JP2009139608A - 光ファイバ付き多心光コネクタの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造工程が簡略化されて安価に製造可能な光ファイバ付き多心光コネクタの製造方法を提供する。
【解決手段】例えば複数段の光ファイバ穴列を形成する複数の光ファイバ穴11aとその光ファイバ穴領域の両側のガイドピン穴11bとを高精度にあけた位置決めブロック11を予め樹脂成形し、この位置決めブロック11に光ファイバ7を取り付けかつその先端面を研磨する。その後、この光ファイバ付き位置決めブロック11にフェルール本体部を樹脂でオーバーモールドする。
【選択図】図2
【解決手段】例えば複数段の光ファイバ穴列を形成する複数の光ファイバ穴11aとその光ファイバ穴領域の両側のガイドピン穴11bとを高精度にあけた位置決めブロック11を予め樹脂成形し、この位置決めブロック11に光ファイバ7を取り付けかつその先端面を研磨する。その後、この光ファイバ付き位置決めブロック11にフェルール本体部を樹脂でオーバーモールドする。
【選択図】図2
Description
この発明は、複数の光ファイバ穴とその両側のガイドピン穴とを高精度にあけた位置決めブロックを予め樹脂成形し、この位置決めブロックにフェルール本体部を樹脂でオーバーモールドして光フェルールを形成する場合の光ファイバ付き多心光コネクタの製造方法に関する。
MTコネクタと一般に呼ばれる嵌合ピン位置決め方式の光コネクタ(JIS C 5981:F12形多心光ファイバコネクタに相当する)に用いる光フェルールは、横1列に並ぶ光ファイバ穴列の両側に位置決め用のガイドピン穴を備えた概ね角形をなす構造であるが、通常、生産性・コストの観点から樹脂をトランスファ成形や射出成形により一体成形している。
しかし、光フェルールを一体成形する場合、生産性が向上する反面、金型構造が複雑になり、場合によっては成形が困難であったり、高精度品を高歩留りで製造することができない場合がある。
しかし、光フェルールを一体成形する場合、生産性が向上する反面、金型構造が複雑になり、場合によっては成形が困難であったり、高精度品を高歩留りで製造することができない場合がある。
そこで、図15、図16に示すように、複数の光ファイバ穴1aとその両側のガイドピン穴1bとを高精度にあけた位置決めブロック1を予め樹脂成形し、この位置決めブロック1にフェルール本体部2を樹脂でオーバーモールドして光フェルール3を製造することも行われている(特許文献1)。この位置決めブロック1の上下面には突起部1cが形成されている。フェルール本体部2には、光ファイバ導入用開口部4aと接着剤充填窓4bとを含む中空部4、および、光ファイバ穴1aに臨むガイド溝5が形成される。
上記のように位置決めブロック1にフェルール本体部2をオーバーモールドしたオーバーモールド構造の光フェルール3は、位置決めブロック1の光ファイバ穴1a及びガイドピン穴1bを高精度にすれば、フェルール本体部2にはあまり高い精度を要求されないので、その樹脂成形は容易であり、安価な光フェルールを製造することができる。
この種の従来のオーバーモールド構造の光フェルールでは、上記のように光ファイバ導入用開口部4aと接着剤充填窓4bとを含む中空部4、および、光ファイバ穴1aに臨むガイド溝5を有している。
そして、図17に示すように、被覆部7bに樹脂ブーツ(ゴムブーツ)6を被せた光ファイバ(光ファイバテープ)7を光ファイバ導入用開口部4aから挿入し、位置決めブロック1の光ファイバ穴1aに被覆7bを除去した光ファイバ(裸ファイバ)7aを挿入し、接着剤充填窓4bから充填した接着剤9で接着固定した後に、研磨等によりフェルール端面を成端して、光ファイバ付き多心光コネクタ8を製造していた。
特開2002−156553
そして、図17に示すように、被覆部7bに樹脂ブーツ(ゴムブーツ)6を被せた光ファイバ(光ファイバテープ)7を光ファイバ導入用開口部4aから挿入し、位置決めブロック1の光ファイバ穴1aに被覆7bを除去した光ファイバ(裸ファイバ)7aを挿入し、接着剤充填窓4bから充填した接着剤9で接着固定した後に、研磨等によりフェルール端面を成端して、光ファイバ付き多心光コネクタ8を製造していた。
上記のように、オーバーモールド構造の光フェルール3を有する従来の光ファイバ付き多心光コネクタ8は、全体を一体成形する一般的な光フェルールと同様にして光フェルール3に光ファイバ7を取り付け成端して製造するが、この光ファイバ付き多心光コネクタ8を製造する工程をさらに簡略化することができれば、望ましい。
また、従来の光フェルール3は、全体を一体成形する一般的な光フェルールと比べると、樹脂成形が容易で安価な光フェルールを製造することができるが、さらに樹脂成形が容易で安価に製造できることが望まれる。
本発明は上記従来の欠点を解消するためになされたもので、光ファイバ付き多心光コネクタを製造する工程を簡略化することを可能にし、樹脂成形の容易さやコスト削減等を可能にする光ファイバ付き多心光コネクタの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する請求項1の発明の光ファイバ付き多心光コネクタの製造方法は、1段又は複数段の光ファイバ穴列を形成する複数の光ファイバ穴と、その光ファイバ穴領域の両側のガイドピン穴とをあけた位置決めブロックを予め樹脂成形し、前記光ファイバ穴に光ファイバを取り付け、次いで、少なくとも前記光ファイバの被覆端部を含めて前記光ファイバの周囲を覆うようにして、位置決めブロックの周囲にフェルール本体部を樹脂でオーバーモールドすることを特徴とする。
請求項2は、請求項1の光ファイバ付き多心光コネクタの製造方法において、光ファイバの被覆部に樹脂ブーツが被せられており、該樹脂ブーツの少なくとも一部がコネクタ本体の内部に位置するように、前記樹脂ブーツの端部を位置決めブロック側に寄せた後に、前記樹脂ブーツの端部を含めた周囲を覆うようにして、位置決めブロックにフェルール本体部を樹脂でオーバーモールドすることを特徴とする。
請求項3は、請求項1または2の光ファイバ付き多心光コネクタの製造方法において、光ファイバの被覆または前記樹脂ブーツの材質に、オーバーモールド時の成形温度や成形圧力では溶融変形せずに、フェルール本体部の成形後においても成形前の形状を維持できる材料を用いることを特徴とする。
請求項4は、請求項3の光ファイバ付き多心光コネクタの製造方法において、フェルール本体部の材質がシリカフィラー入りのポリフェニレンサルファイドであり、前記光ファイバの被覆または前記樹脂ブーツの材質がポリイミドであることを特徴とする。
請求項5は、請求項1〜4のいずれかの光ファイバ付き多心光コネクタの製造方法において、位置決めブロック及びフェルール本体部の両者に同種の熱可塑性樹脂を用いるとともに、位置決めブロックにフェルール本体部をオーバーモールドする際に、位置決めブロックにおけるオーバーモールド樹脂との接触面を溶融させて、位置決めブロックとフェルール本体部とを一体結合させることを特徴とする。
請求項1の光ファイバ付き多心光コネクタの製造方法によれば、予め精密樹脂成形した位置決めブロックに光ファイバを取り付け、その後フェルール本体部をオーバーモールドするので、光コネクタ組立の工程、すなわち、光フェルールに光ファイバ導入用開口部から光ファイバを挿入し位置決めブロックの光ファイバ穴に光ファイバ(裸ファイバ)を挿入し接着固定する工程が不要となる。
したがって、光ファイバ付き多心光コネクタの低コスト化が図られ、製造に関わるリードタイム短縮が可能となり、この効果は、光ファイバ穴数が増えるに連れてより一層大となる。
また、フェルール本体部をオーバーモールドする際、従来と異なり、光ファイバ導入用開口部や接着剤充填窓を含む中空部を形成する必要がないので、フェルール本体部のオーバーモールドの金型が簡単になり、製造コストを安くできる。
したがって、光ファイバ付き多心光コネクタの低コスト化が図られ、製造に関わるリードタイム短縮が可能となり、この効果は、光ファイバ穴数が増えるに連れてより一層大となる。
また、フェルール本体部をオーバーモールドする際、従来と異なり、光ファイバ導入用開口部や接着剤充填窓を含む中空部を形成する必要がないので、フェルール本体部のオーバーモールドの金型が簡単になり、製造コストを安くできる。
請求項2によれば、オーバーモールド段階で樹脂ブーツも一体に設けられるので、樹脂ブーツを必要とする場合に好適である。また、フェルール本体部と一体化した樹脂ブーツは、光ファイバ口元部を安定して保護できる。
請求項5によれば、位置決めブロックとフェルール本体部とが同種の熱可塑性樹脂であり、位置決めブロックのオーバーモールド樹脂との接触面を溶融させてフェルール本体部と一体結合させるので、位置決めブロックとフェルール本体部とが堅固に一体結合する。したがって、フェルール前後方向に均一な断面形状である本発明を実施する上で好適である。
請求項5によれば、位置決めブロックとフェルール本体部とが同種の熱可塑性樹脂であり、位置決めブロックのオーバーモールド樹脂との接触面を溶融させてフェルール本体部と一体結合させるので、位置決めブロックとフェルール本体部とが堅固に一体結合する。したがって、フェルール前後方向に均一な断面形状である本発明を実施する上で好適である。
以下、本発明を実施した光ファイバ付き多心光コネクタの製造方法について、図面を参照して説明する。
図1〜図7を参照して、本発明の一実施例の光ファイバ付き多心光コネクタ18の製造方法を説明する。
この実施例は超多心の光ファイバ付き多心光コネクタ(以下場合により単に多心光コネクタと言う)18の場合であり、まず、図1に示すように、多数段の光ファイバ穴列を形成する複数の光ファイバ穴11aとその光ファイバ穴領域の両側の、該光ファイバ穴よりも大径なるガイドピン穴11bとを高精度にあけた位置決めブロック11を予め樹脂成形する。
この実施例は超多心の光ファイバ付き多心光コネクタ(以下場合により単に多心光コネクタと言う)18の場合であり、まず、図1に示すように、多数段の光ファイバ穴列を形成する複数の光ファイバ穴11aとその光ファイバ穴領域の両側の、該光ファイバ穴よりも大径なるガイドピン穴11bとを高精度にあけた位置決めブロック11を予め樹脂成形する。
前記位置決めブロック11は、光コネクタ前後方向(図5〜図7で左右方向)に均一な断面形状で光ファイバ穴領域のあるファイバ穴形成部16の両側に、ガイドピン穴11bのあるピン穴形成部17を一体に有する樹脂一体成形品である。
前記ピン穴形成部17は、ガイドピン穴11bと概ね同心の略円弧状の輪郭部17aを有してファイバ穴形成部16の両側から外側に突出する態様をなしている。
光ファイバ穴11aの入口は光ファイバ挿入を容易にするためにテーパ状になっている。
光コネクタ接続端面となる位置決めブロック11の先端面は精密に研磨された平滑面になっている。あるいは、平滑度に優れた成形面となっている。
前記ピン穴形成部17は、ガイドピン穴11bと概ね同心の略円弧状の輪郭部17aを有してファイバ穴形成部16の両側から外側に突出する態様をなしている。
光ファイバ穴11aの入口は光ファイバ挿入を容易にするためにテーパ状になっている。
光コネクタ接続端面となる位置決めブロック11の先端面は精密に研磨された平滑面になっている。あるいは、平滑度に優れた成形面となっている。
次いで、この位置決めブロック11に、光ファイバを取り付ける。
具体的に言えば、図2、図5に示すように各光ファイバ7の被覆7bを除去した裸ファイバ(光ファイバ裸線)7aを位置決めブロック11の光ファイバ穴11aに挿入して接着固定する。
なお、位置決めブロック11に取り付ける光ファイバ7は、図示例では複数の光ファイバテープの積層体であるが、単心光ファイバを集合させたものであってもよい。
いずれの場合も一般的な光コネクタの成端と同様に、光ファイバクラッド層上の全ての樹脂被覆を除去して光ファイバ裸線としたものを光ファイバ穴に挿入する。
次いで、光ファイバ穴近傍に位置する光ファイバの被覆の端部を覆うようにして位置決めブロックの周囲にフェルール本体部を樹脂でオーバーモールドする。
光ファイバの被覆材料には、テープあるいは単心光ファイバの場合も含め、オーバーモールド時の成形温度や圧力では溶融したり変形することがなく、フェルール本体部の成形後においても成形前の形状を維持できる耐熱性の材料を選択する。
例えば、フェルール本体部の材質がシリカフィラー入りのPPS(ポリフェニレンサルファイド)やエポキシ樹脂とし、全石英製光ファイバの最外層被覆の材質をポリイミドとすることができる。
具体的に言えば、図2、図5に示すように各光ファイバ7の被覆7bを除去した裸ファイバ(光ファイバ裸線)7aを位置決めブロック11の光ファイバ穴11aに挿入して接着固定する。
なお、位置決めブロック11に取り付ける光ファイバ7は、図示例では複数の光ファイバテープの積層体であるが、単心光ファイバを集合させたものであってもよい。
いずれの場合も一般的な光コネクタの成端と同様に、光ファイバクラッド層上の全ての樹脂被覆を除去して光ファイバ裸線としたものを光ファイバ穴に挿入する。
次いで、光ファイバ穴近傍に位置する光ファイバの被覆の端部を覆うようにして位置決めブロックの周囲にフェルール本体部を樹脂でオーバーモールドする。
光ファイバの被覆材料には、テープあるいは単心光ファイバの場合も含め、オーバーモールド時の成形温度や圧力では溶融したり変形することがなく、フェルール本体部の成形後においても成形前の形状を維持できる耐熱性の材料を選択する。
例えば、フェルール本体部の材質がシリカフィラー入りのPPS(ポリフェニレンサルファイド)やエポキシ樹脂とし、全石英製光ファイバの最外層被覆の材質をポリイミドとすることができる。
また、光ファイバ保護部材として、図3、図6に示すように、光ファイバ7の被覆部7bにEPゴム等の耐熱性の樹脂ブーツ(以下、場合により単にゴムブーツという)36を被せ、図4、図7に示すように位置決めブロック11A側に、樹脂ブーツの端部を寄せて突き当てた後に、樹脂ブーツの端部を含めた周囲にフェルール本体部12を樹脂でオーバーモールドすることもできる。
つまり、樹脂ブーツの後端側の部分がフェルール本体部12の後ろから露出するように、樹脂ブーツの長手方向全体ではなくて、位置決めブロック側の端部近傍だけをオーバーモールドして樹脂で固めるようにする。
ただし、耐熱性のブーツの採用と光ファイバ被覆の耐熱性材料の採用は必ずしも同時に要求されるものではない。
図5〜7は、光ファイバ穴と光ファイバの被覆部分のみを拡大して示しているが、光ファイバ穴よりも外側に嵌合ピン穴11bの延長部を形成することもできる。
延長部を形成するには、嵌合ピン穴11bに長目の嵌合ピン形成用の金型(中子)を嵌め込んでフェルール本体部12をオーバーモールドすれば良い。
つまり、樹脂ブーツの後端側の部分がフェルール本体部12の後ろから露出するように、樹脂ブーツの長手方向全体ではなくて、位置決めブロック側の端部近傍だけをオーバーモールドして樹脂で固めるようにする。
ただし、耐熱性のブーツの採用と光ファイバ被覆の耐熱性材料の採用は必ずしも同時に要求されるものではない。
図5〜7は、光ファイバ穴と光ファイバの被覆部分のみを拡大して示しているが、光ファイバ穴よりも外側に嵌合ピン穴11bの延長部を形成することもできる。
延長部を形成するには、嵌合ピン穴11bに長目の嵌合ピン形成用の金型(中子)を嵌め込んでフェルール本体部12をオーバーモールドすれば良い。
オーバーモールドに際して、位置決めブロック11におけるオーバーモールド樹脂との接触面(あるいは接合面)を溶融させるようにすると、位置決めブロック11とフェルール本体部12とを堅固に一体結合させることができる。
なお、樹脂材料の選択と成形時の温度と圧力を適宜調整することにより、位置決めブロック11とオーバーモールド樹脂は溶融一体化するが、さらに、金型内に注入したオーバーモールド樹脂が例えばある程度冷却硬化した段階で、例えば金型に組み込んだ誘導加熱装置等により一旦昇温し次いで冷却する方式を採用することもできる。加熱手段としては誘導加熱装置に限らず種々の加熱手段を採用することもできる。
但し、必ずしも、オーバーモールド時に位置決めブロック11の面を溶融させなくてもよい。
なお、樹脂材料の選択と成形時の温度と圧力を適宜調整することにより、位置決めブロック11とオーバーモールド樹脂は溶融一体化するが、さらに、金型内に注入したオーバーモールド樹脂が例えばある程度冷却硬化した段階で、例えば金型に組み込んだ誘導加熱装置等により一旦昇温し次いで冷却する方式を採用することもできる。加熱手段としては誘導加熱装置に限らず種々の加熱手段を採用することもできる。
但し、必ずしも、オーバーモールド時に位置決めブロック11の面を溶融させなくてもよい。
上記の光ファイバ付き多心光コネクタの製造方法によれば、光コネクタ端面の光ファイバ導入用開口部から光コネクタ内奥部の光ファイバ穴に向かって光ファイバ(先端の光ファイバ裸線)を挿入する組立工程が不用になり、光ファイバを挿入した後に接続剤を充填して接着固定する工程が不要となる。
したがって、光ファイバ付き多心光コネクタ18の製造歩留まりが向上して低コスト化が図られ製造に関わるリードタイム短縮が可能となる。
なお、位置決めブロック11に光ファイバを取り付けて多心光コネクタを成形した段階で必要に応じて接続端面を成端(研磨)する工程を設けることができる。
また、フェルール本体部12をオーバーモールドする際、従来と異なり、光ファイバ導入用開口部や接着剤充填窓を含む中空部を形成する必要がないので、フェルール本体部12のオーバーモールドの金型が簡単になり、製造コストが安価になる。
したがって、光ファイバ付き多心光コネクタ18の製造歩留まりが向上して低コスト化が図られ製造に関わるリードタイム短縮が可能となる。
なお、位置決めブロック11に光ファイバを取り付けて多心光コネクタを成形した段階で必要に応じて接続端面を成端(研磨)する工程を設けることができる。
また、フェルール本体部12をオーバーモールドする際、従来と異なり、光ファイバ導入用開口部や接着剤充填窓を含む中空部を形成する必要がないので、フェルール本体部12のオーバーモールドの金型が簡単になり、製造コストが安価になる。
図8〜図14を参照して、他の実施例の光ファイバ付き多心光コネクタ28の製造方法を説明する。
この実施例は1段の光ファイバ穴列を持つ光ファイバ付き多心光コネクタ(以下場合により単に多心光コネクタと言う)28の場合であり、まず、図8に示すように、1段の光ファイバ穴列を形成する複数の光ファイバ穴21aとその光ファイバ穴領域の両側のガイドピン穴21bとを高精度にあけた位置決めブロック21を予め樹脂成形する。
この実施例は1段の光ファイバ穴列を持つ光ファイバ付き多心光コネクタ(以下場合により単に多心光コネクタと言う)28の場合であり、まず、図8に示すように、1段の光ファイバ穴列を形成する複数の光ファイバ穴21aとその光ファイバ穴領域の両側のガイドピン穴21bとを高精度にあけた位置決めブロック21を予め樹脂成形する。
前記位置決めブロック21は、光コネクタ前後方向(図12〜図14で左右方向)に均一な断面形状で光ファイバ穴領域のあるファイバ穴形成部26の両側に、ガイドピン穴21bのあるピン穴形成部27を一体に有する樹脂一体成形品であり、前記ピン穴形成部27は、ガイドピン穴21bと概ね同心で中心角が180度より大なる円弧状輪郭部27aを有してファイバ穴形成部26が薄く、位置決めブロック全体として亜鈴状断面(ないし眼鏡形断面)をなしている。
光コネクタ接続端面となる位置決めブロック21の先端面は平滑面になっている。
光コネクタ接続端面となる位置決めブロック21の先端面は平滑面になっている。
次いで、この位置決めブロック21に、図9、図12に示すように光ファイバ(光ファイバテープ)7を取り付ける。具体的に言えば、各光ファイバ7の被覆7bを除去した裸ファイバ7aを位置決めブロック21の光ファイバ穴21aに挿入し接着固定する。
次いで、前記光ファイバ付きの位置決めブロック21の先端面を研磨する(成端する)。
次いで、前記光ファイバ付きの位置決めブロック21の先端面を研磨する(成端する)。
この実施例ではこの段階で、図10、図13に示すように、光ファイバ付き位置決めブロック21Aの光ファイバ7の被覆部7bにゴムブーツ6を被せる。なお、ゴムブーツ6を予め光ファイバ7に被せた後に、光ファイバを位置決めブロック21に取り付けてもよい。
次いで、この光ファイバ付き位置決めブロック21Aに、第1実施例と概ね同様にして、フェルール本体部22を樹脂でオーバーモールドする。
これにより、図11、図14に示すように、光ファイバ7を取り付けた位置決めブロック21とフェルール本体部22とが一体化した光ファイバ付き多心光コネクタ28が得られる。
これにより、図11、図14に示すように、光ファイバ7を取り付けた位置決めブロック21とフェルール本体部22とが一体化した光ファイバ付き多心光コネクタ28が得られる。
上記光ファイバ付き多心光コネクタ28の製造方法では、実施例1の光ファイバ付き多心光コネクタ18の製造方法と同様な効果が得られる。すなわち、光コネクタ組立の工程が不要となり、光ファイバ付き多心光コネクタ28の低コスト化が図られ、製造に関わるリードタイム短縮が可能となる。また、フェルール本体部22のオーバーモールドの金型が簡単になり、製造コストが安価になる。また、位置決めブロック11の精密樹脂成形に用いる金型の構造が単純になり、金型コストが安くなる。
位置決めブロックを亜鈴状断面形状にした光フェルールを持つ場合の実施例として、光ファイバ穴列が1段の場合(1次元配列の場合)を説明したが、これに限らず、例えば2列や3列等の少数の複数列の場合(2次元配列の場合)においても、位置決めブロックを亜鈴状断面形状とすることができる。
光ファイバ穴数が多段に増えるにつれて一般的なMT形状の多心光コネクタに光ファイバを接続することが困難になるが、本発明の構成を用いた多心光コネクタは組立の困難性が無いため製造コストを大幅に押さえることが可能になる。
光ファイバ穴数が多段に増えるにつれて一般的なMT形状の多心光コネクタに光ファイバを接続することが困難になるが、本発明の構成を用いた多心光コネクタは組立の困難性が無いため製造コストを大幅に押さえることが可能になる。
6、36 ゴムブーツ(樹脂ブーツ)
7 光ファイバ
7a 裸ファイバ
7b 被覆部
11、21 位置決めブロック
11a、21a 光ファイバ穴
11b、21b ガイドピン穴
11A、21A 光ファイバ付き位置決めブロック
12、22 フェルール本体部
12a、22a 鍔部
13、23 光フェルール
16、26 ファイバ穴形成部
17、27 ピン穴形成部
17a、27a 円弧状輪郭部
18、28 光ファイバ付き多心光コネクタ
7 光ファイバ
7a 裸ファイバ
7b 被覆部
11、21 位置決めブロック
11a、21a 光ファイバ穴
11b、21b ガイドピン穴
11A、21A 光ファイバ付き位置決めブロック
12、22 フェルール本体部
12a、22a 鍔部
13、23 光フェルール
16、26 ファイバ穴形成部
17、27 ピン穴形成部
17a、27a 円弧状輪郭部
18、28 光ファイバ付き多心光コネクタ
Claims (5)
- 1段又は複数段の光ファイバ穴列を形成する複数の光ファイバ穴と、その光ファイバ穴領域の両側のガイドピン穴とをあけた位置決めブロックを予め樹脂成形し、前記光ファイバ穴に光ファイバを取り付け、次いで、少なくとも前記光ファイバの被覆端部を含めて前記光ファイバの周囲を覆うようにして、位置決めブロックの周囲にフェルール本体部を樹脂でオーバーモールドすることを特徴とする光ファイバ付き多心光コネクタの製造方法。
- 前記光ファイバの被覆部に樹脂ブーツが被せられており、該樹脂ブーツの少なくとも一部がコネクタ本体の内部に位置するように、前記樹脂ブーツの端部を位置決めブロック側に寄せた後に、前記樹脂ブーツの端部を含めた周囲を覆うようにして、位置決めブロックにフェルール本体部を樹脂でオーバーモールドすることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ付き多心光コネクタの製造方法。
- 前記光ファイバの被覆または前記樹脂ブーツの材質に、オーバーモールド時の成形温度や成形圧力では溶融変形せずに、フェルール本体部の成形後においても成形前の形状を維持できる材料を用いることを特徴とする請求項1または2記載の光ファイバ付き多心光コネクタの製造方法。
- 前記フェルール本体部の材質がシリカフィラー入りのポリフェニレンサルファイドであり、前記光ファイバの被覆または前記樹脂ブーツの材質がポリイミドであることを特徴とする請求項3記載の光ファイバ付き多心光コネクタの製造方法。
- 位置決めブロック及びフェルール本体部の両者に同種の熱可塑性樹脂を用いるとともに、位置決めブロックにフェルール本体部をオーバーモールドする際に、位置決めブロックにおけるオーバーモールド樹脂との接触面を溶融させて、位置決めブロックとフェルール本体部とを一体結合させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光ファイバ付き多心光コネクタの製造方法。
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---|---|---|---|
JP2007315402A JP2009139608A (ja) | 2007-12-06 | 2007-12-06 | 光ファイバ付き多心光コネクタの製造方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011059486A (ja) * | 2009-09-11 | 2011-03-24 | Fujikura Ltd | 多心光コネクタの製造方法、及び多心光コネクタ |
JP2011059485A (ja) * | 2009-09-11 | 2011-03-24 | Fujikura Ltd | 多心光コネクタの製造方法、及び多心光コネクタ |
CN112219144A (zh) * | 2018-06-05 | 2021-01-12 | 住友电气工业株式会社 | 光连接器插芯的制造方法及光连接器插芯 |
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2007
- 2007-12-06 JP JP2007315402A patent/JP2009139608A/ja active Pending
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