JP2009138491A - パネル体の開閉具および引違い戸 - Google Patents

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Abstract

【課題】扉などのパネル体がフラットな状態に閉扉することができるようにしたパネル体の開閉具および引違い戸を提供する。
【解決手段】このパネル体の開閉具は、一定の間隔を空けて平行に対峙するように配置された固定ガイドレール10と可動ガイドレール20、両ガイドレール10,20の間で移動するスライダ30が備えられている。固定ガイドレール10が可動ガイドレール20と対向する面には溝11が形成されている。可動ガイドレール20は、フラットな直列状態と重なり合う並列状態とに可動でき、固定ガイドレール10と対向する面に溝23を形成した2本のハーフガイドレール21,22を組み合わせたものとされる。スライダ30は、中心と両側とに開口部31a,31b,31cを設けた基盤31と、各開口部31a,31b,31c内に配置される転動体32a,32b,32cとが備えられている。
【選択図】図12

Description

本発明は、一対のパネル体をそれぞれ幅方向にスライドさせるためのパネル体の開閉具、およびこの一対のパネル体が扉である場合の引違い戸に関する。
引違い戸は、玄関ドアや室内ドアなどの各種ドア、あるいはクローゼット、食器棚、書庫などにおいて使用されている。いずれの引違い戸も、一対(2枚)の扉(パネル体)が上下のガイド枠に挟まれ、それぞれが幅方向すなわちガイド枠の長さ方向にスライドすることによって開閉するようにされている。このような引違い戸は、両開き戸のように扉が手前に開かれないため、狭い空間に設置することができるだけでなく、大地震などが起きたときに、勝手に開扉しないという特徴を有している。
なお、レールに沿ってスライドするスライド扉と、当該スライド扉に設けられた回転部材を用いて回転する回転扉とを一対具備した扉開閉機構が特許文献1に開示されている。この扉開閉機構によれば、回転扉の回転半径が短くされることにより、扉開放時における後退距離を短くすることができ、また、開放した回転扉がスライド扉とともに平行移動することにより、任意の場所に扉の開口部を設けることができる。
特開2002−295136号公報
従来の引違い戸は、一般的に、手前側の扉が奥側の扉の表面に沿ってスライドし、奥側の扉が手前側の扉の裏面に沿ってスライドするため、手前側の扉と奥側の扉とは段違いに閉扉され、開き戸のようにフラットに閉扉されない。したがって、従来の引違い戸は、デザインが見劣りするだけでなく、開扉された奥側の扉を閉扉しにくいという不具合がある。
また、特許文献1に開示された扉開閉機構は、スライド扉と回転扉とがフラットな状態に閉扉されるものの、完全に開扉するためには、2枚の回転扉を開扉し、一方のスライド扉を他方のスライド扉の方へスライドさせなければならず、二度手間となる。
そこで、本発明は、扉などとして使用するパネル体がフラットな状態に閉扉することができ、しかも、簡便に開閉することができるようにしたパネル体の開閉具およびこのパネル体の開閉具を備えた引違い戸を提供することを課題とする。
本発明に係るパネル体の開閉具は、一定の間隔を空けて平行に対峙するように配置された固定ガイドレールと可動ガイドレール、および該両ガイドレールの間で移動するスライダが備えられ、前記固定ガイドレールが可動ガイドレールと対向する面には、長さ方向の中心で裏面側から表面側に一対の円弧状の溝が設けられ、該各円弧状の溝から長さ方向の各端部付近まで表面側に沿って一対の直線状の溝が設けられ、前記可動ガイドレールは、固定ガイドレールの幅のほぼ半分の幅であるハーフガイドレールを2本直列状態と並列状態とに可動できるように組み合わせたものであり、各ハーフガイドレールが前記固定ガイドレールと対向する面には、直線状の溝がほぼ全幅に亘って設けられ、前記スライダは、基盤と、該基盤の中心に配置され、前記固定ガイドレール側にのみ突出して固定ガイドレールの円弧状の溝および直線状の溝内を転動する転動体と、基盤の両側に配置され、可動ガイドレール側にのみ突出してハーフガイドレールの各直線状の溝内を転動する転動体とが備えられ、一方側の転動体を回転軸として方向転換可能とされていることを特徴としている。
このパネル体の開閉具によれば、可動ガイドレールは、2本のハーフガイドレールが直列状態とされることにより、固定ガイドレールの全長に亘って対峙し、また、2本のハーフガイドレールが並列状態とされることにより、固定ガイドレールの半分の長さで対峙する。2本のハーフガイドレールが直列状態においては、スライダの中心の転動体が固定ガイドレールに設けられた円弧状の溝の裏面寄りに位置し、スライダの両側の転動体が各可動ガイドレールに設けられた溝の内側端に位置している。
そして、一方(ここでは、理解しやすくするため、以下「左側」として説明する。)のハーフガイドレールの内側端が手前側(裏面側から表面側への方向)に引っ張られ、左側のハーフガイドレールの内側端と他方(ここでは、理解しやすくするため、以下「右側」として説明する。)のハーフガイドレールの内側端とが重なり合うように移動すると、スライダが上から見たときに(以下同じ。)反時計方向に4分の1回転する。
このとき、右側のハーフガイドレールの溝の内側(左)端内に位置している右側の転動体を回転軸として基盤が反時計方向に4分の1回転し、中心の転動体が固定ガイドレールに設けられた円弧状の溝内を4分の1回転し、左側の転動体が手前側に引っ張られた左側のハーフガイドレールに設けられた溝の移動に追従して4分の1回転し、スライダの3個の転動体が両ハーフガイドレールの重なり合った内側端の方向に並ぶ。
そして、左側のハーフガイドレールが右方向に引っ張られると、右側の転動体と中心の転動体がそれぞれ右側のハーフガイドレールの溝内と固定ガイドレールの直線状の溝内を右方向に転動し、左側のハーフガイドレールの裏面と右側のハーフガイドレールの表面とが重なり合う並列状態となる。
この重なり合った左側のハーフガイドレールが左方向に引っ張られると、右側の転動体と中心の転動体がそれぞれ右側のハーフガイドレールの溝内と固定ガイドレールの直線状の溝内を左方向に転動する。そして、右側の転動体が右側のハーフガイドレールの溝の内側(左)端内に位置した状態で、左側のハーフガイドレールが奥側(表面側から裏面側への方向)へ押されると、右側の転動体を回転軸として、スライダが時計方向に4分の1回転する。このとき、右側の転動体を回転軸として基盤が時計方向に4分の1回転し、中心の転動体が固定ガイドレールに設けられた円弧状の溝内を4分の1回転し、左側の転動体も左側のハーフガイドレールの溝の右端内で4分の1回転し、左側のハーフガイドレールと右側のハーフガイドレールとが同一面のフラットな直列状態となる。
そして、前記と逆に、右側のハーフガイドレールが手前側に引っ張られ、左方向に移動されると、スライダが時計方向に4分の1回転し、右側のハーフガイドレールの裏面と左側のハーフガイドレールの表面とが重なり合った並列状態となる。この左側のハーフガイドレールが右方向に移動されると、スライダが反時計方向に4分の1回転し、右側のハーフガイドレールと左側のハーフガイドレールとが同一面のフラットな直列状態となる。
また、前記本発明に係るパネル体の開閉具において、前記スライダには、基盤の中心と両側とに前記転動体を配置する開口部が設けられ、各転動体を挟む状態の軸受が基盤に一対ずつ突設され、各軸受に軸支される軸が転動体に突設されていることが好ましい。
このパネル体の開閉具によれば、基盤の中心と両側とに前記転動体を配置する開口部が設けられ、転動体に突設された軸が基盤に突設された軸受に軸支されることにより、転動体は軸を回転軸として車輪のように転動する。そして、基盤に開口部が設けられ、軸受が突設されることにより、基盤の薄肉化を図ることができる。なお、中心に設けられた開口部内に配置される転動体の軸を軸支する軸受は、固定ガイドレール側に突設され、両側に設けられた開口部内に配置される転動体の軸を軸支する軸受は、可動ガイドレール側に突設される。
また、前記本発明に係るパネル体の開閉具において、前記ハーフガイドレールには、幅方向にスライドする方向となったスライダの基盤の側面に当接するプッシャが突出して設けられていることが好ましい。
このパネル体の開閉具によれば、左側のハーフガイドレールが手前側に引っ張られることによって方向転換されたスライダの基盤の側面に、左側のハーフガイドレールに設けられたプッシャが当接し、左側のハーフガイドレールが右方向に移動することにより、スライダが前記プッシャに押されて右方向に移動する。逆に右側のハーフガイドレールが左方向に移動すると、スライダは右側のハーフガイドレールのプッシャに押されて左方向に移動する。
また、前記本発明に係るパネル体の開閉具において、前記固定ガイドレールには、裏面側へ突出した拡幅部が両端部に設けられ、該拡幅部に前記直線状の溝から分岐して裏面側に分岐溝が設けられ、前記ハーフガイドレールの外側端部には、前記固定ガイドレールの直線状の溝内および分岐溝内を転動する滑動体が備えられていることが好ましい。
このパネル体の開閉具によれば、ハーフガイドレールの外側端部に備えられた滑動体も固定ガイドレールの直線状の溝内を転動することにより、ハーフガイドレールは安定した向きとなってスムーズに移動する。また、固定ガイドレールの両端部に設けられた拡幅部に分岐溝が設けられることにより、ハーフガイドレールの外側端部に備えられた滑動体が分岐溝内に案内され、2本のハーフガイドレールが同一面のフラットな直列状態となるようにすることができる。
また、前記本発明に係るパネル体の開閉具において、前記固定ガイドレールには、少なくとも前記直線状の溝に沿って誘導溝が設けられ、前記可動ガイドレールには、前記固定ガイドレールの誘導溝内に係入する突起が設けられていることが好ましい。
このパネル体の開閉具によれば、可動ガイドレールの外側端部に設けられた突起が固定ガイドレールに形成された誘導溝内に係入することにより、一方の可動ガイドレールは他方の可動ガイドレールに沿うように安定した向きで移動する。なお、前記のように固定ガイドレールに分岐溝が設けられている場合は、この分岐溝にも沿って誘導溝が設けられる。
また、前記本発明に係るパネル体の開閉具において、前記ハーフガイドレールの裏面にスペーサが備えられていることが好ましい。
このパネル体の開閉具によれば、ハーフガイドレールが引っ張られて移動している間、この移動しているハーフガイドレールに備えられたスペーサが、移動していないハーフガイドレールの側面上を回転することにより、2本のハーフガイドレール同士が擦れることなく、ハーフガイドレールをスムーズに移動させることができる。
また、前記本発明に係るパネル体の開閉具において、前記固定ガイドレールおよび可動ガイドレールの各対向面側の周縁に周壁部が突設されていることが好ましい。
このパネル体の開閉具によれば、固定ガイドレールおよび可動ガイドレールの各対向面側の周縁に突設された周壁部によって、固定ガイドレールと可動ガイドレールとの間に隙間が小さくなり、デザイン性を向上させることができるだけでなく、スライダが遮蔽され、スライダに塵芥などが付着しにくいようにすることができる。
本発明にかかる引違い戸は、幅方向にスライドする一対のパネル体と、該パネル体の上下に間隔を空けて配置される枠体と、該パネル体と枠体との間に配置される前記のいずれかのパネル体の開閉具とが備えられ、前記のいずれかの可動ガイドレールの各ハーフガイドレールがパネル体の上下各端面に固定され、前記のいずれかの固定ガイドレールがパネル体に対向している枠体の各面に固定されていることを特徴としている。
この引違い戸によれば、各可動ガイドレールが各パネル体の各端面に固定され、固定ガイドレールが枠体の各面に固定されることにより、各パネル体は、上下の枠体の間をスムーズにスライドすることができる。また、各パネル体は、フラットな状態に閉扉することができるため、閉扉された引違い戸の外観を良好にすることができる。
本発明によれば、パネル体の開閉具が固定ガイドレールと可動ガイドレールとの間で移動するスライダを備えたものとされ、可動ガイドレールが2本のハーフガイドレールを組み合わせたものとされ、スライダによって各ハーフガイドレールが直列状態と並列状態とに可動可能とされていることにより、このパネル体の開閉具を備えた引違い戸などの外観を向上させつつ、使い勝手を良好にすることができる。
本発明に係るパネル体の開閉具およびこのパネル体の開閉具を備えた引違い戸の一実施形態について図1から図13を参照しながら説明する。この引違い戸は、図1および図2に示すように、幅方向(図面において左右方向)に移動する一対(以下、必要により「左側」「右側」という。)のパネル体101,102と、このパネル体101,102の上下側に間隔を空けて水平姿勢で配置される一対の枠体(以下、「上枠体」「下枠体」という。)111,112とを備えている。なお、引違い戸においては、パネル体101,102は、扉である。
パネル体101,102は、同一面のフラットな直列状態と重なり合った並列状態とにスライドする。したがって、上下枠体111,112は、フラットな直列状態となった一対のパネル体101,102の幅とほぼ同じ長さ、重なり合った並列状態となった一対のパネル体101,102の厚さ以上の奥行きを有している。
そして、上下枠体111,112の両端部には、一対の枠体(以下、「左枠体」「右枠体」という。)113,114が鉛直姿勢で固定されている。したがって、一対のパネル体101,102が閉扉された状態において、左側のパネル体101と右側のパネル体102の各外側端縁は、左枠体113と右枠体114とに当接する。
そして、前記パネル体101,102と上下枠体111,112との間には、図3に示すように、パネル体の開閉具が配備される。パネル体の開閉具は、上下枠体111,112に固定される固定ガイドレール10と、各パネル体101,102の上下の各端面に固定される可動ガイドレール20と、固定ガイドレール10と可動ガイドレール20との間で移動するスライダ30とを備えている。
固定ガイドレール10は、長さが上下枠体111,112と同じ、厚さ(表面と裏面との間隔である奥行き)がパネル体101,102の厚さの(表面と裏面との間隔である奥行き)2倍以上とされ、図4に示すように、パネル体101,102と対向する面に溝11が設けられている。この溝11は、図5および図6に示すように、固定ガイドレール10の長さ方向の中心で裏面側(図面において下側)から表面側(図面において上側)に設けられた一対の円弧状の溝11a,11aと、この円弧状の溝11aの表面側の端部から固定ガイドレール10の各端部まで表面側に沿って設けられた直線状の溝11bとを連続して形成したもので、断面が円弧状に形成されている。
また、固定ガイドレール10の両端部には、図6に示すように、裏面側へ突出した拡幅部12が設けられている。そして、この各拡幅部12には、分岐溝11cが設けられている。分岐溝11cは、前記直線状の溝から分岐し、カーブしてから裏面側に沿うように形成されている。
さらに、固定ガイドレール10には、前記円弧状の溝11aの部分を除いて全長に亘って誘導溝13が形成されている。すなわち、誘導溝13は、前記分岐溝11cおよび直線状の溝11bの裏面側に沿ったラインに形成されている。
そして、可動ガイドレール20は、左側、右側のパネル体101,102の上下の端面に固定されるハーフガイドレール21,22を上下2本ずつ組み合わせたものとされる。したがって、各ハーフガイドレール21,22は、パネル体101,102と同じ幅とされ、固定ガイドレール10の幅(左枠体113と右枠体114との間隔であり、正面から見た場合の長さ)のほぼ半分の幅とされている。すなわち、固定ガイドレール10の幅は、直列状態とされたときの2本のハーフガイドレール21,22のほぼ2倍以上とされている。そして、各ハーフガイドレール21,22が固定ガイドレール10と対向する面には、直線状の溝23,23が全長に亘って設けられている。この溝23も断面が円弧状に形成されている。
また、ハーフガイドレール21,22の各外側の端部には、図8に示すように、裏面側(図面において上側)へ突出した突出部24が設けられている。この突出部24には、前記固定ガイドレール10の分岐溝11cおよび直線状の溝11b内を転動する転動体25が備えられ、さらに、前記誘導溝13内に係入する突起26が突設されている。
そして、各ハーフガイドレール21,22の裏面側には、図7に示すように、スペーサ27,27が備えられている。このスペーサ27は、一方のパネル体101,102が移動したときに、他方のパネル体102,101上を擦らないようにするためのもので、例えば、回転軸を鉛直方向に向けたローラによって構成される。ただし、スペーサ27は、先端部のみ突出するようにしたボールなどによって構成してもよい。いずれにしても、各ハーフガイドレール21,22の厚さ(表面と裏面との間隔である奥行き)にスペーサ27の突出分を加算した厚さが固定ガイドレール10の厚さとほぼ同じとされている。
そして、固定ガイドレール10が可動ガイドレール20に対向する対向面の周縁部には、可動ガイドレール20の方に周壁部14が突設されている。また、ハーフガイドレール21,22が固定ガイドレール10に対向する対向面の周縁部にも、固定ガイドレール10の方に周壁部28が突設されている。この両方の周壁部14,28によって、両ガイドレール10,20間の隙間を小さくし、外観を良好にするとともに、固定ガイドレール10と可動ガイドレール20との間のスライダ30が遮蔽された状態とされ、スライダ30に塵芥などが付着しにくいようにされている。
また、ハーフガイドレール21,22の周壁部28の裏面側で内側寄りの位置には、スライダ30の側面に当接するプッシャ29が突出して設けられている。
そして、スライダ30は、図9および図10に示すように、基盤31と3個の転動体32a,32b,32cとを備えている。基盤31には、転動体32a,32b,32cを配置するための貫通した開口部31a,31b,31cが中心と両側とに設けられている。中心の開口部31aに配置された転動体32aは、固定ガイドレール10側にのみ突出し、固定ガイドレール10の溝内を転動するようにされている。また、両側の開口部31b,31cに配置された転動体32b,32cは、ハーフガイドレール21,22側にのみ突出し、ハーフガイドレール21,22の溝23,23内を転動するようにされている。
このため、基盤31の各面には軸受33,33,…が一対ずつ設けられ、転動体32a,32b,32cには、この軸受33,33に軸支される軸34,34が突設されている。このように基盤31に開口部31a,31b,31cが設けられ、軸受33,33,…が突設されることにより、基盤31の薄肉化を図ることができる。そして、いずれの溝11,23も断面が円弧状に形成され、また、円弧状の溝11a内をスムーズに転動することができるようにするため、転動体32a,32b,32cの外周は曲面に形成されている。
そして、中心の転動体32aと各片側の転動体32b,32cとの間隔は、固定ガイドレール10の円弧状の溝11aの裏面側端とハーフガイドレール21,22の溝23,23の内側端との間隔と同じとされている。また、両側の転動体32b,32cの間隔は、各ハーフガイドレール21,22の溝23,23の各内側端の間隔と同じとされている。
本実施形態における引違い戸は、以上のように構成され、次に、使用方法について説明する。
閉扉された左右のパネル体101,102は、図1に示すように、同一面にフラットな直列状態とされている。このとき、スライダ30の中心の転動体32aが固定ガイドレール10に設けられた円弧状の溝11aの裏面側端に位置し、スライダ30の両側の転動体32b,32cが図11に示すように、各ハーフガイドレール21,22に設けられた溝23,23の内側端に位置している。また、各ハーフガイドレール21,22の外側端の転動体25,25が各ハーフガイドレール21,22に設けられた分岐溝11c,11cの端部に位置し、各パネル体101,102の外側端の突起26,26が誘導溝13,13の外側端に位置している。
そして、左側のパネル体101を開扉するには、左側のパネル体101の内側端(右端)を手前側(裏面側から表面側)に引っ張り、図12に示すように、左側のパネル体101の内側端と右側のパネル体102の内側端(左端)とが重なり合うようにする。すると、スライダ30が上から見て(以下同じ。)反時計方向に4分の1回転する。
このとき、右側のハーフガイドレール22の溝23の左端内に位置している右側の転動体32cを回転軸として、基盤31が反時計方向に4分の1回転する。そして、中心の転動体32aが固定ガイドレール10に設けられた円弧状の溝11a内を反時計方向に4分の1回転し、左側の転動体32bが手前側に引っ張られた左側のハーフガイドレール21に設けられた溝23の移動に追従して4分の1回転する。このスライダ30は、3個の転動体32a,32b,32cが両ハーフガイドレール21,22の厚さ方向に並んだ状態となっている。
また、左側のハーフガイドレール21のプッシャ29がスライダ30の基盤31に当接した状態となっている。したがって、左側のパネル体101を右側に引っ張ると、図13に示すように、このプッシャ29がスライダ30を押す状態となり、スライダ30が右方向に移動する。
このとき、スライダ30の右側の転動体32cが右側のハーフガイドレール22の溝23内を転動し、スライダ30の中心の転動体32aが固定ガイドレール10の溝11b内を転動し、さらに、左側のハーフガイドレール21の裏面に備えられたスペーサ27が右側のハーフガイドレール22上を転動することにより、左側のパネル体101およびハーフガイドレール21は右側のパネル体102およびハーフガイドレール22上を擦れることなくスムーズに右方向に移動する。
また、左側のハーフガイドレール21の突起26が固定ガイドレール10の誘導溝13に案内されて移動し、左側のハーフガイドレール21の突出部24に備えられた転動体25が固定ガイドレール10の分岐溝11cから直線状の溝11b内を転動することにより、左側のパネル体101が安定した向きでスムーズに移動する。
そして、完全に開扉されると、左側のパネル体101およびハーフガイドレール21の各裏面と右側のパネル体102およびハーフガイドレール22の各表面とが重なり合う並列状態となる。このとき、スライダ30の右側と中心の転動体32b,32aは、それぞれ右側のハーフガイドレール22の溝23の右端と固定ガイドレール10の直線状の溝11bの右端とに位置している。
そして、閉扉するには、右方向に移動した左側のパネル体101を左の方へ引っ張る。このとき、スライダ30は、左側のハーフガイドレール21の端部の周壁部に押圧されて左の方へ移動する。したがって、スライダ30の右側の転動体32bが右側のハーフガイドレール22の溝23内を転動し、さらに、スライダ30の中心の転動体32aと左側のハーフガイドレール21の突出部24に備えられた転動体25が固定ガイドレールの直線状の溝11b内を転動することにより、左側のパネル体101およびハーフガイドレール21はスムーズに左方向に移動する。
このとき、左側のハーフガイドレール21の突起26が固定ガイドレール10に設けられた誘導溝13に案内されて移動する。また、左側のハーフガイドレール21のスペーサ27が右側のハーフガイドレール22上を転動することにより、左側のパネル体101およびハーフガイドレールは、右側のパネル体102およびハーフガイドレール上を擦れることなくスムーズに左方向に移動する。
そして、左側のパネル体101の内側端と右側のパネル体102の内側端とが重なり合うと、左側のパネル体101を裏面側へ押しつつ左方向へ引っ張る。すると、スライダ30が時計方向に4分の1回転する。このとき、スライダ30の右側の転動体32cが回転軸となり、中心の転動体が固定ガイドレール10に設けられた円弧状の溝11a内を時計方向に4分の1回転する。
また、左側のパネル体101の左側の突起26が固定ガイドレール10のカーブした誘導溝13内から左側端部に移動し、滑動体が分岐溝11c内に移動する。したがって、2枚のパネル体101,102は、同一面のフラットな直列状態となる。
そして、右側のパネル体102を開扉すると、スライダ30は、前記と逆方向、すなわち時計方向に4分の1回転する。開扉された右側のパネル体102を閉扉すると、スライダ30は、前記と逆方向に反時計方向に4分の1回転する。基本的な動作は、前記の動作と同じであるため、説明は省略する。
なお、本発明は、前記の実施形態に限定することなく特許請求の範囲に記載した技術的事項の範囲内において種々変更することができる。例えば、本発明の引違い戸は、狭義のドアに限らず、食器棚や書庫などに使用することができる。
また、スライダ30は、薄肉化を図る必要がない場合において、開口部31a,31b,31cを設けることなく、厚肉の基盤31に転動体32a,32b,32cをほとんど収納する凹部を設け、転動体32a,32b,32cの一部分のみ突出するようにしてもよいし、逆に前記の実施形態で説明した基盤31に開口部31a,31b,31cを設けないで配置される転動体32a,32b,32cを挟む軸受33,33,…を突設してもよい。さらに、使用状況に応じて、誘導溝13や周壁部14,28を設けないようにしてもよい。
本発明に係るパネル体の開閉具は、ドアや家具の扉などの引違い戸、あるいはスライドして開閉する蓋を備えた容器などに有効に使用することができる。また、本発明に係る引違い戸は、玄関ドアや室内ドア、電車や自動車のドア、門、あるいはクローゼットや食器棚、書庫などの家具などに有効に使用することができる。
本発明に係るパネル体の開閉具を備えた引違い戸の一実施形態を示す概略斜視図である。 本発明に係るパネル体の開閉具を備えた引違い戸の一実施形態を示す分解斜視図である。 本発明に係るパネル体の開閉具のを備えた引違い戸の一実施形態であって要部を示す分解斜視図である。 本発明に係るパネル体の開閉具を構成している固定ガイドレールの一実施形態であって右下から見た状態を示す斜視図である。 本発明に係るパネル体の開閉具を構成している固定ガイドレールの一実施形態であって中心部分を右下から見た状態を示す斜視図である。 本発明に係るパネル体を構成している固定ガイドレールの一実施形態であって端部を右下から見た状態を示す斜視図である。 本発明に係るパネル体の開閉具を構成している可動ガイドレール一実施形態であって中心部分を裏側の上から見た状態を示す一部断面斜視図である。 本発明に係るパネル体の開閉具を構成している可動ガイドレールの一実施形態であって左側の端部を左上から見た状態を示す分解斜視図である。 本発明に係るパネル体の開閉具を構成しているスライダの一実施形態であって左上から見た状態を示す斜視図である。 本発明に係るパネル体の開閉具を構成しているスライダ一実施形態であって左下から見た状態を示す斜視図である。 本発明に係るパネル体の開閉具の一実施形態であって左上から見た部分を示す斜視図である。 本発明に係るパネル体の開閉具の一実施形態であって左上から見た部分を示す斜視図である。 本発明に係るパネル体の開閉具の一実施形態であって左上から見た部分を示す斜視図である。
符号の説明
10……固定ガイドレール
11……溝
11a…円弧状の溝
11b…直線状の溝
11c…分岐溝
12……拡幅部
13……誘導溝
14……周壁部
20……可動ガイドレール
21,22…ハーフガイドレール
23……溝
24……突出部
25……転動体
26……突起
27……スペーサ
28……周壁部
29……プッシャ
30……スライダ
31……基盤
31a,31b,31c……開口部
32a,32b,32c……転動体
33……軸受
34……軸
101,102……パネル体
111,112……枠体

Claims (8)

  1. 一定の間隔を空けて平行に対峙するように配置された固定ガイドレールと可動ガイドレール、および該両ガイドレールの間で移動するスライダが備えられ、
    前記固定ガイドレールが可動ガイドレールと対向する面には、長さ方向の中心で裏面側から表面側に一対の円弧状の溝が設けられ、該各円弧状の溝から長さ方向の各端部付近まで表面側に沿って一対の直線状の溝が設けられ、
    前記可動ガイドレールは、固定ガイドレールの幅のほぼ半分の幅であるハーフガイドレールを2本直列状態と並列状態とに可動できるように組み合わせたものであり、各ハーフガイドレールが前記固定ガイドレールと対向する面には、直線状の溝がほぼ全幅に亘って設けられ、
    前記スライダは、基盤と、該基盤の中心に配置され、前記固定ガイドレール側にのみ突出して固定ガイドレールの円弧状の溝および直線状の溝内を転動する転動体と、基盤の両側に配置され、可動ガイドレール側にのみ突出してハーフガイドレールの各直線状の溝内を転動する転動体とが備えられ、一方側の転動体を回転軸として方向転換可能とされていることを特徴とするパネル体の開閉具。
  2. 前記スライダには、基盤の中心と両側とに前記転動体を配置する開口部が設けられ、各転動体を挟む状態の軸受が基盤に一対ずつ突設され、各軸受に軸支される軸が転動体に突設されていることを特徴とする請求項1に記載のパネル体の開閉具。
  3. 前記ハーフガイドレールには、幅方向にスライドする方向となったスライダの基盤の側面に当接するプッシャが突出して設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のパネル体の開閉具。
  4. 前記固定ガイドレールには、裏面側へ突出した拡幅部が両端部に設けられ、該拡幅部に前記直線状の溝から分岐して裏面側に沿う分岐溝が設けられ、
    前記ハーフガイドレールの外側端部には、前記固定ガイドレールの直線状の溝内および分岐溝内を転動する滑動体が備えられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載のパネル体の開閉具。
  5. 前記固定ガイドレールには、少なくとも前記直線状の溝に沿って誘導溝が設けられ、
    前記可動ガイドレールには、前記固定ガイドレールの誘導溝内に係入する突起が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のパネル体の開閉具。
  6. 前記ハーフガイドレールの裏面にスペーサが備えられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のパネル体の開閉具。
  7. 前記固定ガイドレールおよび可動ガイドレールの各対向面側の周縁に周壁部が突設されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載のパネル体の開閉具。
  8. 幅方向にスライドする一対のパネル体と、該パネル体の上下に間隔を空けて配置される枠体と、該パネル体と枠体との間に配置される請求項1から7のいずれか一つに記載のパネル体の開閉具とが備えられ、
    請求項1から7のいずれか一つに記載の可動ガイドレールの各ハーフガイドレールがパネル体の上下各端面に固定され、請求項1から7のいずれか一つに記載の固定ガイドレールがパネル体に対向している枠体の各面に固定されていることを特徴とする引違い戸。
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