JP2009114100A - 微粒子シリカ被覆板状粉体およびそれを含有する化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】板状粉体の存在下で、アルコールまたはアルコールと水との混合溶媒に溶解する高分子化合物の溶液中に揮発性のアルカリ物質を添加し、一般式Si(OR2)4(式中、R2は炭素数が1以上の飽和炭化水素基を示す。)にて示される化合物の1種または2種以上を加え、アルコキシシランを加水分解、重縮合することにより、球状の微粒子シリカを板状粉体表面に被覆させる。
【選択図】なし
Description
板状粉体の存在下で、アルコールまたはアルコールと水との混合溶媒に溶解する高分子化合物の溶液中に揮発性のアルカリ物質を添加し、一般式Si(OR2)4(式中、R2は炭素数が1以上の飽和炭化水素基を示す。)にて示される化合物の1種または2種以上を加え、アルコキシシランを加水分解、重縮合することにより、球状の微粒子シリカを板状粉体表面に被覆させてなることを特徴とするものである。
1)アルコールまたはアルコールと水との混合溶媒に板状粉体を分散させる。
2)下記一般式(1)にて示されるヒドロキシプロピルセルロースまたはポリエチレングリコールを加えて溶解させ、板状粉体に吸着させる。
4)必要に応じて水洗、ろ過する。
a)フッ素化合物処理・・・パーフルオロアルキルリン酸エステル処理やパーフルオロアルキルシラン処理、パーフルオロポリエーテル処理、フルオロシリコーン処理、フッ素化シリコーン樹脂処理など。
b)シリコーン処理・・・メチルハイドロジェンポリシロキサン処理、ジメチルポリシロキサン処理、気相法テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン処理など。
c)ペンダント処理・・・気相法シリコーン処理後にアルキル鎖などを付加する方法。
d)シランカップリング剤処理
e)チタンカップリング剤処理
f)アルミニウムカップリング剤処理
g)油剤処理
h)N−アシル化リジン処理
i)ポリアクリル酸処理
j)金属石鹸処理・・・ステアリン酸塩処理やミスチリン酸塩処理など
k)アクリル樹脂処理
l)金属酸化物処理
50mlのイソプロピルアルコールに、アクロス社から市販されているヒドロキシプロピルセルロース(平均分子量10万)1gを溶解させた後、三信鉱工社からセリサイトFSEの名称で市販されているセリサイト5gを分散させ、1時間撹拌する。得られたスラリーに28質量%アンモニア水溶液4mlと、テトラエトキシシラン4mlを溶解させ、5時間撹拌する。得られたスラリーに6000rpm、10分間遠心分離を行い、上澄み液を除去した後、減圧下35℃で乾燥させ、微粒子シリカ被覆粉体を得た。
50mlのイソプロピルアルコール:水=3:2(容積比)混合溶媒に、三信鉱工社からセリサイトFSEの名称で市販されているセリサイト5gを分散させた後、和光純薬工業社からポリエチレングリコール6,000の名称で市販されているポリエチレングリコール(平均分子量7,500)1gを溶解させ、1時間撹拌する。得られたスラリーに28質量%アンモニア水溶液4mlと、テトラエトキシシラン2mlを溶解させ、5時間撹拌する。得られたスラリーに6000rpm、10分間遠心分離を行い、上澄み液を除去した後、減圧下35℃で乾燥させ、微粒子シリカ被覆粉体を得た。
50mlのイソプロピルアルコールに、三信鉱工社からセリサイトFSEの名称で市販されているセリサイト5gを分散させた後、28質量%アンモニア水溶液4mlと、テトラエトキシシラン4mlを溶解させ、5時間撹拌する。得られたスラリーに6000rpm、10分間遠心分離を行い、上澄み液を除去した後、減圧下35℃で乾燥させ、微粒子シリカ被覆粉体を得た。
ヘーズ値(H)=拡散透過光率(Td)/全透過光率(Tt)×100
で表わされ、全透過光率(Tt)の値が大きいほど透過光の量が多いため、透明感があることを示し、拡散透過光率(Td)の値が大きいほど散乱光が多いため、ぼかし効果が高いことを示し、ヘーズ値(H)の値が大きいほどソフトフォーカス効果があることを示す。
表2に示す処方にしたがってパウダーファンデーションを得た。製造に際しては、成分Aを粗混合した後、均一に溶解した成分Bを加えて良く撹拌し、容器に充填して製品を得た。
上記化粧料調製実施例1において、粉体調製実施例1で作製した微粒子シリカ被覆セリサイトFSEを、粉体調製実施例2で作製した微粒子シリカ被覆セリサイトFSEに変更した以外は、化粧料調製実施例1と同様にしてパウダーファンデーションを得た。
上記化粧料調製実施例1において、粉体調製実施例1で作製した微粒子シリカ被覆セリサイトFSEを、粉体調製比較例1で作製したシリカ被覆セリサイトFSEに変更した以外は、化粧料調製実施例1と同様にしてパウダーファンデーションを得た。
上記化粧料調製実施例1において、粉体調製実施例1で作製した微粒子シリカ被覆セリサイトFSEを、55質量%セリサイトFSE、5質量%球状シリカに変更した以外は、化粧料調製実施例1と同様にしてパウダーファンデーションを得た。
上記化粧料調製実施例1,2および化粧料調製比較例1,2の各パウダーファンデーションを、女性パネラー10名に使用してもらい、透明感、ソフトフォーカス感をアンケート形式で回答してもらった。評価が悪い場合を0点、評価が良い場合を5点とし、パネラーの平均点数で評価結果を得た。この評価結果が表3に示されている。表において、点数が高いほど評価が優れていることを示している。
Claims (3)
- 板状粉体の存在下で、アルコールまたはアルコールと水との混合溶媒に溶解する高分子化合物の溶液中に揮発性のアルカリ物質を添加し、一般式Si(OR2)4(式中、R2は炭素数が1以上の飽和炭化水素基を示す。)にて示される化合物の1種または2種以上を加え、アルコキシシランを加水分解、重縮合することにより、球状の微粒子シリカを板状粉体表面に被覆させてなることを特徴とする微粒子シリカ被覆板状粉体。
- 前記請求項1または2に記載の微粒子シリカ被覆板状粉体を含有してなることを特徴とする化粧料。
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