JP2009109620A - カラーフィルタ及びこれを備えた液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コントラスト比が2000以上、特に7000以上の高いコントラスト比を有する各色フィルタで構成されるカラーフィルタであっても、赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタのコントラスト比を最適化することによって、極めて低い黒輝度を有し、且つ黒表示の着色が低減し、視認性に優れたカラーフィルタ、及び上記カラーフィルタを備えた液晶表示装置を提供する。
【解決手段】コントラスト比が2000以上の赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタを配設したカラーフィルタにおいて、前記数式(1)及び数式(2)を満足すること。
【選択図】図3
【解決手段】コントラスト比が2000以上の赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタを配設したカラーフィルタにおいて、前記数式(1)及び数式(2)を満足すること。
【選択図】図3
Description
本発明は、カラー液晶表示装置に用いられるカラーフィルタおよびこれを備えた液晶表示装置に関する。
カラー液晶表示装置は、基本的に、第1の透明電極層が形成された第1の透明基板と、第2の透明電極層が形成された第2の透明基板と、これらの間に封入された液晶層とを備え、カラーフィルタは、通常、第2の透明基板と第2の透明電極との間に形成される。第1および第2の透明基板の外側には、それぞれ第1および第2の偏光板が設けられており、第1の偏光板の外側にはバックライト光源を含むバックライトユニットが設置されている。
このような液晶表示装置では、第1および第2の透明電極層間に印加する電圧をフィルタセグメント毎に調整し、第1の偏光板を通過したバックライトユニットからの光の偏光度合いを制御して、第2の偏光板を通過する光量をコントロールすることにより表示が行われる。従って、カラーフィルタおよび偏光板の色特性は、液晶表示装置の色特性を決定する重要な因子となっている。
このような液晶表示装置では、第1および第2の透明電極層間に印加する電圧をフィルタセグメント毎に調整し、第1の偏光板を通過したバックライトユニットからの光の偏光度合いを制御して、第2の偏光板を通過する光量をコントロールすることにより表示が行われる。従って、カラーフィルタおよび偏光板の色特性は、液晶表示装置の色特性を決定する重要な因子となっている。
カラーフィルタは、ガラス等の透明な基板の表面に、遮光パターンであるブラックマトリックスと赤色、緑色および青色の微細な帯(ストライプ)状のフィルタセグメントを平行または交差して配置したもの、あるいは概略矩形のフィルタセグメントを縦横一定の配列で配置したものから構成されている。
液晶表示装置は、近年その薄型であることゆえの省スペース性、軽量性、また省電力性などが評価され、大型のテレビ、モニタにも用途が急速に拡大してきていることから、液晶表示装置の色特性を決定するカラーフィルタに対して高輝度化、高色再現性、高コントラスト化の要求が高まっている。
液晶表示装置は、近年その薄型であることゆえの省スペース性、軽量性、また省電力性などが評価され、大型のテレビ、モニタにも用途が急速に拡大してきていることから、液晶表示装置の色特性を決定するカラーフィルタに対して高輝度化、高色再現性、高コントラスト化の要求が高まっている。
従来のカラーフィルタは、一対の偏光板の間にカラーフィルタを配置した状態で光を照射したときの直交透過光(2枚の偏光板の偏光軸を互いに直交にした状態「クロスニコル」でのわずかに漏れてくる透過光)と平行透過光(2枚の偏光板の偏光軸を互いに平行にした状態「パラレルニコル」での透過光)との比であるコントラスト比を各色フィルタセグメントに制御することにより、白表示と黒表示の色特性の相違を低減させることが行われていた。
しかしながら、液晶表示装置の黒表示における色特性に影響を及ぼす偏光板の直交透過光は青色の光が多いために青色に色付いて見え、視認性が劣ることがある。尚、偏光板には位相差板がその構成に含まれている。
しかしながら、液晶表示装置の黒表示における色特性に影響を及ぼす偏光板の直交透過光は青色の光が多いために青色に色付いて見え、視認性が劣ることがある。尚、偏光板には位相差板がその構成に含まれている。
このような問題に対して、下記の数式(3)〜(5)を満たすようなカラーフィルタが提案されている(特許文献1参照)。これは、青色フィルタのコントラスト比を赤色フィルタ、及び緑色フィルタのコントラスト比より高くすることによって赤色、及び緑色の光漏れ量を増やし、黒表示の光漏れ量を均一化して着色を低減しようとするものである。
例えば、各色フィルタのコントラスト比が2000以下のカラーフィルタを用いた液晶表
示装置では、コントラストは高いものではなかったが、上記の数式(3)〜(5)を満たすことによってバランスがとれているため、黒表示の着色は目立つものでなかった。
ところが、近年、映像表示を前提とする高画質向け液晶表示装置においては、黒表示の輝度(以下、黒輝度)が0.1cd/m2 以下、さらには0.06cd/m2 といった極めて低い黒輝度のものが要求されるようになってきた。
このような、極めて低い黒輝度の液晶表示装置は、コントラスト比が7000以上の各色フィルタを用いることによって達成されるものであるが、極めて低い黒輝度の液晶表示装置においては黒表示の着色が赤色に色付いて見えることがある。すなわち、映像表示をする高画質向け液晶表示装置に用いられるカラーフィルタにおいては、極めて低い黒輝度の達成と、黒表示の赤色の着色の低減が強く求められている。尚、特に斜め方向から見た赤色の着色には、位相差板が関与しているものと推量される。
特開2005−316439
このような、極めて低い黒輝度の液晶表示装置は、コントラスト比が7000以上の各色フィルタを用いることによって達成されるものであるが、極めて低い黒輝度の液晶表示装置においては黒表示の着色が赤色に色付いて見えることがある。すなわち、映像表示をする高画質向け液晶表示装置に用いられるカラーフィルタにおいては、極めて低い黒輝度の達成と、黒表示の赤色の着色の低減が強く求められている。尚、特に斜め方向から見た赤色の着色には、位相差板が関与しているものと推量される。
上述のように、高画質向け液晶表示装置に用いられるカラーフィルタでは、極めて低い黒輝度の達成するためコントラスト比が2000以上、特に7000以上の高いコントラスト比を有する各色フィルタで構成されるカラーフィルタとなるが、黒表示の着色が低減されない状態であった。
本発明は、この問題を解決するためになされたものであり、赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタのコントラスト比を最適化することによって、極めて低い黒輝度を有し、且つ黒表示の着色が低減し、視認性に優れたカラーフィルタを提供することを課題とするものである。また、上記カラーフィルタを備えた液晶表示装置を提供することを課題とする。
本発明は、この問題を解決するためになされたものであり、赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタのコントラスト比を最適化することによって、極めて低い黒輝度を有し、且つ黒表示の着色が低減し、視認性に優れたカラーフィルタを提供することを課題とするものである。また、上記カラーフィルタを備えた液晶表示装置を提供することを課題とする。
本発明は、透明基板上にコントラスト比が2000以上の赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタを配設したカラーフィルタにおいて、前記カラーフィルタの色材が少なくとも有機顔料であり、下記数式(1)及び数式(2)を満足することを特徴とするカラーフィルタである。
また、本発明は、上記発明によるカラーフィルタにおいて、前記赤色フィルタ、及び緑色フィルタのコントラスト比が8000以上であることを特徴とするカラーフィルタである。
また、本発明は、上記発明によるカラーフィルタにおいて、前記カラーフィルタに用いる有機顔料の比表面積が、90m2 /g〜150m2 /gであることを特徴とするカラーフィルタである。
また、本発明は、上記発明によるカラーフィルタにおいて、前記赤色フィルタに用いる有機顔料の比表面積が、120m2 /g〜150m2 /gあることを特徴とするカラーフィルタである。
また、本発明は、上記発明によるカラーフィルタにおいて、前記カラーフィルタの直交透過光の色度点が、XYZ表示系色度図でx<0.25、y<0.20であることを特徴とするカラーフィルタである。
また、本発明は、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のカラーフィルタを備えたことを特徴とする液晶表示装置である。
本発明は、コントラスト比が2000以上、特に7000以上の赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタを配設したカラーフィルタにおいて、前記数式(1)及び数式(2)を満足するカラーフィルタであるので、赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタのコントラスト比が最適化され、極めて低い黒輝度を有し、且つ黒表示の着色が低減し、視認性に優れたカラーフィルタとなる。また、カラーフィルタを備えることにより、極めて低い黒輝度を有し、且つ黒表示の着色が低減し、視認性に優れた液晶表示装置となる。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明は、コントラスト比が2000以上、特に7000以上の高いコントラスト比を有する赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタを配設したカラーフィルタにおいて、上記各色フィルタのコントラスト比が前記数式(1)及び数式(2)を満足することを特徴としている。前記数式(1)及び数式(2)を満足することによって、各色フィルタのコントラスト比が最適化され、黒表示の着色が低減し、視認性に優れたカラーフィルタを得ることができる。
本発明は、コントラスト比が2000以上、特に7000以上の高いコントラスト比を有する赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタを配設したカラーフィルタにおいて、上記各色フィルタのコントラスト比が前記数式(1)及び数式(2)を満足することを特徴としている。前記数式(1)及び数式(2)を満足することによって、各色フィルタのコントラスト比が最適化され、黒表示の着色が低減し、視認性に優れたカラーフィルタを得ることができる。
また、黒輝度を0.06cd/m2 といった極めて低い黒輝度のものにするには、赤色フィルタ及び青色フィルタのコントラスト比が7000以上であり、緑色フィルタのコントラスト比は人間の視感度の高い色であるため、8000以上であることが好ましい。このため、カラーフィルタの色材として用いる有機顔料の一次粒子径は、40nm以下であることが好ましい。
また、本発明のカラーフィルタの赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタのコントラスト比は、あるいは、赤色・緑色・青色の3色画素を配設したカラーフィルタのコントラスト比は、これらを2枚の偏光板に挟み込み、背面に光源を配して、もう一方に輝度計を配して測定する。2枚の偏光板は、平行透過光(2枚の偏光板の偏光軸を互いに平行にした状態「パラレルニコル」での透過光)と交透過光(2枚の偏光板の偏光軸を互いに直交にした状態「クロスニコル」でのわずかに漏れてくる透過光)の状態でそれぞれ測定し、得られた輝度の比から計算する。平行透過光(白輝度)と直交透過光(黒輝度)の輝度は色彩輝度計(例えば、トプコン社製「BM−5A」)を用いて、2°視野で測定する。
また、光源としては、例えば、図2に示すような発光スペクトルを有し、輝度=1937cd/m2、XYZ表色系色度図における色度座標(x,y)が(0.316,0.301)、色温度=6525K、色度偏差duv=−0.0136の特性のものを用いる。また、偏光板は、例えば、日東電工社製「NPF−SEG1224DU」を用いる。
本発明のカラーフィルタが具備する各色のフィルタは、透明樹脂、その前駆体またはそれらの混合物からなる顔料担体と、顔料と、必要に応じて有機溶剤とを含有する着色組成物を用いて形成される。
着色組成物に含まれる顔料としては、有機または無機の顔料を、単独でまたは2種類以上
混合して用いることができる。顔料のなかでは、発色性が高く、且つ耐熱性の高い顔料、特に耐熱分解性の高い顔料が好ましく、公知の有機顔料を用いることができる。 顔料粒径は、1次粒子径として 40nm以下が好ましい。
以下に、着色組成物に使用可能な有機顔料の具体例を、カラーインデックス番号で示す。
着色組成物に含まれる顔料としては、有機または無機の顔料を、単独でまたは2種類以上
混合して用いることができる。顔料のなかでは、発色性が高く、且つ耐熱性の高い顔料、特に耐熱分解性の高い顔料が好ましく、公知の有機顔料を用いることができる。 顔料粒径は、1次粒子径として 40nm以下が好ましい。
以下に、着色組成物に使用可能な有機顔料の具体例を、カラーインデックス番号で示す。
青色フィルタを形成するための青色着色組成物には、例えばC.I. Pigment Blue 15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、22、60、64、80等の青色顔料、好ましくはC.I. Pigment Blue 15:6を用いることができる。
また、青色着色組成物には、C.I. Pigment Violet 1、19、23、27、29、30、32、37、40、42、50等の紫色顔料、好ましくはC.I. Pigment Violet 23を併用することができる。
また、青色着色組成物には、C.I. Pigment Violet 1、19、23、27、29、30、32、37、40、42、50等の紫色顔料、好ましくはC.I. Pigment Violet 23を併用することができる。
赤色フィルタを形成するための赤色着色組成物には、例えばC.I. Pigment Red 7、9、14、41、48:1、48:2、48:3、48:4、81:1、81:2、81:3、97、122、123、146、149、168、177、178、179、180、184、185、187、192、200、202、208、210、215、216、217、220、223、224、226、227、228、240、246、254、255、264、272、279等の赤色顔料を用いることができる。赤色着色組成物には、黄色顔料、橙色顔料を併用することができる。
黄色顔料としてはC.I. Pigment Yellow 1、2、3、4、5、6、10、12、13、14、15、16、17、18、20、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、42、43、53、55、60、61、62、63、65、73、74、77、81、83、86、93、94、95、97、98、100、101、104、106、108、109、110、113、114、115、116、117、118、119、120、123、125、126、127、128、129、137、138、139、144、146、147、148、150、151、152、153、154、155、156、161、162、164、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、179、180、181、182、185、187、188、193、194、199、213、214等が挙げられる。
橙色顔料としてはC.I. Pigment Orange 36、43、51、55、59、61、71、73等が挙げられる。
橙色顔料としてはC.I. Pigment Orange 36、43、51、55、59、61、71、73等が挙げられる。
緑色フィルタを形成するための緑色着色組成物には、例えばC.I. Pigment Green7、10、36、37等の緑色顔料を用いることができる。緑色着色組成物には赤色着色組成物と同様の黄色顔料を併用することができる。
また、無機顔料としては、黄色鉛、亜鉛黄、べんがら(赤色酸化鉄(III))、カドミウム赤、群青、紺青、酸化クロム緑、コバルト緑等の金属酸化物粉、金属硫化物粉、金属粉等が挙げられる。無機顔料は、彩度と明度のバランスを取りつつ良好な塗布性、感度、現像性等を確保するために、有機顔料と組み合わせて用いられる。着色組成物には、調色のため、耐熱性を低下させない範囲内で染料を含有させることができる。
また、無機顔料としては、黄色鉛、亜鉛黄、べんがら(赤色酸化鉄(III))、カドミウム赤、群青、紺青、酸化クロム緑、コバルト緑等の金属酸化物粉、金属硫化物粉、金属粉等が挙げられる。無機顔料は、彩度と明度のバランスを取りつつ良好な塗布性、感度、現像性等を確保するために、有機顔料と組み合わせて用いられる。着色組成物には、調色のため、耐熱性を低下させない範囲内で染料を含有させることができる。
着色組成物に含まれる顔料は、カラーフィルタの高輝度化、高コントラスト化を実現させるため、微細化処理されていることが好ましく、また一次粒子径が小さいことが好ましい。顔料の一次粒子径は、顔料を透過型電子顕微鏡で撮り、その写真の画像解析を行い算出した。ここで言う一次粒子径は、個数粒度分布の積算曲線において積算量が全体の50%に相当する粒子径(円相当径)を表す。
顔料の一次粒子径は、40nm以下であることが好ましく、より好ましくは30nm以下であり、更に好ましくは20nm以下である。顔料の一次粒子径が50nmより大きい場
合には、液晶表示装置の黒表示時の視認性が悪い。また、5nmより小さい場合は、顔料分散が難しくなり、着色組成物としての安定性を保ち、流動性を確保することが困難になる。その結果、カラーフィルタの明度など色特性が悪化する。
顔料の一次粒子径は、40nm以下であることが好ましく、より好ましくは30nm以下であり、更に好ましくは20nm以下である。顔料の一次粒子径が50nmより大きい場
合には、液晶表示装置の黒表示時の視認性が悪い。また、5nmより小さい場合は、顔料分散が難しくなり、着色組成物としての安定性を保ち、流動性を確保することが困難になる。その結果、カラーフィルタの明度など色特性が悪化する。
顔料の一次粒子径を制御する手段としては、顔料を機械的に粉砕して一次粒子径を制御する方法(磨砕法と呼ぶ)、良溶媒に溶解したものを貧溶媒に投入して所望の一次粒子径の顔料を析出させる方法(析出法と呼ぶ)、および合成時に所望の一次粒子径の顔料を製造する方法(合成析出法と呼ぶ)等がある。使用する顔料の合成法や化学的性質等により、個々の顔料について適当な方法を選択して行うことができる。
以下にそれぞれの方法について説明するが、本発明に用いる着色組成物に含まれる顔料の一次粒子径の制御方法は、上記方法のいずれを用いてもよい。
以下にそれぞれの方法について説明するが、本発明に用いる着色組成物に含まれる顔料の一次粒子径の制御方法は、上記方法のいずれを用いてもよい。
磨砕法は、顔料をボールミル、サンドミルまたはニーダーなどを用いて、食塩等の水溶性の無機塩などの磨砕剤およびそれを溶解しない水溶性有機溶剤とともに機械的に混練(以下、この処理をソルトミリングと呼ぶ)した後、無機塩と有機溶剤を水洗除去し、乾燥することにより所望の一次粒子径の顔料を得る方法である。ただし、ソルトミリング処理により、顔料が結晶成長する場合があるため、処理時に上記有機溶剤に少なくとも一部溶解する固形の樹脂や顔料分散剤を加えて、結晶成長を防ぐ方法が有効である。
顔料と無機塩の比率は、無機塩の比率が多くなると顔料の微細化効率は良くなるが、顔料の処理量が少なくなるために生産性が低下する。一般的には、顔料が1重量部に対して無機塩を1〜30重量部、好ましくは2〜20重量部用いるのが良い。また、上記水溶性有機溶剤は、顔料と無機塩とが均一な固まりとなるように加えるもので、顔料と無機塩との配合比にもよるが、通常は顔料1重量部に対して0.5〜30重量部の量で用いられる。
上記磨砕法についてさらに具体的には、顔料と水溶性の無機塩の混合物に湿潤剤として少量の水溶性有機溶剤を加え、ニーダー等で強く練り込んだ後、この混合物を水中に投入し、ハイスピードミキサー等で攪拌しスラリー状とする。次に、このスラリーを濾過、水洗して乾燥することにより、所望の一次粒子径の顔料を得ることができる。
上記磨砕法についてさらに具体的には、顔料と水溶性の無機塩の混合物に湿潤剤として少量の水溶性有機溶剤を加え、ニーダー等で強く練り込んだ後、この混合物を水中に投入し、ハイスピードミキサー等で攪拌しスラリー状とする。次に、このスラリーを濾過、水洗して乾燥することにより、所望の一次粒子径の顔料を得ることができる。
析出法は、顔料を適当な良溶媒に溶解させたのち、貧溶媒と混ぜ合わせて、所望の一次粒子径の顔料を析出させる方法で、溶媒の種類や量、析出温度、析出速度などにより一次粒子径の大きさが制御できる。一般に顔料は溶媒に溶けにくいため、使用できる溶媒は限られるが、例として濃硫酸、ポリリン酸、クロロスルホン酸などの強酸性溶媒または液体アンモニア、ナトリウムメチラートのジメチルホルムアミド溶液などの塩基性溶媒などが知られている。
本法の代表例としては、酸性溶剤に顔料を溶解させた溶液を他の溶媒中に注入し、再析出させて微細粒子を得るアシッドペースティング法がある。工業的にはコストの観点から硫酸溶液を水に注入する方法が一般的である。硫酸濃度は特に限定されないが、95〜100重量%が好ましい。顔料に対する硫酸の使用量は特に限定されないが、少ないと溶液粘度が高くハンドリングが悪くなり、逆に多すぎると顔料の処理効率が低下するため、顔料に対して3〜10重量倍の硫酸を用いることが好ましい。なお、顔料は完全溶解している必要はない。溶解時の温度は0〜50℃が好ましく、これ以下では硫酸が凍結する恐れがあり、かつ溶解度も低くなる。高温すぎると副反応が起こりやすくなる。注入される水の温度は1〜60℃が好ましく、この温度以上で注入を始めると硫酸の溶解熱で沸騰して作業が危険である。これ以下の温度では凍結してしまう。注入にかける時間は顔料1部に対して0.1〜30分が好ましい。時間が長くなるほど一次粒子径は大きくなる傾向がある。
顔料の一次粒子径の制御は、アシッドペースティング法などの析出法とソルトミリング法などの磨砕法を組み合わせた手法を選択することにより、顔料の整粒度合を考慮しつつ行うことができ、さらにはこのとき分散体としての流動性も確保できることからより好ましい。
ソルトミリング時あるいはアシッドペースティング時には、一次粒子径制御に伴う顔料の凝集を防ぐために、下記に示す色素誘導体や樹脂型顔料分散剤、界面活性剤等の分散助剤を併用することもできる。また、一次粒子径制御を2種類以上の顔料を共存させた形で行うことにより、単独では分散が困難な顔料であっても安定な分散体として仕上げることができる。
ソルトミリング時あるいはアシッドペースティング時には、一次粒子径制御に伴う顔料の凝集を防ぐために、下記に示す色素誘導体や樹脂型顔料分散剤、界面活性剤等の分散助剤を併用することもできる。また、一次粒子径制御を2種類以上の顔料を共存させた形で行うことにより、単独では分散が困難な顔料であっても安定な分散体として仕上げることができる。
特殊な析出法としてロイコ法がある。フラバントロン系、ペリノン系、ペリレン系、インダントロン系等の建染染料系顔料は、アルカリ性ハイドロサルファイトで還元すると、キノン基がハイドロキノンのナトリウム塩(ロイコ化合物)になり水溶性になる。この水溶液に適当な酸化剤を加えて酸化することにより、水に不溶性の一次粒子径の小さな顔料を析出させることができる。
合成析出法は、顔料を合成すると同時に所望の一次粒子径の顔料を析出させる方法である。しかし、生成した微細顔料を溶媒中から取り出す場合、顔料粒子が凝集して大きな二次粒子になっていないと一般的な分離法である濾過が困難になるため、通常、二次凝集が起きやすい水系で合成されるアゾ系等の顔料に適用されている。
さらに、顔料の一次粒子径を制御する手段として、顔料を高速のサンドミル等で長時間分散すること(顔料を乾式粉砕する、いわゆるドライミリング法)により、顔料の一次粒子径を小さくすると同時に分散することも可能である。
さらに、顔料の一次粒子径を制御する手段として、顔料を高速のサンドミル等で長時間分散すること(顔料を乾式粉砕する、いわゆるドライミリング法)により、顔料の一次粒子径を小さくすると同時に分散することも可能である。
本発明のカラーフィルタ用着色組成物に含まれる顔料担体は、顔料を分散させるものであり、透明樹脂、その前駆体またはそれらの混合物により構成される。
透明樹脂は、可視光領域の400〜700nmの全波長領域において透過率が好ましくは80%以上、より好ましくは95%以上の樹脂である。透明樹脂には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、および感光性樹脂が含まれ、その前駆体には、放射線照射により硬化して透明樹脂を生成するモノマーもしくはオリゴマーが含まれ、これらを単独でまたは2種以上混合して用いることができる。
顔料担体は、着色組成物中の顔料100重量部に対して、30〜700重量部、好ましくは60〜450重量部の量で用いることができる。また、透明樹脂とその前駆体との混合物を顔料担体として用いる場合には、透明樹脂は、着色組成物中の顔料100重量部に対して、20〜400重量部、好ましくは50〜250重量部の量で用いることができる。また、透明樹脂の前駆体は、着色組成物中の顔料100重量部に対して、10〜300重量部、好ましくは10〜200重量部の量で用いることができる。
透明樹脂は、可視光領域の400〜700nmの全波長領域において透過率が好ましくは80%以上、より好ましくは95%以上の樹脂である。透明樹脂には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、および感光性樹脂が含まれ、その前駆体には、放射線照射により硬化して透明樹脂を生成するモノマーもしくはオリゴマーが含まれ、これらを単独でまたは2種以上混合して用いることができる。
顔料担体は、着色組成物中の顔料100重量部に対して、30〜700重量部、好ましくは60〜450重量部の量で用いることができる。また、透明樹脂とその前駆体との混合物を顔料担体として用いる場合には、透明樹脂は、着色組成物中の顔料100重量部に対して、20〜400重量部、好ましくは50〜250重量部の量で用いることができる。また、透明樹脂の前駆体は、着色組成物中の顔料100重量部に対して、10〜300重量部、好ましくは10〜200重量部の量で用いることができる。
熱可塑性樹脂としては、例えば, ブチラール樹脂、スチレンーマレイン酸共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、アルキッド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ゴム系樹脂、環化ゴム系樹脂、セルロース類、ポリブタジエン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド樹脂等が挙げられる。
また、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フマル酸樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
また、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フマル酸樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
感光性樹脂としては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基等の反応性の置換基を有する線状高分子にイソシアネート基、アルデヒド基、エポキシ基等の反応性置換基を有する(
メタ)アクリル化合物やケイヒ酸を反応させて、(メタ)アクリロイル基、スチリル基等の光架橋性基を該線状高分子に導入した樹脂が用いられる。また、スチレン−無水マレイン酸共重合物やα−オレフィン−無水マレイン酸共重合物等の酸無水物を含む線状高分子をヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリル化合物によりハーフエステル化したものも用いられる。
メタ)アクリル化合物やケイヒ酸を反応させて、(メタ)アクリロイル基、スチリル基等の光架橋性基を該線状高分子に導入した樹脂が用いられる。また、スチレン−無水マレイン酸共重合物やα−オレフィン−無水マレイン酸共重合物等の酸無水物を含む線状高分子をヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリル化合物によりハーフエステル化したものも用いられる。
透明樹脂の前駆体であるモノマーおよびオリゴマーとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等の各種アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミド、N-ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリル等が挙げられる。これらは、単独でまたは2種類以上混合して用いることができる。
着色組成物には、該組成物を紫外線照射により硬化する場合には、光重合開始剤等が添加される。光重合開始剤としては、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン等のアセトフェノン系光重合開始剤、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタール等のベンゾイン系光重合開始剤、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド等のベンゾフェノン系光重合開始剤、チオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン等のチオキサントン系光重合開始剤、2,4,6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ピペロニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−スチリル−s−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−トリクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン、2,4−トリクロロメチル(4’−メトキシスチリル)−6−トリアジン等のトリアジン系光重合開始剤、ボレート系光重合開始剤、カルバゾール系光重合開始剤、イミダゾール系光重合開始剤等が用いられる。光重合開始剤は、着色組成物中の顔料100重量部に対して、5〜200重量部、好ましくは10〜150重量部の量で用いることができる。
上記光重合開始剤は、単独あるいは2種以上混合して用いるが、増感剤として、α−アシロキシエステル、アシルフォスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシレート、ベンジル、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、エチルアンスラキノン、4,4’−ジエチルイソフタロフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン等の化合物を併用することもできる。
増感剤は、光重合開始剤100重量部に対して、0.1〜60重量部の量で含有させることができる。
増感剤は、光重合開始剤100重量部に対して、0.1〜60重量部の量で含有させることができる。
さらに、着色組成物には、連鎖移動剤としての働きをする多官能チオールを含有させることができる。多官能チオールは、チオール基を2個以上有する化合物であればよく、例えば、ヘキサンジチオール、デカンジチオール、1,4−ブタンジオールビスチオプロピオネート、1,4−ブタンジオールビスチオグリコレート、エチレングリコールビスチオグリコレート、エチレングリコールビスチオプロピオネート、トリメチロールプロパントリスチオグリコレート、トリメチロールプロパントリスチオプロピオネート、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトブチレート)、ペンタエリスリトールテトラキスチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラキスチオプロピオネート、トリメルカプトプロピオン酸トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、1,4−ジメチルメルカプトベンゼン、2、4、6−トリメルカプト−s−トリアジン、2−(N,N−ジブチルアミノ)−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン等が挙げられる。これらの多官能チオールは、1種または2種以上混合して用いることができる。
多官能チオールは、着色組成物中の顔料100重量部に対して、0.2〜150重量部、好ましくは0.2〜100重量部の量で用いることができる。
多官能チオールは、着色組成物中の顔料100重量部に対して、0.2〜150重量部、好ましくは0.2〜100重量部の量で用いることができる。
さらに、本発明のカラーフィルタに用いる着色組成物は、顔料を有機溶剤とともに充分に顔料担体中に分散させ、ガラス基板等の透明基板上の乾燥膜厚で0.5〜3μmとなるように塗布してフィルタセグメントを形成することができる。
有機溶剤としては、例えばシクロヘキサノン、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチルベンゼン、エチレングリコールジエチルエーテル、キシレン、エチルセロソルブ、メチル−nアミルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、トルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルケトン、石油系溶剤等が挙げられ、これらを単独でもしくは混合して用いる。
有機溶剤は、着色組成物中の顔料100重量部に対して、800〜4000重量部、好ましくは1000〜2500重量部の量で用いることができる。
有機溶剤としては、例えばシクロヘキサノン、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチルベンゼン、エチレングリコールジエチルエーテル、キシレン、エチルセロソルブ、メチル−nアミルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、トルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルケトン、石油系溶剤等が挙げられ、これらを単独でもしくは混合して用いる。
有機溶剤は、着色組成物中の顔料100重量部に対して、800〜4000重量部、好ましくは1000〜2500重量部の量で用いることができる。
着色組成物は、1種または2種以上の顔料を、必要に応じて上記光重合開始剤と共に、顔料担体および有機溶剤中に三本ロールミル、二本ロールミル、サンドミル、ニーダー、アトライター等の各種分散手段を用いて微細に分散して製造することができる。また、2種以上の顔料を含む着色組成物は、各顔料を別々に顔料担体および有機溶剤中に微細に分散したものを混合して製造することもできる。顔料を顔料担体および有機溶剤中に分散する際には、適宜、樹脂型顔料分散剤、界面活性剤、顔料誘導体等の分散助剤を含有させることができる。分散助剤は、顔料の分散に優れ、分散後の顔料の再凝集を防止する効果が大きいので、分散助剤を用いて顔料を顔料担体および有機溶剤中に分散してなる着色組成物を用いた場合には、透明性に優れたカラーフィルタが得られる。
分散助剤は、着色組成物中の顔料100重量部に対して、0.1〜40重量部、好ましくは0.1〜30重量部の量で用いることができる。
分散助剤は、着色組成物中の顔料100重量部に対して、0.1〜40重量部、好ましくは0.1〜30重量部の量で用いることができる。
樹脂型顔料分散剤としては、顔料に吸着する性質を有する顔料親和性部位と、顔料担体と相溶性のある部位とを有し、顔料に吸着して顔料の顔料担体への分散を安定化する働きをするものである。樹脂型顔料分散剤として具体的には、ポリウレタン、ポリアクリレートなどのポリカルボン酸エステル、不飽和ポリアミド、ポリカルボン酸、ポリカルボン酸(部分)アミン塩、ポリカルボン酸アンモニウム塩、ポリカルボン酸アルキルアミン塩、ポリシロキサン、長鎖ポリアミノアマイドリン酸塩、水酸基含有ポリカルボン酸エステルや、これらの変性物、ポリ(低級アルキレンイミン)と遊離のカルボキシル基を有するポ
リエステルとの反応により形成されたアミドやその塩などの油性分散剤、(メタ)アクリル酸−スチレン共重合体、(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどの水溶性樹脂や水溶性高分子化合物、ポリエステル系、変性ポリアクリレート系、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド付加化合物、燐酸エステル系等が用いられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
リエステルとの反応により形成されたアミドやその塩などの油性分散剤、(メタ)アクリル酸−スチレン共重合体、(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどの水溶性樹脂や水溶性高分子化合物、ポリエステル系、変性ポリアクリレート系、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド付加化合物、燐酸エステル系等が用いられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、スチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ塩、アルキルナフタリンスルホン酸ナトリウム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ステアリン酸モノエタノールアミン、ステアリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、スチレン−アクリル酸共重合体のモノエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルなどのアニオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリエチレングリコールモノラウレートなどのノニオン性界面活性剤;アルキル4級アンモニウム塩やそれらのエチレンオキサイド付加物などのカオチン性界面活性剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインなどのアルキルベタイン、アルキルイミダゾリンなどの両性界面活性剤が挙げられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
色素誘導体は、有機色素に置換基を導入した化合物であり、用いる顔料の色相に近いものが好ましいが、添加量が少なければ色相の異なるものを用いても良い。有機色素には、一般に色素とは呼ばれていないナフタレン系、アントラキノン系等の淡黄色の芳香族多環化合物も含まれる。色素誘導体としては、特開昭63−305173号公報、特公昭57−15620号公報、特公昭59−40172号公報、特公昭63−17102号公報、特公平5−9469号公報等に記載されているものを使用できる。特に、塩基性基を有する色素誘導体は、顔料の分散効果が大きいため、好適に用いられる。これらは単独でまたは2種類以上を混合して用いることができる。
着色組成物には、組成物の経時粘度を安定化させるために貯蔵安定剤を含有させることができる。貯蔵安定剤としては、例えばベンジルトリメチルクロライド、ジエチルヒドロキシアミンなどの4級アンモニウムクロライド、乳酸、シュウ酸などの有機酸およびそのメチルエーテル、t−ブチルピロカテコール、テトラエチルホスフィン、テトラフェニルフォスフィンなどの有機ホスフィン、亜リン酸塩等が挙げられる。
貯蔵安定剤は、着色組成物中の顔料100重量部に対して、0.1〜10重量部の量で含有させることができる。
貯蔵安定剤は、着色組成物中の顔料100重量部に対して、0.1〜10重量部の量で含有させることができる。
また、着色組成物には、基板との密着性を高めるためにシランカップリング剤等の密着向上剤を含有させることもできる。
シランカップリング剤としては、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン等のビニルシラン類、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の(メタ)アクリルシラン類、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等のエポキシシラン類、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)
γ−アミノプロピルメチルジエトキシシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン等のアミノシラン類、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン等のチオシラン類等が挙げられる。
シランカップリング剤は、着色組成物中の顔料100重量部に対して、0.01〜100重量部の量で含有させることができる。
シランカップリング剤としては、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン等のビニルシラン類、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の(メタ)アクリルシラン類、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等のエポキシシラン類、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)
γ−アミノプロピルメチルジエトキシシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン等のアミノシラン類、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン等のチオシラン類等が挙げられる。
シランカップリング剤は、着色組成物中の顔料100重量部に対して、0.01〜100重量部の量で含有させることができる。
着色組成物は、グラビアオフセット用印刷インキ、水無しオフセット印刷インキ、シルクスクリーン印刷用インキ、インクジェット用インキ、溶剤現像型あるいはアルカリ現像型着色レジストの形態で調製することができる。着色レジストは、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂または感光性樹脂と、モノマーと、光重合開始剤と、有機溶剤とを含有する組成物中に色素を分散させたものである。
顔料は、着色組成物の全固形分量を基準(100重量%)として5〜70重量%の割合で含有されることが好ましい。より好ましくは、20〜50重量%の割合で含有され、その残部は、顔料担体により提供される樹脂質バインダーから実質的になる。
着色組成物は、遠心分離、焼結フィルタ、メンブレンフィルタ等の手段にて、5μm以上の粗大粒子、好ましくは1μm以上の粗大粒子、さらに好ましくは0.5μm以上の粗大粒子および混入した異物の除去を行うことが好ましい。
顔料は、着色組成物の全固形分量を基準(100重量%)として5〜70重量%の割合で含有されることが好ましい。より好ましくは、20〜50重量%の割合で含有され、その残部は、顔料担体により提供される樹脂質バインダーから実質的になる。
着色組成物は、遠心分離、焼結フィルタ、メンブレンフィルタ等の手段にて、5μm以上の粗大粒子、好ましくは1μm以上の粗大粒子、さらに好ましくは0.5μm以上の粗大粒子および混入した異物の除去を行うことが好ましい。
本発明のカラーフィルタは、透明基板上に、フォトリソグラフィー法またはインクジェット方式を含む印刷法により、上記の各色着色組成物を用いて形成される赤色フィルタ、緑色フィルタ、および青色フィルタを形成する。
透明基板としては、ソーダ石灰ガラス、低アルカリ硼珪酸ガラス、無アルカリアルミノ硼珪酸ガラスなどのガラス板や、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂板が用いられる。また、ガラス板や樹脂板の表面には、液晶パネル化後の液晶駆動のために、例えば酸化インジウム、酸化錫、酸化亜鉛、酸化アンチモンなどを組成物とする透明電極が形成されていてもよい。
透明基板としては、ソーダ石灰ガラス、低アルカリ硼珪酸ガラス、無アルカリアルミノ硼珪酸ガラスなどのガラス板や、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂板が用いられる。また、ガラス板や樹脂板の表面には、液晶パネル化後の液晶駆動のために、例えば酸化インジウム、酸化錫、酸化亜鉛、酸化アンチモンなどを組成物とする透明電極が形成されていてもよい。
印刷法による各色フィルタの形成は、上記各種の印刷インキとして調製した着色組成物の印刷と乾燥を繰り返すだけでパターン化ができるため、カラーフィルタの製造法としては、低コストで量産性に優れている。さらに、印刷技術の発展により高い寸法精度および平滑度を有する微細パターンの印刷を行うことができる。印刷を行うためには、印刷の版上にて、あるいはブランケット上にてインキが乾燥、固化しないような組成とすることが好ましい。また、印刷機上でのインキの流動性の制御も重要であり、分散剤や体質顔料によるインキ粘度の調整を行うこともできる。インクジェット用インキとしては、通常印刷インキより 高いレベルの分散安定性が必要となる。
フォトリソグラフィー法により各色フィルタを形成する場合は、上記溶剤現像型あるいはアルカリ現像型着色レジストとして調製した着色組成物を、透明基板上に、スプレーコートやスピンコート、スリットコート、ロールコート等の塗布方法により、乾燥膜厚を0.5〜3μmとなるように塗布する。なお、膜厚は、3μmを超える厚膜に設定しても、カラーフィルタの平坦性が確保できるレベルであれば良い。塗布膜を乾燥させる際には、減圧乾燥機、コンベクションオーブン、IRオーブン、ホットプレート等を使用してもよい。
必要により乾燥された膜には、この膜と接触あるいは非接触状態で設けられた所定のパターンを有するマスクを通して紫外線露光を行う。その後、溶剤またはアルカリ現像液に浸漬するかもしくはスプレーなどにより現像液を噴霧して未硬化部を除去して所望のパターンを形成したのち、同様の操作を他色について繰り返してカラーフィルタを製造することができる。さらに、着色レジストの重合を促進するため、必要に応じて加熱を施すことも
できる。フォトリソグラフィー法によれば、上記印刷法より精度の高いカラーフィルタが製造できる。
必要により乾燥された膜には、この膜と接触あるいは非接触状態で設けられた所定のパターンを有するマスクを通して紫外線露光を行う。その後、溶剤またはアルカリ現像液に浸漬するかもしくはスプレーなどにより現像液を噴霧して未硬化部を除去して所望のパターンを形成したのち、同様の操作を他色について繰り返してカラーフィルタを製造することができる。さらに、着色レジストの重合を促進するため、必要に応じて加熱を施すことも
できる。フォトリソグラフィー法によれば、上記印刷法より精度の高いカラーフィルタが製造できる。
現像に際しては、アルカリ現像液として炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等の水溶液が使用され、ジメチルベンジルアミン、トリエタノールアミン等の有機アルカリを用いることもできる。また、現像液には、消泡剤や界面活性剤を添加することもできる。現像処理方法としては、シャワー現像法、スプレー現像法、ディップ(浸漬)現像法、パドル(液盛り)現像法等を適用することができる。
なお、紫外線露光感度を上げるために、上記着色レジストを塗布乾燥後、水溶性あるいはアルカリ水溶性樹脂、例えばポリビニルアルコールや水溶性アクリル樹脂等を塗布乾燥し酸素による重合阻害を防止する膜を形成した後、紫外線露光を行うこともできる。
なお、紫外線露光感度を上げるために、上記着色レジストを塗布乾燥後、水溶性あるいはアルカリ水溶性樹脂、例えばポリビニルアルコールや水溶性アクリル樹脂等を塗布乾燥し酸素による重合阻害を防止する膜を形成した後、紫外線露光を行うこともできる。
本発明のカラーフィルタは、上記方法の他に電着法、転写法などにより製造することができる。なお、電着法は、透明基板上に形成した透明導電膜を利用して、コロイド粒子の電気泳動により各色フィルタセグメントを透明導電膜の上に電着形成することでカラーフィルタを製造する方法である。また、転写法は剥離性の転写ベースシートの表面に、あらかじめカラーフィルタ層を形成しておき、このカラーフィルタ層を所望の透明基板に転写させる方法である。
次に、本発明のカラーフィルタを備えた液晶表示装置について説明する。図3は、本発明のカラーフィルタを備えた液晶表示装置の概略断面図である。図3に示す液晶表示装置10は、ノート型パソコン用のTFT駆動型液晶表示装置の典型例であって、離間対向して配置された一対の透明基板11および21を備え、それら透明基板の間には、液晶(LC)が封入されている。液晶(LC)は、TN(Twisted Nematic)、STN(Super Twisted Nematic)、IPS(In-Plane switching)、VA(Vertical Alignment)、OCB(Optically Compensated Birefringence)等の配向モードの液晶を採用できる。
第1の透明基板11の内面には、TFT(薄膜トランジスタ)アレイ12が形成されており、その上には例えばITOからなる透明電極層13が形成されている。透明電極層13の上には、配向層14が設けられている。また、透明基板11の外面には、偏光板15が形成されている。
第1の透明基板11の内面には、TFT(薄膜トランジスタ)アレイ12が形成されており、その上には例えばITOからなる透明電極層13が形成されている。透明電極層13の上には、配向層14が設けられている。また、透明基板11の外面には、偏光板15が形成されている。
他方、第2の透明基板21の内面には、本発明のカラーフィルタ22が形成されている。カラーフィルタ22を構成する赤色、緑色および青色のフィルタは、ブラックマトリックス(図示せず)により分離されている。カラーフィルタ22を覆って、必要に応じて透明保護膜(図示せず)が形成され、さらにその上に、例えばITOからなる透明電極層23が形成され、透明電極層23を覆って配向層24が設けられている。また、透明基板21の外面には、偏光板25が形成されている。なお、偏光板15の下方には、三波長蛍光灯31を備えたバックライトユニット30が設けられている。三波長蛍光灯は、LEDなど他種の光源であっても良い。
以下に、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
前記した顔料の磨砕法の最適化、色素誘導体・樹脂型分散剤・界面活性剤などの分散助剤の最適化や、サンドミル等での長時間分散、および分散安定化剤添加などにより調整した青色顔料、紫色顔料、赤色顔料、黄色顔料、それぞれの比表面積を表1に示した。
青色フィルタ用の青色の顔料分散体には、第1顔料として表1に記載の青色顔料とともに第2顔料として紫色顔料を加え、また、分散剤・アクリル樹脂溶液・有機溶剤とともに
分散した顔料分散体を用いた。緑色の顔料分散体及び赤色の顔料分散体とともに表2に示した。なお、緑色の顔料分散体には、第1顔料として表1に記載の緑色顔料とともに第2顔料として黄色顔料を加えたもの、及び、赤色の顔料分散体には、第1顔料として表1に記載の赤色顔料とともに第2顔料として黄色顔料を加えたものを用いた。
分散した顔料分散体を用いた。緑色の顔料分散体及び赤色の顔料分散体とともに表2に示した。なお、緑色の顔料分散体には、第1顔料として表1に記載の緑色顔料とともに第2顔料として黄色顔料を加えたもの、及び、赤色の顔料分散体には、第1顔料として表1に記載の赤色顔料とともに第2顔料として黄色顔料を加えたものを用いた。
カラーフィルタを形成するためには、これら顔料分散体に、さらにアクリル樹脂溶液・モノマー・光重合開始剤・増感材・有機溶剤を加えたカラーレジストに加工する必要がある。
表3に前記顔料分散体と、これらを回転塗布装置やスリットコーターの塗布用に加工したカラーレジストとの対応を示した。
表3に前記顔料分散体と、これらを回転塗布装置やスリットコーターの塗布用に加工したカラーレジストとの対応を示した。
表4に青色のカラーレジスト、緑色のカラーレジスト、赤色のカラーレジストの組成を示した。
<実施例1>
〈測定用単層膜の作製〉
コントラスト比測定のための各色カラーレジスト塗膜として、青色のカラーレジスト(BR−1)、緑色のカラーレジスト(GR−1)、赤色のカラーレジスト(RR−1)を それぞれ異なる透明ガラス基板に塗布、70℃で20分間のプリベーク、さらに露光・現像後
230℃で30分間硬膜させた。
〈測定用単層膜の作製〉
コントラスト比測定のための各色カラーレジスト塗膜として、青色のカラーレジスト(BR−1)、緑色のカラーレジスト(GR−1)、赤色のカラーレジスト(RR−1)を それぞれ異なる透明ガラス基板に塗布、70℃で20分間のプリベーク、さらに露光・現像後
230℃で30分間硬膜させた。
〈カラーフィルタの作製〉
あらかじめ、格子状の遮光膜であるブラックマトリクスの形成されたガラス基板上に、最初に赤色のカラーレジスト(RR−1)を、スピンコート法により塗布したのち、70℃のクリーンオーブン中で20分間プリベークし、さらに 露光・現像した。露光は、赤色画素用パターンの形成されたフォトマスクを用い、超高圧水銀灯光源にて露光した。現像後、230℃で30分間 熱処理し硬膜させ、赤色のカラーフィルタとした。同様に、緑色のカラーレジスト(GR−1)を用いて緑色のカラーフィルタを、さらに青色のカラーレジスト(BR−1)を用いて青色のカラーフィルタを形成した。 それぞれのカラーフィルタの膜厚は、およそ2μmとした。
あらかじめ、格子状の遮光膜であるブラックマトリクスの形成されたガラス基板上に、最初に赤色のカラーレジスト(RR−1)を、スピンコート法により塗布したのち、70℃のクリーンオーブン中で20分間プリベークし、さらに 露光・現像した。露光は、赤色画素用パターンの形成されたフォトマスクを用い、超高圧水銀灯光源にて露光した。現像後、230℃で30分間 熱処理し硬膜させ、赤色のカラーフィルタとした。同様に、緑色のカラーレジスト(GR−1)を用いて緑色のカラーフィルタを、さらに青色のカラーレジスト(BR−1)を用いて青色のカラーフィルタを形成した。 それぞれのカラーフィルタの膜厚は、およそ2μmとした。
<実施例2>
〈測定用単層膜の作製〉
コントラスト比測定のための各色カラーレジスト塗膜として、青色のカラーレジスト(BR−2)、緑色のカラーレジスト(GR−2)、赤色のカラーレジスト(RR−2)を それぞれ異なる透明ガラス基板に塗布、70℃で20分間のプリベーク、さらに露光・現像後
230℃で30分間硬膜させた。
〈測定用単層膜の作製〉
コントラスト比測定のための各色カラーレジスト塗膜として、青色のカラーレジスト(BR−2)、緑色のカラーレジスト(GR−2)、赤色のカラーレジスト(RR−2)を それぞれ異なる透明ガラス基板に塗布、70℃で20分間のプリベーク、さらに露光・現像後
230℃で30分間硬膜させた。
〈カラーフィルタの作製〉
あらかじめ、格子状の遮光膜であるブラックマトリクスの形成されたガラス基板上に、最初に赤色のカラーレジスト(RR−2)を、スピンコート法により塗布したのち、70℃のクリーンオーブン中で20分間プリベークし、さらに 露光・現像した。露光は、赤色画素用パターンの形成されたフォトマスクを用い、超高圧水銀灯光源にて露光した。現像後、230℃で30分間 熱処理し硬膜させ、赤色のカラーフィルタとした。 同様に、緑色のカラーレジスト(GR−2)を用いて緑色のカラーフィルタを、さらに青色のカラーレジスト(BR−2)を用いて青色のカラーフィルタを形成した。それぞれのカラーフィルタの膜厚は、およそ2μmとした。
あらかじめ、格子状の遮光膜であるブラックマトリクスの形成されたガラス基板上に、最初に赤色のカラーレジスト(RR−2)を、スピンコート法により塗布したのち、70℃のクリーンオーブン中で20分間プリベークし、さらに 露光・現像した。露光は、赤色画素用パターンの形成されたフォトマスクを用い、超高圧水銀灯光源にて露光した。現像後、230℃で30分間 熱処理し硬膜させ、赤色のカラーフィルタとした。 同様に、緑色のカラーレジスト(GR−2)を用いて緑色のカラーフィルタを、さらに青色のカラーレジスト(BR−2)を用いて青色のカラーフィルタを形成した。それぞれのカラーフィルタの膜厚は、およそ2μmとした。
<比較例1>
〈測定用単層膜の作製〉
コントラスト比測定のための各色カラーレジスト塗膜として、青色のカラーレジスト(BR−3)、緑色のカラーレジスト(GR−3)、赤色のカラーレジスト(RR−3)を それぞれ異なる透明ガラス基板に塗布、70℃で20分間のプリベーク、さらに露光・現像後
230℃で30分間硬膜させた。
〈測定用単層膜の作製〉
コントラスト比測定のための各色カラーレジスト塗膜として、青色のカラーレジスト(BR−3)、緑色のカラーレジスト(GR−3)、赤色のカラーレジスト(RR−3)を それぞれ異なる透明ガラス基板に塗布、70℃で20分間のプリベーク、さらに露光・現像後
230℃で30分間硬膜させた。
〈カラーフィルタの作製〉
あらかじめ、格子状の遮光膜であるブラックマトリクスの形成されたガラス基板上に、最初に赤色のカラーレジスト(RR−3)を、スピンコート法により塗布したのち、70℃のクリーンオーブン中で20分間プリベークし、さらに、露光・現像した。露光は、赤色画素用パターンの形成されたフォトマスクを用い、超高圧水銀灯光源にて露光した。現像後、230℃で30分間 熱処理し硬膜させ、赤色のカラーフィルタとした。同様に、緑色のカラーレジスト(GR−3)を用いて緑色のカラーフィルタを、さらに青色のカラーレジスト(BR−3)を用いて青色のカラーフィルタを形成した。それぞれのカラーフィルタの膜厚は、およそ2μmとした。
あらかじめ、格子状の遮光膜であるブラックマトリクスの形成されたガラス基板上に、最初に赤色のカラーレジスト(RR−3)を、スピンコート法により塗布したのち、70℃のクリーンオーブン中で20分間プリベークし、さらに、露光・現像した。露光は、赤色画素用パターンの形成されたフォトマスクを用い、超高圧水銀灯光源にて露光した。現像後、230℃で30分間 熱処理し硬膜させ、赤色のカラーフィルタとした。同様に、緑色のカラーレジスト(GR−3)を用いて緑色のカラーフィルタを、さらに青色のカラーレジスト(BR−3)を用いて青色のカラーフィルタを形成した。それぞれのカラーフィルタの膜厚は、およそ2μmとした。
[実施例1、実施例2、比較例1の輝度・コントラストの測定]
上記により作製した測定用単色膜、及びカラーフィルタについて、輝度およびコントラストを測定した。測定は、前記した色彩輝度計および偏光板を用い、偏光板のパラレルとクロスの状態で、赤色フィルタ、緑色フィルタ、青色フィルタのそれぞれ測定用単色膜および、3色の画素が配設されたカラーフィルタをそれぞれ測定した(図1参照)。なお、3色画素が配設されたカラーフィルタを、偏光板のパラレル状態の輝度を「白輝度(WL)」として、また、偏光板のクロス状態の輝度を「黒輝度(BL)」として、表5に示した。さらに、下記に示す方法にて、カラーフィルタを用いて液晶表示装置を作製し、液晶パネルの黒表示時の視認性を評価した。なお、輝度の単位は、〔cd/m2 〕である。
上記により作製した測定用単色膜、及びカラーフィルタについて、輝度およびコントラストを測定した。測定は、前記した色彩輝度計および偏光板を用い、偏光板のパラレルとクロスの状態で、赤色フィルタ、緑色フィルタ、青色フィルタのそれぞれ測定用単色膜および、3色の画素が配設されたカラーフィルタをそれぞれ測定した(図1参照)。なお、3色画素が配設されたカラーフィルタを、偏光板のパラレル状態の輝度を「白輝度(WL)」として、また、偏光板のクロス状態の輝度を「黒輝度(BL)」として、表5に示した。さらに、下記に示す方法にて、カラーフィルタを用いて液晶表示装置を作製し、液晶パネルの黒表示時の視認性を評価した。なお、輝度の単位は、〔cd/m2 〕である。
得られたカラーフィルタ上に、透明ITO電極層を形成し、その上にポリイミド配向層を形成した。このガラス基板の他方の表面に偏光板を形成した。他方、別の(第2の)ガラス基板の一方の表面にTFTアレイおよび画素電極を形成し、他方の表面に偏光板を形成した。
こうして準備された2つのガラス基板を電極層同士が対面するよう対向させ、透明樹脂による柱状のスペーサを介して両基板の間隔を一定に保ちながら位置合わせし、液晶組成物注入用の開口部を残すように周囲を封止剤で封止した。開口部から液晶組成物を注入し、開口部を封止した。このようにして作製した液晶表示装置をバックライトユニットと組み合わせて液晶パネルを得た。
[液晶パネルの黒表示時の視認性]
実施例1によるカラーフィルタを用いた液晶表示装置は LCD−1とし、実施例2によるカラーフィルタを用いた液晶表示装置は LCD−2とした。 比較例1によるカラーフィルタを用いた液晶表示装置は LCD−3として 結果を表6に示した。
実施例1によるカラーフィルタを用いた液晶表示装置は LCD−1とし、実施例2によるカラーフィルタを用いた液晶表示装置は LCD−2とした。 比較例1によるカラーフィルタを用いた液晶表示装置は LCD−3として 結果を表6に示した。
作製した液晶表示装置を黒表示させ、液晶パネルから漏れてくる光(直交透過光;漏れ光)の量を目視観察した。評価ランクは次の通りであり、結果を表6に示す。
◎ :漏れ光が観察されず、かつ、着色なく、非常に視認性良好。
○ :わずかに漏れ光が観察されるが、着色なく視認性良好。
△ :漏れ光が観察され、若干の着色あり。
× :かなり漏れ光が観察され、著しい着色のあるレベル。
◎ :漏れ光が観察されず、かつ、着色なく、非常に視認性良好。
○ :わずかに漏れ光が観察されるが、着色なく視認性良好。
△ :漏れ光が観察され、若干の着色あり。
× :かなり漏れ光が観察され、著しい着色のあるレベル。
10…液晶表示装置
11、21…透明基板
12…TFTアレイ
13、23…透明電極層
14、24…配向層
15、25…偏光板
22…カラーフィルタ
30…バックライトユニット
31…三波長蛍光灯
32…色彩輝度計
33、35…偏光板
34…カラーフィルタ
36…バックライト光
37…バックライトユニット
11、21…透明基板
12…TFTアレイ
13、23…透明電極層
14、24…配向層
15、25…偏光板
22…カラーフィルタ
30…バックライトユニット
31…三波長蛍光灯
32…色彩輝度計
33、35…偏光板
34…カラーフィルタ
36…バックライト光
37…バックライトユニット
Claims (7)
- 前記赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタのコントラスト比が7000以上であることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ。
- 前記赤色フィルタ、及び緑色フィルタのコントラスト比が8000以上であることを特徴とする請求項2に記載のカラーフィルタ。
- 前記カラーフィルタに用いる有機顔料の比表面積が、90m2 /g〜150m2 /gであることを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載のカラーフィルタ。
- 前記赤色フィルタに用いる有機顔料の比表面積が、120m2 /g〜150m2 /gあることを特徴とする請求項4に記載のカラーフィルタ。
- 前記カラーフィルタの直交透過光の色度点が、XYZ表示系色度図でx<0.25、y<0.20であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のカラーフィルタ。
- 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のカラーフィルタを備えたことを特徴とする液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007280097A JP2009109620A (ja) | 2007-10-29 | 2007-10-29 | カラーフィルタ及びこれを備えた液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007280097A JP2009109620A (ja) | 2007-10-29 | 2007-10-29 | カラーフィルタ及びこれを備えた液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009109620A true JP2009109620A (ja) | 2009-05-21 |
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ID=40778186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007280097A Pending JP2009109620A (ja) | 2007-10-29 | 2007-10-29 | カラーフィルタ及びこれを備えた液晶表示装置 |
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Country | Link |
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-
2007
- 2007-10-29 JP JP2007280097A patent/JP2009109620A/ja active Pending
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