる波長の切り替えは、例えば、携帯端末本体21の正面に設けられた図示しない表示部に表示される選択可能なメニュー等から選択することで、波長の設定を行えるようになっている。その他の構成は、実施例1と同様である。
図9は、図8中の波長記憶部36Bに記憶された典型的な波長の設定値を示す図である。
この図9では、波長記憶部36Bに予め記憶されている複数の波長のデータが示されている。例えば、図9中の「室内(蛍光灯有り)」の使用環境においては、蛍光灯の標準的な発光波長である「620nm」のデータが対応付けて記録されている。これらの波長の値は、対応する使用環境に合わせ、当該環境下で使用される照明具等から経験的に知られている値が使用される。
図10は、図8の虹彩認証装置本体30Bが搭載される図1の携帯端末本体21の正面に設けられた図示しない表示部の画面に表示された環境設定のメニューの例を示す図である。
(実施例3の虹彩認証方法)
使用者は目の撮影に当たって、例えば、入力部38を操作し、図10に示されるような環境設定の画面を表示させる。使用者はその画面の表示から、自分の使用している使用環境を選択する。
使用者が、自ら装置の使用している周囲の環境を判断し、環境設定の画面から、例えば、「室内(蛍光灯有り)」を選択すると、波長制御部37Bの制御により、波長選択部39は波長記憶部36Bを参照し、「室内(蛍光灯有り)」に対応する波長データ「620nm」(=Fとする)を読み出す。波長制御部37Bは、読み出した波長Fのデータを照明部32へ送り、照明部32の光源23が波長F(=620nm)の光を目に照射する。これにより、外光による背景の映り込みが軽減される。以降は、実施例1と同様に、目画像を撮影して虹彩の認証処理が行われる。
(実施例3の効果)
本実施例3によれば、使用者は装置の画面の表示に従って、装置の使用環境に合った最適な波長を設定することができるので、外光センサを必要とせず、構成が簡単になって低価格を図ることが可能となる。
(実施例1〜3の他の変形例)
実施例1〜3の他の変形例としては、例えば、次の(a)、(b)のようなものがある。
(a) 実施例においては、各虹彩認証装置本体30,30A,30Bを搭載する携帯端末本体21を携帯電話機の例で説明したが、携帯端末本体21はPDA(Personal Digital Assistant)等の他の携帯端末装置でもよい。又、図1(b)、図5、図8の虹彩認証装置本体30,30A,30Bは、精度の向上や用途の拡大等を図るために、図示以外の他の機能ブロックを追加する等してもよい。
(b) 虹彩認証装置20は、携帯端末装置に搭載されものとして説明したが、これに限らず、上記構成を据え置き型の装置に設けるようにしてもよい。
実施例では、人の目の虹彩認証方法及び虹彩認証装置について説明したが、本発明は、人以外の動物等の目の虹彩認識にも利用可能である。
本発明の実施例1を示す携帯端末型虹彩認証装置の概略の構成図である。 本発明の実施例1における波長分布とピーク値波長Fを示す図である。 本発明の実施例1において従来の目画像と波長Fの光の照射後の目画像を示す図である。 波長Fの検出に一定の範囲を設定した場合の図1の変形例を示す図である。 本発明の実施例2を示す虹彩認証装置本体の構成図である。 図5の虹彩認証装置において複数の波長ピーク値F1〜F3を検出した場合の例を示す図である。 複数の波長ピーク値F1〜F3を検出した場合の図5の変形例を示す図である。 本発明の実施例3を示す虹彩認証装置本体の構成図である。 図8中の波長記憶部36Bに記憶された典型的な波長の設定値を示す図である。 図8の虹彩認証装置本体30Bが搭載される図1の携帯端末本体21の正面の画面に表示された環境設定のメニューの例を示す図である。 従来の携帯端末型虹彩認証装置の概略の構成図である。
符号の説明
20 虹彩認証装置
21 携帯端末本体
22 カメラ
23,23−1〜23−N 光源
24 表示部
30,30A,30B 虹彩認証装置本体
31 撮影部
32,32A 照明部
33 虹彩認識部
34 虹彩認識辞書
35 外光センサ
36,36B 波長記憶部
37,37A,37B 波長制御部
38 入力部
39 波長選択部

Claims (12)

  1. 撮影手段に入射する外光の波長分布を検出する検出処理と、
    前記検出された波長分布の最大出力の波長を判定する判定処理と、
    前記判定された波長に基づき、前記波長の光を個人の目に照射する照明処理と、
    前記照射された目を前記撮影手段で撮影することにより前記目の画像を取得する画像取得処理と、
    前記取得された画像から虹彩データを抽出してこの抽出された虹彩データと予め登録された虹彩データとを照合して前記個人を認識する認識処理と、
    を有することを特徴とする虹彩認証方法。
  2. 入射する外光の波長分布を検出する検出手段と、
    前記検出された波長分布の最大出力の波長を判定する判定手段と、
    前記判定された波長に基づき、前記波長の光を個人の目に照射する照明手段と、
    前記照射された目を撮影することにより前記目の画像を取得する撮影手段と、
    前記取得された画像から虹彩データを抽出してこの抽出された虹彩データと予め登録された虹彩データとを照合して前記個人を認識する認識手段と、
    を有することを特徴とする虹彩認証装置。
  3. 目に照射する光の光量は、ユーザが眩しさを感じない程度で最も明るい光量であることを特徴とする請求項2記載の虹彩認証装置。
  4. 入射する外光の波長分布及び光量を検出する検出手段と、
    前記検出された波長分布の最大出力の波長及び光量を判定する判定手段と、
    前記判定された波長及び光量に基づき、前記波長及び光量の光を個人の目に照射する照明手段と、
    前記照射された目を撮影することにより前記目の画像を取得する撮影手段と、
    前記取得された画像から虹彩データを抽出してこの抽出された虹彩データと予め登録された虹彩データとを照合して前記個人を認識する認識手段と、
    を有することを特徴とする虹彩認証装置。
  5. 目に照射する光の光量は、ユーザが眩しさを感じない程度で最も明るい光量を上限として、外光の出力強度値を上回る程度の光量であることを特徴とする請求項4記載の虹彩認証装置。
  6. 入射する外光の波長分布を検出する検出手段と、
    前記検出された波長分布の複数の出力のピーク値における波長を判定する判定手段と、
    前記判定された複数の波長に基づき、前記複数の波長の光を個人の目に照射する複数の照明手段と、
    前記照射された目を撮影することにより前記目の画像を取得する撮影手段と、
    前記取得された画像から虹彩データを抽出してこの抽出された虹彩データと予め登録された虹彩データとを照合して前記個人を認識する認識手段と、
    を有することを特徴とする虹彩認証装置。
  7. 照射する複数の光の光量は、総合してユーザが眩しさを感じない程度で最も明るい光量であることを特徴とする請求項6記載の虹彩認証装置。
  8. 入射する外光の波長分布及び光量を検出する検出手段と、
    前記検出された波長分布の複数の出力のピーク値における波長及び光量を判定する判定手段と、
    前記判定された複数の波長及び光量に基づき、前記複数の波長及び光量の光を個人の目に照射する複数の照明手段と、
    前記照射された目を撮影することにより前記目の画像を取得する撮影手段と、
    前記取得された画像から虹彩データを抽出してこの抽出された虹彩データと予め登録された虹彩データとを照合して前記個人を認識する認識手段と、
    を有することを特徴とする虹彩認証装置。
  9. 照射する複数の光の光量は、総合してユーザが眩しさを感じない程度で最も明るい光量を上限として、外光の出力強度値を上回る程度の光量であることを特徴とする請求項8記載の虹彩認証装置。
  10. 波長分布を検出する検出手段に所定の許容範囲を設定し、前記許容範囲から前記波長を判定することを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の虹彩認証装置。
  11. 個人の目の虹彩から前記個人を認識する虹彩認証装置であって、
    入射する外光に応じた複数の波長を記憶する記憶手段と、
    前記虹彩認証装置における使用環境の情報を選択可能な入力手段と、
    前記入力手段により前記個人が選択した前記使用環境の情報に応じて、前記記憶手段に記憶された1つの波長を選択する選択手段と、
    前記選択された波長に基づき、前記波長の光を前記個人の目に照射する照明手段と、
    前記照射された目を撮影することにより前記目の画像を取得する撮影手段と、
    前記取得された画像から虹彩データを抽出してこの抽出された虹彩データと予め登録された虹彩データとを照合して前記個人を認識する認識手段と、
    を有することを特徴とする虹彩認証装置。
  12. 照射する光の光量は、ユーザが眩しさを感じない程度で最も明るい光量であることを特徴とする請求項11記載の虹彩認証装置。
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