JP2009142085A - エネルギー伝達装置およびエネルギー伝達制御用半導体装置 - Google Patents

エネルギー伝達装置およびエネルギー伝達制御用半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スイッチング動作に伴うスイッチング周波数およびその高調波成分が商用電源側から外部に漏れることによる雑音端子電圧のアベレージ値の低減を容易に実現することができるエネルギー伝達装置およびエネルギー伝達制御用半導体装置を提供する。
【解決手段】ドレイン電流検出回路15による電流検出後に、あらかじめ設定された変調時間で周期的に前記スイッチング素子2のターンオフのタイミングを変化させるターンオフ信号変調回路を具備し、スイッチング素子2に流れる電流ピークを変調することにより、一定入力電圧かつ一定負荷状態においても、発振周波数を一定の周波数に集中させず、スイッチングノイズを拡散する。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力電圧に対してスイッチング素子を通じてスイッチングすることにより出力電圧を制御するエネルギー伝達装置およびそれを構成するエネルギー伝達制御用半導体装置に関するものである。
従来から、家電製品等の一般家庭用機器には、その電源装置として、消費電力の低減化による電力効率の向上等の目的から、半導体(トランジスタなどのスイッチング素子)によるスイッチング動作を利用して出力電圧を制御(安定化など)するスイッチング電源制御用半導体装置を有するスイッチング電源装置が広く用いられている。
しかしながら、スイッチング電源装置は、スイッチング素子のオンオフによるスイッチング動作に伴い高いスイッチングノイズを発生することから、ノイズ発生源として他の電子機器の誤動作や機能停止などといった弊害を招く虞がある。
実際、こういったノイズに関して、特に各国の規格に一定の整合性を持たせる必要があることから、国際規格CISPR(International Special Committee on Radio Interference:国際無線障害特別委員会)が、“勧告”(Recommendation)するとして各分野の電子機器や自動車のEMC(Electromagnetic Compatibility:電磁適合性または電磁共存性)規格を制定・発行している。
このようなスイッチング電源装置から発生するスイッチングノイズを抑制するため、一般的にはスナバ回路やノイズフィルタなどの部品を使用するが、スイッチングノイズを効果的に抑制するのが困難である場合が多く、そのような場合には数多くのノイズ対策部品が必要とされる。そのため、電源のコストアップ、面積アップ、更には、ノイズ対策に多くの労力が費やされる。特に近年では、電源の小型化・低コスト化の要求が強く、より少ないノイズ対策部品でノイズ規格をクリアできるスイッチング電源装置が望まれている。
上記のようなスイッチングノイズの低減の要求に応えるため、従来のスイッチング電源装置として特許文献1に開示されるようなものがある。これは、スイッチング素子のスイッチング動作を制御するPWM制御ICの制御端子に、交流入力電源から供給される交流電圧をダイオードブリッジにより整流した直流電圧の抵抗分圧電圧を印加することで、スイッチング動作を制御する制御周波数を交流電圧の振幅に応じて変化させている。
このような制御を行うことにより、スイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御周波数が、交流入力電圧から供給される交流電圧の振幅に応じて増減するため、制御周波数に揺らぎが生じ、スイッチング周波数が固定の周波数に集中することがなく、スイッチングノイズを拡散させている。
また、スイッチングノイズを低減する別のスイッチング装置として、特許文献2に開示されるようなものもある。この特許文献2に1例として開示されているRCC(リンギングチョークコンバータ)方式のスイッチング電源において、スイッチング周波数を第1のスイッチング周波数から第2のスイッチング周波数までの範囲で規定の周期で連続的に変化させるスイッチング周波数可変回路を備えている。
このスイッチング周波数可変回路は、トランジスタと抵抗の直列回路と、基準電圧源と、比較器と、メモリと、制御回路と、ディジタル/アナログ変換器とで構成されており、基準スイッチング周波数に対して、2/3倍より僅かに高い周波数から4/3倍より僅かに低い周波数の範囲で周波数を変化させるようになっている。これにより、スイッチング素子のスイッチング動作によるスイッチングノイズを低減させている。
雑音端子電圧は、スイッチング電源装置のスイッチング周波数およびその高調波成分が、スイッチング電源装置の商用交流電源側から外部に漏れる漏れ電圧を表したものであるが、雑音の最大振幅値である尖頭値、雑音の振幅や頻度に応じた前記最大振幅値に近い準尖頭値(Qp値)、およびアベレージ値などの指標がある。スイッチング周波数が一定であると、これらは変化することなく同一となる。
一方、アベレージ値の規格値は、Qp値の規格値に対して小さく設定されているが、上述のようにQp値もアベレージ値も同一であれば、Qp値をアベレージ値まで小さくする必要がある。
上記の特許文献1や特許文献2は、スイッチング周波数を拡散させることにより、雑音端子電圧のアベレージ値を低減したスイッチング電源装置である。
特開2005−295637号公報 特開2002−354798号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるような従来のスイッチング電源装置では、ハードスイッチングであるPWM制御方式を採用しているため、スイッチング周波数を拡散させることにより雑音端子電圧のアベレージ値は低減するが、Qp値は高いままであると言える。そのため、Qp値を低減させるためのしっかりしたノイズ対策部品が必要となる。
また、特許文献2に開示されるような従来のスイッチング電源装置では、ソフトスイッチングであるRCC方式を採用しているため、特許文献1に比べると少ないノイズ対策部品でスイッチングノイズを低減できるが、周波数を拡散させるためのスイッチング周波数可変回路には多くの部品が必要とされ、スイッチングノイズ対策に費やす労力は減少するが、電源のコストアップを招くことになる。
一方、一般にRCC方式のスイッチング電源装置では、スイッチング周波数fは、次式で表される。
Figure 2009142085
ここで、

Vi:トランスへの入力電圧
Vds:スイッチング素子のドレイン−ソース間電圧
:トランスの一次側のインダクタンス
:出力電圧
:出力負荷電流

である。
なお、上記(1)式から、以下のことが言える。
・入力電圧が一定の場合、軽負荷、つまり、出力負荷電流Iが小さくなるほど、スイッチング素子の発振周波数fは高くなる。
・出力負荷電流Iが一定の場合、入力電圧Viが高くなるほど、発振周波数fは高くなる。
また、入力のリップル電圧Vi(rip)は、入力の電解コンデンサの容量で決定され、次式で表される。
Figure 2009142085
ここで、

Vi(AC):トランスへのAC入力電圧
:出力電力
:商用周波数
:ブリッジダイオード導通時間
η:電源効率
IN:入力電解コンデンサ容量

である。
ワールドワイドAC入力の電源仕様では、CINが一定のため、(2)式において、仮に入力電圧Vi(AC)以外の変数を一定とした場合、高入力になるほど入力のリップル電圧Vi(rip)は小さくなることがわかる。例えば、P=60[W]、f=50[Hz]、t=2[ms]、η=0.8、CIN=150[μF]とした場合、Vi(AC)=100[V]の時、Vi(rip)=31.9[V]だが、Vi(AC)=240[V]ならば、Vi(rip)=12[V]である。
RCC方式のスイッチング電源装置においては、(1)式によれば、発振周波数fは、入力電圧Viによって変化するため、低入力時には入力のリップル電圧が大きく、それによる発振周波数の変化量が大きくなるため発振周波数が大きく拡散することになる。しかしながら、高入力時には入力のリップル電圧が小さく、発振周波数の変化量は非常に小さい。
このように、RCC方式の場合、必然的に入力のリップル電圧による発振周波数の拡散があり、雑音のアベレージ値が低減する効果があるが、高入力時には入力のリップル電圧による発振周波数の拡散が小さいため、雑音のアベレージ値が悪化する傾向がある。
高入力時に発振周波数が拡散するよう入力の電解コンデンサ容量を小さくすることも考えられるが、その場合、低入力時の入力リップル電圧が非常に大きくなり、入力の電解コンデンサの寿命を短くしてしまうといった問題がある。
さらに、AC入力ではなくDC入力の場合は、上記のような入力のリップル電圧による発振周波数の拡散がないため、出力負荷が一定であればスイッチング素子の発振周波数が固定となり、雑音のアベレージ値はQp値と等しくなってしまいしっかりしたノイズ対策が必要である。
本発明は、上記従来の問題点を解決するものであり、擬似共振制御等を含むRCC方式のスイッチング電源において、スイッチング動作に伴うスイッチングノイズを簡単で少ない部品構成で低減でき、コストアップを抑えつつ、特にW/W(ワールドワイド)AC入力仕様での高電圧入力時およびDC入力仕様での電圧入力時に、それらの供給源となる商用電源から外部に漏れる雑音端子電圧のアベレージ値を、効果的に低減することができるエネルギー伝達装置およびエネルギー伝達制御用半導体装置を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のエネルギー伝達装置は、一次巻線、二次巻線及び補助巻線を有するトランスと、前記一次巻線に直列接続されたスイッチング素子と、前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御して、前記一次巻線を介して前記スイッチング素子に入力される第一の直流電圧をスイッチング制御する制御回路と、前記スイッチング制御によって前記二次巻線に発生する交流電圧を第二の直流電圧に変換して負荷に電力供給する出力電圧生成部と、前記第二の直流電圧の変化を検出し、その変化に応じて生成した前記スイッチング制御のためのフィードバック信号を、前記制御回路へ伝達する出力電圧検出回路とを有するエネルギー伝達装置であって、前記制御回路は、前記出力電圧検出回路からのフィードバック信号により前記スイッチング素子に流れる電流レベルを決定するフィードバック信号制御回路と、前記スイッチング素子に流れる電流が前記フィードバック信号制御回路により決定されたレベル値に達すると、前記スイッチング素子をターンオフさせる信号を生成するスイッチング素子電流検出回路と、前記スイッチング素子がターンオフしてから前記二次巻線を流れる二次電流が流れなくなった後に発生するリンギング電圧の状態を、前記補助巻線の電圧により検出し、前記スイッチング素子をターンオンさせる信号を生成するターンオン検出回路と、前記スイッチング素子に流れる電流ピークを、第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲で周期的に連続変化させるよう変調する電流ピーク変調手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載のエネルギー伝達装置は、請求項1に記載のエネルギー伝達装置であって、前記電流ピーク変調手段として、前記制御回路に、前記スイッチング素子電流検出回路による前記スイッチング素子のターンオフ信号を、第一の遅延時間から第二の遅延時間までの時間範囲で周期的に連続変化させるよう変調するターンオフ信号変調回路を設け、前記ターンオフ信号変調回路で時間変調することにより、前記スイッチング素子のターンオフのタイミングを変化させて、前記電流ピークを変調するよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載のエネルギー伝達装置は、請求項1または請求項2に記載のエネルギー伝達装置であって、前記ターンオフ信号変調回路は、三角波電圧を出力する低周波発振器と、前記低周波発振器からの三角波電圧を電流に変換するV−Iコンバータとを備え、前記V−Iコンバータの出力電流の大きさに応じて、前記時間変調を決定するよう構成し、前記ターンオフ信号の変調時間を、前記三角波電圧の振幅に基づいて前記第一の遅延時間から第二の遅延時間までの時間範囲とし、前記三角波の切り替り周期に応じて変調周期を決定するよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載のエネルギー伝達装置は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のエネルギー伝達装置であって、前記ターンオフ信号変調回路は、前記出力電圧検出回路からのフィードバック信号に基づく前記フィードバック信号制御回路からの出力信号によって、前記ターンオフ信号の変調時間幅や変調周期を自動的に変化させるよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載のエネルギー伝達装置は、請求項4に記載のエネルギー伝達装置であって、前記ターンオフ信号変調回路は、前記第二の直流電圧の負荷状態に応じて変化する前記フィードバック信号に基づく前記フィードバック信号制御回路からの出力信号によって、前記負荷状態が軽負荷状態になるに従って前記変調時間幅を大きくしかつ前記変調周期を短くするよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載のエネルギー伝達装置は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のエネルギー伝達装置であって、前記制御回路に、前記第一の直流電圧を検出する入力電圧検出回路を設け、前記ターンオフ信号変調回路は、前記入力電圧検出回路からの出力信号に応じて前記ターンオフ信号の変調時間幅や変調周期を自動的に変化させるよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載のエネルギー伝達装置は、請求項6に記載のエネルギー伝達装置であって、前記ターンオフ信号変調回路は、前記第一の直流電圧に応じて変化する前記入力電圧検出回路からの出力信号によって、前記第一の直流電圧が大きくなるに従って前記変調時間幅を大きくしかつ前記変調周期を短くするよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載のエネルギー伝達装置は、請求項6に記載のエネルギー伝達装置であって、前記ターンオフ信号変調回路は、前記第一の直流電圧が予め設定された一定電圧以上になったときに、前記変調時間幅や前記変調周期を自動的に変化させる動作を機能させるよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載のエネルギー伝達装置は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のエネルギー伝達装置であって、前記制御回路に、前記スイッチング素子のスイッチング動作による発振回数をカウントする発振回数カウント回路を設け、前記ターンオフ信号変調回路は、前記発振回数カウント回路からの出力信号に応じて前記ターンオフ信号の変調時間幅や変調周期を自動的に変化させるよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載のエネルギー伝達装置は、請求項9に記載のエネルギー伝達装置であって、前記発振回数カウント回路は、前記スイッチング素子の制御電極信号を入力し、前記スイッチング素子のスイッチング回数が予め設定されたカウント数に至るタイミングでハイレベルを出力する発振回数カウンタと、前記設定カウント数に至ったタイミングで出力信号をローレベルとハイレベルに切り替えるように構成したDフリップフロップとを備え、前記ターンオフ信号変調回路は、前記Dフリップフロップの出力信号に応じて前記変調時間幅や前記変調周期を自動的に変化させるよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項11に記載のエネルギー伝達装置は、請求項10に記載のエネルギー伝達装置であって、前記ターンオフ信号変調回路は、前記設定カウント数に至ったタイミングで出力される前記Dフリップフロップからの出力信号によって、前記発振回数カウント時間が早くなるに従って前記変調時間幅を大きくしかつ前記変調周期を短くするよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項12に記載のエネルギー伝達装置は、請求項1に記載のエネルギー伝達装置であって、前記電流ピーク変調手段として、前記制御回路に、前記スイッチング素子に流れる電流レベルを決定する前記フィードバック信号制御回路からの出力信号を変調するフィードバック信号変調回路を設け、前記フィードバック信号制御回路は、前記フィードバック信号変調回路により変調された出力信号により、前記スイッチング素子に流れる電流ピークを、第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲で周期的に連続変化させて変調するよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項13に記載のエネルギー伝達装置は、請求項12に記載のエネルギー伝達装置であって、前記フィードバック信号制御回路は、前記出力電圧検出回路からのフィードバック信号としてフィードバック電流を電圧に変換するI−Vコンバータを備え、前記I−Vコンバータの基準電圧を、前記フィードバック信号変調回路からの出力電圧によって第一の電圧値から第二の電圧値までの電圧範囲で周期的に連続変化させることにより、前記スイッチング素子に流れる電流ピークを、第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲で周期的に連続変化させて変調するよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項14に記載のエネルギー伝達装置は、請求項12または請求項13に記載のエネルギー伝達装置であって、前記フィードバック信号変調回路は、三角波を出力する低周波発振器を備え、前記フィードバック信号制御回路は、前記I−Vコンバータの基準電圧として、前記低周波発振器からの三角波電圧の振幅によって第一の電圧値から第二の電圧値までの電圧範囲を決定し、かつ前記三角波の切り替り周期に応じて変調周期を決定するよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項15に記載のエネルギー伝達装置は、請求項14に記載のエネルギー伝達装置であって、前記フィードバック信号制御回路は、前記I−Vコンバータからの出力電圧を、前記低周波発振器からの三角波電圧の振幅によって決定した第一の電圧値から第二の電圧値までの電圧範囲および変調周期を有する前記I−Vコンバータの基準電圧を用いて、第一の電圧値から第二の電圧値までの電圧範囲で周期的に連続変化させることにより、前記スイッチング素子に流れる電流ピークを、第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲で周期的に連続変化させて変調するよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項16に記載のエネルギー伝達装置は、請求項12に記載のエネルギー伝達装置であって、前記フィードバック信号変調回路は、三角波を出力する低周波発振器と、前記低周波発振器からの三角波電圧を電流に変換するV−Iコンバータとを備え、前記フィードバック信号制御回路は、前記出力電圧検出回路からのフィードバック信号としてフィードバック電流を電圧に変換するI−Vコンバータを備え、前記I−Vコンバータへの入力電流として、前記V−Iコンバータを介して、前記低周波発振器からの三角波電圧の振幅によって第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲を決定し、かつ前記三角波の切り替り周期に応じて変調周期を決定し、前記I−Vコンバータへの入力電流を、前記V−Iコンバータからの出力電流によって第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲で周期的に連続変化させることにより、前記スイッチング素子に流れる電流ピークを、第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲で周期的に連続変化させて変調するよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項17に記載のエネルギー伝達装置は、請求項12から請求項16のいずれかに記載のエネルギー伝達装置であって、前記フィードバック信号制御回路は、前記スイッチング素子に流れる電流ピークに対する前記ターンオフ信号の変調時間幅および変調周期を、前記出力電圧検出回路からのフィードバック信号に対して、前記フィードバック信号変調回路からの出力信号を用いて制御することにより、自動的に変化させるよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項18に記載のエネルギー伝達装置は、請求項17に記載のエネルギー伝達装置であって、前記フィードバック信号変調回路は、前記フィードバック信号制御回路への出力信号を、前記第二の出力電圧の負荷状態に応じて、前記変調時間幅および前記変調周期を自動的に変化させ、前記負荷状態が軽負荷状態になるに従って前記変調時間幅を大きくしかつ前記変調周期を短くするよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項19に記載のエネルギー伝達装置は、請求項12から請求項16のいずれかに記載のエネルギー伝達装置であって、前記制御回路に、前記第一の直流電圧の大きさを検出する入力電圧検出回路を設け、前記フィードバック信号制御回路は、前記スイッチング素子に流れる電流ピークに対する前記ターンオフ信号の変調時間幅および変調周期を、前記出力電圧検出回路からのフィードバック信号に対して、前記フィードバック信号変調回路からの出力信号を用いて制御することにより、自動的に変化させるよう構成し、前記フィードバック信号変調回路は、前記フィードバック信号制御回路への出力信号を、前記入力電圧検出回路からの出力信号に応じて、前記変調時間幅および前記変調周期を自動的に変化させるよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項20に記載のエネルギー伝達装置は、請求項19に記載のエネルギー伝達装置であって、前記フィードバック信号変調回路は、前記フィードバック信号制御回路への出力信号を、前記第一の直流電圧の大きさに応じて、前記変調時間幅および前記変調周期を自動的に変化させ、前記第一の直流電圧が大きくなるに従って前記変調時間幅を大きくしかつ前記変調周期を短くするよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項21に記載のエネルギー伝達装置は、請求項19に記載のエネルギー伝達装置であって、前記フィードバック信号変調回路は、前記フィードバック信号制御回路への出力信号を、前記第一の直流電圧の大きさに応じて、前記変調時間幅および前記変調周期を自動的に変化させ、前記第一の直流電圧が予め設定された一定電圧以上になったときに、前記変調時間幅や前記変調周期を自動的に変化させる動作を機能させるよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項22に記載のエネルギー伝達装置は、請求項12から請求項16のいずれかに記載のエネルギー伝達装置であって、前記制御回路に、前記スイッチング素子のスイッチング動作による発振回数をカウントする発振回数カウント回路を設け、前記フィードバック信号制御回路は、前記スイッチング素子に流れる電流ピークに対する前記ターンオフ信号の変調時間幅および変調周期を、前記出力電圧検出回路からのフィードバック信号に対して、前記フィードバック信号変調回路からの出力信号を用いて制御することにより、自動的に変化させるよう構成し、前記フィードバック信号変調回路は、前記フィードバック信号制御回路への出力信号を、前記発振回数カウント回路からの出力信号に応じて、前記変調時間幅および前記変調周期を自動的に変化させるよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項23に記載のエネルギー伝達装置は、請求項22に記載のエネルギー伝達装置であって、前記発振回数カウント回路は、前記スイッチング素子の発振回数を前記スイッチング素子の制御電極信号に基づいてカウントし、前記スイッチング素子の発振回数が予め設定されたカウント数になったタイミングでハイレベルを出力する発振回数カウンタと、前記発振回数カウンタの出力がハイレベルとなったタイミングで、出力信号をローレベルとハイレベルに切り替えるDフリップフロップとを備え、前記フィードバック信号変調回路は、前記フィードバック信号制御回路への出力信号を、前記Dフリップフロップの出力信号に応じて、前記変調時間幅および前記変調周期を自動的に変化させるよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項24に記載のエネルギー伝達装置は、請求項23に記載のエネルギー伝達装置であって、前記フィードバック信号変調回路は、前記フィードバック信号制御回路への出力信号を、前記Dフリップフロップからの出力信号のローレベルとハイレベルの切り替え時間に応じて、前記変調時間幅および前記変調周期を自動的に変化させ、前記Dフリップフロップからの出力信号のローレベルとハイレベルの切り替え時間が早くなるに従って前記変調時間幅を大きくしかつ前記変調周期を短くするよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項25に記載のエネルギー伝達制御用半導体装置は、請求項1から請求項24のいずれかに記載のエネルギー伝達装置において、前記スイッチング素子と前記制御回路とを同一の半導体基板上に集積回路として形成したことを特徴とする。
以上のように本発明によれば、スイッチング素子に流れる電流のピーク値を、第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲で周期的に連続変化させるよう変調することにより、一定入力電圧かつ一定負荷状態であっても、スイッチング素子の発振周波数を一定の周波数に集中させることなく、スイッチングノイズの周波数成分を拡散することができる。
また、スイッチング素子に流れる電流のピーク値に対する変調時に、その変調による第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲を、出力の負荷電力に応じて変化させることにより、広範囲な負荷領域で、スイッチング素子の発振周波数に対する変調の割合を一定にすることができる。
また、スイッチング素子に流れる電流のピーク値に対する変調時に、その変調による第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲を、入力電圧に応じて変化させることにより、広範囲な入力電圧領域で、スイッチング素子の発振周波数に対する変調の割合を一定にすることができる。
また、スイッチング素子に流れる電流のピーク値に対する変調時に、その変調による第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲を、スイッチング素子の発振回数に応じて変化させることにより、広範囲な入力電圧および負荷領域で、スイッチング素子の発振周波数に対する変調の割合を一定にすることができる。
以上により、スイッチング動作に伴うスイッチングノイズの周波数およびその高調波成分が商用電源から外部に漏れる際の雑音端子電圧のアベレージ値を、簡単で少ない部品構成で容易にかつ大幅に低減することができ、装置の小型化および低コスト化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を示すエネルギー伝達装置およびエネルギー伝達制御用半導体装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1のエネルギー伝達装置を説明する。
図1は本実施の形態1のエネルギー伝達制御用半導体装置を備えたエネルギー伝達装置の一構成例を示す回路図である。
図1において、トランス1は一次巻線1a、二次巻線1b、及び補助巻線1cを有し、一次巻線1aと二次巻線1bの極性は逆になっている。このエネルギー伝達装置、すなわち、スイッチング電源装置はフライバック型となっている。
一次巻線1aにはスイッチング素子2が接続されており、スイッチング素子2の制御電極(ゲート)は、この制御回路3の出力信号によりオンオフのスイッチング制御がなされる。
半導体装置である制御回路3には、このスイッチング素子2が含まれており、パワーMOSFETなどによるスイッチング素子2が同一の半導体基板上に集積化されている。また、制御回路3は外部入出力端子として、DRAIN端子、GND端子、VCC端子、FB端子、及びTR端子の5つの端子を有している。
DRAIN端子は、トランス1の一次巻線1aとスイッチング素子2の接続点、つまりスイッチング素子2のドレインに接続される端子である。
GND端子は、スイッチング素子2のソース、及び制御回路3のGNDをグランド(接地)レベルと接続する端子であり、入力直流電圧Vinが印加される2端子のうち低電位側の端子に接続されている。
VCC端子は、整流ダイオード4aと平滑コンデンサ4bとで構成される整流平滑回路4の出力と、制御回路3に内蔵されたレギュレータ10を接続する端子であり、スイッチング素子2のスイッチング動作により補助巻線1cに発生する交流電圧を整流平滑し、補助電源電圧VCCとして制御回路3に入力する端子である。
FB端子は、出力電圧検出回路6から出力されるフィードバック信号(例えば、フォトトランジスタによる電流など)を制御回路3のフィードバック信号制御回路13に入力するための端子である。
TR端子は、スイッチング素子2がターンオフしてからトランス1の二次巻線1bを流れる二次電流が流れなくなった後に発生するリンギング電圧を検出し、スイッチング素子2をターンオンさせるパルスを発生するターンオン検出回路18に入力するための端子であるが、スイッチング素子2のスイッチング動作によりトランス1の補助巻線1cに誘起される電圧を、抵抗5aと5bとによって構成される補助巻線電圧分圧回路5により分圧された電圧が入力される。この補助巻線電圧分圧回路5は、TR端子への入力電圧を抑えるためである。
また、抵抗5aにより補助巻線1cの電圧がマイナスに振れた際に電流制限をかけ、制御回路3のラッチアップを防止するためである。なお、ターンオン検出回路18のパルス出力信号はRSフリップフロップ19のセット(S)に入力される。つまり、このセット信号によりRSフリップフロップの出力(Q)はHレベルとなり、NAND回路20の一方にHレベルが入力される。
レギュレータ10は、スイッチング素子2のDRAIN端子、VCC端子、起動・停止回路12および制御回路3の内部回路電圧源11との間に接続されており、トランス1を介して入力直流電圧Vinがスイッチング素子2のDRAIN端子に印加されると、DRAIN端子からVCC端子を介して補助電源電圧VCCを出力する整流平滑回路4のコンデンサ4bに電流を供給し、補助電源電圧VCCを上昇させる。
なお、VCC端子電圧が起動電圧まで達すると、DRAIN端子からVCC端子への電流供給はカットされ、内部回路への電流供給は補助電源電圧VCCを出力する整流平滑回路4のコンデンサ4bより行なわれる。また、VCC端子電圧が停止電圧まで低下した場合は、起動前と同様に、DRAIN端子からVCC端子へ電流供給がなされ、再びVCC端子電圧は上昇する。内部回路電圧源11は、レギュレータ10により、一定電圧となるように制御されている。
起動・停止回路12は、VCC端子電圧をモニターしており、VCC端子電圧の大きさによって、スイッチング素子2の発振および停止を制御している。VCC端子電圧が起動電圧に達すると、NAND回路20の一方にHレベルを出力し、VCC端子電圧が停止電圧まで低下すると、Lレベルを出力する。
フィードバック信号制御回路13は、出力電圧検出回路6から出力され制御回路3のFB端子に入力されるフィードバック信号に応じて、出力直流電圧Voutを一定に安定させるようスイッチング素子2に流れる電流レベルを決定し、電圧信号として比較器14のマイナス(−)側へ出力する。なお、フィードバック信号制御回路13からの出力電圧は、負荷が軽く出力電圧Voutが上昇すると、スイッチング素子2に流れる電流を低下させ、また、負荷が重く出力電圧Voutが低下すると、スイッチング素子に流れる電流を上昇させるよう制御される。
ここで、このフィードバック信号制御回路13の具体的な回路構成の一例を図2に示す。71および72は定電流源、73および74はP型MOSFET、75、76、77および79はN型MOSFETで、78および82は定電圧源、80は抵抗、81はNPNバイポーラトランジスタであり、77、80、81、82によってI−Vコンバータを構成している。また、73と74、そして、76と77はそれぞれミラー回路となっている。
なお、定電流源71および72はFB端子がGNDとショートした際に電流制限をかけるためのものである。I−Vコンバータにより電圧変換された出力EAOの電圧は、抵抗80に流れる電流によって決定され、下記(3)式に従い変化する。
Figure 2009142085
ここで、

VEAO:I−Vコンバータの出力電圧
VR:定電圧源82の定電圧値
Vbe:NPNバイポーラトランジスタのB−E間電圧
R:抵抗80の抵抗値
I:抵抗Rの電流

である。
この式からわかるように、抵抗Rに流れる電流Iが大きい程、変換電圧VEAOが低下することがわかる。つまり、FB端子から流出する電流が大きい程VEAOが低下し、それに伴いスイッチング素子2に流れる電流が低下し、また、FB端子から流出する電流が小さくなるとVEAOは上昇し、それに伴いスイッチング素子2に流れる電流は上昇することになる。
出力電圧検出回路6からのフィードバック信号によって、つまり、FB端子から流出する電流によって、スイッチング素子2に流れる電流は上記のように制御される。この抵抗R、つまりはFB端子電流(IFB)とスイッチング素子2に流れる電流(ILIMIT)との関係を表したものが図3である。
スイッチング素子電流検出回路であるドレイン電流検出回路15は、例えば、スイッチング素子2に流れるドレイン電流とスイッチング素子2のオン抵抗との積で決まるオン電圧を検出することにより、相対的にスイッチング素子2に流れるドレイン電流を検出して、ドレイン電流の大きさに比例した電圧信号を比較器14のプラス(+)側に出力する。比較器14は、ドレイン電流検出回路15の出力信号がフィードバック信号制御回路13の出力信号と等しくなった時に、AND回路17の一方へHレベルの信号を出力する。
オン時ブランキングパルス発生回路16は、ゲートドライバ21によるスイッチング素子2へのターンオン信号出力後、一定のブランキング時間を設け、スイッチング素子自身の容量による容量性スパイク電流等を誤検出してしまわないようにしている。
なお、ブランキング解除後、オン時ブランキングパルス発生回路16からAND回路17の一方にHレベルの信号が出力される。また、スイッチング素子2がターンオン時に、オン時ブランキングパルス発生回路16による設定ブランキング時間後、かつ、フィードバック信号制御回路13により決定された電流がスイッチング素子2に流れた後、AND回路17の入力信号は共にHレベルとなるため、AND回路からの出力信号はHレベルとなる。
ターンオフ信号変調回路22は、AND回路17からのHレベルの出力信号を受け、ある遅延時間後に、RSフリップフロップ19のリセット(R)にHレベルの信号を伝達する回路である。このターンオフ信号変調回路22については、回路構成例を含めて、後述の動作説明で詳細を説明する。
一旦起動状態になると、起動・停止回路12からの出力信号がHレベルとなるため、NAND回路20の一方はHレベルとなっている。また、ターンオン検出回路18によるターンオン検出後、RSフリップフロップ19のセット(S)にはHレベルのパルス信号が入力されるため、出力(Q)はHレベルとなり、NAND回路20のもう一方の入力信号もHレベルが入力される。この時、NAND回路20の出力信号はLレベルとなるため、インバータ回路21の出力信号はHレベルとなり、スイッチング素子2はターンオン状態に移行する。
一方、スイッチング素子2のターンオン後、オン時ブランキング時間後にフィードバック信号制御回路13により、出力電圧検出回路6からのフィードバック信号に応じた電流がスイッチング素子2に流れると、AND回路17からのHレベルの信号は、ターンオフ信号変調回路22を介してRSフリップフロップ19のリセット(R)へ入力される。したがって、出力(Q)は、Lレベルへと切り替り、NAND回路20の一方の入力がLレベルとなるため、インバータ回路21の出力信号はLレベルとなり、スイッチング素子2はターンオフ状態となる。
以上のような信号処理により、スイッチング素子2のスイッチング動作が行なわれる。
なお、二次巻線1bには、整流ダイオード7aとコンデンサ7bで構成される出力電圧生成部7が接続されており、スイッチング素子2のスイッチング動作により二次巻線1bに誘起した交流電圧をこの出力電圧生成部7により整流平滑することによって出力直流電圧Voutが生成され、負荷8に供給印加される。
また、出力電圧検出回路6は、例えばLEDおよびツェナーダイオード等で構成され、出力直流電圧Voutの電圧レベルを検出し、その出力直流電圧Voutが所定の電圧に安定するように制御回路3がスイッチング素子2のスイッチング動作を制御するのに必要なフィードバック信号を出力する。
このスイッチング電源装置では、商用の交流電源が、ダイオードブリッジなどの整流器により整流されて、入力コンデンサにて平滑化されることにより、直流電圧Vinとされて、電力変換用のトランス1の一次巻線1aに与えられている。また、スイッチング素子2のDRAIN端子、ソース端子間に接続された共振用のコンデンサ9は、トランス1との共振によるリンギングの大きさおよび周期を決定するためのものである。
以上のように構成された図1に示すエネルギー伝達制御用半導体装置3およびエネルギー伝達装置の動作を説明する。
ダイオードブリッジなどの整流器に商用電源からの交流電源が入力されると、整流器と入力コンデンサとにより、整流および平滑化されて、直流電圧Vinに変換される。この直流入力電圧Vinは、トランス1の一次巻線1aを介して、DRAIN端子に印加され、DRAIN端子から制御回路3内のレギュレータ10を介して、VCC端子に接続されているコンデンサ4bに起動用充電電流が流れる。この充電電流により制御回路3のVCC端子電圧が起動・停止回路12で設定された起動電圧に達すると、スイッチング素子2によるスイッチング動作の制御が開始される。
起動時、図1には明記していないが、起動・停止回路12からの出力信号を基に起動パルスが発生し、スイッチング素子2がターンオンする。またこの時、二次側の出力電圧Voutは、起動時低いため、出力電圧検出回路6からのフィードバック信号はフィードバック信号制御回路13には入力されない。したがって、フィードバック信号制御回路13内のI−Vコンバータの変換電圧VEAOは高く、比較器14のマイナス側の電圧は高く設定されていることになる。
一旦、スイッチング素子2がターンオンすると、スイッチング素子2に電流が流れ、スイッチング素子2に流れる電流の大きさに応じた電圧が比較器14のプラス側に入力される。オン時ブランキングパルス発生回路16によるブランキング時間後、ドレイン電流検出回路15からの出力信号が比較器14のマイナス側で決まる電圧以上に上昇すると、AND回路17には共にHレベルの信号が入力されるため、AND回路17からはターンオフ信号変調回路22にHレベルの信号が出力される。ターンオフ信号変調回路22は、この信号を受け、ある遅延時間後に、RSフリップフロップ19のリセット(R)にH信号を出力し、スイッチング素子2はターンオフする。
スイッチング素子2がターンオフすると、スイッチング素子2のオン時にトランス1の一次巻線1aで蓄えられたエネルギーが二次巻線1bに伝達される。その後、二次巻線1bに流れる二次電流がなくなると、トランス1の一次巻線1aによるインダクタンスLとスイッチング素子2のDRAIN端子とソース端子間に接続される共振用のコンデンサ9の容量値で決定される共振動作が開始される。
この時、ターンオン検出回路18によって、スイッチング素子2のDRAIN端子の電圧低下、つまり、トランス1の補助巻線1cの電圧が正から負に切り替るタイミングを検出し、RSフリップフロップ19のセット(S)にHレベルのパルス信号が出力され、スイッチング素子2は再びターンオンする。
なお、TR端子にコンデンサ等を接続し、ターンオン検出回路18によるターンオンタイミングをDRAIN端子が略零ボルトになったポイントでスイッチング素子2をターンオンするように調整しても構わない。
以上のようなスイッチング動作が繰り返されて、出力電圧Voutが上昇していくが、出力電圧検出回路6で設定された電圧以上になると、出力電圧検出回路6は、フィードバック信号として制御回路3のFB端子から電流を流出するよう制御する。この流出電流の大きさで、フィードバック信号制御回路13内のI−Vコンバータによる変換出力電圧VEAOが低下するため、比較器14のマイナス側が低下し、そのため、スイッチング素子2に流れる電流は減少する。
このようにして、スイッチング素子2のオンデューティは適切な状態に変化していく。つまり、スイッチング素子2のターンオンは、ターンオン検出回路18からの出力パルス信号により行なわれ、ターンオフはスイッチング素子2に流れる電流が、FB端子から流出する電流量により決定される電流レベルに達することにより行なわれる。
すなわち、負荷8への電流供給が小さい軽負荷時には、スイッチング素子2に電流が流れる期間が短くなり、重負荷時には、スイッチング素子2に電流が流れる期間が長くなることになる。
このように、制御回路3は、スイッチング電源装置の負荷8に供給される電力に応じて、スイッチング素子2に流れる電流を制御し、オンデューティを変化させるといった制御を行う。なお、スイッチング素子2のターンオンするタイミングを、共振動作中のDRAIN端子電圧が最も低下したときに出力するように設定することにより、ターンオン時のスイッチングロスを抑えることが可能であるため、ターンオン時のスイッチングロスが抑えられ、高効率化および低ノイズ化を実現することができる。
ここで、ターンオフ信号変調回路22の詳細について、ターンオフ信号変調回路22の一構成例を示す回路図である図4を基に説明する。
電流検出端子には、図1のAND回路17からの出力信号が入力され、インバータ回路55を介してP型MOSFET56およびN型MOSFET57で構成されるインバータ回路のゲートに接続される。また、このインバータ回路の出力は、コンデンサ58の高電位側に接続され、インバータ回路430および431を介してFF端子より、図1のRSフリップフロップ19のリセット(R)に出力される。
一方、P型MOSFET56のソース側には、P型MOSFET54のドレインが接続されており、低周波発振器50からの出力である三角波電圧をNPNバイポーラトランジスタ51、抵抗52、P型MOSFET53および54から構成されるV−Iコンバータにより電流に変換した電流が、56がオン時にコンデンサ58へ流れるようになっている。なお、P型MOSFET53と54は、ミラー回路を構成している。
例えば、仮にミラー回路53と54のミラー比を1とした場合、低周波発振器50からの出力電圧をVf(t)、抵抗52の抵抗値をR、NPNバイポーラトランジスタ51のVbeをVbe、とすると、P型MOSFET56がオン時にP型MOSFET54からコンデンサ58に流れる電流If(t)は、以下の式で表される。
Figure 2009142085
ここで、Vf(t)は、第一の電圧値と第二の電圧値までの電圧範囲で周期的に連続変化するため、If(t)は第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲で周期的に連続変化することになる。
以上のように構成されたターンオフ信号変調回路22において、AND回路17より電流検出端子にLレベルの信号が入力されていると、出力信号FFはLレベルであるが、スイッチング素子2の電流検出後、AND回路17より電流検出端子にHレベルの信号が入力されると、インバータ回路55を介してP型MOSFET56のゲートにはLレベルの信号が入力されP型MOSFET56がオン状態となる。
この時、低周波発振器50からの出力三角波電圧で決まる電流If(t)がV−Iコンバータによって生成され、P型MOSFET56を介してコンデンサ58へチャージされる。このチャージ電流If(t)によって、コンデンサ58の電位は上昇していくが、インバータ回路のしきい値電圧を超えると、インバータ回路430の出力はLレベルに切り替り、インバータ回路431を介した出力信号FFはHレベルとなる。
ここで、インバータ回路430のしきい値電圧をVt、コンデンサ58の容量値をCとすると、P型MOSFET56がオン状態となってから、インバータ回路430の出力がHレベルからLレベルへと切り替るまでの時間、つまりは、電流検出端子にHレベルの信号が入力され、出力端子FFがHレベルとなるまでの遅延時間tf(t)は、
Figure 2009142085
で表される。
上記で述べたように、低周波発振器50から出力される出力三角波電圧Vf(t)は、第一の電圧値から第二の電圧値までの電圧範囲を周期的に連続変化するよう動作するため、If(t)は第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲で周期的に連続変化することになる。
したがって、上記(5)式から、この信号の遅延時間tf(t)は、第一の遅延時間から第二の遅延時間までの時間範囲を周期的に連続変化する。つまり、AND回路17から出力されたHレベルの信号は、ターンオフ信号変調回路22を介して遅延時間tf(t)後にRSフリップフロップ19のリセット(R)に入力され、結果としスイッチング素子2をターンオフすることになる。
以上から、スイッチング素子2の電流検出後、直ちにスイッチング素子2がターンオフする訳ではなく、実際は、ターンオフ信号変調回路22で決まる遅延時間tf(t)後にスイッチング素子2はターンオフすることになる。つまり、実際にスイッチング素子2に流れる電流は、電流検出してからこの遅延時間tf(t)と入力電圧Vin、それに、トランス1の一次側インダクタンスLにより決定される電流分だけ流れることになる。
上記で説明したように、遅延時間tf(t)は第一の遅延時間から第二の遅延時間までの時間範囲を周期的に連続変化するため、スイッチング素子2に流れる電流は第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲で周期的に連続変化することになる。
一方、下記(6)式において、
Figure 2009142085
出力負荷電流Iが一定の場合、上記のようにスイッチング素子2に流れる電流ILIMITが変化すると、スイッチング素子2の発振周波数fが変化することになる。例えば、ILIMITが高くなれば発振周波数fは低下し、ILIMITが低くなれば発振周波数fは上昇する。
したがって、ターンオフ信号変調回路22によりスイッチング素子2に流れる電流ILIMITが第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲で周期的に連続変化すると発振周波数fはそれに伴い第一の発振周波数から第二の発振周波数までの周波数範囲で周期的に連続変化することになる。
つまり、ターンオフ信号変調回路22により、スイッチング素子2のターンオフするタイミングを変調することにより、スイッチング素子2に流れる電流ピークを変調することになり、結果として、一定入力電圧、かつ、一定負荷であっても、発振周波数が一定の周波数に集中することがなく、スイッチングノイズが拡散される。その様子を表したのが図5である。
このように、スイッチング素子2に流れる電流ピークを変調することによって発振周波数を変調し、スイッチング動作に伴うスイッチング周波数およびその高調波成分が、商用電源側から外部に漏れることによる雑音端子電圧のアベレージ値を容易に低減することが可能である。
なお、ターンオフ信号変調回路22内の低周波発振器50についてであるが、一回路構成例である図6を基に簡単に説明しておく。
図6において、59、60および61は定電流源、67はコンデンサ、62、63および70はP型MOSFET、64および65はN型MOSFET、66はインバータ回路、68は抵抗、69は比較器である。また、N型MOSFET64および65はミラー回路となっている。
なお、比較器69において、マイナス側のa点の電圧Vaは、抵抗68と定電流源60および61とで決定され、抵抗68の抵抗値R、定電流源60および61の電流値をIおよびIとすると、P型MOSFET70がオフ時には、Va=I×Rとなり、P型MOSFET70がオン時には、Va=(I+I)×Rとなる。
以上のような構成の低周波発振器50の動作について説明する。比較器69の出力信号がLレベルである時、P型MOSFET63および70がオン状態となる。またP型MOSFET62はインバータ回路66を介してHレベルの信号がゲートに入力されるため、オフ状態となっている。
この時、比較器69のマイナス側の電圧Vaは、Va=(I+I)×Rとなっている。また、P型MOSFET63がオン状態となっているため、定電流源59からの定電流IはP型MOSFET63を介してコンデンサ67に流れ込む。それに伴い比較器69のプラス側であるb点の電圧が上昇し、b点の電圧Vbがa点の電圧(I+I)×Rを超えると、比較器69の出力信号はHレベルに切り替り、それに伴いP型MOSFET63および70がオフ状態となる。この時、比較器69のマイナス側の電圧Vaは、Va=I×Rへと切り替る。
またP型MOSFET62はインバータ回路66を介してLレベルの信号がゲートに入力されるため、オン状態となっている。P型MOSFET62がオン状態に切り替ると、定電流源59からの定電流IはP型MOSFET62を介してN型MOSFET64に流れる。N型MOSFET64と65はミラー回路になっているため、例えばこのミラー回路のミラー比を1とすると、N型MOSFET65に流れる電流もIとなる。
したがって、コンデンサ67に蓄えられた電荷は、この定電流Iにより引き抜かれ、結果としてb点の電圧Vbは低下する。b点の電圧Vbがa点の電圧I×Rまで低下すると、比較器69の出力信号は再びLレベルになる。コンデンサ67の容量値をCとすると、この三角波電圧の一周期の時間Tは、
Figure 2009142085
以上のような動作を繰返すことで、低周波発振器50からの出力三角波電圧は、第一の電圧値(I×R)と第二の電圧値((I+I)×R)までの電圧範囲(I×R)を周期Tで連続的に変化することになる。
このように、低周波発振器50からの出力三角波電圧Vf(t)を変調させることにより、フィードバック信号変調回路22内のV−Iコンバータによる変換電流If(t)を変調し、それに伴いスイッチング素子2の電流検出後の遅延時間tf(t)が変調され、結果として、スイッチング素子2に流れる電流ピークILIMITを変調することにより、入力電圧Vinおよび負荷電流Iが一定であっても、発振周波数fは一定の周波数に集中することがなく、スイッチングノイズが拡散される。
なお、低周波発振器50の周期Tは数百Hz〜数kHzが望ましい。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2のエネルギー伝達制御用半導体装置を説明する。
図7は本実施の形態2のエネルギー伝達制御用半導体装置を含むエネルギー伝達装置の一構成例を示す回路図である。本実施の形態2では、実施の形態1と比較すると、フィードバック信号制御回路23からターンオフ信号変調回路22へ信号が入力されおり、フィードバック信号に応じて、つまり、出力電圧Voutの負荷状態に応じて、ターンオフ信号変調回路22による遅延時間tf(t)を変調することを主目的としている。
なお、動作説明は上述の実施の形態1と同様であるため、ここでは変更点のみを説明する。また、実施の形態1で説明した素子については、参照符号は省略している。
図8は本実施の形態2のエネルギー伝達制御用半導体装置におけるフィードバック信号制御回路23およびターンオフ信号変調回路22内の低周波発振器50の一構成例を示す回路図である。フィードバック信号制御回路23は、図2と比較すると、N型MOSFET83、P型MOSFET84、85および86が追加されており、N型MOSFET83はN型MOSFET76のミラーとなっている。
また、P型MOSFET85および86は84のミラーとなっている。なお、P型MOSFET85のドレイン側はP型MOSFET70のソース側に接続され、P型MOSFET86のドレイン側はP型MOSFET62および63のソース側に接続されており、P型MOSFET86および85からは、それぞれ電流I’およびI’が低周波発振器50側へ流れ込む。
このような構成では、出力負荷の状態変化に伴いI’およびI’が変化するため、低周波発振器50の出力三角波の振幅電圧は、
Figure 2009142085
となる。
一方で、出力三角波電圧の周期は、
Figure 2009142085
と表される。
出力電圧Voutの負荷が重い場合、フィードバック信号制御回路23のFB端子から流出するフィードバック電流は減少する。これに伴いN型MOSFET76のミラーとなっているN型MOSFET83に流れる電流は減少し、P型MOSFET84に流れる電流は減少するため、P型MOSFET86および85から低周波発振器50側へ流れ込む電流I’およびI’も減少する。
一方、出力電圧Voutの負荷が軽い場合、フィードバック信号制御回路23のFB端子から流出するフィードバック電流は増加する。これに伴いN型MOSFET76のミラーとなっているN型MOSFET83に流れる電流は増加し、P型MOSFET84に流れる電流は増加するため、P型MOSFET86および85から低周波発振器50側へ流れ込む電流I’およびI’も増加する。
(8)式によれば、重負荷時には三角波の振幅電圧は小さく、軽負荷時には三角波の振幅電圧は大きくなる。つまり、出力負荷電流Iが軽くなるほどスイッチング素子2に流れる電流ピークの変動幅が大きくなる。これに伴い発振周波数fの変動幅は大きくなることになる。
一方、(9)式によれば、重負荷時には三角波の周期は長く、軽負荷時には三角波の周期は短くなる。これに伴い軽負荷時には発振周波数fの変動周期は短くなることになる。つまり、出力負荷電流Iが軽くなるほど、スイッチング素子2に流れる電流ピークの変動周期が短くなることになる。
RCC方式のスイッチング電源装置では、(1)式から分かるように負荷電流Iが大きくなれば発振周波数fが低くなり、また、負荷電流Iが小さくなれば発振周波数fが高くなるが、本実施の形態2の構成によれば、軽負荷時に発振周波数が高くなるに伴い発振周波数fの変動幅は大きくなり、また、発振周波数fの変動周期は短くなる。
この出力負荷電流Iに対するスイッチング素子2に流れる電流ピーク値の変化および発振周波数の変化を表したのが図9である。
以上のように、出力負荷電流Iの変動に伴いスイッチング素子2に流れる電流ピーク値を変調することで、スイッチング素子2の発振周波数fに対する発振周波数の変動幅および変動周期を、全負荷範囲でほぼ一定に制御することが可能であるため、雑音端子電圧のアベレージ値低減の効果が大きいと言える。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3のエネルギー伝達制御用半導体装置を説明する。
図10は本実施の形態3のエネルギー伝達制御用半導体装置を含むエネルギー伝達装置の一構成例を示す回路図である。本実施の形態3では、実施の形態1と比較すると、制御回路3にLS端子が設けられ、入力電圧VinとLS端子間に抵抗30が挿入されている。
また、抵抗30を介し入力VinよりLS端子に入力される電流は、入力電圧検出回路24に入力され、その電流値に応じた信号がターンオフ信号変調回路22へ入力されるようになっており、入力電圧Vinの大きさに応じて、ターンオフ信号変調回路22による遅延時間tf(t)を変調することを主目的としている。
なお、動作説明は上述の実施の形態1と同様であるため、ここでは変更点のみを説明する。また、実施の形態1で説明した素子については、参照符号は省略している。
図11は本実施の形態3のエネルギー伝達制御用半導体装置における入力電圧検出回路24およびターンオフ信号変調回路22内の低周波発振器50の一構成例を示す回路図である。
入力電圧検出回路24は、ミラー回路を構成するN型MOSFET87、88および89、定電流源90および91、ミラー回路を構成するP型MOSFET92、93および94とで構成されている。なお、P型MOSFET93のドレイン側はP型MOSFET70のソース側に接続され、P型MOSFET94のドレイン側はP型MOSFET62および63のソース側に接続されており、P型MOSFET94および93からはそれぞれ電流I”およびI”が低周波発振器50側へ流れ込む。
また、定電流源91は、入力電圧Vinへのサージ等により過電圧が入力された場合に、LS端子に入力される電流が大きく低周波発振器50側へ流れ込む上記I”およびI”が大きくなり過ぎて制御が不安定にならないようにするための電流制限用である。
さらに、定電流源90は、入力電圧Vinの低入力電圧検出を行なうためのものであり、N型MOSFET88に流れる電流が定電流源90による定電流値を超えると、低入力電圧検出信号としてLレベルの信号を出力するようになっている。
このような構成では、入力電圧Vinに応じてLS端子に注入される電流に伴い、I”およびI”が変化するため、低周波発振器50の出力三角波の振幅電圧は、
Figure 2009142085
となる。
一方で、出力三角波電圧の周期は、
Figure 2009142085
と表される。
LS端子に流れ込む電流ILSは、N型MOSFET87のしきい値電圧をVt(LS)、抵抗30をRとすると、
Figure 2009142085
で表されるため、入力電圧Vinが低い場合、LS端子に流れ込む電流は小さく、これに伴いN型MOSFET87のミラーとなっているN型MOSFET89に流れる電流は小さく、P型MOSFET92に流れる電流は小さいため、P型MOSFET94および93から低周波発振器50側へ流れ込む電流I”およびI”も小さい。
一方、入力電圧Vinが高い場合は、LS端子に流れ込む電流は大きく、これに伴いN型MOSFET87のミラーとなっているN型MOSFET89に流れる電流は大きく、P型MOSFET92に流れる電流は大きくなるため、P型MOSFET94および93から低周波発振器50側へ流れ込む電流I”およびI”も大きくなる。
(10)式によれば、低入力電圧時には三角波の振幅電圧は小さく、高入力電圧時には三角波の振幅電圧は大きくなる。つまり、入力電圧Vinが高くなるほどスイッチング素子2に流れる電流ピーク値の変動幅が大きくなる。これに伴い発振周波数fの変動幅は大きくなる。
一方、(11)式によれば、低入力電圧時には三角波の周期は長く、軽負荷時には三角波の周期は短くなる。これに伴い軽負荷時には発振周波数fの変動周期は短くなる。つまり、入力電圧Vinが高くなるほどスイッチング素子2に流れる電流ピーク値の変動周期が短くなる。
RCC方式のスイッチング電源装置では、(1)式から分かるように、入力電圧Vinが低いと発振周波数fが低くなり、また、入力電圧Vinが高くなれば発振周波数fが高くなるが、本実施の形態3の構成によれば、入力電圧Vinが高くなるに伴い発振周波数fの変動幅は大きくなり、また、発振周波数fの変動周期は短くなる。
以上のように、入力電圧Vinの変動に伴いスイッチング素子2に流れる電流ピーク値を変調することで、スイッチング素子2の発振周波数fに対する発振周波数の変動幅および変動周期を、広範囲の入力電圧でほぼ一定に制御することが可能であるため、雑音端子電圧のアベレージ低減の効果が大きいと言える。
なお、実施の形態2および実施の形態3を組み合わせても構わない。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4のエネルギー伝達制御用半導体装置を説明する。
図12は本実施の形態4のエネルギー伝達制御用半導体装置を含むエネルギー伝達装置の一構成例を示す回路図である。本実施の形態4では、実施の形態1と比較すると、発振回数カウント回路25が設けられており、スイッチング素子2の発振回数に応じて、ターンオフ信号変調回路22による遅延時間tf(t)を変調することを主目的としている。
なお、動作説明は上述の実施の形態1と同様であるため、ここでは変更点のみを説明する。また、本実施の形態1で説明した素子については、参照符号は省略している。
図13は本実施の形態4のエネルギー伝達制御用半導体装置における発振回数カウント回路25およびターンオフ信号変調回路22内の低周波発振器95の一構成例を示す回路図である。低周波発振器95は図6とは異なるが、回路構成の一部であるため、共通部分の参照符号は省略している。
なお、低周波発振器95の120は定電圧源であり、低周波発振器95のコンデンサ67に電荷が蓄えられていないときにも、図4におけるV−Iコンバータを構成するNPNバイポーラトランジスタ51が動作できるように設定されている。
発振回数カウント回路25において、発振回数カウンタ96は、図12におけるゲートドライバ21の出力信号をゲート信号としてモニターし、ターンオン(ターンオフでも構わない)の回数をカウントし、予め定められた既定回数に達すると次のゲート信号をカウントするまでの間DFF98にHレベルの信号を出力する。また、DFF98の出力反転信号(Q_)はデータ(D)に接続されており、出力(Q)は、低周波発振器95のインバータ回路66およびP型MOSFET63に入力される。
一方、発振回数カウンタ96の出力信号は、P型MOSFET101およびN型MOSFET102で構成されるインバータ回路に入力される。P型MOSFET101のソースには定電流源99が接続されている。
また、定電流源100、P型MOSFET104、NPNバイポーラトランジスタ106、抵抗105、P型MOSFET107および108、そして、N型MOSFET109および110によってV−Iコンバータを構成しているが、P型MOSFET104のゲート電圧をVgP(t)、定電流源100の定電流値により決定されるP型MOSFET104のしきい値電圧をVtp、NPNバイポーラトランジスタ106のVbeをVbe、抵抗105の抵抗値をR、そして、P型MOSFET107と108で構成されるミラー回路、および、N型MOSFET109と110で構成されるミラー回路のミラー比を1とすると、電流値Iは以下の式で表される。
Figure 2009142085
この定電流Iは、低周波発振器95に接続され、定電流源59の定電流Iを上記(13)式で決まる定電流値I分だけ引き抜き、定電流Iの残りの電流がP型MOSFET62あるいは63に流れ込む。
ここで、発振回数が既定の発振回数に達し、発振回数カウンタ96の出力信号がLレベルからHレベルへ、さらにそれに伴いDFF98の出力信号(Q)がHレベルからLレベルへ切り替ったと仮定すると、N型MOSFET102はオン状態となるため、P型MOSFET101がオン状態のときにコンデンサ103に蓄えられていた電荷を放出し、P型MOSFET104のゲート電圧はGNDレベルとなる。
一方、低周波発振器95のP型MOSFET63はオン状態となるため、(13)式においてVgP(t)=0とした電流Iが低周波発振器95の定電流源59の定電流Iから引き抜かれ、残りの電流I−IがP型MOSFET63を介してコンデンサ67へ流れ込む。
次の発振をカウントすると、発振回数カウンタ96の出力はLレベルに切り替るが、これにより、P型MOSFET101がオン状態となる。これにより、定電流源99の定電流値Iはコンデンサ103に流れ込むため、P型MOSFET104のゲート電圧は上昇する。コンデンサ103の容量値をCとすると、時間と共にP型MOSFET104のゲート電圧VgP(t)は、以下の式に伴い上昇する。
Figure 2009142085
これにより、時間と共に(13)式で表される電流Iが定電流源59の定電流Iから引き抜かれ、残りの電流I−IがP型MOSFET63を介してコンデンサ67へ流れ込み、コンデンサ67の電位は時間と共に上昇する。
この後、既定の発振回数に達すると、発振回数カウンタ96の出力は再びHレベルとなり、それに伴い、DFF98の出力(Q)はHレベルへと切り替る。Iの動作は先程と同じであるので省略するが、DFF98の出力(Q)がHレベルとなったため、P型MOSFET63はオフ状態となり、P型MOSFET62がオン状態となる。したがって、I−Iの電流がコンデンサ67からN型MOSFET65を通じて引き抜かれることになる。
以上の動作により、スイッチング素子2の発振回数に応じて、コンデンサ67をI−Iの電流で充放電することによって、低周波発振器95からの出力三角波電圧を生成している。この様子を表したのが図14である。
本実施の形態4の構成にすると、発振回数に応じて低周波発振器95の三角波出力電圧を決定できるため、軽負荷状態や高入力電圧時のようなスイッチング周波数の高い時には三角波の切り替り周期が早くなり、また、重負荷時や定入力電圧時のようなスイッチング周波数の低い時には三角波の切り替り周期が遅くなる。
なお、本構成では、発振周波数に対する低周波発振器95の出力三角波電圧の振幅は発振周波数が高い方が少し小さくなってしまうが、別構成とすることで発振周波数が高くなるにつれ振幅を大きくすることも可能であり、その方が雑音端子電圧のアベレージ値の低減の効果が大きいと言える。
以上のように、スイッチング素子2の発振回数に応じて、低周波発振器95からの出力三角波電圧の振幅および周期を変調することにより、スイッチング素子2に流れる電流ピークを変調することにより、入力電圧や出力負荷状態によらず発振周波数を変調することができるため、雑音端子電圧のアベレージ値低減の効果が大きいと言える。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5のエネルギー伝達制御用半導体装置を説明する。
図15は本実施の形態5のエネルギー伝達制御用半導体装置を含むエネルギー伝達装置の一構成例を示す回路図である。本実施の形態5では、実施の形態1と比較すると、ターンオフ信号変調回路22の代わりにフィードバック信号変調回路26が配置されている。
実施の形態1では、スイッチング素子2の電流検出後、実際にスイッチング素子2のゲートにオフ信号を伝達するまでに遅延時間を設け、ターンオフ信号変調回路22によってその遅延時間に変調をかけ、スイッチング素子2の電流ピーク値を変調した。
また、図2および図3にて説明したが、スイッチング素子2に流す電流レベルはフィードバック信号制御回路13によって、制御回路3のFB端子より流出するフィードバック電流の大きさで決定される。
そのため、スイッチング素子2の電流ピークを変調するもう一つの手段として、このフィードバック信号制御回路13によるスイッチング素子2の電流制御に変調を持たせることが考えられる。
本実施の形態5は、フィードバック信号制御回路13の信号を変調するためのフィードバック信号変調回路26を設けることによって、スイッチング素子2の電流ピーク値を変調し、スイッチング素子2の発振周波数を変調することを主目的としている。なお、動作説明は上述の実施の形態1と同様であるため、ここでは変更点のみを説明する。
図16は本実施の形態5のエネルギー伝達制御用半導体装置におけるフィードバック信号制御回路13およびフィードバック信号変調回路26の一構成例を示す回路図である。なお、図16では、フィードバック信号変調回路26は、図6の低周波発振器50と同様の構成をしている。また、図2と比較すると、フィードバック信号制御回路13のNPNバイポーラトランジスタ81のベースは、定電圧源82ではなくフィードバック信号変調回路26つまり低周波発振器50の出力三角波電圧が入力されている。
ここでは、低周波発振器50の動作説明は省略するが、フィードバック信号制御回路13内のI−Vコンバータによる変換電圧VEAOは、(3)式の定電圧源の定電圧VRの代わりに三角波電圧Vf(t)を用いて、
Figure 2009142085
と表される。
この場合、入力電圧および負荷電流が一定でFB端子から流出する電流が一定、つまり、(15)式のIが一定であったとしても、I−Vコンバータの基準電圧となるフィードバック信号変調回路26からの出力Vf(t)が、第一の電圧値から第二の電圧値までの電圧範囲で周期的に連続変化するため、I−Vコンバータの変換出力電圧であるVEAOは、第一の電圧値から第二の電圧値までの電圧範囲で周期的に連続変化することになる。
これにより、入力電圧および負荷電流が一定であっても、スイッチング素子2の電流ピーク値は、第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲で周期的に連続変化するよう変調されるため、発振周波数が一定の周波数に集中することがなく、スイッチングノイズが拡散される。
また、上記の手段では、フィードバック信号変調回路26より出力される三角波電圧によって、フィードバック信号制御回路13内のI−Vコンバータの基準電圧を変調し、スイッチング素子2の電流ピーク値を変調したが、I−Vコンバータの電流を変調することでもI−Vコンバータの出力電圧VEAOを変調することができる。
図17はフィードバック信号制御回路13内のI−Vコンバータの電流を変調する場合のフィードバック信号制御回路13およびフィードバック信号変調回路26の一構成例を示す回路図である。
フィードバック信号変調回路26は、低周波発振器50と、抵抗111、NPNバイポーラトランジスタ112、P型MOSFET113および114、N型MOSFET115および116からなるV−Iコンバータとで構成されている。これまでの動作と同じであるため説明は省略するが、フィードバック信号変調回路26内のV−Iコンバータによる出力電流をI(t)とすると、フィードバック信号制御回路13内のI−Vコンバータの出力電圧VEAOは、(3)式から、
Figure 2009142085
で表される。
(t)は、フィードバック信号変調回路26内の低周波発振器50の三角波出力電圧Vf(t)により決定されるため、I(t)は第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲で周期的に連続変化する。これに伴い、入力電圧および負荷電流が一定であっても、フィードバック信号制御回路13内のI−Vコンバータの出力電圧VEAOは、第一の電圧値から第二の電圧値までの電圧範囲で周期的に連続変化するため、スイッチング素子2の電流ピークはVEAOによって変調される。
したがって、発振周波数が一定に集中することがなく、雑音端子電圧のアベレージ値を低減させることが可能である。
なお、本実施の形態5と実施の形態2を組み合わせて、出力負荷電流に応じてフィードバック信号制御回路13の出力電圧VEAOを変調すると、スイッチング素子2の発振周波数に対して同じ割合の発振周波数の振幅および周期で変調できるため、全負荷範囲で雑音端子電圧のアベレージ値の低減効果が大きいと言える。
また、同様に、本実施の形態5と実施の形態3を組み合わせて、入力電圧Vinの大きさに応じてフィードバック信号制御回路13の出力電圧VEAOを変調すると、スイッチング素子2の発振周波数に対して同じ割合の発振周波数の振幅および周期で変調できるため、全負荷範囲で雑音端子電圧のアベレージ値の低減効果が大きいと言える。
さらに、本実施の形態5と実施の形態4を組み合わせて、スイッチング素子2の発振回数に応じてフィードバック信号制御回路13の出力電圧VEAOを変調することも可能である。
なお、上記の各実施の形態では、スイッチング素子2と制御回路3を同一基板上であるとしているが、制御回路3とスイッチング素子2が、特に同一基板上である必要はない。
また、出力電圧検出回路6からのフィードバック信号として、FB端子から電流を引き抜く構成としているが、FB端子に電流を注入して制御しても構わない。
また、低周波発振器50では、三角波の振幅電圧を決める抵抗を内蔵しているが、制御回路3に端子を設けて、この抵抗を外部で調整しても構わない。さらに、周期を決めるコンデンサを同様に端子を設けて、外部にコンデンサを接続するようにしても構わない。
本発明のエネルギー伝達装置およびエネルギー伝達制御用半導体装置は、スイッチング素子に流れる電流のピーク値を、第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲で周期的に連続変化させるよう変調することにより、スイッチング素子の発振周波数を一定の周波数に集中させることなく、スイッチングノイズの周波数成分を拡散するため、スイッチング動作に伴うスイッチングノイズの周波数およびその高調波成分が商用電源から外部に漏れる際の雑音端子電圧のアベレージ値を、簡単で少ない部品構成で容易にかつ大幅に低減することができ、装置の小型化および低コスト化を図ることができるものであり、AC−DCコンバータやDC−DCコンバータなどのスイッチング電源装置等に有効に適応できる。
本発明の実施の形態1のエネルギー伝達制御用半導体装置を備えたエネルギー伝達装置の一構成例を示す回路図 同実施の形態1のエネルギー伝達制御用半導体装置におけるフィードバック信号制御回路の一構成例を示す回路図 同実施の形態1のエネルギー伝達制御用半導体装置を備えたエネルギー伝達装置におけるフィードバック電流に対するスイッチング素子に流れる電流を示す模式図 同実施の形態1のエネルギー伝達制御用半導体装置におけるターンオフ信号変調回路の一構成例を示す回路図 同実施の形態1のエネルギー伝達制御用半導体装置を備えたエネルギー伝達装置におけるスイッチング素子に流れる電流の変化とその時の発振周波数を説明するためのタイミングチャート 同実施の形態1のエネルギー伝達制御用半導体装置におけるターンオフ信号変調回路内の低周波発振器の一構成例を示す回路図 本発明の実施の形態2のエネルギー伝達制御用半導体装置を備えたエネルギー伝達装置の一構成例を示す回路図 同実施の形態2のエネルギー伝達制御用半導体装置におけるフィードバック信号制御回路およびターンオフ信号変調回路内の低周波発振器の一構成例を示す回路図 同実施の形態2のエネルギー伝達制御用半導体装置を備えたエネルギー伝達装置におけるスイッチング素子に流れる電流の変化とその時の発振周波数を説明するためのタイミングチャート 本発明の実施の形態3のエネルギー伝達制御用半導体装置を備えたエネルギー伝達装置の一構成例を示す回路図 同実施の形態3のエネルギー伝達制御用半導体装置における入力電圧検出回路およびターンオフ信号変調回路内の低周波発振器の一構成例を示す回路図 本発明の実施の形態4のエネルギー伝達制御用半導体装置を備えたエネルギー伝達装置の一構成例を示す回路図 同実施の形態4のエネルギー伝達制御用半導体装置における発振回数カウント回路およびターンオフ信号変調回路内の低周波発振器の一構成例を示す回路図 同実施の形態4のエネルギー伝達制御用半導体装置における発振回数カウント回路の動作を説明するタイミングチャート 本発明の実施の形態5のエネルギー伝達制御用半導体装置を備えたエネルギー伝達装置の一構成例を示す回路図 同実施の形態5のエネルギー伝達制御用半導体装置におけるフィードバック信号制御回路およびフィードバック信号変調回路内の低周波発振器の一構成例を示す回路図 同実施の形態5のエネルギー伝達制御用半導体装置における別のフィードバック信号制御回路およびフィードバック信号変調回路の一構成例を示す回路図
符号の説明
1 トランス
1a 一次巻線
1b 二次巻線
1c 補助巻線
2 スイッチング素子
3 制御回路(半導体装置)
4 整流平滑回路
4a、7a 整流ダイオード
4b、7b、58、67、103 コンデンサ
5 補助巻線電圧分圧回路
5a、5b、30、52、68、80、105、111 抵抗
6 出力電圧検出回路
7 出力電圧生成部
8 負荷
9 (共振用の)コンデンサ
10 レギュレータ
11 内部回路電圧源
12 起動・停止回路
13、23 フィードバック信号制御回路
14、69 比較器
15 ドレイン電流検出回路
16 オフ時ブランキングパルス発生回路
17 AND回路
18 ターンオン検出回路
19 RSフリップフロップ
20 NAND回路
21 ゲートドライバ
22 ターンオフ信号変調回路
24 入力電圧検出回路
25 発振回数カウント回路
26 フィードバック信号変調回路
50、95 低周波発振器
51、81、106、112 NPNバイポーラトランジスタ
53、54、56、62、63、70、73、74、84〜86 P型MOSFET
92〜94、101、104、107、108、113、114 P型MOSFET
55、66、97、430、431 インバータ回路
57、64、65、75〜77、79、83、87〜89 N型MOSFET
102、109、110、115、116 N型MOSFET
59、60、61、71、72、90、91、99、100 定電流源
78、82、120 定電圧源
96 発振回数カウンタ
98 Dフリップフロップ

Claims (25)

  1. 一次巻線、二次巻線及び補助巻線を有するトランスと、
    前記一次巻線に直列接続されたスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御して、前記一次巻線を介して前記スイッチング素子に入力される第一の直流電圧をスイッチング制御する制御回路と、
    前記スイッチング制御によって前記二次巻線に発生する交流電圧を第二の直流電圧に変換して負荷に電力供給する出力電圧生成部と、
    前記第二の直流電圧の変化を検出し、その変化に応じて生成した前記スイッチング制御のためのフィードバック信号を、前記制御回路へ伝達する出力電圧検出回路とを有するエネルギー伝達装置であって、
    前記制御回路は、
    前記出力電圧検出回路からのフィードバック信号により前記スイッチング素子に流れる電流レベルを決定するフィードバック信号制御回路と、
    前記スイッチング素子に流れる電流が前記フィードバック信号制御回路により決定されたレベル値に達すると、前記スイッチング素子をターンオフさせる信号を生成するスイッチング素子電流検出回路と、
    前記スイッチング素子がターンオフしてから前記二次巻線を流れる二次電流が流れなくなった後に発生するリンギング電圧の状態を、前記補助巻線の電圧により検出し、前記スイッチング素子をターンオンさせる信号を生成するターンオン検出回路と、
    前記スイッチング素子に流れる電流ピークを、第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲で周期的に連続変化させるよう変調する電流ピーク変調手段とを備えた
    ことを特徴とするエネルギー伝達装置。
  2. 前記電流ピーク変調手段として、
    前記制御回路に、前記スイッチング素子電流検出回路による前記スイッチング素子のターンオフ信号を、第一の遅延時間から第二の遅延時間までの時間範囲で周期的に連続変化させるよう変調するターンオフ信号変調回路を設け、
    前記ターンオフ信号変調回路で時間変調することにより、前記スイッチング素子のターンオフのタイミングを変化させて、前記電流ピークを変調するよう構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー伝達装置。
  3. 前記ターンオフ信号変調回路は、
    三角波電圧を出力する低周波発振器と、
    前記低周波発振器からの三角波電圧を電流に変換するV−Iコンバータとを備え、
    前記V−Iコンバータの出力電流の大きさに応じて、前記時間変調を決定するよう構成し、
    前記ターンオフ信号の変調時間を、前記三角波電圧の振幅に基づいて前記第一の遅延時間から第二の遅延時間までの時間範囲とし、前記三角波の切り替り周期に応じて変調周期を決定するよう構成した
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエネルギー伝達装置。
  4. 前記ターンオフ信号変調回路は、前記出力電圧検出回路からのフィードバック信号に基づく前記フィードバック信号制御回路からの出力信号によって、前記ターンオフ信号の変調時間幅や変調周期を自動的に変化させるよう構成した
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のエネルギー伝達装置。
  5. 前記ターンオフ信号変調回路は、前記第二の直流電圧の負荷状態に応じて変化する前記フィードバック信号に基づく前記フィードバック信号制御回路からの出力信号によって、前記負荷状態が軽負荷状態になるに従って前記変調時間幅を大きくしかつ前記変調周期を短くするよう構成した
    ことを特徴とする請求項4に記載のエネルギー伝達装置。
  6. 前記制御回路に、前記第一の直流電圧を検出する入力電圧検出回路を設け、
    前記ターンオフ信号変調回路は、前記入力電圧検出回路からの出力信号に応じて前記ターンオフ信号の変調時間幅や変調周期を自動的に変化させるよう構成した
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のエネルギー伝達装置。
  7. 前記ターンオフ信号変調回路は、前記第一の直流電圧に応じて変化する前記入力電圧検出回路からの出力信号によって、前記第一の直流電圧が大きくなるに従って前記変調時間幅を大きくしかつ前記変調周期を短くするよう構成した
    ことを特徴とする請求項6に記載のエネルギー伝達装置。
  8. 前記ターンオフ信号変調回路は、前記第一の直流電圧が予め設定された一定電圧以上になったときに、前記変調時間幅や前記変調周期を自動的に変化させる動作を機能させるよう構成した
    ことを特徴とする請求項6に記載のエネルギー伝達装置。
  9. 前記制御回路に、前記スイッチング素子のスイッチング動作による発振回数をカウントする発振回数カウント回路を設け、
    前記ターンオフ信号変調回路は、前記発振回数カウント回路からの出力信号に応じて前記ターンオフ信号の変調時間幅や変調周期を自動的に変化させるよう構成した
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のエネルギー伝達装置。
  10. 前記発振回数カウント回路は、
    前記スイッチング素子の制御電極信号を入力し、前記スイッチング素子のスイッチング回数が予め設定されたカウント数に至るタイミングでハイレベルを出力する発振回数カウンタと、
    前記設定カウント数に至ったタイミングで出力信号をローレベルとハイレベルに切り替えるように構成したDフリップフロップとを備え、
    前記ターンオフ信号変調回路は、前記Dフリップフロップの出力信号に応じて前記変調時間幅や前記変調周期を自動的に変化させるよう構成した
    ことを特徴とする請求項9に記載のエネルギー伝達装置。
  11. 前記ターンオフ信号変調回路は、前記設定カウント数に至ったタイミングで出力される前記Dフリップフロップからの出力信号によって、前記発振回数カウント時間が早くなるに従って前記変調時間幅を大きくしかつ前記変調周期を短くするよう構成した
    ことを特徴とする請求項10に記載のエネルギー伝達装置。
  12. 前記電流ピーク変調手段として、
    前記制御回路に、前記スイッチング素子に流れる電流レベルを決定する前記フィードバック信号制御回路からの出力信号を変調するフィードバック信号変調回路を設け、
    前記フィードバック信号制御回路は、前記フィードバック信号変調回路により変調された出力信号により、前記スイッチング素子に流れる電流ピークを、第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲で周期的に連続変化させて変調するよう構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー伝達装置。
  13. 前記フィードバック信号制御回路は、
    前記出力電圧検出回路からのフィードバック信号としてフィードバック電流を電圧に変換するI−Vコンバータを備え、
    前記I−Vコンバータの基準電圧を、前記フィードバック信号変調回路からの出力電圧によって第一の電圧値から第二の電圧値までの電圧範囲で周期的に連続変化させることにより、前記スイッチング素子に流れる電流ピークを、第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲で周期的に連続変化させて変調するよう構成した
    ことを特徴とする請求項12に記載のエネルギー伝達装置。
  14. 前記フィードバック信号変調回路は、三角波を出力する低周波発振器を備え、
    前記フィードバック信号制御回路は、前記I−Vコンバータの基準電圧として、前記低周波発振器からの三角波電圧の振幅によって第一の電圧値から第二の電圧値までの電圧範囲を決定し、かつ前記三角波の切り替り周期に応じて変調周期を決定するよう構成した
    ことを特徴とする請求項12または請求項13に記載のエネルギー伝達装置。
  15. 前記フィードバック信号制御回路は、前記I−Vコンバータからの出力電圧を、前記低周波発振器からの三角波電圧の振幅によって決定した第一の電圧値から第二の電圧値までの電圧範囲および変調周期を有する前記I−Vコンバータの基準電圧を用いて、第一の電圧値から第二の電圧値までの電圧範囲で周期的に連続変化させることにより、前記スイッチング素子に流れる電流ピークを、第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲で周期的に連続変化させて変調するよう構成した
    ことを特徴とする請求項14に記載のエネルギー伝達装置。
  16. 前記フィードバック信号変調回路は、
    三角波を出力する低周波発振器と、
    前記低周波発振器からの三角波電圧を電流に変換するV−Iコンバータとを備え、
    前記フィードバック信号制御回路は、
    前記出力電圧検出回路からのフィードバック信号としてフィードバック電流を電圧に変換するI−Vコンバータを備え、
    前記I−Vコンバータへの入力電流として、前記V−Iコンバータを介して、前記低周波発振器からの三角波電圧の振幅によって第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲を決定し、かつ前記三角波の切り替り周期に応じて変調周期を決定し、前記I−Vコンバータへの入力電流を、前記V−Iコンバータからの出力電流によって第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲で周期的に連続変化させることにより、前記スイッチング素子に流れる電流ピークを、第一の電流値から第二の電流値までの電流範囲で周期的に連続変化させて変調するよう構成した
    ことを特徴とする請求項12に記載のエネルギー伝達装置。
  17. 前記フィードバック信号制御回路は、前記スイッチング素子に流れる電流ピークに対する前記ターンオフ信号の変調時間幅および変調周期を、前記出力電圧検出回路からのフィードバック信号に対して、前記フィードバック信号変調回路からの出力信号を用いて制御することにより、自動的に変化させるよう構成した
    ことを特徴とする請求項12から請求項16のいずれかに記載のエネルギー伝達装置。
  18. 前記フィードバック信号変調回路は、前記フィードバック信号制御回路への出力信号を、前記第二の出力電圧の負荷状態に応じて、前記変調時間幅および前記変調周期を自動的に変化させ、前記負荷状態が軽負荷状態になるに従って前記変調時間幅を大きくしかつ前記変調周期を短くするよう構成した
    ことを特徴とする請求項17に記載のエネルギー伝達装置。
  19. 前記制御回路に、前記第一の直流電圧の大きさを検出する入力電圧検出回路を設け、
    前記フィードバック信号制御回路は、前記スイッチング素子に流れる電流ピークに対する前記ターンオフ信号の変調時間幅および変調周期を、前記出力電圧検出回路からのフィードバック信号に対して、前記フィードバック信号変調回路からの出力信号を用いて制御することにより、自動的に変化させるよう構成し、
    前記フィードバック信号変調回路は、前記フィードバック信号制御回路への出力信号を、前記入力電圧検出回路からの出力信号に応じて、前記変調時間幅および前記変調周期を自動的に変化させるよう構成した
    ことを特徴とする請求項12から請求項16のいずれかに記載のエネルギー伝達装置。
  20. 前記フィードバック信号変調回路は、前記フィードバック信号制御回路への出力信号を、前記第一の直流電圧の大きさに応じて、前記変調時間幅および前記変調周期を自動的に変化させ、前記第一の直流電圧が大きくなるに従って前記変調時間幅を大きくしかつ前記変調周期を短くするよう構成した
    ことを特徴とする請求項19に記載のエネルギー伝達装置。
  21. 前記フィードバック信号変調回路は、前記フィードバック信号制御回路への出力信号を、前記第一の直流電圧の大きさに応じて、前記変調時間幅および前記変調周期を自動的に変化させ、前記第一の直流電圧が予め設定された一定電圧以上になったときに、前記変調時間幅や前記変調周期を自動的に変化させる動作を機能させるよう構成した
    ことを特徴とする請求項19に記載のエネルギー伝達装置。
  22. 前記制御回路に、前記スイッチング素子のスイッチング動作による発振回数をカウントする発振回数カウント回路を設け、
    前記フィードバック信号制御回路は、前記スイッチング素子に流れる電流ピークに対する前記ターンオフ信号の変調時間幅および変調周期を、前記出力電圧検出回路からのフィードバック信号に対して、前記フィードバック信号変調回路からの出力信号を用いて制御することにより、自動的に変化させるよう構成し、
    前記フィードバック信号変調回路は、前記フィードバック信号制御回路への出力信号を、前記発振回数カウント回路からの出力信号に応じて、前記変調時間幅および前記変調周期を自動的に変化させるよう構成した
    ことを特徴とする請求項12から請求項16のいずれかに記載のエネルギー伝達装置。
  23. 前記発振回数カウント回路は、
    前記スイッチング素子の発振回数を前記スイッチング素子の制御電極信号に基づいてカウントし、前記スイッチング素子の発振回数が予め設定されたカウント数になったタイミングでハイレベルを出力する発振回数カウンタと、
    前記発振回数カウンタの出力がハイレベルとなったタイミングで、出力信号をローレベルとハイレベルに切り替えるDフリップフロップとを備え、
    前記フィードバック信号変調回路は、前記フィードバック信号制御回路への出力信号を、前記Dフリップフロップの出力信号に応じて、前記変調時間幅および前記変調周期を自動的に変化させるよう構成した
    ことを特徴とする請求項22に記載のエネルギー伝達装置。
  24. 前記フィードバック信号変調回路は、前記フィードバック信号制御回路への出力信号を、前記Dフリップフロップからの出力信号のローレベルとハイレベルの切り替え時間に応じて、前記変調時間幅および前記変調周期を自動的に変化させ、前記Dフリップフロップからの出力信号のローレベルとハイレベルの切り替え時間が早くなるに従って前記変調時間幅を大きくしかつ前記変調周期を短くするよう構成した
    ことを特徴とする請求項23に記載のエネルギー伝達装置。
  25. 請求項1から請求項24のいずれかに記載のエネルギー伝達装置において、
    前記スイッチング素子と前記制御回路とを同一の半導体基板上に集積回路として形成した
    ことを特徴とするエネルギー伝達制御用半導体装置。
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