JP2009168808A - ミクロトームで作成された組織切片の孤立化のための装置及び方法 - Google Patents

ミクロトームで作成された組織切片の孤立化のための装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】組織切片の孤立化プロセスの単純化が可能であり、更に、その際組織切片の損傷が回避可能な装置及び方法の提供。
【解決手段】ミクロトームによって作成された組織切片を孤立化するための装置であって、作成された組織切片(3)が先に作成された組織切片(2)と結合して切片ストリップ(4)を形成するように複数の組織切片(2、3)が作成可能に構成された孤立化装置において、切断刃ホルダ(11)において位置決めされた組織切片(2、3)に気流(12)を印加可能に構成されたノズル装置(10)を有すること、前記気流(12)の方向及び強度は、切断刃ホルダ(11)において位置決めされた組織切片(3)が結合している切片ストリップ(4)の先に作成された組織切片(2)が、該組織切片(3)から分離可能かつ切断刃ホルダ(11)から搬出可能であるように調整されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ミクロトームによって作成された組織切片を孤立化(単離)する(Vereinzelung)ための孤立化(単離)装置に関する。ここに、作成(切断)されかつ次いで通常は切断刃ホルダに位置付けられた(所定位置に配置された)(第2の)組織切片が先に(先行して)作成された(第1の)組織切片と結合して切片ストリップが形成されるように複数の組織切片が作成される。更に、本発明は、組織切片を孤立化(単離)するためのミクロトーム及び方法に関する。
ミクロトーム自体は遥か以前から既知である。ミクロトームによって、例えばパラフィン等の包埋剤に包埋された組織試料から、複数の薄い組織切片(組織薄切片)が作成される。その都度1つの組織切片が、(検査等のための)組織切片として利用されるための適格性が認められる限り、試料支持部材(スライドガラス等)に載着(貼着)される。(そのような適格性が認められない)残余の組織切片は通常は切断屑として廃棄される。試料支持部材(複数)とそれらに(夫々)載着(貼着)された組織切片(複数)は、通常、更なる処理に供給され、その際、例えば、これらの組織切片は所定の染色方法によって染色された後、顕微鏡で観察される。
切断工程中においては、通常、1つの組織切片がそれ自身の作成後直ちに切断刃ホルダに位置付けられる(所定位置に配置される)ことによって形成される切片ストリップ(複数)が生じる。更なる1つの組織切片が作成されると、当該組織切片はその際同様に切断刃ホルダに移動するが、これによって、先に(先行して)作成された1つの組織切片は、該更なる1つの組織切片によって、ミクロトームの切断刃から離隔するよう移動される。該更なる1つの組織切片と該先に(先行して)作成された1つの組織切片は夫々縁部領域において互いに接触し、これらの組織薄切片は互いに付着し、かくして組織ストリップが形成される。更に組織切片が作成され、その都度この工程ないしプロセスが繰り返されることにより、複数の(3以上の)組織切片を有する切片ストリップを形成することができる。ここで、1つの適格性のある組織切片が試料支持部材に移し置き可能とされる前に、切片ストリップは分解される必要がある。従って、この適格性のある組織切片が最後に作成された切片である場合、該切片ストリップ中の先に(先行して)作成された1つの組織切片ないし先に(先行して)作成された複数の組織切片を全て該適格性のある組織切片から分離して、該適格性のある組織切片を孤立化(単離)する必要がある。この孤立化操作は、通常、ミクロトームの利用者が、ピンセット又ははけを用いて手作業で行っている。
しかしながら、上記の孤立化(単離)工程(ないしプロセス)の際に、個々の組織切片は容易に損傷ないし損壊され得る。このため、この作業を首尾よく行うためには、ミクロトームの利用者は多くの経験と技術が要求される。この意味で、切片ストリップから組織切片を孤立化するための従来既知の装置は、手作業で操作されるはけ又はピンセットであるということができる。
それゆえ、本発明の課題は、組織切片の孤立化(Vereinzelung)のためのプロセスを単純化することが可能な装置及び方法を開発し及び発展させることである。更に、組織切片の孤立化の際には、試料支持部材への移置が予定される適格性のある組織切片が損傷ないし損壊されなければ更に望ましい。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の視点により、ミクロトームによって作成された組織切片を孤立化(単離)するための孤立化(単離)装置が提供される。この孤立化(単離)装置において、(後に)作成された(第2の)組織切片が先に(先行して)作成された(第1の)組織切片と結合(連結)して切片ストリップを形成するように複数の組織切片が作成可能に構成されること、
切断刃ホルダにおいて位置決めされた(所定位置に配置された)組織切片に気流を印加可能に構成されたノズル装置を有すること、
前記気流の方向及び強度は、切断刃ホルダに位置決めされた(第2の)組織切片が結合している切片ストリップにおける先に(先行して)作成された(第1の)組織切片が、該位置決めされた(第2の)組織切片から分離可能かつ切断刃ホルダから搬出(除去)可能であるように調整されることを特徴とする(形態1・第1基本構成)。
更に、上記の課題を解決するために、本発明の第2の視点により、組織切片を作成するためのミクロトームであって、
(後に)作成された(第2の)組織切片が先に(先行して)作成された(第1の)組織切片と結合(連結)して切片ストリップを形成するように複数の組織切片が作成可能に構成されたミクロトームが提供される。このミクロトームにおいて、
とりわけ形態1〜18の何れかの、組織切片を孤立化(単離)するための孤立化(単離)装置を有すること、
該孤立化(単離)装置は、切断刃ホルダに位置決めされた(所定位置に配置された)組織切片に気流が印加可能に構成されたノズル装置を有すること、
前記気流の方向及び強度は、切断刃ホルダに位置決めされた(第2の)組織切片が結合している切片ストリップにおける先に(先行して)作成された(第1の)組織切片が、該(第2の)組織切片から分離可能かつ切断刃ホルダから搬出(除去)可能であるように調整されることを特徴とする(形態19・第2基本構成)。
更に、上記の課題を解決するために、本発明の第3の視点により、とりわけ形態1〜18の何れかの孤立化(単離)装置を作動するための及び/又は形態19又は20のミクロトームを作動するための、ミクロトームによって作成された組織切片を孤立化するための方法であって、
(後に)作成された(第2の)組織切片が先に(先行して)作成された(第1の)組織切片と結合(連結)して切片ストリップを形成するように複数の組織切片が作成されること、
孤立化(単離)装置のノズル装置によって、切断刃ホルダに位置決めされた(所定位置に配置された)組織切片に気流が印加されること、
前記気流の方向及び強度は、切断刃ホルダに位置決めされた(第2の)組織切片が結合している切片ストリップにおける先に(先行して)作成された(第1の)組織切片が、該(第2の)組織切片から分離されかつ切断刃ホルダから搬出(除去)されるように調整されることを特徴とする(形態21・第3基本構成)。
本発明の独立請求項1(孤立化装置)、請求項19(ミクロトーム)及び請求項21(孤立化方法)に係る発明により、上記課題に対応する効果が夫々達成される。
即ち、本発明の孤立化装置は、組織切片の(従来手作業で行われていた)孤立化操作を単純化することができ、更に、その際、試料支持部材に移し置きされるべき組織切片の損傷ないし損壊も回避することができる。
更に、本発明のミクロトームは、当該ミクロトームにより作成された組織切片の(従来手作業で行われていた)孤立化操作を単純化することができ、更に、その際、試料支持部材に移し置きされるべき組織切片の損傷ないし損壊も回避することができる。
更に、本発明の孤立化方法は、組織切片の(従来手作業で行われていた)孤立化プロセスを単純化することができ、更に、その際、試料支持部材に移し置きされるべき組織切片の損傷ないし損壊も回避することができる。
更に、各従属請求項に係る発明により、以下の記載から明らかにされるとおり、付加的な効果が夫々達成される。
組織切片を孤立化するための本発明の孤立化装置の一例の(一部を断面で示した)斜視図。 図1の実施例において、1つの組織切片が作成されて切断刃ホルダにおいて位置決めされている状態の(一部を断面で示した)斜視図。 図1の実施例において、図2の状態に対し、更に、気流を2つの矢印で模式的に示した斜視図。 図1の実施例において、2つの組織切片が作成されて切片ストリップが形成されている状態の(一部を断面で示した)斜視図。 図1の実施例において、載着装置が配された状態を断面で示した斜視図。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を示すが、形態2〜18、20、22〜24は従属請求項の対象でもある。
(形態1) 上記第1基本構成(孤立化装置)参照。
(形態2) 上記の孤立化装置において、前記気流は前記ノズル装置によって切断刃ホルダに吹き付けられること、及び
分離された組織切片を搬出可能に構成された搬出装置を有することが好ましい。
(形態3) 上記の孤立化装置において、前記気流は、前記ノズル装置によって前記切断刃ホルダから吸引されることが好ましい。
(形態4) 上記の孤立化装置において、前記ノズル装置は、切断刃によって作成された組織切片が前記切断刃ホルダに位置決めされる領域を少なくとも部分的に包囲する吸引チャンネルを有することが好ましい。
(形態5) 上記の孤立化装置において、前記吸引チャンネルは、好ましくは組織切片の表面(端面)に対し垂直な方向に、1つの組織切片の直径ないし長辺の長さにほぼ相当する前記切断刃からの所定の距離を有する狭窄領域を有することが好ましい。
(形態6) 上記の孤立化装置において、前記吸引チャンネルは、前記狭窄領域の位置が可変的に調整可能であるように構成されることが好ましい。
(形態7) 上記の孤立化装置において、前記吸引チャンネルは、切断刃ホルダにおける組織切片の搬出(移動)方向の延長(伸長)路(Verlaengerung)に実質的に延在する吸引軸を有することが好ましい。
(形態8) 上記の孤立化装置において、前記吸引チャンネルは、前記気流によって分離された組織切片を実質的に下方に搬出(除去)することが好ましい。
(形態9) 上記の孤立化装置において、前記気流によって分離された組織切片は、前記吸引チャンネルによってフィルタ装置に供給されることが好ましい。
(形態10) 上記の孤立化装置において、前記ノズル装置は、組織切片の巻上り(ないし丸まり)ないししわ(ひだ)形成を阻止するために及び/又は組織切片を切断刃ホルダに位置決めするために、切断領域において空気が吸引されるように、構成及び配置されることが好ましい。
(形態11) 上記の孤立化装置において、(第2の)組織切片の作成の際、先に(先行して)作成された(第1の)組織切片は、前記切断刃ホルダに沿って運動されかつその際前記切断刃から離隔することが好ましい。
(形態12) 上記の孤立化装置において、組織試料が包埋剤内に包埋されかつそれによってブロックが作成されること、及び
該ブロックの横断面は、丸型とりわけ円形に構成されることが好ましい。
(形態13) 上記の孤立化装置において、前記気流の過圧(正圧)又は負圧は、ベンチレータ、ファン、コンプレッサ又はポンプによって形成可能であることが好ましい。
(形態14) 上記の孤立化装置において、切断刃ホルダにおいて位置決めされた組織切片を試料支持部材に載着可能に構成された、位置合せ装置を有する載着装置を備えること、
試料支持部材は前記位置合せ装置によって出発位置から載着位置に移動可能であること、
試料支持部材の載着位置では、切断刃ホルダに位置決めされた組織切片は、試料支持部材の表面(試料載着面)と少なくとも部分的に接触可能であり、かくして、試料支持部材に載着可能であることが好ましい。
(形態15) 上記の孤立化装置において、前記気流は、切断刃ホルダにおいて位置決めされた組織切片が試料支持部材に載着(貼着)されるべき場合又は更なる処理に供給されるべき場合、好ましくは利用者による入力により及び/又は自動的に(自動制御により)、遮断可能又は低減可能であることが好ましい。
(形態16) 上記の孤立化装置において、前記載着装置は、前記ノズル装置及び/又は孤立化装置に組み込まれることが好ましい。
(形態17) 上記の孤立化装置において、前記ノズル装置及び/又は前記吸引チャンネルの少なくとも部分領域は、前記切断刃ホルダに取り付けられ又は組み込まれることが好ましい。
(形態18) 上記の孤立化装置において、前記ノズル装置及び/又は前記吸引チャンネルは、前記切断刃ホルダに対し位置固定的(定置的)に配されることが好ましい。
(形態19) 上記第2基本構成(ミクロトーム)参照。
(形態20) 上記のミクロトームは、回転式ミクロトーム、滑走式ミクロトーム又は(回転)ディスク式ミクロトーム(Scheibenmikrotom)であることが好ましい。
(形態21) 上記第3基本構成(孤立化方法)参照。
(形態22) 上記の孤立化方法において、前記ノズル装置は、組織切片の巻上り(ないし丸まり)及び/又はしわ(ひだ)形成を阻止するために及び/又は組織切片を切断刃ホルダにおいて位置決めするために、切断(切片)領域において空気が吸引されるように、構成かつ配置されることが好ましい。
(形態23) 上記の孤立化方法において、位置合せ装置を有する載着装置によって、切断刃ホルダにおいて位置決めされた組織切片が試料支持部材に載着されること
試料支持部材は前記位置合せ装置によって出発位置から載着位置に移動可能であること、
試料支持部材の載着位置では、切断刃ホルダに位置決めされた組織切片は、試料支持部材の表面(試料載着面)と少なくとも部分的に接触可能であり、かくして、試料支持部材に載着可能であることが好ましい。
(形態24) 上記の孤立化方法において、前記気流は、切断刃ホルダに位置決めされた組織切片が試料支持部材に載着(貼着)される場合又は更なる処理に供給される場合、好ましくは利用者による入力により及び/又は自動的に(自動制御により)、遮断又は低減されることが好ましい。
なお、上記形態14、16、23の載着装置(変形形態1とする)の更なる変形形態を以下に示す:
(変形形態2) 上記の載着装置において、組織切片は、試料支持部材に自動的に(自動制御により)載着可能であることが好ましい。
(変形形態3) 上記の載着装置において、試料支持部材は、出発位置から載着位置に回動運動により又は旋回運動(ないし枢動運動)により移動可能であることが好ましい。
(変形形態4) 上記の載着装置において、位置合せ装置は、試料支持部材を載着位置にもたらす掴持アーム(Greifarm)又はロボットアームを備えることが好ましい。
(変形形態5) 上記の載着装置において、位置合せ装置は、回動(枢動)可能に支承された部材を備えること、該回動(枢動)可能に支承された部材は、試料支持部材のための受容部を有することが好ましく、更に、該受容部は該回動(枢動)可能に支承された部材に試料支持部材を固定可能(固定的に保持可能)であることが好ましい。
(変形形態6) 上記の載着装置において、前記回動(枢動)可能に支承された部材は、滑り軸受(Gleitlager)に回動(枢動)可能に支承されること及び/又は電動的に(モータ駆動により)回動(枢動)可能に構成されることが好ましい。
(変形形態7) 上記の載着装置において、前記回動(枢動)可能に支承された部材の回動(枢動)軸は(切断刃ホルダにセットされた)切断刃の切断エッジ(面)(の延在方向)とほぼ平行に配向される(方向付けられる)こと、又は、前記回動(枢動)可能に支承された部材の回動(枢動)軸は切断刃ホルダの面(組織切片が位置決めないし載置される面)とほぼ同一ないしほぼ平行に配向された(方向付けられた)面に延在することが好ましい。
(変形形態8) 上記の載着装置において、有利には出発位置において、試料支持部材に所定量の液体を印加(供給)可能なピペット装置を有することが好ましい。

(変形形態9) 上記の載着装置において、前記ピペット装置は、前記液体の少なくとも一部が、試料支持部材に載着された組織切片と試料支持部材の面(試料載着面)との間に配されるように、該液体を該試料支持部材に供給することが好ましい。
(変形形態10) 上記の載着装置において、前記液体は水であること又は前記液体は水とアルコールの混合物を含むことが好ましい。
(変形形態11) 上記の載着装置において、所定時間(所定期間)所定温度で又は時間的に変動する所定の温度推移(経過)で、有利には出発位置(又は取出位置)において、試料支持部材を加熱可能な加熱装置を有することが好ましい。
(変形形態12) 上記の載着装置において、前記加熱装置は、ペルティエ素子又は赤外線熱源を有することが好ましい。
(変形形態13) 上記の載着装置において、前記加熱装置は、前記所定温度又は前記時間的に変動する所定の温度推移(経過)を制御可能な制御ユニットを有することが好ましい。
(変形形態14) 上記の載着装置において、前記切断刃ホルダの面(組織切片が位置決めないし載置される面)及び/又は前記切断刃の面は、摩擦係数が小さいコーティング及び/又は抗粘着コーティング(Antihaftbeschichtung)、とりわけテフロンコーティングを少なくとも部分的に有することが好ましい。
(変形形態15) 上記の載着装置において、試料支持部材はガラス又はプラスチックを有すること及び/又は試料支持部材は組織切片の載着過程を促進する(に寄与する)コーティングを有することが好ましい。
(変形形態16) 上記の載着装置において、組織切片は、当該組織切片と試料支持部材の面(試料載着面)との間の粘着力によって当該試料支持部材に載着可能であることが好ましい。
(変形形態17) 上記の載着装置において、夫々1つの組織切片が載着されるべき(載着されることが予定されている)試料支持部材(複数)を当該載着装置に供給可能に構成された供給装置を有することが好ましい。
(変形形態18) 上記の載着装置において、夫々1つの組織切片が載着された試料支持部材(複数)を当該載着装置から搬出(取出)可能に構成された搬出(取出)装置を有することが好ましい。
(変形形態19) 上記の載着装置において、組織切片は、自動的に又は利用者によるマニュアル操作により、ミクロトームによって作成可能であることが好ましい。
本発明により、ミクロトームの切断刃ホルダにノズル装置が設けられ、ノズル装置はミクロトームの切断刃ホルダに対しないし該切断刃ホルダにおいて(に沿って)作用を及ぼす(作動する)。ノズル装置によって、ミクロトームの切断刃ホルダに(対して)位置決めされた(所定位置に配置された)組織切片に気流が印加され(吹き付けられ)或いはミクロトームの切断刃ホルダに位置決めされた組織切片に沿って気流が通過する。これによって、切片ストリップの先に(先行して)作成された組織切片は、後に作成された(1つの)組織切片ないし最後に作成された(1つの)組織切片から自動的に分離されることができる。この分離が結局どの組織切片から行われるかは、ノズル装置の調整(状態)に依存する。このために、気流の方向及び強度が適切に調整されることができる。ノズル装置は、最後に作成された1つの組織切片のみがミクロトームの切断刃ホルダに残置されかつ先に(先行して)作成された1又は2以上の組織切片が当該最後に作成された1つの組織切片から分離されるように調整(制御)されることが好ましい。尤も、(残置されるべき)2又は3以上の組織切片が最後に作成された後に初めて分離を行うことも可能である。
気流の方向及びとりわけ強度は複数のパラメータに依存する(によって決定される)ことができる。従って、所望の分離効果を達成可能にするために、組織切片の(所要の)厚みが大きくなれば、組織切片の厚みがより薄い場合よりも、気流の強度もそれに応じてより大きくなるよう調整することができる。更に、包埋剤及び/又は組織試料の種類ないし性質も気流の強度及び方向に影響を与え得る。組織切片の横断面の寸法も、気流の方向に、とりわけ気流が主に作用する切断刃ホルダの部位に、影響を与え得る。ミクロトームの切断刃からの気流に関連する有効距離は、組織切片の横断面がより大きい場合、組織切片の横断面がより小さい場合よりも、より大きくなるよう構成することができる。気流の強度及び方向に影響を与え得る更なる利用可能なパラメータとしては、例えば、切断刃ホルダの表面の性質、周囲温度及び/又は周囲の大気湿度が挙げられる。従って、一方では、気流の強度及び/又は方向を変化可能にする手段を備えることが可能である。この手段は、切断プロセスの際に、利用者により手動で、例えば所望の結果に依存して、調節(ないし制御)されることが可能である。代替的に又は付加的に(それの代わりに又はそれに加えて)、この手段は、自動的に調節(制御)されることも可能であるが、この場合、(例えばミクロトームの切断厚の調整状態、温度又は大気湿度を測定するための)適切なセンサを備えることが可能であり、更に、該センサからその都度求められた測定値を、同様に備えることが可能な制御装置に供給することも可能である。付加的に又は代替的に、1又は2以上の作成された組織切片を撮像し、デジタル式画像処理ユニットによって、更なる処理に適合するか否か検査するためのカメラを備えることも可能である。このようにして、組織切片の孤立化プロセスを自動化することができる。制御装置は、求められた値ないし組織切片の撮像された画像に基づき、ノズル装置の気流の方向及び/又は強度を制御ないし調節することができる。
本発明の一実施形態では、気流は、ノズル装置によって切断刃ホルダに吹き付けられる。このために、ファンから生成される過圧(Ueberdruck)を切断刃ホルダにおいて位置決めされた組織切片に導くための適切な空気供給管を備えることも可能である。更に、分離された組織切片を搬出(除去ないし排出)可能にする搬出(除去ないし排出)装置を備えることも可能である。搬出装置は、同様に、空気及び切断屑を切断刃ホルダから搬出するための空気管又はパイプ状部材として構成することが可能である。
本発明の好ましい一実施形態では、気流は、ノズル装置によって切断刃ホルダから吸引される(吸い込まれる)。この場合、ファン又は適切な部材によって場合により管を介して負圧(Unterdruck)が形成され、これによって、切断刃ホルダにおいて位置決めされた(所定の位置に配置された)組織切片の領域においてその周囲の空気が吸引されることによって、気流が生成される。
ノズル装置は、切断刃によって作成された組織切片が切断刃ホルダにおいて位置決めさている領域を少なくとも部分的に包囲する(含む)吸引チャンネルを有することができる。吸引チャンネルは、とりわけ、組織切片が切断プロセスの直後に位置決めされる領域を包囲し又は該領域の直近に配置(形成)される。そのため、吸引チャンネルは、ノズル装置が気流を吸引する場合その(当該入口領域の)周囲の空気が吸引されるノズル装置の入口領域に形成可能である。
本発明のとりわけ好ましい一実施形態では、吸引チャンネルは、切断刃から所定の距離を有する(に形成される)狭窄領域(先細領域)を有する。この所定の距離は、1つの組織切片の直径又は長辺にほぼ相当する長さとすることができる。狭窄領域は、好ましくは、組織切片の表面(端面)に垂直な方向に形成することができる。吸引チャンネルに狭窄領域が形成されているため、それに伴い気流通過可能断面が縮小されるため、該領域における空気ないしガスの流速は、例えば該領域の(気流についての)上流領域におけるその流速よりも大きい。このため、この(狭窄)領域には、該領域に存在する相応の組織切片の引き離し(除去)を促進及び/又は惹起するより大きな空気圧が形成される。
吸引チャンネルは、狭窄領域の位置が可変的に調整可能であるように構成されることがとりわけ好ましい。これ(この調整)は、入口領域における吸引チャンネルの形状(Form)及び/又は幾何学的配置(Geometrie)が全く又はごく僅かしか変化されないように行われることが好ましい。これは、例えば、適切な手段によって吸引チャンネルの対向配置された壁までの距離を予め設定可能な態様で変化可能に構成される吸引チャンネルの変形可能な壁によって達成することができる。或いは、吸引チャンネルの湾曲的に変形可能な壁を吸引チャンネルの他方の(対向配置された)壁に対し可動に構成することにより、該可動に構成された壁の内方に湾曲される領域がその都度異なる位置に移動可能に構成することも可能である。このその都度(湾曲されて)移動される位置において、吸引チャンネルの狭窄領域が形成される。
また、吸引チャンネルは、吸引軸を有するよう構成することも可能である。吸引チャンネルの吸引軸は、切断刃ホルダにおける組織切片ないし切片ストリップの搬出(走行)方向の延長(伸長)路に実質的に延在する。このため、例えば、その都度最後に作成される組織切片が気流により切断刃ホルダにおいて位置決めされた(所定位置に配置された)状態で保持されること及び/又はこれに加えて弱い圧力で切断刃ホルダの方向に押圧されること、を達成することができる。
吸引チャンネルは、気流によって分離された組織切片を実質的に下方に搬出することができる。吸引チャンネルは、これに適合するよう、その形状ないし案内が相応に構成されることができる。とりわけ従来の回転式ミクロトームを用いる場合、切断屑は、下方の切断屑受容容器に搬出(排出)することができる。ミクロトームの利用者を指向する切断刃ホルダの前方中央領域において(切断刃ホルダから)下方に吸引チャンネルが形成される場合は、これにより、組織切片及び/又は切断屑は下方に搬出(排出)されることができ、また、ミクロトームの利用者は吸引チャンネルによる妨害(不都合)は本質的に(殆ど)被らない。
気流によって分離された組織切片は吸引チャンネルによってフィルタ装置に供給されることができると好ましい。このようにして、フィルタ装置に供給された組織切片及び/又は切断屑は、フィルタと一緒に技術的に適切に(処置されて)廃棄されることができるが、これにより、組織切片に含有されている組織試料が汚染されている(汚染物質が含まれている)場合、該汚染(物質)によりミクロトームの利用者に健康上の危険が及ぶことを回避できる。
本発明のとりわけ好ましい一実施形態では、ノズル装置は、組織切片の巻上り(ないし丸まり:Aufrollen)ないししわ(ひだ)形成(Falten)を阻止するために及び/又は組織切片を切断刃ホルダに(対して)位置決めする(所定位置に配置する)ために、切断領域において空気が吸引されるように、構成及び配置される。これは、例えば、気流の予め設定可能な(所与の)強度において、組織切片、とりわけ最後に作成された組織切片が、切断刃ホルダに対して押圧され、その部位で位置決めないし位置固定されるように、ノズル装置及び/又は吸引チャンネルが形成及び位置決めされることによって達成することができる。このようにして、生成される組織切片にはしわ(ひだ)その他の類似のアーチファクトが形成されないため、生成される組織切片の高い品質を有利な態様で保証することができる。
本発明の孤立化装置の再現可能な作動を可能にするために、(第2の)組織切片の作成の際、先に作成された(第1の)組織切片が、切断刃ホルダに沿って運動されかつその際切断刃から離隔するように構成されることと好都合である。これは、通常、最後に作成されるべき組織切片が、当該組織切片が作成される際に、先に作成された組織切片を切断刃から離隔するよう移動ないし離隔するよう押し退けることによって達成される。このとき、通常、切片ストリップも形成される。
組織学的試料ないし組織試料は包埋剤内に包埋されることがとりわけ好ましい。これによって、ブロックが作成される。ブロックの横断面は、丸型とりわけ円形に構成される。換言すれば、ブロックは、円形横断面を有する場合、好ましくはシリンダ(円筒)状又は円錐台状に形成される。これに応じて、そのようなブロックからの組織切片の横断面ないし形状は丸型又は円形になる。このため、そのような複数の組織切片は、切片ストリップを形成する場合、各自丸型又は円形の横断面を有するため、組織切片が矩形横断面を有する場合(この場合2つの組織切片の連結部は該2つの組織切片の隣り合う側端面全体に亘って延在する)よりも、より小さい領域に(例えば理想的には2つの円弧間の接点のみに)延在する連結部のみにおいて互いに結合する。このため、夫々丸型又は円形の横断面を有する複数の組織切片から構成される切片ストリップは、(連結部において)より容易に分離ないし分解されることができる。これに応じて、切片ストリップを所望の態様で分離ないし分解するために要するノズル装置の気流の強度を比較的小さくすることが可能になる。
気流の過圧(正圧)又は負圧は、ベンチレータ、ファン、コンプレッサ又はポンプによって形成することができ、これらのベンチレータ、ファン、コンプレッサ又はポンプは、ミクロトームに又はミクロトームの直近の領域に配設することができる。過圧(正圧)又は負圧を形成するためのこれらの各種装置によって、有利には、気流を可変的に調節(制御)可能に生成することができる。
孤立化された組織切片は、更なる処理に手動(ないし手作業)で供給することも可能である。これは、例えば、ミクロトームの利用者が孤立化された(最後に作成された)組織切片をピンセットを用いて摘み上げてウォータバス(Wasserbad)に移し、そして、試料支持部材(スライドガラス等)に載着(貼着)することによって行うことができる。組織切片が切断刃ホルダにおいてしわ(ひだ)が形成されないまたは波立たない(波状のしわが形成されない)場合には、試料支持部材への組織切片の直接的な手動(ないし手作業)による載着(貼着)も同様に行うことができる。尤も、本発明のとりわけ好ましい一実施形態では、組織切片は、例えばDE102007047797.1の特許請求の範囲の請求項1〜19(既述の変形形態1〜19)の何れかの特徴を有する載着装置のような載着装置によって、試料支持部材に載着(貼着)されることができる。この限りにおいて、DE102007047797.1の全内容がここに記載されているものとし、必要に応じ該出願の記載を参照すべきである。このような載着装置によって、切断刃ホルダにおいて位置決めされた(所定位置に配置された)組織切片、とりわけ最後に作成され孤立化された組織切片は、試料支持部材に直接的に載着(貼着)することができる。載着装置は、試料支持部材を出発位置から載着(貼着)位置に移動可能にする位置合せ装置を備えることができる。試料支持部材の載着(貼着)位置では、切断刃ホルダにおいて位置決めされた組織切片は、試料支持部材の表面(試料載着(貼着)面)に少なくとも部分的に接触可能である。これによって、組織切片は、試料支持部材に載着(貼着)可能にされる。これは、自動的に(自動制御により)行うことも可能であり、ミクロトームの利用者による手動操作(手作業)によっても行うことも可能である。試料支持部材ないし載着装置及び/又はその位置合せ装置は、ノズル装置に配設すること又は組み込むことができる。とりわけ、試料支持部材は、その出発位置においてノズル装置を外方に(外界に)対し密閉するノズル装置ないし吸引チャンネルの壁の一部を構成することができる。試料支持部材は通常ガラス製であり、従って透明なので、ミクロトームの利用者は、1又は2以上の組織切片をノズル装置ないし試料支持部材を介して観察することができる。
気流は、切断刃ホルダにおいて位置決めされた組織切片が試料支持部材に載着(貼着)されるべき場合又は更なる処理に供給されるべき場合、遮断又は低減されることが好ましい。この構成によって、試料支持部材への組織切片の載着(貼着)又は切断刃ホルダからの組織切片の除去のためのデリケートなプロセスの妨害ないし阻害の回避を保証することができる。気流の遮断又は低減は、有利には、利用者による入力により及び/又は自動的に(自動制御により)行われる。
既述のとおり、載着(貼着)装置は、好ましくは、ノズル装置及び/又は孤立化装置に組み込まれる。この構成は、ノズル装置の密閉のために必要又は好都合であり得及び/又は装置(システム)全体の小型化を可能にし得る。同様に、孤立化装置の少なくとも一部、ノズル装置及び/又は吸引チャンネルの少なくとも部分領域を、切断刃ホルダに取り付けること又は切断刃ホルダに組み込むことが可能である。
本発明の有利な一実施形態では、ノズル装置及び/又は吸引チャンネルは、切断刃ホルダに対し位置固定的(定置的)に配される。このため、とりわけ組織切片に印加される気流の方向を再現可能にすること及び/又は利用者による気流の方向の操作(調節)の必要性をなしとするか所定の限度に留めることが保証され得る。この構成もまた、装置(システム)全体の小型化に寄与し得る。
ミクロトームに関しては、上記形態19(第2基本構成)の特徴によって上記課題が解決される。これに応じ、本発明のミクロトームは、組織切片の作成(調製)に役立つ。組織切片は、作成された(第2の)組織切片が先に作成された(第1の)組織切片と結合(連結)して切片ストリップを形成するように作成することができる。本発明のミクロトームは、組織切片を孤立化(分離)するための孤立化装置(分離装置)を有することを特徴とする。孤立化装置は、(有利にはミクロトームの切断刃ホルダに配され)切断刃ホルダにおいて位置決めされた(所定位置に配置された)組織切片に気流を印加可能に構成されたノズル装置を有する。気流の方向及び強度は、切断刃ホルダに位置決めされた(第2の)組織切片が結合(連結)している切片ストリップの先に作成された(第1の)組織切片が、該(第2の)組織切片から分離可能かつ切断刃ホルダから搬出(除去)可能であるように調整(制御)される。ミクロトームは、回転式ミクロトーム、滑走式ミクロトーム又は(回転)ディスク式ミクロトーム(Scheibenmikrotom)として構成することができる。本発明のミクロトームは、とりわけ上記形態1〜18の何れかの孤立化装置を有するが、これについては繰り返しを回避するため詳述しない(上記の関連部分参照)。
方法に関しては、上記形態21(第3基本構成)の特徴によって上記課題が解決される。これに応じ、本発明の方法は、ミクロトームによって作成(調製)された組織切片の孤立化(分離)に役立つ。組織切片は、作成された(第2の)組織切片が先に(先行して)作成された(第1の)組織切片と結合(連結)して切片ストリップを形成するように作成される。本発明の方法は、(有利にはミクロトームの切断刃ホルダに配され及び/又は切断刃ホルダに作用を及ぼす)孤立化装置のノズル装置によって、切断刃ホルダに(対して)位置決めされた(所定位置に配置された)組織切片に気流を印加することを特徴とする。気流の方向及び強度は、切断刃ホルダに(対して)位置決めされた(第2の)組織切片が結合(連結)している切片ストリップの先に(先行して)作成された(第1の)組織切片が、該(第2の)組織切片から分離されかつ切断刃ホルダから搬出(除去)されるように調整(制御)される。
本発明の方法は、とりわけ上記形態1〜18の何れかの孤立化装置を作動するために役立つ。代替的に又は付加的に、本発明の方法は、上記形態19又は20のミクロトームの作動に役立つが、孤立化装置及びミクロトームについては繰り返しを回避するため詳述しない(上記の関連部分参照)。しかしながら、本発明の装置を作動するために必要な方法ステップは、当業者であれば、本書の上記関連部分における開示内容に基づいて、容易に理解することができる。
本発明の教示を有利な態様で構成及び発展させる種々の可能性がある。このため、一方では、請求項1、19又は21に従属する各従属請求項を、他方では、図面を用いて以下に説明する本発明の好ましい実施例を参照することができる。図面を用いて以下に説明する本発明の好ましい実施例に関連して、本発明の教示の一般的に好ましい実施形態及び発展形態もまた説明される。従って、特許請求の範囲に付した図面参照符号は専ら発明の理解を助けるためのものと解すべきであり、本発明を図示の態様に限定して解釈すべきではない。
各図においては、同一又は類似の構成要素には同じ図面参照符号が付されている。図1〜図5は、夫々、組織切片2の孤立化装置1を示す。組織切片2の孤立化装置1は、図示の実施例では、各図には記載されていないミクロトームの一部として構成されている。組織切片2、3は、最後に作成された組織切片3が先に作成された組織切片2と結合(連結)して切片ストリップ4を形成するように作成される(図4参照)。切片ストリップ4は、通常、複数の組織切片2、3で形成される。図4には、結合されて切片ストリップ4を形成する2つの組織切片2、3のみが記載されている。組織切片3の作成の際には、先に作成された組織切片2は、最後に作成された組織切片3によって、切断刃ホルダ11に沿って移動ないし押動される。その際、先に作成された組織切片2は、切断刃9から離隔される。
組織切片2、3は、ブロック5から作成されたものである。このブロック5は、包埋剤に包埋された各図には記載されていない組織学的試料を含有している。図1〜図4の斜視図から明らかなとおり、この実施例のブロック5は、ほぼ円形の横断面を有しかつほぼ円錐台状に形成されている。この実施例では、組織切片2、3も同様に円形の横断面を有する。ブロック5はカセット6に固定されている。カセット6は、これもまた、各図に記載されていないミクロトームの試料ホルダに締め付け固定されている。試料ホルダはカセット6及びブロック5と共に鉛直方向(二重矢印7)において上下に運動されるため、矢印8の方向に所定の(予め設定可能な)距離だけ相応に試料が送られれば、その都度、ブロック5がミクロトームの切断刃9のきわを通過する際に、組織切片2ないし3が作成される。図示の実施例では、ミクロロームは、回転式ミクロトームとして構成されている。回転式ミクロトームの基本的作動態様は例えばDE10352578B3に記載されているので、必要があればこれを参照すべきである。
本発明の一実施形態に応じ、ノズル装置10を含む孤立化装置(分離装置)1が提供される。ノズル装置10によって、切断刃ホルダ11において位置決めされた(所定位置に配置された)組織切片2に対し気流12を印加することができる。気流12の方向及び強度は、((後に)作成され)切断刃ホルダ11において位置決めされた組織切片3と結合(連結)された組織ストリップ4(図4参照)の先に作成された組織切片2が、該組織切片3から分離されかつノズル装置10によって切断刃ホルダ11から搬出(除去)されることが可能であるように調整(制御)される。組織切片2、3のこの分離された状態は、例えば図2ないし図3に見出すことができるが、図示されているのは、最後に作成された組織切片のみが切断刃ホルダ11において位置決めされている様子である(先に作成された組織切片は既に切断刃ホルダ11から搬出(除去)されている)。2つの組織切片2、3は、結合(連結)部17において結合(連結)し、切片ストリップ4を形成している。図4には、説明上の観点から、未だ孤立化処理がなされていない切片ストリップ4の2つの組織切片2、3が記載されている。
気流12は、ノズル装置10によって、切断刃ホルダ11から吸引される。ノズル装置10は、切断刃9によって作成された組織切片2、3が切断刃ホルダ11において位置決めされている(配置されている)領域14を少なくとも部分的に包囲する吸引チャンネル13を有する。
吸引チャンネル13は狭窄領域15を有するが、該領域においては、吸引チャンネル13は、切断刃ホルダ11の表面(切片載置面)ないし組織切片の表面(端面)に対しほぼ垂直な方向に狭窄されるよう構成されている。より具体的な実施例では、吸引チャンネル13ないしノズル装置10は、吸引口部16において矩形の横断面を有する。切断刃ホルダ11に対向配置される吸引チャンネル13の壁部18は、その内側の表面が、切断刃ホルダ11の表面(切片載置面)に対し所定の角度をなすように配置される。このため、吸引チャンネル13の横断面は、吸引口部16から狭窄領域15に至るまで(徐々に)縮小するよう構成される。狭窄領域15は、この実施例では、組織切片2、3の直径Dにほぼ相当する切断刃9から所定の(予め設定可能な)距離を有する。
各図においては明確には示されていないが、吸引チャンネル13は、狭窄領域15の位置が可変的に調節(制御)可能であるように構成されることができる。これは、例えば、壁部18の代わりに薄板ないし翼板要素(Lamellen-Elementen)を利用することにより又は壁部18の代わりに矢印19の方向に位置調整可能な壁要素を備えることによって達成することも可能である。このため、例えば、用途特異的な要求の理由から必要とされるような場合、2つ、3つ又は4つ以上の組織切片によって形成された後に初めて、切片ストリップの分離ないし分解が行われるようにすることができる。
吸引チャンネル13は、少なくとも狭窄領域15において、切断刃ホルダにおける組織切片2、3の搬出(移動)方向の延長(伸長)路(Verlaengerung)に実質的に延在する吸引軸20を有する。吸引チャンネル13は、更なる組織切片2を、まず、下方にかつ矢印8の方向に(図示左斜め下方)運び出す。吸引チャンネル13の湾曲領域21を経由した後、該組織切片2は、ミクロトームの利用者から離隔する矢印8と反対向きのほぼ水平方向にかつ切断刃ホルダ11の下側でかつミクロトームを介して後方に運び出される(搬出される)。このため、この更なる組織切片2ないし3は、吸引チャンネル13によって、(図5にのみ模式的に示されている)フィルタ装置22に供給されることができる。気流12を生成するための陰圧は、図5にのみ模式的に示されているファン23によって形成される。なお、図示の実施例では、ミクロトームの利用者は、図1に示した孤立化装置1の図示左側からミクロトームを操作するものとする。
ノズル装置10及びとりわけ吸引チャンネル13は、(切断刃9に近接して配置されている)組織切片2ないし3の丸まり又はしわ形成を阻止するために及び組織切片2ないし3を切断刃ホルダ11において位置決めするために、切断領域(Schnittbereich)の切断刃9の直近の周囲において空気が吸引されるように、構成及び配置される。
図5にのみ模式的かつ破線で示したように、切断刃ホルダ11において位置決めされた組織切片2ないし3を試料支持部材25に載着(貼着)可能に構成されたDE102007047797.1に記載された載着装置ないしその位置合せ装置24が設けられる。これにより、試料支持部材25は、(矢印27及び28の方向ないし範囲に)旋回(枢動)可能に配され、かつ、ある位置において壁部18に整列される(面一にされる)ことができる。この位置が、試料支持部材25の出発位置である。試料支持部材25に組織切片2を載着(貼着)するために、試料支持部材25は、載着装置ないしその位置合せ装置24の回動可能に支承された部材26によって、矢印28に沿って切断刃ホルダ11の方向に旋回(枢動)されて、試料支持部材25の表面(試料載着面)に組織切片2が接触(当接)する。この実施例では、試料支持部材25の載着位置は切断刃9から遠く離隔して位置しているため、図4に示されている組織切片2の位置にある組織切片しか試料支持部材25に載着(貼着)されることができない。組織切片2がその粘着力により試料支持部材25(の表面)に粘着(付着)するとすぐに、試料支持部材25は、回動可能に支承された部材26によって、ある位置に、この実施例では図5に示された垂直位置に旋回されることができ、この位置(取出位置)において、利用者は、試料支持部材25をそれに載着された組織切片2と共に取り出すことができる。この実施例では、試料支持部材25は(透明な)ガラス製であるため、利用者は、吸引チャンネル13ないし切断刃ホルダ11及びそれに位置付けられた組織切片2ないし3を、壁部18を介してないし試料支持部材25を介して観察することができる。組織切片2が試料支持部材25に載着されるべき場合には、気流12は利用者の(命令)入力によって遮断される。なお、図5に示した実施例では、図1等の斜視図に示した実施例との対比からも明らかなとおり、壁部18には、試料支持部材25の形状に適合する(試料支持部材25が気密的に嵌り込む)切欠が形成されており、この切欠に試料支持部材25が嵌り込んだ状態即ち試料支持部材25の出発位置及び壁部18の厚みの範囲内の該出発位置の周辺位置に配置された状態では、ノズル装置10ないし吸引チャンネル13は、試料支持部材25によって外方(外部)に対して密閉される。この意味で、試料支持部材25はその出発位置及び該出発位置の周辺位置においてノズル装置10の壁部18の一部を構成している。
図5に示した載着装置ないしその位置合せ装置24は、ノズル装置10ないし孤立化装置1に組み込まれている。この実施例では、ノズル装置10と、吸引チャンネル13の部分領域とが、切断刃ホルダ11に組み込まれており、ノズル装置10及び吸引チャンネル13は、切断刃ホルダ11に対して位置固定的に(定置的に)配されている。
なお、上述の実施例は、専ら(特許請求の範囲に規定された)本発明の教示を説明するためのものに過ぎず、本発明を実施例に限定して解釈すべきではない。
1 孤立化装置(単離ないし分離装置)
2 (先に(先行して)作成された)組織切片
3 (最後に作成された)組織切片
4 切片ストリップ
5 ブロック
6 カセット
7 鉛直方向における試料運動の方向
8 試料の送り方向
9 切断刃
10 ノズル装置
11 切断刃ホルダ
12 気流
13 吸引チャンネル
14 切断刃(9)によって作成(切断)された組織切片(2、3)が切断刃ホルダ(11)において位置決めされる領域
15 領域(14)の狭窄領域
16 吸引チャンネルの吸引口部(Einzugsteil)
17 2つの組織切片(2)及び(3)の結合(連結)部
18 切断刃ホルダ(11)に対向配置される、吸引チャンネル(13)の壁部
19 壁要素の(位置)調整方向
20 吸引チャンネル(13)の吸引軸
21 吸引チャンネル(13)の湾曲領域
22 フィルタ装置
23 ファン
24 載着(貼着)装置ないしその位置合せ装置
25 試料支持部材(スライドガラス等)
26 載着(貼着)装置ないしその位置合せ装置(24)の回動(枢動)可能に支承された部材
27 試料支持部材(25)の出発位置と取出位置との間における試料支持部材(25)の枢動方向
28 試料支持部材(25)の出発位置と載着(貼着)位置との間における試料支持部材(25)の枢動方向
D 組織切片(2、3)の直径

Claims (24)

  1. ミクロトームによって作成された組織切片を孤立化するための装置であって、
    作成された組織切片(3)が先に作成された組織切片(2)と結合して切片ストリップ(4)を形成するように複数の組織切片(2、3)が作成可能に構成されること、
    切断刃ホルダ(11)において位置決めされた組織切片(2、3)に気流(12)を印加可能に構成されたノズル装置(10)を有すること、
    前記気流(12)の方向及び強度は、切断刃ホルダ(11)に位置決めされた組織切片(3)が結合している切片ストリップ(4)における先に作成された組織切片(2)が、該位置決めされた組織切片(3)から分離可能かつ切断刃ホルダ(11)から搬出可能であるように調整されること
    を特徴とする孤立化装置。
  2. 前記気流(12)は、前記ノズル装置(10)によって切断刃ホルダ(11)に吹き付けられること、及び
    分離された組織切片を搬出可能に構成された搬出装置を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の孤立化装置。
  3. 前記気流(12)は、前記ノズル装置(10)によって前記切断刃ホルダ(11)から吸引されること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の孤立化装置。
  4. 前記ノズル装置(10)は、切断刃(9)によって作成された組織切片(2、3)が前記切断刃ホルダ(11)に位置決めされる領域を少なくとも部分的に包囲する吸引チャンネル(13)を有すること
    を特徴とする請求項3に記載の孤立化装置。
  5. 前記吸引チャンネル(13)は、1つの組織切片(2、3)の直径(D)ないし長辺の長さにほぼ相当する前記切断刃(9)からの所定の距離(D)を有する狭窄領域(15)を有すること
    を特徴とする請求項3又は4に記載の孤立化装置。
  6. 前記吸引チャンネル(13)は、前記狭窄領域(15)の位置が可変的に調整可能であるように構成されること
    を特徴とする請求項5に記載の孤立化装置。
  7. 前記吸引チャンネル(13)は、切断刃ホルダ(11)における組織切片(2、3)の搬出方向の延長路に実質的に延在する吸引軸(20)を有すること
    を特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の孤立化装置。
  8. 前記吸引チャンネル(13)は、前記気流によって分離された組織切片(2)を実質的に下方に搬出すること
    を特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の孤立化装置。
  9. 前記気流によって分離された組織切片(2)は、前記吸引チャンネル(13)によってフィルタ装置(22)に供給されること
    を特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の孤立化装置。
  10. 前記ノズル装置(10)は、組織切片(2、3)の巻上りないししわ形成を阻止するために及び/又は組織切片(2、3)を切断刃ホルダ(11)に対して位置決めするために、切断領域において空気が吸引されるように、構成及び配置されること
    を特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の孤立化装置。
  11. 組織切片(3)の作成の際、先に作成された組織切片(2)は、前記切断刃ホルダ(11)に沿って運動されかつその際前記切断刃(9)から離隔すること
    を特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の孤立化装置。
  12. 組織試料が包埋剤内に包埋されかつそれによってブロック(5)が作成されること、及び
    該ブロック(5)の横断面は、丸型に構成されること
    を特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の孤立化装置。
  13. 前記気流(12)の過圧又は負圧は、ベンチレータ、ファン(23)、コンプレッサ又はポンプによって形成可能であること
    を特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の孤立化装置。
  14. 切断刃ホルダ(11)において位置決めされた組織切片(2、3)を試料支持部材(25)に載着可能に構成された、位置合せ装置(24)を有する載着装置を備えること、
    試料支持部材(25)は前記位置合せ装置(24)によって出発位置から載着位置に移動可能であること、
    試料支持部材(25)の載着位置では、切断刃ホルダ(11)に位置決めされた組織切片(3)は、試料支持部材(25)の表面(試料載着面)と少なくとも部分的に接触可能であり、かくして、試料支持部材(25)に載着可能であること
    を特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載の孤立化装置。
  15. 前記気流(12)は、切断刃ホルダ(11)において位置決めされた組織切片(2、3)が試料支持部材(25)に載着されるべき場合又は更なる処理に供給されるべき場合、遮断可能又は低減可能であること
    を特徴とする請求項1〜14の何れか1項に記載の孤立化装置。
  16. 前記載着装置は、前記ノズル装置(10)及び/又は孤立化装置(1)に組み込まれること
    を特徴とする請求項14又は15に記載の孤立化装置。
  17. 前記ノズル装置(10)及び/又は前記吸引チャンネル(13)の少なくとも部分領域は、前記切断刃ホルダ(11)に取り付けられ又は組み込まれること
    を特徴とする請求項1〜16の何れか1項に記載の孤立化装置。
  18. 前記ノズル装置(10)及び/又は前記吸引チャンネル(13)は、前記切断刃ホルダ(11)に対し位置固定的に配されること
    を特徴とする請求項1〜17の何れか1項に記載の孤立化装置。
  19. 組織切片を作成するためのミクロトームであって、
    作成された組織切片(3)が先に作成された組織切片(2)と結合して切片ストリップ(4)を形成するように複数の組織切片(2、3)が作成可能に構成されたミクロトームにおいて、
    組織切片(2、3)を孤立化するための孤立化装置(1)を有すること、
    該孤立化装置(1)は、切断刃ホルダ(11)に位置決めされた組織切片(2、3)に気流(12)が印加可能に構成されたノズル装置(10)を有すること、
    前記気流(12)の方向及び強度は、切断刃ホルダ(11)に位置決めされた組織切片(3)が結合している切片ストリップ(4)における先に作成された組織切片(2)が、該組織切片(3)から分離可能かつ切断刃ホルダ(11)から搬出可能であるように調整されること
    を特徴とするミクロトーム。
  20. ミクロトームは、回転式ミクロトーム、滑走式ミクロトーム又はディスク式ミクロトーム(Scheibenmikrotom)であること
    を特徴とする請求項19に記載のミクロトーム。
  21. ミクロトームによって作成された組織切片を孤立化するための方法であって、
    作成された組織切片(3)が先に作成された組織切片(2)と結合して切片ストリップ(4)を形成するように複数の組織切片(2、3)が作成されること、
    孤立化装置(1)のノズル装置(10)によって、切断刃ホルダ(11)において位置決めされた組織切片(2、3)に気流(12)が印加されること、
    前記気流(12)の方向及び強度は、切断刃ホルダ(11)に位置決めされた組織切片(3)が結合している切片ストリップ(4)における先に作成された組織切片(2)が、該組織切片(3)から分離されかつ切断刃ホルダ(11)から搬出されるように調整されること
    を特徴とする孤立化方法。
  22. 前記ノズル装置(10)は、組織切片(2、3)の巻上り及び/又はしわ形成を阻止するために及び/又は組織切片(2、3)を切断刃ホルダ(11)において位置決めするために、切断領域において空気が吸引されるように、構成かつ配置されること
    を特徴とする請求項21に記載の孤立化方法。
  23. 位置合せ装置(24)を有する載着装置によって、切断刃ホルダ(11)において位置決めされた組織切片(2、3)が試料支持部材(25)に載着されること
    試料支持部材(25)は前記位置合せ装置(24)によって出発位置から載着位置に移動可能であること、
    試料支持部材(25)の載着位置では、切断刃ホルダ(11)に位置決めされた組織切片(3)は、試料支持部材(25)の表面(試料載着面)と少なくとも部分的に接触可能であり、かくして、試料支持部材(25)に載着可能であること
    を特徴とする請求項21又は22に記載の孤立化方法。
  24. 前記気流(12)は、切断刃ホルダ(11)に位置決めされた組織切片(2、3)が試料支持部材(25)に載着される場合又は更なる処理に供給される場合、遮断又は低減されること
    を特徴とする請求項21〜23の何れか1項に記載の孤立化方法。
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