JP2009102816A - 車庫及び車庫付き建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】車庫内スペースにおいて車両の駐車と荷物の収納とを好適に行わせることができる車庫及び車庫付き建物を提供する。
【解決手段】住宅10は2階建て建物であり、1階スペースに車庫11が設けられている。また、1階スペースには車庫11に隣接させて1階側居室12が設けられているとともに、2階スペースには車庫11の上方において当該車庫11に隣接させて2階側居室13が設けられている。車庫11は仕切壁15により仕切られてなり、車庫内スペース16を有している。車庫11の仕切壁15には、車庫内スペース16と屋外との間を出入するための出入口17が設けられている。また、出入口17に対しては開閉装置20が設けられている。この場合に、開閉装置20の開閉ユニット21には、収納棚32が一体化されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車庫及び建物の一部として車庫を備えた車庫付き建物に関するものである。
車庫として、建物内に設置された付属車庫がある(例えば、特許文献1参照)。車庫は壁により囲まれてなり、車両を駐車させるための駐車スペースを有している。また、車庫の壁には車両の出庫及び入庫を行うための出入口などが設けられている。出入口には、当該出入口を開閉可能なシャッタが設けられており、シャッタが開放されている場合に車両の出庫及び入庫が可能となっている。
特開2002−201803号公報
ここで、車両用の工具やその他の物を車庫内に収納させることが考えられる。この場合、車庫内に駐車スペースだけでなく収納スペースも確保する必要が生じる。しかしながら、敷地の広さに余裕がない場合などにおいては、車庫としての専有スペースはできるだけ小さくすることが望ましい。一方、収納スペースを確保するために駐車スペースを十分に確保できないと、運転者の乗降や荷物の出し入れを行う上で不便なものとなってしまう。
なお、上述した不都合は、建物に一体化された付属車庫以外に、建物とは独立して設けられる車庫であっても同様に生じ得る。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、車庫内スペースにおいて車両の駐車と荷物の収納とを良好に行わせることができる車庫及び車庫付き建物を提供することを目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果等を示しつつ説明する。なお以下では、理解を容易にするため、発明の実施の形態において対応する構成例を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
本発明の車庫(車庫11等)は、車両の駐車が可能な駐車スペースを有する車庫内スペース(車庫内スペース16等)と、当該車庫内スペースの周縁を規定する仕切壁(仕切壁15等)に形成された開口部(出入口17等)と、当該開口部を開閉するとともに、開口部の少なくとも閉鎖状態において物の収納作業及び取り出し作業を可能とする収納領域が形成された収納ユニット(開閉ユニット21等)と、を備えたことを特徴とする。
本構成によれば、収納ユニットにおいて、車庫内スペースの開口部を開閉する機能と収納領域としての機能とが一体化されることとなる。これにより、両機能を個別に設ける構成に比べ、車庫内スペースにおいて専有するスペースを極力抑えつつ、車庫内スペースに収納領域としての機能を付与することができる。
なお、「閉鎖状態」には、完全に出入口が遮蔽される状態だけでなく、一部のみが遮蔽されるものの出入口を通じた車両や人等の出入が不可となる状態も含まれる。
ここで、上記解決手段に代えて、以下の手段を適用してもよい。すなわち、車庫(車庫11等)は、車両の駐車が可能な駐車スペースを有する車庫内スペース(車庫内スペース16等)と、当該車庫内スペースの周縁を規定する又は内部を仕切る仕切壁(仕切壁15等)に形成された開口部(出入口17等)と、当該開口部を開閉するとともに、開口部の少なくとも閉鎖状態において前記車庫内スペースにおける物の収納作業及び取り出し作業を可能とする収納領域が形成された収納ユニット(開閉ユニット21等)と、を備えた構成としてもよい。
また、前記収納ユニットを、上下方向に移動することで前記開口部を開閉する構成としてもよい。収納ユニットが上下方向に移動する構成とすることで、仮に車庫内スペースにおける開口部の位置がいずれの位置であったとしても、開放状態において収納ユニットを車庫内スペースの外部に配置することが可能となる。開放状態において収納ユニットが車庫内スペースの内部に配置される構成を想定すると、それだけ車庫内スペースの一部のスペースが専有されることとなるが、本構成によれば、開放状態において収納ユニットにより車庫内スペースの一部のスペースを専有しないようにすることが可能となる。
前記開口部を、前記駐車スペースへの車両の出入を可能とする出入口としてもよく、この場合、前記収納ユニットを、前記出入口を開閉する構成とし、さらには前記出入口の閉鎖状態において前記収納領域に対する屋外からの前記取り出し作業を不可とすることが可能な規制手段(背板部31)を備えた構成としてもよい。車庫は車両を駐車させる機能を有しているため、車庫には車両の出入を可能とするための出入口が必ず設けられている。この場合に、収納ユニットにおいて、出入口を開閉する機能と収納領域としての機能とを一体化させることにより、車庫において必須の構成に対して収納領域としての機能が一体化された構成となる。また、規制手段が設けられていることにより、収納ユニットによる出入口の閉鎖状態において収納領域に対する屋外からの物の取り出し作業を不可することが可能となり、収納領域に収納された物の盗難等の発生を阻止することができる。
なお、車両の出入口を収納ユニットにより開閉する構成において、当該収納ユニットが上下方向に移動することで出入口が開閉される構成としてもよい。この場合、収納ユニットによる出入口の開放状態において車庫内スペースから収納領域へのアクセスが行いづらくなる。これにより、出入口の開放状態において、収納領域に収納された物の盗難等の発生を阻止することができる。
また、車両の出入口を収納ユニットにより開閉する構成において、当該収納ユニットが前記出入口の開放状態にて収納ユニットの収納領域の全体が車庫内スペースの外部に移動する構成としてもよい。この場合、車庫内スペースにおいて車両のアイドリングをする場合に収納ユニットを出入口の開放状態とすることで、収納物が排気ガスによって汚れてしまわないようにすることが可能となる。
また、前記規制手段として収納ユニットに一体化された背板部を設け、収納ユニットによる少なくとも閉鎖状態において背板部が屋外に露出し当該背板部により収納領域が屋外に露出しないように覆われる構成としてもよい。この場合、雨天などにおいて収納領域の収納物が濡れてしまわないようにすることができる。
前記収納ユニットを、当該収納ユニットを挟んだ両側から前記収納領域に対する前記収納作業及び前記取り出し作業が可能なように形成してもよい。この場合、収納ユニットの収納領域に対して2方向から物の収納作業及び取り出し作業を行うことが可能となり、収納領域の利便性が向上する。
また、前記収納ユニットを挟んだ両側のうち少なくとも一方に、当該収納ユニットに対して隣接した状態となることで前記収納領域に対する前記取り出し作業を不可とする規制扉(扉体101)をさらに設けてもよい。この場合、上記のように収納領域の利便性を向上させた構成において、必要に応じて収納領域に対する物の取り出し作業を不可することが可能となり、収納物の盗難を阻止するといった防犯性を向上させることが可能となる。
また、前記規制扉を、前記開口部を開閉するものとし、さらには前記収納ユニットと一体的に前記開口部を開閉するとともに当該収納ユニットとは個別に前記開口部を開閉することが可能なように設けてもよい。この場合、上記のような収納領域の利便性の向上と、上記のような収納領域の防犯性の向上とを好適に実現することができる。
車庫付き建物(住宅10等)において以上説明した車庫の構成を適用してもよい。この場合に、前記収納ユニットを、前記開口部を閉鎖しない状態では前記車庫内スペースに隣接された屋内スペース(2階側居室13等)側に移動するとともに、当該屋内スペースからの前記収納領域に対する前記収納作業及び前記取り出し作業が可能となる構成としてもよい。本構成によれば、屋内スペースにおいても収納領域を利用することが可能となり、収納領域を有効活用することができる。
また、前記屋内スペースが、前記車庫内スペースの上階において当該車庫内スペースに隣接された上階スペース又は前記車庫内スペースの下階において当該車庫内スペースに隣接された下階スペースであり、前記収納ユニットは、上下方向に移動することで前記開口部を開閉する構成としてもよい。この場合、車庫付き建物について、収納ユニットを上下方向に移動させることに付随した上述した効果を得ることができる。
また、前記収納ユニットを、前記開口部の開放状態において屋内に収容される構成としてもよい。この場合、収納ユニットの開放状態において、屋外から収納領域に対して物の取り出し作業を行うことができないようにすることができる。よって、収納ユニットの開放状態において、収納領域に収納された物の盗難等の発生を阻止することができる。また、開放状態において収納ユニットが屋外に露出する構成に比して、車庫付き建物の外観への影響を抑えることが可能となる。
なお、収納ユニットの開放状態において屋外から収納領域に対して前記取り出し作業を行うことができないようにする上では、上述した背板部又は規制扉の構成を適用するとともに、収納ユニットは開放状態において屋外に移動する構成とし、さらには収納ユニットの開放状態において収納領域が建物の外壁部と対峙(対向)する構成としてもよい。この場合、上記構成に比べ、車庫付き建物の外観に影響を及ぼすこととなるが、屋内空間において収納ユニットを収容するための空間を確保する必要がなくなる。
また、前記屋内スペースが、前記車庫内スペースの上階にて当該車庫内スペースに隣接された上階スペースである構成において、前記収納ユニットを、上下方向に移動することで前記開口部を開閉するものとするとともに、前記収納領域として、収納ユニットの上端側に上側収納領域を備えた構成とし、さらに、前記収納ユニットが開放位置にある場合における前記上階スペースの床面に対する前記上側収納領域の高さ寸法が、前記収納ユニットが閉鎖位置にある場合における前記車庫内スペースの床面に対する前記上側収納領域の高さ寸法よりも小さくなるように構成してもよい。本構成によれば、収納ユニットが車庫内スペースと上階スペースとの間を移動する構成において、上階スペースにおける上側収納領域に対する物の収納作業及び取り出し作業を容易に行うことができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明を車庫付き建物に具体化した第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、車庫付き建物である住宅10の車庫部分及びその周辺の概略構成を示す説明図である。
図1に示すように、住宅10は2階建て建物(複数階建て建物)であり、1階スペースに車庫(ガレージ)11が設けられている。また、1階スペースには車庫11に隣接させて1階側居室12が設けられているとともに、2階スペースには車庫11の上方において当該車庫11に隣接させて2階側居室13が設けられている。車庫11は、住宅10に一体的に設けられた付属車庫(インナガレージ)となっている。
車庫11は仕切壁15により仕切られてなり、車庫内スペース16を有している。車庫内スペース16には、自動車(車両)を駐車するための駐車スペースが確保されている。また、車庫内スペース16の床面の高さはグランドレベルGLとなっている。
ちなみに、1階側居室12の床面の高さはグランドレベルGLよりも高いフロアレベルFLとなっている。この場合、車庫内スペース16と1階側居室12とで天井の高さは同一となっているため、車庫11の高さ寸法H1は1階側居室12の高さ寸法H2よりも大きくなっている(H1>H2)。また、1階側居室12の高さ寸法H2は、2階側居室13の高さ寸法H3と同一となっている(H2=H3)。つまり、車庫内スペース16の高さ寸法H1は2階側居室13の高さ寸法H3よりも大きくなっている(H1>H3)。
車庫11の仕切壁15には、車庫内スペース16と屋外との間を出入するための出入口17が設けられている。出入口17はその高さ寸法が、車庫内スペース16の高さ寸法H1と同一となっている。また、出入口17はその横幅寸法が、自動車が出入する上で十分な広さが確保されている。この出入口17に対して、開閉装置20が設けられている。
開閉装置20の構成について詳細に説明する。以下の説明では、図1に加え図2を適宜参照する。図2は開閉装置20の構成を説明するための説明図である。
開閉装置20は、略直方体状をなし出入口17を開閉するための開閉ユニット21と、当該開閉ユニット21を開放位置と閉鎖位置との間で移動させるための一対のガイドレール22と、を備えている。開閉ユニット21は、出入口17よりも1回り大きく形成されている。つまり、開閉ユニット21は、その高さ寸法が出入口17の高さ寸法よりも若干大きくなっているとともに、その横幅寸法が出入口17の横幅寸法よりも若干大きくなっている。これにより、開閉ユニット21が閉鎖位置にある場合には、出入口17が完全に閉鎖される。
なお、高さ寸法又は横幅寸法の少なくとも一方が出入口17と同一であってもよく、高さ寸法が出入口17よりも小さくてもよい。但し、閉鎖位置において出入口17を完全に閉鎖するという観点からは、本住宅10における構成が好ましい。
一対のガイドレール22は、図2に示すように、屋外側において出入口17を挟んで設けられている。各ガイドレール22は、グランドレベルGLから住宅10の屋根14まで達するように、上下方向に延びている。これらガイドレール22は各レール溝23が向き合うようにして設置されており、ガイドレール22間に開閉ユニット21が設置されている。
開閉ユニット21の各側部にはそれぞれ係合部24が設けられており、それら各係合部24は対応するガイドレール22内に入り込んでいる。各ガイドレール22内には、入り込んだ係合部24と係合関係を構成する駆動ベルトが内蔵されているとともに、当該駆動ベルトを動作させるための電動モータ等からなるガイド駆動部25が内蔵されている。
ガイド駆動部25によって駆動ベルトが正逆の一方向に動作されることにより、閉鎖位置にある開閉ユニット21が上方へスライド移動する。上方に移動し開閉ユニット21の上端が屋根14付近に到達した位置が、開放位置に相当する(図3参照)。一方、ガイド駆動部25によって駆動ベルトが正逆の他方向に動作されることにより、開放位置にある開閉ユニット21が下方へスライド移動する。そして、開閉ユニット21が閉鎖位置に達することで、出入口17が再度、閉鎖される。開閉ユニット21は開放位置及び閉鎖位置のいずれであっても、屋外に露出している。
ちなみに、ガイド駆動部25は、図2に示すように、住宅10に設けられたコントローラ26から駆動信号が出力されることにより駆動される。この場合、車庫内スペース16には車庫側操作部27が設けられているとともに、2階側居室13には2階側操作部28が設けられている。また、屋外側における開閉装置20に近接した位置には屋外側操作部29が設けられている。そして、これら各操作部27〜29が操作されることにより、コントローラ26からガイド駆動部25に駆動信号が出力され、開閉ユニット21が上下にスライド移動する。なお、これら各操作部27〜29のうちの少なくとも一つが、住人が所有する携帯装置や自動車から無線方式で信号を受信し、コントローラ26ではその信号に基づいて開閉ユニット21を上下にスライド移動させる構成としてもよい。
ここで、開閉ユニット21には、図1に示すように、収納領域が設けられている。収納領域は、背板部31に対して収納棚32が組み付けられてなり、収納棚32は上下方向に複数段設けられている。当該収納棚32は、少なくとも開閉ユニット21の上端側に設けられているとともに(上側収納領域)、開閉ユニット21の下端側に設けられている(下側収納領域)。また、上端側の収納棚32と下端側の収納棚32との間に複数段の収納棚32が設けられている。各収納棚32は屋内側に向けて収納開口が形成されており、当該収納開口を通じて収納棚32への荷物の収納及び収納棚32からの荷物の取り出しが行われる。
開閉ユニット21が閉鎖位置にある場合には、各収納棚32は、車庫内スペース16側に開放されている。これにより、車庫内スペース16内において各収納棚32への荷物の収納作業及び収納棚32からの荷物の取り出し作業を行うことができる。この場合、背板部31が屋外に露出しているとともに、全収納棚32が屋外において露出しないように背板部31により閉塞されている。したがって、各収納棚32は屋外側には開放されておらず、屋外側から収納棚32へアクセスすることはできない。
次に、開閉ユニット21が開放位置にある場合について図3も参照しながら説明する。図3(a)〜(c)は開閉ユニット21が開放位置にある場合の様子を説明するための説明図である。
図3(a)〜(c)に示すように、開閉ユニット21は、閉鎖位置から開放位置にスライド移動することにより、2階スペース側に位置している。開放位置にある場合、開閉ユニット21は2階側居室13の屋外側仕切壁34と対峙している。
2階側居室13の屋外側仕切壁34において、車庫11の出入口17の上方部分には開口部35が形成されており、当該開口部35に対して窓ユニット36が設置されている。窓ユニット36は、図2に示すように、窓枠37と窓ガラス38とからなり、引き違い式となっている。開閉ユニット21が開放位置にある場合、図3(a)〜(c)に示すように、各収納棚32のうち中央側及び上側の収納棚32は、窓ユニット36と対峙している。この場合、窓ユニット36はその横幅寸法が各収納棚32の横幅寸法よりも若干小さい程度となっている。したがって、窓ユニット36を開放状態とすることにより、2階側居室13において一部の収納棚32にアクセスすることができ、収納棚32への荷物の収納作業及び収納棚32からの荷物の取り出し作業を行うことができる。なお、窓ユニット36の横幅寸法を、各収納棚32の横幅寸法と同一としてもよく、各収納棚32の横幅寸法よりも大きくしてもよい。また、窓ユニット36は引違い式に限定されることはなく、バイパス式、縦軸回転式、上下スライド式、横軸回転式のいずれであってもよい。
ここで、既に説明したように、車庫内スペース16の高さ寸法H1は2階側居室13の高さ寸法H3よりも大きくなっている。また、車庫内スペース16と2階側居室13との間には、所定の厚み寸法を有する2階床部39が存在している。当該構成により、開閉ユニット21の上端側にある収納棚32は、開閉ユニット21が開放位置にある場合における2階側居室13の床からの高さ位置が、開閉ユニット21が閉鎖位置にある場合における車庫内スペース16の床からの高さ位置よりも低くなる。したがって、開閉ユニット21が閉鎖位置にあった場合に車庫内スペース16からアクセスしづらかった位置の収納棚32に対して、開閉ユニット21が開放位置にある場合には2階側居室13から容易にアクセスすることができる。つまり、開閉ユニット21の収納領域を、車庫内スペース16にて主に使用する領域と、2階側居室13にて主に使用する領域とで、それぞれ有効に区別して使用することができる。
ちなみに、2階側居室13の構成は、上記のものに限定されることはない。例えば、図4(a)に示すように2階側居室13がバルコニ41を有する構成とし、開閉ユニット21が開放位置にある場合には、図4(b)に示すように、当該開閉ユニット21の収納領域がバルコニ41と対峙する構成としてもよい。この場合、住人等は2階側居室13においてバルコニ41に出ることで、収納棚32への荷物の収納作業及び収納棚32からの荷物の取り出し作業を行うことができる。なお、バルコニ41の床42はグレーチングによって形成されており、図4(a)に示すように、開閉ユニット21が閉鎖位置にある場合には当該グレーチングの床42を通じて、車庫内スペース16の採光及び通気が確保されている。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
開閉ユニット21により、車庫内スペース16の出入口17を開閉する機能だけでなく、収納領域としての機能が果たされる。これにより、車庫内スペース16という限られた空間において収納を良好に行うことができる。
また、開閉ユニット21は背板部31を備えており、開閉ユニット21が閉鎖位置にある場合において屋外から収納領域にアクセスすることができない。したがって、収納領域に収納された物の盗難等の発生を阻止することができる。
また、開閉ユニット21が開放位置にある場合には、当該開閉ユニット21の収納領域に対して2階側居室13からアクセスすることができるため、車庫内スペース16だけでなく2階側居室13についての収納としても利用することができ、当該開閉ユニット21の収納領域を有効活用することができる。また、本構成によれば、車庫内スペース16から2階側居室13への荷物の搬入、又は2階側居室13から車庫内スペース16への荷物の搬出を、開閉ユニット21を用いて行うことができる。
また、開閉ユニット21を、上下方向に移動することで出入口17を開閉する構成とした。そして、当該構成により、開放位置にある場合には、開閉ユニット21が車庫内スペース16の外部に位置するようにした。仮に、開放位置において開閉ユニット21が車庫内スペース16の内部に配置される構成を想定すると、それだけ車庫内スペース16の一部のスペースが専有されることとなるが、本構成によれば、開放位置において開閉ユニット21により車庫内スペース16の一部のスペースを専有しないようにすることが可能となる。
また、開閉ユニット21が開放位置にある場合には、当該開閉ユニット21は屋内に収容されるのではなく、屋外に位置している。これにより、住宅10の屋内空間において開閉ユニット21を収容するための空間を確保する必要がなくなる。
また、図3(a)に示すように、開閉ユニット21が開放位置にある場合には、車庫内スペース16が屋外に開放された状態となる。この場合、例えば車庫内スペース16に収納領域が設けられた構成を想定すると、住人以外の者がその収納領域にアクセスすることが可能となり、収納領域に収納された物の盗難等が懸念される。これに対して、本住宅10では、車庫内スペース16が屋外に開放された状況においては、収納棚32が2階スペース側に位置しているため、住人以外の者が収納棚32にアクセスすることができなくなり、上記盗難等の発生を阻止することが可能となる。
また、図3(b)に示すように、雨天において開閉ユニット21が開放位置にある場合には、車庫内スペース16の出入口17周辺に雨が吹き込むこととなる。この場合に、その出入口17周辺に、二点鎖線で示すように物が置かれていると、その物が濡れてしまう。これに対して、本住宅10では、開閉ユニット21の収納棚32に物を収納することができ、出入口17が開放された場合にはその物は2階スペース側に位置する。また、開閉ユニット21の背板部31が屋外に露出し収納棚32は露出しない。よって、雨天において出入口17を開放させたとしても、物が濡れてしまうことを防止できる。なお、背板部31の屋外側の面に対して防水加工を施してもよく、この場合、開閉ユニット21が腐食等してしまうことを抑制できる。
また、図3(c)に示すように、車庫内スペース16において自動車をアイドリングさせると、排気ガスが車庫内スペース16に充満することとなる。この場合に、車庫内スペース16に物が置かれていると、その物が排気ガスによって汚れてしまうことが懸念される。これに対して、本住宅10では、開閉ユニット21を開放位置とすることにより、収納棚32が2階スペース側に位置し、各収納棚32の収納開口が車庫内スペース16にて開放されていない状態となる。よって、自動車をアイドリングさせたとしても、物が汚れてしまうことを防止できる。なお、開閉ユニット21を開放位置とすることで、車庫内スペース16の換気を行うこともできる。
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態における住宅10では、開閉ユニット21が開放位置にある場合、当該開閉ユニット21は屋外であって2階側居室13に隣接し、開閉ユニット21の背板部31は屋外において露出する構成としたが、これに代えて、本実施の形態における住宅50では、開閉ユニット62が開放位置にある場合、当該開閉ユニット62は屋外において露出しない構成となっている。そこで当該構成について、図5を用いて詳細に説明する。図5(a)は開閉ユニット62が閉鎖位置にある場合の構成を説明するための説明図、図5(b)は開閉ユニット62が開放位置にある場合の構成を説明するための説明図である。
図5(a)に示すように、住宅50は、上記第1の実施の形態における住宅10と同様に2階建て建物であり、車庫51及び2階側居室52を備えている。また、車庫51の車庫内スペース53には出入口54が設けられており、当該出入口54に対して開閉装置60が設けられている。
ここで、出入口54は2階側居室52の屋外側仕切壁55を基準として屋内側に入り込んだ位置にあり、当該出入口54を開閉するようにして開閉装置60が設けられている。詳細には、2階側居室52の2階床部56には、出入口54の上方部分に、上下方向に貫通した貫通孔57が形成されており、開閉装置60のガイドレール61は貫通孔57を通じて車庫内スペース53及び2階側居室(上階側居室)52の両方を縦断している。また、ガイドレール61の上端側は、2階側居室52よりも上方の天井58に形成された収容部59内に入り込んでいる。
ちなみに、ガイドレール61は、2階側居室52内において屋外側仕切壁55に隣接した位置を通っている。これにより、2階側居室52のデザインを良好なものとすることができるとともに、2階側居室52の空間を有効活用することができる。
上記構成のガイドレール61に対して開閉ユニット62が設けられている。開閉ユニット62はその高さ寸法H4が、グランドレベルGLから2階側居室52の床面までの高さ寸法と同一となっている。また、開閉ユニット62は少なくともその上端部63が、ガイドレール61に沿ったスライド移動を阻害しない範囲内において、貫通孔57を概ね閉塞する程度の横幅寸法及び厚み寸法を有している。当該構成により、開閉ユニット62が閉鎖位置にある場合には、図5(a)に示すように、開閉ユニット62の上面が2階側居室52の床面と面一となるとともに、貫通孔57が概ね閉塞される。よって、貫通孔57を通じて、2階側居室52から車庫内スペース53側に物などが落下してしまうことはない。
開閉ユニット62は、上記第1の実施の形態と同様に、ガイドレール61に沿って上下方向にスライド移動可能となっており、開閉ユニット62が閉鎖位置から開放位置に向けて移動することで出入口54が開放される。ここで、上記のようにガイドレール61が設けられていることにより、開閉ユニット62が開放位置にスライド移動する場合には、開閉ユニット62は2階側居室52内に入り込む。この場合、開閉ユニット62は、その背板部64が屋外側仕切壁55の方向を向いており、各収納棚65の収納開口は屋外側仕切壁55の方向とは逆方向を向いている。つまり、各収納棚65の収納開口は2階側居室52の屋内側に開放されている。これにより、上記第1の実施の形態と同様に、開閉ユニット62が開放位置にある場合には、2階側居室52において収納棚65にアクセスすることができ、収納棚65への荷物の収納作業及び収納棚65からの荷物の取り出し作業を行うことができる。
図5(a)に示すように、2階側居室52の床面からガイドレール61の上端までの高さ寸法H5は、開閉ユニット62の高さ寸法H4と同一となっている(H5=H4)。したがって、開閉ユニット62が開放位置にある場合には図5(b)に示すように、最下部の収納棚65が2階側居室52において露出することとなり、当該最下部の収納棚65に対して2階側居室52においてアクセスすることが可能となる。
但し、当該構成においては最上部の収納棚65が天井58の収容部59に収容された状態となり、2階側居室52において当該最上部の収納棚65にアクセスすることができなくなってしまう。これに対して、本実施の形態における開閉装置60は、車庫側操作部66又は2階側操作部67の操作に基づいて、開閉ユニット62を閉鎖位置から開放位置までの間における任意の途中位置にて停止させることが可能な構成となっている。したがって、最上部の収納棚65が収容部59に収容される前の段階で開閉ユニット62を停止させることで、当該最上部の収納棚65に対して2階側居室52からアクセスすることができる。
なお、開閉ユニット62を閉鎖位置から開放位置までの間における所定の途中位置にて停止させることが可能な構成としてもよい。また、開閉ユニット62が開放位置にある場合に、開閉ユニット62の下端側の一部が貫通孔57内に入り込んだ状態とすることで、最上部の収納棚65が収容部59に収容されない構成としてもよい。この場合、上記のように開閉ユニット62が閉鎖位置から開放位置までの間の途中位置にて停止可能な構成とする必要はない。また、上記のように開閉ユニット62が途中位置にて停止可能な構成を、上記第1の実施の形態や本実施の形態以降に記載された実施の形態に対して適用してもよい。
上記のとおり、2階側居室52の床面からガイドレール61の上端までの高さ寸法H5が開閉ユニット62の高さ寸法H4と同一となっていることにより、図5(b)に示すように、開閉ユニット62が開放位置にある場合、開閉ユニット62の下面の高さ位置が2階側居室52の床面と同じ高さ位置となり、開閉ユニット62が開放位置にある状況であっても貫通孔57は概ね閉塞される。さらには、開閉ユニット62が開放位置にある場合、開閉ユニット62の背板部64はその全体が屋外側仕切壁55と対峙しており、開閉ユニット62の全体が屋外において露出していない。
以上詳述した本実施の形態によれば、上記第1の実施の形態における効果に加え、以下の効果を奏する。
開放位置において開閉ユニット62は2階側居室52内に入り込むようにしたことにより、開放位置において開閉ユニット62が屋外に露出しないようにすることができる。これにより、開閉装置60が設けられた住宅50において、当該住宅50の外観に影響を及ぼすことなく開閉装置60を設けることができる。
また、開閉ユニット62において、縦方向の略全体に亘って複数段の収納棚65が設けられた構成において、2階側居室52においてもそれら収納棚65の全てに対してアクセス可能な構成とした。これにより、収納棚65の利便性が向上する。
(第3の実施の形態)
上記各実施の形態では、車庫内スペース16における自動車の出入口17を開閉するように開閉装置20が設けられていたが、本実施の形態では、開閉装置による開閉対象が異なっている。そこで、以下に本実施の形態における構成を、図6を用いて説明する。図6は本実施の形態における開閉装置80を説明するための説明図である。
図6に示すように、住宅70は、上記第1の実施の形態における住宅10と同様に2階建て建物であり、車庫71、1階側居室72及び2階側居室73を備えている。また、車庫71の車庫内スペース74には自動車が出入するための出入口75が設けられている。但し、本実施の形態では当該出入口75に対しては、開閉装置80ではなく周知のシャッタ装置76が設けられている。
上記構成において本実施の形態では、開閉装置80は、車庫内スペース74と1階側居室72との間を出入するための屋内側出入口77に対して設けられている。当該開閉装置80に関する構成は、上記第2の実施の形態における開閉装置60に関する構成と同一となっている。
つまり、2階側居室73の2階床部81には、屋内側出入口77の上方部分に、上下方向に貫通した貫通孔82が形成されており、開閉装置80のガイドレール83は貫通孔82を通じて車庫内スペース74及び2階側居室73の両方を縦断している。また、ガイドレール83の上端側は、2階側居室73よりも上方の天井84に形成された収容部85内に入り込んでいる。当該ガイドレール83に対して開閉ユニット86が設けられている。そして、開閉ユニット86が閉鎖位置にある場合には、開閉ユニット86の上面が2階側居室73の床面と面一となるとともに、貫通孔82が概ね閉塞される。
開閉ユニット86は、ガイドレール83に沿って上下方向にスライド移動可能となっており、開閉ユニット86が閉鎖位置から開放位置に向けて移動することで屋内側出入口77が開放される。この場合、開閉ユニット86が閉鎖位置にある場合、背板部87が1階側居室72の方向を向いており、各収納棚88の収納開口は車庫内スペース74の方向を向いている。これにより、開閉ユニット86が閉鎖位置にある場合には、車庫内スペース74において収納棚88にアクセスすることができ、収納棚88への荷物の収納作業及び収納棚88からの荷物の取り出し作業を行うことができる。
また、開閉ユニット86は開放位置において2階側居室73内に位置する。この場合、各収納棚88の収納開口が2階側居室73内において露出するため、2階側居室73において収納棚88にアクセスすることができ、収納棚88への荷物の収納作業及び収納棚88からの荷物の取り出し作業を行うことができる。
なお、開閉ユニット86が開放位置にある場合、当該開閉ユニット86により貫通孔82が概ね閉塞された状態が維持される。また、開閉ユニット86が開放位置にある場合、当該開閉ユニット86により2階側居室73は仕切られないが、当該開閉ユニット86により2階側居室73が仕切られる構成としてもよい。
以上詳述した本実施の形態によれば、開閉ユニット86により、屋内側出入口77を開閉する機能だけでなく、収納領域としての機能が果たされる。これにより、車庫内スペース74という限られた空間において収納を良好に行うことができる。また、開閉ユニット86が開放位置にある場合には、当該開閉ユニット86の収納領域に対して2階側居室73からアクセスすることができるため、車庫内スペース74だけでなく2階側居室73についての収納としても利用することができ、当該開閉ユニット86の収納領域を有効活用することができる。
ちなみに、上記のような開閉装置80の構成を、図7に示す住宅90に適用してもよい。詳細には、図7に示す住宅90では、車庫内スペース91が上記車庫内スペース74よりも広く確保されており、当該車庫内スペース91には駐車スペース92と倉庫スペース93とが設けられている。この場合に、これら駐車スペース92と倉庫スペース93との間を出入りするための倉庫入口に対して開閉装置94が設けられている。
当該開閉装置94に関する構成は、上記開閉装置80に関する構成と概ね同一となっている。つまり、2階側居室95の2階床部96には、倉庫入口の上方部分に貫通孔97が形成されており、開閉装置94のガイドレール98は貫通孔97を通じて車庫内スペース91及び2階側居室95の両方を縦断している。当該ガイドレール98に対して開閉ユニット99が設けられている。開閉ユニット99は、ガイドレール98に沿って上下方向にスライド移動可能となっており、開閉ユニット99が閉鎖位置から開放位置に向けて移動することで倉庫入口が開放される。
上記構成において、開閉ユニット99が閉鎖位置にある場合、各収納棚99aの収納開口は倉庫スペース93の方向を向いている。これにより、開閉ユニット99が閉鎖位置にある場合には、倉庫スペース93において収納棚99aにアクセスすることができる。また、開閉ユニット99は開放位置において2階側居室95内に位置する。この場合、各収納棚99aの収納開口が2階側居室95内において露出するため、2階側居室95において収納棚99aにアクセスすることができる。
(第4の実施の形態)
本実施の形態では、上記図7における住宅90において開閉装置の構成が異なっている。そこで、以下に本実施の形態における構成を、図8を用いて説明する。図8は本実施の形態における開閉装置100を説明するための説明図である。
図8(a)に示すように、開閉装置100は、扉体101と収納体102とを備えている。扉体101は上記開閉装置94における背板部としての機能を有しており、収納体102は上記開閉装置94における収納領域としての機能を有している。この場合、収納体102は、閉鎖位置にて車庫内スペース91の周面を構成する両面において収納棚が開放されるように形成されている。
また、開閉装置100は、扉体101に対応した第1ガイドレール103と、収納体102に対応した第2ガイドレール104とを備えている。第1ガイドレール103及び第2ガイドレール104は並設されており、2階側居室95の2階床部96に形成された貫通孔97を通じて、車庫内スペース91及び2階側居室95の両方を縦断している。また、第1ガイドレール103に対しては、扉体101用の第1駆動部105が設けられており、第2ガイドレール104に対しては、収納体102用の第2駆動部106が設けられている。そして、これら各駆動部105,106は住宅90に設けられたコントローラ107と電気的に接続されており、当該コントローラ107からは各駆動部105,106に対して個別に駆動信号が出力される。
上記構成においては、扉体101と収納体102とが一体的に上下方向にスライド移動可能であるとともに、これら扉体101と収納体102とが個別に上下方向にスライド移動可能となっている。
つまり、図8(b)に示すように、扉体101と収納体102とが共に車庫内スペース91に位置しており、これら扉体101及び収納体102の両方により倉庫入口が閉鎖された状態とすることができる。この場合、車庫内スペース91における倉庫スペース93側からのみ収納体102の収納棚にアクセスすることができる。
また、図8(c)に示すように、扉体101が2階側居室95に位置しているとともに収納体102が車庫内スペース91に位置しており、当該収納体102のみにより倉庫入口が閉鎖された状態とすることができる。この場合、車庫内スペース91における駐車スペース92側及び倉庫スペース93側の両方から収納体102の収納棚にアクセスすることができる。つまり、図8(c)に示す状況においては、車庫内スペース91において収納体102を挟んだ両側から収納棚にアクセスすることができる。
また、図8(d)に示すように、扉体101と収納体102とが共に2階側居室95に位置しており、倉庫入口が開放された状態とすることができる。この場合、2階側居室95における扉体101側とは逆側からのみ収納体102の収納棚にアクセスすることができる。
また、図8(e)に示すように、扉体101が車庫内スペース91に位置しているとともに収納体102が2階側居室95に位置しており、扉体101のみにより倉庫入口が閉鎖された状態とすることができる。この場合、2階側居室95において収納体102を挟んだ両側から収納棚にアクセスすることができる。
以上詳述した本実施の形態によれば、収納棚へのアクセスの態様が多様化し、収納棚の利便性が向上する。また、上記のように収納棚の利便性を向上させた構成において、扉体101が設けられているため、当該扉体101を閉鎖位置とすることで倉庫入口の閉鎖を良好に行うことができる。
なお、本実施の形態における開閉装置100の構成を、上記各実施の形態における住宅に対して適用してもよい。
(他の実施の形態)
本発明は上記各実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
(1)開閉装置の変形例を、図9及び図10に示す。図9は住宅110における縦方向の構成を示す説明図であり、図10は住宅120における横方向の構成を示す説明図である。
図9に示す変形例では、住宅110には車庫111の下方に地下スペース112が設けられている。この場合に、開閉装置113は車庫内スペース114における自動車の出入口115を開閉するために設けられているが、当該開閉装置113のガイドレール116は地下スペース112に向けて延びており、地下スペース112を縦断している。そして、開閉装置113の開閉ユニット117は、ガイドレール116に沿って上下方向にスライド移動することで、車庫内スペース114と地下スペース112との間を移動する。
開閉ユニット117が出入口115の閉鎖位置にある場合には、開閉ユニット117の収納棚118が車庫内スペース114に向けて開放されており、車庫内スペース114において収納棚118にアクセスすることができる。また、開閉ユニット117が出入口115の開放位置にある場合には、開閉ユニット117の収納棚118が地下スペース112に向けて開放されており、地下スペース112において収納棚118にアクセスすることができる。
図10に示す変形例では、住宅120には車庫内スペース121の横方に居室122が隣設されている。この場合に、開閉装置123は車庫内スペース121における自動車の出入口124を開閉するために設けられているが、当該開閉装置123のガイドレール125は出入口124から居室122に向けて延びている。そして、開閉装置123の開閉ユニット126は、ガイドレール125に沿って横方向にスライド移動することで、車庫内スペース121と居室122との間を移動する。ちなみに、開閉装置123に対しては周知の自動ドアに関する構成が適用されている。
開閉ユニット126が出入口124の閉鎖位置にある場合には、開閉ユニット126の収納棚127が車庫内スペース121に向けて開放されており、車庫内スペース121において収納棚127にアクセスすることができる。また、開閉ユニット126が出入口124の開放位置にある場合には、開閉ユニット126の収納棚127が居室122に向けて開放されており、居室122において収納棚127にアクセスすることができる。
なお、図10に示す変形例において、開放位置であっても開閉ユニット126が車庫内スペース121の内部に存在する構成としてもよい。この場合、車庫内スペース121において開閉ユニット126を開放位置にて待機させるためのスペースを確保する必要が生じるとともに、居室122において収納棚127を利用することができなくなるものの、閉鎖位置及び開放位置のいずれであっても車庫内スペース121において収納棚127を利用することができる。また、図10に示す変形例において、開閉ユニット126を自動式に代えて手動式としてもよい。
(2)上記各実施の形態では、車庫内スペースのいずれかの出入口に対して開閉装置を設けたが、これに限定されることはない。例えば、車庫内スペースの窓開口部に対して開閉装置を設ける構成としてもよい。また、開閉ユニットは上下スライド式や水平移動式に限定されることはなく、縦軸回転式を採用してもよい。なお、水平移動式としては、片引き式に限定されることはなく、バイパス式を採用してもよい。また、車庫内スペースに隣接させて設けられる屋内スペースは、居室に限定されることはなく倉庫などであってもよい。
(3)開閉ユニットにおける収納領域の構成は、上記各実施の形態のような収納棚の構成に限定されることはない。例えば、収納棚の構成に加えて又は代えて、引出し式の収納領域を設けてもよい。また、収納領域を複数領域に分割するとともに、それら各領域の全部又は一部に対して個別の扉が取り付けられた構成としてもよい。さらには、上記各実施の形態において、収納棚が縦方向に並設された構成に代えて又は加えて、収納棚が横方向に並設された構成としてもよい。
(4)上記第2の実施の形態において、出入口54をより屋内側に配置し、開放位置において開閉ユニットが屋外側仕切壁55から離間された位置にある構成としてもよい。また、当該構成において、上記第4の実施の形態における開閉装置100を適用してもよい。この場合、収納体102のみを開放位置とすることで、2階側居室95では収納体102に対して両側から収納棚にアクセスすることができる。また、収納体102を閉鎖位置とするとともに扉体101を閉鎖位置とすることで、出入口54の閉鎖状態において屋外から収納体102の収納体にアクセスできないようにすることができる。
(5)上記第1の実施の形態等において、開閉ユニットの背板部にスリットなどを設けてもよい。但し、当該スリットは、開閉ユニットの閉鎖状態において屋外から収納棚に収納された物を取り出そうとしてもそれを不可とする程度の大きさとすることが好ましい。また、開閉ユニットに対して開口部を設けるとともに、当該開口部に対してガラスなどを取り付けることで、開閉ユニットを通じて車庫内スペースの採光を確保する構成としてもよい。
また、規制手段として、背板部に代えて、収納棚の底部に対する突出幅を駆動モータ等により調整可能であって屋外からの手動では調整不可であるシャッタ部材や、横軸回動式であり駆動モータ等により開閉されるとともに屋外からの手動では開閉不可である開閉部材を設けてもよい。
(6)上記第4の実施の形態において、扉体101を不具備としてもよく、収納体102の両側にそれぞれ扉体101が設けられた構成としてもよい。
(7)上記各実施の形態において、開閉ユニットの動作経路上に人や物などがあるか否かを検知するフォトセンサといった検知手段を設置し、当該検知手段にて人や物などが検知されている場合には開閉ユニットの開閉動作を不可とする構成としてもよい。
(8)車庫が地下にある住宅に対して本発明を適用してもよい。また、付属車庫を備えた建物ではなく、独立して設けられた車庫に対して本発明を適用してもよい。また、3階建て以上の住宅に対して本発明を適用してもよい。
第1の実施の形態における住宅の車庫部分及びその周辺の概略構成を説明するための説明図。 開閉装置の構成を説明するための説明図。 (a)〜(c)開閉ユニットが開放位置にある場合の様子を説明するための説明図。 (a)別の住宅における開閉装置の構成を説明するための説明図、(b)開閉ユニットが開放位置にある場合の様子を説明するための説明図。 (a)第2の実施の形態における住宅の開閉装置の構成を説明するための説明図、(b)開閉ユニットが開放位置にある場合の様子を説明するための説明図。 第3の実施の形態における住宅の開閉装置の構成を説明するための説明図。 別の住宅における開閉装置の構成を説明するための説明図。 (a)第4の実施の形態における開閉装置の構成を説明するための説明図、(b)〜(e)開閉装置の動作の様子を説明するための説明図。 別の住宅における開閉装置の構成を説明するための説明図。 別の住宅における開閉装置の構成を説明するための説明図。
符号の説明
10…住宅、11…車庫、13…2階側居室、15…仕切壁、16…車庫内スペース、17…出入口、20…開閉装置、21…収納ユニットしての開閉ユニット、31…規制手段としての背板部、50…住宅、51…車庫、52…2階側居室、53…車庫内スペース、54…出入口、60…開閉装置、62…収納ユニットしての開閉ユニット、64…規制手段としての背板部、70…住宅、71…車庫、73…2階側居室、74…車庫内スペース、75…出入口、80…開閉装置、86…収納ユニットしての開閉ユニット、87…規制手段としての背板部、100…開閉装置、101…規制扉としての扉体、102…収納ユニットとしての収納体。

Claims (10)

  1. 車両の駐車が可能な駐車スペースを有する車庫内スペースと、
    当該車庫内スペースの周縁を規定する仕切壁に形成された開口部と、
    当該開口部を開閉するとともに、開口部の少なくとも閉鎖状態において物の収納作業及び取り出し作業を可能とする収納領域が形成された収納ユニットと、
    を備えていることを特徴とする車庫。
  2. 前記収納ユニットは、上下方向に移動することで前記開口部を開閉するものであることを特徴とする請求項1に記載の車庫。
  3. 前記開口部は、前記駐車スペースへの車両の出入を可能とする出入口であり、
    前記収納ユニットは、前記出入口を開閉するものであり、
    前記出入口の閉鎖状態において前記収納領域に対する屋外からの前記取り出し作業を不可とすることが可能な規制手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車庫。
  4. 前記収納ユニットは、当該収納ユニットを挟んだ両側から前記収納領域に対する前記収納作業及び前記取り出し作業が可能なように形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の車庫。
  5. 前記収納ユニットを挟んだ両側のうち少なくとも一方には、当該収納ユニットに対して隣接した状態となることで前記収納領域に対する前記取り出し作業を不可とする規制扉をさらに備えていることを特徴とする請求項4に記載の車庫。
  6. 前記規制扉は、前記開口部を開閉するものであり、さらには前記収納ユニットと一体的に前記開口部を開閉するとともに当該収納ユニットとは個別に前記開口部を開閉することが可能なように設けられていることを特徴とする請求項5に記載の車庫。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1に記載の車庫を有するとともに、当該車庫に隣接させて屋内スペースが設けられた車庫付き建物であって、
    前記収納ユニットは、前記開口部を閉鎖しない状態では前記屋内スペース側に移動するとともに、当該屋内スペースからの前記収納領域に対する前記収納作業及び前記取り出し作業が可能となるものであることを特徴とする車庫付き建物。
  8. 前記屋内スペースは、前記車庫内スペースの上階において当該車庫内スペースに隣接された上階スペース又は前記車庫内スペースの下階において当該車庫内スペースに隣接された下階スペースであり、
    前記収納ユニットは、上下方向に移動することで前記開口部を開閉するものであることを特徴とする請求項7に記載の車庫付き建物。
  9. 前記収納ユニットは、前記開口部の開放状態において屋内に収容されるものであることを特徴とする請求項7又は8に記載の車庫付き建物。
  10. 前記屋内スペースは、前記車庫内スペースの上階において当該車庫内スペースに隣接された上階スペースであり、
    前記収納ユニットは、上下方向に移動することで前記開口部を開閉するものであるとともに、前記収納領域として、収納ユニットの上端側に設けられた上側収納領域を備えており、
    さらに、前記収納ユニットが開放位置にある場合における前記上階スペースの床面に対する前記上側収納領域の高さ寸法が、前記収納ユニットが閉鎖位置にある場合における前記車庫内スペースの床面に対する前記上側収納領域の高さ寸法よりも小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1に記載の車庫付き建物。
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