JP2009141665A - パケット解析ブリッジ装置、パケット伝送システム、及びパケット伝送方法 - Google Patents

パケット解析ブリッジ装置、パケット伝送システム、及びパケット伝送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多様な処理を複数経由したサービスを提供し、また、端末側での処理を意識することなく、既存のアプリケーションを全く変更せずに連携させるパケット解析ブリッジ装置を提供する。
【解決手段】データ解析サーバ101−1、101−2は、パケット解析ブリッジ102−1、102−2と固定のポート番号同士で接続する。パケット解析ブリッジ102−1、102−2は、特定の条件に合致させるパケットのポート番号を、上記で接続されている適切なポート番号に変換してデータ解析サーバ101−1、101−2に送信する。パケット解析ブリッジ102−1、102−2の設定は、全てWebサービスで開放されており、どのデータ解析サーバ101−1、101−2と、どのポート番号で接続するかを設定可能としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、ストリーミングデータのパケットを中継するパケット解析ブリッジ装置、パケット伝送システム、及びパケット伝送方法に関する。
ネットワークを経由してルータなどのネットワーク機器の設定を行う方式としては、XML(Extensible Markup Language)形式で設定情報を記述する方式が知られている(例えば、非特許文献1参照)。これにより、ネットワークの障害発生時に人間が、ssh(Secure SHell)、rlogin(remote login)などでルータにログインして設定を書き換える必要がなくなり、スクリプトで多くのネットワーク機器を素早く復旧し直すことが可能になる。
また、放送事業において同様な技術を取り扱ったものとしては、RTP(Real-time Transport Protocol)を拡張したFMTP(同期伝送プロトコル)と呼ばれる同期伝送プロトコルが提案されており、そのプロトコルをハンドリングするモジュールクラスを編集アプリケーションにプログラムレベルで組み込むことで処理ノードを構築し、遠隔地で編集機材を共有する技術が知られている(例えば、非特許文献2参照)。
R. Enns, Ed. "NETCONF Configuration Protocol", RFC 4741-4744, IETF. 金子 豊、"ネットワーク利用コンテンツ制作・創出システム"、映像情報メディア学会誌、Vol.60、No.5、pp.697−701.
しかしながら、上述した従来技術(非特許文献1)では、基本的にルータで行える設定の変更程度であるため、統一的に様々な機器を扱えるという利点はあるが、自由にデータを複製または内容を変更して多様なサービスを実現することはできないという問題がある。
また、上述した従来技術(非特許文献2)では、処理可能なストリームの形式は、FMTPのみであり、末端でデータを送出するサーバや、端末なども全てFMTPをハンドリングする送受信モジュールクラスのインスタンスを持つ必要があるため、既存アプリケーションが送出するストリームに簡単に適用できるわけではないという問題がある。
また、全ての処理ノードは、自分に向けて送信したストリーム以外を処理しないため、端末側で最初に行うべき処理ノードを意識してストリームを送出する必要があるという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、多様な処理を複数経由したサービスを提供することができ、また、端末側での処理を意識することなく、既存のアプリケーションを全く変更せずに連携させることができるパケット解析ブリッジ装置、パケット伝送システム、及びパケット伝送方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、受信するパケットに対して所定の処理を行うデータ解析サーバ装置に接続され、受信したパケットに含まれるヘッダ情報を参照して当該パケットの送信を行うパケット解析ブリッジ装置であって、予め定められるヘッダ情報を含む入力条件と、予め定められる前記データ解析サーバ装置を宛先とする情報を含む中継先設定情報とを記憶する記憶部と、パケットを受信する受信部と、前記受信部が受信したパケットのヘッダ情報と、前記記憶部に記憶されている入力条件に含まれるヘッダ情報とが一致するか否かを判定する入力条件判定部と、前記入力条件判定部が一致すると判定した場合、前記パケットのヘッダ情報を読み出して、一時的に記憶し、前記中継先設定情報に含まれる情報を宛先とし、自装置を送信元とするヘッダ情報で、当該パケットのヘッダ情報を書き換えて当該ヘッダ情報に従って前記データ解析サーバ装置へ送信する中継送信部と、前記データ解析サーバ装置から送信されるパケットを受信し、受信したパケットのヘッダ情報を、前記中継送信部が一時的に記憶した元のヘッダ情報で書き換えて出力する中継受信部と、前記中継受信部が出力したパケットを前記パケットに含まれるヘッダ情報の宛先を示す情報に従って送信する送信部と、を備えたことを特徴とするパケット解析ブリッジ装置である。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記記憶部は、予め定められる他のパケット解析ブリッジ装置を宛先としたヘッダ情報を含む出力設定リストを更に記憶し、前記送信部は、前記中継受信部が出力したパケットを前記記憶部に記憶されている出力設定リストに含まれるヘッダ情報でカプセル化して当該カプセル化したヘッダ情報に従って前記他のパケット解析ブリッジ装置へ送信し、前記受信部は、受信したパケットが、他のパケット解析ブリッジ装置によりカプセル化されている場合、デカプセル化を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記記憶部は、パケットを複製することを示すフラグを有しており、前記入力条件判定部は、双方のヘッダ情報が一致すると判定した場合、前記記憶部に記憶されているフラグが複製を示すとき、前記パケットを複製し、一方のパケットを前記中継送信部に出力し、他方のパケットを前記送信部に出力し、前記送信部は、前記入力条件判定部が出力したパケットを前記パケットに含まれるヘッダ情報の宛先を示す情報に従って送信することを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記記憶部は、パケットをそのまま送信する透過を示すフラグを有しており、前記入力条件判定部は、双方のヘッダ情報が一致すると判定した場合、前記記憶部に記憶されているフラグが透過を示すとき、前記パケットをそのまま前記送信部に出力し、前記送信部は、前記入力条件判定部が出力したパケットを前記パケットに含まれるヘッダ情報の宛先を示す情報に従って送信することを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記記憶部に記憶されている中継先設定情報は、予め定められる前記データ解析サーバ装置を宛先とする情報として、当該データ解析サーバ装置のIPアドレスと、パケットを受信する入力ポート番号と、当該ポート番号で受信したパケットに対して前記所定の処理を行って送信する出力ポート番号とを含んでおり、前記中継送信部は、前記パケットのヘッダ情報を読み出して、一時的に記憶する場合に、前記中継先設定情報に設定されるデータ解析サーバ装置のIPアドレスと出力ポート番号とに対応付けて読み出したヘッダ情報を記憶し、前記中継受信部は、前記データ解析サーバ装置から送信されるパケットを受信した場合、受信したパケットの送信元のIPアドレスと、送信元のポート番号に対応する前記一時的に記憶した元のヘッダ情報で、当該パケットのヘッダ情報を書き換えることを特徴とする。
また、本発明は、パケット解析ブリッジ装置と、前記パケット解析ブリッジ装置に接続され、前記パケット解析ブリッジ装置から受信するパケットに対して所定の処理を行うデータ解析サーバ装置と、前記パケット解析ブリッジ装置に接続される統合指令サーバ装置とを備えたパケット伝送システムであって、前記パケット解析ブリッジ装置は、予め定められるヘッダ情報を含む入力条件と、予め定められる前記データ解析サーバ装置を宛先とする情報を含む中継先設定情報とを記憶する記憶部と、パケットを受信する受信部と、前記受信部が受信したパケットのヘッダ情報と、前記記憶部に記憶されている入力条件に含まれるヘッダ情報とが一致するか否かを判定する入力条件判定部と、前記入力条件判定部が一致すると判定した場合、前記パケットのヘッダ情報を読み出して、一時的に記憶し、前記中継先設定情報に含まれる情報を宛先とし、自装置を送信元とするヘッダ情報で、当該パケットのヘッダ情報を書き換えて当該ヘッダ情報に従って前記データ解析サーバ装置へ送信する中継送信部と、前記データ解析サーバ装置から送信されるパケットを受信し、受信したパケットのヘッダ情報を、前記中継送信部が一時的に記憶した元のヘッダ情報で書き換えて出力する中継受信部と、前記中継受信部が出力したパケットを前記パケットに含まれるヘッダ情報の宛先を示す情報に従って送信する送信部と、を備え、前記統合指令サーバ装置は、入力される前記パケット解析ブリッジ装置に要求する処理を示す処理内容情報を受信する処理内容受信部と、前記処理内容受信部が受信した処理内容情報に従って、各パケット解析ブリッジ装置に接続させるデータ解析サーバ装置を選択し、各パケット解析ブリッジ装置の記憶部に設定する入力条件、中継先設定情報を生成する設定部と、前記設定部が生成した各パケット解析ブリッジ装置の記憶部に設定する入力条件、中継先情報を対応するパケット解析ブリッジ装置の記憶部に記憶させる記録制御部と、を備えたことを特徴とするパケット伝送システムである。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記パケット解析ブリッジ装置にて、前記記憶部は、予め定められる他のパケット解析ブリッジ装置を宛先としたヘッダ情報を含む出力設定リストを更に記憶し、前記送信部は、前記中継受信部が出力したパケットを前記記憶部に記憶されている出力設定リストに含まれるヘッダ情報でカプセル化して当該カプセル化したヘッダ情報に従って前記他のパケット解析ブリッジ装置へ送信し、前記受信部は、受信したパケットが、他のパケット解析ブリッジ装置によりカプセル化されている場合、デカプセル化を行い、前記統合指令サーバ装置は、前記設定部にて、複数のパケット解析ブリッジ装置間で、前記パケットの送受信が行われている場合、それぞれのパケット解析ブリッジ装置について対応するカプセル化とデカプセル化の設定を検出し、検出したカプセル化とデカプセル化の設定に基づいて各パケット解析ブリッジ装置の記憶部に設定する入力条件、中継先設定情報、出力設定リストを生成し、前記記録制御部にて、前記設定部が生成した各パケット解析ブリッジ装置の記憶部に設定する入力条件、中継先情報、出力設定リストを対応するパケット解析ブリッジ装置の記憶部に記憶させることを特徴とする。
また、本発明は、受信するパケットに対して所定の処理を行うデータ解析サーバ装置に接続され、受信したパケットに含まれるヘッダ情報を参照して当該パケットの送信を行うパケット解析ブリッジ装置によるパケット伝送方法であって、前記パケット解析ブリッジ装置は、予め定められるヘッダ情報を含む入力条件と、予め定められる前記データ解析サーバ装置を宛先とする情報を含む中継先設定情報とを記憶する記憶部を備えており、パケットを受信するステップと、受信したパケットのヘッダ情報と、前記記憶部に記憶されている入力条件に含まれるヘッダ情報とが一致するか否かを判定するステップと、一致すると判定した場合、前記パケットのヘッダ情報を読み出して、一時的に記憶し、前記中継先設定情報に含まれる情報を宛先とし、自装置を送信元とするヘッダ情報で、当該パケットのヘッダ情報を書き換えて当該ヘッダ情報に従って前記データ解析サーバ装置へ送信するステップと、前記データ解析サーバ装置から送信されるパケットを受信し、受信したパケットのヘッダ情報を、前記中継送信部が一時的に記憶した元のヘッダ情報で書き換えて出力するステップと、出力したパケットを前記パケットに含まれるヘッダ情報の宛先を示す情報に従って送信するステップと、を含むことを特徴とするパケット伝送方法である。
この発明によれば、パケット解析ブリッジ装置は、予め定められるヘッダ情報を含む入力条件と、予め定められるデータ解析サーバ装置を宛先とする情報を含む中継先設定情報とを記憶する記憶部と、パケットを受信する受信部と、受信部が受信したパケットのヘッダ情報と、記憶部に記憶されている入力条件に含まれるヘッダ情報とが一致するか否かを判定する入力条件判定部と、入力条件判定部が一致すると判定した場合、パケットのヘッダ情報を読み出して、一時的に記憶し、中継先設定情報に含まれる情報を宛先とし、自装置を送信元とするヘッダ情報で、当該パケットのヘッダ情報を書き換えて当該ヘッダ情報に従って前記データ解析サーバ装置へ送信する中継送信部と、データ解析サーバ装置から送信されるパケットを受信し、受信したパケットのヘッダ情報を、中継送信部が一時的に記憶した元のヘッダ情報で書き換えて出力する中継受信部と、中継受信部が出力したパケットをパケットに含まれるヘッダ情報の宛先を示す情報に従って送信する送信部と、を備える構成とした。したがって、所定の処理を行うパケット解析ブリッジ装置を利用して多様な処理を複数経由したサービスを提供することができ、また、端末側でのパケット送受信の処理、すなわち既存のアプリケーションを全く変更せずに連携させることができるという利点が得られる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態による、パケット伝送システムであるストリーム型Webサービス連携システムの構成を示すブロック図である。図において、ネットワーク105上には、複数の処理ノード104−1〜104−3と統合指令サーバ100とが接続されている。処理ノード104−1〜104−3は、端末103−1、103−2から送出されるストリームデータのパケットを処理する。端末103−1、103−2は、ストリームデータを送受信する一方、統合指令サーバ100にアクセスして処理ノード104−1〜104−3が備えるパケット解析ブリッジ102−1〜102−3の内部情報を設定、あるいは変更するための情報を送信する。統合指令サーバ100は、アクセスしてきた端末103−1、103−2から受信する情報に従って、処理ノード104−1〜104−3が備えるパケット解析ブリッジ102−1〜102−3の内部情報を設定、あるいは変更する。
処理ノード104−i(i=1、2、3)は、各々、パケット解析ブリッジ102−i(i=1、2、3)と、データ解析サーバ101−i(i=1、2、3)とから構成されている。パケット解析ブリッジ102−iは、自身に到達したパケットの内容に従って、転送や、ミラーリング(複製)、カプセル化などを行う。データ解析サーバ101−iは、後述する変換型と、終端型の2種類が存在し、パケット解析ブリッジ102−iから送信されるパケットを受信し、それぞれの型に応じた処理をパケットに対して行う。
なお、図1には図示していないが、データ解析サーバ101−iの設定を、統合指令サーバ100で公開されるWebにより端末103−1、103−2から直接行わせるようにしてもよい。
また、図1では、パケット解析ブリッジ102−1〜102−3は、それぞれデータ解析サーバ101−1〜101−3と一対一に接続されるように示しているが、他の処理ノード104−iのデータ解析サーバ101−i(i=1、2、3)に接続され、当該データ解析サーバ101−iに処理を行わせるようにしてもよい。パケット解析ブリッジ102−iが2つ以上のデータ解析サーバ101−iに接続する場合、処理ノード104−iは、1つのパケット解析ブリッジ102−iに対して2つ存在することになる。
次に、図2は、本実施形態による統合指令サーバ100の内部構成を示すブロック図である。図において、統合指令サーバ100は、処理内容受信部1001、記録制御部1002、設定部1003、処理内容記憶部1004を備えている。処理内容受信部1001は、端末103−1、103−2から後述する処理グラフの形式を構成する処理内容の情報を受信し、受信した処理内容の情報の情報を処理内容記憶部1004に記憶させる。処理内容記憶部1004には、処理内容受信部1001が受信した処理内容の情報が記憶される他、予めデータ解析サーバ101−iの内部に予め設定されている情報や、パケット解析ブリッジ102−iやデータ解析サーバ101−iの送受信IPアドレスやポート番号が記憶されている。
設定部1003は、処理内容記憶部1004に処理内容が記憶された場合、当該処理内容の情報、及びデータ解析サーバ101−iの内部に予め設定されている情報、パケット解析ブリッジ102−iやデータ解析サーバ101−iの送受信IPアドレスやポート番号を参照して、パケット解析ブリッジ102−iごとに設定する入力条件、中継先設定情報、出力設定リストを生成する。
例えば、パケットのコーデックの変換を行わせる場合には、パケット解析ブリッジ102−iの入力条件としては処理対象とするパケットの送受信先のIPアドレスとポート番号、及び送受信に使用するプロトコルと、転送モードを設定する情報を生成し、中継先設定情報としては、例えば、後述するようなコーデックの変換を行う変換型のデータ解析サーバ101−iを選択する情報を生成する。
また、パケットを解析のために記憶のみさせる場合には、パケット解析ブリッジ102−iの入力条件としては処理対象とするパケットの送受信先のIPアドレスとポート番号、及び送受信に使用するプロトコルと、複製モードを設定する情報を生成し、中継先設定情報としては、後述するようなパケットの記憶のみを行う終端型のデータ解析サーバ101−iを選択する情報を生成する。
また、パケット解析ブリッジ102−i間で、パケットの転送を行う場合には、送信元のパケット解析ブリッジ102−iの出力設定リストに、カプセル化する設定を行い、宛先となるパケット解析ブリッジ102−iの入力条件には、デカプセル化する設定を行うための情報を生成する。
記録制御部1002は、設定部1003により生成されたそれぞれのパケット解析ブリッジ102−iに設定する情報を設定部1003から受信し、後述する「setBridgeProperty」のAPI(Application Interface)を通じて、それぞれのパケット解析ブリッジ102−iの記憶部に、設定部1003により生成された情報を記憶させる。
次に、図3は、本実施形態によるパケット解析ブリッジ102−iの内部構成を示すブロック図である。図において、パケット解析ブリッジ102−iは、パケット受信部1021、記憶部1022、入力条件判定部1023、中継送信部1024、中継受信部1025及びパケット送信部1026を備えている。パケット受信部1021は、端末103−1、あるいはネットワーク105を介して他のパケット解析ブリッジ102−iからパケットを受信する。記憶部1022は、予め定められるヘッダ情報を含む入力条件と、予め定められるデータ解析サーバ101−iを宛先とし、自身を送信元とするヘッダ情報を含む中継先設定情報と、出力先を指定する出力設定リストとを記憶している。入力条件判定部1023は、パケット受信部1021が受信したパケットのヘッダ情報と、記憶部1022に記憶されている入力条件に含まれるヘッダ情報とが一致するか否かを判定する。また、入力条件判定部1023は、後述する複製モードの場合、パケットを複製し、一方をパケット送信部1026に出力し、他方を中継送信部1024に出力する。また、入力条件判定部1023は、後述する透過モードの場合、パケットをパケット送信部1026に出力する。
中継送信部1024は、入力条件判定部1023により双方のヘッダ情報、すなわち受信したパケットのヘッダ情報と、入力条件に含まれるヘッダ情報とが一致すると判定された場合、パケットのヘッダ情報を読み出して、該パケットのヘッダ情報を内部記憶領域に書き込んで一時的に記憶し、中継先設定情報に含まれるヘッダ情報で、当該パケットのヘッダ情報を書き換え、当該ヘッダ情報に従ってデータ解析サーバ101−iへ送信する。
中継受信部1025は、データ解析サーバ101−iから送信されるパケットを受信し、受信したパケットのヘッダ情報を、内部記憶領域に記憶されている該パケットの元のヘッダ情報で書き換える。パケット送信部1026は、中継受信部1025で書き換えられたパケットに対して、記憶部1022に記憶される出力設定リストの設定を適用して、該パケットに含まれるヘッダ情報の宛先を示す情報に従って送信する。また、パケット送信部1026は、前述した複製モードの場合、記憶部1022に記憶される出力設定リストの設定を適用して、該パケットに含まれるヘッダ情報の宛先を示す情報に従って送信する。また、パケット送信部1026は、前述した透過モードの場合に、入力条件判定部1023からパケットが出力された場合、当該パケットをヘッダ情報に従ってそのまま送信する。
なお、パケット解析ブリッジ102−iにおいて、上述した例では、パケット受信部1021とパケット送信部1026がネットワーク105に接続され、中継送信部1024と中継受信部1025がデータ解析サーバ101−iに接続される構成、すなわちパケット受信部1021とパケット送信部1026が接続されるネットワークと、中継送信部1024と中継受信部1025が接続されるネットワークが異なり、2つのNICを備える構成として示している。つまり、パケット受信部1021、パケット送信部1026が、一方のNIC(Network Interface Card)に割り当てられ、中継送信部1024、中継受信部1025が、他方のNICに割り当てられる構成として示している。
しかしながら、本発明は、当該実施形態に限られることはなく、例えば、データ解析サーバ101−iがネットワーク105に接続され、パケット受信部1021とパケット送信部1026及び中継送信部1024と中継受信部1025が、1つあるいは複数のNICを利用して通信するようにしてもよい。複数のNICを利用する場合とは、例えば、図1において、パケット解析ブリッジ102−1のネットワーク105側にデータ解析サーバ101−1が接続され、端末103−1側とネットワーク105側で異なるネットワークとなるような場合である。このような場合、パケット受信部1021では、受信するパケットのうちデータ解析サーバ101−iからのパケットについては、中継送信部1024に出力する構成となり、パケット送信部1026は、送信するパケットのうちデータ解析サーバ101−iへ送信するパケットについては中継送信部1024に出力する構成となる。
次に、図4は、本実施形態によるデータ解析サーバ101−iの内部構成を示すブロック図である。図において、データ解析サーバ101−iは、処理内容記憶部1011、パケット送受信部1012、処理部1014を備えている。処理内容記憶部1011は、統合指令サーバ100により予め設定される所定の処理(例えば、後述するエフェクトやコーデックの変換や、音声認識や映像認識の解析処理など)を示す情報を記憶する。パケット送受信部1012は、パケット解析ブリッジ102−iからパケットを受信するとともに、処理部1014で処理されたパケットを送信元のパケット解析ブリッジ102−iに送信する。処理部1014は、受信したパケットに対して処理内容記憶部1011に記憶されている情報に基づいてパケットに対して所定の処理を行う。処理内容記憶部1011に記憶される所定の処理のタイプとして、大きく分けて変換型と終端型の2つの処理型が存在する。
変換型の場合、例えば、パケット解析ブリッジ102−iから送信されるパケットに対して、エフェクトやコーデック変換など、型を変換せずにデータを変換して転送する。
終端型の場合、例えば、パケット解析ブリッジ102−iから送信されるパケットを終端して解析などを目的として内部のデータベースに記憶させる。また、終端型の場合、データベースに記憶されているパケットに基づいて音声認識、映像認識などの処理を行い、その処理結果をパケット解析ブリッジ102−iに送信する場合もある。また、データ解析サーバ101−1〜101−3の内部の設定、すなわち変換型、終端型、及び変換型におけるデータ変換の方式、終端型における解析処理などは、例えば、サービス提供者により、統合指令サーバ100を通じて、予め処理内容記憶部1011に処理内容を示す情報が記憶されているものとする。
次に、パケット解析ブリッジ102−i(i=1、2、3)の詳細について説明する。
パケット解析ブリッジ102−iの処理対象とするパケットの条件や、データ解析サーバ101−1〜101−3との連携のためのモード設定が、例えば、端末103−1、103−2のユーザに対して公開されており、図5に示すような「setBridgeProperty」のAPI仕様になっている。なお、このAPI仕様の公開は、統合指令サーバ100において、Webサービスとして後述する処理グラフの形式により公開される。図5は、当該APIの戻り値、引数を示した表であり、引数名としては、「in_c」、「server」、「o_c」が存在する。戻り値の型は、「int」であり、引数のそれぞれの型は、「p_cond*」、「D_set」、「p_cond*」である。戻り値としては、「設定番号(負値はエラーコード)」が出力され、それぞれの引数の入力内容は、「パケット入力条件」、「中継先設定リスト」、「パケット出力設定リスト」である。なお、「p_cond」は、図6に示すように、5タプル(送信元IPアドレス、送信元ポート番号、宛先IPアドレス、宛先ポート番号、プロトコル)とカプセル化フラグとを纏めた構造体である。
統合指令サーバ100の記録制御部1002により当該APIが実行されることで、パケット解析ブリッジ102−1〜102−3の記憶部1022に設定が1つ追加される。図6に示す第6フィールド「int mode; //0:透過,1:転送,2:複製」としてある通り、パケット解析ブリッジ102−i(i=1、2、3)の動作としては大きく分けて、図7(a)〜(c)に示すような3つのモードが存在する。
(A1)転送モード:第1引数の入力条件に合致するパケットを、第2引数で指定される中継先設定情報で示される中継先(データ解析サーバ101−i:i=1、2、3)に転送し、中継先にて処理されて戻ってきたパケットを第3引数の出力設定リストに応じて送信する(図7(a))。
(A2)複製モード:入力条件に合致するパケットを中継先に転送する際に、複製し、第3引数の出力設定リストに応じて元の宛先端末、または他のパケット解析ブリッジ102−iに送信する(図7(b))。
(A3)透過モード:デフォルトのモードで、入力から出力へそのままパケットを転送する(図7(c))。
第1引数は、図5に示す引数名「inc_c」で示される、入力条件のリストであり、データ解析サーバ101−iの入力の順に、p_condインスタンスが格納される。よって、要素の個数は、データ解析サーバ101−iの入力の個数と同じになる。また、第2引数「server」は、後述するD_set構造体のリストであり、利用可能な中継先のデータ解析サーバ101−iの情報の候補リストを設定する。この要素の個数は、1個以上あればよい。また、第3引数「o_c」は、出力設定リストであり、データ解析サーバ101−iの出力の順にp_condインスタンスが格納される。よって要素の個数はデータ解析サーバの出力の個数と同じになる。
p_cond構造体の最後のフィールドは、カプセル化フラグであり、入力条件におけるカプセル化フラグが真の場合には、デカプセル化を行って、パケットを中継先に転送する。また、出力設定リストにおけるカプセル化フラグが真の場合には、パケットをカプセル化して送信する。この際、元のパケットサイズが大きい場合には、再度、フラグメントされる。
次に、図8は、本実施形態による、各処理ノード104−iにおいて、パケット解析ブリッジ102−iとデータ解析サーバ101−iとが連携する様子を示す概念図である。データ解析サーバ101−iは、基本的には、ソケットを用いて入力データを受け付け、予め処理内容記憶部1011に記憶される情報に従って所定の処理を行い、ソケットを用いて他の端末に結果データを出力する仕組みを有するサーバである。データ解析サーバ101−iの入出力は、以下のように分類され、連携するパケット解析ブリッジ102−iのモードが異なる。
(B1)変換型:エフェクトやコーデック変換など、型を変換せずにデータを改変して転送する場合であり、パケット解析ブリッジ102−iの転送モードで連携する。
(B2)終端型:音声認識・映像認識など、解析を目的として利用される場合であり、解析結果を他に転送せずに、内部のデータベースなどに記憶させる場合、パケット解析ブリッジ102−iの複製モードで連携する。また、解析結果をパケット解析ブリッジ102−iに転送する場合もあり、この場合も、元のパケットは送信を行う必要があるため、パケット解析ブリッジ102−iの複製モードで連携する。
上記の場合に各入出力を対応付け可能なように、パケット解析ブリッジ102−iと連携するために、図9に示す「D_set」構造体を定義する。図9において、第1フィールドは、宛先となるデータ解析サーバ101−iのIPアドレスを示しており、前述の「setBridgeProperty」の第2引数「server」のリスト内で、異なるIPアドレスのD_setインスタンスを混在させることも可能である。この場合、1つのパケット解析ブリッジ102−iと複数のデータ解析サーバ101−iとが連携することになる。第2フィールドは、データ解析サーバ101−i側で入力のために使用するポート番号のリストであり、入力番号順にリストに格納される。第3フィールドは、データ解析サーバ101−iで出力のために用いるポート番号のリストであり、データ解析サーバ101−iでは、前述した入力のポート番号で受信したパケットに対して所定の処理を行い、当該ポート番号から出力することを示しており、処理結果の出力番号順にリストに格納される。
ここで、パケット解析ブリッジ102−iとデータ解析サーバ101−iとの連携について説明する。図10は、本実施形態による、パケット解析ブリッジ102−iとデータ解析サーバ102−iとの連携を説明するためのシーケンス図である。ここでは、説明のために、2つの処理ノード104−A、104−Bがネットワーク105上に配置され、処理ノード104−Aは、2入力2出力、処理ノード104−Bは、1入力1出力としている。また、以下の説明では、図3に示したパケット解析ブリッジ102−iの各機能部を示す符号として、それぞれの符号に対応する「−i、(−A、−B)」を付与し、図4に示したデータ解析サーバ101−iの各機能部を示す符号として、それぞれの符号に対応する「−i、(−A、−B)」を付与して説明する。
第1のパターンとしては、データ解析サーバ101−Aで入力用の受信ポートと出力用の送受信ポートとを適当に用意し、それをD_set構造体にして、WebAPIの引数として、連携したいパケット解析ブリッジのWebAPIを実行する。すなわち、データ解析サーバ101−Aは、内部に備える情報登録機能部により、パケット解析ブリッジ102−Aに対してSOAP(Simple Object Access Protocol)を用いて、WebAPIを実行する(SS1)。これにより、パケット解析ブリッジ102−A側の記憶部1022−Aに上記情報が記録される。
また、第2のパターンとしては、端末Aが、パケット解析ブリッジ102−Aの記憶部1022−Aに記憶される入力条件、中継先設定情報、出力設定リストを知っている場合に、端末Aから連携したいパケット解析ブリッジ102−AのWebAPIを実行する。すなわち、端末Aは、内部に備える情報登録機能部により、パケット解析ブリッジ102−Aに対してSOAP(Simple Object Access Protocol)によりWebAPIを実行する(SS2)。これより、パケット解析ブリッジ102−A側の記憶部1022−Aに上記情報が記録される。
このように、WebAPIを実行するに際しては、必ずしも連携するデータ解析サーバ101−Aから行う必要はなく、記憶部1022−Aに記憶される入力条件、中継先設定情報、出力設定リストを知っているのであれば、端末A側から行われてもよい。また、パケット解析ブリッジ102−Aは、データ解析サーバ101−Aの入出力情報を記憶しているが、データ解析サーバ101−A自体は、パケット解析ブリッジ102−Aの情報を必ずしも記憶する必要はない。
また、第3のパターンとしては、統合指令サーバ100のGUI(Graphical User Interface)を用いて、データ解析サーバ101−A、101−Bの入出力情報や、パケット解析ブリッジ102−A、102−Bの情報を登録することも可能である。すなわち、データ解析サーバ101−A、パケット解析ブリッジ102−A、及びデータ解析サーバ101−B、パケット解析ブリッジ102−Bは、それぞれが内部に備える情報登録機能部により、統合指令サーバ100のGUIを用いて、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を用いて、上記情報を統合指令サーバ100に送信する(SS3、SS4)。
この場合、統合指令サーバ100は、データ解析サーバ101−A、101−Bのうちの1つの登録する情報と、パケット解析ブリッジ102−A、102−Bのうちの1つの情報とを情報選択機能部により選択して、入力条件、中継先設定情報、出力設定リストを生成し、SOAPを用いて、内部に備える情報登録機能部により、上述したWebAPIを実行することにより、選択したパケット解析ブリッジの記憶部1022に記憶させ、両者の連携関係を構築する(SS5、SS6)。
統合指令サーバ100によって連携関係を構築する場合、データ解析サーバ101−A、101−Bのどれとパケット解析ブリッジ102−A、102−Bのどれとが連携されるかは、統合指令サーバ100内の制御アプリケーションのポリシー設定に依存する。例えば、データが取得しやすい場所のパケット解析ブリッジを自動選択するか、あるいは、負荷が少ないパケット解析ブリッジを自動選択するなどのポリシー設定が存在する。
実際に、ストリームデータがパケット解析ブリッジ102−iに届くと、パケット解析ブリッジ102−iは、データ解析サーバ101−iのD_setインスタンスを1つ選択して、パケットを送信するデータ解析サーバ101−iに対応付けて宛先IPアドレスと宛先ポート番号を変更する。このとき、パケット解析ブリッジ102−iは、パケットの元のヘッダ情報を内部の記憶領域に一時的に記憶させておく。当該パケットは、データ解析サーバ101−iで所定の処理が行われた後、選択したD_setインスタンスの出力ポート番号から出力されるため、当該ポート番号を送信元とするパケットを受信した場合、パケット解析ブリッジ102−iは、当該パケットのヘッダ情報を、一時的に内部の記憶領域に記憶させてある元のヘッダ情報に書き換える。
D_setインスタンスは、既にストリーム処理に使用されていないものが選択される。すなわち、同一の送受信IPアドレス、ポート番号を有するパケットについては、1つのD_setインスタンスが割り当てられることになり、前述の一時的に記憶させておくヘッダ情報は、D_setインスタンスのデータ解析サーバのIPアドレス及び出力ポート番号に対応付けて記憶させておけば、混在することなく、元のヘッダ情報に書き換えを行うことが可能となる。仮に、D_setインスタンスが、全て使用中であった場合には、透過モードで転送する。すなわち、パケット解析ブリッジ102−iでは、設定されたポート番号対の分だけ、複数のストリームデータを同時に処理することになる。
図8において、処理表記例311は、同じく図8に示される処理ノード301、または処理ノード302を模式的に表したものであり、処理ノード301、302の内部構造は異なるが、処理コンポーネントとして見たときの入力の数や、出力の数が同じであるため、同じ表記方法としている。処理ノード301は、データ解析サーバ101−iにおける入力数が3、出力数が2であり、全ての入力は転送モードで設定されている場合である。一方、処理ノード302は、データ解析サーバ101−iの入力数は3、出力数は1であるが、入力の1つが複製モードで設定されるため、処理ノード全体の見かけ上の出力数は2となる。
また、処理グラフ421は、統合指令サーバ100のGUIによって、各処理表記(=処理コンポーネント)の入力及び出力をグラフ状に接続したものである。このGUI上で作成されたグラフは、統合指令サーバ100によって、各パケット解析ブリッジ102−iの「setBridgeProperty」を実行することで接続関係を構築する。パケット解析ブリッジ102−iの間の接続では、前述したカプセル化フラグが用いられ、あるパケット解析ブリッジの出力Xを、他のパケット解析ブリッジの入力Yに接続する場合には、出力Xと入力Yのカプセル化フラグをONにし、入力Yの条件ポート番号を出力Xの宛先ポート番号として設定することになる。
符号Dで示される処理コンポーネントにおいて、外部入力の条件は、処理対象とするパケットの送受信IPヘッダ、すなわち送受信IPアドレス/ポート番号や、プロトコルから指定する。また、符号Dと符号C、符号Dと符号A、符号Aと符号C、符号Bと符号Cで示される処理コンポーネントにおいて、パケット解析ブリッジ102−iの入出力間は、カプセル化により接続される。また、符号Cで示される処理コンポーネントにおいて、外部出力の条件は、対象とするパケットの送受信IPヘッダや、プロトコルから指定するか、あるいは、パケットのヘッダ情報に従って送信を行う場合には特に指定を行わない。
次に、図11は、図8に示す処理グラフ422の合成コンポーネント及び認識コンポーネントを利用する場合の具体的な動作を説明するためのシーケンス図である。ここでは、説明のために、端末Aから端末CへRTPストリームを送信しつつ、同時に端末Bから端末DへRTPストリームを送信する場合を例とする。また、前述した図10と同様に、2つの処理ノード104−A、104−Bがネットワーク105上に配置され、処理ノード104−Aは、2入力2出力、処理ノード104−Bは、1入力1出力としている。また、以下の説明では、図3に示したパケット解析ブリッジ102−iの各機能部を示す符号として、それぞれの符号に対応する「−i、(−A、−B)」を付与し、図4に示したデータ解析サーバ101−iの各機能部を示す符号として、それぞれの符号に対応する「−i、(−A、−B)」を付与して説明する。
予めパケット解析ブリッジ102−Aの記憶部1022−Aには、前述した「setBridgeProperty」により、以下のような設定が成されている。
(C1)入力条件:[入力1....RTP、転送、カプセル化なし]、[入力2....RTP、転送、カプセル化なし]
(C2)中継先設定:[データ解析サーバ101−AのIPアドレス、入力ポート番号7510,7520、出力ポート番号7530,7540]
(C3)出力設定リスト:[出力1....指定なし],[出力2....宛先:パケット解析ブリッジ102−BのIPアドレス及び入力条件ポート番号、カプセル化あり]
また、パケット解析ブリッジ102−Bの記憶部1022−Bには、以下の設定が成されているものとする。
(D1)入力条件:[入力1....パケット解析ブリッジ102−Aの送信元IPアドレス/ポート番号、宛先ポート番号(7500)、複製、カプセル化あり]
(D2)中継先設定:[データ解析サーバ101−BのIPアドレス,入力ポート番号7710]
(D3)出力設定リスト:[出力1....指定なし]
また、データ解析サーバ101−Aは、前述した変換型のデータ解析サーバであり、パケットのデータに対して変換を行う所定の処理を行うものとし、データ解析サーバ101−Bは、前述した終端型のデータ解析サーバのうち、内部のデータベースに受信したパケットを記憶させる所定の処理を行うものとする。
まず、パケット解析ブリッジ102−Aのパケット受信部1021−Aが、端末A及び端末Bから送信されたRTPストリームを受信すると(Sa1、Sa3)、入力条件判定部1023が、記憶部1022に記憶される入力条件の送信元IPアドレス/ポート番号、宛先IPアドレス/ポート番号、プロトコルと、受信したRTPパケットのヘッダ情報が一致するか否かを判定する。ここでは、送信元IPアドレス/ポート番号、宛先IPアドレス/ポート番号の指定がなく、プロトコルとしては「RTP」が設定されているため、一致するものとして判定する。端末A及び端末Bから受信したパケットのいずれもが、入力条件判定部1023−Aにより一致すると判定されるため、中継送信部1024−Aは、パケットのヘッダ情報を内部の記憶領域に一時的に記憶し、記憶部1022−Aに記憶される中継先設定情報に従って、ヘッダ情報の書き換えを行う。
端末Aから受信したパケットについては、ヘッダ情報の送信元IPアドレス及び送信元ポート番号を自パケット解析ブリッジ102−AのIPアドレス(192.168.1.4)及びポート番号(7410)とし、宛先IPアドレスとポート番号とをデータ解析サーバ101−AのIPアドレス(192.168.1.5)及びポート番号(7510)として書き換えを行う。また、端末Bから受信したパケットについては、ヘッダ情報の送信元IPアドレス及び送信元ポート番号を自パケット解析ブリッジ102−AのIPアドレス(192.168.1.4)及びポート番号(7420)とし、宛先IPアドレスとポート番号とをデータ解析サーバ101−AのIPアドレス(192.168.1.5)及びポート番号(7520)として書き換えを行う。
中継送信部1024−Aは、ヘッダ情報の書き換えを行ったパケットをヘッダ情報に従って、すなわちデータ解析サーバ101−Aに送信する(Sa2、Sa4)。次に、中継先のデータ解析サーバ101−Aは、受信したそれぞれのパケットに対して所定の処理を行い、処理を行ったデータを、それぞれ対応するポート番号、すなわち、ポート番号(7510)から受信したパケットについては、ポート番号(7530)から出力され、ポート番号(7520)から受信したパケットは、ポート番号7540から出力される。これにより、パケット解析ブリッジ102−Aでは、中継先設定情報に設定されているそれぞれのポート番号からの情報を、それぞれパケット解析ブリッジの対応するポート番号、すなわちポート番号(7530)については、ポート番号(7430)で受信し、ポート番号(7540)については、ポート番号(7440)で受信することで、端末Aから受信したパケットか、端末Bから受信したパケットかを区別して受信する(Sa5、Sa6)。
続いて、パケット解析ブリッジ102−Aの中継受信部1025−Aは、受信したそれぞれのパケットに対して、当該パケットのヘッダ情報を元パケットの送信元/宛先IPアドレス:ポート番号に書き戻す。そして、パケット送信部1026−Aは、端末Aからのパケットに対しては、出力設定リストにおいて指定がないため、そのままネットワークを通じて端末Cに送信する(Sa7)。一方、パケット解析ブリッジ102−Aの中継受信部1025−Aは、端末Bからのパケットに対しては、出力設定リストにパケット解析ブリッジ102−Bへの出力が設定され、カプセル化の指定がされているため、パケット解析ブリッジ102−Bを宛先とする宛先IPアドレス:ポート番号でカプセル化してパケット解析ブリッジ102−Bへ送信する(Sa8)。
次に、パケット解析ブリッジ102−Bのパケット受信部1021−Bが、パケット解析ブリッジ102−Aからカプセル化されたパケットを受信すると、パケット解析ブリッジ102−Bの入力条件判定部1023−Bは、入力条件に従って「送信元がパケット解析ブリッジ102−A」、かつ「宛先ポート番号の一致」が解析され、入力条件に設定されるカプセル化フラグの設定に基づいて、デカプセル化を行う。そして、入力条件判定部1023−Bは、入力条件に従ってパケットの複製を行い、一方のパケットは、パケット送信部1026−Bにより、そのままネットワークを通じて端末Dに送信される(Sa9)。そして、他方のパケットは、中継送信部1024−Bにより、ヘッダ情報の書き換えが行われて、データ解析サーバ101−Bへ転送され、データ解析サーバ101−Bにより内部のデータベースに記憶される(Sa10)。
上述した例では、RTPを取り上げたが、本方式は、基本的にUDPで送信されるデータであれば同様に扱うことが可能である。
次に、本実施形態の具体例について説明する。
図12は、本実施形態によるストリーム型Webサービス連携システムを用いて、TV電話や、ニュースなどの映像ストリームに音声データを字幕として合成するサービスを実現する際の動作を示す概念図である。処理グラフ501は、音声認識コンポーネントと、映像合成コンポーネントとを複合して構成されている。この例では、パケット解析ブリッジをHGW(Home Gateway)などのすぐ外に配置した場合を想定しており、HGWからネットワーク(インターネット)に抜けるパケットは、このパケット解析ブリッジで捕捉することが可能となっている。
端末103−1は、統合指令サーバ100にアクセスし、処理内容をGUIで設定する。次に、端末103−1は、TV電話や、ニュースなどの映像ストリームをパケット解析ブリッジ102−1に送出する。パケット解析ブリッジ102−1は、統合指令サーバ100から設定されている情報に従って、データ解析サーバ101−1で映像ストリームを音声認識させ、該音声認識された文字列データを受信し、これをパケット解析ブリッジ102−2に送信する。また、パケット解析ブリッジ102−1は、映像ストリームをそのままパケット解析ブリッジ102−2に送信する。パケット解析ブリッジ102−2は、統合指令サーバ100から設定されている情報に従って、データ解析サーバ101−2で、映像ストリームに文字列データを合成するための合成処理を行わせ、該文字列データが合成された映像ストリームを受信し、これを端末103−2に送信する。
上述した例によれば、音声が字幕で補完されるので、静粛な場所でも、ニュースなどを字幕で視聴することが可能になり、あるいは電話の音声が聞き取りにくくても、音声を文字として認識することができるという利点が得られる。なお、上述した例におけるデータ解析サーバ101−1は、前述した終端型のうち、解析結果をパケット解析ブリッジに送信する型のものであり、データ解析サーバ101−1は、2つのデータを合成して出力を行うため、変換型と終端型の混在型のものとなる。
次に、図13は、本実施形態によるストリーム型Webサービス連携システムを用いて、どこにいてもライブカメラで写された空間内にいるように電話を行うことが可能なサービスを実現する際の動作を示す概念図である。アプリケーション開発者サーバ300は、当該例にあるサービスを提供するサービス提供者により運用されており、統合指令サーバ100に対して、処理グラフ601で示されるコンポーネントを構成指示する。処理グラフ601は、ライブカメラの映像の奥行き(深度)を計測する深度取得コンポーネントと、人物抽出する人物抽出コンポーネントと、CG合成する合成処理コンポーネントの3つから構成されている。
また、端末103−1は、所定の場所を長時間撮影した映像を配信するライブカメラからなる。端末103−2は、利用者の携帯端末などからなり、利用者の映像を撮影する。また、端末103−3は、他の利用者の携帯端末などからなる。パケット解析ブリッジ102−1は、端末103−1のライブカメラからの映像を受信する。パケット解析ブリッジ102−2は、端末103−1の近傍(ホットスポット)に設置されており、端末103−1からの映像データを受信する。パケット解析ブリッジ102−3は、端末103−3の近傍(ホットスポット)に設置されている。この例では、ホットスポットの近くにパケット解析ブリッジ102−2、102−3が配置されていることを想定しており、無線でアクセスしたデータは全て捕捉可能となっている。
アプリケーション開発者サーバ300は、統合指令サーバ100にアクセスし、処理内容をGUIで設定する。また、端末103−1は、ライブカメラの映像データをパケット解析ブリッジ102−1に送出する。パケット解析ブリッジ102−1は、統合指令サーバ100から設定されている情報に従って、データ解析サーバ101−1で映像データの奥行き(深度)を計測させ、該映像データの奥行き(深度)が加えられた映像データを受信し、これをパケット解析ブリッジ102−3に送信する。
また、端末103−2は、利用者を撮影した映像データをパケット解析ブリッジ102−2に送出する。パケット解析ブリッジ102−2は、統合指令サーバ100から設定されている情報に従って、データ解析サーバ101−2で映像データから人物部分を切り抜き、該人物部分の映像データを受信し、これをパケット解析ブリッジ102−3に送信する。
パケット解析ブリッジ102−3は、統合指令サーバ100から設定されている情報に従って、データ解析サーバ101−3で、パケット解析ブリッジ102−1から受信した背景となるライブカメラの映像データと、その奥行きの情報を考慮して、パケット解析ブリッジ102−2から受信した人物部分の映像データを合成させ、該合成された映像データを受信し、これを端末103−2に送信する。
上述した例によれば、携帯端末で撮影された映像でも、CG(Computer Graphics)処理のような負荷の高い処理を伴うサービスが可能となる。なお、上述した例におけるデータ解析サーバ101−1は、前述した終端型のうち、受信した映像データに情報を加える型であり、データ解析サーバ101−2は、前述した変換型であり、データ解析サーバ101−3は、2つのデータを合成して出力を行うため、変換型と終端型の混在型のものとなる。
上述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)元のパケットの情報は、カプセル化内部に保存されるため、最後の処理ノードで結果データをそのまま転送するだけで、同期させる必要がなく、元の宛先に送信することが可能である。このため、ストリームを送出する端末で宛先を最初の処理ノードにするなど、設定変更する必要がないので、自由な宛先にストリームを送出するだけで、宛先に所望の処理が行われたストリームが到達するようになる。この結果、既存のアプリケーションを全く変更せずに連携させることが可能となる。
(2)上記のように、ネットワーク上で全て処理機能を持つことで、端末側で処理負荷が大きい高価なアプリケーションや、機材などを持つ必要がなくなるため、エンドユーザ側のコストを低減することができる。また、端末が変わってもデータさえ送出していれば、処理が継続できるため、ユビキタス性が向上するという効果が望むことができる。
(3)専用のプロトコルをハンドリングするモジュールを組み込まなくても、一般的なソケットを持つサーバであれば、容易にパケット解析ブリッジと連携可能であるため、多様な処理ノードを簡単に追加することが可能である。また、パケット解析ブリッジとは、ネットワーク的に切り離されているため、設定Webサービスを操作することで簡単に追加だけでなく、解消することも可能である。そして、このような柔軟な追加機構により、多様な処理を複数経由したサービスが提供され易くなるという効果を得ることができる。
このように、本発明よれば、ネットワーク上において、高速、かつ連続に終わり無く送信され続けるストリームデータをリアルタイムに処理及び認識する機能を有するため、映像や音声などメディア処理の技術分野において、また、リアルタイムだけでなく静的なコンテンツを混在させた編集にも利用できるため、放送事業における編集技術分野において、また、センサによる不特定多数の端末に対して送信するデータにも適用可能であるため、センサネットワークの技術分野において、これに認識を適用することで、犯罪や異常検出などの監視技術分野においても非常に有用な利点が得られる。
上述のパケット解析ブリッジ102−i、データ解析サーバ101−i、統合指令サーバ100は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した処理過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
本発明の実施形態による、ストリーム型Webサービス連携システムの構成を示すブロック図である。 本実施形態による統合指令サーバ100の略構成を示すブロック図である。 本実施形態によるパケット解析ブリッジ102−iの略構成を示すブロック図である。 本実施形態によるデータ解析サーバ101−iの略構成を示すブロック図である。 Webサービスで公開されているAPI仕様の一例を示す概念図である。 条件設定用の構造体p_condの例を示す概念図である。 パケット解析ブリッジ102−iの動作モードを説明するための概念図である。 本実施形態による、各処理ノード104−iにおいて、データ解析サーバ101−iと連携する様子を示す概念図である。 構造体D_setの例を示す概念図である。 本実施形態による、パケット解析ブリッジ102−iとデータ解析サーバ101−iとの連携を説明するためのシーケンス図である。 本実施形態による、合成コンポーネント及び認識コンポーネントからなる処理グラフ422の動作を説明するためのシーケンス図である。 本実施形態によるストリーム型Webサービス連携システムを用いて、TV電話や、ニュースなどの映像ストリームに音声データを字幕として合成するサービスを実現する際の動作を示す概念図である。 本実施形態によるストリーム型Webサービス連携システムを用いて、どこにいてもライブカメラで写された空間内にいるように電話を行うことが可能なサービスを実現する際の動作を示す概念図である。
符号の説明
100 統合指令サーバ
101−1〜101−3 データ解析サーバ(データ解析サーバ装置)
102−1〜102−3 パケット解析ブリッジ(パケット解析ブリッジ装置)
103−1、103−2 端末
104−1〜104−3 処理ノード
1001 処理内容受信部
1002 記録制御部
1003 設定部
1004 処理内容記憶部
1021 パケット受信部
1022 記憶部
1023 入力条件判定部
1024 中継送信部
1025 中継受信部
1026 パケット送信部
1011 処理内容記憶部
1012 パケット送受信部
1014 処理部

Claims (8)

  1. 受信するパケットに対して所定の処理を行うデータ解析サーバ装置に接続され、受信したパケットに含まれるヘッダ情報を参照して当該パケットの送信を行うパケット解析ブリッジ装置であって、
    予め定められるヘッダ情報を含む入力条件と、予め定められる前記データ解析サーバ装置を宛先とする情報を含む中継先設定情報とを記憶する記憶部と、
    パケットを受信する受信部と、
    前記受信部が受信したパケットのヘッダ情報と、前記記憶部に記憶されている入力条件に含まれるヘッダ情報とが一致するか否かを判定する入力条件判定部と、
    前記入力条件判定部が一致すると判定した場合、前記パケットのヘッダ情報を読み出して、一時的に記憶し、前記中継先設定情報に含まれる情報を宛先とし、自装置を送信元とするヘッダ情報で、当該パケットのヘッダ情報を書き換えて当該ヘッダ情報に従って前記データ解析サーバ装置へ送信する中継送信部と、
    前記データ解析サーバ装置から送信されるパケットを受信し、受信したパケットのヘッダ情報を、前記中継送信部が一時的に記憶した元のヘッダ情報で書き換えて出力する中継受信部と、
    前記中継受信部が出力したパケットを前記パケットに含まれるヘッダ情報の宛先を示す情報に従って送信する送信部と、
    を備えたことを特徴とするパケット解析ブリッジ装置。
  2. 前記記憶部は、
    予め定められる他のパケット解析ブリッジ装置を宛先としたヘッダ情報を含む出力設定リストを更に記憶し、
    前記送信部は、
    前記中継受信部が出力したパケットを前記記憶部に記憶されている出力設定リストに含まれるヘッダ情報でカプセル化して当該カプセル化したヘッダ情報に従って前記他のパケット解析ブリッジ装置へ送信し、
    前記受信部は、
    受信したパケットが、他のパケット解析ブリッジ装置によりカプセル化されている場合、デカプセル化を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のパケット解析ブリッジ装置。
  3. 前記記憶部は、
    パケットを複製することを示すフラグを有しており、
    前記入力条件判定部は、
    双方のヘッダ情報が一致すると判定した場合、前記記憶部に記憶されているフラグが複製を示すとき、前記パケットを複製し、一方のパケットを前記中継送信部に出力し、他方のパケットを前記送信部に出力し、
    前記送信部は、
    前記入力条件判定部が出力したパケットを前記パケットに含まれるヘッダ情報の宛先を示す情報に従って送信する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のパケット解析ブリッジ装置。
  4. 前記記憶部は、
    パケットをそのまま送信する透過を示すフラグを有しており、
    前記入力条件判定部は、
    双方のヘッダ情報が一致すると判定した場合、前記記憶部に記憶されているフラグが透過を示すとき、前記パケットをそのまま前記送信部に出力し、
    前記送信部は、
    前記入力条件判定部が出力したパケットを前記パケットに含まれるヘッダ情報の宛先を示す情報に従って送信する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のパケット解析ブリッジ装置。
  5. 前記記憶部に記憶されている中継先設定情報は、
    予め定められる前記データ解析サーバ装置を宛先とする情報として、当該データ解析サーバ装置のIPアドレスと、パケットを受信する入力ポート番号と、当該ポート番号で受信したパケットに対して前記所定の処理を行って送信する出力ポート番号とを含んでおり、
    前記中継送信部は、
    前記パケットのヘッダ情報を読み出して、一時的に記憶する場合に、前記中継先設定情報に設定されるデータ解析サーバ装置のIPアドレスと出力ポート番号とに対応付けて読み出したヘッダ情報を記憶し、
    前記中継受信部は、
    前記データ解析サーバ装置から送信されるパケットを受信した場合、受信したパケットの送信元のIPアドレスと、送信元のポート番号に対応する前記一時的に記憶した元のヘッダ情報で、当該パケットのヘッダ情報を書き換える
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のパケット解析ブリッジ装置。
  6. パケット解析ブリッジ装置と、前記パケット解析ブリッジ装置に接続され、前記パケット解析ブリッジ装置から受信するパケットに対して所定の処理を行うデータ解析サーバ装置と、前記パケット解析ブリッジ装置に接続される統合指令サーバ装置とを備えたパケット伝送システムであって、
    前記パケット解析ブリッジ装置は、
    予め定められるヘッダ情報を含む入力条件と、予め定められる前記データ解析サーバ装置を宛先とする情報を含む中継先設定情報とを記憶する記憶部と、
    パケットを受信する受信部と、
    前記受信部が受信したパケットのヘッダ情報と、前記記憶部に記憶されている入力条件に含まれるヘッダ情報とが一致するか否かを判定する入力条件判定部と、
    前記入力条件判定部が一致すると判定した場合、前記パケットのヘッダ情報を読み出して、一時的に記憶し、前記中継先設定情報に含まれる情報を宛先とし、自装置を送信元とするヘッダ情報で、当該パケットのヘッダ情報を書き換えて当該ヘッダ情報に従って前記データ解析サーバ装置へ送信する中継送信部と、
    前記データ解析サーバ装置から送信されるパケットを受信し、受信したパケットのヘッダ情報を、前記中継送信部が一時的に記憶した元のヘッダ情報で書き換えて出力する中継受信部と、
    前記中継受信部が出力したパケットを前記パケットに含まれるヘッダ情報の宛先を示す情報に従って送信する送信部と、を備え、
    前記統合指令サーバ装置は、
    入力される前記パケット解析ブリッジ装置に要求する処理を示す処理内容情報を受信する処理内容受信部と、
    前記処理内容受信部が受信した処理内容情報に従って、各パケット解析ブリッジ装置に接続させるデータ解析サーバ装置を選択し、各パケット解析ブリッジ装置の記憶部に設定する入力条件、中継先設定情報を生成する設定部と、
    前記設定部が生成した各パケット解析ブリッジ装置の記憶部に設定する入力条件、中継先情報を対応するパケット解析ブリッジ装置の記憶部に記憶させる記録制御部と、
    を備えたことを特徴とするパケット伝送システム。
  7. 前記パケット解析ブリッジ装置にて、
    前記記憶部は、
    予め定められる他のパケット解析ブリッジ装置を宛先としたヘッダ情報を含む出力設定リストを更に記憶し、
    前記送信部は、
    前記中継受信部が出力したパケットを前記記憶部に記憶されている出力設定リストに含まれるヘッダ情報でカプセル化して当該カプセル化したヘッダ情報に従って前記他のパケット解析ブリッジ装置へ送信し、
    前記受信部は、
    受信したパケットが、他のパケット解析ブリッジ装置によりカプセル化されている場合、デカプセル化を行い、
    前記統合指令サーバ装置は、
    前記設定部にて、複数のパケット解析ブリッジ装置間で、前記パケットの送受信が行われている場合、それぞれのパケット解析ブリッジ装置について対応するカプセル化とデカプセル化の設定を検出し、検出したカプセル化とデカプセル化の設定に基づいて各パケット解析ブリッジ装置の記憶部に設定する入力条件、中継先設定情報、出力設定リストを生成し、
    前記記録制御部にて、
    前記設定部が生成した各パケット解析ブリッジ装置の記憶部に設定する入力条件、中継先情報、出力設定リストを対応するパケット解析ブリッジ装置の記憶部に記憶させる
    ことを特徴とする請求項6に記載のパケット伝送システム。
  8. 受信するパケットに対して所定の処理を行うデータ解析サーバ装置に接続され、受信したパケットに含まれるヘッダ情報を参照して当該パケットの送信を行うパケット解析ブリッジ装置によるパケット伝送方法であって、
    前記パケット解析ブリッジ装置は、予め定められるヘッダ情報を含む入力条件と、予め定められる前記データ解析サーバ装置を宛先とする情報を含む中継先設定情報とを記憶する記憶部を備えており、
    パケットを受信するステップと、
    受信したパケットのヘッダ情報と、前記記憶部に記憶されている入力条件に含まれるヘッダ情報とが一致するか否かを判定するステップと、
    一致すると判定した場合、前記パケットのヘッダ情報を読み出して、一時的に記憶し、前記中継先設定情報に含まれる情報を宛先とし、自装置を送信元とするヘッダ情報で、当該パケットのヘッダ情報を書き換えて当該ヘッダ情報に従って前記データ解析サーバ装置へ送信するステップと、
    前記データ解析サーバ装置から送信されるパケットを受信し、受信したパケットのヘッダ情報を、前記中継送信部が一時的に記憶した元のヘッダ情報で書き換えて出力するステップと、
    出力したパケットを前記パケットに含まれるヘッダ情報の宛先を示す情報に従って送信するステップと、
    を含むことを特徴とするパケット伝送方法。
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