JP2009122482A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】不具合の発生を低減可能とし、かつ投写光の不要な調節を低減させ快適な画像観賞を可能とするプロジェクタを提供すること。
【解決手段】投写光を投写するプロジェクタ10であって、プロジェクタ10の周囲に存在する移動体を検出する検出手段である検出用レンズ系12及び赤外光カメラ13と、投写光が到達する投写領域へ進入した場合に投写光の光量を調節すべき進入対象を光量調節対象とすると、検出手段により検出された移動体が光量調節対象に該当するか否かを判断する判断手段と、判断手段において光量調節対象に該当すると判断された移動体が投写領域の周辺の投写周辺領域へ移動したことが検出手段により検出されたことに応じて、投写光の光量を調節する光量調節手段と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、プロジェクタ、特に、レーザ光を投写するプロジェクタの技術に関する。
近年、プロジェクタの光源としてレーザ光源を用いる技術が提案されている。レーザ光源は、高出力化及び多色化に伴い、プロジェクタの光源として開発されている。プロジェクタの光源として従来用いられているUHPランプと比較すると、レーザ光源は、高い色再現性、瞬時点灯が可能、長寿命である等の利点がある。レーザ光源を使用する機器は、レーザ光が直接人の目に入ることで目に影響を及ぼす不具合を生じさせる場合があるため、レーザ光源を用いるプロジェクタについて、かかる不具合の発生を低減させるための技術が提案されている。例えば、特許文献1には、投写領域の周辺の監視領域をカメラにより監視する技術が提案されている。カメラにより取り込まれた映像に初期状態とは異なる点がある場合に、動きのある移動体が監視領域に進入したとしてレーザ光の光量を低減、又はレーザ光の出力を停止する。
特開2005−31527号公報
プロジェクタは、あらゆる状況において使用されることが想定される。監視領域に人が進入する場合のみならず、例えば、人以外の物が監視領域に進入する場合がある。また、何らかの原因によって監視領域における明るさの変化があった場合に、カメラにより撮影された映像が初期状態から変化する場合がある。このような場合に、投写光の光量の低減や投写光の出力の停止が必要とは言えない場合にまで、頻繁に投写光の光量が調節されることが起こり得る。投写光の光量の不要な調節が頻繁になされると、快適な画像観賞が妨げられることになる。このように、従来の技術によると、快適な画像観賞が困難となる場合があるという問題を生じる。本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、不具合の発生を低減可能とし、かつ投写光の光量の不要な調節を低減させ快適な画像観賞を可能とするプロジェクタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るプロジェクタは、投写光を投写するプロジェクタであって、プロジェクタの周囲に存在する移動体を検出する検出手段と、投写光が到達する投写領域へ進入した場合にプロジェクタから投写する投写光の光量を調節すべき進入対象を光量調節対象とすると、検出手段により検出された移動体が光量調節対象に該当するか否かを判断する判断手段と、判断手段において光量調節対象に該当すると判断された移動体が投写領域の周辺の投写周辺領域へ移動したことが検出手段により検出されたことに応じて、投写光の光量を調節する光量調節手段と、を有することを特徴とする。
検出手段で検出された移動体が光量調節対象に該当するか否かを判断手段で予め判断することにより、光量調節対象である移動体が投写周辺領域へ移動した場合にのみ、投写光の光量を調節することが可能となる。このため、検出手段により取り込まれた映像に変化があったとしても、投写光の光量の低減や投写光の出力の停止が必要ではない場合における投写光の不要な調節を低減させることができる。これにより、不具合の発生を低減可能とし、かつ投写光の不要な調節を低減させ快適な画像観賞を可能とするプロジェクタを得られる。
また、本発明の好ましい態様としては、検出手段は、検出用レンズ系により取り込まれた移動体の像を撮像することが望ましい。これにより、プロジェクタの周囲に存在する移動体を検出できる。
また、本発明の好ましい態様としては、検出用レンズ系の水平画角が180度以上かつ360度以下であることが望ましい。これにより、プロジェクタの周囲を広い範囲で監視可能とし、投写周辺領域へ移動する可能性がある移動体を検出できる。
また、本発明の好ましい態様としては、検出手段は、赤外光を検出する赤外光検出部を有することが望ましい。これにより、移動体を検出可能とし、かつ検出された移動体が光量調節対象に該当するか否かを判断可能にできる。特に、光量調節対象である人を容易に特定できる。
また、本発明の好ましい態様としては、検出手段は、可視光を検出する可視光検出部を有することが望ましい。これにより、移動体を検出可能とし、かつ検出された移動体が光量調節対象に該当するか否かを判断可能にできる。
また、本発明の好ましい態様としては、第1の振動方向の第1偏光と、第1の振動方向に略直交する第2の振動方向の第2偏光とを分離する偏光分離部を有し、可視光検出部は、偏光分離部で分離された第1偏光を検出する第1偏光検出部と、偏光分離部で分離された第2偏光を検出する第2偏光検出部と、を有し、判断手段は、第1偏光検出部による検出結果と、第2偏光検出部による検出結果との差分に基づいて、移動体が光量調節対象に該当するか否かを判断することが望ましい。これにより、光量調節対象である高反射性部材を検出可能とし、高反射性部材で反射した投写光によって生じ得る不具合の発生を低減させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、可視光と赤外光とを分離する波長分離部を有し、偏光分離部は、波長分離部で分離された可視光を分離し、赤外光検出部は、波長分離部で分離された赤外光を検出することが望ましい。これにより、赤外光検出部により検出可能な移動体と、高反射性部材とを同時に監視できる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るプロジェクタ10により投写光を投写する状態を示す。プロジェクタ10は、スクリーン11へ投写光を投写し、スクリーン11で反射する光を観察することで画像を鑑賞するフロント投写型のプロジェクタである。プロジェクタ10は、画像信号に応じて変調された投写光をスクリーン11へ投写する。検出用レンズ系12は、プロジェクタ10の外面に設けられている。
図2は、プロジェクタ10の概略構成を示す。R光用光源部21Rは、レーザ光である赤色光(以下、「R光」とする。)を射出する光源部である。G光用光源部21Gは、レーザ光である緑色光(以下、「G光」とする。)を射出する光源部である。B光用光源部21Bは、レーザ光である青色光(以下、「B光」とする。)を射出する光源部である。R光用光源部21R、G光用光源部21G、B光用光源部21Bは、例えば、半導体レーザを備える。
R光用空間光変調装置22Rは、R光用光源部21RからのR光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置である。R光用空間光変調装置22Rで変調されたR光は、クロスダイクロイックプリズム23へ入射する。G光用空間光変調装置22Gは、G光用光源部21GからのG光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置である。G光用空間光変調装置22Gで変調されたG光は、クロスダイクロイックプリズム23のうちR光が入射する面とは異なる面へ入射する。B光用空間光変調装置22Bは、B光用光源部21BからのB光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置である。B光用空間光変調装置22Bで変調されたB光は、クロスダイクロイックプリズム23のうちR光が入射する面、G光が入射する面とは異なる面へ入射する。
クロスダイクロイックプリズム23は、互いに略直交させて配置された2つのダイクロイック膜24、25を有する。第1ダイクロイック膜24は、R光を反射し、G光及びB光を透過させる。第2ダイクロイック膜25は、B光を反射し、R光及びG光を透過させる。クロスダイクロイックプリズム23は、それぞれ異なる方向から入射したR光、G光及びB光を合成する。投写レンズ26は、クロスダイクロイックプリズム23で合成された光を投写する。R光用空間光変調装置22R、G光用空間光変調装置22G、B光用空間光変調装置22Bは、例えば、透過型液晶表示装置である。透過型液晶表示装置としては、例えば、高温ポリシリコンTFT液晶パネル(High Temperature Polysilicon;HTPS)を用いることができる。プロジェクタ10は、各色光について、照射領域の拡大、整形、及び光量分布を均一にするための光学系を用いることとしても良い。
図3は、移動体を検出するための構成を示す。移動体とは、移動により投写領域へ進入可能な物体、例えば人である。検出用レンズ系12及び赤外光カメラ13は、プロジェクタ10の周囲に存在する移動体を検出する検出手段として機能する。検出用レンズ系12は、例えば、水平画角が360度である360度レンズを備える。赤外光カメラ13は、赤外光を検出する赤外光検出部である。赤外光カメラ13は、入射した赤外光を電子信号に変換する複数の受光素子(不図示)を備える。赤外光カメラ13としては、例えば、CCDやCMOSセンサに、可視光を遮断し赤外光を透過させるフィルタを組み合わせたものを用いることができる。赤外光カメラ13は、検出用レンズ系12により取り込まれた移動体の像を撮像する。
図4は、投写領域AR1及び投写周辺領域AR2について説明するものである。投写領域AR1は、プロジェクタ10及びスクリーン11の間の空間のうち、プロジェクタ10からスクリーン11へ投写された投写光が到達する領域である。投写周辺領域AR2は、投写領域AR1の周辺の領域である。本実施例において、投写周辺領域AR2は、投写領域AR1の四方を取り囲むように設定されている。これにより、投写領域AR1へ向けて移動する移動体は、投写領域AR1へ進入する前に投写周辺領域AR2を必ず通過することになる。なお、投写周辺領域AR2は、投写領域AR1の四方を取り囲むように設定する場合に限られず、少なくとも投写領域AR1の周辺のいずれかの位置に設定すれば良い。投写領域AR1の周辺のうち人が進入する可能性が高い位置、例えば、投写領域AR1の左右に投写周辺領域AR2を設定することとしても良い。
図5は、プロジェクタ10、及びプロジェクタ10の周辺を上から見下ろした場合における赤外光カメラ13の監視領域について説明するものである。水平方向における赤外光カメラ13の監視領域は、検出用レンズ系12を中心とする360度の範囲に設定されている。投写領域AR1、及び投写周辺領域AR2は、赤外光カメラ13の監視領域に含まれている。赤外光カメラ13は、監視領域に存在する移動体を検出する。なお、鉛直方向における赤外光カメラ13の監視領域は、プロジェクタ10を配置する位置より高い位置と設定することができる。
図6は、投写光の光量を制御するためのブロック構成を示す。制御部30は、CPU(Central Processing Unit)34、メモリ35を備え、コンピュータとして機能する。メモリ35は、フラッシュROM(Read Only Memory)等からなる。制御部30は、メモリ35に記憶されている制御プログラムに従ってCPU34を動作させることにより、プロジェクタ10の駆動を制御する。画像信号変換部31は、外部機器等により入力された画像信号を、画像信号処理部32で処理可能な形式に変換する。画像信号変換部31は、制御部30による制御に基づいて画像信号を変換する。画像信号変換部31は、例えば、アナログ信号として入力された画像信号をディジタル信号へ変換する。
画像信号処理部32は、画像信号変換部31で変換された画像信号に対して、各種画質調整のための処理を施す。画質調整のための処理は、例えば、各色光用空間光変調装置22R、22G、22Bの画素数に適合するように解像度を変換する解像度変換や、輝度調整、コントラスト調整、シャープネス調整等である。空間光変調駆動部33は、画像信号処理部32で処理された画像信号に基づいて各色光用空間光変調装置22R、22G、22Bを駆動する。光源駆動部36は、制御部30による制御に基づいて、各色光用光源部21R、21G、21Bを駆動する。
撮像処理部37は、赤外光カメラ13により撮影された映像を処理する。撮像処理部37は、予め記憶された初期状態における映像を基準とする赤外光の変化に基づいて、監視領域における移動体の存在の有無、及び移動体の位置を認識する。撮像処理部37は、赤外光カメラ13により検出された移動体が光量調節対象に該当するか否かを判断する判断手段として機能する。光量調節対象とは、投写領域AR1へ進入した場合に、プロジェクタ10から投写する投写光の光量を調節すべき進入対象である。投写光が直接人の目に入ることで目に影響を及ぼす不具合を生じさせる場合があるため、人は光量調節対象に該当する。撮像処理部37は、赤外光が変化する範囲の大きさや形状に基づいて、移動体が人であるか否かを判断する。
赤外光カメラ13により移動体が検出されない場合、制御部30は、各色光用光源部21R、21G、21Bを通常通り制御する。赤外光カメラ13によって移動体が検出された場合、撮像処理部37は、かかる移動体が光量調節対象に該当するか否かを判断する。光量調節対象に該当しないと判断した場合、制御部30は、各色光用光源部21R、21G、21Bを通常通り制御する。移動体が光量調節対象に該当すると判断した場合であって、かかる移動体が投写周辺領域AR2へ移動していないことが確認されている間、制御部30は、各色光用光源部21R、21G、21Bを通常通り制御する。
光量調節対象に該当すると判断された移動体が投写周辺領域AR2へ移動したことが赤外光カメラ13によって検出された場合、光源駆動部36は、制御部30の制御に基づいて各色光用光源部21R、21G、21Bへの電力供給を停止させる。各色光用光源部21R、21G、21Bへの電力供給の停止により、投写光の出力は停止する。このように、制御部30は、撮像処理部37において光量調節対象に該当すると判断された移動体が投写周辺領域AR2へ移動したことが赤外光カメラ13により検出されたことに応じて、投写光の光量を調節する光量調節手段として機能する。光量調節対象に該当すると判断された移動体が投写周辺領域AR2へ移動した場合、制御部30は、投写光の出力を停止させる他、光量調節対象へ入射しても不具合を生じさせない程度にまで投写光の光量を低減させることとしても良い。投写領域AR1へ移動体が進入する以前に投写光の出力を停止、又は投写光の光量の低減を可能とすることにより、移動体へ強い投写光が入射する事態を未然に防止可能とし、不具合の発生を効果的に低減できる。
赤外光カメラ13で検出された移動体が光量調節対象に該当するか否かを撮像処理部37により予め判断することにより、光量調節対象である移動体が投写周辺領域AR2へ移動した場合にのみ、投写光の光量を調節することが可能となる。このため、赤外光カメラ13により取り込まれた映像に変化があったとしても、投写光の光量の低減や投写光の出力の停止が必要ではない場合における投写光の不要な調節を低減させることができる。これにより、不具合の発生を低減可能とし、かつ投写光の不要な調節を低減させ快適な画像観賞が可能となるという効果を奏する。
制御部30は、各色光用光源部21R、21G、21Bの制御により投写光の光量を調節する場合に限られない。制御部30は、各色光用空間光変調装置22R、22G、22Bの制御により投写光の光量を調節することとしても良い。例えば、全画素にて最低階調を表現することで、投写光の出力を停止することが可能である。プロジェクタ10は、投写光を遮蔽可能な遮蔽手段を設けることとし、制御部30を用いた遮蔽手段の制御により投写光の出力を停止することとしても良い。
検出用レンズ系12は、360度レンズを備えるものに限られない。検出用レンズ系12は、水平画角が180度以上かつ360度以下のレンズを備えるものであれば良い。検出用レンズ系12は、投写領域AR1を中心とする少なくとも180度の範囲について移動体の像を取り込み可能とすることにより、プロジェクタ10の周囲を広い範囲で監視可能とし、投写周辺領域AR2へ移動する可能性がある移動体を検出できる。また、検出用レンズ系12は、魚眼レンズを備えるものとしても良い。
プロジェクタ10は、赤外光カメラ13に代えて、可視光カメラを用いても良い。可視光カメラは、可視光を検出する可視光検出部である。可視光が変化する範囲の大きさや形状に基づいて移動体が人であるか否かを撮像処理部37において判断することにより、投写光の光量の低減や投写光の出力の停止が必要ではない場合における投写光の不要な調節を低減させることができる。
図7は、本発明の実施例2に係るプロジェクタのうち特徴的部分の概略構成を示す。本実施例のプロジェクタは、高反射性部材であるミラーが投写周辺領域AR2へ移動した場合に投写光の光量を調節可能であることを特徴とする。上記実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。高反射性部材が投写領域AR1へ進入した場合、投写領域AR1から投写領域AR1以外の位置にいる人へ向けて投写光が進行する可能性があるため、高反射性部材は、光量調節対象に該当する。
ダイクロイックミラー43は、検出用レンズ系12からの光が入射する位置に配置されている。ダイクロイックミラー43は、検出用レンズ系12からの赤外光を反射し、可視光を透過させる。ダイクロイックミラー43は、検出用レンズ系12からの可視光と赤外光とを分離する波長分離部として機能する。赤外光カメラ13は、ダイクロイックミラー43で反射した赤外光が入射する位置に配置されている。赤外光カメラ13は、ダイクロイックミラー43で反射した赤外光を検出する。
ダイクロイックミラー43を透過した可視光は、偏光ビームスプリッタ44へ入射する。偏光ビームスプリッタ44は、2つの三角プリズムを貼り合わせて構成されている。2つの三角プリズムの接合面には、偏光分離膜45が形成されている。偏光分離膜45は、第1偏光を透過させ、第2偏光を反射する。第1偏光は、第1の振動方向の直線偏光、例えばp偏光である。第2偏光は、第1の振動方向に略直交する第2の振動方向の直線偏光、例えばs偏光である。偏光ビームスプリッタ44は、ダイクロイックミラー43で分離された可視光を、さらに第1偏光と第2偏光とに分離する偏光分離部として機能する。
偏光ビームスプリッタ44を透過した第1偏光は、第1可視光カメラ41へ入射する。第1可視光カメラ41は、偏光ビームスプリッタ44で分離された第1偏光を検出する第1偏光検出部として機能する。偏光ビームスプリッタ44で反射した第2偏光は、第2可視光カメラ42へ入射する。第2可視光カメラ42は、偏光ビームスプリッタ44で分離された第2偏光を検出する第2偏光検出部として機能する。第1可視光カメラ41及び第2可視光カメラ42は、いずれも可視光を検出する可視光検出部である。第1可視光カメラ41、第2可視光カメラ42は、入射した可視光を電子信号に変換する複数の受光素子(不図示)を備える。第1可視光カメラ41、第2可視光カメラ42としては、例えば、CCDやCMOSセンサを用いることができる。検出用レンズ系12、赤外光カメラ13、第1可視光カメラ41、及び第2可視光カメラ42は、プロジェクタ10の周囲に存在する移動体を検出する検出手段として機能する。
図8は、投写光の光量を制御するためのブロック構成を示す。制御部30は、上記実施例1の場合と同様に、赤外光カメラ13からの検出結果を用いて、投写光の光量を調節する。撮像比較部47は、第1可視光カメラ41及び第2可視光カメラ42により撮影された映像を処理する。撮像比較部47は、第1可視光カメラ41による検出結果と、第2可視光カメラ42による検出結果との差分に基づいて、移動体が高反射性部材であるか否かを判断する。撮像処理部37及び撮像比較部47は、移動体が光量調節対象に該当するか否かを判断する判断手段として機能する。
通常、高反射性部材で反射した反射光は、偏光成分に偏りが生じる。偏光成分の偏りは、光が反射した反射部材の反射率が高いほど大きくなる。偏光成分に偏りが生じていない可視光が検出用レンズ系12によって取り込まれた場合、第1可視光カメラ41により撮影された映像と、第2可視光カメラ42により撮影された映像とは一致する。第1可視光カメラ41による検出結果と、第2可視光カメラ42による検出結果とに差分が生じていない場合、撮像比較部47は、第1可視光カメラ41及び第2可視光カメラ42の監視領域には高反射性部材が存在しないと判断する。高反射性部材が存在しないと撮像比較部47で判断した場合、制御部30は、各色光用光源部21R、21G、21Bを通常通り制御する。
偏光成分に偏りが生じた可視光が検出用レンズ系12によって取り込まれた場合、第1可視光カメラ41により撮影された映像と、第2可視光カメラ42により撮影された映像とでは、一致しない箇所が生じることになる。第1可視光カメラ41による検出結果と、第2可視光カメラ42による検出結果とに差分が生じている場合、撮像比較部47は、監視領域に高反射性部材が存在すると判断する。また、撮像処理部37は、第1可視光カメラ41により撮影された映像と、第2可視光カメラ42により撮影された映像とのうち一致しない部分の位置によって、高反射性部材の位置を認識する。
高反射性部材が投写周辺領域AR2へ移動していないことが確認されている間、制御部30は、各色光用光源部21R、21G、21Bを通常通り制御する。高反射性部材が投写周辺領域AR2へ移動したことが第1可視光カメラ41及び第2可視光カメラ42によって検出された場合、光源駆動部36は、制御部30の制御に基づいて各色光用光源部21R、21G、21Bへの電力供給を停止させる。このようにして、第1可視光カメラ41及び第2可視光カメラ42を用いることにより、光量調節対象である高反射性部材を検出可能とし、高反射性部材で反射した投写光によって生じ得る不具合の発生を低減させることができる。
なお、偏光成分の偏りが検出されても、偏りの程度が低い場合は、低い反射率の反射部材であると判断することにより、反射部材が投写周辺領域AR2へ移動しても、投写光の光量を通常通りとすることが可能である。これにより、投写光の光量の低減や投写光の出力の停止が必要な場合にのみ投写光の光量を調節することが可能となる。さらに、偏光成分の偏りに応じて投写光の光量を低減させる度合いを調整することとしても良い。これにより、投写光の光量の調節量を最小限度にでき、不具合の発生を効果的に低減させることができる。
プロジェクタは、赤外光カメラ13を省略し、第1可視光カメラ41及び第2可視光カメラ42を用いて、移動体が人であるか否かを撮像比較部47において判断することとしても良い。可視光が変化する範囲の大きさや形状に基づいて移動体が人であるか否かを撮像比較部47において判断することにより、投写光の光量の低減や投写光の出力の停止が必要ではない場合における投写光の不要な調節を低減させることができる。
なお、上記各実施例のプロジェクタは、レーザ光源以外の固体光源、発光ダイオード素子(LED)等を用いる構成としても良い。プロジェクタは、空間光変調装置として透過型液晶表示装置を用いる場合に限られない。空間光変調装置としては、反射型液晶表示装置(Liquid Crystal On Silicon;LCOS)、DMD(Digital Micromirror Device)、GLV(Grating Light Valve)等を用いても良い。プロジェクタは、色光ごとに空間光変調装置を備える構成に限られない。プロジェクタは、一の空間光変調装置により2つ又は3つ以上の色光を変調する構成としても良い。プロジェクタは、空間光変調装置を用いる場合に限られない。プロジェクタは、ガルバノミラー等の走査手段により光源装置からのレーザ光を走査させ、被照射面において画像を表示するレーザスキャン型のプロジェクタであっても良い。プロジェクタは、画像情報を持たせたスライドを用いるスライドプロジェクタであっても良い。また、プロジェクタは、投写光を反射する反射型スクリーンと組み合わせて用いるものに限られず、投写光を透過させる透過型スクリーンと組み合わせて用いるものであっても良い。
以上のように、本発明に係るプロジェクタは、レーザ光を用いて画像を表示する場合に適している。
実施例1に係るプロジェクタにより投写光を投写する状態を示す図。 プロジェクタの概略構成を示す図。 移動体を検出するための構成を示す図。 投写領域及び投写周辺領域について説明する図。 赤外光カメラの監視領域について説明する図。 投写光の光量を制御するためのブロック構成を示す図。 実施例2に係るプロジェクタのうち特徴的部分の概略構成を示す図。 投写光の光量を制御するためのブロック構成を示す図。
符号の説明
10 プロジェクタ、11 スクリーン、12 検出用レンズ系、13 赤外光カメラ、21R R光用光源部、21G G光用光源部、21B B光用光源部、22R R光用空間光変調装置、22G G光用空間光変調装置、22B B光用空間光変調装置、23 クロスダイクロイックプリズム、24 第1ダイクロイック膜、25 第2ダイクロイック膜、26 投写レンズ、AR1 投写領域、AR2 投写周辺領域、30 制御部、31 画像信号変換部、32 画像信号処理部、33 空間光変調駆動部、34 CPU、35 メモリ、36 光源駆動部、37 撮像処理部、41 第1可視光カメラ、42 第2可視光カメラ、43 ダイクロイックミラー、44 偏光ビームスプリッタ、45 偏光分離膜、47 撮像比較部

Claims (7)

  1. 投写光を投写するプロジェクタであって、
    前記プロジェクタの周囲に存在する移動体を検出する検出手段と、
    前記投写光が到達する投写領域へ進入した場合に前記プロジェクタから投写する前記投写光の光量を調節すべき進入対象を光量調節対象とすると、前記検出手段により検出された前記移動体が前記光量調節対象に該当するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段において前記光量調節対象に該当すると判断された前記移動体が前記投写領域の周辺の投写周辺領域へ移動したことが前記検出手段により検出されたことに応じて、前記投写光の光量を調節する光量調節手段と、を有することを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記検出手段は、検出用レンズ系により取り込まれた前記移動体の像を撮像することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記検出用レンズ系の水平画角が180度以上かつ360度以下であることを特徴とする請求項2に記載のプロジェクタ。
  4. 前記検出手段は、赤外光を検出する赤外光検出部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  5. 前記検出手段は、可視光を検出する可視光検出部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  6. 第1の振動方向の第1偏光と、前記第1の振動方向に略直交する第2の振動方向の第2偏光とを分離する偏光分離部を有し、
    前記可視光検出部は、前記偏光分離部で分離された前記第1偏光を検出する第1偏光検出部と、前記偏光分離部で分離された前記第2偏光を検出する第2偏光検出部と、を有し、
    前記判断手段は、前記第1偏光検出部による検出結果と、前記第2偏光検出部による検出結果との差分に基づいて、前記移動体が前記光量調節対象に該当するか否かを判断することを特徴とする請求項5に記載のプロジェクタ。
  7. 可視光と赤外光とを分離する波長分離部を有し、
    前記偏光分離部は、前記波長分離部で分離された前記可視光を分離し、
    前記赤外光検出部は、前記波長分離部で分離された前記赤外光を検出することを特徴とする請求項6に記載のプロジェクタ。
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