JP2009147075A - リニアソレノイドおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 非磁性の厚メッキを廃止して生産性の向上と、外径研磨の廃止によるコストダウンが可能なリニアソレノイドおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】 SUS薄板よりなる非磁性筒31の内部に、磁性金属よりなる筒形状を呈した外側磁性体32を組み入れる。次に、外側磁性体32の内部に、磁性金属よりなる内側磁性体33を圧入して、外側磁性体32を外径方向に押し広げ、外側磁性体32の外周面を非磁性筒31の内周面に加圧させる。これにより、従来技術で用いていた非磁性のメッキ層を用いることなく、最外周に非磁性筒31が形成されたプランジャ14を製造でき、プランジャ14の摺動抵抗の低減を図ったリニアソレノイドの生産性を向上することができる。また、非磁性のメッキ層の外径研磨を廃止できるため、プランジャ14の摺動抵抗の低減を図ったリニアソレノイドのコストを抑えることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁気受渡コアの内周面をプランジャが直接摺動するリニアソレノイド、およびその製造方法に関する。
(発明の背景)
図3(a)に示すように、磁気受渡コア20の内周面をプランジャ14が直接摺動するリニアソレノイドが知られている。プランジャ14と磁気受渡コア20と間には、摺動ギャップ(摺動クリアランス)が存在する。この摺動ギャップは、磁気受渡コア20の内周面によってプランジャ14を軸方向へ摺動自在に支持させるための隙間である。なお、この摺動ギャップには、プランジャ14の外径寸法、および磁気受渡コア20の内径寸法の製造ばらつきを吸収するための組付隙間も加算されている。
プランジャ14と磁気受渡コア20との間には、摺動ギャップが存在するため、図3(a)に示すように、プランジャ14が重力や振動等により、磁気受渡コア20の軸芯より径方向へ偏心する。この状態でコイルが通電されると、プランジャ14と磁気受渡コア20との径方向の磁束の受け渡しにおいて、磁束の偏りが生じる。このような磁束の偏りが生じると、プランジャ14には磁束の偏りが生じた方向へ向かう横力(以下、径方向横力α)が発生し、プランジャ14と磁気受渡コア20との円滑な摺動が阻害される問題がある。
そこで、磁束の集中偏りを防ぐ目的で、図3(b)に示すように、プランジャ14の摺動面(プランジャ14の外周面)に、ニッケル・亜鉛メッキ等の非磁性のメッキ層Nをメッキ技術によって厚く付け、接触による磁束集中を緩和して、径方向横力αを低減する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかるに、プランジャ14の摺動面に非磁性のメッキ層Nを厚く付ける技術を採用する場合、プランジャ14の外径精度を高めるために、メッキ後にプランジャ14の外径を研磨することで、製造コストが高くなってしまう問題がある。
また、プランジャ14の摺動面に非磁性のメッキ層Nを厚く付けるために、メッキ時間が長くなり、生産性が悪いという問題がある。
特開2002−222710号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、厚メッキを廃止して生産性の向上と、外径研磨の廃止によるコストダウンが可能なリニアソレノイドおよびその製造方法の提供にある。
[請求項1、2の手段]
請求項1の手段のリニアソレノイドは、外側磁性体の内部に内側磁性体が圧入されて、外側磁性体が外径方向に拡がり、外側磁性体の外周面が非磁性筒の内周面に加圧されて結合されている構造を採用する。
また、請求項2の手段のリニアソレノイドの製造方法は、外側磁性体の内部に内側磁性体を圧入して、外側磁性体を外径方向に拡げ、外側磁性体の外周面を非磁性筒の内周面に加圧して結合させる構造を採用する。
このように、外側磁性体が拡径することで非磁性筒がプランジャの外周面に固定されるものであるため、厚メッキを廃止してプランジャの生産性を向上することができ、結果的にプランジャの摺動抵抗の低減を図ったリニアソレノイドの生産性を高めることができる。
また、非磁性筒は、非磁性の金属薄板であるため、外径研磨を用いることなく外径精度を高めることができる。このように外径研磨を廃止できることにより、プランジャのコストダウンを図ることができ、結果的にプランジャの摺動抵抗の低減を図ったリニアソレノイドのコストを抑えることができる。
[請求項3の手段]
請求項3の手段は、非磁性筒の磁気吸引コア側に、磁気吸引コアと、プランジャにおける磁性体金属(外側磁性体および内側磁性体)が直接接触するのを防ぐスペーサが設けられたものである。
非磁性筒の一部によりスペーサが設けられるため、別途スペーサを設ける必要がなく、リニアソレノイドのコストを抑えることができる。
最良の形態のリニアソレノイドは、通電により磁力を発生するコイルと、このコイルの発生する磁力により吸引磁力を発生する磁気吸引コアと、この磁気吸引コアに磁気吸引されるプランジャと、このプランジャと径方向の磁気の受け渡しを行う磁気受渡コアとを備え、この磁気受渡コアの内周面でプランジャが直接摺動するものである。
最良の形態1は物(リニアソレノイド)の発明であり、リニアソレノイドのプランジャは、プランジャの最外周を成す非磁性の金属薄板よりなる筒形状を呈した非磁性筒、この非磁性筒の内周面に挿入された磁性金属よりなる筒形状を呈した外側磁性体、この外側磁性体の内周面に圧入されて、外側磁性体を外径方向に押し広げて、外側磁性体の外周面を非磁性筒の内周面に加圧させる磁性金属よりなる内側磁性体を備える。
最良の形態2は製造方法(リニアソレノイドの製造方法)の発明であり、リニアソレノイドのプランジャは、非磁性の金属薄板よりなる筒形状を呈した非磁性筒の内部に、磁性金属よりなる筒形状を呈した外側磁性体を組み入れる外側磁性体挿入工程と、外側磁性体の内部に、磁性金属よりなる内側磁性体を圧入して、外側磁性体を外径方向に押し広げ、外側磁性体の外周面を非磁性筒の内周面に加圧させる内側磁性体圧入工程とを用いて製造される。
本発明を自動変速機における油圧制御弁のリニアソレノイドに適用した実施例1を、図面を参照して説明する。この実施例1では、先ず、「電磁油圧制御弁の構造」を説明し、次に「実施例1の背景」を説明し、その後で「実施例1の特徴」を説明する。
なお、以下で示す電磁油圧制御弁の構造は、具体的な一例を示すものであり、限定されるものではない。また、以下では実施例の説明のために、図2の左側を前、右側を後として説明するが、実際の搭載方向にかかるものではない。
〔電磁油圧制御弁の構造〕
図2を参照して電磁油圧制御弁の構造を説明する。
この実施例1の電磁油圧制御弁は、例えば、自動変速機の油圧制御装置に搭載されるものである。具体的に、実施例1に示す電磁油圧制御弁は、自動変速機内の下部に配置された油圧コントローラケースに組み付けられるものであり、スプール弁1と、このスプール弁1を駆動するリニアソレノイド2とで構成される。
(スプール弁1の説明)
スプール弁1は、スリーブ3、スプール4およびバネ5(リターンスプリング)を備える。
スリーブ3は、略円筒形状を呈するものであり、中心にはスプール4を軸方向へ摺動自在に支持する挿通穴6が形成され、径方向にはオイルポート7が形成されている。
なお、オイルポート7は、図示しないオイルポンプのオイル吐出口に連通して入力圧が供給される入力ポート、電磁油圧制御弁で調圧した出力圧が出力される出力ポート、低圧側に連通する排出ポート、呼吸用のドレーンポート等である。
スプール4は、スリーブ3内に摺動可能に配置され、オイルポート7の開口面積を可変するとともに、オイルポート7の連通状態を切り替えるものであり、オイルポート7を閉塞可能な複数のランド8と、ランド8間に設けられた小径部9とを備える。
このスプール4のリニアソレノイド2側の端部には、リニアソレノイド2の内部にまで延びるシャフト11が当接しており、そのシャフト11の先端は、後述するプランジャ14の端面に当接して、プランジャ14がスプール4を軸方向へ駆動するように設けられている。
バネ5は、スプール4をリニアソレノイド2側に付勢する圧縮コイルスプリングであり、スリーブ3の前側のバネ室内に圧縮された状態で配置される。このバネ5は、一端がスプール4の前面に当接し、他端がスリーブ3の挿通穴6の前端を閉塞する調整ネジ12の底面に当接するものであり、調整ネジ12の螺合量(ねじ込み量)により、バネ5の付勢力が調整できるようになっている。
(リニアソレノイド2の説明)
リニアソレノイド2は、コイル13、プランジャ14、磁気固定子15、コネクタ16を備える。
コイル13は、通電されると磁力を発生して、プランジャ14と磁気固定子15を通る磁束ループを形成させるものであり、樹脂性のボビン13aの周囲に、絶縁被覆が施された導線(エナメル線等)を多数巻回したものである。
プランジャ14は、略円柱形状を呈した磁性体金属(例えば、鉄などの強磁性材料)である。
このプランジャ14は、磁気固定子15の内周面(具体的には、後述する磁気受渡コア20の内周面)と直接摺動するものである。
また、プランジャ14は、上述したようにスプール4側の端面がスプール4のシャフト11の先端と当接しており、スプール4に伝わるバネ5の付勢力によってスプール4とともにプランジャ14も後側に付勢されている。
なお、プランジャ14の内部には、軸方向に貫通する呼吸孔(あるいは呼吸溝)14aが形成されている。
磁気固定子15は、コイル13の外周を覆う略カップ形状を呈した磁性体製のヨーク17と、磁気吸引コア18、磁気遮断部19、磁気受渡コア20が一体に設けられた磁性体製のステータコア21とから構成され、ヨーク17のカップ開口部(前側)からステータコア21を差し入れ、ヨーク17のカップ開口部においてスリーブ3とともにステータコア21を固定した構成を採用する。
ヨーク17は、コイル13の周囲を覆って磁束を流す磁性体金属(例えば、鉄などの強磁性材料)であり、内部にリニアソレノイド2の構成部品を組み込んだ後、端部に形成された爪部をカシメることでスリーブ3と強固に結合される。
磁気吸引コア18は、ヨーク17の開口端と磁気的に結合されるフランジ部18aと、プランジャ14と軸方向に対向するとともに、シャフト11を軸方向に摺動自在に支持する吸引部18bとを有する磁性体金属(例えば、鉄などの強磁性材料)であり、吸引部18bとプランジャ14との間に磁気吸引部(メイン磁気ギャップ)が形成される。この実施例では、フランジ部18aの内周面に吸引部18bが圧入等の固定技術で結合される例を示すが、フランジ部18aと吸引部18bが一体のものであっても良い。
なお、吸引部18bの内部には、図示されないが軸方向に貫通する呼吸孔(あるいは呼吸溝)が形成されている。
磁気吸引コア18の一部には、プランジャ14の端部が侵入可能な筒形凹部18cが設けられ、磁気吸引コア18とプランジャ14の一部が軸方向に交差するように設けられている。なお、筒形凹部18cの外周面にはテーパが形成されており、プランジャ14のストローク量に対して磁気吸引力が変化しない特性に設けられている。
磁気遮断部19は、磁気吸引コア18と磁気受渡コア20との間で直接磁束が流れるのを阻害する磁気飽和部であり、磁気抵抗の大きい薄肉部により形成されている。
磁気受渡コア20は、プランジャ14の略全周を覆う円筒形状を呈する磁性体金属(例えば、鉄などの強磁性材料)であり、ヨーク17のカップ底部(後側)に形成された挿入凹部22に挿入配置されて、ヨーク17と磁気的に結合されている。
この磁気受渡コア20は、その内周面においてプランジャ14が直接摺動するものであり、プランジャ14と径方向の磁束の受け渡しを行うものである。そして、磁気受渡コア20とプランジャ14との間に磁気受渡し部(サイド磁気ギャップ)が形成される。
コネクタ16は、電磁油圧制御弁を制御する電子制御装置(図示しない)と接続線を介して電気的な接続を行う接続手段であり、その内部にはコイル13の両端にそれぞれ接続される端子16aが配置されている。
〔実施例1の背景〕
この実施例に示すように、プランジャ14が磁気受渡コア20の内周面に直接摺動するリニアソレノイド2には、プランジャ14と磁気受渡コア20との径方向の摺動ギャップが存在する。このため、プランジャ14が磁性体金属だけで構成される場合には、図3(a)に示すように、プランジャ14が重力や振動等によりスリーブ3の軸芯より径方向へ偏心する。このようにプランジャ14が偏心した状態でコイル13が通電され、磁気吸引コア18にプランジャ14が磁気吸引されると、プランジャ14と磁気受渡コア20との径方向の磁束の受け渡しにおいて、磁束の偏りが生じる。このような磁束の偏りが生じると、プランジャ14に径方向横力αが発生し、プランジャ14と磁気受渡コア20との円滑な摺動が阻害される問題がある。
そこで、従来の技術では、磁束の集中偏りを防ぐ目的で、図3(b)に示すように、プランジャ14の外周面にNiP等の非磁性のメッキ層Nをメッキ技術により厚く付けることで磁性体の直接接触を回避して、径方向横力αを低減することで対応していた。
しかし、プランジャ14の外周面に非磁性のメッキ層Nを厚く付けた場合、プランジャ14の外径精度を高めるために、メッキ後にプランジャ14の外径を研磨することで製造コストが上昇していた。また、プランジャ14の摺動面に非磁性のメッキ層Nを厚く付けるために、メッキ時間が長くなり、生産性が悪かった。
〔実施例1の特徴〕
上記の不具合を解決するために、実施例1におけるリニアソレノイド2は、従来技術におけるメッキ層Nに代えて、図1(a)に示すように、非磁性の金属薄板よりなる非磁性筒31をプランジャ14の最外周に設けたものである。
非磁性筒31をプランジャ14の最外周に設ける手段として、(1)プランジャ本体(磁性体部分)の外周面に非磁性の金属薄板を接着する技術、(2)非磁性の薄板金属により円筒形状の非磁性筒31を形成して、その内部にプランジャ本体(磁性体部分)を圧入する技術が考えられる。
しかし、上記(1)による接着技術の場合、非磁性の金属薄板をプランジャ本体に押し付ける装置を開発する必要があり、さらにはみ出た接着剤を剥離する装置も開発する必要があり、製造コストが高くなる不具合がある。また、長期の使用の際に接着部が剥離して、非磁性の金属薄板が磁気受渡コア20に強く接触する懸念もある。
一方、上記(2)による圧入技術の場合、非磁性の金属薄板の厚みは、薄すぎず、且つ厚すぎない適度な薄さ(例えば、50μm程)に設ける必要があり、非磁性筒31を厚く設けて強度を確保することができない。このため、薄い非磁性筒31にプランジャ本体を圧入すると、非磁性筒31が変形してしまう。このため、圧入技術は採用できなかった。
そこで、この実施例1では、プランジャ14を次の製造方法によって設けている。
(i)SUS、黄銅、銅などの非磁性の金属薄板よりなる円筒形状を呈した非磁性筒31をプレス加工技術等により製造し、その非磁性筒31の内部に、磁性金属よりなる筒形状を呈した外側磁性体32を組み入れる{図1(b)参照:外側磁性体挿入工程}。
(ii)次に、外側磁性体32の内部に、磁性金属よりなる内側磁性体33を圧入して、外側磁性体32を外径方向に押し広げ、外側磁性体32の外周面を非磁性筒31の内周面に加圧させる{図1(c)、(d)参照:内側磁性体圧入工程}。
ここで、非磁性筒31の外径寸法は、内側磁性体圧入工程の後の状態{図1(d)参照}で、磁気受渡コア20の内径との間に所定の摺動ギャップを形成する寸法に設けられている。
外側磁性体32の外径寸法は、図1(b)に示すように、非磁性筒31の内周に外側磁性体32を隙間嵌めできる寸法に設けられている。
外側磁性体32の径方向の厚み寸法は、内側磁性体33が圧入されたことで外周径が少なくとも非磁性筒31の内径まで拡径できる寸法に設けられている。
内側磁性体33の外径寸法は、外側磁性体32に圧入することで外側磁性体32の外周径が少なくとも非磁性筒31の内径まで拡径できる寸法に設けられている。
なお、図中に示す符号32a、33aは、外側磁性体32の内側へ内側磁性体33を圧入させるための面取り部である。
上記(i)の外側磁性体挿入工程と、上記(ii)の内側磁性体圧入工程とにより、図1(a)に示すプランジャ14が設けられる。
即ち、上記の製造方法により製造されたプランジャ14は、プランジャ14の最外周を成す非磁性の金属薄板よりなる筒形状を呈した非磁性筒31と、この非磁性筒31の内周面に挿入された磁性金属よりなる筒形状を呈した外側磁性体32と、この外側磁性体32の内周面に圧入されて、外側磁性体32を外径方向に押し広げて、外側磁性体32の外周面を非磁性筒31の内周面に加圧させる磁性金属よりなる内側磁性体33を備えるものである。
(実施例1の効果)
本実施例のリニアソレノイド2におけるプランジャ14は、上述したように、外側磁性体32の内部に内側磁性体33が圧入されて、外側磁性体32が外径方向に拡がり、外側磁性体32の外周面が非磁性筒31の内周面に加圧されて結合される構造を採用する。
このように、外側磁性体32が拡径して非磁性筒31がプランジャ本体の外周面に固定されるため、従来技術による厚メッキを廃止でき、プランジャ14の生産性を向上できる。これによって、プランジャ14の摺動抵抗の低減を図ったリニアソレノイド2の生産性を高めることができる。即ち、プランジャ14の摺動抵抗の低減が図られた電磁油圧制御弁の生産性を高めることができる。
また、非磁性筒31は、一定の厚さに保つのが容易な金属薄板で設けられているため、外径研磨を用いることなく外径精度を高く保つことができる。このようにプランジャ14の外径研磨を廃止でき、プランジャ14のコストダウンを図ることができる。これにより、プランジャ14の摺動抵抗の低減を図ったリニアソレノイド2のコストを抑えることができる。即ち、プランジャ14の摺動抵抗の低減が図られた電磁油圧制御弁のコストを抑えることができる。
一方、非磁性筒31は、磁気吸引コア18側に、磁気吸引コア18と、プランジャ14における磁性体金属(外側磁性体32および内側磁性体33)が直接接触するのを防ぐスペーサ34(ストッパ)を設けている。このスペーサ34は、非磁性の金属薄板から非磁性筒31をプレス加工する際に同時に加工形成されたものである。なお、スペーサ34の軸方向の厚みは、非磁性筒31の端部の曲折形状によって確保するものである。
このように、非磁性筒31の一部によりスペーサ34が設けられるため、別途スペーサ34を設ける必要がなく、リニアソレノイド2のコストを抑えることができる。
〔変形例〕
上記の実施例では、自動変速機の油圧制御装置に用いられる電磁油圧制御弁に本発明を適用する例を示したが、自動変速機以外の他の電磁油圧制御弁に本発明を適用しても良い。また、電磁油圧制御弁以外の電磁弁に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、バルブ(実施例ではスプール弁1)を駆動するリニアソレノイド2に本発明を適用する例を示したが、バルブ以外の被駆動体を直接あるいは間接的に駆動するリニアソレノイド2に本発明を適用しても良い。
外側磁性体32に軸方向に沿う溝を設け、内側磁性体33の圧入による外側磁性体32の拡径の容易化を図っても良い。なお、その場合における溝は、外側磁性体32の外周面側に複数等間隔に設けるものであっても良いし、外側磁性体32の内外を貫通するスリットとして設けて外側磁性体32の断面を略C字形状に設けても良い。
プランジャの断面図、およびプランジャの組付け工程を示す説明図である。 電磁油圧制御弁の軸方向に沿う断面図である。 軸方向から見た磁気受渡コアとプランジャの断面図である。
符号の説明
2 リニアソレノイド
13 コイル
14 プランジャ
18 磁気吸引コア
20 磁気受渡コア
31 非磁性筒
32 外側磁性体
33 内側磁性体
34 スペーサ

Claims (3)

  1. 通電により磁力を発生するコイルと、このコイルの発生する磁力により吸引磁力を発生する磁気吸引コアと、この磁気吸引コアに磁気吸引されるプランジャと、このプランジャと径方向の磁気の受け渡しを行う磁気受渡コアとを備え、
    この磁気受渡コアの内周面で前記プランジャが直接摺動するリニアソレノイドにおいて、
    前記プランジャは、
    当該プランジャの最外周を成す非磁性の金属薄板よりなる筒形状を呈した非磁性筒、
    この非磁性筒の内周面に挿入された磁性金属よりなる筒形状を呈した外側磁性体、
    この外側磁性体の内周面に圧入されて、当該外側磁性体を外径方向に押し広げて、当該外側磁性体の外周面を前記非磁性筒の内周面に加圧させる磁性金属よりなる内側磁性体を備えることを特徴とするリニアソレノイド。
  2. 通電により磁力を発生するコイルと、このコイルの発生する磁力により吸引磁力を発生する磁気吸引コアと、この磁気吸引コアに磁気吸引されるプランジャと、このプランジャと径方向の磁気の受け渡しを行う磁気受渡コアとを備え、
    この磁気受渡コアの内周面で前記プランジャが直接摺動するリニアソレノイドの製造方法において、
    前記プランジャは、
    非磁性の金属薄板よりなる筒形状を呈した非磁性筒の内部に、磁性金属よりなる筒形状を呈した外側磁性体を組み入れる外側磁性体挿入工程と、
    前記外側磁性体の内部に、磁性金属よりなる内側磁性体を圧入して、前記外側磁性体を外径方向に押し広げ、当該外側磁性体の外周面を前記非磁性筒の内周面に加圧させる内側磁性体圧入工程とを用いて製造されることを特徴とするリニアソレノイドの製造方法。
  3. 請求項1に記載のリニアソレノイド、または請求項2に記載のリニアソレノイドの製造方法において、
    前記非磁性筒の前記磁気吸引コア側には、前記プランジャが前記磁気吸引コア側に磁気吸引された際に、前記磁気吸引コアと前記外側、内側磁性体が直接接触するのを防ぐスペーサが設けられることを特徴とするリニアソレノイドまたはリニアソレノイドの製造方法。
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