JP2009161306A - 給送装置、記録装置 - Google Patents

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JP2009161306A JP2008000457A JP2008000457A JP2009161306A JP 2009161306 A JP2009161306 A JP 2009161306A JP 2008000457 A JP2008000457 A JP 2008000457A JP 2008000457 A JP2008000457 A JP 2008000457A JP 2009161306 A JP2009161306 A JP 2009161306A
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Abstract

【課題】 ホッパアップする際の動力ロスを低減し、ホッパを付勢する付勢手段の付勢力を小さくすることができる給送装置を提供すること。
【解決手段】 給送装置(144)は、被給送媒体(P)を載置するホッパ101と、載置された被給送媒体(P)を給送する給送ローラ190と、前記ホッパ101を前記給送ローラ190へ付勢する付勢手段(280、290)と、該付勢手段(280、290)の付勢力(F1)に抗して前記ホッパ101を前記給送ローラ側から離間移動させるホッパ離間移動手段(260、282)と、載置された被給送媒体(P)の給送方向先端を支持する媒体先端支持部300と、該媒体先端支持部300を前記ホッパ101の移動方向へ、前記ホッパ101の動作に連動して変位させる支持部変位手段310と、を有することを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、被給送媒体を載置するホッパと、載置された被給送媒体を給送する給送ローラと、前記ホッパを前記給送ローラへ付勢する付勢手段と、該付勢手段の付勢力に抗して前記ホッパを前記給送ローラ側から離間移動させるホッパ離間移動手段と、載置された被給送媒体の給送方向先端を支持する媒体先端支持部と、を有する給送装置および該給送装置を備えた記録装置に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンタ、ワイヤドットプリンタ、レーザープリンタ、ラインプリンタ、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来では、特許文献1および特許文献2に示す如く、記録装置に設けられた給送部としての給送装置は、ホッパと、給送ローラと、付勢手段と、ホッパ離間移動手段と、用紙先端当接面と、を有していた。このうち、前記ホッパは、用紙が載置されると共に、前記給送ローラに対して接離移動可能に設けられていた。また、前記給送ローラは、前記ホッパに載置された用紙をピックアップして給送方向下流側へ用紙を送ることができるように設けられていた。
またさらに、前記付勢手段は、前記ホッパを前記給送ローラに接近する方向へ付勢するように構成されていた。また、前記ホッパ離間移動手段は、前記ホッパを前記給送ローラ側から離間する方向へ移動させるように構成されていた。またさらに、前記用紙先端当接面は、前記ホッパに載置された用紙の先端と当接して、用紙の先端の位置決めをするように設けられていた。
従って、前記ホッパが前記給送ローラに接近移動した所謂、ホッパアップしたときの前記給送ローラに対して最上位の用紙の先端の位置を一定にすることができる。その結果、前記給送ローラによって給送される用紙の位置を、給送毎に一定にすることができる。そして、用紙に対する記録を安定させることができる。
特開平9−77273号公報 特開2007−254154号公報
しかしながら、ホッパアップする際、用紙の先端と、前記用紙先端当接面との間に摩擦が発生する。従って、従来では、該摩擦を加味して前記付勢手段の付勢力(荷重)を決める必要があった。即ち、前記摩擦の分、前記付勢手段の付勢力を大きく設ける必要があった。そのため、前記ホッパを前記給送ローラ側から離間移動させる所謂、ホッパダウンのとき、前記ホッパ離間移動手段の負荷が大きかった。
また、前記摩擦は用紙の種類によっても異なるため、摩擦係数が大きい用紙の種類を考慮して前記付勢手段の付勢力が決められていた。
これらは、前記ホッパに載置可能な用紙の枚数が多いほど影響が大きい。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、ホッパアップする際の動力ロスを低減し、ホッパを付勢する付勢手段の付勢力を小さくすることができる給送装置および該給送装置を備えた記録装置を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の給送装置は、被給送媒体を載置するホッパと、載置された被給送媒体を給送する給送ローラと、前記ホッパを前記給送ローラへ付勢する付勢手段と、該付勢手段の付勢力に抗して前記ホッパを前記給送ローラ側から離間移動させるホッパ離間移動手段と、載置された被給送媒体の給送方向先端を支持する媒体先端支持部と、該媒体先端支持部を前記ホッパの移動方向へ、前記ホッパの動作に連動して変位させる支持部変位手段と、を有することを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、前記給送装置は、前記媒体先端支持部を前記ホッパの移動方向へ、前記ホッパの動作に連動して変位させる支持部変位手段を有する。従って、前記ホッパが前記給送ローラへ接近移動する所謂、ホッパアップのとき、前記載置された被給送媒体の給送方向先端と、前記媒体先端支持部との間に摩擦が生じる虞がない。即ち、ホッパアップする際の動力ロスを低減することができる。その結果、その分だけ前記付勢手段の付勢力を小さく設けることができる。
また、従来発生していた被給送媒体の種類毎の摩擦力の差(バラツキ)を考慮する必要がない。そして、その分だけ前記付勢手段の付勢力を小さく設けることができる。即ち、必要最小限に設けることができる。
またさらに、前記付勢手段の付勢力を小さくした分、前記ホッパを前記給送ローラ側から離間移動させる所謂、ホッパダウンのとき、前記ホッパ離間移動手段の負荷を低減することができる。即ち、ホッパダウンのときのトルク負荷を低減することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記支持部変位手段は、被給送媒体の幅方向において、少なくとも前記ホッパと対向する範囲の中央部に設けられていることを特徴とする。
ここで、「中央部」とは、幅方向において端側に偏倚していない部分をいう。即ち、端部以外の箇所である。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記支持部変位手段は、被給送媒体の幅方向において、少なくとも前記ホッパと対向する範囲の中央部に設けられている。従って、ホッパアップおよびホッパダウンの際の被給送媒体の姿勢を安定させることができる。
尚、幅方向において前記給送ローラを中心とした場合、前記支持部変位手段を、前記給送ローラの両側に一対設けてもよい。
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様において、前記支持部変位手段は、前記ホッパの移動方向において、前記給送ローラと前記離間移動した状態の前記ホッパとの間に設けられた従動ローラと、該従動ローラに巻回され、前記媒体先端支持部として被給送媒体の給送方向先端と当接するベルトと、を有することを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様と同様の作用効果に加え、前記支持部変位手段は、前記従動ローラと、該従動ローラに巻回され、前記媒体先端支持部として被給送媒体の給送方向先端と当接するベルトと、を有する。従って、容易に前記支持部変位手段を構成することができる。
また、ホッパアップする際、前記媒体先端支持部における前記給送ローラ側の一部を、前記給送ローラと当接させないように前記従動ローラによって向きを変更させることができる。具体的には、前記媒体先端支持部における前記給送ローラ側の一部を、前記給送ローラから離間する方向または給送方向下流側に移動させることができる。その結果、前記給送ローラが載置された被給送媒体のピックアップおよび給送を妨げる虞がない。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記支持部変位手段は、前記従動ローラおよび前記ベルトの少なくとも一方に、被給送媒体の送り経路に対して突出・退避移動可能な突起部を有し、前記ホッパが前記給送ローラ側へ接近移動する際、前記突起部は、前記送り経路に対して退避移動し、前記ホッパが前記給送ローラ側から離間移動する際、前記突起部は、前記送り経路に対して給送方向上流側へ回動しながら突出移動する構成であることを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様と同様の作用効果に加え、前記支持部変位手段は、前記突起部を有し、前記ホッパが前記給送ローラ側へ接近移動する際、前記突起部は、前記送り経路に対して退避移動し、前記ホッパが前記給送ローラ側から離間移動する際、前記突起部は、前記送り経路に対して給送方向上流側へ回動しながら突出移動する構成である。従って、前記突起部は、前記送り経路に進入し余分に重送された被給送媒体を給送方向上流側へ押し戻すことができる。その結果、一枚の被給送媒体のみを給送することができる。
また、前記突起部は、ホッパダウンした状態において、前記送り経路に対して突出した状態となり、前記送り経路の入り口を遮ることができる。その結果、前記ホッパに載置された被給送媒体が前記送り経路に雪崩れ込むことを防止することができる。即ち、シャッタ機能を果たすことができる。
本発明の第5の態様は、第3または第4の態様において、前記従動ローラは、回動負荷を発生させるトルク発生機構を有することを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、第3または第4の態様と同様の作用効果に加え、前記従動ローラは、回動負荷を発生させるトルク発生機構を有する。従って、ホッパアップのとき、載置された被給送媒体が前記給送ローラへ接近移動する速度を、回動負荷がない場合と比較して、遅くすることができる。その結果、載置された被給送媒体のうち前記給送ローラに対して最上位の被給送媒体と、前記給送ローラとが衝突する際に生じる衝突音を小さくすることができる。騒音対策に有効である。
本発明の第6の態様の給送装置は、被給送媒体を載置するホッパと、載置された被給送媒体を給送する給送ローラと、前記ホッパを前記給送ローラへ付勢する付勢手段と、該付勢手段の付勢力に抗して前記ホッパを前記給送ローラ側から離間移動させるホッパ離間移動手段と、前記ホッパと係合するベルトと、該ベルトが巻回される従動ローラと、該従動ローラおよび前記ベルトの少なくとも一方に、被給送媒体の送り経路に対して突出・退避移動可能な突起部と、を有することを特徴とする。
本発明の第6の態様によれば、前記給送装置は、前記従動ローラおよび前記ベルトの少なくとも一方に、被給送媒体の送り経路に対して突出・退避移動可能な突起部を有する。従って、前記突起部は、前記送り経路に進入した余分に重送された被給送媒体を給送方向上流側へ押し戻すことができる。その結果、一枚の被給送媒体のみを給送することができる。
また、前記突起部は、ホッパダウンした状態において、前記送り経路に対して突出した状態となり、前記送り経路の入り口を遮ることができる。その結果、前記ホッパに載置された被給送媒体が前記送り経路に雪崩れ込むことを防止することができる。即ち、シャッタ機能を果たすことができる。
本発明の第7の態様の記録装置は、載置された被記録媒体を給送する給送部と、該給送部から給送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、前記給送部は、上記第1から第6のいずれかの態様の前記給送装置を備えていることを特徴とする。
本発明の第7の態様によれば、前記給送部は、上記第1から第6のいずれかの態様の前記給送装置を備えている。従って、前記記録装置において、上記第1から第6のいずれかの態様と同様の作用効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明に係る液体噴射装置の一例である記録装置の概略を示す全体斜視図である。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
またさらに、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
記録装置100の本体の背面側には、被記録媒体としての用紙Pが載置・積層される載置部145および給送部144としてのホッパ101が、給送部144の後述する給送ローラ190に対して接離移動可能に設けられている。具体的には、ホッパ101の上方に設けられた一対のホッパ支軸(図示せず)を支点に揺動可能に設けられている。ホッパ101の最上位に載置された用紙Pは、給送部144によって、給送方向下流側である記録部側へ給送される。
具体的には、載置された用紙Pは、給送用モータ104によって駆動する給送ローラ190により、左右のエッジガイド103、103に案内されながら給送方向の下流側の搬送ローラ対220(図2参照)へと給送される。搬送ローラ対220まで給送された用紙Pは、搬送用モータ(図示せず)によって駆動する搬送ローラ対220の搬送駆動ローラ221(図2参照)により、さらに搬送方向の下流側の記録部143へと搬送される。
記録部143は、用紙Pを下方から支持するプラテン105と、プラテン105の上方に対向するように設けられたキャリッジ107とによって構成される。そのうち、キャリッジ107は、搬送される用紙Pの幅方向Xである主走査方向へ延びたキャリッジガイド軸(図示せず)に案内されながらキャリッジモータ102によって駆動する。さらに、キャリッジ107の底面部には、用紙Pへ向かってインクを吐出する記録ヘッド106が設けられている。記録部143で記録された用紙Pは、さらに下流側へと搬送され排出ローラ(図示せず)によって記録装置100の正面側から排出される。
また、記録装置100の本体の下方には、インクカートリッジ(図示せず)が装填され、インク供給針(図示せず)を介してインク供給路(図示せず)へとインクが供給される。さらに、インクは、インク供給チューブ110を介してキャリッジ107の記録ヘッド106まで供給される。そして、記録ヘッド106のフラッシング時、およびクリーニング時には、1桁側に設けられ、記録部143の吐出特性を維持する吐出特性維持部としてのインク吸引装置200においてインクの吐出・吸引動作が行われる。インク吸引装置200は、キャップ部204を備え、キャップ部204を上下方向へ移動させて記録ヘッド106を封止することができるように構成されている。
図2に示すのは、本発明に係る給送部の概略を示す側断面図である。
図2に示す如く、記録装置100の給送部144は、基体部210と、給送ローラ190と、ホッパ101と、ホッパレバー280とを有している。このうち、給送ローラ190は、給送ローラ軸191に側視D型に設けられ、弧部190aと、弦部190bとを有している。また、ホッパレバー280は、カムフォロア282と一体に形成され、レバー軸281を支点に回動自在に設けられている。またさらに、カム軸261には、ホッパカム260が設けられている。このうち、ホッパカム260は、カムフォロア282と係合可能に設けられている。
また、第1付勢手段の一例であるねじりコイルばね290の第1腕部291は、ホッパレバー280と係合し、第2腕部292は、基体部210と当接するように構成されている。
またさらに、基体部210には、給送される用紙Pを予備分離可能な間口規制部211と、本分離手段の一例である分離パッド部212と、用紙Pを搬送ローラ対220へ案内する送り経路250としての案内面部213とが設けられている。
このうち、間口規制部211は、給送ローラ190に対して接離移動可能な給送補助部230を有する。詳しくは後述するが給送補助部230は、後述する第2付勢手段によって給送ローラ190に対して接近する方向へ付勢されている。また、分離パッド部212は、摩擦係数が高い素材で形成されたパッドである。またさらに、搬送ローラ対220は、搬送用モータの動力によって駆動する搬送駆動ローラ221と、搬送駆動ローラ221に従って回動する搬送従動ローラ222とを備えている。
ホッパカム260が、図2における反時計方向へ回動し、カムフォロア282と係合すると、ホッパカム260は、ねじりコイルばね290の付勢力に抗して、ホッパレバー280を時計方向へ回動させる。従って、ホッパ101は給送ローラ190から離間移動する。所謂、ホッパダウンである。
そして、ホッパカム260が反時計方向へさらに回動し、カムフォロア282との係合が解除されると、ホッパレバー280は、ねじりコイルばね290の付勢力によって、反時計方向へ回動する。従って、ホッパ101は、給送ローラ190へ接近移動する。所謂、ホッパアップである。
ホッパアップすると、給送ローラ190によって、ホッパ101に載置された用紙Pのうち、最上位の用紙P1が給送される。具体的には、基体部210に設けられた間口規制部211において、次位以降の用紙P2と最上位の用紙P1とが予備分離される。そして、給送ローラ190が図2における時計方向へさらに回動すると、用紙Pの先端が本分離手段としての分離パッド部212へ突入する。そして、最上位の用紙P1だけが、分離パッド部212を乗り越えることができるように構成されている。
給送ローラ190がさらに回動すると、最上位の用紙P1の先端は、基体部210に形成された案内面部213に案内されて搬送ローラ対220へ到達する。用紙Pの先端が搬送ローラ対220まで到達すると、搬送ローラ対220および給送ローラ190によって用紙Pのスキュー取りが実行される。スキュー取りは、所謂、「突き当て方式」でも「食い付き吐き出し方式」であってもよい。
ここで、「突き当て方式」とは、停止している搬送ローラ対220に用紙Pの先端を突き当てる。そして、給送ローラ190と搬送ローラ対220との間において用紙Pを撓ませて、用紙Pの先端の姿勢を搬送ローラ対220のニップラインに倣わせる方式をいう。このとき、用紙のコシの強さによっては必ずしも撓ませることを要しない。
一方、「食い付き吐き出し方式」とは、正転駆動している搬送ローラ対220に用紙Pの先端を所定量だけニップさせる。その後、逆転駆動させて給送ローラ190と搬送ローラ対220との間において用紙Pを撓ませて、用紙Pの先端の姿勢を搬送ローラ対220のニップラインに倣わせる方式をいう。
スキュー取りが実行された後、用紙Pは、搬送ローラ対220によって記録部143へ搬送される。このとき、給送ローラ190の姿勢は、リセット位置となる。
ここで、「リセット位置」とは、給送が完了したときにとる姿勢であって、給送ローラ190の弦部190bが、間口規制部211およびホッパ101に対向している位相をいう。
尚、ホッパアップした状態において、ホッパ101における給送ローラ190と対向する位置には、高摩擦部材の一例であるコルク材240が設けられている。従って、次位以降の用紙P2が間口規制部211に雪崩れ込む所謂、雪崩れ込み現象を低減することができる。
[ホッパダウン状態(待機状態)]
図3に示すのは、ホッパダウン状態の給送部を示す概略側面図である。また、図4に示すのは、図3の平面図である。
図3および図4に示す如く、給送部144は、用紙先端支持部300と、支持部変位手段310とを有する。このうち、用紙先端支持部300は、ホッパ101に載置された用紙Pの先端を下方から支持するように設けられている。また、支持部変位手段310は、用紙先端支持部300を給送ローラ190に対して接離方向へホッパ101の動きに連動して移動させることできるように設けられている。
具体的には、用紙先端支持部300は、基体部210の表面より僅かに突出した位置に設けられたベルト301、301を有する。ベルト301、301は、幅方向Xにおいて、給送ローラ190の両側に一対設けられている。
ここで、ベルト301、301の位置は、幅方向Xにおいて、ホッパ101と対向する範囲の中央部に設けることが望ましい。いずれの用紙サイズにも対応できるからである。また、用紙Pの幅方向中央を支持することによって、用紙Pの左右の姿勢をバランスよく支持することができる。また、幅方向Xにおいて左右対称に配設することが望ましい。よりバランスよく支持することができる。
尚、ベルト301、301の材質は、例えば、ゴム等の高摩擦部材の弾性変形可能な材質が望ましい。
また、ベルト301、301の一端にホッパ101と係合する係合部302、302が設けられている。またさらに、ベルト301、301は、基体部210に設けられた支持部変位手段310としての従動ローラ311、311に巻回されている。
ここで、ベルト301、301は、両端を有する構成であるが、無端ベルトにして複数設けた従動ローラ311、311……に巻回するように構成してもよい。
また、ベルト301、301は、突起部303、303を有する。突起部303、303は、後述するように、ベルト301、301が変位することによって送り経路250に対して突出・退避移動可能に設けられている。ホッパダウンした状態では、突起部303、303は、送り経路250に対して突出し、送り経路250の入り口に位置する。従って、ホッパ101に載置された用紙Pが何らかの原因で動いた場合における、用紙Pが送り経路250に進入する虞を低減することができる。
ここで、突起部303、303の長さを十分に設けることによって、前記進入する虞を完全になくすことができる。
またさらに、従動ローラ311、311の軸には、所定の負荷を発生させるトルク発生機構312、312が設けられている。従って、ベルト301、301が変位する際、ベルト301、301に対して負荷を与えることができる。
また、給送補助部230は、補助回動軸234を支点に給送ローラ190に対して接離揺動可能に設けられている。そして、給送補助部230は、基体部210の案内面部213から突出する箇所に第1傾斜部232と、先端部231と、第2傾斜部233とを有する。
このうち、先端部231は、給送補助部230における給送ローラ側に設けられている。具体的には、給送方向上流側の第1傾斜部232および下流側の第2傾斜部233が隣接することによって形成される。そして、給送ローラ190の回動支点に対して他の部分より突出するように構成されている。
またさらに、第1傾斜部232および第2傾斜部233は、給送方向Yに対して傾斜するように設けられている。このうち、第1傾斜部232は、給送方向下流側へ進むに従って給送ローラ190へ接近するように傾斜している。そして、第1傾斜部232は、後述するように用紙Pの予備分離を実行することができるように設けられている。
一方、第2傾斜部233は、給送方向下流側へ進むに従って給送ローラ190から離間するように傾斜している。そして、第2傾斜部233は、後述する用紙Pの本分離の妨げとならないように設けられている。
また、給送補助部230を、給送ローラ側へ第2付勢手段の第2付勢力F2(図8〜図10参照)によって付勢するように構成されている。
またさらに、給送補助部230は、用紙Pの幅方向Xにおいて、給送ローラ190と対向する位置に設けられている。従って、後述する安定した第2送り力G2(図8〜図10参照)を確保することができる。
また、ホッパダウン状態では、給送ローラ190の位相は、リセット位置となる。
またさらに、給送補助部230は、図3に示す位置が揺動可能な範囲において最も給送ローラ190の回動支点側へ接近した状態である。
ここで、給送補助部230は、基体部210の給送補助規制部(図示せず)によって、該位置よりも接近しないように規制されている。
[ホッパアップ状態]
図5に示すのは、Max枚載置されているときの給送部のホッパアップ状態を示す概略側面図である。また、図6に示すのは、少数枚載置されているときの給送部のホッパアップ状態を示す概略側面図である。
ここで、「Max枚」とは、ホッパに載置可能な最大枚数をいう。また、「少数枚」とは、Max枚に対して少ない枚数、例えば、1〜3枚程度の枚数をいう。
図5および図6に示す如く、給送用モータ104が駆動すると、給送ローラ190は図中の時計方向へ回動し始める。これに伴い前述したホッパカム260とカムフォロア282との係合が解除される。すると、ホッパレバー280は、第1付勢手段としてのねじりコイルばね290(図2参照)の第1付勢力F1によって図中の反時計方向へ回動する。従って、ホッパ101は、給送ローラ190に対して接近移動する。
その結果、ホッパ101に載置された用紙Pも接近移動する。従って、最上位の用紙P1は、給送ローラ190の弧部190aと当接する。
この接近移動の際、用紙Pの先端は、ベルト301、301によって支持されている。従って、ベルト301、301と用紙Pの先端との間に摩擦力が生じる。従って、用紙Pが接近移動すると共に、ベルト301、301は、用紙Pと接触している箇所が給送ローラ190へ接近するように変位する。このとき、従動ローラ311、311は、図中において反時計方向へ回動する。即ち、用紙Pの接近移動と共にベルト301、301が変位し、用紙Pの先端と用紙先端支持部300としてのベルト301、301との間に摩擦は生じない。
その結果、第1付勢手段の第1付勢力F1を決定するとき、従来生じていた用紙先端当接面と用紙先端との間の摩擦を考慮する必要がなく、その分、第1付勢力F1の大きさを、従来と比較して小さく決定することができる。
また、用紙Pの種類が異なることによるホッパアップする際に必要な力にバラツキが生じる虞がない。その結果、第1付勢手段の第1付勢力F1を決定するとき、該バラツキを考慮する必要がないので、その分だけ、第1付勢力F1の大きさを低減することができる。
また、ベルト301、301が変位することによって、突起部303、303の位置は、送り経路250から退避移動した位置となる。従って、用紙Pが送り経路250に進入することが可能な状態となる。
このとき、ホッパ101に載置された用紙Pの枚数の多少によって、ホッパ101が接近移動する距離が異なる。具体的には、載置された用紙Pの枚数が少数枚であるときは、ホッパ101が接近移動する距離は比較的長い。一方、多数枚であるときは、ホッパ101が接近移動する距離は比較的短い。即ち、Max枚の状態でホッパアップしたときの突起部303、303の移動距離が最も短い。
そこで、本実施形態において、突起部303、303の位置は、Max枚載置された状態でホッパアップしたとき、送り経路250から退避することができるような位置に設けられている。
またさらに、ホッパアップした際、従動ローラ311、311の軸に設けられたトルク発生機構312、312が負荷を発生させる。従って、ベルト301、301を介してホッパアップする際の用紙Pが接近移動する速度を、負荷を発生させなかった場合と比較して、低減することができる。その結果、ホッパアップした際、最上位の用紙P1が給送ローラ190と衝突するときに生じる衝突音を、低減することができる。騒音対策に非常に有効である。
また、給送ローラ190と用紙Pとの摩擦係数をμ1、用紙Pと用紙Pとの摩擦係数をμ2、用紙Pとコルク材240との摩擦係数をμ3としたとき、
摩擦係数μ1 > 摩擦係数μ3 > 摩擦係数μ2
の関係が成立するように構成されている。
従って、給送ローラ190が回動すると、最上位の用紙P1に第1送り力G1が生じる。即ち、最上位の用紙P1に対して給送方向下流側へ送る力が作用する。
[給送開始した状態]
図7に示すのは、給送部が給送開始した状態を示す概略側面図である。
図7に示す如く、給送用モータ104の駆動によって給送ローラ190は、図5の状態からさらに時計方向へ回動する。従って、給送ローラ190に対して最上位の用紙P1に第1送り力G1が生じる。即ち、最上位の用紙P1に対して給送方向下流側へ送る力が作用する。最上位の用紙P1は、該第1送り力G1によって、給送方向下流側へ送られる。そして、用紙Pの先端は、給送補助部230の第1傾斜部232と当接する。
このとき、用紙Pと用紙Pとの間に摩擦係数μ2があるため、次位以降の用紙P2に、僅かながら送り力が生じる虞がある。係る場合、次位以降の用紙P2も給送方向下流側へ送られる。そして、次位以降の用紙P2の先端は、第1傾斜部232と当接する。
また、第1傾斜部232は給送方向Yに対して傾斜しているため、下位側の用紙Pの先端から順番に第1傾斜部232と当接させることができる。従って、一体となっていた用紙Pの先端をずらすことができる。即ち、第1傾斜部232は、用紙Pの先端をずらした状態で保持することができる。所謂、予備分離である。
[予備分離した状態]
図8に示すのは、予備分離した状態の給送部を示す概略側面図である。
図8に示す如く、給送ローラ190が図7の状態よりさらに時計方向へ回動すると、前述した摩擦係数の関係より、最上位の用紙P1に最も大きな送り力(第1送り力G1)が生じる。従って、最上位の用紙P1は、給送補助部230の先端部231を乗り越えることができる。具体的には、最上位の用紙P1が、給送補助部230の第1傾斜部232から先端部231に沿って移動しながら給送補助部230を第2付勢手段の第2付勢力F2に抗して、給送補助部230を給送ローラ190から離間移動させる。
ここで、第2付勢力F2は、第1送り力G1によって給送補助部230が前記離間移動することができる程度に設けられているものとする。また、第1傾斜部232の傾斜の程度は、給送補助部230が前記離間移動することができるように傾斜しているものとする。またさらに、第2付勢力F2は、次位以降の用紙P2の送り力によって給送補助部230が前記離間移動しない程度に設けられているものとする。
また、最上位の用紙P1は、先端部231よって第2付勢力F2の大きさで給送ローラ側へ付勢されている。従って、最上位の用紙P1が先端部231を乗り越えたと同時に、先端部231において最上位の用紙P1に対して第2送り力G2が発生する。
その結果、最上位の用紙P1には、第1送り力G1および第2送り力G2の総和が作用する。
[本分離する状態]
図9に示すのは、用紙先端が分離パッド部に当接した状態の給送部を示す概略側面図である。
図9に示す如く、給送ローラ190が図8に示す状態からさらに時計方向へ回動すると、最上位の用紙P1の先端が、分離パッド部212へ進入し当接する。
そして、乗り越え必要力G3は、第1送り力G1および第2送り力G2の総和G1+G2と逆方向に作用する。
また、用紙Pは、給送補助部230の先端部231と、給送ローラ190とによってニップされている。従って、ニップされた点より給送方向下流側の用紙Pの姿勢は、ニップされた点の給送ローラ190の接線方向に倣うことができる。その結果、給送部144は、用紙Pが分離パッド部212へ進入する角度を、常に一定にすることができる。即ち、給送部144は、分離パッド部212における本分離を確実に実行でき、給送を安定させることができる。
例えば、前記進入する角度が許容角度範囲より急な角度に変化することによって生じる、用紙Pが分離パッド部212を乗り越えることができない所謂、ノンフィードとなる虞がない。また、次位以降の余分な用紙Pが給送補助部230の先端部231を通過した場合、前記進入する角度が許容角度範囲より緩やかな角度に変化することによって生じる、最上位の用紙P1を次位以降の余分な用紙Pから分離することができない虞がない。
[本分離した後のホッパダウン開始した状態]
図10に示すのは、用紙先端が分離パッド部を乗り越えた状態の給送部を示す概略側面図である。
図10に示す如く、給送ローラ190が図9に示す状態からさらに時計方向へ回動すると、最上位の用紙P1の先端が、分離パッド部212を乗り越えることができる。詳しく説明すると、前述したように最上位の用紙P1には、第1送り力G1(例えば180g重)および第2送り力G2(例えば180g重)の総和G1+G2(360g重)が作用する。そして、該総和G1+G2(360g重)は、用紙Pの先端が分離パッド部212を通過するために必要な乗り越え必要力G3(例えば250g重)より大きい。従って、最上位の用紙P1の先端は、分離パッド部212を乗り越えることができる。
そして、給送部144は、最上位の用紙P1の先端が分離パッド部212を乗り越えた直後に、ホッパダウンが開始されるように構成されている。
このとき、最上位の用紙P1の先端が分離パッド部212を乗り越えた後であるので、最上位の用紙P1には、乗り越え必要力G3(250g重)より大きな送り力は必要ない。
例えば、給送方向下流側に設けられた搬送ローラ対220と給送ローラ190とが協働して行うスキュー取りは、50g重程度の送り力で十分である。従って、最上位の用紙P1に、第1送り力G1(180g重)および第2送り力G2(180g重)の総和(360g重)の大きさの送り力を作用させる必要がない。
また、最上位の用紙P1に必要な送り力は、第2送り力G2(180g重)だけで十分であるように構成されている。従って、給送中であってもホッパダウンを開始することができる。
ここで、前述したように、第1付勢力F1を、支持部変位手段310を有していない従来技術と比較して低減することができる。従って、本願の給送部144は、従来技術の構成と比較して、ホッパダウンすることに必要な負荷を低減することができる。そして、前記ホッパダウン機構のモータを、従来の構成と比較して、小型化することができる。
また、ホッパダウンが開始されると、係合部302、302を介してベルト301、301が引っ張られて変位する。具体的には、従動ローラ311、311が図中における時計方向へ回動するように変位する。従って、突起部303、303は、送り経路250に対して突出移動し始める。
尚、ホッパダウンを開始するタイミングは、最上位の用紙P1の先端が搬送ローラ対220にニップされた後であってもよいのは勿論である。
[ホッパダウン中の状態]
図11に示すのは、ホッパダウン中の状態の給送部を示す概略側面図である。
図11に示す如く、ホッパダウンを開始しても給送補助部230において予備分離した用紙P2がホッパダウンと共に離間移動しない虞がある。予備分離された用紙P2の先端が第1傾斜部232と接触しているためである。
そこで、本実施形態の突起部303、303は、給送ローラ190がリセット位置に戻る直前に第1傾斜部232を、給送方向下流側から上流側へ通過するように構成されている。
ここで、「リセット位置に戻る直前」としたのは、リセット位置に戻った後であれば、第1傾斜部232と接触している用紙P2の先端は、分離パッド部212まで進入する虞があるからである。
従って、突起部303、303は、第1傾斜部232と接触している用紙P2の先端をすくい上げるようにして、送り経路250の入り口より上流側へ押し戻すことができる。その結果、押し戻された用紙P2は、第1傾斜部232から離間することができる。
[ホッパダウン完了の状態]
図12に示すのは、ホッパダウン完了した状態の給送部を示す概略側面図である。
図12に示す如く、ホッパダウンが完了すると、給送ローラ190はリセット位置に戻る。また、突起部303、303は、図3に示す位置と同じ位置で停止する。
このとき、突起部303、303の姿勢は、突起部303、303の先端が上がっており水平方向に対して傾いている。
従って、突起部303、303は、傾いた姿勢を利用して、押し戻した用紙P2をホッパ101に載置された用紙側に移動させることができる。その結果、押し戻した用紙P2を、ホッパ101に載置された用紙Pの上に積層することができる。そして、図3の状態となる。
尚、本実施形態において、突起部303、303をベルト301、301に設けたが、従動ローラ311、311の径を大きくして従動ローラ311、311に一体に設けてもよいのは勿論である。係る場合、同様の作用効果を得ることができる。
本実施形態の給送装置としての給送部144は、被給送媒体の一例としての用紙Pを載置するホッパ101と、載置された用紙Pを給送する給送ローラ190と、ホッパ101を給送ローラ190へ付勢する付勢手段としてのホッパレバー280およびねじりコイルばね290と、ホッパレバー280およびねじりコイルばね290の付勢力である第1付勢力F1に抗してホッパ101を給送ローラ側から離間移動させるホッパ離間移動手段としてのホッパカム260およびカムフォロア282と、載置された用紙Pの給送方向先端を支持する媒体先端支持部としての用紙先端支持部300と、用紙先端支持部300をホッパ101の移動方向Zへ、ホッパ101の動作に連動して変位させる支持部変位手段310と、を有することを特徴とする。
また、本実施形態の給送部144において、支持部変位手段310は、用紙Pの幅方向Xにおいて、少なくともホッパ101と対向する範囲の中央部に設けられていることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、支持部変位手段310は、ホッパ101の移動方向Zにおいて、給送ローラ190と前記離間移動した状態のホッパ101との間に設けられた従動ローラ311、311と、従動ローラ311、311に巻回され、用紙先端支持部300として用紙Pの給送方向先端と当接するベルト301、301と、を有することを特徴とする。
また、本実施形態の給送部144において、支持部変位手段310は、従動ローラ311、311およびベルト301、301の少なくとも一方に、用紙Pの送り経路250に対して突出・退避移動可能な突起部303、303を有し、ホッパ101が給送ローラ側へ接近移動する際、突起部303、303は、送り経路250に対して退避移動し、ホッパ101が給送ローラ側から離間移動する際、突起部303、303は、送り経路250に対して給送方向上流側へ回動しながら突出移動する構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、従動ローラ311、311は、回動負荷を発生させるトルク発生機構312、312を有することを特徴とする。
本実施形態の給送部144は、用紙Pを載置するホッパ101と、載置された用紙Pを給送する給送ローラ190と、ホッパ101を給送ローラ190へ付勢する付勢手段としてのホッパレバー280およびねじりコイルばね290と、ホッパレバー280およびねじりコイルばね290の付勢力に抗してホッパ101を給送ローラ側から離間移動させるホッパ離間移動手段としてのホッパカム260およびカムフォロア282と、ホッパ101と係合するベルト301、301と、ベルト301、301が巻回される従動ローラ311、311と、従動ローラ311、311およびベルト301、301の少なくとも一方に、用紙Pの送り経路250に対して突出・退避移動可能な突起部303、303と、を有することを特徴とする。
本実施形態の記録装置100は、載置された被記録媒体の一例としての用紙Pを給送する給送部144と、給送部144から給送された用紙Pに記録ヘッド106により記録を実行する記録部143と、を備えていることを特徴とする。
[他の実施形態]
図13に示すのは、他の実施形態に係るホッパダウン動作中の給送部を示す概略側面図である。
図13に示す如く、他の実施形態の支持部変位手段410は、幅方向Xに一対の第1従動ローラ411、411と、幅方向Xに一対の第2従動ローラ412、412とを有する。そして、幅方向Xに一対のベルト301、301は、第1従動ローラ411、411および第2従動ローラ412、412にそれぞれ巻回されている。第1従動ローラ411、411は、前述した実施形態の従動ローラと同じ位置に設けられている。また、第2従動ローラ412、412は、第1従動ローラ411、411より給送方向下流側であって、分離パッド部212の近傍に設けられている。
尚、その他の部材については、前述した実施形態と同様であるので、同じ符号を用いると共にその説明は省略する。
ここで、前述したように、次位以降の余分な用紙P2が給送補助部230の先端部231を通過した場合、次位以降の余分な用紙P2の先端は、分離パッド部212へ進入し当接する。ところが、次位以降の余分な用紙P2には、前述した摩擦係数の関係により、乗り越え必要力G3(250g重)より大きな送り力は作用しない。従って、最上位の用紙P1のみが分離パッド部212を乗り越えることができ、次位以降の余分な用紙P2の先端は分離パッド部212で停止したままである。
そこで、他の実施形態の支持部変位手段410は、第2従動ローラ412、412を有しているので、突起部303、303を、分離パッド部212の近傍で送り経路250に対して突出させることができる。そして、突起部303、303を、分離パッド部212の近傍から送り経路250の入り口まで移動させることができるように構成されている。
従って、突起部303、303は、分離パッド部212で分離された次位以降の用紙P2の先端をすくい上げるようにして、送り経路250の入り口より上流側へ押し戻すことができる。その結果、次位以降の用紙P2をホッパ101に戻して載置することができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明に係る記録装置の概略を示す全体斜視図。 本発明に係る給送部の側断面図。 給送部の動作を示す概略側面図(ホッパダウン状態)。 図3の給送部の概略を示す平面図。 給送部の動作を示す概略側面図(多数枚のときのホッパアップ状態)。 給送部の動作を示す概略側面図(少数枚のときのホッパアップ状態)。 給送部の動作を示す概略側面図(給送開始した状態)。 給送部の動作を示す概略側面図(予備分離した状態)。 給送部の動作を示す概略側面図(分離パッド部に当接した状態)。 給送部の動作を示す概略側面図(分離パッド部を乗り越えた状態)。 給送部の動作を示す概略側面図(ホッパダウン開始した状態)。 給送部の動作を示す概略側面図(ホッパダウン完了した状態)。 他の実施形態の給送部を示す概略側面図(ホッパダウン動作中)。
符号の説明
100 記録装置、101 ホッパ、102 キャリッジモータ、
103 エッジガイド、104 給送用モータ、105 プラテン、
106 記録ヘッド、107 キャリッジ、110 インク供給チューブ、
143 記録部、144 給送部、145 載置部、190 給送ローラ、
190a 弧部、190b 弦部、191 給送ローラ軸、200 インク吸引装置、
204 キャップ部、210 基体部、211 間口規制部、212 分離パッド部、
213 案内面部、220 搬送ローラ対、221 搬送駆動ローラ、
222 搬送従動ローラ、230 給送補助部、231 先端部、232 第1傾斜部、
233 第2傾斜部、234 補助回動軸、240 コルク材、250 送り経路、
260 ホッパカム、261 カム軸、280 ホッパレバー、281 レバー軸、
282 カムフォロア、290 ねじりコイルばね、291 第1腕部、
292 第2腕部、300 用紙先端支持部、301 ベルト、302 係合部、
303 突起部、310 支持部変位手段、311 従動ローラ、
312 トルク発生機構、410 (他の実施形態の)支持部変位手段、
411 第1従動ローラ、412 第2従動ローラ、F1 第1付勢力、
F2 第2付勢力、G1 第1送り力、G2 第2送り力、G3 乗り越え必要力、
P 用紙、P1 最上位の用紙、P2 次位以降の用紙、X 幅方向、Y 給送方向、
Z ホッパの移動方向

Claims (7)

  1. 被給送媒体を載置するホッパと、
    載置された被給送媒体を給送する給送ローラと、
    前記ホッパを前記給送ローラへ付勢する付勢手段と、
    該付勢手段の付勢力に抗して前記ホッパを前記給送ローラ側から離間移動させるホッパ離間移動手段と、
    載置された被給送媒体の給送方向先端を支持する媒体先端支持部と、
    該媒体先端支持部を前記ホッパの移動方向へ、前記ホッパの動作に連動して変位させる支持部変位手段と、を有する給送装置。
  2. 請求項1に記載の給送装置において、前記支持部変位手段は、被給送媒体の幅方向において、少なくとも前記ホッパと対向する範囲の中央部に設けられている給送装置。
  3. 請求項1または2に記載の給送装置において、前記支持部変位手段は、
    前記ホッパの移動方向において、前記給送ローラと前記離間移動した状態の前記ホッパとの間に設けられた従動ローラと、
    該従動ローラに巻回され、前記媒体先端支持部として被給送媒体の給送方向先端と当接するベルトと、を有する給送装置。
  4. 請求項3に記載の給送装置において、前記支持部変位手段は、前記従動ローラおよび前記ベルトの少なくとも一方に、被給送媒体の送り経路に対して突出・退避移動可能な突起部を有し、
    前記ホッパが前記給送ローラ側へ接近移動する際、前記突起部は、前記送り経路に対して退避移動し、
    前記ホッパが前記給送ローラ側から離間移動する際、前記突起部は、前記送り経路に対して給送方向上流側へ回動しながら突出移動する構成である給送装置。
  5. 請求項3または4に記載の給送装置において、前記従動ローラは、回動負荷を発生させるトルク発生機構を有する給送装置。
  6. 被給送媒体を載置するホッパと、
    載置された被給送媒体を給送する給送ローラと、
    前記ホッパを前記給送ローラへ付勢する付勢手段と、
    該付勢手段の付勢力に抗して前記ホッパを前記給送ローラ側から離間移動させるホッパ離間移動手段と、
    前記ホッパと係合するベルトと、
    該ベルトが巻回される従動ローラと、
    該従動ローラおよび前記ベルトの少なくとも一方に、被給送媒体の送り経路に対して突出・退避移動可能な突起部と、を有する給送装置。
  7. 載置された被記録媒体を給送する給送部と、
    該給送部から給送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、
    前記給送部は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載された前記給送装置を備える記録装置。
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