JP2009150815A - 角速度センサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 角速度センサ100のビーム70a,70b,70c,70dは、検出方向(y軸方向)よりも励振方向(x軸方向)にバネ定数が小さいフォールディッド型ビーム73と、励振方向(x軸方向)よりも検出方向(y軸方向)にバネ定数が小さいストレート型ビーム75を有している。フォールディッド型ビーム73は、ストレート型ビーム75よりもマス部40側に配置されている。検出手段60は、フォールディッド型ビーム73よりも反マス部40側のビーム70bに設けられている。
【選択図】 図1
Description
励振手段は、櫛歯電極で構成されていることが多い。櫛歯電極は、マス部側に設けられている可動電極と、基板側に設けられている固定電極とを備えている。この櫛歯電極に交流電圧を印加すると、マス部側の可動電極と基板側の固定電極の間に静電引力が発生し、マス部を励振方向に励振させることができる。
検出手段は、マス部側に設けられている平板電極と基板側に設けられている平板電極で構成されたコンデンサであることが多い。マス部側の平板電極と基板側の平板電極は、検出方向に対向している。
本発明は、マス部の励振方向の励振が検出手段の検出結果に影響を及ぼすのを抑制する技術を提供することを目的としている。
この角速度センサによると、第1検出手段は、基板の表面に対して垂直方向を回転軸方向とする角速度を検出することができる。
フォールディッド型ビームでは、一対のビームが励振方向に弾性変形することができるとともに、第1検出方向の弾性変形が規制されている。ストレート型ビームでは、ビームが検出方向に弾性変形するとともに励振方向の弾性変形が規制されている。フォールディッド型ビームとストレート型ビームを組合せて用いると、本明細書で開示される技術を簡単に実現することができる。
この角速度センサによると、第1検出手段が基板の表面に対して垂直方向を回転軸方向とする角速度を検出し、第2検出手段が基板の表面に対して平行方向を回転軸方向とする角速度を検出することができる。第1検出手段と第2検出手段の双方が設けられていると、1つの角速度センサで2軸の角速度を検出することができる。
この第2検出手段では、第2検出方向にマス部が変位したときに、第1コンデンサの間隙の距離が増大(又は減少)すると、第2コンデンサの間隙の距離が減少(又は増大)する。例えば、定常状態における第1コンデンサの対向面積及び距離と第2コンデンサの対向面積及び距離を一致させておくと、第2検出方向にマス部が変位したときに、第1コンデンサの静電容量の増大(又は減少)と第2コンデンサの静電容量の減少(又は増大)を一致させることができる。このため、第1コンデンサの静電容量の変動と第2コンデンサの静電容量の変動の差分を求めると、静電容量の変動を2倍の感度で検出することができる。
このようなビームによると、マス部が励振方向に励振したときは、第1部分が優先的に励振方向に弾性変形する。このため、第1部分よりも反マス部側のビームに設けられている第2検出手段は、マス部の励振振幅の影響が低減された状態で検出動作を行うことができる。一方、マス部がコリオリ力によって第2検出方向に振動したときは、第2部分が優先的に第2検出方向に弾性変形する。このため、マス部がコリオリ力によって第2検出方向に振動したときは、ビーム全体が第2検出方向に沿って振動することができる。この結果、第1部分よりも反マス部側のビームに設けられている第2検出手段は、ビームの第2検出方向の振動を検出することができ、ひいてはマス部の第2検出方向の振動を間接的に検出することができる。
励振共振周波数fxに対して、コリオリ力が発生する方向の共振周波数fy及び共振周波数fzが不一致になっていると、角速度センサの応答性が向上する。上記態様では、共振周波数fy及び共振周波数fzの双方が励振共振周波数fxと不一致であり、2軸の角速度センサのいずれの方向においても応答性が向上する。さらに、共振周波数fyと共振周波数fzが励振共振周波数fxを間に挟んだ状態で設定されており、共振周波数fyと共振周波数fzもまた不一致となっている。このため、共振周波数fyに対応する第1検出方向の振動が共振周波数fzに対応する第1検出方向の振動に影響を及ぼすことも低減されており、極めて良好な特性の2軸の角速度センサが実現される。
この2軸の角速度センサによると、マス部の励振に対して双方の検出方向の振動が共通した影響を受けるので、2軸のそれぞれに設けられる容量検出回路の回路定数を同一にできる。
(第1特徴) 検出手段には、コンデンサの静電容量の変動を検出するものの他に、磁界変化、光位相変化、光強度変化等を用いることができる。
(第2特徴) 共振周波数の関係は、fy<fx<fzであるのが好ましい。この場合、マス部と半導体下層の間でスティッキング現象が発生するのを防止するのに有効である。
(第3特徴) ビームは、第1部分(例えば、フォールディッド型ビーム)と第2部分(例えば、ストレート型ビーム)の間に、検出方向と励振方向のいずれにもバネ定数が大きい連結部分(例えば、ビーム連結部)を備えている。検出手段は、その連結部分に設けられている。
(第4特徴) 第3特徴において、基板と平行なy軸方向を検出方向とする検出手段が、連結部分に設けられている。
(第5特徴) 第3特徴において、基板と垂直なz軸方向を検出方向とする検出手段が、連結部分に設けられている。
図1〜図3に、角速度センサ100の形態を模式的に示す。図1は、角速度センサ100の平面図である。図2は、図1のII-II線に対応した角速度センサ100の断面図である。図3は、図1のIII-III線に対応した角速度センサ100の断面図である。図1〜図3に示すように、角速度センサ100は、SOI(Silicon on Insulator)基板を利用して形成されている。SOI基板は、半導体下層10と絶縁層20と半導体上層30が積層した構造を有している。半導体下層10には単結晶シリコンが用いられており、絶縁層20には酸化シリコンが用いられており、半導体上層30には単結晶シリコンが用いられている。半導体上層30には不純物が高濃度に含まれており、半導体上層30は導電性を有している。後述するように、角速度センサ100は、エッチング技術を利用して、絶縁層20と半導体上層30の一部を除去することによって形成されている。
図2に示すように、マス部40と半導体下層10の間の絶縁層20は除去されており、マス部40は半導体下層10上にフローティング状態で支持されている。マス部40は、半導体上層30の一部を利用して形成されている。
固定電極端子53に交流電圧を印加すると、可動電極51の可動電極指51a−51iと固定電極52の固定電極指52a−52jの間に静電引力が発生し、マス部40を励振方向(x軸方向)に励振させることができる。
また、図1及び図3に示すように、ビーム70bの端部表面には、接地電極端子77が設けられている。接地電極端子77は、接地電位に固定されている。前記したように、半導体上層30には不純物が高濃度に含まれており、半導体上層30は導電性を有している。これにより、半導体上層30全体の電位が接地電位に固定されている。なお、ワイヤ配線等との接触を良好に行うために、接地電極端子77の表面積を大きく確保したい場合は、ビーム70bの端部の面積を大きくする、又は接地電極端子77を設けるための土台をビーム70bの端部近傍に設ければよい。
ストレート型ビーム75は、励振方向(x軸方向)に沿って伸びているy軸ビームで構成されている。ストレート型ビーム75は、検出方向(y軸方向)に弾性変形するとともに励振方向(x軸方向)の弾性変形が規制されている。
したがって、フォールディッド型ビーム73の励振方向(x軸方向)のバネ定数は、ストレート型ビーム75の励振方向(x軸方向)のバネ定数よりも小さい。一方、ストレート型ビーム75の検出方向(y軸方向)のバネ定数は、フォールディッド型ビーム73の検出方向(y軸方向)のバネ定数よりも小さい。
可動電極61のx軸の負の向きに伸びる可動電極指61a,61b,61cと、固定電極62のx軸の正の向きに伸びる固定電極指62a,62b,62cは、交互に噛み合うように配置されている。可動電極61のx軸の正の向きに伸びる可動電極指61d,61e,61fと、固定電極62のx軸の負の向きに伸びる固定電極指62d,62e,62fも、交互に噛合うように配置されている。
まず、励振手段50aによるマス部40の励振に関して説明する。励振手段50aの固定電極端子53には、自励振回路から振幅制御回路を介して交流電圧が印加され、マス部40が励振方向(x軸方向)に励振する。前記したように、励振振幅検出手段50bは、容量検出回路を利用して、マス部40の励振方向(x軸方向)の励振振幅を櫛歯電極の静電容量の変化から検出している。この容量検出回路の検出結果は、自励振回路にフィードバックされ、自励振回路は上記検出結果に基づいて自励振信号を生成する。振幅制御回路は、自励振信号に基づいてマス部40の励振振幅が一定となるように交流電圧を制御する。これらの構成により、常時適切な周波数で適切な励振振幅でマス部40を励振方向(x軸方向)に励振することができる。
フォールディッド型ビーム73は、検出方向(y軸方向)のバネ定数が大きく、検出方向(y軸方向)の弾性変形が規制されている。したがって、マス部40が検出方向(y軸方向)に振動すると、ストレート型ビーム75が優先的に検出方向(y軸方向)に弾性変形する。ストレート型ビーム75が検出方向(y軸方向)に弾性変形すると、ビーム70a,70b,70c,70d全体が検出方向(y軸方向)に振動する。
図8及び図9に、角速度センサ110の形態を模式的に示す。図8は、角速度センサ110の平面図である。図9は、図8のIX−IX線に対応した角速度センサ110の断面図である。なお、第1実施例の角速度センサ100と同一の構成要素に関しては同一符号を付し、その説明を省略する。
角速度センサ110は、マス部40のz軸方向の振動を直接的に検出する第2検出手段80を備えていることを特徴としている。角速度センサ110によると、第2検出手段80を利用して、y軸方向を回転軸とする角速度も検出することができる。このため、角速度センサ110は、第1検出手段60と第2検出手段80の双方が設けられているので、2軸の角速度を検出することが可能になる。
角速度110によると、第1検出手段60がz軸方向を回転軸とする角速度を検出し、第2検出手段80がy軸方向を回転軸とする角速度を検出することができる。角速度センサ110は、第1検出手段60と第2検出手段80の双方が設けられているので、2軸の角速度を同時に検出することができる。
次に、角速度センサ110におけるビーム70a,70b,70c,70dの好ましい形態に関して考察する。図11に、x,y,z軸振動系の共振曲線を示す。角速度センサ110では、マス部40が励振共振周波数fxで励振されているので、マス部40に角速度が印加されると、励振振動Vと角速度Ωの双方に垂直な方向に振動が発生する。この振動の周波数は励振共振周波数fxと同一である。
y軸振動系の拡大率Ayは、y軸振動系の共振振動周波数fyにおいて最大となる。共振周波数fyから離れるにつれて拡大率Ayは減少していく。x軸の励振共振周波数fxとy軸の共振周波数fyの差の絶対値をΔfxyと表すと、Δfxyが小さいほど拡大率Ayが増加し、角速度センサ110のセンサ感度が向上する。センサ感度を決定する主要素はΔfである。Δfxyが0のときにセンサ感度が最大であるが、fxとfyが完全に一致すると、励振振動のモードと検出振動のモードがカップリングし、それぞれの振動モードを安定に保つことが困難になる。即ち、コリオリ力を印加していない場合でも励振振動の一部が検出振動方向に発生し、ノイズ成分となってしまう。このため、センサ特性を安定させるためには、Δfxyを少なくともfxの1%以上に設定するのが好ましい。より好ましくは、Δfxyをfxの5%以上に設定することで、センサ特性が極めて安定化される。なお、z軸振動系についてもy軸振動系と同様である。
本実施例の角速度センサ110は、MEMS技術を利用して作製されており、半導体下層10の表面にセンサ構造体が作り込まれている。このような場合、例えば、半導体下層10とマス部40の間の距離が非常に微小であり、且つ半導体下層10とマス部40の対向する面積が大きくなる傾向にある。このため、マス部40が半導体下層10に接触して付着するという現象(スティッキング現象)が起こり得る。
そこで、スティッキング現象を回避するために、ビーム70a,70b,70c,70dのz軸方向のバネ剛性を高めることが望ましい。ビーム70a,70b,70c,70dのz軸方向のバネ剛性を高めると、z軸方向の共振周波数が高くなる。この結果、共振周波数の関係が、fy<fx<fzに設定される。換言すれば、共振周波数の関係がfy<fx<fzに設定されていると、スティッキング現象を回避するとともに、上述したようにセンサ特性をも向上させることができる。
E:シリコンのヤング率
Txx:x軸ビームのx軸方向の幅
Txz:x軸ビームのz軸方向の厚み
Lx:x軸ビームのy軸方向の長さ
Tyy:y軸ビームのy軸方向の幅
Tyz:y軸ビームのz軸方向の厚み
Ly:y軸ビームのx軸方向の長さ
M:質量(マス部40の質量で代表する)
フォールディッド型ビーム73のx軸ビームに関しては、厚みTxzを幅Txxよりも大きくし、x軸ビームのz軸方向のバネ定数をx軸方向のバネ定数よりも大きくするのが望ましい。具体的な寸法は、Txx:Txz=1:1.1以上とする。
ストレート型ビーム75のy軸ビームに関しては、z軸方向の剛性をy軸方向の剛性よりも十分に大きくし、y軸ビームがz軸方向に振動しないようにするのが望ましい。具体的な寸法は、Tyy:Tyz=1:5以上とする。
フォールディッド型ビーム73のx軸ビームのx軸方向のバネ定数をkxxとし、z軸方向のバネ定数をkxzとすると、バネ定数kxx,kxzは次式で表すことができる。なお、y軸方向のバネ定数は極めて大きいので、変位に関与しない。
ストレート型ビーム75のy軸ビームのy軸方向のバネ定数をkyyとし、z軸方向のバネ定数をkyzとすると、バネ定数kyy,kyzは次式で表すことができる。なお、x軸方向のバネ定数は極めて大きいので、変位に関与しない。
フォールディッド型ビーム73のx軸ビームに関しては、z軸方向の剛性をx軸方向の剛性よりも十分に大きくし、x軸ビームの両端部のz軸方向の変位差がほぼ0となるようにするのが望ましい。具体的な寸法は、Txx:Txz=1:5以上とする。
ストレート型ビーム75のy軸ビームに関しては、厚みTyzを幅Tyyよりも大きくし、y軸ビームのz軸方向へのバネ定数をy軸方向のバネ定数よりも大きくするのが望ましい。具体的な寸法は、Tyy:Tyz=1:1.1以上とする。
フォールディッド型ビーム73のx軸ビームのx軸方向のバネ定数をkxxとし、z軸方向のバネ定数をkxzとすると、バネ定数kxx,kxzは次式で表すことができる。なお、y軸方向のバネ定数は極めて大きいので、変位に関与しない。
ストレート型ビーム75のy軸ビームのy軸方向のバネ定数をkyyとし、z軸方向のバネ定数をkyzとすると、バネ定数kyy,kyzは次式で表すことができる。なお、x軸方向のバネ定数は極めて大きいので、変位に関与しない。
これらの変形例は、フォールディッド型ビーム73のx軸ビームが2枚板で構成されており、ストレート型ビーム75のy軸ビームも2枚板で構成されていることを特徴としている。このような構成のビーム形状であっても、図中に示す寸法の定義を上述の各数式に当て嵌めることによって、上記の共振周波数の関係をfy<fx<fz、又はfy<fx<fzを実現することができる。
さらに、ビーム形状が2枚板で構成されていると、ビームが平行板バネとなるので、マス部40がy軸方向及びz軸方向に対して平行に振動することができる。この結果、検出手段60において、可動電極61の可動電極指61a−61fと固定電極62の固定電極指62a−62fが、常時平行に対向することができる。ビーム形状が2枚板で構成されていると、マス部40の振動に基づく微小な静電容量の変動を精度良く検出することができる。
図14〜図16に、角速度センサ120の形態を模式的に示す。図14は、角速度センサ120の平面図である。図15は、図14のXV−XV線に対応した角速度センサ120の断面図である。図16は、図14のXVI−XVI線に対応した角速度センサ120の断面図である。なお、第1実施例の角速度センサ100と実質的に同一の構成要素に関しては同一符号を付し、その説明を省略する。
図15に示すように、第1アーム181は、半導体上層30の一部を利用して形成されている。第1アーム181は、マス部40から分離基板電極185の上方に向けて伸びているとともに、分離基板電極185の表面との間に間隙を形成する。第1アーム181と分離基板電極185は、この間隙を利用して、第1コンデンサC1を構成している。
図18に、第3実施例の変形例の角速度センサ130の形態を模式的に示す。図18は、角速度センサ130の平面図である。
角速度センサ130は、第2検出電極180がビーム70a,70bに設けられていることを特徴としている。第2検出手段180の第2アーム186と第2延伸電極187と第2固定電極端子188は、ビーム70aのビーム連結部74に設けられている。第2検出電極180の第1アーム181と第1貫通電極182と第1延伸電極183と第1固定電極端子184と分離基板電極185は、ビーム70dのビーム連結部74に設けられている。なお、角速度センサ130は、第2検出電極180がビーム70a,70bに設けられている点において図17の角速度センサ120と相違するものの、基本的な技術思想は図17の角速度センサ120と同一である。
図19に、角速度センサ140の形態を模式的に示す。図19は、角速度センサ140の平面図である。なお、第3実施例の角速度センサ120と実質的に同一の構成要素に関しては同一符号を付し、その説明を省略する。
角速度センサ140は、ビーム70aに第1検出手段60aと同様の構造を有する第1y軸振動振幅制御手段60dが設けられており、ビーム70dに第1類似検出手段60bと同様の構造を有する第2y軸振動振幅制御手段60cが設けられていることを特徴としている。さらに、角速度センサ140は、第2検出手段180と同様の構造を有するz軸振動振幅制御手段190を備えていることを特徴としている。
同様に、角速度センサ140では、同期検波回路で検出されたz軸方向の振動に係る結果は、変位制御回路に供給され、変位制御回路は、この結果に基づいてマス部40のz軸方向の変位が零になるように、z軸振動振幅制御手段190に印加する交流電圧を制御する。また、マス部40のz軸方向の変位が零になるのに必要な交流電圧から角速度を換算し、角速度表示部で表示する。
角速度センサ140では、零位法を採用することにより、極めて高精度に角速度を検出することができる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
20:絶縁層
30:半導体上層
40:マス部
50a:励振手段
50b:励振振幅検出手段
60:検出手段
60a:第1検出手段
60b:第1類似検出手段
70a−70d:ビーム
71,72:x軸ビーム
73:フォールディッド型ビーム
74:ビーム連結部
75:ストレート型ビーム(y軸ビーム)
76:固定部
80,180:第2検出手段
181:第1アーム
186:第2アーム
Claims (9)
- 基板と、
マス部と、
マス部を励振方向に励振させる励振手段と、
一端がマス部に連結しているとともに他端が基板に固定されており、少なくとも励振方向と励振方向に直交する第1検出方向とに変位可能にマス部を支持しているビームと、
ビームに設けられているとともに第1検出方向のビームの振動を検出する第1検出手段と、を備えており、
ビームは、第1検出方向よりも励振方向にバネ定数が小さい第1部分と、励振方向よりも第1検出方向にバネ定数が小さい第2部分を有しており、
第1部分は、第2部分よりもマス部側に配置されており、
第1検出手段は、第1部分よりも反マス部側のビームに設けられている角速度センサ。 - 励振方向と第1検出方向は、基板の表面に対して平行であることを特徴とする請求項1の角速度センサ。
- 第1部分は、第1検出方向に沿って往復する一対のビームを有するフォールディッド型ビームであり、
第2部分は、励振方向に沿って伸びているビームを有するストレート型ビームであることを特徴とする請求項2の角速度センサ。 - 基板の表面に対して垂直な第2検出方向のマス部の振動を直接的又は間接的に検出する第2検出手段をさらに備えていることを特徴とする請求項2又は3の角速度センサ。
- 第2検出手段は、
マス部から基板の上方に向けて伸びているとともに、基板の一部の表面との間に間隙を形成する第1アームと、
基板からマス部の上方に向けて伸びているとともに、マス部の一部の表面との間に間隙を形成する第2アームと、を有しており、
前記第1アームと前記基板の一部は第1コンデンサを構成しており、
前記第2アームと前記マス部の一部は第2コンデンサを構成しており、
第2検出方向にマス部が変位すると、第1コンデンサと第2コンデンサのうちの一方の間隙が拡大するとともに他方の間隙が縮小することを特徴とする請求項4の角速度センサ。 - ビームの第1部分の第2検出方向のバネ定数は、ビームの第2部分の第2検出方向のバネ定数よりも大きく、
第2検出手段は、第1部分よりも反マス部側のビームに設けられていることを特徴とする請求項4の角速度センサ。 - 第2検出手段は、
第1部分よりも反マス部側のビームから基板の上方に向けて伸びているとともに、基板の一部の表面との間に間隙を形成する第3アームと、
基板から第1部分よりも反マス部側のビームの上方に向けて伸びているとともに、第1部分よりも反マス部側のビームの一部の表面との間に間隙を形成する第4アームと、を有しており、
前記第3アームと前記基板の一部は第3コンデンサを構成しており、
前記第4アームと前記第1部分よりも反マス部側のビームの一部は第4コンデンサを構成しており、
第2検出方向に第1部分よりも反マス部側のビームが変位すると、第3コンデンサと第4コンデンサのうちの一方の間隙が拡大するとともに他方の間隙が縮小することを特徴とする請求項6の角速度センサ。 - マス部とビームで決定される励振方向の励振共振周波数をfxとし、
マス部とビームで決定される第1検出方向の共振周波数をfyとし、
マス部とビームで決定される第2検出方向の共振周波数をfzとすると、
fy<fx<fz又はfz<fx<fyの関係が成立していることを特徴とする請求項4〜7のいずれか一項に記載の角速度センサ。 - 励振共振周波数fxと共振周波数fyの差の絶対値をΔfxyとし、
励振共振周波数fxと共振周波数fzの差の絶対値をΔfxzとすると、
ΔfxyとΔfxzが略一致していることを特徴とする請求項8の角速度センサ。
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