JP2009126086A - 流体排出装置および記録ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型化した場合においても良好に不要な気泡や気体を排出できる流体排気装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 流体を上方に向かって排出する流体排出流路と、
前記流体排出流路の途中に設けられたシール部と、
前記シール部と接触することにより、前記流体排出流路を遮断する液体よりも比重の小さいフロート部材と、
前記フロートが移動可能なフロート室とを有する流体排出装置において、
前記流体排出装置から排出する流体を前記フロート室に流入させる入口の上端が、前記フロート室内の最下点に位置する前記フロート部材の重力方向に対して直行する面での断面積が、最も大きい部位よりも上方にあることを特徴とする流体排出装置である。
【選択図】 図4

Description

本発明は、流体排出装置に関し、特にインクジェット記録装置に用いられるインクをメインタンクから記録ヘッドへ供給するためのインク供給装置における流体排出装置に関する。あるいは流体排出装置を備えた記録ヘッドに関する。
プリンター等の記録方式のうち、吐出口(ノズル)からインクを吐出させて被記録媒体に文字や画像等を形成するインクジェット記録方式は、低騒音のノンインパクト記録方式で高密度かつ高速の記録動作が可能であるため、近年では広く採用されている。
一般的なインクジェット記録装置は、インクジェット記録ヘッドと、これを搭載するキャリッジを駆動する手段と、被記録媒体を搬送する手段と、これらを制御するための制御手段とを備えている。このように、キャリッジを移動させながら記録動作を行うものをシリアルスキャン型という。一方、インクジェット記録ヘッドを移動させずに被記録媒体の搬送のみで記録動作を行うものをライン型という。ライン型のインクジェット記録装置では、インクジェット記録ヘッドは、被記録媒体の幅方向全幅にわたって配列された多数のノズルを有する。
インクジェット記録ヘッドは、ノズルからインク滴を吐出させるために、ノズル内のインクに与える吐出用のエネルギーを発生するエネルギー発生手段を有する。エネルギー発生手段としては、ピエゾ素子等の電気機械変換体素子を用いたもの、発熱抵抗体等の電気熱変換体素子を用いたもの、あるいは電波やレーザ等の電磁波を機械的振動または熱に変換する電磁波機械変換体素子、電磁波熱変換体素子を用いたもの等がある。
その中でも、熱エネルギーを利用してインク滴を吐出させる方式は、エネルギー発生手段を高密度に配列させることができるため高解像度の記録を行うことが可能である。特に、電気熱変換体素子をエネルギー発生手段として用いたインクジェット記録ヘッドは、電気機械変換体素子を用いたものよりも小型化が容易である。更には、最近の半導体製造分野において進歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技術を応用してその長所を十分に活用することにより、高密度実装化が容易でかつ製造コストを低くできるという利点がある。
最近ではA1版、A0版のような大判のシートに写真調の画像を記録するようなプロッターにまでインクジェット記録装置が使用されてきている。
インクジェット記録ヘッドへのインクの供給方式としては、インクを収容するインクタンクをインクジェット記録ヘッドと一体としたいわゆるヘッドタンク一体方式がある。また、インクタンクをインクジェット記録ヘッドと分離したいわゆるヘッドタンク分離方式では、インクタンクとインクジェット記録ヘッドとをチューブで接続したいわゆるチューブ供給方式がある。さらに、ヘッドタンク分離方式としては、必要に応じてインクジェット記録ヘッドをインクタンクの位置まで移動させて両者を接続し、その間にインクタンクからインクジェット記録ヘッドへインクを供給する、いわゆるピットイン方式がある。
インクタンクの交換頻度を少なくするためにインクタンクの容量を大きくすると、インクタンクの重量が増大する。このことは、シリアルスキャン型のインクジェット記録装置においては、キャリッジに加わる重量が増大することを示す。このことを考慮すると、大判の記録画像を出力する等、大容量のインクタンクを用いる必要があるシリアルスキャン型のインクジェット記録装置では、長時間の連続記録が可能なチューブ供給方式が多く採用される。
前述のような多量のインクを使用するプリンターやプロッターでは、キャリッジ上にインクタンクを搭載するとインクタンクが小型なものに限られ、頻繁にインクタンクの交換をおこなわなければならず不便である。また、ランニングコストも高くつく。
そこで、このように大量のインクを消費するインクジェット記録装置には、一般に図11に示すようなインク供給系が用いられている。
図11において、記録ヘッド201は、装置本体に対して移動可能なキャリッジ202に搭載されている。一方では装置本体にメインタンク204が固定されている。
インクが少なくなったときには、メインタンク204を交換する。記録ヘッド201とメインタンク204はチューブ、継手などで構成されたインク供給チューブ200によって連結されている。キャリッジ202は、印字時には往復移動するので、そのキャリッジ202の移動を妨げないようにインク供給チューブ200の少なくとも一部に、柔軟性のあるチューブ(例えばシリコンチューブ、ポリエチレンチューブなど)が用いられている。メインタンク204には大気連通孔(不図示)が設けられ、メインタンク204の内部は大気と通じている。したがって、記録ヘッド201からインクが吐出されるとメインタンク204からインク供給チューブ200を経て、インクが補給されていく。
この方法を用いると、非常に簡単な構成によってインク供給を実現できるが、インク供給チューブ200に用いている柔軟性のあるチューブは、ゴム製、樹脂製のものを用いるため若干のガス透過性を有する。チューブ内も記録ヘッド内と同様、負圧になっているため、チューブ内には大気からチューブ壁を通して少しずつ空気が侵入し、気泡を発生させる。その気泡が記録ヘッド201内に流れ込むと、正常なインク滴を吐出できなくなり、印字不良が発生する。また、仮に大気からチューブ内にチューブ壁を通して少しずつ空気が侵入することを防止できたとしても、インクに溶存した空気がチューブ内、サブタンク内で気泡に成長することもあり得る。
そこで気泡が発生してもその気泡を記録ヘッド上に設けたサブタンクに蓄積し、このサブタンク内の空気を排出する手段を設けて、記録ヘッド内に空気が入り込まないようしたインク供給系が特許文献1にて提案されている。
この従来例のサブタンク排気手段について、図12及び図13を用いて説明する。図12及び図13はインクジェット記録ヘッドとインクジェット記録ヘッドに供給するインクを貯留するタンクの断面図である。
サブタンク2はフロート部102とエアバッファ部103の二つの空間に分けられている。フロート部102の中には球状のフロート9が封入されている。フロート9の材質としてはインクより比重が小さく、かつインクと反応しにくい材質が選ばれ、例えばポリプロピレンなどが用いられる。もちろんインクより比重の大きい材質でも、中空であり部品そのものの比重がインクより小さければよい。仕切板101の上部はフロート部102とエアバッファ部103を完全に遮断している。仕切板101の下部は縦方向に連続したスリット104が設けられ、フロート9がエアバッファ部103へ移動することはないが、インクや空気は自由に通過できるようになっている。フロート部102の上部には円錐状の形状をした円錐部105が設けられ、この円錐部105の頂点に相当するところに、排気口108、排気チューブ10の接続部106が形成されている。一方、エアバッファ部103の上部には、供給チューブ5の接続部107が形成され、この接続部107からパイプ部109が、サブタンク2内の下方に伸びている。このため、供給チューブ5内のインクとサブタンク内のインクとは常に接した状態を保っている。
図13は、サブタンク内の排気を終了した直後の状態である。この状態から、印字、放置(スタンバイ状態および電源OFF状態)を繰り返すと、供給チューブ5内で発生した気泡が少しずつサブタンク内に侵入してくる。この時、排気チューブ10の途中に設けられた弁(不図示)が閉じているので、インクは印字、ヘッド回復動作によってノズル6から出ていくが、増加した空気はサブタンクの中に閉じこめられるため、図12に示すようにインク面が下がってくる。
サブタンク2の中の空気を排出する場合には、ヘッド回復ユニット40が上昇し、記録ヘッド1のノズル6を覆って外気から遮断する。そして、排気チューブ10につながれたポンプ(不図示)が作動し、サブタンク2内の空気を少しずつ吸引し、サブタンク2内の圧力が徐々に下がりはじめる。ある程度まで圧力が低下すると、不図示のメインタンクから供給チューブ5を通ってインクが供給されてくる。供給されたインクのかわりにサブタンク2内にあった空気は排気チューブ10を通って出ていく。このとき、図12の状態では、インク面は均一に上昇していく。インク面がスリット104の最上部まで達すると、フロート部102とエアバッファ部103の中の空気は完全に遮断されるため、それ以降はフロート部の空気だけが排出される。空気が排出されてインク面が上昇すれば、当然それに応じて、フロート9も上昇する。
フロート9は最初はフロート部102内で水平方向の位置が定まらないまま上昇してくるが、円錐部105に達するとその後は円錐部105の仮想頂点に近づくように上昇する。最後には図13に示すような、円錐部105に全周が接触する位置で停止し、排気口108を塞ぐことで、排気動作を終了する。
特開2000−301737号公報
ところで、近年インクジェット記録装置には更なる性能向上が求められている。
たとえば、さらに高精細な画像を出力する為にノズルピッチを小さくすることや、色表現領域の拡大の為に使用するインクの数を増やすことなどが求められている。さらに高速化するためにノズル数を増やすことや、キャリッジの移動速度を高速化することなども求められている。
使用するインクの数を増やすということは、それに応じて、記録ヘッドの数とそれに対応するインクの供給システムが必要になり、装置が大型化、重量化する。
記録ヘッドが大型化、重量化すると、キャリッジが移動するときの負荷が増加し高速記録に対しても不利である。
そのため、インクジェット記録装置においては、前述のような高性能化のための機能を盛り込みながら、さらに小型化、軽量化することが求められており、インク供給構造においても構造をさらに小型化する必要がある。
しかしながら、前述のような構成において、小型化すると次のような課題があった。
フロート室に気泡が流入した場合、気泡によってフロート部材が押し上げられてしまう。または、気泡のみならず、少量の液体がフロート室に流入した場合、フロート部材とフロート室との隙間が、気泡や、少量の液体によって封鎖される。
この状態で、排出流路側から吸引手段によって吸引を行なうと、フロート部材の上流側と下流側とで圧力差を生じることによって、フロート部材が移動し、シール部材と接触し排気流路が閉ざされる。このような場合インクタンク内の気体を十分に排出することが出来ないという問題があった。
以上のような課題に鑑み、本発明は、小型化した場合においても良好に不要な気泡や気体を排出できる流体排気装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の流体排出装置は、
流体を上方に向かって排出する流体排出流路と、
前記流体排出流路の途中に設けられたシール部と、
前記シール部と接触することにより、前記流体排出流路を遮断する液体よりも比重の小さいフロート部材と、
前記フロートが移動可能なフロート室とを有する流体排出装置において、
前記流体排出装置から排出する流体を前記フロート室に流入させる入口の上端が、前記フロート室内の最下点に位置する前記フロート部材の重力方向に対して直行する面での断面積が、最も大きい部位よりも上方にあることを特徴とする流体排出装置である。
以上説明したように、本発明によれば小型化した場合においても良好に不要な気泡や気体を排出できる流体排気装置を提供することができる。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態である流体排出装置を用いた、インクジェット記録装置のインク供給システムを説明する概略図である。
図1において、記録ヘッド1は、複数の記録素子とインクを吐出するための複数のオリフィス52が配列されたインク吐出部である記録素子チップ51を有している。さらに、記録ヘッド1は前記複数のオリフィス52に共通に接続された第1のインク室50を備えている。さらに記録ヘッド1は、第1のフィルターを介して外部のメインタンク56からインクの供給を受けて貯留し、第1のインク室50インクを供給する、サブタンク53(第2のインク室)を有している。
前記インクジェット記録ヘッド1と、メインタンク56の間には、インクを一次貯留する為のバッファタンク54が設けられている。該バッファタンク54の上方にバッファタンク54内や液体流路を構成する供給チューブ55に取り込まれた気体を排出する為の流体排出装置57が設けられている。
記録ヘッド1へのインクの供給は、オリフィス52を密閉するように設けられたキャップ69とキャップに接続された吸引手段であるポンプ61により吸引動作を行なうことにより、メインタンク56からインクが導入される。
バッファタンク54には、供給チューブ55内に混入した気体や、メインタンク56の交換時に取り込まれる気体が記録ヘッド内に入り込まないように流体排出装置57を設け、排気チューブ58によってポンプ61に接続される。
記録ヘッド1へのインクの供給とバッファタンク54からの排気の切替は、キャップ59とポンプ61の間に設けられた切替弁60によって行なわれる。
図2、図3は、図1における流体排出装置57をより詳しく説明する為の図である。
図2において、流体排出装置57はバッファタンク54からの気体を排出する為の流体排出流路62と、前記流体排出流路62の途中に設けられたフロート室64を備えている。フロート室64は上部において排気チューブ58に接続され、排気チューブ58に通ずる排出口58aにはシール部65が形成されている。
フロート室には記録ヘッド1に供給される液体よりも比重の小さいフロート部材63が移動可能に収納され、フロート部材63がシール部65と接触することにより排気チューブ58に通ずる排出口58aが遮断される。
図3に示すように、前記流体排出流路62はフロート室64に流体を導く第1の流路67を有している。第1の流路67を流れる流体は、フロート室64への入り口67aからフロート室64へ流れ込む。入口67aの上端74は、前記フロート室64の最下点に位置するフロート部材63の重力方向に対して直交する面での断面積が最も大きい部位75よりも高い位置にある。よって、第1の流路を流れる流体は、フロート部材63の水平な断面積が最も大きな部位よりも上方からフロート室64に流入する。言い換えるとフロート部材とフロート室64の壁面との隙間の水平方向の断面積が最も小さい部位よりも上方からフロート室に流入するように構成されている。さらに言い換えると、フロート室64の最下点に位置するフロート部材63を水平面で切った断面積と、フロート室64を前記水平面と同じ水平面で切った断面積との差が、最小となる前記水平面の高さより上方に入口67aの上端がある。
フロート部材63がフロート室内の最下点にある状態とは、図3に示すようにフロート部材63が重力によりフロート室64の底面64aに接している状態を言う。
このようにすることにより、気泡66がフロート室64に流入してきても、気泡66のほとんどはフロート部材63の上部を通過する。そのため、フロート部材の気泡による移動は無くなり、気体が排出されるより前に、フロート部材63による排気路58の閉塞が無くなる。
ポンプ61によって排気路58を負圧にすることによって、バッファタンク54にメインタンク56から供給されるインクが充填され、バッファタンク54内のインク液面が上昇する。フロート室64にはインクより先にインク液面上部にたまっていた気泡66が流入する。気泡はフロート部材63を浮き上がらせることなく、排気チューブ58から排出される。
インク液面が更に上昇するとフロート室64にインクが流入する。フロート室64に流入したインクによりフロート部材63が浮きシール部65と接触すると排出口58aは閉塞され、排出動作が終了する。
尚、シール部は、フロート室と一体的に形成してもよいし、別部材を設けても良い。
これにより、無駄なインクを排出することなくバッファタンク54内の気体を確実に排出することが可能である。
図4は本発明の流体排出装置の第2の実施例を説明する為の図である。
図4の流体排出装置57では、流体排出流路62が第1の流路67と第2の流路68とに分岐してそれぞれがフロート室に接続されている。
第1の流路67は流体排出流路62からの流体を、フロート室64の最下点に位置するフロート部材63の水平な断面積が最も大きい部位よりも上方からフロート室64に流入させる。
第2の流路68は流体排出流路62からの流体を、フロート室64の最下点に位置するフロート部材63の水平な断面積が最も大きい部位よりも下方からフロート室64に流入させる。
図5は本発明の流体排出装置の第3の実施例を説明する為の図である。
図5は、図4における第1の流路67の流抵抗が、第2の流路の流抵抗よりも小さくなるようにしたものである。具体的には第1の流路67の“断面積/長さ”が、第2の流路68の“断面積/長さ”より大きくなるように構成したものである。
図6は本発明の流体排出装置の第4の実施例を説明する為の図である。
図6は、図4における第1の流路67と第2の流路68とがひとつにつながった流路69としたものであり、図6(a)は図6(b)のDD断面図である。
図6において流体排出流路62はフロート室64の底面64aよりも重力方向に関して下方側からフロート室に流体を導く構成になっている。
図4乃至図6のいずれの場合も、フロート室64への入口67aの上端がフロート部材63の断面積が最も大きい部位よりも高い位置にある。よって、流体排出流路63からの流体は、前記フロート室64の最下点に位置するフロート部材63の断面積が最も大きい部位よりも上方から前記フロート室64に流入する。よって、気泡によるフロート部材63の浮き上がりは無く、気体を確実に排出しながら、無駄なインクは排出しないという機能を最大限に発揮することが可能となる。
図7は本発明の流体排出装置の第5の実施例を説明する為の図である。
図7は、図6における流路69が2箇所からフロート室に流入する用にしたものである。図7(a)は図7(b)のEE断面図である。このようにスペース的に問題が無ければ2ヶ所あるいはさらに多くの流路を設けることも可能である。
図7において流体排出流路62はフロート室64の底面64aよりも重力方向に関して下方側からフロート室に流体を導く構成になっている。
図8(a)〜(d)は、本発明の流体排出装置の流体排出時の状態を説明する為の図である。本説明では図5に示す第3の実施形態の流体排出装置の場合について示してある。
図8(a)は初期状態を示す図であって、流体排出装置の中には、液体は無く、フロート部材63はフロート室64の最下端に位置している。
図8(b)では、ポンプ61によって排気路58を負圧にすることによって図中矢印方向への吸引が開始された状態である。バッファタンク54内のインク液面が上昇し、バッファタンク54内の気体、あるいは気泡66は、第1の流路67、および第2の流路68を通って排出されるが、そのほとんどは第1の流路67を通って排出されていく。気泡はフロート部材63を浮き上がらせることなく、排気チューブ58から排出される。
さらに吸引を続けると、図8(c)のように液面が上昇してフロート室64にインクが流入してくる。液面の上昇にしたがって、フロート部材63も上昇する。
さらに吸引を続けると、図8(d)のようにフロート部材63はシール部65と接触して、排気路58を遮断し流体排出を終了する。
このように、フロート室64の最下端に位置するフロート部材63の最大水平断面よりも上方からフロート室64内に流体が流入するように構成することによって、気泡によるフロート部材の押上現象がなくなる。そして、タンク内の気体、気泡を効率的に排出することが可能となるのである。
図9は、本発明による流体排出装置を、インクジェット記録ヘッドに適用した第6の実施形態を示す説明図である。
図9において、51は複数の記録素子(不図示)とインクを吐出するための複数のオリフィス52が配列された記録素子チップ、70は前記複数のオリフィス52に共通に接続された第1のインク室である。
第1のインク室70の上方には、外部のメインタンク56から供給チューブ55を介して供給されるインクを貯留する為の第2のインク室71が配置される。第2のインク室71に貯留されたインクはフィルター72を介して第1のインク室70に供給される。
該第2のインク室71には排気口73が設けられ、その上方に本発明の流体排出装置57を設けた。
流体排出装置57では、流体排出流路62が第1の流路67と第2の流路68とに分岐してそれぞれがフロート室64に接続されている。
フロート室64への入口67aの上端がフロート部材63の断面積が最も大きい部位よりも高い位置にある。第1の流路67は流体排出流路62からの流体を、フロート室64の最下点に位置するフロート部材63の水平な断面積が最も大きい部位よりも上方からフロート室64に流入させる。
第2の流路68は流体排出流路62からの流体を、フロート室64の最下点に位置するフロート部材63の水平な断面積が最も大きい部位よりも下方からフロート室64に流入させる。
さらに、前記流体排気装置57の排気側の排気チューブ58はポンプ等の吸引手段(不図示)に接続される。ポンプによって排気チューブ58が減圧されると上述した実施形態と同様にフロート部材63を気泡によって浮き上がらせることなく気泡を排出できる。気泡が排出され、液面が上昇するとフロート部材63はシール部65と接触して、排気路58を遮断し流体排出を終了する。
このように、インクジェット記録ヘッドに本発明の流体排出装置を設けることにより、気泡によるインク吐出の不具合はより効果的に防止される。すなわち無駄なインクの排出を最小限に抑えながら、気泡を除去することが可能となり、小型で信頼性の高いインクジェット記録装置を提供できる。
図10は、本発明による流体排出装置を、インクジェット記録ヘッドに設けた、第7の実施形態を示す説明図である。
図10において、図9と異なるところは、フィルター72の下流側にある第1のインク室70からも流体を排出可能にする流路を設け、その流路に、流体排出装置を設けたところにある。すなわち第1のインク室には第1の流体排出装置571が設けられ、第2のインク室には第2の流体排出装置572が設けられている。それぞれの流体排出装置は図9と同様に、フロート室64、フロート部材63、シール部65、第1の流路67、第2の流路68を備えている。
図10を用いて、インクの供給、気体排出工程を説明する。
インク供給口77はインクタンク(不図示)にチューブ等により接続されている。
気体排出動作時は、まずキャップ59をオリフィス52の周囲に密着するように移動させオリフィス52を密閉する。続いて、切替弁60によりポンプ61と流体排出流路78が連通する状態にする。
続いて、ポンプ61を始動させ、流体排出流路78を減圧する。流路抵抗の関係で第2のインク室71の流体の排出が先に開始される。気体の排出に伴ってインク供給チューブ77からインクが供給される。第2のインク室71の流体は第2の流体排出装置572を経由して排出される。第2の流体排出装置572では図9の実施形態と同様に気泡が先に排出され、フロート室64がインクで満たされるとフロート部材63とシール部65によって流体排出路78への流路が閉鎖される。
続いて、第1の液室70の気体排出が行なわれる。第1の液室70の気体排出も前述と同様にして行なわれ、記録ヘッド内の不要な気体は効率よく排出されることとなる。気体排出工程の終了は、時間設定によるもの、あるいは、流体排出流路78に圧力検出器(不図示)を設けることにより、規定の圧力に達したら終了とする。
このように、インクジェット記録ヘッドの第1のインク室70と第2のインク室の両方に本発明の流体排出装置を設けることにより、気泡によるインク吐出の不具合はより効果的に防止される。すなわち気泡を良好に除去することが可能となり、無駄なインクの排出を最小限に抑えることが可能であり、小型で、さらに信頼性の高いインクジェット記録装置を提供できる。
尚、フロート部材63の材質としてはインクより比重が小さく、かつインクと反応しにくい材質が選ばれ、例えばポリプロピレンなどが用いられるが、インクより比重の大きい材質でも、中空であり部品そのものの比重がインクより小さければよい。
本発明の第1の実施形態である流体排出装置を搭載したインクジェット記録装置供給システムを示す概略図である。 第1の実施形態である流体排出装置を説明する為の図である。 第1の実施形態である流体排出装置を説明する為の図である。 第2の実施形態である流体排出装置を説明する為の図である。 第3の実施形態である流体排出装置を説明する為の図である。 第4の実施形態である流体排出装置を説明する為の図である。 第5の実施形態である流体排出装置をインクジェット記録ヘッドに搭載した構成を説明する為の図である。 第3の実施形態において流体が排出される様子を説明するための図である。 第6の実施形態である流体排出装置を説明する為の図である。 第7の実施形態である流体排出装置による流体排出状態を説明する為の図である。 従来のインクジェット記録装置のインク供給系の概略構成を示す図である。 従来のインク室の排気手段を示す断面図である。 従来のインク室の排気手段を示す断面図である。
符号の説明
1 記録ヘッド
2 サブタンク
5 供給チューブ
6 ノズル
9 フロート
10 排気チューブ
51 記録素子チップ
52 オリフィス
53 サブタンク
54 バッファタンク
55 供給チューブ
56 メインタンク
57 排気装置
58 排気チューブ
59 キャップ
60 切替弁
61 ポンプ
62 流体排出装置
63 フロート部材
64 フロート室
65 シール部
66 気泡
67 第1の流路
68 第2の流路
69 流路
70 第1のインク室
71 第2のインク室
72 フィルター
73 排気口
74 第1の流路の上端
75 フロート部材の断面積最大部位
76 インク
77 インク供給口
78 流体排出流路
101 仕切板
102 フロート部
103 エアバッファ部
104 スリット
105 円錐部
106 接続部
107 接続部
108 排気口
109 パイプ部
200 インク供給チューブ
201 記録ヘッド
202 キャリッジ
203 搬送ローラ
204 メインタンク

Claims (8)

  1. 流体を上方に向かって排出する流体排出流路と、
    前記流体排出流路の途中に設けられたシール部と、
    前記シール部と接触することにより、前記流体排出流路を遮断する液体よりも比重の小さいフロート部材と、
    前記フロートが移動可能なフロート室とを有する流体排出装置において、
    前記流体排出装置から排出する流体を前記フロート室に流入させる入口の上端が、前記フロート室内の最下点に位置する前記フロート部材の重力方向に対して直交する面での断面積が、最も大きい部位よりも上方にあることを特徴とする流体排出装置。
  2. 前記流体排出装置から排出する流体を前記入口に導く第1の流路と、
    前記流体排出装置から排出する流体を前記フロート室の最下点に位置するフロート部材の断面積が最も大きい部位よりも下方から前記フロート室に流入させる第2の流路を有する請求項1に記載の流体排出装置。
  3. 前記第1の流路の流抵抗が、前記第2の流路の流抵抗より小さいことを特徴とする請求項2に記載の流体排出装置。
  4. 前記入口は前記第2の流路の入口を兼ねる請求項2に記載の流体排出装置。
  5. 液体を吐出して記録媒体に記録を行う吐出口に液体を供給するための液体流路から流体を排出する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の流体排出装置。
  6. インクを吐出するためのインク吐出部と、
    該インク吐出部に連通する第1のインク室と、
    外部のインクタンクから供給されるインクを貯留するとともに、貯留されたインクを前記第1のインク室にフィルタを介して供給する第2のインク室と、
    該第2のインク室に設けられた排気口と、を有し、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の流体排出装置を有するとともに、該流体排出装置の前記流体排出流路が前記排気口と接続されていることを特徴とする記録ヘッド。
  7. インクを吐出するためのインク吐出部と、
    該インク吐出部に連通する第1のインク室と、
    外部のインクタンクから供給されるインクを貯留するとともに、貯留されたインクを前記第1のインク室にフィルタを介して供給する第2のインク室と、
    前記第1のインク室に設けられた排気口と、を有し、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の流体排出装置を有するとともに、該流体排出装置の前記流体排出流路が前記排気口と接続されていることを特徴とする記録ヘッド。
  8. 流体を上方に向かって排出する流体排出流路と、
    前記流体排出流路の途中に設けられたシール部と、
    前記シール部と接触することにより、前記流体排出流路を遮断する液体よりも比重の小さいフロート部材と、
    前記フロートが移動可能なフロート室とを有する流体排出装置において、
    前記流体排出装置から排出する流体を前記フロート室に流入させる入口の上端が、前記フロート室の最下点に位置するフロートを水平面で切った断面積と、フロート室を前記水平面と同じ水平面で切った断面積との差が、最小となる前記水平面の高さより上方にあることを特徴とする流体排出装置。
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