JP2009138556A - フレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置及び推定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】混合燃料の各燃料の濃度を検出可能な専用のセンサが設けられていなくとも、各燃料の濃度を容易且つ的確に推定することのできるフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置及び推定方法を提供する。
【解決手段】アルコールとガソリンとの2種の燃料の混合燃料を使用するフレキシブル燃料機関10の電子制御ユニット15は、筒内圧センサ14の検出する燃焼圧力に基づいて、燃焼された混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を算出するとともに、その算出された発熱量に基づいて現在使用中の混合燃料のアルコール濃度を推定する。そのため、アルコール濃度を直接検出可能な専用のセンサを設けずとも、使用中の混合燃料のアルコール濃度を、容易且つ的確に推定することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃焼時の単位質量当りの発熱量の異なる2種の燃料の混合燃料を使用するフレキシブル燃料機関についてその使用中の混合燃料に含まれる各燃料の濃度を推定するフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置及び推定方法に関する。
周知のように近年では、環境負荷の低さから、アルコールとガソリンとの混合燃料を使用して動作可能なフレキシブル燃料機関が注目されている。ところで、アルコールとガソリンとでは、単位質量当りの発熱量が異なっているため、同一のトルクを発生するために必要な燃料供給量は、混合燃料のアルコール濃度によって変化する。ちなみに、空燃比フィードバックの実行中であれば、燃料の燃焼により消費される酸素量の、吸入空気量に対する比率が一定に維持されるように燃料供給量が調整されるため、混合燃料のアルコール濃度の違いによる燃料供給量の過不足は自律的に修正されることになる。しかしながら、機関始動時や、触媒の過昇温抑制のためのOT増量時、WOT(Wide Open Throttle)時のように、燃料供給量がオープン制御される状況では、混合燃料のアルコール濃度が解らなければ、本来必要とされる燃料供給量を適正に求めることができなくなってしまう。そして始動性の悪化を招いたり、触媒の過昇温を十分抑制することができなくなったり、WOT性能を十分確保することができなくなったり、といった不具合が生じてしまうようになる。
そのため、従来、こうしたフレキシブル燃料機関では、特許文献1、2等に見られるように、混合燃料のアルコール濃度を確認するための専用のセンサを設置するとともに、そのセンサによって検出されたアルコール濃度に応じて燃料供給量等の補正を行うことがなされている。例えば特許文献2には、混合燃料に照射された光の屈折率の違いから、混合燃料のアルコール濃度を検出するセンサが設けられたものとなっている。
特開平5−099024号公報 特開平1−113558号公報
このように専用のセンサを用いて使用中の混合燃料のアルコール濃度を検出すれば、アルコール濃度に応じて燃料供給量を適切に調整することができるようになる。しかしながら、そのためには、アルコール濃度の検出のための専用のセンサを追加して設置する必要があり、その分の製造コストの増加は避けられないものとなっている。
なおこうした問題は、燃焼時の単位質量当りの発熱量の異なる2種の燃料の混合燃料を使用するフレキシブル燃料機関に共通するものとなっている。
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであって、その解決しようとする課題は、混合燃料の各燃料の濃度を検出可能な専用のセンサが設けられていなくとも、各燃料の濃度を容易且つ的確に推定することのできるフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置及び推定方法を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果を記載する。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、燃焼時の単位質量当りの発熱量の異なる2種の燃料の混合燃料を使用するフレキシブル燃料機関についてその使用中の混合燃料に含まれる各燃料の濃度を推定するフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置であって、前記混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を算出する発熱量算出手段と、その発熱量に基づいて前記各燃料の濃度を推定する濃度推定手段と、を備えることをその要旨としている。
燃焼時の単位質量当りの発熱量の異なる2種の燃料からなる混合燃料では、各燃料の混合比率によって、燃焼時の単位質量当りの発熱量が自ずと変化することになる。よって、燃焼された混合燃料の単位質量当りの発熱量を求めるとともに、その発熱量に基づいて各燃料の濃度を推定することが可能である。したがって、上記構成によれば、使用中の混合燃料の各燃料の濃度を、容易且つ的確に推定することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置において、前記発熱量算出手段は、前記混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を、燃焼圧力の検出値より算出することをその要旨としている。
燃焼中のある時点における燃焼圧力からは、その時点での瞬時の発熱量を求めることができる。そのため、上記構成のように、混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を、燃焼圧力の検出値より算出することができる。なおこの場合には、燃焼圧力を検出する既存のセンサ、いわゆる筒内圧センサを用いて燃料濃度の推定を行うことができるため、使用中の混合燃料の各燃料の濃度の推定を、製造コストを増加させずに行うことができるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置において、前記発熱量算出手段は、前記混合燃料の燃焼による単位時間当りの熱発生量である熱発生率を前記燃焼圧力の検出値より算出するとともに、1燃焼サイクルにおける前記熱発生率の時間積分値として1燃焼サイクルにおける前記混合燃料の燃焼による前記発熱量の総量を求め、更にその発熱量の総量をそのサイクルにおける前記混合燃料の供給量にて除算することで、前記混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を算出することをその要旨としている。
請求項2に記載の推定装置の発熱量算出手段による燃焼圧力の検出値を用いた燃料濃度の推定は、より具体的には、例えば上記態様で行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置において、前記発熱量算出手段は、前記混合燃料の燃焼による単位クランク角当りの熱発生量である熱発生率を前記燃焼圧力の検出値より算出するとともに、1燃焼サイクルにおける前記熱発生率のクランク角積分値として1燃焼サイクルにおける前記混合燃料の燃焼による前記発熱量の総量を求め、更にその発熱量の総量をそのサイクルにおける前記混合燃料の供給量にて除算することで、前記混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を算出することをその要旨としている。
請求項2に記載の推定装置の発熱量算出手段による燃焼圧力の検出値を用いた燃料濃度の推定は、より具体的には、例えば上記態様で行うこともできる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置において、前記濃度推定手段は、前記発熱量算出手段によって燃焼サイクル毎に算出された前記混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量についてその規定数の燃焼サイクルにおける平均値を求めるとともに、その平均値に基づいて前記各燃料の濃度を推定することをその要旨としている。
上記構成では、燃焼サイクル毎に算出された混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量についてその複数回の燃焼サイクルにおける平均値に基づいて各燃料の濃度が推定されるため、より正確な推定を行うことができるようになる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置において、当該フレキシブル燃料機関は、アルコールとガソリンとの混合燃料を使用するものであることをその要旨としている。
このように請求項1〜5に記載の燃料濃度の推定装置は、アルコールとガソリンとの混合燃料を使用するフレキシブル燃料機関への適用が可能である。
上記課題を解決するため、請求項7に記載の発明は、燃焼時の単位質量当りの発熱量の異なる2種の燃料の混合燃料を使用するフレキシブル燃料機関についてその使用中の混合燃料に含まれる各燃料の濃度を推定する方法であって、前記混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を求めるとともに、その発熱量に基づいて前記各燃料の濃度を推定することをその要旨としている。
燃焼時の単位質量当りの発熱量の異なる2種の燃料からなる混合燃料では、各燃料の混合比率によって、燃焼時の単位質量当りの発熱量が自ずと変化することになる。よって、混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を求めるとともに、その発熱量に基づいて各燃料の濃度を推定することが可能である。したがって、上記推定方法によれば、使用中の混合燃料の各燃料の濃度を、容易且つ的確に推定することができるようになる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定方法において、前記混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を、燃焼圧力の検出値より算出することをその要旨としている。
燃焼中のある時点における燃焼圧力からは、その時点での瞬時の発熱量を求めることができる。そのため、上記推定方法のように、混合燃料の燃焼による単位質量当りの発熱量を、燃焼圧力の検出値より算出することができる。なおこの場合には、燃焼圧力を検出する既存のセンサ、いわゆる筒内圧センサを用いて燃料濃度の推定を行うことができ、使用中の混合燃料の各燃料の濃度の推定を、製造コストを増加させずに行うことができるようになる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定方法において、前記混合燃料の燃焼による単位時間当りの熱発生量である熱発生率を前記燃焼圧力の検出値より算出するとともに、1燃焼サイクルにおける前記熱発生率の時間積分値として1燃焼サイクルにおける前記混合燃料の燃焼による発熱量の総量を求め、更にその発熱量の総量をそのサイクルにおける前記混合燃料の供給量にて除算することで、前記混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を求めることをその要旨としている。
請求項8に記載の推定方法による燃焼圧力の検出値を用いた燃料濃度の推定は、より具体的には、例えば上記態様で行うことができる。
請求項10に記載の発明は、請求項8に記載のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定方法において、前記混合燃料の燃焼による単位クランク角当りの熱発生量である熱発生率を前記燃焼圧力の検出値より算出するとともに、1燃焼サイクルにおける前記熱発生率のクランク角積分値として1燃焼サイクルにおける前記混合燃料の燃焼による発熱量の総量を求め、更にその発熱量の総量をそのサイクルにおける前記混合燃料の供給量にて除算することで、前記混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を求めることをその要旨としている。
請求項8に記載の推定方法による燃焼圧力の検出値を用いた燃料濃度の推定は、より具体的には、例えば上記態様で行うこともできる。
請求項11に記載の発明は、請求項7〜10のいずれか1項に記載のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定方法において、燃焼サイクル毎に算出された前記混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量についてその規定数の燃焼サイクルにおける平均値を求めるとともに、その平均値に基づいて前記各燃料の濃度を推定することをその要旨としている。
上記推定方法では、燃焼サイクル毎に算出された混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量についてその複数回の燃焼サイクルにおける平均値から燃料濃度の推定が行われるようになる。そのため、上記推定方法によれば、燃料の濃度の推定をより正確に行うことができるようになる。
請求項12に記載の発明は、請求項7〜11のいずれか1項に記載のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定方法において、当該フレキシブル燃料機関は、アルコールとガソリンとの混合燃料を使用するものであることをその要旨としている。
このように請求項7〜11に記載の燃料濃度の推定方法は、アルコールとガソリンとの混合燃料を使用するフレキシブル燃料機関への適用が可能である。
以下、本発明のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置及び推定方法を具体化した一実施形態を、図1〜図4を参照して詳細に説明する。
図1に、本実施形態のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置の全体構成を示す。なお本実施形態の適用されるフレキシブル燃料機関は、アルコールとガソリンとの混合燃料を使用するものとなっている。係るフレキシブル燃料機関10には、アルコールとガソリンとの混合燃料が貯留される燃料タンク11と、その燃料タンク11に貯留された混合燃料を各気筒に噴射供給するためのインジェクタ12とが設けられている。また各気筒の燃焼室13には、その内部の圧力、すなわち燃焼圧力を検出するための筒内圧センサ14が設けられている。
こうしたフレキシブル燃料機関10は、電子制御ユニット15により制御されている。電子制御ユニット15は、フレキシブル燃料機関10の各種制御に係る演算処理を実施するCPU、制御用のプログラムやデータの記憶されたROM、CPUの演算結果等を一時記憶するRAM、及び外部との信号の入出力のための入出力ポートを備えて構成されている。こうした電子制御ユニット15には、上記筒内圧センサ14の検出信号に加え、機関回転速度を検出するためのNEセンサ16や吸入空気量を検出するためのエアフローメータ17、アクセル操作量を検出するためのアクセルセンサ18などの各種センサの検出信号が入力されている。そして電子制御ユニット15は、これらセンサの検出信号に基づいて上記インジェクタ12による燃料噴射の時期や量の制御、点火時期の制御等のフレキシブル燃料機関10の制御を実施している。
さて、こうした本実施形態では、上記電子制御ユニット15によって、現在使用中の混合燃料のアルコール濃度の推定が行われるようになっている。以下、こうした電子制御ユニット15によるアルコール濃度推定の詳細について説明する。
本実施形態では、上記筒内圧センサ14による燃焼圧力の検出値から、各気筒の1燃焼サイクルにおける混合燃料の燃焼による発熱量の総量を求めるようにしている。そしてその1燃焼サイクルにおける発熱量の総量を、その燃焼サイクルにインジェクタ12より噴射供給された混合燃料の量(供給量)にて除算することで、混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を算出するようにしている。
このときの各気筒の1燃焼サイクルにおける混合燃料の燃焼による発熱量の総量の算出は、次の態様で行われる。燃焼サイクルのある時点における瞬時の発熱量は、その時点の燃焼圧力に相関を有している。すなわち、燃焼の激しさが増して瞬時の発熱量が多くなれば、その分、燃焼圧力は高くなる。したがって、燃焼サイクルのある時点の燃焼圧力からは、その時点の瞬時の発熱量を把握することができる。ちなみに、こうした燃焼圧力と瞬時の発熱量との関係は、予め実験等で求めておくことができる。
本実施形態では、筒内圧センサ14によって検出される燃焼圧力を所定のクランク角毎にサンプリングするとともに、その都度、そのサンプリングされた燃焼圧力に基づいてその時点における単位クランク角当りの発熱量、すなわち熱発生率[MJ/°CA]を算出するようにしている。図2は、1燃焼サイクルにおける熱発生率の推移の一例を示したものである。同図においてハッチングにて示された部分の面積は、その燃焼サイクルでの発熱量の総量となる。すなわち、1燃焼サイクルにおける熱発生率[MJ/°CA]についてそのクランク角[°CA]に対する積分値を求めれば、その燃焼サイクルの発熱量の総量[MJ]を求めることができる。そしてこうして求められた1燃焼サイクルの発熱量の総量[MJ]を、その燃焼サイクルにおける燃料供給量[L]で除算すれば、混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量[MJ/L]を算出することができる。
本実施形態では、機関始動の開始後、こうした混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量の算出を、規定回数(例えば200回)の燃焼サイクルにおいて行うようにしている。そしてそうした規定回数の燃焼サイクルのそれぞれにおいて算出された混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量について、それらの平均値を求めるようにしている。
そして本実施形態では、こうして求められた混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量の平均値から現在使用中の混合燃料のアルコール濃度を推定するようにしている。ここでのアルコール濃度の推定は、以下の態様で行われる。すなわち、アルコールとガソリンとでは、燃焼時の単位質量当りの発熱量が異なっている。具体的には、アルコールの単位質量当りの発熱量は「20MJ/L」程度であり、ガソリンの単位質量当りの発熱量「32MJ/L」よりも少なくなっている。よってこれらの混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量は、両燃料の混合比率に、ひいては混合燃料のアルコール濃度に応じて変化する。
図3に、こうした混合燃料のアルコール濃度[%]と単位質量当りの発熱量[MJ/L]との関係を示す。同図に示されるように、混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量が判れば、そのアルコール濃度は一義的に求められるようになる。
本実施形態では、こうした混合燃料のアルコール濃度と単位質量当りの発熱量との関係を、数式、或いは演算マップのかたちで、電子制御ユニット15のROMに記憶させておき、上記算出された単位質量当りの混合燃料の発熱量の平均値からそのアルコール濃度を推定するようにしている。なお、混合燃料のアルコール濃度と単位質量当りの発熱量との関係は、予め実験等で求めておくことができる。
図4は、こうした本実施形態に採用される「アルコール濃度推定ルーチン」のフローチャートを示している。本ルーチンの処理は、機関始動の開始直後より、電子制御ユニット15により実行されるものとなっている。
さて機関始動に応じて本ルーチンが開始されると、電子制御ユニット15はまず、ステップS10において、これから燃焼が行なわれる気筒の1燃焼サイクル当りの混合燃料の供給量をそのRAMから取得する。続いて電子制御ユニット15は、ステップS20において、上記気筒の燃焼中の筒内圧センサ14の検出値から上記態様でその燃焼サイクルにおける混合燃料の単位質量当りの発熱量を算出する。そして電子制御ユニット15は続くステップS30において、その算出結果を自身のRAMに記憶する。
以後、電子制御ユニット15は、以上のステップS10〜S30の処理を、上記規定回数(例えば200回)の燃焼サイクルについて繰り返し実行する。そして電子制御ユニット15は、上記発熱量の算出回数が規定回数に到達すると(S40:YES)、ステップS50において、算出した規定回数の燃焼サイクル分の単位質量当りの発熱量の平均値を算出する。さらに電子制御ユニット15は、続くステップS60において、ROMに記憶された上記混合燃料のアルコール濃度と単位質量当りの発熱量との関係から、その単位質量当りの発熱量の平均値に基づいて現在使用中の混合燃料のアルコール濃度の推定値を算出し、今回のトリップにおける本ルーチンの処理を終了する。
その後、電子制御ユニット15は、機関始動時や触媒の過昇温抑制のためのOT増量時、WOT時のような、空燃比フィードバック制御が行われない状況下、すなわち燃料供給量がオープン制御される状況下において、こうして推定されたアルコール濃度に基づいて燃料供給量を適正に補正するようにしている。
なお、こうした本実施形態では、上記アルコール濃度推定ルーチンのステップS20における電子制御ユニット15の処理が、上記発熱量算出手段の行う処理に相当する。また同アルコール濃度推定ルーチンのステップS60における電子制御ユニット15の処理が、上記濃度推定手段の行う処理に相当するものとなっている。
以上説明した本実施形態のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置によれば、次の効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、電子制御ユニット15は、燃焼された混合燃料の単位質量当りの発熱量を求めるとともに、その発熱量に基づいて混合燃料のアルコール濃度を推定するようにしている。より具体的には、以下の手順a)〜d)を通じてアルコール濃度の推定を行うようにしている。すなわち、a)混合燃料の燃焼による単位クランク角当りの熱発生量である熱発生率を、燃焼圧力の検出値より算出する。b)算出された熱発生率の1燃焼サイクルにおけるクランク角積分値として1燃焼サイクルにおける混合燃料の燃焼による発熱量の総量を求める。c)求められた発熱量の総量をそのサイクルにおける混合燃料の供給量にて除算することで、混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を算出する。d)その発熱量に基づいて混合燃料のアルコール濃度の推定値を算出する。そのため、使用中の混合燃料のアルコール濃度を、容易且つ的確に推定することができる。
(2)本実施形態では、混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を、燃焼圧力の検出値より算出することをその要旨としている。燃焼中のある時点における燃焼圧力からは、その時点での瞬時の発熱量を求めることができる。そのため、混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を、燃焼圧力の検出値より算出することができる。なおこの場合には、燃焼圧力を検出する既存のセンサ、いわゆる筒内圧センサ14を用いて燃料濃度の推定を行うことができるため、使用中の混合燃料のアルコール濃度の推定を、製造コストを増加させずに行うことができるようになる。
(3)本実施形態では、燃焼サイクル毎に算出された混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量についてその規定数の燃焼サイクルにおける平均値を求めるとともに、その平均値に基づいてアルコール濃度を推定するようにしている。そのため、より正確な推定を行うことができるようになる。
なお上記実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施形態では、燃焼サイクル毎に算出された混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量についてその200燃焼サイクルにおける平均値を求めるとともに、その平均値に基づいて現在使用中の混合燃料のアルコール濃度を推定するようにしていた。こうした発熱量の平均を求める燃焼サイクル数は、適宜変更することができる。例えば、より高いアルコール濃度の推定精度が要求される場合は、そうした燃焼サイクル数をより増加させ、より早期の濃度推定が求められる場合には、そうした燃焼サイクル数をより減少させるようにすると良い。また特に濃度推定の精度が求められない場合には、1燃焼サイクル混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量のみに基づいてアルコール濃度の推定を行うことも可能である。
・上記実施形態では、混合気の燃焼による単位クランク角当りの熱発生量である発熱率[MJ/°CA]を燃焼圧力の検出値より算出するとともに、そうした発熱率の1燃焼サイクルについてのクランク角積分値として1燃焼サイクルにおける混合燃料の燃焼による発熱量の総量[MJ]を求めるようにしていた。その代りとして、混合気の燃焼による単位時間当りの熱発生量である発熱率[MJ/sec等]を燃焼圧力の検出値より算出するとともに、そうした発熱率の1燃焼サイクルについての時間積分値として1燃焼サイクルにおける混合燃料の燃焼による発熱量の総量[MJ]を求めることもできる。例えば燃焼圧力のサンプリングを所定時間毎に行う場合には、時間のクランク角換算が不要な分、上記のように時間積分値を用いた方が1燃焼サイクルにおける発熱量の総量の算出に要する演算量を少なくすることができる。
・上記実施形態では、1燃焼サイクルにおける混合燃料の燃焼による発熱量の総量を求めるとともに、更にその発熱量の総量をそのサイクルにおける混合燃料の供給量にて除算することで、混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を算出するようにしていた。こうした発熱量の算出ロジックは、これに限らず適宜変更することができる。例えば、より簡単に上記発熱量を概算することは、1燃焼サイクルにおける混合燃料の燃焼による発熱量の総量の指標値として1燃焼サイクルにおける燃焼圧力の最大値を用いて、混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を算出することで行うことも可能である。
・上記実施形態では、筒内圧センサ14により検出される燃焼圧力から、混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を求めていたが、燃焼圧力と同様に、混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量と相関を有するセンサ値が存在するのであれば、そのセンサ値を用いて上記発熱量を算出することも可能である。
・上記実施形態では、アルコールとガソリンとの混合燃料を使用するフレキシブル燃料機関に本発明を適用した場合を説明したが、それ以外の燃料の組合せからなる混合燃料を使用するフレキシブル燃料機関にも本発明は同様に適用可能である。要は燃焼時の単位質量当りの発熱量の異なる2種の燃料の混合燃料を使用するフレキシブル燃料機関であれば、本発明の推定装置や推定方法を適用して、現在使用中の混合燃料に含まれる各燃料の濃度を推定することができる。
本発明のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置の一実施形態についてその全体構成を模式的に示す略図。 1燃焼サイクルにおける熱発生率の推移を示すグラフ。 単位質量当りの混合燃料の発熱量とその混合燃料のアルコール濃度との関係を示すグラフ。 上記実施形態のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置及び推定方法に適用されるアルコール濃度推定ルーチンの処理手順を示すフローチャート。
符号の説明
10…フレキシブル燃料機関、11…燃料タンク、12…インジェクタ、13…燃焼室、14…筒内圧センサ、15…電子制御ユニット(発熱量算出手段、濃度推定手段)、16…NEセンサ、17…エアフローメータ、18…アクセルセンサ。

Claims (12)

  1. 燃焼時の単位質量当りの発熱量の異なる2種の燃料の混合燃料を使用するフレキシブル燃料機関についてその使用中の混合燃料に含まれる各燃料の濃度を推定するフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置であって、
    前記混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を算出する発熱量算出手段と、
    その発熱量に基づいて前記各燃料の濃度を推定する濃度推定手段と、
    を備えることを特徴とするフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置。
  2. 前記発熱量算出手段は、前記混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を、燃焼圧力の検出値より算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置。
  3. 前記発熱量算出手段は、前記混合燃料の燃焼による単位時間当りの熱発生量である熱発生率を前記燃焼圧力の検出値より算出するとともに、1燃焼サイクルにおける前記熱発生率の時間積分値として1燃焼サイクルにおける前記混合燃料の燃焼による発熱量の総量を求め、更にその発熱量の総量をそのサイクルにおける前記混合燃料の供給量にて除算することで、前記混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を算出する
    請求項2に記載のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置。
  4. 前記発熱量算出手段は、前記混合燃料の燃焼による単位クランク角当りの熱発生量である熱発生率を前記燃焼圧力の検出値より算出するとともに、1燃焼サイクルにおける前記熱発生率のクランク角積分値として1燃焼サイクルにおける前記混合燃料の燃焼による前記発熱量の総量を求め、更にその発熱量の総量をそのサイクルにおける前記混合燃料の供給量にて除算することで、前記混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を算出する
    請求項2に記載のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置。
  5. 前記濃度推定手段は、前記発熱量算出手段によって燃焼サイクル毎に算出された前記混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量についてその規定数の燃焼サイクルにおける平均値を求めるとともに、その平均値に基づいて前記各燃料の濃度を推定する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置。
  6. 当該フレキシブル燃料機関は、アルコールとガソリンとの混合燃料を使用するものである
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定装置。
  7. 燃焼時の単位質量当りの発熱量の異なる2種の燃料の混合燃料を使用するフレキシブル燃料機関についてその使用中の混合燃料に含まれる各燃料の濃度を推定する方法であって、
    前記混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を求めるとともに、その発熱量に基づいて前記各燃料の濃度を推定する
    ことを特徴とするフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定方法。
  8. 請求項7に記載のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定方法において、
    前記混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を、燃焼圧力の検出値より算出する
    ことを特徴とするフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定方法。
  9. 請求項8に記載のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定方法において、
    前記混合燃料の燃焼による単位時間当りの熱発生量である熱発生率を前記燃焼圧力の検出値より算出するとともに、1燃焼サイクルにおける前記熱発生率の時間積分値として1燃焼サイクルにおける前記混合燃料の燃焼による発熱量の総量を求め、更にその発熱量の総量をそのサイクルにおける前記混合燃料の供給量にて除算することで、前記混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を求める
    ことを特徴とするフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定方法。
  10. 請求項8に記載のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定方法において、
    前記混合燃料の燃焼による単位クランク角当りの熱発生量である熱発生率を前記燃焼圧力の検出値より算出するとともに、1燃焼サイクルにおける前記熱発生率のクランク角積分値として1燃焼サイクルにおける前記混合燃料の燃焼による発熱量の総量を求め、更にその発熱量の総量をそのサイクルにおける前記混合燃料の供給量にて除算することで、前記混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量を求める
    ことを特徴とするフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定方法。
  11. 請求項7〜10のいずれか1項に記載のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定方法において、
    燃焼サイクル毎に算出された前記混合燃料の燃焼時の単位質量当りの発熱量についてその規定数の燃焼サイクルにおける平均値を求めるとともに、その平均値に基づいて前記各燃料の濃度を推定する
    ことを特徴とするフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定方法。
  12. 請求項7〜11のいずれか1項に記載のフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定方法において、
    当該フレキシブル燃料機関は、アルコールとガソリンとの混合燃料を使用するものである
    ことを特徴とするフレキシブル燃料機関の燃料濃度の推定方法。
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