JP2009143142A - 液滴吐出ヘッドの駆動装置及び駆動プログラム - Google Patents

液滴吐出ヘッドの駆動装置及び駆動プログラム Download PDF

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文則 滝沢
Satonobu Hamazaki
聡信 浜崎
Shinichi Okuda
真一 奥田
Naoki Morita
直己 森田
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Abstract

【課題】簡単な回路構成でメニスカス振動の悪影響を回避し、かつ、消費電力を低減させることができる液滴吐出ヘッドの駆動装置及び駆動プログラムを提供する。
【解決手段】現在が吐出の場合で次も吐出のとき、波形選択状態を示す印字周期中の吐出パルス部及び非吐出パルス部のスイッチはONし続け、吐出パルス部及び非吐出パルス部でも駆動波形が印加される。現在が吐出の場合で次は非吐出のとき、波形選択状態を示す印字周期中の吐出パルス部のスイッチはONし、非吐出パルス部のスイッチはOFFする。その際、吐出パルス部では駆動波形が印加され、非吐出パルス部では駆動波形が印加されない。現在が非吐出の場合、波形選択状態を示す印字周期中の吐出パルス部及び非吐出パルス部のスイッチはOFFし続け、吐出パルス部及び非吐出パルス部でも駆動波形は印加されない。
【選択図】図7

Description

本願発明は、液滴吐出ヘッドの駆動装置及び駆動プログラムに関する。
インクジェットヘッドは、パルス状の駆動波形を圧電素子であるピエゾアクチュエータ(Piezo Actuator:以下、アクチュエータと称する)に印加することで、壁面の一部が伸縮し、液滴イジェクタ内の液滴(例えば、インク)が押し出されることで、記録媒体に液滴を着弾させ記録を行うものである。
特に、高速印字を行う場合、吐出パルスにメニスカス(界面)の振動が減衰しないうちに次の吐出パルスが印加されるため、吐出が不安定(例えば、誤吐出又は不吐出等の吐出不良)になることがある。そのため、吐出不良を防止(吐出を安定化)するために、吐出パルスによるメニスカス振動(液滴自体の流体力学的な振動)が次の吐出に影響しないよう吐出パルスに加え、非吐出パルスをアクチュエータに印加されることが知られている。なお、非吐出パルスとは、残響抑制パルスとも称し、吐出に至らない程度の駆動パルスのことである。
ところで、インク液噴射装置において、所定周期の印字タイミングに対応する前後、前、もしくは後の印字タイミングで、印字命令がある場合とない場合とで、インクの圧力波振動を相殺する相殺動作の実行又は非実行を切り替える構成が提案されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
特開平11−348275号公報 特開2004−114704号公報
本願発明は、簡単な回路構成でメニスカス振動の悪影響を回避し、かつ、消費電力を低減させることができる液滴吐出ヘッドの駆動装置及び駆動プログラムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、液滴が供給される圧力室と、所定の駆動波形に基づいて前記圧力室内の圧力を変化させる圧電素子と、前記圧力室空間に連通し前記圧力室内に所定以上の圧力変化が生じたときに前記液滴を吐出する液滴吐出部と、を備えた液滴イジェクタが複数配列された液滴吐出ヘッドと、前記液滴を吐出して印字するための駆動波形である吐出パルス、及び前記液滴を吐出させずに少なくとも残響抑制を行うための駆動波形である非吐出パルスを発生する駆動波形発生手段と、前記吐出パルス及び非吐出パルスのいずれか一方、又は組み合わせに基づいて、印字を実行する印字実行制御手段と、前記印字実行制御手段による印字実行の際、所定の印字時を基準とし、前記所定の印字時の次の印字時に前記吐出パルスを出力しない場合には、前記所定の印字時に前記非吐出パルスを付加しないように前記駆動波形の組み合わせを選択する駆動波形選択手段と、を有している。
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、前記駆動波形選択手段が、前記所定の印字時の次の印字時に前記吐出パルスを出力する場合には、前記所定の印字時に前記非吐出パルスを付加するように前記駆動波形の組み合わせを選択することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1の発明において、前記駆動波形選択手段が、前記所定の印字時と次の印字時に前記吐出パルスを出力する場合には、前記所定の印字時に前記吐出パルスに加え前記非吐出パルスを付加するように前記駆動波形の組み合わせを選択することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、液滴が供給される圧力室と、所定の駆動波形に基づいて前記圧力室内の圧力を変化させる圧電素子と、前記圧力室空間に連通し前記圧力室内に所定以上の圧力変化が生じたときに前記液滴を吐出する液滴吐出部と、を備えた液滴イジェクタが複数配列された液滴吐出ヘッドの駆動プログラムにおいて、前記液滴を吐出して印字するための駆動波形である吐出パルス、及び前記液滴を吐出させずに少なくとも残響抑制を行うための駆動波形である非吐出パルスを発生し、前記吐出パルス及び非吐出パルスのいずれか一方、又は組み合わせに基づいて、印字を実行し、前記印字実行の際、所定の印字時を基準とし、前記所定の印字時の次の印字時に前記吐出パルスを出力しない場合には、前記所定の印字時に前記非吐出パルスを付加しないように前記駆動波形の組み合わせを選択することを、コンピュータで実行させることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、液滴が供給される圧力室と、所定の駆動波形に基づいて前記圧力室内の圧力を変化させる圧電素子と、前記圧力室空間に連通し前記圧力室内に所定以上の圧力変化が生じたときに前記液滴を吐出する液滴吐出部と、を備えた液滴イジェクタが複数配列された液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドに対して、所定のパターンの駆動波形を発生し、印字を実行する印字実行手段と、前記液滴の液滴体積を含む選別要件に基づいて、予め限定された数の駆動波形パターンを設定する駆動波形パターン設定手段と、複数の印字液滴モード、並びに1つの非印字液滴モードに前記駆動波形パターンを配分するモード配分手段と、印字の際に指定される画像を含む印字条件に基づいて、前記駆動波形パターン設定手段で設定された駆動波形パターンから選択して駆動波形を発生する駆動波形発生手段と、前記モード配分手段による前記駆動波形パターンの配分の際に、印字のときに指定されるモードに基づいて配分比率を変更する配分比率変更手段と、を有している。
請求項6に記載の発明は、液滴が供給される圧力室と、所定の駆動波形に基づいて前記圧力室内の圧力を変化させる圧電素子と、前記圧力室空間に連通し前記圧力室内に所定以上の圧力変化が生じたときに前記液滴を吐出する液滴吐出部と、を備えた液滴イジェクタが複数配列された液滴吐出ヘッドに対して、前記液滴吐出ヘッドに対して、所定のパターンの駆動波形を発生し、印字を実行する場合に、前記液滴の液滴体積を含む選別要件に基づいて、予め限定された数の駆動波形パターンを設定し、複数の印字液滴モード、並びに1つの非印字液滴モードに前記駆動波形パターンを配分する際に、印字のときに指定される画像を含む印字条件に基づいて配分比率を変更し、印字の際に指定される画像を含む印字条件に基づいて、予め限定された数が設定された駆動波形パターンから選択して駆動波形を発生することを、コンピュータで実行させることを特徴としている。
以上説明したように、請求項1によれば、簡単な回路構成でメニスカス振動の悪影響を回避し、かつ、消費電力を低減させることができるという効果が得られる。
また、請求項2によれば、必要最小限に非吐出パルスを印加することで、低電力化を図ることができる。
さらに、請求項3によれば、さらに少ない非吐出パルスを印加することで、低電力化を図ることができる。
また、請求項4によれば、簡単な回路構成でメニスカス振動の悪影響を回避し、かつ、消費電力を低減させることができるという効果が得られる。
さらに、請求項5によれば、画質向上に最も効果的な補正を行うことができるという効果が得られる。
また、請求項6によれば、限られた駆動波形パターン数において、最適な駆動波形パターンを選択することができるという効果が得られる。
(第1の実施の形態)
図1に示される如く、本構成は主として、クライアントPC110及びインクジェット方式の画像形成装置120を備え、画像形成装置120はインターフェース部130、情報処理部140、及び画像形成部160で構成されている。
また、情報処理部140は、印字制御部142、CPU(Central Processing Unit)144、ROM(Read Only Memory)146、RAM(Random Access Memory)148、及びHDD(Hard Disk Drive)150で構成されている。
さらに、印字制御部142は、ヘッドコントローラ170、駆動波形発生回路180、及び波形選択回路192を含むSWIC(スイッチングIC)190で構成されている。
画像形成装置120に入力されてきたデータは、インターフェース部130を介して情報処理部140へ入力され、データ処理が行われる。詳細には、入力されてきたデータをCPU144が、ROM146又はHDD150に格納されている処理プログラムに従い、RAM148又はHDD150を作業領域及び記憶領域として用いてデータ処理を行う。そして、クライアントPC110からの印刷指示により、画像形成装置120の情報処理部140から画像形成部160へ、印字データ及び印刷指示等が送信される。
画像形成部160は液滴イジェクタ224(図3参照)を複数備えた液滴吐出ヘッド211を有している。画像形成部160は、情報処理部140から送信されてきた印字データ、印刷指示、及び処理プログラム等に基づいて記録媒体に液滴の吐出(印字データの記録又は印刷)を行う。
なお、この印字システムでは、クライアントPC110は印字命令、印字モードの情報、印字データ等を画像形成装置120に転送する。また、画像形成装置120は、クライアントPC110から転送された印字モード及び印字データに基づいて印字を行う。さらに、液滴吐出ヘッド211は、YMCKの4色の液滴吐出ヘッドにより構成されている。
図2(A)及び図2(B)に示される如く、液滴吐出ヘッドバー213を備えた液滴吐出ヘッド211では、平棒状で長手方向に液滴吐出ヘッドユニット214が直列に並べられ、その結果、イジェクタ基体216、218は二次元的に配列されている。
図3に示される如く、液滴イジェクタ224は、複数の液滴吐出部(以下、ノズルと称する)302が形成されたノズルプレート303、各ノズル302に対応して設けられて液滴が充填される圧力室304、図示しない液滴タンクから圧力室304に液滴を供給する液滴供給路305、圧力室304に対応して設けられた圧電素子(以下、アクチュエータと称する)307から構成されている。
図4に示される如く、第1の駆動装置400は、駆動波形発生回路433、切換部434、及びヘッドコントローラ170で構成されている。
駆動波形発生回路433は、通常、駆動信号である駆動波形を発生するが、1つの波形を切り出して複数種類の波形を発生させている。
また、ドライバICであるSWIC(Swiching Integrated Circuit)434は、各液滴イジェクタ224(図3参照)に設けられたアクチュエータ307(図3参照)に供給する駆動波形を切り替える。
さらに、ヘッドコントローラ170は、駆動波形発生回路433を駆動するために必要なデータが予め記憶された記憶部(図示省略)を含み、各部の駆動及び各種信号の授受の制御を行う。
液滴吐出ヘッド211(図2参照)では、異なる滴径の液滴(大滴、中滴、小滴)に対応する波形データを駆動波形発生回路433により、切り出された波形を駆動波形として生成し、異なる滴径の液滴を印字することができる(階調印字)。この波形データは、ヘッドコントローラ170の記憶部に記憶されており、ヘッドコントローラ170によって駆動波形発生回路433に与えられる。
なお、ヘッドコントローラ170の記憶部には、液滴吐出無しの波形データも記憶されている。この波形データは、ノズル302(図3参照)近傍で液滴が空気と接触し、増粘して吐出特性が変化することを防ぐために、圧力室304(図3参照)内の液滴を吐出しない程度の圧力で攪拌するための駆動波形を生成するためのデータである。この液滴吐出無しの駆動波形は、非吐出パルス又は残響抑制パルスとも呼ばれる。
駆動波形発生回路433は、各液滴イジェクタ224(図3参照)に設けられたアクチュエータ307(図3参照)と信号線で接続されている。そして、駆動波形発生回路433で発生して切り出された駆動波形をアクチュエータ307(図3参照)に供給するために、各信号線とアクチュエータ307(図3参照)との間にはスイッチ437が設けられている。このスイッチ437のON又はOFFの切換えにより、駆動波形発生回路433で発生した駆動波形を各アクチュエータ307(図3参照)に供給する。各スイッチ437のON又はOFFの切り換えは、ヘッドコントローラ170からの命令信号に基づいてSWIC434の波形選択回路436が行うことにより、各アクチュエータ307(図3参照)の駆動が制御される。
以下、本願発明の第1の実施の形態の作用を説明する。
図6(a)の第1のフローチャートに示される如く、ステップ610では、命令を受信したかどうかを判定する。詳細には、クライアントPC110(図1参照)からの命令(印字データ、印字指示、命令、及び設定データ等を含む)を受信したか否かを判定する。クライアントPC110(図1参照)からの命令を受信すればステップ620に進み、クライアントPC110(図1参照)からの命令を受信していなければ命令を受信するまで待機して命令を待つ。
ステップ620では、充電処理を行う。詳細には、バイアス電位まで充電が行われている。
ステップ630では、駆動波形の発生、及び発生した駆動波形の選択処理を行う。詳細には、1ノズル分に着目した1印字周期内の駆動波形発生回路433(図4参照)及びSWIC434(図4参照)の制御の例である図6(b)の処理(第2のフローチャート)を全ての液滴イジェクタ224(図3参照)に対して処理を行う。
ステップ640では、指定回数の印字が終了したか否かの判断を行い、終了すればステップ650へ進み、終了していなければ終了するまでステップ630へ戻って処理を繰り返す。
ステップ650では、放電処理を行う。詳細には、ステップ620と似ており、バイアス電位からの放電処理が行われる。
ステップ660では、全印字が終了したか否かを判定する。詳細には、クライアントPC110(図1参照)から送信されてきた印字データ、印字指示、命令、及び設定データ等を含んだ命令に基づいて、送信されてきた印字データの全ての印字が終了するか否かを判定する。送信されてきた印字データの全ての印字が終了すれば終了し、終了していなければステップ610へ戻って、クライアントPC110(図1参照)からの命令を待つ。
図6(b)の第2のフローチャートに示される如く、ステップ670では、吐出パルス(駆動波形)の選択処理を行う。詳細には、1印字周期内の駆動波形発生回路433(図4参照)を制御し、印字データから吐出パルスを選択するように駆動データを生成し、SWIC434(図4参照)の制御(1印字周期内の波形選択回路436の制御)を行う。
ステップ680では、次の印字データがあるか否かを判定する。詳細には、印字している所定の印字時を現在の印字時として基準の印字時(基準印字時)とし、その基準印字時の次の1印字周期内に印字データがあるか否かを判定する。基準印字時の次の1印字周期内に印字データがあればステップ690へ進み、なければ駆動波形の発生及び発生された駆動波形の選択処理を終了させる。
ステップ690では、非吐出パルス(残響抑制パルス)の選択処理を行う。詳細には、印字している所定の印字時を現印字時(現在の印字時)として基準印字時とし、その基準印字時の次の1印字周期内に印字データがあれば、非吐出パルスを選択して出力する。非吐出パルスをアクチュエータ307(図3参照)に印加することにより、吐出パルスによるメニスカス振動が次の吐出に影響しないようになるため、次の吐出不良を防止する(次の吐出を安定化させる)。
図8に示される如く、図8は、図4におけるアクチュエータ307(図3参照)に印加される駆動波形の例であり、印字周期の中で、印字周期中の前半が吐出パルス部を示しており、印字周期中の後半が非吐出パルス部を示している。なお、所定の印字時を現印字時(現在の印字時)として基準(基準印字時)とし、所定の印字時の次の印字時に液滴を吐出して印字するための吐出パルスを出力する場合には、所定の印字時に非吐出パルスを付加するというように駆動波形の組み合わせを選択する。さらに、所定の印字時の次の印字時に液滴を吐出するための吐出パルスを出力しない場合には、所定の印字時に非吐出パルスを付加しないというように駆動波形の組み合わせを選択する。そして、吐出パルス及び非吐出パルスの組み合わせに基づいて、印字を実行する。
現在が吐出の場合で、次も吐出のとき(現在の印字時で液滴を吐出している場合で、現在の次の印字時でも液滴を吐出するとき)、波形選択状態を示す印字周期中の前半部の吐出パルス部、及び印字周期中の後半部の非吐出パルス部のスイッチはONし続ける。その際、印加波形は、印字周期中の前半の吐出パルス部では駆動波形が印加され、印字周期中の後半の非吐出パルス部でも駆動波形が印加される。
現在が吐出の場合で、次は非吐出のとき(現在の印字時で液滴を吐出している場合で、現在の次の印字時では液滴を吐出しないとき)、波形選択状態を示す印字周期中の前半部の吐出パルス部のスイッチはONし、印字周期中の後半部の非吐出パルス部のスイッチはOFFする。その際、印加波形は、印字周期中の前半の吐出パルス部では駆動波形が印加され、印字周期中の後半の非吐出パルス部では駆動波形が印加されずハイレベルを維持する。
現在が非吐出の場合で、次は吐出のとき(現在の印字時で液滴が吐出していない場合で、現在の次の印字時では液滴を吐出するとき)、波形選択状態を示す印字周期中の前半部の吐出パルス部のスイッチはOFFし、印字周期中の後半部の非吐出パルス部のスイッチはONする。その際、印加波形は、印字周期中の前半の吐出パルス部では駆動波形は印加されずにハイレベルを維持し、印字周期中の後半の非吐出パルス部では駆動波形は印加される。
現在が非吐出の場合で、次も非吐出のとき(現在の印字時で液滴が吐出していない場合で、現在の次の印字時で液滴を吐出しないとき)、波形選択状態を示す印字周期中の前半部の吐出パルス部、及び印字周期中の後半部の非吐出パルス部のスイッチはOFFし続ける。その際、印加波形は、印字周期中の前半の吐出パルス部、及び印字周期中の後半の非吐出パルス部でも駆動波形は印加されずにハイレベルを維持し続ける。
また、別の例を示す。
図7に示される如く、図7は、図4におけるアクチュエータ307(図3参照)に印加される駆動波形の例であり、図8と同様に、印字周期の中で、吐出パルス部及び非吐出パルス部を示している。なお、図8と同様に、所定の印字時を現印字時として基準印字時とし、吐出パルスに非吐出パルスを付加するか否かで駆動波形の組み合わせを選択する。
現在が吐出の場合で、次も吐出のとき(現在の印字時で液滴を吐出している場合で、現在の次の印字時でも液滴を吐出するとき)、波形選択状態を示す印字周期中の前半部の吐出パルス部、及び印字周期中の後半部の非吐出パルス部のスイッチはONし続ける。その際、印字周期中の前半の吐出パルス部では駆動波形が印加(ロウレベルに変化)され、印字周期中の後半の非吐出パルス部でも駆動波形が印加される。
現在が吐出の場合で、次は非吐出のとき(現在の印字時で液滴を吐出している場合で、現在の次の印字時では液滴を吐出しないとき)、波形選択状態を示す印字周期中の前半部の吐出パルス部のスイッチはONし、印字周期中の後半部の非吐出パルス部のスイッチはOFFする。その際、印加波形は、印字周期中の前半の吐出パルス部では駆動波形が印加され、印字周期中の後半の非吐出パルス部では駆動波形が印加されずハイレベル(充電状態)を維持する。
現在が非吐出の場合(現在の印字時で液滴が吐出していない、波形選択状態を示す印字周期中の前半部の吐出パルス部、及び印字周期中の後半部の非吐出パルス部のスイッチはOFFし続ける。その際、印加波形は、印字周期中の前半の吐出パルス部、及び印字周期中の後半の非吐出パルス部でも駆動波形は印加されずにハイレベルを維持し続ける。
なお、本願発明の第1の実施の形態の場合、ヘッドコントローラ170(図4参照)がデータを判断する場合である。ヘッドコントローラ170(図4参照)がデータを判断するとは、予め発生された波形のどの部分をアクチュエータ307(図3参照)に印加するかのデータをヘッドコントローラ170(図4参照)が作成し、SWIC434(図4参照)を制御することを意味する。また、印字の開始と終了には、バイアス電位までの充電又は放電が行われている。また、印字状態以外(休止状態=印字データが無い休止時)には、駆動波形は0Vとし、SWIC434(図4参照)は全てオープンとなるように制御される。さらに、印字周期の前半の長さ(印字周期の前半の吐出パルス部)+印字周期の後半の長さ(印字周期の後半の非吐出パルス部)が印字周期に収まるように、印字周期の前半又は後半は、駆動波形の長さ又は圧力室304(液滴イジェクタ224(図3参照)のアクチュエータ307(図3参照)の固有周期)から決めればよい。そして、階調(ドット径変調)を行う場合、又は液滴イジェクタ224(図3参照)毎の特性に合わせた波形を印加する場合には、駆動波形発生回路433(図4参照)を複数用意し、任意の波形を選択するようにしてもよい。
従って、複雑な論理演算が必要なく、現印字時での印字データで吐出を制御して現印字時の次の印字データで非吐出パルスを制御するため、簡単な構成で実現し、駆動波形の数が削減されて連続吐出時の吐出安定性が確保される。
そして、例えば、図8の駆動波形に示されるように、次のタイミングの印字データが吐出の場合、次のタイミングの印字データがそのまま印字周期の後半の非吐出パルス部のデータとなり、非吐出パルスの選択が可能となるので、全く演算回路が不要となり、パルスの印加回数も減らせるため、低電力化が可能となる。
さらに、図7の駆動波形によれば、液滴が吐出されているとき、次の液滴の吐出があれば非吐出パルスが付加され、次の液滴の吐出がなければ、非吐出パルスが付加されないことが決まるので、パルス数が大幅に削減され低電力化する。
なお、非印字が連続する場合でも、印字周期前半で吐出パルスの代わりに非吐出パルスを印加するようにしてもよく、液滴イジェクタ224(図3参照)内の液滴を攪拌するようにしている。さらに、印字周期の前半の非吐出パルスに対し、印字周期の後半の非吐出パルスは残響抑制のタイミングであるため、異常吐出は発生しない。また、非吐出の場合に印加する非吐出パルスと、吐出パルスに続く残響抑制のための非吐出パルスが同じであるように記載したが、状況や用途などに応じて異なる波形としてもよい。さらに、非吐出パルスとしては、パルス幅のみ調整し、吐出に至らない波形としたが、残響抑制の効果があれば、非吐出パルスは吐出パルスよりパルス幅が小さくしてもよいし、図16のように非吐出パルスは吐出パルスより電圧振幅を小さくした波形を用いてもよい。また、環境が変化すると、特に温度に対して液滴粘度が変わるため、変化する液滴粘度に合わせて吐出パルスと非吐出パルスの振幅、パルス幅、パルス間隔の少なくとも1つを変更(調整)することで、常に安定した吐出(滴径、滴速が一定)を行う。さらに、図17に示すようにアクチュエータ307(図3参照)のばらつきに対応させるため、3種類の波形を発生させて図7から図10の駆動波形に組み合わせることで、アクチュエータ307(図3参照)の個々のばらつきを抑え、残響抑制パルスの印加を安定化させ、及び駆動波形の効率化が実現されて省電力化を図る。そして、吐出パルスとは、印字データがあるときに液滴を吐出させるパルスであり、印字データが無い場合には非吐出パルスである。
図5に示される如く、第1の駆動装置400(図4参照)の変形例である第2の駆動装置500は、駆動波形発生回路533、SWIC534、及びヘッドコントローラ170で構成されている。
駆動波形発生回路533は複数種類の波形を発生させるため、3つの波形発生回路を有している。また、SWIC534は、各液滴イジェクタ224(図3参照)に設けられたアクチュエータ307(図3参照)に供給する駆動波形を切り換える。さらに、ヘッドコントローラ170は、駆動波形発生回路533を駆動するために必要なデータが予め記憶された記憶部を含み、各部の駆動及び各種信号の授受の制御を行う。
液滴吐出ヘッド211(図2参照)では、異なる滴径の液滴(大滴、中滴、小滴)に対応する波形データをこの3つの波形発生回路に与えることにより、3種類の駆動波形を同時に生成して同時に3つの異なる滴径の液滴を印字することができる(階調印字)。この波形データは、ヘッドコントローラ170の記憶部に記憶されており、ヘッドコントローラ170によって各波形発生回路533に与えられる。なお、ヘッドコントローラ170の記憶部には、非吐出パルス(残響抑制パルス)も記憶されている。
駆動波形発生回路533は、各液滴イジェクタ224(図3参照)に設けられたアクチュエータ307(図3参照)と信号線で接続されている。そして、3つの波形発生回路で発生させられた互いに異なる駆動波形のうちの何れか1つをアクチュエータ307(図3参照)に供給するために、各信号線とアクチュエータ307(図3参照)との間にはスイッチ537が設けられている。このスイッチ537のON又はOFFの切換えにより、3つの波形発生回路で発生した駆動波形から各アクチュエータ307(図3参照)に1つの駆動波形を選択して供給する。各スイッチ537のON又はOFFの切り換えは、ヘッドコントローラ532からの命令信号に基づいてSWIC534の波形選択回路536が行い、各アクチュエータ307(図3参照)の駆動が制御される。
図9に示される如く、図9は、図5におけるアクチュエータ307(図3参照)に印加される駆動波形の例であり、印字周期の中で、印字周期中の前半が吐出パルス部を示しており、印字周期中の後半が非吐出パルス部を示している。また、駆動波形1では、印字周期中の前半の吐出パルス部、及び印字周期中の後半の非吐出パルス部両方共に駆動波形が印加されている(現在の印字時を基準として次の吐出がある)。さらに、駆動波形2では、印字周期中の前半の吐出パルス部には駆動波形が印加されており、印字周期中の後半の非吐出パルス部には駆動波形が印加されていない(現在の印字時を基準として次の吐出がない)。そして、駆動波形3では、印字周期中の前半の吐出パルス部には駆動波形が印加されておらず、印字周期中の後半の非吐出パルス部には駆動波形が印加されている(現在の印字時を基準として次の吐出がある)。
現在が吐出の場合で、次も吐出とき(現在の印字時で液滴を吐出している場合で、現在の次の印字時でも液滴を吐出するとき)、波形選択状態を示す波形1SW(駆動波形1のSW(スイッチ))がONし、波形2SW(駆動波形2のスイッチ)及び波形3SW(駆動波形3のスイッチ)が両方とも共にOFFする。その際、印加波形は駆動波形1のように、前半の吐出パルス部では駆動波形が印加され、後半の非吐出パルス部でも駆動波形が印加される。
現在が吐出の場合で、次は非吐出のとき(現在の印字時で液滴を吐出している場合で、現在の次の印字時では液滴を吐出しないとき)、波形選択状態を示す波形2SWがONし、波形1SW及び波形3SWが両方とも共にOFFする。その際、印加波形は、印字周期中の前半の吐出パルス部では駆動波形が印加され、印字周期中の後半の非吐出パルス部では駆動波形が印加されずにハイレベルを維持する。
現在が非吐出の場合(現在の印字時で液滴が吐出していない場合)、波形選択状態を示す波形1SW、波形2SW、及び波形3SWは全てOFFする。その際、印加波形は、印字周期中の前半の吐出パルス部、及び印字周期中の後半の非吐出パルス部でも駆動波形は印加されずにハイレベルを維持し続ける。
図10に示される如く、図5におけるアクチュエータ307(図3参照)に印加される駆動波形の例であり、図9と同様に印字周期の中で、吐出パルス部及び非吐出パルス部を示している。また、駆動波形1、駆動波形2、及び駆動波形3は、図9と同様に設定されている。
現在が吐出の場合で、次も吐出のとき(現在の印字時で液滴を吐出している場合で、現在の次の印字時でも液滴を吐出するとき)、波形選択状態を示す波形1SWがONし、波形2SW及び波形3SWが両方とも共にOFFする。その際、印加波形は駆動波形1のように、前半の吐出パルス部では駆動波形が印加され、後半の非吐出パルス部でも駆動波形が印加される。
現在が吐出の場合で、次は非吐出のとき(現在の印字時で液滴を吐出している場合で、現在の次の印字時では液滴を吐出しないとき)、波形選択状態を示す波形2SWがONし、波形1SW及び波形3SWが両方とも共にOFFする。その際、印加波形は、印字周期中の前半の吐出パルス部では駆動波形が印加され、印字周期中の後半の非吐出パルス部では駆動波形が印加されずにハイレベルを維持する。
現在が非吐出の場合で、次は吐出のとき(現在の印字時で液滴が吐出していない場合で、現在の次の印字時では液滴を吐出するとき)、波形選択状態を示す波形1SW及び波形2SWはOFFし、波形3SWはONする。その際、印加波形は、印字周期中の前半の吐出パルス部では駆動波形は印加されずにハイレベルを維持し、印字周期中の後半の非吐出パルス部では駆動波形は印加される。
現在が非吐出の場合で、次も非吐出のとき(現在の印字時で液滴が吐出していない場合で、現在の次の印字時で液滴を吐出しないとき)、波形選択状態を示す波形1SW、波形2SW、及び波形3SWは全てOFFする。その際、印加波形は、印字周期中の前半の吐出パルス部、及び印字周期中の後半の非吐出パルス部でも駆動波形は印加されずにハイレベルを維持し続ける。
なお、所定の印字時を基準とし、所定の印字時の次の印字時に印字をするために液滴を吐出する吐出パルスを出力する場合には非吐出パルスを付加せず、吐出パルスを出力しない場合には非吐出パルスを付加するという動作は、後から得られる印字データの先読みを行う動作とも言える。
(第2の実施の形態)
図11に示される如く、第3の駆動装置1100は、可変電源1133、SWIC1134、及びヘッドコントローラ170で構成されている。
可変電源1133は可変電圧を発生させる。また、SWIC1134は、各液滴イジェクタ224(図3参照)に設けられたアクチュエータ307(図3参照)に供給する駆動波形のデータをメモリに保持しており(メモリ部は図示せず)アクチュエータ307(図3参照)毎に、可変電源とGNDに接続されたSW1137のon/offを制御することで、アクチュエータ307(図3参照)に駆動波形を印加する。さらに、ヘッドコントローラ170は、可変電源1133を制御するための入力データを、例えば、温度データなどが入力されるようになっている。また、駆動波形のデータが予め記憶された記憶部を含み、この駆動波形のデータを必要に応じて、SWIC1134のメモリ部と信号の授受の制御を行う。
液滴吐出ヘッド211(図2参照)では、異なる滴径の液滴(大滴、中滴、小滴)に対応する駆動波形のデータを予めSWIC1134に送信しておき、波形選択回路1136がSW1137を適当に制御することで駆動波形を生成して異なる滴径の液滴を印字することができる(階調印字)。この波形データは、ヘッドコントローラ170より送信されたSWIC1134の記憶部に記憶されており、波形選択回路1136により、SW1137が制御されることで駆動波形がアクチュエータ307(図3参照)に印加される。なお、ヘッドコントローラ170から送信されたSWIC1134の記憶部には、液滴吐出無しの波形データも記憶されており、非吐出パルス又は残響抑制パルスとも呼ばれる。
可変電源1133は、各液滴イジェクタ224(図3参照)に設けられたアクチュエータ307(図3参照)と信号線で接続されている。そして、可変電源1133で発生した電圧を駆動波形としてアクチュエータ307(図3参照)に供給するために、各信号線とアクチュエータ307(図3参照)との間にはスイッチ1137が設けられている。このスイッチ1137のON又はOFFの切換えにより、可変電源1133で発生した電圧から各アクチュエータ307(図3参照)に駆動波形として供給する。各スイッチ1137のON又はOFFの切り換えは、ヘッドコントローラ170からの命令信号に基づいてSWIC1134の波形選択回路1136が行うことにより、各アクチュエータ307(図3参照)の駆動が制御される。
図12に示される如く、回路ブロック図1200は、第1シフトレジスタ1220、第2シフトレジスタ1230、第1ラッチ回路1240、第2ラッチ回路1250、ロジック回路1270、及び波形メモリ1260で構成されている。
第1シフトレジスタ1220は、i回目のデータが格納される。また、第2シフトレジスタ1230は、i−1回目のデータが格納される。さらに、第1ラッチ回路1240は、第1シフトレジスタ1220に格納されているデータを記憶する。また、第2ラッチ回路1250は、第2シフトレジスタ1230に格納されているデータを記憶する。さらに、波形メモリ1260は、大滴、中滴、小滴を打つこと、及び液滴を吐出するタイミング等を含む図13及び図14の波形が格納されている。
なお、回路ブロック1200では、上位から画像データに対応したON又はOFFデータが転送され、SWIC1134(図11参照)内部にデータを蓄積され、論理演算を行うことでアクチュエータ307(図3参照)への印加波形を生成する。
図13に示される如く、図13は、図11及び図12におけるアクチュエータ307(図3参照)に印加される駆動波形の例である。また、所定の印字時を現印字時(現在の印字時)として基準(基準印字時)とし、所定の印字時の次の印字時に液滴を吐出して印字するための吐出パルスを出力する場合には、所定の印字時に非吐出パルスを付加するというように駆動波形の組み合わせを選択する。さらに、所定の印字時の次の印字時に液滴を吐出するための吐出パルスを出力しない場合には、所定の印字時に非吐出パルスを付加しないというように駆動波形の組み合わせを選択する。そして、吐出パルス及び非吐出パルスの組み合わせに基づいて、印字を実行する。
駆動波形の例として、印字周期の中で、印字周期中の前半が吐出パルス部を示しており、印字周期中の後半が非吐出パルス部を示している。なお、印字周期の前半の吐出パルス部では、現在のデータでSW(スイッチ)を制御(現印字時で液滴を吐出するか否かによってスイッチを制御)し、印字周期の後半の非吐出パルス部では、現在のデータの次のデータでSWを制御(現印字時の次の印字時で液滴を吐出するか否かによってスイッチを制御)する。
現在が吐出の場合で、次も吐出のとき(現在の印字時で液滴を吐出している場合で、現在の次の印字時でも液滴を吐出するとき)、印加波形は印字周期中の前半の吐出パルス部では駆動波形が印加され、印字周期中の後半の非吐出パルス部でも駆動波形が印加される。
現在が吐出の場合で、次は非吐出のとき(現在の印字時で液滴を吐出している場合で、現在の次の印字時では液滴を吐出しない(非吐出である)とき)、印加波形は、印字周期中の前半の吐出パルス部では駆動波形が印加され、印字周期中の後半の非吐出パルス部では駆動波形が印加されずにハイレベルを維持する。
現在が非吐出の場合(現在の印字時で液滴が吐出していない場合)、印加波形は、印字周期中の前半の吐出パルス部、及び印字周期中の後半の非吐出パルス部でも駆動波形は印加されずにハイレベルを維持し続ける。
なお、駆動波形は、ハイレベル側のスイッチとロウレベル側のスイッチの細かい制御により生成されるので、ここでは、その制御ができるようなものであればどのような形態のものでもよい。
図14に示される如く、図13と同様に図11及び図12におけるアクチュエータ307(図3参照)に印加される駆動波形の例であり、印字周期の中で、印字周期中の前半が吐出パルス部、印字周期中の後半が非吐出パルス部を示している。
なお、印字周期の前半の吐出パルス部では、現在のデータでSWを制御(現印字時で液滴を吐出するか否かによってスイッチを制御)し、印字周期の後半の非吐出パルス部では、現在のデータの次のデータでSWを制御(現印字時の次の印字時で液滴を吐出するか否かによってスイッチを制御)する。
現在が吐出の場合で、次も吐出のとき(現在の印字時で液滴を吐出している場合で、現在の次の印字時でも液滴を吐出するとき)、印加波形は印字周期中の前半の吐出パルス部では駆動波形が印加され、印字周期中の後半の非吐出パルス部でも駆動波形が印加される。
現在が吐出の場合で、次は非吐出のとき(現在の印字時で液滴を吐出している場合で、現在の次の印字時では液滴を吐出しないとき)、印加波形は、印字周期中の前半の吐出パルス部では駆動波形が印加され、印字周期中の後半の非吐出パルス部では駆動波形が印加されずにハイレベルを維持する。
現在が非吐出の場合で、次は吐出のとき(現在の印字時で液滴が吐出していない場合で、現在の次の印字時では液滴を吐出するとき)、印加波形は、印字周期中の前半の吐出パルス部では駆動波形は印加されずにハイレベルを維持し、印字周期中の後半の非吐出パルス部では駆動波形はされる。
現在が非吐出の場合で、次も非吐出のとき(現在の印字時で液滴が吐出していない場合で、現在の次の印字時でも液滴を吐出するとき)、印加波形は、印字周期中の前半の吐出パルス部、及び印字周期中の後半の非吐出パルス部では駆動波形は印加されずにハイレベルを維持し続ける。
なお、駆動波形は、ハイレベル側のスイッチとロウレベル側のスイッチの細かい制御により生成されるので、ここでは、その制御ができるようなものであればどのような形態のものでもよい。また、所定の印字時を基準とし、所定の印字時の次の印字時に印字をするために液滴を吐出する吐出パルスを出力する場合には非吐出パルスを付加せず、吐出パルスを出力しない場合には非吐出パルスを付加するという動作は、後から得られる印字データの先読みを行う動作とも言える。
以下、第2の実施の形態の作用を説明する。
図15に示される如く、図12の波形選択回路1136を参照しつつ、データ信号のi−1回目のdata(データ)、i回目のdata、i+1回目のdataの順序でデータ信号の流れを説明する。
今現在の印字時では、i−1回目のdataは、ラッチ信号に基づいて上位から送られてきている。詳細には、i−1回目のdataは、先に第1シフトレジスタ1220及び第2シフトレジスタ1230を介して送られてきているデータである。その際、印加波形は、i−3回目のdataに基づいて吐出パルスの充電SW又は放電SWの制御を行う。また、印加波形は、i−2回目のdataに基づいて非吐出パルスの充電SW又は放電SWの制御を行う。なお、今現在の印字時のデータ(i−1回目のデータ)は第2シフトレジスタ1230に格納されており、今現在の次の印字時のデータ(i回目のデータ)は第1シフトレジスタ1220に格納されている。また、今現在の1つ前の印字時のデータ(i−2回目のデータ)は第2ラッチ回路1250に格納されており、今現在の印字時のデータ(i−1回目のデータ)は第1ラッチ回路1240に格納されている。また、データ信号は、第2ラッチ回路1250の配線(1)、配線(2)、配線(3)、及び第1ラッチ回路1240の配線(1)、配線(2)、配線(3)を介してロジック回路1270へ送信され、波形メモリ1260に基づいて駆動波形を出力する。
さらに、今現在の次の印字時では、i回目のdataは、ラッチ信号に基づいて上位から送られてきている。その際、印加波形は、i−2回目のdataに基づいて吐出パルスの充電SW又は放電SWの制御を行い、i−1回目のdataに基づいて非吐出パルスの充電SW又は放電SWの制御を行う。
また、今現在の次の印字時の更に次の印字時では、i+1回目のdataは、ラッチ信号に基づいて上位から送られてきている。その際、印加波形は、i−1回目のdataに基づいて吐出パルスの充電SW又は放電SWの制御を行い、i回目のdataに基づいて非吐出パルスの充電SW又は放電SWの制御を行う。
そして、以降の印字時において、順次、同様に制御を行っていく。
なお、図15のおけるデータ信号のdata及び印加波形のdataは、1ドット分のdataではなく、SWIC1134(図11参照)の単位であって、例えば、256ノズル分の場合は256ノズル分のデータが用いられる。
また、図16に示される如く、アクチュエータ307(図3参照)に印加される吐出パルスと非吐出パルスの第7の例であり、この印字周期の後半の非吐出パルスの振幅は複数の液滴イジェクタ224(図3参照)のそれぞれのメニスカス振動に合わせて小さく変更しても良い。
さらに、図17に示される如く、アクチュエータ307(図3参照)のばらつきに対応させるため、3種類の波形を発生させている例を示している。また、図7から図10、図13、図14の駆動波形に組み合わせることで、アクチュエータ307(図3参照)の個々のばらつき対策、残響抑制パルスの印加の安定化、及び駆動波形の効率化が実現されて省電力化を図ることも可能となる。
なお、本願発明の第2の実施の形態の場合、SWIC1134(図11参照)が判断する場合であり、上位からは画像データに対応したON又はOFFデータが転送されてSWIC1134(図11参照)内部にデータを蓄積し、論理演算を行うことでアクチュエータ307(図3参照)への印加波形を生成することを意味する。詳細には、ヘッドコントローラ170(図11参照)はヘッド情報や環境情報などから、定電圧を生成するとともに、印字データをSWIC1134に転送することで、充放電SWが制御され吐出が実行されている。
SWIC1134(図11参照)は、転送される印字データを2回分記憶するシフトレジスタ、ラッチ回路、ロジック回路、放電スイッチ、充電スイッチ、放電スイッチ及び充電スイッチをON又はOFFするタイミングが記録された波形メモリ1260(図12参照)を備えている。なお、このデータ(放電SW及び充電SWをON又はOFFするタイミングのデータ)は予めヘッドコントローラ1134からSWIC1134に転送されており、少なくとも吐出パルスと非吐出パルスが生成できるデータが記録されている。
また、図11及び図12には、必要最小限の回路構成のみ図示しており、デコーダやレベルシフタ等はロジック回路1270に含まれている。さらに、ヘッドコントローラ1134は、吐出周期毎にクロック信号とともに印字データをSWIC1134に転送し、ラッチ信号を送る。そして、SWIC1134は、i回目の吐出データが転送され、ラッチ信号によりデータを取り込むと、その前のタイミングで転送されたi−1回目のデータとi回目のデータを保持している。
まず、i−1回目の印字データが吐出の場合に、メモリから吐出パルス用データ読み出し、充電SWと放電SWを制御し、アクチュエータ307(図3参照)に吐出パルスを印加する。次にi回目の印字データを基に、非吐出パルスが、アクチュエータ307(図3参照)に印加されよう波形メモリ1260(図12参照)からデータを読み出し、充電SW又は放電SWのいずれか一方を制御する。
なお、i−1回目の印字データが非吐出の場合には、非吐出パルスを印加するようにしてもよい。また、非印字が連続する場合でも、液滴イジェクタ224(図3参照)内の液滴を攪拌するようにしている。さらに、印字周期の前半の非吐出パルスに対し、印字周期の後半の非吐出パルスは残響抑制のタイミングであるため、異常吐出は発生しない。また、非吐出の場合に印加する非吐出パルスと残響抑制のための吐出パルスに続く非吐出パルスが同じであるように記載したが、状況や用途などに応じて異なる波形としてもよい。さらに、非吐出パルスとしては、パルス幅のみ調整し、吐出に至らない波形としたが、残響抑制の効果があれば、非吐出パルスは吐出パルスよりパルス幅が小さくしてもよいし、図16のように非吐出パルスは吐出パルスより電圧振幅を小さくした波形を用いてもよい。また、SWIC1134はこの構成に限定されず、例えば、シフトレジスタは1回分で、ラッチ回路を2回分もち、交互にデータを記憶する構成など、2回分の印字データが記憶できる構成であればどのような回路構成であってもよい。さらに、環境が変化すると、特に温度に対して液滴粘度が変わるため、変化する液滴粘度に合わせて吐出パルスと非吐出パルスの振幅、パルス幅、パルス間隔の少なくとも1つを変更(調整)することで、常に安定した吐出(滴径、滴速が一定)を行う。また、図17に示すようにアクチュエータ307(図3参照)のばらつきに対応させるため、3種類の波形を発生させて図13、図14の駆動波形に組み合わせることで、アクチュエータ307(図3参照)の個々のばらつきを抑え、残響抑制パルスの印加の安定化させ、及び駆動波形の効率化が実現されて省電力化を図る。そして、吐出パルスとは、印字データがある場合、液滴を吐出させるパルスであり、印字データが無い場合、非吐出パルスである。
従って、現在の印字時に、液滴が吐出されているとき、次の液滴の吐出があれば、非吐出パルスが付加され、次の液滴の吐出がなければ、非吐出パルスが付加されないことが決まるので、パルス数が大幅に削減され低電力化する。
また、現在の印字時に、液滴が吐出されていないとき、次の液滴の吐出があれば、非吐出パルスが付加され、次の液滴の吐出がなければ、非吐出パルスが付加されないことが決まるので、制御が簡単になる。なお、現在の印字時において、次に液滴が吐出される場合には残響抑制され、液滴が非吐出される場合には増粘防止される。
(第3の実施の形態)
以下に、本願発明の第3の実施の形態について説明する。
この第3の実施の形態は、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態で採用した駆動波形パルスの運用(印字制御)に関するものであり、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態で説明した構成と同一構成については、同一符号を付して、その構成を省略する。
図18に示される如く、液滴吐出ヘッド1800は、フレキシブルプリント基板(以下、FPC(Flexible Printed Circuits)と称する)1810、スイッチングIC(以下、SWICと称する)1820、マニフォールド1830、スタック1840、及び液滴供給口1850で構成されている。
FPC1810は、柔軟性があり、大きく変形させることが可能な基板のことであり、小さい力で繰り返し変形させることができて変形時にもその電気特性を維持する特徴を持つ。例えば、FPC1810は、厚み12μmから50μmのフィルム状の絶縁体(ベースフィルム)上に接着層を形成し、さらにその上に厚み12μmから50μm程度の導体箔を形成し、端子部及びハンダ付け部以外に絶縁体を被せて保護した構造をしている。また、SWIC1820は、各液滴イジェクタ224(図3参照)に設けられたアクチュエータ307(図3参照)に供給する駆動波形を生成する制御を行う。さらに、マニフォールド1830は、流路を分岐又は複数の流路を連結させることで複数の流路又は接続をひとまとめにし、流路を短縮してスペースを小さくしており、液滴供給口1850と流路を形成している。また、スタック1840は、ノズル302(図3参照)、圧力室304(図3参照)、ノズルプレート303(図3参照)、ポリイミドフィルム、アクチュエータ307(図3参照)等を積層して形成されている。さらに、液滴供給口1850は、図示していない液滴タンクから液滴を供給するための供給口である。なお、FPC1810上には複数のSWIC1820が設けられており、FPC1810の中の配線によってアクチュエータ307(図3参照)の電極とSWIC1820が接続されている。
図19に示される如く、液滴吐出ヘッド1800(図18参照)の配置図1900は、スタック1840(図18参照)のノズル302の方向から見た図であり、ノズル302及びスタック1840(図18参照)から構成されている。
液滴吐出ヘッド1800(図18参照)は、印刷方向と垂直な方向に複数個(図19では3個)並べられ、記録媒体である記録用紙の印刷領域を紙幅まで広げて1回のスキャンによる印刷方向に沿って高速印刷を行う。
従来では、ノズル302(図3参照)毎に、各階調に応じた液滴吐出ヘッド1800(図18参照)の駆動波形を複数の駆動波形パターンの中から選択して対応付けた対応テーブルに基づいてノズル302(図3参照)毎に補正を行うことが今まで行われてきている。
しかしながら、より詳細な補正を行うためには、補正のための駆動波形パターンの数(駆動波形パターン数)は多い方がよいが、駆動回路が大型化すると同時に補正データ量も増加する。
従って、駆動波形パターン数には限りがあるので、限りのある駆動波形パターン数において最も効果の高い補正を行うことを目的とした場合、以下の第3の実施の形態によって目的を達する。
図20に示される如く、SWIC1820(図18参照)には、シフトレジスタ2040、ラッチ回路2042、生成可能な駆動波形(本願発明の第3の実施の形態では16個)に対応して設けられたシフトレジスタ2044(1)、…、2044(16)、ノズル302(図3参照)毎に設けられたセレクタ2046(1)、…、2046(n)、レベルシフタ2048(1)、…、2048(n)、及び駆動波形発生回路2050(1)、…、2050(n)を含んで構成されている。なお、nは1以上の整数とする。
情報処理部140(図1参照)から出力されたクロック信号及び駆動波形選択信号はシフトレジスタ2040に入力され、ラッチ信号はラッチ2042に入力される。
駆動波形選択信号は、情報処理部140(図1参照)が画像データに基づいて発生させる16種類の駆動波形パターンの何れか1つを選択するための信号である。駆動波形選択信号は複数ビットからなるシリアルデータとなっており、駆動波形選択信号は液滴イジェクタ224(図3参照)の数だけ連続してシフトレジスタ2040に入力される。
シフトレジスタ2040は、入力されたシリアルデータの駆動波形選択信号をパラレルデータに変換してラッチ2042へ出力する。ラッチ2042は、シフトレジスタ2040から入力されるパラレルデータを、ラッチ信号の入力に応じてラッチ(保持又は記憶)する。
シフトレジスタ2044(1)、…、2044(16)の各々には、情報処理部140(図1参照)から第1駆動波形のパターンから第16駆動波形のパターンがそれぞれ入力されていく。
セレクタ2046(1)、…、2046(n)は、シフトレジスタ2040、ラッチ2042を介して入力された駆動波形選択信号に応じて複数種の駆動波形パターンから、1つの駆動波形パターンを選択する。駆動波形選択信号により選択された駆動波形パターンはシフトレジスタ2044(1)、…、2044(16)によりノズル302(図3参照)の配列に応じてタイミングをずらされ、セレクタ2046(1)、…、2046(n)に出力される。そして、レベルシフタ2048(1)、…、2048(n)によりレベル変換されて駆動波形発生回路2050(1)、…、2050(n)に出力される。
一方、駆動波形発生回路2050(1)、…、2050(n)には、不図示の電源部から、直流電圧HV1および直流電圧HV2の電圧レベルの電力が供給されるようになっている。
駆動波形発生回路2050(1)、…、2050(n)は、第1信号生成回路2051(1)、…、2051(n)と、第2信号生成回路2054(1)、…、2054(n)と、第3信号生成回路2053(1)、…、2053(n)により構成されている。そして、第1信号生成回路2051(1)、…、2051(n)と第2信号生成回路2054(1)、…、2054(n)はPチャンネル型MOS電界効果トランジスタで、第3信号生成回路2053(1)、…、2053(n)はNチャンネル型MOS電界効果トランジスタで構成されている。
なお、第1信号生成回路2051(1)、…、2051(n)及び第2信号生成回路2054(1)、…、2054(n)はそれぞれ、PMOSFET(P−channel Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)2051(1)、…、2051(n)と称する。また、第3信号生成回路2053(1)、…、2053(n)は、NMOSFET(N−channel Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)2053(1)、…、2053(n)と称する。
第1信号生成回路2051(1)、…、2051(n)であるPMOSFET2051(1)、…、2051(n)のソース側には、電圧レベルHV1の電源が供給されている。第2信号生成回路2054(1)、…、2054(n)であるPMOSFET2054(1)、…、2054(n)のソース側には、電圧レベルHV2の電源が供給されている。第3信号生成回路2053(1)、…、2053(n)であるNMOSFET2053(1)、…、2053(n)のソース側は接地されてグランドレベルとされている。PMOSFET2051(1)、…、2051(n)、PMOSFET2054(1)、…、2054(n)及びNMOSFET2053(1)、…、2053(n)の各ゲート側にはレベルシフタ2048(1)、…、2048(n)の出力端子が接続されている。そして、各信号生成回路のドレイン側は1点に接続され、アクチュエータ307(図3参照)と接続されている。なお、PMOSFET2051(1)、…、2051(n)のドレイン側、及びNMOSFET2053(1)、…、2053(n)のドレイン側を接続してインバータ回路2052(1)、…、2052(n)を構成している。
この駆動波形発生回路2050(1)、…、2050(n)で、レベルシフタ2048(1)、…、2048(n)から入力された駆動波形パターンに基づき、GNDの電圧レベル(グランドレベル)、直流電圧HV1の電圧レベル、及び直流電圧HV2の電圧レベルの3値の電圧レベルを有する駆動波形パターンを生成してアクチュエータ307(図3参照)に印加する。
駆動波形パターンを生成する元となる波形データは記憶装置(例えば、ROM146(図1参照)又はHDD150(図1参照)等)に予め記憶されている。情報処理部140は記憶装置に記憶されている駆動波形パターンの波形データに基づいてCPU144が駆動波形パターンを生成し、SWIC1820(図18参照)に供給する。
本願発明の第3の実施の形態では、滴体積の異なる3種類の液滴を吐出できるように駆動波形パターンの波形データが用意されている。詳細には、3種類の液滴を滴体積の大きい順に大滴、中滴、小滴と称する。なお、SWIC1820(図18参照)には、直流電圧HV1及び直流電圧HV2が供給されて、グランド(以下、GNDと称する)が接続されている。直流電圧HV1、直流電圧HV2、及びGNDに対応した3つのスイッチング素子(例えば、2051(n)、2053(n)、及び2054(n))がオン又はオフすることにより、駆動波形パターンとなる3値のデジタル波形を圧電素子であるアクチュエータ307(図3参照)に印加する。また、SWIC1820(図18参照)には16種類の駆動波形パターンのデータ(駆動波形データ)が設定されており、その中から1つを選択し、アクチュエータ307(図3参照)に印加する。
以下、本願発明の第3の実施の形態の作用を説明する。
図21(a)から図21(d)に示される如く、各駆動波形パターン(予備、大滴、中滴、及び小滴波形)は、GNDの電圧レベル、直流電圧HV1の電圧レベル、及び直流電圧HV2の電圧レベルの3値のデジタル波形であって、第1のパルスと第1のパルスの後に印加する第2のパルスとにより構成されている。なお、第2のパルスを含まない駆動波形パターンもある。
また、T1は第1のパルスのパルス幅T1を示し、T3は第2のパルスのパルス幅T3を示し、T2はパルス間隔を示している。なお、デジタル波形である駆動波形パターンの立ち上がり時間、又は立ち下がり時間は、アクチュエータ307(図3参照)の静電容量と駆動波形発生回路2050(1)、…、2050(n)を構成するPMOSFET2051(1)、…、2051(n)、2054(1)、…、2054(n)及びNMOSFET2053(1)、…、(n)のオン抵抗により決まる。
さらに、本願発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置120(図1参照)には、ノズル302(図3参照)から液滴を吐出しない非吐出の期間にノズル302(図3参照)から液滴が吐出しない程度にアクチュエータ307(図3参照)を駆動し、圧力室304(図3参照)内の圧力を変化させるための駆動波形パターンである予備波形(非吐出パルスとも称する)が用意されている。
予備波形の印加によりノズル302(図3参照)のメニスカスを振動させ、ノズル302(図3参照)周辺の液滴の増粘(インク増粘)を抑制する。なお、以下では、液滴を吐出しない非吐出の期間を非吐出期間と称する。
液滴のメニスカス振動を抑えて液滴を攪拌するための駆動波形パターンである予備波形は、図21(a)に示される如く、直流電圧HV1の電圧レベルから直流電圧HV2の電圧レベルの小さな振幅を有する第1のパルスにより構成されている。予備波形の第1のパルスの振幅は比較的小さいため、増粘液滴(増粘インク)をノズル302(図3参照)の奥まで撹拌しないので消費電力は小さい。
液滴の滴体積の一番大きい大滴を吐出させるための駆動波形パターンは、図21(b)に示すように、第1のパルスにより構成されている。大滴を吐出させるための駆動波形パターンに第2のパルスは含まれていないが、第1のパルスに続くパルス間隔T2では直流電圧HV2の電圧レベルの電圧を印加している。
液滴の滴体積の中間の大きさの中滴を吐出させるための駆動波形パターンは、図21(c)に示すように、第1のパルス、及び第1のパルスの印加後にパルス間隔T2経てから印加する第2のパルスにより構成されている。
液滴の滴体積の一番小さい小滴を吐出させるための駆動波形パターンは、図21(d)に示すように、第1のパルス、及び第1のパルスの印加後にパルス間隔T2経てから印加する第2のパルスにより構成されているが、パルス間隔T2は中滴の駆動波形パターンのときよりも短い。
これらの液滴(大滴、中滴、及び小滴)を吐出させるため、液滴吐出ヘッド1800(図18参照)に対し、大滴、中滴、及び小滴を吐出させる所定のパターンの駆動波形パターンでは、第1のパルスの立ち下がりにより圧力室304(図3参照)を膨張させ、立ち上がりにより圧力室304(図3参照)を収縮させて液滴を吐出させる。
なお、図示していないが、予備波形を直流電圧HV1の電圧レベルからGNDへの大きな振幅を有する第1のパルスで構成することにより、予備波形の第1のパルスは、図21(a)の予備波形の第1のパルスよりも大きな振幅を有するため、メニスカス振動量が大きくなり、液滴の撹拌能力も大きくなる。
また、予備波形の元となる波形データも記憶装置(例えば、ROM146(図1参照)又はHDD150(図1参照)等)に記憶されている。
なお、図21の3値のデジタル波形(駆動波形パターンの予備波形、大滴波形、中滴波形、及び小滴波形)は、GNDの電圧レベル(グランドレベル)、直流電圧HV1の電圧レベル、及び直流電圧HV2の電圧レベルの3値の電圧レベルを有する駆動波形パターンである。
例えば、大滴波形、中滴波形、及び小滴波形は、それぞれ10pl、6pl、2.5plの液滴体積である滴体積の液滴を吐出し、画像データに応じて使い分けられる。予備波形は、ノズル302(図3参照)のメニスカスを液滴が吐出しない程度に振動させ、液滴を攪拌する。また、予備波形は、吐出命令のないノズル302(図3参照)に印加され、局所的な液滴の増粘(例えば、インク増粘)を抑制する。さらに、1画素に対応する吐出データ(画像データ)は2ビットデータであり、予備波形、大滴波形、中滴波形、及び小滴波形を選択する。
図22(a)の従来技術における16種類の駆動波形パターンでは、予備波形を除き、大滴波形1〜大滴波形5(5つの波形)、中滴波形1〜中滴波形5(5つの波形)、小滴波形1〜小滴波形5(5つの波形)のように等配分していた。
本願発明の第3の実施の形態では、図22(b)の高画質モードにおける16種類の駆動波形パターンは、予備波形を除いて、大滴波形1〜大滴波形3(3つの波形)、中滴波形1〜中滴波形5(5つの波形)、小滴波形1〜小滴波形7(7つの波形)のように配分している。
本願発明の第3の実施の形態では、図22(c)のドラフトモードにおける16種類の駆動波形パターンは、予備波形を除いて、大滴波形1〜大滴波形7(7つの波形)、中滴波形1〜中滴波形5(5つの波形)、小滴波形1〜小滴波形3(3つの波形)のように配分している。
高画質モードでは、滴体積の小さい滴種ほど駆動波形パターン数を多くし、ドラフトモードでは、滴体積の大きい滴種ほど駆動波形パターン数を多くしている。なお、ドラフトモードとは、ドットを間引くことで液滴吐出装置に送る画像データ(他にも、文字データ、文字画像データ等)を軽くして高速化すると共に液滴(インク)消費を抑えるモードのことである。また、液滴の液体積を含む選別要件(高画質モード又はドラフトモードによる液滴の種類を選別)に基づいて、予め限定された数の駆動波形パターンを設定し、複数の印字液滴モード、並びに1つの非印字モードに駆動波形パターンを配分している。
図23に示される如く、ノズル302(図3参照)毎の補正データを3ビットデータで(1)から(7)のいずれかに設定する。
液滴吐出ヘッド211(図1及び図2参照)製造時に大滴のテストチャートを印刷し、そのテストチャートのドット径の測定結果から滴体積を換算して求め、その換算して求めた滴体積の結果に応じて分類する。
滴体積のばらつきは、大滴、中滴、小滴で相関が高く、大滴の分類を中滴及び小滴に適用できるので、図23のように各ノズル302(図3参照)における各モード及び各滴種の波形を設定できる。
3ビットデータの(1)において、ドラフトモードでは、大滴波形1、中滴波形1、及び小滴波形1の3ビットデータで設定し、高画質モードでは、大滴波形1、中滴波形1、及び小滴波形1の3ビットデータで設定する。
3ビットデータの(2)において、ドラフトモードでは、大滴波形2、中滴波形2、及び小滴波形1の3ビットデータで設定し、高画質モードでは、大滴波形1、中滴波形2、及び小滴波形2の3ビットデータで設定する。
3ビットデータの(3)において、ドラフトモードでは、大滴波形3、中滴波形3、及び小滴波形2の3ビットデータで設定し、高画質モードでは、大滴波形2、中滴波形3、及び小滴波形3の3ビットデータで設定する。
3ビットデータの(4)において、ドラフトモードでは、大滴波形4、中滴波形3、及び小滴波形2の3ビットデータで設定し、高画質モードでは、大滴波形2、中滴波形3、及び小滴波形4の3ビットデータで設定する。
3ビットデータの(5)において、ドラフトモードでは、大滴波形5、中滴波形3、及び小滴波形2の3ビットデータで設定し、高画質モードでは、大滴波形2、中滴波形3、及び小滴波形5の3ビットデータで設定する。
3ビットデータの(6)において、ドラフトモードでは、大滴波形6、中滴波形4、及び小滴波形3の3ビットデータで設定し、高画質モードでは、大滴波形3、中滴波形4、及び小滴波形6の3ビットデータで設定する。
3ビットデータの(7)において、ドラフトモードでは、大滴波形7、中滴波形5、及び小滴波形3の3ビットデータで設定し、高画質モードでは、大滴波形3、中滴波形5、及び小滴波形7の3ビットデータで設定する。
これら3ビットデータ(1)から(7)は、高画質モードにおいて、大滴波形の7つの駆動波形パターンを基準とし、中滴波形の5つの波形、及び小滴波形の3つの駆動波形パターンをそれぞれ対応させて組み合わせて設定する。また、これら3ビットデータ(1)から(7)は、ドラフトモードにおいて、大滴波形の3つの駆動波形パターンを基準とし、中滴波形の5つの駆動波形パターン、及び小滴波形の7つの駆動波形パターンをそれぞれ対応させて組み合わせて設定されている。そして、印字の際に指定される画質を含む印字条件(高画質モード、ドラフトモード)に基づき、3ビットデータ(1)から(7)のように駆動波形パターンを選択して駆動波形パターンを配分する際に、配分比率を変更する。
従って、各滴種の補正データは、最も駆動波形パターン数の多い補正データを基準として、その他の補正データは一義的に決定されている。
図24に示される如く、横軸を直流電圧HV1[V]とし、縦軸を滴体積[pl]として、直流電圧HV1[V]の電圧レベルを変更した場合の大滴、中滴、及び小滴の滴体積[pl]の量の変化を示している。なお、直流電圧HV2の電圧レベルは、常に直流電圧HV2[V]−直流電圧HV1[V]が一定となるように設定されている。また、図24の変化の中で、破線2410における直流電圧HV1[V]が18[V]となる大滴、中滴、小滴の滴体積が一番目標(大滴の場合は10[pl]、中滴の場合は6[pl]、小滴の場合は2.5[pl])に近い値をとることが示されている。
図25に示される如く、横軸をパルス幅T1[μsec]とし、縦軸を大滴の滴体積[pl]として、パルス幅T1[μsec]を変更した場合の大滴の滴体積[pl]の量の変化を示している。なお、図25の変化の中で、破線2510におけるパルス幅T1[μsec]が6.5[μsec]となる大滴の滴体積が一番目標(大滴の場合は10[pl])に近い値をとることが示されている。
図26に示される如く、横軸をパルス間隔T2[μsec]とし、縦軸を中滴及び小滴の滴体積[pl]として、パルス間隔T2[μsec]を変更した場合の中滴及び小滴の滴体積[pl]の量の変化を示している。なお、パルス幅T3[μsec]は、常にパルス間隔T2[μsec]+パルス幅T3[μsec]が一定となるように設定されている。また、図26の変化の中で、破線2610におけるパルス間隔T2[μsec]が1.5[μsec]となる小滴の滴体積が一番目標(小滴の場合は2.5[pl])に近い値をとることが示されている。さらに、図26の変化の中で、破線2620におけるパルス間隔T2[μsec]が3.0[μsec]となる中滴の滴体積が一番目標(中滴の場合は6.0[pl])に近い値をとることが示されている。
図27に示される如く、図21に示した各液滴の駆動波形パターンのパラメータを設定すると、大滴で10[pl]、中滴で6[pl]、及び小滴で2.5[pl]が吐出されるよう液滴イジェクタ224が設計される。
そして、図24、図25、図26の特性を利用し、直流電圧HV1の電圧レベル、大滴波形のパルス幅T1[μsec]、中滴波形と小滴波形のパルス間隔T2[μsec]及びパルス幅T3[μsec]を設定することにより、各液滴による駆動波形パターン(大滴波形、中滴波形、小滴波形)の補正が可能となる。
詳細に説明すると、大滴波形の場合、GND[V]は0.0V、直流電圧HV1[V]は18.0[V]、直流電圧HV2[V]は22.0[V]、パルス幅T1[μsec]は6.5[μsec]、パルス間隔T2[μsec]は12.0[μsec]となるようにするのが理想的であることが示されている。また、中滴波形の場合、GND[V]は0.0V、直流電圧HV1[V]は18.0[V]、直流電圧HV2[V]は22.0[V]、パルス幅T1[μsec]は6.5[μsec]、パルス間隔T2[μsec]は3.0[μsec]、パルス幅T3[μsec]は2.5[μsec]となるようにするのが理想的であることが示されている。さらに、小滴波形の場合、GND[V]は0.0V、直流電圧HV1[V]は18.0[V]、直流電圧HV2[V]は22.0[V]、パルス幅T1[μsec]は6.5[μsec]、パルス間隔T2[μsec]は1.5[μsec]、パルス幅T3[μsec]は4.0[μsec]となるようにするのが理想的であることが示されている。
図28に示される如く、横軸をノズル302(図3参照)のノズル番号とし、縦軸を狙い値が10[pl]である大滴の滴体積[pl]として、1つのスタック1840(図18及び図19参照)内において、狙い値が10[pl]である大滴の滴体積[pl]の場合のばらつきを示している。なお、ノズル302(図3参照)毎の滴体積は、記録媒体である記録用紙上に印刷したドット径を測定し、その結果から換算して求めている。また、製造上の問題により、実線2810に示したような形でばらつきが起こりやすい。
図29に示される如く、図28と同様に、横軸をノズル302(図3参照)のノズル番号とし、縦軸を狙い値が10[pl]である大滴の滴体積[pl]として、1つのスタック1840(図18及び図19参照)内において、狙い値が10[pl]である大滴の滴体積[pl]の場合のばらつきを示している。
図29では、図30の7ランクの補正データの分類と補正量に基づき、図28に示されている補正前の大滴の滴体積[pl]のばらつきを補正した後の大滴の滴体積[pl]のばらつきを示している。なお、補正前の大滴の滴体積[pl]の補正の仕方は、補正前の大滴の滴体積[pl]の分量を7ランクに分類し、その分類された範囲内において一定の定められた分量分を加減算することによって補正される(図30参照)。
図30に示される如く、7ランクの補正データの分類と補正量を定めており、図29の狙い値が10[pl]である大滴の滴体積[pl]の場合のばらつきを図30のように補正する。
詳細には、第1ランクの大滴波形1では、補正前の滴体積VOL[pl]が8.3[pl]よりも少なければ、2.05[pl]加算して大滴の滴体積[pl]を補正する。また、第2ランクの大滴波形2では、補正前の滴体積VOL[pl]が8.3[pl]以上で9.0[pl]よりも少なければ、1.35[pl]加算して大滴の滴体積[pl]を補正する。さらに、第3ランクの大滴波形3では、補正前の滴体積VOL[pl]が9.0[pl]以上で9.7[pl]よりも少なければ、0.65[pl]加算して大滴の滴体積[pl]を補正する。また、第4ランクの大滴波形4では、補正前の滴体積VOL[pl]が9.7[pl]以上で10.4[pl]よりも少なければ、0.05[pl]減算して大滴の滴体積[pl]を補正する。さらに、第5ランクの大滴波形5では、補正前の滴体積VOL[pl]が10.4[pl]以上で11.1[pl]よりも少なければ、0.75[pl]減算して大滴の滴体積[pl]を補正する。また、第6ランクの大滴波形6では、補正前の滴体積VOL[pl]が11.1[pl]以上で11.8[pl]よりも少なければ、1.45[pl]減算して大滴の滴体積[pl]を補正する。さらに、第7ランクの大滴波形7では、補正前の滴体積VOL[pl]が11.8[pl]以上であれば、2.15[pl]減算して大滴の滴体積[pl]を補正する。
従って、印刷モードに応じて各液滴の種類である各滴種(大滴、中滴、及び小滴)の駆動波形パターン数を変更することによって、限りある駆動波形パターン数の中で、各滴種への配分を印刷モードに応じて最適化し、画質向上に最も効果的な補正を行う。
また、高画質モードでは、滴体積の小さい滴種ほど駆動波形パターン数を多くすることにより、写真などの高画質印刷では、小滴を使用するハーフトーンでのスジ及びムラが目立ちにくくするように細かく補正する。なお、大滴は高濃度部で使用されるため、スジ及びムラが目立ちにくいので細かい補正は不要となる。
さらに、ドラフトモードでは、滴体積の大きい滴種ほど駆動波形パターン数を多くすることにより、テキスト又はグラフなどのドラフト印刷では印刷速度を重視し、大滴が多く使用され、高濃度部のドット密度を低くして記録する。よって、大滴のばらつきが画質に大きく影響するので細かく補正し、小滴は使用頻度が低いので細かい補正はしない。
また、各滴種の補正データは、最も駆動波形パターン数の多い補正データを基準として、その他の滴種の補正データは一義的に決定されるので、各滴種間のばらつき方向は相関が高い場合が多い。その各滴種間のばらつき方向は相関が高い場合が多い場合には、所定の滴種の補正データを他の滴種にも適用した方が補正データ量を少なくさせることが可能であるが、その際、最も波形データ数の多い補正データを基準にしないと、他の滴種を一義的に決定できない。
なお、液滴吐出ヘッド211(図1及び図2参照)の製造時に、所定の1種類の滴種だけのテストチャートを印字し、所定の1種類の滴種だけの各ノズル302(図3参照)の補正データを作成する。そして、液滴吐出ヘッド211(図1及び図2参照)又はSWIC1820(図20参照)に記憶させ、その他の滴種の補正にも使用することによって、製造時の補正データの作成工程を短縮する。 また、アクチュエータ307(図3参照)に印加される駆動波形パターンは、複数の電圧レベルに対応した複数のスイッチング素子を制御することにより作成されるデジタル波形(標準はアナログ波形)である補正用の波形の複数の電圧レベルは同じである。そして、時間方向のパラメータ(例えば、パルス幅・パルス間隔・パルスタイミングなど)だけが異なる波形であるので、補正が簡単なSWIC1820(図20参照)で実現する。
さらに、液滴吐出ヘッド211(図1及び図2参照)の温度に応じて、電圧レベル、波形データ、補正データの中のいずれか1つまたは複数を変更することによって、液滴吐出ヘッド211(図1及び図2参照)の温度により滴体積が変わるので、温度変化に応じて補正する。
本願発明の第1の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドの駆動装置を用いた画像形成装置の概略構成の構成図、並びに液滴イジェクタの制御プログラムの動作を示した機能ブロック図である。 本願発明の第1の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドの概略を示す斜視図、及び液滴吐出ヘッドを構成する液滴吐出ヘッドユニットの液滴吐出面の正面図である。 本願発明の第1の実施の形態に係る液滴イジェクタの構成を説明する断面概略図である。 本願発明の第1の実施の形態に係る複数の液滴イジェクタを備えた液滴吐出ヘッドを駆動するための第1の駆動装置の構成図である。 本願発明の第1の実施の形態に係る複数の液滴イジェクタを備えた液滴吐出ヘッドを駆動するための第1の駆動装置の変形例である第2の駆動装置の構成図である。 本願発明の第1の実施の形態に係るメイン制御に関する第1のフローチャート、及び1ノズル分に着目した1印字周期内の駆動波形発生回路及びSWICの制御の例を示した第2のフローチャートである。 本願発明の第1の実施の形態に係る第1の駆動装置によってアクチュエータに印加される駆動波形の第1の例である。 本願発明の第1の実施の形態に係る第1の駆動装置によってアクチュエータに印加される駆動波形の第2の例である。 本願発明の第1の実施の形態に係る第2の駆動装置によってアクチュエータに印加される駆動波形の第3の例である。 本願発明の第1の実施の形態に係る第2の駆動装置によってアクチュエータに印加される駆動波形の第4の例である。 本願発明の第2の実施の形態に係る複数の液滴イジェクタを備えた液滴吐出ヘッドを駆動するための第3の駆動装置の構成図である。 本願発明における第2の実施の形態に係る波形選択回路の回路ブロック図である。 本願発明の第2の実施の形態に係る第3の駆動装置によってアクチュエータに印加される駆動波形の第5の例である。 本願発明の第2の実施の形態に係る第3の駆動装置によってアクチュエータに印加される駆動波形の第6の例である。 本願発明の第2の実施の形態に係る第3の駆動装置によってラッチ信号、データ信号、及び印加波形のそれぞれの関係性を示している。 本願発明の第1の実施の形態に係る第1の駆動装置及び第2の駆動装置、及び第2の実施の形態に係る第1の駆動装置によってアクチュエータに印加される吐出パルスと非吐出パルスの第7の例である。 本願発明の第1の実施の形態に係る第1の駆動装置及び第2の駆動装置、及び第2の実施の形態に係る第1の駆動装置によってアクチュエータの印字周期内における駆動波形1、駆動波形2、及び駆動波形3の例を示している。 本願発明の第3の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドを示している。 本願発明の第3の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドの配置図を示している。 本願発明の第3の実施の形態に係るSWICの構成を示している。 本願発明の第3の実施の形態に係る予備波形の一例、大滴波形の一例、中滴波形の一例、及び小敵波形の一例を示している。 従来技術における16種類の駆動波形パターンの配分、本願発明の第3の実施の形態に係る高画質モードにおける16種類の駆動波形パターンの配分、及び本願発明の第3の実施の形態に係るドラフトモードにおける16種類の駆動波形パターンの配分を示している。 本願発明の第3の実施の形態に係るノズル毎の補正データを示している。 本願発明の第3の実施の形態に係る直流電圧HV1[V]と滴体積[pl]との関係(大滴、中滴、及び小滴)を示している。 本願発明の第3の実施の形態に係るパルス幅T1[μsec]と滴体積[pl]との関係(大滴)を示している。 本願発明の第3の実施の形態に係るパルス間隔T2[μsec]と滴体積[pl]との関係(中滴及び小滴)を示している。 本願発明の第3の実施の形態に係る各液滴による駆動波形パターン(大滴波形、中滴波形、及び小滴波形)の波形パラメータ(設計値)を示している。 本願発明の第3の実施の形態に係る補正前の滴体積のばらつきを示している。 本願発明の第3の実施の形態に係る補正後の滴体積のばらつきを示している。 本願発明の第3の実施の形態に係る補正データの分類と補正量を示している。
符号の説明
120 画像形成装置(駆動装置、駆動プログラム)
160 画像形成部(駆動装置、駆動プログラム)
211、1800、1900 液滴吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)
224 液滴イジェクタ(液滴イジェクタ)
302 ノズル(液滴吐出部)
304 圧力室(圧力室)
307 アクチュエータ(圧電素子)
400 第1の駆動装置(液滴吐出ヘッドの駆動装置、液滴吐出ヘッドの駆動プログラム)
433、533 駆動波形発生回路(駆動波形発生手段)
434、534、1134、1820 SWIC(駆動波形選択手段、印字実行制御手段)
436、536、1136 波形選択回路(駆動波形選択手段)
437、537、1137 スイッチ(印字実行制御手段)
500 第2の駆動装置(液滴吐出ヘッドの駆動装置、液滴吐出ヘッドの駆動プログラム)
1100 第3の駆動装置(液滴吐出ヘッドの駆動装置、液滴吐出ヘッドの駆動プログラム)
1133 可変電源(駆動波形発生手段)
2040、2044(1)、…、2044(16) シフトレジスタ(駆動波形発生手段)
2042 ラッチ(駆動波形発生手段)
2046(1)、…、2046(n) セレクタ(駆動波形パターン設定手段、モード配分手段、配分比率変更手段)
2048(1)、…、2048(n) レベルシフタ(駆動波形パターン設定手段、モード配分手段、配分比率変更手段)
2050(1)、…、2050(n) 駆動波形発生回路(印字実行手段)

Claims (6)

  1. 液滴が供給される圧力室と、所定の駆動波形に基づいて前記圧力室内の圧力を変化させる圧電素子と、前記圧力室空間に連通し前記圧力室内に所定以上の圧力変化が生じたときに前記液滴を吐出する液滴吐出部と、を備えた液滴イジェクタが複数配列された液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴を吐出して印字するための駆動波形である吐出パルス、及び前記液滴を吐出させずに少なくとも残響抑制を行うための駆動波形である非吐出パルスを発生する駆動波形発生手段と、
    前記吐出パルス及び非吐出パルスのいずれか一方、又は組み合わせに基づいて、印字を実行する印字実行制御手段と、
    前記印字実行制御手段による印字実行の際、所定の印字時を基準とし、前記所定の印字時の次の印字時に前記吐出パルスを出力しない場合には、前記所定の印字時に前記非吐出パルスを付加しないように前記駆動波形の組み合わせを選択する駆動波形選択手段と、
    を有する液滴吐出ヘッドの駆動装置。
  2. 前記駆動波形選択手段が、前記所定の印字時の次の印字時に前記吐出パルスを出力する場合には、前記所定の印字時に前記非吐出パルスを付加するように前記駆動波形の組み合わせを選択することを特徴とする請求項1記載の液滴吐出ヘッドの駆動装置。
  3. 前記駆動波形選択手段が、前記所定の印字時と次の印字時に前記吐出パルスを出力する場合には、前記所定の印字時に前記吐出パルスに加え前記非吐出パルスを付加するように前記駆動波形の組み合わせを選択することを特徴とする請求項1記載の液滴吐出ヘッドの駆動装置。
  4. 液滴が供給される圧力室と、所定の駆動波形に基づいて前記圧力室内の圧力を変化させる圧電素子と、前記圧力室空間に連通し前記圧力室内に所定以上の圧力変化が生じたときに前記液滴を吐出する液滴吐出部と、を備えた液滴イジェクタが複数配列された液滴吐出ヘッドの駆動プログラムにおいて、
    前記液滴を吐出して印字するための駆動波形である吐出パルス、及び前記液滴を吐出させずに少なくとも残響抑制を行うための駆動波形である非吐出パルスを発生し、
    前記吐出パルス及び非吐出パルスのいずれか一方、又は組み合わせに基づいて、印字を実行し、
    前記印字実行の際、所定の印字時を基準とし、前記所定の印字時の次の印字時に前記吐出パルスを出力しない場合には、前記所定の印字時に前記非吐出パルスを付加しないように前記駆動波形の組み合わせを選択することを、
    コンピュータで実行させる液滴吐出ヘッドの駆動プログラム。
  5. 液滴が供給される圧力室と、所定の駆動波形に基づいて前記圧力室内の圧力を変化させる圧電素子と、前記圧力室空間に連通し前記圧力室内に所定以上の圧力変化が生じたときに前記液滴を吐出する液滴吐出部と、を備えた液滴イジェクタが複数配列された液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドに対して、所定のパターンの駆動波形を発生し、印字を実行する印字実行手段と、
    前記液滴の液滴体積を含む選別要件に基づいて、予め限定された数の駆動波形パターンを設定する駆動波形パターン設定手段と、
    複数の印字液滴モード、並びに1つの非印字液滴モードに前記駆動波形パターンを配分するモード配分手段と、
    印字の際に指定される画像を含む印字条件に基づいて、前記駆動波形パターン設定手段で設定された駆動波形パターンから選択して駆動波形を発生する駆動波形発生手段と、
    前記モード配分手段による前記駆動波形パターンの配分の際に、印字のときに指定されるモードに基づいて配分比率を変更する配分比率変更手段と、
    を有する液滴吐出ヘッドの駆動装置。
  6. 液滴が供給される圧力室と、所定の駆動波形に基づいて前記圧力室内の圧力を変化させる圧電素子と、前記圧力室空間に連通し前記圧力室内に所定以上の圧力変化が生じたときに前記液滴を吐出する液滴吐出部と、を備えた液滴イジェクタが複数配列された液滴吐出ヘッドに対して、
    前記液滴吐出ヘッドに対して、所定のパターンの駆動波形を発生し、印字を実行する場合に、
    前記液滴の液滴体積を含む選別要件に基づいて、予め限定された数の駆動波形パターンを設定し、
    複数の印字液滴モード、並びに1つの非印字液滴モードに前記駆動波形パターンを配分する際に、
    印字のときに指定される画像を含む印字条件に基づいて配分比率を変更し、
    印字の際に指定される画像を含む印字条件に基づいて、予め限定された数が設定された駆動波形パターンから選択して駆動波形を発生することを、
    コンピュータで実行させる液滴吐出ヘッドの駆動プログラム。
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