JP2009164389A - 半導体レーザ及びこれを用いた記録再生用ピックアップ装置、並びに、半導体レーザの製造方法 - Google Patents

半導体レーザ及びこれを用いた記録再生用ピックアップ装置、並びに、半導体レーザの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】2つのレーザ素子を同一チップにもつ半導体レーザ、これを用いた記録再生用光ピックアップ装置、半導体レーザの製造方法を提供すること。
【解決手段】チップ10は、n型クラッド層22、活性層24、p型クラッド層26、p型コンタクト層28がこの順にn型GaN基板20に積層して構成される。p型クラッド層の一部及びp型コンタクト層は、ストライプ状のリッジ部30a、30bを構成しており、活性層のうちリッジ部に対応する領域がそれぞれ、記録用レーザ出射端面32a、再生用レーザ出射端面32bとなっており、記録用、再生用レーザ33a、33bが放射される。例えば、リッジ部の幅、リッジ部の両側でのpクラッド層の厚さを変更する等により放射角を変える。光ピックアップ装置での記録時は放射角の小さいレーザを、再生時は放射角の大きいレーザを用い、レーザ量子ノイズを低減させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスクの記録再生用ピックアップ装置に使用される半導体レーザに係り、特に、同一基板(チップ)に形成された2つの窒化物半導体レーザ素子のそれぞれが放射角の異なる2つのレーザを出射し、それぞれ再生用、記録用レーザとして使用される半導体レーザ、及び、これを用いた記録再生用ピックアップ装置、並びに、半導体レーザの製造方法に係るものである。
高密度記録を可能とするBD(Blu-ray Disk)やHD−DVD(High Definition Digital Versatile Disk)と405nm波長帯の青紫半導体レーザの組合せによる情報記憶再生装置の開発が進んでいる。
図9は、従来技術における、BDやHD−DVD等の高密度光ディスクの記録再生を行うGaN系半導体レーザを用いたピックアップ装置の構成例の概略を示す図であり、図9(A)は側面図、図9(B)は平面図である。図9では、簡略化のためにBDの記録再生を行うピックアップ装置の光学系の構成例のみを示すが、BDの記録再生用の光学系に加えてHD−DVDの記録再生用の光学系が組み込まれることも多い。
405nm前後の発振波長をもつGaN系半導体レーザ(BD LD)69から放射されたレーザは、アッテネータ90を通して偏光ビームスピリッタ(PBS)60に入射し2つに分岐され、一方はレンズ66によって集光されモニタPD(フォトディテクタ)68に入射され、他方はコリメータレンズ58によって立上げミラー56によって反射され、1/4波長板(QWP)54、対物レンズ52を通してディスク50の微小部に照射され、記録又は再生が行われる。再生を行う場合には、ディスク50の微小部から反射されたレーザは、対物レンズ52、1/4波長板(QWP)54、立上げミラー56、コリメータレンズ58を通して偏光ビームスピリッタ(PBS)60に入射し2つに分岐され、一方はレンズ66によって集光されモニタPD(受光器)68に入射され、他方はホログラム光学エレメント(素子)(HOE)62を通して光電子集積回路(OEIC)64に入射され、モニタPD68の検出信号を参照して、再生処理がなされる。
半導体レーザによるレーザのディスク盤面でのパワーが大きい程、記録スピード性能を上げられるため、通常、基本的にはレーザの光学カップリング効率(レーザ光源からのレーザのうち光源モニタ用受光器によって受光される光の割合)を優先した光学系の設計が行われる。従って、再生を行う場合は、光学カップリング効率が高いため、半導体レーザによるレーザの元パワーが非常に小さく(例えば、2mW以下)なり、レーザの量子ノイズレベルが高くなり、記録再生用光ピックアップ受光光学系で要求されるノイズレベルを満たせなくなってしまう。その対策として、通常、アッテネータ90により再生時の光学カップリング効率を落とすことによって、半導体レーザによるレーザの元パワーを上げ、その結果として、レーザの量子ノイズレベルを下げている。
図10、は従来技術における、ピックアップ装置における再生ノイズ対策の構成例の概略を示す図であり、図10(A)は液晶アッテネータを使用する例の構成を示す平面図、図10(B)はNDフィルタを使用する例の構成を示す平面図、図10(C)はノイズキャンセラを使用する例の構成を示す平面図である。
光学カップリングの切り替えは、図10(A)に示すように液晶アッテネータ91を使用し、液晶のオンオフ、図10(B)に示すようにNDフィルタ9をモータで出し入れすることによって透過率を変更する等の方法によってなされている。また、図10(C)に示すように、モニタPD68、光電子集積回路(OEIC)64の検出信号を用いて、レーザノイズキャンセラ93によって、要求ノイズレベルを満足させるようにレーザノイズそのものを差し引く処理を行うこともある。ノイズキャンセラ93を設けず、モニタPD68を高機能化しレーザノイズを検出し、光電子集積回路(OEIC)64の検出信号から差し引き、ノイズキャンセルする構成とすることもある。
なお、半導体レーザアレイは周知の技術であり、例えば、後記する特許文献1には、同一の基板上に独立に駆動することが可能な複数のレーザを備えた内部ストライプ型半導体レーザアレイにおいて、複数のレーザのストライプ幅が異なることの記載がある。
特開平6−96468号公報(段落0026)
記録速度を上げるため、通常、基本的にはレーザの光学カップリング効率を優先した光学系の設計が行われ、再生を行う場合は、光学カップリング効率が高いため、半導体レーザによるレーザの元パワーが非常に小さくなり、レーザの量子ノイズレベルが高くなり、記録再生用光ピックアップ受光光学系で要求されるノイズレベルを満たせなくなってしまうという問題があった。半導体レーザの寿命性能や出力性能を含めた製造歩留まりを考慮すると、これらの性能が揃った半導体レーザの製造ばらつきのため実用レベルでの製造が困難となることも考えられる。
レーザの量子ノイズレベルを下げるために、アッテネータを使用する構成、ノイズキャンセラによるノイズキャンセルする構成等を採用すると、部品点数が増大し、コストアップ、信頼性リスクの増加等を招くという問題がある。また、ノイズキャンセルする構成では、完全に差し引くことは難しいという問題もある。
以上のように、BDやHD−DVD用の記録再生用光ピックアップでは、従来のDVDやCDでは問題とならなかったような、部品点数の増大、コストアップ、信頼性リスクの増加等を招くという問題がある。
なお、特許文献1には、同一の基板上に独立に駆動することが可能な複数のレーザを備えた内部ストライプ型半導体レーザアレイにおいて、複数のレーザのストライプ幅が異なることの記載があるが、以下に説明する本発明の構成とは異なるものである。
本発明は、上述したような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、同一チップに形成された2つの窒化物半導体レーザ素子のそれぞれが放射角の異なるレーザを出射し、それぞれ再生用、記録用レーザとして使用される半導体レーザ、及び、これを用いた記録再生用ピックアップ装置、並びに、半導体レーザの製造方法を提供することにある。
即ち、本発明は、第1導電型層(例えば、後述の実施の形態におけるn型クラッド層22)、活性層(例えば、後述の実施の形態における多重量子井戸構造活性層24)、第2導電型層(例えば、後述の実施の形態におけるp型クラッド層26、p型コンタクト層28)をこの順に積層して構成された半導体層を備え、前記第2導電型層の一部の領域がエッチングされ所定の厚さとされ、前記一部の領域以外の他の領域がストライプ状のリッジ部(例えば、後述の実施の形態におけるストライプ状のリッジ部30a、30b)として形成され、同一波長帯のレーザを放射する第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子が同一の基板(例えば、後述の実施の形態におけるn型GaN基板20)に形成され、前記第1の窒化物半導体レーザ素子によって放射されるレーザ(例えば、後述の実施の形態における記録用レーザ33a)の放射角が、前記第2の窒化物半導体レーザ素子によって放射されるレーザ(例えば、後述の実施の形態における再生用レーザ33b)の放射角より小さくなるように構成された半導体レーザ(例えば、後述の実施の形態におけるGaN系モノリシック2ビームレーザチップ10)に係るものである。
また、本発明は、第1導電型層、活性層、第2導電型層をこの順に積層して構成された半導体層を備え、前記第2導電型層の一部の領域がエッチングされ所定の厚さとされ、前記一部の領域以外の他の領域がストライプ状のリッジ部として形成され、同一波長帯のレーザを放射する第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子が同一の基板に形成され、前記第1の窒化物半導体レーザ素子によって放射されるレーザの放射角が、前記第2の窒化物半導体レーザ素子によって放射されるレーザの放射角より小さくなるように構成された半導体レーザを有する記録再生用光ピックアップ装置に係るものである。
また、本発明は、第1導電型層、活性層、第2導電型層をこの順に積層し第1及び第2の半導体層を形成する第1の工程と、前記第1の半導体層の前記第2導電型層の一部の領域をエッチングして第1の所定の厚さとし、前記一部の領域以外の他の領域をストライプ状の第1のリッジ部として形成する工程と、前記第2の半導体層の前記第2導電型層の一部の領域をエッチングして第2の所定の厚さとし、前記一部の領域以外の他の領域をストライプ状の第2のリッジ部として形成する工程とを有し、前記第1のリッジ部を除く領域における前記第2導電型層の厚さが前記第1の所定の厚さである第1の窒化物半導体レーザ素子と、前記第2のリッジ部を除く領域における前記第2導電型層の厚さが前記第2の所定の厚さである第2の窒化物半導体レーザ素子が同一の基板の上に形成され、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子が同一波長帯のレーザを放射する半導体レーザの製造方法に係るものである。
本発明の半導体レーザによれば、同一波長帯のレーザを放射する前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子が同一の基板に形成され、前記第1の窒化物半導体レーザ素子によって放射されるレーザの放射角が、前記第2の窒化物半導体レーザ素子によって放射されるレーザの放射角より小さくなるように構成されているので、高密度光ディスク記録再生用光ピックアップ装置の、前記第1の窒化物半導体レーザ素子を記録用、前記第2の窒化物半導体レーザ素子を再生用レーザ源としてそれぞれ、好適に使用することができる半導体レーザを提供することができる。
本発明の記録再生用光ピックアップ装置によれば、前記第1の窒化物半導体レーザ素子を記録用、前記第2の窒化物半導体レーザ素子を再生用レーザ源としてそれぞれ使用するので、再生時において、アッテネータ、ノイズキャンセラ等を使用することなく、レーザの量子ノイズレベルを下げることができ、部品点数の増大によるコストアップを招かず、信頼性の高い記録再生用光ピックアップ装置を提供することができる。
本発明の半導体レーザの製造方法によれば、記録再生用光ピックアップ装置に好適に使用することができる半導体レーザの製造方法を提供することができる。
本発明の半導体レーザでは、前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記第2導電型層の前記一部の領域の前記所定の厚さが概ね0.1μm前後であり、且つ、前記第2の窒化物半導体レーザ素子の前記第2導電型層の前記一部の領域の前記所定の厚さよりも厚く形成された構成とするのがよい。この構成によれば、前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記リッジ部の裾部分が、前記第2の窒化物半導体レーザ素子の前記リッジ部の裾部分よりも活性層(出射端面部)から離れて形成されることになり、前記第1の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角を、前記第2の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角よりも小さくでき、それぞれ、記録用レーザ、再生用レーザとして適した設計をすることが可能となる。
また、前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記リッジ部の幅が、前記第2の窒化物半導体レーザ素子の前記リッジ部の幅よりも大きく形成された構成とするのがよい。この構成によれば、前記第1の窒化物半導体レーザ素子のレーザ出射端面側における前記リッジ部の幅が、前記第2の窒化物半導体レーザ素子のレーザ出射端面側における前記リッジ部の幅よりも大きく形成されているので、前記第1の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角を、前記第2の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角よりも小さくできる。
また、前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面側に第1の窓構造(例えば、後述の実施の形態における窓部34a)を有する構成とするのがよい。この構成によれば、前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面側に第1の窓構造が形成されているので、前記第1の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角を小さくできる。
また、前記第2の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面側に第2の窓構造(例えば、後述の実施の形態における窓部34d)を有し、この第2の窓構造の窓の長さは、前記第1の窓の長さよりも短く形成された構成とするのがよい。この構成によれば、前記第2の窓構造の窓の長さは、前記第1の窓の長さよりも短く形成されているので、前記第1の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角を、前記第2の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角よりも小さくできる。
また、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子が、前記基板に同じ結晶成長プロセスによって形成された構成とするのがよい。この構成によれば、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子が同じ1回の結晶成長プロセスによって前記基板に形成し、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子それぞれのストライプ状の前記リッジ部の形状及び構造が異なるように形成されるので、結晶成長プロセスに要する時間が短縮され、前記第1の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角を、前記第2の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角よりも小さくできる。
また、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子のそれぞれが、前記基板に異なる結晶成長プロセスによって形成された構成とするのがよい。この構成によれば、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子のそれぞれが、異なる別々の結晶成長プロセスによって前記基板に形成され、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子それぞれのストライプ状の前記リッジ部の形状及び構造が異なるように形成されるので、前記第1の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角を、前記第2の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角よりも小さくできる。
また、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層はテーパ形状を有し、前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面での幅が、前記第2の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面での幅よりも大きく形成された構成とするのがよい。この構成によれば、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層はテーパ形状を有し、前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面での幅が、前記第2の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面での幅よりも大きく形成されているので、前記第1の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角を、前記第2の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角よりも小さくできる。
また、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子がGaN系半導体レーザ素子である構成とするのがよい。この構成によれば、405nm帯の波長を出射するGaN系半導体レーザ素子を使用するので、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子を、高密度記録を可能とするBDやHD−DVDを使用する記録再生用光ピックアップに好適に使用することができる。
本発明の記録再生用光ピックアップ装置では、前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記第2導電型層の前記一部の領域の前記所定の厚さが概ね0.1μm前後であり、且つ、前記第2の窒化物半導体レーザ素子の前記第2導電型層の前記一部の領域の前記所定の厚さよりも厚く形成された構成とするのがよい。この構成によれば、前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記リッジ部の裾部分が、前記第2の窒化物半導体レーザ素子の前記リッジ部の裾部分よりも活性層(出射端面部)から離れて形成されることになり、前記第1の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角を、前記第2の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角よりも小さくでき、それぞれ、記録用レーザ、再生用レーザとして適した設計をすることが可能となる。従って、再生時において、アッテネータ、ノイズキャンセラ等を使用することなく、レーザの量子ノイズレベルを下げることができる。
また、前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記リッジ部の幅が、前記第2の窒化物半導体レーザ素子の前記リッジ部の幅よりも大きく形成された構成とするのがよい。この構成によれば、前記第1の窒化物半導体レーザ素子のレーザ出射端面側における前記リッジ部の幅が、前記第2の窒化物半導体レーザ素子のレーザ出射端面側における前記リッジ部の幅よりも大きく形成されているので、前記第1の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角を、前記第2の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角よりも小さくでき、それぞれ、記録用レーザ、再生用レーザとして適した設計をすることが可能となる。従って、再生時におけるレーザの量子ノイズレベルを下げることができる。
また、前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面側に第1の窓構造を有する構成とするのがよい。この構成によれば、前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面側に第1の窓構造が形成されているので、前記第1の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角を小さくでき、レーザ出力を大きくすることができる。
また、前記第2の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面側に第2の窓構造を有し、この第2の窓構造の窓の長さは、前記第1の窓の長さよりも短く形成された構成とするのがよい。この構成によれば、前記第2の窓構造の窓の長さは、前記第1の窓の長さよりも短く形成されているので、前記第1の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角を、前記第2の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角よりも小さくでき、それぞれ、記録用レーザ、再生用レーザとして適した設計をすることが可能となる。従って、再生時におけるレーザの量子ノイズレベルを下げることができる。
また、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子が、前記基板に同じ結晶成長プロセスによって形成された構成とするのがよい。この構成によれば、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子が同じ1回の結晶成長プロセスによって前記基板に形成し、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子それぞれのストライプ状の前記リッジ部の形状及び構造が異なるように形成されるので、結晶成長プロセスに要する時間が短縮され、前記第1の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角を、前記第2の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角よりも小さくでき、それぞれ、記録用レーザ、再生用レーザとして適した設計をすることが可能となる。従って、再生時におけるレーザの量子ノイズレベルを下げることができる。
また、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子のそれぞれが、前記基板に異なる結晶成長プロセスによって形成された構成とするのがよい。この構成によれば、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子のそれぞれが、異なる別々の結晶成長プロセスによって前記基板に形成され、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子それぞれのストライプ状の前記リッジ部の形状及び構造が異なるように形成されるので、前記第1の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角を、前記第2の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角よりも小さくでき、それぞれ、記録用レーザ、再生用レーザとして適した設計をすることが可能となる。従って、再生時におけるレーザの量子ノイズレベルを下げることができる。
また、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層はテーパ形状を有し、前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面での幅が、前記第2の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面での幅よりも大きく形成された構成とするのがよい。この構成によれば、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層はテーパ形状を有し、前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面での幅が、前記第2の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面での幅よりも大きく形成されているので、前記第1の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角を、前記第2の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角よりも小さくでき、それぞれ、記録用レーザ、再生用レーザとして適した設計をすることが可能となる。従って、再生時におけるレーザの量子ノイズレベルを下げることができる。
また、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子がGaN系半導体レーザ素子である構成とするのがよい。この構成によれば、405nm帯の波長を出射するGaN系半導体レーザ素子を使用するので、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子を、高密度記録を可能とするBDやHD−DVDを使用する記録再生用光ピックアップに好適に使用することができる。
本発明の半導体レーザの製造方法では、上記した半導体レーザを形成する構成とするのがよい。このような製造方法によれば、前記第1の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角を、前記第2の窒化物半導体レーザ素子から出射されるレーザビームの放射角よりも小さくすることができ、記録再生用光ピックアップに好適に使用することができ再生時におけるレーザの量子ノイズレベルを下げることができる半導体レーザを製造することができる。
本発明による半導体レーザは、III−V族化合物半導体により構成される窒化物半導体レーザであり、405nm帯のレーザを出射する。ここで、III−V族化合物半導体は、短周期型周期率表における3B族元素群のうちの少なくとも1種と、5B族元素のうちの少なくとも窒素(N)とを含むものを意味し、特に、ガリウム(Ga)と窒素(N)とを含んだ窒化ガリウム系化合物であり、例えば、GaN、AlGaN(窒化アルミニウム・ガリウム)、AlGaInN(窒化アルミニウム・ガリウム・インジウム)等であり、必要に応じてシリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、酸素(O)、セレン(Se)等のIV族及びVI族元素からなるn型不純物、又は、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、炭素(C)等のII族及びIV族元素からなるp型不純物を含有している。
例えば、本発明による半導体レーザは、405nm帯の波長が同じレーザを出射するGaN系モノリシック2ビーム半導体レーザであり、同一チップに2つの共振器を内蔵し、放射されるその2つのレーザの放射角が異なり、それぞれが、BDやHD−DVD等の高密度光ディスクのための記録再生用光ピックアップ装置の再生専用レーザ源、記録専用レーザ源として使用され、低出力時(再生時)のノイズ対策としてアッテネータやノイズキャンセラ等の外部部品を必要としない構成とすることができる。
GaN系モノリシック2ビーム半導体レーザは2つの共振器を有し、一方のレーザ共振器の結晶成長と、他方のレーザ共振器の結晶成長を、別々に分けて行うことも、一方のレーザ共振器と他方のレーザ共振器を同一の結晶成長で作製することもできる。また、レーザ共振器の窓構造設計やストライプ状のリッジ部の形状構造の違いによって、2つのレーザ出射の放射角を変えることができる。
このようなGaN系モノリシック2ビーム半導体レーザを使用することによって、低出力時(再生時)のノイズ対策としてアッテネータやノイズキャンセラ等の外部部品を必要としない、BDやHD−DVD等の高密度光ディスクのための記録再生用光ピックアップ装置を実現することができ、光ピックアップ装置の部品点数の削減、コスト低減、信頼性アップ等のメリットを得ることができる。
また、レーザ出射端面に窓構造の有無やその構造の差を導入することにより、1回の結晶成長によって放射角の異なる記録用と再生用の2ビームレーザを放射させることができるGaN系モノリシック2ビーム半導体レーザが実現できる。これによって、レーザチップの製造コスト低減が期待できる。更に、ストライプ状のリッジ部の形状構造に設計の違いを導入することにより、1回の結晶成長によって、放射角の異なる記録用と再生用の2ビームレーザを放射させることができるGaN系モノリシック2ビーム半導体レーザが実現でき、レーザチップの製造コスト低減が期待できる。
以下、図面を参照しながら本発明による実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における、GaN系モノリシック2ビームレーザチップの構成とこれを用いた記録再生用ピックアップ装置による光ディスクの記録、再生について説明する図であり、図1(A)はGaN系モノリシック2ビームレーザチップの構成を説明する斜視図、図1(B)は正面図、図1(C)は2ビームレーザチップを用いた光ディスクの記録、再生について説明する、レーザ出射端面から見た正面図である。
図1(A)、図1(B)に示すように、GaN系モノリシック2ビームレーザチップ10は、第1導電型層、活性層及び第2導電型層をこの順にn型GaN基板20に積層して構成されたレーザ発振構造を有する半導体層を備え、第2導電型層の上部にストライプ状のリッジ部30a、30bを有しており、記録用レーザを放射する記録用レーザ素子と再生用レーザを放射する再生用レーザ素子がn型GaN基板20に形成されている。
リッジ部30aを有する上記半導体層によって記録用レーザを放射する記録用レーザ素子が構成され、リッジ部30bを有する上記半導体層によって再生用レーザを放射する再生用レーザ素子が構成されている。上記半導体層には、n型クラッド層22、多重量子井戸構造活性層24、p型クラッド層26、p型コンタクト層28が含まれており、n型クラッド層22が第1導電型層に対応し、p型クラッド層26及びp型コンタクト層28が第2導電型層に対応している。以下、上記の各層を積層した方向を垂直方向、この垂直方向とレーザ光の射出方向に垂直な方向を水平方向と呼ぶ。
n型GaN基板20の厚さは、例えば、80μm〜100μmであり、n型クラッド層22は、例えば、厚さが1μmのn型AlGaNにより構成され、活性層24は、例えば、厚さが30nmの、互いに組成の異なるGaxIn1-xN(但し、x≧0)によりそれぞれ形成された井戸層とバリア層からなる多重量子井戸構造を有し、p型クラッド層26は、例えば、厚さが0.7μmのp型AlGaNにより構成され、p型コンタクト層28は、例えば、厚さが0.1μmのp型GaNにより構成される。
図1に示すように、p型クラッド層26の一部及びp型コンタクト層28は、一方向(共振器方向)に延在する薄い厚さをもつ長方体をなすストライプ状のリッジ部30a、30bを構成している。ストライプ状のリッジ部30a、30bはそれぞれ、記録用レーザ及び再生用レーザの共振器に対応しており、活性層24のうちリッジ部30a、30bに対応する領域がそれぞれ、記録用レーザ出射端面32a、再生用レーザ出射端面32bとなっており、記録用レーザ33a、再生用レーザ33bが放射される。
pコンタクト層28及びpクラッド層26の一部の領域がエッチングされ所定の厚さとされ、一部の領域以外の他の領域がストライプ状のリッジ部30a、30bとして形成されている。即ち、pコンタクト層28及びpクラッド層26の他の領域をストライプ状のリッジ部30a、30bが形成される領域としてそのまま残し、一部の領域を所定の厚さのpクラッド層26を残すようにpコンタクト層28及びpクラッド層26をエッチングして、断面が台形状をなし凸状をなすストライプ状のリッジ部30a、30bが形成されており、pコンタクト層28及びpクラッド層26によるリッジ部30a、30bの両側のpクラッド層26の厚さは、リッジ部30a、30bよりも薄い所定の厚さとなっている。
幅W1cもつpコンタクト層28及びpクラッド層26の領域のうち幅(リッジ部30aの幅)W1rの領域以外の部分が深さD1だけエッチングされ除去され、リッジ部30aの両側ではpクラッド層26が厚さh1(図示せず。)で残され、幅W2cもつpコンタクト層28及びpクラッド層26の領域のうち幅(リッジ部30bの幅)W2rの領域以外の部分が深さD2だけエッチングされ除去され、リッジ部30bの両側ではpクラッド層26が厚さh2(図示せず。)で残されている。なお、リッジ部30a、30bはその断面が理想的に矩形状とならず台形状となる場合にはその最大辺の長さを幅とする。
リッジ部30a、30bのpコンタクト層28の面上にはp側電極29が設けられており、図示しない正側電源に接続されている。また、図示しない負側電源に接続されているn側電極層(n型GaN基板20の裏面に形成されている。)は図示を省略している。
記録用レーザ出射端面32a、再生用レーザ出射端面32bからそれぞれ放射されるレーザビームのFFP(遠視野像)特性を示す垂直方向の放射角(拡がり角)θV、水平方向の放射角(拡がり角)θHに関して、θV>θHであり、レーザビームの形状は垂直方向に長い楕円形状をもち、光ピックアップ装置では、楕円形ビームの中心近傍の光を利用するので、垂直方向に長い楕円形状をもるレーザビームは利用されない部分が多く、半導体レーザから出射されるレーザビームの光利用効率が低くなる。この光利用効率を高めるには、垂直方向の放射角θVを変えるか、水平方向の放射角θHを変えるかによって、ビームを近円化することが望ましい。
以上の説明では、薄い厚さをもつ長方体をなすストライプ状のリッジ部30a、30bについて説明したが、本発明では、水平方向の放射角θHを変化させるために、リッジ部30a、30bの形状構造について各種の検討、例えば、リッジ部30aの幅W1r、リッジ部30aの両側でのpクラッド層26の厚さh1、リッジ部30bの幅W2r、リッジ部30bの両側でのpクラッド層26の厚さh2を変更すること、リッジ部30a、30bの長手方向の少なくとも一方の端に窓構造を設けること、リッジ部30a、30bの長手方向における幅を変えテーパ形状とすること等の検討(これらの検討については、後で詳述する。)を行った。
このような検討によって、記録用レーザ素子の記録用レーザ出射端面32aから放射されるレーザビームの放射角が小さくなるように設計し、逆に、再生用レーザ素子の再生用レーザ出射端面32bから放射されるレーザビームの放射角が大きくなるように設計する。光ピックアップ装置における記録モードでは、放射角の小さい方のレーザ(記録用レーザ素子)を用いることで、光ピックアップ装置における光カップリングを優先させ光ディスク盤面でのレーザパワーを最大化し、記録速度の最大化を狙った設計が可能となり、再生モードでは、放射角の大きい方のレーザ(再生用レーザ素子)を用いることで、光ピックアップ装置における光カップリングを落とし、外部部品を用いずにレーザの量子ノイズの低減が可能となり、低ノイズの信号受光が可能になる。
BDの記録再生に使用されるレーザビームのFFP特性の典型的な例について説明すると、記録用レーザ33aの垂直方向の放射角θVは21度、平方向の放射角θHは8度であり、再生用レーザ33bの垂直方向の放射角θVは24度、平方向の放射角θHは10度である。これらのFFP特性の場合、光ピックアップ装置の典型的な倍率11.3倍の場合の光カップリング効率の比(再生用レーザビームの光カップリング効率/記録用レーザビームの光カップリング効率)を計算すると、0.747となり、再生用レーザビームの光カップリング効率は、記録用レーザビームの光カップリング効率の約3/4となり、ディスク盤面におけるレーザパワーが一定である時のレーザ光源の元パワーの比(再生用レーザ/記録用レーザ)は1.34となり、再生用レーザの元パワーは記録用レーザの元パワーの34%増となっている。
上述のFFP特性の典型的な例を満たすレーザ素子の構成の一例を示すと、記録用レーザ素子に関しては、素子長=800μm、素子幅W1c=100μm、リッジ部30aの幅W1r=2μm、リッジ部30aの両側でのpクラッド層26の厚さh1=0.1μm、リッジ部30aの高さD1=0.4μmであり、再生用レーザ素子に関しては、素子長=400μm、素子幅W2c=100μm、リッジ部30aの幅W2r=1μm、リッジ部30aの両側でのpクラッド層26の厚さh2=0.07μm、リッジ部30aの高さD2=0.43μm等である。
図1(C)に示すように、GaN系モノリシック2ビームレーザチップ10の記録用レーザ出射端面32aから出射されたレーザ44は対物レンズ46を用いて、記録再生層42a、42b、…をもつ光ディスク40の所定の記録再生層42aの微小領域に集光し照射され、集光されたレーザのエネルギーによって、例えば、相変化型光ディスクの場合には、レーザが照射された領域のみで記録層を構成する材料が一旦溶解して再凝固し、結晶構造から非晶質構造への相変化によって、レーザが照射された微小領域に記録マークが形成される。再生を行う場合には、再生用レーザ出射端面32bから出射されたレーザ44はレンズ46を用いて、所定の記録再生層42aの微小領域に集光し照射して生じる反射光を検出する。
図2は、本発明の実施の形態における、GaN系モノリシック2ビームレーザチップの2回の成長プロセスによる製造工程を説明する、レーザ出射端面から見た正面図である。
図2(A)に示すように、n型GaN基板20に、n型クラッド層22、活性層24、p型クラッド層26、p型コンタクト層28をこの順に積層する。
次に、図2(B)に示すように、一方のレーザ共振器を形成する幅Wc1の領域をアイランドとして残し他の不要部分の領域をエッチングして除去する。
次に、図2(C)に示すように、n型GaN基板20に、n型クラッド層22、活性層24、p型クラッド層26、p型コンタクト層28をこの順に積層する。
次に、図2(D)に示すように、他方のレーザ共振器を形成する幅Wc2の領域を残し他の不要部分の領域をエッチングして除去する。このようにして、n型GaN基板20に、一方のレーザ共振器を形成するための第1の半導体層、及び、他方のレーザ共振器を形成するための第2の半導体層が形成される。
以上のようにして、一方のレーザ共振器を形成するための結晶成長と、他方のレーザ共振器を形成するための結晶成長を、別々のプロセスに分けて行うことができる。このような方法によれば、第1、第2の半導体層のそれぞれ構成する、n型クラッド層22、活性層24、p型クラッド層26、p型コンタクト層28の各層の組成、厚さを、第1の半導体層と第2の半導体層で異なるようにすることができ、一方及び他方のレーザ共振器を独立して設計し形成することができる。
次に、図2(E)に示すように、一方及び他方のレーザ共振器のストライプ状のリッジ部30a、30bの幅W1r、W2rの領域を残し深さDだけエッチングすることによって、p型クラッド層26と一部のp型コンタクト層28を除去し、次いで、p型コンタクト層28を形成する。
なお、図2(E)に示す工程において、一方及び他方のレーザ共振器のストライプ状のリッジ部30a、30bに対してそれぞれ別々に、幅W1r、W2rを残し深さD1、D2だけエッチングすることによって、後述する図3(D)と同様に、リッジ部30c、30dを形成することができ、記録及び再生用に好適なレーザビームの放射角を有するレーザダイオードを形成することができる。
リッジ部30a、30bの形状は、薄い厚さをもつ長方体をなすストライプ状だけではなく、薄い厚さをもつ長方体をなすストライプ状の形状以外に、長手方向における幅を変えテーパ形状とすることもできることは言うまでもない。
図3は、本発明の実施の形態における、GaN系モノリシック2ビームレーザチップの1回の成長プロセスによる製造工程を説明する、レーザ出射端面から見た正面図である。
図3(A)に示すように、n型GaN基板20に、n型クラッド層22、活性層24、p型クラッド層26、p型コンタクト層28をこの順に積層し、一方及び他方のレーザ共振器を形成するための結晶成長を1回のプロセスによって行う。
次に、図3(B)に示すように、一方及び他方のレーザ共振器を形成する幅Wc1、Wc2の領域をそれぞれアイランドとして残し他の不要部分の領域をエッチングして除去する。このようにして、n型GaN基板20に、一方のレーザ共振器を形成するための第1の半導体層、及び、他方のレーザ共振器を形成するための第2の半導体層が形成される。
次に、図3(C)に示すように、一方及び他方のレーザ共振器のストライプ状のリッジ部30a、30bの幅W1r、W2rの領域を残し深さDだけエッチングすることによって、p型クラッド層26と一部のp型コンタクト層28を除去し、次いで、p型コンタクト層28を形成する。
なお、図3(C)に示す工程において、一方及び他方のレーザ共振器のストライプ状のリッジ部30a、30bに対してそれぞれ別々に、幅W1r、W2rを残し深さD1、D2だけエッチングすることによって、図3(D)に示すように、リッジ部30c、30dを形成することができ、記録及び再生用に好適なレーザビームの放射角を有するレーザダイオードを形成することができる。
リッジ部30a、30bの形状は、薄い厚さをもつ長方体をなすストライプ状だけではなく、薄い厚さをもつ長方体をなすストライプ状の形状以外に、長手方向における幅を変えテーパ形状とすることもできることは言うまでもない。
図4は、本発明の実施の形態における、GaN系モノリシック2ビームレーザチップにおいてストライプ状リッジ部の構造を変え放射角を変更する例を説明する図であり、図4(A)は、リッジ部の幅、高さを変更する例を説明する、レーザ出射端面から見た正面図、図4(B)、図4(C)はストライプの形状について説明する平面図である。
図4(A)に示すように、リッジ部の形状、即ち、リッジ部の幅、高さを変えることによって、レーザビームの放射角を変えることができる。
図1(B)、1回の結晶成長プロセスによる図3(D)に示すように、W1r<W2r、D1<D2とすること、即ち、(記録用レーザ素子のリッジ部30cの幅)<(再生用レーザ素子のリッジ部30dの幅)、また、リッジ部30cを形成するためのエッチング深さを浅くし、リッジ部30dを形成するためのエッチング深さを深くして、(リッジ部30cを形成するためのエッチング深さ)<(リッジ部30dを形成するためのエッチング深さ)とし、(リッジ部30cの両側のp型クラッド層26の厚さh1)<(リッジ部30dの両側のp型クラッド層26の厚さ2)とすることによって、(記録用レーザビームの水平方向の放射角θH)<(再生用レーザビームの水平方向の放射角θH)とすることができ、先に説明した1回の結晶成長プロセスによって、放射角の異なる、記録用、再生用の2ビームレーザを出射する低コストの2ビームレーザチップを実現することができる。
一般に、リッジ部の幅は、1μm強〜2μm強程度であるが、リッジ部の幅を、例えば、2μm超→1μm前半の寸法に細くすると、レーザビームの水平方向の放射角θHは、1度〜2度大きくなる。リッジ部の両側のp型クラッド層の厚さ(リッジ部の形成時にエッチングさせずに残された厚さ)hを制御することによって、例えば、このhを0.1μm→0.05μmに薄くすると、レーザビームの水平方向の放射角θHは、5度程度大きくなり、h=0.1μmのときθH=5度であれば、h=0.05μmのときθH=13度となる。一般に、このhの変化によりθHを変化させる効果は、リッジ部の幅の変化によりθHを変化させる効果より大きい。
先述したように、リッジ部の形状は、薄い厚さをもつ長方体をなすストライプ状だけではなく、薄い厚さをもつ長方体をなすストライプ状の形状以外に、長手方向における幅を変えテーパ形状とすることもできる。
図4(B)に示すように、記録用レーザ素子のリッジ部30eのようにストライプ形状に3つの直線部分によって凹部をもたせ、再生用レーザ素子のリッジ部30fのようにストライプ形状に3つの直線部分によって凸部をもたせることができ、また、図4(C)に示すように、記録用レーザ素子のリッジ部30gのようにストライプ形状に曲線部分によって凹部をもたせ、再生用レーザ素子のリッジ部30hのようにストライプ形状に曲線部分によって凸部をもたせることができる。
図4(B)、図4(C)に示す例のように、記録用レーザ素子のリッジ部30e、30gのレーザ出射端面における幅を大きくし、再生用レーザ素子のリッジ部30f、30hのレーザ出射端面における幅を小さくし、(記録用レーザ素子のリッジ部のレーザ出射端面における幅)>(再生用レーザ素子のリッジのレーザ出射端面における幅)とすることによって、(記録用レーザビームの水平方向の放射角θH)<(再生用レーザビームの水平方向の放射角θH)とすることができ、先に説明した1回の結晶成長プロセスによって、放射角の異なる、記録用、再生用の2ビームレーザを出射する低コストの2ビームレーザチップを実現することができる。
図5、図6は、本発明の実施の形態における、GaN系モノリシック2ビームレーザチップにおいてストライプ状リッジ部の構造を変え放射角を変更する例を説明する図であり、図5(A)、図6(A)は窓構造について説明する、レーザ出射端面から見た正面図であり、図5(B)、図5(C)、図6(B)、図6(C)は平面図である。
図5、図6に示すように、端面窓構造を形成した領域によって、レーザビームの放射角を変えることができる。
端面窓構造は、レーザ出射端面でレーザが吸収されないように、レーザ出射端面近傍のバンドギャップを活性層のバンドギャップよりも大きくなるようにして形成され、より大きな出力を得るようにすることができる。窓構造が形成された領域は、p型クラッド層の表面から活性層まで不純物(例えば、Zn)をイオン注入によって打ち込み拡散させて形成され、この拡散過程で活性層の秩序構造が無秩序構造に変換され、バンドギャップの大きな領域(窓部)となる。
また、レーザ出射端面の近傍に数μm〜数十μmの電流非注入領域(電流が注入されない領域であり、レーザ発振波長に対して透明ではない領域となる。)を設けることによって、光学的な窓ではないが、この領域をレーザビームの放射角を変える端面窓構造(窓部)とすることもできる。
更に、リッジ部のレーザ出射端面の近傍(数μm〜数十μmの領域)の結晶成長条件を変化させて、n型クラッド層22、活性層24、p型クラッド層26、p型コンタクト層28を、選択成長によって形成しこの領域を端面窓構造(窓部)とすることもできる。
図5、図6に示す例のように、記録用レーザ素子のリッジ部30aのレーザ出射端面に形成する窓部の長さ(リッジ部の長手方向における長さ)を大きめとし、再生用レーザ素子のリッジ部30bのレーザ出射端面に形成する窓部の長さをゼロ(即ち、窓部を形成しない)か小さめとし、(記録用レーザ素子のリッジ部のレーザ出射端面に形成する窓部の長さ)>(再生用レーザ素子のリッジ部のレーザ出射端面に形成する窓部の長さ)とすることによって、記録用レーザビームの水平方向の放射角θHを小さくし、再生用レーザビームの水平方向の放射角θHを大きくして、(記録用レーザビームの水平方向の放射角θH)<(再生用レーザビームの水平方向の放射角θH)とすることができ、先に説明した1回の結晶成長プロセスによって、放射角の異なる、記録用、再生用の2ビームレーザを出射する低コストの2ビームレーザチップを実現することができる。
図5に示す例では、記録用レーザ素子のリッジ部30aの両端に窓部を設け、再生用レーザ素子のリッジ部30bの両端に窓部を設けない構成とし、図5(B)に示す例では、リッジ部30aの両端にほぼ同じ長さ(リッジ部30aの長手方向における長さ)をもつ窓部34a、36aが形成されており、図5(C)に示す例では、図5(B)に示す例における窓部の長さより長い窓部34b、36bが形成されており、レーザ出射端面32aに形成された窓部34bの長さは窓部36bより長く形成されている。
図6(A)、図6(B)に示す例では、記録用レーザ素子のリッジ部30a、再生用レーザ素子のリッジ部30bのそれぞれの両端に窓部を設けた構成とし、リッジ部30bの両端にほぼ同じ長さをもつ窓部34d、36dが形成されており、記録用レーザ素子のリッジ部30aのそれぞれの両端に、窓部34d、36dよりも長さが長い窓部34c、36cが形成されており、レーザ出射端面32aに形成された窓部34cの長さは窓部36cより長く形成されている。
図6(C)に示す例では、再生用レーザ素子のリッジ部30bに窓部を設けず、リッジ部30a’のレーザ出射端面32aの近傍(数μm〜数十μmの領域)の結晶成長条件を変化させて、n型クラッド層22、活性層24、p型クラッド層26、p型コンタクト層28を、選択成長によって形成しこの領域を窓部とする例を示す。
図7は、本発明の実施の形態における、GaN系モノリシック2ビームレーザチップを用いたBru−ray用ピックアップ装置の構成例を説明する図であり、図7(A)は側面図、図7(B)は平面図である。
図7に示す構成は、図9に示した構成のうち、アッテネータ90を使用せず構成をシンプルにすると共に、GaN系レーザ69に変えて、GaN系モノリシック2ビームレーザチップによるGaN系レーザ(BD LD)70を使用し、先に説明したように記録用レーザビームと再生用レーザビームを使い分ける構成としている。
図8は、本発明の実施の形態における、GaN系モノリシック2ビームレーザチップをマウントした光集積素子を用いたBru−ray用ピックアップ装置の構成例を説明する図であり、図8(A)はピックアップ装置の構成を示す側面図、図8(B)は光集積素子の構成を示す断面図である。
図8に示す構成では、図7に示す構成のうち偏光ビームスピリッタ(PBS)60、
ホログラム光学エレメント62、光電子集積回路64、レンズ66、モニタPD68、GaN系レーザ70を集積化してBD光集積素子72としてまとめた構成を示している。
BDの記録再生に好適に使用できるBD光集積素子72は、プリズム系74、レンズ系76、1/2波長板(HWP)77、受光IC78、2ビームレーザチップ80を有し、プリズム系74、レンズ系76、1/2波長板(HWP)77によって、図7に示す偏光ビームスピリッタ(PBS)60、ホログラム光学エレメント62、レンズ66の機能を実行し、受光IC78は、図7に示す光電子集積回路64、レンズ66、モニタPD68の機能を実行している。
以上説明したように、本発明による半導体レーザを用いることで、低出力時(再生時)のノイズ対策としてアッテネータやノイズキャンセラ等の外部部品を必要としない、BDやHD−DVD等の高密度光ディスクのための記録再生用光ピックアップ装置を実現することが可能となる。従って、光ピックアップ装置の部品点数の削減、コストの低減、信頼性アップ等でメリットが得られる。
以上の説明では、BDやHD−DVD等を例としてノイズ対策を説明したが、このノイズ対策は、他の記録再生用媒体系でも同様のノイズ対策が必要とされる場合にも、同じように適用することができる。
以上、本発明を実施の形態について説明したが、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、半導体レーザを構成する各層の化合物の構成及び層厚さ、窓構造の大きさ、リッジ部の幅や形状、リッジ部の両側のpコンタクト層の厚さ等は、目的に応じて任意に変更することができ、また、電流狭窄層、絶縁層、保護層、結晶成長のためのバッファ層等も、必要に応じて設け、半導体レーザの性能の向上を図ることができることはいうまでもない。
以上説明したように、本発明によれば、量子ノイズレベルを下げることができ、部品点数の増大によるコストアップを招かず、信頼性の高い記録再生用光ピックアップ装置に好適に使用することができる半導体レーザとその製造方法を提供することができる。
本発明の実施の形態における、GaN系モノリシック2ビームレーザチップの構成とこれを用いた光ディスクの記録、再生について説明する図である。 同上、GaN系モノリシック2ビームレーザチップの2回の成長プロセスによる製造工程を説明する、レーザ出射端面から見た正面図である。 同上、GaN系モノリシック2ビームレーザチップの1回の成長プロセスによる製造工程を説明する、レーザ出射端面から見た正面図である。 同上、GaN系モノリシック2ビームレーザチップにおいてストライプ状リッジ部の構造を変え放射角を変更する例を説明する図である。 同上、GaN系モノリシック2ビームレーザチップにおいてストライプ状リッジ部の構造を変え放射角を変更する例を説明する図である。 同上、GaN系モノリシック2ビームレーザチップにおいてストライプ状リッジ部の構造を変え放射角を変更する例を説明する図である。 同上、GaN系モノリシック2ビームレーザチップを用いたBD用ピックアップ装置の構成例を説明する図である。 同上、GaN系モノリシック2ビームレーザチップをマウントした光集積素子を用いたBru−ray用ピックアップ装置の構成例を説明する図である。 従来技術における、従来技術における、BDやHD−DVD等の高密度光ディスクの記録再生を行うピックアップ装置の構成例の概略を示す図である。 同上、ピックアップ装置における再生ノイズ対策の構成例の概略を示す図である。
符号の説明
10…GaN系モノリシック2ビームレーザチップ、20…n型GaN基板、
22…n型クラッド層、24…多重量子井戸構造活性層、26…p型クラッド層、
28…p型コンタクト層、29…p側電極層、
30a〜30h…ストライプ状のリッジ部、32a…記録用レーザ出射端面、
32b…再生用レーザ出射端面、33a…記録用レーザ、33b…再生用レーザ、
34a〜34e、36a〜36d…窓部、40…光ディスク、
42a、42b…記録再生層、44…レーザ、46…対物レンズ、50…ディスク、
52…対物レンズ、54…1/4波長板(QWP)、56…立上げミラー、
58…コリメータレンズ、60…偏光ビームスピリッタ(PBS)、
62…ホログラム光学エレメント(HOE)、64…光電子集積回路(OEIC)、
66…レンズ、68…モニタPD、69、70…GaN系レーザ(BD LD)、
72…BD光集積素子、74…プリズム系、76…レンズ系、
77…1/2波長板(HWP)、78…受光IC、80…2ビームレーザチップ、
90…アッテネータ、91…液晶アッテネータ、92…NDフィルタ、
93…ノイズキャンセラ

Claims (20)

  1. 第1導電型層、活性層、第2導電型層をこの順に積層して構成された半導体層を備え、前記第2導電型層の一部の領域がエッチングされ所定の厚さとされ、前記一部の領域以外の他の領域がストライプ状のリッジ部として形成され、同一波長帯のレーザを放射する第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子が同一の基板に形成され、前記第1の窒化物半導体レーザ素子によって放射されるレーザの放射角が、前記第2の窒化物半導体レーザ素子によって放射されるレーザの放射角より小さくなるように構成された、半導体レーザ。
  2. 前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記第2導電型層の前記一部の領域の前記所定の厚さが概ね0.1μm前後であり、且つ、前記第2の窒化物半導体レーザ素子の前記第2導電型層の前記一部の領域の前記所定の厚さよりも厚く形成された、請求項1に記載の半導体レーザ。
  3. 前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記リッジ部の幅が、前記第2の窒化物半導体レーザ素子の前記リッジ部の幅よりも大きく形成された、請求項2に記載の半導体レーザ。
  4. 前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面側に第1の窓構造を有する、請求項1に記載の半導体レーザ。
  5. 前記第2の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面側に第2の窓構造を有し、この第2の窓構造の窓の長さは、前記第1の窓の長さよりも短く形成された、請求項4に記載の半導体レーザ。
  6. 前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子が、前記基板に同じ結晶成長プロセスによって形成された、請求項1に記載の半導体レーザ。
  7. 前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子のそれぞれが、前記基板に異なる結晶成長プロセスによって形成された、請求項1に記載の半導体レーザ。
  8. 前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層はテーパ形状を有し、前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面での幅が、前記第2の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面での幅よりも大きく形成された、請求項1に記載の半導体レーザ。
  9. 前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子がGaN系半導体レーザ素子である、請求項1に記載の半導体レーザ。
  10. 第1導電型層、活性層、第2導電型層をこの順に積層して構成された半導体層を備え、前記第2導電型層の一部の領域がエッチングされ所定の厚さとされ、前記一部の領域以外の他の領域がストライプ状のリッジ部として形成され、同一波長帯のレーザを放射する第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子が同一の基板に形成され、前記第1の窒化物半導体レーザ素子によって放射されるレーザの放射角が、前記第2の窒化物半導体レーザ素子によって放射されるレーザの放射角より小さくなるように構成された半導体レーザを有する、記録再生用光ピックアップ装置。
  11. 前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記第2導電型層の前記一部の領域の前記所定の厚さが概ね0.1μm前後であり、且つ、前記第2の窒化物半導体レーザ素子の前記第2導電型層の前記一部の領域の前記所定の厚さよりも厚く形成された、請求項10に記載の記録再生用光ピックアップ装置。
  12. 前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記リッジ部の幅が、前記第2の窒化物半導体レーザ素子の前記リッジ部の幅よりも大きく形成された、請求項11に記載の記録再生用光ピックアップ装置。
  13. 前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面側に第1の窓構造を有する、請求項10に記載の記録再生用光ピックアップ装置。
  14. 前記第2の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面側に第2の窓構造を有し、この第2の窓構造の窓の長さは、前記第1の窓の長さよりも短く形成された、請求項13に記載の記録再生用光ピックアップ装置。
  15. 前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子が、前記基板に同じ結晶成長プロセスによって形成された、請求項10に記載の記録再生用光ピックアップ装置。
  16. 前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子のそれぞれが、前記基板に異なる結晶成長プロセスによって形成された、請求項10に記載の記録再生用光ピックアップ装置。
  17. 前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層はテーパ形状を有し、前記第1の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面での幅が、前記第2の窒化物半導体レーザ素子の前記活性層のレーザ出射端面での幅よりも大きく形成された、請求項10に記載の記録再生用光ピックアップ装置。
  18. 前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子がGaN系半導体レーザ素子である、請求項10に記載の記録再生用光ピックアップ装置。
  19. 第1導電型層、活性層、第2導電型層をこの順に積層し第1及び第2の半導体層を形
    成する第1の工程と、
    前記第1の半導体層の前記第2導電型層の一部の領域をエッチングして第1の所定の
    厚さとし、前記一部の領域以外の他の領域をストライプ状の第1のリッジ部として形成
    する工程と、
    前記第2の半導体層の前記第2導電型層の一部の領域をエッチングして第2の所定の
    厚さとし、前記一部の領域以外の他の領域をストライプ状の第2のリッジ部として形成
    する工程と、
    を有し、前記第1のリッジ部を除く領域における前記第2導電型層の厚さが前記第1の所定の厚さである第1の窒化物半導体レーザ素子と、前記第2のリッジ部を除く領域における前記第2導電型層の厚さが前記第2の所定の厚さである第2の窒化物半導体レーザ素子が同一の基板の上に形成され、前記第1及び第2の窒化物半導体レーザ素子が同一波長帯のレーザを放射する、半導体レーザの製造方法。
  20. 請求項2から請求項9の何れか1項に記載の半導体レーザを形成する、請求項19に記載の半導体レーザの製造方法。
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