JP2009096046A - 情報隠蔽カード作製用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】一度、情報隠蔽領域を剥がすと開封の履歴が残り、受取人以外の第三者の不正開封を抑止することのできる情報隠蔽カード作製用シートを提供する。
【解決手段】ミシン目11により二つ折り可能とされたベースシート2と、このベースシート2に塗布された粘着剤層3に剥離可能に積層された剥離シート4とからなり、剥離シート4には配信情報記録領域1Cが形成されると共に、ベースシート2をミシン目11によって二つ折りにすることで情報隠蔽領域1Bを配信情報記録領域1Cに重ね合わせ可能となっており、情報隠蔽領域1Bの外側領域に対応する強粘着部3Bと、その内側の弱粘着部3Aとが形成されると共に強粘着部3Bと弱粘着部3Aとの境界に沿って、境界線に対して傾斜しつつ隣接して並ぶ多数の波形スリット22が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報隠蔽カード作製用シートに関する。
個人情報などをハガキで通知する際、ハガキに表示された個人情報などを隠蔽するためのハガキとしては特許文献1に記載のカード作製用シートを用いて情報隠蔽ハガキとしたものが知られている。
このカード作製用シートは、以下のような構成となっている。矩形状のベースシートと、このベースシートの裏面に塗布された粘着剤層と、この粘着剤層に重ねられた前記ベースシートと同型同大の剥離シートとの3層構造からなり、ベースシートの縦寸法(短辺側寸法)は定型ハガキの縦寸法とほぼ同一であり、横寸法(長辺側寸法)は定型ハガキの横寸法の約3倍の大きさである。ベースシートの一方の面は、印刷可能であり、それとは反対側の面には、粘着剤層が塗布されている。
この粘着剤層とベースシートの裏面との粘着強度は剥離困難であって、粘着剤層とベースシートの表面との粘着強度は容易に剥離可能で、再粘着可能となるように設定されている。
また、このカード作製用シートには、全領域を定型ハガキのサイズに3等分するように短辺方向に沿ってミシン目が形成されており、ミシン目を中心にして、ベースシートを折ることができる。
剥離シートの裏側の面を、ミシン目によって3等分に分けた領域の内、中央に位置する領域は、ハガキを郵送する際の郵送先を表示するための宛名記載領域であり、その宛名記載領域に隣接する領域のうち一方は、隠蔽したい情報を表示するための情報表示領域である。もう一方の片側の領域は、情報表示領域を覆い隠すための情報隠蔽領域であり、ベースシートを透かして内部を見ることを防止するために地紋が印刷されている。
このカード作製用シートは、以下のように使用される。
まず宛名記載領域に宛名、情報表示領域に個人情報などの隠蔽したい情報を印刷する。次に剥離シートを剥離して粘着剤層を露出させ、宛名記載領域と情報表示領域を山折りとするようにミシン目に沿って折り重ねる。次に情報隠蔽領域の裏面の粘着面と情報表示領域とが重なるようにミシン目に沿って折り重ねると、情報隠蔽領域によって情報表示領域に記載された情報が隠蔽されるので、情報隠蔽ハガキとして郵送することができる。
この情報隠蔽ハガキを受け取った人は、このハガキの情報隠蔽領域の周縁部をつまんで、再粘着可能な情報隠蔽領域を情報表示領域から剥離することで、情報表示領域に印刷された個人情報などを読むことができる。
特開2006−347130公報
このような情報隠蔽カードにおいては、ベースシートに貼り付けられると容易に剥離可能な弱粘着部と剥離困難な強粘着部とに情報隠蔽領域を分け、弱粘着部と強粘着部との境界に沿った切断可能部を、短いスリットを間欠的に直線的に並べたミシン目にて形成し、そのミシン目を切断することで、弱粘着部のみを情報表示領域から剥離して、情報表示領域に印刷された個人情報などを読むことができるものが考えられた。
しかしながら、切断可能部が境界線に沿って直線的に形成されたミシン目で構成されているため、ミシン目の切断面は毛羽立つことなく綺麗に揃った状態になる。一方で、情報隠蔽面の弱粘着部はハガキから剥離された後でも、再びハガキに粘着させることができる。このため受取人以外の第三者がミシン目を切り開いて弱粘着部を剥がし、記載されている情報を盗み見た後に再度貼り付けると、開封の痕跡が残りにくいという問題点があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、一度、情報隠蔽領域を剥がすと開封の痕跡が明確に残るようにすることで、不正開封を抑止することのできる情報隠蔽カードを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、本発明は、折り線により二つ折り可能とされたベースシートと、このベースシートに塗布された粘着剤層に剥離可能に積層された剥離シートとからなり、前記剥離シートには前記折り線を境にした一方の領域内に隠蔽対象となる情報を表示するための領域(情報表示領域)が形成されると共に、他方の領域は剥離可能となっており、その他方の領域を剥離して前記粘着剤層を露出させた状態で前記ベースシートを前記折り線によって二つ折りにすることで前記粘着剤層を介して前記ベースシートの前記折り線の一方の領域(情報隠蔽領域)を前記情報表示領域に重ね合わせ可能となっており、かつ、前記情報隠蔽領域の前記粘着剤層には前記情報表示領域の外側領域に対応する強粘着部とその内側に位置する弱粘着部とが形成されると共に前記ベースシートには前記強粘着部と前記弱粘着部との境界に沿って切断可能部が形成され、前記切断可能部を切断して前記情報隠蔽領域の内側領域を引き剥がすことで、前記剥離シートの前記情報表示領域を外部に露出可能としたものにおいて、前記切断可能部は、前記強粘着部と前記弱粘着部の境界線に対して傾斜しつつ隣接して並ぶ多数のスリット群によって構成されていることに特徴を有する。
本発明は、二本の折り線により三つ折り可能とされたベースシートと、このベースシートに塗布された粘着剤層に剥離可能に積層された剥離シートとからなり、前記ベースシートのうち前記二本の折り線によって区分された3つの領域を第1領域、中央領域及び第2領域としたときに、前記第2領域が隠蔽対象となる情報を表示するための領域(情報表示領域)とされており、前記情報表示領域を一方の前記折り線により前記剥離シート側が内側となるように折って前記中央領域に折り重ねた状態で前記第1領域の前記剥離シートを除去して前記粘着剤層を介して前記ベースシートの前記第1領域(情報隠蔽領域)を前記情報表示領域に重ね合わせ可能となっており、かつ、前記情報隠蔽領域の前記粘着剤層には前記情報表示領域の外側領域に対応する強粘着部とその内側に位置する弱粘着部とが形成されると共に前記ベースシートには前記強粘着部と前記弱粘着部との境界に沿って切断可能部が形成され、前記切断可能部を切断して前記情報隠蔽領域の内側領域を引き剥がすことで、前記剥離シートの前記情報表示領域を外部に露出可能としたものにおいて、前記切断可能部は、前記強粘着部と前記弱粘着部の境界線に対して傾斜しつつ隣接して並ぶ多数のスリット群によって構成されていることを特徴としてもよい。
本発明では、前記弱粘着部は前記強粘着部を構成する粘着剤の表面に粘着性を低下させる表面処理剤を印刷することで形成してもよい。
本発明のカード作製用シートを使用して、例えば、ハガキを作成するには次のようにする。まずベースシートが折り線によって例えばハガキサイズに三分された領域を有するとし、三分されたベースシートの領域のうち、剥離シートと反対側に当たる中央の領域に郵送用の宛名を印字し、隣接する他の一つの領域に受取人に通知するための隠蔽すべき情報を印刷する。そして、裏面の剥離シートを剥がして粘着剤層を露出させた上で、宛名が印字された宛名記載領域と、隠蔽すべき情報が記載された情報表示領域とを粘着剤層側が内側となるように谷折りをして互いに貼り付ける。これにより、一方の面に宛名記載領域が位置し、その裏面に情報表示領域が位置する状態となる。
次に、残り一つの領域である情報隠蔽領域を折り線によって粘着剤層側が内側となるように谷折りして情報表示領域に貼り付ければ、情報表示領域が情報隠蔽領域によって覆い隠された状態のハガキとなる。情報隠蔽領域の前記粘着剤層のうち、前記情報表示領域の外側領域に対応する箇所は、剥離困難な強粘着部としてあるため、情報隠蔽領域と情報表示領域の外周縁部同士は剥がれにくい。そこで、このハガキを投函して郵送すれば、情報表示領域は情報隠蔽領域に覆われた状態のまま宛先に郵送される。
このハガキを受け取った受取人は、情報隠蔽領域の切断可能部に沿って、外周縁部以外の弱粘着部を剥離して、内部に印字してある情報を見ることができる。
本発明では、切断可能部を構成しているスリット群は弱粘着部と強粘着部との境界線に対し傾斜して並んでいるため、弱粘着部を剥離すると、一つ一つのスリットの間にあるベースシートの一部分が情報表示領域から浮き上がりつつ、不規則に千切れる。
そのため、一度剥がした弱粘着部を元の位置に貼り直したとしても、弱粘着部の周囲を取り囲んでいる切断可能部では、スリット間が不規則に千切れ、かつ、浮き上がっているため、元の状態に戻すことができず、開封の痕跡が残ることになる。このため受取人以外の第三者の不正開封を抑止することができる。
また、弱粘着部は強粘着部を構成する粘着剤の表面に粘着性を低下させる表面処理剤を印刷することにより形成することができる。このようにしておけば、2種類の粘着剤を組み合わせる必要がないため、材料コスト、製造コスト共に安価に抑えることができる。
<第1実施形態>
以下、本発明を情報隠蔽ハガキ作成用のシート(以下ハガキ作製用シート1)に適用した第1実施形態について図1ないし図9を参照しながら説明する。本実施形態のハガキ作製用シート1は、例えば保険会社から顧客(受取人)に送付される口座振替案内ハガキを作製する際に使用されるものとして例示する。
このハガキ作製用シート1は、図2に示すように、矩形状のベースシート2と、このベースシート2の裏面に剥離不能に塗布された粘着剤層3と、この粘着剤層3に重ねられた前記ベースシート2と同型同大の剥離シート4との3層構造になっている。ベースシート2の縦寸法(短辺側寸法)は定型ハガキの縦寸法とほぼ同一であり、横寸法(長辺側寸法)は定型ハガキの横寸法の2倍の大きさである(図1)。
ベースシート2は例えば紙製であって、その厚みは例えば約60μmで、表面はプリンタなどによって印刷可能である。
また、上記のベースシート2には、図1に示すように、短辺方向に沿って全領域を定型ハガキのサイズに二等分するように1本のミシン目11が形成されている。このミシン目11はベースシート2に剥離シート4を重ねた状態で形成されたものであって両シートを貫通して形成されており、このミシン目11を中心にしてベースシート2を折ることができる。
ミシン目11によって区分された同型同大の2つの領域の内、図1の右側に位置する領域はこの口座振替案内ハガキの郵送先を記載するための宛名記載領域1Aである。この宛名記載領域1Aには「郵便はがき」の文字、切手貼付枠及び「親展」の文字が予め印刷されており、ユーザが宛名等を印字するまではその他の部分は白紙である。
この宛名記載領域1Aに隣接する領域は情報隠蔽領域1Bである。ここにはベースシート2を透かして内部を見ることを防止するための地紋が予め印刷されている(地紋は図示せず)。
情報隠蔽領域1Bの裏側の粘着剤層3において外周縁の内側に5mm程の幅の枠状領域を除いた矩形状の領域には、離型性インキ31が印刷されている(図2のみに図示)。この離型性インキ31は、例えば剥離ニスと黒インクとを混合して調製されており、例えば凸版印刷法にて印刷したものである。離型性インキ31は、それが付着すると粘着剤の粘着性を低下させるため、離型性インキ31を印刷した粘着剤層3の領域は、印刷されていない外周側の領域に比べて粘着性が低い。
そこで、本実施形態では、離型性インキ31を印刷した矩形状の領域を弱粘着部3Aと呼び、その周囲の離型性インキ31が印刷されていない領域を強粘着部3Bと呼ぶ(図5)。
強粘着部3B(本来の粘着剤層3)はベースシート2に一度貼り付けられたら剥離困難な程度の粘着力を有し、弱粘着部3Aはベースシート2に一度貼り付けられても容易に剥離可能な粘着力となるように設定されている。なお、弱粘着部3Aの粘着性は、弱粘着部3A内における離型性インキ31の付着割合(インキ付着部分を網点又は模様により構成した場合の網点濃度等)又は離型性インキ31を調製する場合の剥離ニス濃度等によって調整することができる。
前述したように、弱粘着部3Aは矩形領域であるから、強粘着部3Bとの境界線は矩形枠状となっている。図1で示すように情報隠蔽領域1Bのうち、上記境界線に沿った左側コーナーの上下二箇所には丸みを帯びたL形スリット21が形成されている。また、上記境界線の上下に延びる右側の一辺以外の境界線に対応する部分には、境界線に対して傾斜する多数の波形スリット22群が境界線に沿って並ぶように形成されており、左右方向の境界線に対応する各波形スリット22はL形スリット21からミシン目11と直交するまで延びている。
各波形スリット22は、図1の拡大部分に示すようにV字形状と逆V字形状とが一辺を共通させて連続する三角波形状であり、横幅寸法Wは例えば約3mm、各波形スリット22間の距離tは約1mmとなっている。
ベースシート2の裏側に位置する剥離シート4については、図3に示すように、宛名記載領域1Aと情報隠蔽領域1Bとの間を区分するミシン目11に沿って、その右側に約5mm離れた位置にスリット12が設けられている。ミシン目11によって二分された剥離シート4の2つの領域の内、左側の領域については、その外周によせた矩形ループ上のスリット13が形成されており、このスリット13に沿って剥離シート4の外周縁部のみを剥離することができ、残った剥離シート4の内側の領域は、受取人に通知するための情報(配信情報)を印字するための配信情報記録領域1Cであり、ユーザが配信情報を印字するまでは白紙である。
本実施形態のハガキ作製用シート1は以上の構成であり、次にその使用方法について説明する。
ハガキ作製用シート1を使用する場合には、宛名記載領域1Aに受取人の宛名を印刷し、配信情報記録領域1Cには隠蔽して受取人に通知する配信情報を印刷する。
印字後、スリット12から右側の剥離シート4を剥がし取って粘着剤層3を露出させる。次いで左側の剥離シート4のループ上のスリット13に沿って、その外周縁部のみを剥がし取って粘着剤層3(強粘着部3B)を露出させる(図4及び図5)。これにより配信情報記録領域1Cの外周縁を強粘着部3Bが取り囲んだ格好となる。次いでミシン目11を中心に粘着剤層3が内側となるように谷折りし、情報隠蔽領域1Bを配信情報記録領域1C上に重ね合わせて貼り合わせれば、図6に示すように1枚の定型サイズのハガキが完成する。
上記のようにして作成したハガキを投函して郵送すれば、情報隠蔽領域1Bの裏面の外周縁部は強粘着部3Bとなっており、配信情報記録領域1Cの外周縁部も強粘着部3Bであるため、情報隠蔽領域1Bと配信情報記録領域1Cとは外周縁部で剥離困難に粘着され(図7)、郵送途中などに情報隠蔽領域1Bが剥離することはない。
また、情報隠蔽領域1B裏面の弱粘着部3Aと配信情報記録領域1Cとが貼り合わされるため、情報隠蔽領域1Bの内側領域は剥離可能で粘着されている。
上記のようにしてハガキ作製用シート1によって作成されたハガキを受け取った受取人は、ベースシート2の表面に印刷されている「ここからゆっくり剥がして中をご覧ください。」の指示に従い、左下コーナーのL形スリット21の部分を剥離し、ここをつまんで引き上げる。
すると、まず情報隠蔽領域1Bのベースシート2のうち、L形スリット21とそれに隣接する波形スリット22との間の部分が千切れてL形スリット21の端部と波形スリット22とがつながり、次に波形スリット22とその次の波形スリット22との間の部分が千切れて、切り開き部分が広がる。
そこで、L形スリット21部分をつまんだまま、さらに引っ張れば、隣り合う波形スリット22間が次々に千切れるようになって、結局、矩形の境界部に沿って、弱粘着部3Aと強粘着部3Bとの間が切り離され、図8に示すように、弱粘着部3Aを右開き状態とすることで配信情報記録領域1Cに記入された情報を読み取ることができるようになる。
情報隠蔽領域1Bのうち弱粘着部3Aに対応する領域を開く場合、本実施形態では、切断可能部を構成する多数の各スリットを弱粘着部3Aと強粘着部3Bとの間の境界線に対して傾斜した形態としているから、図9に示すように、一つ一つのスリットの間にあるベースシート2の一部分がハガキから浮き上がりつつ、不規則に千切れる。
そのため、一度剥がした弱粘着部3Aを元の位置に貼り直そうとしても、多数のスリット間部分が不規則に千切れるだけでなく、不規則な状態で浮き上がっているため、完全に元の状態に戻すことができず、開封の痕跡が残ることになる。これにより、受取人以外の第三者の不正開封を抑止することができる。
<第2実施形態>
図10ないし図19は本発明の第2実施形態を示す。前記第1実施形態と同一の構成については同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところについてのみ説明する。
第2実施形態のハガキ作製用シート20では、ベースシート2、粘着剤層3及び剥離シート4の構成は第1実施形態と同一であるが(図11)、ベースシート2の横寸法が定型ハガキの横寸法の3倍であり、上記のベースシート2には、図10に示すように、短辺方向に沿って全領域を定型ハガキのサイズに三等分するように2本のミシン目14,15が形成されている。このミシン目14,15はベースシート2及び剥離シート4を貫通して形成されており、このミシン目14,15を中心にして、ベースシート2を折ることができる。
図10において、前記ミシン目14,15によって区分された同型同大の3つの領域の内、中央に位置する領域はこの隠蔽ハガキの郵送先を記載するための宛名記載領域20Aである。この宛名記載領域20Aには第1実施形態と同様に「郵便はがき」の文字、切手貼付枠及び「親展」の文字が予め印刷されており、ユーザが印字するまでは、その他の部分は白紙である。
宛名記載領域20Aの右側に隣接する領域は受取人に通知するための情報(配信情報)を印字するための配信情報記録領域20Cであり、ユーザが配信情報を印字するまでは白紙である。
宛名記載領域20Aの左側に隣接する領域は、情報隠蔽領域20Bであり、ここには第1実施形態と同様にベースシート2を透かして内部を見ることを防止するための地紋が予め印刷されている(地紋は図示せず)、その裏面の粘着層及びスリット群の構成も第1実施形態と同様である。
図12において、ベースシート2の裏側の剥離シート4は、ミシン目14,15に沿った2本のスリット16,17によって3枚に分割可能であり、中央の剥離シート4にはベースシート2を透かして配信情報記録領域20Cを見ることを防止するための地紋が印刷されている。
本実施形態のハガキ作製用シート20は以上の構成であり、次にその使用方法について説明する。
このハガキ作製用シート20を使用するには、まず宛名記載領域20A及び配信情報記録領域20Cに宛名及び隠蔽したい配信情報を印字する。
本実施形態では、第1実施形態と異なり、ユーザが印字する宛名記載領域20A及び配信情報記録領域20Cが片面に集中している。このため例えば印字機で印字する場合、片面のみ印字すればよく、作業性が良好である。
次にスリット16の左側の剥離シート4とスリット17の右側の剥離シート4とを剥がし、粘着剤層3を露出させる(図13及び図14)。
なおスリット16とスリット17との間の、剥離シート4に地紋が印刷されている箇所は、剥がさずにそのままにしておく。
そして、ミシン目14を中心にして谷折りにするように配信情報記録領域20Cの裏面と剥離シート4の地紋印刷箇所とを貼り合わせる(図15)。
次にミシン目15を中心に粘着剤層3が内側となるように谷折りし、情報隠蔽領域20Bの裏面を配信情報記録領域20C上に重ね合わせて貼り合わせれば、図17に示すような1枚のハガキとなる。
上記のようにして作成したハガキを投函して郵送すれば、情報隠蔽領域20Bの裏面の外周縁部は強粘着部3Bとなっているため、情報隠蔽領域20Bと配信情報記録領域20Cとは外周縁部で剥離困難に粘着され、郵送途中などに情報隠蔽領域20Bが剥離することはない。
また、情報隠蔽領域20B裏面の弱粘着部3Aと配信情報記録領域20Cとが貼り合わされるため、情報隠蔽領域20Bの内側領域は剥離可能で粘着されている。このハガキを郵送し、受取人が開封するときは第1実施形態と同様に行う(図19)。
本実施形態では、配信情報記録領域20Cの裏面と重なる領域には、地紋が印刷されている。このため、ハガキの状態において、宛名記載領域20A側から、配信情報記録領域20Cに記入されている情報を透かして見ることができない。このためセキュリティ性がより高くなっている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記各実施形態では、口座振替案内の用途に使用されるハガキ作製用シートについて説明したが、その用途はそれに限定されないことはもちろんであり、情報を秘匿しながら送付、手渡すような情報隠蔽カードに広く利用できるものである。
(2)上記各実施形態においては、弱粘着部と強粘着部との境界線に形成されるスリット群について、境界線に対して傾斜したスリットが単位直線による連続した波形を形成しているものについて説明したが、傾斜しているスリットが全て波形を形成している必要はない。例えば、ただ傾斜しているスリットのみで形成されている部分が含まれていてもよい。また、三角波状の波形に限らず、正弦波状、矩形波状の波形であってもよい。
(3)第1実施形態では、情報隠蔽領域裏面の外周縁部を強粘着部、情報表示領域の外周縁部も強粘着部とし、両外周縁部を貼り合わせて剥離困難としたが、強粘着部は情報隠蔽領域の裏面のみにあってもよい。
(4)上記各実施形態では、弱粘着部3Aを形成するために、ベースシート2の裏面に一様に形成した粘着剤に非粘着性の離型性インキ31を印刷するようにしたが、これに限らず、粘着剤の表面に部分的に化学的・物理的な処理(例えば離型剤の塗布、熱処理、電磁波照射等)を施すことによって粘着性を低下させるようにしてもよい。または、ベースシート2の裏面のうち強粘着部には粘着剤をベタ印刷し、弱粘着部とする部分には粘着剤を粗いストライプ状あるいは網点状に印刷して粘着剤の付着量を減らすことで領域全体としての粘着性を低下させるようにしてもよい。もちろん、弱粘着部と強粘着部とでは異なる粘着性の2種類の粘着剤を領域を分けて印刷するようにしてもよい。
(5)第2実施形態では、矩形状のシート本体を、その短辺方向に沿って形成された2本の折り線で、横並びの3つの領域に区切って、順次折り返すことで情報隠蔽ハガキを作成したが、例えば略L字型をしたシート本体において、剥離シートに地紋を印刷された領域を中心として、隣接した横側が情報隠蔽領域、隣接した下側が配信情報記録領域となるようにし、その各領域の境界に折り線を形成してもよい。この場合、配信情報記録領域を上側に折り返して、地紋が印刷された領域に重ね合わせた後、情報隠蔽領域を横方向に折り返すことで、情報隠蔽ハガキを作製することができる。
第1実施形態のハガキ作製用シートを示す表面図である。 図1のA−A線で切断した断面図である。 第1実施形態のハガキ作製用シートを示す裏面図である。 剥離シートを剥がす途中の第1実施形態のハガキ作製用シートを示す裏面図である。 剥離シートを剥がし終えた状態の第1実施形態のハガキ作製用シートを示す裏面図である。 完成した第1実施形態のハガキを示す斜視図である。 図6のB−B線で切断した断面図である。 第1実施形態のハガキから弱粘着部3Aを開いた状態を示す斜視図である。 図8において弱粘着部3Aを開いた部分の拡大斜視図である。 第2実施形態のハガキ作製用シートの表面図である。 図10のC−C線で切断した断面図である。 第2実施形態のハガキ作製用シートの裏面図である。 剥離シートを剥がす途中の第2実施形態のハガキ作製用シートを示す裏面図である。 剥離シートを剥がし終えた状態の第2実施形態のハガキ作製用シートを示す裏面図である。 配信情報記録領域20Cと宛名記載領域20Aを貼り合わせた状態の第2実施形態のハガキ作製用シートを示す裏面図である。 図15のD−D線で切断した断面図である。 完成した第2実施形態のハガキを示す斜視図である。 図17のE−E線で切断した断面図である。 第2実施形態のハガキから弱粘着部3Aを開いた状態を示す斜視図である。
符号の説明
1、20…ハガキ作製用シート
11、14、15…ミシン目(本発明の「折り線」に相当する。)
1B、20B…情報隠蔽領域
1C、20C…配信情報記録領域(本発明の「情報表示領域」に相当する。)
22…波形スリット(本発明の「スリット」に相当する。)
2…ベースシート
3…粘着剤層
31…離型性インキ(本発明の「表面処理剤」に相当する。)
3A…弱粘着部
3B…強粘着部
4…剥離シート

Claims (3)

  1. 折り線により二つ折り可能とされたベースシートと、このベースシートに塗布された粘着剤層に剥離可能に積層された剥離シートとからなり、前記剥離シートには前記折り線を境にした一方の領域内に隠蔽対象となる情報を表示するための領域(情報表示領域)が形成されると共に、他方の領域は剥離可能となっており、その他方の領域を剥離して前記粘着剤層を露出させた状態で前記ベースシートを前記折り線によって二つ折りにすることで前記粘着剤層を介して前記ベースシートの前記折り線の一方の領域(情報隠蔽領域)を前記情報表示領域に重ね合わせ可能となっており、
    かつ、前記情報隠蔽領域の前記粘着剤層には前記情報表示領域の外側領域に対応する強粘着部とその内側に位置する弱粘着部とが形成されると共に前記ベースシートには前記強粘着部と前記弱粘着部との境界に沿って切断可能部が形成され、前記切断可能部を切断して前記情報隠蔽領域の内側領域を引き剥がすことで、前記剥離シートの前記情報表示領域を外部に露出可能としたものにおいて、
    前記切断可能部は、前記強粘着部と前記弱粘着部の境界線に対して傾斜しつつ隣接して並ぶ多数のスリット群によって構成されていることを特徴とする情報隠蔽カード作製用シート。
  2. 二本の折り線により三つ折り可能とされたベースシートと、このベースシートに塗布された粘着剤層に剥離可能に積層された剥離シートとからなり、前記ベースシートのうち前記二本の折り線によって区分された3つの領域を第1領域、中央領域及び第2領域としたときに、前記第2領域が隠蔽対象となる情報を表示するための領域(情報表示領域)とされており、前記情報表示領域を一方の前記折り線により前記剥離シート側が内側となるように折って前記中央領域に折り重ねた状態で前記第1領域の前記剥離シートを除去して前記粘着剤層を介して前記ベースシートの前記第1領域(情報隠蔽領域)を前記情報表示領域に重ね合わせ可能となっており、
    かつ、前記情報隠蔽領域の前記粘着剤層には前記情報表示領域の外側領域に対応する強粘着部とその内側に位置する弱粘着部とが形成されると共に前記ベースシートには前記強粘着部と前記弱粘着部との境界に沿って切断可能部が形成され、前記切断可能部を切断して前記情報隠蔽領域の内側領域を引き剥がすことで、前記剥離シートの前記情報表示領域を外部に露出可能としたものにおいて、
    前記切断可能部は、前記強粘着部と前記弱粘着部の境界線に対して傾斜しつつ隣接して並ぶ多数のスリット群によって構成されていることを特徴とする情報隠蔽カード作製用シート。
  3. 前記弱粘着部は前記強粘着部を構成する粘着剤の表面に粘着性を低下させる表面処理剤を印刷することで形成されている請求項1又は請求項2記載の情報隠蔽カード作製用シート。
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