JP2009170011A - 光学ピックアップとこれを用いた光記録再生装置、近接場光記録再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】2層の記録層を有する光記録媒体に対して近接場光を用いた記録、再生を可能とする。
【解決手段】光記録媒体に近接場光を照射する近接場光学系を備える光学ピックアップ30であって、近接場光学系はソリッドイマージョンレンズ22を用いた対物レンズ20であり、この対物レンズ20は、光記録媒体の記録層L0、L1のうちの1層L1に焦点を結んだ状態で球面収差が最小となるように調整する。入射光を平行光又は非平行光とすることで焦点位置の調整を行う焦点調整機構10を備え、焦点位置の移動により発生する球面収差を補正する収差補正手段7を有する。
【選択図】図4
【解決手段】光記録媒体に近接場光を照射する近接場光学系を備える光学ピックアップ30であって、近接場光学系はソリッドイマージョンレンズ22を用いた対物レンズ20であり、この対物レンズ20は、光記録媒体の記録層L0、L1のうちの1層L1に焦点を結んだ状態で球面収差が最小となるように調整する。入射光を平行光又は非平行光とすることで焦点位置の調整を行う焦点調整機構10を備え、焦点位置の移動により発生する球面収差を補正する収差補正手段7を有する。
【選択図】図4
Description
本発明は、近接場光を光記録媒体に照射して記録、再生の少なくともいずれかを行う光学ピックアップとこれを用いた光記録再生装置、近接場光記録再生方法に関する。
近年、光ディスク、磁気ディスクや光メモリーカード等の情報記録媒体において、高記録密度及び高解像度を達成するために、物体同士の間隔がある距離以下となるときに界面から光が漏れ出す近接場(ニアフィールド)光(エバネッセント波ともいう)を用いた記録再生方式が注目されている。
情報記録媒体に近接場光を照射して記録再生を行う手法として、ソリッドイマージョンレンズ(SIL:Solid Immersion Lens)やソリッドイマージョンミラー(SIM:Solid Immersion Mirror)、導波路構造体等を用いた光記録再生方法が提案されている(例えば特許文献1、非特許文献1参照。)。この近接場光を利用した記録再生方式は、高密度の情報記録媒体に対し、開口数NAが1を超えるSIL等の近接場光照射手段を用いて、レンズと光記録媒体の表面との距離をエバネッセント波が発生する程度にまで近接させて記録再生を行う技術である。
情報記録媒体に近接場光を照射して記録再生を行う手法として、ソリッドイマージョンレンズ(SIL:Solid Immersion Lens)やソリッドイマージョンミラー(SIM:Solid Immersion Mirror)、導波路構造体等を用いた光記録再生方法が提案されている(例えば特許文献1、非特許文献1参照。)。この近接場光を利用した記録再生方式は、高密度の情報記録媒体に対し、開口数NAが1を超えるSIL等の近接場光照射手段を用いて、レンズと光記録媒体の表面との距離をエバネッセント波が発生する程度にまで近接させて記録再生を行う技術である。
近接場光を用いて記録再生する高密度の光記録媒体としては、ガラスやポリカーボネート(PC)等より成る基板上に、Al等より成る反射膜、SiO2等より成る誘電体層、GeSbTe等より成る相変化材料層、SiO2等より成る誘電体層が順次積層形成された構造の相変化記録型の光記録媒体や、または、ガラスやPC等より成る基板上に、記録情報に対応した凹凸ピットが形成され、その上にAl等より成る反射層が形成された再生専用型の光記録媒体などが提案され(例えば非特許文献2及び3参照。)、その他光磁気記録型の記録媒体や光アシスト磁気記録による磁気記録媒体等も検討されている。
また、SIL等の近接場光照射部を用いる場合、その表面と情報記録媒体の表面との間の間隔、いわゆるギャップは、照射する光の波長の10分の1以下が望ましいということが報告されている(例えば非特許文献4参照。)。
このため、ギャップを精度よく制御する技術や、SIL等を近接させて情報記録媒体と相対的に走行させる際に、衝突を抑制するためのスキュー制御技術等が種々検討されている(例えば特許文献2及び3参照。)。
このため、ギャップを精度よく制御する技術や、SIL等を近接させて情報記録媒体と相対的に走行させる際に、衝突を抑制するためのスキュー制御技術等が種々検討されている(例えば特許文献2及び3参照。)。
上述したように、近接場光を利用する記録再生方式においては、レンズと情報記録媒体の表面との距離が非常に小さいことを除けば、他の取り扱いは従来の情報記録媒体と同様に取り扱うことが可能である。したがって、より高い記録密度を達成するために、記録層を積層させた多層の光記録媒体に対して、近接場光を用いて記録や再生を行うことも、原理的には可能である。
しかしながら、媒質中の光学的小距離が異なることにより発生する球面収差は開口数NAの4乗に比例するため、大きい開口数NAを達成する近接場光学系ではこの球面収差が大きくなってしまう。したがって、現実的には、複数の記録層に焦点を結ぶ光学系を単に採用するだけでは、球面収差を補正しきれない。これを解決するには、例えばソリッドイマージョンレンズの厚さを変化させるなどの非常に複雑な設計が必要となるという問題がある。
また、特に近接場光を用いる記録再生方式においては、元来開口数NAが高いことから、非常に高度な加工精度、組み立て精度が必要となる。特に、複数の記録層に対する記録や再生を可能とするには、ソリッドイマージョンレンズの形状や、これと組み合わせて対物レンズを構成する非球面レンズの形状、及びこれら2レンズの物理的距離等を極めて高精度に調整しなければならない。上述したように多層の記録層を有する光記録媒体に対して記録再生を行おうとすると、各記録層に対応してそれぞれこのような調整が必要となる。したがって、実用に供する光学ピックアップや光記録再生装置においてこれらを調整できる機構を採用することは非常に困難と考えられる。
以上の問題に鑑みて、本発明は、近接場光学系を有する光学ピックアップ及び光記録再生装置において、ソリッドイマージョンレンズを用いた近接場光学系の調整精度を高めることなく、複数の記録層を有する情報記録媒体に対して記録や再生を行うことを可能とすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明による光学ピックアップは、光源と、光記録媒体に近接場光を照射する近接場光学系と、光記録媒体からの戻り光を検出する光検出部と、光検出部からの検出信号に基づいて制御信号を生成する制御部と、光記録媒体に対し所定の位置に前記近接場光学系を駆動する駆動部と、光記録媒体の複数の記録層に焦点を調整する焦点調整機構と、焦点距離の移動により発生する球面収差を補正する収差補正機構と、を備える構成とする。
また本発明は、上述の光学ピックアップにおいて、近接場光学系と光記録媒体の最表面との距離を制御するギャップ制御信号と、光記録媒体の各記録層の位置に対応するフォーカス制御信号とが制御部において生成され、ギャップ制御信号が近接場光学系を駆動する駆動部に出力され、フォーカス制御信号が焦点調整機構に出力される構成とすることが望ましい。
更に、本発明は、上述の光学ピックアップにおいて、近接場光学系を、ソリッドイマージョンレンズを用いた対物レンズとし、対物レンズを、光記録媒体の記録層のうちの1層に焦点を結んだ状態で球面収差が最小となるように調整されて成る構成とすることが望ましい。
また本発明は、上述の光学ピックアップにおいて、焦点調整機構を、球面収差が最小となるように対物レンズが調整された記録層に対する記録、再生のいずれかを行う際には入射光を平行光とし、他の記録層の記録、再生のいずれかを行う際には入射光を非平行光とすることで焦点位置の調整が行われる構成とすることが望ましい。
本発明による光記録再生装置は、光学ピックアップと、光記録媒体の装着部と、光記録媒体の装着部を光学ピックアップと相対的に移動させる駆動部と、を有する。そして光学ピックアップは、光源と、光記録媒体に近接場光を照射する近接場光学系と、光記録媒体からの戻り光を検出する光検出部と、光検出部からの検出信号に基づいて制御信号を生成する制御部と、光記録媒体に対し所定の位置に前記近接場光学系を駆動する駆動部と、光記録媒体の複数の記録層に焦点を調整する焦点調整機構と、焦点距離の移動により発生する球面収差を補正する収差補正機構と、を備える。
また、本発明による近接場光記録再生方法は、近接場光学系を、ソリッドイマージョンレンズを用いた対物レンズより構成し、対物レンズを、光記録媒体の記録層のうちの1層に焦点を結んだ状態で球面収差が最小となるように調整して、記録層に対する記録、再生のいずれかを行う際には入射光を平行光とし、他の記録層の記録、再生のいずれかを行う際には入射光を非平行光とすることで焦点位置の調整を行い、焦点位置の移動により発生する球面収差を補正する。
上述したように、本発明の光学ピックアップとこれを用いた光記録再生装置においては、光源と、光記録媒体に近接場光を照射する近接場光学系と、光記録媒体からの戻り光を検出する光検出部と、光検出部からの検出信号に基づいて制御信号を生成する制御部と、光記録媒体に対し所定の位置に前記近接場光学系を駆動する駆動部と、光記録媒体の複数の記録層に焦点を調整する焦点調整機構と、焦点距離の移動により発生する球面収差を補正する収差補正機構とを備える構成とするものである。
このように、近接場光学系を駆動する駆動部とは別に、光記録媒体の複数の記録層に焦点を調整する焦点調整機構と、収差補正機構とを設けることで、近接場光学系を光記録媒体の最表面に対して所定の距離、すなわち近接場光を発生する微小な距離を保ちながら、光記録媒体の複数の記録層に対して良好に焦点位置を調整し、かつ発生する球面収差を抑えることができる。
このように、近接場光学系を駆動する駆動部とは別に、光記録媒体の複数の記録層に焦点を調整する焦点調整機構と、収差補正機構とを設けることで、近接場光学系を光記録媒体の最表面に対して所定の距離、すなわち近接場光を発生する微小な距離を保ちながら、光記録媒体の複数の記録層に対して良好に焦点位置を調整し、かつ発生する球面収差を抑えることができる。
また、本発明の光学ピックアップにおいて、近接場光学系と光記録媒体の最表面との距離を制御するギャップ制御信号と、光記録媒体の各記録層の位置に対応するフォーカス制御信号とが制御部において生成され、ギャップ制御信号が近接場光学系を駆動する駆動部に出力され、フォーカス制御信号が焦点調整機構に出力される構成とすることで、同様に、確実に光記録媒体とのギャップを精度良く保持しつつ、所望の記録層への焦点位置調整を精度よく行うことができる。
更に、本発明の光学ピックアップにおいて、近接場光学系を、ソリッドイマージョンレンズを用いた対物レンズとし、対物レンズを、光記録媒体の記録層のうちの1層に焦点を結んだ状態で球面収差が最小となるように調整することで、この記録層以外の記録層に焦点位置を調整する場合のみ球面収差を補正する構成とすることができる。すなわち、そりーやこれと組み合わせる光学レンズの形状やレンズ間の間隔を、光記録媒体の各記録層に対応してそれぞれ調整する必要がなく、また収差補正機構を簡易な構成とすることができる。
また本発明の光学ピックアップにおいて、焦点調整機構を、球面収差が最小となるように対物レンズが調整された記録層に対する記録、再生のいずれかを行う際には入射光を平行光とし、他の記録層の記録、再生のいずれかを行う際には入射光を非平行光とすることで焦点位置の調整が行われる構成とすることで、同様に、近接場光学系の光記録媒体とのギャップを確実に保持しながら、所望の記録層への焦点位置調整を良好に行うことが可能となる。
また、本発明の近接場光記録再生方法によれば、同様に、近接場光学系の光記録媒体とのギャップを保持しつつ、光記録媒体の複数の記録層への焦点位置調整を良好に行って、複数の記録層をもつ光記録媒体への記録、再生を良好に行うことができる。
本発明によれば、ソリッドイマージョンレンズを用いた近接場光学系の調整精度を高めることなく、複数の記録層を有する情報記録媒体に対して記録や再生を行うことが可能となる。
以下本発明を実施するための最良の形態の例を説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施の形態による光学ピックアップ装置30を備える光記録再生装置100の概略構成図である。本発明の光記録再生装置としては、記録と再生を行う記録再生装置、再生専用装置に適用でき、また記録装置にも適用可能である。また、本発明の光学ピックアップ、光記録再生装置において対称とする光記録媒体としては、記録層が多層であれば記録態様の種類は問わないが、例えば凹凸ピットによる記録層を複数層有する再生専用光記録媒体や、相変化記録膜を複数層有する記録再生用の光記録媒体等に適用可能である。
図1に示す例においては、近接場光学系20として、光記録媒体200側に配置される半球状又は超半球状のソリッドイマージョンレンズ(SIL)21と、非球面レンズ等よりなる光学レンズ22とから対物レンズを構成する場合を示す。図1においては超半球状のSILを示すが半球状のSILでもよい。この光学ピックアップ装置30は、パワー制御部1、レーザーダイオード等の光源2、コリメートレンズ3、偏光ビームスプリッタ4、1/4波長板5、ミラー6、矢印aで示す例えば光軸と直交する方向に移動可能とされる収差補正機構7、移動可能なレンズ群8及び9より構成されるエキスパンダー等の焦点調整機構10、近接場光学系20、ビームスプリッタ4の分岐光路上に配置される集光レンズ13、4分割フォトダイオード等の光検出部14を備える。更に、光検出部14による検出信号を演算する制御部15を有する。制御部15は、近接場光学系20の駆動部11、焦点調整機構10及び収差補正機構7を制御する制御信号、すなわちギャップ制御信号Sgやフォーカス制御信号Sf、収差補正信号Saを生成する。制御部15において、SIL22の光記録媒体200に対する傾き(チルト)を制御するチルト制御信号Stも生成して駆動部11に出力する構成としてもよい。
この光記録再生装置100には更に、ディスク状等の光記録媒体200を装着する装着部25と、この装着部25を例えば一点鎖線Csを回転軸として回転駆動することで、光学ピックアップ30の近接場光学系20と光記録媒体200とを相対的に移動させる駆動部26とが設けられる。
この構成において、記録時には、パワー制御部1により出力が制御された光が光源2から出射され、コリメートレンズ3により平行光とされてビームスプリッタ4を透過し、ミラー5に反射されて、収差補正機構7が光路に配置される場合は収差補正機構7を通過して、焦点調整機構10により焦点位置を調整されて、近接場光学系20に入射する。なお、パワー制御部1は例えば記録の際に図示しない情報記憶部からの記録情報に対応して光源2の出力を制御する。再生時はパワー制御部1からの出力制御を省略して、光源2の出力を一定としてもよい。再生専用の装置として構成する場合はパワー制御部1を省略してもよい。近接場光学系20により光記録媒体200の目的とする記録層に近接場光を用いて入射光Lが照射される。光記録媒体200から反射された戻り光は、ミラー5により反射され、ビームスプリッタ4で反射されて集光レンズ13により光検出部14に集光される。
光検出部14により検出された光の一部は、再生時には光記録媒体200の記録情報に対応するRF(高周波)信号SRFとして出力される。一方、光記録媒体200の所定の記録層L1又はL2からの戻り光は、近接場光学系20の駆動部11を制御する信号を生成する制御部15に入力される。制御部15においてギャップ制御信号Sgやチルト制御信号Stが生成されて、近接場光学系20を駆動する駆動部11に出力される。駆動部11は例えばボイスコイルモーターを含む2軸アクチュエータや3軸アクチュエータ等より構成される。なお、ギャップ制御用の駆動部と、チルト制御用の駆動部とを別々に設け、各駆動部に制御信号をそれぞれ入力する構成としてもよい。
一方、制御部15において光記録媒体200からの戻り光に基づいて、各記録層L1又はL2に対応するフォーカス制御信号Sfが生成され、焦点調整機構10に出力される。また、記録層L1又はL2の選択に伴って、必要に応じて収差補正機構7を光路上に配置させるか、或いは矢印aで示すように光路から外す移動を行うかについて、駆動部への収差補正信号Saが、制御部15から収差補正機構7に出力される。この信号Saは、実質的には記録層を選択する信号を用いてもよい。
この光記録再生装置100においては、光記録媒体200が上述した回転駆動する駆動部26に装着されると共に、例えば光学ピックアップ装置30が光記録媒体200の記録面に沿って平行移動する水平移動機構(図示せず)に搭載される。そしてこの水平移動機構と駆動部26との連動によって、近接場光学系20から照射される近接場光が光記録媒体200の盤面の記録トラックに沿って例えばスパイラル状、または同心円状に走査される構成とする。
図2は、近接場光を用いた光学ピックアップ装置30における、ギャップに対する全反射戻り光量の関係を模式的に示す図である。図2Aにおいては、SIL21及び光学レンズ22より成る近接場光学系20の、SIL21の端面と光記録媒体200と間のギャップを示す。図2Bに、このギャップに対する全反射戻り光量の関係を示す。全反射戻り光量はこの場合、SIL21の光記録媒体200と対向する端面に全反射する角度で入射した光(開口率≧1の成分)の戻り光量である。
図2Bに示すように、近接場状態でない領域であるファーフィールド領域Ffは、一般にギャップが入射レーザー光の波長の1/2〜1/5以上の範囲に相当する。このファーフィールド領域Ffでは、SIL端面で全て光が全反射されるため、全反射戻り光量は一定となる。一方、一般に入射レーザー光の波長の1/2〜1/5以下のギャップでは、近接場状態すなわちニアフィールド領域Fnとなる。なお、図2Bに示す例においては、一例として入射光の波長が405nmの場合において、70nm以下で全反射戻り光量が減少している例を示す。ニアフィールド領域となるギャップと波長との関係は一律ではなく、波長や、光記録媒体やSILの材料構成等によって、上述したように1/2〜1/5程度、場合によっては1/10以下程度まで変化する。
ニアフィールド領域Fnでは、SIL端面と光記録媒体の表面とでエバネセント結合が生じ、全反射戻り光の一部が、SIL端面を突き抜けて光記録媒体側に透過する。このため全反射戻り光量は減少する。そして、SILが光記録媒体に完全に接触すると、全ての全反射戻り光が光記録媒体側に透過するため、全反射戻り光量はゼロとなる。したがって、SIL端面と光記録媒体との間のギャップと全反射戻り光量との関係は図2Bに示すように、ファーフィールドFfで一定であった全反射戻り光量がニアフィールド領域Fnで徐々に減少し、ギャップがゼロのときこの全反射戻り光量はゼロとなる。そして全反射戻り光量が減少する領域では、ギャップと全反射戻り光量との関係が破線lで囲んで示すように線形関係になる領域がある。したがってこの線形の範囲においては、全反射戻り光量をギャップ制御信号として利用することで、ギャップを一定に保持し、近接場光を用いた記録や再生、すなわち開口数NA>1となる高密度記録再生が可能となる。
なお、ギャップ制御信号としてはこのように全反射戻り光量を検出して得る他、後述する偏光の変化を利用した方法等によって得ることも可能である。
なお、ギャップ制御信号としてはこのように全反射戻り光量を検出して得る他、後述する偏光の変化を利用した方法等によって得ることも可能である。
一方、戻り光を用いてフォーカス制御信号も生成する。本発明においては、フォーカス制御方法は特に限定されるものではなく、一般的なナイフエッジ法や非点収差法等を利用することができる。このフォーカス制御信号に基づき、焦点調整機構10を駆動することにより、光記録媒体200の記録層のうち、目的とする記録層に対して焦点位置を調整することができる。
次に、図3及び図4を参照して本発明の光学ピックアップ、光記録再生装置において、光記録媒体の異なる記録層に焦点位置を調整した場合の光学系のより具体的な構成例について説明する。
図3及び図4に、本発明の一実施の形態における光学ピックアップの基本要素を模式化して、光記録媒体200の各記録層L1、L2に焦点位置を調整した状態の構成図をそれぞれ示す。図3及び図4において、図1と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。本実施の形態においては、近接場光学系20を構成するSIL21と光学レンズ22が、2層の記録層を有する光記録媒体200の最表面に近い方の記録層L1に焦点位置を調整したときに、球面収差が最小となる構成とされる例を示す。
図3及び図4に、本発明の一実施の形態における光学ピックアップの基本要素を模式化して、光記録媒体200の各記録層L1、L2に焦点位置を調整した状態の構成図をそれぞれ示す。図3及び図4において、図1と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。本実施の形態においては、近接場光学系20を構成するSIL21と光学レンズ22が、2層の記録層を有する光記録媒体200の最表面に近い方の記録層L1に焦点位置を調整したときに、球面収差が最小となる構成とされる例を示す。
この様子を図5に模式的に示す。保持体23に支えられたSIL21及び光学レンズ22の形状が、特定の記録層に焦点位置を調整した状態で、球面収差が最小となるように、破線21a、22aで示す形状から調整され、またSIL21とレンズ22との間の間隔も調整される。本実施の形態においては、このようにSIL21及び光学レンズ22を調整して光学ピックアップ30に組み込んだ後は、他の記録層に焦点位置を合わせた状態に対応して調整し直す必要がない。
また、予め球面収差が最小となる記録層として、光記録媒体の最表面に近い記録層とすることで、その他の記録層に合わせて調整する場合と比べて、SILや光学レンズの形状や間隔の調整が比較的簡易化されるという利点を有する。
また、予め球面収差が最小となる記録層として、光記録媒体の最表面に近い記録層とすることで、その他の記録層に合わせて調整する場合と比べて、SILや光学レンズの形状や間隔の調整が比較的簡易化されるという利点を有する。
この場合において、光記録媒体200に対して記録、再生の少なくともいずれかを行う際の基本動作に関して図3を参照して説明する。
先ず、光記録媒体200の最表面に近い方の記録層(第1の記録層)L1に記録、再生のいずれかを行う際には、収差補正機構7は矢印a1で示すように、光源2から近接場光学系20に至る光路から外れた位置に移動される。この状態で、光源2から出射された光がコリメータレンズ3を介して平行光とされ、偏光ビームスプリッタ4を通り焦点調整機構10に入射される。
先ず、光記録媒体200の最表面に近い方の記録層(第1の記録層)L1に記録、再生のいずれかを行う際には、収差補正機構7は矢印a1で示すように、光源2から近接場光学系20に至る光路から外れた位置に移動される。この状態で、光源2から出射された光がコリメータレンズ3を介して平行光とされ、偏光ビームスプリッタ4を通り焦点調整機構10に入射される。
この時、収差補正機構7は光路から外れた移動状態にあり、入射光には関与しない状態とされる。SIL22及び光学レンズ21から成る高NAの対物レンズは、平行光入射に対し第1の記録層L1に焦点を結ぶように、SIL22のレンズ厚みやSIL22と光学レンズ21との距離等が調整される。このため、焦点調整機構10ではほぼ平行光のまま通過することとなり、高NAにより収束された光は第1の記録層L1にほぼ無収差に近い状況で焦点を結ぶことができる。
次に、図4を参照して、第1の記録層L1の下にある記録層(第2の記録層)L2に記録、再生のいずれかを行う際の基本動作について説明する。この場合、図4に示すように、収差補正機構7は矢印a2で示すように移動して、光源2から近接場光学系20に至る光路内の所定位置に配置される。第1の記録層L1の時と同様に、光源2より出射された光は平行光となり、偏光ビームスプリッタ4を介して今度は収差補正機構7に入射される。収差補正機構7により、焦点位置が第2の記録層L2に移動したことにより発生する近接場光学系20での球面収差を補正する。収差補正された光は、この場合非平行光として近接場光学系20に入射され、同様に、高NAにより収束された光を、第2の記録層L2にほぼ無収差に近い状態で焦点を結ぶことができる。
本実施の形態における収差補正機構7は基本的に、一方の層を記録、再生する際に発生する球面収差と逆の収差を発生させられればよい。すなわち、上述したようにこの例においては、光記録媒体200の記録層を2層と固定する例で、且つ相関膜厚等の設計値が固定されている場合には、単純なレンズ形状の光学素子を用いることもできる。その際、往復で作用することになるので、値は半分の量を補正することとなる。
また、収差補正機構7としては、本実施の形態においては第1の記録層を記録、再生する際には不要となるため、光路から待避できる駆動機構を設ける必要がある。一方、例えば液晶を用いた位相補正素子など、移動によらずに調整が可能な収差補正機構を適用することも可能であり、その場合には駆動機構は不要となる。この場合は、図1において示す収差補正信号Saが、収差補正機構7の駆動機構に出力されるのではなく、液晶を用いた位相補正素子等より成る収差補正機構7自体に出力される。
本実施の形態において用いる焦点調整機構10は、凹レンズと凸レンズの組合せにて構成する例を示す。この場合、片方のレンズ位置を変動させることにより焦点位置の調整が可能となる。これらの組合せにより、第2の記録層への記録、再生動作が可能となる。
またその他焦点調整機構10として、例えばエレクトロウエッティング現象を利用した液体レンズ等、駆動機構を用いない光学系を利用することももちろん可能である。
またその他焦点調整機構10として、例えばエレクトロウエッティング現象を利用した液体レンズ等、駆動機構を用いない光学系を利用することももちろん可能である。
更に、可動機構を有するレンズ群、いわゆるビームエキスパンダーを利用して各レンズの枚数、形状、移動距離を調整することにより、焦点調整機構10及び収差補正機構7の機能を兼ね備える光学系を構成することも可能である。
以上説明した例においては、1つの光源を(すなわち1つの波長の光)を用いて光学ピックアップ、光記録再生装置を構成する例であるが、近接場光記録再生を行うにあたって、ギャップ制御用として、異なる波長の光を利用する場合もある。この場合の光記録再生装置の一実施形態について、図6を参照して説明する。図6において、図1と対応する部分には同一符号を付して示す。
図6に示すように、この光学ピックアップ30においては、光源2の出射光路上に、コリメートレンズ3、偏光ビームスプリッタ4、1/4波長板5、収差補正機構7、焦点調整機構10、ダイクロイックプリズム45が配置される。ダイクロイックプリズム45によって反射される光路上に、駆動部11に搭載される近接場光学系20、すなわち光学レンズ22及びSIL21が配置される。偏光ビームスプリッタ4の戻り光による反射光路上に、集光レンズ13及び光検出部14が配置される。
図6に示すように、この光学ピックアップ30においては、光源2の出射光路上に、コリメートレンズ3、偏光ビームスプリッタ4、1/4波長板5、収差補正機構7、焦点調整機構10、ダイクロイックプリズム45が配置される。ダイクロイックプリズム45によって反射される光路上に、駆動部11に搭載される近接場光学系20、すなわち光学レンズ22及びSIL21が配置される。偏光ビームスプリッタ4の戻り光による反射光路上に、集光レンズ13及び光検出部14が配置される。
またこの場合、近接場光光学系20のSIL21と光記録媒体200の表面との距離を検出するいわゆるギャップ検出用光として、記録再生用の光とは異なる波長の光を用いる。すなわちこの場合は、光源2とは異なる波長の光源40を用いて、光源40の出射光路上には、近接場光学系20との間に、コリメータレンズ41、ビームスプリッタ42、偏光ビームスプリッタ43、1/4波長板44が配置され、1/4波長板44を通過した光がダイクロイックプリズム45に入射される。ダイクロイックプリズム45はこの光を反射する構成とされ、反射光が近接場光学系20に入射される配置とする。ビームスプリッタ42の戻り光による反射光路上に、集光レンズ46及び光検出部47が配置される。
また、光検出部14、47から得られる戻り光が入力される制御部15が設けられる。制御部15において戻り光に基づいて生成されたギャップ制御信号Sg、フォーカス制御信号Sfがそれぞれ近接場光学系20を搭載する駆動部11と、焦点調整機構10に出力される。この場合においても、SIL21の傾きを制御するチルト制御信号Stを駆動部11に出力される構成としてもよい。また、収差補正信号Saとして、例えば光記録媒体200の記録層L1又はL2を選択する信号が、制御部15から収差補正機構7に出力される。
また、光検出部14、47から得られる戻り光が入力される制御部15が設けられる。制御部15において戻り光に基づいて生成されたギャップ制御信号Sg、フォーカス制御信号Sfがそれぞれ近接場光学系20を搭載する駆動部11と、焦点調整機構10に出力される。この場合においても、SIL21の傾きを制御するチルト制御信号Stを駆動部11に出力される構成としてもよい。また、収差補正信号Saとして、例えば光記録媒体200の記録層L1又はL2を選択する信号が、制御部15から収差補正機構7に出力される。
この構成において、光源2から出射された光は、コリメートレンズ3により平行光とされて、偏光ビームスプリッタ4を通過して1/4波長板5を通過する。そして収差補正機構7が光路上に配置される場合は収差補正機構7、更に焦点調整機構10に入射される。必要に応じて収差補正機構7において収差を補正された光は、焦点調整機構10により焦点距離を調整されて、ダイクロイックプリズム45に入射される。ダイクロイックプリズム45により反射された光は近接場光学系20、すなわち光学レンズ22及びSIL21に入射され、光記録媒体200に近接場光を用いて照射される。
光記録媒体200の記録面から反射された光は、近接場光学系20を介してダイクロイックプリズム45により再び反射され、焦点調整機構10、収差補正機構7、1/4波長板5を介して偏光ビームスプリッタ4により一部反射されて、集光レンズ13により記録再生用の信号及びフォーカス制御用の信号として光検出部14に集光される。
光記録媒体200の記録面から反射された光は、近接場光学系20を介してダイクロイックプリズム45により再び反射され、焦点調整機構10、収差補正機構7、1/4波長板5を介して偏光ビームスプリッタ4により一部反射されて、集光レンズ13により記録再生用の信号及びフォーカス制御用の信号として光検出部14に集光される。
一方、光源40から出射される光は、コリメートレンズ41、ビームスプリッタ42、偏光ビームスプリッタ43、1/4波長板44を介してダイクロイックプリズム45に入射される。この波長の光はダイクロイックプリズム45を透過する構成として、このダイクロイックプリズム45において光源2からの光と合波され、近接場光学系20の光学レンズ22、SIL21を介して光記録媒体200にギャップ検出用光として照射される。
ギャップ検出用の戻り光は、ダイクロイックプリズム45通過し、1/4波長板44を通過して、偏光ビームスプリッタ43により殆ど反射されるが、この偏光ビームスプリッタ45から漏れた光をビームスプリッタ42で反射して集光レンズ46を介して光検出部47で検出することができる。
なお、この例においては、上述した偏光の変化を利用してギャップを検出する。すなわち、光記録媒体と近接場光学系、すなわちSILとのギャップが広く、SIL端面で光が略全反射する場合には、SIL表面で偏光が変化するので、戻り光路で偏光ビームスプリッタ43から一部の光が漏れてくる。一方、光記録媒体とSILとが近く、近接場光が漏れて通常の反射に近い場合には偏光の変化は小さいので、偏光ビームスプリッタ43を漏れてくる光量は小さくなる。この差すなわち、全反射戻り光量の変化を利用してギャップ検出を行い、これに基づいて制御部15においてギャップ制御信号Sgを生成する。そして近接場光学系20を保持する駆動部11を制御信号Sgに基づいて駆動することによって、光記録媒体200と近接場光学系20との間隔を精度よく保持することができる。
なお、ギャップの検出方法としては、その他例えば静電容量の変化を検出する方法など、種々の方法を採ることができる。
なお、ギャップの検出方法としては、その他例えば静電容量の変化を検出する方法など、種々の方法を採ることができる。
このように、ギャップ制御用として異なる波長の光原を用いる場合においても、本発明を適用することで、図1に示す実施形態と同様の効果を得ることができる。
すなわち、制御部15からギャップ制御信号Sg、フォーカス制御信号Sf、収差補正信号Saをそれぞれ駆動部11、焦点調整機構10及び収差補正機構7に出力することで、焦点調整機構10及び収差補正機構7の動作態様を図3及び図4に示す実施の形態と同様に行う。更に、近接場光学系20の形状やレンズ間隔の調整も、図5に示す実施の形態と同様とすることで、光記録媒体200の第1の記録層L1及び第2の記録層L2に対してそれぞれ、ほぼ無収差の状態で焦点を結ぶことが可能となる。
すなわち、制御部15からギャップ制御信号Sg、フォーカス制御信号Sf、収差補正信号Saをそれぞれ駆動部11、焦点調整機構10及び収差補正機構7に出力することで、焦点調整機構10及び収差補正機構7の動作態様を図3及び図4に示す実施の形態と同様に行う。更に、近接場光学系20の形状やレンズ間隔の調整も、図5に示す実施の形態と同様とすることで、光記録媒体200の第1の記録層L1及び第2の記録層L2に対してそれぞれ、ほぼ無収差の状態で焦点を結ぶことが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、近接場光を用いて記録や再生を行う光記録媒体においても、記録層を多層とする多層媒体への適応が比較的容易に行えることとなる。また、光学ピックアップ及び光記録再生装置の構成として、実用的な機構にて焦点調整、収差補正を実現できる。これにより、近接場光記録媒体の大容量化が可能となる。
なお、本発明は上述の実施形態例において説明した構成に限定されるものではなく、その他本発明構成を逸脱しない範囲において種々の変形、変更が可能である。
1.パワー制御部、2.光源、3.コリメートレンズ、4.ビームスプリッタ、5.4分の1波長板、6.ミラー、7.収差補正機構、8,9.光学レンズ、10.焦点調整機構、11.駆動部、13.集光レンズ、14.光検出部、15.制御部、20.近接場光学系、21.ソリッドイマージョンレンズ(SIL)、22.光学レンズ、25.装着部、26.駆動部、30.光学ピックアップ、40.光源、41.コリメートレンズ、42.ビームスプリッタ、43.偏光ビームスプリッタ、44.4分の1波長板、45.ダイクロイックプリズム、46.集光レンズ、47.光検出部、100.光記録再生装置
Claims (9)
- 光源と、
光記録媒体に近接場光を照射する近接場光学系と、
前記光記録媒体からの戻り光を検出する光検出部と、
前記光検出部からの検出信号に基づいて制御信号を生成する制御部と、
前記光記録媒体に対し所定の位置に前記近接場光学系を駆動する駆動部と、
前記光記録媒体の複数の記録層に焦点を調整する焦点調整機構と、
焦点距離の移動により発生する球面収差を補正する収差補正機構と、を備える
ことを特徴とする光学ピックアップ。 - 前記制御部において前記近接場光学系と前記光記録媒体の最表面との距離を制御するギャップ制御信号と、前記光記録媒体の各記録層の位置に対応するフォーカス制御信号とが生成され、
前記ギャップ制御信号が前記近接場光学系を駆動する駆動部に出力され、
前記フォーカス制御信号が前記焦点調整機構に出力されることを特徴とする請求項1記載の光学ピックアップ。 - 前記近接場光学系は、ソリッドイマージョンレンズを用いた対物レンズであり、
前記対物レンズは、前記光記録媒体の前記記録層のうちの1層に焦点を結んだ状態で球面収差が最小となるように調整されて成ることを特徴とする請求項1記載の光学ピックアップ。 - 前記焦点調整機構は、
前記球面収差が最小となるように前記対物レンズが調整された記録層に対する記録、再生のいずれかを行う際には入射光を平行光とし、
他の記録層の記録、再生のいずれかを行う際には入射光を非平行光とすることで焦点位置の調整が行われることを特徴とする請求項3記載の光学ピックアップ。 - 前記ソリッドイマージョンレンズを用いた対物レンズは、前記光記録媒体の最表面に最も近い記録層に対して焦点を結んだ状態で、球面収差が最小となるように調整されて成ることを特徴とする請求項4記載の光学ピックアップ。
- 前記収差補正機構に、前記光源から前記近接場光学系に至る光路への出入りを可能とする駆動部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の光学ピックアップ。
- 前記収差補正機構は、前記光記録媒体の記録層を選択する選択信号に基づき駆動されることを特徴とする請求項1記載の光学ピックアップ。
- 光学ピックアップと、
光記録媒体の装着部と、
前記光記録媒体の装着部を前記光学ピックアップと相対的に移動させる駆動部と、を有し、
前記光学ピックアップは、
光源と、
前記光記録媒体に近接場光を照射する近接場光学系と、
前記光記録媒体からの戻り光を検出する光検出部と、
前記光検出部からの検出信号に基づいて制御信号を生成する制御部と、
前記光記録媒体に対し所定の位置に前記近接場光学系を駆動する駆動部と、
前記光記録媒体の複数の記録層に焦点を調整する焦点調整機構と、
焦点距離の移動により発生する球面収差を補正する収差補正機構と、を備える
ことを特徴とする光記録再生装置。 - 近接場光学系を、ソリッドイマージョンレンズを用いた対物レンズより構成し、
前記対物レンズを、光記録媒体の記録層のうちの1層に焦点を結んだ状態で球面収差が最小となるように調整して、
前記記録層に対する記録、再生のいずれかを行う際には入射光を平行光とし、他の記録層の記録、再生のいずれかを行う際には入射光を非平行光とすることで焦点位置の調整を行い、
焦点位置の移動により発生する球面収差を補正する
ことを特徴とする近接場光記録再生方法。
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---|---|---|---|
JP2008004970A JP2009170011A (ja) | 2008-01-11 | 2008-01-11 | 光学ピックアップとこれを用いた光記録再生装置、近接場光記録再生方法 |
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JP2008004970A Pending JP2009170011A (ja) | 2008-01-11 | 2008-01-11 | 光学ピックアップとこれを用いた光記録再生装置、近接場光記録再生方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014014805A1 (en) * | 2012-07-16 | 2014-01-23 | Trustees Of Boston University | Solid immersion microscopy system with deformable mirror for correction of aberrations |
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-
2008
- 2008-01-11 JP JP2008004970A patent/JP2009170011A/ja active Pending
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