JP2009188601A - プロジェクタ、およびカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】投影像の揺れを軽減しつつ、適切な明るさで投影するプロジェクタを提供する。
【解決手段】プロジェクタ10は、投影する像を生成するライトバルブ62と、振れ検出手段111と、振れ検出手段111からの検出信号に基づいて、ライトバルブ62に生成する像の位置を移動させる投影位置制御手段101と、投影位置制御手段101による像の移動量と、投影光学系61の光学特性とに基づいて、投影像の明るさを保つようにライトバルブ62に像を生成させる投影輝度制御手段101とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、プロジェクタ、およびプロジェクタを備えるカメラに関する。
プロジェクタの液晶表示素子に形成する光像の位置を該液晶表示素子上で移動させることにより、該プロジェクタの揺動によって生じる投影像の揺れを軽減する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2005−189733号公報
一般に、投影光学系の光軸から離れるほど投影像の明るさが低下する。上述した技術によって投影像の揺れを軽減させる場合、液晶表示素子上で光軸から離れた領域による投影像が暗くなることにより、投影像の一部が明るくなったり暗くなったりするという問題があった。
(1)請求項1に記載の発明によるプロジェクタは、投影する像を生成するライトバルブと、振れ検出手段と、振れ検出手段からの検出信号に基づいて、ライトバルブに生成する像の位置を移動させる投影位置制御手段と、投影位置制御手段による像の移動量と、投影光学系の光学特性とに基づいて、投影像の明るさを保つようにライトバルブに像を生成させる投影輝度制御手段とを備えることを特徴とする。
(2)請求項1に記載のプロジェクタにおいて、投影輝度制御手段は、投影位置制御手段によってライトバルブに生成する像の位置が移動されたことにより、ライトバルブにおいて投影光学系の光軸に対応する位置を含む所定領域の外に生成させる像について、所定領域内より輝度を高めるように生成させることもできる。
(3)請求項2に記載のプロジェクタにおいて、投影輝度制御手段は、所定領域を投影光学系のズーム位置ごとに異ならせることもできる。
(4)請求項2に記載のプロジェクタにおいて、投影輝度制御手段は、所定領域の外に生成させる像について、その輝度を段階的に高めるように生成させることもできる。
(5)請求項2に記載のプロジェクタにおいて、投影輝度制御手段は、投影位置制御手段によってライトバルブに生成する像の位置が移動されたことにより、所定領域の外で輝度を高めるように生成させた像を所定領域の内に生成させる場合、その輝度を元に戻すように生成させることもできる。
(6)請求項6に記載の発明によるカメラは、請求項1〜5のいずれか一項に記載のプロジェクタを搭載することを特徴とする。
本発明によれば、投影像の揺れを軽減しつつ、適切な明るさで投影できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態によるプロジェクタ付き電子カメラ10の前面を含む斜視図である。図1において、電子カメラ10の前面には、撮影レンズ71と、プロジェクタの投影レンズ61と、フラッシュ光源部21とが配設されている。電子カメラ10の上面には、レリーズボタン12と、プロジェクタボタン14とが配設されている。レリーズボタン12は、電子カメラ10に撮影を指示するための操作部材である。プロジェクタボタン14は、電子カメラ10に投影モードへの切替、および投影モードにおける投影オン/オフを指示するための操作部材である。
図2は、図1の電子カメラの後面を含む斜視図である。図2において、電子カメラ10の背面には、液晶モニタ108と、ズームボタン11aおよび11bと、切替ボタン15と、モードボタン16と、メニューボタン17と、削除ボタン18と、OKボタン20およびダイヤル19とが設けられている。リング状に構成されたダイヤル19は、回転操作に応じた回転操作信号と、押下操作に応じた押下位置信号とを発生する。OKボタン20の配設位置は、ダイヤル19の中央部である。ダイヤル19およびOKボタン20は、電子カメラ10に各種設定を指示するための操作部材である。
ズームスイッチ11a,11bは、電子カメラ10にズームダウンまたはズームアップを指示するための操作部材である。切替ボタン15は、撮影を行う撮影モードと、撮影画像の再生表示を行う再生モードとの切替を電子カメラ10に指示するための操作部材である。モードボタン16は、モード選択画面を液晶モニタ108に表示させるための操作部材である。メニューボタン17は、メニュー選択画面を液晶モニタ108に表示させるための操作部材である。削除ボタン18は、電子カメラ10に画像ファイルの削除を指示するための操作部材である。
図3は、図1の電子カメラ10の回路構成を説明するブロック図である。図3において、電子カメラ10は、CPU101と、メモリ102と、マイク105と、外部インターフェース回路106と、電源回路107と、液晶モニタ108と、操作部材109と、スピーカー110と、プロジェクタモジュール60と、カメラモジュール70とを備え、着脱自在のバッテリー103およびメモリカード104が実装されている。
プロジェクタモジュール60およびカメラモジュール70は、図1に示すように、投影光学系(投影レンズ61)と撮影光学系(撮影レンズ71)の開口とが共通の面に配設されている。
CPU101は、制御プログラムに基づいて、電子カメラ10を構成する各部から入力される信号を用いて所定の演算を行うなどして、電子カメラ10の各部に対する制御信号を送出することにより、カメラ動作およびプロジェクタ動作をそれぞれ制御する。なお、制御プログラムは、CPU101内の不揮発性メモリ101aに格納されている。
メモリ102はCPU101の作業用メモリとして使用される。メモリカード104は不揮発性メモリによって構成される。メモリカード104は、CPU101の指示により、たとえば、カメラモジュール70から出力される画像データや、外部インターフェース回路106を介して外部機器から入力される映像・音声データなどのデータの書き込み、保存および読み出しが可能である。
マイク105は、集音した音声を電気信号に変換してCPU101へ送出する。音声信号は、録音時にメモリカード104に記録される。外部インターフェース回路106は、CPU101の指示により不図示のクレードル、もしくはクレードルに接続されている外部機器との間でデータを送受信する。送受信するデータは、映像・音声データや、電子カメラ10に対する制御信号である。外部インターフェース回路106には、電源ラインも含まれている。
スピーカー110は、CPU101から出力された音声信号による音声を再生する。操作部材109は、上述した操作ボタンなどを含み、各操作ボタンに対応する操作信号をCPU101へ送出する。
バッテリー103は充電可能な二次電池によって構成される。電源回路107はDC/DC変換回路、充電回路、および電圧検出回路を含み、バッテリー103の電圧を電子カメラ10内の各部で必要な電圧に変換する。電源回路107はさらに、バッテリー103の電圧が低く、残容量が低下している場合には外部インターフェース回路106を介して供給される充電用電流でバッテリー103を充電する。
液晶モニタ108は、CPU101の指示により画像やテキストなどの情報を表示する。フラッシュ光源部21は、撮影モード時にCPU101からの指示に応じて所定光量の光を発する。振れセンサ111は、たとえば角速度センサによって構成される。振れセンサ111はピッチ方向およびヨー方向に生じた角速度を検出し、検出信号をCPU101へ送出する。
<カメラモジュール>
カメラモジュール70は、撮影レンズ群(撮影光学系)71と、イメージセンサ72と、レンズ駆動回路73と、撮影制御回路74とを含む。イメージセンサ72には、CCDやCMOS撮像素子などが用いられる。撮影制御回路74は、CPU101からの指示によりイメージセンサ72およびレンズ駆動回路73を駆動制御するとともに、イメージセンサ72から出力される画像信号に対して所定の画像処理を行う。画像処理は、ホワイトバランス処理やガンマ処理などである。
撮影レンズ群71は、ズーム調節用のズームレンズ、フォーカス調節用のフォーカスレンズ、および振れ補正用の防振レンズを含み、イメージセンサ72の撮像面上に被写体像を結像させる。図3においては、撮影レンズ群71を単レンズとして図示している。撮影制御回路74は、撮影開始指示に応じてイメージセンサ72に撮像を開始させ、撮像終了後にイメージセンサ72から画像信号を読出し、上記画像処理を施した上で画像データとしてCPU101へ送出する。
(手ブレによる影響の抑制)
CPU101は、振れセンサ111からの角速度検出信号に基づいて、電子カメラ10の揺動(いわゆる手ブレ)に起因して生じるイメージセンサ72上における被写体像の揺れを抑制するために必要な防振レンズの駆動量を演算し、その駆動量および駆動方向を示す防振レンズ駆動情報を撮影制御回路74へ送信する。
レンズ駆動回路73は、撮影制御回路74が防振レンズ駆動情報に基づいて出力するレンズ駆動信号に応じて、撮影レンズ群71を構成する防振レンズを光軸と直交する方向に進退駆動する。レンズ駆動回路73によって防振レンズが駆動されることにより、イメージセンサ72上の被写体像の揺れが軽減される。
(フォーカス調節、ズーム調節)
また、レンズ駆動回路73は、撮影制御回路74から出力されるフォーカス調節信号に基づいて、フォーカスレンズを光軸方向に進退駆動する。さらにまた、レンズ駆動回路73は、撮影制御回路74から出力されるズーム調節信号に基づいて、撮影レンズ群71を構成するズームレンズを光軸方向(テレ側もしくはワイド側)へ進退駆動する。フォーカス調節量およびズーム調節量は、CPU101から撮影制御回路74へ指示される。
<プロジェクタモジュール>
プロジェクタモジュール60は、投影レンズ群(投影光学系)61と、液晶パネル62と、LED光源63と、投射制御回路64と、レンズ駆動回路65とを含む。投射制御回路64は、CPU101から出力される投影指示に応じてLED光源63に駆動電流を供給する。LED光源63は、供給された電流に応じた明るさで液晶パネル62を照明する。
投射制御回路64はさらに、CPU101から送出される画像データに応じて液晶パネル駆動信号を生成し、生成した駆動信号で液晶パネル62を駆動する。具体的には、液晶層に対して画像データに応じた電圧を画素ごとに印加する。電圧が印加された液晶層は液晶分子の配列が変わり、当該液晶層の光の透過率が変化する。このように、画像データに応じてLED光源63からの光を変調することにより、液晶パネル62が光像を生成する。
投影レンズ群61は、ズーム調節用のズームレンズ、およびフォーカス調節用のフォーカスレンズを含み、液晶パネル62から射出される光像をスクリーンなどへ向けて投射する。図3においては、投影レンズ群61を単レンズとして図示している。
(フォーカス調節、ズーム調節)
レンズ駆動回路65は、投射制御回路64から出力されるフォーカス調節信号に基づいて、フォーカスレンズを光軸方向へ進退駆動する。レンズ駆動回路65はさらに、投射制御回路64から出力されるズーム調節信号に基づいて、ズームレンズを光軸方向へ進退駆動する。フォーカス調節量およびズーム調節量は、CPU101から投射制御回路64へ指示される。
(手ブレによる影響の抑制)
CPU101は、振れセンサ111からの角速度検出信号に基づいて、電子カメラ10の揺動(いわゆる手ブレ)に起因して生じるスクリーン上における投影像の揺れを抑制するために必要な画像シフト量を演算する。CPU101は、演算したシフト量およびシフト方向を示す画像シフト情報に基づいて、投影像のデータをメモリ102上でシフトさせ、シフト処理後の画像データを投射制御回路64へ送出する。メモリ102上におけるシフト量およびシフト方向は、後述する液晶パネル62上における光像のシフト量、シフト方向に対応する。
投射制御回路64がCPU101から新たに入力された画像データに基づいて液晶パネル62に光像を生成すると、上記メモリ102上においてなされたシフト量およびシフト方向に対応して液晶パネル62に生成される光像の位置がシフトする。これにより、揺動によって投影レンズ群61の光軸が変化(向きが変動)して生じる投射像の移動をキャンセルするように、スクリーン上に投影される画像や文字が移動し、投影像の揺れが軽減される。
(投影像の歪み補正)
CPU101はさらに、投影像を台形状から長方形状に補正するために画像処理による電気的なキーストン補正を施す。CPU101内の不揮発性メモリ101aには、あらかじめ投影像を長方形状に補正するための補正情報が記憶されている。CPU101は、上記光軸の変化量に応じて不揮発性メモリ101aから補正情報を読み出し、読み出した補正情報に基づいて投影像のデータに対するキーストン補正処理をメモリ102上で施し、キーストン補正処理後の画像データを投射制御回路64へ送出する。CPU101は、光軸の変化量が小さい(たとえば、光軸がスクリーンの略中央へ向いている場合)ほどキーストン補正量を小さくし、光軸の変化量が大きい(たとえば、光軸がスクリーンの略中央から外れている場合)ほどキーストン補正量を大きくする。
(投影ソース:source)
プロジェクタモジュール60は、再生モード時に、CPU101の指示により下記ソース1.またはソース2.のいずれかによるコンテンツを投影および再生する。CPU101は、操作部材109からソース切替え操作信号が入力されるごとに、投影画像をソース1.→2.→1.…の順に切替えるように、各画像に対応する画像データをプロジェクタモジュール60へ送出する。
ソース1.メモリカード104から読出したデータによる再生画像
ソース2.外部インターフェース回路106から入力されたデータによる再生画像
CPU101は、上記ソース1.に対応する画像を投影する場合、記録日時が最も新しい(記録されている画像データの中で最後に撮影されたもの)画像データをメモリカード104から順に読出し、読出した画像データをプロジェクタモジュール60へ送出する。また、上記コンテンツのデータとしてテキストデータが選択された場合は、テキスト画面を投影するためのデータをプロジェクタモジュール60へ送出する。
(投影モードのメイン処理)
本実施形態は、投影モード時に行う動作に特徴を有するので、以下はこの点を中心に説明する。図4は、CPU101が行う投影処理の流れを説明するフローチャートである。CPU101は、撮影モード時または再生モード時に操作部材を構成するプロジェクタボタン14から操作信号が入力されると、プロジェクタモジュール60を起動させるとともに、図4の処理を行うプログラムを起動する。ユーザーは、電子カメラ10の投影レンズ61をスクリーン側へ向けて、たとえば電子カメラ10を手で持って、プロジェクタボタン14を操作する。
CPU101は、図4の処理を実行中に、図5に例示するブレ検出処理を並列して行うように構成されている。図4のステップS11において、CPU101はブレ補正処理(図6)を行ってステップS14へ進む。ブレ補正処理の詳細については後述する。ステップS12において、CPU101は、ブレ補正処理(図6)後の新たな画像データを投射制御回路64へ送り、画像の投影を指示してステップS13へ進む。投射制御回路64が新たな画像データに基づいて液晶パネル62に光像を形成することにより、スクリーン210上に投影される投影像の揺れが軽減される。
ステップS13において、CPU101はオフ操作されたか否かを判定する。CPU101は、プロジェクタボタン14から操作信号が再度入力されると、ステップS13を肯定判定してステップS14へ進む。CPU101は、プロジェクタボタン14から操作信号が入力されない場合にはステップS13を否定判定し、ステップS11へ戻る。
ステップS14において、CPU101は、プロジェクタモジュール60による投影を停止させて、図4の処理を終了する。
(ブレ検出処理)
ブレ検出処理の詳細について、図5に例示するフローチャートを参照して説明する。図5のステップS21において、CPU101は、振れセンサ111から角速度検出信号を読み出してステップS22へ進む。ステップS22において、CPU101は、角速度検出信号に基づいて、プロジェクタモジュール60による投射光軸の変化量を算出してステップS21へ戻り、上記処理を繰り返す。
(ブレ補正処理)
ブレ補正処理の詳細について、図6に例示するフローチャートを参照して説明する。図6のステップS31において、CPU101は、ブレ検出処理(図5)によって算出されている投射光軸の変化量に応じて、画像出力位置を補正するための画像シフト量およびシフト方向を演算してステップS32へ進む。
図7は、電子カメラ10による投影場面を例示する図である。図7において、プロジェクタモジュール60がスクリーン210へ向けて画像などを投影する。プロジェクタモジュール60による最大投影領域200は、液晶パネル62の有効画素領域の全域を使用した場合の投影範囲に相当する。本実施形態では、有効画素領域から周囲の所定領域を除外した画素領域を使用する。この画素領域を使用した場合の投影範囲が投影領域201に相当する。
図8は、液晶パネル62の有効画素領域200P(横800画素×縦600画素)と、本実施形態で使用する画素領域201P(横400画素×縦300画素)とを説明する図である。図8において、点Oは投射光軸に対応する位置を表す。ブレ補正処理(図6)を行う前の点Oは、画素領域201Pの中央と合致する。画素領域201Pの外側の暗い部分は、手ブレによる影響を抑制するために、液晶パネル62上において光像をシフトするためのシフト代に対応する。つまり、ブレ補正処理(図6)を行う場合のCPU101は、液晶パネル62上において光像をシフトさせるため、有効画素領域200Pの範囲内で画素領域201をシフトする。上述したステップS22で算出する投射光軸の変化量は、画素領域201のシフト量に対応する。
図9は、ブレ補正処理(図6)後の液晶パネル62の有効画素領域200P(横800画素×縦600画素)と、画素領域201Pとを説明する図である。図9において、点Oは投射光軸に対応する位置を表し、点Oはブレ補正処理(図6)後の画素領域201Pの中央位置を表す。図9の場合、投射光軸(すなわち、対応する点O)の右上方への変化量Δhをキャンセルするように、画素領域201Pが左下方へΔhシフトされる。これにより、スクリーン210上における投影像201の投影位置は、投射光軸が変化する前とほぼ同位置に制御される。
一般に、図9に例示したように液晶パネル62上において光像をシフトさせるだけでは、その投影像が台形状に歪む。具体的には、投射光軸(すなわち、対応する点O)が上方へ変化した場合、投影像の下辺側の横方向の長さが上辺側の長さより短くなる。反対に、投射光軸(すなわち、対応する点O)が下方へ変化した場合、投影像の上辺側の横方向の長さが下辺側の長さより短くなる。
そこでCPU101は、図6のステップS32において、ブレ検出処理(図5)によって算出されている投射光軸の変化量に応じて、画像の歪みを補正するための補正情報を不揮発性メモリ101aから読み出し、読み出した補正情報に基づいて投影像のデータに対するキーストン補正処理をメモリ102上で施してステップS33へ進む。図9において画素領域201の下辺側の横方向の長さが上辺側より長いのは、キーストン補正を行ったためである。
図6のステップS33において、CPU101は、ステップS31において演算した画像シフト量およびシフト方向による補正後の画像出力位置と、投影レンズ群61の特性(具体的には、周辺部で光量が低下する周辺減光特性)とに応じて投影像のデータに対する輝度補正処理を施してステップS31へ戻る。
図8および図9において、破線で示す所定の領域Cは、投射光軸に対応する位置を含む領域である。そして、領域Cの輪郭は輝度補正するか否かを分ける境界を表す。この領域Cを示す情報は、投影レンズ群61のズーム倍率(ズームレンズのズーム位置)ごとのテーブルデータとしてあらかじめCPU101内の不揮発性メモリ101aに格納されている。CPU101は、液晶パネル62上において光像をシフトすることによって画素領域201Pが領域Cの外へ外れる場合、領域Cから外れた全ての画素データについて、領域C内より輝度を高めるように輝度補正する。ライトバルブを液晶パネル62で構成する場合には、図9において斜線部に含まれる全画素について、それぞれ光の透過率を高めるように画像データを補正する。透過率を高める幅は、周辺部で低下する光量を補うために必要な値とする。この値は、あらかじめ不揮発性メモリ101aに記憶されている。
CPU101は、液晶パネル62上において光像をシフトすることによって画素領域201Pが領域Cの中に含まれることになる場合、それまで領域Cの外に外れていた画素データであって、輝度を高めるように輝度補正していた画素データについて、それぞれ光の透過率を元に戻すように画像データを補正する。これにより、輝度補正前の輝度に戻る。
以上説明した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)ブレ補正(図6)を行うので、電子カメラ10の揺動で投影像が動くことによって観察者が抱く不快感を軽減できる。
(2)ライトバルブとして用いる液晶パネル62の有効画素領域から周囲の所定領域を除外して使用するようにした。これにより、手ブレによる影響を抑制するために液晶パネル62上において光像をシフトするためのシフト代を確保できる。
(3)ブレ検出処理(図5)によって算出されている投射光軸の変化量に応じて、投影像のデータに対するキーストン補正処理を行うようにした。これにより、液晶パネル62上において光像をシフトさせることによって投影像が台形状に歪む場合でも、スクリーン上で長方形状の投影像が得られるように補正できる。
(4)液晶パネル62上において上記光像をシフトすることによって画素領域201Pが領域Cの外へ外れる場合に、外れる領域に含まれる画素データの輝度を高めるように輝度補正した。これにより、液晶パネル62上での光像のシフト処理に起因して投影像が明るくなったり暗くなったりすることがなく、ブレ補正処理中の投影像の明るさが保たれるので、観察者が不快感を抱くことがない。
(5)輝度補正するか否かを分ける境界を表す領域Cの情報を、投影レンズ群61のズーム倍率(ズームレンズのズーム位置)ごとのテーブルデータとして不揮発性メモリ101aに記憶させるようにした。これにより、輝度補正するか否かを分ける境界をズーム位置ごとに異ならせることが可能になり、ズーム位置を変えた場合にも適切に輝度補正を行うことができる。
(6)カメラモジュール70側の防振レンズの駆動量を演算するために用いる振れセンサ111からの検出信号を用いて、プロジェクタモジュール60側で必要な光学像のシフト量を演算した。振れセンサを兼用することにより、振れセンサを二組備える場合に比べてコストを低減できる。
(変形例1)
領域Cの輪郭を境界として輝度補正を一段階で行うようにしたが、境界を複数に分けて段階的に行ってもよい。この場合、投射光軸に対応する点Oからの距離に応じて、点Oから離れている画素ほど輝度を徐々に高めるように輝度補正する。
(変形例2)
キーストン補正量の決定を、カメラモジュール70で取得された投影像の形状に応じて決定してもよい。この場合のカメラモジュール70は、スクリーン210上の投影範囲201を含む被写体像を撮像する。CPU101は、カメラモジュール70で取得された画像に含まれる投影範囲201の上辺と下辺との長さの比を略1:1にするように、キーストン補正量を決定する。
(変形例3)
液晶パネル62上において光像をシフトさせるシフト量、シフト方向を、カメラモジュール70で取得された投影像の位置に応じて決定してもよい。この場合のカメラモジュール70は、スクリーン210上の投影範囲201を含む被写体像を撮像する。CPU101は、カメラモジュール70で取得された画像に含まれる投影範囲201が上方へ変化した場合、その変化量に応じたシフト量を決定し、シフト方向を上方に決定する。反対に、カメラモジュール70で取得された画像に含まれる投影範囲201が下方へ変化した場合、その変化量に応じたシフト量を決定し、シフト方向を下方に決定する。
(変形例4)
画素領域201Pのサイズは、上述した横400画素×縦300画素に限らず、たとえば横640画素×縦480画素などの異なる画像サイズにしてもよい。
(変形例5)
ライトバルブとして用いる液晶パネル62について、透過型液晶パネルを例に説明したが、反射型液晶パネルを用いて構成してもよい。
(変形例6)
ライトバルブとして液晶パネルを用いる代わりに、画素に対応して複数の微小ミラーを有する光学素子を用いる場合にも本発明を適用できる。また、微小ミラーをMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて走査することによって光像を生成する走査型のミラー装置を用いる場合にも本発明を適用できる。
(変形例7)
以上の説明では、カメラモジュール70およびプロジェクタモジュール60を備える電子カメラ10を例に説明したが、カメラモジュール70を有していないプロジェクタにも本発明を適用してよい。
以上の説明はあくまで一例であり、上記の実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
本発明の一実施の形態によるプロジェクタ付き電子カメラの前面を含む斜視図である。 図1の電子カメラの後面を含む斜視図である。 電子カメラの回路構成を説明するブロック図である。 CPUが実行する投影処理の流れを説明するフローチャートである。 ブレ検出処理の流れを説明するフローチャートである。 ブレ補正処理の流れを説明するフローチャートである。 電子カメラによる投影場面を例示する図である。 液晶パネルの有効画素領域と、使用する画素領域とを説明する図である。 ブレ補正処理後の液晶パネルの有効画素領域と、使用する画素領域とを説明する図である。
符号の説明
10…プロジェクタ付き電子カメラ
60…プロジェクタモジュール
62…液晶パネル
70…カメラモジュール
101…CPU
111…振れセンサ
108…液晶モニタ

Claims (6)

  1. 投影する像を生成するライトバルブと、
    振れ検出手段と、
    前記振れ検出手段からの検出信号に基づいて、前記ライトバルブに生成する像の位置を移動させる投影位置制御手段と、
    前記投影位置制御手段による前記像の移動量と、投影光学系の光学特性とに基づいて、投影像の明るさを保つように前記ライトバルブに像を生成させる投影輝度制御手段とを備えることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記投影輝度制御手段は、前記投影位置制御手段によって前記ライトバルブに生成する像の位置が移動されたことにより、前記ライトバルブにおいて前記投影光学系の光軸に対応する位置を含む所定領域の外に生成させる像について、前記所定領域内より輝度を高めるように生成させることを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記投影輝度制御手段は、前記所定領域を前記投影光学系のズーム位置ごとに異ならせることを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記投影輝度制御手段は、前記所定領域の外に生成させる像について、その輝度を段階的に高めるように生成させることを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記投影輝度制御手段は、前記投影位置制御手段によって前記ライトバルブに生成する像の位置が移動されたことにより、前記所定領域の外で前記輝度を高めるように生成させた像を前記所定領域の内に生成させる場合、その輝度を元に戻すように生成させることを特徴とするプロジェクタ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のプロジェクタを搭載することを特徴とするカメラ。
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