JP2009141634A - 無線受信機 - Google Patents

無線受信機 Download PDF

Info

Publication number
JP2009141634A
JP2009141634A JP2007315260A JP2007315260A JP2009141634A JP 2009141634 A JP2009141634 A JP 2009141634A JP 2007315260 A JP2007315260 A JP 2007315260A JP 2007315260 A JP2007315260 A JP 2007315260A JP 2009141634 A JP2009141634 A JP 2009141634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
synchronization
circuit
complex conjugate
multiplier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007315260A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Yasukawa
和行 安川
Takayoshi Hayashi
隆好 林
Koji Hagiwara
幸治 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Device Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Device Technology Co Ltd filed Critical Fuji Electric Device Technology Co Ltd
Priority to JP2007315260A priority Critical patent/JP2009141634A/ja
Publication of JP2009141634A publication Critical patent/JP2009141634A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ダイレクトコンバージョン方式の無線受信機で、比較的小さな回路規模にて送受信機間の周波数オフセットを補正する。
【解決手段】判定部12は、同期を検出したタイミングにおける同期を捕捉したチャネル(TFC)に対応するマッチドフィルタ11の出力を選択・出力(出力信号a)する。nシンボル遅延回路21及び複素共役演算器22により、この出力信号aをnシンボル分遅延させてから複素共役をとり、乗算器23によって出力信号aに乗算させる。乗算器23の出力はそのまま逆正接演算器24に入力され、積分器は必要ない。
【選択図】図1

Description

本発明は、OFDM方式等のダイレクトコンバージョン方式による無線受信機に関する。
近年、携帯電話や無線LAN等と比較して近距離を非常に高速に伝送する為の無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)が検討されている。WPANを実現するための技術として、3.1GHzから10.6GHzを利用する超広帯域無線(UWB)が有力視されている。
UWBの一方式として、WiMedia Allianceが推進する、マルチバンドOFDM(MB−OFDM)方式が検討されている。MB−OFDM方式は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex:直交周波数分割多重)変調と、特定の周波数パターンに従って搬送周波数を切り替える周波数ホッピングとを組み合わせた方式である。
上記MB−OFDM方式やOFDM方式に限らず、最近の無線通信方式においては、受信機の構成としてダイレクトコンバージョン方式が用いられることが多い。特にMB−OFDM方式の場合は、搬送波周波数に対して変調帯域が非常に広帯域であることから、通常、ダイレクトコンバージョン方式が用いられる。
ダイレクトコンバージョン方式は、ゼロIF方式とも呼ばれ、従来、受信機において受信した信号を、無線周波数帯から中間周波数に変換(ダウンコンバート)することなく、一気にベースバンドに変換する方式である。
ダイレクトコンバージョン方式の無線受信機の一般的な構成例を図6に示す。
図6に示す構成例では、アンテナにより受信された受信信号は、増幅器51により増幅された後、直交検波部52に入力する。尚、増幅に関してはAGC(Automatic Gain Control)制御を行うが、ここでは省略する。直交検波部52には、Lo発振部53から互いに直交するLo発振信号が入力しており、これにより上記入力信号をベースバンド信号に変換する。このベースバンド信号は、A/Dコンバータ54によりA/D変換される。その後は、ディジタル信号処理にて同期/復調処理等が行われる。
A/Dコンバータ54の出力は、同期捕捉部55、乗算器56、周波数補正部57に入力し、同期捕捉部55により同期検出が行われ、乗算器56と周波数補正部57とにより周波数偏差を補正する。補正後の信号はFFT(Fast Fourier Transform;高速フーリエ変換)部58に入力される。尚、FFT部58及びその後段の構成(乗算器59、回線推定部60、デスプレッド部/デマップ部61、デインターリーブ部/ビタビ復号器62)は、ここでは関係ないので特に説明しない。
ここで、無線通信の場合、送受信機間の同期は重要な課題である。MB−OFDM方式に限らず、OFDM変調を用いる無線方式においては、情報を送る為のOFDMシンボル群(ヘッダやPSDU)に先立って、同期捕捉の為の既知の符号(プリアンブル)を付加することが一般的である。
受信機の同期捕捉部55においては、予め既知のプリアンブルと同じパターンのマッチドフィルタを用意して、符号の相関特性によるピークを検出することにより、同期の検出を行う。
図7に、同期捕捉部55の構成例を示す。
図示のように、マッチドフィルタ71は、チャネル(TFC)の数だけ用意され、受信信号(A/Dコンバータ54の出力)を各マッチドフィルタ71(TFC 1〜TFC N)へ入力し、その出力のピークから判定部72は受信信号のTFCと同期タイミングを検出している。
ところで、送信機と受信機とは異なる周波数基準に基づいている為、又は送信機と受信機との相対的な移動により、受信機において受信される信号には、周波数偏差(誤差)(通常、数十ppmオーダ)を伴う。これを補正する為に、上記周波数補正部57(AFC回路)がある。
図8に、上記周波数補正部57(AFC回路)の構成例を示す。
周波数補正部57の入力信号は上記の通りA/Dコンバータ54の出力(ディジタル信号)であり、このディジタル入力信号をn×mサンプル遅延回路81によって、mサンプル分の時間のn倍の時間分遅延させた後、複素共役演算器82により複素共役をとったものを乗算器83において上記ディジタル信号と乗算させる。乗算器83からの出力は積分器84において長さmの区間で積分され、逆正接演算器85においてその逆正接(actan)をとったものを位相回転量としてこれをnシンボル区間で割ったものを周波数補正量として、数値制御発振器(NCO86)に出力する。そして、数値制御発振器(NCO86)によりこの周波数補正量をキャンセルするような信号を発生させて、これを乗算器56により受信信号に乗算させることにより、周波数偏差の補正が可能となる。
MB−OFDM方式の場合、上記nは1もしくは3とするのが一般的である。また、A/Dコンバータ54は所定のサンプリング・クロックに基づいて動作しており、ここでは1シンボル当りmサンプルが出力されており、m=‘165’とするのが一般的である。よって、上記“mサンプル分の時間”とは、“1シンボル分の時間”を意味することになる。
これら周波数補正を含む、MB−OFDM方式の受信回路に関しては、例えば特許文献1に記載の発明があるが、一般的なAFC回路は上記自己相関を演算する為に、長期間の遅延回路と長区間の積分器を要するため、回路規模や演算の為の消費電力が大きくなる。
特開2007−19985号公報
本発明の課題は、例えばMB−OFDM方式等のようなダイレクトコンバージョン方式の無線システムにおける無線受信機において、同期捕捉回路に用いられるマッチドフィルタ出力を利用してそのピーク値の自己相関により送受信機間の周波数オフセットを補正することができ、これにより比較的小さな回路規模にて送受信機間の周波数オフセットを補正することができる無線受信機等を提供することにある。
本発明の第1の無線受信機は、各チャネル毎の複数のマッチドフィルタを有する同期捕捉回路を有するダイレクトコンバージョン方式の無線受信機であって、前記同期捕捉回路は、同期を検出したタイミングにおける同期を捕捉したチャネルに対応する前記マッチドフィルタの出力を選択・出力する判定手段を更に有し、前記判定手段の出力を入力してnシンボル分遅延させるnシンボル遅延回路と、該nシンボル遅延回路の出力の複素共役をとる複素共役演算器と、該複素共役演算器の出力を入力して前記判定手段の出力に乗算する乗算器と、該乗算器の出力に基づき周波数偏差を求める逆正接演算器とを有する。
上記構成の無線受信機では、同期捕捉回路に用いられるマッチドフィルタ出力(特にシンボル周期で出力されるピーク値出力)を利用することにより、従来の積分器は必要なくなる。また、自己相関を求める為のnシンボル遅延回路等は、シンボル周期のクロックで動作するものとなる。
また、本発明の第2の無線受信機は、各チャネル毎の複数のマッチドフィルタを有する同期捕捉回路を有するダイレクトコンバージョン方式の無線受信機であって、前記各マッチドフィルタの出力を入力して該入力の何れかを選択・出力するスイッチ手段を有し、前記同期捕捉回路は、同期を検出したタイミングにおける同期を捕捉したチャネルに対応する前記マッチドフィルタの出力を、前記スイッチ手段により選択・出力させる判定手段を有し、前記スイッチ手段の出力信号または該出力信号を1サンプル分ずつ遅延させた各遅延信号の何れかを入力してnシンボル分遅延させるnシンボル遅延回路と、該nシンボル遅延回路の出力の複素共役をとる複素共役演算器と、該複素共役演算器の出力を入力して前記スイッチ手段の出力信号または前記各遅延信号の何れかに乗算する乗算器とから成る多段構成の各回路部と、前記多段構成の各回路部の各乗算器の出力の平均を演算する平均値演算手段と、該平均値演算手段の出力に基づき周波数偏差を求める逆正接演算器とを有する。
第2の無線受信機は、基本的には上記第1の無線受信機に基づき、更に無線回線による多重反射が発生するケースに対応した構成となっている。
本発明の無線受信機等によれば、例えばMB−OFDM方式等のようなダイレクトコンバージョン方式の無線システムにおける無線受信機において、同期捕捉回路に用いられるマッチドフィルタ出力を利用してそのピーク値の自己相関により送受信機間の周波数オフセットを補正することができ、これにより比較的小さな回路規模にて送受信機間の周波数オフセットを補正することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
尚、以下の説明ではMB−OFDM方式の無線システムにおける無線受信機を例にして説明するが、この例に限らない。
図1に、本例の無線受信機における周波数補正に係る構成例(周波数補正装置と呼ぶものとする)を示す。
ここでは、周波数補正装置を含む無線受信機の全体構成は特に示さないが、基本的には図6に示す従来構成と略同様であるが、本例の周波数補正回路20の入力は、図示の通り、同期捕捉回路10の出力aとなっている。つまり、図6における周波数補正部57を周波数補正回路20に、同期捕捉部55を同期捕捉回路10に置き換えたうえで、周波数補正回路20の入力を、A/Dコンバータ54の出力ではなく、同期捕捉回路10の出力aとした構成となっている。
ここで、本例の同期捕捉回路10は、従来と同様に各チャネル(TFC)毎の複数のマッチドフィルタ11を有しており、判定部12はこの複数のマッチドフィルタ11の出力に基づいて従来と同様に同期検出信号を出力しているが、更に、何れかのマッチドフィルタ11の出力を選択・出力する(これが図示の出力信号a)。これは、同期を検出したタイミングにおける同期を捕捉したチャネル(TFC)に対応するマッチドフィルタ11の出力を選択・出力するものである。
そして、周波数補正回路20は、nシンボル遅延回路21、複素共役演算器22、乗算器23、逆正接演算器24、及び数値制御発振器(NCO)25を有する。
上記従来の図8の構成と比較して、積分器84が必要なくなっており、また、上記n×mサンプル遅延回路の代わりにnシンボル遅延回路21を設けてある。但し、遅延量は変わらない。すなわち、nシンボル遅延回路21は、OFDMシンボルの1シンボル分に相当する時間のn倍の遅延量の遅延を施すものであり、遅延量自体は上記の通りn×mサンプル遅延回路81でも同じである。尚、‘n’の意味は、従来でも説明したように、MB−OFDM方式の場合、上記nは1もしくは3とする。
よく知られているように、マッチドフィルタ11の出力はピークがシンボル周期で現れるものであるので(図3に一例を示してある)、上記本例の周波数補正回路20は、この様にシンボル周期で現れるマッチドフィルタ11のピーク出力を、周波数補正に利用するものである。
すなわち、従来の周波数補正回路は上記の通りA/Dコンバータ出力を入力しているのでA/Dコンバータの上記サンプリング・クロック(サンプリング周期)に応じた動作を行っていたのに対して、本例の周波数補正回路20は、シンボル周期のクロック信号で動作する。これより、本例のnシンボル遅延回路21は、上記の通り、“n×mサンプル”ではなく、nシンボル分の遅延(シンボル周期のクロックでn回分)となる。
つまり、A/D変換出力に関しては1シンボル当りmサンプルの出力がマッチドフィルタ11に(従来では遅延回路81に)入力されるが、本例の遅延回路21への入力(従来では積分器84の出力)は、シンボル周期(1シンボル当り1個)で動作することになる。
尚、上記シンボル周期のクロック信号は、特に図示しないが、例えば、上記サンプリング・クロック信号を逓倍器等により逓倍(ここでは上記例により165倍)することにより生成する。
また、従来の上記積分器84は上記の通り“長さm(1つのOFDMシンボル分)”の区間で積分するものであるから、周波数補正はシンボル周期でのみ行うのであり、更に積分結果とマッチドフィルタ11のピーク出力とはほぼ等価であると見做すことができるので、本例の回路構成は、概略的には、積分器84をマッチドフィルタ11で置き換えるものと考えることができる。
上述したようにして、本例の周波数補正回路20では、従来のような積分器84が必要なくなり、以下のように動作するものである。
すなわち、上記同期捕捉回路10からの出力信号aは、nシンボル遅延回路21と乗算器23に入力される。nシンボル遅延回路21によってこの出力信号aを上記の通りnシンボル分遅延させた後、複素共役演算器82により複素共役をとったものを乗算器83において上記出力信号aと乗算させる。そして、逆正接演算器24において、乗算器83による乗算結果の逆正接を取ることにより位相回転量φを求め、更にこの位相回転量φを遅延時間で割ることにより周波数偏差を求める。この周波数偏差を数値制御発振器(NCO)25に渡すことにより、周波数偏差を補正する。
ここで、図2(a)、(b)に、MB−OFDM方式における標準的なデータフレーム構成を示す。
図2(a)に示すフレームは、PLCP(Physical Layer Convergence Protocol)プリアンブル31、PLCPヘッダ32、及びPSDU33(ペイロード)という、3つの部分から構成される。このうち、PLCPプリアンブル31は、図2(b)に示すように、
パケット/フレーム同期シーケンス34とチャネル推定シーケンス35とから構成され、それぞれのシーケンスにて周波数パケット/フレーム同期、及び無線回線の伝達関数の推定を行う。
周波数補正は、パケット/フレーム同期シーケンス34の受信時において行う。
MB−OFDM方式のパケット長は、最大でも数百マイクロ秒程度であり、また従来のIEEE802.11標準に見られるようなサイクリック・プレフィックスを持たないため、PSDU33(ペイロード)区間におけるOFDMシンボルにおいては、自己相関による周波数偏差の検出、補正は行わず、パケット/フレーム同期シーケンス34区間にて求めた周波数補正量にてパケットの最後まで補正を掛ける。
パケット/フレーム同期シーケンス34受信時には、同期捕捉回路10において対応するマッチドフィルタ11からは、例えば図3に示すような出力が得られる。尚、図3は、マッチドフィルタ出力の振幅を示すものであり、実際の出力は複素数である。
判定部12は、このマッチドフィルタ出力の振幅のピークにより、同期の検出を行う。判定部12は、この同期の検出タイミングで、対応するマッチドフィルタ11の出力(複素数;x)を、上記の通り遅延回路21及び乗算器23へ出力する。図3に示すように、マッチドフィルタ11はプリアンブル信号のシンボル周期でピークを出力するので、乗算器23に入力される上記信号a(x(j)とする)を、この信号aのnシンボル前の信号a(x(j−n))の複素共役と乗算することにより、乗算器23の出力(y(j))は以下の式の通りとなる。
Figure 2009141634
ここで、逆正接演算器24において、上記位相回転量φを得るには、
Figure 2009141634
より、
Figure 2009141634
の演算を行う。
そして、周波数オフセット(偏差)δfは、
Figure 2009141634
より得られる。ここで、nは、TFCにより異なり、TFC=1又は2のときはn=3、それ以外のときはn=1とする。尚、よく知られているように、MB−OFDM方式にお
いてはTFCは7パターンあり(TFC1〜TFC7)、図4に示すように、TFC1、TFC2は1シンボル毎、TFC3、TFC4は2シンボル毎に、周波数ホッピングするパターンである。TFC5〜TFC7は、周波数ホッピングしないパターンである。
尚、従来の同期捕捉部55の判定部72で上記のように受信した信号のTFCと同期タイミングを検出しており、本例の判定部12においても同様にTFCの判別を行っており、これに基づき上記nの値が決定される。
図4に示すように、TFC1、TFC2は同一バンドに関して3シンボル周期、TFC3〜TFC7は1シンボル周期のパターンとなっているので、上記の通り、TFC=1又は2のときはn=3、それ以外のときはn=1とする。
尚、図4は、各TFC毎の周波数ホッピングパターンとこれに応じた周波数補正のイメージを示す図である。
そして、上記算出式により得られた周波数オフセット(偏差)δfをキャンセルするような信号を、数値制御発振器(NCO)25により発生させて、これを受信信号に乗算させることにより(従来の乗算器56に相当する構成による)、周波数偏差の補正が可能となる。
以上説明したように、本例の周波数補正装置は、同期捕捉回路10のマッチドフィルタの出力を利用してそのピーク値の自己相関により送受信機間の周波数オフセットを補正することができ、これにより比較的小さな回路規模にて送受信機間の周波数オフセットを補正することができる。
ところで、無線回線による多重反射が発生している場合には、対応するマッチドフィルタ11の出力は、図3に示す例のような鋭いピークを示すものとはならないこともある。このような場合、通常、同期捕捉回路においてはマッチドフィルタ出力の移動平均に基づき同期検出を行うが、周波数補正に関しては本例では例えば図5の構成により対応する。
図5に、上記無線回線による多重反射が発生するケースに対応した、本例の周波数補正装置の構成例を示す。尚、図示の各構成において、図1に示す構成と略同様の構成に関しては同一符号を付してある。
まず、図示の同期捕捉回路41は、上記図1に示した各マッチドフィルタ11毎に対応して、その出力を入力して上記移動平均を算出して判定部43に出力する複数の移動平均算出部42を備える。また、同期捕捉回路41の外部には、各マッチドフィルタ11の出力を入力して、判定部43から出力される選択指示信号bに応じて、この複数のマッチドフィルタ11からの入力の何れかを選択・出力するスイッチ44を備える。
これは、本例では、図1の判定部12とは異なり、判定部43には各マッチドフィルタ11の出力が入力されない為、これに応じた構成としているものである。よって、結果的に各マッチドフィルタ11の出力の何れかが上記出力信号aとして、図示の周波数補正回路40に入力される点は、図1と同じである。
よって、判定部43は、複数の移動平均算出部42の出力に基づき、上記図1の場合と同様に、同期を検出したタイミングにおける同期を捕捉したチャネル(TFC)に対応するマッチドフィルタ11の出力を、上記スイッチ44で選択・出力させるように、上記選択指示信号bを生成・出力する。
そして、上記出力信号aを入力する本例の周波数補正回路40の構成は、図示の通り、
上記nシンボル遅延回路21と複素共役演算器22と乗算器23とから成る構成が、複数段設けられた構成となっている。1段目には図示の通り、上記出力信号aが入力される。2段目以降には、上記出力信号aが各遅延回路46によって遅延された信号が入力される。例えば、2段目には、1つの遅延回路46によって遅延された信号が入力し、3段目には2つの遅延回路46によって遅延された信号が入力するというように、p段目の回路には(p−1)個の遅延回路46によって遅延された信号が入力する構成となっている。
ここで、各遅延回路46によって1サンプル(上記サンプリング周期)分の遅延が施される。そして、上記複数段設けられた構成における最終段には、dサンプル分(dについては後述する)遅延された信号が入力するようになっている。
そして、各段の上記乗算器23の出力が、全て、平均部45に入力して、全ての乗算器23出力の平均が演算され、平均部45の出力が逆正接演算器24に入力する。逆正接演算器24、及び数値制御発振器(NCO)25は、図1と同じである。
ここで、無線回線において反射波が直接波に対してdサンプル相当の時間遅れまで受信されるとする。通常、OFDM変調方式においては、d≪mが成立する。これより、上記図5の構成によって、プリアンブル同期の捕捉されたTFCに相当するマッチドフィルタの出力について、入射波毎にnシンボル遅延との相関を演算する(上記周波数偏差の演算と同様)。そして、シンボル周期毎に、d個の周波数偏差演算の平均を演算し、周波数補正量を得ている。
上記のように、本例の構成では、例えばMB−OFDM方式等のようなダイレクトコンバージョン方式の無線システムにおける無線受信機において、比較的小さな回路規模にて周波数補正を実施することが可能となり、更に無線回線による多重反射が発生している場合にも対応可能となる。
本例の周波数補正装置の構成例である。 (a)、(b)は、MB−OFDM方式における標準的なデータフレーム構成を示す図である。 マッチドフィルタからの出力信号波形の一例である。 各TFC毎の周波数ホッピングパターンとこれに応じた周波数補正のイメージを示す図である。 無線回線による多重反射が発生している場合に対応した本例の周波数補正装置の構成例である。 ダイレクトコンバージョン方式の無線受信機の一般的な構成例である。 同期捕捉部の構成例である。 周波数補正部(AFC回路)の構成例である。
符号の説明
10 同期捕捉回路
11 マッチドフィルタ
12 判定部
20 周波数補正回路
21 nシンボル遅延回路
22 複素共役演算器
23 乗算器
24 逆正接演算器
25 数値制御発振器(NCO)
31 PLCPプリアンブル
32 PLCPヘッダ
33 PSDU(ペイロード)
34 パケット/フレーム同期シーケンス
35 チャネル推定シーケンス
40 周波数補正回路
41 同期捕捉回路
42 移動平均算出部
43 判定部
44 スイッチ
45 加算器
46 遅延回路

Claims (2)

  1. 各チャネル毎の複数のマッチドフィルタを有する同期捕捉回路を有するダイレクトコンバージョン方式の無線受信機であって、
    前記同期捕捉回路は、同期を検出したタイミングにおける同期を捕捉したチャネルに対応する前記マッチドフィルタの出力を選択・出力する判定手段を更に有し、
    前記判定手段の出力を入力してnシンボル分遅延させるnシンボル遅延回路と、
    該nシンボル遅延回路の出力の複素共役をとる複素共役演算器と、
    該複素共役演算器の出力を入力して前記判定手段の出力に乗算する乗算器と、
    該乗算器の出力に基づき周波数偏差を求める逆正接演算器と、
    を有することを特徴とする無線受信機。
  2. 各チャネル毎の複数のマッチドフィルタを有する同期捕捉回路を有するダイレクトコンバージョン方式の無線受信機であって、
    前記各マッチドフィルタの出力を入力して該入力の何れかを選択・出力するスイッチ手段を有し、
    前記同期捕捉回路は、同期を検出したタイミングにおける同期を捕捉したチャネルに対応する前記マッチドフィルタの出力を、前記スイッチ手段により選択・出力させる判定手段を有し、
    前記スイッチ手段の出力信号または該出力信号を1サンプル分ずつ遅延させた各遅延信号の何れかを入力してnシンボル分遅延させるnシンボル遅延回路と、該nシンボル遅延回路の出力の複素共役をとる複素共役演算器と、該複素共役演算器の出力を入力して前記スイッチ手段の出力信号または前記各遅延信号の何れかに乗算する乗算器とから成る多段構成の各回路部と、
    前記多段構成の各回路部の各乗算器の出力の平均を演算する平均値演算手段と、
    該平均値演算手段の出力に基づき周波数偏差を求める逆正接演算器と、
    を有することを特徴とする無線受信機。
JP2007315260A 2007-12-05 2007-12-05 無線受信機 Withdrawn JP2009141634A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007315260A JP2009141634A (ja) 2007-12-05 2007-12-05 無線受信機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007315260A JP2009141634A (ja) 2007-12-05 2007-12-05 無線受信機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009141634A true JP2009141634A (ja) 2009-06-25

Family

ID=40871813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007315260A Withdrawn JP2009141634A (ja) 2007-12-05 2007-12-05 無線受信機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009141634A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9124451B2 (en) 2011-05-02 2015-09-01 Renesas Electronics Corporation Frequency correction circuit, radio receiving apparatus, and frequency correction method
US11271784B2 (en) 2018-02-19 2022-03-08 Hitachi Kokusai Electric Inc. Wireless communication device and frequency offset compensation method for wireless communication device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9124451B2 (en) 2011-05-02 2015-09-01 Renesas Electronics Corporation Frequency correction circuit, radio receiving apparatus, and frequency correction method
US11271784B2 (en) 2018-02-19 2022-03-08 Hitachi Kokusai Electric Inc. Wireless communication device and frequency offset compensation method for wireless communication device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10305535B2 (en) Low complexity, low power and long range radio receiver
US7778363B2 (en) Synchronization timing detecting apparatus, receiving apparatus, and synchronization timing detecting method
KR100781069B1 (ko) 주파수 시프트 키잉 수신기에서 동기화를 위한 방법 및 시스템
US7889782B2 (en) Joint de-spreading and frequency correction using a correlator
JP6118616B2 (ja) 受信機および同期補正方法
JP4979413B2 (ja) パルス無線受信装置
US20050213689A1 (en) Demodulator circuit, radio communication system and communication semiconductor integrated circuit
JP2005505966A (ja) 3gワイヤレス通信のtddモード用の自動周波数訂正方法および装置
JP2009065312A (ja) 無線受信装置
CN101273524A (zh) 帧同步
KR101138698B1 (ko) 이동통신 시스템에서의 주파수 옵셋 추정 방법 및 그 장치
JP2006197375A (ja) 受信方法及び受信機
US9621340B1 (en) Method and device for detecting primary synchronization signal in LTE and LTE advanced communication system
WO2006036009A1 (ja) 移動無線通信装置、無線通信装置及び通信処理方法
US20220377690A1 (en) Radio receiver synchronization
JP2000151546A (ja) Ofdm通信装置及び方法
US11310085B2 (en) LoRa advanced receiver
US20070274421A1 (en) Method and apparatus for frequency tracking in a space time transmit diversity receiver
JP2009141634A (ja) 無線受信機
JP4506248B2 (ja) 同期装置及び同期方法
US20170288923A1 (en) Carrier-sensing method
JP5908444B2 (ja) 受信装置
JP7283741B2 (ja) 受信機、受信方法、及び、受信処理プログラム
KR20090054168A (ko) 통신 시스템의 수신기 및 그것의 자동 이득 제어 방법
JP2009081701A (ja) 受信制御方法および受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20091112

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20091112

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091112

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110301