JP2009162693A - Device for measuring in-tube pressure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、内燃機関の筒内圧の測定を行う筒内圧測定装置に関する。 The present invention relates to an in-cylinder pressure measuring device that measures an in-cylinder pressure of an internal combustion engine.
内燃機関の制御システムでは、例えば、点火タイミング制御、空燃比制御、ノック制御等を実行する上で、現在の内燃機関の燃焼状態を把握する必要がある。内燃機関の燃焼状態を表す因子には、燃焼室すなわち気筒(シリンダ)内の圧力(筒内圧)が含まれる。 In an internal combustion engine control system, for example, when executing ignition timing control, air-fuel ratio control, knock control, etc., it is necessary to grasp the current combustion state of the internal combustion engine. The factor representing the combustion state of the internal combustion engine includes the pressure in the combustion chamber, that is, the cylinder (cylinder).
例えば、特許文献1に、ひずみゲージを用いる内燃機関の筒内圧検出装置が開示されている。この装置では、シリンダライナのフランジ部にひずみゲージが取り付けられる。そして、この装置は、筒内圧変化に起因したシリンダライナのフランジ部の変形による、ひずみゲージの出力信号から筒内圧力波形が得られるように構成されている。
For example,
上記特許文献1に記載の装置では、ひずみゲージが内燃機関のシリンダライナのフランジ部に実質的に直接的に取り付けられる。シリンダライナは混合気の燃焼やピストンの摺動により高温になるので冷却水等によってその冷却が図られるが、一般に、それでもシリンダライナのフランジ部はなお高温である。それ故、そのような箇所に設けられたひずみゲージは、高温環境に耐えることが求められるので、継続使用に際してはその耐久信頼性の点で克服すべき問題を有する。
In the device described in
そこで、本発明はかかる点に鑑みて創案されたものであり、その目的は、ひずみに対応する信号を出力するひずみゲージといったひずみ信号出力手段の使用環境を緩和することにある。 Accordingly, the present invention has been made in view of such a point, and an object thereof is to alleviate the use environment of strain signal output means such as a strain gauge that outputs a signal corresponding to strain.
上記目的を達成するため、本発明の筒内圧測定装置は、ボア外壁のひずみに対応するひずみ信号を出力するひずみ信号出力手段と、該ひずみ信号出力手段からのひずみ信号に基づいて筒内圧を導出する筒内圧導出手段とを備え、前記ひずみ信号出力手段は前記ボア外壁の冷却部位に設けられることを特徴とする。かかる構成によれば、ひずみ信号出力手段はボア外壁の冷却部位に設けられるので、その使用環境を緩和することが可能になる。 In order to achieve the above object, the in-cylinder pressure measuring apparatus of the present invention derives the in-cylinder pressure based on the strain signal output means for outputting a strain signal corresponding to the strain of the outer wall of the bore and the strain signal from the strain signal output means. In-cylinder pressure deriving means, and the strain signal output means is provided in a cooling portion of the outer wall of the bore. According to such a configuration, since the strain signal output means is provided in the cooling portion of the outer wall of the bore, the use environment can be relaxed.
好ましくは、前記冷却部位は、ウォータージャケット画成部位であるとよい。この場合、冷却部位は冷却水によって適切に冷却される。 Preferably, the cooling part is a water jacket defining part. In this case, the cooling part is appropriately cooled by the cooling water.
そして、前記ひずみ信号出力手段は、シリンダ軸線方向においてピストンの作動行程領域内に設けられているとよい。こうすることで、筒内圧は、ひずみ信号出力手段を用いて、より適切に導出され得る。 The strain signal output means may be provided in the operating stroke area of the piston in the cylinder axis direction. By doing so, the in-cylinder pressure can be more appropriately derived using the strain signal output means.
なお、前記ボア外壁のひずみは、複数のシリンダの筒内圧に起因するひずみを含み得る。この場合、前記ひずみ信号出力手段からのひずみ信号に基づいて複数のシリンダの筒内圧が導出され得る。 Note that the strain of the bore outer wall may include strain due to the in-cylinder pressure of the plurality of cylinders. In this case, in-cylinder pressures of a plurality of cylinders can be derived based on strain signals from the strain signal output means.
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳述する。まず、第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態の筒内圧測定装置1が適用された車両の内燃機関システムの概略図である。内燃機関10は、燃料であるガソリンを燃料噴射弁12から吸気ポート14に噴射し、点火プラグ16によって着火させるポート噴射型式の内燃機関である。
DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. First, the first embodiment will be described. FIG. 1 is a schematic diagram of an internal combustion engine system for a vehicle to which an in-cylinder
この内燃機関10の吸気通路18は、互いに接続されたエアクリーナ20、吸気管22、サージタンク24、吸気マニフォルド26およびシリンダヘッド27に形成された吸気ポート14によって区画形成される。吸気ポート14の下流側端部である出口は吸気弁28によって開閉される。吸気通路18の内、エアクリーナ20とサージタンク24との間には電子制御式のスロットル弁30が設けられる。スロットル弁30は、アクチュエータ32によって駆動される。他方、内燃機関10の排気通路36は、互いに接続された、シリンダヘッド27に形成された排気ポート38、排気マニフォルド40、排気管42および触媒44によって区画形成される。排気ポート38の上流側端部である入口は排気弁46によって開閉される。上記吸気弁28および上記排気弁46の駆動機構である動弁機構は、吸気弁28および排気弁46を、コンロッド48を介してピストン50が連結されているクランク軸52の回転に同期して制御することが可能な機構である。なお、図示しないが、クランク軸52の先にはトルクコンバータ、変速機、デファレンシャル等の駆動系並びに車輪が接続されている。
The
ここで、ピストン50が往復動するシリンダ56を区画形成するシリンダブロック58について図2に基づいて説明する。図2(a)はシリンダブロック58の頂面図を、図2(b)は図2(a)のA−A線に沿った断面図をそれぞれ概略的に示す。シリンダブロック58は、クランクケース60と4つのシリンダ56とを含めて一体成形されている。また、シリンダブロック58は主としてアルミニウム合金を素材として形成されている。シリンダブロック58においては、隣り合うシリンダ56の一部がつなげられて各シリンダ56が形成されている。なお、図2(a)において、4つのシリンダ56が直列に配列されているが、その左端から右端に至るにしたがって、それらシリンダ56の各々を#1、#2、#3、#4のシリンダ56とする。
Here, the
各シリンダ56の内周側には、鋳鉄製のシリンダライナ62が鋳込まれている。シリンダライナ62は、鋳造を通じて成形されている。シリンダ56とシリンダライナ62とは接合されている。なお、シリンダライナ62は、シリンダブロック頂部にまで延びてもよい。
A cast
各シリンダ56には、ピストン50を収容するためのシリンダボア(ボア)64が形成されている。各シリンダ56においては、シリンダライナ62およびシリンダ56の内周面により囲まれてシリンダボア64が形成されている。なお、ここでは、シリンダライナ62およびシリンダ56がシリンダボア64の周壁に相当するが、シリンダボア64の周壁がシリンダライナ62あるいはシリンダ56のみによって構成されてもよい。
Each
シリンダ56の外周側にはウォータージャケット66が形成されている。ウォータージャケット66は、シリンダ56の外周面(シリンダ外周面56S)と所定の間隔を有して対向する外壁68と、シリンダ56と外壁68とをつないでウォータージャケット66の底面(ジャケット底面)を形成する底壁70と、シリンダ外周面56Sとにより囲まれて形成されている。なお、ここでは、ウォータージャケット66の実質的に内側に存在する部分、すなわちシリンダボア64を内側に形成するシリンダ外周面56Sまでの領域の部分をボア外壁72と称する。つまり、ボア外壁72は、上記シリンダボア64の周壁に相当する。
A
シリンダブロック58の頂部においては、シリンダ56の頂面と外壁68の頂面とを通じてデッキ面58Tが形成されている。このデッキ面58Tには、適宜のシール部材(不図示)を介してシリンダヘッド27が載置される。
At the top of the
ウォータージャケット66において、その頂部(デッキ面58T側)は開口されている。このようにシリンダブロック58はオープンデッキ型であるが、クローズドデッキ型でもよい。外壁68において、ウォータージャケット66の周囲には複数のねじ穴が形成され、このねじ穴には、シリンダブロック58へシリンダヘッド27を締結するためのボルトがねじ込まれるが、図では省略されている。
In the
内燃機関10は、その制御システムの中心をなす電子制御ユニット(ECU)80に、各種値などを導出(検出あるいは推定)するための信号を電気的に出力する各種センサ類を備えている。ここで、その内のいくつかを具体的に述べる。吸入空気量を検出するためのエアフロメータ82が吸気通路18の途中に備えられている。また、吸入空気の温度を検出するための吸気温度センサ84が備えられている。また、スロットル弁30の開度を検出するためのスロットルポジションセンサ86も備えられている。また、クランク軸52のクランク回転信号を出力して、クランク角を検出可能にするためのクランクポジションセンサ88が取り付けられている。ここでは、このクランクポジションセンサ88は機関回転数(機関回転速度)を検出するための回転数センサとしても利用される。さらに、内燃機関10の冷却水温を検出するための温度センサ90も備えられている。さらに、内燃機関10のボア外壁72には、燃焼室92の圧力すなわち筒内圧を測定するために用いられるひずみゲージ94が取り付けられている。
The
ECU80は、CPU、ROM、RAM、A/D変換器、入力インタフェース、出力インタフェース等を含むマイクロコンピュータで構成されている。入力インタフェースには、上記した種々の各種センサ類が電気的に接続されている。これらからの出力信号に基づき、予め設定されたプログラムにしたがって円滑な内燃機関10の運転がなされるように、ECU80は出力インタフェースから電気的に作動信号(駆動信号)を出力する。例えば、これら作動信号に基づいて燃料噴射弁12、点火プラグ16、スロットル弁30の各々は制御される。
The
燃料噴射弁12、点火プラグ16の制御は、ここでは、「#1,#3,#4,#2」のシリンダ順で周期的に燃焼膨張行程での混合気の燃焼が行われるように実行される。つまり、#4のシリンダ56は、#1のシリンダ56の動作からクランク角360°遅れた位相で、#1のシリンダ56の動作と同様に動作し、#2のシリンダ56は、#3のシリンダ56の動作からクランク角360°遅れた位相で、#3のシリンダ56の動作と同様に動作する。
Here, the
また、ECU80から出力される作動信号に基づいて点灯する警報ランプ(ウォーニングランプ)96が、ここでは運転席のフロントパネルに設けられている。警報ランプ96は、通常は消灯状態にあり、後述するようにECU80が内燃機関10の燃焼状態に異常があると検知したときにECU80から出力される作動信号により点灯される。
Further, an alarm lamp (warning lamp) 96 that is turned on based on an operation signal output from the
ここでの、筒内圧測定装置は、上記ひずみゲージ94と、ECU80の一部とを含んで構成されている。すなわち、ボア外壁72のひずみに対応する電気信号(ひずみ信号)を出力するひずみ信号出力手段がひずみゲージ94を含んで構成され、このひずみゲージ94からのひずみ信号に基づいて筒内圧を導出する筒内圧導出手段がECU80の一部によって構成される。なお、ここでは、ひずみゲージ94は2つ用いられる。
The in-cylinder pressure measuring device here includes the
2つのひずみゲージ94の内の一方は、#1のシリンダ56と#2のシリンダ56との間であって、#2のシリンダ側に偏った位置に設けられていて、符号94Lで指し示される。そして、その他方は、#3のシリンダ56と#4のシリンダ56との間であって、#3のシリンダ56側に偏った位置に設けられていて、符号94Rで指し示される。ひずみゲージ94Lは主として#1のシリンダ56の筒内圧と#2のシリンダ56の筒内圧との両方を測定するために用いられる。他方、ひずみゲージ94Rは主として#3のシリンダ56の筒内圧と#4のシリンダ56の筒内圧との両方を測定するために用いられる。ひずみゲージ94Rとひずみゲージ94Lとの各設置箇所は対応していて実質的に同じであり、また、それらの各々の機能、役割は実質的に同じであるので、以下、ひずみゲージ94Rに関して説明して、ひずみゲージ94Lに関しての説明は省略される。
One of the two
ひずみゲージ94Rは、ここでは接着剤を用いてボア外壁72に取り付けられているが、その設置は他の手段あるいは方法を用いて行われてもよい。ひずみゲージ94Rは、ボア外壁72の内の、ウォータージャケット66内を流通する冷却水により冷却される部位(冷却部位)に設けられている。より具体的には、ひずみゲージ94Rは、ウォータージャケット66を区画形成する部位(ウォータージャケット画成部位)でもある、ボア外壁72の最外周部すなわちシリンダ外周面56Sに取り付けられる。
Here, the
さらに、シリンダ軸線L方向における、ひずみゲージ94Rの設置箇所は、筒内圧変化によるボア外壁72のひずみの変化をひずみゲージ94で適切に検知することを可能にするように、ピストン50の作動行程領域内に規定されている。ただし、ピストン50の作動行程領域とは、図2(b)に下死点でのピストン50を点線で示すが、下死点にあるときのピストン50の頂部と、上死点にあるときのピストン50の頂部とで定められる領域Pのことである。それ故、ピストン50の作動行程領域は、ピストン50が上死点から下死点に移動する距離であるストローク分の長さを、シリンダ軸線方向に有する。
Further, the installation location of the
このような所定範囲内の箇所に設置されたひずみゲージ94を用いて実験を行った。その結果を図3に示す。なお、実験では、上記で説明したのと同様の構成の直列4気筒機関を用い、上記したのと同様の箇所にひずみゲージ94を設置して、ひずみ波形を計測した。さらに、#4のシリンダ56の筒内圧を、直接的に圧力センサを用いて検出した。
An experiment was conducted using a
ひずみゲージ94Rを用いて得られたひずみ波形C1を図3に示す。なお、図3には、直接的に別途圧力センサを用いて検出された#4のシリンダ56の筒内圧の圧力波形C2が重ねて示されている。ただし、点線で囲ったところにあるピークB3は#3のシリンダ56の混合気の燃焼に起因するものであり、同様に、点線で囲ったところにあるピークB1、B2、B4はそれぞれ#1、2、4のシリンダ56の混合気の燃焼に起因するものであるが、ピークB1は明確に判別できる程度のピークではない。なお、図3では、横軸に時間がとられていて、図中右にいくほど時間が進む。
A strain waveform C1 obtained by using the
図3から明らかなように、ピークB3は、図中上に凸のピークであり、ボア外壁72に引張方向のひずみが急激に生じたことを表す。これに対して、ピークB2、B4は、図中下に凸のピークであり、ボア外壁72に圧縮方向のひずみが急激に生じたことを表す。このようなひずみが生じたのは、上記したように、ひずみゲージ94Rが、#3のシリンダ56と#4のシリンダ56との間であって、#3のシリンダ56側に偏った位置にすなわちオフセットされて設けられたからである。#3のシリンダ56すなわち燃焼室92で混合気の燃焼が生じると、#3のシリンダ56にそれが外方に膨らむような力が働くので、ひずみゲージ94Rが設けられた#3のシリンダ56部分のボア外壁72に引張力が働く。これに対して、#4のシリンダ56で混合気の燃焼が生じると、#4のシリンダ56にそれが外方に膨らむような力が働き、その結果、#3のシリンダ56にそれが圧縮されるような力が及ぶ。これは#2のシリンダ56に関しても同様である。したがって、#3のシリンダ56に関して検知されるひずみと、#2、#4のシリンダ56に関して検知されるひずみとは、正負逆のものになる。
As is clear from FIG. 3, the peak B <b> 3 is a peak that is convex upward in the drawing, and represents that the strain in the tensile direction is abruptly generated in the bore
また、これらピークB3,B2,B4の大きさは、各シリンダからひずみゲージ94Rまでの距離と対応関係があることが理解される(図2参照)。ピークB3の基準ひずみrからのピーク高さaは、ピークB4の基準ひずみrからのピーク高さbよりもはるかに高い。これは、ひずみゲージ94Rが実質的に#3のシリンダ56部分のボア外壁72に設けられていることに起因する。そして、ピークB2からのピーク高さはさらに低いのは、ひずみゲージ94Rへの#2のシリンダ56からの距離が、#3のシリンダ56や#4のシリンダ56からの距離よりもはるかに長いからである。
It is understood that the magnitudes of these peaks B3, B2, and B4 have a corresponding relationship with the distance from each cylinder to the
なお、基準ひずみrとは、ひずみゲージ94Rの設置箇所にひずみ変化が実質的に生じない状態でのひずみのことである。例えば、そのような状態は、各シリンダ56で混合気の燃焼が生じない機関運転状態、例えば燃料カットが行われる機関運転状態にあるとき、あるいは遠く離れた#1のシリンダ56が燃焼膨張行程にあるときに生じる。また、機関運転状態や連続運転時間等に応じて内燃機関10が有する熱(熱量)は変化するので、基準ひずみrはその時々で変化し得る。例えば、冷間始動時には基準ひずみrとなるひずみ量は少ない。それ故、後述する筒内圧の導出は、その時々での機関運転状態や冷却水温等に基づいて補正しつつ、実行されるのが好ましい。
The reference strain r is a strain in a state where a strain change does not substantially occur at the installation location of the
上記したひずみ波形C1におけるそのようなピークB1〜B4の出現時期は、筒内圧の高まりと相関関係があることが図3の結果からも明らかであり、またピークB1〜B4のひずみの大きさと対応するシリンダ56の筒内圧の大きさとは対応関係にあることが経験的に理解される。具体的には、ひずみ波形C1におけるピークB4の出現時期と、圧力波形C2におけるピークの出現時期とは概ね一致している。それ故、予め実験に基づいて、各シリンダ56の筒内圧とひずみとの関係を定めておくことで、ひずみゲージ94Rからのひずみ信号に基づいて各シリンダの筒内圧を演算等により導出することができることが理解される。
It is clear from the result of FIG. 3 that the appearance time of such peaks B1 to B4 in the above-described strain waveform C1 correlates with the increase in the in-cylinder pressure, and corresponds to the strain magnitude of the peaks B1 to B4. It is empirically understood that the in-cylinder pressure of the
そこで、上記種々の観点等からの補正をしつつ、ECU80は、ひずみゲージ94からの信号に基づいて、予め実験により求めてROMに記憶しておいたデータを検索することで、筒内圧を導出する。具体的には、ECU80のROMには、そのような各シリンダ56の筒内圧と、ひずみゲージ94R、94Lを用いて検出されるひずみ、ここではひずみ信号との関係がデータ化されて記憶されている。それ故、ECU80は、ひずみゲージ94R、94Lからのひずみ信号を受けて、各シリンダの筒内圧を導出する。ただし、各シリンダ56での筒内圧とひずみとの関係は、燃料噴射タイミングや点火タイミングによって変化するので、筒内圧の導出に際しては、ECU80はクランクポジションセンサ88からのクランク軸52のクランク回転信号に基づいて補正しつつ、筒内圧の導出を実行する。それ故、ECU80は、ひずみ信号とクランク回転信号とを関連付けて、すなわちひずみとクランク角とを関連付けるようにそれらのデータを取得する。なお、ECU80は、クランク回転信号あるいは機関回転数ばかりでなく、機関トルクや筒内圧の受圧面積によって検出され得るボア外壁72のひずみが変化するので、燃料噴射量、あるいは、燃料噴射量と燃料噴射タイミングとの組み合わせに基づいて補正しつつ、筒内圧の導出を行うとよい。具体的には、燃料噴射量によって機関出力トルクが変化して、ボア外壁72のひずみ量が変化し得る。また、上記のように、燃料噴射タイミングによってボア外壁72に生じるひずみのピークの出現時期やひずみ量が変わる。
Therefore, the
以上説明したような箇所にひずみゲージ94を設けることで、ボア外壁72のひずみに基づいて筒内圧を適切に求めることが可能になる。また、ひずみゲージ94の設置箇所は、冷却水によって適切に冷却される箇所であるので、ひずみゲージ94の使用環境は苛酷でなく、ひずみゲージ94が内燃機関10の熱によって早期に耐久限界を迎えるのを防ぐことが可能になる。また、上記したように1つのひずみゲージを用いることで、複数のシリンダ56での混合気の燃焼に基づくひずみあるいはひずみピークを検知できる。したがって、1つのひずみゲージで、複数のシリンダ56の筒内圧を検出することが可能になる。
By providing the
さらに、ECU80は、直近の1回あるいは複数回の筒内圧をRAMに一時的に記憶しておき、それらと最新の筒内圧とを比較することで、各シリンダ56での燃焼状態が適切か否かを判定することができる。具体的には、燃料噴射弁12から燃料を噴射して点火プラグ16で点火を行っているにもかかわらず、ひずみゲージを用いて所定量以上のひずみを検知できないあるいは所定量以上の筒内圧を検出できない場合等には、ECU80は失火と判定する。そして、ECU80は失火と判定すると、上記警報ランプ96を点灯するように作動信号を出力する。ただし、このような失火判定は、当然の如く、燃料カットを行う運転状態のときには、行われない。さらに、燃料噴射量および燃料噴射タイミングから筒内圧変化量やひずみ変化量を予測して、それに適合しない程度のそれらの変化量が検知されたときに、ECU80は警告ランプ96を点灯させる。こうすることで、上記筒内圧測定装置を用いて、燃焼状態の判定を行い、内燃機関10の適切な作動を促すことができる。
Further, the
ただし、ボア外壁72でのひずみ、例えばひずみ量やひずみ出現時期は、そのボア外壁72の中でも場所がわずかに違えば違い得るので、ひずみゲージの設置位置がわずかにずれることで検知され得るひずみも違い得る。そこで、筒内圧導出をより適切に行うため、内燃機関ごとに固有の補正係数等が定められるのが好ましい。具体的には、工場出荷時に、個々の内燃機関にひずみゲージを設置した状態で、該ひずみゲージを用いて検出されたひずみ波形と、直接的にあるいは別途測定された筒内圧波形とを比較することで、補正係数が定められるとよい。こうすることで、より適切に、筒内圧を測定し、その筒内圧を内燃機関の制御に用いることが可能になる。
However, since the strain at the bore
以上、本発明を第1実施形態に基づいて説明したが、本発明は他の変形や修正を許容する。そこで、以下に本発明の別の実施形態を説明する。以下では、上記第1実施形態と異なる点のみ説明し、それと同じあるいは同様の構成および制御に関しては説明を省略する。以下の説明では、上で説明された構成要素と同じあるいは同様の構成要素には、上記で用いたのと同じ符号を付す。なお、以下説明される別の実施形態でも、上記第1実施形態に関して説明されたのと同様の修正や変更がなされ得る。 As mentioned above, although this invention was demonstrated based on 1st Embodiment, this invention accepts another deformation | transformation and correction. Therefore, another embodiment of the present invention will be described below. Below, only a different point from the said 1st Embodiment is demonstrated, and description is abbreviate | omitted regarding the same or the same structure and control as it. In the following description, the same or similar components as those described above are denoted by the same reference numerals as used above. In other embodiments described below, modifications and changes similar to those described in regard to the first embodiment can be made.
本発明の第2実施形態について図4に基づいて説明する。図4(a)にシリンダブロック58の頂面図を概略的に示し、図4(b)に一方のひずみゲージ94Rを用いて検知されるひずみ波形を概略的に示す。ただし、図4(a)は、ウォータージャケットを省略して描かれ、ボア外壁72へのひずみゲージの設置位置のみを表すように簡略化されている。
A second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 4 (a) schematically shows a top view of the
本第2実施形態でのひずみゲージ94の設置位置は、上記第1実施形態のそれとは異なる。ここでも、2つのひずみゲージ94R、94Lが用いられるが、その各々は2つのシリンダ56のまさに中間に位置するボア外壁72部分に配置される。
The installation position of the
したがって、#3のシリンダ56と#4のシリンダ56とに関するひずみピークB3,B4の高さは、概ね同じになる(図4(b)参照)。なお、図4(b)のグラフは#1、2のシリンダ56に関するひずみピークB1、B2がひずみゲージ94を用いては検知されないかのように表されているが、それらのひずみピークが検知される場合もあり得る。
Accordingly, the heights of the strain peaks B3 and B4 for the # 3
次に、本発明の第3実施形態について図5に基づいて説明する。ただし、本第3実施形態は、V6型の内燃機関10aに適用される。図5(a)に片方のバンクにおけるシリンダブロック58の頂面図を概略的に示し、図5(b)にひずみゲージ94を用いて検知されるひずみ波形を示す。ただし、図5(a)は、ウォータージャケットを省略して描かれ、ボア外壁72へのひずみゲージの設置位置のみを表すように簡略化されている。
Next, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. However, the third embodiment is applied to the V6 type internal combustion engine 10a. FIG. 5A schematically shows a top view of the
上記第1、2実施形態と異なり、本第3実施形態では、3つのシリンダ56の筒内圧測定用に、1つのひずみゲージ94が用いられる。片方のバンク毎に1つのひずみゲージ94が用いられ、ひずみゲージ94は3つのシリンダ56の内の真ん中のシリンダ56部分のボア外壁72に設置される。特に、ここでは、ひずみゲージ94は、3つのシリンダ56の配列方向においてまさに真ん中に配置されている。
Unlike the first and second embodiments, in the third embodiment, one
したがって、#2のシリンダ56に関するひずみピークB2の高さが一番高く、またそのひずみピークB2のみが引張方向のひずみとして表れる。ひずみピークB1、B3の大きさは同じであるが、それらの出現時期が異なるので、クランク回転信号に基づいて筒内圧の導出を行うことで、対応するシリンダは適切に判断される。なお、ひずみゲージ94の設置位置をシリンダ配列方向においていずれかに偏らせてもよい。
Therefore, the height of the strain peak B2 relating to the
以上、本発明を上記3つの実施形態およびそれらの変形等に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されない。例えば、本発明が適用される内燃機関のシリンダ数、配列方式等は如何なるものであってもよい。また、本発明が適用される内燃機関は、上記の如く火花点火式機関である以外に、圧縮点火式機関であってもよく、また、直噴式機関であってもよい。 As mentioned above, although this invention was demonstrated based on said three embodiment and those deformation | transformation etc., this invention is not limited to these. For example, the number of cylinders and the arrangement method of the internal combustion engine to which the present invention is applied may be any. Further, the internal combustion engine to which the present invention is applied may be a compression ignition engine or a direct injection engine in addition to the spark ignition engine as described above.
なお、上記種々の実施形態では、ひずみゲージはボア外壁表面に設置されたが、ボア外壁に埋設されてもよい。ただし、冷却水等によってある程度まで冷却される部位にひずみゲージは設けられるのが好ましい。例えば、ボア外壁の内でも、シリンダライナよりも外側に、ひずみゲージは設けられ得る。また、上記では、ひずみゲージ94からECU80までの配線をどこに配設するかについては説明しなかったが、それは如何なるように構築されてもよい。例えば、それはウォータージャケット66への冷却水導入通路および冷却水排出通路を通されてもよい。
In the various embodiments described above, the strain gauge is installed on the surface of the bore outer wall, but may be embedded in the bore outer wall. However, it is preferable that a strain gauge is provided at a portion cooled to some extent by cooling water or the like. For example, a strain gauge can be provided on the outer side of the cylinder liner even in the bore outer wall. In the above description, the wiring from the
また、上記種々の実施形態では、ひずみ信号から直接的に筒内圧を導出するようにしたが、一旦、ひずみを検出してから、検出されたひずみに基づいて筒内圧を導出するようにしてもよい。この場合、筒内圧導出手段が、ひずみ信号からひずみを求める機能を有し得る。具体的には、ひずみゲージからのひずみ出力信号は電圧からなるので、その電圧からECUはひずみを求めるすなわち検出する。そして、検出されたひずみで、各シリンダの筒内圧とひずみとの関係を表したデータを検索して、ECUは、各シリンダの筒内圧を導出する。そして、ECUは、上記種々の実施形態と同様に、燃料噴射量、燃料噴射タイミング、点火タイミング、クランク角(あるいはクランク回転信号)および/または冷却水温に基づいて補正しつつ、筒内圧の導出を実行することがより好ましい。 In the various embodiments described above, the in-cylinder pressure is derived directly from the strain signal. However, the in-cylinder pressure may be derived based on the detected strain after the strain is detected once. Good. In this case, the in-cylinder pressure deriving means may have a function of obtaining strain from the strain signal. Specifically, since the strain output signal from the strain gauge is composed of a voltage, the ECU obtains or detects the strain from the voltage. Then, the ECU retrieves the in-cylinder pressure of each cylinder by searching the data representing the relationship between the in-cylinder pressure and the strain of each cylinder with the detected strain. Then, the ECU derives the in-cylinder pressure while correcting based on the fuel injection amount, the fuel injection timing, the ignition timing, the crank angle (or crank rotation signal) and / or the coolant temperature, as in the above-described various embodiments. More preferably.
なお、上記では本発明をある程度の具体性をもって説明したが、本発明については、特許請求の範囲に記載された発明の精神や範囲から離れることなしに、さまざまな改変や変更が可能であることは理解されなければならない。すなわち、本発明は特許請求の範囲およびその等価物の範囲および趣旨に含まれる修正および変更を包含するものである。 Although the present invention has been described with a certain degree of concreteness, various modifications and changes can be made to the present invention without departing from the spirit and scope of the invention described in the claims. Must be understood. That is, the present invention includes modifications and changes that fall within the scope and spirit of the appended claims and their equivalents.
1 筒内圧測定装置
10 内燃機関
18 吸気通路
50 ピストン
56 シリンダ
58 シリンダブロック
62 シリンダライナ
64 シリンダボア
72 ボア外壁
94、94R、94L ひずみゲージ
96 警報ランプ
1 In-cylinder
Claims (4)
該ひずみ信号出力手段からのひずみ信号に基づいて筒内圧を導出する筒内圧導出手段と
を備え、
前記ひずみ信号出力手段は前記ボア外壁の冷却部位に設けられることを特徴とする筒内圧測定装置。 Strain signal output means for outputting a strain signal corresponding to the strain of the bore outer wall;
In-cylinder pressure deriving means for deriving the in-cylinder pressure based on the strain signal from the strain signal output means,
The in-cylinder pressure measuring device according to claim 1, wherein the strain signal output means is provided at a cooling portion of the outer wall of the bore.
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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