JP2009166632A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009166632A
JP2009166632A JP2008006151A JP2008006151A JP2009166632A JP 2009166632 A JP2009166632 A JP 2009166632A JP 2008006151 A JP2008006151 A JP 2008006151A JP 2008006151 A JP2008006151 A JP 2008006151A JP 2009166632 A JP2009166632 A JP 2009166632A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
current
electric power
value
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008006151A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5205981B2 (ja
Inventor
Mitsuhiko Nishimoto
光彦 西本
Hirokazu Masugami
浩和 桝上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2008006151A priority Critical patent/JP5205981B2/ja
Publication of JP2009166632A publication Critical patent/JP2009166632A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5205981B2 publication Critical patent/JP5205981B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

【課題】電源、給電線のいずれに故障原因があるかを速やかに特定することができる電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】車載バッテリ(9)が接続されたモータ駆動部64によってモータ5を駆動し、モータ5の回転力によって操舵を補助するようにしてある電動パワーステアリング装置に、車載バッテリ(9)の出力電圧を検出する第1電圧検出手段と、モータ駆動部64への入力電圧を検出する第2電圧検出手段と、第1電圧検出手段及び第2電圧検出手段が検出した各電圧の差と閾値とを比較する故障判定部63とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータの回転力で操舵を補助する電動パワーステアリング装置に関する。
ステアリングホイールに加えられた操舵トルクに応じて操舵補助用のモータを駆動し、該モータの回転力を舵取機構に減速伝達することによって、操舵補助を行う電動パワーステアリング装置が実用化されている。具体的には、電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに加えられた操舵トルクを検出するトルクセンサ、操舵補助用のモータ、及び該モータを駆動制御するECU(Electronic Control Unit)を備えている。ECUは、制御部、モータ駆動部、その他各種回路をユニット化してなり、該ECUの電源端子には給電線を介して電源が接続され、電源電力が制御部及びモータ駆動部に供給されている。トルクセンサが検出した操舵トルク値は制御部に与えられ、制御部はトルクセンサが検出した操舵トルク値に応じた制御信号をモータ駆動部に与えることにより、モータを駆動制御し、操舵補助を行う。
また、一般に電動パワーステアリング装置は、車両の操縦安全性を図るべく、電源及び駆動部間の故障、例えば電源及び駆動部を接続する給電線の破損、接触不良、電源の劣化等を検出し、異常を検知した場合、モータ駆動を停止するように構成されている。特許文献1に係る電動パワーステアリング装置では、ECUの端子電圧を検出し、端子電圧が所定の閾値以下になった場合、故障有りと判定する。また、モータ電流の変動によって端子電圧が変動することに着眼して、モータ電流に応じて閾値を変更し、より正確な異常検知を可能にしている。
特開平8−324448号公報
しかしながら、特許文献1に係る電動パワーステアリング装置においては、故障原因が電源、給電線のいずれにあるかを速やかに特定できないため問題となっていた。例えば、異常停止した電動パワーステアリング装置を点検する際、各種部位を検査して故障部位を特定する必要があり、検査を効率的に行うことが困難である。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、電源、給電線のいずれに故障原因があるかを速やかに特定することができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
第1発明に係る電動パワーステアリング装置は、電源が接続された駆動部によってモータを駆動し、該モータの回転力で操舵を補助するようにしてある電動パワーステアリング装置において、前記電源の出力電圧を検出する第1電圧検出手段と、前記駆動部への入力電圧を検出する第2電圧検出手段と、前記第1電圧検出手段及び第2電圧検出手段が検出した各電圧の差と閾値とを比較する比較手段とを備えることを特徴とする。
第2発明に係る電動パワーステアリング装置は、前記駆動部に流れる電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段が検出した電流に基づいて前記閾値を算出する手段とを備えることを特徴とする。
第3発明に係る電動パワーステアリング装置は、前記モータに流れるモータ電流を検出するモータ電流検出手段と、該モータ電流検出手段が検出したモータ電流に基づいて、前記駆動部に流れる電流を推定する推定手段と、該推定手段が推定した電流に基づいて前記閾値を算出する手段とを備えることを特徴とする。
第4発明に係る電動パワーステアリング装置は、前記駆動部に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記モータに流れるモータ電流を検出するモータ電流検出手段と、該モータ電流検出手段が検出したモータ電流に基づいて、前記駆動部に流れる電流を推定する推定手段と、該推定手段が推定した電流及び前記電流検出手段が検出した電流を比較する手段とを備えることを特徴とする。
第1発明によれば、第1電圧検出手段が電源の出力電圧を検出し、第2電圧検出手段が駆動部への入力電圧を検出する。そして、比較手段は、電源の出力電圧と駆動部への入力電圧との差と閾値とを比較する。給電線の電気抵抗が大きい程この差の電圧も大きくなるため、給電線が正常であるか否かを示す指標になる。例えば、給電線に異常がある場合の前記差は、給電線に異常がなく、電源に異常がある場合の前記差に比べて大きい。
従って、閾値を適切に設定すれば、比較手段の比較結果を参照することによって、電源又は給電線のいずれに故障原因があるかを速やかに特定することができる。
第2発明によれば、電流検出手段が駆動部に流れる電流を検出し、該電流の大きさに応じた閾値を算出している。電源の出力電圧及び駆動部の入力電圧の差は、駆動部に流れる電流の大きさによって変動するため、給電線正常時の前記差と、給電線異常時の前記差との境界電圧も変動するが、閾値をそれに応じて変更することができる。
従って、駆動部に流れる電流の大きさに拘わらず、電源又は給電線のいずれに故障原因があるかをより正確に特定することができる。
第3発明によれば、モータ電流検出手段がモータに流れるモータ電流を検出し、推定手段がモータ電流に基づいて、駆動部に流れる電流を推定して、推定された電流に基づいて閾値を算出している。
従って、駆動部を流れる電流に応じて閾値を変更することができ、第2発明同様、駆動部に流れる電流の大きさに拘わらず、電源又は給電線のいずれに故障原因があるかをより正確に特定することができる。
また、モータ電流検出手段は、モータの回転制御に必要であり、異常検出のための専用の検出手段を必要としない。
第4発明によれば、異なる手法で駆動部に流れる電流を求める。第1の手法では、電流検出手段が駆動部に流れる電流を直接的に検出する。第2の手法では、モータ電流を検出し、該モータ電流に基づいて駆動部に流れる電流を特定する。そして、第1の手法及び第2の手法で夫々特定された電流を比較する。比較結果は、電流検出手段及びモータ電流検出手段が正常であるか否かを判断する指標になる。
従って、電流検出系又は駆動部の異常を特定することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の構成を示す模式図である。本発明に係る電動パワーステアリング装置はラックピニオン式の舵取機構1を備える。舵取機構1は、図示しない車体の左右方向に延設されたラックハウジング11の内部に軸長方向への移動自在に支持されたラック軸10と、ラックハウジング11の中途に交叉するピニオンハウジング20の内部に回転自在に支持されたピニオン軸2とを備える。
ラックハウジング11の左右方向両側から外部に突出するラック軸10の両端は、各別のタイロッド12,12を介して操舵用車輪としての左右の前輪13,13に連結されている。またピニオンハウジング20から外部に突出するピニオン軸2の上端は、ステアリング軸3を介して操舵部材としてのステアリングホイール30に連結されている。ピニオンハウジング20の内部に延びるピニオン軸2の下部には、図示しないピニオンが一体形成されており、該ピニオンは、ラックハウジング11との交叉部において、ラック軸10の中途に適長に亘って形成されたラックに噛合させてある。
ステアリング軸3は、筒形をなすコラムハウジング31の内部に回転自在に支持され、コラムハウジング31は、図示しない車室の内部に前方を下とした傾斜姿勢を保って取付けてある。ピニオン軸2は、コラムハウジング31の下方に突出するステアリング軸3の下端に連結され、ステアリングホイール30は、コラムハウジング31の上方に突出するステアリング軸3の上端に固設されている。
以上の構成により、操舵のためのステアリングホイール30の回転操作によりステアリング軸3が回転し、この回転がピニオン軸2に伝達され、該ピニオン軸2の回転が、ピニオンとラックとの噛合部においてラック軸10の軸長方向の移動に変換されることとなり、このようなラック軸10の移動が、左右の前輪13,13に各別のタイロッド12,12を介して伝えられて舵取りがなされる。
ステアリング軸3を支持するコラムハウジング31の中途には、ステアリングホイール30の回転操作によりステアリング軸3に加わる操舵トルクを検出するトルクセンサ4が設けてある。該トルクセンサ4よりも下位置には、操舵補助用のモータ5が取付けてある。
操舵補助用のモータ5は、コラムハウジング31の外側に軸心を略直交させて取付けてあり、例えば、コラムハウジング31の内部に延びる出力端に固着されたウォームをステアリング軸3に外嵌固定されたウォームホイールに噛合させ、モータ5の回転を、ウォーム及びウォームホイールにより減速してステアリング軸3に伝え、前述の如く行われる舵取りを補助するように構成してある。
このように取付けられた操舵補助用のモータ5は、ECU6にて駆動制御される。
図2は、ECU6の構成を模式的に示すブロック図である。ECU6は、アシスト制御部61を備えている。アシスト制御部61は、内部バスにより相互に接続されたCPU、ROM、RAM、入力インタフェース及び出力インタフェースを備えており、CPUはROMが記憶している制御プログラムをRAMに読み出して実行することにより、アシスト制御を行う。
入力インタフェースには、トルクセンサ4、車速センサ7、及びモータ電流検出部50(モータ電流検出手段)が接続されており、トルクセンサ4により検出された操舵トルク値T、車速センサ7により検出された車速値V、モータ電流検出部50により検出されたモータ電流値Imが夫々入力されるように構成されている。
図3は、アシスト制御部61の機能ブロック図である。操舵トルク値Tは、アシスト制御部61の位相補償部61aに与えられる。位相補償部61aは、制御系を安定化させるために、例えば、トルクセンサ4により与えられた操舵トルク値Tに対して位相を進める等の位相補償処理を行うものであり、位相補償処理を行った操舵トルク値Tを目標駆動電流演算部61bに与える。また、目標駆動電流演算部61bには車速値Vが与えられる。
目標駆動電流演算部61bは、操舵トルク値Tと目標駆動電流値との関係を示すアシストマップを有しており、与えられた操舵トルク値Tをこのアシストマップに適用して目標駆動電流値を求め、求めた目標駆動電流値を減算器61cに与える。アシストマップは車速値毎に複数あり、目標駆動電流演算部61bは、車速値Vに対応する一のアシストマップを選択し、選択されたアシストマップに基づいて目標駆動電流値を求めるように構成されている。
減算器61cには、モータ5に流れる電流を検出するモータ電流検出部50が出力したモータ電流値Imも与えられている。減算器61cは、目標駆動電流演算部61bの出力値、即ち目標駆動電流値とモータ電流値Imとの偏差を求め、この偏差をモータ駆動部64(駆動部)に与える。
モータ駆動部64は、図示しないPWM信号生成部を備えている。PWM信号生成部は、アシスト制御部61から与えられた偏差に基づいてPWM信号を生成し、モータ駆動部64は、該PWM信号により、モータ5の図示しない各相のコイルと電源及び接地端子との間をスイッチングして、モータ5をPWM駆動する。
また、ECU6は、アシスト制御部61及びモータ駆動部64に電力を供給するための正極端子65及び負極端子66を備えており、正極端子65には給電線91を介して車載バッテリ9(電源)が接続され、負極端子66は接地されている。
更に、ECU6は、正極端子65に印加されたECU端子電圧値Vecuを検出するECU端子電圧検出部62と、車載バッテリ9及びモータ駆動部64間の故障の有無を判定し、故障有りと判定した場合にモータ駆動部64によるモータ駆動を停止させる故障判定部63とを備えている。また、故障判定部63は、電動パワーステアリング装置が停止した場合において、車載バッテリ9及び給電線91のいずれに故障原因があるかを判別する機能を有している。
故障判定部63には、ECU端子電圧検出部62が検出したECU端子電圧値Vecuと、バッテリセンサ8が検出した車載バッテリ9の出力電圧値(バッテリ電圧値Vb)が与えられ、故障判定部63は、ECU端子電圧値Vecu及びバッテリ電圧値Vbに基づいて、以下に示すように故障判定を行い、必要に応じてモータ駆動を停止させる停止信号をモータ駆動部64に与える。停止信号が与えられたモータ駆動部64は、モータ駆動を停止する。
図4は、故障判定部63の処理手順を示すフローチャートである。まず、故障判定部63は、ECU端子電圧値Vecuを取り込み(ステップS11)、取り込んだECU端子電圧値Vecuが正常範囲内にあるか否かを判定する(ステップS12)。ECU端子電圧値Vecuが正常範囲内に有ると判定した場合(ステップS12:YES)、故障判定部63は、故障判定に係る処理を終える。
ECU端子電圧値Vecuが正常範囲内に無いと判定した場合(ステップS12:NO)、故障判定部63は、モータ駆動を停止させる(ステップS13)。
次いで、故障判定部63は、バッテリ電圧値Vbを取り込み(ステップS14)、取り込んだバッテリ電圧値VbとECU端子電圧値Vecuとの偏差の絶対値が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS15)。閾値は、図示しない不揮発性メモリが記憶している値である。例えば、正常な給電線91における降下電圧が0.5Vのような場合、閾値を1〜2Vに設定すれば良い。
給電線91が断線した場合、バッテリ電圧値Vbが12V、ECU端子電圧値Vecuが0Vになるため、偏差の絶対値が約12Vになり、ステップS15で閾値以上と判定される。また、断線はしていないものの接触不良によって十分な電圧がECU6に印加されていない場合、偏差は2V〜12Vとなり、閾値以上と判定される。一方、給電線91が正常である場合、偏差の絶対値は0.5V程度であるため、閾値未満と判定される。
ステップS15で閾値以上であると判定した場合(ステップS15:YES)、故障判定部63は、給電線91に異常、例えば断線又は接触不良があると判定し(ステップS16)、故障判定に係る処理を終える。閾値未満であると判定した場合(ステップS15:NO)、故障判定部63は、車載バッテリ9に異常があると判定し(ステップS17)、故障判定に係る処理を終える。
なお、判定結果は、例えば発光ダイオードの点灯又は消灯によって表示するように構成すれば良い。また、故障判定用の出力端子を設け、故障部位に応じて、ハイレベル又はローレベルの信号を車室内又は車外に出力するように構成しても良い。更に、ステップS16又は17の判定結果を図示しない記憶手段、例えばフラッシュメモリのようなEEPROMに記録するように構成しても良い。
このように構成された電動パワーステアリング装置にあっては、電動パワーステアリング装置が異常停止した場合に、車載バッテリ9及び給電線91のいずれに故障原因があるかを速やかに特定することができる。
従って、電動パワーステアリング装置の故障点検を効率的に行うことができる。
なお、実施の形態1ではコラムアシスト式の電動パワーステアリング装置を例示したが、ラックアシスト式、ピニオンアシスト式等、他の方式の電動パワーステアリング装置に本発明を適用しても良い。
実施の形態2
図5は、本発明に係るECU206の他の構成を模式的に示すブロック図である。ECU206は、実施の形態1と同様、アシスト制御部61、ECU端子電圧検出部62、故障判定部263、モータ駆動部64等を備えている。本発明に係る電動パワーステアリング装置は、バッテリセンサ208がバッテリ電圧値Vbに加えて、モータ駆動部64に流れる電流値Ibを検出し、故障判定部263にバッテリ電圧値Vb及び電流値Ibが入力されるように構成されており、故障判定部263が電流値Ibに応じて閾値を変更するように構成した点が実施の形態1に係る電動パワーステアリング装置と異なるため、以下では主に上記相違点について説明する。なお、実施の形態2におけるバッテリセンサ208は、第1電圧検出手段及び電流検出手段として機能する。
図6は、実施の形態2における故障判定部263の処理手順を示すフローチャートである。まず、故障判定部263は、ECU端子電圧値Vecuを取り込み(ステップS211)、取り込んだECU端子電圧値Vecuが正常範囲内にあるか否かを判定する(ステップS212)。ECU端子電圧値Vecuが正常範囲内に有ると判定した場合(ステップS212:YES)、故障判定部263は、故障判定に係る処理を終える。
ECU端子電圧値Vecuが正常範囲内に無いと判定した場合(ステップS212:NO)、モータ駆動を停止させる(ステップS213)。次いで、故障判定部263は、給電線91及びモータ駆動部64に流れる電流値Ibをバッテリセンサ208から取り込む(ステップS214)。そして、故障判定部263は、図示しない不揮発性メモリが記憶している給電線91の抵抗値Rを読み出し(ステップS215)、電流値Ibと抵抗値Rとを乗算して閾値を算出する(ステップS216)。この処理で算出された閾値は、正常な給電線91におけるバッテリ電圧値VbとECU端子電圧値Vecuとの電圧差に相当する。従って、該電圧を閾値として採用した場合、給電線91の異常を正確に判別することが可能になる。
なお、ステップS215、216の処理を実行することによって、故障判定部263は、閾値を算出する手段として機能する。
ステップS216の処理を終えた場合、実施の形態1におけるステップS14〜ステップS17と同様の処理、つまり給電線91又は車載バッテリ9のいずれに故障原因があるかを判別するための処理をステップS217〜220で実行する。
実施の形態2に係る電動パワーステアリング装置にあっては、給電線91を流れる電流に基づいて、閾値を変更するように構成してあるため、給電線91を流れる電流の大きさに拘わらず、車載バッテリ9又は給電線91のいずれに故障原因があるかをより正確に特定することができる。
実施の形態2に係る電動パワーステアリング装置の他の構成及び作用は、実施の形態1に係る電動パワーステアリング装置の構成及び作用と同様であるため、対応する箇所には同様の符号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態3
図7は、本発明に係るECU306の他の構成を模式的に示すブロック図である。ECU306は、実施の形態1と同様、アシスト制御部61、ECU端子電圧検出部62、故障判定部363、モータ駆動部64等を備えている。実施の形態3に係る電動パワーステアリング装置は、故障判定部363にモータ電流値Imが入力されるように構成されており、モータ電流値Imに応じて閾値を変更するように構成した点が実施の形態1に係る電動パワーステアリング装置と異なるため、以下では主に上記相違点について説明する。
図8は、実施の形態3における故障判定部363の処理手順を示すフローチャートである。まず、故障判定部363は、ECU端子電圧値Vecuを取り込み(ステップS311)、取り込んだECU端子電圧値Vecuが正常範囲内にあるか否かを判定する(ステップS312)。ECU端子電圧値Vecuが正常範囲内に有ると判定した場合(ステップS312:YES)、故障判定部263は、故障判定に係る処理を終える。
ECU端子電圧値Vecuが正常範囲内に無いと判定した場合(ステップS312:NO)、モータ駆動を停止させる(ステップS313)。次いで、モータ電流値Imを取り込み(ステップS314)、モータ電流値Imに基づいて給電線91を流れる電流値Ibを推定する(ステップS315)。故障判定部363は、図示しない不揮発性メモリが予め記憶している換算式と、モータ電流値Imとに基づいて、電流値Ibを算出する。
そして、故障判定部363は、給電線91の抵抗値Rを読み出し(ステップS316)、電流値Ibと抵抗値Rとを乗算して閾値を算出する(ステップS317)。
なお、ステップS315を実行することによって故障判定部363は、推定手段として機能し、ステップS316、317を実行することによって、閾値を算出する手段として機能する。
ステップS317の処理を終えた場合、実施の形態1におけるステップS14〜ステップS17と同様の処理、つまり給電線91又は車載バッテリ9にいずれに故障原因があるかを判別するための処理をステップS318〜321で実行する。
実施の形態3に係る電動パワーステアリング装置にあっては、モータ電流に基づいて給電線91及びモータ駆動部64を流れる電流を推定し、該電流より閾値を変更するように構成してあるため、給電線91を流れる電流の大きさに拘わらず、車載バッテリ9又は給電線91のいずれに故障原因があるかをより正確に特定することができる。
また、モータの回転制御に必要なモータ電流検出部50を用いて給電線91及びモータ駆動部64を流れる電流を推定するように構成してあるため、車載バッテリ9側の電流値を検出可能なバッテリセンサ8を備える必要が無く、低コスト及び簡単な構成で上述の効果を有する電動パワーステアリング装置を構成することができる。
実施の形態3に係る電動パワーステアリング装置の他の構成及び作用は、実施の形態1に係る電動パワーステアリング装置の構成及び作用と同様であるため、対応する箇所には同様の符号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態4
図9は、本発明に係るECU406の他の構成を模式的に示すブロック図である。ECU406は、実施の形態1と同様、アシスト制御部61、ECU端子電圧検出部62、故障判定部463、モータ駆動部64等を備えている。実施の形態4に係る電動パワーステアリング装置は、給電線91及びモータ駆動部64に流れる電流を異なる手法で特定し、電流検出系の故障の有無を判別するように構成した点が実施の形態1に係る電動パワーステアリング装置と異なるため、以下では主に上記相違点について説明する。
バッテリセンサ408がバッテリ電圧値Vbに加えて、モータ駆動部64に流れる電流値Ibを検出し、故障判定部463にバッテリ電圧値Vb及び電流値Ibが入力されるように構成されており、また故障判定部463にモータ電流値Imが入力されるように構成されている。
図10及び図11は、実施の形態4における故障判定部463の処理手順を示すフローチャートである。まず、故障判定部463は、ECU端子電圧値Vecuを取り込み(ステップS411)、取り込んだECU端子電圧値Vecuが正常範囲内にあるか否かを判定する(ステップS412)。ECU端子電圧値Vecuが正常範囲内に有ると判定した場合(ステップS412:YES)、故障判定部463は、故障判定に係る処理を終える。
ECU端子電圧値Vecuが正常範囲内に無いと判定した場合(ステップS412:NO)、モータ駆動を停止させる(ステップS413)。次いで、モータ電流値Imを取り込み(ステップS414)、モータ電流値Imに基づいて給電線91を流れる電流値Ib1を推定する(ステップS415)。また、故障判定部463は、給電線91を流れる電流値Ib2を直接的に取り込む(ステップS416)。
次いで、故障判定部463は、推定された電流値Ib1と、直接的に検出された電流値Ib2との偏差の絶対値が所定の第1閾値以上であるか否かを判定する(ステップS417)。なお、第1閾値は故障判定部463が予め記憶している数値である。第1閾値以上であると判定した場合(ステップS417:YES)、故障判定部463は、電流検出系に異常有りと判定し(ステップS418)、故障判定に係る処理を終える。
ステップS417で第1閾値未満であると判定した場合(ステップS417:NO)、故障判定部463は、実施の形態3におけるステップS316〜321と同様の処理、つまり給電線91又は車載バッテリ9のいずれに故障原因があるかを判定するための処理をステップS419〜424で実行する。
実施の形態4に係る電動パワーステアリング装置にあっては、異なる手法で給電線91を流れる電流を求め、比較することによって、電流検出系又はモータ駆動部64の異常を特定することができる。
また、電流検出系が正常であるか否かを判定することにより、電流値に基づいて算出された異常な閾値によって故障部位の判別を誤ることを防止することができる。
従って、給電線91又は車載バッテリ9の異常をより正確に判別することができる。
実施の形態4に係る電動パワーステアリング装置の他の構成、作用及び効果は、実施の形態1に係る電動パワーステアリング装置の構成、作用及び効果と同様であるため、対応する箇所には同様の符号を付してその詳細な説明を省略する。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明に係る電動パワーステアリング装置の構成を示す模式図である。 ECUの構成を模式的に示すブロック図である。 アシスト制御部の機能ブロック図である。 故障判定部の処理手順を示すフローチャートである。 本発明に係るECUの他の構成を模式的に示すブロック図である。 実施の形態2における故障判定部の処理手順を示すフローチャートである。 本発明に係るECUの他の構成を模式的に示すブロック図である。 実施の形態3における故障判定部の処理手順を示すフローチャートである。 本発明に係るECUの他の構成を模式的に示すブロック図である。 実施の形態4における故障判定部の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態4における故障判定部の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 舵取機構、5 モータ、8 バッテリセンサ(第1電圧検出手段,電流検出手段)、9 車載バッテリ(電源)、50 モータ電流検出部(モータ電流検出手段)、62 ECU端子電圧検出部(第2電圧検出手段)、63 故障判定部(比較手段,推定手段)、64 モータ駆動部(駆動部)

Claims (4)

  1. 電源が接続された駆動部によってモータを駆動し、該モータの回転力で操舵を補助するようにしてある電動パワーステアリング装置において、
    前記電源の出力電圧を検出する第1電圧検出手段と、
    前記駆動部への入力電圧を検出する第2電圧検出手段と、
    前記第1電圧検出手段及び第2電圧検出手段が検出した各電圧の差と閾値とを比較する比較手段と
    を備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記駆動部に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    該電流検出手段が検出した電流に基づいて前記閾値を算出する手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記モータに流れるモータ電流を検出するモータ電流検出手段と、
    該モータ電流検出手段が検出したモータ電流に基づいて、前記駆動部に流れる電流を推定する推定手段と、
    該推定手段が推定した電流に基づいて前記閾値を算出する手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記駆動部に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記モータに流れるモータ電流を検出するモータ電流検出手段と、
    該モータ電流検出手段が検出したモータ電流に基づいて、前記駆動部に流れる電流を推定する推定手段と、
    該推定手段が推定した電流及び前記電流検出手段が検出した電流を比較する手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
JP2008006151A 2008-01-15 2008-01-15 電動パワーステアリング装置 Expired - Fee Related JP5205981B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008006151A JP5205981B2 (ja) 2008-01-15 2008-01-15 電動パワーステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008006151A JP5205981B2 (ja) 2008-01-15 2008-01-15 電動パワーステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009166632A true JP2009166632A (ja) 2009-07-30
JP5205981B2 JP5205981B2 (ja) 2013-06-05

Family

ID=40968329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008006151A Expired - Fee Related JP5205981B2 (ja) 2008-01-15 2008-01-15 電動パワーステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5205981B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6597180B2 (ja) 2015-10-27 2019-10-30 株式会社デンソー モータ制御装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08324448A (ja) * 1995-05-30 1996-12-10 Nissan Motor Co Ltd 車両用電動式操舵装置の診断装置
JP2003048560A (ja) * 2001-08-03 2003-02-18 Koyo Seiko Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JP2007008294A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Showa Corp 電動パワーステアリング装置
JP2007276552A (ja) * 2006-04-04 2007-10-25 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08324448A (ja) * 1995-05-30 1996-12-10 Nissan Motor Co Ltd 車両用電動式操舵装置の診断装置
JP2003048560A (ja) * 2001-08-03 2003-02-18 Koyo Seiko Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JP2007008294A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Showa Corp 電動パワーステアリング装置
JP2007276552A (ja) * 2006-04-04 2007-10-25 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5205981B2 (ja) 2013-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7481294B2 (en) Electric power steering system
US20150367881A1 (en) Electric Power Steering Apparatus
JP6239895B2 (ja) モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置
CN103085864B (zh) 一种电动助力转向***扭矩传感器零点漂移补偿方法
US10155533B2 (en) Motor controller and electric power steering using same
CN103225556B (zh) 发动机重启控制装置
WO2013137059A1 (ja) トルクセンサの異常診断装置及び異常診断方法
JP2010115954A (ja) 電動パワーステアリング装置
WO2018194029A1 (ja) 舵角検出装置
CN105480297B (zh) 电动转向装置
JP5205981B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
CN104960574A (zh) 电动助力转向管柱中位标定方法
JP4333661B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4356682B2 (ja) 車両制御装置
JP6801111B2 (ja) 電動式のサーボモータを備えたステアリングシステムにおけるラック位置を特定する方法
US10967902B2 (en) Method for calibrating the steering angle sensor of a motor vehicle
JP5867287B2 (ja) 車両用舵角検出装置及び電動パワーステアリング装置
JP5407935B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
EP2903151B1 (en) Device for controlling electric motor
US11926378B2 (en) Drive controller, drive unit, and power steering
KR20180053789A (ko) 전류센서 옵셋 보상 방법
US10933913B2 (en) Apparatus and method for estimating steering angle of motor driven power steering
JP2009195091A (ja) 電力装置およびこれを備える駆動装置,車両並びに電力装置の制御方法
KR101043631B1 (ko) 전류 센서의 이득 오류 보상 방법 및 그를 위한전자제어장치
KR101148365B1 (ko) 조향각 오류 판별 기능을 제공하는 전동식 조향장치의전자제어장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110808

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5205981

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees