JP2009173653A - 化粧方法及び皮膚外用剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 日焼け止め化粧料、下地化粧料や、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、白粉等のメーキャップ化粧料を皮膚に適用する前に、皮膜形成剤を含有する皮膚外用剤を皮膚に適用することにより、専用の洗浄剤やクレンジング剤を使用せずとも、日焼け止め化粧料、下地化粧料やメーキャップ化粧料を、通常の洗浄剤やクレンジング剤を用いて容易に洗い流すことができる。さらに、当該化粧方法によれば、日焼け止め化粧料、下地化粧料や、メーキャップ化粧料を皮膚に適用後の日常の外的要因(汗、水、摩擦等)によるヨレやムラを防ぐことができる。
【選択図】 なし
Description
機能性化粧品 (株)シーエムシー p258-261 機能性化粧品(III) (株)シーエムシー p142-144
〔1〕皮膜形成剤を含有する皮膚外用剤を皮膚に適用後、日焼け止め化粧料、下地化粧料、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、及び白粉からなる群より選択される1種以上の化粧料を皮膚に適用することを特徴とする化粧方法。
〔2〕皮膜形成剤を含有する皮膚外用剤を皮膚に適用後、日焼け止め化粧料を皮膚に適用することを特徴とする化粧方法。
〔3〕皮膜形成剤を含有する皮膚外用剤を皮膚に適用後、日焼け止め化粧料を皮膚に適用し、その後、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、及び白粉からなる群より選択される1種以上の化粧料を皮膚に適用することを特徴とする化粧方法。
〔4〕皮膜形成剤を含有する皮膚外用剤を皮膚に適用後、日焼け止め化粧料、下地化粧料の順に皮膚に適用し、その後、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、及び白粉からなる群より選択される1種以上の化粧料を皮膚に適用することを特徴とする化粧方法。
〔5〕皮膚外用剤が、油中水型である、〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の化粧方法。
〔6〕皮膚外用剤が、揮発性油分を含有する、〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の化粧方法。
〔7〕皮膚外用剤が、非球状粉体を実質的に含有しない、〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の化粧方法。
〔8〕皮膜形成剤が、シリコン系皮膜形成剤、及びフッ素系皮膜形成剤からなる群より選択される1種以上である、〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の化粧方法。
〔9〕皮膜形成剤が、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸、ポリプロピルシルセスキオキサン、及びトリフルオロアルキルジメチルシロキシトリメチルシロキシケイ酸からなる群より選択される1種以上である、〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の化粧方法。
〔11〕皮膚外用剤が、油中水型である、〔10〕に記載の洗浄性向上方法。
〔12〕皮膚外用剤が、揮発性油分を含有する、〔10〕又は〔11〕に記載の洗浄性向上方法。
〔13〕皮膚外用剤が、非球状粉体を実質的に含有しない、〔10〕〜〔12〕のいずれかに記載の洗浄性向上方法。
〔14〕皮膜形成剤が、シリコン系皮膜形成剤、及びフッ素系皮膜形成剤からなる群より選択される1種以上である、〔10〕〜〔13〕のいずれかに記載の洗浄性向上方法。
〔15〕皮膜形成剤が、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸、ポリプロピルシルセスキオキサン、及びトリフルオロアルキルジメチルシロキシトリメチルシロキシケイ酸からなる群より選択される1種以上である、〔10〕〜〔13〕のいずれかに記載の洗浄性向上方法。
〔17〕油中水型である、〔16〕に記載の皮膚外用剤。
〔18〕揮発性油分を含有する、〔16〕又は〔17〕に記載の皮膚外用剤。
〔19〕非球状粉体を実質的に含有しない、〔16〕〜〔18〕のいずれかに記載の皮膚外用剤。
〔20〕皮膜形成剤が、シリコン系皮膜形成剤、及びフッ素系皮膜形成剤からなる群より選択される1種以上である、〔16〕〜〔19〕のいずれかに記載の皮膚外用剤。
〔21〕皮膜形成剤が、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸、ポリプロピルシルセスキオキサン、及びトリフルオロアルキルジメチルシロキシトリメチルシロキシケイ酸からなる群より選択される1種以上である、〔16〕〜〔19〕のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
〔22〕皮膜形成剤を含有する皮膚外用剤を皮膚に適用後、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、及び白粉からなる群より選択される1種以上の化粧料を皮膚に適用することを特徴とする化粧方法。
〔23〕皮膚外用剤が、油中水型である、〔22〕に記載の化粧方法。
〔24〕皮膚外用剤が、揮発性油分を含有する〔22〕又は〔23〕に記載の化粧方法。
〔25〕皮膚外用剤が、非球状粉体を実質的に含有しない、〔22〕〜〔24〕のいずれかに記載の化粧方法。
〔26〕皮膜形成剤が、シリコン系皮膜形成剤、及びフッ素系皮膜形成剤からなる群より選択される1種以上である、〔22〕〜〔25〕のいずれかに記載の化粧方法。
〔27〕皮膜形成剤が、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸、ポリプロピルシルセスキオキサン、及びトリフルオロアルキルジメチルシロキシトリメチルシロキシケイ酸からなる群より選択される1種以上である、〔22〕〜〔25〕のいずれかに記載の化粧方法。
〔29〕皮膚外用剤が、油中水型である、〔28〕に記載の洗浄性向上方法。
〔30〕皮膚外用剤が、揮発性油分を含有する、〔28〕又は〔29〕に記載の洗浄性向上方法。
〔31〕皮膚外用剤が、非球状粉体を実質的に含有しない、〔28〕〜〔30〕のいずれかに記載の洗浄性向上方法。
〔32〕皮膜形成剤が、シリコン系皮膜形成剤、及びフッ素系皮膜形成剤からなる群より選択される1種以上である、〔28〕〜〔31〕のいずれか一項に記載の洗浄性向上方法。
〔33〕皮膜形成剤が、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸、ポリプロピルシルセスキオキサン、及びトリフルオロアルキルジメチルシロキシトリメチルシロキシケイ酸からなる群より選択される1種以上である、〔28〕〜〔31〕のいずれか一項に記載の洗浄性向上方法。
〔35〕油中水型である、〔34〕に記載の皮膚外用剤。
〔36〕揮発性油分を含有する、〔34〕又は〔35〕に記載の皮膚外用剤。
〔37〕非球状粉体を実質的に含有しない、〔34〕〜〔36〕のいずれかに記載の皮膚外用剤。
〔38〕皮膜形成剤が、シリコン系皮膜形成剤、及びフッ素系皮膜形成剤からなる群より選択される1種以上である、〔34〕〜〔37〕のいずれかに記載の皮膚外用剤。
〔39〕皮膜形成剤が、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸、ポリプロピルシルセスキオキサン、及びトリフルオロアルキルジメチルシロキシトリメチルシロキシケイ酸からなる群より選択される1種以上である、〔34〕〜〔37〕のいずれかに記載の皮膚外用剤。
本発明の洗浄性(クレンジング性)向上方法は、本発明の皮膚外用剤を皮膚に適用後、化粧料(a)を皮膚に適用することを特徴とする。
本発明の皮膚外用剤は、化粧料(a)を皮膚に適用する前に、皮膚に適用されることに特徴を有する。
本発明の皮膚外用剤に含有される皮膜形成剤がガラス転移点を有する場合、ガラス転移点が、好ましくは0〜400℃の範囲内、より好ましくは0〜300℃の範囲内、さらにより好ましくは0〜200℃の範囲内、特に好ましくは10〜100℃の範囲内である皮膜形成剤が使用される。
本発明の皮膚外用剤は、揮発性油分を含有することにより、本発明の皮膚外用剤を皮膚に適用した際、適度な油分により皮膚へ容易にムラなく塗布でき、塗布後は当該揮発性油分の適量が揮発することで、皮膚上により強固な皮膜が形成され、本発明の効果をより顕著に発揮する。
本発明の皮膚外用剤は、非球状粉体を実質的に含有しないことにより、皮膚上によりムラなく均一な皮膜が形成できるので、本発明の効果をより顕著に発揮する。
粘度が15000mPa・sより大きい場合は、使用感、例えば皮膚上での塗り延ばしやすさ(塗布しやすさ)が劣り、均一に皮膚上に皮膜を形成する観点から望ましくなく、また、粘度が2000mPa・s未満の場合は、本発明の皮膚外用剤の保存安定性が劣る場合がある。
測定方法をより詳細に説明すると、皮膚外用剤の粘度が500mPa・s以上4500mPa・s未満である場合、M3ローターで25℃、回転速度12rpm、1分経過後に測定した場合の値をいう。皮膚外用剤の粘度が4500mPa・s以上15000mPa・s未満である場合、M3ローターで25℃、回転速度6rpm、1分経過後に測定した場合の値をいう。
本発明の皮膚外用剤の皮膚への適用量は特に制限されず、本発明の効果を発揮するのに十分な量を適用すればよい。本発明の皮膚外用剤の皮膚への適用方法も特に制限されず、直接手にとって塗布したり、予め本発明の皮膚外用剤を含浸させた不織布等(ウェットティッシュタイプ)を用いて塗布したり、スプレーにより適用してもよい。本発明の皮膚外用剤は、通常、化粧料(a)を皮膚に適用する前に、適量を皮膚に塗布するなどして用いることができる。
(1)本発明の皮膚外用剤、日焼け止め化粧料、下地化粧料の順に皮膚に適用し、その後、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、白粉等のメーキャップ化粧料を適用する態様;
(2)本発明の皮膚外用剤、日焼け止め化粧料の順に皮膚に適用し、その後、必要によりファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、白粉等のメーキャップ化粧料を適用する態様;
等の実施態様が挙げられる。詳細には、
(3)化粧水・乳液・美容液等の基礎化粧料を適用後、本発明の皮膚外用剤、日焼け止め化粧料、下地化粧料の順に皮膚に適用し、その後、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、白粉等のメーキャップ化粧料を適用する態様;
(4)化粧水・乳液・美容液等の基礎化粧料を適用後、本発明の皮膚外用剤、日焼け止め化粧料の順に皮膚に適用し、その後、必要によりファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、白粉等のメーキャップ化粧料を適用する態様;
等の実施態様が、より詳細には、
(5)化粧水を適用後、本発明の皮膚外用剤、日焼け止め化粧料、下地化粧料の順に皮膚に適用し、その後、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、白粉等のメーキャップ化粧料を適用する態様;
(6)化粧水を適用後、本発明の皮膚外用剤、日焼け止め化粧料の順に皮膚に適用し、その後、必要によりファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、白粉等のメーキャップ化粧料を適用する態様;
(7)化粧水に続いて乳液及び/又は美容液を適用後、本発明の皮膚外用剤、日焼け止め化粧料、下地化粧料の順に皮膚に適用し、その後、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、白粉等のメーキャップ化粧料を適用する態様;
(8)化粧水に続いて乳液及び/又は美容液を適用後、本発明の皮膚外用剤、日焼け止め化粧料の順に皮膚に適用し、その後、必要によりファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、白粉等のメーキャップ化粧料を適用する態様;
等の実施態様が挙げられる。
本発明の化粧方法及び皮膚外用剤の実施態様(1)〜(8)によれば、日焼け止め化粧料を適用する前に本発明の皮膚外用剤を皮膚に適用することで、直接紫外線吸収剤を皮膚に適用することがないため、紫外線吸収剤による刺激や炎症などが軽減できるという効果も奏する。さらには、本発明の皮膚外用剤に含有される皮膜形成剤によって皮膚の凹凸が補正できるので、本発明の皮膚外用剤の適用後に日焼け止め化粧料を皮膚に適用することにより、日焼け止め化粧料を均一に皮膚に適用しやすくなるという効果も奏する。
(9)本発明の皮膚外用剤、下地化粧料の順に皮膚に適用し、その後、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、白粉等のメーキャップ化粧料を適用する態様;
(10)本発明の皮膚外用剤を皮膚に適用し、その後、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、白粉等のメーキャップ化粧料を適用する態様;
等の実施態様が挙げられる。詳細には、
(11)化粧水・乳液・美容液等の基礎化粧料を適用後、本発明の皮膚外用剤、下地化粧料の順に皮膚に適用し、その後、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、白粉等のメーキャップ化粧料を適用する態様;
(12)化粧水・乳液・美容液等の基礎化粧料を適用後、本発明の皮膚外用剤を皮膚に適用し、その後、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、白粉等のメーキャップ化粧料を適用する態様;
等の実施態様が、より詳細には、
(13)化粧水を適用後、本発明の皮膚外用剤を皮膚に適用し、その後、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、白粉等のメーキャップ化粧料を適用する態様;
(14)化粧水を適用後、本発明の皮膚外用剤、下地化粧料の順に皮膚に適用し、その後、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、白粉等のメーキャップ化粧料を適用する態様;
(15)化粧水に続いて乳液及び/又は美容液を適用後、本発明の皮膚外用剤を皮膚に適用し、その後、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、白粉等のメーキャップ化粧料を適用する態様;
(16)化粧水に続いて乳液及び/又は美容液を適用後、本発明の皮膚外用剤、下地化粧料の順に皮膚に適用し、その後、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、白粉等のメーキャップ化粧料を適用する態様;
等の実施態様も挙げられる。
通常、日焼け止め化粧料には耐水性・耐汗性が要求されるため、皮膜形成能の高い皮膜形成剤が配合されるが、それに伴い、日焼け止め化粧料を洗い流す際に、洗浄力の高い専用の洗浄剤やクレンジング剤が必要である場合が多い。さらに、日焼け止め化粧料に配合される紫外線吸収剤の中には皮膚を刺激し、かぶれ等の炎症の原因となるものもあり、日焼け止め化粧料の使用後は完全に洗い流すことが重要である。さらにまた、メーキャップ化粧料においても耐水性・耐汗性が要求されるものがあり、そのような化粧料にも日焼け止め化粧料の場合と同様に皮膜形成能の高い皮膜形成剤が配合されるが、それに伴い、当該化粧料を洗い流す際に、洗浄力の高い専用の洗浄剤やクレンジング剤が必要となる場合がある。
しかしながら、洗浄力の高い専用の洗浄剤やクレンジング剤は、皮膚にダメージを与えるものも多く、敏感肌や、肌の弱い乳幼児、子供の肌には適用しづらかった。上記(1)〜(16)の実施態様と同様の実施態様で示される本発明の洗浄性向上方法によれば、このような専用の洗浄剤やクレンジング剤を使用しなくても、十分に洗浄が可能であるため、本発明の洗浄性向上方法は、敏感肌や乳幼児、子供の肌への日焼け止め化粧料の適用時に特に好適に使用される。
表1に示す原料のうち、(1)〜(17)を混合し、70℃に加温した(A相)。別途(18)〜(24)を混合し、70℃に加温し、A相に少しずつ加えながらホモジナイザーを用い乳化した後、室温まで冷却攪拌を行うことにより、実施例1〜6の皮膚外用剤を得た。
5cm×5cmの人工皮革に以下に示す各製剤をそれぞれ30μlずつ、以下の表2に示す順序で塗布した。例えば、試験1では(A1)製剤を塗布後、(E)ファンデーションを塗布したことを示す。その後、クレンジング剤(商品名:ビオレメイクとろけるリキッド、花王(株)製)を約0.3gのせ、15回往復洗浄した後20秒間流水で流し、以下の評価基準に従って、洗浄性を評価した。評価結果を表2に、洗浄後の人工皮革の写真を図1に示す。
(A1)実施例1(W/O型製剤)
(B)乳液(成分:水、BG、DPG、スクワラン、グリセリン、オリーブ油、ヒアルロン酸Na、カルボマー、ジメチコン、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸ソルビタン、ステアロイルグルタミン酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ベヘニルアルコール、ポリソルベート80、水酸化Na、水添パーム油、メチルパラベン、コーセーコスメポート(株)製、O/W製剤)
(C1)下地化粧料(成分:水、シクロメチコン、BG、ジメチコン、ポリメチルシルセスキオキサン、ラウロアンホ酢酸Na、キャンデリラロウ、塩化Na、キサンタンガム、ラベンダー油、ヒアルロン酸Na、イソステアリン酸、パラフィン、アルミナ、セルロースガム、ジステアリルジモニウムクロリド、メチコン、マイクロクリスタリンワックス、イソプロイパノール、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、テトラデセン、フェノキシエタノール、デヒドロ酢酸Na、酸化チタン、酸化鉄、(酸化鉄/酸化チタン)焼結物、資生堂(株)製、O/W製剤、非球状粉体を含有する)
(C2)下地化粧料(成分:水、シクロメチコン、グリセリン、DPG、ジメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン/メチコン)クロスポリマー、ジメチコンコポリオール、グルタミン酸Na、ヒアルロン酸Na、EDTA-3Na、トコフェロール、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、テトラデセン、フェノキシエタノール、(酸化鉄/酸化チタン)焼結物、酸化鉄、資生堂(株)製、W/O製剤、皮膜形成剤を含有せず、かつ非球状粉体を含有する)
(D)日焼け止め化粧料(商品名:オレゾパーフェクトディフェンスUV、ロート製薬(株)製)
(E)ファンデーション(商品名:プロメディアル トリートメントファンデーションUV、ロート製薬(株)製)
以下の評価基準により、目視にて評価した。
◎:人工皮革の溝部分及び表面のいずれにも残存なし
○:人工皮革の溝部分及び表面のいずれかに少し残存あり
△:人工皮革の溝部分及び表面のいずれかに残存あり
×:人工皮革の溝部分及び表面のいずれにも残存あり
特に洗浄性の劣っていた試験3、4において、(B)の塗布後、(E)又は(D)の塗布前に(A1)を塗布することにより(試験5、6)、洗浄性(クレンジング性)が向上することが認められた。
さらに、同様に洗浄性の劣っていた試験7、8において、(C1)の塗布前に(A1)を塗布することにより(試験9、10)、洗浄性(クレンジング性)が向上することも認められた。
上腕内側(1.5cm×1.5cm)に以下に示す各製剤を以下の表3に示す順序で、それぞれ塗布した。その後、クレンジング剤(商品名:ビオレメイクとろけるリキッド、花王(株)製)を約0.3gのせ、20回往復洗浄した後20秒間流水で流し、以下の評価基準に従って、洗浄性を評価した。洗浄前後の上腕内側の写真を図2に示す。
(A1)実施例1(W/O型製剤)
(A2)実施例5(W/O型製剤)
(C2)下地化粧料(成分:水、シクロメチコン、グリセリン、DPG、ジメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン/メチコン)クロスポリマー、ジメチコンコポリオール、グルタミン酸Na、ヒアルロン酸Na、EDTA-3Na、トコフェロール、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、テトラデセン、フェノキシエタノール、(酸化鉄/酸化チタン)焼結物、酸化鉄、資生堂(株)製、W/O製剤、皮膜形成剤を含有せず、かつ非球状粉体を含有する)
(C3)下地化粧料(成分:水、シクロメチコン、エタノール、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、トリメチルシロキシケイ酸、ヒアルロン酸Na、グリセリン、水酸化Al、イソステアリン酸、ジステアリン酸Al、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、メチコン、EDTA-3Na、トコフェロール、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、テトラデセン、BHT、フェノキシエタノール、金雲母、酸化チタン、(酸化鉄/酸化チタン)焼結物、、合成金雲母、酸化鉄、資生堂(株)製、W/O製剤、非球状粉体を含有する)
(F1)水性アイライナー(成分名:水、BG、アクリル酸アルキルコポリマーアンモニウム、アクリル酸アルキルコポリマー、キサンタンガム、AMP、EDTA-2Na、フェノキシエタノール、メチルパラベン、エチルパラベン、酸化鉄、資生堂(株)製)
(F2)油性アイライナー(成分:水添ポリイソブテン、タルク、酸化鉄、(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリン、ポリエチレン、ジステアルジモニウムヘクトライト、ジステアリン酸Al、チューベロース多糖体、トコフェロール、エタノール、水、イソステアリン酸ソルビタン、シリカ、常盤薬品工業(株))
以下の評価基準により、目視にて評価した。
◎:上腕内部に残存なし
○:上腕内部にほぼ残存なし
△:上腕内部に少し残存あり
×:上腕内部に残存あり
特に、洗浄しづらく専用の洗浄剤(クレンジング剤)を必要とすることが多いウォータープルーフタイプの(F2)において(試験6〜10)、直接塗布したり、(C2)、(C3)を先に塗布した場合、ほとんど洗浄できなかったのに対して、本発明の皮膚外用剤を最初に塗布することで、ほぼ洗浄することができており、本発明の洗浄性向上効果が顕著に認められた。
5cm×5cmの人工皮革に以下に示す各製剤をそれぞれ30μlずつ、以下の表4に示す順序で塗布した。その後、同じ力で上下左右に10回伸縮させて、ファンデーションがフィットした状態からの変化を観察した。伸縮前後の人工皮革の写真を図3(下記試験1〜5)、図4(下記試験6〜10)及び図5(下記試験11〜14)に示す。
(A1)実施例1(W/O型製剤)
(A2)実施例5(W/O型製剤)
(A3)実施例6(W/O型製剤)
(B)乳液(成分:水、BG、DPG、スクワラン、グリセリン、オリーブ油、ヒアルロン酸Na、カルボマー、ジメチコン、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸ソルビタン、ステアロイルグルタミン酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ベヘニルアルコール、ポリソルベート80、水酸化Na、水添パーム油、メチルパラベン、コーセーコスメポート(株)製、O/W製剤)
(C2)下地化粧料(成分:水、シクロメチコン、グリセリン、DPG、ジメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン/メチコン)クロスポリマー、ジメチコンコポリオール、グルタミン酸Na、ヒアルロン酸Na、EDTA-3Na、トコフェロール、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、テトラデセン、フェノキシエタノール、(酸化鉄/酸化チタン)焼結物、酸化鉄、資生堂(株)製、W/O製剤、皮膜形成剤を含有せず、かつ非球状粉体を含有する)
(C3)下地化粧料(成分:水、シクロメチコン、エタノール、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、トリメチルシロキシケイ酸、ヒアルロン酸Na、グリセリン、水酸化Al、イソステアリン酸、ジステアリン酸Al、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、メチコン、EDTA-3Na、トコフェロール、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、テトラデセン、BHT、フェノキシエタノール、金雲母、酸化チタン、(酸化鉄/酸化チタン)焼結物、、合成金雲母、酸化鉄、資生堂(株)製、W/O製剤、非球状粉体を含有する)
(D)日焼け止め化粧料(商品名:オレゾパーフェクトディフェンスUV、ロート製薬(株)製)
(E)ファンデーション(商品名:プロメディアル トリートメントファンデーションUV、ロート製薬(株)製)
石英ガラスプレートに、各製剤をそれぞれ30μlずつ、以下の表5に示す順序で塗布し、水中に3分間浸漬後、振とうさせた前後で、UV-B、UV-Aの波長領域である290nm〜400nmの紫外線を用いて、それぞれの紫外線透過率を測定した。結果を図6に示す。
(A1)実施例1(W/O型製剤)
(B)乳液(成分:水、BG、DPG、スクワラン、グリセリン、オリーブ油、ヒアルロン酸Na、カルボマー、ジメチコン、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸ソルビタン、ステアロイルグルタミン酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ベヘニルアルコール、ポリソルベート80、水酸化Na、水添パーム油、メチルパラベン、コーセーコスメポート(株)製、O/W製剤)
(D)日焼け止め化粧料(商品名:オレゾパーフェクトディフェンスUV、ロート製薬(株)製)
一方、(D)の前に(A1)を塗布した場合(試験2及び3)、水に浸漬した後においても、紫外線透過率の差もほとんど認められず、従って日焼け止め化粧料は残存しているといえる。
このように、皮膜形成剤を含有する皮膚外用剤を日焼け止め化粧料の前に塗布することにより、日焼け止め化粧料の耐水性を向上できるので、本発明の化粧方法及び皮膚外用剤は有用である。
成人男性3名の上腕内部に、各製剤をそれぞれ30μlずつ、以下の表6に示す順序で塗布し、塗布直後、40℃75RH%の恒温恒湿室にて30分間馴致後、及び流水で20秒間洗浄後での状態変化を目視にて観察した。結果を図7に示す。
(A1)実施例1(W/O型製剤)
(B)乳液(成分:水、BG、DPG、スクワラン、グリセリン、オリーブ油、ヒアルロン酸Na、カルボマー、ジメチコン、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸ソルビタン、ステアロイルグルタミン酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ベヘニルアルコール、ポリソルベート80、水酸化Na、水添パーム油、メチルパラベン、コーセーコスメポート(株)製、O/W製剤)
(D’)油溶性色素配合日焼け止め化粧料(商品名:オレゾパーフェクトディフェンスUV、ロート製薬(株)製)
A相
シクロペンタシロキサン 28%
PEG−10ジメチコン 1.5%
ジステアルジモニウムヘクトライト 0.5%
(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー 0.5%
B相
1,3−ブチレングリコール 10%
アルブチン 3%
クエン酸ナトリウム 0.15%
水 残量
100.0%
A相
シクロペンタシロキサン 24%
PEG−10ジメチコン 2%
ジステアルジモニウムヘクトライト 0.7%
メチルポリシロキサン 3%
ベヘニルアルコール 0.4%
スクワラン 2%
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 1%
(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー 2%
B相
1,3−ブチレングリコール 10%
濃グリセリン 10%
アラントイン 0.5%
ソルビトール 25%
水 残量
100.0%
A相
シクロペンタシロキサン 25%
PEG−10ジメチコン 4%
ジステアルジモニウムヘクトライト 2%
メチルポリシロキサン 8%
トリエチルヘキサノイン 3%
ワセリン 2%
メドウフォーム油 3%
トリメチルシロキシケイ酸 1.5%
B相
濃グリセリン 8%
ジプロピレングリコール 2%
水 残量
100.0%
A相
シクロペンタシロキサン 30%
PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 4%
ジステアルジモニウムヘクトライト 2%
トリエチルヘキサノイン 3%
ポリメチルシルセスキオキサン 5%
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 8%
(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー 1%
B相
1,3−ブチレングリコール 10%
水 残量
100.0%
Claims (21)
- 皮膜形成剤を含有する皮膚外用剤を皮膚に適用後、日焼け止め化粧料、下地化粧料、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、及び白粉からなる群より選択される1種以上の化粧料を皮膚に適用することを特徴とする化粧方法。
- 皮膜形成剤を含有する皮膚外用剤を皮膚に適用後、日焼け止め化粧料を皮膚に適用することを特徴とする化粧方法。
- 皮膜形成剤を含有する皮膚外用剤を皮膚に適用後、日焼け止め化粧料を皮膚に適用し、その後、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、及び白粉からなる群より選択される1種以上の化粧料を皮膚に適用することを特徴とする化粧方法。
- 皮膜形成剤を含有する皮膚外用剤を皮膚に適用後、日焼け止め化粧料、下地化粧料の順に皮膚に適用し、その後、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、及び白粉からなる群より選択される1種以上の化粧料を皮膚に適用することを特徴とする化粧方法。
- 皮膚外用剤が、油中水型である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化粧方法。
- 皮膚外用剤が、揮発性油分を含有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化粧方法。
- 皮膚外用剤が、非球状粉体を実質的に含有しない、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化粧方法。
- 皮膜形成剤が、シリコン系皮膜形成剤、及びフッ素系皮膜形成剤からなる群より選択される1種以上である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化粧方法。
- 皮膜形成剤が、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸、ポリプロピルシルセスキオキサン、及びトリフルオロアルキルジメチルシロキシトリメチルシロキシケイ酸からなる群より選択される1種以上である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化粧方法。
- 皮膜形成剤を含有する皮膚外用剤を皮膚に適用後、日焼け止め化粧料、下地化粧料、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、及び白粉からなる群より選択される1種以上の化粧料を皮膚に適用することを特徴とする、前記化粧料の洗浄性向上方法。
- 皮膚外用剤が、油中水型である、請求項10に記載の洗浄性向上方法。
- 皮膚外用剤が、揮発性油分を含有する、請求項10又は11に記載の洗浄性向上方法。
- 皮膚外用剤が、非球状粉体を実質的に含有しない、請求項10〜12のいずれか一項に記載の洗浄性向上方法。
- 皮膜形成剤が、シリコン系皮膜形成剤、及びフッ素系皮膜形成剤からなる群より選択される1種以上である、請求項10〜13のいずれか一項に記載の洗浄性向上方法。
- 皮膜形成剤が、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸、ポリプロピルシルセスキオキサン、及びトリフルオロアルキルジメチルシロキシトリメチルシロキシケイ酸からなる群より選択される1種以上である、請求項10〜13のいずれか一項に記載の洗浄性向上方法。
- 日焼け止め化粧料、下地化粧料、ファンデーション、眉墨、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、及び白粉からなる群より選択される1種以上の化粧料を皮膚に適用する前に適用するための、皮膜形成剤を含有する皮膚外用剤。
- 油中水型である、請求項16に記載の皮膚外用剤。
- 揮発性油分を含有する、請求項16又は17に記載の皮膚外用剤。
- 非球状粉体を実質的に含有しない、請求項16〜18のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
- 皮膜形成剤が、シリコン系皮膜形成剤、及びフッ素系皮膜形成剤からなる群より選択される1種以上である、請求項16〜19のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
- 皮膜形成剤が、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸、ポリプロピルシルセスキオキサン、及びトリフルオロアルキルジメチルシロキシトリメチルシロキシケイ酸からなる群より選択される1種以上である、請求項16〜19のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
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