JP2009129671A - ヒューズ、及び、ヒューズの取付構造 - Google Patents

ヒューズ、及び、ヒューズの取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ヒューズ側の端子とソケット側の端子との電気的接触を防止し、安全性を確実に確保するこができるヒューズ、及び、ヒューズの取付構造を提供することを目的とする。
【解決手段】ソケット14に装着するヒューズ13を嵌合する嵌合手段16を、ハウジング11に備え、端子12よりも挿入方向に突出した絶縁突出部17と、ソケット14に備え、絶縁突出部17を挿入可能に開口した被挿入部18とで構成し、絶縁突出部17の挿入方向に直交する断面の少なくとも一部に、ヒューズ容量毎に固有形状で備えた固有形状部分22を、ヒューズ容量増加に応じて大きくなる寸法で形成し、被挿入部18の少なくとも一部に、ヒューズ容量増加に応じて大きくなる固有形状部分22に対応可能に備えた固有開口部分24を、装着許容するヒューズ13より大きなヒューズ容量のヒューズ13の固有形状部分22の寸法よりも小さい寸法で形成したヒューズの取付構造。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、車両等に装備する電装品とともに装着されるヒューズ、及び、ヒューズの取付構造に関する。
車両には、走行に関する装備に加え、安全装備や車両での居住性を向上するための電装品が多く装着されており、各装置を過電流から保護するためのヒューズが設けられている。これらの電装品の多様化に伴い、複数種類のヒューズ容量のヒューズを多数設置する必要がある。
このように、多数のヒューズが必要な自動車などに用いられるヒューズボックスには、通常、エンジンルームや、運転席足元、或いはグローボックス内等の目につかない場所に配置されるとともに、多数のソケットが設けられ、これら各ソケットに所定容量のヒューズが嵌め込みまれる。
各電装品と電気的に接続された各ソケットに、所定容量以外のヒューズをセットした場合、通電状態を遮断するようヒューズを確実に作動させることができるとは限らないため、電装品を過電流から確実に保護することができなかった。
そこで、ヒューズ容量毎にヒューズのハウジングの色を変えるとともに、ハウジングにヒューズ容量を表示して、ヒューズ毎のヒューズ容量を識別可能に形成したヒューズが用いられている。
しかし、このようなヒューズは、ヒューズ容量に関係なく同形状で形成されているため、所定容量以外のヒューズの嵌め込みが物理的に可能であり、当該ヒューズのヒューズ容量と異なるソケットへの誤った嵌め込みを完全に阻止することができなかった。
このような課題に対して、下記特許文献1においてヒューズの容量に応じてハウジング端子挿入孔等の形状に差異をもたせたヒューズの取付構造が開示されている。
具体的には、特許文献1における「ヒューズおよびヒューズのヒューズボックスへの誤嵌合防止構造」は、例えば、ヒューズの端子間ピッチを、許容電流値が相違する毎に相違させて形成している。一方、ヒューズボックスのキャビティの端子挿入孔間ピッチを、同一の許容電流値におけるヒューズのみを嵌合可能なピッチで形成している。
特開2000−011850号公報
しかしながら、特許文献1におけるヒューズは、例えば、ヒューズが傾いた姿勢で強引にソケットへの嵌め込んだ場合には、ヒューズ側の端子とソケット側の端子とが電気的に接続され、確実に回路や配線などを含む装置を保護することができないという課題を有する。
そこで本発明は、前記の課題に鑑みなされたものであって、ヒューズをソケットへ嵌め込む際に、ヒューズ側の端子とソケット側の端子との電気的接触を確実に防止することにより安全性を確実に確保するこができるヒューズ、及び、ヒューズの取付構造を提供することを目的とする。
この発明は、ハウジングと、該ハウジングの内部から外側へ突出した端子とを備えたヒューズと、該ヒューズの装着を許容するソケットを備えた装着ケースとで構成したヒューズの取付構造であって、ソケットに装着するヒューズを嵌合する嵌合手段を備え、該嵌合手段を、前記ハウジングに備え、前記端子よりも前記ソケット側への挿入方向に突出した絶縁突出部と、前記ソケットに備え、前記絶縁突出部を挿入可能に開口した被挿入部とで構成し、前記絶縁突出部の挿入方向に直交する断面の少なくとも一部に、ヒューズ容量毎に固有形状で形成した固有形状部分を備え、該固有形状部分を、ヒューズ容量増加に応じて大きくなる寸法で形成し、前記被挿入部の少なくとも一部に、前記ヒューズ容量増加に応じて大きくなる前記固有形状部分に嵌合対応する固有開口部分を備え、前記固有開口部分を、装着許容するヒューズより大きなヒューズ容量のヒューズの前記固有形状部分の寸法よりも小さい寸法で形成したヒューズの取付構造であることを特徴とする。
この発明の態様として、前記固有形状部分を、ヒューズ容量増加に応じて大きくなる幅で形成し、前記固有開口部分を、装着許容するヒューズより大きなヒューズ容量のヒューズの前記固有形状部分の幅よりも狭い幅で形成したヒューズの取付構造で構成することができる。
また、この発明は、並列する複数の端子と、該端子を固定するとともに、前記端子同士を電気的に接続する溶断部を内部に備えた絶縁性を有するハウジングとで構成したヒューズであって、前記ハウジングに、前記端子よりも前記ソケット側への挿入方向へ突出した絶縁性を有する絶縁突出部を備え、前記絶縁突出部の挿入方向に直交する断面の少なくとも一部に、ヒューズ容量毎に固有形状で形成した固有形状部分を備え、該固有形状部分を、ヒューズ容量増加に応じて大きくなる寸法で形成したヒューズであることを特徴とする。
前記固有形状部分は、前記絶縁突出部の挿入方向に直交する断面の全体部分、或いは、2以上の部分など、前記絶縁突出部の挿入方向に直交する断面の少なくとも1部分に形成することができる。
また、前記寸法には、上述したように固有形状部分の幅に限らず、例えば、厚み、曲率、半径、弧長、角度を含む。さらには、これら所定の寸法のうち少なくとも2以上の寸法であってもよい。
前記ヒューズは、いわゆるブレード型と呼ばれる低背ヒューズ、平型ヒューズ或いはミニ平型ヒューズであることを含む。
前記ヒューズ容量とは、1.0A、2.0A、3.0A、4.0A、5.0A、7.5A、10A、15A、20A、25A、30A、或いは40A等の定格容量であることを指す。
本発明は、ヒューズをソケットへ嵌め込む際に、ヒューズ側の端子とソケット側の端子との電気的接触を確実に防止することにより、安全性を確実に確保するこができるヒューズ、及び、ヒューズの取付構造を提供することができる。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
本発明のヒューズの取付構造の一実施形態としては、例えば、ヒューズボックス構造10で構成することができる。ヒューズボックス構造10は、図1から図3に示すように、ハウジング11と該ハウジング11の幅方向の各端側において互いに並列する一対の端子12,12とを有したヒューズ13を備えるとともに、前記ヒューズ13の装着を許容する複数のソケット14が配設された装着ケース15を備えている。
さらに、前記ヒューズボックス構造10は、ソケット14に装着したヒューズ13を嵌合する嵌合手段16を備えている(図2参照)。
前記嵌合手段16は、前記ハウジング11に備えた絶縁突出部17と、前記ソケット14に備え、前記絶縁突出部17の挿入可能に開口した被挿入部18とで構成している(図3の要部拡大図で示したソケット14における仮想線で示した領域参照)。
前記絶縁突出部17は、前記端子12よりも前記被挿入部18への挿入方向X(図2中、矢印X参照)に突出している。前記絶縁突出部17の挿入方向Xに直交する断面の少なくとも一部には、ヒューズ容量(定格容量)毎に固有形状で形成した固有形状部分22を備えている。
前記固有形状部分22は、ヒューズ容量増加に応じて大きくなる寸法で形成している。
より詳しくは、前記固有形状部分22は、前記ハウジング11の前記厚み方向の両側面において厚み方向外側へ凸段状に形成し(図1参照)、ヒューズ容量増加に応じて大きくなる幅で形成している。
一方、図3の要部拡大図に示すように、前記被挿入部18の少なくとも一部には、前記ヒューズ容量増加に応じて大きくなる前記固有形状部分22に嵌合対応する固有開口部分24を備えている。
なお、図3は、ヒューズ13を装着していない状態の装着ケース15の平面図、並びに、ヒューズ容量毎に形成したソケットの要部(a部、b部、及び、c部)をそれぞれ拡大した拡大図である。
前記固有開口部分24は、装着許容するヒューズ13より大きなヒューズ容量のヒューズ13の前記固有開口部分24の寸法よりも小さい寸法で形成している。
より詳しくは、前記固有開口部分24は、前記被挿入部18の幅方向両縁部の中央部分を凹状に切り欠いた溝形状で形成し、装着許容するヒューズ13より大きなヒューズ容量のヒューズ13の前記固有形状部分22の幅よりも狭い幅で形成している(図3の要部拡大図で示したソケット14における破線で示した領域参照)。
上述した構成で構成したヒューズボックス構造10について、さらに詳述する。
本実施形態におけるヒューズボックス構造10には、複数のヒューズ13と、該ヒューズ13を装着可能な箱形状の前記装着ケース15とで構成される。なお、前記装着ケース15には、蓋体を備え(図示せず)、該蓋体が取り外された状態においては、装着ケース15の上面が開放される(図1参照)。
前記装着ケース15の上面には、図3に示すように、短手向の各側に長手方向に沿って凹状に形成した装着溝27を備え、各装着溝27には、その長さに沿って、各ヒューズ13を装着可能な複数のソケット14を配設している。
本実施形態におけるヒューズボックス構造10には、ヒューズ容量が7.5A,10A,15Aの3種類のヒューズ13が用いられ、ヒューズ13の上面には、それぞれのヒューズ容量に対応する容量値が表示されている。さらに、ソケット14は、これら3種類のヒューズ容量に対応可能に3種類を備えている。
なお、本実施形態においては、ヒューズ容量が15A,10A,7.5Aに対応するヒューズ13(13a,13b,13c)を、それぞれ15Aヒューズ13a、10Aヒューズ13b、7.5Aヒューズ13cとする。これに対して15Aヒューズ13a、10Aヒューズ13b、7.5Aヒューズ13cに装着対応するソケット14(14a,14b,14c)を、それぞれ15Aソケット14a、10Aソケット14b、7.5Aソケット14cとする。
上述したヒューズ13は、図2に示すように、いずれも前記ハウジング11を、合成樹脂製により絶縁性を有して形成している。
前記絶縁突出部17は、前記ハウジング11の本体部21から下方へ延設した部分に相当する部分である。
なお、ハウジング11の本体部21は、ハウジング11の上下方向における上端から端子12の先端部(下端部)までの部分に相当する部分である。
さらに、ハウジング11の上面部には、ソケット14に装着したとき被挿入部18の縁部に係止可能に挿入方向Xに対する直交平面上において突出した鍔状のフランジ部23を備えている。
前記ハウジング11は、前記一対の端子12,12を、該一対の端子12,12の間に、逆U字形状の溶断部26を形成し、前記端子12,12同士を電気的に接続している。なお、端子12と溶断部26とは、板状の亜鉛合金によって一体形成している。
前記ハウジング11の前記本体部21は、その内部に溶断部26を収容する溶断部収容空間Aを形成している。
このように構成されたヒューズ13は、端子12,12同士を溶断部26を介して通電するが、そのとき、溶断部26の容量を超える過大な電流が流れた場合、溶断部26が溶けて端子12,12同士を電気的に遮断する。
ソケット14には、図2に示すように、ヒューズボックス構造10を設置する車両に装備した電装品と電気的に接続可能に配された配線の配線端子25が装着されている。このため、ヒューズ13をソケット14に装着すると、ソケット14に嵌め込まれた端子12が、前記配線端子25と電気的に接続され、電装品の電気回路がヒューズ13の端子12、及び、溶断部26を介して通電可能となる。
従って、電装品の電気回路にヒューズ13の定格容量を超える電流が流れると、溶断部26が溶断されて前記電気回路が遮断されるため、前記電装品を過電流から保護することができる。
続いて、ヒューズ容量毎のヒューズ13、及び、ソケット14の構成を、ヒューズ13側に備えた前記固有形状部分22とソケット14側に備えた前記固有開口部分24とで構成される前記嵌合手段16の構成を中心に説明する。
上述したヒューズ13における各固有形状部分22は、図4から図9に示すように、ヒューズ容量が7.5A,10A,15Aに応じて幅が大きくなるよう形成している。
なお、図4は、15Aヒューズ13aを15Aソケット14aへ装着する際の外観図を示し、図5は、15Aヒューズ13aのそれぞれ正面図(a)、右側面図(b)、底面図(c)を示す。図6は、10Aヒューズ13bを10Aソケット14bへ装着する際の外観図を示し、図7は、10Aヒューズ13bのそれぞれ正面図(a)、右側面図(b)、底面図(c)を示す。図8は、7.5Aヒューズ13cを7.5Aソケット14cへ装着する際の外観図を示し、図7は、7.5Aヒューズ13cのそれぞれ正面図(a)、右側面図(b)、底面図(c)を示す。
一方、ソケット14における固有開口部分24も、図3,4,6、及び、図8に示すように、ヒューズ容量が7.5A,10A,15Aの順に幅が大きくなるよう異なる幅で構成している。
具体的には、図4、図5(a),(b),(c)に示すように、15Aヒューズ13aにおける前記固有形状部分22aは、ハウジング11において略端子12,12同士の間隔と略同じ幅(dA)で形成している。
一方、15Aソケット14aにおける固有開口部分24aは、図3中a部拡大図、図4に示すように、15Aソケット14を平面視したとき、その平面視長方形状をした幅方向両端部における中央部を凹状に切り欠いた形状で形成している。
さらに、固有開口部分24aは、15Aヒューズ13aの前記固有形状部分22aを挿入可能に該固有形状部分22aの幅(dA)と略同じ幅(DA)で形成している。
また、10Aヒューズ13bにおける前記固有形状部分22bは、図6、図7に示すように、上述した15Aヒューズ13aにおける前記固有形状部分22aの幅(dA)よりも小さな幅(dB)で形成している。
一方、10Aソケット14bにおける固有開口部分24bは、図3中b部拡大図、図6に示すように10Aヒューズ13bの固有形状部分22bを挿入可能に該固有形状部分22bの幅(dB)と略同じ幅(DB)で形成している。
さらにまた、7.5Aヒューズ13cにおける前記固有形状部分22cは、図8、図9に示すように、上述した10Aヒューズ13bにおける前記固有形状部分22bの幅(dB)よりも小さな幅(dC)で形成している。
一方、7.5Aソケット14cにおける固有開口部分24cは、図3中c部拡大図、図8に示すように7.5Aヒューズ13cの前記固有形状部分22cを挿入可能に前記固有形状部分22cの幅(dC)と略同じ幅(DC)で形成している。
また、図5(c)、図7(c)、図9(c)からも明らかなように、各ヒューズにおける前記絶縁突出部17は、ヒューズ容量毎に固有の形状で形成するとともに、7.5A,10A,15Aのヒューズ容量増加に応じて、該絶縁突出部17の底面、すなわち、挿入方向Xに対する直交方向の断面が大きくなるよう形成していることがわかる。
以下では、10Aヒューズ13bを、それぞれ10Aソケット14b、7.5Aソケット14c、15Aソケット14aへ装着する際の実施例について順に説明する。
先ず、10Aヒューズ13bを10Aソケット14bへ装着する実施例について説明する。
前記10Aヒューズ13bにおける前記固有形状部分22bは、上述したように10Aソケット14bにおける被挿入溝24bに嵌め込み可能に該被挿入溝24bの幅(DB)と略同じ幅(dB)で形成している。
このため、前記10Aヒューズ13bを10Aソケット14bへ装着する際、前記10Aヒューズ13bの前記固有形状部分22bを10Aソケット14bの被挿入溝24bへ挿入可能であるため、図6、及び、図10(a)に示すように、前記10Aヒューズ13bを10Aソケット14bへ装着することができる。
なお、15Aヒューズ13aを15Aソケット14aへ装着する場合、並びに、7.5Aヒューズ13cを7.5Aヒューズ13cへ装着する場合においても、上述した10Aヒューズ13bを10Aソケット14bへ装着する場合と同様に、所定容量のヒューズ13をその所定容量に対応するソケット14へ装着することができる。
続いて、10Aヒューズ13bを、誤って7.5Aソケット14cへ装着を試みた実施例について説明する。
10Aヒューズ13bにおける前記固有形状部分22bは、上述したように、7.5Aソケット14cにおける被挿入溝24cの幅(DC)よりも大きな幅(dB)で形成している。
このため、10Aヒューズ13bを、誤って7.5Aソケット14cへの装着しようとしても、前記固有形状部分22bが7.5Aソケット14cにおける被挿入溝24cの縁部に当接することにより、図10(b)に示すように、10Aヒューズ13bが7.5Aソケット14cへ嵌め込まれることを物理的に阻止することができる。
殊に、絶縁突出部17は、ヒューズ13の前記端子12の先端よりも挿入方向Xに突出しているため、例えば、図11(a),(b)に示すように、10Aヒューズ13bを7.5Aソケット14cに対して傾いた姿勢で挿入するなどしても、10Aヒューズ13bにおける絶縁突出部17が端子12よりも先に7.5Aソケット14cの縁部14xに当接するため、端子12と配線端子25とが万一にも電気的に接触することを阻止することができる。
よって、ヒューズ13を暗所や手の届き難い場所に有するソケット14に対して装着する場合であっても、端子12と配線端子25とが万一にも電気的に接触することを確実に阻止し、回路や配線を保護することができる。
なお、15Aヒューズ13aを7.5Aソケット14cへ装着する場合、並びに、15Aヒューズ13aを10Aヒューズ13bへ装着する場合においても、上述した10Aヒューズ13bの7.5Aソケット14cへ装着する場合と同様の作用効果を得ることができる。
続いて、10Aヒューズ13bを、15Aソケット14aへ嵌め込もうと試みた実施例について説明する。
10Aヒューズ13bにおける前記固有形状部分22は、上述したように、15Aソケット14aにおける被挿入溝24aの幅(DA)よりも小さな幅(dB)で形成している。
このため、10Aヒューズ13bを、15Aソケット14aへ装着する際、10Aヒューズ13bの前記固有形状部分22bは、15Aソケット14aの被挿入溝24aへの挿入が許容されるため、図10(c)に示すように、10Aヒューズ13bを、15Aソケット14aへ装着することが可能となる。
このように、10Aヒューズ13bを、15Aヒューズ13aに対応する15Aソケット14aへ装着しても安全面の観点から何ら問題がなく、それどころか、10Aヒューズ13bを、本来、15Aソケット14aへ装着するべき15Aヒューズ13aの代替品として応急的に用いることが可能となる。
なお、7.5Aヒューズ13cを10Aソケット14bへ装着する場合、並びに、7.5Aヒューズ13cを15Aヒューズ13aへ装着する場合においても、上述した10Aヒューズ13bを15Aソケット14aへ装着する場合と同様の作用効果を得ることができる。
以上、詳述したように、本実施形態のヒューズボックス構造10は、ヒューズ13側の絶縁突出部17を、前記端子よりもソケット14側への挿入方向Xに突出して形成している。
さらに、前記絶縁突出部17の挿入方向Xに直交する断面の少なくとも一部には、ヒューズ容量毎に固有形状で形成した固有形状部分22を備え、該固有形状部分22を、ヒューズ容量増加に応じて大きくなる寸法で形成している。
一方、ソケット14側の前記被挿入部18の少なくとも一部には、前記ヒューズ容量増加に応じて大きくなる前記固有形状部分22に嵌合対応する固有開口部分24を備え、前記固有開口部分24を、装着許容するヒューズ13より大きなヒューズ容量のヒューズ13の前記固有形状部分22の寸法よりも小さい寸法で形成している。
このため、所定容量のヒューズ13を所定容量よりも低い容量ヒューズに対応したソケット14(低容量ソケット)に装着しようとした場合、所定容量のヒューズ13の前記絶縁突出部17が、低容量ソケット14の前記被挿入部18に挿入不能に当接することになる。
これにより、前記ヒューズ13を前記ソケット14へ装着することを阻止するだけでなく、万一にも、ヒューズ13側の端子12とソケット14側の端子12との電気的接触を確実に防止することができる。
よって、単に所定容量のヒューズ13を、所定容量よりも低い容量のヒューズ13に対応したソケット14への装着を阻止可能な構成よりも、より一層、安全性を確保することができる。
同時に、所定容量のヒューズ13は、装着しても安全である所定容量よりも高い容量のヒューズに対応したソケット14(大容量ソケット)にも装着が可能であるため、前記大容量ソケットに装着対応する大容量ヒューズが手元にない場合であっても所定容量のヒューズ13により、応急的に代替することができ、状況に応じて柔軟な対応が可能となる。
また、本実施形態のヒューズボックス構造10は、前記固有形状部分22と前記フランジ部23とは、ハウジング11の厚み方向において面一に形成している。
このため、ハウジング11を、その厚み方向において、前記前記固有形状部分22が前記フランジ部23より突出しない形態であるため、このようなハウジング11を備えたヒューズ13を、大量生産しても嵩張らず、また、複雑な形状にならないため、金型により容易に形成することができる。
本発明のヒューズの取付構造は、上述した実施形態の形態に限定せず、様々な形態で構成することができる。
本発明のヒューズの取付構造は、上述したように、前記固有形状部分の幅をヒューズ容量毎に異なるよう構成した実施形態に限らず、前記固有形状部分を、ヒューズ容量増加に応じて大きくなる寸法で形成した形態であれば、様々な形態で形成することができる。
例えば、ヒューズの前記固有形状部分の厚み方向への突出量を、ヒューズ容量毎に異なるよう構成してもよい。
さらにまた、前記固有形状部分を、前記絶縁突出部の幅方向の一部分に、厚み方向に窪んだ凹状部分を備えた形態で形成し、ヒューズ容量増加に応じて大きくなる固有の寸法で形成することができる。
ここで、前記固有の寸法とは、前記絶縁突出部に前記凹状部分を備えるために構成した、前記固有形状部分における厚み方向に突出した凸状部分の厚み寸法を示す。
このように、本発明における固有の寸法とは、幅方向など、厚方向以外の寸法においても、上述した厚み寸法と同様に前記固有形状部分を構成する実質的部分を基準とした長さ等の大きさを示すものとする。
なお、上述したソケット側の前記固有開口部分についても、上述した形態の前記固有形状部分に対応させて、ヒューズ容量毎に対応する前記固有形状部分に嵌め込み可能に形成することができる。
また、本発明のヒューズの取付構造は、ヒューズ、又は/及び、ソケットを、上述したように、上述した7.5A,10A,15Aから成る3種類のヒューズ容量に限らず、2種類以下、或いは、4種類以上のヒューズ容量増加に応じて形成することができる。
さらに、本発明のヒューズの取付構造は、一般に流通している、上述した7.5A,10A,15A以外の1.0A,2.0A,3.0A,4.0A,5.0A,20A,25A,30A,40Aといったヒューズ容量も含めた組み合わせにより、ヒューズ13、及び、ソケット14を備えることができる。
本発明のヒューズの取付構造は、このように上述した本実施形態のみに限定されるものではなく、多くの実施形態を得ることができる。
本実施形態のヒューズボックスの外観図。 本実施形態のヒューズ、及び、ソケットの断面図。 ヒューズを装着していない状態の本実施形態のヒューズボックスの平面図、並びに、要部拡大図。 ヒューズ容量が15Aにおける本実施形態のヒューズ、及び、ソケットの外観図。 ヒューズ容量が15Aにおける本実施形態のヒューズの正面図(a)、右側面図(b)、底面図(c)。 ヒューズ容量が10Aにおける本実施形態のヒューズ、及び、ソケットの外観図。 ヒューズ容量が10Aにおける本実施形態のヒューズの正面図(a)、右側面図(b)、底面図(c)。 ヒューズ容量が7.5Aにおける本実施形態のヒューズ、及び、ソケットの外観図。 ヒューズ容量が7.5Aにおける本実施形態のヒューズの正面図(a)、右側面図(b)、底面図(c)。 本実施形態のヒューズをソケットへ装着する様子を示す作用説明図。 本実施形態のヒューズをソケットへ装着する様子を示す作用説明図。
符号の説明
10…ヒューズボックス
11…ハウジング
12…一対の端子
13(13a,13b,13c)…ヒューズ
14(14a,14b,14c)…ソケット
15…装着ケース
16…嵌合手段
17…絶縁突出部
18…被挿入部
22(22a,22b,22c)…固有形状部分
24(24a,24b,24c)…固有開口部分

Claims (3)

  1. ハウジングと、該ハウジングの内部から外側へ突出した端子とを備えたヒューズと、該ヒューズの装着を許容するソケットを備えた装着ケースとで構成したヒューズの取付構造であって、
    ソケットに装着するヒューズを嵌合する嵌合手段を備え、
    該嵌合手段を、
    前記ハウジングに備え、前記端子よりも前記ソケット側への挿入方向に突出した絶縁突出部と、
    前記ソケットに備え、前記絶縁突出部を挿入可能に開口した被挿入部とで構成し、
    前記絶縁突出部の挿入方向に直交する断面の少なくとも一部に、ヒューズ容量毎に固有形状で形成した固有形状部分を備え、該固有形状部分を、ヒューズ容量増加に応じて大きくなる寸法で形成し、
    前記被挿入部の少なくとも一部に、
    前記ヒューズ容量増加に応じて大きくなる前記固有形状部分に嵌合対応する固有開口部分を備え、
    前記固有開口部分を、
    装着許容するヒューズより大きなヒューズ容量のヒューズの前記固有形状部分の寸法よりも小さい寸法で形成した
    ヒューズの取付構造。
  2. 前記固有形状部分を、ヒューズ容量増加に応じて大きくなる幅で形成し、
    前記固有開口部分を、装着許容するヒューズより大きなヒューズ容量のヒューズの前記固有形状部分の幅よりも狭い幅で形成した
    請求項1に記載のヒューズの取付構造。
  3. 並列する複数の端子と、該端子を固定するとともに、前記端子同士を電気的に接続する溶断部を内部に備えた絶縁性を有するハウジングとで構成したヒューズであって、
    前記ハウジングに、前記端子よりも前記ソケット側への挿入方向へ突出した絶縁性を有する絶縁突出部を備え、
    前記絶縁突出部の挿入方向に直交する断面の少なくとも一部に、ヒューズ容量毎に固有形状で形成した固有形状部分を備え、該固有形状部分を、ヒューズ容量増加に応じて大きくなる寸法で形成した
    ヒューズ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7825766B2 (en) * 2008-07-25 2010-11-02 Cooper Technologies Company Touch safe fuse module with ampacity rejection

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