JP2009152656A - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

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宏 久保
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Abstract

【課題】読取り方式に関わらず異物の影響を受けずに良好に読取りを行うことができる自動原稿搬送装置を提供すること。
【解決手段】第2読取り部25に固定され第2読取り部25の搬送経路に対向する側を被覆する第1プラテン61と、第1プラテン61の原稿と対向する位置に配置された第2プラテン62と、第2プラテン62と第2読取り部25の間の距離を保ったまま第2プラテン62を移動する移動手段と、を備えた。また、第2読取り部25が、搬送経路内の上面に配置され、移動手段が、第2プラテン62と第2読取り部25の間の距離を保ったまま第2プラテン62を第2読取り部25の副走査方向に移動するよう構成した。
【選択図】図7

Description

本発明は、自動原稿搬送装置に関し、より詳しくは、原稿を移動させながら読取りを行う自動原稿搬送装置に関する。
従来、この種の自動原稿搬送装置としては、プラテンローラの直下近傍でプラテンガラスと原稿が接触する第1の読取り領域と、白色ガイドの下方でプラテンガラスと原稿が接触しない第2の読取り領域の2つの読取り領域を設け、通常は原稿がプラテンガラスに接触している第1の読取り領域を読取り位置に設定することにより、原稿搬送で発生した浮遊ゴミが飛散してプラテンガラス上に滞留してスジ画像になるのを防止し、原稿上に付着しているインクや付着ゴミがプラテンガラスと摺擦して第1の読取り領域上に付着した場合には、読取り領域を第2の読取り領域へと移動して、付着ゴミがスジ画像として読取られてしまうことを防止するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、この種の自動原稿搬送装置としては、プラテン上にインク等の汚れが付着したり掠り傷があることによる画像データ上の黒スジ状ノイズの原因となる汚れを検知し、汚れが検出された場合は、プラテンをスライド移動させることによりプラテン上におけるシートスルー読取り位置を変更することにより、プラテンに汚れが存在したままであったりプラテン面上に掠り傷が生じていたとしても、黒スジ状のノイズのない画像読取りを行うようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特許第3814584号公報 特開2003−60853号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたものにあっては、読取り領域からミラーやレンズ等によりCCD等の撮像素子に光を伝える方式、所謂縮小光学系の読取り方式により読取りを行う場合にのみ読取り領域の切換えをすることができるが、CIS(Contact Image Censor)のような所謂等倍密着イメージセンサを用いた読取り方式により読取りを行う場合には、プラテンガラス上の読取り領域と撮像素子との位置関係が固定されているため、読取り領域の切換えをすることができないという問題があった。
また、特許文献2に記載されたものにあっては、プラテンを移動させるときに読取り手段の内部にゴミ等の異物が混入してしまうという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、読取り方式に関わらず異物の影響を受けずに良好に読取りを行うことができる自動原稿搬送装置を提供することを目的とする。
本発明に係る自動原稿搬送装置は、搬送経路内で原稿を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される原稿を読取り位置で読取る読取り手段とを備えた自動原稿搬送装置において、前記読取り手段に固定され前記読取り手段の前記搬送経路に対向する側を被覆する透明の第1の保護部材と、前記搬送手段によって前記読取り手段の読取り位置に搬送された原稿と前記第1の保護部材との間に配置された透明の第2の保護部材と、前記第2の保護部材と前記読取り手段の間の距離を保ったまま前記第2の保護部材を前記読取り手段に対して移動する移動手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成により、第2の保護部材に汚れが付着しても、第2の保護部材を読取り手段に対して移動させることにより、第2の保護部材の汚れが付着していない個所を介して読取り手段の読取り位置で原稿を読取ることができるので、読取り手段を焦点深度が浅い等倍密着イメージセンサから構成した場合であっても、ゴミの影響を受けずフォーカスの優れた良質な画像データを取得することができ、また、第1の保護部材は読取り手段を被覆したままであるので、読取り部材に異物が混入することを防止することができる。したがって、読取り方式に関わらず異物の影響を受けずに良好に読取りを行うことができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記読取り手段が、前記搬送経路内の上面に配置され、前記移動手段が、前記第2の保護部材と前記読取り手段の間の距離を保ったまま前記第2の保護部材を前記読取り手段の副走査方向に移動することを特徴とする。
この構成により、第2の保護部材を副走査方向に移動させることにより、第2の保護部材を主走査方向に移動させる場合と比較して第2の保護部材の移動距離を短くすることができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記読取り手段が、前記第2の保護部材と摺接するガイド溝を有し、前記第2の保護部材が、前記ガイド溝に沿って移動することを特徴とする。
この構成により、第2の保護部材を読取り手段のガイド溝に沿って移動させることにより、第2の保護部材と読取り手段との距離を安定させることができる。特に、読取り手段を焦点深度が浅い等倍密着イメージセンサから構成した場合であっても、ゴミの影響を受けずフォーカスの優れた良質な画像データを取得することができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記搬送経路の下面における前記読取り手段と対向する位置に配置され、前記読取り手段が白基準データの取得に用いる白基準部材と、前記読取り手段、前記第2の保護部材および前記白基準部材を、前記読取り手段、前記第2の保護部材および前記白基準部材の相互の位置関係を維持するよう支持する支持部材と、を備えたことを特徴とする。
この構成により、読取り手段、第2の保護部材および白基準部材の位置関係が支持部材により維持されるので、読取り手段、第2の保護部材および白基準部材の位置出し精度を向上させることができ、搬送経路が傾斜している場合でも、読取り手段に対する第2の保護部材や白基準部材の位置が変わってしまうことがない。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記第2の保護部材が透明シートから構成され、前記第2の保護部材を巻き取る巻き取り手段と、前記第2の保護部材を送り出す送り出し手段と、前記巻き取り手段および前記送り出し手段を駆動する駆動手段と、を備え、前記第2の保護部材、前記巻き取り手段および前記送り出し手段を、前記読取り手段に対して一体的に着脱するようにしたことを特徴とする。
この構成により、第2の保護部材に汚れが付着した場合に、巻き取り手段および送り出し手段により第2の保護部材を移動させるだけで、第2の保護部材の汚れのない個所を介して原稿を読取ることができる。また、第2の保護部材、巻き取り手段および送り出し手段が、1つのユニットとして読取り手段に対して一体的に着脱できるので、第2の保護部材の全ての領域が汚れた場合でも容易に交換をすることができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記原稿が前記読取り手段の読取り位置を通過していないときに、前記移動手段により前記第2の保護部材を移動させる移動制御手段を備えたことを特徴とする。
この構成により、複数の原稿の読取りが行われる場合の各原稿の読取りの間に第2の保護部材が移動されるので、原稿の搬送および読取りをしてから次の原稿の搬送および読取りをするまでの時間を有効に利用することができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記原稿が前記読取り手段の読取り位置を通過していないときに、前記移動手段により前記第2の保護部材を移動させるとともに前記読取り手段により前記白基準部材を読取らせる読取り制御手段を備えたことを特徴とする。
この構成により、前記読取り手段が白基準部材を読取って白基準データを取得するときに第2の保護部材に付着した汚れの影響を回避することができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記読取り手段が前記白基準部材を読取って得た読取りデータから、予め設定した副走査方向のライン数で平均化した画素毎のピークを算出してシェーディングデータを生成するシェーディングデータ生成手段を備えたことを特徴とする。
この構成により、第2の保護部材の汚れがシェーディングデータに与える影響を少なくすることができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記読取り手段により前記白基準部材を読取ってから前記原稿を読取り、前記シェーディングデータ生成手段が生成したシェーディングデータを用いてシェーディング処理を行った結果から予め設定した値以上のレベル差を検出することにより、前記第2の保護部材に付着した汚れの位置を検知する汚れ検知手段を備えたことを特徴とする。
この構成により、第2の保護部材の汚れが付着してない位置を介して読取り手段により原稿を読取るよう、移動手段により第2の保護部材を移動させることができるので、第2の保護部材の汚れ付着位置を回避して読取り手段により原稿の読取りを行うことができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記汚れ検知手段が前記第2の保護部材に汚れが付着していることを検知したとき、前記第2の保護部材に付着した汚れが前記汚れ検知手段により検知されなくなるまで、前記移動手段により前記第2の保護部材を移動させる反復移動制御手段を備えたことを特徴とする。
この構成により、常に第2の保護部材の汚れが付着していない個所を介して原稿の読取りをすることができるので、第2の保護部材の汚れの影響が原稿を読取って得た画像データにおよぶことを未然に防止できる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記汚れ検知手段により検知された前記第2の保護部材に付着した汚れの位置を記憶する汚れ位置記憶手段と、前記汚れ位置記憶手段に記憶された汚れの位置を除外して前記反復移動制御手段により前記第2の保護部材を移動させる汚れ位置回避移動制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成により、汚れ位置記憶手段に記憶された汚れ付着位置には前記反復移動制御手段により第2の保護部材を移動させないので、効率良く第2の保護部材の汚れ付着位置を回避して読取り手段により原稿の読取りを行うことができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記汚れ位置記憶手段に記憶された汚れの位置の情報を消去する消去手段を備えたことを特徴とする。
この構成により、第2の保護部材を清掃または交換したときに、汚れの位置の情報を消去することで、第2の保護部材を移動させる位置の選択肢を第2の保護部材に汚れが無いときの状態に復帰させることができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記読取り手段が等倍密着イメージセンサから構成されることを特徴とする。
この構成により、読取り手段を焦点深度が浅い等倍密着イメージセンサから構成した場合であっても、ゴミの影響を受けずフォーカスの優れた良質な画像データを取得することができる。
本発明によれば、読取り方式に関わらず異物の影響を受けずに良好に読取りを行うことができる自動原稿搬送装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の構成を示す断面図である。
まず、構成について説明する。
図1に示すように、自動原稿搬送装置40は、筺体40a内に、複数の原稿からなる原稿束1が原稿面を上向きにして載置される原稿テーブル2と、原稿テーブル2に載置された原稿束1から最上部の1枚の原稿を搬送するピックアップローラ7と、ピックアップローラ7により搬送された原稿を分離する給紙ベルト9およびリバースローラ10と、分離されて1枚になった原稿を画像形成装置本体400のスリットガラス21の近傍まで搬送するプルアウトローラ12、中間ローラ14、読取り入口ローラ16と、スリットガラス21の近傍まで搬送された原稿を第1読取り部20のスリットガラス21に接触させながら搬送する読取りローラ19と、第1読取り部20で読取りを終えた原稿を更に搬送する読取り出口ローラ23と、読取り出口ローラ23により搬送された原稿を排出する排紙ローラ28と、排出された原稿が載置される排紙トレイ29とを備えている。また、第1読取り部20より搬送方向下流の搬送経路内の上面には、第2読取り部25が配置されている。第1読取り部20および第2読取り部25は、CIS(Contact Image Censor)と称される等倍密着イメージセンサから構成されている。
また、自動原稿搬送装置40の下部には画像形成装置本体400が配置されており、自動原稿搬送装置40は、画像形成装置本体400に対して図示しない開閉機構を介して開閉自在に取り付けられている。画像形成装置本体400は自動原稿搬送装置40が搬送する原稿を読取る図示しないスキャナ部、転写紙に印字を行うプリンタ部、給紙部、これら各部の動作を制御する図示しない制御手段等を備えている。自動原稿搬送装置40と画像形成装置本体400は画像形成装置450を構成する。
原稿テーブル2に載置された原稿は、排紙トレイ29に排出されるまでに搬送経路の各部を通過する。搬送経路は、原稿束1が載置される原稿セット部Aと、載置された原稿束1から最上部の1枚の原稿を分離して給送する分離給送部Bと、給送された原稿に当接して原稿を整合するとともに整合後の原稿を引き出して搬送するレジスト部Cと、搬送される原稿をターンさせて、原稿の第1面を下方に向けて搬送するターン部Dと、原稿の第1面をスリットガラス21の下方より読取らせる第1読取搬送部Eと、原稿の第2面を読取る第2読取搬送部Fと、表裏の読取りが完了した原稿を外部に排出する排紙部Gと、排出された原稿が載置されるスタック部Hとから構成されている。なお、原稿の第1面とは、原稿テーブル2上で上向きとなり第1読取搬送部Eにおいて読取りが行われる面のことをいい、原稿の第2面とは、原稿テーブル2で下向きとなり第2読取搬送部Fにおいて読取りが行われる面のことをいう。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の制御部の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、自動原稿搬送装置40は、自動原稿搬送装置40全体の制御を行うコントローラ100を備えている。また、自動原稿搬送装置40は、コントローラ100に信号を入力するセンサ等として、レジストセンサ17、原稿セットセンサ5、排紙センサ24、突き当てセンサ11、原稿幅センサ13、読取り入口センサ15、テーブル上昇センサ8、ホームポジションセンサ6、第1端部検知センサ250、第2端部検知センサ251を備えている。また、自動原稿搬送装置40は、コントローラ100から信号を出力して駆動制御するアクチュエータ等として、第2読取り部25、ピックアップモータ101、給紙モータ102、読取りモータ103、排紙モータ104、底板上昇モータ105、第2プラテン移動モータ63を備えている。
また、画像形成装置本体400は、画像形成装置本体400の制御を行う本体制御部111、各種の入力操作や指示操作を行う操作部108を備えている。本体制御部111には種々の設定情報等を記憶する記憶領域が設けられている。また、本体制御部111は、後述する汚れ検知に関する処理を行うようになっている。コントローラ100と本体制御部111はI/F(Interface)107を介して接続されており、双方の間で制御信号等のデータの授受が行われるようになっている。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、第2読取り部25は、CIS(Contact Image Censor)と称される等倍密着イメージセンサから構成され、コントローラ100からの点灯信号に基づいて原稿に光を照射する光源部200と、光電変換素子と集光レンズとを備え、原稿からの反射光を受光する複数のセンサチップ201と、各センサチップ201から出力された信号を増幅する複数のアンプ回路202と、増幅された信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/Dコンバータ203と、デジタル変換された信号に画像処理を施す画像処理部204と、画像処理された信号を記憶するフレームメモリ205と、コントローラ100からのタイミング信号に基づいてフレームメモリ205に記憶された信号の出力制御を行う出力制御回路206と、出力制御回路206からの信号を本体制御部111に出力するI/F回路207とを備えている。第2読取り部25には、コントローラ100から電源が供給されるようになっている。
第2読取り部25においては、読取り位置に図示しない原稿が進入するのに先立って、コントローラ100から光源部200に点灯ON信号が送られると、光源部200が点灯し、この光が進入してきた原稿の第2面に照射される。原稿の第2面で反射した反射光は、複数のセンサチップ201において、集光レンズによって光電変換素子に集光されて画像情報として読取られる。センサチップ201で読取られた画像情報は、アンプ回路202によって増幅された後、A/Dコンバータ203によってデジタル画像情報に変換される。デジタル画像情報は、画像処理部204に入力されてシェーディング補正等が施された後、フレームメモリ205に一時的に記憶される。その後、デジタル画像情報は、出力制御回路206によって本体制御部111に受入可能なデータ形式に変換された後、I/F107を経由して本体制御部111に出力される。
なお、コントローラ100から第2読取り部25には、原稿の先端が第2読取り部25の読取り位置に到達するタイミングを知らせるタイミング信号および光源の点灯信号が出力されるとともに、電源が供給されるようになっている。
ここで、原稿テーブル2に載置された原稿が排紙トレイ29に排出されるまでの順番にしたがって自動原稿搬送装置40の構成を説明する。
まず、複数の原稿からなる原稿束1は、可動原稿テーブル3を含む原稿テーブル2上に、第1面が上向きの状態で載置される。次いで、原稿束1の幅方向の位置、即ち搬送方向と直行する方向の位置が図示しないサイドガイドによって位置決めされる。原稿テーブル2上に原稿が載置されたことはセットフィラー4および原稿セットセンサ5により検知され、検知信号がI/F107を介して画像形成装置本体400の本体制御部111に出力される。また、原稿の搬送方向長さの概略は、原稿テーブル2の表面に設けられた原稿長さ検知センサ30、31により検知される。原稿長さ検知センサ30、31としては、光学的手段により原稿と接触せずに検知する反射型センサまたは原稿が1枚の場合でも検知可能な接触式のアクチェータタイプのセンサを用いることができる。また、原稿長さ検知センサ30、31は、原稿の配置が縦と横の何れになっているかを判断できるように配置されている。
可動原稿テーブル3は、底板上昇モータ105により図1の矢印a、b方向に上下動するように構成されている。また、原稿が原稿テーブル2上に載置されたことがセットフィラー4および原稿セットセンサ5により検知されると、コントローラ100は、底板上昇モータ105を正転させて原稿束1の最上部の原稿がピックアップローラ7と接触するように可動原稿テーブル3を上昇させる。
ピックアップローラ7は、ピックアップモータ101によりカム機構を介して図1の矢印c、d方向に動作するとともに、上昇した可動原稿テーブル3上の原稿により押されて矢印c方向に持ち上げられ、テーブル上昇センサ8により移動の上限が検知されるようになっている。テーブル上昇センサ8は、可動原稿テーブル3が上昇して原稿束1の最上部の原稿が適正な高さに保たれていることを検知するためのセンサである。
操作部108が操作されて、両面モードまたは片面モードの何れかが指定された後にプリントキーが押下され、本体制御部111からI/F107を介してコントローラ100に原稿給紙信号が出力されると、コントローラ100は、給紙モータ102を正転させることにより、ピックアップローラ7を回転させる。回転を開始したピックアップローラ7は、原稿テーブル2の最上部の原稿または最上部の原稿を含む数枚の原稿をピックアップする。
なお、操作部108における両面モードまたは片面モードの設定は、原稿テーブル2上に載置された全ての原稿に対して同一であっても、各原稿に対して異なっていてもよい。例えば、全10枚の原稿中、1枚目と10枚目の原稿に対して両面モードを指定し、その他の原稿に対して片面モードを指定することができるようになっている。
次いで、給紙モータ102の正転により、給紙ベルト9およびリバースローラ10を時計方向に駆動すると、給紙ベルト9が原稿を給紙方向に導くとともに、リバースローラ10が原稿を給紙方向と逆の方向に押し出すため、原稿束1の最上部の原稿とその下の原稿とが分離し、最上部の原稿のみが給紙される。
具体的には、リバースローラ10は、給紙ベルト9と所定圧で接しており、給紙ベルト9と直接接している状態、または1枚の原稿を介して接している状態では、給紙ベルト9の回転に連られて、図示しないトルクリミッタの働きにより本来の駆動方向と異なる反時計方向に回転する。また、2枚以上の原稿が給紙ベルト9とリバースローラ10の間に侵入した時は、リバースローラ10は、給紙ベルト9と連れ回りせず、本来の駆動方向である時計方向に回転し、余分な原稿を押し戻す働きをして重送を防止する。
給紙ベルト9とリバースローラ10との作用により1枚に分離された原稿は、給紙ベルト9によって送られた後、突き当てセンサ11によって先端が検知され、更に搬送されて停止しているプルアウトローラ12に当接する。次いで、突き当てセンサ11に検知された位置から所定距離送られた原稿がプルアウトローラ12に所定量撓みを持って押し当てられた状態になると、給紙モータ102が停止されて給紙ベルト9の駆動が停止する。この際に、ピックアップモータ101を回転させることでピックアップローラ7を原稿上面から退避させ、原稿を給紙ベルト9の搬送力のみで送ることにより、原稿の先端がプルアウトローラ12に挟持され、先端の整合、所謂スキュー補正が行われる。
プルアウトローラ12は、スキュー補正機能を有すると共に、分離後にスキュー補正された原稿を中間ローラ14まで搬送するためものであり、給紙モータ102の逆転により駆動される。なお、給紙モータ102の逆転時は、プルアウトローラ12および中間ローラ14は駆動されるが、ピックアップローラ7と給紙ベルト9は駆動されないようになっている。
原稿幅センサ13は、CIS(Contact Image Censor)と称される等倍密着イメージセンサ等の光電変換素子を原稿の搬送方向と直行する方向に複数並べたものから構成されており、搬送経路の対向部に配置された図示しない照射光源から照射された直接光の受光レベルを出力する。コントローラ100は、原稿が原稿幅センサ13の位置を通過する際の原稿幅センサ13の受光レベルによって、原稿によって遮光された部分と遮光されなかった部分のレベル差を検知して、プルアウトローラ12により搬送された原稿の幅方向のサイズを判定し、本体制御部111へ通知する。また、原稿の搬送方向の長さは原稿の先端と後端を突き当てセンサ11で読取ることによりモータパルスから検知する。プルアウトローラ12および中間ローラ14の駆動によりレジスト部Cからターン部Dに原稿が搬送される際には、レジスト部Cでの搬送速度を第1読取搬送部Eでの搬送速度よりも高速に設定して、原稿を第1読取搬送部Eへ送り込む処理時間の短縮を図っている。
原稿の先端が読取り入口センサ15により検知されると、読取り入口ローラ16に原稿の先端が進入する前に原稿搬送速度を読取搬送速度と等しくするために原稿の搬送速度を減速するとともに、読取りモータ103を正転駆動して読取り入口ローラ16、読取り出口ローラ23およびCIS出口ローラ27を駆動する。原稿の先端がレジストセンサ17により検知されると、所定の搬送距離をかけて原稿の搬送速度が減速され、第1読取り部20の手前で原稿を一時停止(レジスト停止)するとともに、I/F107を介して本体制御部111にレジスト停止信号が出力される。本体制御部111から読取り開始信号が受信されると、レジスト停止していた原稿は、第1読取り部20に先端が到達するまでに所定の搬送速度に立ち上がるように増速されて搬送される。読取りモータ103のパルスカウントにより検知された原稿の先端が第1読取り部20に到達するタイミングで、本体制御部111に対して表面の副走査方向有効画像領域を示すゲート信号が出力される。なお、ゲート信号は、原稿の後端が第1読取搬送部Eを抜けるまで継続して出力される。
動作モードが片面モードである場合には、第1読取搬送部Eを通過した原稿は、第2読取り部25を経て排紙部Gに搬送される。この際に、排紙センサ24により原稿の先端が検知されると、排紙モータ104が正転駆動により排紙ローラ28が反時計方向に回転される。また、排紙センサ24が原稿の先端を検知してからの排紙モータ104のパルスカウントにより、原稿の後端が排紙ローラ28のニップ域から抜け出る直前に排紙モータ104の駆動速度を減速させることにより、排紙トレイ29上に排出される原稿が飛び出さないようになっている。
動作モードが両面モードである場合には、排紙センサ24により原稿の先端が検知されてからの読取りモータ103のパルスカウントにより、第2読取り部25に原稿の先端が到達するタイミングで、第2読取り部25に対してコントローラ100から副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号が出力される。ゲート信号は、第2読取り部25を原稿の後端が抜け出るまで継続して出力される。白基準部材66は、白色の平板状の部材であり、第2読取り部25における原稿の浮きを抑えると同時に、第2読取り部25における白基準データやシェーディングデータを取得するための基準白部を兼ねるものである。なお、白基準部材66を白色のローラにより構成してもよい。
図4(a)、図4(b)は、それぞれ本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第1読取り部の構成を示す側面図および正面図である。また、図5(a)〜図5(c)は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第1読取り部の構成を示す側面図である。
図4(a)、図4(b)に示すように、第1読取り部20は、原稿の第1面を読取るものであり、等倍密着イメージセンサから構成され、その表面に第1プラテン51を有している。第1プラテン51の原稿に対向する側には、第2プラテン52が第1読取り部20の両端に設けられた連結ガイド54a、54bによって保持されて配置されている。第1読取り部20の両端には、第1プラテン51の表面と平行にガイド溝55a、55bが設けられている。連結ガイド54a、54bには、ガイド溝55a、55bと摺接するガイドローラ54c、54dがそれぞれ設けられている。連結ガイド54a、54bは、第2プラテン52の両側面に固定されている。
また、連結ガイド54aには第2プラテン移動モータ53が取り付けられており、第2プラテン移動モータ53の出力軸はガイドローラ54cに接続されている。
第1プラテン51は、透明なガラスまたは樹脂等を矩形の平板状に成型したものから構成され、第1読取り部20内部にゴミ等の異物を混入させないための外装カバーとして、第1読取り部20の原稿が搬送される側の面を被覆するようになっている。第1プラテン51は、第1読取り部20に接着等の方法により固定されている。
第2プラテン52は、透明なガラスまたは樹脂等を矩形の平板状に成型したものから構成され、第1プラテン51と搬送経路との間に配置され、連結ガイド54a、54bによって、第1プラテン51の表面と微小な間隙が形成された状態または第1プラテン51の表面に密着した状態となるよう保持されている。
なお、第2プラテン52の搬送経路と対向する側には、第2プラテン52と僅かな間隙を隔ててガイド部材32(図1参照)が配置されており、第1読取り部20により読取られる原稿は、第2プラテン52とガイド部材32に接触しながら搬送される。第1読取り部20は、第1読取り部20の原稿搬送方向中央部の読取り位置において原稿を読取る。この読取り位置とは、主走査方向(図4(a)の紙面手前および奥の方向)に延在している。ガイド部材32は、白色の平板状の部材であり、第1読取り部20における原稿の浮きを抑えると同時に、第1読取り部20における白基準データやシェーディングデータを取得するための基準白部を兼ねるものである。なお、ガイド部材32を白色のローラにより構成してもよい。
図5(a)〜図5(c)に示すように、第2プラテン52は、第2プラテン移動モータ53の駆動によりガイドローラ54cが回転すると、ガイド溝55a、55bに沿って、連結ガイド54a、54bとともに第1プラテン51の表面に対して平行かつ副走査方向に移動するようになっている。したがって、第2プラテン52が移動するときは、移動の前後で第2プラテン52と第1読取り部20との距離が一定に保たれるようになっている。なお、副走査方向とは、図5の左右方向であり原稿搬送方向と等しい。
なお、第1読取り部20において、第1プラテン51と第2プラテン52の形状、材質を等しくした場合、同一の部材を第1プラテン51および第2プラテン52として用いることができるので、第1プラテン51と第2プラテン52の形状、材質が異なる場合よりも、第1プラテン51と第2プラテン52の製造コストを削減することができる。
図6は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示す斜視図である。また、図7は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示す斜視図である。
図6に示すように、第2読取り部25は、原稿の第2面を読取るものであり、等倍密着イメージセンサから構成され、その表面に第1プラテン61を有している。第2読取り部25は、移動可能な第2プラテン62を有している。第2読取り部25の両端には、ガイド溝65a、65bが設けられている。第2読取り部25の両端には、ガイド溝65a、65bに摺接するとともに、このガイド溝65a、65bに沿って摺動する連結ガイド64a、64bが設けられている。連結ガイド64a、64bは、第2プラテン62の両側面に固定されている。
第1プラテン61は、透明なガラスまたは樹脂等を矩形の平板状に成型したものから構成され、第2読取り部25内部にゴミ等の異物を混入させないための外装カバーとして、第2読取り部25の原稿が搬送される側の面を被覆するようになっている。第1プラテン61は、第2読取り部25に接着等の方法により固定されている。
第2プラテン62は、透明なガラスまたは樹脂等を矩形の平板状に成型したものから構成され、第1プラテン61と搬送経路との間に配置され、連結ガイド64a、64bによって、第1プラテン61の表面と微小な間隙が形成された状態または第1プラテン61の表面に密着した状態となるよう保持されている。
第2プラテン62の下部には、白色の白基準部材66が配置されており、第2プラテン62と白基準部材66との間を原稿が通過するようになっている。白基準部材は、第2読取り部25における原稿の浮きを抑えると同時に、第2読取り部25におけるシェーディングデータを取得するためのものである。なお、白基準部材66を白色のローラにより構成してもよい。第2読取り部25、第1プラテン61、第2プラテン62および白基準部材66は、筺体40a(図1参照)により支持されており、第2読取り部25、第1プラテン61、第2プラテン62および白基準部材66の相互の位置関係が筺体40aにより維持されるようになっている。
第2読取り部25の一方の端部には、第2プラテン移動モータ63が設けられ、第2プラテン移動モータ63の出力軸に固定された回転部63aが連結ガイド64aと接触することにより、連結ガイド64a、64bおよび第2プラテン62が移動するようになっている。第2読取り部25は、第2読取り部25の原稿搬送方向中央部の読取り位置において原稿を読取る。この読取り位置とは、主走査方向(図6に記載の手前側および奥側の方向)に延在している。2つの連結ガイド64a、64bの距離であるガイド部材間距離Lと、最大サイズの原稿の幅方向の距離である原稿幅最大許容距離Aとの大小関係は、L>Aとなっており、ガイド部材間距離Lを原稿幅最大許容距離Aよりも大きく設定することで、原稿が最大サイズのものであっても原稿搬送への支障なく第2プラテン62の移動ができるようになっている。
図7に示すように、第2読取り部25の第2プラテン62は、第2プラテン移動モータ63の駆動により、ガイド溝65a、65bに沿って、連結ガイド64a、64bとともに第1プラテン61の表面に対して平行かつ副走査方向に移動するようになっている。したがって、第2プラテン62が移動するときは、移動の前後で第2プラテン62と第2読取り部25との距離が一定に保たれるようになっている。なお、副走査方向とは、図7の左右方向であり原稿搬送方向と等しい。
なお、第2読取り部25において、第1プラテン61と第2プラテン62の形状、材質を等しくした場合、同一の部材を第1プラテン61および第2プラテン62として用いることができるので、第1プラテン61と第2プラテン62の形状、材質が異なる場合よりも、第1プラテン61と第2プラテン62の製造コストを削減することができる。
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の白シェーディング補正回路の構成を示す断面図である。また、図9は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の白シェーディング補正回路における平均値算出処理を説明する概念図である。
図8に示すように、白シェーディング補正回路41は、白シェーディングデータを作成する白シェーディングデータ作成回路42と、白シェーディング演算を行う白シェーディング演算回路43とを備えている。
白シェーディングデータ作成回路42は、平均値回路44と、ピークホールド回路45、46と、レジスタ47とを備えており、白シェーディングデータを作成するようになっている。
白シェーディングデータ作成回路42においては、コントローラ100からゲート信号"SHGATE"が出力されると、白基準部材66の一定範囲を第2読取り部25が読取って得た画像データが平均値回路44に入力され、平均値回路44では、図9に示すように、画像データをLラインごとにmブロックに分割して各ブロック内のLラインの単純平均値を求めるようになっている。すなわち、平均値回路44は、各ブロック内の各ラインにおける各画素の値の単純平均値を求めるようになっている。ライン数Lは本体制御部111の記憶領域に予め設定されている。また、平均値回路44が求めた単純平均値は、レジスタ47に記憶されるようになっている。また、平均値回路44が求めた単純平均値は、ピークホールド回路45に入力され、ピークホールド回路45によって、ブロック毎に各画素の単純平均値のピーク値が算出されるようになっている。すなわち、ピークホールド回路45は、各画素の単純平均値の主走査方向のピーク値を算出するようになっている。また、ピークホールド回路46により、ブロックごとにピークホールド回路45で求めたピーク値の中のピーク値を算出するようになっている。そして、白シェーディングデータ作成回路42は、ピーク値が存在するブロックについて平均値回路44で求めた単純平均値を白シェーディングデータとしてレジスタ47から白シェーディング演算回路43に出力するようになっている。
このように、本体制御部111が、第2読取り部25が白基準部材66を読取って得た読取りデータから、予め設定した副走査方向のライン数Lで平均化した画素毎のピークを算出してシェーディングデータを生成するようになっている。
ここで、白シェーディングデータ作成回路42において行われる処理を更に詳しく説明する。
平均値回路44においては、Dm(n)=INT[ΣD(n)/L]の数式を用いて1〜Lの各ブロック内における単純平均演算が行われる。ここで、Dm(n)は、mブロック目のn画素目の演算データであり、INT[ ]は、[ ]内を小数点以下を四捨五入することを意味する。また、Lは、1ブロック内のライン数であり、ΣD(n)は、D(n)の1からLラインの加算値である。
また、mブロック内のラインは、m×Lから(m+1)×L−1の範囲であり、D(n)は、n画素目の読取りデータである。
また、ピークホールド回路45においては、Dmmax=Dm(n)の数式を用いて、各ブロック内におけるピーク値検出が行われる。ここで、Dmmaxは、mブロック目のピーク値を意味する。
また、ピークホールド回路46においては、Dpmaxをmブロック内のピーク値とするとき、Dpmax<Dmmaxの場合は、Dpmax=Dmmaxの数式によりゲート信号"SHGATE"で指示される副走査方向有効画像領域内のピーク値検出が行われ、Dpmax≧Dmmaxの場合は、Dpmax=Dpmaxの数式によりゲート信号"SHGATE"で指示される副走査方向有効画像領域内のピーク値検出が行われる。なお、1ブロック目は、Dpmax=Dmmaxとなり、シェーディングデータは、Dmmaxのあるmブロック目のデータとなる。
また、白シェーディング演算回路43においては、シェーディングデータをDp(n)としたとき、Dsh={D(n)/Dp(n)}×255の数式を用いてシェーディング補正演算が行われる。
図10(a)、図10(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置のゴミ検出処理を説明する図である。また、図11(a)、図11(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置のゴミ検出処理を説明する図である。
図10(a)に示すように、第2読取り部25の第2プラテン62にゴミが付着している場合は、白基準部材66を読取ることで生成されるシェーディングデータ(実線)と、原稿を読取った際の画像データ(破線)は、ゴミ付着位置Aにおいて何れも出力レベルが低下したものとなる。
図10(b)に示すように、図10(a)のデータに対してシェーディング処理を行った後では、第2読取り部25が読取った画像データには、ゴミ付着位置Aを検出できるレベル差が現れない。
図11(a)に示すように、第2読取り部25の第2プラテン62にゴミが付着していない場合は、白基準部材66から生成したシェーディングデータ(実線)を用いてシェーディング処理を行うと、第2プラテン62のゴミ付着によるレベル低下が、原稿を読取った際の画像データ(破線)にもレベル差として現れるため、図11(b)に示すように、本体制御部111内部のゴミ検知ブロックにてこのレベル差を検出して第2プラテン62にゴミが付着したことを検出できる。なお、ゴミであると判断するレベル差は、本体制御部111の記憶領域に予め設定されている。
このように、本体制御部111が、第2読取り部25により白基準部材66を読取ってから原稿を読取り、生成されたシェーディングデータを用いてシェーディング処理を行った結果から予め設定した値以上のレベル差を検出することにより、第2プラテン62に付着した汚れの位置を検知するようになっている。
次に動作について説明する。
動作モードが両面モードである場合に、排紙センサ24により原稿の先端が検知されてからの読取りモータ103のパルスカウントにより、第2読取り部25に原稿の先端が到達するタイミングで、第2読取り部25に対してコントローラ100から副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号が出力され、このゲート信号は、第2読取り部25を原稿の後端が抜け出るまで継続して出力される。第2読取り部25は、コントローラ100から送信されるゲート信号に基づいて原稿の第2面の読取りを行う。第2読取り部25においては、複数枚の原稿のうち1枚の原稿を読取ってから次の原稿を読取るまでの間(紙間)、すなわち原稿が第2読取り部25の読取り位置を通過していないときに以下のプラテン汚れ対処処理が実行される。なお、コントローラ100の動作は本体制御部111により統括的に制御されるものであるから、以下の説明では、本体制御部111が制御の主体であるものとして説明する。
図12は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置のプラテン汚れ対処処理を示すフロー図である。
図12に示すように、まず、本体制御部111は、画像データを取得するために光源部200が点灯済みであるか否かを判別し(ステップS1)、光源部200が点灯済みのときは、ステップS4に移行し、光源部200が点灯済みでないときは、光源部200を点灯する。(S2)。
次いで、本体制御部111は、光源部200の出力が安定するために必要な時間が経過したか否かを判別し(ステップS3)、必要な時間が経過したときは、第2プラテン62の合計移動回数の初期化、すなわち第2プラテン62の移動を行った回数を記録するためのカウンタを0にして(ステップS4)、必要な時間が経過してないときは、判別が"Yes"となるまでステップS3を反復する。第2プラテン62の合計移動回数は、本体制御部111の所定の記憶領域に記憶されるようになっている。
ステップS3の後、本体制御部111は、第2読取り部25に白基準部材66を読取らせて白基準データの取得を行い(S5)、この白基準データに基づいて白シェーディング補正回路41により汚れデータの算出を行う(ステップS6)。
次いで、本体制御部111は、算出された汚れデータが予め設定された許容量を超えているか否かを判別し(ステップS7)、許容量を超えている場合には、第2プラテン62における汚れ位置を記憶し(ステップS8)、第2プラテン移動モータ63を駆動することにより第2プラテン62の移動を行う(ステップS9)。ステップS7の判別に用いられる許容量は、本体制御部111の記憶領域に予め設定されている。また、ステップS8で記憶される汚れ位置とは、第2プラテン62の移動方向におけるどの位置に汚れが付着しているかを示す情報であり、例えば、第2プラテン62の初期位置からの距離を第2プラテン移動モータ63のモータパルス数に基づいて算出することにより求められる。一方、ステップS7において許容量以下であった場合には、第2読取り部25により原稿の読取りを行い(ステップS19)、光源部200を消灯して(ステップS20)、読取るべき次の原稿があるか否かを判別し(ステップS21)、次の原稿がある場合には、ステップS1に戻り、次の原稿がない場合には、このプラテン汚れ対処処理を終了する。
次いで、本体制御部111は、第2プラテン62を移動した後の停止位置が、ステップS8で記憶した汚れ位置であるか否かを判別し(ステップS10)、停止位置が汚れ位置である場合には、ステップS9に戻って再度第2プラテン62の移動を行う。このように、第2プラテン62に付着した汚れの位置を記憶し、記憶された汚れの位置を除外して第2プラテン62を移動させることにより、汚れ位置であると判明している位置で汚れの有無を再度確認するという無駄を省くようになっている。一方、停止位置が汚れ位置でない場合には、第2プラテン62の合計移動回数の更新を行って白基準データの再取得を行う(ステップS11)。
次いで、本体制御部111は、記憶された第2プラテン62の合計移動回数が予め設定された最大移動回数以下であるか否かを判別し(ステップS12)、最大移動回数未満である場合には、ステップS5に移行し、最大移動回数以上となった場合には、汚れが付着していない部分に移動することが困難であると判断して、第2プラテン62の清掃または交換が必要である旨をI/F107を介して通知してから(ステップS13)、原稿の搬送を停止し(ステップS14)、読取り要求の受付不可を設定する(ステップS15)。ステップS12の判別に用いられる最大移動回数は、本体制御部111の記憶領域に予め設定されている。ステップS15における読取り要求の受付不可とは、操作部108からの読取り動作の指示を受け付けない状態のことである。このように、ステップS12で最大移動回数以上なるまでは、ステップS5〜S12を繰り返し、ステップS7の判別が"No"となるまで、すなわち許容量を超える汚れが検知されなくなるまで、第2プラテン移動モータ63により第2プラテン62を移動させるようになっている。
次いで、本体制御部111は、第2プラテン62が清掃または交換されて清掃完了通知があったか否かを判別し(ステップS16)、清掃完了通知があった場合には、記憶されている汚れ位置を消去し(ステップS17)、読取り要求の受付不可を解除する(ステップS18)。具体的には、ステップS17では、第2プラテン52の清掃や交換が行われたことが清掃完了通知として操作部108から入力されると、本体制御部111に記憶された汚れの位置の情報を消去するようになっている。
次いで、本体制御部111は、光源部200を消灯して(ステップS20)、読取るべき次の原稿があるか否かを判別し(ステップS21)、次の原稿がある場合には、ステップS1に戻り、次の原稿がない場合には、このプラテン汚れ対処処理を終了する。
図13は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置のプラテン移動処理を示すフロー図である。このプラテン移動処理は、図12のプラテン汚れ対処処理のステップS9の処理の詳細を示すものである。
図13に示すように、まず、本体制御部111は、現在の回転方向フラグの値(正転または逆転)にしたがって、第2プラテン移動モータ63の駆動を開始する(ステップS31)。
次いで、本体制御部111は、駆動済みの第2プラテン移動モータ63のモータパルス数が予め設定された汚れ検知画像取得間隔(Ld)以上となったか否かを判別し(ステップS32)、汚れ検知画像取得間隔(Ld)以上となった場合には、第2プラテン移動モータ63を停止し(ステップS35)、プラテン移動処理を終了する。ステップS32の判別に用いられる汚れ検知画像取得間隔(Ld)とは、ステップS32の1回の処理で第2プラテン62を移動すべき距離(例えば、読取りラインの数十本分)のことであり、本体制御部111の記憶領域に予め記憶されている。
一方、ステップS32で、汚れ検知画像取得間隔(Ld)未満の場合、すなわち、駆動済みの第2プラテン移動モータ63のモータパルス数が予め設定された汚れ検知画像取得間隔(Ld)に満たないのに第2プラテン移動モータ63が回転できないときには、本体制御部111は、第1端部検知センサ250または第2端部検知センサ251が第2プラテン62の端部を検知したか否かを判別し(ステップS33)、第2プラテン62の端部を検知した場合は、回転方向フラグを反転して第2プラテン移動モータ63の回転方向を逆方向に変更し(ステップS34)、ステップS35に移行する。一方、ステップS33で第2プラテン62の端部を検知してない場合は、ステップS32に戻る。
このように、プラテン汚れ対処処理およびプラテン移動処理では、本体制御部111により、原稿が第2読取り部25の読取り位置を通過していないときに、第2プラテン移動モータ63により第2プラテン62を移動させるようになっている。また、原稿が第2読取り部25の読取り位置を通過していないときに、第2プラテン移動モータ63により第2プラテン62を移動させるとともに第2読取り部25により白基準部材66を読取らせるようになっている。また、第2プラテン62に汚れが付着していることを検知したとき、汚れが検知されない位置まで第2プラテン移動モータ63により第2プラテン62を移動させるようになっている。また、第2プラテン62に付着した汚れの位置を記憶し、記憶された汚れの位置を除外して第2プラテン62を移動させるようになっている。また、第2プラテン52の清掃や交換が行われたことが入力されると、本体制御部111に記憶された汚れの位置の情報を消去するようになっている。
なお、図12、図13では、第2プラテン移動モータ63を駆動して第2読取り部25の第2プラテン62を移動させる場合について説明したが、第2プラテン移動モータ53を駆動することによる第1読取り部20の第2プラテン52の移動も上記の処理と同様に行われるようになっている。
以上のように、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、第2読取り部25に固定され第2読取り部25の搬送経路に対向する側を被覆する第1プラテン61と、第2読取り部25の読取り位置に搬送された原稿と第1プラテン61との間に配置された第2プラテン62と、第2プラテン62と第2読取り部25の間の距離を保ったまま第2プラテン62を第2読取り部25に対して移動する第2プラテン移動モータ63と、を備えたので、第2プラテン62に汚れが付着しても、第2プラテン62を第2読取り部25に対して移動させることにより、第2プラテン62の汚れが付着していない個所を介して第2読取り部25の読取り位置で原稿を読取ることができるので、第2読取り部25を焦点深度が浅い等倍密着イメージセンサから構成した場合であっても、ゴミの影響を受けずフォーカスの優れた良質な画像データを取得することができ、また、第1プラテン61は第2読取り部25を被覆したままであるので、第2読取り部25に異物が混入することを防止することができる。したがって、読取り方式に関わらず異物の影響を受けずに良好に読取りを行うことができる。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、第2読取り部25が、搬送経路内の上面に配置され、第2プラテン移動モータ63が、第2プラテン62と第2読取り部25の間の距離を保ったまま第2プラテン62を第2読取り部25の副走査方向に移動するので、第2プラテン62を副走査方向に移動させることにより、第2プラテン62を主走査方向に移動させる場合と比較して第2プラテン62の移動距離を短くすることができる。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、第2読取り部25が、第2プラテン62と摺接するガイド溝65a、65bを有し、第2プラテン62が、ガイド溝65a、65bに沿って移動するので、第2プラテン62を第2読取り部25のガイド溝65a、65bに沿って移動させることにより、第2プラテン62と第2読取り部25との距離を安定させることができる。特に、第2読取り部25を焦点深度が浅い等倍密着イメージセンサから構成した場合であっても、ゴミの影響を受けずフォーカスの優れた良質な画像データを取得することができる。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、搬送経路の下面における第2読取り部25と対向する位置に配置され、第2読取り部25が白基準データの取得に用いる白基準部材66と、第2読取り部25、第2プラテン62および白基準部材66を、第2読取り部25、第2プラテン62および白基準部材66の相互の位置関係を維持するよう支持する筺体40aを備えたので、第2読取り部25、第2プラテン62および白基準部材66の位置関係が筺体40aにより維持されるので、第2読取り部25、第2プラテン62および白基準部材66の位置出し精度を向上させることができ、搬送経路が傾斜している場合でも、第2読取り部25に対する第2プラテン62や白基準部材66の位置が変わってしまうことがない。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置においては、本体制御部111が、原稿が第2読取り部25の読取り位置を通過していないときに、第2プラテン移動モータ63により第2プラテン62を移動させるようになっているので、複数の原稿の読取りが行われる場合の各原稿の読取りの間に第2プラテン62が移動されるので、原稿の搬送および読取りをしてから次の原稿の搬送および読取りをするまでの時間を有効に利用することができる。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置においては、本体制御部111が、原稿が第2読取り部25の読取り位置を通過していないときに、第2プラテン移動モータ63により第2プラテン62を移動させるとともに第2読取り部25により白基準部材66を読取らせるようになっているので、第2読取り部25が白基準部材66を読取って白基準データを取得するときに第2プラテン62に付着した汚れの影響を回避することができる。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置においては、本体制御部111に制御された白シェーディング補正回路41が、第2読取り部25が白基準部材66を読取って得た読取りデータから、予め設定した副走査方向のライン数で平均化した画素毎のピークを算出してシェーディングデータを生成するようになっているので、第2プラテン62の汚れがシェーディングデータに与える影響を少なくすることができる。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置においては、本体制御部111が、第2読取り部25により白基準部材66を読取ってから原稿を読取り、生成されたシェーディングデータを用いてシェーディング処理を行った結果から予め設定した値以上のレベル差を検出することにより、第2プラテン62に付着した汚れの位置を検知するようになっているので、第2プラテン62の汚れが付着してない位置を介して第2読取り部25により原稿を読取るよう、第2プラテン移動モータ63により第2プラテン62を移動させることができるので、第2プラテン62の汚れ付着位置を回避して第2読取り部25により原稿の読取りを行うことができる。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置においては、本体制御部111が、第2プラテン62に汚れが付着していることを検知したとき、第2プラテン62に付着した汚れが検知されなくなるまで、第2プラテン移動モータ63により第2プラテン62を移動させるようになっているので、常に第2プラテン62の汚れが付着していない個所を介して原稿の読取りをすることができるので、第2プラテン62の汚れの影響が原稿を読取って得た画像データにおよぶことを未然に防止できる。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置においては、本体制御部111が、第2プラテン62に付着した汚れの位置を記憶し、記憶された汚れの位置を除外して第2プラテン62を移動させるようになっているので、記憶された汚れ付着位置には第2プラテン62を移動させないので、効率良く第2プラテン62の汚れ付着位置を回避して第2読取り部25により原稿の読取りを行うことができる。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、操作部108から第2プラテン52の清掃や交換が行われたことが入力されると、本体制御部111に記憶された汚れの位置の情報を消去するようになっているので、第2プラテン62を清掃または交換したときに、汚れの位置の情報を消去することで、第2プラテン62を移動させる位置の選択肢を第2プラテン62に汚れが無いときの状態に復帰させることができる。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、第2読取り部25が等倍密着イメージセンサから構成されるので、第2読取り部25を焦点深度が浅い等倍密着イメージセンサから構成した場合であっても、ゴミの影響を受けずフォーカスの優れた良質な画像データを取得することができる。
(第2の実施の形態)
図14は、本発明の第2の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2プラテンの構成を示す側面図である。なお、第1の実施の形態と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図14に示すように、本実施の形態では、第2読取り部25において、第1プラテン61の原稿搬送経路に対向する側には、透明なシート状の部材から構成された第2プラテン306が設けられている。第2プラテン306は、送り出しローラ301および巻き取りローラ302にその両端がそれぞれ取り付けられている。巻き取りローラ302は移動モータ305によって駆動されるようになっている。送り出しローラ301と巻き取りローラ302との間には、図示しない駆動伝達ベルトが架け渡されており、巻き取りローラ302が回転すると送り出しローラ301も回転するようになっている。また、第2プラテン306は、2つの支持ローラ304に支持されている。
送り出しローラ301の近傍には、第1端部検知センサ250が設けられており、第1端部検知センサ250により、送り出しローラ301に取り付けられた第2プラテン306の終端を検知するようになっている。また、巻き取りローラ302の近傍には、第2端部検知センサ251が設けられており、第2端部検知センサ251により、巻き取りローラ302に取り付けられた第2プラテン306の終端を検知するようになっている。これら、第2プラテン306、送り出しローラ301、巻き取りローラ302、支持ローラ304および移動モータ305は、ケース300内に設けられている。ケース300は、第2読取り部25に対して一体的に着脱することができるようになっている。このため、第2プラテン306の全ての領域が汚れた場合に、第2プラテン306をケース300ごと容易に交換できる。
コントローラ100は、送り出しローラ301に取り付けられた第2プラテン306の終端が第1端部検知センサ250により検知されたとき、および、巻き取りローラ302に取り付けられた第2プラテン306の終端が第2端部検知センサ251により検知されたときに、移動モータ305の回転方向が切換えられるようになっている。すなわち、第2プラテン306が送り出しローラ301から送り出されて巻き取りローラ302に巻き取られ、第1端部検知センサ250が第2プラテン306の終端を検知すると、コントローラ100は、移動モータ305の回転方向を逆方向に切換え、第2プラテン306が巻き取りローラ302から送り出されて送り出しローラ301に巻き取られる。
本実施の形態における動作は、第1の実施の形態と同様に行われる。すなわち、第1の実施の形態では、第2プラテン移動モータ63を駆動して第2読取り部25の第2プラテン62を移動させ、または、第2プラテン移動モータ53を駆動して第1読取り部20の第2プラテン52を移動させるようになっているが、第2の実施の形態においても、図12、図13に示したフロー図と同様の処理が行われ、移動モータ305を駆動して第2プラテン306を移動させるようになっている。
なお、本実施の形態では、第2プラテン306の移動方向が副走査方向、すなわち原稿搬送方向となっているが、第2プラテン306の移動方向が主走査方向、すなわち原稿の幅方向となるよう送り出しローラ301と巻き取りローラ302を配置してもよい。
以上のように、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、第2プラテン306が透明シートから構成され、第2プラテン306を巻き取る巻き取りローラ302と、第2プラテン306を送り出す送り出しローラ301と、巻き取りローラ302および送り出しローラ301を駆動する移動モータ305とを備え、第2プラテン306、巻き取りローラ302および送り出しローラ301を収納するケース300を、第2読取り部25に対して一体的に着脱するようにしたので、第2プラテン306に汚れが付着した場合に、巻き取りローラ302および送り出しローラ301により第2プラテン306を移動させるだけで、第2プラテン306の汚れのない個所を介して原稿を読取ることができる。また、第2プラテン306、巻き取りローラ302および送り出しローラ301が、1つのユニットとして第2読取り部25に対して一体的に着脱できるので、第2プラテン306の全ての領域が汚れた場合でも容易に交換をすることができる。
以上説明したように、本発明に係る自動原稿搬送装置は、読取り方式に関わらず異物の影響を受けずに良好に読取りを行うことができるという効果を有し、原稿を移動させながら読取りを行う自動原稿搬送装置として有用である。
本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示すブロック図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第1読取り部の構成を示す側面図である。 (b)は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第1読取り部の構成を示す正面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第1読取り部の構成を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の白シェーディング補正回路の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の白シェーディング補正回路における平均値算出処理を説明する概念図である。 (a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置のゴミ検出処理を説明する図である。 (a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置のゴミ検出処理を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置のプラテン汚れ対処処理を示すフロー図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置のプラテン移動処理を示すフロー図である。 本発明の第2の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2プラテンの構成を示す側面図である。
符号の説明
20 第1読取り部(読取り手段)
23 読取り出口ローラ(搬送手段)
25 第2読取り部(読取り手段)
27 CIS出口ローラ(搬送手段)
32 ガイド部材(白基準部材)
40 自動原稿搬送装置
40a 筺体(支持部材)
41 白シェーディング補正回路(シェーディングデータ生成手段)
51 第1プラテン(第1の保護部材)
52 第2プラテン(第2の保護部材)
53 第2プラテン移動モータ(移動手段)
55a、55b ガイド溝
61 第1プラテン(第1の保護部材)
62 第2プラテン(第2の保護部材)
63 第2プラテン移動モータ(移動手段)
65a、65b ガイド溝
66 白基準部材
111 本体制御部(移動制御手段、読取り制御手段、汚れ検知手段、反復移動制御手段、汚れ位置記憶手段、汚れ位置回避移動制御手段、消去手段)
301 送り出しローラ(送り出し手段)
302 巻き取りローラ(巻き取り手段)
305 移動モータ(駆動手段)
306 第2プラテン(第2の保護手段)

Claims (13)

  1. 搬送経路内で原稿を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される原稿を読取り位置で読取る読取り手段とを備えた自動原稿搬送装置において、
    前記読取り手段に固定され前記読取り手段の前記搬送経路に対向する側を被覆する透明の第1の保護部材と、
    前記搬送手段によって前記読取り手段の読取り位置に搬送された原稿と前記第1の保護部材との間に配置された透明の第2の保護部材と、
    前記第2の保護部材と前記読取り手段の間の距離を保ったまま前記第2の保護部材を前記読取り手段に対して移動する移動手段と、を備えたことを特徴とする自動原稿搬送装置。
  2. 前記読取り手段が、前記搬送経路内の上面に配置され、
    前記移動手段が、前記第2の保護部材と前記読取り手段の間の距離を保ったまま前記第2の保護部材を前記読取り手段の副走査方向に移動することを特徴とする請求項1に記載の自動原稿搬送装置。
  3. 前記読取り手段が、前記第2の保護部材と摺接するガイド溝を有し、
    前記第2の保護部材が、前記ガイド溝に沿って移動することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動原稿搬送装置。
  4. 前記搬送経路の下面における前記読取り手段と対向する位置に配置され、前記読取り手段が白基準データの取得に用いる白基準部材と、
    前記読取り手段、前記第2の保護部材および前記白基準部材を、前記読取り手段、前記第2の保護部材および前記白基準部材の相互の位置関係を維持するよう支持する支持部材と、を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の自動原稿搬送装置。
  5. 前記第2の保護部材が透明シートから構成され、
    前記第2の保護部材を巻き取る巻き取り手段と、
    前記第2の保護部材を送り出す送り出し手段と、
    前記巻き取り手段および前記送り出し手段を駆動する駆動手段と、を備え、
    前記第2の保護部材、前記巻き取り手段および前記送り出し手段を、前記読取り手段に対して一体的に着脱するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の自動原稿搬送装置。
  6. 前記原稿が前記読取り手段の読取り位置を通過していないときに、前記移動手段により前記第2の保護部材を移動させる移動制御手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の自動原稿搬送装置。
  7. 前記原稿が前記読取り手段の読取り位置を通過していないときに、前記移動手段により前記第2の保護部材を移動させるとともに前記読取り手段により前記白基準部材を読取らせる読取り制御手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の自動原稿搬送装置。
  8. 前記読取り手段が前記白基準部材を読取って得た読取りデータから、予め設定した副走査方向のライン数で平均化した画素毎のピークを算出してシェーディングデータを生成するシェーディングデータ生成手段を備えたことを特徴とする請求項7に記載の自動原稿搬送装置。
  9. 前記読取り手段により前記白基準部材を読取ってから前記原稿を読取り、前記シェーディングデータ生成手段が生成したシェーディングデータを用いてシェーディング処理を行った結果から予め設定した値以上のレベル差を検出することにより、前記第2の保護部材に付着した汚れの位置を検知する汚れ検知手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載の自動原稿搬送装置。
  10. 前記汚れ検知手段が前記第2の保護部材に汚れが付着していることを検知したとき、前記第2の保護部材に付着した汚れが前記汚れ検知手段により検知されなくなるまで、前記移動手段により前記第2の保護部材を移動させる反復移動制御手段を備えたことを特徴とする請求項9に記載の自動原稿搬送装置。
  11. 前記汚れ検知手段により検知された前記第2の保護部材に付着した汚れの位置を記憶する汚れ位置記憶手段と、
    前記汚れ位置記憶手段に記憶された汚れの位置を除外して前記反復移動制御手段により前記第2の保護部材を移動させる汚れ位置回避移動制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項9に記載の自動原稿搬送装置。
  12. 前記汚れ位置記憶手段に記憶された汚れの位置の情報を消去する消去手段を備えたことを特徴とする請求項11に記載の自動原稿搬送装置。
  13. 前記読取り手段が等倍密着イメージセンサから構成されることを特徴とする請求項1〜請求項12の何れかに記載の自動原稿搬送装置。
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