JP2009181219A - バーコード読み取り装置及びその方法 - Google Patents

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祥也 山田
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Osamu Tsuchiya
修 土屋
Hidehiro Naito
英浩 内藤
Norihiko Kurihara
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Abstract

【課題】バーコード候補領域のサイズが変化しても、バーコードのデコード効率の向上とデコード処理時間の短縮とをすること。
【解決手段】商品に10に付されたバーコード9を含む領域を撮像部5により多階調で撮像し、この撮像により取得された画像データを2値化して取得された2値化画像データからバーコード9に対応するバーコード候補領域Ea等を抽出し、このバーコード候補領域Ea等内に含むバーコード9をデコードするときに、バーコード候補領域Ea等の大きさに応じたライン間隔Sa等に各デコードラインL11〜L16等を設定し、これらデコードラインL11〜L16からバーコード9をデコードする。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば商品等の物体に付されたバーコードを撮像して取得された画像データに対してデコードラインを設定してバーコードをデコードするバーコード読み取り装置及びその方法に関する。
例えば商品等には、当該商品の価格等を読み取るためのバーコードを印刷したラベルが付されている。以下、商品に付されているバーコードと称する。このようなバーコードの読み取りは、商品に付されているバーコードを撮像装置によって撮像し、この撮像装置の撮像によって取得される画像データを前処理として2値化し、この2値化画像データに基づいてバーコードをデコードしたり、パターン認識等の各種処理を行う。
このようなバーコードの読み取りに関する技術としては、例えば特許文献1、2がある。特許文献1は、バーコードの位置、大きさ及び傾きが不定であってもバーコードを特定してバーコードの位置及び傾きを検出する技術を開示する。特許文献2は、商品の外装部分に貼り付けられた当該商品の識別情報をバーコードスキャン等で読み取り、この読み取られた商品の識別情報に基づいて商品の登録処理等を行うPOSシステムに関する技術を開示する。
特開平9−62763号公報 特開2006−277198号公報
バーコードのデコード処理では、効率良く行うことが行われている。例えば、バーコードのデコード処理は、バーコードを撮像装置の撮像によって取得された画像データの2値化画像データの全画像データを用いるのでなく、2値化画像データの中からバーコードを含む領域をバーコード候補領域として抽出し、この抽出されたバーコード候補領域内の2値化画像データに対してデコードを行う。これにより、デコード効率の向上とデコード処理時間の短縮とを実現している。
しかしながら、抽出されたバーコード候補領域内の2値化画像データの品質が不良であったり、バーコードとは異なるバーコード以外の領域がバーコード候補領域として抽出されることがある。このようなバーコード候補領域が抽出されると、当該バーコード候補領域に対して集中してデコード処理を行っても、商品に付されているバーコードのデコード結果を得ることができず、当該バーコード候補領域に対するデコード処理に掛かる時間が無駄になってしまう。
一方、バーコードのデコード処理は、具体的に、バーコード候補領域内の2値化画像データに対して複数のデコードラインを設定し、このデコードライン上でバーコードをデコードする。このとき設定される各デコードラインは、互いのデコードライン間の間隔が固定されたものとなっている。
これに対して2値化画像データ中から抽出されるバーコード候補領域のサイズは、撮像部によってバーコードを撮像する毎にそれぞれ異なる。このバーコード候補領域のサイズが異なるのは、例えばバーコード自体のサイズが異なることや、バーコードと撮像装置との間の距離等によっても異なる。バーコードと撮像装置との間の距離は、例えば商品に付されたバーコードを撮像装置の撮像範囲内に配置するキャッシャー等の操作によって変わる。
このようにバーコード候補領域のサイズが異なると、当該バーコード候補領域内の2値化画像データに対して設定するデコードラインのライン数がバーコード候補領域のサイズに応じて異なる。すなわち、デコードライン間の間隔は固定されているために、バーコード候補領域のサイズが大きくなると、デコードラインのライン数が多くなり、バーコード候補領域のサイズが小さくなると、デコードラインのライン数が少なくなる。
デコード処理は、1つのデコードライン毎にデコードを行い、デコードの結果がOKになるまで次のデコードラインに順次移ってデコードを行う。このため、バーコード候補領域のサイズが大きくなってデコードラインのライン数が多くなった場合、デコードの結果がOKになるまでに、ライン数の多いデコードラインの全てに対してデコードを行う可能性があり、この場合にはバーコード候補領域全体のデコード処理が終了するまでに長時間掛かる。しかるに、バーコード候補領域のサイズが大きくなると、バーコード候補領域のサイズが小さい場合と比較してデコード処理時間が長くなる。
本発明の目的は、バーコード候補領域のサイズが変化しても、バーコードのデコード効率の向上とデコード処理時間の短縮とができるバーコード読み取り装置及びその方法を提供することにある。
本発明の主要な局面に係るバーコード読み取り装置は、物体に付されたバーコードを含む領域を撮像する撮像部と、撮像部により取得された画像データを2値化する2値化処理部と、2値化処理部により取得された2値化画像データからバーコードに対応する画像領域を抽出するバーコード抽出部と、バーコード抽出部により抽出された画像領域の大きさに応じたライン間隔に複数のデコードラインを設定し、ライン間隔に設定された少なくとも1つのデコードライン上でバーコードをデコードするデコード部とを具備する。
本発明の主要な局面に係るバーコード読み取り方法は、物体に付されたバーコードを含む領域を撮像し、この撮像により取得された画像データを2値化して取得された2値化画像データからバーコードに対応する画像領域を抽出し、この画像領域内に含むバーコードをデコードするもので、バーコードをデコードするとき、バーコードに対応する画像領域の大きさに応じたライン間隔に複数のデコードラインを設定し、ライン間隔に設定された少なくとも1つのデコードライン上でバーコードをデコードする。
本発明によれば、バーコード候補領域のサイズが変化しても、バーコードのデコード効率の向上とデコード処理時間の短縮とができるバーコード読み取り装置及びその方法を提供できる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1はバーコード読み取り装置の構成図を示す。このバーコード読み取り装置は、例えば電子キャッシュレジスタに用いられる。このバーコード読み取り装置は、制御部本体としてCPU(Central Processing Unit)1を搭載している。このCPU1には、ROM(Read Only Memory)2と、RAM(Random Access Memory)3と、通信インタフェース(通信I/F)4と、撮像部5とが接続されると共に、CPU1からの指令を受けて2値化処理部6と、バーコード領域抽出部7と、デコード部8とが動作するものとなっている。
ROM2には、例えば電子キャッシュレジスタの業務を実行させるための業務プログラムやバーコード9の読み取りプログラムが予め格納されている。バーコード9の読み取りプログラムは、例えば商品10に付されたバーコード9を含む領域を撮像部5により多階調で撮像させ、この撮像により取得された画像データを2値化処理部6によって2値化させ、この2値化によって取得された2値化画像データからバーコード9に対応する画像領域をバーコード領域抽出部7によって抽出させ、この抽出された画像領域内に含むバーコード9をデコード部8によってデコードさせ、かつバーコード9をデコード部8によってデコードさせるときに、バーコード9に対応する画像領域の大きさに応じたライン間隔に複数のデコードラインを設定し、このライン間隔に設定された少なくとも1つのデコードライン上でバーコード9をデコードさせる。
RAM3は、各種データを一時記憶するためのワークエリアが形成され、例えば撮像部5の撮像により取得された多階調画像データを当該ワークエリアに一時記憶したり、デコード部8によりデコードされたバーコード9に含む情報等をワークエリアに一時記憶する。
通信I/F4には、図示しない伝送路を通して例えばPOSシステムのサーバ等の外部機器が接続されている。この通信I/F4は、伝送路を通してPOSシステムのサーバ等の外部機器の間でデータ通信を行う。
撮像部5は、商品10に付されたバーコード9を含む領域を撮像し、その多階調、例えば0〜255階調の映像信号を出力する。この撮像部5は、例えばCCD等により成るイメージセンサが用いられる。
2値化処理部6は、撮像部5の撮像により取得された多階調画像データに対して予め設定されているしきい値を用いて2値化して2値化画像データを取得する。
バーコード領域抽出部7は、2値化処理部6により取得された2値化画像データからバーコード9に対応する画像領域をバーコード候補領域として抽出する。図2はバーコード候補領域Ea内の2値化画像データQの模式図を示す。なお、2値化画像データ中にバーコード9に対応する画像領域が複数存在すれば、バーコード領域抽出部7は、2値化画像データから複数のバーコード候補領域Eaを抽出する。
デコード部8は、バーコード領域抽出部7により抽出されたバーコード候補領域Eaの大きさに応じたライン間隔に複数のデコードラインを設定し、このライン間隔に設定された少なくとも1つのデコードライン上でバーコード9をデコードする。このとき、デコード部8は、例えば図3に示すようにバーコード9を形成するバーの長手方向に対して垂直方向に複数のデコードライン、例えば6本のデコードラインL11〜L16を設定してバーコード9をデコードする。
デコード部8は、図2に示すようなバーコード9を形成するバーの長さLbに応じて図3に示すような各デコードラインL11〜L16のライン間隔Saを設定する。この場合、デコード部は、上記バーの長さLbをバーコード9を形成する複数のバーのうち最長のバーの長さ又は複数のバーの長さの平均値を求め、このうち最長のバーの長さ又は複数のバーの長さの平均値に設定する。
又、デコード部8には、バーコード候補領域Eaに対して設定可能な上限のライン数Nが予め設定されている。これにより、デコードラインのライン数Nは、設定可能な上限のライン数N又は当該上限のライン数Nよりも少ないライン数に設定可能である。なお、上記図3に示すバーコード候補領域Eaに対しては、ライン数Nとして例えば6本のデコードラインL11〜L16が設定されている。
しかるに、デコード部8は、バーコード9を形成するバーの長さLbをライン数Nにより除算することによりライン間隔Saを求める。すなわち、ライン間隔Saは、
Sa=Lb/N …(1)
を演算することにより求められる。これにより、デコード部8は、バーコード候補領域Eaの大きさ、すなわちバーコード9を形成するバーの長さLbに応じたライン間隔Saに複数のデコードライン、例えば6本のデコードラインL11〜L16を設定してバーコード9をデコードする。なお、撮像部5の撮像により取得された多階調画像データのxy方向を基準とすると、図3に示す各デコードラインL11〜L16は、当該バーコード9を形成する複数のバーに対して垂直方向(x方向)に設定されている。
次に、上記の如く構成された装置によるバーコードの読取動作について図4に示すバーコードの読み取りフローチャートに従って説明する。
例えば商品10がキャッシャーによって撮像部5の撮像領域内に配置される。このとき、キャッシャーは、商品10に付けられているバーコード9を撮像部5に向けて配置すると共に、撮像部5のフォーカス位置にバーコード9が配置されるように商品10を撮像部5に対して近付けたり遠ざけたりする。撮像部5は、ステップS1において、例えばキャッシャーによって把持されている商品10に付けられたバーコード9を含む領域を撮像し、その映像信号を出力する。この撮像部5から出力された映像信号は、CPU10の指令により順次RAM3に送られ、最終的にバーコード9の全体を含む多階調画像データとして記憶される。
次に、2値化処理部6は、ステップS2において、予め設定されているしきい値を用いて撮像部5の撮像により取得された多階調画像データに対して2値化処理を行い、その2値化データを取得する。
次に、バーコード領域抽出部7は、ステップS3において、2値化処理部6により取得された2値化画像データからバーコード9に対応する画像領域をバーコード候補領域、例えば図2に示すようなバーコード候補領域Eaを抽出する。2値化画像データ中にバーコード9に対応する画像領域が複数存在すれば、バーコード領域抽出部7は、2値化画像データから複数のバーコード候補領域Eaを抽出する。
バーコード領域抽出部7によるバーコード候補領域Eaの抽出手法は、例えば次の通りである。2値化処理部6により取得された2値化画像データに対して拡大と縮退操作を行って黒画素の連続領域を作成し、所定個数以上の黒画素で構成される連続領域を抽出して各連結領域に対する形状の特徴量を求める。又、連続領域と2値化画像データとついて論理積を求め、所定個数以上の黒画素が連続する図形を抽出し、この図形に対して傾きの方向を求め、各傾きの図形の個数を連結領域毎に集計する。そして、連結領域の形状の特徴量と図形の傾き別個数とを連結領域毎に比較し、形状が矩形で同一の傾きの図形の個数が多い連結領域をバーコード候補領域Eaとして抽出する。
バーコード領域抽出部7は、ステップS4において、バーコード候補領域Eaの抽出数が1個以上在るか否かを判断する。この判断の結果、バーコード候補領域Eaの抽出数が1個以上無い、すなわちバーコード候補領域Eaの抽出数が0個でバーコード候補領域Eaが1個も存在しなければ、CPU1は処理を終了する。
一方、バーコード候補領域Eaの抽出数が1個以上であれば、バーコード領域抽出部7は、ステップS5に移り、抽出したバーコード候補領域Eaを選択する。なお、バーコード領域抽出部7は、2値化画像データ中から抽出したバーコード候補領域Eaが複数存在すれば、複数のバーコード候補領域Eaからいずれか1つのバーコード候補領域Ea、例えば図2に示すようなバーコード候補領域Eaを抽出する。
次に、デコード部8は、ステップS6において、バーコード領域抽出部7により抽出されたバーコード候補領域Ea内におけるバーコード9のバーの長さLbを計測する。この場合、デコード部8は、バーコード9を形成する複数のバーのうち最長のバーの長さを検出し、これをバーの長さLbとして設定する。又、デコード部8は、バーコード9を形成する複数のバーの長さの平均値を求め、この平均値をバーの長さLbとして設定する。
次に、デコード部8は、ステップS7において、バーコード領域抽出部7により抽出されたバーコード候補領域Eaの大きさに応じたライン間隔Saに複数のデコードライン、例えば図3に示すように6本のデコードラインL11〜L16を設定する。この場合、デコード部8は、バーコード9を形成するバーの長手方向に対して垂直方向に例えば6本のデコードラインL11〜L16を設定する。
6本のデコードラインL11〜L16を設定するときの当該各デコードラインL11〜L16間のライン間隔Saは、次のように設定される。すなわち、上記の如くデコードラインのライン数をN、バーコード9を形成するバーの長さをLbとしているので、デコード部8は、上記式(1)に示すように
Sa=Lb/N(=6) …(2)
を演算することによりライン間隔Saを求める。
このように求められるライン間隔Saは、図3に示すようなバーコード候補領域Eaの大きさ、すなわちバーコード9のバーの長さLbに応じるもので、バーの長さLbが長くなると広くなり、バーの長さLbが狭くなると狭くなる。例えば図5はバーコード領域抽出部7により抽出された別のバーコード候補領域Ebを示し、このバーコード候補領域Ebのサイズは、図3に示すバーコード候補領域Eaのサイズと比較して小さくなっている。
しかるに、デコード部8は、バーコード候補領域Ebに対して6本のデコードラインL21〜L26を設定し、これらデコードラインL21〜L26間のライン間隔Sbを上記式(1)に従って
Sb=Lb/N(=6) …(3)
を演算することにより求める。
これらデコードラインL21〜L26のバーの長さLcは、上記図3に示すバーコード9のバーの長さLbと比較して短くLc<Lbであるので、これらデコードラインL21〜L26間のライン間隔Sbは、上記各デコードラインL11〜L16間のライン間隔Saよりも狭くなる。
次に、デコード部8は、ステップS8において、図3に示すようにバーコード候補領域Eaに対して設定された6本のデコードラインL11〜L16のうち例えばデコードラインL11、L12、…、L16上の順にバーコード9をデコードする。
具体的にデコード部8は、第1番目のデコードラインL11の先頭画素のxy座標(x11,y11)を決定する。このデコードラインL11の先頭画素のxy座標(x11,y11)は、例えば多階調画像データ中におけるバーコード候補領域Eaの座標値とバーコード9を形成する複数のバーの例えばy方向に対する傾きθとから決定される。このデコードラインL11の先頭画素のxy座標(x11,y11)は、バーコード候補領域Eaの枠上に設定される。図3に示すバーコード9は、複数のバーがy方向に略一致するので、複数のバーのy方向に対する傾きθは「θ=0°」であり、各デコードラインL11〜L16は、略x方向に設定される。
このように第1番目のデコードラインL11の先頭画素のxy座標(x11,y11)が決定されると、デコード部8は、先頭画素の座標(x11,y11)からデコードラインL11上でバーコード9をデコードする。
次に、デコード部8は、ステップS9において、デコードラインL11上でのバーコード9のデコード結果がOKか否かを判断する。この判断の結果、デコードラインL11上でのバーコード9のデコード結果がOKであれば、デコード部8は、バーコード9のデコードを終了する。
これに対してデコードラインL11上でのバーコード9のデコード結果がOKでなければ、デコード部8は、ステップS10に移ってデコードラインL11をデコードラインL12に更新する。
すなわち、デコード部8は、第2番目のデコードラインL12の先頭画素のxy座標(x12,y12)を上記第1番目のデコードラインL11と同様に、例えば多階調画像データ中におけるバーコード候補領域Eaの座標値とバーコード9を形成する複数のバーの例えばy方向に対する傾きθとから決定する。この場合、デコード部8は、第2番目のデコードラインL12の先頭画素のxy座標(x11,y12)を、第1番目のデコードラインL11の先頭画素のxy座標(x11,y11)のy座標に対してライン間隔Saをy方向のオフセット値として加算して求める。すなわち、第2番目のデコードラインL12の先頭画素のxy座標(x11,y12)は、第1番目のデコードラインL11の先頭画素のxy座標(x11,y11)におけるy座標にライン間隔Saを加算し、xy座標(x11,y11+Sa)とすることにより求められる。
次に、デコード部8は、ステップS11において、第2番目のデコードラインL12がバーコード候補領域Eaの外であるか否かを判断する。この場合、第2番目のデコードラインL12は、図3に示すようにバーコード候補領域Ea内であるので、デコード部8は、ステップS8に戻り、デコード部8は、先頭画素の座標(x11,y12)からデコードラインL12上でバーコード9をデコードする。
再び、デコード部8は、ステップS9において、デコードラインL12上でのバーコード9のデコード結果がOKか否かを判断する。この判断の結果、デコードラインL12上でのバーコード9のデコード結果がOKであれば、デコード部8は、バーコード9のデコードを終了する。
これに対してデコードラインL12上でのバーコード9のデコード結果がOKでなければ、デコード部8は、上記同様に、ステップS10に移ってデコードラインL12をデコードラインL13に更新する。
以下同様に、各デコードラインL12〜L15上でのバーコード9のデコード結果がそれぞれOKでなければ、デコード部8は、第3番目乃至第6番目のデコードラインL13〜L16の各先頭画素のxy座標(x13,y13)〜(x16,y16)を、第2番目乃至第5番目のデコードラインL12〜L15の各先頭画素のxy座標(x12,y12)〜(x15,y15)のy座標に対してライン間隔Saをオフセット値として加算して求める。そして、デコード部8は、デコードラインL12〜L15をそれぞれデコードラインL13〜L16に更新する。
なお、図6は多階調画像データ中から例えばy方向に対して傾きθをもって抽出されたバーコード候補領域Ecを示す。このようなバーコード候補領域Ecに対してデコード部8は、例えばアフィン等の回転処理を行って第1番目乃至第6番目のデコードラインL31〜L36の各先頭画素のxy座標(x31,y31)〜(x36,y36)を求める。すなわち、デコード部8は、例えば第1番目のデコードラインL31に続くn番目の画素を、座標(x31+n,y11)を回転処理して求める。以下、同様に、デコード部8は、例えば第2番目のデコードラインL32に続くn番目の画素を、座標(x32+n,y12)を回転処理して求め、第6番目のデコードラインL36に続くn番目の画素を、座標(x36+n,y16)を回転処理して求める。
デコード部8は、各デコードラインL13〜L16に更新する度に、ステップS11において、各デコードラインL13〜L16がバーコード候補領域Eaの外であるか否かを判断する。なお、各デコードラインL13〜L16は、図3に示すようにバーコード候補領域Ea内にある。
これに対して更新したデコードラインがバーコード候補領域Ea内になければ、デコード部8は、その旨をバーコード領域抽出部7に知らせる。このバーコード領域抽出部7は、ステップS12に移り、バーコード候補領域Eaをバーコード候補から除外し、バーコード候補領域Eaの抽出数を更新する。すなわち、バーコード領域抽出部7は、バーコード候補領域Eaの抽出数が1個以上であれば、バーコード候補領域Eaの抽出数を「1」だけ減少する。
そして、バーコード領域抽出部7は、ステップS4に移り、バーコード候補領域Eaの抽出数が1個以上在るか否かを判断し、ステップS5において、バーコード候補領域Eaとは別のバーコード候補領域を選択する。以下、上記同様に、別のバーコード候補領域内のバーコード9に対するデコードが行われる。
なお、バーコード9のデコード結果は、CPU1の指令により通信I/F4を通して例えばPOSシステム等の外部機器に送られる。
このように上記一実施の形態によれば、商品に10に付されたバーコード9を含む領域を撮像部5により多階調で撮像し、この撮像により取得された画像データを2値化して取得された2値化画像データからバーコード9に対応するバーコード候補領域Ea等を抽出し、このバーコード候補領域Ea等内に含むバーコード9をデコードするときに、バーコード候補領域Ea等の大きさに応じたライン間隔Sa等に各デコードラインL11〜L16等を設定し、これらデコードラインL11〜L16からバーコード9をデコードする。
これにより、バーコード候補領域Ea等のサイズが大きくなっても当該バーコード候補領域Ea等に設定されるのは、予め設定されているライン数N、例えば6本のデコードラインL11〜L16であり、そのライン間隔Saがバーコード候補領域Ea等のサイズによって変わるだけである。しかるに、従来のようにデコードライン間の間隔が固定されていると、バーコード候補領域のサイズが大きくなった場合、デコードラインのライン数が多くなり、デコードの結果がOKになるまでに、全てのデコードラインに対してデコードを行うと、バーコード候補領域の全体のデコード処理が終了するまでに長時間掛かる。
これに対して本装置は、デコードの結果がOKになるまでに、全てのデコードラインに対してデコードを行ったとしても例えば6本のデコードラインL11〜L16上であり、バーコード候補領域Ea等のサイズに関係なく、バーコード9のデコードに時間を要しない。従って、本装置では、バーコード候補領域のサイズが変化しても、バーコード9のデコード効率の向上とデコード処理時間の短縮とができる。
本装置を例えばPOSシステムの電子キャッシュレジスタに用いれば、電子キャッシュレジスタを操作するキャッシャー等によってバーコード9と撮像部5との間の距離等や、バーコード9自体のサイズが異なることによってバーコード候補領域Ea等のサイズが撮像部5の撮像毎にそれぞれ異なることがある。このようにバーコード候補領域Ea等のサイズが異なってもPOSシステムでの登録精算処理においてバーコード9のデコードに要する時間を短くでき、商品10の登録精算処理の向上を図ることができる。
特に、例えば複数の商品10に付された複数のバーコード9を読み取って登録精算処理するときに、各バーコード9に対応する各バーコード候補領域Ea等のサイズがそれぞれ異なっていても、全ての商品10に付された各バーコード9を読み取るに要する全体のデコード時間を短くすることが可能である。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
上記一実施の形態では、例えば、デコードラインのライン数Nを例えば6本にしているが、これに限らず、他のライン数に設定してもよい。
又、図3に示すようにバーコード候補領域Eaに対して各デコードラインL11、L12、…、L16の順に先頭画素の各xy座標(x11,y11)、(x11,y12)、…、(x11,y16)を順次決定し、これらxy座標(x11,y11)、(x11,y12)、…、(x11,y16)が決定される毎に各デコードラインL11、L12、…、L16上でデコードを行っているが、これに限らず、各デコードラインL11、L12、…、L16の先頭画素の各xy座標(x11,y11)、(x11,y12)、…、(x11,y16)を一括して決定し、この後に、各デコードラインL11、L12、…、L16上でデコードを行ってもよい。
本発明に係るバーコード読み取り装置の一実施の形態を示す構成図。 同装置におけるバーコード領域抽出部により抽出されたバーコード候補領域内の2値化画像データを示す模式図。 同装置におけるデコード部により設定したバーコードに対する複数のデコードラインを示す摸式図。 同装置におけるバーコードの読み取りフローチャート。 同装置におけるバーコード領域抽出部により抽出されたサイズの小さい別のバーコード候補領域を示す図。 同装置におけるバーコード領域抽出部により傾きをもって抽出されたバーコード候補領域を示す図。
符号の説明
1:CPU、2:ROM、3:RAM、4:通信インタフェース、5:撮像部、6:2値化処理部、7:バーコード領域抽出部、8:デコード部、9:バーコード、10:商品。

Claims (11)

  1. 物体に付されたバーコードを含む領域を撮像する撮像部と、
    前記撮像部により取得された画像データを2値化する2値化処理部と、
    前記2値化処理部により取得された2値化画像データから前記バーコードに対応する画像領域を抽出するバーコード抽出部と、
    前記バーコード抽出部により抽出された前記画像領域の大きさに応じたライン間隔に複数のデコードラインを設定し、前記ライン間隔に設定された少なくとも1つの前記デコードライン上で前記バーコードをデコードするデコード部と、
    を具備することを特徴とするバーコード読み取り装置。
  2. 前記デコード部は、前記バーコードを形成するバーの長手方向に対して垂直方向に前記各デコードラインを設定して前記バーコードをデコードすることを特徴とする請求項1記載のバーコード読み取り装置。
  3. 前記デコード部は、前記バーコードを形成するバーの長さに応じて前記各デコードラインのライン間隔を設定することを特徴とする請求項1記載のバーコード読み取り装置。
  4. 前記デコード部は、前記バーコードを形成する複数のバーのうち最長のバーの長さ、又は前記複数のバーの長さの平均値を前記バーの長さとして設定することを特徴とする請求項3記載のバーコード読み取り装置。
  5. 前記デコード部は、予め設定されている前記各デコードラインのライン数を有し、前記バーコードを形成する前記バーの長さを前記ライン数により除算することにより前記ライン間隔を求めることを特徴とする請求項1記載のバーコード読み取り装置。
  6. 前記デコード部は、前記各デコードラインの前記ライン数を、設定可能な上限のライン数又は当該上限のライン数よりも少ないライン数に設定可能であることを特徴とする請求項5記載のバーコード読み取り装置。
  7. 物体に付されたバーコードを含む領域を撮像し、この撮像により取得された画像データを2値化して取得された2値化画像データから前記バーコードに対応する画像領域を抽出し、この画像領域内に含む前記バーコードをデコードするバーコード読み取り方法において、
    前記バーコードをデコードするとき、前記バーコードに対応する前記画像領域の大きさに応じたライン間隔に複数のデコードラインを設定し、前記ライン間隔に設定された少なくとも1つの前記デコードライン上で前記バーコードをデコードする、
    を具備することを特徴とするバーコード読み取り方法。
  8. 前記各デコードラインのライン間隔は、前記バーコードを形成するバーの長さに応じて設定することを特徴とする請求項7記載のバーコード読み取り方法。
  9. 前記バーの長さは、前記バーコードを形成する複数のバーのうち最長のバーの長さ、又は前記複数のバーの長さの平均値に設定することを特徴とする請求項8記載のバーコード読み取り方法。
  10. 前記ライン間隔は、前記バーコードを形成する前記バーの長さを予め設定されている前記各デコードラインの前記ライン数により除算することにより求めることを特徴とする請求項7記載のバーコード読み取り方法。
  11. 前記各デコードラインの前記ライン数は、設定可能な上限のライン数又は当該上限のライン数よりも少ないライン数に設定可能であることを特徴とする請求項10記載のバーコード読み取り方法。
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