JP2009105640A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009105640A
JP2009105640A JP2007275282A JP2007275282A JP2009105640A JP 2009105640 A JP2009105640 A JP 2009105640A JP 2007275282 A JP2007275282 A JP 2007275282A JP 2007275282 A JP2007275282 A JP 2007275282A JP 2009105640 A JP2009105640 A JP 2009105640A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
shape
light transmittance
light transmission
aperture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007275282A
Other languages
English (en)
Inventor
毅 ▲高▼橋
Takeshi Takahashi
Takahiro Amauchi
隆裕 天内
Atsushi Kawamura
淳 河村
Hideki Osada
英喜 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2007275282A priority Critical patent/JP2009105640A/ja
Publication of JP2009105640A publication Critical patent/JP2009105640A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Diaphragms For Cameras (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】光透過領域が変更された場合でも、ユーザーが意図とする撮影を容易に行う撮像装置を提供する。
【解決手段】EC素子によって構成される絞り部材3におけるEC素子の光透過率を制御することで、撮像素子1へ入射する光量を調整可能とし、T値一定モードが選択されると、ユーザーによって絞り設定部4が操作されて、セグメントによって形成される光透過領域の大きさが変更された場合には、撮像素子1の撮像面における像面照度が一定となるようにEC素子の光透過率を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は撮像装置に関するものである。
従来、撮像素子に入射する光の光量を調整するために、例えばエレクトロクロミック素子を物性素子として用いたものが、特許文献1に開示されている。特許文献1では、物性素子を同心円状の複数の領域に分割し、各領域の透過率を独立に制御することで、物性素子全体における光の透過率を制御している。
また、アパーチャ部材の光透過領域の形状をユーザーの好みに応じて変更可能とするものが、特許文献2に開示されている。特許文献2では、カメラのアパーチャ部材を複数のセグメントによって構成し、各セグメントにおける光透過状態と遮光状態とを切り換えることで形状を変更している。
特開平6−148593号公報 特開2002−40510号公報
しかし、上記の発明では、光透過領域を変更した場合には撮像素子へ入射する光量が変わる。撮像素子へ入射する光量が変わると、その変化に応じてシャッタースピードが変更される場合がある。また、撮像素子の撮像面における像面照度が変化したり、焦点が合った被写体前後のボケ方(被写界深度)が変化したりする。このように、光透過領域の変更によって撮影条件が変わってしまうと、ユーザーが意図とする条件で撮影をすることが困難となる、といった問題点がある。
本発明はこのような問題点を解決するために発明されたもので、光透過領域を変更した場合でも、ユーザーの意図とする条件で容易に撮影を行うことを目的とする。
本発明は、複数のエレクトロクロミック素子によって構成され、複数のエレクトロクロミック素子の光透過率がそれぞれ独立して制御されることによって光透過領域を形成し、撮像素子へ入射する光量を調整する絞り手段と、複数のエレクトロクロミック素子の光透過率をそれぞれ独立して制御する光透過率制御手段と、光透過領域の形状および面積の少なくともいずれかを設定する光透過領域設定手段と、を備え、光透過率制御手段は、光透過領域設定手段によって光透過領域の形状および面積の少なくともいずれかに変更が加えられる際に、撮像素子の撮像面における像面照度が一定となるように複数のエレクトロクロミック素子の光透過率をそれぞれ独立して制御する。
本発明では、撮像素子の撮像面における像面照度が一定となるように、光透過領域を形成する複数のエレクトロクロミック素子の光透過率をそれぞれ独立して制御している。よって、本発明によれば、ユーザー自身が意図とする条件で容易に撮影を行うことができる。
第1実施形態のデジタルスチルカメラについて図1を用いて説明する。図1はこの実施形態のデジタルスチルカメラの概略図である。以下の説明において、T値とは撮影レンズ全体の透過率を考慮した実効絞り値であり、例えば設定F値が4.0で、撮影レンズ全体としての透過率が50%である場合にはT値は5.6となる。
この実施形態のデジタルスチルカメラは、撮像素子1と、レンズ2a、2bと、絞り部材(絞り手段)3と、絞り設定部(光透過領域変更手段)4と、撮影モード設定部5と、シャッター6と、シャッタースピード設定部(シャッター速度設定手段)7と、T値設定部(像面照度設定手段)8と、コントローラ(光透過率制御手段)10と、を備える。
撮像素子1は被写体の像が結像される位置に配置されている。撮像素子1は、例えばCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサである。レンズ2a、2bは、被写体の像を撮像素子1の撮像面に結像させる。絞り部材3は絞り手段であって、撮像素子1の撮像面へ入射する光量を調整する。絞り設定部4は光透過領域変更手段であって、ユーザーの操作によって絞り部材3における光透過領域を変更する。撮影モード設定部5は、ユーザーの操作によってデジタルスチルカメラの撮影モードを設定する。シャッター6は、レリーズボタンの操作に応じて開閉動作し、撮像素子1の撮像面への露光動作を行う。シャッタースピード設定部7はシャッター速度設定手段であって、ユーザーの操作によってシャッター6の露光時間を設定する。T値設定部8は像面照度設定手段であって、ユーザーの操作によってT値を設定する。コントローラ10は光透過率制御手段であって、絞り部材3、シャッター6の動作を制御する。
レンズ2a、2bを通った被写体からの光は、撮像素子1の撮像面に集光し、被写体の像を形成する。撮像面に形成された像は、電気信号に変換されて、種々の処理がされて画像データが作成される。作成された画像データはメモリなどに保存される。
絞り部材3は、図2に示すように複数のセグメント11a〜11fから形成される。セグメント11a〜11fの各々が、エレクトロクロミック素子(以下、EC素子とする)で構成されている。各々のEC素子は、独立して制御されるようになっている。絞り部材3は、撮像素子1よりも被写体側に設けられる。なお、図2においては、6つのセグメント11a〜11fを示すが、絞り部材3はこれより多い、または少ないセグメントによって形成されてもよい。
EC素子は、電気化学的な酸化還元反応によって着色、消色する素子である。EC素子では、印加される電圧に基づいて着色濃度、つまり光透過率が変化する。すなわち、EC素子に印加される電圧を制御することで、EC素子における光透過率を制御することができる。
セグメント11a〜11fは光軸12を中心として同心円状(入れ子状)に設けられる。セグメント11a〜11fにおける光透過率は、それぞれ独立して制御される。この制御は、予め設定された撮影条件に基づいて、またはユーザーによる絞り設定部4の操作に基づいて行なわれる。セグメント11a〜11fでは、各EC素子の着色濃度を濃くするにつれて、光透過率が低くなる。そして、EC素子の色が黒色となる(着色濃度が最大になる)と、そのセグメントは光を完全に遮断(遮光)する光遮断領域となる。以下において、光を完全に遮断する領域を光遮断領域とし、それ以外の光を通す領域を光透過領域とする。
絞り部材3では、図3に示すように、セグメント11a〜11fの光透過率を制御して光透過領域の大きさを変更することで、撮像素子1の撮像面へ入射する光量を変更することができる。図3では、光透過領域の大きさが絞り径に対応する。図3(a)は絞り径を小さく設定した(光透過領域が小さい)場合の絞り部材3の状態例を示し、図3(b)は絞り径を大きく設定した(光透過領域が大きい)場合の絞り部材3の状態例を示す。図3において、セグメントの各符号は省略し、光遮断領域のセグメントの境界線を白抜きの線で示す。以下の各図においても同様とする。
絞り設定部4は、ユーザーの操作に応じて絞り部材3によって形成される光透過領域の大きさ、つまり絞り径を変更する。
撮影モード設定部5は、ユーザーの操作に応じて撮影モードを変更する。撮影モード設定部5は、撮影モードとして、T値一定モード、絞り優先モード、シャッタースピード優先モード、およびシーンプログラムモードなどを備える。T値一定モードとは、設定されたT値を維持して撮影を行なうモードである。T値一定モードでは、ユーザーによって、T値が設定されると共に、シャッタースピードが設定される。その後、例えば、光透過領域が変更されたとする。この場合、絞り径が変更されたことになる。ここで、T値一定モードでは、絞り径の大きさにかかわらず、T値が設定された値を維持するようになっている。そのため、セグメント11a〜11fの光透過率を制御して、設定されたT値を維持する。また、T値が一定になっているので、シャッタースピードも変わることがない。つまり、T値一定モードとは、撮影素子1の撮像面における像面照度が設定された値となるように、セグメント11a〜11fの光透過率を制御して撮影を行うモードである。
シャッタースピード設定部7は、ユーザーによって撮影モードがシャッタースピード優先モード、またはT値一定モードに選択された場合に、ユーザーの操作によってシャッタースピードを設定する。
T値設定部8は、ユーザーによって撮影モードがT値一定モードに選択された場合に、ユーザーの操作によってT値を設定する。
コントローラ10は、絞り部材3のセグメント11a〜11f(各EC素子)に印加される電圧を制御して、絞り部材3における光透過量を制御する。光透過量の制御は、絞り径と光透過率とを制御(調節)することで行なわれる。また、シャッター6を制御し、撮像素子1によって撮影を行う。
T値一定モードが選択された場合の作用について以下説明する。T値一定モードの選択は、ユーザーによって撮影モード設定部5が操作されることで行なわれる。
撮影モード設定部5がユーザーによって操作されることで、T値一定モードが設定(選択)される。T値一定モードが設定されると、ユーザーによってT値設定部8とシャッタースピード設定部7とが操作され、T値とシャッタースピードとが設定される。設定されたT値とシャッタースピードは、コントローラ10(あるいは所定の記憶部)に記憶される。その後、ユーザーによって絞り設定部4が操作されると、絞りの開口径が変化する。
図4は、絞り径が大きくなった場合の絞り部材3の状態を示した図であり、図4(a)は絞り設定部4が操作される前の絞り部材3の状態を示し、図4(b)は絞り設定部4が操作され、絞り径を大きくした場合の絞り部材3の状態を示す。図4(a)に示す状態では、外側から3つ目までのセグメント11d〜11fが光遮断領域となっている。この状態から絞り径を大きくすると、図4(b)に示す状態、すなわち、外側から2つ目までのセグメント11e〜11fが光遮断領域になる。このままだと、セグメント11dが光遮断領域から光透過領域になった分、絞り部材3を通過する光量が増えることになる。そこで、絞り径が大きくなった場合には、図4(b)に示すように、セグメント11a〜11dのEC素子を着色して、光透過領域の光透過率を低くする。このように、セグメントあたりの光透過量を少なくすることで、設定したT値と、絞り径を大きくした場合のT値と、が同じ値となるようにできる。
T値一定モードによって撮影を行うと、絞り径が大きくなった場合でも、T値は設定された値に維持され、絞り部材3の光透過領域を通る光量は一定となる。このようにすると、撮像素子1の撮像面に入射する光量を維持した状態で、被写界深度を浅くすることができる。つまり、撮像素子1の撮像面における像面照度を一定として撮影を行い、焦点が合った被写体の前後にボケを作ることができる。
また、絞り径が大きく設定された状態でフラッシュ撮影を行うと、近接する被写体を撮影した場合にフラッシュの光量を絞り切れずに露出オーバーとなる。露出オーバーの場合、被写体が全体的に白く撮影される。このような場合、T値一定モードによって撮影を行うと、被写体が全体的に白く撮影されることを防止し、さらに焦点があった被写体の前後をぼかすことができる。
また、絞り径が小さくなった場合には、径方向外側におけるセグメントの光透過率を高くして、T値を一定として撮影することができる。
この実施形態では、絞り部材3を撮像素子1に入射する光量を調整するためにのみ用いたが、絞り部材3をシャッターとして用いても良い。
なお、絞り部材3のセグメントは同心円状に配置することに限られず、例えば四角形や他の多角形、楕円形状、角丸四角形および中抜きの同形状を、光軸を中心として光軸に近い位置から外側へ順次配置してもよい。
第1実施形態の効果について説明する。
この実施形態では、絞り部材3をEC素子で構成し、撮影モードとしてT値一定モードを備える。ユーザーによってT値一定モードが設定されると、T値とシャッタースピードとが設定可能になる。これらの設定が終わると、T値が設定された値となるようにセグメント11a〜11fの光透過率が制御される。その後、ユーザーによる撮影が可能になる。そして、例えば、ユーザーの操作により光透過領域(絞り径)が大きくなった場合には、T値が設定された値となるように光透過領域のセグメントの光透過率を低くする。これによって、T値は設定した値に維持される。また、撮像素子1の撮像面に入射する光量が一定となるので、シャッタースピードを設定した値に維持できる。これにより、絞りを変化させる前に比べて、焦点が合った被写体の前後にボケを作って撮影を行うことができる。つまり、像面照度を一定に保ち、焦点の合った被写体の前後に所望するボケを容易に作ることができる。
次に第2実施形態について説明する。
この実施形態のデジタルスチルカメラにおいては、撮影モード設定部5は、撮影モードとして絞りグラデーションモードを備える。絞りグラデーションモードとは、径方向の透過率が段階的に変化した絞り部材3を使って撮影を行うモードである。なお、透過率が段階的に変化した状態をグラデーションと称する。絞りグラデーションモードにおいても、ユーザーによってT値が設定されてシャッタースピードが設定される。この設定が行なわれると、絞りグラデーションモードでは、絞り部材3において、光軸12側のセグメントの光透過率が高く、光軸12から径方向外側となるにつれて、セグメントの光透過率を段階的に低くなるように、各セグメントが制御される。同時に、T値が設定された値となるように、各セグメントが制御される。
絞りグラデーションモードが選択された場合の作用について以下説明する。絞りグラデーションモードの選択は、ユーザーによって撮影モード設定部5が操作されることで行なわれる。
撮影モード設定部5がユーザーによって操作されることで、絞りグラデーションモードが設定(選択)される。絞りグラデーションモードが設定されると、ユーザーによってT値設定部8とシャッタースピード設定部7とが操作されて、T値とシャッタースピードとが設定される。設定されたT値とシャッタースピードは、コントローラ10(あるいは所定の記憶部)に記憶される。その後、ユーザーによって絞り設定部4が操作されると、絞りの開口部におけるグラデーションが変化する。
図5はグラデーションを付けた場合の絞り部材3の状態を示した図であり、図5(a)はグラデーションを付ける前の絞り部材3の状態を示し、図5(b)はグラデーションを付けた場合の絞り部材3の状態を示す。
図5(a)に示す状態では、外側から3つ目までのセグメント11d〜11fが光遮断領域となっている。この状態から絞り径を大きくすると、図5(b)に示す状態、すなわち、最も外側のセグメント11fが光遮断領域になる。このままだと、セグメント11d及び11eが光遮断領域から光透過領域になった分、絞り部材3を通過する光量が増えることになる。そこで、絞り径が大きくなった場合には、図5(b)に示すように、セグメント11c〜11eの光透過率を制御する。すなわち、これまで光透過領域だったセグメント11cの着色濃度を濃く(大きく)する一方、セグメント11d及び11eの着色濃度を薄く(小さく)する。その結果、絞り部材3の絞り径を大きくした分だけ、光軸12側のセグメントの光透過率が高く、光軸12から径方向外側となるにつれてセグメントの光透過率を段階的に低くなったグラデーションとなる。更に、セグメント11cの着色濃度を濃く(大きく)しているので、設定したT値とグラデーションを付けた場合のT値と、が同じ値となるようになる。
このように、本実施形態では、絞り部材3の絞り径が変更された場合には、絞り径に応じてT値が一定となるように、セグメント11a〜11fの光透過率を制御して、絞り部材3にグラデーションを付ける。
絞りグラデーションモードによって撮影を行うと、輪郭が柔らかいボケ、つまりボケ像の輪郭が段階的に薄くなるボケを得ることができる。
なお、この実施形態では、光軸12側のセグメントの光透過率を高くし、光軸12から径方向外側となるにつれてセグメントの光透過率を段階的に低くした。しかしながら、これとは逆に、光軸12側のセグメントの光透過率を低くし、光軸12から径方向外側となるにつれてセグメントの光透過率を段階的に高くして、グラデーションを付けてもよい。
なお、絞り設定部4には、複数のグラデーションパターンが登録してある。よって、ユーザーは好みのパターンを選択すれば良い。選択したパターンに基づいて、セグメント11a〜11fの光透過率が制御される。
本発明の第2実施形態の効果について説明する。
この実施形態では、撮影モードとして、絞りグラデーションモードを有する。ユーザーによって絞りグラデーションモードが設定されると、T値とシャッタースピードとが設定可能になる。これらの設定が終わると、T値が設定された値となるようにセグメント11a〜11fの光透過率が制御される。具体的には、T値が設定された値となるように、光軸12側のセグメントの光透過率を高くし、光軸12から径方向外側となるセグメントの光透過率を低くする。これによって、絞りを変化させる前に比べて、ボケの輪郭が柔らかいボケを得ることができる。
次に第3実施形態について説明する。
この実施形態のデジタルスチルカメラの構成について、図6を用いて説明する。この実施形態では、さらに絞り形状変更部(光透過領域設定手段)15を備える。また、絞り部材16を図7に例示すようにグリッド状のセグメントによって形成する。図7において、絞り部材16の外径を円形としたがこれに限られることはなく、また絞り部材16はより多くのセグメントによって形成されてもよい。その他の構成は第1実施形態と同じ構成なので、ここで説明は省略する。
絞り形状変更部15は、ユーザーの操作に応じてセグメントの光透過率を制御する。この制御により、絞り部材16の光透過領域の形状、つまり絞り形状を変更することができる。絞り形状としては、円形形状の他に、例えば図8に示すような、星形(図8(a))、ハート形(図8(b))、リング形(図8(c))がある。なお、図8においてはセグメントの図示を省略する。絞り部材16をより多くのセグメントによって形成することで、図8に示すような絞り形状を、精度良く実現することができる。絞り形状変更部15によって、絞り形状が変更されると、ボケの輪郭が変更された絞り形状に応じて変化する。例えば、絞り形状として星形がユーザーにより選択されると、ボケの形状が星形となる。なお、絞り形状が変更された場合には、絞り形状の変更前後でT値が一定となるように、セグメントの光透過率を制御する。
絞り形状の変更とT値一定モードが選択された場合の作用について以下説明する。絞り形状の変更は、ユーザーによって絞り形状変更部15が操作されることで行なわれる。その操作によって、絞り形状として円形以外の形状が選択される。また、T値一定モードの選択は、ユーザーによって撮影モード設定部5が操作されることで行なわれる。
ユーザーによって、絞り形状変更部15が操作されることで、絞り形状が選択される。また、ユーザーによって、撮影モード設定部5が操作されることで、T値一定モードが設定される。絞り形状とT値一定モードが設定されると、ユーザーによってT値設定部8とシャッタースピード設定部7とが操作されて、T値とシャッタースピードとが設定される。設定された絞り形状とT値とシャッタースピードは、コントローラ10(あるいは所定の記憶部)に記憶される。そして、絞り部材16の光透過領域の形状が、絞り形状変更部15によって選択された形状に基づく形状になる。そして、さらにT値が設定された値となるように、各セグメントの光透過率が制御される。つまり、光透過領域の形状が、絞り形状変更部15によって選択された形状に基づいて変更される。その際に、各セグメントの光透過率を制御することで、光透過領域の形状が絞り形状変更部15によって選択された形状になり、かつ光透過領域の形状の変更前後でT値が一定となるように、光透過領域の形状の大きさを変更することが行なわれる。
その後、ユーザーによって絞り設定部4が操作された場合も、同様の処理が行われる。例えば、絞り部材16の光透過領域が大きくなるように設定された場合には、絞り形状変更部15によって選択された形状を維持しつつ、光透過領域の面積を拡大する。光透過領域が拡大した分、絞り部材3を通過する光量が増えることになる。そこで、光透過領域のセグメントの光透過率を低くして、光透過領域のセグメントあたりの光透過量を少なくして、設定したT値を維持するようにする。
これによって、点状光源のボケ像を所望の形状とすることができる。しかも、T値一定モードが選択されているので、絞りの形状や大きさを変えても撮像素子1の撮像面への像面照度を一定に保つことができる。
また、この実施形態においても、絞りグラデーションモードによって、変更される絞り形状にグラデーションを付けても良い。
第3実施形態の効果について説明する。
この実施形態では、絞り部材16によって形成される光透過領域の形状を変更する絞り形状変更部15を備えると共に、T値一定モードを備えている。そのため、絞り形状が変更することが可能になると共に、絞り形状の変更前後でT値が一定となるようにセグメントの光透過率を制御することができる。これによって、撮像素子1の撮像面における像面照度を一定として、点像のボケ形状を絞り形状変更部15によって設定された形状とすることができる。
特に、撮影モードがT値一定モードに設定されると、光透過領域の形状を選択された絞り形状にした状態で、設定されたT値となるようにセグメントの光透過率を制御することができる。その結果、点像のボケ形状を絞り形状変更部15によって設定された形状を保ち、かつ像面照度を一定に保ち、焦点の合った被写体の前後に所望するボケを容易に作ることができる。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなしうるさまざまな変更、改良が含まれることは言うまでもない。
本発明の第1実施形態のデジタルスチルカメラを示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態の絞り部材を示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態の絞り部材を示す概略図であり、(a)絞り径を小さく設定した状態であり、(b)絞り径を大きく設定した状態である。 本発明の第1実施形態におけるT値一定モードが選択された場合の絞り部材を示す概略図であり、(a)絞り径が大きくなる前の状態であり、(b)絞り径が大きくなった後の状態である。 本発明の第2実施形態における絞りグラデーションモードが選択された場合の絞り部材を示す概略図であり、(a)グラデーションを付ける前の状態であり、(b)グラデーションを付けた後の状態である。 本発明の第3実施形態のデジタルスチルカメラを示す概略構成図である。 本発明の第3実施形態の絞り部材を示す概略構成図である。 本発明の第3実施形態の絞り形状を示す図であり、(a)星形を示す図であり、(b)ハート形を示す図であり、(c)リング形を示す図である。
符号の説明
1 撮像素子
2a、2b レンズ
3、16 絞り部材(絞り手段)
4 絞り設定部(光透過領域変更手段)
5 撮影モード設定部
6 シャッター
7 シャッタースピード設定部(シャッタースピード設定手段)
8 T値設定部(像面照度設定手段)
10 コントローラ(光透過率制御手段)
15 絞り形状変更部(光透過領域設定手段)

Claims (8)

  1. 複数のエレクトロクロミック素子によって構成され、前記複数のエレクトロクロミック素子の光透過率がそれぞれ独立して制御されることによって光透過領域を形成し、撮像素子へ入射する光量を調整する絞り手段と、
    前記複数のエレクトロクロミック素子の光透過率をそれぞれ独立して制御する光透過率制御手段と、
    前記光透過領域の形状および面積の少なくともいずれかを設定する光透過領域設定手段と、を備え、
    前記光透過率制御手段は、前記光透過領域設定手段によって前記光透過領域の形状および面積の少なくともいずれかに変更が加えられる際に、前記撮像素子の撮像面における像面照度が一定となるように前記複数のエレクトロクロミック素子の光透過率をそれぞれ独立して制御することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像素子の撮像面における前記像面照度を設定する像面照度設定手段を備え、
    前記光透過率制御手段は、前記光透過領域設定手段によって前記光透過領域の形状および面積の少なくともいずれかに変更が加えられる際に、前記撮像素子の撮像面における像面照度が、前記像面照度設定手段によって設定される前記像面照度と等しくなるように前記複数のエレクトロクロミック素子の光透過率をそれぞれ独立して制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 撮像に際してのシャッター速度を設定するシャッター速度設定手段を備え、
    前記光透過率制御手段は、前記光透過領域設定手段によって前記光透過領域の形状および面積の少なくともいずれかに変更が加えられる際に、前記シャッター速度設定手段によって設定した前記シャッター速度を維持し、前記撮像素子の撮像面における像面照度が一定となるように前記複数のエレクトロクロミック素子の光透過率をそれぞれ独立して制御することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記光透過率制御手段は、前記光透過領域の面積が増大した場合に、前記光透過領域を形成する前記複数のエレクトロクロミック素子の光透過率を低くすることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の撮像装置。
  5. 前記光透過率制御手段は、前記光透過領域設定手段によって前記光透過領域の形状に変更が加えられた場合には、変更が加えられた前記光透過領域の形状と、変更が加えられる前の前記光透過領域の形状と、の前記撮像素子の撮像面における像面照度が一定となるように前記複数のエレクトロクロミック素子の光透過率をそれぞれ独立して制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の撮像装置。
  6. 前記光透過率制御手段は、前記複数のエレクトロクロミック素子の光透過率を、光軸からの距離に応じて段階的に変化させることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の撮像装置。
  7. 前記複数のエレクトロクロミック素子は、それぞれ所定の輪郭形状を有する枠状の形状であり、前記複数のエレクトロクロミック素子は、光軸を中心として入れ子状に配列することを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の撮像装置。
  8. 前記複数のエレクトロクロミック素子は、グリッド状に配列することを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の撮像装置。
JP2007275282A 2007-10-23 2007-10-23 撮像装置 Withdrawn JP2009105640A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007275282A JP2009105640A (ja) 2007-10-23 2007-10-23 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007275282A JP2009105640A (ja) 2007-10-23 2007-10-23 撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009105640A true JP2009105640A (ja) 2009-05-14

Family

ID=40706917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007275282A Withdrawn JP2009105640A (ja) 2007-10-23 2007-10-23 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009105640A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013026673A (ja) * 2011-07-15 2013-02-04 Toshiba Corp カメラモジュール
KR101795600B1 (ko) * 2011-07-07 2017-11-08 삼성전자주식회사 디지털 촬영 장치, 그 제어방법, 및 컴퓨터 판독가능 저장매체

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101795600B1 (ko) * 2011-07-07 2017-11-08 삼성전자주식회사 디지털 촬영 장치, 그 제어방법, 및 컴퓨터 판독가능 저장매체
JP2013026673A (ja) * 2011-07-15 2013-02-04 Toshiba Corp カメラモジュール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11082619B2 (en) Imaging device and control method for imaging device
US10791279B2 (en) Control device, control method, and exposure control system
JP2017112461A (ja) 撮像装置及びその制御方法、プログラム並びに記憶媒体
JP6244063B2 (ja) 撮影装置、撮影装置本体、及び撮影装置の制御方法
JP5573436B2 (ja) 露出制御装置及びそれを備える電子カメラ
JP2007114283A (ja) 画像入力装置
JP2008141479A (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP2013104961A (ja) 撮像装置及び絞り制御方法
JP2016080918A (ja) 像振れ補正装置及びその制御方法
JP2009290732A (ja) 撮像装置
JP2015204470A (ja) 撮像装置およびその制御方法ならびにプログラム
JP2009105640A (ja) 撮像装置
US10634976B2 (en) Imaging device
JP2004333553A (ja) 光量調節装置、撮影装置及びフィルタ
JP2010068046A (ja) 撮像装置
JP7331909B2 (ja) 撮像装置
JP2004317650A (ja) カメラ
JP6653071B2 (ja) 撮影装置、フォーカス制御方法及びプログラム
JP2011043581A (ja) 撮像装置
JP2009198887A (ja) 撮像装置及びそのプログラム
JP2020134546A (ja) 撮像装置、レンズ装置、カメラシステムおよび撮像装置の制御方法
JP7361536B2 (ja) 撮像装置、制御方法及びプログラム
JP6149345B2 (ja) 撮影装置および画質調整方法
JP2017219854A (ja) 制御装置、制御方法および露光制御システム
JP2005070431A (ja) 光量調節装置及び撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110104