JP2009170631A - 圧電素子とその製造方法およびこれを用いた圧電応用デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】印加電圧の極性による変位量の差を低減し、良好な誘電特性を有する圧電素子、およびこれを製造する方法、さらに、これを用いた圧電応用デバイスを提供する。
【解決手段】基板6と、この基板6上に配置された金属層7と、この金属層7上に配置された誘電体膜8と、この誘電体膜8上に接着層9を介して配置された誘電体膜10と、この誘電体膜10上に配置された金属層11を備え、誘電体膜8、10は、接着層9との接合面に近づくにつれて結晶の配向性が高くなるものとした。これにより、圧電素子全体としては、印加電圧の極性による電圧−変位特性の差が低減できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、良好な誘電特性を有する圧電素子およびこれを製造する方法に関するもので、さらにはこれを用いた圧電応用デバイスに関するものである。
誘電体は外部電界を加えるとその表面に電荷が現れる(分極を生じる)絶縁体のことをいい、コンデンサなどの一般電子部品に幅広く使用されている。中でも強誘電体は、外部電界を加えなくても電気分極を持ち、この分極(自発分極)の向きを外部から加える電界で反転できるものである。そしてこの強誘電体は、電界が0の状態で二つの状態を取り得ることから、情報記憶(メモリ)媒質として使用されている。またその他、機械−電気、温度−電気、光−電気等の変換素子としても有望な材料である。特に、ペロブスカイト型構造を有する強誘電体は、優れた強誘電性、圧電性、焦電性および電気光学特性を示し、各種センサやアクチュエータなど幅広いデバイスに有効な材料として注目されており、今後その利用範囲は急激に拡大していくと思われる。
近年、このような誘電体を用いたデバイスは、市場から小型・低背化また集積化が強く求められており、これを実現するためには強誘電体を薄膜で形成することが有効である。各研究開発機関においても高性能の誘電体薄膜を実現するために、様々な手法・工法を用いて研究・開発が進められている。
強誘電体薄膜を応用した一例として、ABO3構造を示すPb(ZrxTi1-x)O3系薄膜は、高い圧電性を有することから、圧電センサや圧電アクチュエータなどの圧電素子の圧電薄膜として利用されている。圧電センサは、強誘電性の圧電効果を利用したものである。強誘電体は内部に自発分極を有しており、その表面に正および負電荷を発生させる。大気中における定常状態では大気中の分子が持つ電荷と結合して中性状態になっている。この圧電体に外圧がかかると圧電体から圧力量に応じた電気信号を取り出すことが出来る。また、圧電アクチュエータも同様の原理を用いたもので、圧電体に電圧を印加するとその電圧に応じて圧電体が伸縮し、伸縮方向あるいはその方向に直交する方向に変位を生じさせることが出来る。
このような強誘電体に限らず、誘電体をデバイスとして使用する際には、誘電体を上下の電極膜で挟んだ構成で用いられる事が多い。
例えば従来の圧電素子は、図8に示すように、シリコン単結晶などからなる基板1と、この基板1上に順次スパッタ等により形成された金属層2(下部電極)、誘電体膜3、および金属層4(上部電極)とからなる。この図9において誘電体膜3内の矢印は結晶の分極方向を示す。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2003−46160号公報
従来の圧電素子は、印加する電圧の極性によって電圧−変位特性が異なり、デバイスの設計自由度が狭まるなどの課題があった。
その理由は、従来の誘電体膜3においては、基板1に近い初期層側5では、結晶の配向性が低いため、分極方向と逆向きの電界を印加すると分極反転を生じやすいからと考えられる。
そしてその結果、圧電素子全体としては、印加する電圧の極性によって電圧と変位量との関係が異なるのである。
そこで本発明は、印加電圧の極性による電圧−変位特性の差を低減することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、基板と、この基板上に配置された第一の金属層と、この第一の金属層上に配置された第一の誘電体膜と、この第一の誘電体膜上に接着層を介して配置された第二の誘電体膜と、この第二の誘電体膜上に配置された第二の金属層とを備え、第一および第二の誘電体膜は、接着層との接合面に近づくにつれて結晶の配向性が高くなるものとした。
これにより本発明は、印加電圧の極性による電圧−変位特性の差を低減することができる。
すなわち本発明は、第一の誘電体膜と第二の誘電体膜とは結晶の配向性が面対称となっているため、これらの電圧と変位量との関係は、印加する電圧の極性によって互いに逆の関係を示す。
そしてその結果、圧電素子全体としては、印加電圧の極性による電圧−変位特性の差が低減できる。
(実施の形態1)
図1に示すように、本発明の一実施の形態における圧電素子は、基板6と、この基板6上に配置された金属層7と、この金属層7上に配置された誘電体膜8と、この誘電体膜8上に接着層9とを介して配置された誘電体膜10と、この誘電体膜10上に配置された金属層11とを備えている。膜厚はそれぞれ、基板6は400μm〜600μm、金属層7、11が100nm〜500nm、誘電体膜8、10が1μm〜5μm、接着層9が10nm〜500nmとした。
金属層7、11の膜厚は、前述の範囲とすることにより、これらを電極として用いた時、高い導電性を維持することができ、また誘電体膜8、10の結晶配向性を向上させることが出来る。
また誘電体膜8、10の膜厚は、前述の範囲とすることにより、スパッタ法、CVD法、ゾルゲル法などで形成することができる。
さらに接着層9の膜厚は、前述の範囲とすることにより、誘電体膜8、10との接着強度を高めることができる。
そして本実施の形態では、基板6として表面にSiO2が形成された単結晶シリコンを用い、金属層7、11は主成分をPtとした。また接着層9としては金属、樹脂など種々挙げられるが、誘電率低下を抑制するためには金属が好ましく、本実施の形態ではAuを用いた。
なお、接着層9として樹脂を用いる場合は、薄く(厚み2nm以下)塗布することにより、接着層9における誘電率の低下を低減し、誘電体膜8、10へ印加される電界が弱まるのを防ぐ必要がある。
さらに誘電体膜8、10はいずれも高い圧電特性を示すペロブスカイト構造の結晶構造を有した化合物誘電体であり、本実施の形態ではチタン酸ジルコン酸鉛Pb(ZrxTi1-x)O3とした。またこの誘電体膜8および誘電体膜10は、菱面体晶または正方晶の(001)面に優先配向しているものである。
そしてこの誘電体膜8、10は、接着層9に対して面対称な結晶配向性を有し、それぞれ厚み方向において接着層9との接合面に近づくにつれて徐々に結晶配向性が向上している。また図2の模式図に示すように、本実施の形態では誘電体膜8、10のいずれも、接着層9に対して面対称に組成比率が変化し、本実施の形態では、接着層9から遠ざかるにつれてPbの(Ti+Zr)に対する相対的な組成比率が減少する構造とした。
次に、本実施の形態におけるスパッタ法を用いた圧電素子の製造方法について説明する。
まず、図3(a)に示す基板6のSiO2膜(図示せず)上に、図3(b)(c)に示すように、金属層7、誘電体膜8を順次スパッタ法によって形成する。
また一方で、図3(a)に示す基板12上に、図3(b)(c)に示すように、同様の手順で金属層11、誘電体膜10を順次スパッタ法によって形成する。
この時、誘電体膜8と誘電体膜10とを同一条件で形成することが望ましい。そして特に図4のスパッタ装置に示すように、基板(図3(c)の6、12)を同一の基板ホルダ13に並べて配置し、同時にそれぞれ同じターゲット14Aをスパッタして金属層(図3(c)の7、11)を積層し、次に同じターゲット14Bを同時にスパッタして誘電体膜(図3(c)の8、10)を堆積させることが好ましい。これにより、誘電体膜8と誘電体膜10との結晶配向性を等しくすることができる。したがって、これらを貼り合わせた時に、誘電体膜8と誘電体膜10とは、接着層9を介して極めて対称的に結晶が配向することになる。
次に図3(d)に示すように、誘電体膜8、10のそれぞれの表面に金を蒸着し、接着層16、17を形成する。
その後誘電体膜8、10に直列強電界を印加し、結晶中の分極軸方向を一方向に揃える。この時、図3(d)の誘電体膜8、10中の矢印15に示すように、誘電体膜8、10は、それぞれの上層側よりも初期層側ほど分極軸方向にばらつきが残る。これは、金属層7と誘電体膜8、および金属層11と誘電体膜10との界面で、それぞれの格子定数が完全には一致しない為、結晶中に欠陥や歪みが生ずるからである。なお、このような結晶の配向性は膜厚の増大に伴い向上していく。
そしてその後、図3(e)に示すように接着層16と接着層17とを超音波接合等により接合し、次に図3(f)に示すように、基板12をウエットエッチングあるいはドライエッチング等によって除去する。なお、本実施の形態において図1の接着層9は接着層16と接着層17とが接合した状態を示すものである。
なお本実施の形態では、上述のようにスパッタ法によって誘電体膜を形成したが、その他に化学気相成長法、あるいはゾルゲル法などを用いてもよい。
また上記実施の形態では、それぞれ予め分割された基板6、12上に金属層7、11、誘電体膜8、10を積層したが、ウエハ状の共通基板に金属層、誘電体膜、接着層を順次形成し、その後所望サイズに切断してもよい。この場合は、特に切断後隣接する基板の接着層同士を接合すれば、それぞれの誘電体膜の結晶性が近似するため、これらの誘電体膜は、接着層を介して極めて対称的に結晶が配向することになる。
以下本実施の形態における圧電素子の効果を説明する。
本実施の形態では、下部電極としての金属層7あるいは上部電極としての金属層11に印加する電圧の極性による電圧−変位特性の差を低減することができる。すなわち、金属層7、11のいずれに印加する電圧の極性を変えても、あるいはいずれを基準電極としても、圧電素子はほぼ同様の駆動を示す。
ここで従来は図8に示すように、誘電体膜3の初期層側5ほど結晶の配向性に乱れが多く、分極が小さい。
そして、例えば下部電極(金属層2)をグランドに接続し、上部電極(金属層4)に負電圧を印加した場合、誘電体膜は膜厚方向に伸びるように変位する。一方で、上部電極(金属層4)に正電圧を印加した場合、膜厚方向に縮むよう変位する。
ここで、図8の圧電素子では、図9に示すように、正電圧を印加した時の縮む方向の変位は、負電圧を印加した時の伸び方向の変位より小さいことが分かった。
この理由はまだ詳細は明らかとなっていないが、誘電体膜3の初期層側5は結晶の配向性が低いため、分極方向と逆向きの電界を印加すると、容易に分極反転を起こすからと考えられる。したがって図8の圧電素子では、図9に示すように、正電圧を印加した場合、負電圧を印加した場合と比較して誘電体膜全体の変位量が小さくなり、あるいは電圧と変位量との関係が直線性を示さなくなるという課題があった。
そしてこのように電圧の極性によって電圧と変位量との関係に差があると、金属層2、金属層4のいずれを上部電極、下部電極とするか、あるいはいずれを基準電極とするかによってデバイスとしての特性が異なり、また金属層2および金属層4間に正負の電圧を交互に印加する場合に、印加した電圧に比例した変位量が得られず、デバイスの設計自由度が狭まることになる。
これに対し本実施の形態では、図1に示すように、誘電体膜8と誘電体膜10とはそれぞれ接着層9との接合面に近づくにつれて結晶の配向性が高くなる構成である。すなわち、誘電体膜8と誘電体膜10とは結晶の配向性が面対称となるように配置されているため、電位ゼロの初期状態では、例えば図1に示すように、誘電体膜8は上向きに、誘電体膜10は下向きに分極方向を示している。また誘電体膜8、10のそれぞれの初期層側は分極が小さい。
そして例えば金属層7をグランド電極とし、金属層11にマイナスの電圧を印加すると、誘電体膜10では電界と分極の向きが異なるため、初期層側から容易に分極反転が起こり、変位が小さくなる。また、誘電体膜8では、電界と分極の向きが同方向であるため、比較的大きく変位する(縮む)。
一方で、金属層11にプラスの電圧を印加すると、誘電体膜10は変位が大きく、誘電体膜8は変位が小さくなる。
すなわち本実施の形態では、誘電体膜8と誘電体膜10とを面対称に貼り合わせることによって、圧電素子全体としては印加電圧の極性を変えても同様の電圧と変位量との関係を示すのである。
また本実施の形態では、上述のように結晶の配向性が対称になるのに加え、図2に示すように、誘電体膜8と誘電体膜10とのPb:(Ti+Zr)の組成比率を、接着層9を介して面対称としたことにより、印加電圧の極性による電圧−変位特性の差をさらに低減することができる。そしてこれにより、この圧電素子を用いたデバイスの設計の自由度を高めることができる。
また本実施の形態では、金属層7、11を同材料としたため、同条件下で誘電体膜8、10を形成すれば、結晶の配向性は近似する。したがって、印加電圧の極性を変えても、電圧と変位量との関係はほぼ同一の比例関係を示す。
さらに本実施の形態では、金属層7、11をPtとしたため、Pb(ZrxTi1-x)O3からなる誘電体膜8、10との格子定数が近似し、初期層の結晶の乱れを比較的低減することができる。したがって、圧電特性に優れた誘電素子を形成することができる。
また本実施の形態では、接着層9を金としたため、誘電体膜8、10上に容易に形成することができ、これらの接合強度を高めることが出来る。
なお、本実施の形態の圧電素子は、印加する電圧の極性に関わらず良好な圧電特性を実現でき、例えば図5に示すように、圧電素子の基板6上にミラー部18を配置することによって、光源19からの光を反射し走査させるミラーデバイス(圧電アクチュエータ)を形成することができる。
またその他、角速度センサ、加速度センサ、圧力センサ、流量センサなどの圧電センサや、マイクロスイッチ、マイクロポンプ、成分分離デバイス、インクジェットヘッドなどの圧電アクチュエータ、あるいはマイクロスピーカ、マイクロフォンなどの圧電型音響デバイスに用いれば、これらのデバイスの設計の自由度が高まり、種々の駆動態様を実現できる。
なお上記実施の形態では、誘電体膜は二層であるが、図6に示すように、誘電体膜8と金属層7および誘電体膜10と金属層11との間にそれぞれ誘電体膜20と金属層21とが交互に同数層積層された積層体を配置してもよい。なお、図6では誘電体膜20と金属層21とが一枚ずつ積層されている。このように誘電体膜20をさらに積層することによって、圧電素子全体としての変位を大きくすることができる。
また図6の圧電素子は、金属層7と誘電体膜8との間に配置された誘電体膜20と、金属層11と誘電体膜10との間に配置された誘電体膜20とは、接着層9に対して面対称な結晶配向性を有する。これにより上部電極である金属層11と下部電極である金属層7への印加電圧の正負による電圧−変位特性の差を低減することができる。
なお図6のように誘電体膜を積層する方法としては、基板6上にスパッタ法等によって金属層7、誘電体膜8、金属層21、誘電体膜20、接着層9の順で薄膜を積層し、また他の基板上に同様に金属層11、誘電体膜10、金属層21、誘電体膜20、接着層9の順で積層し、接着層9同士を貼り合わせることにより形成できる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、図7に示すように基板6上に誘電体膜8、10、22、23の四層の誘電体膜が積層されている。また下部電極は基板6と誘電体膜8との間の金属層7であり、上部電極は誘電体膜23上に形成された金属層24とした。
そしてこれらの誘電体膜8から誘電体膜23まではそれぞれ互いに金属からなる接着層25で接合されている。すなわち本実施の形態では、誘電体膜が偶数層あり、初期状態における分極方向を同じくする誘電体膜の層数がそれぞれ同数ずつある。そして誘電体膜8と誘電体膜10、誘電体膜10と誘電体膜22、誘電体膜22と誘電体膜23とは、各接着層25に対して面対称な結晶配向性を有している。
これにより本実施の形態では、実施の形態1と同様に、圧電素子全体では、印加する電圧の極性による電圧と変位量との関係の差を低減できる。
なお、本実施の形態における圧電素子の製造方法を以下に説明する。
まず、誘電体膜8と誘電体膜10をそれぞれ別個の基板上に形成し、接合して誘電体膜10を形成した基板を除去する。また誘電体膜22と誘電体膜23とをそれぞれ別個の基板上に形成し、接合して、誘電体膜22を形成した基板を除去する。
その後誘電体膜10と誘電体膜22とを接合し、誘電体膜23を形成した基板を除去すれば本実施の形態の圧電素子が形成される。
その他実施の形態1と同様の構成および効果は説明を省略する。
本発明は、印加する電圧の極性によって電圧と変位量との関係に生ずる差を低減することができ、この圧電素子を用いた圧電デバイスの設計自由度を高めることができる。
本発明の実施の形態1における圧電素子の断面図 同圧電素子の組成比率を模式的に示す図 (a)〜(f)同圧電素子の製造方法を示す図 同圧電素子を製造するスパッタ装置の模式図 同圧電素子を用いたミラーデバイスの摸式断面図 本発明の実施の形態1における別の例の圧電素子の断面図 本発明の実施の形態2における圧電素子の断面図 従来の圧電素子の断面図 従来の誘電素子における印加電圧と変位量との関係を示す図
符号の説明
6 基板
7 金属層
8 誘電体膜
9 接着層
10 誘電体膜
11 金属層
12 基板
13 基板ホルダ
14A、14B ターゲット
15 矢印
16 接着層
17 接着層
18 ミラー部
19 光源
20 誘電体膜
21 金属層
22 誘電体膜
23 誘電体膜
24 金属層
25 接着層

Claims (10)

  1. 基板と、
    この基板上に配置された第一の金属層と、
    この第一の金属層上に配置された第一の誘電体膜と、
    この第一の誘電体膜上に接着層を介して配置された第二の誘電体膜と、
    この第二の誘電体膜上に配置された第二の金属層とを備え、
    前記第一および第二の誘電体膜は、
    前記接着層との接合面に近づくにつれて結晶の配向性が高くなる圧電素子。
  2. 前記第一および第二の誘電体膜は、
    組成比率が前記接着層に対して面対称である請求項1に記載の圧電素子。
  3. 前記第一および第二の金属層は、Ptを主成分とする請求項1に記載の圧電素子。
  4. 前記第一および第二の誘電体膜は、ペロブスカイト構造の結晶構造を有する請求項1に記載の圧電素子。
  5. 前記第一の金属層と前記第一の誘電体膜との間および前記第二の金属層と前記第二の誘電体膜との間には、
    それぞれ誘電体膜と金属層とが交互に同数層積層された積層体が配置され、
    前記第一の金属層と第一の誘電体膜との間に配置された積層体の誘電体膜と、
    前記第二の金属層と第二の誘電体膜との間に配置された積層体の誘電体膜とは、
    前記第一の誘電体膜と第二の誘電体膜との間の前記接着層に対して面対称な結晶配向性を有する請求項1に記載の圧電素子。
  6. 前記第二の誘電体膜と前記第二の金属層との間には、
    前記第二の誘電体膜上に接着層を介して配置された第三の誘電体膜と、
    この第三の誘電体膜上に接着層を介して配置された第四の誘電体膜とを備え、
    前記第二の誘電体膜と第三の誘電体膜および前記第三の誘電体膜と第四の誘電体膜とは、
    それぞれの接合面に対して面対称な結晶配向性を有する請求項1に記載の圧電素子。
  7. 一方で第一の基板上に金属層、誘電体膜、接着層を順に形成し、
    他方で第二の基板上に金属層、誘電体膜、接着層を順に形成し、
    次に前記第一の基板と第二の基板上のそれぞれの接着層同士を接合し、
    その後前記第二の基板を除去する圧電素子の製造方法。
  8. 基板表面に金属層、誘電体膜、接着層を順に形成し、
    次に前記基板を所望サイズに切断して、切断された第一の基板と第二の基板上のそれぞれの接着層同士を接合し、
    その後前記第二の基板を除去する圧電素子の製造方法。
  9. 前記誘電体膜を、スパッタ法、CVD法、ゾルゲル法のいずれか一つにより形成する請求項7または8に記載の圧電素子の製造方法。
  10. 請求項1〜6のいずれか一つに記載の圧電素子を用いた圧電アクチュエータ、または圧電センサ、または圧電型音響デバイス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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