JP2009152307A - 発光ダイオード素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】照明ムラを十分に防止することができる発光ダイオード素子を提供すること。
【解決手段】LEDチップ3と、LEDチップ3の光出射面側に配置された透光性層5と、を備えるLED素子10であって、透光性層5は、樹脂6と短径20μm以下の透光性微粒子7とを含有し、透光性微粒子7の屈折率と前記樹脂6の屈折率との差が0.1以上であるLED素子10。
【選択図】図1

Description

本発明は発光ダイオード素子に関する。
発光ダイオードチップ(以下、「LEDチップ」ともいう。)は、p型半導体とn型半導体とを接合(pn接合)させ、それぞれ正極と負極とに接合したものである。この発光ダイオードは、順方向に電圧を印加して、p型半導体の正孔(ホール)とn型半導体の電子(エレクトロン)をpn接合部付近で結合させることで発光する。
このようなLEDチップにおいては、電圧印加のために、光出射面側に電極パターンやワイヤーボンドパッドを形成する必要がある。この電極パターンやワイヤーボンドパッドが形成された部分では、発光しないか、又は光が遮蔽されるので、LEDチップ表面での発光強度は一定でない。このため、LEDチップと、LEDチップの表面像を投影するレンズ、例えばコリメータレンズとを組み合わせた場合、発光強度が一定でない部分が照明ムラとなることが問題となっていた。
この問題に関連して、特許文献1には、LEDチップの光軸から離れた二軸の楕円回転体形状のコリメータレンズを用いる発明が開示されている。このようなコリメータレンズを用いることにより、光軸がLEDチップの中心にあるワイヤーボンドパッドから外れるので、ワイヤーボンドパッドが投影されることを防止することができる。
特開平3−127875号公報
しかしながら、LEDチップの光軸から離れた二軸の楕円回転体形状のコリメータレンズを用いた場合でも、LEDチップ表面の発光強度が一定でないことに起因する照明ムラが残ることが問題となる。
そこで本発明は、照明ムラを十分に防止することができる発光ダイオード素子を提供することを目的とする。
本発明は、発光ダイオードチップと、発光ダイオードチップの光出射面側に配置された透光性層とを備える発光ダイオード素子であって、透光性層は、樹脂と短径20μm以下の透光性微粒子とを含有し、透光性微粒子の屈折率と前記樹脂の屈折率との差が0.1以上である発光ダイオード素子(以下、「第1の発光ダイオード素子」ともいう。)を提供する。
また、本発明は、発光ダイオードチップと、発光ダイオードチップの光出射面側に配置された透光性層と、発光ダイオードチップ及び透光性層を覆うように設けられた光束制御素子とを備える発光ダイオード素子であって、透光性層は、第1の樹脂と短径20μm以下の透光性微粒子とを含有し、透光性微粒子の屈折率と前記第1の樹脂の屈折率との差は0.1以上であり、光束制御素子には、発光ダイオードチップ及び透光性層を覆うための凹み部が形成されており、発光ダイオードチップ、透光性層及び光束制御素子を接合する第2の樹脂が凹み部に充填されている発光ダイオード素子(以下、「第2の発光ダイオード素子」ともいう。)を提供する。
なお、第1、第2の発光ダイオード素子における透光性層は、本発明の効果が失われない範囲で、その他の成分、例えば微粒子を含有していてもよい。微粒子のサイズについては特に限定はなく、透光性を損なわないように発光光の通過性に優れるものが好ましい。
また、本発明において、樹脂や透光性微粒子等の屈折率は、使用する発光ダイオードチップの発光ピーク波長λについてマルチ分光ゴニオフォトメータ(例えば、テックワールド社製TPM−2500)を用いて25℃の環境下で測定した値である。
第1、第2の発光ダイオード素子において、透光性層の厚みは200μm以下であることが好ましい。なお、透光性層の厚みとは、透光性層中、透光性微粒子部分の厚みを示す。
第2の発光ダイオード素子において、光束制御素子は脂環族オレフィン樹脂を含有してなる素子であることが好ましい。なお、「脂環族オレフィン樹脂」とは、炭素骨格(C−C)及びハイドロカーボン(C−H)のみからなる脂環族オレフィンを原料とする樹脂をいう。
本発明によれば、照明ムラを十分に防止することができる発光ダイオード素子(以下、「LED素子」ともいう。)が提供される。このようなLED素子は、液晶プロジェクタ装置や顕微鏡観察装置等の光源として有用である。
以下、場合により図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明するが、本発明は下記実施形態に限定されるものではない。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るLED素子10を示す模式断面図である。LED素子10は、基板1と、基板1上に配置されたLEDチップ3と、LEDチップの光出射面側に形成された透光性層5と、LEDチップ3上のワイヤーボンドパッド(図示せず)から基板1に向かって配線されたワイヤーボンド9a及び9bとを備える。さらに、透光性層5は、第1の樹脂(樹脂)6及び透光性微粒子7を含有する。
基板1としては、例えば、TO18(NECショットコンポーネンツ(株)製)、M3−15300−R((株)住友金属エレクトロデバイス)等の他、アルミニウムや各種セラミックス製基板を用いることができる。
LEDチップ3としては、例えば、窒化ガリウム(GaN)系の青色又は緑色LEDチップ、リン化ガリウム(GaP)系の赤色LEDチップ、酸化亜鉛(ZnO)系の青色LEDチップ等の従来公知のものを使用することができる。また、LEDチップ3は、サファイア基板等の基板に固定されたものであってもよい。
第1の樹脂6は、LEDチップ3の出射光を透過する樹脂であることが好ましく、例えばLEDチップ3の発光ピーク波長λにおける光透過率が90〜100%である樹脂であることが好ましい。第1の樹脂6の具体例としては、エポキシ樹脂、シリコーン系樹脂、エピスルフィド系樹脂、チオウレタン系樹脂、アクリル樹脂が挙げられる。
透光性微粒子7は、LEDチップ3の出射光を透過する微粒子であることが好ましく、例えばLEDチップ3の発光ピーク波長λにおける光透過率が90〜100%である微粒子であることが好ましい。また、透光性微粒子7は、光取出効率の観点から、LEDチップ3からの出射光により蛍光発光しない微粒子であることが好ましい。透光性微粒子7の具体例としては、光学ガラスを粉砕して分級したもの、スプレードライヤーにより造粒したものが挙げられる。
透光性微粒子7の短径は20μm以下であり、0.5〜20μmであることが好ましい。透光性微粒子7の短径が20μmを超えると、第1の樹脂6と透光性微粒子7との界面における密度がLEDチップ3の大きさに対して小さくなるため、第1の樹脂6と透光性微粒子7との界面での光の散乱が不十分となり、十分な照明ムラ軽減効果が得られない。 また、透光性微粒子7の短径が0.5μm未満であると、透光性層5における光の散乱が大きくなり、発光強度が低下する傾向にある。なお、透光性層5は、本発明の効果が失われない範囲で、その他の成分、例えば微粒子を含有していてもよい。微粒子のサイズについては特に限定はなく、透光性を損なわないように発光光の通過性に優れるものが好ましい。
なお、本発明の効果が失われない範囲とは、照明ムラを十分に防止することができる範囲をいい、より具体的には、後述する第2実施形態において、光束制御素子15としてコリメータレンズを用い、発光ダイオード素子の配光特性(すなわち発光強度の角度依存性)を測定した場合に、コリメータ角度の範囲内における発光強度のバラツキが、発光強度の最大値に対して10%以下に抑えられている範囲をいう。
ここでコリメータ角度とは、コリメータレンズの設計上のコリメート性能を表す角度であり、コリメータレンズに用いる材料の屈折率と、コリメータレンズの形状とからシミュレーションによって求められる角度である。より具体的には、LEDチップの発光面の発光強度分布を一様と仮定し、このLEDチップとコリメータレンズとの組み合わせにより構成される発光ダイオード素子の配光特性をシミュレートしたときに、発光強度が最大値から95%まで低下する範囲の角度として定義される。
透光性層5における透光性微粒子7の含有量は、第1の樹脂100質量部に対して、20〜80質量部であることが好ましく、40〜60質量部であることがより好ましい。透光性微粒子7の含有量が20質量部未満であると、光の散乱による照明ムラ低下効果が低下する傾向にあり、80質量部を超えると、透光性微粒子7をLEDチップ3上に固定することが困難となる傾向にある。
透光性層5の厚みは200μm以下であることが好ましく、0.5〜200μmであることがより好ましい。透光性層5の厚みが200μmを超えると、透光性層5での光の散乱により発光強度が大きく低下する傾向にある。また、透光性層5の厚みが0.5μm未満であると、透光性層5における光の散乱により、発光強度が大きく低下する傾向にある。
ワイヤーボンド9a及び9bは、LEDチップ3上のワイヤーボンドパッド及び電極パターン(図示せず)を通して、LEDチップ3に対して電圧を印加する機能を有する。そして、電圧を印加することによりLEDチップ3は発光する。
上述のLED素子10は、例えば次のような方法で作製することができる。
まず、第1の樹脂6及び透光性微粒子7を混合、攪拌して透光性層用組成物を調製する。次に、この透光性層用組成物を、基板1及びワイヤーボンド9a及び9bを備えるLEDチップ3の光出射面に塗布した後、エネルギー線照射や加熱処理等により第1の樹脂6を硬化させる。これにより、LED素子10が得られる。
なお、透光性層用組成物の塗布量は、硬化後の透光性層5の厚みが上述の所定の範囲内になるように適宜設定される。透光性用組成物は、LEDチップ3の光出射面のみに塗布してもよいし、光出射面及び側面を含むLEDチップ3の全面に塗布してもよい。
また、本実施形態では、LEDチップ3が透光性層5と接している形態を示したが、これらは必ずしも接している必要はなく、例えばLEDチップ3と透光性層5との間に、樹脂のみからなる層が形成されていてもよい。
[第2実施形態]
図2は、本発明の第2実施形態に係るLED素子20を示す模式断面図である。LED素子20は、基板1と、基板1上に配置されたLEDチップ3と、LEDチップ3の光出射面側に形成された透光性層5と、LEDチップ3上のワイヤーボンドパッド(図示せず)から基板1に向かって配線されたワイヤーボンド9a及び9bと、LEDチップ3及び透光性層5を覆うように設けられた光束制御素子15とを備える。さらに、光束制御素子15には、LEDチップ3及び透光性層5を覆うための凹み部17が形成されており、LEDチップ3、透光性層5及び光束制御素子15を接合する第2の樹脂(封止樹脂)11が凹み部17に充填されている。さらにまた、光束制御素子15の凹み部が形成された面と反対側の面は楕円回転体形状となっている。
基板1、LEDチップ3、透光性層5、ワイヤーボンド9a及び9bについては、第1実施形態に示したLED素子10と同様の構成とすることができる。
光束制御素子15は、LED素子20の出射光を平行化することができる素子であり、片面にLEDチップ3及び透光性層5を覆うための凹み部が形成されている。光束制御素子15の具体例としては、フライアイレンズやコリメータレンズが挙げられる。
光束制御素子15の材料としては、従来公知の光学材料を使用することができ、成形性(特に射出成形が容易である)の観点から、熱可塑性樹脂を使用することが好ましい。さらに、透光性、光学的安定性及び経済性の観点から、脂環族オレフィン樹脂を使用することが好ましい。特に、脂環族オレフィン樹脂は透明であり、光学的にも安定であるので、光束制御素子15の材料として好適である。
脂環族オレフィン樹脂の具体例としては、ノルボルネン系モノマーの開環メタセシス重合体水素化ポリマー(日本ゼオン(株)製、商品名「ZEONEX−480R」等;JSR(株)製、商品名「ARTON」;三井化学(株)製、商品名「APEL」等)が挙げられる。
また、光束制御素子15の材料としては、光束制御素子15と第2の樹脂11との界面における全反射を抑制する観点から、第2の樹脂11の屈折率と略同一の屈折率を有する材料を用いることが好ましい。なお、第2の樹脂11の屈折率と光束制御素子15の材料の屈折率との差が大きく、光束制御素子15と第2の樹脂11との界面における全反射が生じるおそれがある場合には、凹み部17を半球形状とすることにより、全反射を軽減することもできる。
なお、本実施形態においては、光束制御素子15の凹み部が形成された面と反対側の面が楕円回転体形状となっている例を示したが、光束制御素子15の形状は、ニーズに合わせて様々な形状に変えることができる。
第2の樹脂11としては、第1の樹脂6と同じ樹脂を使用することが好ましい。第2の樹脂11として、第1の樹脂6と異なる樹脂を使用する場合には、両者の屈折率が略同一であることが好ましい。
上述のLED素子20は、次のような方法により作製することができる。
まず、LED素子10の場合と同じようにして、基板1、LEDチップ3、透光性層5、ワイヤーボンド9a及び9bを形成する。次に凹み部17が形成された光束制御素子15を射出成形により作製する。この凹み部17にLEDチップ3を配置し、凹み部17に第2の樹脂11を充填して、エネルギー線照射や加熱処理等により第2の樹脂11を硬化させる。これにより、LEDチップ3、透光性層5及び光束制御素子15が接合され、LED素子20が得られる。
上述のLED素子10及び20によれば、照明ムラを十分に防止することができる。このような効果が得られる理由は必ずしも明らかでないが、本発明者らは次のように考えている。
すなわち、LED素子10及び20においては、第1の樹脂6及び透光性微粒子7を含有する透光性層5を備えることにより、LEDチップ3からの出射光が第1の樹脂6と透光性微粒子7との界面で散乱される。この散乱光により、LEDチップ3表面での照明ムラが透光性層5を透過した後には軽減されると考えられる。
さらに、第1の樹脂6の屈折率と透光性微粒子7の屈折率との差が0.1以上であることにより、第1の樹脂6と透光性微粒子7との界面での光の散乱が顕著になり、散乱光による照明ムラ軽減効果がより高まると考えられる。
さらにまた、透光性微粒子7の短径が20μm以下であることにより、第1の樹脂6と透光性微粒子7との界面における密度がLEDチップ3の大きさ(通常0.3mm×0.3mmから1.0mm×1.0mm)に対して大きくなるため、第1の樹脂6と透光性微粒子7との界面での光の散乱がより顕著になり、散乱光による照明ムラ軽減効果がさらに高まると考えられる。
以上のような効果の相乗作用により、LED素子10及び20によれば、照明ムラを十分に防止することができると本発明者らは考えている。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、実施例及び比較例で用いた透光性微粒子の「短径」が所定の範囲にあることは、ふるいにより透光性微粒子を分級した後に、その一部を光学顕微鏡を用いて観察することにより確認した。
実施例及び比較例で用いた透光性微粒子の「平均短径」は、透光性微粒子100個の短径を走査型電子顕微鏡写真を用いて測定し、それらの算術平均値として求めた。
実施例及び比較例で用いた透光性微粒子の「光学損失」は、透光性微粒子を構成する材料を用いて厚さ10mmと2mmの2種類の平行平板を作成し、それぞれの両端を光学研磨したものを試料として測定した透過率の差分から、厚さ10mmあたりの光学損失として求めた。
(実施例1)
LEDチップとして、サファイア基板とこの基板上に窒化インジウムガリウム(InGaN)のpn接合が形成された昭和電工製GU35R470Tチップ(中心波長:470nm(青色)、電流規格20mA、消費電力:12mW、光出射面のサイズ:350μm×350μm)を使用した。このLEDチップを実装基板(NECショットコンポーネンツ(株)製、商品名「TO18」)上にフェースアップ実装した。
透光性微粒子として、光学ガラス(HOYA(株)製、商品名「E−FD5」)を乳鉢で粉砕してふるいにより分級し、短径が20μm以下のガラス粉を採取して使用した。なお、このガラス粉の平均短径は5μmであり、λ=470nmにおける屈折率はn=1.690であり、1cm当たりの光学損失は1%以下であった。
第1の樹脂として、λ=470nmにおける屈折率がn=1.518であるエポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン(株)製、商品名「YX8000」)を使用した。このエポキシ樹脂と上記ガラス粉とを質量比1:1で混合、攪拌し、透光性層用組成物を得た。この透光性層用組成物を、LEDチップ上に約0.1μL塗布し、100℃に加熱した恒温槽で2時間硬化させ、透光性層を形成した。
次に、光束制御素子(コリメータレンズ)を以下の方法により作製した。すなわち、脂環族オレフィン樹脂(日本ゼオン(株)製、商品名「ZEONEX−480R」、λ=470nmにおける屈折率:1.53、熱変形温度:120℃以上)を射出成形してコリメータレンズを作製した。なお、このコリメータレンズは、片面が楕円回転体形状であり、もう一方の面がその中心部に半球形状の凹み部を有する平面である。また、このコリメータレンズのコリメータ角度は光軸(回転対称軸)を中心に±7.5°であった。
このコリメータレンズの凹み部に上述の透光性層を形成したLEDチップを配置した。そして、この凹み部に第2の樹脂としてのエポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン(株)製、商品名「YX8000」)を充填し、80℃に加熱した恒温槽に放置し、実装基板上にコリメータレンズを固定した。その後、100℃に加熱した恒温槽で更に1時間硬化させ封止し、実施例1のLED素子を得た。
(比較例1)
透光性層を形成しなかったこと以外は実施例1と同様にして、比較例1のLED素子を得た。
(比較例2)
透光性微粒子として、光学ガラス(HOYA(株)製、商品名「E−FEL6」)を乳鉢で粉砕してふるいにより分級し、短径が20μm以下のガラス粉を採取して使用した他は実施例1と同様にして、比較例2のLED素子を得た。なお採取したガラス粉の平均短径は5μmであり、λ=470nmにおける屈折率はn=1.540であり、1cm当たりの光学損失は1%以下であった。
[配光特性の評価]
実施例1及び比較例1,2のLED素子について、マルチ分光ゴニオフォトメータ(テックワールド社製、TPM−2500)により配光特性を測定した。この測定装置の被検物から光検出部までの距離は250mmであり、光検出部直前にφ1mmのスリットが入っているので、角度分解能はtan―1(1/250)=0.2度である。実施例1のLED素子の配光特性を示すグラフを図3に、比較例1のLED素子の配光特性を示すグラフを図4に、比較例2のLED素子の配光特性を示すグラフを図5に、それぞれ示す。
図3〜5から明らかであるように、実施例1のLED素子の配光特性を示すグラフは滑らかな曲線であり、且つコリメータレンズのコリメータ角度(±7.5°)における発光強度のバラツキが10%以下に抑えられており、照明ムラが十分に防止されている。これに対して、比較例1及び2のLED素子の配光特性を示すグラフは急峻な変化点を有しており、且つコリメータレンズのコリメータ角度(±7.5°)における発光強度のバラツキは10%を超えており、照明ムラが生じている。
(実施例2)
LEDチップとして、サファイア基板とこの基板上に窒化インジウムガリウム(InGaN)のpn接合が形成された昭和電工製GU35R470Tチップ(中心波長:470nm(青色)、電流規格20mA、消費電力:12mW、光出射面のサイズ:350μm×350μm)を使用した。このLEDチップを実装基板(NECショットコンポーネンツ(株)製、商品名「TO18」)上にフェースアップ実装した。
透光性微粒子として、光学ガラス(HOYA(株)製、商品名「E−FD5」)を乳鉢で粉砕してふるいにより分級し、短径が20μm以下のガラス粉を採取して使用した。なお、このガラス粉の平均短径は5μmであり、λ=470nmにおける屈折率はn=1.690であり、1cm当たりの光学損失は1%以下であった。
第1の樹脂として、λ=470nmにおける屈折率がn=1.518であるエポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン(株)製、商品名「YX8000」)を使用した。このエポキシ樹脂と上記ガラス粉とを質量比1:1で混合、攪拌し、透光性層用組成物を得た。この透光性層用組成物を、LEDチップ上に約0.1μL塗布し、100℃に加熱した恒温槽で2時間硬化させ、透光性層を形成した。
次に、光束制御素子(コリメータレンズ)を以下の方法により作製した。すなわち、脂環族オレフィン樹脂(日本ゼオン(株)製、商品名「ZEONEX−480R」、λ=470nmにおける屈折率:1.53)を射出成形してコリメータレンズを作製した。なお、このコリメータレンズは、片面が楕円回転体形状であり、もう一方の面がその中心部に半球形状の凹み部を有する平面である。また、このコリメータレンズのコリメータ角度は±7.5°であった。
このコリメータレンズの凹み部に上述の透光性層を形成したLEDチップを配置した。そして、この凹み部を第2の樹脂としてのエポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン(株)製、商品名「YX8000」)を充填し、80℃に加熱した恒温槽に放置し、実装基板上にコリメータレンズを固定した。その後、100℃に加熱した恒温槽で更に1時間硬化させ封止し、実施例2のLED素子を得た。
(比較例3)
透光性微粒子として、光学ガラス(HOYA(株)製、商品名「E−FD5」)を乳鉢で粉砕してふるいにより分級し、短径が20〜40μmのガラス粉を採取して使用した他は実施例2と同様にして、比較例3のLED素子を得た。
(比較例4)
透光性微粒子として、光学ガラス(HOYA(株)製、商品名「E−FD5」)を乳鉢で粉砕してふるいにより分級し、短径が40μm以上のガラス粉を採取して使用した他は実施例2と同様にして、比較例4のLED素子を得た。
[配光特性の評価]
実施例2及び比較例3,4のLED素子について上記と同様の方法により、配光特性を測定した。実施例2のLED素子の配光特性を示すグラフを図6に、比較例3のLED素子の配光特性を示すグラフを図7に、比較例4のLED素子の配光特性を示すグラフを図8に、それぞれ示す。
図6〜8から明らかであるように、実施例2のLED素子の配光特性を示すグラフは滑らかな曲線であり、且つコリメータレンズのコリメータ角度(±7.5°)における発光強度のバラツキが10%以下に抑えられており、照明ムラが十分に防止されている。これに対して、比較例3及び4のLED素子の配光特性を示すグラフは急峻な変化点を有しており、且つコリメータレンズのコリメータ角度(±7.5°)における発光強度のバラツキは10%を超えており、照明ムラが生じている。
本発明の第1実施形態に係るLED素子を示す模式断面図である。 本発明の第2実施形態に係るLED素子を示す模式断面図である。 実施例1のLED素子の配光特性を示すグラフである。 比較例1のLED素子の配光特性を示すグラフである。 比較例2のLED素子の配光特性を示すグラフである。 実施例2のLED素子の配光特性を示すグラフである。 比較例3のLED素子の配光特性を示すグラフである。 比較例4のLED素子の配光特性を示すグラフである。
符号の説明
1…基板、3…LEDチップ、5…透光性層、6…第1の樹脂、7…透光性微粒子、9a,9b…ワイヤーボンド、10,20…LED素子、11…第2の樹脂、15…光束制御素子。

Claims (4)

  1. 発光ダイオードチップと、該発光ダイオードチップの光出射面側に配置された透光性層と、を備える発光ダイオード素子であって、
    前記透光性層は、樹脂と短径20μm以下の透光性微粒子とを含有し、
    前記透光性微粒子の屈折率と前記樹脂の屈折率との差が0.1以上である発光ダイオード素子。
  2. 発光ダイオードチップと、該発光ダイオードチップの光出射面側に配置された透光性層と、前記発光ダイオードチップ及び前記透光性層を覆うように設けられた光束制御素子と、を備える発光ダイオード素子であって、
    前記透光性層は、第1の樹脂と短径20μm以下の透光性微粒子とを含有し、
    前記透光性微粒子の屈折率と前記第1の樹脂の屈折率との差は0.1以上であり、
    前記光束制御素子には、前記発光ダイオードチップ及び前記透光性層を覆うための凹み部が形成されており、
    前記発光ダイオードチップ、前記透光性層及び前記光束制御素子を接合する第2の樹脂が前記凹み部に充填されている発光ダイオード素子。
  3. 前記透光性層の厚みは200μm以下である、請求項1又は2記載の発光ダイオード素子。
  4. 前記光束制御素子は脂環族オレフィン樹脂を含有してなる素子である、請求項2又は3記載の発光ダイオード素子。
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