JP2009187744A - 電線ヒューズ及び電線ヒューズに対する低圧引込線の装着方法 - Google Patents

電線ヒューズ及び電線ヒューズに対する低圧引込線の装着方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電線ヒューズに低圧引込線となるリード線を装着するに際して、リード線の被覆を剥いてその芯線を露出させる作業を不要とする。絶縁筒から端子カバーを取り外すことなく、かつ、端子カバーに損傷を与えることなく、圧縮端子を圧縮してリード線を本止めする。
【解決手段】絶縁筒102内から引き出された圧縮端子104を覆う端子カバー106の先端側を変形させて圧縮端子104の先端部を露出させ(b参照)、その状態でリード線201の芯線202を圧縮端子104に挿入する動作に応じて圧縮端子104の先端のカッタ121で被覆203を切断し(c参照)、変形させた端子カバー106を元に戻して切断された被覆203と共に圧縮端子104を覆いリード線201を仮止めし(d参照)、端子カバー106の根元側を変形させて露出した圧縮端子104を圧縮して当該リード線201を本止めし、その後、変形させた端子カバー106を元に戻す(f参照)。
【選択図】図7

Description

本発明は、低圧配電線路より分岐して電力需要者の設備に至る低圧引込線に介在接続される電線ヒューズ、及び、その電線ヒューズに対する低圧引込線の装着方法に関する。
一般家庭等の電力需要者の設備、例えば家屋には、低圧配電線路より分岐させた低圧引込線で引き込んで電力を供給するようにしている。このような低圧引込線には、短絡や過電流保護の目的で、電線ヒューズが介在して接続されている。電線ヒューズは、例えば特許文献1に示されているように、絶縁筒内に封入されたヒューズエレメントの両端に一対の圧縮端子(特許文献1では端子)を接続させ、これらの圧縮端子を絶縁筒から引き出し、端子カバー(特許文献1で保護キャップ)で覆った構造を有している。圧縮端子には低圧引込線のリード線が装着される。
図10(a)〜(e)は、従来の一例として、圧縮端子に対するリード線の装着工程を示す正面図である。電線ヒューズ11は、図示しないヒューズエレメントを絶縁筒12の内部に封入している。絶縁筒12の両端からは、ヒューズエレメントにそれぞれ接続された一対の圧縮端子13が引き出されている(図10(c)、(d)参照)。これらの圧縮端子13は、端子カバー14で覆われている。
電線ヒューズ11にリード線15を装着するには(図10(a)参照)、リード線15の被覆16を剥いて芯線17を露出させる(図10(b)参照)。そして、絶縁筒12から端子カバー14を取り外してリード線15を挿通させ(図10(c)参照)、この状態でリード線15の芯線17を圧縮端子13に挿入する(図10(d)参照)。この状態で芯線17が挿入された圧縮端子13を圧縮ペンチ(図示せず)で圧縮してつぶし、圧縮端子13に芯線17を固定する。この際、圧縮ペンチで圧縮端子13をつぶす本止めに先立ち、一般的なペンチ(図示せず)で圧縮端子13をつぶして仮止めしておく必要がある。そして、図10(e)に示すように、端子カバー14を元の状態に戻すことで、電線ヒューズ11に対するリード線15の装着が完了する。
なお、特許文献2には、端子カバー(特許文献2では被覆)を硬質な絶縁材料によって形成し、その先端部を軟質の抜け止め栓で閉塞するようにした発明が記載さている。抜け止め栓は、リード線の芯線を挿入したときに突き破られ、その突き破られた部分が元に戻ろうとする反作用の力を芯線に加え、仮止めの役目を果たす(以上、段落0011参照)。
特開平07−182964号公報 特開平08−064108号公報
電線ヒューズに低圧引込線となるリード線を装着するに際しては、リード線の被覆を剥いてその芯線を露出させる作業が不可欠である。この作業に際しては、ナイフ等の刃物を使用しなければならないことから、慎重な作業が求められ、時間がかかる上に作業者に対する作業負担が大きいという問題がある。
また、図10(a)〜(e)に例示した圧縮端子13に対するリード線15の装着作業に際しては、絶縁筒12から端子カバー14を一旦取り外してリード線15の側に装着しておく必要がある(図10(c)参照)。この際、端子カバー14をリード線15に装着し忘れてしまうことがあり、この場合には、リード線15を装着した圧縮端子13の部分に別途のテーピング等による絶縁のための方策が要求されてしまう。また、圧縮ペンチで圧縮端子13をつぶす本止めに先立ち、一般的なペンチ(図示せず)で圧縮端子13をつぶして仮止めをしなければならないため、作業工程が多くなる。この点、特許文献2に記載されている電線ヒューズではそれらの問題が生じない反面、端子カバーごと圧縮端子を圧縮するので(段落0014、図7参照)、端子カバーが損傷して絶縁という目的を果たし得なくなることが予想される。
本発明の目的は、電線ヒューズに低圧引込線となるリード線を装着するに際して、リード線の被覆を剥いてその芯線を露出させる作業を不要とすることである。
本発明の別の目的は、絶縁筒から端子カバーを取り外すことなく、また、圧縮端子をペンチでつぶすというようなリード線の仮止め作業を要することなく、しかも、端子カバーに損傷を与えることなく、圧縮端子にリード線を装着できるようにすることである。
本発明の電線ヒューズは、絶縁筒と、前記絶縁筒内に封入されたヒューズエレメントと、前記ヒューズエレメントの両端にそれぞれ接続されて前記絶縁筒内から引き出され、低圧引込線である被覆付きリード線の芯線の挿入を許容する中空構造を有する一対の圧縮端子と、前記圧縮端子を覆い、その根元部分及び先端部分の双方を変形によって露出自在とする端子カバーと、前記端子カバーに覆われた前記圧縮端子の先端に設けられ、前記圧縮端子に対する前記リード線の芯線の挿入動作に応じて前記被覆が当接する位置に刃部を有し、当該芯線の挿入動作に応じて前記被覆を切断するカッタと、を備える。
別の面から見た本発明の電線ヒューズは、絶縁筒と、前記絶縁筒内に封入されたヒューズエレメントと、前記ヒューズエレメントの両端にそれぞれ接続されて前記絶縁筒内から引き出され、低圧引込線である被覆付きリード線の芯線の挿入を許容する中空構造を有する一対の圧縮端子と、前記圧縮端子の先端に設けられ、前記圧縮端子に対する前記リード線の芯線の挿入動作に応じて前記被覆が当接する位置に刃部を有し、当該芯線の挿入動作に応じて前記被覆を切断するカッタと、前記圧縮端子の先端部分にこの圧縮端子との間に空隙を形成して覆い、その根元部分を変形によって露出自在とする端子カバーと、を備える。
本発明の電線ヒューズに対する低圧引込線の装着方法は、絶縁筒内に封入されたヒューズエレメントの端部に接続されて前記絶縁筒内から引き出された中空構造を有する圧縮端子を覆う端子カバーの先端側を変形させて前記圧縮端子の先端部を露出させる工程と、前記先端部が露出した圧縮端子に対して、低圧引込線である被覆付きリード線の芯線を挿入し、その挿入動作に応じて前記被覆が当接する前記圧縮端子の先端に設けられた刃部を有するカッタによって前記被覆を切断する工程と、前記端子カバーの変形させた先端側を元に戻すことによって前記切断された被覆と共に前記圧縮端子を覆い前記リード線を仮止めする工程と、前記端子カバーの根元側を変形させて前記リード線が仮止めされた前記圧縮端子を圧縮して当該リード線を本止めする工程と、前記端子カバーの変形させた根元側を元に戻すことによって前記圧縮端子を覆う工程と、を備える。
別の面から見た本発明の電線ヒューズに対する低圧引込線の装着方法は、絶縁筒内に封入されたヒューズエレメントの端部に接続されて前記絶縁筒内から引き出された中空構造を有する圧縮端子に対して、低圧引込線である被覆付きリード線の芯線を挿入し、その挿入動作に応じて前記被覆が当接する前記圧縮端子の先端に設けられた刃部を有するカッタによって前記被覆を切断する工程と、前記被覆を切断する過程において、前記圧縮端子を覆う端子カバーと当該圧縮端子との間に形成されている空隙に前記切断された被覆を圧縮状態で収納して前記リード線を仮止めする工程と、前記端子カバーの根元側を変形させて前記リード線が仮止めされた前記圧縮端子を圧縮して当該リード線を本止めする工程と、前記端子カバーの変形させた根元側を元に戻すことによって前記圧縮端子を覆う工程と、を備える。
本発明によれば、圧縮端子に対する低圧引込線となるリード線の挿入動作に応じて圧縮端子の先端に設けられているカッタの刃部で被覆を切断するようにしたので、電線ヒューズにリード線を装着するに際して、リード線の被覆を剥いてその芯線を露出させる作業を不要とすることができる。また、切断された被覆と共に圧縮端子を端子カバーの先端側で覆いリード線を仮止めするようにし、また、端子カバーの根元側を変形させてリード線が仮止めされた圧縮端子を圧縮し当該リード線を本止めするようにしたので、絶縁筒から端子カバーを取り外すことなく、また、圧縮端子をペンチでつぶすというようなリード線の仮止め作業を要することなく、しかも、端子カバーに損傷を与えることなく、圧縮端子にリード線を装着することができる。
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図7に基づいて説明する。
図1は、電線ヒューズ101の正面図である。電線ヒューズ101は、絶縁筒102の内部にヒューズエレメント103(図2参照)を封入し、ヒューズエレメント103の両端にそれぞれ接続した導電性を有する一対の圧縮端子104(104a、104b)を絶縁筒102の内部から外部に引き出して構成されている。絶縁筒102の両端には一対の保護キャップ105(105a、105b)が取り付けられ、圧縮端子104(104a、104b)はそれらの保護キャップ105(105a、105b)から突出している。一対の圧縮端子104(104a、104b)は、それぞれ一対の端子カバー106(106a、106b)で覆われている。これらの端子カバー106(106a、106b)は、それぞれ保護キャップ105(105a、105b)に取り付けられている。
図2は、低圧引込線であるリード線201が装着された状態の電線ヒューズ101の縦断正面図である。絶縁筒102は、透明部材によって形成された筒状の内筒107と外筒108との二重構造を有している。これらの内筒107と外筒108との両端領域には、それらの内筒107と外筒108との間に介在させて、透明部材によって形成されている一対の中間筒109が設けられている。これらの中間筒109によって、内筒107と外筒108とは圧入固定された状態に維持されている。
ヒューズエレメント103は、内筒107の内部に気密に封入された一対の可溶体110(110a、110b)を主体に構成されている。つまり、内筒107の内部中央部分には、導電性を有する仕切ピン111を保持する仕切板112が設けられている。この仕切板112は、内筒107の内壁に接触し、内筒107の内部を二つの部屋に仕切っている。こうして仕切られた二つの部屋には、それぞれ仕切ピン111に一端を保持されて導通状態に維持されている一対の可溶体110(110a、110b)が配置されている。これらの可溶体110(110a、110b)のもう一方の端部は、それぞれ一対の圧縮端子104(104a、104b)に導通接続されている。その構造を次に説明する。
内筒107の一端側は、一部開口してこの開口部分に一方の圧縮端子104aが貫通状態で取り付けられている。この一方の圧縮端子104aは、パイプ形状に形成された導電部材であり、その内部には内筒107の内部に位置する可溶体ピン113が圧入されている。可溶体ピン113も導電性部材によって形成されている。一端が仕切ピン111に保持された一方の可溶体110aの端部は、その可溶体ピン113に接続されて保持されている。これにより、その一方の可溶体110aは、内筒107の内部で仕切ピン111と可溶体ピン113との間に保持され、仕切板112によって仕切られた内筒107の内部の一方の部屋に気密に封入されている。
一方の圧縮端子104aは、フランジ114aを有している。その一方の圧縮端子104aが取り付けられている内筒107の一側端には、フランジ114aを介して内キャップ115aが固定されている。これにより、フランジ114aが内筒107の一側端と内キャップ115(115a)との間に挟持され、内筒107の一側端に一方の圧縮端子104aが強固に固定されている。
内筒107のもう一方の端部側は、その全面が開口している。そして、その開口した内筒107のもう一方の端部には、栓体116が固定されている。栓体116は、一部開口しており、この開口部分にもう一方の圧縮端子104bが貫通状態で取り付けられている。このもう一方の圧縮端子104bは、先端側にのみ開口するパイプ形状に形成された導電部材によって形成されている。一端が仕切ピン111に保持されたもう一方の可溶体110bの端部は、圧縮端子104bに接続されて保持されている。これにより、そのもう一方の可溶体110bは、内筒107の内部で仕切ピン111と圧縮端子104bとの間に保持され、仕切板112によって仕切られた内筒107の内部のもう一方の部屋に気密に封入されている。そして、この仕切板112と栓体116とによって気密に形成されている部屋には、アーク放電を消滅させるための消弧剤117が充填されている。
もう一方の圧縮端子104bも、フランジ114bを有している。そのもう一方の圧縮端子104bが取り付けられている内筒107のもう一方の端部には、フランジ114bを介して内キャップ115bが固定されている。これにより、フランジ114bが栓体116と内キャップ115bとの間に挟持され、内筒107のもう一方の端部にもう一方の圧縮端子104bが強固に固定されている。
こうして、一方の圧縮端子104aともう一方の圧縮端子104bとは、可溶体ピン113と可溶体110aと仕切ピン111と可溶体110bとを介して導通状態に接続されている。そして、外筒108の両端には、それらの一対の圧縮端子104(104a、104b)を突出させた状態で、一対の保護キャップ105(105a、105b)が固定されている。これらの保護キャップ105(105a、105b)は、外筒108の両端の周面に突出形成されている外筒拡径部118に弾性変形して嵌合することで外筒108に固定されている。
また、保護キャップ105(105a、105b)には、圧縮端子104(104a、104b)の根元部分に位置させてキャップ拡径部119が形成されている。これらのキャップ拡径部119には、それぞれ端子カバー106(106a、106b)が嵌合して取り付けられている。これらの端子カバー106(106a、106b)は、例えばゴム等のような変形可能な柔軟部材によって形成されている。それ故、それらの端子カバー106(106a、106b)は、圧縮端子104(104a、104b)の根元部分及び先端部分の双方を変形によって露出自在とする。この場合の変形は、めくり、ずらしによる移動等の手法によって実現される。
更に、図2では、一方の圧縮端子104bに、低圧引込線である被覆付きリード線201の芯線202が装着された状態を示している。前述したように、一対の圧縮端子104(104a、104b)は、パイプ形状に形成されていることから、中空状となっている。そこで、圧縮端子104(104a、104b)の中空部分には、リード線201の芯線202が挿入される。ここでは、リード線201の芯線202が挿入される圧縮端子104(104a、104b)の中空部分を、芯線挿入孔120(120a、120b)と呼ぶ。図2中、一方の圧縮端子104bに芯線202が挿入されているリード線201の被覆203は、切断された状態で折り返されて一方の端子カバー106bに収納された状態となっている。被覆203において、切断されて折り返された部分は、分割片203aである。
図3は、圧縮端子104(104a、104b)の一例として、その先端部を示す斜視図である。一対の圧縮端子104(104a、104b)の先端面には、四つのカッタ121が設けられている。これらのカッタ121は、圧縮端子104(104a、104b)の内周面である芯線挿入孔120の側で最も高さが高く、圧縮端子104(104a、104b)の外周面に向かうに従い高さが低くなる傾斜形状をしている。傾斜部分は、刃部122となっている。このような刃部122は、圧縮端子104(104a、104b)に対してリード線201の芯線202が挿入される動作に応じて被覆203が当接する位置に配置されている。
図4は、圧縮端子104(104a、104b)に対する芯線202の挿入に伴い被覆203がカッタ121に切断されている状態を示す圧縮端子104(104a、104b)の先端部の縦断正面図である。圧縮端子104(104a、104b)の芯線挿入孔120にリード線201の芯線202が挿入されると、その挿入動作に応じてカッタ121の刃部122がリード線201の被覆203を切断する。切断された被覆203は、分割片203aを残している。
図5は、圧縮端子104(104a、104b)の別の一例として、その先端部を示す斜視図である。本例の圧縮端子104(104a、104b)では、カッタ121が圧縮端子104(104a、104b)の先端面ではなく、先端の周面に設けられている。圧縮端子104(104a、104b)の先端面はテーパ面123となっている。テーパ面123は、圧縮端子104(104a、104b)の内周面である芯線挿入孔120から外周面に向かうに従い高さが低くなる傾斜形状をしている。このようなテーパ面123の傾斜形状に沿って、カッタ121に形成されている刃部122が連続している。このような刃部122は、圧縮端子104(104a、104b)に対してリード線201の芯線202が挿入される動作に応じてテーパ面123を案内される被覆203が当接する位置に配置されている。
図6は、図5に示す圧縮端子104(104a、104b)に対する芯線202の挿入に伴い被覆203がカッタ121に切断されている状態を示す圧縮端子104(104a、104b)の先端部の縦断正面図である。圧縮端子104(104a、104b)の芯線挿入孔120にリード線201の芯線202が挿入されると、その挿入動作に応じてリード線201の被覆203がテーパ面123を案内され、テーパ面123に連続するカッタ121の刃部122がリード線201の被覆203を切断する。切断された被覆203は、分割片203aを残している。
図3及び図4に一例を示し、図5及び図6に別の一例を示したカッタ121は、一例として金属部材によって形成され、圧縮端子104(104a、104b)の先端面や先端周面に溶接や接着によって固定することができる。別の一例として、カッタ121は樹脂によって成形されており、圧縮端子104(104a、104b)の先端面や先端周面に接着によって固定することができる。
図7(a)〜(f)は、圧縮端子104に対するリード線201の装着工程を示す正面図である。図7(a)〜(f)に基づいて、圧縮端子104に対してリード線201を装着する方法について説明する。この場合、圧縮端子104(104a、104b)は単に圧縮端子104、保護キャップ105(105a、105b)は単に保護キャップ105、端子カバー106(106a、106b)は単に端子カバー106として図7に示して説明する。
図7(a)では、電線ヒューズ101とこの電線ヒューズ101の圧縮端子104に装着しようとする低圧引込線である被覆付きリード線201とを示している。
図7(b)に示すように、圧縮端子104を覆う端子カバー106の先端側を変形させて圧縮端子104の先端部を露出させる。この場合の変形は、一例として、端子カバー106の先端側を根元側にずらすことによってなされる。この際、端子カバー106は、ゴム等のような変形可能な柔軟部材によって形成されているので、これを変形させて圧縮端子104の先端部を露出させる作業を容易に行なうことができる。
ついで、図7(c)に示すように、先端部が露出した圧縮端子104に対して、リード線201の芯線202を挿入する(図4、図6参照)。この際、その挿入動作に応じて、リード線201の被覆203が当接する圧縮端子104の先端に設けられたカッタ121の刃部122(図3及び図4、図5及び図6参照)によって被覆203が切断される。カッタ121は、前述したように四つ設けられているので、被覆203は四分割されて切断され、四つの分割片203aを残す。
ついで、図7(d)に示すように、端子カバー106の変形させた先端側を元に戻す。これにより、圧縮端子104が切断された被覆203の分割片203aと共に戻されて端子カバー106に覆われる(図2も参照のこと)。すると、被覆203の分割片203aは端子カバー106に押さえ付けられたような状態となるため、リード線201が仮止めされる。
ついで、図7(e)に示すように、端子カバー106の根元側を変形させる。この場合の変形は、一例として、端子カバー106の根元側を先端側にずらすことによってなされる。この際、保護キャップ105に形成されているキャップ拡径部119に対する端子カバー106の嵌合を外す。この作業は、端子カバー106がゴム等の変形可能な柔軟部材によって形成されているため、容易に実施可能である。端子カバー106の根元側を変形させることにより、リード線201が仮止めされた圧縮端子104の根元側が露出する。そこで、この露出した圧縮端子104の根元側の部分を圧縮ペンチ(図示せず)で圧縮してつぶす。これにより、圧縮端子104に対してリード線201が本止めされる。この際、リード線201は既に仮止めされているので、本止めに先立って露出した圧縮端子104の根元側の部分を一般的なペンチ(図示せず)でつぶし仮止めする作業が不要である。
そして、図7(f)に示すように、端子カバー106の変形させた根元側を元に戻す。つまり、保護キャップ105に形成されているキャップ拡径部119に端子カバー106を再び嵌合させる。これにより、圧縮端子104が端子カバー106によって再び覆われた状態となる。こうして、圧縮端子104に対するリード線201の装着作業が完了する。
以上説明したように、圧縮端子104に対してリード線201を装着するに際して、圧縮端子104に対するリード線201の芯線202を挿入する動作に応じて圧縮端子104の先端に設けられているカッタ121の刃部122でリード線201の被覆203が切断される。これにより、電線ヒューズ101にリード線201を装着するに際して、リード線201の被覆203を剥いてその芯線202を露出させる作業を不要とすることができる。
また、本実施の形態では、切断された被覆203と共に圧縮端子104を端子カバー106で覆いリード線201を仮止めするようにし、また、端子カバー106の根元側を変形させてリード線201が仮止めされた圧縮端子104を圧縮し当該リード線201を本止めするようにした。これにより、圧縮端子104にリード線201を装着するに際して、絶縁筒102から端子カバー106を取り外すことなく作業を行なうことができ、また、圧縮端子104をペンチ(図示せず)でつぶすというようなリード線201の仮止め作業を不要とすることができる。しかも、端子カバー106ごと圧縮端子104を圧縮ペンチ(図示せず)で圧縮するわけでもないので、圧縮端子104にリード線201を装着するに際して、端子カバー106に損傷を与えることもない。
また、本実施の形態では、一例として、圧縮端子104の先端面から突出して形成されているカッタ121を用いている(図3及び図4参照)。この場合には、圧縮端子104に装着しようとするリード線201の先端部が最初にカッタ121に接触するため、リード線201の被覆203が容易に切断され、作業性が良好となる。
また、本実施の形態では、別の一例として、圧縮端子104の先端周面から突出して形成されているカッタ121を用いている(図5及び図6参照)。この場合には、圧縮端子104に装着しようとするリード線201の先端部が芯線挿入孔120に挿入され始めてからカッタ121に接触するため、リード線201の被覆203が確実な位置で切断され、作業性品質が良好となる。この場合、圧縮端子104の先端面をテーパ形状に形成しておけば、圧縮端子104に装着しようとするリード線201の先端部を芯線挿入孔120に挿入する作業の作業性を良好にすることができる。
なお、実施に際しては、図7(a)〜(f)に示す圧縮端子104に対するリード線201の装着工程を実現するための本実施の形態に特有な構造、例えば圧縮端子104の先端に設けたカッタ121や圧縮端子104を覆う端子カバー106の構造を、一対の圧縮端子104(104a、104b)のうちの一方にのみ設けても良い。この場合、一対の圧縮端子104(104a、104b)のうちのもう一方には、一例として、図10(a)〜(e)に示す圧縮端子(図10では圧縮端子13)に対するリード線(図10ではリード線15)の装着工程を実現するための従来構造を採用すればよい。
本発明の第2の実施の形態を図8及び図9に基づいて説明する。第1の実施の形態と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。
図8は、電線ヒューズ101が有する圧縮端子104及び端子カバー106の先端部分の縦断正面図である。本実施の形態の電線ヒューズ101は、第1の実施の形態の電線ヒューズ101における圧縮端子104に対するリード線201の装着工程中、図7(b)及び(d)に示す工程を不要とする。そのための構造として、電線ヒューズ101は、端子カバー106に工夫を凝らしている。つまり、一対の端子カバー106(106a、106b)の少なくとも一方には、圧縮端子104の先端部分をこの圧縮端子104との間に空隙Sを形成して覆う構造のものが用いられている。そして、この少なくとも一方の端子カバー106は、その先端部がラッパ形状に形成されている。
図9は、低圧引込線であるリード線201が装着された状態の圧縮端子104及び端子カバー106の先端部分の縦断正面図である。本実施の形態においては、圧縮端子104に対してリード線201を装着するに際して、端子カバー106の先端部にリード線201を差し込む。この際、端子カバー106の先端部はラッパ形状に形成されているので、リード線201を差し込む作業が容易である。挿入されたリード線201は、圧縮端子104の先端部に突き当たる。そこで、リード線201の被覆203が圧縮端子104の芯線挿入孔120に挿入されるように、更にリード線201を押し込む。このような圧縮端子104の芯線挿入孔120に対するリード線201における芯線202の挿入動作に応じて、リード線201の被覆203がカッタ121の刃部122切断される。そして、切断された被覆203の分割片203aは、圧縮端子104と端子カバー106との間に形成されている空隙Sに押し込められ、空隙Sに詰め込まれる。これにより、被覆203の分割片203aが端子カバー106に押さえ付けられたような状態となり、リード線201が仮止めされる。
その後のリード線201の本止めについては、第1の実施の形態の電線ヒューズ101の場合と同様の工程を経て実行される(図7(e)及び(f)参照)。
このように、本実施の形態によれば、第1の実施の形態の電線ヒューズ101における圧縮端子104に対するリード線201の装着工程中、図7(b)及び(d)に示す工程を不要とすることができる。したがって、電線ヒューズ101に対するリード線201の装着作業をより一層簡略化することができ、作業者の作業負担を軽減することができる。
本発明の第1の実施の形態を示す電線ヒューズの正面図である。 低圧引込線であるリード線が装着された状態の電線ヒューズの縦断正面図である。 圧縮端子の一例として、その先端部を示す斜視図である。 圧縮端子に対する芯線の挿入に伴い被覆がカッタに切断されている状態を示す圧縮端子の先端部の縦断正面図である。 圧縮端子の別の一例として、その先端部を示す斜視図である。 圧縮端子に対する芯線の挿入に伴い被覆がカッタに切断されている状態を示す圧縮端子の先端部の縦断正面図である。 (a)〜(f)は、圧縮端子に対するリード線の装着工程を示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す電線ヒューズが有する圧縮端子及び端子カバーの先端部分の縦断正面図である。 低圧引込線であるリード線が装着された状態の圧縮端子及び端子カバーの先端部分の縦断正面図である。 (a)〜(e)は、従来の一例として、圧縮端子に対するリード線の装着工程を示す正面図である。
符号の説明
102 絶縁筒
103 ヒューズエレメント
104(104a、104b) 圧縮端子
106(106a、106b) 端子カバー
121 カッタ
122 刃部
201 リード線
202 芯線
203 被覆
S 空隙

Claims (6)

  1. 絶縁筒と、
    前記絶縁筒内に封入されたヒューズエレメントと、
    前記ヒューズエレメントの両端にそれぞれ接続されて前記絶縁筒内から引き出され、低圧引込線である被覆付きリード線の芯線の挿入を許容する中空構造を有する一対の圧縮端子と、
    前記圧縮端子を覆い、その根元部分及び先端部分の双方を変形によって露出自在とする端子カバーと、
    前記端子カバーに覆われた前記圧縮端子の先端に設けられ、前記圧縮端子に対する前記リード線の芯線の挿入動作に応じて前記被覆が当接する位置に刃部を有し、当該芯線の挿入動作に応じて前記被覆を切断するカッタと、
    を備える電線ヒューズ。
  2. 絶縁筒と、
    前記絶縁筒内に封入されたヒューズエレメントと、
    前記ヒューズエレメントの両端にそれぞれ接続されて前記絶縁筒内から引き出され、低圧引込線である被覆付きリード線の芯線の挿入を許容する中空構造を有する一対の圧縮端子と、
    前記圧縮端子の先端に設けられ、前記圧縮端子に対する前記リード線の芯線の挿入動作に応じて前記被覆が当接する位置に刃部を有し、当該芯線の挿入動作に応じて前記被覆を切断するカッタと、
    前記圧縮端子の先端部分にこの圧縮端子との間に空隙を形成して覆い、その根元部分を変形によって露出自在とする端子カバーと、
    を備える電線ヒューズ。
  3. 前記カッタは、前記圧縮端子の先端面から突出して形成されている、請求項1又は2記載の電線ヒューズ。
  4. 前記カッタは、前記圧縮端子の先端周面から突出して形成されている、請求項1又は2記載の電線ヒューズ。
  5. 絶縁筒内に封入されたヒューズエレメントの端部に接続されて前記絶縁筒内から引き出された中空構造を有する圧縮端子を覆う端子カバーの先端側を変形させて前記圧縮端子の先端部を露出させる工程と、
    前記先端部が露出した圧縮端子に対して、低圧引込線である被覆付きリード線の芯線を挿入し、その挿入動作に応じて前記被覆が当接する前記圧縮端子の先端に設けられた刃部を有するカッタによって前記被覆を切断する工程と、
    前記端子カバーの変形させた先端側を元に戻すことによって前記切断された被覆と共に前記圧縮端子を覆い前記リード線を仮止めする工程と、
    前記端子カバーの根元側を変形させて前記リード線が仮止めされた前記圧縮端子を圧縮して当該リード線を本止めする工程と、
    前記端子カバーの変形させた根元側を元に戻すことによって前記圧縮端子を覆う工程と、
    を備える、電線ヒューズに対する低圧引込線の装着方法。
  6. 絶縁筒内に封入されたヒューズエレメントの端部に接続されて前記絶縁筒内から引き出された中空構造を有する圧縮端子に対して、低圧引込線である被覆付きリード線の芯線を挿入し、その挿入動作に応じて前記被覆が当接する前記圧縮端子の先端に設けられた刃部を有するカッタによって前記被覆を切断する工程と、
    前記被覆を切断する過程において、前記圧縮端子を覆う端子カバーと当該圧縮端子との間に形成されている空隙に前記切断された被覆を圧縮状態で収納して前記リード線を仮止めする工程と、
    前記端子カバーの根元側を変形させて前記リード線が仮止めされた前記圧縮端子を圧縮して当該リード線を本止めする工程と、
    前記端子カバーの変形させた根元側を元に戻すことによって前記圧縮端子を覆う工程と、
    を備える、電線ヒューズに対する低圧引込線の装着方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101548071B1 (ko) 2014-01-22 2015-08-27 우암신소재(주) 인라인 히터의 온도퓨즈 조립체
CN112585713A (zh) * 2018-08-29 2021-03-30 株式会社自动网络技术研究所 过电流切断单元

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