JP2009102111A - シート処理装置と画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、シートをトレイに押さえ付けて上流側に移動させ、シートの後端を整合するシート処理装置において、シート同士の付着を防止して、シートの後端整合の精度を向上させたシート処理装置を提供することにある。
【解決手段】シート処理装置400は、トナー像を加熱定着されたシートが積載される処理トレイ410と、処理トレイに積載されたシートを処理トレイに押圧してシート搬送方向の上流側へ移動させるオフセットローラ407と、オフセットローラによって上流側に移動させられたシートの上流端を受け止めて、上流端を整合する後端整合部材411と、を備え、処理トレイに積載されるシートが後端整合部材の上を通過するようになっている。そして、後端整合部材の上を通過するシートの下面と処理トレイとの間にエアーを送り込んでシートを冷却する冷却装置610を備えている。
【選択図】図6

Description

本発明は、トナー像を加熱定着されたシートを積載するとき、そのシートを冷却してトナー像のトナーによってシート同士が付着するのを防止したシート処理装置と、そのシート処理装置を装置本体に備えた画像形成装置とに関する。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置の装置本体から排出されたシートを1枚ずつシート積載手段であるトレイに積載するシート処理装置がある。このシート処理装置は、装置本体に画像形成装置の構成要素の1つとして装備される場合と、購入選択肢(いわゆるオプション)として装備される場合とがある。また、シート処理装置は、画像形成装置の装置本体に外付けされる場合と、装置本体の内部に組み込まれる場合とがある。
画像形成装置から排出されるシートは、定着器によって加熱されてトナー像を定着されるため、熱を帯びている。一方、近年、毎分100枚を超える高速の画像形成装置が実用化されている。トレイに多数枚のシートが積載されると積載されたシートに熱が籠もり、定着器によって加熱されたシートの温度が下がりにくく、トナー像のトナーが固まるのに時間を要していた。このため、シート同士がトナーによって付着するおそれがあった。
このような問題に対処したシート処理装置が特許文献1に開示されている。このシート処理装置は、トレイの上方に配設した空冷装置からエアーをトレイに積載されたシートの上面に吹き付けて、シートを冷却するようになっている。
ところで、シート処理装置には、シートをトレイに押さえ付けて上流側に移動させ、シートの後端(上流端)を整合部材に当接させて後端整合し、束状にしてから、綴じ処理、孔をあけ処理、あるいは、後端整合のみの処理をする機種がある。
特開2007−79310号公報
しかし、シートの後端整合をするシート処理装置は、シート同士がトナーによって付着すると、シートの後端を整合するのが困難である。とくに、シートをトレイに押さえ付けるため、シート同士が付着しやすく、一段とシートの後端整合が困難であった。
そこで、特許文献1の従来のシート処理装置のように、空冷装置によって、シートの上面にエアーを吹き付けてシートを冷却したとしても、シート同士を押し付けることになり、シート同士の付着を防止することができなかった。この結果、後端整合するシート処理装置は、後端整合が困難であった。
また、特許文献1のシート処理装置のように、空冷装置をトレイの上方に設けることは、トレイに積載されたシートを取り除きにくくなるという問題が生じる。
また、シート同士が付着しやすいシート処理装置を備えた画像形成装置は、もしもシート同士が付着してしまった場合、付着したシートを再度画像形成しなければならなく、画像形成効率が低かった。
本発明は、シートをトレイに押さえ付けて上流側に移動させ、シートの後端を整合するシート処理装置において、シート同士の付着を防止して、シートの後端整合の精度を向上させたシート処理装置を提供することにある。
本発明は、シート同士の付着を防止したシート処理装置を備えて、付着したシートを再度画像形成することを少なくして、画像形成効率を高めた画像形成装置を提供することにある。
本発明のシート処理装置は、トナー像を加熱定着されたシートが積載されるシート積載手段と、前記シート積載手段に積載されたシートを前記シート積載手段に押圧してシート搬送方向の上流側へ移動させるシート搬送手段と、前記シート搬送手段によって前記上流側に移動させられたシートの上流端を受け止めて、前記上流端を整合する上流端整合部材と、を備え、前記シート積載手段に積載されるシートが前記上流端整合部材の上を通過するシート処理装置であり、前記上流端整合部材の上を通過するシートの下面と前記シート積載手段との間にエアーを送り込んでシートを冷却する冷却手段を備えた、ことを特徴としている。
本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって画像を形成されたシートを処理するシート処理装置と、を備え、前記シート処理装置が、上記のシート処理装置であることを特徴としている。
本発明のシート処理装置は、冷却手段によって、上流端整合部材の上を通過するシートの下面とシート積載手段との間にエアーを送り込んでシートを冷却するようになっているので、シート同士がトナーによって付着することを防止することができる。また、シート同士の付着を防止することができる、シート搬送手段によるシートの搬送を円滑に行うことができて、シートの後端整合の精度を向上させることができる。
本発明の画像形成装置は、シート同士の付着を防止したシート処理装置を備えているので、付着したシートを再度画像形成することを少なくして、画像形成効率を高めることができる。
以下、本発明の実施形態であるシート処理装置と、このシート処理装置を備えた画像形成装置である例えば複写機とを図面に基づいて説明する。ただし、本発明のシート処理装置は、ステープル処理を行うようになっているが、単にシートを積み重ねるだけの処理、穿孔処理等の処理を行えるようになっていてもよい。また、本発明の画像形成装置は、複写機には限定されず、ファクシミリ、プリンタ、これらの複合機等であってもよい。
また、図1の本実施形態のシート処理装置400は、複写機Aの装置本体500に複写機の構成要素の1つとして装備されているが、購入選択肢(いわゆるオプション)として装備されるように、単独で取り扱えるようになっていてもよい。さらに、シート処理装置は複写機の装置本体500の内に組み込まれているが、複写機の装置本体に外付けされていてもよい。
(複写機)
図1は、本発明の実施形態であるシート処理装置を備えた複写機のシート搬送方向に沿った断面図である。本発明の画像形成装置である例えば複写機Aは、画像形成手段である例えばプリンタ部200と、シート処理装置400とを備えている。
複写機Aは、原稿の画像を読み取るリーダ部120と、画像を形成するプリンタ部200とを装置本体500にまとめてある。装置本体500に設けた空間SPには、画像形成されたシートを整合してステープル処理するシート処理装置400を配置してある。装置本体500の上部には、原稿を1枚ずつプラテンガラス102上に供給する自動原稿給送装置(以下、「ADF」という)300を後方側へ開閉可能に取り付けてある。ADF300は、必ずしも設ける必要がない。複写機Aのリーダ部120、プリンタ部200、ADF300は、複写機のCPU100によって制御されるようになっている。
なお、シート処理装置のCPU101には、図10に示すように、入口センサ403、シート束排出センサ415が接続されている。CPU101には、搬送モータ431、オフセットモータ432、シート束排出モータ430、風路変更板モータ605、ピックアップソレノイド433、クランプソレノイド434、ステープラユニット420、冷却ファン601が接続されている。
複写機Aは、リーダ部120で読み取った原稿画像をプリンタ部200でシートに複写する複写機の機能の他に、外部のパソコン等から送られてきた画像データをプリンタ部200で受けて、シートに画像を印刷するプリンタとしての機能も備えている。さらに、複写機Aは、リーダ部120で読み取った原稿画像の画像信号をファクシミリ信号として他のファクシミリに送信したり、他のファクシミリからのファクシミリ信号を受信してプリンタ部200で印刷したりするファクシミリとしての機能も備えている。なお、複写機Aは、複写機の機能のみ備えていても良い。
複数枚の原稿の画像を複写する場合、ADF300に原稿を積載すると、ADF300は、原稿を1枚ずつ、順次、リーダ部120のプラテンガラス102上に搬送させて、予め停止しているスキャナユニット104の上方を通過させる。また、ADF300で扱えない原稿の画像を複写する場合、ADF300を後方側へ開いてプラテンガラス102上に原稿を直接載置して、スキャナユニット104を図中左右方向へ移動させる。いずれにせよ、スキャナユニット104のランプで照明された帯状の領域の画像は、ミラー105,106,107及びレンズ108を通してCCDイメージセンサ部109に結像されて、CCDイメージセンサ部109で線画像として読み取られる。線画像は、CCDイメージセンサ部109で画像信号に光電変換されて、画像データ化や画像処理等のデジタル処理が施される。
デジタル処理が施された画像信号は、プリンタ部200の露光制御部201に送信されて、変調されたレーザ光の光信号に変換される。露光制御部201は、光信号を走査して感光ドラム202を照射し、感光ドラム202の表面に静電気の潜像を形成する。静電気の潜像は、現像器203でトナー現像されて、トナー像となり、可視像化される。
一方、シートカセット204、205のシートSは、トナー像の先端とタイミングを合わせられて、シートカセット204、205から送り出されて、転写部206でトナー像を転写される。トナー像を転写されたシートSは、定着器207で加熱加圧されて、トナー像が加熱定着される。定着器207で加熱されたシートSは、シート排出部208を通じてシート処理装置400へ受け渡される。定着器207とシート排出部208との距離が短く、シートは、定着器207によって加熱された熱を十分に放出することができないで、シート処理装置400に送り込まれる。
(シート処理装置)
図2は、シート処理装置の主要部分を正面側から見た断面図である。図3は、図2の平面図である。図4は、処理トレイへシートを供給する動作説明用の図である。図5は、シートの上流端(後端)を後端整合部材411に突き当てて整合する動作説明用の図である。
なお、以下の説明において、シートの後端とは、図5において、シートの搬送方向(矢印B方向)の上流端のことであり、符号Saで示す部分のことである。また、シートの側端とは、図3に示すように、シートの搬送方向(矢印B)に沿った縁のことであり、符号Sbで示す部分のことをいう。
シート処理装置400は、主に、次の構成要素を備えている。定着器207(図1)で加熱されてトナー像を定着されたシートが積載されるシート積載手段である例えば処理トレイ410。処理トレイ410に積載されたシートを処理トレイ410に押圧してシート搬送方向の上流側へ移動させるシート搬送手段である例えばオフセットローラ407。オフセットローラ407によって上流側に移動させられたシートの上流端(後端)Sa(図5)を受け止めて、上流端を整合する上流端整合部材である例えば後端整合部材411。後端整合部材411の上を通過して処理トレイ410に積載されるシートの下面と処理トレイ410との間にエアーを送り込んでシートを冷却する冷却手段である例えばシート冷却装置610(図6)。シート処理装置400を制御するCPU101。シート処理装置のCPU101と、複写機のCPU100とは、一方を他方に組み込まれて一体化されていてもよい。
シート処理装置400は、複写機Aの装置本体500の側部に形成された空間SPに、複写機の装置本体500からはみだすことなく収納されている。シート処理装置400は、シート排出部208から受け取ったシートを処理トレイ410(図2,3)に積載して、仕分けしたり、ステープラユニット420によりステープル処理をしたりして、束状にしてスタックトレイ421へ排出するようになっている。
シート処理装置400の下部にはレール部材440を設けてある。シート処理装置400は、レール部材440を案内にして搬送方向に対して斜めに引き出すと、ステープラユニット420(図3)に針を補充することができるようになっている。
(シート処理装置400の概略動作説明)
シート処理装置400は、シート受け入れ部401を通じて受け取ったシートSを、処理トレイ410に積載する。そして、シート処理装置400は、オフセットローラ407の回転によってシートを逆送して、シートの後端を後端整合部材411に当接させ、シートの後端整合をする。その後、オフセットローラ407がシートの幅方向に移動して、シートを幅方向に移動させ、側端整合部材416に突き当てて、側端整合をする。シート処理装置400は、この動作をシートが送り込まれてくるたびに行う。なお、後続シートが処理トレイ410に送り込まれてくるとき、先行のシートが後続のシートに下流側に押されて、後端整合が乱れることがある。このため、後続のシートが送り込まれてくるたびに、グリッパ412は、先行シートを保持して、先行シートの整合が乱れないようにする。シート処理装置400は、グリッパ412に次々に挟み込まれたシートの枚数が、原稿枚数に対応した枚数のシート束になると、そのシート束をステープラユニット420(図3)で綴じる(ステープルする)。最後、シート処理装置は、シート束をシート束排出部材413の移動によってスタックトレイ421へ押し出して排出する。
スタックトレイ421は、不図示のモータを含む昇降駆動装置を備えており、処理トレイ410の下方の空間を昇降して任意の高さで位置決め停止するようになっている。処理トレイ410へシートを積載し整合する過程で、スタックトレイ421は、処理トレイ410の近くまで上昇して、処理トレイ410に積載されたシート束の先端側を支持できるように待機している。スタックトレイ421にシート束が積載されると、スタックトレイ421は、シート束の厚み分だけ下降して、そのシート束の上面が処理トレイ410の上面と同一高さになるようにして、次のシート束が積載されやすいように待機する。
(シート処理装置のシート後端整合動作の説明及びこの動作に関連する構造の説明)
図2に示すように、オフセットローラ407は、ゴムやゴムに近い弾性を備えた樹脂発泡体等の弾性体材料を外周部に備えて全体が円筒状に形成されている。オフセットローラ407は、角軸状のオフセット軸511と一体に回動可能なオフセットローラホルダ406の回動端に軸支されている。オフセットローラホルダ406は、角軸状のオフセット軸511と一体に回動、かつオフセット軸511上を移動できるようになっている。
ピックアップソレノイド433は、ON・OFFにともなって、ソレノイドアーム512、離間レバー514を介してオフセット軸511を回動させ、オフセットローラホルダ406によってオフセットローラ407を昇降させるようになっている。
図3に示すように、オフセットローラ407は、搬送ローラ対405を回転させる正逆転可能な搬送モータ431によって回転するようになっている。搬送モータ431の回転力は、ベルト523、ローラギア524、アイドラギア525、オフセットギア526、オフセット軸511、オフセットプーリ527aを介してタイミングベルト522に伝達される。回転力は、さらに、オフセットプーリ527bを介してオフセットローラ軸550に伝達され、最後、オフセットローラ407に伝達される。
オフセットローラホルダ406は、ピックアップソレノイド433のON動作によって、図4に示す位置に上昇回動してオフセットローラ407を処理トレイ410から離間している。シート受け入れ部401(図2)が、装置本体500のシート排出部208(図1)から排出されたシートSを受け取る。シート受け入れ部401で受け取ったシートSは、入口センサ403により先端を検知された後、搬送ローラ対405によって搬送されて、処理トレイ410(図4)に送り込まれる。
その後、ピックアップソレノイド433がOFFになり、オフセットローラホルダ406は、図5に示すように、自重で落下回動して、オフセットローラ407を処理トレイ410上のシートSに当接させる。オフセットローラ407が、図5に示すように、下降してシートSを処理トレイ410に押し付けて、搬送モータ431によって時計方向(矢印A方向)に回転し、シートSを下流側(矢印B方向)へさらに搬送する。
そして、シートSの後端が搬送ローラ対405を抜けて、処理トレイ410上に乗ると、検知手段である例えばシート束排出センサ415(図4)がシートによって押し込まれ、処理トレイ410上にシートSが積載されたことが検知される。その後、オフセットローラ407が、図5に示すように、矢印C方向に反転し、シートSを上流側(矢印D方向)へ搬送して、シートの後端を後端整合部材411に突き当てる。このとき、後述するグリッパ412は、開いて、シートの後端を受け入れるようになっている。
これによって、シートは、後端を後端整合部材411に受け止められて、シートの後端が整合されたことになる。
(シート処理装置のシート側端整合動作及びこの動作に関連する構造の説明)
オフセットラック515(図3)は、オフセットモータ432とオフセットモータギア432aとの回転によって、長尺の支持部材516上をシートの幅方向(矢印K方向)へ往復移動するようになっている。なお、図5に示すオフセットラック515は、ステープラユニット420から最も離れた位置にいる。オフセットラック515は、連結部材517を有している。連結部材517は、不図示の丸孔を介して角軸状のオフセット軸511に設けられて、オフセットローラホルダ406の内側に位置している。このため、オフセットラック515が移動すると、オフセットローラホルダ406は、角軸状のオフセット軸511上を幅(矢印K)方向に移動する。なお、オフセット軸511が回転すると、オフセットローラホルダ406は回動するが、連結部材517は回転しない。
オフセットローラ407(図3)は、オフセットモータ432の正転、逆転に応じて、オフセット軸511に沿った方向、すなわちシートSの幅方向へ移動して、側端整合部材416へ接近したり、遠ざかったりするようになっている。側端整合部材416は、処理トレイ410におけるステープラユニット420側の縁に起立して設けられ、シート幅方向の端部の位置を規制するようになっている。すなわち、側端整合部材416は、シートの側端を受け止めて整合するようになっている。
なお、シート押圧部材600は、固定軸600bに上下方向に回動自在に設けられて、離間レバー514に当接する当接片600aを備えている。このため、シート押圧部材600は、ピックアップソレノイド433のON・OFFにともなって昇降回動するオフセットローラホルダ406によって、オフセットローラホルダ406と同様に昇降回動してシートの浮き上がりを防止するようになっている。
シートの後端整合を終えたオフセットローラ407は、シートを処理トレイ410に押さえ付けたまま、オフセットモータ432の回転によって、シートの幅方向(矢印K方向)に移動して、シートSを側端整合部材416に突き当てる。この結果、シートは、シートの後端と側端との整合が行われたことになる。
図2に示すように、シート束排出部材413は、グリッパ412を回動自在に有して、シート搬送方向に沿って処理トレイ410に移動可能に取り付けられている。グリッパ412は、後端整合部材411に隣接して配置され、後端整合部材411によって整合されたシートSの後端を挟み込んで、シートSを処理トレイ410上に位置決め固定するようになっている。
グリッパ412は、不図示のばねによってシートを挟み込む方向に付勢されており、クランプソレノイド434のONによって、ばねに抗して開くようになっている。クランプソレノイド434は、オフセットローラ407がシートを下流側へ搬送して回転を停止したときや、オフセットローラがシートの幅方向に移動するときにONになり、レバー434aを介してグリッパ412を上方へ回動して開放させるようになっている。したがって、グリッパ412は、シートが上流側に移動させられて後端整合部材411に接近するときと、側端整合部材416に接近するとき開いている。
処理トレイ410上の積載済みシート(先行シート)の上に次の後続シートSが供給されて、後続シートがオフセットローラ407によって下流側へ搬送されるとき、先行シートが後続シートに追従して下流側に位置がずれるおそれがある。そこで、グリッパ412は、後続シートが送り込まれてくるとき先行シートを把持して、先行シートの位置ずれを防止する。このように、オフセットローラ407の回転動作及びシートを幅方向に移動させる動作と、グリッパ412の開閉動作とによって、処理トレイ410にシート束が形成される。シート処理装置400は、グリッパ412に次々に挟み込まれたシートの枚数が、原稿枚数に対応した枚数のシート束になると、そのシート束をステープラユニット420で綴じる(ステープルする)。
(シート処理装置のシート束排出動作及びこの動作に関連する構造の説明)
シート束排出部材413は、通常、シート束排出モータ430の励磁によってホームポジションに固定されている。シート束排出部材413は、シート束排出モータ430の動力がピ二オン435とラック436を介して伝達されることにより、スタックトレイ421にシートを排出する位置と後端整合部材411付近のホームポジションとの間を往復移動するようになっている。
シート束が綴じられると、図2に示すように、シート束排出部材413は、シート束の後端をグリッパ412で挟み込んだまま、処理トレイ410に沿って、スタックトレイ421へ向かって移動する。シート束は、処理トレイ410からスタックトレイ421へ押し出して排出される。なお、シート束は、綴じないで排出してもよい。また、シート束は、後端整合のみを行って排出してもよい。
(シート冷却装置の説明)
シート冷却装置610は、図6乃至図9に基づいて説明する。一般に、シートの搬送速度が速くなると、シートの搬送間隔が狭くなる。また、シート処理装置によって搬送されるシートは、定着器207(図1)によって高温になっていると、処理トレイ410上に排出されてオフセットローラ407で処理トレイに押圧されると、オフセットローラの押圧力によって先行シートに貼り付くことがある。この場合、シートの整合不良が発生する。また、トナー像の品質を低下させることになる。
そこで、本発明のシート処理装置は、図6に示すように、シートを冷却するシート冷却装置610を備えている。シート冷却装置610は、シート処理装置400内部のシートの下面を案内する搬送ガイド602の下方で、かつ後端整合部材411の上流側に配設された冷却ファン601で、後端整合部材411の上を通過するシートの下面を冷却するようになっている。冷却ファン601は、吸引した吸引エアー601cによってシートの搬送方向へ向かう冷却エアー601aを形成して、処理トレイ410に排出されて積載されるシートを効率良く冷却するようになっている。
図6、図7において、後端整合部材411には、所定の間隔でエアーの吐出口である例えば吐出口411aが複数形成されている。冷却ファン601の上方には、搬送ガイド602によって、エアーダクト603が形成されている。エアーダクト603内には、冷却ファン601により吸引された吸引エアー601cの向きを変える風路切換え部材である例えば風路変更板604が配設されている。
風路変更板604は、図6に示すように、回動軸604aを中心に符号604bで示す位置に回動することで、エアーダクト603内部に下流側エアーダクト603aを形成するようになっている。また、風路変更板604は、図8に示すように、回動軸604aを中心に符号604cで示す位置に回動することで、上流側エアーダクト603bを形成するようになっている。このように、風路変更板604は、冷却ファンの吸引エアー601cを、第1のエアーダクトである例えば下流側エアーダクト603aと、第2のエアーダクトである例えば上流側エアーダクト603bとに選択的に案内するようになっている。
また、図7及び図7のA−A矢視断面図である図9に示すように、シート下面の案内部材である例えば搬送ガイド602には、シート搬送方向に対して略平行に所定の間隔で流路としてのスリット602aを複数設けてある。このため、連続的にシート処理装置400内部にシートを搬送した後には、定着後の高温のシートからの放熱により蓄熱したシート処理装置400内部を効率的に冷却することができる。これにより、次のジョブ設定で送られてくるシートの温度上昇を最小限に抑えることができる。
以上の、CPU101による冷却ファン601のON、OFF制御及び風路変更板604による下流側、上流側エアーダクト切替え制御は、処理トレイ410上にシートが積載されたことを図4で示すシート束排出センサ415の検知動作によって行われる。
図6に示すようにシート処理装置400の内部に1枚目のシートSが搬送され、処理トレイ410上にシートが積載されたことを図4のシート束排出センサ415が検知すると、CPU101は、冷却ファン601を回転させる。また、CPU101は、略同時に、図9で示す風路変更板モータ605を回転させて、モータギア605aの回転により、エアーダクト603内の風路変更板604を回動させて下流側エアーダクト603aを形成する。
このように、下流側エアーダクト603aを形成すると、処理トレイ410上で整合処理されるシートSに対して、後端整合部材411の吐出口411aからシートSの搬送方向へ向かう冷却エアー601aを吹き付けることができる。この結果、処理トレイ410上の既積載シートSの上面及び、次に搬送されるシートSの下面を同時に効率的良く冷却することができる。
このように、後端整合部材411の吐出口411aから、冷却ファン601の冷却エアー601aを吹き付けると、オフセットローラ407によって、処理トレイ410に押圧されるシートへの圧接位置の付近を重点的に冷却することができる。オフセットローラ407の押圧力によってシート同士の貼り付きを未然に防止することができて、シートの整合を確実に行えることができる。また、シートの損傷を少なくすることができる。
以上、説明したシート冷却動作は、ユーザーが任意に設定したジョブが終了して、処理トレイ410上に積載したシートが無くなったことをシート束排出センサ415で検知するまで続けられる。
ジョブが終了すると、CPU101は、図9に示す風路変更板モータ605及びモータギア605aを逆転させて、風路変更板604を図8に示す符号604cで示す位置に回転させて、上流側エアーダクト603bを形成する。
その後、冷却ファン601により吸引された吸引エアー601cは、搬送ガイド602に形成した複数のスリット602aから冷却エアー601bとして吐き出される。冷却エアー601bは、連続的に高温のシートを搬送した後でシートの放熱により蓄熱したシート処理装置400内部(シート受け入れ部401近傍)を効率良く冷却することができる。
このように、シート冷却装置610がシート処理装置400内を冷却することにより、ユーザーが任意に設定した次のジョブが開始される前にシート処理装置400内の蓄熱を予め冷却することができる。この結果、シート冷却装置610は、複写機Aの装置本体からシート処理装置内へ送られてくる次のジョブのシートの温度上昇を抑えることができて、下流側エアーダクトの冷却動作を助けて、処理トレイ上でのシートの整合を確実に行えるようにすることができる。
また、上流側エアーダクト603bが形成された状態で、回転している冷却ファン601は、ユーザーが設定した次のジョブが無い場合、そのまま約10分程度回転動作を続けてシート処理装置400内部を冷却して停止する。また、上流側エアーダクト603bによってシート処理装置400内を冷却している最中に、ユーザーが次のジョブを設定した場合、冷却ファン601は回転を停止する。
その後、シート処理装置400にシートが搬送され、処理トレイ410上にシートが積載されたことをシート束排出センサ415で検知すると、風路変更板604が切り替り、下流側エアーダクト603aを形成する。また、同時に冷却ファン601は、回転を再開して、処理トレイ410に積載/排出されるシートの冷却を開始する。
以上説明したように、本実施形態のシート処理装置は、処理トレイ上にシートが供給されると、シート束排出センサ415のシート束検知動作に基づき、シート冷却ファンが送風動作を開始するようになっている。また、同時に、風路変更板604によって、下流側エアーダクト603aを形成することで、処理トレイ上に積載したシートの上面を冷却するようになっている。
また、続けて処理トレイ上に搬送されてくる次のシートの下面を冷却ファンからの送風により冷却することで、シート同士の貼り付きの原因となる処理トレイ上の既積載シートの上面、及び、搬送される次シートの下面を同時に冷却することができる。
それにより、シート処理装置は、処理トレイ上に積載したシートを整合するときのオフセットローラのシートへの圧接位置の付近を重点的に冷却することができる。この結果、シート処理装置は、オフセットローラの整合動作での圧接力で処理トレイに積載したシート同士が貼り付いてしまうこと(排紙接着)を防止することができて、処理トレイ上での整合処理時におけるシートの整合不良の発生を防止することができる。
また、シート処理装置は、処理トレイ上の整合済みのシート束をスタックトレイ421に排出して処理トレイを空にすると、シート束排出センサ415が空を検知して、風路変更板604を傾動させ、上流側エアーダクト603bを形成するようになっている。
これにより、シート処理装置は、冷却ファンから送風される気流が処理トレイ方向からシート処理装置内部のシート搬送路の方向に切り替り、高温のシートを搬送する際にシートからの放熱で蓄熱したシート処理装置内部を冷却することができる。また、複写機の装置本体のシート排出部208から、定着器207近くまでの領域を冷却することができる。
このように、シート処理装置は、上記作用により、シート処理装置内部を予め冷却することで、次のジョブ設定でシート処理装置内部の処理トレイ上に連続的に送られるシートの温度上昇を最小限に抑えることができる。また、シート処理装置は、処理トレイ上のシートをオフセットローラで整合する際のシート同士の貼り付き(排紙接着)を防止しできて、高品位な画像を保ちつつ、シートの整合処理を確実に行うことができる。
複写機Aは、シート同士の付着を防止したシート処理装置400を備えているので、付着したシートを再度画像形成することを少なくして、画像形成効率を高めることができる。
本発明の実施形態であるシート処理装置を備えた複写機のシート搬送方向に沿った断面図である。 シート処理装置の主要部分を正面側から見た断面図である。 図2の平面図である。 処理トレイへシートを供給する動作説明用の図である。 後端整合部材へシートを突き当てて整合する動作説明用の図である。 下流側エアーダクトでシートを冷却する動作説明用の図である。 図6の搬送ガイドの平面図である。 上流側エアーダクトでシート処理装置内を冷却する動作説明用の図である。 図7の搬送ガイドのA−A矢視断面図である。 制御ブロック図である。
符号の説明
A 画像形成装置(複写機)
B シートの搬送方向を示す矢印
S シート
Sa シートの後端
Sb シートの側端
100 複写機のCPU
101 シート処理装置のCPU
200 プリンタ部(画像形成手段)
207 定着器
208 シート排出部
300 自動原稿給送装置(ADF)
400 シート処理装置
406 オフセットローラホルダ
407 オフセットローラ(シート搬送手段)
410 処理トレイ(シート積載手段)
411 後端整合部材(上流端整合部材)
411a 吐出口
412 グリッパ
413 シート束排出部材
415 シート束排出センサ(検知手段)
416 側端整合部材
420 ステープラユニット
421 スタックトレイ
500 装置本体
601 冷却ファン
601a 冷却エアー
601b 冷却エアー
601c 吸引エアー
602 搬送ガイド(案内部材)
603 エアーダクト
603a 下流側エアーダクト(第1のエアーダクト)
603b 上流側エアーダクト(第2のエアーダクト)
604 風路変更板(風路切換え部材)
604a 回動軸
604b 風路変更板が下流側エアーダクトを形成する位置
604c 風路変更板が上流側エアーダクトを形成する位置
610 シート冷却装置(冷却手段)

Claims (6)

  1. トナー像を加熱定着されたシートが積載されるシート積載手段と、
    前記シート積載手段に積載されたシートを前記シート積載手段に押圧してシート搬送方向の上流側へ移動させるシート搬送手段と、
    前記シート搬送手段によって前記上流側に移動させられたシートの上流端を受け止めて、前記上流端を整合する上流端整合部材と、を備え、
    前記シート積載手段に積載されるシートが前記上流端整合部材の上を通過するシート処理装置において、
    前記上流端整合部材の上を通過するシートの下面と前記シート積載手段との間にエアーを送り込んでシートを冷却する冷却手段を備えた、
    ことを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記上流端整合部材に前記エアーの吐出口を備えた、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 前記冷却手段は、エアーを前記シート積載手段側に案内する第1のエアーダクトと、エアーを前記シート積載手段よりシート搬送方向の上流側に案内する第2のエアーダクトと、前記第1のエアーダクトと前記第2のエアーダクトとにエアーを選択的に案内する風路切換え部材とを備えた、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート処理装置。
  4. 前記シート積載手段にシートが積載されたことを検知する検知手段を備え、
    前記風路切換え部材は、前記検知手段がシートを検知したとき前記第1のエアーダクトを選択する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のシート処理装置。
  5. シートを前記シート積載手段に案内する案内部材を備え、
    前記案内部材の下流側に前記上流端整合部材を備え、前記案内部材の上流側に前記第2のエアーダクトの吐出口を備えた、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  6. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって画像を形成されたシートを処理するシート処理装置と、を備え、
    前記シート処理装置が、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート処理装置であることを特徴とする画像形成装置。
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