JP2009095451A - 内視鏡用処置具 - Google Patents

内視鏡用処置具 Download PDF

Info

Publication number
JP2009095451A
JP2009095451A JP2007269111A JP2007269111A JP2009095451A JP 2009095451 A JP2009095451 A JP 2009095451A JP 2007269111 A JP2007269111 A JP 2007269111A JP 2007269111 A JP2007269111 A JP 2007269111A JP 2009095451 A JP2009095451 A JP 2009095451A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheath
flexible
treatment instrument
distal end
treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2007269111A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidefumi Akaha
秀文 赤羽
Katsuaki Ohashi
克章 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Original Assignee
Fujinon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujinon Corp filed Critical Fujinon Corp
Priority to JP2007269111A priority Critical patent/JP2009095451A/ja
Publication of JP2009095451A publication Critical patent/JP2009095451A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成で、安価に製造できる可撓性シースを用いて、内部に挿通されている可撓性コード部材の移動時における無効ストロークを最小限に抑制できるようにする。
【解決手段】内視鏡20の挿入部22に設けた処置具挿通チャンネル24に挿入ガイドされる高周波処置具1の可撓性シース2は、アウタシース2aと、その内部に挿入したインナシース2bとから構成され、インナシース2b内に、先端にスネアワイヤ部14を設けた可撓性コード11が挿通され、可撓性コード11の外径はインナシース2bの内径より僅かに大きいものであり、これによって可撓性コード11のインナシース2b内での軸線方向の動きは許容されるが、それ以外の方向への動きは制限される。
【選択図】図2

Description

本発明は、内視鏡の処置具挿通チャンネル内に挿通されて、病変部に所定の処置を行うため等として用いられる内視鏡用処置具に関するものである。
内視鏡用処置具の代表的なものとしては、高周波ナイフや高周波スネア等の高周波処置具があり、また必要部位に薬液を注入するための注射針その他の処置具も用いられる。これらの処置具は、ガイド部材により体腔内に導入されるが、このガイド部材としては、通常、内視鏡が用いられる。内視鏡は、周知のように、術者が手で把持して操作する本体操作部を有し、この本体操作には、被検者の体腔内に挿入される挿入部が連結して設けられており、また光源装置やプロセッサ(映像信号処理装置)に接続されるコネクタを有するユニバーサルコードが延在して設けられる。内視鏡には本体操作部に処置具導入部が設けられており、この処置具導入部から挿入部の先端硬質部に開口する処置具挿通チャンネルが設けられている。
前述した各種の処置具は、処置具挿通チャンネル内に挿入されて、処置具挿通チャンネルの先端開口から所定の長さ突出させた状態で、体腔内壁に対する処置等が行われることになる。例えば食道,胃,十二指腸,大腸等の体腔内壁に発生した病変部を切除する処置を行うために、高周波処置具が用いられる。この高周波処置具は、例えば特許文献1にあるように、内視鏡の処置具挿通チャンネルをガイド手段として体腔内に挿入し、この処置具挿通チャンネルの先端から可撓性シースを導出させ、さらにこの可撓性シースから電極部材を導出させて、この電極部材に通電することによって、粘膜の焼灼や切開等の処置が行われる。
図7に特許文献1に開示されている高周波処置具の概略構成を示す。図中において、100は高周波処置具であり、この高周波処置具100は可撓性シース101と操作部102とから構成される。可撓性シース101は、図8に示したように、チューブ材からなり、内部には高周波電極103と、この高周波電極103に連結した可撓性コード104とから構成される。ここで、図示した可撓性コード104は密着コイル104a内にワイヤ104bを挿通させたものから構成される。そして、高周波電極103は密着コイル104aの先端から所定の長さ突出しており、この高周波電極103と密着コイル104aとの間には隙間が形成されている。
可撓性シース101の先端部には先端ストッパ部材105が装着されている。この先端ストッパ部材105は硬質筒体から構成されており、可撓性コード104を押し出すように操作すると、高周波電極103が先端ストッパ部材105内で前方に押し出されることになって、可撓性シース101の先端から導出される。この高周波電極103の導出長さは、可撓性コード104の密着コイル104aの先端が先端ストッパ部材105と当接する位置までとなり、高周波電極103の導出長さが規制される。
操作部102は可撓性シース101内で高周波電極103を押し引き操作するためのものであり、可撓性シース101の基端部が連結される軸部106に可撓性コード104の基端部を連結したスライダ107を有するものである。スライダ107を軸部106に沿って前進させると、可撓性コード104が可撓性シース101内で押し出されるように変位して、高周波電極103が可撓性シース101の先端から導出される。また、スライダ107を後退させると、高周波電極103を連結した可撓性コード104が可撓性シース101内に引き込まれることになる。なお、図中において、108は高周波電源(図示せず)に接続するための高周波電源コードである。
特開2007−111148号公報
ところで、前述の高周波処置具においては、可撓性シース101の先端に先端ストッパ部材105が挿入されることから、その内径はこの先端ストッパ部材105の外径に規制されることになる。先端ストッパ部材105は硬質筒体から構成され、所定の強度を有するものでなければならないことから、ある程度の肉厚が要求される。このために、可撓性シース101の内径が大きくなり、内部に挿通されている可撓性コード104との間に径差が生じることになる。
ここで、可撓性シース101が途中位置で曲っている場合において、操作部102のスライダ107を操作すると、前述した可撓性シース101と可撓性コード104との径差により、操作に無効ストロークが生じることになり、操作性が悪くなる。例えば、図9に示したように、可撓性シース101が途中でループ状となっているときにおいて、可撓性コード104を、矢印Fで示したように、押し出す方向に操作すると、可撓性コード104は可撓性シース101の内部において、外側の内壁101Fに当接するまでは高周波電極103は動かないことになる。また、矢印Rで示したように、可撓性コード104を引き込む方向に操作したときには、可撓性コード104が可撓性シース101の内部で、内側の内壁101Rに当接するまでは高周波電極103が動かないことになる。
以上のように、可撓性シース101が曲っていると、操作部102のスライダ107を操作しても、可撓性コードの先端に設けた処置作用部が動かない、所謂操作に対する無効ストロークが生じることになり、しかもこの無効ストロークは可撓性シース101の曲り度合い等により変化することにり、処置具の操作性が悪いという問題点がある。
ここで、前述した無効ストロークが生じるのは、可撓性シースの内径と可撓性コードの外径との間に径差があるからであり、この径差が大きくなればなるほど無効ストロークが大きくなる。従って、可撓性シースの内径と可撓性コードの外径との差を小さくすれば、それだけ無効ストロークが少なくなる。このためには、可撓性コードの外径を大きくすることが考えられる。ここで、可撓性コードの先端に連結されるのが高周波電極である場合には、可撓性コードは、少なくともワイヤは導電性が求められるので、金属で形成されることになる。従って、このワイヤを太径化すると、剛性が高くなり、内視鏡の処置具挿通チャンネルへの挿通操作性が悪くなる。一方、可撓性シースの内外径を細くすることも考えられるが、前述したように、先端ストッパ部材の装着が困難になり、また処置具挿通チャンネルの内径との間における径差が大きくなってしまうので、処置具挿通チャンネルと処置具との関係が前述した可撓性シースと可撓性コードとの関係と同様の関係になり、処置具挿通チャンネルから導出する際に無効ストロークが生じ、また処置具挿通チャンネル出口での遊びが大きくなって、処置すべき部位への狙撃性及び位置制御が困難になる。
以上のことから、可撓性シースを厚肉化することが、前述した無効ストロークを抑制するために有利である。即ち、図10に示したように、可撓性シース101の肉厚を厚くして、内部に挿通されている可撓性コード104との径差を縮小させる。これによって、径差を小さくした分だけ、操作部による押し引き操作時における無効ストロークを少なくすることができる。
しかしながら、可撓性シース101の先端には硬質筒体からなる先端ストッパ部材105を装着するスペースを確保する必要があり、このために可撓性シース101の先端部分の内径を薄肉化する加工をしなければならない。また、可撓性シース101は処置具挿通チャンネルに挿通させる関係から、滑りの良い部材で構成する必要があり、このために、例えばフッ素樹脂等のように、高価な材料を用いることになるが、この可撓性シース101の厚みを増した分だけコストアップになってしまう。
本発明は、簡単な構成で、安価に製造できる可撓性シースを用いて、内部に挿通されている可撓性コード部材の移動時における無効ストロークを最小限に抑制できるようにすることにある。
前述した目的を達成するために、本発明は、内視鏡の挿入部に設けた処置具挿通チャンネルに挿入ガイドされ、可撓性シースの内部に先端に処置作用部を設けた可撓性コード部材を挿通させ、この可撓性コード部材を押し引き操作することによって、前記処置作用部を前記可撓性シースの先端から出没させる内視鏡用処置具であって、前記可撓性シースはアウタシースと、このアウタシースに挿入したインナシースとから構成し、前記インナシースの先端を前記アウタシースの先端より奥側に位置させて、このインナシースの先端から前記アウタシースの先端までに内径拡径部が形成され、前記インナシースの内径は、前記可撓性コード部材の軸線方向の動きを許容し、この軸線方向以外の動きを制限する構成としたことをその特徴とするものである。
ここで、内視鏡用処置具としては、高周波ナイフや高周波スネア等の高周波処置具のように、高周波電流を流すものだけでなく、生検鉗子や把持鉗子等の鉗子,注射針,細胞診ブラシ等のように、電流を流さないものであっても良い。可撓性シースには、その先端部分に内径拡径部が設けられるが、処置具として用いられる用途に応じて、この内径拡径部に何らかの部材を装着することもあり、内径を拡径させたままで保持することもある。例えば、処置具の先端における処置作用部の可撓性シースからの導出長さを規制するストッパ部材を装着し、高周波電流を流す場合には、電気絶縁部材が装着される。さらに、高周波スネアのように、可撓性コードの先端にクランプ部材を設けている場合には、このクランプ部材が引き込むことができる空間として利用される。
可撓性シースはアウタシースとインナシースとから構成されるが、インナシースの端部と、アウタシースの端部との間に内径拡径部が形成される。この内径拡径部は、前述したように、所定の部材を装着するか、または何等の部材も装着せず、大径開口部とすることもできる。そして、アウタシースは内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通される関係から、低摩擦性の材質、例えばフッ素樹脂で形成するのが望ましい。一方、インナシースの内部では可撓性コードが摺動するが、摺動距離は極めて短いものである。従って、インナシースは、例えばポリエチレン等のように、安価な材料を用いても良い。これによって、可撓性シースの価格を低減することができる。また、例えば電磁シールド機能を持たせる等、処置具の種類によっては、可撓性シースの内面側に必要な機能を持たせることもできる。インナシースはアウタシースに対する挿入部分は長尺であることから、インナシースを挿入させた状態で、格別固定しなくても良いが、インナシースとアウタシースとの間に全長または部分的に接着剤で固着するようにすることができる。
処置具は内視鏡の処置具挿通チャンネルを介して体腔内に挿入される。内視鏡の挿入部としては、曲った挿入経路に挿入できるようにした軟性鏡と、挿入部として硬質筒部材から構成した硬性鏡とがあり、処置具挿通チャンネルを備えている限り、いずれの内視鏡にも挿入することができる。そして、軟性鏡においては、挿入部は最先端部が先端硬質部であって、この先端硬質部には湾曲部が連結され、この湾曲部に軟性部が連結して設けられる。湾曲部は挿入部に連結した本体操作部による手元操作で湾曲されるものであり、しかも180度以上の角度というように、大きく湾曲操作されるものであるから、処置具を処置具挿通チャンネルに挿通させた状態で、湾曲部に位置する部位については、インナシースを軟性の部材で構成することによって、湾曲操作を円滑に行わせることができる。そして、インナシースのうち、それより基端側の部位については、処置具挿通チャンネルへの挿通操作時に、押し込み推力を発揮させるために、ある程度腰のある部材で構成することができる。
可撓性シースをアウタシースと、このアウタシース内に挿入されるインナシースとから構成したので、インナシースをアウタシースに対して導出口部の位置より基端側に配置することによって、またインナシースをアウタシースとは異なる材質のものを使用すること等によって、簡単な構成で、安価に製造できるようになり、かつインナシースを所定の内径とすることによって、内部に挿通されている可撓性コード部材の移動時における無効ストロークを最小限に抑制できる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の第1の形態について説明する。まず、図1に、内視鏡用処置具としての高周波処置具の構成を示し、図2には図1の要部を拡大した断面を示す。図中において、1は高周波処置具である。高周波処置具1は長尺の可撓性シース2を有し、この可撓性シース2の基端部には接続パイプ3が連結されており、この接続パイプ3の他端には操作手段4が連結されている。操作手段4は接続パイプ3に連結した本体軸4aと、この本体軸4aに嵌合させて軸線方向に摺動可能に設けたスライダ4bとから構成されている。スライダ4bには処置具本体10を構成する可撓性コード11の基端部が連結して設けられている。可撓性コード11の基端部はスライダ4bへの連結部から所定長さ突出して、接点部12が設けられている。従って、この接点部12は図示しない高周波電源装置に着脱可能に接続されることになる。
図2から明らかなように、処置具本体10を構成する可撓性コード11はスライダ4bへの接続部から、接続パイプ3の内部を通り、可撓性シース2内に延在されている。この可撓性コード11の先端部分の所定長さ分は絶縁処理を施しておらず、途中で折り返すようになし、この折り返した端部をクランプ部材13で固定することによって、ループ状のスネアワイヤ部14が形成される。このスネアワイヤ部14が処置作用部である。図2においては、スネアワイヤ部14は、可撓性シース2内に引き込まれて、ループが閉じた状態になっており、クランプ部材13を設けた部位を可撓性シース2の先端から導出させると、図3に示したように、スネアワイヤ部14はループが拡開することになる。そこで、このループ内に患部を囲繞させて、高周波電流を印加しながら、スネアワイヤ部14を可撓性シース2内に引き込むと、患部を切除できる。
可撓性コード11の先端を構成するスネアワイヤ部14を可撓性シース2から出没させるために、可撓性シース2は接続パイプ3に連結されており、可撓性コード11の基端部はスライダ4bに連結されている。そして、手指によって、スライダ4bを本体軸4aに対して摺動させることによって、スネアワイヤ部14が可撓性シース2の先端から出没することになる。スライダ4bを本体軸4aに沿って、可撓性シース2への連結側に移動させると、可撓性コード11が可撓性シース2内で前方に摺動して、スネアワイヤ部14が可撓性シース2から押し出される。一方、これとは反対方向にスライダ4bを摺動させると、スネアワイヤ部14が可撓性シース2内に引き込まれる。
以上のように、スライダ4bを移動させたときに、これに確実に追従してスネアワイヤ部14が移動し、つまり応答性を良好となし、スライダ4bの操作に対する無効ストロークが生じないようにするには、可撓性コード11が可撓性シース2の内部において、常に中心軸線上に配置する必要がある。このために、つまり可撓性シース2の内部で可撓性コード11のセンタリングを行うために、可撓性シース2をアウタシース2aと、インナシース2bとから構成し、インナシース2bをアウタシース2a内に挿入するようにしている。そして、インナシース2bの内径を可撓性コード11の外径より僅かに大きくなし、その間の径差を、可撓性コード11の移動を妨げない範囲において、できるだけ小さくしている。これによって、可撓性コード11はほぼ軸線方向にのみ移動可能で、それ以外の方向には移動が規制されることになる。
ここで、可撓性シース2におけるインナシース2bの先端部は、アウタシース2aの先端部より基端側、つまり奥側に位置させる。これによって、可撓性シース2は、その先端近傍において、インナシース2bとアウタシース2aとの間に段差構造が形成され、先端側が内径拡径部15となる。この内径拡径部15の軸線方向の長さは、図2に示したように、処置具本体10を可撓性シース2の内部に引き込んだときに、スネアワイヤ部14が完全に可撓性シース2の内部に位置し、かつ可撓性コード11の先端に装着したクランプ部材13が内径拡径部15内に位置するように設定している。
以上のように構成される高周波処置具1は、図4に示したように、内視鏡20を挿入ガイド手段として被検者の体腔内に挿入される。ここで、内視鏡20は、本体操作部21に体腔内への挿入部22を連結して設けたものであり、挿入部22は、本体操作部21への連結部から所定の長さ分は軟性部22aで、この軟性部22aの先端には湾曲部22b、湾曲部22bの先端には先端硬質部22cとなっており、先端硬質部22cには、照明部及び観察部からなる内視鏡観察手段が装着されている。
図5に挿入部22の先端部分の断面を示す。この断面位置では観察部の構成が示されており、照明部は、通常、この観察部の左右両側に設けられる。観察部23は、周知のように、対物光学系23a、プリズム23b及び固体撮像素子23cから大略構成される。また、図5には処置具挿通チャンネル24も示されている。処置具挿通チャンネル24は、その先端部が先端硬質部22cの先端面に処置具導出口24aとして開口しており、また図4に示したように、処置具挿通チャンネル24の基端部は本体操作部21に設けた処置具導入部24bに通じている。
高周波処置具1を構成する可撓性シース2は処置具導入部24bから処置具挿通チャンネル24内に挿入されて、処置具導出口24aから所定長さ突出させて、各種の処置が行われる。ここで、可撓性シース2が処置具挿通チャンネル24内に挿入されて、その先端部が処置具導出口24aから導出したときに、振れや曲り等が発生することがなく、確実に処置具挿通チャンネル24の軸線方向に向けるようにしている。このために、可撓性シース2の外径と処置具挿通チャンネル24の内径との径差を小さくする必要がある。そこで、可撓性シース2の外径、即ちアウタシース2aの外径を処置具挿通チャンネル24の内径より僅かに小さいものとする。
また、前述したように、可撓性シース2の内径は、可撓性コード11の外径より僅かに大きいものとする。このために、可撓性シース2をアウタシース2aとインナシース2bとの2層構造として、インナシース2bの内径を小さくしている。そして、アウタシース2aは、処置具挿通チャンネル24内に挿通されるものであるから、滑りの良い部材、例えばフッ素樹脂のように、低摩擦性の材質のものとする。一方、インナシース2bは可撓性コード11と摺動するものの、摺動ストロークは短いものであることから、多少摺動性が劣るものの、安価な材料、例えばポリエチレン等を使用する。
アウタシース2aとインナシース2bとは、接着剤を用いて相互に固着することもできるが、非固着状態にすることもできる。非固着状態にすると、軸線方向に向けての剛性が高いが、曲げ方向における可撓性が良好となる。つまり、可撓性シース2を曲げると、アウタシース2aとインナシース2bとが摺動しながら曲るようになり、同じ材質で、同じ厚みの1層構造のチューブと比較して、曲げ方向の可撓性は良好となる。ただし、軸線方向に向けては、ほぼ同じ剛性を有している。従って、可撓性シース2の処置具挿通チャンネル24内に挿通させる際に、処置具導入部24bから押し込むようにするが、この押し込み力は確実に先端まで伝達される。また、可撓性シース2は曲げ方向の可撓性が良好であるために、挿入部22が曲っていても、この曲りに可撓性シース2は円滑に追従することになる。従って、高周波処置具1の処置具挿通チャンネル24内への挿通操作性が良好となる。
挿入部22の先端近傍には湾曲部22bが設けられており、湾曲部22bは180度乃至それ以上に曲げることがある。この湾曲部22bの湾曲操作は本体操作部21の操作ノブ26を手指で回動させることにより行われる。処置具挿通チャンネル24内に高周波処置具1が挿通されている状態(ただし、処置具導出口24aから突出させない状態)で、操作ノブ26を湾曲させると、可撓性シース2が抵抗となって、大きな負荷が作用することがある。そこで、処置具挿通チャンネル24内に挿入され、可撓性シース2の先端が処置具導出口24aの近傍に位置しているときに、インナシース2bは、先端から湾曲部22bを越えて、軟性部22a内の部位までは軟性部材で形成し、それより基端側はある程度の剛性がある部材で形成することができる。即ち、インナシース2bは全長にわたって均等なものであっても良いが、先端側は軟性部材で、基端側はそれより剛性のある部材で構成することができる。これによって、処置具本体10の処置具挿通チャンネル24内への挿通操作の操作性が良好で、しかも湾曲部22bの湾曲操作も良好となる。
次に、図6は本発明の第2の実施の形態を示す高周波処置具30の先端部分を示すものであって、この高周波処置具30は可撓性シース31内に可撓性コード32が挿通されており、この可撓性コード32の先端には処置作用部を構成する棒状電極33が連結して設けられている。また、可撓性コード32と棒状電極33との連結部には、それらより太径となった係止駒34を有している。可撓性シース31の先端部にはストッパ部材35が装着されている。ストッパ部材35は硬質筒体から構成されており、このストッパ部材35には、棒状電極33を挿通させる貫通孔35aが軸線方向に向けて貫通するように形成されている。そして、係止駒34がストッパ部材35に当接する位置が、棒状電極33の最前進位置となる。
この高周波処置具30の可撓性シース31は、アウタシース31aと、このアウタシース31aの内部に挿入したインナシース31bとから構成される。そして、インナシース31bの先端は、アウタシース31aの先端部より奥側に位置しており、このインナシース31bの端部における段差部からアウタシース31aの先端までの間は内径拡径部36となっている。そして、ストッパ部材35はこの内径拡径部36内に位置しており、また可撓性コード32と棒状電極33との間に設けた係止駒34も、この内径拡径部36内に位置している。そして、インナシース31bの内径は、可撓性コード32の外径より僅かに大きいものであって、可撓性コード32のインナシース31b内での往復移動を円滑に行うことができ、しかもインナシース31bと可撓性コード32との径差を最小限とすることによって、可撓性コード32のインナシース31bの軸線方向以外の動きが規制される。従って、高周波処置具30における可撓性シース31が曲っても、棒状電極33の位置が変化することがなく、この棒状電極33を可撓性シース31から導出させるようになり、また可撓性シース31内に引き込む操作における無効ストロークが生じない。
本発明の実施の一形態を示す内視鏡用処置具の全体構成図である。 図1の要部拡大断面図である。 スネアワイヤ部を可撓性シースから導出させた状態での内視鏡用処置具の要部断面図である。 本発明の実施の一形態を示す内視鏡用処置具を内視鏡の処置具挿通チャンネルを挿通させた状態を示す外観図である。 図6の挿入部の先端部位置の断面図である。 本発明の第2の実施の形態における内視鏡用処置具の先端部分を示す断面図である。 従来技術による内視鏡用処置具の全体構成図である。 図7の内視鏡用処置具の先端部分の断面図である。 図7の内視鏡用処置具の可撓性シースをループ形状としたときの可撓性コードの振る舞いを示す作用説明図である。 図7の内視鏡用処置具の課題を解決するための1つの手法を示す図8と同様の断面図である。
符号の説明
1,30 処置具
2,31 可撓性シース
2a,31a アウタシース
2b,31b インナシース
4 操作手段
4a 本体軸
4b スライダ
11,32 可撓性コード
13 クランプ部材
14 スネアワイヤ部
15,36 内径拡径部
20 内視鏡
22 挿入部
22a 軟性部
22b 湾曲部
22c 先端硬質部
24 処置具挿通チャンネル
33 棒状電極
34 係止駒
35 ストッパ部材

Claims (3)

  1. 内視鏡の挿入部に設けた処置具挿通チャンネルに挿入ガイドされ、可撓性シースの内部に先端に処置作用部を設けた可撓性コード部材を挿通させ、この可撓性コード部材を押し引き操作することによって、前記処置作用部を前記可撓性シースの先端から出没させる内視鏡用処置具において、
    前記可撓性シースはアウタシースと、このアウタシースに挿入したインナシースとから構成し、
    前記インナシースの先端を前記アウタシースの先端より奥側に位置させて、このインナシースの先端から前記アウタシースの先端までに内径拡径部が形成され、
    前記インナシースの内径は、前記可撓性コード部材の軸線方向の動きを許容し、この軸線方向以外の動きを制限する
    構成としたことを特徴とする内視鏡用処置具。
  2. 前記内径拡径部には硬質筒部材が装着され、前記処置具作用部はこの硬質筒部材に形成した貫通孔を介して出没可能な構成としたことを特徴とする請求項1記載の内視鏡用処置具。
  3. 前記内視鏡の挿入部は前記処置具挿通チャンネルの先端が開口する先端硬質部に湾曲操作可能な湾曲部を連結して設け、この湾曲部には軟性部を連結して設ける構成となし、前記可撓性シースを前記処置具挿通チャンネル内に挿通させたときに、少なくとも前記湾曲部に位置する部位の前記インナシースは、それより基端側の部位より軟性の部材で形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の内視鏡用処置具。
JP2007269111A 2007-10-16 2007-10-16 内視鏡用処置具 Abandoned JP2009095451A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007269111A JP2009095451A (ja) 2007-10-16 2007-10-16 内視鏡用処置具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007269111A JP2009095451A (ja) 2007-10-16 2007-10-16 内視鏡用処置具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009095451A true JP2009095451A (ja) 2009-05-07

Family

ID=40699032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007269111A Abandoned JP2009095451A (ja) 2007-10-16 2007-10-16 内視鏡用処置具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009095451A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010011973A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 Fujifilm Corp 連発式クリップ処置具
JP2010035819A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Fujifilm Corp 連発式クリップ処置具
JP2021122508A (ja) * 2020-02-05 2021-08-30 住友ベークライト株式会社 内視鏡用針状メス

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10118095A (ja) * 1996-10-23 1998-05-12 Olympus Optical Co Ltd 高周波切開切除具
JP2003126102A (ja) * 2001-10-22 2003-05-07 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡用処置具
JP2004033491A (ja) * 2002-07-03 2004-02-05 Bekutoronikusu:Kk 医療用遠隔操作器具
JP2005046488A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Olympus Corp 内視鏡用処置具
JP2007111148A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Pentax Corp 内視鏡用高周波切開具
WO2007096951A1 (ja) * 2006-02-21 2007-08-30 Olympus Medical Systems Corp. 内視鏡システム、及び医療器具

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10118095A (ja) * 1996-10-23 1998-05-12 Olympus Optical Co Ltd 高周波切開切除具
JP2003126102A (ja) * 2001-10-22 2003-05-07 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡用処置具
JP2004033491A (ja) * 2002-07-03 2004-02-05 Bekutoronikusu:Kk 医療用遠隔操作器具
JP2005046488A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Olympus Corp 内視鏡用処置具
JP2007111148A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Pentax Corp 内視鏡用高周波切開具
WO2007096951A1 (ja) * 2006-02-21 2007-08-30 Olympus Medical Systems Corp. 内視鏡システム、及び医療器具

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010011973A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 Fujifilm Corp 連発式クリップ処置具
JP2010035819A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Fujifilm Corp 連発式クリップ処置具
JP2021122508A (ja) * 2020-02-05 2021-08-30 住友ベークライト株式会社 内視鏡用針状メス
JP7439550B2 (ja) 2020-02-05 2024-02-28 住友ベークライト株式会社 内視鏡用針状メス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4471125B2 (ja) 高周波処置具
JP5022841B2 (ja) 内視鏡用高周波処置具
JP4441496B2 (ja) 内視鏡用バイポーラ型高周波処置具
US8858551B2 (en) High-frequency treatment apparatus
US6193717B1 (en) Treating instrument for endoscope
JPWO2010090089A1 (ja) 処置具
US20080275444A1 (en) Endoscopic treatment instrument and tissue incision method
JP6072384B1 (ja) 処置具
JP2009045451A (ja) 処置デバイス
JP6180679B2 (ja) 内視鏡
JP5290658B2 (ja) 内視鏡用処置具
JP2008119066A (ja) 内視鏡用処置具
US20220022956A1 (en) Endoscope snare
JP2006187446A (ja) 内視鏡用処置具
JP6346941B2 (ja) 内視鏡用外科手術装置及び外套管
JP2009095451A (ja) 内視鏡用処置具
JP2007301285A (ja) 高周波処置具
JP5258609B2 (ja) 処置用内視鏡
JP5186346B2 (ja) 内視鏡用高周波スネア
US20100022827A1 (en) Accessory
JP7439550B2 (ja) 内視鏡用針状メス
JP4495440B2 (ja) 内視鏡用高周波スネア
JP2008295905A (ja) 内視鏡用モノポーラ型高周波ナイフ
JP4390510B2 (ja) 内視鏡用高周波スネア
JP5191365B2 (ja) 内視鏡用高周波処置具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120522

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20120705