JP2009101947A - 電動倍力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】動力伝達機構のベルトが切断しても電動アクチュエータの動力をアシスト部材に伝えることができる電動倍力装置を提供する。
【解決手段】ブレーキペダルから入力ピストン17に付与される入力推力と電動アクチュエータ20からブースタピストン18に付与されるブースタ推力とにより、マスタシリンダ1の圧力室4,5内にブレーキ液圧を発生させる電動倍力装置において、電動アクチュエータ20内の電動モータ22の回転力をベルト31を介してボールねじ機構23に伝達する動力伝達機構24に、ベルト31が正常動作しているときには電動モータ22の回転力をボールねじ機構23に伝達せず、該ベルト31が切断したときには電動モータ22の回転力をボールねじ機構23に伝達する歯車機構40(歯車41、42、44)を併設する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のブレーキ系に用いられる倍力装置に係り、より詳しくは電動アクチュエータを倍力源として利用する電動倍力装置に関する。
この種の電動倍力装置としては、特許文献1に記載されたものがある。このものは、ブレーキペダルの操作により進退動する入力部材と、該入力部材と相対移動可能に配置されたアシスト部材と、該アシスト部材を進退移動させる電動アクチュエータとを備えた構造となっており、前記電動アクチュエータは、一例として電動モータと、前記アシスト部材を直動させる回転−直動変換機構と、前記電動モータの回転をベルトを介して前記回転−直動変換機構に伝達する動力伝達機構とからなっている。
特開2007−191133号公報(図6)
しかしながら、上記特許文献1に記載された電動倍力装置には、動力伝達機構を構成するベルトが切断したときの特別の対策がなく、万一、ベルトが切断したときには、倍力なしでペダル操作のみでマスタシリンダのピストンを押圧する制動を頼らざるを得ず、運転者に大入力でのペダル操作を強いる状況にあった。
本発明は、上記した技術的背景に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、動力伝達機構のベルトが切断しても電動アクチュエータの動力をアシスト部材に伝えることができる電動倍力装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、アシスト部材を直動させる回転−直動変換機構に電動モータの回転をベルトを介して伝達する動力伝達機構に、該動力伝達機構のベルトが正常動作しているときには前記モータの回転を前記回転−直動変換機構に伝達せず、該ベルトが切断したときには前記モータの回転を前記回転−直動変換機構に伝達する歯車機構を併設したことを特徴とする。
本発明に係る電動倍力装置によれば、動力伝達機構のベルトが切断しても歯車機構が電動アクチュエータの動力をアシスト部材に伝えるので、装置に対する信頼性が高まる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基いて説明する。
図1および図2は、本発明に係る電動倍力装置の一つの実施形態を示したものである。本実施形態としての電動倍力装置10は、後述のタンデム型マスタシリンダ1のプライマリピストンとして共用されるピストン組立体11を内装した装置本体12を備えている。装置本体12は、前記マスタシリンダ1を支持する第1の筒体13と、この第1の筒体13の後端に同軸に連結された第2の筒体14と、この第2の筒体14の後端に取付けられた異形のリヤカバー15とからなっている。電動倍力装置10の全体は、装置本体12のリヤカバー15に植立したスタッドボルト(図示略)を利用して、エンジンルームと車室とを仕切る隔壁Wに固定されるようになっており、この状態でリヤカバー15の背面側に設けられた中空ボス部15aが車室内へ延出される。
タンデム型マスタシリンダ1は、有底のシリンダ本体2と図示を略すリザーバとを備えており、そのシリンダ本体2内の奥側には、前記プライマリピストンとしてのピストン組立体11と対をなすセカンダリピストン3が摺動可能に配設されている。シリンダ本体2内にはまた、前記ピストン組立体11とセカンダリピストン3とにより2つの圧力室4、5が画成されており、前記両ピストン11、3の前進に応じて各圧力室4、5内に封じ込められているブレーキ液が、図示を略す吐出ポートから対応する系統のホイールシリンダへ圧送される。なお、各圧力室4、5内には、前記プライマリピストンとしてのピストン組立体11とセカンダリピストン3とを後方へ付勢する戻しばね6、7が配設されている。また、シリンダ本体2には、各圧力室4、5内とリザーバ11とを連通するリリーフポートが形成されているが、これについては、図示を省略している。
本電動倍力装置10を構成するピストン組立体11は、図示を略すブレーキペダルと連動する入力ロッド16に連結された入力ピストン(入力部材)17と、該入力ピストン17の周りにこれと相対移動可能に配置された筒状のブースタピストン(アシスト部材)18とからなっている。ブースタピストン18の前端側は、前記マスタシリンダ1内の圧力室(プライマリ室)4に摺動可能に挿入され、一方、入力ピストン17の前端側は、ブースタピストン18の内部に突設した環状壁18aを挿通して、同じ圧力室4内に挿入されている。ブースタピストン18とマスタシリンダ1のシリンダ本体2との間、入力ピストン17とブースタピストン18との間はそれぞれシールされており、これにより前記圧力室4からマスタシリンダ1外へのブレーキ液の漏出が防止されている。
本電動倍力装置10は、上記ブースタピストン18を進退動させる電動アクチュエータ20を備えている。電動アクチュエータ20は、装置本体12の外側に配置され、該装置本体12を構成する第2の筒体14に嵌着した支持板21に固定された電動モータ22と、前記第2の筒体14の内部に入力ピストン17を囲んで配設されたボールねじ機構(回転−直動変換機構)23と、電動モータ22の回転を減速してボールねじ機構23に伝達する動力伝達機構24とから概略構成されている。
上記ボールねじ機構23は、軸受(アンギュラコンタクト軸受)25を介して第2の筒体14に回動自在に支持されたナット部材(回動部材)26とこのナット部材26にボール27を介して噛合わされた中空のねじ軸(直動部材)28とからなっている。ねじ軸28の後端部は、装置本体12を構成するリヤカバー15の中空ボス部15aに回動不能にかつ摺動可能に嵌合されており、これによりナット部材26の回転に応じてねじ軸28が直動するようになっている。
一方、電動アクチュエータ20を構成する動力伝達機構24は、電動モータ22の出力軸22aに取付けられた駆動側プーリ29と、前記ボールねじ機構23のナット部材26に回転不能に嵌合された従動側プーリ30と前記2つのプーリ29、30間に掛け回されたベルト(タイミングベルト)31とからなっている。従動側プーリ30は駆動側プーリ29に比べて大径となっており、これにより電動モータ22の回転は減速してボールねじ機構23のナット部材26に伝達される。この場合の減速比Nは、駆動側プーリ29の歯数をZ1、従動側プーリ30の歯数をZ2とすると、N=Z1/Z2となる。
上記ボールねじ機構23を構成する中空のねじ軸28の前端部には、図2によく示されるように、前記入力ピストン17を摺動案内するガイドとしても機能するフランジ部材32が嵌合固定されている。フランジ部材32は、ねじ軸28の、図中、左方向への前進に応じて、前記ブースタピストン18の後端に嵌着した蓋体33に当接するようになっており、このねじ軸28の前進に応じてブースタピストン18も前進する。また、装置本体12を構成する第1の筒体13の内部には、該第1の筒体13に形成した縦壁13aに一端が係止され、他端が前記フランジ部材32に衝合する戻しばね34が配設されており、ねじ軸28は、ブレーキ非作動時にはこの戻しばね34により図示の原位置に位置決めされる。
さらに、入力ピストン17とブースタピストン18との相互間には環状室35が画成されており、この環状室35には、入力ピストン17に設けたフランジ部17aにそれぞれ一端が係止され、かつブースタピストン18の環状壁18aと蓋体33とにそれぞれ他端が係止された一対のばね部材(コイルばね)36が配設されている。この一対のばね部材36は、ブレーキ非作動時に入力ピストン17とブースタピストン18とを相対変位の中立位置に保持するバランスばねとして機能する。
また、装置本体12を構成するリヤカバー15と入力ロッド23との間には、車体に対する入力ピストン17の絶対変位を検出する変位検出器(ポテンショメータ)37が配設されると共に、前記電動モータ22には、回転角度を検出する回転検出器(レゾルバ)38が内蔵されている。これら変位検出器37および回転検出器38の信号は、コントローラ(制御装置)39に送出されるようになっており、コントローラ39は、これらの信号に基いて電動モータ22の回転を制御する。
上記のように構成された電動倍力装置10においては、ブレーキペダルが操作されると、入力ロッド16と一体に入力ピストン17がマスタシリンダ1側へ前進し、その動きが変位検出器37により検出される。すると、変位検出器37からの信号を受けてコントローラ39が電動モータ22に起動指令を出力し、これにより電動モータ22が回転して、その回転が動力伝達機構24を介してボールねじ機構23のナット部材28に伝達される。これによりねじ軸28が前進し、該ねじ軸28に押されてブースタピストン18が前進する。この結果、ブレーキペダルから入力ピストン17に付与される入力推力と電動アクチュエータ20からブースタピストン18に付与されるブースタ推力とに応じたブレーキ液圧がマスタシリンダ1内の圧力室4、5に発生する。
このとき、変位検出器37と回転検出器38との検出信号に基づき、入力ピストン17の絶対変位とブースタピストン18の絶対変位との差により両ピストンの相対変位量が分かる。そこで、入力ピストン17とブースタピストン18との間に相対変位が生じないように電動モータ22の回転を制御すると、両ピストン21と22との間に介装した一対のばね部材36が中立位置を維持する。このときの倍力比は、相対変位量が0であることから、ブースタピストン18の受圧面積と入力ピストン17の受圧面積との面積比で一義的に定まり、汎用の真空倍力装置と同様となる。
一方、上記中立位置からブースタ推力によりブレーキ液圧を増加させる方向(前方)へブースタピストン18を相対変位させると、倍力比(制動力)が大きくなり、電動モータ22が倍力源として働いて、ブレーキアシスト動作が実現する。逆に、中立位置からブースタ推力によりブレーキ液圧を減少させる方向(後方)へブースタピストン18を相対変位させると、倍力比(制動力)が減少し、回生制動時の回生協調動作が実現する。さらに、ブースタピストン18の前進によりマスタシリンダ1内の圧力室4、5とリザーバとの連通が遮断されるので、アダプティブクルーズコントロール(ACC)やヒルスタートアシストなどにおける自動ブレーキ動作も可能となる。
ところで、上記構成の電動倍力装置10においては、電動アクチュエータ20内の動力伝達機構24を構成するベルト31が切断すると、電動アクチュエータ20の動力がブースタピストン18に伝わらず、ペダル操作のみに制動を頼らざるを得ないようになる。そこで、本実施形態においては、動力伝達機構24に歯車機構40を併設し、前記ベルト31の切断時には、この歯車機構40を作動させてブースタピストン18に電動アクチュエータ20の動力を伝達できるようにしている。
より詳しくは、上記歯車機構40は、図3にも示すように、電動モータ22の出力軸22に駆動側プーリ29と並列して取付けられた駆動側歯車41と、ボールねじ機構23のナット部材26に従動側プーリ30と並列して回動不能に嵌合された従動側歯車42と、装置本体12のリヤカバー15に設けた回転軸43に取付けられ、前記両歯車41、42に噛合う中間歯車44とからなっている。ここで、前記した各歯車対のバックラッシュ量は、図4に示すように、駆動側歯車41と中間歯車44との間のバックラッシュ量δ1よりも、従動側歯車42と中間歯車44との間のバックラッシュ量δ2の方が大きく(δ2>δ1)設定されている。
上記した歯車機構40を動力伝達機構24に併設したことにより、動力伝達機構24のベルト31が正常に作動しているとき、すなわち電動モータ22の回転がベルト31を介してボールねじ機構23のナット部材28に正常に伝達されているときには、上記した各歯車対のバックラッシュ量の差により、駆動側歯車41と中間歯車44との歯が接するが、従動側歯車42と中間歯車44との歯が接することはない(図4)。すなわち、歯車機構40は動力伝達に関与せず、動力伝達機構24を介して動力伝達が行われる。
しかし、動力伝達機構24のベルト31が何らかの原因で切断すると、歯車機構40内の従動側歯車42と中間歯車44との歯が接触する。これにより、電動モータ22の回転が歯車機構40を介してボールねじ機構23のナット部材28に伝達され、本電動倍力装置10は正常時と同様に動作する。なお、この場合の減速比N´は、駆動側歯車41の歯数をZ1´、従動側歯車42の歯数をZ2´とすると、N´=Z1´/Z2´となる。
ここで、動力伝達機構24のベルト31が切断した場合、従動側歯車42と中間歯車44とのバックラッシュ量δ2を補うための歯車対の空転時間、つまり動作遅れが発生する。したがって、この動作遅れの時間を把握できれば、ベルト31の切断を検出できることになる。この場合、動作遅れの把握方法としては、マスタシリンダ1側に設けられている液圧センサで液圧変動を監視する方法、電動モータ22の電流を監視する方法等がある。また、歯車機構40の減速比N´を動力伝達機構24の減速比Nと異なる値に設定しておけば、ベルト31が切断した後のマスタシリンダ1の液圧の立上り速度が変化するので、その立上り速度を把握することで、ベルト31の切断を検出することができる。何れにおいても、ドライバーにベルト切断の警告を早期に発することができる。
図5は、上記した歯車機構の他の実施形態を示したものである。本実施形態としての歯車機構40Aは、上記した歯車機構40において、駆動側歯車41、従動側歯車42および中間歯車44の各歯を交互に異なる磁極となるように磁化させると共に、駆動側歯車41の歯と中間歯車44の歯との間に作用する磁力F1よりも、従動側歯車41の歯と前記中間歯車44の歯との間に作用する磁力F2を大きくした(F2>F1)ことを特徴とする。
上記歯車機構40Aにおいては、動力伝達機構24のベルト31が正常に作動しているとき、すなわち電動モータ22の回転がベルト31を介してボールねじ機構23のナット部材28に正常に伝達されているときには、上記した各歯車対のバックラッシュ量の差(図4参照)により、駆動側歯車41と中間歯車44との歯が接しようとする。しかし、駆動側歯車41と中間歯車44との間に発生する磁力F1の吸引力よりも、従動側歯車42と中間歯車44との発生する磁力F2の反発力の方が大きいため、駆動側歯車41と中間歯車44との歯が接することはない。すなわち、動力伝達機構24による動力伝達が行われている間は、歯車機構40Aの各歯車対41と44、42と44は非接触状態となり、結果として歯車対の噛合いに伴う騒音発生が解消される。なお、ベルト31が切断した場合は、磁力F1,F2よりも強い力で各歯車対が噛合い、該歯車機構40Aを介して動力伝達が行われる。
図6および図7は、上記した歯車機構の他の実施形態を示したものである。本実施形態としての歯車機構40Bは、上記した歯車機構40において、駆動側歯車41と従動側歯車42とに噛合う中間歯車44を、前記動力伝達機構24のベルト31に張力を付与するテンショナ50に配置したことを特徴としている。テンショナ50は、駆動側歯車41の中心軸(出力軸22a)と従動側歯車42の中心軸(ナット部材26)とを含む面に対して垂直な方向へ延びる長穴51を有するベース52と、このベース52の長穴51に沿って移動可能な支軸53に回動可能に取付けられたロール54と、前記支軸53を付勢して常時(図5)はロール54を前記ベルト31に押付ける付勢手段(ばね)55とからなっている。中間歯車44は、このテンショナ50のロール53の支軸52に該ロール53と並列して回動可能に取付けられており、常時は、図5に示すように駆動側歯車41および従動側歯車42に対する非噛合い位置に位置決めされている。
上記した歯車機構40Bにおいては、動力伝達機構24のベルト31が正常に作動しているとき、すなわち電動モータ22の回転力がベルト31を介してボールねじ機構23のナット部材28に正常に伝達されているときには、図6に示すように駆動側歯車41および従動側歯車42に対する非噛合い位置に中間歯車44が位置決めされているので、歯車機構40Bは動力伝達に関与せず、動力伝達機構24を介して動力伝達が行われる。しかし、動力伝達機構24のベルト31が、何らかの原因で切断すると、図7に示すように、テンショナ50のロール53を支持する支軸52が付勢手段54の付勢力で上方へ移動する。すると、前記支軸52(ロール53)の動きに歯車機構40B内の中間歯車44が追従し、駆動側歯車41および従動側歯車42に対する噛合い位置に移動する。これにより、電動モータ22の回転が歯車機構40Bを介してボールねじ機構23のナット部材28に伝達され、本電動倍力装置10は正常時と同様に動作する。
上記歯車機構40Bの場合は、ベルト31の正常動作時には、中間歯車44が非噛合い位置にあるので、上記歯車機構40のように歯車対のバックラッシュ量に差を付ける必要がなく、また、上記歯車機構40Aのように各歯車の歯を磁化させるなどの騒音対策も不要となる。
なお、上記各実施形態においては、歯車機構40、40A、40Bを駆動側歯車41と、従動側歯車42と中間歯車44との3つの歯車の組合せとして、動力伝達機構24のベルト31の切断時に3つの歯車が機械的に噛合う構成としたが、この歯車機構は、図8および図9に示すように構成することもできる。すなわち、この歯車機構40Cは、前記ボールねじ機構23のナット部材26に従動側プーリ30と並列して回動不能に嵌合された歯車60と、該歯車60に噛合され、小形DCモータ61により回転駆動されるピニオンギヤ62とからなっている。
上記歯車機構40Cにおいては、ベルト31の切断を検出する手段からの信号に基いて小形DCモータ60を起動させることで、ピニオンギヤ62により歯車60が回転し、これに応じてボールねじ機構23が作動してブースタピストン18(図1、2)に動力が伝達される。この場合、ベルト切断の検出信号としては、小形DCモータ61に設けたホール素子センサの信号、駆動側プーリ29を回転させる電動モータ22の電流を検出する電流検出器の信号などを用いることができる。このような歯車機構40Cとする場合は、上記した駆動側歯車41や中間歯車44を省略できるので、装置の小型化、軽量化が可能になる。
本発明の一つの実施形態としての電動倍力装置の全体構造を示す断面図である。 本電動倍力装置の要部を拡大して示す断面図である。 本電動倍力装置を構成する動力伝達機構および歯車機構の実施形態を模式的に示す平面図である。 本電動倍力装置における歯車機構の噛合い状態を示す模式図である。 本電動倍力装置における歯車機構の他の実施形態を示す模式図である。 本電動倍力装置を構成する動力伝達機構および歯車機構の他の実施形態を模式的に示す平面図である。 図6に示した歯車機構のベルト切断時の作動状態を模式的に示す平面図である。 本電動倍力装置を構成する動力伝達機構および歯車機構の他の実施形態を模式的に示す側面図である。 図8に示した動力伝達機構および歯車機構歯車機構を模式的に示す平面図である。
符号の説明
1 タンデム型マスタシリンダ
10 電動倍力装置
11 ピストン組立体
17 入力ピストン(入力部材)
18 ブースタピストン(アシスト部材)
20 電動アクチュエータ
22 電動モータ
23 ボールねじ機構(回転−直動変換機構)
29 駆動側プーリ
30 従動側プーリ
31 ベルト
40、40A〜C 歯車機構
41 駆動側歯車
42 従動側歯車
44 中間歯車
50 テンショナ
54 テンショナのロール

Claims (4)

  1. ブレーキペダルの操作により進退動する入力部材と、該入力部材と相対移動可能に配置されたアシスト部材と、該アシスト部材を進退移動させる電動アクチュエータとを備え、前記電動アクチュエータは、電動モータと、前記アシスト部材を直動させる回転−直動変換機構と、前記電動モータの回転をベルトを介して前記回転−直動変換機構に伝達する動力伝達機構とからなる電動倍力装置において、前記動力伝達機構に、該動力伝達機構のベルトが正常動作しているときには前記電動モータの回転を前記回転−直動変換機構に伝達せず、該ベルトが切断したときには前記電動モータの回転を前記回転−直動変換機構に伝達する歯車機構を併設したことを特徴とする電動倍力装置。
  2. 前記歯車機構が、動力伝達機構を構成する駆動側プーリと一体に回転する駆動側歯車と、該ベルト伝達機構を構成する従動側プーリと一体に回転する従動側歯車と、前記駆動側歯車と前記従動側歯車とに噛合う中間歯車とからなり、前記従動側歯車と前記中間歯車との間のバックラッシュ量が、前記駆動側歯車と前記中間歯車との間のバックラッシュ量よりも大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載の電動倍力装置。
  3. 前記駆動側歯車、前記従動側歯車および前記中間歯車の各歯は、交互に異なる磁極となるように磁化されており、前記従動側歯車の歯と前記中間歯車の歯との間に作用する磁力が、前記駆動側歯車の歯と前記中間歯車の歯との間に作用する磁力よりも大きくなっていることを特徴とする請求項2に記載の電動倍力装置。
  4. 前記歯車機構が、動力伝達機構を構成する駆動側プーリと一体に回転する駆動側歯車と、該動力伝達機構を構成する従動側プーリと一体に回転する従動側歯車と、前記動力伝達機構のベルトに張力を付与するテンショナ内のロールの支軸に取付けられた、前記駆動側歯車と前記従動側歯車とに噛合可能な中間歯車とからなり、前記中間歯車は、前記ベルトが切断した際、前記テンショナのロールと共に前記駆動側歯車と従動側歯車とに対する噛合い位置に移動することを特徴とする請求項1に記載の電動倍力装置。
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