JP2009128112A - 中性子回折装置 - Google Patents

中性子回折装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009128112A
JP2009128112A JP2007301728A JP2007301728A JP2009128112A JP 2009128112 A JP2009128112 A JP 2009128112A JP 2007301728 A JP2007301728 A JP 2007301728A JP 2007301728 A JP2007301728 A JP 2007301728A JP 2009128112 A JP2009128112 A JP 2009128112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
neutron
slit
sample
neutron beam
measurement sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007301728A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5403728B2 (ja
Inventor
Kenji Oyama
研司 大山
Kazuyoshi Yamada
和芳 山田
Kazuyuki Izawa
和幸 井澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku University NUC
Tohoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Tohoku University NUC
Tohoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku University NUC, Tohoku Electric Power Co Inc filed Critical Tohoku University NUC
Priority to JP2007301728A priority Critical patent/JP5403728B2/ja
Publication of JP2009128112A publication Critical patent/JP2009128112A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5403728B2 publication Critical patent/JP5403728B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Abstract

【課題】測定試料に局所的に中性子ビームを照射して散乱中性子を検出し、順次測定試料を移動させて、そのブラッグ反射データを取得し、取得データをマッピングして観測できる中性子回折装置を提供する。
【解決手段】中性子源なら導出した観測用の中性子ビームを第1のスリットを通過させ、中性子ミラーで形成したガイド管を通じて第2のスリットに導光し、試料に照射する中性子ビーム径を絞る。散乱した中性子を検出する検出管を試料を中心にして円弧上に複数個円向上に並べると共に、書く検出間の間に中心に向けた遮蔽板を設ける。測定試料を載置した台を移動機構により所定間隔ごとに移動させつつ、検出管のデータを取得しマッピングデータを得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、原子炉などの大形構造物の構成材における溶接、機械加工等に伴う残留応力、経年使用による劣化などを診断するために微細な金属組織の変化を把握するもので、特に、試料に原子炉中性子又はパルス中性子(以下、単に「中性子」という)を照射して散乱した中性子の回折像を検出しその検出結果から試料の特定部位の範囲についてのマッピングデータを得る中性子回折装置に関する。
例えば原子炉などの大形構造物に用いられるステンレス鋼などは、研磨や切削等の機械加工、溶接熱の影響や残留応力による歪などに誘起されて母相とは別の相が発生するなどの微細な金属組織の変化が起こることが知られている。また、これらの微細な金属組織の変化に伴って磁気特性の変化が生じることも知られている。
このような金属組織の微細な変化を検出する手法として、従来よりX線回折法や、特許文献1に記載されているようなスクイッド(SQUID)などの高感度磁気センサを用いて磁気特性の変化のデータを得る手法が知られている。
特開2005−55341号公報
従来のX線を用いた検出手法では、得られるデータは測定試料の表面付近のデータに限られていた。これに対し、中性子回折法は、試料に対し数mmから数cmオーダで表面付近のみならず内部の原子間距離などの計測が可能であり、前記の金属組織の微細な変化から応力状態の変化等まで非接触、非破壊で測定することができるものである。また、中性子回折法に偏極中性子を用いた場合には、金属組織の微細な変化に起因する磁気特性の変化を測定することができるから、非破壊検査技術にとって有効な手段である。
ところで、これまでの中性子回折法では、できるだけ強度の高い中性子ビームを得て測定する必要があるために、そのビーム径を測定試料サイズと同程度の大きさとするのが一般的であり、中性子ビームを試料サイズより小さく絞って(強度を低くして)測定することは想定されていなかった。しかし、測定試料の試験片全面に中性子ビームを照射して得られる平均的データの回折パターンでは、試験片の局所に発生している微細な組織変化を測定することはできないし、その異常部位の位置を特定することは困難であった。
本発明者は、中性子回折法を使って組織の微細な変化等を測定するためには、試料の微小領域の測定部に中性子ビームを照射してその領域の回折データを得る必要があると考え、その手法について鋭意検討を行ったところ、中性子ビームを微小領域の大きさまで絞って照射した場合には、回折データにおける中性子強度が低下するために、信号が弱くバックグランド(ノイズ)と優位な信号との区別が難しいという問題が発生した。
そこで、本発明者は、さらに検討したところ、周囲に存在している中性子がノイズとなって回折データにおけるバックグランドを全体的に上げてしまうために、優位な信号がバックグランに埋もれて測定を困難にしていることを知見した。
本発明は、この知見に基づいて中性子の遮蔽手段を開発してなされたものであり、試料の微小領域についてブラッグ反射の中性子強度のデータを得て、そのデータをマッピングすることができる中性子回折装置を提供するものである。
本発明の第1の技術手段は、測定試料に中性子ビームを照射し、散乱した中性子を検出する中性子回折装置であって、三次元方向の移動機構を備える測定試料が装着される試料載置部と、該試料載置部の周辺に配置されたヘリウム検出管と、該ヘリウム検出管と前記測定試料との間に設けられた所定断面積のスリットを有する遮蔽体と、放射源から放出される中性子ビームを受け入れる所定断面積のスリットを有する第1のスリット板と該スリットより小さい断面積を有し前記測定試料に照射する中性子ビームを導出する第2のスリット板とで構成される中性子照射部を備え、前記測定試料に向けて前記試料載置部を三次元方向に所定量順次移動させるごとに前記中性子ビーム照射部によって中性子ビームを照射し、散乱した中性子を前記中性子検出部によって検出記録することを特徴としたものである。
第1の技術手段における前記第1のスリット板は、周囲に存在してノイズとなる中性子をカットして、回折データにおけるバックグランドを下げるものであり、第2のスリット板は、照射する中性子ビームを平行ビームとすると共に前記試料の測定部の大きさに照射するビームの大きさを調整するために配置されている。
また、第1の技術手段における前記遮蔽体は、前記測定試料に照射されて散乱した中性子に、周囲に存在してノイズとなる中性子が侵入しないように、換言すれば検出器が不要な空間を見ないように(周囲の空間に存在する不要なノイズを検出しないように)配置されるもので、この遮蔽体の配置によっていっそうバックグランドを下げることができる。
前記第1のスリットの断面積は、中性子ビームからノイズをカットする程度に応じて任意に決めることができ、前記第2のスリットの断面積は、測定試料の細分割された照射領域の大きさに基づいて決めることができる。
また、前記遮蔽体のスリット(窓)の断面積は、中性子照射面積、検出器の長さ、試料と検出器の距離によって決まるものであり、具体的には、次の手順で決める。
(a)先ず遮蔽体のスリットを適当な大きさとして、未知の試験体に第2のスリットを通過した中性子ビームを照射して回折パターンを得る。
(b)この回折パターンの中から比較的強度の強い回折ピークを選択する。
(c)次に遮蔽体のスリットの大きさを小さく絞る方向で調節して同様の試験を何回か繰り返して回折パターンを得る。
このようにして得られた回折パターンにおいて、選択したピーク付近を見ていると、最初はバックグランドが徐々に下がっていくが、絞りすぎると選択したピークの強度まで低下する結果となる。したがって、回折パターンにおいて、選択したピークの強度が低下しないぎりぎりのスリットの大きさを最適な大きさとして決めることができる。
本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記第1、第2のスリット板間には中性子ビーム路を形成する中性子ミラーで内張りされたガイド管を設け、該ガイド管の径が第2のスリット方向に小さく絞られていることを特徴としたものである。
前記ガイド管では、中性子ビームがその内壁面のミラーにあたって反射されつつ集光されるので、中性子の強度(密度)を増大させる効果がある。
第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記中性子照射部と試料載置部の間に中性子スピン偏極装置を設け、また前記試料載置部と中性子検出部との間に中性子検出部と対向して円弧状に中性子スピン偏極度解析装置を設けたことを特徴としたものである。
この第3の技術手段は、前記測定試料の磁気スピンの分布データを取得する場合に有効である。
本発明により測定試料の内部や微小領域等の特定の範囲について、その組織構造の変化等を観測・分析することができるマッピングデータを短時間に、かつ、簡単に取得することができる。
図1は、本発明に係る中性子回折装置の概念図である。1は原子炉、粒子加速装置などの中性子を放射させる中性子源を示し、前記中性子源からモノクロメータ2によって測定用の特定のエネルギー/波長を持つ中性子だけが選択される。実施例の装置では、研究用原子炉で発生した中性子から選択された測定用の中性子が放出口3から直径20mm程の中性子ビーム4として中性子ビーム照射部10へ導出される。なお、図1は原子炉中性子を例として記載しているが、パルス中性子の場合にも、ブラッグ反射を用いる点においては、基本的な構成は同じである。
図2は、中性子ビームが中性子照射部、測定試料、遮蔽体を経て中性子検出器に検出されるまでの経路を拡大して示した模式図(a)と斜視図(b)である。
以下に、本発明の実施例について具体的に説明する。
中性子ビーム照射部10は、10mm×20mmの矩形のスリットを有する第1のスリット板11と、2mm×4mmの矩形のスリットを有する第2のスリット板12とで構成されている。前記第1のスリット板11は、周囲に存在してノイズとなる中性子をカットするために設けられているもので、回折データにおけるバックグランドを下げて回折精度を向上させる作用を奏する。
また、第2のスリット板12は、試料に照射するビームの大きさを調整すると共に、そのビーム形状を平行ビームとするために設けられている。中性子ビームの形状が平行ビームでない場合には、ビームの進行に従ってビームの辺縁部が広がる傾向があり、このビームの広がりが中性子分布の不均一の原因となってノイズの増大を招くので、中性子ビームの広がりを防止してノイズを減らしピークをシャープにする作用を奏する。
試料16の直後には、全長に亘って上下幅5cmのスリットを有する第1の遮蔽体と中性子検出器17の直前には全長に亘って上下幅10cmのスリットを有する第2の遮蔽体が設けられている。これら遮蔽体は、第1のスリット板12と同様に、周囲に存在してノイズとなる中性子をカットすることでバックグランドをさらに下げる作用を奏するものであり、第1の遮蔽体でこの作用が十分であれば第2の遮蔽体を設けなくてもよい。また、これら遮蔽体を具体的に設置する場合には、中性子検出器17が不要な空間を見ないように、すなわち周囲の空間に存在する不要なノイズを検出しないように配置すればよい。
上記の第1のスリット板11、第2のスリット板12及び遮蔽体20、21は、カーボン(C)、ボロン(B)、カドミウム(Cd)等やこれらを含むBC焼結板、BCを含むゴム板材等が用いられる。
図3は、図1の中性子回折装置において、第1のスリット板11と第2のスリット板12の間に中性子ビームを集光させるガイド管13を設置した実施例を示す。
この実施例の前記ガイド管13は、図4に示すように、その内壁面が中性子ビーム路を形成するスーパーミラーで内張りされており、また前記ガイド管13の径は、第2のスリット方向に小さく絞られている。前記スーパーミラーは、内壁面にニッケル(Ni)/チタン(Ti)多層膜等を内張りして作られている。したがって、このガイド管13に導入された中性子ビーム4は、スーパーミラーにあたって反射され、中性子ビームが第2のスリットの大きさに集光されるので、中性子ビームの強度(密度)が増大されることになる。
そして、中性子ビームの強度が増大されれば、回折データにおける優位な信号とノイズ(又はバックグランド)との区別が容易となるし、優位な信号を得るまでに要する作業時間の短縮化が図れるという効果がある。
測定試料16は、試料載置台15に載置され、図示しない三次元方向の移動機構によって測定試料16が三次元方向に移動されるので、測定試料に対する中性子ビームの照射位置がコントロールされる。
測定試料16の任意の位置に中性子ビームが所定の角度θ(3度程度の角度)で照射されると、測定試料の当該照射部分における内部の結晶構造に対応して回折した中性子がそれぞれの角度方向に散乱(ブラッグ反射)するので、上記散乱した中性子の数をそれぞれの角度毎に複数のヘリウム検出管(中性子検出器17)により検出する。
パルス中性子の場合においても、ブラッグ反射を用いる点において原子炉中性子との区別はない。なお、原子炉中性子源では単色化された中性子を用いる場合が多い。
実施例の中性子検出器17では、直径10ミリ、長さ50センチの棒状ヘリウム検出管が測定試料を中心にして円弧状に150度の回折範囲をカバーするように150本配置されている。これによって、各ヘリウム検出管は1度の範囲の中性子を検出するので、例えば、照射角度を0.1度ステップで順次10回測定することにより分解能0.1度のデータを得ることができる。
各ヘリウム検出管の間にはそれぞれの検出管に所定の角度以外の散乱中性子やノイズとなる中性子が検出されないように中性子ガイド板18が設けられている。図1の19は試料に反射されなかった中性子を吸収する中性子ビーム吸収体であり、測定試料から回折散乱した中性子以外のノイズとなる中性子が検出器17に検出されないようにしたものである。
実施例の中性子検出器17は、一次元検出器であるが、一次元位置敏感型検出器、または二次元位置敏感型検出器を用いることもできる。これらを用いれば検出効率が大幅に上がり位置分解能を高くすることもできる。
図5A及び図5Bは、本実施例の装置によって得られた中性子検出器17による検出データを角度ごとにプロットしたデータの一例である。
測定試料は、ステンレス鋼(SUS304L)の板(幅20mm、長さ50ミリ、厚さ5mm)を用い、中性子ビームは、第2のスリット板により2mm×4mmの矩形ビームとした。
先ず、中性子ビーム照射部10により細い経とした中性子ビーム4を測定試料16の面に対し3度程度の所定の角度で、任意の位置(0,0)に照射すると、照射された中性子ビームは、測定試料内部の結晶構造により回折を起こし、散乱(ブラッグ反射)する。散乱中性子は角度0〜150度の角度に配置された中性子検出器17により検出される。一定時間中性子ビームを照射して、図5A及び図5Bに示すような照射した部分の中性子回折プロファイルのデータを取得することができる。
そして、取得した中性子回折プロファイルの中から、バックグラウンドと比較して優位なピーク強度を持つ信号の角度を取得し回折角度としてメモリに記憶する。
上記図5A及び図5Bには、検出された複数の中性子回折のピークが示されており、これらピークと角度とをそれぞれ対応させて記憶装置に記憶される。この図では、バックグランドと比較して優位な信号として、ステンレス鋼の母相であるオーステナイト相のピーク(111、200、220、311、222)と、本来ステンレス鋼板には無い熱や応力により析出(変態)したマルテンサイト相に相当するピーク(α′−211)が見られる。図5Aと図5Bのマルテンサイト相の強度を比較すると、図5Bのマルテンサイト相の方が相対強度が大きく出ているから、図5Bの部位にマルテンサイト相の析出が多いことが観測できる。
試料のある特定位置(領域)の測定が終了すれば、次に、測定試料の位置(領域)を前記図示しない移動機構を制御して測定試料載置台の位置を移動し、試料の測定位置(測定領域)を(0,1)に移動させ、前記と同様の方法によってその位置(領域)の中性子回折プロファイルを測定する。このような測定を何回か繰り返し行って、測定試料について予め定めておいた全ての位置(領域)の中性子回折プロファイルのデータを取得し記憶装置に記憶する。
図6は、前記測定試料の異なる位置(領域)について測定した中性子回折プロファイルのマッピングしたデータである。本例では、測定試料を9×10の領域に仮想分割して2mm×4mmの矩形ビームによって測定したデータをマッピングしたものである。
すなわち、測定した試料のデータのうち、劣化に関連するマルテンサイト相の析出状況を示す前記プロファイルデータから(α′−211)の強度データを明暗表示又はカラー表示でマッピングすれば、図6のような明暗又はカラーで判別できる観察データを得ることができる。これにより、ステンレス鋼の組織の微細な変化について、すなわちステンレス鋼において劣化により変態/析出したマルテンサイト相の位置やその分布状態を容易に観察することができることとなる。
次に、図7に示す模式図により、本発明の中性子回折装置を使って試料の磁気スピンの分布を測定する場合について説明する。23は試料移動装置で、測定試料16の測定位置を移動できることを模式的に示している。22は中性子ビームのスピンを一定方向に揃える偏極装置、24は偏極中性子ビームの散乱過程における中性子のスピン方向の反転を検出する偏極度解析装置である。
通常の中性子ビームは、上向きスピンや下向きスピンなどそのスピンの方向が一定方向に揃っていないために、本発明の装置では、先ずこの中性子ビームを偏極装置22に通して例えば上向きスピンのようにスピンが一定方向に揃った中性子ビームとする。このスピン偏極装置を通過した中性子ビームが磁気を帯びた試料に照射された場合には、その磁気によって中性子のスピンの方向に変化が生じるので、その中性子のスピンの変化を偏極度解析装置25を介して中性子検出器17で検出すれば、試料内部の磁気特性の分布を観測することができる。
具体的な例としては、鉄鋼材料の劣化によって強磁性を示すマルテンサイト相の析出が生じるような場合に、上記装置を用いて鋼組織の磁気分布を観測すれば、マルテンサイト相による劣化の状況を詳細に検出することができる。
これまでの実施例では、ステンレス鋼の劣化診断を例にとって説明したが、その測定試料の材料は金属に限られるものではない。本発明は、金属ガラスとセラミックス、金属ガラスと金属結晶の接合部の評価など、広範囲な材料についてその組織の微細な内部構造やその変化等の観測に適用できる。
本発明の中性子回折装置の説明図である。 本発明の中性子回折装置のうち、スリット板と測定試料、遮蔽体、および中性子検出器の位置関係を示す図である。(a:模式図、b:斜視図) 本発明のガイド管を付加した中性子回折装置の説明図である。 本発明のガイド管による中性子の集光を説明する図である。 本発明で得られる中性子回折プロファイルである。 本発明で得られるマッピングデータである。 偏極中性子を用いる本発明の実施例の説明図である。
符号の説明
1…中性子源、2…モノクロメータ、3…放出口、4…中性子ビーム、10…中性子ビーム照射部、11…第1のスリット板、12…第2のスリット板、13…ガイド管、15…測定試料載置台、16…測定試料、17…中性子検出器、18…中性子ガイド板、19…中性子ビーム吸収体、20…第1の遮蔽体、21…第2の遮蔽体、22…偏極装置、23…試料移動装置、24…偏極度解析装置。

Claims (3)

  1. 測定試料に中性子ビームを照射し、散乱した中性子を検出する中性子回折装置であって、
    三次元方向の移動機構を備える測定試料が装着される試料載置部と、
    該試料載置部の周辺に配置されたヘリウム検出管と、
    該ヘリウム検出管と前記測定試料との間に設けられた所定断面積のスリットを有する遮蔽体と、
    放射源から放出される中性子ビームを受け入れる所定断面積のスリットを有する第1のスリット板と該スリットより小さい断面積を有し前記測定試料に照射する中性子ビームを導出する第2のスリット板とで構成される中性子ビーム照射部を備え、前記測定試料に向けて前記試料載置部を三次元方向に所定量順次移動させるごとに前記中性子ビーム照射部によって中性子ビームを照射し、散乱した中性子を前記中性子検出部によって検出記録することを特徴とする中性子回折装置。
  2. 前記第1、第2のスリット板間には中性子ビーム路を形成する中性子ミラーで内張りされたガイド管を設け、該ガイド管の径が第2のスリット方向に小さく絞られていることを特徴とする請求項1に記載の中性子回折装置。
  3. 前記中性子ビーム照射部と試料載置部の間に中性子スピン偏極装置を設け、さらに、前記試料載置部と中性子検出部との間に中性子検出部と対向して円弧状に中性子スピン偏極度解析装置を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の中性子回折装置。
JP2007301728A 2007-11-21 2007-11-21 中性子回折装置 Expired - Fee Related JP5403728B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007301728A JP5403728B2 (ja) 2007-11-21 2007-11-21 中性子回折装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007301728A JP5403728B2 (ja) 2007-11-21 2007-11-21 中性子回折装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009128112A true JP2009128112A (ja) 2009-06-11
JP5403728B2 JP5403728B2 (ja) 2014-01-29

Family

ID=40819206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007301728A Expired - Fee Related JP5403728B2 (ja) 2007-11-21 2007-11-21 中性子回折装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5403728B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101206993B1 (ko) * 2010-08-20 2012-11-30 한국과학기술연구원 극소각 중성자 산란 장치
JP2014035325A (ja) * 2012-08-10 2014-02-24 National Institute For Materials Science X線撮像装置及びその使用方法、中性子撮像装置及びその使用方法
CN106770400A (zh) * 2017-01-06 2017-05-31 中国工程物理研究院核物理与化学研究所 一种用于小角中子散射谱仪的自动换样装置
CN106770402A (zh) * 2017-01-11 2017-05-31 中国工程物理研究院核物理与化学研究所 一种用于中子衍射应力分析的三维定标测量装置
KR101822381B1 (ko) 2016-09-22 2018-01-29 한국원자력연구원 중성자 반사율 측정용 시료교체장치
CN116465914A (zh) * 2023-05-08 2023-07-21 天津大学 一种用于中子衍射条件下的四自由度高温真空环境箱

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0242398A (ja) * 1988-08-02 1990-02-13 Ricoh Co Ltd X線集光器
JP2006071449A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Japan Atom Energy Res Inst 中性子散乱を用いた構造マッピング法
JP2007024875A (ja) * 2005-06-27 2007-02-01 General Electric Co <Ge> ガンマおよび中性子放射線検出器
JP2007128681A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Japan Atomic Energy Agency 中性子偏極装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0242398A (ja) * 1988-08-02 1990-02-13 Ricoh Co Ltd X線集光器
JP2006071449A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Japan Atom Energy Res Inst 中性子散乱を用いた構造マッピング法
JP2007024875A (ja) * 2005-06-27 2007-02-01 General Electric Co <Ge> ガンマおよび中性子放射線検出器
JP2007128681A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Japan Atomic Energy Agency 中性子偏極装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101206993B1 (ko) * 2010-08-20 2012-11-30 한국과학기술연구원 극소각 중성자 산란 장치
JP2014035325A (ja) * 2012-08-10 2014-02-24 National Institute For Materials Science X線撮像装置及びその使用方法、中性子撮像装置及びその使用方法
KR101822381B1 (ko) 2016-09-22 2018-01-29 한국원자력연구원 중성자 반사율 측정용 시료교체장치
CN106770400A (zh) * 2017-01-06 2017-05-31 中国工程物理研究院核物理与化学研究所 一种用于小角中子散射谱仪的自动换样装置
CN106770400B (zh) * 2017-01-06 2023-08-15 中国工程物理研究院核物理与化学研究所 一种用于小角中子散射谱仪的自动换样装置
CN106770402A (zh) * 2017-01-11 2017-05-31 中国工程物理研究院核物理与化学研究所 一种用于中子衍射应力分析的三维定标测量装置
CN106770402B (zh) * 2017-01-11 2023-08-04 中国工程物理研究院核物理与化学研究所 一种用于中子衍射应力分析的三维定标测量装置
CN116465914A (zh) * 2023-05-08 2023-07-21 天津大学 一种用于中子衍射条件下的四自由度高温真空环境箱
CN116465914B (zh) * 2023-05-08 2023-11-03 天津大学 一种用于中子衍射条件下的四自由度高温真空环境箱

Also Published As

Publication number Publication date
JP5403728B2 (ja) 2014-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7583788B2 (en) Measuring device for the shortwavelength x ray diffraction and a method thereof
Janssens et al. Confocal microscopic X-ray fluorescence at the HASYLAB microfocus beamline: characteristics and possibilities
US7440542B2 (en) Method and measuring arrangement for nondestructive analysis of an examination object by means of x-radiation
US8731138B2 (en) High-resolution X-ray diffraction measurement with enhanced sensitivity
JP5403728B2 (ja) 中性子回折装置
US20080170664A1 (en) System and method for interleaved spiral cone shaping collimation
JP5347896B2 (ja) 非破壊検査方法及びその装置
JP5713357B2 (ja) X線応力測定方法とその装置
JP6230618B2 (ja) 面内斜入射回折を用いた表面マッピングのための装置、および、方法
JP2012122737A (ja) X線回折装置
CA1236591A (en) Method and apparatus for crack detection and characterization
Margret et al. Compton back scatter imaging for mild steel rebar detection and depth characterization embedded in concrete
US20190025231A1 (en) A method of detection of defects in materials with internal directional structure and a device for performance of the method
EP3458847B1 (en) Pulsed neutron generated prompt gamma emission measurement system for surface defect detection and analysis
US8976936B1 (en) Collimator for backscattered radiation imaging and method of using the same
AU2019313201B2 (en) Density analysis of geological sample
CN113176285B (zh) 一种短波长特征x射线内部残余应力无损测试方法
JP4604242B2 (ja) X線回折分析装置およびx線回折分析方法
Escudero et al. Breast cancer analysis by confocal energy dispersive micro-XRD
JP4561312B2 (ja) X線画像再構成装置
RU2021104578A (ru) Анализ плотности геологической пробы
JPS61256243A (ja) 単色x線断層撮影装置
JPH10282019A (ja) 中性子線ct装置
JP2023539007A (ja) 実験室ベースの3D走査X線ラウエマイクロ回折システム及び方法(LAB3DμXRD)
Gelz et al. Problems in Quantification of Pitting Corrosion

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120924

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121004

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20121004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130416

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130514

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131008

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131025

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees