JP2009104904A - レバー式コネクタ - Google Patents

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Kenji Makino
健司 牧野
Wataru Shamoto
渡 社本
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Abstract

【課題】両コネクタハウジングを正規の嵌合姿勢に立て直す。
【解決手段】一方のコネクタハウジング20にはカム溝66を有するレバー60が回動可能に装着される。レバー60は、そのカム溝66を他方のコネクタハウジング40に設けられたカムフォロア41に係合させた状態で回動され、両コネクタハウジング20,40を嵌合させる。レバー60には、両コネクタハウジング20,40の嵌合姿勢が正規から傾いていた場合に、他方のコネクタハウジング40に設けられた姿勢矯正ピン42を受容してこのレバー60の回動によって嵌合姿勢の傾きを矯正する姿勢矯正溝73が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、レバー式コネクタに関する。
レバー式コネクタとして、特許文献1に記載のものが知られている。これは、カム溝を有するレバーが回動可能に装着された一方のコネクタハウジングと、カム溝と係合可能なカムフォロアを有する他方のコネクタハウジングとを備え、レバーの回動によってカム溝とカムフォロアとでカム作用が発揮されることにより、両コネクタハウジングが低操作力で嵌合されるようになっている。
特開2004−288442公報
上記の場合、両コネクタハウジングの嵌合過程で、レバーの回動方向にこのレバーの操作力が偏在するため、回動によってレバーが近づく側では遠ざかる側より早く嵌合を進める傾向にあった。そのため、両コネクタハウジングの嵌合領域間に生じる隙間の範囲で、両コネクタハウジングが正規の嵌合姿勢から傾いた状態となることがあった。
これに対し、例えば、レバーの回動支点をコネクタハウジングの幅方向中央から片側にずらすことにより、レバーの操作力がコネクタハウジングの幅方向中央にバランスよく作用するようにして、両コネクタハウジングが傾かないようにする方策も考えられた。しかし、レバーの操作力をコネクタハウジングの幅方向中央に設定して嵌合バランスをとるのは設計上難しく、レバーの回動支点を片側にずらしたがため、上記とは逆向きの傾きを生じることがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、両コネクタハウジングを正規の嵌合姿勢に立て直すことを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングと、前記両コネクタハウジングのうちの一方のコネクタハウジングに装着され、他方のコネクタハウジングに設けられたカムファロアと係合可能なカム溝を有し、その回動に基づく前記カム溝と前記カムフォロアとのカム作用によって前記両コネクタハウジングを嵌合させるレバーとを備えたコネクタであって、前記レバーには、前記両コネクタハウジングの嵌合姿勢が正規から傾いていた場合に、前記他方のコネクタハウジングに設けられた姿勢矯正ピンを受容してこのレバーの回動によって前記嵌合姿勢の傾きを矯正する姿勢矯正溝が設けられている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記レバーは、前記一方のコネクタハウジングの幅方向中央部に回動支点及び前記カム溝の入り口を有して幅方向一側に向かって回動され、前記姿勢矯正溝は、前記カム溝と隣接して並び、前記カム溝が前記カムフォロアを受け入れるのとほぼ同じタイミングで前記姿勢矯正ピンを受け入れるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記カム溝は、前記両コネクタハウジングの嵌合過程で前記カムフォロアが摺接して前記カム作用を発揮する嵌合カム面と、この嵌合カム面の反対側に位置し、前記両コネクタハウジングの嵌合終盤で前記姿勢矯正溝と入れ替わって前記両コネクタハウジングの嵌合姿勢を矯正するべく前記カムフォロアと摺接可能な補助矯正面とを有しているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記レバーは、前記一方のコネクタハウジングの幅方向一側に回動支点及び前記カム溝の入り口を有して幅方向他側に向かって回動され、前記姿勢矯正溝は、前記カム溝から離れた幅方向他側に位置し、前記両コネクタハウジングの嵌合終盤で前記姿勢矯正ピンを受け入れるところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載のものにおいて、前記姿勢矯正溝は、前記両コネクタハウジングの嵌合に伴う抵抗が最大となったときに前記姿勢矯正ピンと係合するところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
レバーの回動に伴い、両コネクタハウジングの嵌合姿勢が正規から傾いても、姿勢矯正ピンが姿勢矯正溝に受容されてその傾きが矯正されるから、両コネクタハウジングを正規の嵌合姿勢に立て直すことができる。
<請求項2の発明>
レバーが幅方向一側に向かって回動されるため、幅方向他側で両コネクタハウジングの嵌合が遅れる懸念があるが、本発明によれば、カム溝がカムフォロアを受け入れるのとほぼ同じタイミングで姿勢矯正溝が姿勢矯正ピンを受け入れるため、両コネクタハウジングの嵌合初期で発生する傾きに対応可能となり、幅方向他側における嵌合の遅れを阻止できる。
<請求項3の発明>
嵌合終盤に至って両コネクタハウジングが正規の嵌合姿勢をとっていない場合に、カム溝の補助矯正面によってその姿勢を正しく直すことができる。
<請求項4の発明>
レバーが一方のコネクタハウジングの幅方向他側に回動支点及びカム溝の入り口を有して幅方向一側に向かって回動されるため、幅方向一側で両コネクタハウジングの嵌合が遅れる懸念があるが、本発明によれば、幅方向一側に位置する姿勢矯正溝が嵌合終盤で姿勢矯正ピンを受け入れることにより、嵌合終盤で幅方向一側における嵌合の遅れをとり戻せる。
<請求項5の発明>
両コネクタハウジングの嵌合に伴う抵抗が最大となったときに、姿勢矯正溝が姿勢矯正ピンと係合するから、両コネクタハウジングの幅方向両側に抵抗力が分散され、嵌合バランスが良好に保たれる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図5によって説明する。本実施形態のコネクタ10は、互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジング20,40と、このうちの一方のコネクタハウジング20に回動可能に装着されたレバー60とを備えている。なお、以下の説明において前後方向については両コネクタハウジング20,40の互いの嵌合面側を前方とする。
一方のコネクタハウジング20は合成樹脂製であって、図5に示すように、幅方向に細長い形状をなし、横長ブロック状のハウジング本体21と、ハウジング本体21の周りを取り囲む嵌合凹部22とを備えている。ハウジング本体21内には複数の雌側端子金具(図示せず)が収容されており、嵌合によって相手の雄側端子金具(図示せず)と導通接続されるようになっている。
ハウジング本体21の後端部には左右で対をなす係止片23が後方に突出して設けられている。このハウジング本体21の後端部には、各雌側端子金具に接続される電線を所定方向に引き出すための電線カバー(図示せず)が取り付けられ、係止片23によってハウジング本体21への保持がなされるようになっている。
また、ハウジング本体21の幅方向中央部(一方のコネクタハウジング20の幅方向中央部でもある)の後端には、後方へ張り出す拡張部24が付設されており、この拡張部24の外面に、レバー60を軸支する支軸25が突設されている。この支軸25は高さ方向で対をなし、図示する面と反対側の面にも設けられている。
嵌合凹部22は、ハウジング本体21の外面の略前半部を覆うように配置される。嵌合凹部22の幅方向中央部(一方のコネクタハウジング20の幅方向中央部でもある)には、他方のコネクタハウジング40に設けられたカムフォロア41と姿勢矯正ピン42とを受け入れ可能な進入溝26が前後方向に切り欠いて設けられている。進入溝26の後縁には、嵌合に伴うレバー60の拡開を防止する左右一対の拡開防止縁27が円弧状に設けられている。
他方のコネクタハウジング40は同じく合成樹脂製であって、横長角筒状のフード部43を備え、ハウジング本体21に内嵌可能となっている。フード部43内には、雌側端子金具と対応する位置毎に、雄側端子金具のタブ(図示せず)が突出して配置されている。そして、フード部43の幅方向両側縁の前端部には、左右一対のロック部44が設けられている。ロック部44は、外向きに突出するロック爪45を有し、このロック爪45の引っ掛け係止によってレバー60を回動規制状態に保持し、これによって両コネクタハウジング20,40を離脱規制状態に保持するようになっている。
また、フード部43の外面の幅方向中央部(他方のコネクタハウジング40の幅方向中央でもある)には、レバー60との間にカム作用を発揮する円柱状のカムフォロア41が突設されている。このカムフォロア41は高さ方向で対をなし、図示する面と反対側の面にも設けられている。さらに、フード部43の外面のうち幅方向中央部より一側に寄った位置には、カムフォロア41と同形状の姿勢矯正ピン42が設けられている。姿勢矯正ピン42は、カムフォロア41と前後位置を揃えて配置され、カムフォロア41と幅方向の同軸上で並び合う位置関係にある。
レバー60は同じく合成樹脂製であって、図1ないし図4に示すように、操作部61と操作部61の両端から平行に突出する一対のアーム部62とからなり、図示はないが正面から見ると門型をなしている。アーム部62は、板状をなし、操作部61から離れた端部に円弧状の外周縁を有し、その円弧の中心に軸受け孔63を有している。かかるレバー60は、一方のコネクタハウジング20に後方から跨ぐように取り付けられ、軸受け孔63に支軸25を貫通保持させることで、支軸25を中心として初期位置と嵌合位置との間を回動可能となっている。レバー60が初期位置にあるときには、操作部61が一方のコネクタハウジング20の後方でかつ幅方向一側に離間して配置され、レバー60が嵌合位置にあるときには、操作部61が一方のコネクタハウジング20の幅方向一側に重なって配置される。よって、レバー60は、初期位置から嵌合位置にかけて一方のコネクタハウジング20からの突出量を次第に減じるようになっている。
操作部61には下向きに突出するロック受け爪64を有するロック受け部65が設けられている。レバー60が嵌合位置に至ったとき、ロック受け爪64はロック爪45に弾性的に係止され、これによってレバー60の初期位置側への戻り操作が規制されるようになっている。
アーム部62における円弧状の外周縁は、外面側の除肉によって薄肉となっており、拡開防止縁27の内側に進入可能となっている。
そして、アーム部62の内側面には、円弧状の外周縁に開口する有底のカム溝66が設けられている。カム溝66は、軸受け孔63に向かって直線状に延びる第1導入部67と、軸受け孔63の周りを所定曲線に沿って延びる第1作用部68とからなる。カム溝66の第1導入部67の入り口は、レバー60が初期位置にあるときに、一方のコネクタハウジング20の幅方向中央部の前端に臨み、前方から進入するカムフォロア41を受け入れ可能とされる。
カム溝66の第1作用部68における相対向する溝面のうちの一方(軸受け孔63に近いほう)は、両コネクタハウジング20,40の嵌合過程でカムフォロア41が摺接してカム作用を発揮し得る嵌合カム面71とされ、他方(軸受け孔63から遠いほう)の奥側は、嵌合終盤で両コネクタハウジング20,40の嵌合姿勢が正規から傾いていた場合にその傾きを矯正する方向にカムフォロア41が摺接可能な補助矯正面72とされる。なお、補助矯正面72には、両コネクタハウジング20,40の離脱時にカムフォロア41が摺接可能とされる。
また、アーム部62の内側面には、カム溝66と幅方向一側で隣接して並列に配置され、円弧状の外周面にカム溝66と並んで同じ向きで開口する有底の姿勢矯正溝73が設けられている。姿勢矯正溝73は、姿勢矯正ピン42を受容して同ピン42に係合可能とされ、両コネクタハウジング20,40の嵌合姿勢が正規から傾いていた場合にその傾きを徐々に矯正する向きに延出する形態となっている。詳しくは姿勢矯正溝73は、第1導入部67と平行して直線状に延びる第2導入部74と、軸受け孔63の周りを第1作用部68とは異なる曲率で延びる第2作用部75とからなる。第2導入部74の入り口は、レバー60が初期位置にあるときに、外周縁の円弧形状に起因して第1導入部67の入り口より僅かに後退して位置するが、姿勢矯正ピン42を受容するタイミングは、第1導入部67にカムフォロア41が進入するときとほぼ同じとされる。
そして、姿勢矯正溝73の第2作用部75における相対向する溝面のうちの一方(軸受け孔63に近いほう)の奥側は、嵌合終盤で姿勢矯正ピン42が摺接してカム作用を発揮し得る補助カム面76とされ、他方(軸受け孔63から近いほう)は、嵌合過程で両コネクタハウジング20,40の嵌合姿勢が正規から傾いていた場合にその傾きを矯正する方向に姿勢矯正ピン42が摺接可能な姿勢矯正面77とされる。
次に、本実施形態のコネクタ10の作用効果を説明する。
まず、図1に示すように、一方のコネクタハウジング20にレバー60を組み付けて初期位置に保持させる。続いて、一方のコネクタハウジング20を他方のコネクタハウジング40に浅く嵌合させて、カム溝66の第1導入部67にカムフォロア41を進入させるとともに、それとほぼ同じタイミングで姿勢矯正溝73の第2導入部74に姿勢矯正ピン42を進入させる。その状態で、操作部61を摘みつつレバー60を支軸25を中心に図示反時計周りに回動させる。このとき、両コネクタハウジング20,40が正規の嵌合姿勢を保っていれば、レバー60の回動に伴い、カムフォロア41が第1作用部68の嵌合カム面71を摺接することによってカム作用が発揮され、両コネクタハウジング20,40が互いに引き寄せられる。この間、姿勢矯正ピン42は、姿勢矯正溝73の溝面と非摺接状態に保たれる。こうしてレバー60が嵌合位置に至ると、図2に示すように、カムフォロア41がカム溝66の奥端に到達するとともに姿勢矯正ピン42が姿勢矯正溝73の奥端に到達し、ロック部44がロック受け部65を弾性的に係止してレバー60の回動が規制され、さらに両コネクタハウジング20,40の離脱も規制されて嵌合状態に保持される。
ところで、本実施形態においては、両コネクタハウジング20,40が幅方向に細長い形状とされ、レバー60が幅方向一側に向かって回動されることに起因し、幅方向一側では嵌合が早まり、幅方向他側では嵌合が遅くなる嫌いがある。そのため、レバー60の操作力が幅方向一側に偏向して作用し、幅方向他側で一方のコネクタハウジング20の前面がフード部43の奥面から浮き上がるようにして、両コネクタハウジング20,40が正規の嵌合姿勢から傾いた姿勢をとるおそれがある。
しかるに本実施形態においては、上記のように両コネクタハウジング20,40が傾き姿勢をとったときに、図3に示すように、姿勢矯正ピン42が姿勢矯正溝73の姿勢矯正面77を摺接し、レバー60の回動に伴って両コネクタハウジング20,40の傾き姿勢が徐々に立て直されるようになっている。また、嵌合終盤に至って両コネクタハウジング20,40が正規姿勢を越えて上記とは逆の傾き姿勢をとった場合、図4に示すように、こんどはカムフォロア41がカム溝66の補助矯正面72を摺接し、かつ、姿勢矯正ピン42が姿勢矯正溝73の補助カム面76を摺接することにより、両コネクタハウジング20,40が正規の嵌合姿勢に向かって次第に矯正されるようになっている。したがって、レバー60が嵌合完了位置に至ると、上記同様、両コネクタハウジング20,40が正規の嵌合姿勢で保持されることとなる。
以上説明したように本実施形態によれば、レバー60の回動に伴って両コネクタハウジング20,40が正規の嵌合姿勢から傾いても、姿勢矯正ピン42が姿勢矯正溝73に受容されてその傾きが矯正されるから、両コネクタハウジング20,40を正規の嵌合姿勢にすることができる。
また、レバー60が幅方向一側に向かって回動されるため、幅方向他側で両コネクタハウジング20,40の嵌合が遅れる懸念があるが、本発明によれば、カム溝66がカムフォロア41を受け入れるのとほぼ同じタイミングで姿勢矯正溝73が姿勢矯正ピン42を受け入れるため、両コネクタハウジング20,40の嵌合初期で発生する傾きに対応可能となり、幅方向他側における嵌合の遅れを阻止できる。
さらに、嵌合終盤に至って姿勢矯正ピン42と姿勢矯正溝73とによる姿勢矯正作用によってもなお両コネクタハウジング20,40が正規の嵌合姿勢をとっていない場合、カム溝66の補助矯正面72によってその姿勢を正しく直すことができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図6ないし図10によって説明する。なお、実施形態2のコネクタ10では、実施形態1と基本的構成が共通しているため、実施形態1と共通する部位には同一符号を付す。また、以下では実施形態1と相違する部分を中心に説明する。
一方のコネクタハウジング20は、幅方向に細長い形状であって、雌型端子金具を収容可能なハウジング本体21とその周りを取り囲む嵌合凹部22とを備えている。嵌合凹部22の後端部の幅方向他側には、レバー60を軸支するための支軸25が突設されており、この支軸25がレバー60の軸受け孔63に貫通保持されることで、レバー60が一方のコネクタハウジング20に回動可能に装着されるようになっている。また、嵌合凹部22には他方のコネクタハウジング40に設けられた姿勢矯正ピン42とカムフォロア41とを受け入れる進入溝26が切り欠いて設けられている。進入溝26は、姿勢矯正ピン42の受け入れ位置とカムフォロア41の受け入れ位置のそれぞれに対応するように、幅方向に離間して配置されている。
また、他方のコネクタハウジング40は、嵌合凹部22を外嵌可能なフード部43を有し、フード部43内に雄側端子金具のタブが突出して配置されている。フード部43の内面には、幅方向他側に円柱状のカムフォロア41が突設され、幅方向一側にカムフォロア41と同形状の姿勢矯正ピン42が突設されている。カムフォロア41と姿勢矯正ピン42は、幅方向の同軸上で互いに離間して配置されている。
レバー60は、操作部61と操作部61の両端から平行に突出する一対のアーム部62とで門型をなしている。そして、レバー60は、支軸25を中心として初期位置と嵌合位置との間を幅方向他側から幅方向一側にかけて回動可能となっている。アーム部62は板状であって、操作部61の近くにその外周縁が円弧状をなす第1円弧部78を有するとともに、操作部61から離れてその外周縁が同じく円弧状をなす第2円弧部79を有している。第2円弧部79の外周縁は薄肉とされ、進入溝26の拡開防止縁27の内側に進入可能とされる。
そして、レバー60には、第2円弧部79の円弧の中心に支軸25を嵌合可能な軸受け孔63が設けられるとともに、所定曲線に沿って延びて第2円弧部79に開口するカム溝66が設けられている。カム溝66は、軸受け孔63に向かって真直ぐ延びる導入部67と、導入部67の終端に連なってカム曲線を描く作用部68とからなり、レバー60が初期位置にあるときに、導入部67の入り口が一方のコネクタハウジング20の前端に臨んでカムフォロア41を受け入れ可能となっている。
また、レバー60には、所定の円弧を描いて第1円弧部78に開口する姿勢矯正溝73が設けられている。姿勢矯正溝73は、両コネクタハウジング20,40が嵌合終盤に至ったときに、姿勢矯正ピン42を受容して係合可能とされ、さらなるレバー60の回動に伴い、姿勢矯正ピン42が姿勢矯正溝73の溝面を摺接して、両コネクタハウジング20,40の嵌合姿勢を矯正可能となっている。姿勢矯正溝73が姿勢矯正ピン42と係合するタイミングは、雌雄の両端子金具80,90の接続に起因して両コネクタハウジング20,40の嵌合力が最大値を迎えたときと同じ時期に設定されている。
ここで、両コネクタハウジング20,40を浅く嵌合した状態からレバー60を嵌合位置に向かって回動すると、カムフォロア41がカム溝66の作用部68に沿って移動してカム作用が発揮され、両コネクタハウジング20,40が互いに引き寄せられて、正規嵌合位置に至ることとなる。この正規嵌合位置では、図10に示すように、雌雄の両端子金具80,90が正規深さで導通接続される。また、姿勢矯正ピン42が姿勢矯正溝73の奥端に当接状態で配置される。
上記の場合、レバー60が軸支されるとともにカム作用が発揮される部位が両コネクタハウジング20,40の幅方向他側に偏在しているため、レバー60の回動に伴い、幅方向一側で一方のコネクタハウジング20が他方のコネクタハウジング40から浮き上がるようにして両コネクタハウジング20,40が正規の嵌合姿勢から傾いた状態となるおそれがある。
しかるに実施形態2においては、図8から図9に示すように、嵌合終盤に至って姿勢矯正溝73に姿勢矯正ピン42が受容され、その後、嵌合完了に至るまで姿勢矯正ピン42が姿勢矯正溝73の溝面を摺接することにより、両コネクタハウジング20,40の傾き姿勢が立て直されるから、レバー60が嵌合位置に至ったときには両コネクタハウジング20,40が正規の嵌合姿勢に矯正されることとなる。しかも、実施形態2によれば、両コネクタハウジング20,40の嵌合に伴う抵抗が最大となったときに、姿勢矯正溝73が姿勢矯正ピン42と係合するから、両コネクタハウジング20,40の幅方向両側に抵抗力が分散され、嵌合バランスが良好に保たれることとなる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)レバーは一枚板状をなす形態であってもよい。
(2)レバーは雄側端子金具を収容する雄型コネクタハウジングに装着される形態であってもよい。
(3)姿勢矯正ピンとカムフォロアは互いに異形であってもよい。
本発明の実施形態1において、両コネクタハウジングが嵌合される前の状態を示す側面図 レバーが嵌合位置に至って両コネクタハウジングが正規嵌合された状態を示す側面図 両コネクタハウジングの嵌合姿勢が正規から傾いた直後の状態を示す側面図 嵌合終盤に至って両コネクタハウジングの嵌合姿勢が立て直される状態を示す側面図 一方のコネクタハウジングの側面図 本発明の実施形態2において、両コネクタハウジングが嵌合される前の状態を示す一部破断した側面図 両コネクタハウジングが嵌合される途中の状態を示す一部破断した側面図 嵌合終盤に至って姿勢矯正溝に姿勢矯正ピンが受容された状態を示す一部破断した側面図 レバーが嵌合位置に至って両コネクタハウジングが正規嵌合された状態を示す一部破断した側面図 両端子金具が正規深さで接続された状態を示す側断面図
符号の説明
10…コネクタ
20…一方のコネクタハウジング
40…他方のコネクタハウジング
41…カムフォロア
42…姿勢矯正ピン
60…レバー
62…アーム部
63…支軸
67…カム溝
71…嵌合カム面
73…姿勢矯正溝
77…姿勢矯正面

Claims (5)

  1. 互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングと、
    前記両コネクタハウジングのうちの一方のコネクタハウジングに装着され、他方のコネクタハウジングに設けられたカムファロアと係合可能なカム溝を有し、その回動に基づく前記カム溝と前記カムフォロアとのカム作用によって前記両コネクタハウジングを嵌合させるレバーとを備えたコネクタであって、
    前記レバーには、前記両コネクタハウジングの嵌合姿勢が正規から傾いていた場合に、前記他方のコネクタハウジングに設けられた姿勢矯正ピンを受容してこのレバーの回動によって前記嵌合姿勢の傾きを矯正する姿勢矯正溝が設けられていることを特徴とするレバー式コネクタ。
  2. 前記レバーは、前記一方のコネクタハウジングの幅方向中央部に回動支点及び前記カム溝の入り口を有して幅方向一側に向かって回動され、
    前記姿勢矯正溝は、前記カム溝と隣接して並び、前記カム溝が前記カムフォロアを受け入れるのとほぼ同じタイミングで前記姿勢矯正ピンを受け入れることを特徴とする請求項1に記載のレバー式コネクタ。
  3. 前記カム溝は、前記両コネクタハウジングの嵌合過程で前記カムフォロアが摺接して前記カム作用を発揮する嵌合カム面と、この嵌合カム面の反対側に位置し、前記両コネクタハウジングの嵌合終盤で前記姿勢矯正溝と入れ替わって前記両コネクタハウジングの嵌合姿勢を矯正するべく前記カムフォロアと摺接可能な補助矯正面とを有していることを特徴とする請求項2に記載のレバー式コネクタ。
  4. 前記レバーは、前記一方のコネクタハウジングの幅方向他側に回動支点及び前記カム溝の入り口を有して幅方向一側に向かって回動され、
    前記姿勢矯正溝は、前記カム溝から離れた幅方向一側に位置し、前記両コネクタハウジングの嵌合終盤で前記姿勢矯正ピンを受け入れることを特徴とする請求項1に記載のレバー式コネクタ。
  5. 前記姿勢矯正溝は、前記両コネクタハウジングの嵌合に伴う抵抗が最大となったときに前記姿勢矯正ピンと係合することを特徴とする請求項4に記載のレバー式コネクタ。
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JP2011119107A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Sumitomo Wiring Syst Ltd レバー式コネクタ

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JP2011119107A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Sumitomo Wiring Syst Ltd レバー式コネクタ

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