JP2009147315A - 静電気対策部品 - Google Patents

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Kenji Nozoe
研治 野添
Hideki Iwao
英樹 岩尾
Takeshi Izeki
健 井関
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Abstract

【課題】本発明は、上面グランド電極に起因する抵抗成分を低くして静電気パルスに対する抑制効果を大きくすることができる静電気対策部品を提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明の静電気対策部品は、絶縁基板11の上面の長辺側両端部に形成された複数対の第1上面電極13と、この複数対の第1上面電極13の間に位置して前記絶縁基板11の上面の短辺側の一端部から他端部にかけて形成された薄い金属層からなる第1上面グランド電極14と、前記複数対の第1上面電極13のいずれか一方と前記第1上面グランド電極14との間に設けられたギャップ15と、このギャップ15を充填する過電圧保護材料層18とを備え、前記第1上面グランド電極14を覆うように第2上面グランド電極17を設けたものである。
【選択図】図2

Description

本発明は電子機器を静電気から保護する静電気対策部品、特に集積回路の保護に用いる複数回路用多端子タイプの静電気対策部品に関するものである。
近年、携帯電話等の電子機器の小型化、高性能化が急速に進み、それに伴い電子機器に用いられる電子部品の小型化も急速に進んでいる。しかしながら、その反面、この小型化に伴って電子機器や電子部品の耐電圧は低下するもので、これにより、人体と電子機器の端子が接触した時に発生する静電気パルスによって機器内部の電気回路が損傷するのが増えてきている。これは静電気パルスによって1ナノ秒以下の立ち上がり速度でかつ数百ボルトから数キロボルトという高電圧が機器内部の電気回路に印加されるからである。
従来から、このような静電気パルスへの対策として、静電気が入るラインとグランド間に対策部品を設ける方法がとられているが、近年では信号ラインの伝送速度が数百Mbps以上といった高速化が進んでおり、前記した対策部品の浮遊容量が大きい場合には信号品質が劣るため、浮遊容量はより小さい方が好ましく、したがって、数百Mbps以上の伝送速度になると1pF以下の低静電容量の対策部品が必要になってくるものである。
このような高速伝送ラインでの静電気対策として、従来においては複数の信号端子とグランド端子を有する集積回路を静電気から保護するために複数の静電気対策部品を使用していたが、昨今、集積回路の信号端子とグランド端子の順序および間隔に対応させて実装効率を高めるために、複数の静電気対策部品を1個のチップ部品で提供することへの要望が高まってきている。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2000−188368号公報
特許文献1に記載の従来の静電気対策部品においては、複数の電子回路を1個の静電気対策部品で保護する方法が開示されている。このような静電気対策部品においては、図10(a)(b)に示されているように、絶縁基板1の上面に形成された複数対の上面電極2と上面グランド電極3との間に形成されたギャップ4を覆うように過電圧保護材料層5を形成しているものであるが、この過電圧保護材料層5で覆われるギャップ4は10μm程度の寸法で精度良く形成する必要があるため、レーザーカット工法等を用いたギャップ形成が容易になるように上面電極2と上面グランド電極3は通常は薄い金属層で形成されているものである。このため、上面電極2の端部から上面グランド電極3の端部に至る経路上で、この薄く形成された金属層による抵抗成分が影響してESD電流が流れにくくなり、これにより、抑制電圧(ピーク電圧)も高くなって静電気パルスに対する抑制効果が十分に得られないという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、複数の電子回路を静電気から保護する静電気対策部品において、上面グランド電極に起因する抵抗成分を低くして静電気パルスに対する抑制効果を大きくすることができる静電気対策部品を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、絶縁基板の上面の長辺側両端部に形成された複数対の第1上面電極と、この複数対の第1上面電極の間に位置して前記絶縁基板の上面の短辺側の一端部から他端部にかけて形成された薄い金属層からなる第1上面グランド電極と、少なくとも前記複数対の第1上面電極のいずれか一方と前記第1上面グランド電極との間に設けられたギャップと、このギャップを充填する過電圧保護材料層とを備え、前記第1上面グランド電極を覆うように第2上面グランド電極を設けたもので、この構成によれば、複数対の第1上面電極の間に位置して絶縁基板の上面の短辺側の一端部から他端部にかけて形成された薄い金属層からなる第1上面グランド電極を覆うように第2上面グランド電極を設けているため、上面グランド電極全体の厚みを第2上面グランド電極の存在により厚くすることができ、これにより、上面グランド電極の抵抗値は低いものとなるため、絶縁基板の長辺側の信号端子に印加された静電気パルスは第2上面グランド電極を通って絶縁基板の短辺側のグランド端子に効率良くバイパスされることになり、これにより、静電気パルスに対する抑制効果を大きくすることができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、第1上面電極と第1上面グランド電極を金レジネートペーストを印刷焼成することにより形成するとともに、第2上面グランド電極を銀を主成分とする導電ペーストを印刷焼成することにより形成し、かつ前記第2上面グランド電極は前記第1上面グランド電極の両端部を覆わないように設けたもので、この構成によれば、第1上面電極と第1上面グランド電極を金レジネートペーストを印刷焼成したもので形成しているため、第1上面電極と第1上面グランド電極との間にレーザーカット工法を用いて10μm以下の寸法のギャップを形成する場合、精度よく形成することができ、また、銀を主成分とする導電ペーストを印刷焼成することにより形成した第2上面グランド電極は、金レジネートペーストを印刷焼成することにより形成した第1上面グランド電極の両端部を覆わないように設けているため、シート状の絶縁基板を個片化のために例えばダイシング工法を用いて切断した場合は、前記第1上面グランド電極の両端部のみが切断されることになり、その結果、銀を主成分とする導電ペーストを印刷焼成することにより形成した第2上面グランド電極を切断した場合のような切断バリの発生も未然に防止することができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、第1上面電極と第1上面グランド電極を金レジネートペーストを印刷焼成することにより形成するとともに、前記第1上面電極の一部を覆うように第2上面電極を形成し、かつこの第2上面電極と第2上面グランド電極をそれぞれ銀を主成分とする導電ペーストを印刷焼成することにより形成し、さらにこの第2上面電極の厚みおよび第2上面グランド電極の厚みと過電圧保護材料層の厚みとをほぼ等しくしたもので、この構成によれば、第1上面電極と第1上面グランド電極を金レジネートペーストを印刷焼成したもので形成しているため、第1上面電極と第1上面グランド電極との間にレーザーカット工法を用いて10μm以下の寸法のギャップを形成する場合、精度よく形成することができ、また、銀を主成分とする導電ペーストを印刷焼成することにより形成した第2上面電極の厚みおよび第2上面グランド電極の厚みと過電圧保護材料層の厚みとをほぼ等しくしているため、過電圧保護材料層と第2上面電極および第2上面グランド電極との段差を少なくすることができ、これにより、これらの上に保護層を塗布した後の静電気対策部品の上面の形状はほぼ平らな平面となるため、実装品質を向上させることができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項4に記載の発明は、絶縁基板の上面の長辺側両端部に金レジネートペーストを印刷焼成することにより形成された複数対の第1上面電極と、前記絶縁基板の上面の短辺側両端部に金レジネートペーストを印刷焼成することにより形成された第1上面グランド電極と、前記複数対の第1上面電極のいずれか一方をレーザーで切削することにより形成された複数のギャップと、このギャップの形成により前記複数対の第1上面電極のいずれか一方と互いに対向するように形成されたギャップ電極と、前記複数のギャップを充填する過電圧保護材料層とを備え、かつ前記第1上面グランド電極および前記複数のギャップ電極を覆うように第2上面グランド電極を設けたもので、この構成によれば、金レジネートペーストを印刷焼成することにより形成された第1上面グランド電極および複数のギャップ電極を覆うように第2上面グランド電極を設けているため、上面グランド電極全体の厚みを第2上面グランド電極の存在により厚くすることができ、これにより、上面グランド電極の抵抗値は低いものとなるため、絶縁基板の長辺側の信号端子に印加された静電気パルスは第2上面グランド電極を通って絶縁基板の短辺側のグランド端子に効率良くバイパスされることになり、これにより、静電気パルスに対する抑制効果を大きくすることができる。また、複数対の第1上面電極を金レジネートペーストを印刷焼成することにより形成し、この複数対の第1上面電極のいずれか一方をレーザーで切削することによりギャップを形成しているため、10μm以下の寸法のギャップを精度よく形成することができる。さらに、金レジネートペーストを印刷焼成することにより形成する第1上面グランド電極を、絶縁基板の上面の一端部から他端部にかけて連続的に形成することなく必要な部分のみに形成しているため、金レジネートペーストの使用量を削減することができ、これにより、静電気対策部品のコストダウンが図れるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項5に記載の発明は、特に、第2上面グランド電極を、銀を主成分とする導電ペーストを印刷焼成することにより形成するとともに、絶縁基板の短辺側の両端から離間するように形成したもので、この構成によれば、銀を主成分とする導電ペーストを印刷焼成することにより形成した第2上面グランド電極を、絶縁基板の短辺側の両端から離間するように形成しているため、シート状の絶縁基板を個片化のために例えばダイシング工法を用いて切断した場合は、金レジネートペーストを印刷焼成することにより形成した第1上面グランド電極のみが切断されることになり、その結果、銀を主成分とする導電ペーストを印刷焼成することにより形成した第2上面グランド電極を切断した場合のような切断バリの発生を未然に防止することができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項6に記載の発明は、特に、第1上面電極の一部を覆うように第2上面電極を形成し、かつこの第2上面電極と第2上面グランド電極をそれぞれ銀を主成分とする導電ペーストを印刷焼成することにより形成し、さらにこの第2上面電極の厚みおよび第2上面グランド電極の厚みと過電圧保護材料層の厚みとをほぼ等しくしたもので、この構成によれば、銀を主成分とする導電ペーストを印刷焼成することにより形成した第2上面電極の厚みおよび第2上面グランド電極の厚みと過電圧保護材料層の厚みとをほぼ等しくしているため、過電圧保護材料層と第2上面電極および第2上面グランド電極との段差を少なくすることができ、これにより、これらの上に保護層を塗布した後の静電気対策部品の上面の形状はほぼ平らな平面となるため、実装品質を向上させることができるという作用効果を有するものである。
以上のように本発明の静電気対策部品は、絶縁基板の上面の長辺側両端部に形成された複数対の第1上面電極と、この複数対の第1上面電極の間に位置して前記絶縁基板の上面の短辺側の一端部から他端部にかけて形成された薄い金属層からなる第1上面グランド電極と、少なくとも前記複数対の第1上面電極のいずれか一方と前記第1上面グランド電極との間に設けられたギャップと、このギャップを充填する過電圧保護材料層とを備え、前記第1上面グランド電極を覆うように第2上面グランド電極を設けているため、上面グランド電極全体の厚みを第2上面グランド電極の存在により厚くすることができ、これにより、上面グランド電極の抵抗値は低いものとなるため、絶縁基板の長辺側の信号端子に印加された静電気パルスは第2上面グランド電極を通って絶縁基板の短辺側のグランド端子に効率良くバイパスされることになり、これにより、静電気パルスに対する抑制効果を大きくすることができるという優れた効果を奏するものである。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1〜3における静電気対策部品について、図面を参照しながら説明する。
図1(a)〜(c)および図2(a)〜(c)は本発明の実施の形態1における静電気対策部品の製造方法を示す上面図、図3は同静電気対策部品の上面斜視図である。なお、図1(a)〜(c)および図2(a)〜(c)では、複数回路用多端子タイプの静電気対策部品の仕掛かり品の個片領域における上面図を示しているが、実際の製造工程においては、個片領域が縦横に複数個連なったシート状の絶縁基板を用いて製造されるものである。
まず、図1(a)に示すように、アルミナ等の誘電率が50以下、好ましくは10以下の低誘電率材料を900〜1600℃で焼成することにより得られる絶縁基板11の上面に、金レジネートペーストからなり、所定のパターンを有する導体12をスクリーン印刷して焼成する。この焼成により、導体12の焼成後の厚みは0.2〜2.0μmと薄く形成されるものである。また、この導体12は後述するように、絶縁基板11の上面の長辺側両端部に形成される複数対の第1上面電極13と、この複数対の第1上面電極13の間に位置し、かつ前記絶縁基板11の上面の短辺側の一端部から他端部にかけて形成される第1上面グランド電極14を構成するものである。
次に、図1(b)に示すように、導体12の一部をUVレーザーで切断加工することにより、第1上面電極13と第1上面グランド電極14の間に位置するギャップ15を形成する。ここで、第1上面電極13は絶縁基板11の上面の長辺側両端部に複数対存在し、かつ第1上面グランド電極14は絶縁基板11の上面の短辺側の一端部から他端部にかけて存在するものである。また、ギャップ15の幅は約10μmであるが、導体12の厚みが0.2〜2.0μmと薄いため、UVレーザーを用いた切断加工により寸法精度の良いギャップ15が形成できるものである。なお、ギャップ15を形成する方法はレーザーカット工法に限定されるものではなく、ダイシング工法やフォトリソエッチング工法を用いてもよいものである。
次に、図1(c)に示すように、絶縁基板11の上面に銀パラジウム合金ペーストをスクリーン印刷して焼成することにより、第1上面電極13の一部を覆う複数対の第2上面電極16と、第1上面グランド電極14を覆う第2上面グランド電極17を形成する。ここで、銀イオンのマイグレーションを抑制するためには銀パラジウム合金ペースト中のパラジウム含有量が多いほど効果的であるが、第2上面グランド電極17の抵抗値を低くするためには銀パラジウム合金ペースト中のパラジウム含有量が少ないほど効果的である。従って、この両者の特性を満足させるために、第2上面電極16および第2上面グランド電極17の構成材料である銀パラジウム合金ペースト中のパラジウム含有量は、5〜20重量%とすることが好ましいものである。また、第2上面電極16および第2上面グランド電極17の構成材料は厚膜導体ペーストであるため、金レジネートペーストの印刷・焼成によって形成された第1上面電極13および第1上面グランド電極14よりも厚く形成されるものである。
そしてまた、前記第2上面グランド電極17は、第1上面グランド電極14の両端部とギャップ15の近傍部分を除いたすべての箇所を覆うように形成するものである。このように、第1上面グランド電極14の大部分を第2上面グランド電極17で覆うようにすれば、厚みが薄く、かつ長く形成された第1上面グランド電極14が原因となってインダクタンス成分が大きく、かつグランド配線のインピーダンスが高くなるという影響を抑えることができるため、信号端子からグランド端子に電流が流れにくくなるということはなくなり、これにより、静電気対策部品の抑制電圧が高くなるという不具合は生じにくくなるものである。ここで、グランド配線のインピーダンスを下げるためには、第2上面グランド電極17をより厚く形成する(第2上面電極16より厚くしてもよい)と効果的であるが、第2上面電極16と第2上面グランド電極17を別個に形成するとなると、工数が増えることになり、また、第2上面電極16の厚みと第2上面グランド電極17の厚みとの差が大きくなると、静電気対策部品の上面での段差が大きくなるため、この段差を平滑にする工程が別途必要になる等のデメリットも生じるものである。
次に、図2(a)に示すように、絶縁基板11の上面にギャップ15(図示せず)、第1上面電極13および第1上面グランド電極14を覆うように過電圧保護材料ペーストをスクリーン印刷法を用いて5〜50μmの厚みで印刷し、かつ150〜200℃で5〜15分間乾燥させることにより過電圧保護材料層18を複数の第1上面電極13毎に独立するように形成する。この過電圧保護材料層18を構成する過電圧保護材料ペーストは、平均粒径が0.3〜10μmで球状のNi,Al,Ag,Pd,Cuの少なくとも一種類からなる金属粉とメチルシリコーン等のシリコーン系樹脂の混合物に適当な有機溶剤を加え、これらを3本ロールミルにより混練して分散させることにより作製するものである。
なお、ここで過電圧保護材料層18の厚みは、第2上面電極16の厚みおよび第2上面グランド電極17の厚みとほぼ等しくしているもので、このように、過電圧保護材料層18の厚みを、第2上面電極16の厚みおよび第2上面グランド電極17の厚みとほぼ等しくすれば、過電圧保護材料層18と第2上面電極16および第2上面グランド電極17との段差が少なくなるため、保護層を塗布した後の静電気対策部品の上面の形状がほぼ平らな平面となり、これにより、静電気対策部品を実装ノズルに吸着した際には、傾きにくくなって安定した状態で実装できるという効果が得られるものである。
また、ここで絶縁粒子とメチルシリコーンからなる中間層用ペーストをスクリーン印刷法を用いてギャップ15の上部に位置する過電圧保護材料層18とほぼ同じ大きさで、過電圧保護材料層18を完全に覆うように印刷して乾燥させることにより、中間層(図示せず)を形成しても良いものである。この場合、過電圧保護材料層18と中間層(図示せず)の乾燥後の厚みの和は、静電気耐量が所望の条件を満たすように30μm以上とするのが好ましい。
次に、図2(b)に示すように、過電圧保護材料層18を完全に覆い、かつ絶縁基板11の長辺側両端部と短辺側両端部に第1上面電極13、第1上面グランド電極14、第2上面電極16および第2上面グランド電極17の一部が残った状態となるように、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等からなる保護樹脂ペーストをスクリーン印刷法を用いて印刷し、かつ100〜150℃で5〜15分間乾燥させ、その後、150〜200℃で15〜60分間硬化させることにより、上面保護樹脂層19を形成する。この上面保護樹脂層19は絶縁基板11の上面に形成された機能素子を保護するだけでなく、絶縁基板11との密着性があまり良くない過電圧保護材料層18の密着力を高めて安定な特性が得られるようにする役割も担うものである。そして前記過電圧保護材料層18の上部に位置する上面保護樹脂層19の乾燥後の厚みは15〜35μmとなるようにする。なお、ここでは、図2(c)に示すように、上面保護樹脂層19の上面で第2上面グランド電極17と第1上面電極13の隙間部(過電圧保護材料層18が形成されていない部分)に対応する位置に、捺印樹脂層20を印刷して形成しても良いものである。この捺印樹脂層20を形成すれば、絶縁基板11の上面において過電圧保護材料層18の部分が盛り上がっていたのをより一層平滑にすることができるため、静電気対策部品を実装ノズルに吸着した際には傾きにくくなって安定した状態で実装できるという効果が得られるものである。また、捺印樹脂層20を上面保護樹脂層19と異なる色で形成すれば、静電気対策部品において過電圧保護材料層18が形成されている第1上面電極13(回路基板の信号端子に接続される電極)の方向を容易に判別することができるため、検査工程の合理化が図れるものである。
次に、図3に示すように、シート状の絶縁基板11をダイシング工法を用いて個片状に分割した後、硬化用樹脂と銀を主成分とする導電性ペーストを塗布して乾燥硬化させることにより、第1上面グランド電極14と電気的に接続される端面グランド電極21を形成し、その後、硬化用樹脂と銀を主成分とする導電性ペーストを塗布して乾燥硬化させることにより、第1上面電極13と電気的に接続される端面電極22を形成する。さらに、バレルメッキ法を用いて第1上面電極13、第1上面グランド電極14、第2上面電極16、第2上面グランド電極17、端面グランド電極21および端面電極22を覆うようにニッケルめっき層(図示せず)と、このニッケルめっき層(図示せず)を覆う錫めっき層(図示せず)を形成した後、完成品検査を経て本発明の実施の形態1における静電気対策部品を得ることができるものである。なお、ここで端面グランド電極21と端面電極22の形成方法は、シート状の絶縁基板11を個片状に分割してから形成する方法に限定されるものではなく、シート状の絶縁基板11を短冊状に分割してから端面グランド電極21と端面電極22のいずれか一方を形成した後に個片状に分割し、その後端面グランド電極21と端面電極22のいずれか他方を形成するようにしてもよいものである。
上記した本発明の実施の形態1における静電気対策部品においては、銀パラジウム合金ペーストを印刷・焼成することにより形成される第2上面グランド電極17を、金レジネートペーストを印刷・焼成することにより形成される第1上面グランド電極14のほぼ全体を覆うように、すなわち第1上面グランド電極14の両端部とギャップ15の近傍を除いたすべての箇所を覆うように設けているため、上面グランド電極全体の厚みを第2上面グランド電極17の存在により厚くすることができ、これにより、上面グランド電極の抵抗値は低いものとなるため、絶縁基板11の長辺側の信号端子(過電圧保護材料層18に接続された第1上面電極13の端部)に印加された静電気パルスは第2上面グランド電極17を通って絶縁基板11の短辺側のグランド端子(第1上面グランド電極14の両端部)に効率良くバイパスされることになり、これにより、静電気パルスに対する抑制効果を大きくすることができるものである。特に、第2上面電極16の厚みおよび第2上面グランド電極17の厚みを第1上面電極13の厚みおよび第1上面グランド電極14の厚みよりも大きくしているため、絶縁基板11の長辺側の信号端子から絶縁基板11の短辺側のグランド端子に至る経路においては、薄く形成されて抵抗値が高くなっている第1上面グランド電極14の影響を受けることがなく、厚く形成されて抵抗値が低くなっている第2上面グランド電極17を通る割合が高くなり、これにより、絶縁基板11の長辺側の信号端子に印加された静電気パルスを絶縁基板11の短辺側のグランド端子に効率良くバイパスさせることができるものである。
また、過電圧保護材料層18の厚みと第2上面電極16の厚みおよび第2上面グランド電極17の厚みとをほぼ等しくしているため、過電圧保護材料層18と第2上面電極16および第2上面グランド電極17との段差を少なくすることができ、これにより、これらの上に保護樹脂層19を塗布した後の静電気対策部品の上面の形状はほぼ平らな平面となるため、実装品質を向上させることができるものである。
そしてまた、銀を主成分とする導電ペーストを印刷焼成することにより形成した第2上面グランド電極17は、金レジネートペーストを印刷焼成することにより形成した第1上面グランド電極14の両端部を覆わないように設けているため、シート状の絶縁基板を個片化のために例えばダイシング工法を用いて切断した場合は、前記第1上面グランド電極14の両端部のみが切断されることになり、その結果、銀を主成分とする導電ペーストを印刷焼成することにより形成した第2上面グランド電極17を切断した場合のような切断バリの発生も未然に防止することができるものである。
図4は、従来の静電気対策部品と本発明の実施の形態1における静電気対策部品のESD抑制波形を比較したものである。この図4から明らかなように、従来の静電気対策部品においては、抑制電圧(ピーク電圧)が500Vと高く、静電気パルスに対する抑制効果が必ずしも十分ではなかったが、本発明の実施の形態1における静電気対策部品においては、抑制電圧が300Vと低く、信号端子に印加された静電気パルスを効率良くグランド端子にバイパスさせることができて、静電気パルスに対する抑制効果が大きいものであることがわかる。
また、図5に示すように、絶縁基板11の裏面に銀ペースト、銀パラジウム合金ペースト等の厚膜導電性ペーストをスクリーン印刷して焼成することにより、複数の裏面電極23、裏面配線24、裏面グランド電極25を形成してもよいものである。この構成においては、裏面電極23および裏面グランド電極25が端面電極22および端面グランド電極21と電気的に接続されるため、静電気対策部品を回路基板上に実装した際の強度は安定したものとなり、また、裏面配線24を有しているため、静電気対策部品が接続された集積回路からの信号を伝達する導体パターンを回路基板上に形成する必要もなくなり、これにより、回路基板上の導体パターンの設計が簡略化できるものである。
なお、上記本発明の実施の形態1においては、複数対の第1上面電極13のいずれか一方のみに第1上面グランド電極14と対向するギャップ15を設けて過電圧保護材料層18を形成する構成としているが、図6に示すように、複数対の第1上面電極13のすべてに第1上面グランド電極14と対向するギャップ(図示せず)を設けて過電圧保護材料層18を形成する構成としてもよいものである。この構成においては、図5に示した裏面配線24を設けることはできないが、絶縁基板11上の機能素子の配置が上下左右対称な形状となるため、回路基板上に実装する際に実装の上下方向の向きを意識することなく使うことができるものである。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項4〜6における静電気対策部品について、図面を参照しながら説明する。
図7(a)〜(c)および図8(a)〜(c)は本発明の実施の形態2における静電気対策部品の製造方法を示す上面図、図9は同静電気対策部品の上面斜視図である。なお、図7(a)〜(c)および図8(a)〜(c)では、複数回路用多端子タイプの静電気対策部品の仕掛かり品の個片領域における上面図を示しているが、実際の製造工程においては、個片領域が縦横に複数個連なったシート状の絶縁基板を用いて製造されるものである。
まず、図7(a)に示すように、アルミナ等の誘電率が50以下、好ましくは10以下の低誘電率材料を900〜1600℃で焼成することにより得られる絶縁基板31の上面の長辺側両端部に、金レジネートペーストをスクリーン印刷して焼成することにより複数対の第1上面電極32を形成するとともに、絶縁基板31の上面の短辺側両端部に、金レジネートペーストをスクリーン印刷して焼成することにより第1上面グランド電極33を形成する。この焼成により、第1上面電極32および第1上面グランド電極33の焼成後の厚みは0.2〜2.0μmと薄く形成されるものである。
次に、図7(b)に示すように、複数対の第1上面電極32のいずれか一方をUVレーザーで切断加工することによりギャップ34を形成し、このギャップ34の形成により、互いに対向するように形成された複数の第1上面電極32とギャップ電極35とに分離する。ここで、ギャップ34の幅は約10μmであるが、第1上面電極32の厚みが0.2〜2.0μmと薄いため、UVレーザーを用いた切断加工により寸法精度の良いギャップ34が形成できるものである。なお、ギャップ34を形成する方法はレーザーカット工法に限定されるものではなく、ダイシング工法やフォトリソエッチング工法を用いてもよいものである。
次に、図7(c)に示すように、絶縁基板31の上面に銀パラジウム合金ペーストをスクリーン印刷して焼成することにより、第1上面電極32の一部を覆う複数対の第2上面電極36と、第1上面グランド電極33およびギャップ電極35を覆うとともに両者を電気的に接続する第2上面グランド電極37を形成する。この場合、銀イオンのマイグレーションを抑制するためには銀パラジウム合金ペースト中のパラジウム含有量が多いほど効果的であるが、第2上面グランド電極37の抵抗値を低くするためには銀パラジウム合金ペースト中のパラジウム含有量が少ないほど効果的である。従って、この両者の特性を満足させるために、第2上面電極36および第2上面グランド電極37の構成材料である銀パラジウム合金ペースト中のパラジウム含有量は、5〜20重量%とするのが好ましいものである。また、第2上面電極36および第2上面グランド電極37の構成材料は厚膜導体ペーストであるため、金レジネートペーストの印刷・焼成によって形成された第1上面電極32および第1上面グランド電極33よりも厚く形成されるものである。ここで、グランド配線のインピーダンスを下げるためには、第2上面グランド電極37をより厚く形成する(第2上面電極36より厚くしてもよい)と効果的であるが、第2上面電極36と第2上面グランド電極37を別個に形成するとなると、工数が増えることになり、また、第2上面電極36の厚みと第2上面グランド電極37の厚みとの差が大きくなると、静電気対策部品の上面での段差が大きくなるため、この段差を平滑にする工程が別途必要になる等のデメリットも生じるものである。
次に、図8(a)に示すように、絶縁基板31の上面にギャップ34(図示せず)、第1上面電極32およびギャップ電極35を覆うように過電圧保護材料ペーストをスクリーン印刷法を用いて5〜50μmの厚みで印刷し、かつ150〜200℃で5〜15分間乾燥させることにより過電圧保護材料層38を複数の第1上面電極32毎に独立するように形成する。この過電圧保護材料層38を構成する過電圧保護材料ペーストは、平均粒径が0.3〜10μmで球状のNi,Al,Ag,Pd,Cuの少なくとも一種類からなる金属粉とメチルシリコーン等のシリコーン系樹脂の混合物に適当な有機溶剤を加え、これらを3本ロールミルにより混練して分散させることにより作製するものである。
なお、ここで過電圧保護材料層38の厚みは、第2上面電極36の厚みおよび第2上面グランド電極37の厚みとほぼ等しくしているもので、このように、過電圧保護材料層38の厚みを、第2上面電極36の厚みおよび第2上面グランド電極37の厚みとほぼ等しくすれば、過電圧保護材料層38と第2上面電極36および第2上面グランド電極37との段差が少なくなるため、保護層を塗布した後の静電気対策部品の上面の形状がほぼ平らな平面となり、これにより、静電気対策部品を実装ノズルに吸着した際には、傾きにくくなって安定した状態で実装できるという効果が得られるものである。
また、ここで絶縁粒子とメチルシリコーンからなる中間層用ペーストをスクリーン印刷法を用いてギャップ34の上部に位置する過電圧保護材料層38とほぼ同じ大きさで、過電圧保護材料層38を完全に覆うように印刷して乾燥させることにより、中間層(図示せず)を形成しても良いものである。この場合、過電圧保護材料層38と中間層(図示せず)の乾燥後の厚みの和は、静電気耐量が所望の条件を満たすように30μm以上とするのが好ましい。
次に、図8(b)に示すように、過電圧保護材料層38を完全に覆い、かつ絶縁基板31の長辺側両端部と短辺側両端部に第1上面電極32、第1上面グランド電極33、第2上面電極36および第2上面グランド電極37の一部が残った状態となるように、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等からなる保護樹脂ペーストをスクリーン印刷法を用いて印刷し、かつ100〜150℃で5〜15分間乾燥させ、その後、150〜200℃で15〜60分間硬化させることにより、上面保護樹脂層39を形成する。この上面保護樹脂層39は絶縁基板31の上面に形成された機能素子を保護するだけでなく、絶縁基板31との密着性があまり良くない過電圧保護材料層38の密着力を高めて安定な特性が得られるようにする役割も担うものである。そして前記過電圧保護材料層38の上部に位置する上面保護樹脂層39の乾燥後の厚みは15〜35μmとなるようにする。なお、ここでは、図8(c)に示すように、上面保護樹脂層39の上面で第2上面グランド電極37と第1上面電極32の隙間部(過電圧保護材料層38が形成されていない部分)に対応する位置に、捺印樹脂層40を印刷して形成しても良いものである。この捺印樹脂層40を形成すれば、絶縁基板31の上面において過電圧保護材料層38の部分が盛り上がっていたのをより一層平滑にすることができるため、静電気対策部品を実装ノズルに吸着した際には傾きにくくなって安定した状態で実装できるという効果が得られるものである。また、捺印樹脂層40を上面保護樹脂層39と異なる色で形成すれば、静電気対策部品において過電圧保護材料層38が形成されている第1上面電極32(回路基板の信号端子に接続される電極)の方向を容易に判別することができるため、検査工程の合理化が図れるものである。
次に、図9に示すように、シート状の絶縁基板31をダイシング工法を用いて個片状に分割した後、硬化用樹脂と銀を主成分とする導電性ペーストを塗布して乾燥硬化させることにより、第1上面グランド電極33と電気的に接続される端面グランド電極41を形成し、その後、硬化用樹脂と銀を主成分とする導電性ペーストを塗布して乾燥硬化させることにより、第1上面電極32と電気的に接続される端面電極42を形成する。さらに、バレルメッキ法を用いて第1上面電極32、第1上面グランド電極33、第2上面電極36、第2上面グランド電極37、端面グランド電極41および端面電極42を覆うようにニッケルめっき層(図示せず)と、このニッケルめっき層(図示せず)を覆う錫めっき層(図示せず)を形成した後、完成品検査を経て本発明の実施の形態2における静電気対策部品を得ることができるものである。なお、ここで端面グランド電極41と端面電極42の形成方法は、シート状の絶縁基板31を個片状に分割してから形成する方法に限定されるものではなく、シート状の絶縁基板31を短冊状に分割してから端面グランド電極41と端面電極42のいずれか一方を形成した後に個片状に分割し、その後端面グランド電極41と端面電極42のいずれか他方を形成するようにしてもよいものである。
上記した本発明の実施の形態2における静電気対策部品においては、銀パラジウム合金ペーストを印刷・焼成することにより形成される第2上面グランド電極37を、金レジネートペーストを印刷・焼成することにより形成される第1上面グランド電極33およびギャップ電極35を覆うとともに両者を電気的に接続するように設けているため、上面グランド電極全体の厚みを第2上面グランド電極37の存在により厚くすることができ、これにより、上面グランド電極の抵抗値は低いものとなるため、絶縁基板31の長辺側の信号端子(過電圧保護材料層38に接続された第1上面電極32の端部)に印加された静電気パルスは第2上面グランド電極37を通って第1上面グランド電極33に効率良くバイパスされることになり、これにより、静電気パルスに対する抑制効果を大きくすることができるものである。特に、第2上面電極36の厚みおよび第2上面グランド電極37の厚みを第1上面電極32の厚みおよび第1上面グランド電極33の厚みよりも大きくしているため、絶縁基板31の長辺側の信号端子から絶縁基板31の短辺側のグランド端子に至る経路においては、薄く形成されて抵抗値が高くなっている第1上面グランド電極33の影響を受けることがなく、厚く形成されて抵抗値が低くなっている第2上面グランド電極37を通る割合が高くなり、これにより、絶縁基板31の長辺側の信号端子に印加された静電気パルスを絶縁基板31の短辺側のグランド端子に効率良くバイパスさせることができるものである。
また、上記した本発明の実施の形態2における静電気対策部品においては、複数対の第1上面電極32を金レジネートペーストを印刷焼成することにより形成し、この複数対の第1上面電極32のいずれか一方をレーザーで切削することによりギャップ34およびギャップ電極35を形成しているため、10μm以下の寸法のギャップ34を精度よく形成することができるものである。さらに、金レジネートペーストを印刷焼成することにより形成する第1上面グランド電極33を、絶縁基板31の上面の一端部から他端部にかけて連続的に形成することなく必要な部分のみに形成しているため、金レジネートペーストの使用量を削減することができ、これにより、静電気対策部品のコストダウンが図れるものである。
そしてまた、過電圧保護材料層38の厚みと第2上面電極36の厚みおよび第2上面グランド電極37の厚みとをほぼ等しくしているため、過電圧保護材料層38と第2上面電極36および第2上面グランド電極37との段差を少なくすることができ、これにより、これらの上に上面保護樹脂層39を塗布した後の静電気対策部品の上面の形状はほぼ平らな平面となるため、実装品質を向上させることができるものである。
さらに、銀を主成分とする導電ペーストを印刷焼成することにより形成した第2上面グランド電極37は、金レジネートペーストを印刷焼成することにより形成した第1上面グランド電極33の両端部を覆わないように設けているため、シート状の絶縁基板を個片化のために例えばダイシング工法を用いて切断した場合は、前記第1上面グランド電極33の両端部のみが切断されることになり、その結果、銀を主成分とする導電ペーストを印刷焼成することにより形成した第2上面グランド電極37を切断した場合のような切断バリの発生も未然に防止することができるものである。
なお、本発明の実施の形態2における静電気対策部品と従来の静電気対策部品とのESD抑制波形を比較した結果は、上記した本発明の実施の形態1における静電気対策部品と従来の静電気対策部品のESD抑制波形を比較した結果(図4に示す結果)と同様の結果であるため、その説明は省略する。
本発明に係る静電気対策部品は、第1上面グランド電極を覆うように第2上面グランド電極を設けることにより、信号端子に印加された静電気パルスをグランド端子に効率良くバイパスさせることができるという効果を有するものであり、特に安定した静電気抑制効果を必要とする電子回路に適用することにより有用となるものである。
(a)〜(c)本発明の実施の形態1における静電気対策部品の製造方法を示す上面図 (a)〜(c)同静電気対策部品の製造方法を示す上面図 同静電気対策部品の上面斜視図 従来の静電気対策部品と本発明の実施の形態1における静電気対策部品のESD抑制効果を示す図 本発明の実施の形態1における静電気対策部品の製造方法を示す裏面図 本発明の他の実施の形態における静電気対策部品の製造方法を示す上面図 (a)〜(c)本発明の実施の形態2における静電気対策部品の製造方法を示す上面図 (a)〜(c)同静電気対策部品の製造方法を示す上面図 同静電気対策部品の上面斜視図 (a)(b)従来の静電気対策部品の製造方法を示す上面図
符号の説明
11 絶縁基板
13 第1上面電極
14 第1上面グランド電極
15 ギャップ
16 第2上面電極
17 第2上面グランド電極
18 過電圧保護材料層
31 絶縁基板
32 第1上面電極
33 第1上面グランド電極
34 ギャップ
35 ギャップ電極
36 第2上面電極
37 第2上面グランド電極
38 過電圧保護材料層

Claims (6)

  1. 絶縁基板の上面の長辺側両端部に形成された複数対の第1上面電極と、この複数対の第1上面電極の間に位置して前記絶縁基板の上面の短辺側の一端部から他端部にかけて形成された薄い金属層からなる第1上面グランド電極と、少なくとも前記複数対の第1上面電極のいずれか一方と前記第1上面グランド電極との間に設けられたギャップと、このギャップを充填する過電圧保護材料層とを備え、前記第1上面グランド電極を覆うように第2上面グランド電極を設けた静電気対策部品。
  2. 第1上面電極と第1上面グランド電極を金レジネートペーストを印刷焼成することにより形成するとともに、第2上面グランド電極を銀を主成分とする導電ペーストを印刷焼成することにより形成し、かつ前記第2上面グランド電極は前記第1上面グランド電極の両端部を覆わないように設けた請求項1記載の静電気対策部品。
  3. 第1上面電極と第1上面グランド電極を金レジネートペーストを印刷焼成することにより形成するとともに、前記第1上面電極の一部を覆うように第2上面電極を形成し、かつこの第2上面電極と第2上面グランド電極をそれぞれ銀を主成分とする導電ペーストを印刷焼成することにより形成し、さらにこの第2上面電極の厚みおよび第2上面グランド電極の厚みと過電圧保護材料層の厚みとをほぼ等しくした請求項1記載の静電気対策部品。
  4. 絶縁基板の上面の長辺側両端部に金レジネートペーストを印刷焼成することにより形成された複数対の第1上面電極と、前記絶縁基板の上面の短辺側両端部に金レジネートペーストを印刷焼成することにより形成された第1上面グランド電極と、前記複数対の第1上面電極のいずれか一方をレーザーで切削することにより形成された複数のギャップと、このギャップの形成により前記複数対の第1上面電極のいずれか一方と互いに対向するように形成されたギャップ電極と、前記複数のギャップを充填する過電圧保護材料層とを備え、かつ前記第1上面グランド電極および前記複数のギャップ電極を覆うように第2上面グランド電極を設けた静電気対策部品。
  5. 第2上面グランド電極を、銀を主成分とする導電ペーストを印刷焼成することにより形成するとともに、絶縁基板の短辺側の両端から離間するように形成した請求項4記載の静電気対策部品。
  6. 第1上面電極の一部を覆うように第2上面電極を形成し、かつこの第2上面電極と第2上面グランド電極をそれぞれ銀を主成分とする導電ペーストを印刷焼成することにより形成し、さらにこの第2上面電極の厚みおよび第2上面グランド電極の厚みと過電圧保護材料層の厚みとをほぼ等しくした請求項4記載の静電気対策部品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111244062A (zh) * 2020-03-09 2020-06-05 成都川美新技术股份有限公司 接地芯片器件及其生产方法、安装方法和电子设备

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