JP2009153023A - アンテナ装置及び携帯情報端末 - Google Patents

アンテナ装置及び携帯情報端末 Download PDF

Info

Publication number
JP2009153023A
JP2009153023A JP2007330661A JP2007330661A JP2009153023A JP 2009153023 A JP2009153023 A JP 2009153023A JP 2007330661 A JP2007330661 A JP 2007330661A JP 2007330661 A JP2007330661 A JP 2007330661A JP 2009153023 A JP2009153023 A JP 2009153023A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
function
loop
reader
antenna
antenna device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007330661A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Nakayama
啓一 中山
Koichiro Tsugao
幸一郎 栂尾
Yoshiyasu Sato
吉保 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007330661A priority Critical patent/JP2009153023A/ja
Publication of JP2009153023A publication Critical patent/JP2009153023A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】カード機能とリーダライタ機能を有するRFIDのアンテナ構成において、アンテナ面積を大きくすることなく、各機能に対して最適なリアクタンス値を設定可能としたアンテナ装置及び携帯情報端末を提供する。
【解決手段】アンテナ装置は、RFID用のアンテナ素子として1つのループアンテナ11を備え、このループアンテナ11には途中にタップ12を有している。ループアンテナ11の一端の端子Aには、カード機能及びリーダライタ機能の受信回路16と、カード機能の送信回路17とが接続される。ループアンテナ11の途中のタップ12の端子Bには、スイッチ14を介して、リーダライタ機能の送信回路18がループアンテナ11と切り離し可能に接続される。ループアンテナ11の全体がカード機能において用いられ、ループアンテナ11の中間のタップ12までの一部がリーダライタ機能の送信において用いられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、RFIDシステムに用いられるアンテナ装置及び携帯情報端末に関する。
近接通信や近距離通信等の非接触通信を用いた無線通信によってカード状媒体や携帯情報端末等に搭載したICチップに対して情報の読み取り、書き込みを行う、いわゆるRFID(Radio Frequency Identification)を用いたシステムが種々提案され、実用化されている。RFIDの一例として、カード状媒体や携帯情報端末にアンテナ及びICチップを搭載し、駅の改札等の交通機関の入退場及び料金清算、レジ等における各種料金の決済などを可能にしたFelica(登録商標)が普及している。
この種のRFIDは、情報を保持する媒体側(受動型RFID)として機能するカード機能と、この媒体に対して情報の読み取り、書き込みを行うリーダライタ(R/W)側(能動型RFID)として機能するリーダライタ機能とを有している。カード機能は、駅の改札や商店のレジなどに設置されたリーダライタと通信し、主にリーダライタからデータの書き込みや読み取りがなされる機能であり、受信がメインの受動型機能である。一方、リーダライタ機能は、自身がリーダライタとなり、他のRFID(他端末やポスター埋込のICチップなど受動型RFID)と通信し、主に他のRFIDに対してデータの書き込みや読み取りを行う機能であり、送信がメインの能動型機能である。
携帯電話機などの携帯情報端末に搭載したRFIDには、上記のカード機能とリーダライタ機能の双方を備えるものがある。RFIDに設けるループアンテナ等のアンテナは、受動型のカード機能と能動型のリーダライタ機能のそれぞれの機能ごとにアンテナのリアクタンス値に最適値がある。上記のように2つの機能を備えるRFIDでは、各機能に対応したアンテナを設ける必要があるが、従来は開口面積の大きいループアンテナを使用しているので、リアクタンス値をそれぞれの機能ごとに最適にしなくても、必要なスペック(送信特性や受信特性等の性能、仕様)を満足できていた。
図5は2つの機能を持つRFIDに用いられる従来のアンテナ装置の第1例を示す図である。第1例のアンテナ装置は、1アンテナ方式の構成例であり、1つのループアンテナ51を備える。このアンテナ装置は、ループアンテナ51とコンデンサ53とにより共振回路を構成し、ICチップ等で構成されるRFID部55と接続され、送信信号及び受信信号を他のリーダライタやRFIDとRFID部55との間でやり取りする。この場合、カード機能及びリーダライタ機能の受信、カード機能の送信、リーダライタ機能の送信の各動作においてそれぞれに対応した回路及び端子を通して信号を伝送する。すなわち、インダクタンス値L51を持つ1つのループアンテナ51によってカード機能とリーダライタ機能の2つの機能に対応する構成である。この構成では、アンテナ装置はカード機能とリーダライタ機能の双方において最適なリアクタンス値とはなっていないが、ループアンテナの開口面積を大きくすることで、それぞれの機能に必要なスペックを満足することができる。
図6は2つの機能を持つRFIDに用いられる従来のアンテナ装置の第2例を示す図である。第2例のアンテナ装置は、2アンテナ方式の構成例であり、互いにM結合した2つのループアンテナ61、62を備える。このアンテナ装置は、ループアンテナ61、62とコンデンサ63とにより共振回路を構成し、ICチップ等で構成されるRFID部55と接続され、送信信号及び受信信号を他のリーダライタやRFIDとRFID部55との間でやり取りする。第2例では、インダクタンス値L61を持つループアンテナ61によってカード機能及びリーダライタ機能の受信と、カード機能の送信に対応する。また、インダクタンス値L62を持つループアンテナ62によってリーダライタ機能の送信に対応する。すなわち、それぞれの機能毎に2つのループアンテナ61、62を備えている。
なお、複数の周波数に対応するためにアンテナ装置の共振周波数を切り替える方式としては、コンデンサを切り替える方式(例えば特許文献1参照)、インダクタを切り替える方式(例えば特許文献2参照)などが知られている。
特開2001−344574号公報 特開2001−067447号公報
最近では、装置の小型化が進み、携帯情報端末等にRFIDを搭載する場合に、スペースの制約によりアンテナの開口面積が小さくなってきている。上記従来例の第1例のように、1つのループアンテナで2つの機能に対応する場合、アンテナの開口面積が大きい場合はそれぞれの機能における最適なリアクタンス値から多少ずれていても所定のスペックを満足することが可能である。しかしながら、装置の小型化に伴ってアンテナの開口面積が小さくなると、1つのループアンテナではそれぞれの機能において所定のスペックを満足して十分に性能を確保できないことがある。
一方、上記従来例の第2例のように、機能毎にループアンテナを設ける場合は、それぞれの機能で最適なリアクタンス値に設定することは可能である。しかしながら、この構成はアンテナが2つ必要であり、そのために大きな設置面積が必要となるので、装置の小型化に適応できなくなってくる。さらに、一方のループアンテナ62が他方のループアンテナ61に悪影響を与えることがあり、ループアンテナの特性を劣化させる傾向にあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、RFIDのカード機能とリーダライタ機能の双方に対応させる場合に、アンテナ面積を大きくすることなく、装置の小型化に適応できるとともに、それぞれの機能に対して最適なリアクタンス値を設定することが可能なアンテナ装置及び携帯情報端末を提供することを目的とする。
本発明のアンテナ装置は、RFIDにおけるカード機能とリーダライタ機能とに対応可能なアンテナ装置であって、第1のリアクタンス値を有する第1のループと、前記第1のループの一部であって、前記第1のリアクタンス値より小さい第2のリアクタンス値を有する第2のループと、を有し、前記第1のループは、前記カード機能の送受信と前記リーダライタ機能の受信に用いられ、前記第2のループは、前記リーダライタ機能の送信に用いられるものである。
上記構成により、RFIDのカード機能とリーダライタ機能の双方に対応させる場合に、アンテナ面積を大きくすることなくそれぞれの機能に対して最適なリアクタンス値を実現することが可能となる。このため、装置の小型化に適応可能としながら、それぞれの機能における必要な性能を満足させることができる。
また、本発明は、上記のアンテナ装置であって、前記カード機能は、他のリーダライタまたはRFIDから電波を受波して他によってデータを読み取られる機能であり、前記リーダライタ機能は、他のRFIDへ電波を送波して他からデータを読み取る機能であるものを含む。
上記構成により、受信を主としたカード機能と、送信を主としたリーダライタ機能の双方の機能において、それぞれ最適なリアクタンス値を実現することができる。
また、本発明は、上記のアンテナ装置であって、前記第1のループの一端は、前記カード機能及び前記リーダライタ機能の受信回路、及び前記カード機能の送信回路と接続され、前記第1のループの途中にある前記第2のループの一端は、前記リーダライタ機能の送信回路と接続されるものを含む。
上記構成により、カード機能及びリーダライタ機能の受信、並びにカード機能の送信において第1のリアクタンス値を持つ第1のループが機能して用いられ、リーダライタ機能の送信において第1のループの一部である第2のリアクタンス値を持つ第2のループが機能して用いられることで、それぞれの機能に対して最適なリアクタンス値を実現して動作させることができる。
また、本発明は、上記のアンテナ装置であって、前記第2のリアクタンス値は、前記第1のリアクタンス値の略半分であるものを含む。
上記構成により、第2のリアクタンス値を簡単な構成で設定でき、カード機能及びリーダライタ機能に対してそれぞれ最適なインダクタンス値を実現できる。
また、本発明は、上記のアンテナ装置であって、前記第1のループ及び前記第2のループは、巻回したコイル状のループアンテナからなり、前記第2のループは、前記第1のループより巻数が少ないものを含む。
上記構成により、コイル状のループアンテナによって第1のループ及び第2のループを小さい面積で構成することが可能となる。
また、本発明は、上記のアンテナ装置であって、前記第2のループの巻数は、前記第1のループの巻数の略半分であるものを含む。
上記構成により、ループアンテナにおいて第2のリアクタンス値を簡単な構成でかつ小さい面積で設定でき、カード機能及びリーダライタ機能に対してそれぞれ最適なインダクタンス値を実現できる。また、例えば第2のループの巻数を整数とすることで、第2のループの端子を容易に設置することができ、より小型のアンテナ装置を構成できる。
また、本発明は、上記のアンテナ装置であって、前記第1のループの途中にある前記第2のループの一端と、前記リーダライタ機能の送信回路との信号ラインには、前記カード機能の動作時に前記第2のループと前記リーダライタ機能の送信回路とを切り離すスイッチを備えるものを含む。
上記構成により、カード機能の動作時にスイッチをオフして第2のループとリーダライタ機能の送信回路とを切り離すことで、リーダライタ機能動作時の信号ラインに過大な入力が入力されることを防ぐことが可能である。
また、本発明は、上記いずれかに記載のアンテナ装置を備える携帯情報端末を提供する。
上記構成により、アンテナ面積を大きくすることなくカード機能とリーダライタ機能のそれぞれの機能に対して最適なリアクタンス値を設定可能としたアンテナ装置を搭載し、装置の小型化に適応可能であり、かつ、カード機能とリーダライタ機能のそれぞれに必要な性能を満足させるRFIDを備える携帯情報端末を実現できる。
本発明によれば、RFIDのカード機能とリーダライタ機能の双方に対応させる場合に、アンテナ面積を大きくすることなく、装置の小型化に適応できるとともに、それぞれの機能に対して最適なリアクタンス値を設定することが可能なアンテナ装置及び携帯情報端末を提供できる。
(第1の実施形態)
本実施形態では、携帯電話機などの携帯情報端末に搭載するRFIDのアンテナ装置の構成例を示す。本実施形態にかかるRFIDは、Felica(登録商標)等に適用されるもので、情報を保持する媒体側(受動型RFID)として機能する受動的機能が主体のカード機能と、この媒体に対して情報の読み取り、書き込みを行うリーダライタ(R/W)側(能動型RFID)として機能する能動的機能が主体のリーダライタ機能とを有するものとする。
図1は本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の概略構成を示す図である。本実施形態のアンテナ装置は、RFID用のアンテナ素子として1つのループアンテナ11を備えており、このループアンテナ11は、中間端子として途中にタップ12を有している。ループアンテナ11の両端にはキャパシタンスC1のコンデンサ13が接続され、これらのループアンテナ11及びコンデンサ13により構成される共振回路が、メモリや送受信回路等を備えるICチップ等によるRFID部15と接続されている。
ループアンテナ11の一端より延出する端子Aには、RFID部15における、カード機能及びリーダライタ機能の受信回路16と、カード機能の送信回路17とが接続される。ループアンテナ11の途中のタップ12より延出する端子Bには、スイッチ14を介して、RFID部15におけるリーダライタ機能の送信回路18がループアンテナ11と切り離し可能に接続される。また、ループアンテナ11の他端より延出する端子Cは、コンデンサを介して接地され、RFID部15と接続されている。
本実施形態のアンテナ装置は、1つのループアンテナ11の途中からタップ12を引き出し、ループアンテナ11をカード機能とリーダライタ機能のそれぞれで最適なリアクタンス値に設定した状態で兼用可能としている。カード機能の送受信とリーダライタ機能の受信においては、ループアンテナ11全体が第1のループとして用いられ、第1のリアクタンス値に対応するインダクタンス値L1によってアンテナの全体を機能させる。また、リーダライタ機能の送信においては、ループアンテナ11のタップ12までの一部が第2のループとして用いられ、第2のリアクタンス値に対応するインダクタンス値L2によってアンテナの一部を機能させる。これにより、カード機能とリーダライタ機能のそれぞれにおいて最適なリアクタンス値を実現する。この際、インダクタンス値L2がインダクタンス値L1よりも小さい値となっている。
また、ループアンテナ11のタップ12とリーダライタ機能の送信回路18とを接続するリーダライタ機能用送信ライン(リーダライタ機能動作時の送信信号の信号ライン)の途中にスイッチ14を設け、カード機能動作時(リーダライタ機能の送信を行わない時)にスイッチ14をオープンにしてループアンテナ11と送信回路18とを切り離す構成としている。これにより、カード機能の受信を行う場合に、リーダライタ機能の送信ラインや送信回路18に過大入力が入力されることを防ぐことができる。
図2は本実施形態に係るループアンテナの構成例を示す図である。ループアンテナ11は、ほぼ矩形状に導体が複数巻回されて構成されたコイル状のアンテナである。図1に対応させて、ループアンテナ11の両端が端子A、Cであり、途中のタップ12より延出する中間端子が端子Bである。この構成において、端子Aがカード機能及びリーダライタ機能の受信回路16とカード機能の送信回路17とに接続され、端子Bがスイッチ14を介してリーダライタ機能の送信回路18と接続される。また、端子Cがコンデンサを介して接地されてRFID部15と接続される。
図2の構成例では、コイル状のループアンテナ11は、アンテナ全体(端子Cから端子Aまで)が4ターンの巻数であり、タップ12がほぼ中点に設けられ、ループアンテナ11の一端からタップ12まで(端子Cから端子Bまで)が2ターンの巻数となっている。
ここで、ループアンテナ11のリアクタンス値(巻数Nまたはインダクタンス値Lなどで決まる)の関係は図3に示すとおりである。コイル状のループアンテナ11のリアクタンス値XLは、このコイルのインダクタンス値L(mH)で決まる。図3の例では、ループアンテナ11の全体をインダクタンス値L1で4ターン、ループアンテナ11のタップ12までの一部をインダクタンス値L2で2ターンとして構成する。この場合、カード機能及びリーダライタ機能の受信においてインダクタンス値L1が最適となり、カード機能の送信においてもインダクタンス値L1が最適となり、また、リーダライタ機能の送信においてインダクタンス値L2が最適となる。
次に、本実施形態に適用するループアンテナ11のインダクタンス値L及び巻数Nの設定例を示す。RFIDのアンテナをカード機能とリーダライタ機能とに兼用する場合、カード機能(受信メイン)の場合にインダクタンス値L1とし、リーダライタ機能(送信メイン)の場合にインダクタンス値L2とすると、L1>L2に設定する。送信メインのリーダライタ機能では、直流抵抗成分の抵抗値Rをできるだけ小さくするのが好ましい。ただし、ある程度のインダクタンス値Lは必要である。インダクタンス値Lを小さくしすぎると電波が飛ばなくなるので、所望のスペック(送信特性や受信特性等の性能、仕様)を満たせなくなる。
本実施形態では、図2及び図3の例のように、インダクタンス値L1はコイルの巻数で4ターン(N1=4)、インダクタンス値L2はコイルの巻数で2ターン(N2=2)として構成する。ここでインダクタンス値は、例えばL1=1μH、L2=0.5μHに設定する。
このように、1/2×L1=L2ぐらいにするのがそれぞれの機能のスペックを鑑みて回路設計上都合がよい。パターン配置などを考えると、各端子A、B、Cが近接して配置される方が好ましいので、巻数N1及びN2を整数とし、ループアンテナ11を単数または複数巻回した位置で途中のタップ12を引き出して、インダクタンス値L1、L2を設定するのが適当である。つまり、リアクタンス値を巻数で表現すると、N1>N2≧1とし、上記の適当な具体例では、1/2×N1=N2 (すなわちN1=2×N2)とするのが好ましい。このようにループアンテナ11の巻数N1及びN2を整数とすることで、ループアンテナ11の一端からタップ12までの第2のループの端子を容易に設置することができ、より小型のアンテナ装置を構成できる。
なお、ループアンテナ11の巻数は、上記例では全体の巻数N1を4ターンとしているが、アンテナの開口面積が大きく取れる場合は、N1を3ターンぐらいとするなど、適宜N1、N2を設定すればよい。
上述した第1の実施形態によれば、カード機能とリーダライタ機能とを有するRFIDのアンテナ装置において、1つのループアンテナのアンテナエレメントによって、アンテナ面積を大きくすることなくそれぞれの機能に対して最適なリアクタンス値を実現することが可能となる。このため、装置の小型化に適応可能としながら、それぞれの機能における必要な性能を満足させることができる。
(第2の実施形態)
図4は本発明の第2の実施形態に係る携帯情報端末の概略構成を示す図である。第2の実施形態は、第1の実施形態のアンテナ装置を携帯電話機などの携帯情報端末に搭載した構成例を示す。
本実施形態の携帯情報端末110は、アンテナ装置101、RFID制御部103、メモリ104、インターフェース(I/F)部105、中央制御部111、表示部112、入力部113、情報格納部114、無線通信部115を備えている。
アンテナ装置101は、第1の実施形態の構成を有し、外部のリーダライタ200及びICタグ210との間で非接触通信によるデータ送受信を行う。RFID部15は、検波、変復調、クロック抽出など、ループアンテナ11から送受信されるアナログ信号の送受信に関する処理を行う。また、RFID部15は、スイッチ14を制御して、リーダライタ200と通信を行うカード機能と、ICタグ210と通信を行うリーダライタ機能とで送信ラインを切り替える。
RFID制御部103は、送受信データの処理やその他RFID部15の動作を統括的に制御する。このRFID制御部103には、RFIDに関する情報を記憶するメモリ104が接続される。メモリ104は、電源保持不要で書き込み可能なフラッシュメモリなどで構成され、リーダライタ200やICタグ210とやり取りされる電子マネーや電子チケットなどのバリュー情報などのデータ、及びこれらの電子マネーや電子チケットのRFID機能を実現するアプリケーションなどを格納する。なお、メモリ104等をアンテナ装置101のRFID部15に設けるようにしてもよい。
インターフェース部105は、RFID制御部103を携帯端末装置110の本体と接続するための機能モジュールである。メモリ104に書き込まれたデータは、インターフェース部105を経由して、携帯情報端末110本体側に転送することができる。
中央制御部111は、例えばマイクロプロセッサ、RAM、ROM等で構成され、マイクロプロセッサは、ROMに格納されたプログラム・コードに従って、RAMを作業領域に用いて携帯情報端末110の動作に関するさまざまな処理を実行する。中央制御部111は、インターフェース部105経由でRFID部15にアクセスすることができる。この中央制御部111には、アプリケーションやコンテンツデータなどの各種情報を格納する情報格納部114が接続されている。情報格納部114は、書き込み可能なフラッシュメモリなどで構成され、端末内部の固定メモリ、着脱可能なメモリカードなどが用いられる。
表示部112は、例えば液晶表示ディスプレイ等で構成される。この表示部112は、RFID機能の状態、各種処理結果、コンテンツデータの再生結果などを画面出力して表示を行い、ユーザに通知することができる。入力部113は、押しボタンキー、多方向スイッチ、ジョグダイヤル、あるいは表示部112の表示画面に重ねて配置されたタッチパネルなどで構成され、ユーザが携帯情報端末110に対して操作指示やデータの入力等を行うために使用される。無線通信部115は、携帯電話等の移動体通信を行うための無線通信機能を有する機能ブロックであり、外部の基地局等を介して他の端末と通信が可能である。これらの携帯情報端末110の各部は、バッテリなど図示しない主電源からの給電により駆動する。
カード機能を実行する場合は、携帯情報端末110をリーダライタ200の近傍にかざすことによって、アンテナ装置101とリーダライタ200との間で非接触データ通信が開始される。そして、PINなどの暗証番号の照合を経て、リーダライタ200によりメモリ104内の電子チケットや電子マネーなどのバリュー情報などへのアクセスが許可され、データの読み取り、書き込みが行われる。この際、アンテナ装置101のスイッチ14はオフとし、リーダライタ機能用の送信ラインは切り離しておく。
一方、リーダライタ機能を実行してICタグ210の情報の読み取りや書き込みを行う場合は、スイッチ14をオンとしてリーダライタ機能用の送信ラインを接続し、RFID部15からリーダライタ機能の送信信号を出力する。これにより、ループアンテナ11の一部を機能させてICタグ210に対して送信を行い、非接触データ通信を開始させる。このとき、ICタグ210は、ループアンテナ11から放射される電波によって活性化される。次に、ICタグ210から放射される電波をループアンテナ11全体を機能させて受信することで、ICタグ210からデータを読み取る。ICタグ210より読み出された情報は、RFID制御部103で解読され、メモリ104に格納したり、表示部112に表示することができる。
上述した第2の実施形態では、第1の実施形態に示したアンテナ装置を搭載し、1つのループアンテナのアンテナエレメントによって、アンテナ面積を大きくすることなくカード機能とリーダライタ機能のそれぞれの機能に対して最適なリアクタンス値を設定可能としている。このため、装置の小型化に適応可能であり、かつ、カード機能とリーダライタ機能のそれぞれに必要な性能を満足させるRFIDを備える携帯情報端末を実現できる。
なお、本発明は上記の実施形態において示されたものに限定されるものではなく、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
本発明は、RFIDのカード機能とリーダライタ機能の双方に対応させる場合に、アンテナ面積を大きくすることなく、装置の小型化に適応できるとともに、それぞれの機能に対して最適なリアクタンス値を設定することが可能となる効果を有し、例えばFelica(登録商標)等のRFIDシステムに用いられるアンテナ装置及び携帯情報端末等として有用である。
本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の概略構成を示す図 本実施形態に係るループアンテナの構成例を示す図 本実施形態に係るループアンテナのリアクタンス値(巻数Nまたはインダクタンス値L)の関係を示す図 本発明の第2の実施形態に係る携帯情報端末の概略構成を示す図 2つの機能を持つRFIDに用いられる従来のアンテナ装置の第1例を示す図 2つの機能を持つRFIDに用いられる従来のアンテナ装置の第2例を示す図
符号の説明
11 ループアンテナ
12 タップ
13 コンデンサ
14 スイッチ
15 RFID部
16 受信回路(カード機能及びリーダライタ機能)
17 送信回路(カード機能)
18 送信回路(リーダライタ機能)
101 アンテナ装置
103 RFID制御部
104 メモリ
105 インターフェース(I/F)部
110 携帯情報端末
111 中央制御部
112 表示部
113 入力部
114 情報格納部
115 無線通信部
200 リーダライタ
210 ICタグ

Claims (8)

  1. RFIDにおけるカード機能とリーダライタ機能とに対応可能なアンテナ装置であって、
    第1のリアクタンス値を有する第1のループと、
    前記第1のループの一部であって、前記第1のリアクタンス値より小さい第2のリアクタンス値を有する第2のループと、を有し、
    前記第1のループは、前記カード機能の送受信と前記リーダライタ機能の受信に用いられ、
    前記第2のループは、前記リーダライタ機能の送信に用いられる、アンテナ装置。
  2. 請求項1記載のアンテナ装置であって、
    前記カード機能は、他のリーダライタまたはRFIDから電波を受波して他によってデータを読み取られる機能であり、
    前記リーダライタ機能は、他のRFIDへ電波を送波して他からデータを読み取る機能であるアンテナ装置。
  3. 請求項1記載のアンテナ装置であって、
    前記第1のループの一端は、前記カード機能及び前記リーダライタ機能の受信回路、及び前記カード機能の送信回路と接続され、前記第1のループの途中にある前記第2のループの一端は、前記リーダライタ機能の送信回路と接続されるアンテナ装置。
  4. 請求項1記載のアンテナ装置であって、
    前記第2のリアクタンス値は、前記第1のリアクタンス値の略半分であるアンテナ装置。
  5. 請求項1記載のアンテナ装置であって、
    前記第1のループ及び前記第2のループは、巻回したコイル状のループアンテナからなり、前記第2のループは、前記第1のループより巻数が少ないアンテナ装置。
  6. 請求項5記載のアンテナ装置であって、
    前記第2のループの巻数は、前記第1のループの巻数の略半分であるアンテナ装置。
  7. 請求項1記載のアンテナ装置であって、
    前記第1のループの途中にある前記第2のループの一端と、前記リーダライタ機能の送信回路との信号ラインには、前記カード機能の動作時に前記第2のループと前記リーダライタ機能の送信回路とを切り離すスイッチを備えるアンテナ装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のアンテナ装置を備える携帯情報端末。
JP2007330661A 2007-12-21 2007-12-21 アンテナ装置及び携帯情報端末 Pending JP2009153023A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007330661A JP2009153023A (ja) 2007-12-21 2007-12-21 アンテナ装置及び携帯情報端末

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007330661A JP2009153023A (ja) 2007-12-21 2007-12-21 アンテナ装置及び携帯情報端末

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009153023A true JP2009153023A (ja) 2009-07-09

Family

ID=40921588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007330661A Pending JP2009153023A (ja) 2007-12-21 2007-12-21 アンテナ装置及び携帯情報端末

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009153023A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012079249A (ja) * 2010-10-06 2012-04-19 Toppan Printing Co Ltd 表示機能付き非接触通信媒体及びこれを用いた通信方法
CN114526064A (zh) * 2022-04-21 2022-05-24 西南石油大学 一种套管井井地信号双向无线电磁传输装置及方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004235884A (ja) * 2003-01-29 2004-08-19 Sony Corp データ通信装置、非接触データ送受信システム、及びアンテナ装置
JP2004342040A (ja) * 2003-05-19 2004-12-02 Mitsubishi Electric Corp 非接触icカードシステム
JP2007088661A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Sony Corp 情報処理装置およびループアンテナ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004235884A (ja) * 2003-01-29 2004-08-19 Sony Corp データ通信装置、非接触データ送受信システム、及びアンテナ装置
JP2004342040A (ja) * 2003-05-19 2004-12-02 Mitsubishi Electric Corp 非接触icカードシステム
JP2007088661A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Sony Corp 情報処理装置およびループアンテナ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012079249A (ja) * 2010-10-06 2012-04-19 Toppan Printing Co Ltd 表示機能付き非接触通信媒体及びこれを用いた通信方法
CN114526064A (zh) * 2022-04-21 2022-05-24 西南石油大学 一种套管井井地信号双向无线电磁传输装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1884881B1 (en) Contactless communication circuit and portable terminal
JP2007166379A (ja) ループアンテナ及びこのループアンテナを備えた電子機器
CA2819006C (en) Multi-mode communication system for a mobile phone
US10148321B2 (en) Antenna for near field communication, accessory and electronic device including the same
CN100524336C (zh) 便携式信息处理装置
WO2013148044A1 (en) Mobile computer with integrated near field communication antenna
JP2007088661A (ja) 情報処理装置およびループアンテナ
CN102169536A (zh) 便携式终端装置及显示面向用户的信息的显示方法
KR102533402B1 (ko) 근거리무선통신을 위한 안테나, 액세서리, 및 이를 포함하는 전자 장치
JP2006211050A (ja) 電子タグシステム、電子タグ及び電力制御方法
JP2009153023A (ja) アンテナ装置及び携帯情報端末
WO2006088422A1 (en) Antenna device for a portable radio communication device
JP5585124B2 (ja) 携帯端末、タグ読取装置及びプログラム
JP2006268410A (ja) 非接触通信媒体及び携帯機器
JP2006101542A (ja) 携帯電話端末
JP4705353B2 (ja) コネクタ一体型rfidリーダライタ
JP4514559B2 (ja) 携帯端末
JP2003067684A (ja) Icカード、及びicカード機能を具備した通信端末
KR100570518B1 (ko) 알에프 판독모듈이 구비된 이동통신단말
JP4941374B2 (ja) 携帯型電子機器及び無線デバイス用ケース
KR200299286Y1 (ko) 패시브 타입 비접촉식 아이씨카드를 액티브 타입비접촉식 아이씨카드로 활용하는 장치
JP2006054663A (ja) 携帯端末
KR100779465B1 (ko) 일체형 rf카드의 제어와 인터넷 접속기능을 갖는단말기
US20210133402A1 (en) Identification device and identification setting system
JP2008305388A (ja) Icカード機能を具備した携帯電話端末

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111129

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120321