JP2009159025A - 通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】スレーブの故障やスレーブに係る通信経路の断線を特定することができ、かつ、配線の故障時であってもマスタとスレーブとの通信を継続する。
【解決手段】通常、マスタ1はスイッチSWN=ON、スイッチSWA=OFF、スイッチSWB=OFFとして通信を行い、故障判定部10にて故障および断線は無いと判定すると、GNDラインを用いずに、ラインAおよびラインBによってマスタ1とスレーブ2との間で通信を行う。しかし、コンパレータRmNの出力がLowであることを検出すると、マスタ1は通常の通信を停止し、ラインAとGNDラインとで構成される経路によってスレーブ2との間で通信を継続する。
【選択図】図1

Description

本発明は、マスタとスレーブとの間で電流通信を行う通信システムに関する。
従来より、2線式で全2重通信を可能としたデータ伝送回路が、例えば特許文献1で提案されている。具体的に、特許文献1では、マスタとスレーブとの間を2本の回線で接続し、当該2本の回線を介して、マスタからデータを直流電圧に重畳し電圧信号としてスレーブに伝送する一方、スレーブからのデータをマスタへ電流信号として伝送する手法が提案されている。
すなわち、マスタとスレーブとで電源ラインと通信ラインとを共用し、少ない配線数で電源供給と通信機能を両立させる電流通信を行う。電流通信では、マスタがスレーブに電圧(電力)を供給し、スレーブが消費する電流の増減をスレーブの通信内容に応じて実施する。そして、マスタはスレーブで消費された電流値を検出し、当該電流値と閾値とを比較することでスレーブから送られた通信内容を解読する。
特開平6−69911号公報
しかしながら、上記従来の技術では、電流通信において、複数のスレーブの内1箇所以上がショート故障によって壊れると、スレーブを経由する電流経路を使用した通信を全て阻害してしまう。そのため、配線がショートしているのか、どこのスレーブが壊れているのかが不明である。したがって、故障箇所の特定や故障部品の交換に多くの手間がかかってしまうという問題がある。
そこで、通信経路を多重とすることが考えられる。しかし、電流通信のメリットは、マスタとスレーブとで電源ラインと通信ラインとを共用し、少ない配線で低コストを実現できることである。したがって、通信経路を多重として配線を冗長としたのでは、電流通信のメリットを生かすことができない。
本発明は、上記点に鑑み、スレーブの故障やスレーブに係る通信経路の断線を特定することができ、かつ、配線の故障時であってもマスタとスレーブとの通信を継続することができる通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、マスタ(1)とスレーブ(2)との間で、複数の配線(A、B、B0、B1、B2、C)を介して電流通信を行うものであり、マスタおよびスレーブそれぞれのGND(3)に接続されるマスタおよびスレーブに共通のGNDラインを有する通信システムであって、マスタは、複数の配線それぞれとGNDラインとの間に接続され、配線とGNDラインとの間に電位差をそれぞれ生じさせる複数のGND間電圧調整部(6、8、16)と、各配線の間に接続され、一方の配線と他方の配線との間に電位差を生じさせる配線間電圧調整部(4、14)と、GND間電圧調整部および配線間電圧調整部から電位差を生じさせているか否かの電位差情報と、各配線の電位を示す配線電位情報とを入力し、電位差情報と配線電位情報とに基づいて、スレーブおよび複数の配線のいずれかの故障を判定する故障判定部(10)とを備え、複数の配線のうちいずれかが故障している場合、各電圧調整部によって、複数の配線のうち故障していない配線とGNDラインとで構成される経路を形成し、当該経路によってマスタとスレーブとの間の通信を継続するようになっていることを特徴とする。
これによると、GND間電圧調整部および配線間電圧調整部の電位差情報および配線電位情報を判定するだけであるので、故障箇所を短時間で特定することができる。そして、複数の配線のうちいずれかが故障しても、故障していない配線とGNDラインとを経由する通信経路が形成されるため、マスタとスレーブとの間の通信を継続することができる。
請求項2に記載の発明では、故障判定部にてスレーブおよび複数の配線のいずれかに故障は無いと判定された場合、GNDラインを用いずに、複数のGND間電圧調整部および複数の配線によってマスタとスレーブとの間で通信を行うことができる。
請求項3に記載の発明のように、故障判定部にてスレーブおよび複数の配線のいずれかに故障は無いと判定された場合、GNDラインを用いずに通信を行うようになっており、通信高負荷時は2系統で通信を行うこともできる。
請求項4に記載の発明のように、配線間電圧調整部は、スレーブで消費された消費電流を検出する手段を備えており、消費電流の大きさに応じた電位差情報を生成するようになっていることを特徴とする。
このように、マスタは、スレーブで消費された消費電流から電位差情報を取得することにより、スレーブとの間における通信を行うことができる。この場合、マスタは、電位差情報に応じて通信経路を選択できる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態に係る通信システムは、例えばセンサ等のスレーブと、センサ等の信号に基づいて一定の制御を行うECU等のマスタで構成されるものであり、マスタおよびスレーブが例えば車両に搭載されて車両制御等に用いられる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る通信システムのブロック図である。この図に示されるように、通信システムにはマスタ1およびスレーブ2が備えられており、これらマスタ1とスレーブ2とが電流通信を行うため、ラインAおよびラインBの配線によって接続されている。また、マスタ1のGND3とスレーブ2のGND3は、図示しない共通のGNDライン(車両におけるボデーアース等)によって接続されている。
GNDラインは通常時は通信に使用しないラインである。ここで、「通常時」とは、通信システムがラインAとラインBとを用いて最大のパフォーマンスができるときを指す。他方、「非通常時」とは、故障診断を行う場合やパフォーマンスを落として通信を行うときを指す。
ラインAとラインBとの間には、配線間電圧調整部4が接続されている。この配線間電圧調整部4は、スイッチSWN、一定電位VN、抵抗5、コンパレータRmNを備えている。
スイッチSWNは、ラインAのうちマスタ1側に接続されている。当該スイッチSWNに一定電位VNおよび抵抗5が直接接続されており、抵抗5にラインBのうちマスタ1側が接続されている。そして、一定電圧VNと抵抗5との間の電位がコンパレータRmNの一方の入力端子に入力される。スイッチSWNがオンされると、ラインAの電位は一定電位VNとなる。
コンパレータRmNの他方の入力端子には、基準電位(ref Nm)として例えばラインBの電位が入力される。基準電位であれば、マスタ1内の回路で生成された一定電位であっても良い。これにより、コンパレータRmNは抵抗5の両端の電位差、すなわち抵抗5の消費電流に基づいてHiまたはLowの信号を出力する。
また、マスタ1内には、ラインAとGND3との間に、GND間電圧調整部6が接続されている。GND間電圧調整部6は、スイッチSWA、一定電圧VA、抵抗7、コンパレータRmAを備えている。スイッチSWA、一定電圧VA、抵抗7は直列接続されている。
一定電圧VAと抵抗7との間の電位は、コンパレータRmAの一方の入力端子に入力される。コンパレータRmAの他方の入力端子には、例えばマスタ1内で生成された基準電位(ref Am)が入力される。これにより、コンパレータRmAは抵抗7の消費電流に基づいてHiまたはLowの信号を出力する。
さらに、マスタ1内には、ラインBとGND3との間に、GND間電圧調整部8が接続されている。GND間電圧調整部8は、スイッチSWB、一定電圧VB、抵抗9、コンパレータRmBを備えている。スイッチSWB、一定電圧VB、抵抗9は直列接続されている。
そして、一定電圧VBと抵抗9との間の電位がコンパレータRmBの一方の入力端子に入力され、コンパレータRmBの他方の入力端子に例えばマスタ1内で生成された基準電位(ref Bm)が入力される。これにより、コンパレータRmBは抵抗9の消費電流に基づいてHiまたはLowの信号を出力する。
スイッチSWN、スイッチSWA、スイッチSWBは、例えばトランジスタによって構成され、マスタ1内に設けられた図示しない制御回路によって制御されるようになっている。また、スイッチSWN、スイッチSWA、スイッチSWBのオン/オフの状況およびコンパレータRmN、コンパレータRmA、コンパレータRmBの各出力は、マスタ1内の故障判定部10に入力される。
故障判定部10は、スイッチSWN、スイッチSWA、スイッチSWBのオン/オフの状況、およびコンパレータRmN、コンパレータRmA、コンパレータRmBの各出力を組み合わせることによって、スレーブ2が正常に機能しているか否かの故障診断や、ラインA、ラインBの断線の診断を行うものである。
他方、スレーブ2内において、ラインAとラインBとの間には、トランジスタTsNと抵抗11とが直列接続されている。また、ラインAのうちスレーブ2側はコンパレータRsAの一方の入力端子に接続され、当該入力端子にラインAの電位が入力されるようになっている。
コンパレータRsAの他方の入力端子には、スレーブ2内で生成された基準電位(ref As)、例えばGND3の電位が入力される。これにより、コンパレータRsAは、GND3の電位とラインAとの電位差に基づいてHiまたはLowの信号を出力する。
また、スレーブ2内において、ラインAとGND3との間にトランジスタTsAおよび抵抗12が直列接続されている。トランジスタTsAは、マスタ1とスレーブ2との間でラインAとGNDラインとで構成される経路を用いた電流通信を行う際に用いられる。
さらに、ラインBのうちスレーブ2側はコンパレータRsBの一方の入力端子に接続され、当該入力端子にラインBの電位が入力されるようになっている。コンパレータRsBの他方の入力端子には、スレーブ2内で生成された基準電位(ref Bs)、例えばGND3の電位が入力される。これにより、コンパレータRsBは、GND3の電位とラインBとの電位差に基づいてHiまたはLowの信号を出力する。
コンパレータRsAおよびコンパレータRsBの出力は、スレーブ2内において、スレーブ2が取るべき動作のための判定材料に用いられる。
また、スレーブ2内において、ラインBとGND3との間にトランジスタTsBおよび抵抗13が直列接続されている。トランジスタTsBは、マスタ1とスレーブ2との間でラインBとGNDラインとで構成される経路を用いた電流通信を行う際に用いられる。
以上が、本実施形態に係る通信システムの全体構成である。マスタ1内やスレーブ2内の上記各構成要素は例えばディスクリート部品としてマスタ1やスレーブ2に組み込まれたり、1つの回路基板にパッケージ化されてマスタ1やスレーブ2に組み込まれる。
次に、上記通信システムにおける作動および故障診断について、図を参照して説明する。図2は、スイッチSWN、スイッチSWA、スイッチSWBのオン/オフの状況およびコンパレータRmN、コンパレータRmA、コンパレータRmBの各出力の組み合わせによる故障判定部10の判定内容を示した表である。また、図3は、スレーブ2の動きを表で示したものである。
上記構成を有する通信システムでは、スイッチSWN、スイッチSWA、スイッチSWBのすべてがオフになっていると、通信は停止される。通常、マスタ1はスイッチSWN=ON、スイッチSWA=OFF、スイッチSWB=OFFとしてスレーブ2と通信を実施する。
この場合、故障判定部10にて故障および断線は無いと判定されると、GNDラインを用いずに、ラインAおよびラインBによってマスタ1とスレーブ2との間で通信を行う。すなわち、スイッチSWAおよびスイッチSWBをオフすると共にスイッチSWNをオンし、ラインAおよびラインBによって形成される経路を用いてマスタ1とスレーブ2との間で通常の通信を行う。
そして、マスタ1が通信途絶等を検出した場合、マスタ1は通常の通信を停止し、診断を実施する。すなわち、スレーブ2で電流が消費されていないためにコンパレータRmNの出力がLowである場合、故障判定部10は故障診断によって故障箇所を特定する。
具体的には、マスタ1の故障判定部10によってスイッチSWN=OFF、スイッチSWA=ON、スイッチSWB=ONとする。この場合、コンパレータRmAで通信を受信すれば、ラインAとラインBは正常であると判定できる。このときには、ラインAのみで通信を行うべく、スレーブ2においてトランジスタTsAをオンし、トランジスタTsBをオフすることで、ラインAとGNDラインとによって構成される経路により通信を行う。この際、ラインBには電流が流れないため、コンパレータRmBの出力はLowとなる。また、スレーブ2のトランジスタTsNの故障の可能性も判定できる。
他方、コンパレータRmAが通信途絶、若しくはコンパレータRmBで通信を受信した場合、ラインAが断線等の故障をしたと判定することができる。
また、スイッチSWN=OFF、スイッチSWA=OFF、スイッチSWB=ONとされ、コンパレータRmBで通信を受信すればラインBは正常であると判定できる。この場合、ラインBのみで通信を行うべく、スレーブ2においてトランジスタTsAをオフし、トランジスタTsBをオンすることで、ラインBとGNDラインとによって構成される経路により通信を行う。この際、ラインAには電流が流れないため、コンパレータRmAの出力はLowとなる。
そして、コンパレータRmBが通信途絶であった場合はラインBが故障していると判定でき、コンパレータRmAで信号を受信した場合はラインAが故障していると判定できる。
なお、スイッチSWN、スイッチSWA、スイッチSWBのオン/オフの状況は、本発明の電位差情報に相当する。また、コンパレータRmN、コンパレータRmA、コンパレータRmBの各出力は、本発明の配線電位情報に相当する。
スレーブ2は、コンパレータRsAおよびコンパレータRsBの出力の組み合わせによって、ラインAおよびラインBのうちのいずれかを用いて通信を実施する。具体的には、図3に示されるように、コンパレータRsAの出力がHi、コンパレータRsBの出力がLowの場合にトランジスタTsNをオンして、GNDラインを用いずに、ラインAおよびラインBを用いた通常時の通信を行う。
他方、コンパレータRsAの出力がHi、コンパレータRsBの出力がHiの場合、例えばラインBが故障している可能性がある。したがって、ラインAとGNDラインとで構成される経路によって通信すべく、スレーブ2はトランジスタTsAをオンし、トランジスタTsBをオフして、ラインAおよびGNDラインを用いた通信を可能とする。
また、コンパレータRsAの出力がLow、コンパレータRsBの出力がHiの場合、例えばラインAが故障している可能性がある。したがって、ラインBとGNDラインとで構成される経路によって通信すべく、スレーブ2はトランジスタTsAをオフし、トランジスタTsBをオンして、ラインBおよびGNDラインを用いた通信を可能とする。
なお、コンパレータRsAの出力がLow、コンパレータRsBの出力がLowの場合は、通常時の通信であるが、スレーブ2は通信が停止していると判定する。
上記のようにして、故障判定部10によって故障が発見された場合、マスタ1が故障を発見の結果を保持する場合や外部にダイアグを出す。これにより、通信システムにおいて、ラインA、ラインB、スレーブ2のうちどの部品が故障しているかを検査する必要もなく、部品交換を容易に行うことができる。
また、ラインAやラインBの故障が発見された場合、ラインAおよびラインBのうち故障していない配線とGNDラインとで構成される経路が形成され、当該経路によってマスタ1とスレーブ2との間で電流通信が継続される。
以上説明したように、本実施形態では、通常時は2線以上、すなわちラインAおよびラインBを使用し信頼性の高い電流通信を実施し、故障判定部10によって故障診断を行ってスレーブ2、ラインA等の異常を検出した場合には、通常時に使用していなかった第3の配線、すなわちGNDラインを使用し、スレーブ2との間でデータ送受信の継続を目的とした通信を実施することが特徴となっている。
これにより、通信機能全部を冗長にせず、マスタ1、スレーブ2共に2系統以上のスイッチSWN、スイッチSWA、スイッチSWBを持つことで通信機能の冗長・高信頼性を実現することができる。故障診断を行う場合、スイッチSWN、スイッチSWA、スイッチSWBのオン/オフの状況およびコンパレータRmN、コンパレータRmA、コンパレータRmBの各出力の組み合わせで故障判定を行うだけであるので、故障箇所を短時間で特定することができる。そして、配線等に故障が生じていたとしても、GNDラインを用いた通信経路の形成によって、マスタ1とスレーブ2との間の通信を継続することができる。
また、マスタ1とスレーブ2との間を接続する配線は、ラインA、ラインB、およびGNDラインのみであるので、配線コストの上昇なく、冗長通信対応できる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。第1実施形態では、マスタ1とスレーブ2とが一対一の通信システムについて説明したが、本実施形態では、マスタ1とスレーブ2とが一対多の通信システムであることが特徴となっている。
図4は、本実施形態に係る通信システムのブロック図である。この図に示されるように、一つのマスタ1に対してラインAおよびラインBがそれぞれ分岐して複数のスレーブ2に接続されている。各スレーブ2の構成は図1に示されるものと同様である。
本実施形態では、各スレーブ2の通信が干渉しないように、マスタ1とスレーブ2との間で例えば時間分割通信を行う。
図5は、スイッチSWA、スイッチSWBおよびコンパレータRmN、コンパレータRmA、コンパレータRmBの組み合わせによる故障判定部10の判定内容を表として表した図である。本実施形態のように、マスタ1が複数のスレーブ2と通信する場合においても、マスタ1とスレーブ2とが一対一通信する場合と同じ故障判定が行われる。
そして、スイッチSWN=ON、スイッチSWA=OFF、スイッチSWB=OFFとされ、マスタ1が複数のスレーブ2と時間分割通信を実施している場合、複数のスレーブ2のうちのスレーブXが正常で、コンパレータRmNの出力により複数のスレーブ2のうちのスレーブNの通信途絶を検出すれば、スレーブX以外のスレーブNの故障か、またはスレーブNに繋がるラインAおよびラインBのいずれかが故障していると判定できる。
また、スイッチSWN=OFF、スイッチSWA=ON、スイッチSWB=ONとされている場合、コンパレータRmAの出力により、スレーブNの通信途絶を検出すれば、スレーブNに繋がるラインAおよびラインBのいずれかが故障していると判定できる。さらに、コンパレータRmBの出力により、スレーブNのみ通信が可能であれば、スレーブNに繋がるラインAが故障していると判定できる。
スイッチSWN=OFF、スイッチSWA=OFF、スイッチSWB=ONとされている場合、コンパレータRmBの出力により、スレーブNの通信途絶を検出すれば、スレーブNに繋がるラインBが故障していると判定できる。また、コンパレータRmAの出力により、スレーブNのみ通信が可能であれば、スレーブNに繋がるラインAが故障していると判定できる。
以上のように、一対多の通信においても、いずれかのスレーブ2や各スレーブ2に接続されるラインAおよびラインBのいずれかの故障を判定することができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本実施形態では、一本の通信線が複数に分岐した通信線を用いることが特徴となっている。
図6は、本実施形態に係る通信システムのブロック図である。この図に示されるように、ラインB0が分岐してラインB1、ラインB2とされている。これにより、マスタ1と複数のスレーブ2との間で、ラインA、ラインB0、ラインB1を用いた経路が形成され、複数のスレーブ2のうちのスレーブ1とマスタ1との間の通信が可能となる。
ラインB1は、スレーブ2のうちスレーブ1のコンパレータRsBに接続され、ラインB2は、スレーブ2のうちスレーブ2のコンパレータRsAに接続される。
また、ラインB0、ラインB2、ラインCを用いた経路が形成され、複数のスレーブ2のうちのスレーブ2とマスタ1との間の通信が可能となる。
このような配線形態において、ラインB0と抵抗5との間とラインCとの間に、配線間電圧調整部14が接続されている。配線間電圧調整部14は、スイッチSW2N、一定電位V2N、抵抗15、コンパレータRmN2を備えている。
スイッチSW2NはラインB0に接続され、スイッチSW2Nに一定電位V2Nおよび抵抗15が直接接続されている。そして、一定電圧V2Nと抵抗15との間の電位がコンパレータRmN2の一方の入力端子に入力される。スイッチSW2Nがオンされると、ラインB0の電位は一定電位V2Nとなる。
コンパレータRmN2の他方の入力端子には、基準電位(ref N2m)として例えばラインCの電位が入力される。基準電位であれば、マスタ1内の回路で生成された一定電位であっても良い。これにより、コンパレータRmN2は抵抗15の両端の電位差、すなわち抵抗15の消費電流に基づいてHiまたはLowの信号を出力する。
また、マスタ1内には、ラインCとGND3との間に、GND間電圧調整部16が接続されている。GND間電圧調整部16は、スイッチSWC、一定電圧VC、および抵抗17を備えている。スイッチSWC、一定電圧VC、抵抗17は直列接続されている。
一定電圧VCと抵抗17との間の電位は、コンパレータRmCの一方の入力端子に入力される。コンパレータRmCの他方の入力端子には、例えばマスタ1内で生成された基準電位(ref Cm)が入力される。これにより、コンパレータRmCは抵抗17の消費電流に基づいてHiまたはLowの信号を出力する。
なお、図6に示されるスイッチSW1N、一定電位V1N、コンパレータRmN1は、図1に示されるスイッチSWN、一定電位VN、コンパレータRmNにそれぞれ対応している。また、コンパレータRmN1、コンパレータRmN2、コンパレータRmA、コンパレータRmB、コンパレータRmCの出力は、それぞれ故障判定部に入力される。
図7は、本実施形態において、各スイッチおよび各コンパレータの組み合わせによる故障判定部10の判定内容を表として表した図である。本実施形態のように、マスタ1が複数のスレーブ2と通信する場合においても、マスタ1とスレーブ2とが一対一通信する場合と同じ故障判定が行われる。
図7に示されるように、スイッチSW1Nのみオンした場合、コンパレータRmN1で通信可能であれば、ラインA、ラインB1、ラインB0による経路によってスレーブ2のうちスレーブ1との通常通信が可能である。このような経路においてコンパレータRmN1の出力がLowの場合、当該経路のいずれかに故障があると判定することができる。
また、スイッチSW2Nのみオンした場合、コンパレータRmN2で通信可能であれば、ラインB0、ラインB2、ラインCによる経路によってスレーブ2のうちスレーブ2との通常通信が可能である。コンパレータRmN2の出力がLowの場合、当該経路のいずれかに故障があると判定することができる。
スイッチSW1NおよびスイッチSW2Nをオフし、GNDラインを用いて通信を行う回路形態であって、スイッチSWAおよびスイッチSWBのみをオンした場合、ラインA、ラインB1、ラインB0による経路にて通信を行うこととなる。この場合、コンパレータRmAで通信可能であり、コンパレータRmBの出力がLowであれば、ラインAは正常であると判定できる。コンパレータRmAの出力がLowであると、ラインAが故障していると判定できる。
他方、コンパレータRmBで通信可能であると、ラインAが故障、ラインB0およびラインB1は正常であると判定でき、ラインB0、ラインB1、およびGNDラインとで構成される経路にて通信を継続する。
スイッチSWBのみオンした場合、上記のようにラインB0、ラインB1、およびGNDラインとで構成される経路にて通信を行う。このため、コンパレータRmAの出力はLowとなり、上記と同様に、ラインB0およびラインB1は正常であると判定される。
しかし、当該回路形態において、コンパレータRmBの出力がLowとなると、ラインB0およびラインB1のうちいずれかが故障していると判定される。また、コンパレータRmAによって通信が可能であると、ラインAが故障していると判定できる。
そして、スイッチSWBおよびスイッチSWCのみをオンした場合、ラインB0、ラインB2、ラインCによる経路にて通信を行うこととなる。この場合、コンパレータRmBで通信可能であり、コンパレータRmCの出力がLowであれば、ラインB0およびラインB2は正常であると判定できる。コンパレータRmBの出力がLowであると、ラインB0およびラインB2のうちいずれかが故障していると判定できる。
また、スイッチSWCのみをオンした場合、ラインCおよびGNDラインで構成される経路にて通信を行うこととなる。この場合、コンパレータRmBの出力がLowとなれば、ラインCは正常であると判定できる。しかし、コンパレータRmCの出力がLowであると、ラインCは故障していると判定される。他方、コンパレータRmBにて通信が可能であると、ラインB0およびラインB2のうちいずれかが故障していると判定される。
以上のように、通信システムにスレーブ2が複数備えられ、ラインB0がラインB1とラインB2とに分岐している配線形態になっていても、各配線の故障の有無を判定することができる。
(他の実施形態)
マスタ1が故障診断を行う場合のタイミングとしては、上記各実施形態のように、通常の通信時の他、例えば通信システムに電源が供給されたとき、あらかじめマスタ1に設定された期間ごと、外部からマスタ1への操作等の各タイミングで故障診断を行っても良い。
上記各実施形態で示された配線間電圧調整部4、14やGND間電圧調整部6、8、16の回路形態は一例を示すものであって、他の回路によって構成しても良い。
また、スレーブ2の数や配線の分岐についても、上記各実施形態で示したものは一例であって、通信システムを用いる状況に応じて適宜変更可能である。
上述のように、故障判定部10にてスレーブ2および各ラインのいずれかに故障は無いと判定された場合、GNDラインを用いずに通信を行うが、通信高負荷時は2系統で通信を行うこともできる。
配線間電圧調整部4、14は、スレーブで消費された消費電流を検出する手段を備えており、消費電流の大きさに応じた電位差情報を生成するものであれば、他の構成であっても構わない。すなわち、コンパレータRmNやスイッチSWN等ではなく、他のもので配線間電圧調整部4、14を構成しても良い。
本発明の第1実施形態に係る通信システムのブロック図である。 各スイッチおよび各コンパレータの組み合わせによる故障判定部の判定内容を表として表した図である。 スレーブの動きを表として示した図である。 本発明の第2実施形態に係る通信システムのブロック図である。 第2実施形態において、各スイッチおよび各コンパレータの組み合わせによる故障判定部の判定内容を表として表した図である。 本発明の第3実施形態に係る通信システムのブロック図である。 第3実施形態において、各スイッチおよび各コンパレータの組み合わせによる故障判定部の判定内容を表として表した図である。
符号の説明
1 マスタ
2 スレーブ
3 GND
4、14 配線間電圧調整部
6、8、16 GND間電圧調整部
10 故障判定部
A、B、C ライン

Claims (4)

  1. マスタ(1)とスレーブ(2)との間で、複数の配線(A、B、B0、B1、B2、C)を介して電流通信を行うものであり、前記マスタおよび前記スレーブそれぞれのGND(3)に接続される前記マスタおよび前記スレーブに共通のGNDラインを有する通信システムであって、
    前記マスタは、
    前記複数の配線それぞれと前記GNDラインとの間に接続され、前記配線と前記GNDラインとの間に電位差をそれぞれ生じさせる複数のGND間電圧調整部(6、8、16)と、
    前記各配線の間に接続され、一方の配線と他方の配線との間に電位差を生じさせる配線間電圧調整部(4、14)と、
    前記GND間電圧調整部および前記配線間電圧調整部から前記電位差を生じさせているか否かの電位差情報と、前記各配線の電位を示す配線電位情報とを入力し、前記電位差情報と前記配線電位情報とに基づいて、前記スレーブおよび前記複数の配線のいずれかの故障を判定する故障判定部(10)とを備え、
    前記複数の配線のうちいずれかが故障している場合、前記各電圧調整部によって、前記複数の配線のうち故障していない配線と前記GNDラインとで構成される経路を形成し、当該経路によって前記マスタと前記スレーブとの間の通信を継続するようになっていることを特徴とする通信システム。
  2. 前記故障判定部にて前記スレーブおよび前記複数の配線のいずれかに故障は無いと判定された場合、前記GNDラインを用いずに、前記複数のGND間電圧調整部および前記複数の配線によって前記マスタと前記スレーブとの間で通信を行うようになっていることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記故障判定部にて前記スレーブおよび前記複数の配線のいずれかに故障は無いと判定された場合、前記GNDラインを用いずに通信を行うようになっており、通信高負荷時は2系統で通信を行うようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
  4. 前記配線間電圧調整部は、前記スレーブで消費された消費電流を検出する手段を備えており、前記消費電流の大きさに応じた電位差情報を生成するようになっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の通信システム。
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