JP2009131543A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】特別入賞装置の内部に入球した遊技球の流下経路を楽しめる構成の遊技機を提供する。
【解決手段】遊技球が転動する遊技領域と、この遊技領域に特別入賞装置が設けられた遊技盤と、特別入賞装置の動作制御を行うとともに、遊技の進行を制御する制御手段と、を備え、特別入賞装置は、遊技球の通過を契機として、転動する遊技球が入球し易い状態と入球し難い状態とに変化する可動片が設けられた入球部と、上下方向に複数個配設された回転体列と、特別入賞口を含む入球口が上下方向に複数個配置された左右の入球口列と、遊技球の流下方向を振り分け可能とした複数の傾動部材を備え、制御手段は、所定の条件を満たした場合に傾動部材を傾動させて、複数の入球口への遊技球の入賞を振り分け、特別入賞口へ遊技球が入球した場合に特別遊技を実行する遊技機とした。
【選択図】図16

Description

本発明は、遊技機に関し、特に、所定の特別入賞口への遊技球の入賞を契機として特別遊技を実行可能としたパチンコ遊技機に関する。
この種の遊技機の代表的なものとして、発射ハンドルを操作して遊技球を遊技盤に打ち出し、所定の入賞口に入賞させることで賞球を獲得することを目的としたパチンコ遊技機がある。
また、従来のパチンコ遊技機の一例として、遊技盤に設けられた特定の領域を遊技球が通過すると、例えば可動片が動作して、遊技球が入球し易い状態と入球し難い状態とに変化する特別入賞装置を備えたものがある。
この特別入賞装置内には、所謂「V入賞口」などと呼ばれる特別入賞口が設けられており、遊技球が特別入賞装置内に入球し、さらに特別入賞口に入球すると、遊技者に有利な所謂「大当たり遊技」と呼ばれる特別遊技が実行され、遊技者は多量の賞球獲得するチャンスを得ることができるようになっている。
上記構成のパチンコ遊技機は、一般に「第2種遊技機」又は「第3種遊技機」等と分類され、特別な入賞口(所謂、始動口)に遊技球が入賞した場合に、特別遊技(以下、大当たり遊技という)の抽選を行い、大当たり遊技に当選するとある程度の賞球(例えば、1500個)を遊技者が獲得できる、最も市場に普及しているデジパチ(所謂、「第1種遊技機」)とは大当たり遊技の発生のプロセスが若干異なるものである。
また、近年では、上述したような「第1種遊技機」、「第2種遊技機」又は「第3種遊技機」等のパチンコ遊技機の分類とは別の、例えば、「第1種遊技機」と「第2種遊技機」の混合機、つまり、特別な入賞口(所謂、始動口)に遊技球が入賞した場合に、大当たり遊技の抽選も実行するが、同時に遊技盤に特別入賞装置も備え、遊技盤に設けられた特定の領域を遊技球が通過すると、可動片が動作して特別入賞装置に遊技球が入球可能となり、さらに、特別入賞口に遊技球が入賞すると大当たり遊技を実行する遊技機が開発されている。
そして、上述してきたパチンコ遊技機においては、特別入賞装置に遊技球が入球した場合に、特別入賞装置の内部に設けられた特別入賞口(所謂「Vゾーン」、「V入賞口」)への遊技球の入球プロセスが、遊技者にとって一番の関心時であるため、特別入賞装置の内部に、可動体や回転部材等を設けて、遊技球が特別入賞口に入賞するまでの過程を変化させるための様々な工夫がなされている。
例えば、特別入賞装置の内部(以下、特別領域という)に、第1ステージと第2ステージを設けて、第1ステージの開口部を遊技球が通過すると、第2ステージの排出口から遊技球が排出されて、「V入賞口」へ遊技球が入賞し易くなる構造のパチンコ遊技機が提案されている(特許文献1を参照)。
さらに、特別領域内に、「Vゾーン」と反対側へ移動する可動ベルトを設けて、可動ベルト上の遊技球の動作を楽しませる遊技機が提案されている(特許文献2を参照)。
特開2004−181143号公報 特開2005−334366号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているような構造では、特別領域内に設けられた静止状態の障害物に対して、遊技球が転動しているのみであり、遊技球の動きは単調なものとなっている。また、特許文献2に開示されているような構造では、特別領域内に設けられた可動ベルトが水平に移動しているのみで、遊技球の転動状況を大きく変化させるには至らない。
そこで、特別入賞装置の内部に設けられた複数の特別入賞口(所謂「V入賞口」)への遊技球の転動が大きく変化して、なおかつ、遊技球が入賞した特別入賞口に応じた大当たり遊技を実行することが可能なパチンコ遊技機の提供が望まれている。本発明は、上述した課題を解決することができる遊技機を提供することを目的としている。
(1)本発明では、遊技球が転動する遊技領域と、この遊技領域に設けられ、遊技球が入球した場合、遊技者に有利な特別遊技に移行可能な特別入賞装置が設けられた遊技盤と、前記特別入賞装置の動作制御を行うとともに、遊技の進行を制御する制御手段と、を備え、前記特別入賞装置は、遊技球の通過を契機として、転動する遊技球が入球し易い状態と入球し難い状態とに変化する可動片が設けられた入球部と、前記入球部から入球した遊技球を留置及び/又は通過させる部位を有する回転体が上下方向に複数個配設された回転体列と、前記回転体列を挟むように、特別入賞口を含む入球口が上下方向に複数個配置された左右の入球口列と、前記左右の入球口列の間にそれぞれ傾動自在に設けられ、遊技球の流下方向を振り分け可能とした複数の傾動部材と、を備え、前記制御手段は、所定の条件を満たした場合に前記傾動部材を傾動させて、前記複数の入球口への遊技球の入賞を振り分け、これら複数の入球口のうち、前記特別入賞口へ遊技球が入球した場合に前記特別遊技を実行する遊技機とした。
(2)本発明は、上記(1)に記載の遊技機において、前記入球口を前記複数の傾動部材の端部にそれぞれ配置するとともに、前記複数の入球口は、遊技者への有利度合いが異なる複数の特別入賞口を含むことを特徴とする。
(3)本発明は、上記(1)又は(2)に記載の遊技機において、前記複数の回転体のうち、最下段に設けられた回転体の下方に、シーソー状に傾斜動自在なシーソー部材をさらに設け、前記複数の回転体における前記遊技球を通過させる部位が、それぞれ垂直方向に一直線上に並んだ場合、前記シーソー部材に遊技球を直線的に落下させて、前記シーソー部材の両端に設けられた特別入賞口のいずれかへ入賞可能としたことを特徴とする。
(4)本発明は、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の遊技機において、前記複数の特別入賞口は、下方に配置されている特別入賞口ほど、遊技者への有利度合いが高い特別遊技を実行することを特徴とする。
本発明によれば、特別入賞装置の内部に入球した遊技球の流下経路を十分に楽しむことができ、また、遊技者は、特別入賞装置の内部に複数設けられた特別入賞口のうち、自身に有利な大当り遊技が実行される特別入賞口への遊技球の入賞を目指して遊技を行なうという新しい興趣にあふれた遊技機を提供することが可能になる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態に係る遊技機は、遊技球が転動する遊技領域と、この遊技領域に設けられ、遊技球が入球した場合、遊技者に有利な特別遊技に移行可能な特別入賞装置が設けられた遊技盤と、前記特別入賞装置の動作制御を行うとともに、遊技の進行を制御する制御手段と、を備え、前記特別入賞装置は、遊技球の通過を契機として、転動する遊技球が入球し易い状態と入球し難い状態とに変化する可動片が設けられた入球部と、前記入球部から入球した遊技球を留置及び/又は通過させる部位を有する回転体が上下方向に複数個配設された回転体列と、前記回転体列を挟むように、特別入賞口を含む入球口が上下方向に複数個配置された左右の入球口列と、前記左右の入球口列の間にそれぞれ傾動自在に設けられ、遊技球の流下方向を振り分け可能とした複数の傾動部材と、を備え、前記制御手段は、所定の条件を満たした場合に前記傾動部材を傾動させて、前記複数の入球口への遊技球の入賞を振り分け、これら複数の入球口のうち、前記特別入賞口へ遊技球が入球した場合に前記特別遊技を実行する遊技機である。
すなわち、本実施形態における遊技機を、例えば、パチンコ遊技機とした場合、パチンコ遊技機の遊技盤上には遊技領域(遊技球が転動流下する領域)に特別入賞装置(以下、特別電動役物という)が設置されており、この特別電動役物は、通常は特別電動役物の上部に付設されている開閉可能な可動片(以下、可変遊技部材という)を閉鎖して、特別電動役物の内部に遊技球を入球不可としているが、特定の入賞口(以下、始動口という)へ遊技球が入賞(通過)したことを契機として実行される所定の条件(例えば、可変遊技部材の開放抽選への当選)を満たした場合に可変遊技部材が開放して、遊技球の入球部から特別電動役物の内部に入球可能としている。そして、かかる制御を、当該パチンコ遊技機の遊技の進行を制御する制御手段により実行する構成としている。
さらに、本実施形態においては、特別電動役物の内部に遊技球を留置及び/又は通過させる部位(以下、遊技球留置部/遊技球通過部という)を有する回転体を上下方向に複数配置して回転体列を構成し、この回転体列の左右には、当該回転体列を挟むように、特別入賞口を含む複数の入球口を上下方向に配置して入球口列としている。そして、特別電動役物の内部に入球した遊技球の流下を、前記回転体列の左右に配置された入球口列に振り分けるために、複数の傾動部材を備えている。
上記構成のパチンコ遊技機において、本実施形態では、前記制御手段は、所定の条件(例えば、前記始動口へ遊技球が入賞したことを契機とした可変遊技部材の開放抽選への当選)を満たした場合に、前記特別電動役物に付設された可変遊技部材を開放して、遊技球を入球可能とするとともに、前記傾動部材を所定の動作態様で傾動させることにより、前記回転体列を挟むように配置された左右の入球口列への遊技球の入賞を振り分け、これら複数の入球口のうち、特別入賞口として規定された入球口へ遊技球が入賞すると、前記特別遊技(以下、大当たり遊技という)を実行するのである。
なお、大当たり遊技の実行は、例えば、遊技盤の遊技領域に大入賞口と呼ばれ、入賞口が開閉する専用の入賞口を設けて、この大入賞口を開放して遊技球が入球し易い状態となる期間を所定回数繰り返すことにより、遊技者が短時間で所定数の賞球を得られる構成にするとよい。
さらに、前記制御手段は、前記始動口へ遊技球が入賞したことを契機とした可変遊技部材の開放抽選を行なう場合に、前記大当たり遊技への抽選も同時に行うようにしている。すなわち、本実施形態においては、前記特別電動役物の内部に設けられた特別入賞口への遊技球の入賞とは別に大当たり遊技が発生する場合がある。
かかる遊技機によれば、特別電動役物の内部に入球した遊技球の、同じく特別電動役物の内部の設けられた複数の回転体、複数の傾動部材の動作態様の変化による様々な流下経路の変化を、遊技者が十分に楽しむことができるという、新しい興趣にあふれた遊技機を提供することが可能になる。
また、前記入球口を前記複数の傾動部材の端部にそれぞれ配置するとともに、前記複数の入球口は、遊技者への有利度合いが異なる複数の特別入賞口を含む構成とするとよい。
すなわち、本実施形態における特別電動役物の内部に設けられた複数の傾動部材は、それぞれの傾動部材の一方の端部にそれぞれ入球口を配置して、前記一方の端部を支点として他方の端部を上下に可動自在とすることで、一方の端部に配設されたそれぞれの入球口に遊技球を入賞させるように誘導したり、或いは下方へ流下を促したりするのである。
そして、前記複数の傾動部材の一方の端部に配設されたそれぞれ入球口のうち、上述した大当たり遊技の実行契機となる複数の特別入賞口を、前記大入賞口の開放回数がそれぞれ異なるように設定された特別入賞口とすることができる。具体的に説明すると、大入賞口の開放回数が多く設定されている特別入賞口(例えば、15回)と、大入賞口の開放回数が少なく設定されている特別入賞口(例えば、2回)とを設定した場合の両者を比較すると、相対的に、大入賞口の開放回数が多く設定されている特別入賞口(例えば、15回)の方が、大当たり遊技実行時に得られる所定数の賞球が多くなるため、遊技者にとって有利な特別入賞口となる。つまり、複数の特別入賞口毎に異なる大入賞口の開放回数を設定することで、遊技者にとっての有利度合いを異ならせることができる。
これにより、本実施形態においては、特別電動役物の内部に入球した遊技球の流下経路を十分に楽しむだけではなく、遊技者は、特別電動役物の内部に複数設けられた特別入賞口のうち、自身に有利度合いの高い大当り遊技が実行される特定の特別入賞口への遊技球の入賞を目指すという、新しい興趣にあふれた遊技機を提供することが可能になる。
また、本実施形態におけるパチンコ遊技機は、前記複数の回転体のうち、最下段に設けられた回転体の下方に、シーソー状に傾斜動自在なシーソー部材をさらに設け、前記複数の回転体における前記遊技球を通過させる部位(遊技球通過部)が、それぞれ垂直方向に一直線上に並んだ場合、前記シーソー部材に遊技球を直線的に落下させて、前記シーソー部材の両端に設けられた特別入賞口のいずれかへ入賞可能な構成とすることもできる。
すなわち、本実施形態においては、前記特別入賞装置の内部に設けられた、複数の回転体を上下方向に配設した回転体列の、最下段に設けられた回転体の下方に配置された傾動部材は、他の傾動部材と異なり、中央を支点としてシーソー状に傾斜動自在とするとともに、一方の端部に入球口(特別入賞口)を配置するのではなく両端部に入球口(特別入賞口)を配置している。このように、最下部に設けられた傾動部材は、両端部に設けられた入球口(特別入賞口)の何れかに遊技球を誘導するシーソー部材として機能するのである。
上述した構成により、前記制御手段は、所定の条件に応じて、前記複数の回転体に設けられた遊技球通過部を、垂直に連通するように回転体列の回転を制御し、特別入賞装置の内部に入球した遊技球を、最下部のシーソー部材まで流下させて、シーソー部材の両端部に設けられた特別入賞口のいずれかへ入賞可能とするのである。
このように、特別電動役物の内部に入球した遊技球が、同じく特別電動役物の内部に設けられた複数の回転体及び複数の傾動部材の動作態様の変化により様々な流下経路の変化をとるものとは一線を画した、特別な遊技球の流下態様を備えた遊技機とすることができる。
また、前記複数の特別入賞口は、下方に配置されている特別入賞口ほど、遊技者への有利度合いが高い大当たり遊技を実行するように設定することができる。
すなわち、上述した特別電動役物の内部に設けられた複数の特別入賞口は、回転体列の左右に、特別入賞口列として列状に配設されている。本実施形態においては、かかる特別入賞口列のうち、上段に配設されている特別入賞口よりも、下段に配設されている特別入賞口の方を、相対的に遊技者の有利度合いの高い特別入賞口として設定するのである。
具体的に説明すると、上下方向に配設された特別入賞口列の中で、最上段に設けられた特別入賞口は、大当たり遊技実行時における大入賞口の開放回数が最も少ない回数(例えば、2回)が設定されている。そして、その下段の特別入賞口は、大入賞口の開放回数が中間の回数(例えば、7回)が設定されている。さらに、最下段に設けられた特別入賞口は、大入賞口の開放回数が最も多い回数(例えば、15回)設定されている。つまり、下段の特別入賞口に行くほど遊技者にとって有利度合いの高い特別入賞口とするのである。
これにより、特別電動役物の内部に入球した遊技球が、同じく特別電動役物の内部に設けられた複数の回転体及び複数の傾動部材の動作態様の変化により様々な流下経路をとって流化していくが、遊技球の流下経路が下方に連続して長くなればなるほど遊技者の有利な遊技状態が期待できる遊技機とすることができる。
なお、上述した遊技者に対する有利度合いの高さとは、大当たり遊技実行時における大入賞口の開放回数だけではなく、例えば、前記始動口へ遊技球が入賞したことを契機とした抽選処理における、大当たり遊技への抽選確率又は特別電動役物に付設された可変遊技部材の開放抽選確率等を高く(所謂、確率変動)したり、当該大当たり遊技の終了後に実行される特定遊技(所謂、時短)の回数を多くしたりする場合も含み、このようにすることで、遊技者に有利度合いの高い遊技状況を提供することもできる。
上述してきたようなパチンコ遊技機によれば、特別電動役物の内部に、遊技者への有利度合いの異なる複数の特別入賞口を配設して、さらに、同じく特別電動役物の内部に設けられた可動部材(複数の回転体、複数の傾動部材)は様々な動作態様で動作するため、遊技者は、特別電動役物の内部に入球した遊技球の予測のつかない流下経路を十分に楽しむことができ、また、特別入賞装置の内部に複数設けられた特別入賞口のうち、最も有利な遊技状態を獲得するために、最下段の特別入賞口への遊技球の流下経路を形成するように、前記可動部材の動作態様が繋がることを期待するという新しい興趣にあふれた遊技機を提供することが可能になる。
なお、本実施形態における傾動部材、シーソー部材、特別入賞装置の入球部を形成する可変遊技部材等は、電磁ソレノイドなどの作動手段を用いて動作させるとよい。また、本実施形態における制御手段としては、例えば、CPUからなる中央演算処理装置と、ROMやRAMなどからなる記憶装置と、その他必要に応じて設定される回路などを備えた制御回路を構成し、前記ROMに記憶されたプログラムに基づいて、特別入賞装置の動作制御等を実行することが望ましい。さらに、複数の回転体には、回転体に設けられた遊技球留置部又は遊技球通過部の位置決めを制御可能な回転モータが、それぞれ付設されている構成とするとよい。
以下、本発明に係る遊技機の好適な実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下では遊技機をパチンコ遊技機としている。
[遊技機の構成]
遊技機について、図1〜図4を用いて説明する。図1は本実施形態におけるパチンコ遊技機10の概観を示す斜視図、図2は同パチンコ遊技機10の概観を示す分解斜視図である。また、図3は本実施形態におけるパチンコ遊技機10の概観を示す正面図、図4は電飾ユニット53の説明図である。
図1及び図2に示すように、パチンコ遊技機10は、前面に開口12aが形成された本体枠12と、その本体枠12における開口12aの内部に配設される各種の部品と、本体枠12の前方に開閉自在に軸着された扉11とから構成されている。この扉11は、図1に示すように、開口12aを前面から閉鎖するためのものであり、通常閉鎖した状態で遊技が行われる。また、本体枠12の前面には、上皿20、下皿22、発射ハンドル26等が配設されている。
本体枠12の開口12a内部には、画像を表示する表示手段としての液晶表示装置32と遊技盤14とスペーサ31等が配設されている。なお、遊技盤14、スペーサ31、液晶表示装置32以外の各種の部品(図示せず)については、理解を容易にするために説明を省略する。
本実施形態に係る遊技盤14は、その全部が透光性を有する板形状の樹脂(透光性を有する部材)によって形成されている。この透光性を有する部材としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂など各種の材質が該当する。また、遊技盤14は、その正面(前面)側に、発射された遊技球が転動する遊技領域15を有している。この遊技領域15はガイドレール30に囲まれ、遊技球が転動可能な領域であり、ガイドレール30の外側には遊技領域外域16が形成されている。なお、遊技領域15には図2に示すように、複数の遊技釘13が打ちこまれている。なお、本実施形態では、遊技釘13は各種の遊技部材の一つに含まれるものとしている。また、図2においては複数の遊技釘13を一部省略して示している。
遊技に関する演出画像を表示する表示手段の一例である液晶表示装置32は、前記スペーサ31を挟んで遊技盤14の背後に設けられている。なお、本実施形態では、遊技盤14の全部が透光性を有する材料で形成されているが、透光性を有する材料が遊技盤14の一部に用いられていてもよく、その場合、液晶表示装置32は遊技盤14の透光性を有する部材の背後に配置されることになる。
この液晶表示装置32は、遊技に関する画像の表示を可能とする表示領域32aを有しており、この表示領域32aは、スペーサ31及び遊技領域15の全部又は一部、あるいは遊技領域外域16の全部又は一部を透して遊技者側から視認可能となっている。なお、表示領域32aに表示される遊技に関する画像とは、演出用の演出画像、装飾用の装飾画像等の各種の画像を指す。
スペーサ31は、これも前述の透光性を有する部材で形成されているが、前記液晶表示装置32の視認性を向上させるために、少なくとも遊技盤14の遊技領域15に相当する大きさの孔部31aを形成している。
このように、本実施形態においては、遊技盤14における透光性領域の背後に液晶表示装置32などの表示手段を設けており、例えば、遊技釘13の植設領域や役物、装飾部材といった遊技部材を設ける領域を大きくできるため、レイアウトの自由度も更に大きくすることが可能となっている。
遊技盤14の外側となる扉11の所定位置には、発光表示手段としての装飾ランプ133a,133bが配設されており、遊技状態に合わせた所定の発光態様の表示を行う。
また、この扉11には、ガラス板などからなる透光性を有する保護板19が取付けられている。この保護板19は、扉11が閉鎖された状態で遊技盤14の前面に対面するように配設されている。また、保護板19の上方位置には、スピーカ46R,46Lが左右に配設されている。
発射ハンドル26は本体枠12に対して回動自在に設けられている。また、発射ハンドル26の裏側には、駆動装置である発射ソレノイド(図示せず)が設けられている。さらに、発射ハンドル26の周縁部には、タッチセンサ(図示せず)が設けられている。
そして、遊技者により発射ハンドル26が握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されると、タッチセンサにより遊技者により発射ハンドル26が握持されたことを検知して、その回動角度に応じた電力を発射ソレノイドに供給することにより、上皿20に貯留された遊技球が遊技盤14に順次発射されて遊技が進められる。
次に、図3及び図4を参照しながら、パチンコ遊技機10の構成についてさらに詳細に説明する。なお、図3を用いたパチンコ遊技機10の概観の以下の説明では、図1及び図2を用いた説明と重複する部分を省略することがある。なお、図3においても遊技釘13の一部を省略している。
図3に示すように、遊技盤14には、2つのガイドレール30(30a及び30b)、通過ゲート54、可変遊技部材55L,55Rが付設されるとともに、内部に複数の可動部材(第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28c、傾動部材27a〜27g)と複数の入球口55a〜55h及び上部に可変遊技部材55L,55Rが付設された特別電動役物55(図16参照)、羽根部材23が付設された始動口24、開閉自在のシャッタ40を備えた大入賞口39、一般入賞口56a,56b、アウト口38が設けられている。なお、前記特別電動役物55(図16参照)は本実施形態における特別入賞装置であり、その構成などについては後に詳述する。
遊技盤14の左側に設けられている2つのガイドレール30は、遊技領域15を区画(画定)する外レール30aと、その外レール30aの内側に配設された内レール30bとから構成される。発射された遊技球は、遊技盤14上に設けられたガイドレール30に案内されて、遊技領域15の上部に移動し、遊技領域15上に設けられた複数の遊技釘13や特別電動役物55等の遊技部材との衝突により、その進行方向を変えながら遊技領域15の下方に向かって流下する。そして、遊技領域15に設けられた各種入賞口(始動口24、大入賞口39、一般入賞口56a,56b等)に入賞できなかった遊技球は、遊技領域15の下端の設けられたアウト口38で回収されて遊技盤14の外部に排出される。
始動口24は、遊技領域15の右側に広く設けられた特別電動役物55の左下方位置に設けられるとともに、ソレノイドなどで駆動する可変遊技部材としての左右一対の羽根部材23が付設されている。
そして、遊技球が始動口24へ入賞すると、後述する特別図柄ゲーム及び可変遊技部材55L,55R(図16参照)の開放抽選(大当たり抽選を含む)が開始される。すなわち、始動口24は、特別図柄ゲーム及び可変遊技部材55L,55R(図16参照)の開放抽選(大当たり抽選を含む)の契機となる特別入賞口である。
また、始動口24の下部に設けられた大入賞口39には、その前面側(前方)に開閉自在なシャッタ40が設けられている。そして、後に詳述する特別図柄表示器33(図4)において特別図柄として特定の数字図柄がそれぞれ停止表示され、停止表示態様が、遊技状態が大当たり遊技状態に移行することを示す態様であった場合に、シャッタ40を開放状態に駆動することにより、その結果、大入賞口39は遊技球を受け入れやすい開放状態となる。
一方、シャッタ40の背面側(後方)に設けられた大入賞口39の内部には、カウントセンサ104(図5参照)が設けられ、遊技球が所定個数(例えば10個)入賞するか、又は、所定時間(例えば30秒)が経過するまでシャッタ40が開放状態に駆動される。そして、開放状態において大入賞口39への所定数の遊技球の入賞又は所定時間の経過のいずれかの条件が成立すると、シャッタ40を閉鎖状態に駆動することにより、その結果、大入賞口39は遊技球を受け入れ難い閉鎖状態になる。
なお、大入賞口39が遊技球を受け入れやすい状態となっている開放状態から大入賞口39が遊技球を受け入れ難い状態となっている閉鎖状態までの遊技をラウンドゲームと呼び、シャッタ40は、ラウンドゲーム時に開放し、各ラウンドゲーム間では閉鎖することになる。本実施形態では、このラウンドゲームを実行する遊技を大当たり遊技という。また、ラウンドゲームは、“1”ラウンド、“2”ラウンド等のラウンド数として計数されるため、大当たり遊技における1回目のラウンドゲームを第1ラウンド、2回目を第2ラウンドと呼称する場合がある。
続いて、開放状態から閉鎖状態に駆動されたシャッタ40は、所定時間(例えば、1秒)経過後に再度開放状態に駆動される。
なお、第1ラウンドのラウンドゲームから、次のラウンドゲームに継続して進むことができない(最終の)ラウンドゲームが終了するまで継続した遊技状態を大当たり遊技状態という。大当たり遊技状態は、多数の賞球を獲得可能であることから、遊技者にとって極めて有利な遊技状態である。
ここで、図16〜図20を用いて、本実施形態における特別電動役物55の構成及び動作態様について説明する。図16は特別電動役物55の開放動作を示す斜視図、図17は特別電動役物55へ入球した遊技球の流れを説明するための図16のA−A’断面視による断面図、図18は特別電動役物55に入球口55a〜55hへ入賞した遊技球の排出経路の説明図、図19は特別電動役物55の特定の動作態様を説明する正面図、図20は特別電動役物55の特定の動作態様を説明する正面図である。
本実施形態における特別電動役物55(特別入賞装置)は、左枠部材55m、右枠部材55n及び閉鎖状態の可変遊技部材55L,55Rにより囲繞され、遊技領域15内において、天守閣をイメージした形状の区画領域を有する構成としている。かかる特別電動役物55は、遊技者から正面視して、遊技領域15の略中央の右側に、他の遊技部材の設置スペースよりも広いスペースをとって配置されており、設置スペースとしては、特別電動役物55内を流下していく遊技球の転動態様を遊技者が楽しむことができるように、遊技領域15の略1/5〜1/3程度としている。そして、図16に示すように、特別電動役物55の上部に付設され、通常は閉状態にある左右の前記可変遊技部材55L,55Rが軸回りに回動して開放動作すると、遊技球の入球部が形成されて遊技球が区画領域内に入球可能となる。
特別電動役物55の内部には、略中央に上下一列に配置された回転体列として、上から第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28cとした3個の回転体が、それぞれ図示しない中央の軸回りに回転自在に配置されている。この3個の回転体(第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28c)には、それぞれ異なる数の複数の遊技球留置部28eと一つの遊技球通過部28dが設けられており、第1回転体28aには2箇所の遊技球留置部28eと一つの遊技球通過部28dが、第2回転体28bには4箇所の遊技球留置部28eと一つの遊技球通過部28dが、そして、第3回転体28cには6箇所の遊技球留置部28eと一つの遊技球通過部28dが設けられている。
そして、特別電動役物55の内部を流下する遊技球が、遊技球留置部28eに留置された場合、留置された回転体の回転により遊技球留置部28eが下方に位置すると自重により遊技球は回転体の両脇を流下してゆく。一方、遊技球が遊技球通過部28dを通過した場合は、回転体の向きに応じた下方向にそのまま通過して流下することになる。
また、特別電動役物55の内部両端には、左側に上下に配設された入球口列を構成する入球口55a,55c,55e,55gが、同じく右側には入球口55b,55d,55f,55hが、それぞれの下部に遊技球を各入球口55a(55b,55c,55d,55e,55f,55g,55h)へ案内する遊技球誘導部55jを突設した状態で配設されている。
さらに、前述した3個の回転体28a,28b,28cと、入球口55a,55c,55eの間には、長板状の傾動部材27a,27c,27eが配設され、同様に3個の回転体と、入球口55b,55d,55fの間には、同じように傾動部材27b,27d,27fが配設されている。傾動部材27a〜27fは、それぞれの入球口55a〜55f側の端部を軸支され、これを支点として、上下に傾動自在に設けられている。
また、特別電動役物55の内部の最下部であって、略中央に配置された3個の回転体の下方位置には、中央を支点として左右に傾斜動自在に傾動部材27gが配設されている。この傾動部材27gは本実施形態におけるシーソー部材であって、他の傾動部材27a〜27fよりも長く形成され、当該傾動部材27gの左端に臨むように入球口55gが、右端に臨むように入球口55hが配設されている。つまり、特別電動役物55の内部の最下段に設けられた傾動部材27gまで遊技球が流下した場合は、その両端側に設けられた入球口55g又は入球口55hに入賞する構成としている。
上述した構成において、所定の条件として、例えば始動口24への遊技球の入賞を契機とした可変遊技部材55L,55Rの開放抽選に当選すると、可変遊技部材55L,55Rは遊技領域15に広く開放することで遊技球の入球部を形成して、特別電動役物55の内部へ遊技球を入球可能とするのである。
そして、特別電動役物55の内部へ入球した遊技球は、3個の回転体や傾動部材27a〜27gの所定の動作態様により、その流下経路を変えながら、入球口55a〜55hのいずれかに誘導され、それぞれ入球口の下部に付設された遊技球誘導部55jに受け止められて入賞する。また、本実施形態においては、入賞した入球口55a〜55hに応じて、その後の遊技状態が変化する。
具体的に説明すると、遊技球が最上段左右に設けられた入球口55a又は入球口55b(所謂「ハズレ入賞口」)に入賞した場合は、入賞に応じて所定の数(例えば、5個)の賞球が払い出されるだけであり、遊技状態は変化しない。ところが、遊技球が最上段左右に設けられた入球口55a又は入球口55bよりも下段に設けられた入球口55c〜55h(所謂、当たり入球口)に入賞すると、所定の数(例えば、5個)の賞球が払い出されるとともに、入賞した入球口55c〜55hに応じた「大当たり遊技状態」へと遊技状態が変化することとなる。すなわち、入球口55c〜55hは、本実施形態における特別入賞口として機能するものである。
さらに、本実施形態においては、特別入賞口である入球口55c〜55hにおいても、実行される大当たり遊技の種類が異なる。すなわち、詳細は後述するが、入球口55c〜55hに応じて、入球口55cでは「2R通常大当たり遊技」、入球口55dでは「2R確変大当たり遊技」、入球口55eでは「7R通常大当たり遊技」、入球口55fでは「7R確変大当たり遊技」、そして、入球口55gでは「15R通常大当たり遊技」、入球口55hでは「15R確変大当たり遊技」の6種類の異なる大当たり遊技が実行されることとなる。すなわち、本実施形態における大当たり遊技の発生は、下段に配設されている特別入賞口(入球口55c〜55h)に遊技球が入賞した方が、遊技者に対する有利度合いの高い大当たり遊技が実行される構成としている。
以下、図16〜図18を参照して、本実施形態における特別電動役物55に付設された可変遊技部材55L,55Rの開放動作に伴う、特別電動役物55の内部に設けられた可動部材(第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28c及び傾動部材27a〜27g)の動作態様、特別電動役物55の内部に入球した遊技球の流下経路の変化をさらに詳細に説明する。
図16に示すように、始動口24に遊技球が入賞したことを契機とした可変遊技部材55L,55Rの開放抽選に当選すると、可変遊技部材55L,55Rは、所定時間(例えば、2秒)遊技領域15に広く開放動作して、開放した可変遊技部材55L,55Rで形成された入球部に、その周辺の遊技釘13に案内されて、特別電動役物55の内部へ遊技球は入球可能となる。
つまり、特別電動役物55の内部は、左枠部材55m、右枠部材55n及び閉鎖状態の可変遊技部材55L,55Rにより完全に囲繞されており、可変遊技部材55L,55Rが開放状態に動作しない限り、遊技領域15を転動する遊技球が、特別電動役物55の内部へ入球することができない構成としている。
そして、特別電動役物55の内部へ入球した遊技球は、第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28cの遊技球留置部28eに貯留されたり、又は遊技球通過部28dを通過したりして、入球口55a〜55f側を支点として上下に傾動動作する傾動部材27a〜27fの動作タイミングに応じて、例えば、図16に示すように、第1回転体28aの右側に設けられ、上方に傾動した傾動部材27b上に遊技球が流下した場合は、入球口55bへ入賞するように誘導され、又は、第1回転体28aの左側に設けられ、下方に傾動した傾動部材27a上に遊技球が流下した場合は、その下方に設けられた第2回転体28bへと流下するように誘導されることとなる。
また、第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28cの回転タイミング及び傾動部材27a〜27fの動作タイミングにより、最下部に設けられた傾動部材27g(シーソー部材)まで遊技球が流下すると、中心を支点として左右に傾斜動する傾動部材27gにより、入球口55g又は入球口55hへ遊技球は入球する。そして、前述したように、特別入賞口である入球口55c〜入球口55hに遊技球が入賞すると、前記6種類の大当たり遊技の何れかが実行される。
そして、図17に示すように、入球口55a〜入球口55hに入球した遊技球は、遊技盤14を貫通して設けられた遊技球貫通路55Kを経由して、遊技球排出路55Pを流下して遊技盤14の外部に排出される。また、本実施形態においては、第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28c毎に第1回転モータM1、第2回転モータM2、第3回転モータM3が遊技盤14に埋設されて設けられており、第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28cは、それぞれ独立してその回転方向又は回転速度を、回転体制御手段である回転体制御回路77(図5参照)により制御される構成としている。
なお、図17に示す垂直断面図は、図16に示すように、特別電動役物55を遊技者から見て左側にA−A’の部分を垂直に断面視した図である。また、図示はしないが、遊技盤14の内部の傾動部材27a〜傾動部材27fの入球口側には、傾動部材27a〜傾動部材27fを上下に傾動動作させるための傾動ソレノイド29a〜29f(図5参照)が埋設されている。そしてこれもまた図示はしないが、傾動部材27g(シーソー部材)の中心には、傾動部材27gを左右に傾斜動させるための傾動ソレノイド29g(図5参照)が埋設されており、詳細は後述するが、本実施形態における傾動部材制御手段である傾動部材制御回路78(図5参照)により傾動動作を制御されるものである。
また、図18に示すように、入球口55a〜55hから遊技球排出路55Pへ遊技球が流下する近傍には、入球口55a〜55hに入賞した遊技球をそれぞれ検知するための、入球口センサS1〜S8がそれぞれ設けられている。すなわち、本実施形態においては、詳細は後述するが、この入球口センサS1〜S8の遊技球の検知に応じて、遊技球が入賞した入球口55a〜55hを検知できる構成としている。
ここで、本実施形態においては、詳細は後述するが、前記特別電動役物55の上部に付設された可変遊技部材55L,55Rの開放抽選において、上述したように可変遊技部材55L,55Rを開放する「通常開放」だけではなく、特別電動役物55の内部に設けられた可動部材(第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28c及び傾動部材27a〜27g)の動作態様までも決定された複数の「特別開放1」又は「特別開放2」を実行する場合がある。
以下その実施例を、図19及び図20を参照して説明する。図19は「特別開放1」を説明する正面図である。図20は「特別開放2」を説明する正面図である。
図19に示すように、可変遊技部材55L,55Rの開放抽選において、「特別開放1」が当選した場合は、可変遊技部材55L,55Rは、所定時間(例えば、2秒)遊技領域15に広く開放動作して、開放した可変遊技部材55L,55Rで形成された入球部に、その周辺の遊技釘13に案内されて、特別電動役物55の内部へ遊技球が入球可能となるとともに、特別電動役物55の内部に設けられた第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28cは、遊技球通過部28dを垂直に連通するように回転停止して、第1回転体28aの遊技球通過部28dを通過した遊技球は、そのまま最下部の傾動部材27g(シーソー部材)まで直接流下させる。
そして、傾動部材27gを左下がりに傾斜動させて、流下してきた遊技球を、入球口55gに入賞させる。すなわち、「特別開放1」を実行する場合は、入球口55gへの遊技球の入賞により、比較的遊技者に有利な「15R通常大当たり」を発生し易くするのである。しかし、この場合は、図19に示すように、傾動部材27g以外の傾動部材27a〜27fは、全て傾動部材27a〜27fの端部に設けられたそれぞれの入球口55a〜55fに遊技球を誘導するように、第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28c側に、上方に傾動させた状態としているため、第1回転体28aの遊技球通過部28dに遊技球が侵入しない限り、第1回転体28aの両サイドを流下する遊技球は、傾動部材27a又は傾動部材27bに誘導されて全て入球口55a又は入球口55b(つまり、はずれ入球口)に入賞するため、前記「15R通常大当たり」の発生は見込めない。
そして、本実施形態においては、可変遊技部材55L,55Rの開放抽選において、「特別開放1」が当選した場合は、特別電動役物55の左側の液晶表示装置32の表示領域32aにおいて、所定の装飾図柄92(つまり、数字図柄である“333”の三つ揃い)を停止表示させることで、遊技者に「特別開放1」を報知している。なお、当然のことながら、可変遊技部材55L,55Rが所定時間(例えば、2秒)開放中に、遊技球が特別電動役物55の内部へ入球しなかった場合は、もちろん前記「15R通常大当たり」は発生しない。
そして、図20に示すように、可変遊技部材55L,55Rの開放抽選において、「特別開放2」が当選した場合は、可変遊技部材55L,55Rは、所定時間(例えば、2秒)遊技領域15に広く開放動作して、開放した可変遊技部材55L,55Rで形成された入球部に、その周辺の遊技釘13に案内されて、特別電動役物55の内部へ遊技球を入球可能とするとともに、傾動部材27g以外の傾動部材27a〜27fは、全て第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28c側に、下方に傾動させた状態を維持する。これにより、特別電動役物55の内部へ入球した全ての遊技球は、そのまま最下部の傾動部材27g(シーソー部材)まで直接流下する。
そして、傾動部材27gを右下がりに傾斜動させて、流下してきた遊技球を、入球口55hに入賞させるのである。すなわち、「特別開放2」を実行した場合は、入球口55hへの遊技球の入賞により、本実施形態において最も遊技者に有利な「15R確変大当たり」の発生を確定させるのである。なお、この場合は、図20に示すように、第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28cの回転動作は、「15R確変大当たり」の発生には影響しない。
そして、本実施形態においては、可変遊技部材55L,55Rの開放抽選において、「特別開放2」が当選した場合は、特別電動役物55の左側の液晶表示装置32の表示領域32aにおいて、所定の装飾図柄92(つまり、数字図柄である“777”の三つ揃い)を停止表示させることで、遊技者に「特別開放2」を報知している。なお、当然のことながら、前述した「特別開放1」と同様に、可変遊技部材55L,55Rが所定時間(例えば、2秒)開放中に、遊技球が特別電動役物55の内部へ入球しなかった場合は、前記「15R確変大当たり」は発生しない。
つまり、「特別開放2」は「特別開放1」と比較すると、特別電動役物55に遊技球が入球する限り、確実に「15R確変大当たり」に結びつくため、最も遊技者にとって有利な可変遊技部材55L,55R開放形態といえる。
また、これも詳細は後述するが、本実施形態におけるパチンコ遊技機10は、特別電動役物55の内部に設けられた特別入賞口である入球口55b〜55hへの遊技球の入賞だけではなく、可変遊技部材55L,55Rの開放抽選処理において、同時に「大当たり遊技」への移行抽選も行なわれており、「大当たり遊技」が実行される場合がある。すなわち、本実施形態においては、所謂デジパチと呼ばれる「第1種遊技機」のように、始動口24への遊技球の入賞を契機とした抽選処理よる「大当たり遊技」の当選と、所謂権利物と呼ばれる「第3種遊技機」のように、始動口24への遊技球の入賞を契機とした特別電動役物55の開放抽選に当選して、開放された特別電動役物55へ遊技球が入球して、なおかつ、特別入賞口への遊技球が入賞することで発生する「大当たり遊技」の当選と、二種類の「大当たり遊技」の発生の契機をもつパチンコ遊技機10であり、近年では「第1種及び第3種混合機」と呼ばれているパチンコ遊技機10である。
上述してきた構成の特別電動役物55によれば、特別電動役物55の内部に複数の可動部材(第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28c及び傾動部材27a〜27g)を配設して、始動口24へ遊技球が入賞(通過)したことを契機とした特別電動役物55の上部に付設された可変遊技部材55L,55Rの開放抽選による抽選結果に応じて、前記複数の可動部材も所定の動作態様で動作させることにより、遊技者は、特別電動役物55の内部に入球した遊技球の予測のつかない流下経路を十分に楽しむことができ、また、特別入賞装置の内部に複数設けられた特別入賞口のうち、最も有利な遊技状態を獲得するために、最下段の特別入賞口への遊技球の流下経路を形成するように、前記可動部材の動作態様が繋がることを期待するという新しい興趣にあふれたパチンコ遊技機10を提供することができる。
ここで、図3及び図4を参照した、パチンコ遊技機10の構成の説明に戻る。
前述した始動口24、一般入賞口56a,56b、大入賞口39、特別電動役物55の内部に設けられた入球口55a〜55hに遊技球が入賞したときには、それぞれの入賞口の種類に応じて予め設定されている数の遊技球が遊技球貯留部である上皿20又は下皿22に賞球として払い出される。
また、扉11の下端部近傍には電飾ユニット53が設けられている。本実施形態に係る電飾ユニット53は、図4に示すように、その中央に配置された表示器ケース37に特別図柄表示器33、普通図柄表示器35を収容している。
特別図柄表示器33は、7セグメントLEDで構成されており、この7セグメントLEDは、始動口24に遊技球が入賞した場合に、特別図柄表示器33の7セグメントLEDが点灯・消灯することによって、例えば、“0”から“9”までの10個の数字図柄が、特別図柄として変動表示される。以上のように、特別図柄が変動表示された後、停止表示され、その結果によって遊技状態が異なってくるゲームを、本実施形態では「特別図柄ゲーム」という。
なお、前記7セグメントLEDに表示される特別図柄は、前記数字図柄に限るものではなく、例えば、大文字や小文字による英字図柄やその他7セグメントLEDで表示できるものであれば、記号図柄等でも構わない。さらに、特別図柄の表示器は、前記7セグメントLEDに限定されるものではなく、例えば、複数のLEDの集合体等を設置して特定の表示形式を用いてもよい。
表示器ケース37の左右両側には、この表示器ケース37を挟んで特別図柄保留ランプ33a〜33dが設けられている。
この特別図柄保留ランプ33a〜33dは、特別図柄表示器33において、既に特別図柄の変動表示中に遊技球が始動口24へ入賞した場合に、変動表示中の特別図柄が停止表示されるまで、始動口24への遊技球の入賞に基づく特別図柄の変動表示の実行を保留する回数(所謂、「特別図柄の保留球数」)を点灯によって表示するものである。そして、変動表示していた特別図柄が停止表示されると、保留されていた特別図柄の変動表示が開始される。
具体的に説明すると、特別図柄保留ランプ33a〜33dは、特別図柄の変動表示の実行が保留された回数に対応して左から順番に点灯され、特別図柄の変動表示が一旦停止表示され、次の保留されていた特別図柄の変動表示が開始されると、それに対応した特別図柄保留ランプは消灯される。なお、特別図柄の変動表示の実行が保留される回数には上限が設定されており、例えば、始動口24への遊技球の入賞に対して4回(個)、つまり、本実施形態においては最大4回(個)を上限として特別図柄の変動表示は保留される。
また、液晶表示装置32の表示領域32aにおいても、前述した始動口24に遊技球が入賞した場合には、特別図柄の変動表示の開始にあわせて、例えば数字などを含む演出用の装飾図柄の変動表示が開始される。また、特別図柄に関する変動表示中に遊技球が始動口24へ入賞した場合には、変動表示中の演出用の装飾図柄が停止表示されるまで、始動口24への遊技球の入賞に基づく演出用の装飾図柄の変動表示の実行(開始)は保留される。その後、変動表示していた演出用の装飾図柄が停止表示された場合には、保留されていた演出用の装飾図柄の変動表示が開始される。つまり、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて行われる演出用の装飾図柄の変動表示と、特別図柄の変動表示とは同期しており、その変動開始及び変動停止は同じタイミングで行なわれることとなる。
本実施形態では、前記特別図柄及び装飾図柄は、共に識別情報として機能するものであり、特別図柄の変動表示から停止表示までを単位ゲームとした前記特別図柄ゲームと、特別図柄と同期して行われる装飾図柄の変動表示から停止表示までを単位ゲームとしたゲームとを併せて、「可変表示ゲーム」としている。したがって、本実施形態に係るパチンコ遊技機10では、始動口24に遊技球が入賞したことを契機として、可変表示ゲームが行われることになる。そして、この可変表示ゲームを行う遊技を通常遊技と呼ぶ。
また、遊技領域15の略中央の左側に設けられた通過ゲート54(図3参照)を遊技球が通過すると、特別図柄表示器33の右側に設けられた普通図柄表示器35において、普通図柄を示す“○”、“×”等の記号で構成された2つの表示用ランプが、交互に点灯・消灯を繰り返すことによって変動表示される。
さらに、表示器ケース37の下側には、普通図柄保留ランプ35a〜35dが設けられている。この普通図柄保留ランプ35a〜35dは、前述した普通図柄(本実施形態では“○”、“×”等の記号)の変動中に、前記通過ゲート54を遊技球が通過した場合に、点灯又は消灯によって、保留されている普通図柄の変動表示の実行可能な回数(所謂、「普通図柄の保留球数」)を表示する。つまり、普通図柄保留ランプ35a〜35dは、保留された普通図柄の変動表示の実行回数に対応して、左から順番に点灯され、変動が停止表示されると、次の保留されていた普通図柄の変動表示が開始され、それに対応した普通図柄保留ランプは消灯される。なお、普通図柄の変動表示の実行が保留される回数には上限が設定されており、例えば、4回(個)を上限として保留される。
この普通図柄が所定の図柄、例えば“○”として停止表示されたときには、始動口24の左右両側に可変遊技部材として設けられた羽根部材(所謂「普通電動役物」)23が閉鎖状態から開放状態に変動して、始動口24に遊技球が入りやすくなる。また、羽根部材23を開放状態とした後、所定の時間が経過したときには、羽根部材23を閉鎖状態として、始動口24に遊技球が入りにくくなるようにする。
以上のように、普通図柄が変動表示された後、停止表示され、その結果によって羽根部材23の開放・閉鎖状態が異なってくるゲームを「普通図柄ゲーム」という。
以上説明してきたように、本実施形態に係るパチンコ遊技機10では、前記始動口24へ遊技球が入賞したことを契機として、特別電動役物55に付設されている可変遊技部材55L,55Rの開放抽選(大当たり遊技への移行抽選も含む)処理が行なわれるとともに、その抽選結果に基づいて、前記特別図柄表示器33において特別図柄の変動表示及び停止表示が行われる。
そして、液晶表示装置32の表示領域32aにおいては、停止表示される特別図柄に対応した複数の装飾図柄が、変動表示された後に所定の組み合わせで停止表示される可変表示ゲームが実行されるとともに、この可変表示ゲームに伴う演出画像などを用いた演出表示が行われる。そして、抽選結果が当選の場合、前述したように特別電動役物55に付設された可変遊技部材55L,55Rを開放して、遊技領域15を転動する遊技球が、特別電動役物55の内部に入球可能とする。そして、特別電動役物55の内部に設けられた複数の入球口55a〜55hのうち、入球口55c〜55h(つまり、特別入賞口)に遊技球が入賞した場合に、所定の大当たり遊技に移行するのである。なお、本実施形態においては、入球口55a及び入球口55bへ遊技球が入賞しても大当たり遊技には移行しない、つまり、入球口55a及び入球口55bは、「はずれ」に該当する入球口である。
ここで、本実施形態においては、役物の一例として、大当たり遊技時に用いられる大入賞口39の役物が記載されているが、本発明はこれに限定されず、遊技盤上に2つ以上のいかなる数の役物が設けられていてもよい。
なお、本実施形態において、画像を表示する部分として液晶ディスプレイパネルからなる液晶表示装置32を採用したが、これに限らず、例えば、EL(Electronic Luminescent)、プラズマ等、他の形態からなるものであってもよい。
[遊技機の電気的構成]
本実施形態におけるパチンコ遊技機10の制御回路について、図5を用いて説明する。図5は、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の制御回路を示すブロック図である。
本実施形態におけるパチンコ遊技機10の制御回路は、主に、遊技制御手段としての主制御回路60と、演出制御手段としての副制御回路200とから構成される。主制御回路60は、遊技全般の制御を行うものであり、副制御回路200は、遊技の進行に応じた演出の制御(例えば、画像表示制御、音声出音制御、装飾ランプ制御等)を行うものに位置付けられている。
主制御回路60は、図示するように、制御手段であるメインCPU66、メインROM(読み出し専用メモリ)68、メインRAM(読み書き可能メモリ)70を備えている。そして、この主制御回路60は、パチンコ遊技機10の遊技の進行を制御する。
メインCPU66には、メインROM68、メインRAM70等が接続されており、このメインROM68に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。このように、このメインCPU66は、例えば、遊技制御手段、抽選手段等として機能するなど、後述する各種の手段として機能することとなる。
メインROM68には、メインCPU66によりパチンコ遊技機10の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、乱数抽選によって特別電動役物55に付設された可変遊技部材55L,55Rを開放する際に参照される特別電動役物開放抽選テーブル(図6参照)等の各種データテーブルが記憶されている。
メインRAM70は、メインCPU66の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。
また、この主制御回路60は、所定の周波数のクロックパルスを生成するリセット用クロックパルス発生回路62、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路64、後述する副制御回路200に対してコマンドを供給するためのシリアル通信用IC72を備えている。また、これらのリセット用クロックパルス発生回路62、初期リセット回路64、シリアル通信用IC72は、メインCPU66に接続されている。
そして、このリセット用クロックパルス発生回路62は、後述するシステムタイマ割込処理を実行するために、所定の周期(例えば2ミリ秒)毎にクロックパルスを発生する。なお、シリアル通信用IC72は、各種のコマンドを副制御回路200(副制御回路200に含まれる各種の手段)へ送信する送信手段に相当する。
さらに、主制御回路60には、電飾ユニット53(図4参照)の各種表示器、表示ランプを制御する表示器制御回路76を備えている。この表示器制御回路76はメインCPU66からの指示に従い、パチンコ遊技機10の遊技状態に応じて、特別図柄表示器33、普通図柄表示器35の変動の制御(例えば、変動の開始及び所定の図柄での表示停止)を行い、さらに、特別図柄保留ランプ33a〜33d、普通図柄保留ランプ35a〜35dの点灯及び消灯の制御を行うものである。
また、主制御回路60には、傾動部材制御回路78が接続されている。この傾動部材制御回路78は、主制御回路60から供給される制御信号に伴い、前述したように傾動部材27a〜27gにそれぞれ付設された傾動ソレノイド29a〜29g(図示せず)を動作させて、傾動部材27a〜27gを所定の動作態様で傾動させる制御を行なう。
そして、主制御回路60には、回転体制御回路77が接続されている。この回転体制御回路77は、主制御回路60から供給される制御信号に伴い、本実施形態における3個の回転体(第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28c)にそれぞれ付設された第1回転モータM1、第2回転モータM2、第3回転モータM3(図17参照)を動作させて、所定の回転態様(回転方向、回転速度)で回転させる制御を行なう。
また、主制御回路60には、各種の装置が接続されている。例えば、図示するように、カウントセンサ104、一般入賞球センサ106,107、入球口センサS1〜S8、通過球センサ114、始動口入賞球センサ117、普通電動役物ソレノイド118、特別電動役物ソレノイド119、大入賞口ソレノイド120が接続されている。
カウントセンサ104は、大入賞口39の内部に設けられている。このカウントセンサ104は、大入賞口39に遊技球が入賞した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
一般入賞球センサ106,107は、一般入賞口56a,56bにそれぞれ設けられている。この一般入賞球センサ106,107は、各一般入賞口56a,56bへ遊技球が入賞した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
始動口入賞球センサ117は、始動口24に設けられている。始動口入賞球センサ117は、始動口24に遊技球が入賞した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
入球口センサS1〜S8は、特別電動役物55の背後に設けられた遊技球排出路55P(図18参照)に設けられている。この入球口センサS1〜S8は、特別電動役物55の内部に設けられた入球口55a〜55hへ遊技球が入賞した場合に、入賞した入球口に応じた所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
通過球センサ114は、通過ゲート54に設けられている。この通過球センサ114は、通過ゲート54を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
普通電動役物ソレノイド118は、リンク部材(図示せず)を介して羽根部材23に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、羽根部材23を開放状態又は閉鎖状態とする。
特別電動役物ソレノイド119は、リンク部材(図示せず)を介して特別電動役物55に付設された可変遊技部材55L,55Rに接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、可変遊技部材55L,55Rを開放状態又は閉鎖状態とする。
大入賞口ソレノイド120は、シャッタ40に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、シャッタ40を駆動させ、大入賞口39を開放状態又は閉鎖状態とする。
また、主制御回路60には、払出・発射制御回路126が接続されている。この払出・発射制御回路126には、遊技球の払出を行なう払出装置128、遊技球の発射を行なう発射装置130、カードユニット150が接続されている。
この払出・発射制御回路126は、主制御回路60から供給される賞球制御コマンド、カードユニット150から供給される貸し球制御信号を受け取り、払出装置128に対して所定の信号を送信することにより、払出装置128に遊技球を払い出させる。また、払出・発射制御回路126は、発射装置130に対して発射信号を供給することにより、遊技球を発射させる制御を行なう。
また、発射装置130には、前述した発射ソレノイド、タッチセンサ等の遊技球を発射させるための装置が備えられている。発射ハンドル26が遊技者によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射ソレノイドに電力が供給され、上皿20に貯留された遊技球が発射ソレノイドにより遊技盤14に順次発射される。
一方、シリアル通信用IC72には、副制御回路200が接続されている。この副制御回路200は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに応じて、液晶表示装置32における表示制御、スピーカ46R,46Lから発生させる音声に関する制御、装飾ランプ133a,133bの制御等を行なう。
なお、本実施形態においては、主制御回路60から副制御回路200に対してコマンドを供給するとともに、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を送信できるように構成してもよい。
副制御回路200は、可変表示制御手段、音発生制御手段等の各種制御手段として機能するサブCPU206、記憶手段としてのプログラムROM208、ワークRAM210、液晶表示装置32における表示制御を行うための表示制御回路250、スピーカ46R,46Lから発生させる音声に関する制御を行う音声制御回路230、装飾ランプ133a,133bの制御を行うランプ制御回路240から構成されている。そして、副制御回路200は、主制御回路60からの指令に応じて遊技の進行に応じた演出を実行する。
サブCPU206には、プログラムROM208、ワークRAM210等が接続されている。サブCPU206は、このプログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU206は、後述するように、主制御回路60から供給される各種コマンド信号に従って、各種演出制御を行う。そして、サブCPU206は、後述する各種の手段として機能することとなる。
プログラムROM208には、パチンコ遊技機10の特別図柄の変動表示に関連してサブCPU206により実行される液晶表示装置32の画像表示に伴う複数種類の演出画像データや、大当たり遊技中のラウンドゲームに関連して実行される複数種類の演出画像データが記憶されており、その他には、演出表示期間を定めた時間テーブル等各種のテーブルも記憶されている。
ワークRAM210は、サブCPU206の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。例えば、リーチ演出時間を制御するためのタイマ変数、演出パターンを選択するための演出表示選択用乱数カウンタ等、各種の変数等が位置付けられている。ここで、本実施形態におけるリーチとは、変動中の一の装飾図柄が、他の停止表示されている装飾図柄と同一図柄で停止表示された状態を指す。通常、変動中の装飾図柄が停止するまでの間、液晶表示装置32上では、このリーチ状態に応じた特別のリーチ演出表示がなされる。
表示制御回路250は、サブCPU206から供給される、特別図柄の変動表示に関連して実行される演出表示の進行に伴う複数種類の演出パターンや、大当たり遊技中のラウンドゲームに関連して実行される複数種類の演出パターン等の演出画像データ等を、液晶表示装置32に画像を表示させる制御を行うものである。
音声制御回路230は、サブCPU206から供給される音声発生命令に応じて、スピーカ46R,46Lから音声を発生させるものである。
ランプ制御回路240は、サブCPU206から供給されるプログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、装飾ランプ133a,133bの発光制御を行うものである。
なお、本実施形態においては、パチンコ遊技機10の制御回路において、遊技制御手段としての主制御回路60と、演出制御手段としての副制御回路200を別々に構成しているが、主制御回路60と副制御回路200とを同じ基板で構成してもかまわない。
なお、本実施形態においては、プログラム、テーブル等を記憶する記憶手段として、主制御回路60ではメインROM68を、副制御回路200ではプログラムROM208を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジ等の記憶媒体に、プログラム、テーブル等が記録されていてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、主制御回路60ではメインRAM70、副制御回路200ではワークRAM210等に記録されるものでもよい。なお、本実施形態においては、メインCPU66の一時記憶領域としてメインRAM70を、サブCPU206の一時記憶領域としてワークRAM210を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
[遊技機の動作]
ここで、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の遊技について簡潔に説明する。本実施形態においては、パチンコ遊技機10の遊技は、大別して通常遊技(遊技球を消費する遊技であり、大当たり遊技に比べて遊技者には相対的に不利な遊技)と大当たり遊技(遊技者にとって短時間で大量の遊技球の獲得が期待できる、所謂遊技者にとって有利な遊技)とに分かれる。
さらに、本実施形態における大当たり遊技は、後述の特別電動役物制御処理により、特別電動役物55の内部に設けられた入球口55a〜55gのうち、入球口55c〜55g(特別入賞口)への遊技球の入賞を契機として、2R確変大当たり遊技、2R通常大当り遊技、7R通常大当り遊技、7R確変大当たり遊技、15R通常大当たり遊技、15R確変大当たり遊技の6種類の大当たり遊技が決定する。
また、前記6種類の大当たり遊技のいずれかが実行されると、6種類の大当たり遊技にそれぞれ応じた所定の回数(2R通常大当たり遊技又は2R確変大当たり遊技では2回、7R通常大当たり遊技又は7R確変大当たり遊技では7回、15R通常大当たり遊技又は15R確変大当たり遊技では15回)を上限として、大入賞口39に付設されたシャッタ40(図3参照)が、所定時間(例えば、30秒)の開放を繰り返すことにより、遊技領域15に発射された遊技球の大入賞口39への入賞が容易となり、遊技者は短時間で大量の賞球を獲得することが可能となる。かかる大当たり遊技の獲得(大当たり遊技への当選)は、一般の遊技者の最大の目的であり、パチンコ遊技の醍醐味ともいえる。
他方、本実施形態における通常遊技は、低確率モード、高確率モード、時短モード(特別遊技モード)の3種類の遊技モードの下で実行される。ここで、前記3種類の通常遊技(低確率モード、高確率モード、時短モード)のモードの移行及びそれぞれの特徴を、以下に簡単に説明する。
低確率モードは、パチンコ遊技機10における基本モードであり、パチンコ遊技機10に電源を投入すると、この低確率モードから遊技が開始される。なお、この低確率モードは、前記高確率モードにおける特別電動役物55の開放抽選確率(「大当たり」の抽選確率も含む)よりも抽選確率が相対的に低確率に設定される。
高確率モードは、通常遊技において、前記6種類の大当たり遊技の内、2R確変大当たり遊技、7R確変大当たり遊技、15R確変大当たり遊技の3種類の当該大当たり遊技の終了後に移行する特別高確率遊技状態であり、この高確率モードの特徴は、前記低確率モードにおける特別電動役物55の開放抽選確率(「大当たり」の抽選確率も含む)よりも抽選確率が相対的に高確率に設定されることである。なお、この高確率モードは継続期間が定められる。そして、当該大当たり遊技の終了後に、特別図柄の変動回数(例えば、50回)が継続期間として設定される。
最後に、時短モード(特別遊技モード)は、前記6種類の大当たり遊技の終了後に設定される遊技モードである。この通常遊技における時短モードとは、特別図柄及び普通図柄が変動表示を開始して停止表示されるまでの変動時間が、低確率モード及び高確率モードよりも短く設定され、さらに、前記普通図柄の抽選の結果が“当たり”の場合(つまり、前述した普通図柄表示器35(図4参照)において、表示用ランプが“○”で停止表示された場合)、始動口24に付設された羽根部材23の開放時間が低確率モード及び高確率モードよりも長く設定される。なお、かかる制御を、本実施形態では、「電チューサポート」と呼ぶ場合がある。
このように、「電チューサポート」が実行されると、始動口24に遊技球が入賞し易くなるので、単位時間当たりの始動口24への入賞に対する賞球の払い出しも増加するため、遊技球の目減りが少なく(所謂「球持ち」がよい状態となる)、遊技者にとって有利な状態といえる。さらに、本実施形態においては、始動口24への遊技球の入賞を契機とした特別電動役物55の開放抽選に当選すると、特別電動役物55に付設された可変遊技部材55L,55Rが開放されるため、特別電動役物55の内部への遊技球の入球機会が増加するとともに、複数の入球口55c〜55g(特別入賞口)への遊技球の入賞を契機とした大当たり遊技の発生も期待できることとなる。
また、この時短モードは継続期間が定められる。例えば、当該大当たり遊技の終了後に、特別図柄の変動回数(例えば、50回)が継続期間として設定される。
以上説明したように、本実施形態においては、「低確率モード」、「高確率モード」、「低確率モード+時短モード」及び「高確率モード+時短モード」の4つの遊技モードの下で通常遊技が行われることになり、パチンコ遊技機10の遊技状態の変化(つまり、前記6種類の大当たり遊技の発生、前記モード切換の実行等)に応じて遊技状態が推移してゆくことになる。
以下、上述した遊技状態の変化に合わせてパチンコ遊技機10で実行される処理を図7〜図15に示す。
[メイン処理]
図7に示すように、最初に、主制御回路60のメインCPU66は、RAMアクセス許可、バックアップ復帰処理、作業領域を初期化等の初期設定処理を実行する(ステップS11)。そして、詳しくは図9を用いて後述するが、特別図柄ゲームの進行を制御する特別図柄制御処理を実行する(ステップS12)。そして、詳しくは、図13を用いて後述するが、普通図柄ゲームの進行を制御する普通図柄制御処理を実行する(ステップS13)。このように、メイン処理においては、ステップS11の初期設定処理が終了した後、ステップS12及びステップS13の処理を繰り返し実行することとなる。
[システムタイマ割込処理]
また、メインCPU66は、メイン処理を実行している状態であっても、メイン処理を中断させ、システムタイマ割込処理を実行する場合がある。リセット用クロックパルス発生回路62から所定の周期(例えば2ミリ秒)毎に発生されるクロックパルスに応じて実行されるシステムタイマ割込処理について図8を用いて説明する。
図8に示すように、最初に、メインCPU66は、特別電動役物開放抽選用等の各抽選値を更新する乱数更新処理を実行する(ステップS21)。そして、メインCPU66は、始動口24等への遊技球の入賞を検知する入力検出処理を実行する(ステップS22)。この処理においては、メインCPU66は、各種の入賞口に遊技球が入賞したこと検知するとともに、遊技球を払出す(賞球する)旨のデータをメインRAM70の所定領域に記憶することとなる。
さらに、この入力検出処理(ステップS22)において、メインCPU66は、始動口24への遊技球の入賞を検出すると、前記乱数更新処理(ステップS21)において更新された乱数値を読み出して、最大4個を保留個数の上限として、メインRAM70の所定の領域に記憶する。
そして、ここでメインRAM70の所定の領域に記憶された始動口24への遊技球の入賞と乱数値は、後述の特別図柄記憶チェック処理(図10参照)の特別電動役物開放抽選処理(ステップS64)において参照されることとなる。この処理が終了するとステップS23へ処理を移す。
ステップS23においては、タイマ更新処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、主制御回路60と副制御回路200との同期をとるための待ち時間タイマ、大当たり遊技が発生した際に開放する大入賞口39の開放時間を計測するための大入賞口開放タイマ等、各種のタイマの更新処理を実行する。そして、この処理が終了するとステップS24へ処理を移す。
ステップS24においては出力処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70の所定の領域に記憶されている各種の出力要求に基づいて駆動制御するための信号をソレノイド、モータ等に供給する。すなわち、後述する各処理において、メインCPU66は、各種駆動遊技部材(パチンコ遊技機10の遊技領域15に配設されており、なおかつ遊技状態に応じて、その形態を変化させる遊技部材)に対する信号出力要求がメインRAM70の所定領域に記憶された場合は、それに応じた信号を出力する。例えば、始動口24に付設されている羽根部材23を開放又は閉鎖するための普通電動役物ソレノイド118、特別電動役物55に付設されている可変遊技部材55L,55Rを開放又は閉鎖するための特別電動役物ソレノイド119、大入賞口39に付設されているシャッタ40を開放又は閉鎖するための大入賞口ソレノイド120などの各ソレノイドの駆動要求があった場合、制御信号を出力して、各種駆動遊技部材を駆動させる処理を行なう。
さらに、この出力処理において、メインCPU66は、電飾ユニット53(図4参照)に設置されている各種表示器類(特別図柄表示器33、普通図柄表示器35、特別図柄保留ランプ33a〜33d、普通図柄保留ランプ35a〜35d)のそれぞれに対応した図柄の変動要求又は停止要求、或いはランプの点灯要求又は消灯要求がメインRAM70の所定の領域に記憶されていた場合は、それに対応した電飾ユニット53(図4参照)に設置されている各種表示器類の、図柄の変動又は停止、或いはランプの点灯又は消灯を制御する。そして、この処理が終了した場合には、ステップS25に処理を移す。
ステップS25においては、コマンド出力処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、各種のコマンド信号を副制御回路200に供給する。これらの各種のコマンド信号としては、例えば、液晶表示装置32に導出表示されるデモ表示コマンド、演出用の装飾図柄の種類を指定する導出図柄指定コマンド等が含まれる。この処理が終了した場合には、ステップS26に処理を移す。
そして、ステップS26の処理において、メインCPU66は、払出装置128に賞球を行わせるための賞球制御コマンド信号を払出・発射制御回路126へ送信する等の払出処理を実行する。具体的には、メインCPU66は、各種の入賞口に遊技球が入賞することで予め設定された所定数の賞球払出を行うための賞球制御コマンド信号を払出・発射制御回路126へ供給する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了し、割込発生前のアドレスへ復帰し、メイン処理を実行させる。
ここで、本実施形態においては、前記乱数更新処理(ステップS21)において所定の範囲(例えば1〜30000)内で更新された乱数値を、始動口24へ遊技球が入賞したタイミングで読み出し、可変遊技部材55L,55Rの開放抽選にかかる乱数値として用いるようにしている。しかし、乱数値の取得手段は、本実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、専用の乱数発生器等を主制御回路60に備え、そこで所定の範囲(例えば1〜30000)内でランダムに更新される乱数値を、始動口24へ遊技球が入賞したタイミングで読み出し、可変遊技部材55L,55Rの開放抽選にかかる乱数値として用いるようにしてもよい。
[特別図柄制御処理]
図7のステップS12において実行される特別図柄制御処理について、図9を用いて説明する。
最初に、ステップS31の処理において、メインCPU66は、特別図柄制御フラグをロードする。この処理において、メインCPU66は、特別図柄制御フラグを読み出しステップS32に処理を移す。
ステップS32においては、メインCPU66は、特別図柄制御フラグが(00)であるか否かを判断し、特別図柄制御フラグが(00)でない場合には、ステップS34に処理を移す。また、特別図柄制御フラグが(00)の場合には、ステップS33へ処理を移し、特別図柄記憶チェック処理を行う。この特別図柄記憶チェック処理では、詳細は後述するが、特別図柄の保留個数を調べ、保留個数がある場合に、本実施形態における特別電動役物55の開放抽選、特別図柄の変動開始、特別図柄変動タイマのセット等を行い、特別図柄制御フラグに次のステップの処理要求である(01)をセットして処理を終了する。
ステップS34においては、メインCPU66は、特別図柄制御フラグが(01)であるか否かを判断し、特別図柄制御フラグが(01)でない場合には、ステップS40に処理を移す。また、特別図柄制御フラグが(01)の場合には、特別図柄変動時間監視処理を行う。すなわち、ステップS35において、特別図柄変動タイマがタイムアップ(つまり“0”)か否かを判断し、タイムアップしていなければ処理を終了する。そしてタイムアップした場合は、メインCPU66は、ステップS36へ処理を移す。
ステップS36においては、メインCPU66は、特別図柄停止処理を行なう。この特別図柄停止処理では、メインCPU66は、始動口24に対応して変動表示中の特別図柄の変動停止要求を、メインRAM70の所定の領域に記憶する。そして、この処理でメインRAM70の所定の領域に記憶された特別図柄の変動停止要求は、前述したシステムタイマ割込処理の出力処理(図8、ステップS24)において電飾ユニット53(図4参照)へ出力され、始動口24に対応して変動表示中の特別図柄が変動停止される。この処理が終了するとステップS37へ処理を移す。
ステップS37において、メインCPU66は、特別電動役物55の開放抽選に当選したか否かを判断し、特別電動役物55を開放しない場合はステップS39に処理を移す。一方、特別電動役物55を開放する場合は、ステップS38の大当たりチェック処理を行う。なお、本実施形態においては、後述の特別図柄記憶チェック処理で、特別電動役物55の開放抽選を行なう場合に「大当たり遊技」への移行抽選も同時に行なっているため、この大当たりチェック処理において、メインCPU66は、前述した特別電動役物55の開放抽選に当選以外に、「大当り遊技」に当選しているか否かを判断して、当選していた場合は、特別図柄制御フラグに大当たり遊技の実行(つまり、大入賞口39の開放)を示す値(03)をセットするとともに、待ち時間(例えば1秒)を大入賞口開放待ちタイマにセットして本サブルーチンを終了する。
上述したように、本実施形態においては、特別電動役物55の開放を経由せずに「大当たり遊技」が実行されることがあり、この場合は、「大当たり遊技」は「15R確変大当たり遊技」が実行されることになる。一方、前述した特別電動役物55の開放抽選には当選しているが、「大当たり遊技」には当選していなかった場合は、特別図柄制御フラグに特別電動役物55の開放制御を実行させることを示す値(02)をセットして本サブルーチンを終了する。
ステップS39においては、メインCPU66は、遊技モード終了処理を実行する。この遊技モード終了処理では、メインCPU66は、現在の通常遊技が高確率モード又は時短モードの場合に、メインRAM70の所定の領域に高確率モード又は時短モード毎に記憶されている所定の特別図柄の変動回数を減算(つまり、−1)して記憶更新するとともに、その更新値が「0」の場合、高確率モード又は時短モードを終了(つまり、高確率モードは低確率モードへ切換えられ、時短モードはリセットされる)させる。そして、特別図柄制御フラグをクリア(つまり、特別図柄記憶チェック処理を要求する値(00)をセットする)して、本サブルーチンを終了する。
ステップS40においては、メインCPU66は、特別図柄制御フラグが(02)であるか否かを判断し、特別図柄制御フラグが(02)でない場合には、ステップS42に処理を移す。また、特別図柄制御フラグが(02)の場合には、ステップS41において、特別電動役物制御処理を行う。この特別電動役物制御処理では、詳細は後述するが、メインCPU66は、特別電動役物55に付設されている可変遊技部材55L,55Rを開放して、特別電動役物55の内部に遊技球を入球可能とするとともに、特別電動役物55の内部に設けられている第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28c及び傾動部材27a〜27gの動作制御を実行する。そして、特別電動役物55の内部に入球した遊技球が、同じく特別電動役物55の内部に設けられている入球口55a〜55hに入賞した場合は、それぞれ入賞した入球口55a〜55hに応じた処理を行う。そして、この処理が終了すると本サブルーチンを終了する。
ステップS42においては、メインCPU66は、特別図柄制御フラグが(03)であるか否かを判断し、特別図柄制御フラグが(03)でない場合には、ステップS45に処理を移す。また、特別図柄制御フラグが(03)の場合には、大入賞口開放処理を行う。大入賞口開放処理では、まず、メインCPU66は、ステップS43で大入賞口開放待ちタイマがタイムアップ(つまり“0”)かを判断し、タイムアップしていなければ処理を終了する。そしてタイムアップした場合は、ステップS44で大入賞口開放処理を行う。この大入賞口開放処理では、メインCPU66は、まず大入賞口39の開放をセット(メインRAM70の所定の領域に、シャッタ40による大入賞口ソレノイド120の開放指示を記憶する)し、次に、大入賞口開放タイマに大入賞口39の開放時間(例えば、30秒)をセットする。そして、特別図柄制御フラグに大入賞口開放監視処理を示す値(04)をセットして処理を終了する。
ステップS45においては、メインCPU66は、特別図柄制御フラグが(04)であるか否かを判断し、特別図柄制御フラグが(04)でない場合には、ステップS50に処理を移す。また、特別図柄制御フラグが(04)の場合には、大入賞口開放監視処理を行う。大入賞口開放監視処理では、まずメインCPU66は、ステップS46で大入賞口開放タイマがタイムアップ(つまり“0”)したか、又は、大入賞口39へ規定の個数の遊技球が入賞したか否かを判断する。そして大入賞口開放タイマのタイムアップ、同時に、大入賞口39へ規定の個数の遊技球が入賞していなければ処理を終了する。そして入賞口開放タイマのタイムアップ、又は、大入賞口39へ規定の個数の遊技球が入賞のいずれか一方の条件を満たしたことで、ステップS47へ処理を移行する。
ステップS47においては、メインCPU66は、大入賞口閉鎖処理を実行する。この大入賞口閉鎖処理において、メインCPU66は、メインRAM70の所定の領域に、シャッタ40による大入賞口ソレノイド120の閉鎖指示を記憶してステップS48へ処理を移す。
ステップS48においては、メインCPU66は、大入賞口開放回数(所謂ラウンド数)をカウントし、規定回数(例えば、15R確変大当たりでは15回)に達したか否かを判断し、規定回数に達した場合はステップS50に処理を移す。一方、大入賞口開放回数が規定回数に達していなかった場合は、ステップS49において、大入賞口開放待ち処理を行う。この大入賞口開放待ち処理では、メインCPU66は、特別図柄制御フラグに再度大入賞口39の開放を要求する値(03)をセットし、待ち時間(例えば1秒)を大入賞口開放待ちタイマにセットして処理を終了する。
ステップS50においては、メインCPU66は、大当たり終了処理を行う。大当たり終了処理では、時短モードの継続期間として、所定の特別図柄の変動回数(例えば、50回)を、メインRAM70の所定の領域に記憶するとともに、確変モードの継続期間として、所定の特別図柄の変動回数(例えば、50回)を、メインRAM70の所定の領域に記憶する。そして、最後にメインCPU66は、特別図柄制御フラグをクリア(つまり特別図柄記憶チェック処理を要求する値(00)をセットする)して、特別図柄制御処理を終了する。
[特別図柄記憶チェック処理]
図9のステップS33において実行される特別図柄記憶チェック処理について図10を用いて説明する。
最初に、メインCPU66は、ステップS61において、始動口24に遊技球が入賞した場合に保留された特別図柄の保留個数が“0”であるか否かを判断し、特別図柄の保留個数が“0”の場合には、ステップS62に処理を移し、特別図柄の保留個数が“0”でない場合(つまり、特別図柄の変動要求がある場合)には、ステップS63に処理を移す。
ステップS62においては、メインCPU66は、デモ表示処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、デモ表示を行わせるために、副制御回路200にデモ表示コマンド信号を送る。これによって、副制御回路200において、客待ち状態(所定の待機状態)となったことを認識することができる。この処理が終了した場合には、特別図柄記憶チェック処理を終了する。
ステップS63においては、メインCPU66は、特別図柄変動時間管理を要求する値(01)を、特別図柄制御フラグにセットし、ステップS64に処理を移す。
ステップS64においては、特別電動役物開放抽選処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、パチンコ遊技機10の現在の遊技モード(低確率モード、高確率モード)に基づいて、抽選値が異なる複数の特別電動役物開放抽選テーブル(図6参照)から1つの特別電動役物開放抽選テーブルを選択する。そして、始動口24へ遊技球が入賞した時に抽出された特別電動役物開放用乱数値と、前記選択された特別電動役物開放抽選テーブルを参照し、特別電動役物55の開放抽選を実行する。ここで、図6を参照して、本実施形態に係る特別電動役物開放抽選テーブルについて説明する。
図6に示すように、本実施形態においては、特別電動役物55を開放するための抽選値として、「通常開放」、「特別開放1」及び「特別開放2」の3種類の抽選値と、「大当たり」及び「はずれ」の抽選値との合計5種類の抽選値が特別電動役物開放抽選テーブルに設定されている。そして、前述した始動口24へ遊技球が入賞した時に抽出された特別電動役物開放用乱数値と、5種類の抽選値を参照することにより、特別電動役物55の開放、「大当たり」又は「はずれ」が決定されることとなる。
そして、本実施形態においては、前記3種類(「通常開放」、「特別開放1」、「特別開放2」)の特別電動役物55の開放抽選のうち、「特別開放1」又は「特別開放2」に当選すると、特別電動役物制御処理(図11参照)において、特別電動役物55に付設された可変遊技部材55L,55Rを開放するとともに、特別電動役物55の内部に設けられた3個の回転体(第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28c)及び複数の傾動部材(傾動部材27a〜27g)も所定の動作態様で動作させて、同じく特別電動役物55の内部に設けられた入球口55a〜55hのうちの特定の入球口へ入賞を促す場合がある。
さらに、図示するように、低確率モードにおける特別電動役物開放抽選テーブルと高確率モードにおける特別電動役物開放抽選テーブルでは、乱数値を1〜30000に設定した中で、特別電動役物55を開放するための抽選値(「大当たり」の抽選値も含む)は、低確率モードでは「1000/30000」に設定されているのに対し、高確率モードでは「2000/30000」と設定されている。
すなわち、特別電動役物55を開放するための抽選値と「大当たり」の抽選値の合計、つまり、特別電動役物55の開放に当選する確率は、低確率モードでは1/30であるのに対し、高確率モードでは2/30(1/15)に設定されている。
つまり、遊技モード(低確率モードと高確率モード)によって、特別電動役物55を開放する確率が異なっており、通常遊技が高確率モードの下で行われている場合には、大当たり遊技に移行する確率は、低確率モードよりも2倍向上することとなるので、高確率モードは、遊技者にとって有利な状態といえる。
図10を用いた特別図柄記憶チェック処理の説明に戻る。
上述した特別電動役物開放抽選テーブルを用いたステップS64の特別電動役物開放抽選処理が終了すると、メインCPU66は処理をステップS65に移す。
ステップS65においては、メインCPU66は、ステップS64における特別電動役物開放抽選処理において、特別電動役物55の開放抽選(「大当たり」の抽選も含む)に当選したか否かを判断して、当選の場合にはステップS66へ処置を移す。一方、当選していなかった場合にはステップS67に処理を移す。
ステップS66においては、当選図柄である特別図柄の決定処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、ステップS64で決定された特別電動役物55の開放抽選(「大当たり」の抽選も含む)の当選結果に対応して表示される特別図柄を決定する。例えば、「通常解放」に対しては特別図柄“1”が決定され、「特別開放1」に対しては特別図柄“3”、「特別開放2」に対しては特別図柄“7”、そして「大当たり」に対しては特別図柄“5”というように、それぞれの当選結果に対応して特別図柄は決定される。そして、決定された特別図柄は、メインRAM70の所定の領域に記憶される。これによって、電飾ユニット53(図4参照)に設置されている特別図柄表示器33において、当選結果に対応した特別図柄が導出表示されることとなる。そして、この処理が終了するとステップS68へ処理を移す。
ステップS67においては、はずれ図柄の決定処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、はずれ図柄に対応した特別図柄(例えば“0”の数字)を決定し、メインRAM70の所定領域に記憶する。これによって、電飾ユニット53(図4参照)に設置されている特別図柄表示器33において、はずれに対応した特別図柄が導出表示されることとなる。この処理が終了した場合には、ステップS68に処理を移す。
ステップS68では、遊技状態判別処理を行う。この遊技状態判別処理において、メインCPU66は、現在の通常遊技が、時短モードであるか否か判断し、時短モードの場合は、ステップS70へ処理を移行する。一方、現在の通常遊技が時短モードでないと判断した場合は、ステップS69において、低確率モード又は高確率モードの特別図柄変動時間(例えば10秒)を、特別図柄変動タイマにセットし、メインRAM70の所定の領域に記憶する。そして、ステップS71へ処理を移行する。
ステップS70においては、メインCPU66は、時短モードの特別図柄変動時間(低確率モードの特別図柄変動時間より短い時間、例えば5秒)を、特別図柄変動タイマにセットし、メインRAM70の所定の領域に記憶する。そして、ステップS71へ処理を移行する。
ステップS71においては、メインCPU66は、遊技球が入賞した始動口24に対応した特別図柄表示器33(図4参照)に対し、変動表示を開始させる要求をメインRAM70の所定の領域に記憶してステップS72へ処理を移す。
この処理によって、前記ステップS69及びステップS70で特別図柄変動タイマにセットされた変動時間にあわせて、特別図柄表示器33において特別図柄の変動表示が行なわれ、所定時間経過後(特別図柄変動タイマがタイムアップした後)、前記ステップS66及びステップS67で決定された“当選図柄”又は“はずれ図柄”の特別図柄が停止表示されることとなる。
ステップS72では、液晶表示装置32の表示領域32aに演出表示される装飾図柄や演出時間の決定処理を行う。この処理において、メインCPU66は、ステップS66又はステップS67で記憶された“当選図柄”又は“はずれ図柄”のデータ、そしてステップS69又はステップS70で記憶された特別図柄変動時間等のデータに基づき、液晶表示装置32の表示領域32aに演出表示される装飾図柄や演出時間を決定し、メインRAM70の所定の領域に記憶する。そして、この処理が終了すると本サブルーチンを終了する。
そして、ここで記憶された液晶表示装置32の表示領域32aに演出表示される装飾図柄や演出時間は、図8のステップS25のコマンド出力処理により、主制御回路60のメインCPU66から副制御回路200のサブCPU206に導出図柄指定コマンドとして供給される。これによって、副制御回路200において、演出用の装飾図柄が液晶表示装置32の表示領域32aに導出表示(図19参照)されるとともに、装飾図柄の変動時間も決定される。つまり、電飾ユニット53(図4参照)において、特別図柄表示器33で導出表示される特別図柄の変動時間と、液晶表示装置32に導出表示される装飾図柄の変動時間は、同期して行われることとなる。
[特別電動役物制御処理]
図9のステップS41において実行されるサブルーチンについて図11を用いて説明する。
最初に、メインCPU66は、ステップS150において、特別電動役物制御フラグを読み出し、この処理が終了した場合には、ステップS151に処理を移す。この特別電動役物制御フラグは、本サブルーチンを実行するための内部変数であり、メインRAM70の所定の領域に割付けられているものである。
ステップS151において、メインCPU66は、特別電動役物制御フラグが(00)であるか否か判断し、特別電動役物制御フラグが(00)でない場合はステップS157へ処理を移す。また、特別電動役物制御フラグが(00)の場合は、ステップS152に処理を移す。
ステップS152において、メインCPU66は、特別電動役物55の内部に設けられている可動部材(3個の回転体(第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28c)及び複数の傾動部材(傾動部材27a〜27g))の動作態様を決定する。
ここで、前述したように、本実施形態においては、特別電動役物55の内部に設けられた3個の回転体(第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28c)及び複数の傾動部材(傾動部材27a〜27g)を所定の動作態様により動作させることで、特別電動役物55の内部に入球した遊技球を、同じく特別電動役物55の内部に設けられた入球口55a〜55hのうちの特定の入球口へ入賞を促す場合がある。
具体的に説明すると、例えば、特別図柄記憶チェック処理(図10参照)において、「特別開放1」が当選した場合は、メインCPU66は、前述したように、第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28cに設けられた遊技球通過部28dを最下部の傾動部材27gまで垂直に連通するように回転停止させるとともに、傾動部材27g(シーソー部材)を右上がりに傾動させて、特別電動役物55の内部に入球した遊技球を、入球口55g(特別入賞口)への入賞を促す動作態様(図19参照)となるように制御する。
また、「特別開放2」が当選した場合は、メインCPU66は、前述したように、傾動部材27a〜27fを全て最下部の傾動部材27gまで遊技球が落下到達するように傾動させるとともに、傾動部材27g(シーソー部材)を左上がりに傾動させて、特別電動役物55の内部に入球した遊技球を、入球口55h(特別入賞口)への入賞を促す動作態様(図20参照)となるように制御する。
そして、「通常開放」が当選した場合は、メインCPU66は、第1回転体28a、第2回転体28b及び第3回転体28c毎の回転方向を所定の抽選確率で決定するとともに、傾動部材27a〜27gのそれぞれの傾動態様も所定の抽選確率で決定する。つまり、本実施形態においては、前述した「特別開放1」及び「特別開放2」以外の「通常開放」で特別電動役物55に付設された可変遊技部材55L,55Rを開放する場合は、特別電動役物55に内部に設けられている可動部材(第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28c及び傾動部材27a〜27g)の動作態様が常に一定のパターンにならないように、各々の可動部材毎に動作態様を決定するのである。
このステップS152における可動部材動作態様決定処理において決定された、特別電動役物55の内部に設けられている可動部材(第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28c及び傾動部材27a〜27g)の動作開始は、メインCPU66から回転体制御回路77及び傾動部材制御回路78(図5参照)に対して指示される。そして、回転体制御回路77は、第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28cに設けられたそれぞれの第1回転モータM1,第2回転モータM2,第3回転モータM3(図17参照)に対して、所定の動作信号を出力することにより回転動作を制御する。また、傾動部材制御回路78は、傾動部材27a〜27gにそれぞれ設けられた傾動ソレノイド29a〜29g(図5参照)対して、所定の動作信号を出力することにより傾動動作を制御することとなる。この処理が終了するとステップS153へ処理を移す。
ステップS153において、メインCPU66は、可変遊技部材55L,55Rの開放時間(例えば、2秒)を可変遊技部材開放タイマにセットする。そして、ステップS154において、メインCPU66は、可変遊技部材55L,55Rの開放要求をメインRAM70の所定の領域に記憶する。さらに、ステップS155において、メインCPU66は、可変遊技部材開放タイマを監視要求する値(01)を特別電動役物制御フラグにセットし、メインRAM70の所定の領域に記憶して、本サブルーチンを終了する。
ステップS157において、メインCPU66は、特別電動役物制御フラグが(01)であるか否か判断し、特別電動役物制御フラグが(01)でない場合はステップS162へ処理を移す。また、特別電動役物制御フラグが(01)の場合は、ステップS158において、可変遊技部材開放タイマがタイムアップ(つまり、“0”)したか否かを判断し、タイムアップしていなかった場合は本サブルーチンを終了する。一方、タイムアップしていた場合は、ステップS159において、メインCPU66は、遊技球流下待ちタイマに所定の時間(例えば、0.3秒)をセットして、ステップS160へ処理を移す。
ステップS160において、メインCPU66は、可変遊技部材55L,55Rの閉鎖要求をメインRAM70の所定の領域に記憶する。そして、ステップS161において、メインCPU66は、遊技球流下待ちタイマを監視する値(02)を特別電動役物制御フラグにセットし、メインRAM70の所定の領域に記憶する。この処理が終了すると本サブルーチンを終了する。
ステップS162において、メインCPU66は、特別電動役物制御フラグが(02)であるか否か判断し、特別電動役物制御フラグが(02)でない場合は本サブルーチンを終了する。また、特別電動役物制御フラグが(02)の場合は、ステップS163において、遊技球流下待ちタイマがタイムアップ(つまり、“0”)したか否かを判断し、タイムアップしていなかった場合は本サブルーチンを終了する。一方、タイムアップしていた場合は、ステップS164に処理を移す
ステップS164において、メインCPU66は、特別電動役物55へ入賞した遊技球が入球口55a〜55hに入賞したか否かを監視する遊技球入賞チェック処理を実行する。この遊技球入賞チェック処理においては、詳細は後述するが、特別電動役物55に付設された可変遊技部材55L,55Rを所定時間開放することにより、特別電動役物55の内部に入球した遊技球が、同じく特別電動役物55の内部に設けられている可動部材(第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28c及び傾動部材27a〜27g)によりその流下経路を変更されて、入球口55a〜55hの何れかの入球口に入賞したかを判断して、特に特別入賞口である入球口55c〜55hへの入賞を検知すると、入賞した入球口に応じた「大当たり遊技」を確定するのである。そして、ステップS165において、メインCPU66は、本サブルーチンの内部変数である特別電動役物制御フラグをリセット(つまり、“0”をセット)して本サブルーチンを終了する。
上述してきたように、本実施形態における特別電動役物制御処理においては、始動口24へ遊技球が入賞したことを契機として、特別電動役物55の開放抽選を行ない、前記開放抽選に当選すると、特別電動役物55に付設された可変遊技部材55L,55Rを所定時間開放して、特別電動役物55の内部に遊技球が入球可能とするとともに、特別電動役物55の内部に設けられている可動部材(第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28c及び傾動部材27a〜27g)も所定の動作態様で動作させる制御を行っている。
なお、本サブルーチンでセットされた可変遊技部材55L,55Rの開放要求及び閉鎖要求は、前述したシステムタイマ割込処理(図8参照)の出力処理(ステップS24)において参照され、特別電動役物ソレノイド119に対して、開放及び閉鎖指示が出力されるものである。
さらに、本サブルーチンでセットされた可変遊技部材開放タイマ、遊技球流下待ちタイマなどの各種タイマは、前述したシステムタイマ割込処理(図8参照)のタイマ更新処理(ステップS23)において更新され、その結果が本サブルーチンで参照されるものである。
[遊技球入賞チェック処理]
図11のステップS164において実行されるサブルーチンについて図12を用いて説明する。
ステップS180において、メインCPU66は、特別電動役物55へ入賞した遊技球が、本実施形態における特別入賞口である入球口55c〜55hへの入賞を検知したか否かを判断し、検知しなかった場合はステップ184へ処理を移す。一方、検知した場合は、ステップS181において、メインCPU66は、大当たり遊技の設定処理を実行する。
すなわち、この大当たり遊技の設定処理においては、前記特別入賞口である入球口55c〜55hへの遊技球の入賞に応じて、例えば、入球口55cへの入賞では「2R通常大当たり」、入球口55dへの入賞では「2R確変大当たり」、入球口55eへの入賞では「7R通常大当たり」、入球口55fへの入賞では「7R確変大当たり」、入球口55gへの入賞では「15R通常大当たり」、入球口55hへの入賞では「15R確変大当たり」が、メインRAM70の所定の領域に記憶される。つまり、本実施形態においては、特別入賞口である入球口55c〜55hのうち、下段に設置された特別入賞口に遊技球が入賞したほうが、遊技者の有利度合いの高い「大当たり遊技」を提供できる構成としている。そして、この処理が終了するとステップS182へ処理を移す。
ステップS182において、メインCPU66は、大入賞口開放待ち時間(例えば1秒)を大入賞口開放待ちタイマにセットする。そして、ステップS183において、メインCPU66は、特別図柄制御フラグに大入賞口開放待ちを示す値(03)をセットして、本サブルーチンを終了する。
ここで、前記ステップS182及びステップS183でセットされる大入賞口開放待ちタイマと特別図柄制御フラグは、上述した特別図柄制御処理(図9参照)を実行するために参照される内部変数であり、メインRAM70の所定の領域に専用記憶領域として設定されている。そして、特別図柄制御フラグに大入賞口開放待ちを示す値(03)をセットすることにより、前記特別図柄制御処理(図9参照)において大当たり遊技が実行されることになる。
ステップS184において、メインCPU66は、特別図柄制御フラグをクリア(つまり特別図柄記憶チェック処理を要求する値(00)をセットする)して、本サブルーチンを終了する。
[普通図柄制御処理]
図7のステップS13において実行されるサブルーチンについて図13を用いて説明する。
最初に、メインCPU66は、ステップS101において、普通図柄制御フラグをロードする。この処理において、メインCPU66は、普通図柄制御フラグを読み出す。この処理が終了した場合には、ステップS102に処理を移す。
ステップS102においては、メインCPU66は、普通図柄制御フラグが普通図柄記憶チェック要求を示す値(00)であるか否か判断し、普通図柄制御フラグが(00)でない場合はステップS104へ処理を移す。また、普通図柄制御フラグが(00)の場合は、ステップS103の普通図柄記憶チェック処理を行う。この普通図柄記憶チェック処理では、詳しくは図14を用いて説明するが、メインCPU66は、普通図柄の保留個数を調べ、保留個数がある場合に、普通図柄の当り判定、普通図柄の変動開始、普通図柄の変動タイマのセット等を行い、普通図柄制御フラグに次のステップの処理要求である(01)をセットして処理を終了する。
ステップS104においては、メインCPU66は、普通図柄制御フラグが(01)であるか否かを判断し、普通図柄制御フラグが(01)でない場合は、ステップS107へ処理を移す。また、普通図柄制御フラグが(01)である場合は、ステップS105において、普通図柄変動タイマがタイムアップ(つまり“0”)したかを判断し、タイムアップしていなかった場合は処理を終了する。一方、普通図柄変動タイマがタイムアップした場合は、メインCPU66は、ステップS106において、普通図柄停止処理を行なう。この普通図柄停止処理においては、メインCPU66は、普通図柄表示器35に対して変動を停止する要求をセットし、メインRAM70の所定の領域に記憶する。これにより、普通図柄表示器35において、前記普通図柄記憶チェック処理で判定された、普通図柄の“当り”又は“はずれ”の判定結果が表示されることとなる。この処理が終了すると、メインRAM70の所定の領域に記憶されている普通図柄保留個数を“1”減少するように記憶更新する。そして、普通図柄制御フラグに(02)をセットして処理を終了する。
ステップS107においては、メインCPU66は、普通図柄制御フラグが(02)であるか否かを判断し、普通図柄制御フラグが(02)でない場合は、ステップS111へ処理を移す。また、普通図柄制御フラグが(02)であった場合は、ステップS108へ処理を移し、普通図柄が当りか否かを判断する。そして、メインCPU66は、普通図柄が当りであると判断した場合は、ステップS109の普通電動役物開放処理に処理を移す。一方、メインCPU66は、普通図柄が当りではないと判断すると、ステップS110において、普通図柄制御フラグに普通図柄記憶チェックを要求する値(00)をセットして処理を終了する。
ステップS109における普通電動役物開放処理では、メインCPU66は、普通電動役物である羽根部材23の開放処理(メインRAM70の所定の領域に普通電動役物の開放を記憶する)を行う。さらに遊技台の遊技状態に合わせて、普通電動役物(羽根部材23)の開放時間(例えば、遊技モードが時短モードの場合は3秒、高確率モード又は低確率モードの場合は0.2秒)を普通電動役物開放タイマにセットし、普通図柄制御フラグに(03)をセットして処理を終了する。
ステップS111においては、メインCPU66は、普通図柄制御フラグが(03)であるか否かを判断し、普通図柄制御フラグが(03)でない場合は、ステップS114へ処理を移す。また、普通図柄制御フラグが(03)であった場合は、ステップS112へ処理を移し、普通電動役物開放タイマがタイムアップ(つまり“0”)したかを判断する。そして、普通電動役物開放タイマがタイムアップしていない場合は処理を終了する。一方、普通電動役物開放タイマがタイムアップしたと判断した場合は、ステップS113の普通電動役物閉鎖処理において、普通電動役物である羽根部材23を閉鎖状態(メインRAM70の所定の領域に普通電動役物の閉鎖を記憶する)にさせる。そして普通図柄制御フラグに(04)をセットして処理を終了する。
ステップS114においては、メインCPU66は、普通図柄制御フラグをクリア(つまり普通図柄の記憶チェックを要求する値“00”をセット)して処理を終了する。
[普通図柄記憶チェック処理]
図13のステップS103において実行されるサブルーチンについて図14を用いて説明する。
最初に、ステップS121において、メインCPU66は、普通図柄保留個数が“0”であるか否かの判断を行い、普通図柄保留個数が“0”であると判断した場合には、普通図柄記憶チェック処理を終了する。尚、この普通図柄保留個数はメインRAM70の所定の領域に記憶され、通過ゲート54を遊技球が通過したことを検出した場合に、所定個数(例えば“4”)を上限として“1”増加して記憶更新され、普通図柄ゲームにおける普通図柄の可変表示が終了したときには、“1”減算して記憶更新される。一方、メインCPU66は、普通図柄の保留個数が“0”でないと判断した場合には、ステップS122において、普通図柄制御フラグに普通図柄変動タイマ監視要求の値“01”をセットし、ステップS123へ処理を移す。
ステップS123においては、普通図柄当り判定処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、普通図柄始動領域通過時に(通過ゲート54を遊技球が通過することによって)抽出された普通図柄当り判定用乱数値と、メインROM68に記憶されている普通図柄当り判定値とを参照する。そして、メインCPU66は、参照した結果、普通図柄当り判定用乱数値が普通図柄当り判定値と一致する場合には、当り図柄(例えば、“○”図柄)を示すデータをメインRAM70の所定の領域に記憶する。一方、メインCPU66は、参照した結果、普通図柄当り判定用乱数値が普通図柄当り判定値と一致しない場合には、はずれ図柄(例えば、“×”図柄)を示すデータをメインRAM70の所定の領域に記憶する。このように記憶された当り図柄、はずれ図柄は、メインCPU66から表示器制御回路76に指示される。これによって、電飾ユニット53(図4参照)において、普通図柄表示器35は、普通図柄の変動表示(例えば“○”、“×”図柄を交互に点滅させる)を開始する。この後、ステップS124に処理を移す。
ステップS124においては、メインCPU66は、通常遊技が時短モードであるか否かを判断し、通常遊技が時短モードであった場合は、ステップS126において、メインCPU66は、低確率モードより短い普通図柄変動停止時間(例えば5秒)を、普通図柄変動タイマにセットして処理を終了する。一方、遊技モードが時短モードでない(つまり、高確率モード又は低確率モード)場合は、ステップS125において、メインCPU66は、時短モードより長い普通図柄変動停止時間(例えば30秒)を、普通図柄変動タイマにセットして処理を終了する。
[副制御回路メイン処理]
一方、副制御回路200は、副制御回路メイン処理を実行することとなる。この副制御回路メイン処理について図15を用いて説明する。なお、この副制御回路メイン処理は、電源が投入されたときに開始される処理である。
最初に、ステップS201において、サブCPU206は、RAMアクセス許可、作業領域を初期化等の初期設定処理を実行する。つまり、サブCPU206は、電源が投入されたことに基づいて、遊技を正常に行わせるための所定の初期設定を行うこととなる。尚、本実施形態においては、ステップS201を実行するサブCPU206は、初期設定手段の一例に相当する。この処理が終了した場合には、ステップS202に処理を移す。
ステップS202において、サブCPU206は、乱数更新処理を実行する。この処理において、サブCPU206は、ワークRAM210の所定領域に位置付けられた各種の乱数値を更新する。この処理が終了した場合には、ステップS203に処理を移す。
ステップS203において、サブCPU206は、コマンド解析処理を実行する。この処理において、サブCPU206は、主制御回路60のメインCPU66から送られてきた各種コマンド(例えば、導出図柄指定コマンド等)を解析し、その解析したコマンドに応じた処理を実行することとなる。この処理が終了した場合には、ステップS204に処理を移す。
ステップS204において、サブCPU206は、表示制御処理を実行する。この処理において、サブCPU206は、前記コマンド解析処理において、主制御回路60のメインCPU66からの導出図柄指定コマンドを受信した場合に、その導出図柄指定コマンドに応じた装飾図柄等の画像表示制御を、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて行うこととなる。
そして、サブCPU206は、スピーカ46R,46Lから発生させる音の制御を行う音声制御処理(ステップS205)、各種の装飾ランプ133a,133bの発光制御を行うランプ制御処理を実行する(ステップS206)。この処理が終了した場合には、ステップS202に処理を移す。
このように、副制御回路メイン処理においては、ステップS201の初期設定処理が終了した後、ステップS202〜ステップS206の処理を繰り返し実行することとなる。
以上説明してきたように、本実施形態においては、遊技領域15に特別電動役物55(特別入賞装置)を配設して、特別電動役物55の上部に設けられた可変遊技部材55L,55Rが閉鎖状態の場合は、遊技領域15を転動する遊技球は、特別電動役物55の内部に入球不可としているが、同じく遊技領域15に配設された始動口24への遊技球の入賞を契機とした特別電動役物55の開放抽選に当選すると、可変遊技部材55L,55Rを開放状態として、特別電動役物55の内部に遊技球が入球可能とするとともに、特別電動役物55の内部に設けられた可動部材(第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28c及び傾動部材27a〜27g)も所定の動作態様で動作させる制御を行うことにより、遊技者は、特別電動役物55の内部に入球した遊技球の流下経路を十分に楽しむことができ、なおかつ、特別電動役物55の内部に複数設けられた特別入賞口(入球口55c〜55h)のうち、自身に有利な大当り遊技が実行される特別入賞口への遊技球の入賞を目指して遊技を行なうという新しい興趣にあふれた遊技機を提供することが可能になる。
以上の実施形態により、以下の遊技機が実現される。すなわち、遊技球が転動する遊技領域15と、この遊技領域15に設けられ、遊技球が入球した場合、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)に移行可能な特別入賞装置(例えば、特別電動役物55)が設けられた遊技盤14と、前記特別入賞装置の動作制御を行うとともに、遊技の進行を制御する制御手段(例えば、主制御回路60)と、を備え、前記特別入賞装置は、遊技球の通過を契機として、転動する遊技球が入球し易い状態と入球し難い状態とに変化する可動片(例えば、可変遊技部材55L,55R)が設けられた入球部と、前記入球部から入球した遊技球を留置及び/又は通過させる部位(例えば、遊技球留置部28e、遊技球通過部28d)を有する回転体(例えば、第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28c)が上下方向に複数個配設された回転体列と、前記回転体列を挟むように、特別入賞口を含む入球口(例えば、入球口55a〜55h)が上下方向に複数個配置された左右の入球口列と、前記左右入球口列の間にそれぞれ傾動自在に設けられ、遊技球の流下方向を振り分け可能とした複数の傾動部材(例えば、傾動部材27a〜27g)と、を備え、前記制御手段は、所定の条件を満たした場合に前記傾動部材を傾動させて、前記複数の入球口への遊技球の入賞を振り分け、これら複数の入球口のうち、前記特別入賞口(例えば、入球口55c〜55h)へ遊技球が入球した場合に前記特別遊技を実行する遊技機(パチンコ遊技機10)。
前記入球口(例えば、入球口55a〜55h)を前記複数の傾動部材(例えば、傾動部材27a〜27g)の端部にそれぞれ配置するとともに、前記複数の入球口は、遊技者への有利度合いが異なる複数の特別入賞口(例えば、入球口55c〜55h)を含む遊技機(パチンコ遊技機10)。
前記複数の回転体(例えば、第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28c)のうち、最下段に設けられた回転体(例えば、第3回転体28c)の下方に、シーソー状に傾斜動自在なシーソー部材(例えば、傾動部材27g)をさらに設け、前記複数の回転体における前記遊技球を通過させる部位(例えば、遊技球通過部28d)が、それぞれ垂直方向に一直線上に並んだ場合、前記シーソー部材に遊技球を直線的に落下させて、前記シーソー部材の両端に設けられた特別入賞口(例えば、入球口55g又は入球口55h)のいずれかへ入賞可能とした遊技機(パチンコ遊技機10)。
前記複数の特別入賞口(例えば、入球口55c〜55h)は、下方に配置されている特別入賞口ほど、遊技者への有利度合いが高い特別遊技(例えば、15R通常大当たり遊技又は15R確変大当たり遊技)を実行する遊技機(パチンコ遊技機10)。
また、本実施形態においては、3個の回転体(第1回転体28a、第2回転体28b、第3回転体28c)を内部に有する特別電動役物55を用いて説明したが、特別電動役物55の内部に設置される複数の回転体の個数はこれに限定されるものではなく、例えば、2個でも、また4個以上でも構わない。
さらに、本実施形態においては、「第1種遊技機」と「第3種遊技機」の混合機、つまり、特別な入賞口(所謂、始動口24)に遊技球が入賞した場合に、大当たり遊技の抽選も実行するが、同時に遊技盤に特別電動役物55も備え、所定の条件を満たしたことにより、特別電動役物55に付設された可変遊技部材55L,55Rを開放して遊技球が入球可能となり、さらに、特別電動役物55の内部に設けられた特別入賞口に遊技球が入賞すると大当たり遊技を実行するパチンコ遊技機10としたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、遊技盤14に特別電動役物55を備えたものであれば、いわゆる「第2種遊技機」又は「第3種遊技機」単独でもよいし、さらに「第1種遊技機」と「第2種遊技機」の混合機でも構わない。
また、本実施形態においては、傾動部材27a〜27gを内部に有する特別電動役物55を用いて説明したが、傾動部材27a〜27gの形状及び動作態様は、遊技球を誘導できる構成のものであれば、特に限定されるものではない。
また、本発明の実施例に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
本発明の一実施形態のパチンコ遊技機における概観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機における概観を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機における概観を示す正面図である。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機における電飾ユニットを示す正面図である。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において構成される主制御回路及び副制御回路を示すブロック図である。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において参照される特別電動役物開放抽選テーブルである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機における特別電動役物の動作を説明する斜視図である。 図16におけるA−A’断面視による説明図である。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機における特別電動役物の内部に入球した遊技球の排出経路を示す説明図である。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機における特別電動役物の内部の可動部材の動作態様を示す説明図である。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機における特別電動役物の内部の可動部材の動作態様を示す説明図である。
符号の説明
10 パチンコ遊技機
14 遊技盤
15 遊技領域
23 羽根部材
28a 第1回転体
28b 第2回転体
28c 第3回転体
24 始動口
32 液晶表示装置
55 特別電動役物
60 主制御回路

Claims (4)

  1. 遊技球が転動する遊技領域と、この遊技領域に設けられ、遊技球が入球した場合、遊技者に有利な特別遊技に移行可能な特別入賞装置が設けられた遊技盤と、
    前記特別入賞装置の動作制御を行うとともに、遊技の進行を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記特別入賞装置は、
    遊技球の通過を契機として、転動する遊技球が入球し易い状態と入球し難い状態とに変化する可動片が設けられた入球部と、
    前記入球部から入球した遊技球を留置及び/又は通過させる部位を有する回転体が上下方向に複数個配設された回転体列と、
    前記回転体列を挟むように、特別入賞口を含む入球口が上下方向に複数個配置された左右の入球口列と、
    前記左右の入球口列の間にそれぞれ傾動自在に設けられ、遊技球の流下方向を振り分け可能とした複数の傾動部材と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    所定の条件を満たした場合に前記傾動部材を傾動させて、前記複数の入球口への遊技球の入賞を振り分け、これら複数の入球口のうち、前記特別入賞口へ遊技球が入球した場合に前記特別遊技を実行することを特徴とする遊技機。
  2. 前記入球口を前記複数の傾動部材の端部にそれぞれ配置するとともに、前記複数の入球口は、遊技者への有利度合いが異なる複数の特別入賞口を含むことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記複数の回転体のうち、最下段に設けられた回転体の下方に、シーソー状に傾斜動自在なシーソー部材をさらに設け、
    前記複数の回転体における前記遊技球を通過させる部位が、それぞれ垂直方向に一直線上に並んだ場合、前記シーソー部材に遊技球を直線的に落下させて、前記シーソー部材の両端に設けられた特別入賞口のいずれかへ入賞可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記複数の特別入賞口は、下方に配置されている特別入賞口ほど、遊技者への有利度合いが高い特別遊技を実行することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
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