JP2009124197A - 無線タグ通信装置及び無線タグ通信システム - Google Patents

無線タグ通信装置及び無線タグ通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の無線タグとの間で併行して情報の通信を行い得る無線タグ通信装置を提供する。
【解決手段】予め定められた関係から、第1の通信に対応して複数のアンテナ18により受信された受信信号に基づいて、その受信信号に含まれる複数の無線タグ14からの返信信号を分離する受信信号処理部54と、その受信信号処理部54により分離された返信信号に対応する複数の無線タグ14のうち少なくとも1つの無線タグ14との間で前記第1の通信に継続する第2の通信を行う情報通信制御部50とを、備えたものであることから、第1の通信において複数の無線タグ14からの応答が併行して行われた場合であっても、その第1の通信に継続する第2の通信においてそれら複数の無線タグ14との間で好適に情報の通信を続行することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線にて情報の書き込みや読み出しができる無線タグとの間で通信を行う無線タグ通信装置及び無線タグ通信システムに関し、特に、複数の無線タグとの間で併行して情報の通信を行うための改良に関する。
所定の情報が記憶された小型の無線タグ(応答器)から所定の無線タグ通信装置(質問器)により非接触にて情報の読み出しを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。このRFIDシステムは、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても無線タグ通信装置との通信によりその無線タグに記憶された情報を読み出すことが可能であることから、商品管理や検査工程等の様々な分野において実用が期待されている。
ところで、上記無線タグ通信装置により複数の無線タグとの間で情報の通信を行う無線タグ通信システムにおいては、それら複数の無線タグからの応答が併行して(同時に)行われることにより、上記無線タグ通信装置の側で混信が発生して情報を読み取ることができなくなるという不具合があった。そこで、斯かる不具合を解消するための技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載された移動体識別装置がそれである。この技術によれば、複数の通信要求信号を発生させる通信要求信号発生部と、その通信要求信号発生部により発生させられる通信開始要求信号に同期した複数のタイムスロットで受信した複数の無線タグ(応答器)から応答要求信号により通信可能な無線タグを選定する交信判定部とを、備えた無線タグ通信装置(質問器)において、上記交信判定部によりタイムスロットの数を交信領域内の無線タグの数に応じて変化させることで、複数の無線タグとの間で確実な通信動作を実現することができるとされている。
特開2000−209121号公報
しかし、前記従来の技術では、通信可能な無線タグの選定においてはそれら無線タグとの間の通信に比較的長い時間がかかる上に、混信の発生を十分には防止できないという弊害があった。また、前記無線タグ通信装置の側から送信される質問波と無線タグの応答波とは通常同じ周波数であり、複数の無線タグの応答波を周波数分離できず、効果的な分離方法がないことから、その無線タグの応答波を読みとれない等の問題が生じるおそれがあった。このため、複数の無線タグとの間で併行して情報の通信を行い得る無線タグ通信装置及び無線タグ通信システムの開発が求められていた。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、複数の無線タグとの間で併行して情報の通信を行い得る無線タグ通信装置及び無線タグ通信システムを提供することにある。
斯かる目的を達成するために、本第1発明の要旨とするところは、所定の無線タグに向けて送信信号を送信すると共に、その無線タグから返信される返信信号を複数のアンテナにより受信してその無線タグとの間で情報の通信を行う無線タグ通信装置であって、予め定められた関係から、第1の通信に対応して前記複数のアンテナにより受信された受信信号に基づいて、その受信信号に含まれる複数の無線タグからの返信信号を分離する受信信号処理部と、その受信信号処理部により分離された返信信号に対応する複数の無線タグのうち少なくとも1つの無線タグとの間で前記第1の通信に継続する第2の通信を行う情報通信制御部とを、備えたことを特徴とするものである。
また、前記目的を達成するために、本第2発明の要旨とするところは、上記第1発明の無線タグ通信装置により複数の無線タグとの間で情報の通信を行うことを特徴とする無線タグ通信システムである。
このように、前記第1発明によれば、予め定められた関係から、第1の通信に対応して前記複数のアンテナにより受信された受信信号に基づいて、その受信信号に含まれる複数の無線タグからの返信信号を分離する受信信号処理部と、その受信信号処理部により分離された返信信号に対応する複数の無線タグのうち少なくとも1つの無線タグとの間で前記第1の通信に継続する第2の通信を行う情報通信制御部とを、備えたものであることから、第1の通信において複数の無線タグからの応答が併行して行われた場合であっても、その第1の通信に継続する第2の通信においてそれら複数の無線タグとの間で好適に情報の通信を続行することができる。すなわち、複数の無線タグとの間で併行して情報の通信を行い得る無線タグ通信装置を提供することができる。
ここで、前記第1発明において、好適には、前記受信信号処理部は、少なくともその一部が周波数領域及び時間領域共に重なっている複数の受信信号成分の独立性を評価し、その評価結果に基づいてその受信信号に含まれる複数の無線タグからの返信信号を分離するものである。このようにすれば、少なくともその一部が周波数領域及び時間領域共に重なっている複数の無線タグからの返信信号が混在する受信信号を、それら成分毎に分離することができる。
また、好適には、前記情報通信制御部は、前記受信信号処理部により分離された返信信号に対応する複数の無線タグのうち何れか単一の無線タグとの間で前記第2の通信を行うものである。このようにすれば、第1の通信において複数の無線タグからの応答が併行して行われた場合であっても、その第1の通信に継続する第2の通信においてそれら複数の無線タグのうち何れか1つの無線タグとの間で情報の通信を続行することができ、混信の発生を好適に防止することができる。
また、好適には、前記受信信号処理部により分離された各返信信号の信号強度を検出する信号強度検出部を備え、前記情報通信制御部は、前記受信信号処理部により分離された返信信号に対応する複数の無線タグのうち前記信号強度検出部により検出される信号強度に基づいて選択される何れか単一の無線タグとの間で前記第2の通信を行うものである。このようにすれば、第1の通信において複数の無線タグからの応答が併行して行われた場合であっても、その第1の通信に継続する第2の通信においてそれら複数の無線タグのうち受信信号強度に基づいて選択される何れか1つの無線タグとの間で情報の通信を続行することができ、混信の発生を好適に防止することができる。
また、好適には、前記受信信号処理部により分離された各返信信号のSN比を検出するSN比検出部を備え、前記情報通信制御部は、前記受信信号処理部により分離された返信信号に対応する複数の無線タグのうち前記SN比検出部により検出されるSN比に基づいて選択される何れか単一の無線タグとの間で前記第2の通信を行うものである。このようにすれば、第1の通信において複数の無線タグからの応答が併行して行われた場合であっても、その第1の通信に継続する第2の通信においてそれら複数の無線タグのうちSN比に基づいて選択される何れか1つの無線タグとの間で情報の通信を続行することができ、混信の発生を好適に防止することができる。
また、好適には、前記情報通信制御部は、前記受信信号処理部により分離された返信信号に対応する複数の無線タグとの間で順次前記第2の通信を行うものである。このようにすれば、第1の通信において複数の無線タグからの応答が併行して行われた場合であっても、その第1の通信に継続する第2の通信においてそれら複数の無線タグとの間で順次情報の通信を続行することができる。
また、好適には、前記情報通信制御部は、前記受信信号処理部により分離された返信信号に対応する複数の無線タグとの間で順次前記第2の通信を行う際、所定の無線タグからの返信信号の受信中に他の無線タグに対する送信信号の送信を行うものである。このようにすれば、第1の通信において複数の無線タグからの応答が併行して行われた場合であっても、その第1の通信に継続する第2の通信においてそれら複数の無線タグとの間で可及的短時間に順次情報の通信を続行することができる。
また、好適には、前記情報通信制御部は、前記受信信号処理部により分離された返信信号に対応する複数の無線タグとの間で同時に前記第2の通信を行うと共に、その第2の通信に対応して前記複数のアンテナにより受信された受信信号に基づいて、前記受信信号処理部によりその受信信号に含まれる複数の無線タグからの返信信号を分離するものである。このようにすれば、第1の通信において複数の無線タグからの応答が併行して行われた場合であっても、その第1の通信に継続する第2の通信においてそれら複数の無線タグとの間で同時に情報の通信を続行することができる。
また、好適には、前記受信信号処理部は、前記第2の通信に対応して前記複数のアンテナにより受信された受信信号に含まれる複数の無線タグからの返信信号を分離する処理に際して、前記第1の通信に対応して前記複数のアンテナにより受信された受信信号に含まれる複数の無線タグからの返信信号を分離する処理の算出結果を利用するものである。このようにすれば、第1の通信に継続する第2の通信において複数の無線タグとの間で同時に情報の通信を続行する場合に、その第2の通信に対応する受信信号を可及的短時間に各無線タグからの返信信号に分離することができる。
また、好適には、前記受信信号処理部は、前記第1の通信に対応して前記複数のアンテナにより受信された受信信号を白色化し、その白色化された信号に基づいて定められる復元行列を正規直交化することで、前記受信信号に含まれる独立成分としての複数の無線タグからの返信信号を分離するものである。このようにすれば、前記複数のアンテナにより受信された受信信号に含まれる複数の無線タグからの返信信号を実用的な態様で分離することができる。
また、前記第2発明によれば、前記第1発明の無線タグ通信装置により複数の無線タグとの間で情報の通信を行う無線タグ通信システムであることから、第1の通信において複数の無線タグからの応答が併行して行われた場合であっても、その第1の通信に継続する第2の通信においてそれら複数の無線タグとの間で好適に情報の通信を続行することができる。すなわち、複数の無線タグとの間で併行して情報の通信を行い得る無線タグ通信システムを提供することができる。
ここで、前記第2発明において、好適には、前記無線タグは、前記無線タグ通信装置から所定のコマンドを受信した場合には、新たに他の所定のコマンドを受信するまで前記無線タグ通信装置との間の通信を休止するものである。このようにすれば、複数の無線タグからの応答が併行して行われることによる混信を好適に防止することができる。
また、好適には、前記無線タグ通信装置は、最多でその無線タグ通信装置に備えられたアンテナと同数の無線タグと併行して通信を行うものである。このようにすれば、前記複数のアンテナにより受信された受信信号に含まれる複数の無線タグからの返信信号を前記受信信号処理部において好適に分離することができ、最多の無線タグとの間で併行して情報の通信を行うことができる。
また、好適には、前記無線タグ通信装置は、最多でその無線タグ通信装置に備えられたアンテナの数より1少ない個数の無線タグと併行して通信を行うものである。このようにすれば、前記複数のアンテナにより受信された受信信号に含まれる複数の無線タグからの返信信号を前記受信信号処理部において更に好適に分離することができ、複数の無線タグとの間で併行して情報の通信を行うことができる。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本第2発明の一実施例である無線タグ通信システム10を説明する図である。この無線タグ通信システム10は、本第1発明の一実施例である無線タグ通信装置12と、その無線タグ通信装置12の通信対象である単数乃至は複数(図1では4つ)の無線タグ14とから構成される所謂RFID(Radio Frequency Identification)システムであり、上記無線タグ通信装置12はそのRFIDシステムの質問器として、上記無線タグ14は応答器としてそれぞれ機能する。すなわち、上記無線タグ通信装置12から質問波Fc(送信信号)が上記無線タグ14に向けて送信されると、その質問波Fcを受信した上記無線タグ14において所定の情報信号(データ)によりその質問波Fcが変調され、応答波Fr(返信信号)として上記無線タグ通信装置12に向けて返信されることで、その無線タグ通信装置12と無線タグ14との間で情報の通信が行われる。この無線タグ通信システム10は、例えば、所定の通信領域内における物品の管理等に用いられるものであり、上記無線タグ14は、好適には、管理対象である物品に貼られる等してその物品と一体的に設けられている。
図2は、上記無線タグ通信装置12の構成を説明する図である。この図2に示すように、本実施例の無線タグ通信装置12は、上記無線タグ14に対する情報の読み書きや、その無線タグ14の方向検知等を実行するためにその無線タグ14との間で情報の通信を行うものであり、送信データをディジタル信号として出力したり、上記無線タグ14からの返信信号に基づいてその無線タグ14からの応答データを読み出す等のディジタル信号処理を実行するDSP(Digital Signal Processor)16と、上記質問波Fcの送信及び応答波Frの受信に共用される複数(図2では3つ)のアンテナ18a、18b、18c(以下、特に区別しない場合には単にアンテナ18と称する)と、それら複数のアンテナ18のうち少なくとも1つのアンテナ18から上記質問波Fcを送信するための送信処理を行うと共に、上記複数のアンテナ18により受信される受信信号の受信処理を行う送受信回路20とを、備えて構成されている。
上記送受信回路20は、前記質問波Fcの搬送波に対応する所定の周波数信号を出力させる搬送波出力部22と、その搬送波出力部22から出力された周波数信号に上記DSP16から供給される送信データを乗算する送信データ乗算部24と、その送信データ乗算部24から出力される信号を各アンテナ18に対応して増幅する複数(図2では3つ)の送信増幅部26a、26b、26c(以下、特に区別しない場合には単に送信増幅部26と称する)と、それら送信増幅部26から出力される信号を各アンテナ18へ供給すると共に、各アンテナ18により受信された受信信号を後述するキャンセル合成部36へ供給する複数(図2では3つ)の送受信分離部28a、28b、28c(以下、特に区別しない場合には単に送受信分離部28と称する)と、各送受信分離部28とアンテナ18との間の信号伝達経路に設けられた複数(図2では3つ)のフィルタ30a、30b、30c(以下、特に区別しない場合には単にフィルタ30と称する)と、上記搬送波出力部22から出力された周波数信号の位相を各アンテナ18に対応して制御する複数(図2では3つ)のキャンセル移相部32a、32b、32c(以下、特に区別しない場合には単にキャンセル移相部32と称する)と、各キャンセル移相部32から出力される信号を増幅する複数(図2では3つ)のキャンセル増幅部34a、34b、34c(以下、特に区別しない場合には単にキャンセル増幅部34と称する)と、各アンテナ18により受信されて上記フィルタ30及び送受信分離部28を介して供給される受信信号に各キャンセル増幅部34から出力されるキャンセル信号を合成する複数(図2では3つ)のキャンセル合成部36a、36b、36c(以下、特に区別しない場合には単にキャンセル合成部36と称する)と、各キャンセル合成部36から出力される信号に上記搬送波出力部22から出力される周波数信号を乗算して復調を行う複数(図2では3つ)の復調部38a、38b、38c(以下、特に区別しない場合には単に復調部38と称する)と、各復調部38から出力される信号を増幅する複数(図2では3つ)の受信増幅部40a、40b、40c(以下、特に区別しない場合には単に受信増幅部40と称する)と、各受信増幅部40から出力される信号のうち所定の周波数帯域の信号のみを通過させる複数(図2では3つ)の受信フィルタ42a、42b、42c(以下、特に区別しない場合には単に受信フィルタ42と称する)と、各受信フィルタ42から出力される信号をディジタル信号に変換して上記DSP16へ供給する複数(図2では3つ)の受信A/D変換部44a、44b、44c(以下、特に区別しない場合には単に受信A/D変換部44と称する)とを、備えている。
前記DSP16は、CPU、ROM、及びRAM等から成り、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う所謂マイクロコンピュータであり、前記無線タグ14との間の情報の通信制御及びその無線タグ14の方向検出制御等を行うための制御機能として、情報通信制御部50、受信信号処理部54、信号強度検出部62、及びSN比検出部64を備えている。これらの制御機能に関しては、図4乃至図16を用いて後述する。また、前記DSP16は、上記受信信号処理部54による受信信号の処理に関する情報を記憶するためのメモリ部66を備えている。
図3は、前記無線タグ14に備えられた無線タグ回路素子70の構成を説明する図である。この図3に示すように、斯かる無線タグ回路素子70は、前記無線タグ通信装置12との間で信号の送受信を行うためのアンテナ部72と、そのアンテナ部72に接続されて前記無線タグ通信装置12との間の情報通信処理を行うためのIC回路部74とを、備えて構成されている。そのIC回路部74は、上記アンテナ部72により受信された前記無線タグ通信装置12からの質問波Fcを整流する整流部76と、その整流部76により整流された質問波Fcのエネルギを蓄積するための電源部78と、上記アンテナ部72により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部86に供給するクロック抽出部80と、所定の情報信号を記憶し得る情報記憶部として機能するメモリ部82と、上記アンテナ部72に接続されて信号の変調及び復調を行う変復調部84と、上記整流部76、クロック抽出部80、及び変復調部84等を介して上記無線タグ回路素子70の作動を制御するための制御部86とを、機能的に含んでいる。この制御部86は、前記無線タグ通信装置12と通信を行うことにより上記メモリ部82に上記所定の情報を記憶する制御や、上記アンテナ部72により受信された質問波Fcを上記変復調部84において上記メモリ部82に記憶された情報信号に基づいて変調したうえで応答波Frとして上記アンテナ部72から反射返信する制御等の基本的な制御を実行する。
図2に戻って、前記無線タグ通信装置12のDSP16に備えられた情報通信制御部50は、前記無線タグ通信装置12による前記無線タグ14との間の情報の通信を制御する。具体的には、通信対象である無線タグ14に対して送信される送信信号の制御を行う。斯かる送信信号の制御を行うために、送信データ生成部52を含んでいる。この送信データ生成部52は、前記無線タグ14への送信データとして例えば所定のコマンドビット列(送信ビット列)を生成し、その生成されたコマンドビット列をFSK方式等により符号化して前記送信データ乗算部24へ供給する。上記送信データ生成部52により生成された送信データは、その送信データ乗算部24において前記搬送波出力部22から出力される搬送波に乗せられ、前記送信増幅部26、送受信分離部28、及びフィルタ30等を介して各アンテナ18から送信信号として前記無線タグ14へ向けて送信される。
受信信号処理部54は、前記複数のアンテナ18により受信された受信信号の処理を行うことで前記無線タグ14からの応答データを読み出す。具体的には、各受信A/D変換部44から供給される信号をFSK方式等により復号し、その復号された信号を解釈して前記無線タグ14の変調に関する情報信号(応答データ)を読み出す。また、上記受信信号処理部54は、予め定められた関係から、前記複数のアンテナ18により受信された受信信号に基づいて、その受信信号に含まれる複数の無線タグ14からの返信信号を分離する信号分離処理を行う。この信号分離処理を行うために、ウェイト計算部58、及び信号分離部60を含んでいる。以下、これらウェイト計算部58、及び信号分離部60による信号分離処理の具体的な方法の一例を説明する。
上記信号分離部60は、前記複数のアンテナ18により受信された衝突信号すなわち複数の無線タグ14からの返信信号が混在した受信信号から、上記ウェイト計算部58により算出される適切なウェイト(荷重)をかけて干渉させることによって、各無線タグ14からの返信信号を分離する。ここで、xを各アンテナによる受信信号、sを各タグの信号、Aをチャンネル行列、yを推定出力信号とすると、次の(1)式で示す関係が成立する。適切なウェイトを決定することは、xのみが既知の場合にy=sとするようなWを決定することに等しい。斯かる適切なウェイトを決定するための方法として、信号の独立性に着目して信号分離する独立成分分析(Independent Component Analysis:ICA)アルゴリズムを用いる方法がある。本実施例では、斯かるICAアルゴリズムを用いて適切なウェイトを決定する。ICAアルゴリズムでは、次の(2)式に示すように、確率変数を統計的に独立な変数の線形結合に分解する。ここで、ξ=(ξ12・・・ξNTは確率変数ベクトルを、ζjは独立変数を、αj=(α1j2j・・・αMjTは結合係数ベクトルをそれぞれ示している。以下、この(2)式を基本ICAモデルと称し、その関係を図4に示す。統計的独立性は以下のように定義され、(3)式のように、確率変数ζjの結合確率密度関数p12…Mが周辺確率密度関数pjの積で表せるとき、確率変数ζjは互いに独立である。
y(t)=Wx(t)=WAs(t) (1)
ξ(t)=α1ζ1(t)+α2ζ2(t)+・・・+αMζM(t) (2)
p(ζ12・・・ζM)=p11)p22)・・・pMM) (3)
多くのICAアルゴリズムは、確率変数xiの線形結合yjを互いに最も独立にする結合係数wiを決定する。次の(4)式にyjを示す。ここで、y=(y1,y2・・・yNTは推定ベクトルを、wi=(w1i,w2i・・・wMiTは復元ベクトルをそれぞれ示している。この(4)式により得られたyjは、その順序と分散を除いてsjと一致する。これらの任意性を示す行列をQとおくと、y=Qsの関係がある。yjの統計的独立性を最大にする操作には、独立性を測る基準が必要となる。統計理論の中心極定原理によれば、多数の独立成分の混合から成る確率変数の密度分布は、独立成分の数が増加するにつれてガウス分布に近づく。従って、yjの分布がガウス分布からどれだけ離れているかを判断する量が、独立性を測る基準として好適である。ある確率変数の分布がガウス分布からどれだけ離れているかを判断する基準として、情報エントロピと密接な関連のあるネゲントロピ(Negentropy)がしばしば用いられる。次の(5)式に複素確率変数のネゲントロピを示す。ここで、J(x)は確率変数xに対するネゲントロピ、xgaussはガウス分布を示す任意の確率変数、H(x)=−∫px(y)logpx(y)dyは確率変数xに対するエントロピである。ネゲントロピは常に非負であり、確率変数の分布がガウス分布に十分近ければ0を示す。
y(t)=w11(t)+w22(t)+・・・+wNN(t) (4)
J(x)=H(xgauss)−H(x) (5)
多くのICAアルゴリズムは、独立基準をコスト関数とした勾配法や不動点法を用いて復元ベクトルwjを決定する。ネゲントロピを用いた複素数値fastlCA(E.Bingham and A.Hyvarinen, "A fast fixed-point algorithm for independent component analysis of complex-valued signals," Int. J. of Neural Systems, 10(1):1-8, 2000を参照)が最も一般的な手法である。このアルゴリズムを概略的に説明すると、先ず、第1の計算工程において、観測信号xを白色化したzを計算する。次に、第2の計算工程において、復元行列W=(w1,w2・・・wMTを乱数要素で初期化した後、固有値展開を行い、直交化する。次に、第3の計算工程において、復元行列の変化であるδWが十分小さくなるまで以下の第4及び第5の計算工程の処理を繰り返す。次に、第4の計算工程において、次に示す(6)式でWを更新する。ここで、g(x)=tanh(x)、g′(x)=1+tanh(x)である。次に、第5の計算工程において、更新されたWを正規化、直交化する。以上、第1乃至第5の計算工程により復元ベクトルwjがが決定される。推定ベクトルyは複素共役転置行列WHと白色化観測信号zの行列積で次の(7)式で表すことができる。
W←E{z(wHz)*g(|wHz|2)}−E{g(|wHz|2)+|wHz|2g′(|wHz|2)} (6)
y(t)=WHz(t) (7)
ブラインド信号分離は多数の信号源から発せられた信号sjが混合して到来する環境において、異なる混合係数で混合される複数の点において観測した結果xiのみから源信号を推定する問題である。源信号が互いに統計的に独立である場合、この問題は基本的にICAモデルに帰着されるため、観測信号を独立成分分析で処理することで源信号が推定できるのである。このように、前記受信信号処理部54は、白色化された信号に基づいて定められる復元行列Wを推定出力信号yの各要素が互いに統計的に独立となるよう決定することで、観測結果xとしての受信信号に含まれる独立成分としての複数の無線タグ14からの返信信号sを分離する。換言すれば、少なくともその一部が周波数領域及び時間領域共に重なっている複数の受信信号xの独立性を評価し、その評価結果に基づいてその受信信号xに含まれる複数の無線タグ14からの返信信号sを分離する。ここで、斯かる信号分離処理において前記ウェイト計算部58により算出されたウェイトが前記メモリ部66に記憶される。なお、前記受信信号処理部54は、以上に説明した方法に加えて、フーリエ変換やウェーブレット変換等の事前信号処理、コスト関数の最適化等の調整を行うものであってもよい。
なお、以上に詳述した本実施例の受信信号処理では、最多で前記無線タグ通信装置12に備えられたアンテナ18と同数の独立成分を分離することができる。すなわち、本実施例の無線タグ通信装置12によれば、最多でその無線タグ通信装置12に備えられたアンテナ18と同数の無線タグ14と併行して通信を行うことができる。また、信号の直交性を保証し、正確な出力信号を得るために、最多で前記無線タグ通信装置12に備えられたアンテナ18より1少ない個数の無線タグと併行して通信を行う態様も考えられる。
図2に戻って、信号強度検出部62は、前記受信信号処理部54により分離された各無線タグ14からの返信信号の信号強度を検出する。また、SN比検出部64は、前記受信信号処理部54により分離された各無線タグ14からの返信信号のSN比(signal-to-noise ratio:信号対雑音比)を検出する。これら信号強度検出部62及びSN比検出部64により検出された各無線タグ14に対応する返信信号の信号強度及びSN比は、前記情報通信制御部50へ供給され、その情報通信制御部50において、それら各無線タグ14に対応する返信信号の信号強度及び/又はSN比に基づいて、前記受信信号処理部54により分離された返信信号に対応する複数の無線タグ14のうち少なくとも1つの無線タグ14との間で次なる通信を行うように、前記送信データ生成部52から出力される送信データが制御される。以下、斯かる情報通信制御部50による複数の無線タグ14との間の情報通信制御について詳述する。
図5は、従来の技術による複数の無線タグ14との間の通信において、各無線タグ14からの応答が時間領域に関して重ならない場合の処理の一例について説明する図である。この図5に示す例では、先ず、前記無線タグ通信装置12(リーダ)から「Query」コマンドが送信される。このとき、通信対象となる無線タグ14では、返答をするスロット番号と、返答信号としてのランダム変数「RN16」が決められる。第2の無線タグ14(以下、Tag2と称する)がスロット番号「0」となっている場合、「Query」コマンドに応じて、「RN16_2」が返信される。前記無線タグ通信装置12においては、「RN16_2」が受信されたらその「RN16_2」を用いて前記無線タグ通信装置12から上記Tag2に対してIDを読み出すための「ACK(+RN16_2)」コマンドが送信される。Tag2が「ACK(+RN16_2)」コマンドを受信すると、その「ACK(+RN16_2)」コマンドに応じて、上記Tag2からIDに相当する「ID_2」が返信される。前記無線タグ通信装置12においては、この返信データの受信が完了した時点で「QueryRep」コマンドが送信され、次のスロットが開始される。「QueryRep」コマンドに対し「RN16」にが一定時間内に返信されない場合は、再度「QueryRep」コマンドを送付することで、次のスロットへ移動する。その「QueryRep」コマンドに応じて、第1の無線タグ14(以下、Tag1と称する)からスロット番号「n」にて応答する「RN16_1」が返信されると、その「RN16_1」を用いて、前記無線タグ通信装置12から上記Tag1に対してIDを読み出すための「ACK(+RN16_1)」コマンドが送信される。Tag1が「ACK(+RN16_1)」コマンドを受信すると、その「ACK(+RN16_1)」コマンドに応じて、上記Tag1からID及びエラー検出信号に相当する「ID_1」が返信される。前記無線タグ通信装置12においては、この返信データの受信が完了した時点で前記無線タグ通信装置12から「QueryRep」コマンドが送信される。各無線タグ14からの応答が時間領域共に関して重ならない場合には、以上のように決められた数のスロットを用いて、それら無線タグ14との間で順次情報の通信が行われる。
図6は、従来の技術による複数の無線タグ14との間の通信において、各無線タグ14からの応答が周波数領域及び時間領域共に重なる場合の処理の一例について説明する図である。この図6に示す例では、前記無線タグ通信装置12から送信された「Query」コマンドに応じて、上記Tag1及びTag2が「RN16_1」及び「RN16_2」に対応する返信信号を同じ時間領域において返信している。従来の技術においてこのように複数の無線タグ14からの応答が併行して(同時に)行われた場合、リーダの側ではそれら複数の無線タグ14からの返信信号が混在する受信信号を各返信信号に分離することができなかったため、混信が発生して情報を読み取ることができなくなる。これにより、「ACK」コマンドを送信することができないことからTag1のIDである「ID_1」及びTag2のIDである「ID_2」共に読み取ることができず、各無線タグ14の側においては決められたスロットでの応答が完了せず、次回の「Query」コマンドまで応答することができない。
図7は、前記無線タグ通信装置12のDSP16(或いは従来の無線タグ通信装置)による無線タグ通信制御の一例を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S0において、通信対象となるタグを選択する「Select」コマンドが送信される。次に、S1において、スロット数の最大値に相当するn_maxが設定される。次に、SAにおいて、後述する図10(従来の技術では図8)に示すようなタグ列挙制御が行われる。次に、S2において、読取タグすなわち通信対象となる無線タグ14が検出されたか否かが判断される。このS2の判断が肯定される場合には、S3において、スロット数の最大値に相当するn_maxが再設定(更新)された後、S4において、応答が完了していないタグを選択する「select」コマンドが送信され、SA以下の処理が再び実行されるが、S2の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられる。この制御において、n_max=2Qは、好適には、2Qがコリジョン(応答が重なって読めなかった)スロット数に近くなるように設定されるが、後述するようにm個の複数読み出しが可能な場合には、2n_max/mがコリジョンスロット数に近くなるように設定されるものであってもよい。
図8は、従来の技術による、図7に示す無線タグ通信制御におけるタグ列挙制御の一例を説明するフローチャートである。この制御では、先ず、SA1において、スロット数に相当するnと、コリジョンスロット数をカウントするコリジョンカウンタが0とされる。次に、SA2において、「Query」コマンドが送信される。次に、SA3において、SA2にて送信された送信信号に応じて所定の無線タグ14から返信される返信信号(RN16)の受信処理が行われる。次に、SA3′において、タグからの応答があったか否かが判断される。このSA3′の判断が否定される場合には、SA7以下の処理が実行されるが、SA3′の判断が肯定される場合には、SA4において、受信信号が16ビットのデータとして検出できたか否かが判断される。このSA4の判断が否定される場合には、SA4′において、コリジョンカウンタの値が1加算された後、SA7以下の処理が実行されるが、SA4の判断が肯定される場合には、SA5において、受信信号に応じて「ACK」コマンドが送信される。次に、SA6において、SA5にて送信された送信信号に応じて所定の無線タグ14から返信される返信信号(タグID)の受信処理が行われる。次に、SA7において、スロット数に相当するnに1が加算される。次に、SA8において、nがn_maxであるか否かが判断される。このSA8の判断が否定される場合には、SA9において、「QueryRep」コマンドが送信された後、SA3以下の処理が実行されるが、SA8の判断が肯定される場合には、それをもって図7に示す無線タグ通信制御に復帰させられる。
図9は、前記無線タグ通信装置12から送信される送信信号に応じて、前記無線タグ回路素子70の制御部86により実行される応答制御の一例を説明するフローチャートである。この制御では、先ず、ST1において、「Select」コマンドが受信されたか否かが判断される。このST1の判断が否定されるうちは、ST1の判断が繰り返されることにより待機させられるが、ST1の判断が肯定される場合には、ST2において、受信された「Select」コマンドにより自己が選択されたか否かが判断される。このST2の判断が否定される場合には、ST1以下の処理が再び実行されるが、ST2の判断が肯定される場合には、ST3において、応答完了状態であるか否かが判断される。このST3の判断が肯定される場合には、ST5以下の処理が実行されるが、ST3の判断が否定される場合には、ST4において、「Query」コマンドが受信されたか否かが判断される。このST4の判断が肯定される場合には、ST6以下の処理が実行されるが、ST4の判断が否定される場合には、ST5において、それ以外のコマンドすなわち「Select」コマンド及び「Query」コマンド以外のコマンドに対応する受信信号が受信されたか否かが判断される。このST5の判断が肯定される場合には、ST1以下の処理が再び実行されるが、ST5の判断が否定される場合には、ST3以下の処理が再び実行される。
ST6においては、RN16及び応答スロットの番号nが決定され、現在のスロット番号mが0とされる。次に、ST7において、nが0であるか否かが判断される。このST7の判断が肯定される場合には、ST13以下の処理が実行されるが、ST7の判断が否定される場合には、ST8において、「QueryRep」コマンドが受信されたか否かが判断される。このST8の判断が肯定される場合には、ST11以下の処理が実行されるが、ST8の判断が否定される場合には、ST9において、「QueryAdjust」コマンドが受信されたか否かが判断される。このST9の判断が肯定される場合には、ST6以下の処理が実行されるが、ST9の判断が否定される場合には、ST10において、それ以外のコマンドすなわち「QueryRep」コマンド及び「QueryAdjust」コマンド以外のコマンドに対応する受信信号が受信されたか否かが判断される。このST10の判断が否定される場合には、ST3以下の処理が再び実行されるが、ST10の判断が肯定される場合には、ST1以下の処理が再び実行される。
ST11においては、mに1が加算される。次に、ST12において、mがnと等しいか否かが判断される。このST12の判断が肯定される場合には、ST8以下の処理が再び実行されるが、ST12の判断が否定される場合には、ST13において、RN16に相当する返信信号が生成されて返信される。次に、ST14において、受信された「ACK」コマンドのRN16と一致するか否かが判断される。このST14の判断が否定される場合には、ST8以下の処理が再び実行されるが、ST14の判断が肯定される場合には、ST15において、タグのIDの返信が開始される。次に、ST15′において、ID応答中に「NAK」コマンドが受信されたか否かが検出され、これが肯定される場合にはタグIDの応答が完了していないためST8に移行するが、否定される場合にはST15″に移行して「NAK」コマンド以外のコマンドが受信されたかどうかが判断される。このST15″の判断が否定される場合には、ST15′以下の処理が再び実行されるが、このST15″の判断が肯定される場合には、ST16において、応答完了状態に移行させられた後、ST1以下の処理が再び実行される。なお、このST16において応答完了状態に移行させられた場合、ST4において「Query」コマンドが受信されたと判断される場合であってもST6には移行しない。すなわち、前記無線タグ14は、前記無線タグ通信装置12から「ACK」コマンドを受信してIDを返信した場合には、新たに他の所定のコマンドを受信するまで前記無線タグ通信装置12との間の通信を休止するものである。
図10は、本実施例の無線タグ通信装置12による複数の無線タグ14との間の通信において、各無線タグ14からの応答が周波数領域及び時間領域共に重なる場合の処理の一例について説明する図である。この図10に示すように、前記情報通信制御部50は、好適には、第1の通信において所定の送信信号に応じての複数の無線タグ14からの応答が周波数領域及び時間領域共に重なる場合には、前記受信信号処理部54により分離された返信信号に対応する複数の無線タグ14のうち何れか単一の無線タグ14との間で前記第2の通信を行う。換言すれば、第1の通信において複数の無線タグ14からの応答が併行して行われた場合、その第1の通信に継続する第2の通信においてそれら複数の無線タグ14のうち何れか1つの無線タグ14(図10ではTag1)との間で情報の通信を続行する。このようにすることで、併行して応答した複数の無線タグ14のうち所定の無線タグ14に対する情報の読み取りが可能となり、次回の通信時の「Query」コマンドのスロット数を少なくできる。ここで、前記情報通信制御部50は、好適には、前記受信信号処理部54により分離された返信信号に対応する複数の無線タグ14のうち前記信号強度検出部62により検出される信号強度に基づいて選択される何れか単一の無線タグ14との間で前記第2の通信を行う。また、好適には、前記受信信号処理部54により分離された返信信号に対応する複数の無線タグ14のうち前記SN比検出部64により検出されるSN比に基づいて選択される何れか単一の無線タグ14との間で前記第2の通信を行う。このように、前記受信信号処理部54により分離された返信信号に対応する複数の無線タグ14のうち1つの無線タグ14との間で前記第1の通信に継続する第2の通信を行うように制御することで、複数の無線タグ14の読み取りを行った回数分のスロットを用意すればよく、通信に要する時間を短縮することができる。
図11は、本実施例の無線タグ通信装置12のDSP16による、図7に示す無線タグ通信制御におけるタグ列挙制御の一例を説明するフローチャートであり、図10の処理に対応するものである。この制御において、前述した図8に示す制御と共通するステップについては同一の符号を付してその説明を省略する。この制御では、前述したSA3′の処理においてタグ応答が検出された場合、SA10において、複数の無線タグ14からの返信信号が混在する受信信号を個々の無線タグ14に対応する信号に分離するためのウェイトが計算される。次に、SA11において、SA10にて算出されたウェイトに基づいて、複数の無線タグ14からの返信信号が混在する受信信号が個々の無線タグ14に対応する信号に分離された後、次にSA11′において、複数のタグからの応答が検出されたかどうかが判断される。このSA11′の判断が否定される場合には、受信された一つの無線タグ14を対象にしてSA14以降の処理が行なわれるが、SA11′の判断が肯定される場合には、SA4′においてコリジョンカウンタに1が加えられた後に、前記信号強度検出部62及びSN比検出部64の動作に対応するSA12において、SA11にて分離された各無線タグ14に対応する返信信号の信号強度及び/又はSN比が検出される。次に、SA13において、SA12にて検出された信号強度及び/又はSN比に基づいて、次なる通信の対象となる無線タグ14が選択される。次に、SA14において、SA13にて選択された無線タグ14に対して「ACK」コマンドに対応する送信データが生成され、前記送信データ乗算部24及び送信増幅部26等を介して前記アンテナ18から送信信号として送信される。次に、SA15において、SA14にて送信された送信信号に応じて前記無線タグ14から返信される返信信号の受信処理が行われた後、SA7以下の処理が実行される。また、SA8の判断が肯定される場合、すなわちnがn_maxと等しいと判断される場合には、前述した図7に示す無線タグ通信制御に復帰させられる。以上の処理において、SA1乃至SA4、SA7乃至SA9、及びSA13乃至SA16が前記情報通信制御部50の動作に、SA10及びSA11’が前記受信信号処理部54の動作にそれぞれ対応する。
このように、本実施例によれば、予め定められた関係から、第1の通信に対応して前記複数のアンテナ18により受信された受信信号に基づいて、その受信信号に含まれる複数の無線タグ14からの返信信号を分離する受信信号処理部54(SA10及びSA11)と、その受信信号処理部54により分離された返信信号に対応する複数の無線タグ14のうち少なくとも1つの無線タグ14との間で前記第1の通信に継続する第2の通信を行う情報通信制御部50(SA1乃至SA4、SA7乃至SA9、及びSA13乃至SA16)とを、備えたものであることから、第1の通信において複数の無線タグ14からの応答が併行して行われた場合であっても、その第1の通信に継続する第2の通信においてそれら複数の無線タグ14との間で好適に情報の通信を続行することができる。すなわち、複数の無線タグ14との間で併行して情報の通信を行い得る無線タグ通信装置12及び無線タグ通信システム10を提供することができる。
また、前記受信信号処理部54は、少なくともその一部が周波数領域及び時間領域共に重なっている複数の受信信号成分の独立性を評価し、その評価結果に基づいてその受信信号に含まれる複数の無線タグ14からの返信信号を分離するものであるため、少なくともその一部が周波数領域及び時間領域共に重なっている複数の無線タグ14からの返信信号が混在する受信信号を、それら成分毎に分離することができる。
また、前記情報通信制御部50は、前記受信信号処理部54により分離された返信信号に対応する複数の無線タグ14のうち何れか単一の無線タグ14との間で前記第2の通信を行うものであるため、第1の通信において複数の無線タグ14からの応答が併行して行われた場合であっても、その第1の通信に継続する第2の通信においてそれら複数の無線タグ14のうち何れか1つの無線タグ14との間で情報の通信を続行することができ、混信の発生を好適に防止することができる。
また、前記受信信号処理部54により分離された各返信信号の信号強度を検出する信号強度検出部62(SA12)を備え、前記情報通信制御部50は、前記受信信号処理部54により分離された返信信号に対応する複数の無線タグ14のうち前記信号強度検出部62により検出される信号強度に基づいて選択される何れか単一の無線タグ14との間で前記第2の通信を行うものであるため、第1の通信において複数の無線タグ14からの応答が併行して行われた場合であっても、その第1の通信に継続する第2の通信においてそれら複数の無線タグ14のうち受信信号強度に基づいて選択される何れか1つの無線タグ14との間で情報の通信を続行することができ、混信の発生を好適に防止することができる。
また、前記受信信号処理部54により分離された各返信信号のSN比を検出するSN比検出部64(SA12)を備え、前記情報通信制御部50は、前記受信信号処理部54により分離された返信信号に対応する複数の無線タグ14のうち前記SN比検出部64により検出されるSN比に基づいて選択される何れか単一の無線タグ14との間で前記第2の通信を行うものであるため、第1の通信において複数の無線タグ14からの応答が併行して行われた場合であっても、その第1の通信に継続する第2の通信においてそれら複数の無線タグ14のうちSN比に基づいて選択される何れか1つの無線タグ14との間で情報の通信を続行することができ、混信の発生を好適に防止することができる。
また、前記受信信号処理部54は、前記第1の通信に対応して前記複数のアンテナ18により受信された受信信号を白色化し、その白色化された信号に基づいて定められる復元行列Xを正規直交化することで、前記受信信号に含まれる独立成分としての複数の無線タグ14からの返信信号を分離するものであるため、前記複数のアンテナ18により受信された受信信号に含まれる複数の無線タグ14からの返信信号を実用的な態様で分離することができる。
また、前記無線タグ14は、前記無線タグ通信装置12から所定のコマンドを受信した場合には、新たに他の所定のコマンドを受信するまで前記無線タグ通信装置12との間の通信を休止するものであるため、複数の無線タグ14からの応答が併行して行われることによる混信を好適に防止することができる。
また、前記無線タグ通信装置12は、最多でその無線タグ通信装置12に備えられたアンテナ18と同数の無線タグ14からの信号を分離できるものであるため、前記複数のアンテナ18により受信された受信信号に含まれる複数の無線タグ14からの返信信号を前記受信信号処理部54において好適に分離することができ、最多の無線タグ14との間で併行して情報の通信を行うことができる。
また、前記無線タグ通信装置12は、最多でその無線タグ通信装置12に備えられたアンテナ18の数より1少ない個数の無線タグ14からの信号を分離できるものであるため、前記複数のアンテナ18により受信された受信信号に含まれる複数の無線タグ14からの返信信号を前記受信信号処理部54において更に好適に分離することができることに加え、前記複数のアンテナ18の数以上の無線タグ14からの応答があった場合にウェイトが誤っていることを検出でき、複数の無線タグ14との間で併行して情報の通信を行うことができる。
続いて、本実施例の無線タグ通信装置12による、各無線タグ14からの応答が周波数領域及び時間領域共に重なる場合の処理の他の態様を説明する。図12は、本実施例の無線タグ通信装置12による複数の無線タグ14との間の通信において、各無線タグ14からの応答が周波数領域及び時間領域共に重なる場合の処理の他の一例について説明する図である。この図12に示すように、本実施例の情報通信制御部50は、第1の通信において所定の送信信号に応じての複数の無線タグ14からの応答が周波数領域及び時間領域共に重なる場合には、前記受信信号処理部54により分離された返信信号に対応する複数の無線タグ14との間で順次前記第2の通信を行う。図12に示す例では、「QueryRep」コマンドに応じてTag1及びTag2からそれぞれ「RN16_1」及び「RN16_2」に対応する返信信号が返信された場合、先ず、前記Tag1に対してIDを読み出すための「ACK(+RN16_1)」コマンドを送信し、そのTag1からIDを読み出すための通信を行った後、前記Tag2に対してIDを読み出すための「ACK(+RN16_2)」コマンドを送信し、そのTag2からIDを読み出すための通信を行う。このようにすることで、併行して応答した複数の無線タグ14との間で順次通信を行うことで「Query」コマンド再送時のスロット数を減らすことが可能となり、それら複数の無線タグ14を列挙する制御に要する時間を短縮することができる。
図13は、本実施例の無線タグ通信装置12のDSP16による、図7に示す無線タグ通信制御におけるタグ列挙制御の一例を説明するフローチャートであり、図12の処理に対応するものである。この制御において、前述した図8及び図11に示す制御と共通するステップについては同一の符号を付してその説明を省略する。この制御では、前述したSA11の処理に続いて、SA17において、SA11において分離された受信信号要素数が0より大きくアンテナ18の総数以下の範囲内であるか否かが判断される。このSA17の判断が否定される場合には、SA4′の処理が実行された後、前述したSA7以下の処理が実行されるが、SA17の判断が肯定される場合には、SA18において、mが0とされると共に、m_maxが読み取られたRN数とされる。次に、SA19において、mに1が加算される。次に、SA20において、m個目のRN16を用いて「ACK」コマンドに対応する送信データが生成され、前記送信データ乗算部24及び送信増幅部26等を介して前記アンテナ18から送信信号として送信される。次に、SA21において、SA20にて送信された送信信号に応じて前記無線タグ14から返信される返信信号の受信処理が行われる。次に、SA22において、mがm_maxと等しいか否かが判断される。このSA22の判断が否定される場合には、SA19以下の処理が再び実行されるが、SA22の判断が肯定される場合には、前述したSA7以下の処理が実行される。以上の制御において、SA1乃至SA3、SA7乃至SA9、及びSA16乃至SA22が前記情報通信制御部50の動作に対応する。
このように、本実施例によれば、前記情報通信制御部50(SA1乃至SA3、SA7乃至SA9、及びSA16乃至SA22)は、前記受信信号処理部54により分離された返信信号に対応する複数の無線タグ14との間で順次前記第2の通信を行うものであるため、第1の通信において複数の無線タグ14からの応答が併行して行われた場合であっても、その第1の通信に継続する第2の通信においてそれら複数の無線タグ14との間で順次情報の通信を続行することができる。
図14は、本実施例の無線タグ通信装置12による複数の無線タグ14との間の通信において、各無線タグ14からの応答が周波数領域及び時間領域共に重なる場合の処理の更に別の一例について説明する図である。この図14に示すように、本実施例の情報通信制御部50は、第1の通信において所定の送信信号に応じての複数の無線タグ14からの応答が周波数領域及び時間領域共に重なる場合には、前記受信信号処理部54により分離された返信信号に対応する複数の無線タグ14との間で同時に前記第2の通信を行うと共に、その第2の通信に対応して前記複数のアンテナ18により受信された受信信号に基づいて、前記受信信号処理部54によりその受信信号に含まれる複数の無線タグ14からの返信信号を分離する。また、好適には、前記第1の通信に対応して前記複数のアンテナ18により受信された受信信号に含まれる複数の無線タグ14からの返信信号を分離する処理の算出結果としてのウェイトを前記メモリ部66に記憶しておき、そのメモリ部66に記憶されたウェイトを読み出して前記第2の通信における信号分離に用いる。図14に示す例では、「QueryRep」コマンドに応じてTag1及びTag2からそれぞれ「RN16_1」及び「RN16_2」に対応する返信信号が返信された場合、前記Tag1及び前記Tag2に対して同時にIDを読み出すための「ACK(+RN16_1+RN16_2)」コマンドを送信する。そして、その「ACK(+RN16_1+RN16_2)」コマンドに応じて前記Tag1及び前記Tag2から返信される返信信号を同じ時間領域において受信し、その受信された受信信号から前記Tag1に対応する返信信号とTag2に対応する返信信号とを分離する。このようにすることで、併行して応答した複数の無線タグ14との間で同時に通信を行うことができ、読取可能個数を限度として複数の無線タグ14のIDを同時に読み取ることができる。これにより、最初のスロット数を減らすことができると共に、「Query」コマンド再送時のスロット数を減らすことが可能となり、それら複数の無線タグ14を列挙する制御に要する時間を可及的に短縮することができる。
また、上述の方法を用いる場合、複数のタグからの応答を受信する際に用いるウェイトは、「Query」コマンドに対する応答受信時に計算したウェイトを前記メモリ部66に保持しておき、「ACK(+RN16_1+RN16_2)」コマンドに対する応答を受信処理する際に前記ウェイトを前記メモリ部66から読み出して使用することができる。このようにウェイトを再利用することで、ウェイト計算部58における計算量を減らすことが可能になる。
図15は、本実施例の無線タグ通信装置12のDSP16による、図7に示す無線タグ通信制御におけるタグ列挙制御の一例を説明するフローチャートであり、図14の処理に対応するものである。この制御において、前述した図8等に示す制御と共通するステップについては同一の符号を付してその説明を省略する。この制御では、前述したSA17の判断が肯定される場合、すなわちSA11において分離された受信信号要素数が0より大きくアンテナ18の総数以下の範囲内であると判断される場合には、SA23において、受信信号に含まれる全てのRN16を指定して「ACK」コマンドに対応する送信データが生成され、前記送信データ乗算部24及び送信増幅部26等を介して前記アンテナ18から送信信号として送信される。次に、SA24において、SA23にて送信された送信信号に応じて前記無線タグ14から返信される返信信号の受信処理が行われる。次に、SA25において、複数の無線タグ14からの返信信号が混在する受信信号を個々の無線タグ14に対応する信号に分離するためのウェイトが計算される。なお、前記メモリ部66に記憶されたウェイトを読み出して利用する場合には、このSA25のステップは省略される。次に、SA26において、SA25にて算出された(又はメモリ部66から読み出された)ウェイトに基づいて、複数の無線タグ14からの返信信号が混在する受信信号が個々の無線タグ14に対応する信号に分離された後、前述したSA7以下の処理が実行される。以上の制御において、SA1乃至SA3、SA7乃至SA9、及びSA16、SA17、SA23、及びSA24が前記情報通信制御部50の動作に、SA10、SA11、SA25、及びSA26が前記受信信号処理部54の動作にそれぞれ対応する。
このように、本実施例によれば、前記情報通信制御部50(SA1乃至SA3、SA7乃至SA9、及びSA16、SA17、SA23、及びSA24)は、前記受信信号処理部54により分離された返信信号に対応する複数の無線タグ14との間で同時に前記第2の通信を行うと共に、その第2の通信に対応して前記複数のアンテナ18により受信された受信信号に基づいて、前記受信信号処理部54によりその受信信号に含まれる複数の無線タグ14からの返信信号を分離するものであるため、第1の通信において複数の無線タグ14からの応答が併行して行われた場合であっても、その第1の通信に継続する第2の通信においてそれら複数の無線タグ14との間で同時に情報の通信を続行することができる。
また、前記受信信号処理部50は、前記第2の通信に対応して前記複数のアンテナ18により受信された受信信号に含まれる複数の無線タグ14からの返信信号を分離する処理に際して、前記第1の通信に対応して前記複数のアンテナ18により受信された受信信号に含まれる複数の無線タグ14からの返信信号を分離する処理の算出結果を利用するものであるため、第1の通信に継続する第2の通信において複数の無線タグ14との間で同時に情報の通信を続行する場合に、その第2の通信に対応する受信信号を可及的短時間に各無線タグ14からの返信信号に分離することができる。
図16は、本実施例の無線タグ通信装置12による複数の無線タグ14との間の通信において、各無線タグ14からの応答が周波数領域及び時間領域共に重なる場合の処理の更に別の一例について説明する図である。この図16に示すように、本実施例の情報通信制御部50は、前記受信信号処理部54により分離された返信信号に対応する複数の無線タグ14との間で順次前記第2の通信を行う際、所定の無線タグ14からの返信信号の受信中に他の無線タグ14に対する送信信号の送信を行う。すなわち、図16に示す例では、先ず、前記Tag1に対してIDを読み出すための「ACK(+RN16_1)」コマンドを送信し、そのTag1からIDを読み出すための通信を行うと共に、そのTag1からのIDに対応する返信信号の受信中に前記Tag2に対してIDを読み出すための「ACK(+RN16_2)」コマンドを送信し、そのTag2からIDを読み出すための通信を行う。このようにすることで、併行して応答した複数の無線タグ14との間で順次併行して通信を行うことができ、読取可能個数を限度として複数の無線タグ14のIDを同時に読み取ることができる。これにより、最初のスロット数を減らすことができると共に、「Query」コマンド再送時のスロット数を減らすことが可能となり、それら複数の無線タグ14を列挙する制御に要する時間を短縮することができる。なお、送信信号の送信と無線タグ14からの返信信号の返信とか時間領域において重なった場合には、送信信号の波形が既知であるため前記受信信号処理部54により判別乃至は分離が可能である。
図17は、本実施例の無線タグ通信装置12のDSP16による、図7に示す無線タグ通信制御におけるタグ列挙制御の一例を説明するフローチャートであり、図16の処理に対応するものである。この制御において、前述した図8等に示す制御と共通するステップについては同一の符号を付してその説明を省略する。この制御では、前述したSA19の処理に続いて、SA27において、m個目のRN16を用いて「ACK」コマンドに対応する送信データが生成され、前記送信データ乗算部24及び送信増幅部26等を介して前記アンテナ18から送信信号として送信されると共に、送信された送信信号に応じて前記無線タグ14から返信される返信信号の受信処理が行われる。次に、SA28において、複数の無線タグ14からの返信信号が混在する受信信号を個々の無線タグ14に対応する信号に分離するためのウェイトが計算される。なお、前記メモリ部66に記憶されたウェイトを読み出して利用する場合には、このSA28のステップは省略される。次に、SA29において、SA28にて算出された(又はメモリ部66から読み出された)ウェイトに基づいて、複数の無線タグ14からの返信信号が混在する受信信号が個々の無線タグ14に対応する信号に分離された後、前述したSA22以下の処理が実行される。以上の制御において、SA1乃至SA3、SA7乃至SA9、及びSA16乃至SA19、及びSA27が前記情報通信制御部50の動作に、SA10、SA11、SA28、及びSA29が前記受信信号処理部54の動作にそれぞれ対応する。
このように、本実施例によれば、前記情報通信制御部50は、前記受信信号処理部54により分離された返信信号に対応する複数の無線タグ14との間で順次前記第2の通信を行う際、所定の無線タグ14からの返信信号の受信中に他の無線タグ14に対する送信信号の送信を行うものであるため、第1の通信において複数の無線タグ14からの応答が併行して行われた場合であっても、その第1の通信に継続する第2の通信においてそれら複数の無線タグ14との間で可及的短時間に順次情報の通信を続行することができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
例えば、前述の実施例において、前記情報通信制御部50、受信信号処理部54、信号強度検出部62、及びSN比検出部64等の制御機能は、前記無線タグ通信装置12のDSP16に機能的に備えられたものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、それら制御機能を有する制御装置がそれぞれ個別に備えられたものであってもよい。また、それら制御機能による制御は、ディジタル信号処理であるとアナログ信号処理であるとを問わない。
また、前述の実施例において、前記無線タグ通信装置12は、送受信に共用される複数のアンテナ18を備えたものであったが、送信信号を送信するための単数乃至は複数のアンテナを別に備えたものであってもよい。また、アンテナ18の数は設計に応じて適宜変更されるものであり、前述したようにそれらアンテナ18の数に応じて、前記受信信号処理部54により分離可能な無線タグ14の最多数が決定される。
また、前述の実施例において、前記無線タグ通信装置12は、前記送信信号の送信及び受信信号の受信何れにおいても指向性の制御を行わないものであったが、各アンテナ18に対応して可変位相器を設ける等してそれらアンテナ18から成るアレイアンテナの送信指向性や受信指向性を制御する態様も考えられる。
また、前述の実施例において、前記無線タグ通信装置12は、送信側からの回り込み信号を抑制するための構成として、前記キャンセル移相部32、キャンセル増幅部34、及びキャンセル合成部36等を備えたものであったが、送信側からの回り込み信号の影響が無視できる程度に小さい場合には、これらの構成は必ずしも設けられてなくともよい。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
本第2発明の一実施例である無線タグ通信システムを説明する図である。 本第1発明の一実施例である無線タグ通信装置の構成を説明する図である。 図2の無線タグ通信装置の通信対象である無線タグに備えられた無線タグ回路素子の構成を説明する図である。 図2の無線タグ通信装置による信号分離の基準とされる基本ICAモデルを説明する図である。 従来の技術による複数の無線タグとの間の通信において、各無線タグからの応答が時間領域に関して重ならない場合の処理の一例について説明する図である。 従来の技術による複数の無線タグとの間の通信において、各無線タグからの応答が周波数領域及び時間領域共に重なる場合の処理の一例について説明する図である。 図2の無線タグ通信装置のDSPによる無線タグ通信制御の一例を説明するフローチャートである。 従来の技術による、図7に示す無線タグ通信制御におけるタグ列挙制御の一例を説明するフローチャートである。 図2の無線タグ通信装置から送信される送信信号に応じて、図3の無線タグ回路素子の制御部により実行される応答制御の一例を説明するフローチャートである。 図2の無線タグ通信装置による複数の無線タグとの間の通信において、各無線タグからの応答が周波数領域及び時間領域共に重なる場合の処理の一例について説明する図である。 図2の無線タグ通信装置のDSPによる、図7に示す無線タグ通信制御におけるタグ列挙制御の一例を説明するフローチャートであり、図10の処理に対応するものである。 図2の無線タグ通信装置による複数の無線タグとの間の通信において、各無線タグからの応答が周波数領域及び時間領域共に重なる場合の処理の他の一例について説明する図である。 図2の無線タグ通信装置のDSPによる、図7に示す無線タグ通信制御におけるタグ列挙制御の他の一例を説明するフローチャートであり、図12の処理に対応するものである。 図2の無線タグ通信装置による複数の無線タグとの間の通信において、各無線タグからの応答が周波数領域及び時間領域共に重なる場合の処理の更に別の一例について説明する図である。 図2の無線タグ通信装置のDSPによる、図7に示す無線タグ通信制御におけるタグ列挙制御の更に別の一例を説明するフローチャートであり、図14の処理に対応するものである。 図2の無線タグ通信装置による複数の無線タグとの間の通信において、各無線タグからの応答が周波数領域及び時間領域共に重なる場合の処理の更に別の一例について説明する図である。 図2の無線タグ通信装置のDSPによる、図7に示す無線タグ通信制御におけるタグ列挙制御の更に別の一例を説明するフローチャートであり、図16の処理に対応するものである。
符号の説明
10:無線タグ通信システム
12:無線タグ通信装置
14:無線タグ
18:アンテナ
50:情報通信制御部
54:受信信号処理部
62:信号強度検出部
64:SN比検出部

Claims (14)

  1. 所定の無線タグに向けて送信信号を送信すると共に、該無線タグから返信される返信信号を複数のアンテナにより受信して該無線タグとの間で情報の通信を行う無線タグ通信装置であって、
    予め定められた関係から、第1の通信に対応して前記複数のアンテナにより受信された受信信号に基づいて、該受信信号に含まれる複数の無線タグからの返信信号を分離する受信信号処理部と、
    該受信信号処理部により分離された返信信号に対応する複数の無線タグのうち少なくとも1つの無線タグとの間で前記第1の通信に継続する第2の通信を行う情報通信制御部と
    を、備えたものであることを特徴とする無線タグ通信装置。
  2. 前記受信信号処理部は、少なくともその一部が周波数領域及び時間領域共に重なっている複数の受信信号成分の独立性を評価し、その評価結果に基づいて該受信信号に含まれる複数の無線タグからの返信信号を分離するものである請求項1の無線タグ通信装置。
  3. 前記情報通信制御部は、前記受信信号処理部により分離された返信信号に対応する複数の無線タグのうち何れか単一の無線タグとの間で前記第2の通信を行うものである請求項1又は2の無線タグ通信装置。
  4. 前記受信信号処理部により分離された各返信信号の信号強度を検出する信号強度検出部を備え、前記情報通信制御部は、前記受信信号処理部により分離された返信信号に対応する複数の無線タグのうち前記信号強度検出部により検出される信号強度に基づいて選択される何れか単一の無線タグとの間で前記第2の通信を行うものである請求項3の無線タグ通信装置。
  5. 前記受信信号処理部により分離された各返信信号のSN比を検出するSN比検出部を備え、前記情報通信制御部は、前記受信信号処理部により分離された返信信号に対応する複数の無線タグのうち前記SN比検出部により検出されるSN比に基づいて選択される何れか単一の無線タグとの間で前記第2の通信を行うものである請求項3の無線タグ通信装置。
  6. 前記情報通信制御部は、前記受信信号処理部により分離された返信信号に対応する複数の無線タグとの間で順次前記第2の通信を行うものである請求項1又は2の無線タグ通信装置。
  7. 前記情報通信制御部は、前記受信信号処理部により分離された返信信号に対応する複数の無線タグとの間で順次前記第2の通信を行う際、所定の無線タグからの返信信号の受信中に他の無線タグに対する送信信号の送信を行うものである請求項6の無線タグ通信装置。
  8. 前記情報通信制御部は、前記受信信号処理部により分離された返信信号に対応する複数の無線タグとの間で同時に前記第2の通信を行うと共に、該第2の通信に対応して前記複数のアンテナにより受信された受信信号に基づいて、前記受信信号処理部により該受信信号に含まれる複数の無線タグからの返信信号を分離するものである請求項1又は2の無線タグ通信装置。
  9. 前記受信信号処理部は、前記第2の通信に対応して前記複数のアンテナにより受信された受信信号に含まれる複数の無線タグからの返信信号を分離する処理に際して、前記第1の通信に対応して前記複数のアンテナにより受信された受信信号に含まれる複数の無線タグからの返信信号を分離する処理の算出結果を利用するものである請求項8の無線タグ通信装置。
  10. 前記受信信号処理部は、前記第1の通信に対応して前記複数のアンテナにより受信された受信信号を白色化し、該白色化された信号に基づいて定められる復元行列を正規直交化することで、前記受信信号に含まれる独立成分としての複数の無線タグからの返信信号を分離するものである請求項1から9の何れかの無線タグ通信装置。
  11. 請求項1から10の何れかの無線タグ通信装置により複数の無線タグとの間で情報の通信を行うものであることを特徴とする無線タグ通信システム。
  12. 前記無線タグは、前記無線タグ通信装置から所定のコマンドを受信した場合には、新たに他の所定のコマンドを受信するまで前記無線タグ通信装置との間の通信を休止するものである請求項11の無線タグ通信システム。
  13. 前記無線タグ通信装置は、最多で該無線タグ通信装置に備えられたアンテナと同数の無線タグと併行して通信を行うものである請求項11又は12の無線タグ通信システム。
  14. 前記無線タグ通信装置は、最多で該無線タグ通信装置に備えられたアンテナの数より1少ない個数の無線タグと併行して通信を行うものである請求項11又は12の無線タグ通信システム。
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