JP2009093543A - 住宅の防犯システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 不審者に対して放水することにより侵入作業を困難にし、住宅における被害の発生を最小限にとどめることを可能にするとともに、居住者の日常生活においても使い勝手よく構成する。
【解決手段】 本発明の防犯システムは、住宅1の開口部11周囲に、その開口部11前にいる不審者を検知するセンサー2と、センサー2からの不審者の存在を示す検知信号に応動して不審者に対し警告する警告手段3および不審者に放水する放水手段4とを備えている。センサー2が不審者を検知すると、警告手段3が作動して警告音を発するとともに、そのまま不審者を数秒間継続して検知したとき、放水手段4が作動し、開口部11の屋外側に放水して不審者に被水させるように構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、住宅の防犯システムに関する。
従来から、住宅における防犯手段として、敷地内に不審者が侵入することを防止するために防犯性の高い門扉を設けたり、敷地内に不審者が侵入してきた場合には、ブザー等の警報音を発したり、フラッシュライトや照明器等で閃光を照射したりして撃退する方法がとられてきた。また、防犯カメラで不審者の画像を捉えて記録する方法や、警備会社に通報する方法などもある。
警報音を発する方法は、近隣住民に異常の発生を広く知らせることができ有効であるが、その反面、小動物などを不審者として検知してしまうような誤作動を生じると、近隣への迷惑になってしまい、いざというときに機能しなかったり、使用を中止してしまったりするケースもある。また、照明等の光を用いる方法は、夜間には有効であるが、昼間の明るい時間帯には利用できないため万全ではなく、スプレーで容易に遮光できてしまうという欠点もあった。また、防犯カメラを用いる方法もカメラにスプレーを吹き付けることで容易に無力化されるおそれがあり、警備会社を利用する方法も発動するまでに時間を要し、不審者が住宅へ侵入するのを防いで被害を回避するには万全とは言えなかった。
このような従来の防犯手段に共通して言えることは、不審者の身体には何ら作用せずに撃退する方法をとっており、したがって、不審者が直接的に、または心理的にダメージを受けなければ、ほとんどその防犯性能を期待できないものとなるおそれがあった。また、不審者の侵入という万一の事態が起こらなければ、日常生活の中では利用することのできないシステムであり、コストのかさむものであった。
そこで、本出願人は、住宅に侵入しようとする不審者に対して水を噴射することで、不審者をびっくりさせ、また身体や着衣を濡らして作業を躊躇させたり困難にさせたりし、さらに濡れたまま敷地の外へ出て目立ってしまうことなど、身体的かつ心理的なダメージを与えて、被害を未然に防ぐことに着想を得た。
ところで、このような、不審者に被水させることで撃退する技術として、従来、例えば、特許文献1等に記載されているような不審者撃退装置が提案されている。この装置は、不審者が侵入した場合に、液体が封入された袋体を頭上から落下させ、不審者を撃退しようとするものである。
実用新案登録第3126527号公報
上記従来例のような不審者撃退装置は、一度、液体が封入された袋体を落下させてしまうと、続けて装置を使用することはできず、不審者に袋体が命中しなければ有効に作用しないものである。また、この装置は、コンビニエンスストアの入口に設置することが想定されているが、住宅における防犯システムとしては、不審者に対する高い防犯性能に加えて、在宅時など日常の生活の中で居住者が不便を強いられたり、維持管理の手間がかかったりしない、利便性および経済性の良いものであることが求められる。
そこで本発明は、上記のような問題点にかんがみてなされたものであり、防犯面では、住宅の敷地内に侵入して室内へ入ろうとする不審者を速やかに検知して警告し、さらに、不審者に対して放水することにより侵入作業を困難にし、侵入をあきらめさせて、被害の発生を最小限にとどめることを可能にし、居住者の日常生活面においても使い勝手よく、居住性を低下させずに、有効に活用することのできる住宅の防犯システムを提供するものである。
上記した目的を達成するため、本発明に係る住宅の防犯システムは、住宅の開口部周囲に、その開口部前にいる不審者を検知するセンサーと、センサーからの不審者の存在を示す検知信号に応動して不審者に対し警告する警告手段および不審者に放水する放水手段とを備え、前記センサーが不審者を検知すると警告手段が作動して警告音を発するとともに、そのまま不審者を数秒間継続して検知したとき、前記放水手段が作動し、開口部の屋外側に放水して不審者に被水させることを特徴とする。
この構成によれば、開口部の前で室内への侵入をしようとしている不審者に警告をして躊躇させるとともに、不審者の体に放水して全身を濡らすことになるので、動作が緩慢になり作業を進めにくくするだけでなく、そのまま作業をあきらめさせることも期待できる。放水する液体としては、住宅の宅内配管から送水できることを考慮すれば水が最も好ましく、家庭に供給される供給水圧をそのまま利用することができる。このように放水により不審者を撃退するので、住宅において最も狙われる開口部まわりの防犯性能を高めることができ、不法な侵入を未然に防いで被害を最小限に抑えることが可能となる。
また、前記構成の防犯システムにおいて、前記センサーは開口部の屋外側と屋内側の双方にそれぞれ設置され、開口部の屋外側を検知範囲とする屋外側センサーと、開口部の屋内側を検知範囲とする屋内側センサーとを備え、屋外側センサーと屋内側センサーとの両方が同時に検知した場合、前記警告手段および放水手段が作動しないようになされるのが好ましい。
また、前記構成の防犯システムにおいて、前記センサーは開口部の屋外側と屋内側の双方にそれぞれ設置され、開口部の屋外側を検知範囲とする屋外側センサーと、開口部の屋内側を検知範囲とする屋内側センサーとを備え、屋内側センサーの検知後に、続けて屋外側センサーも検知した場合、前記警告手段および放水手段が作動しないようになされるのが好ましい。
このような作動形態をとることで、防犯システムの作動時に誤って居住者が開口部付近に滞在したり、居住者が防犯システムの解除を忘れていたりしたときなど、防犯の不要な場合に作動しないようにすることができる。これにより、居住者が安心して防犯システムを利用でき、住宅の居住性を低下させることがない。
また、前記構成の防犯システムにおいて、前記放水手段は、水を噴射する放水部を備えた放水ノズルと、前記センサーの検知信号により放水部の弁体を開閉する電磁弁とを一体に備え、前記放水ノズルが回転可能に設けられたことにより、放水方向を変更自在とされていることが好ましい。
これにより、不審者があったときの放水方向を予め好ましい方向へ設定することが可能となるだけでなく、日常生活において当該放水手段を利用して、放水ノズルの放水方向を変えて庭への散水等にも使用することができる。
また、前記構成の防犯システムにおいて、住宅の敷地内に雨水を貯留する雨水貯留タンクが備えられ、この雨水貯留タンクから前記放水手段に配管接続され、この配管の末端にはトイレの給水管が接続され、雨水貯留タンクから揚水ポンプを介して前記放水手段に送水され、この放水手段から噴射する水に雨水を利用可能であるとともに、平常時にはこの雨水を便器の洗浄水に利用可能であるように構成されてもよい。
これにより、環境に配慮して雨水を有効に活用できるとともに、上水道の使用量を抑えることができ、経済性も高められる。
また、前記構成の防犯システムにおいて、住宅にはさらに太陽電池パネルを有する太陽光発電システムが備えられて、前記揚水ポンプは太陽光発電により得られた電力で駆動されて雨水を揚水することが好ましい。そして、より好ましくは、前記太陽電池パネルの上部には雨水貯留タンクから配管接続された散水ノズルが備えられ、平常時には、雨水を太陽電池パネル表面に散水して温度上昇による発電効率の低下を抑制するように構成されていることである。
加えて、開口部の屋外側上部には、雨水貯留タンクに配管接続されたドレンチャーヘッドが設けられ、近隣での火災発生時、雨水を放水することにより外部からの延焼を防止しうることが好ましい。
このように構成されることにより、日常的な雨水利用が効率的になされ、防犯性に加えて防災性能も高められるため、住宅の居住性をより一層優れたものにすることが可能となる。
上述のように構成される本発明の住宅の防犯システムによれば、住宅の敷地内に侵入して室内へ入ろうとする不審者を速やかに検知して警告して侵入を躊躇させるとともに、不審者に対して放水することにより侵入作業を困難にし、住宅における被害の発生を最小限にとどめることを可能にする。さらに、居住者の日常生活においても使い勝手よく構成されているので、居住性を低下させることがなく、防犯システムとして有効に活用することができる。
以下、本発明に係る住宅の防犯システムを実施するための最良の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜図5は本発明の住宅の防犯システムの一例を示し、図1および図2は防犯システムのブロック図、図3は防犯システムの概略の説明図、図4、5は放水手段を例示した説明図である。
本発明に係る防犯システムは、住宅1の開口部11の周囲に、その開口部11の前にいる不審者を検知するセンサー2と、センサー2からの不審者の存在を示す検知信号に応動し、不審者に対し警告する警告手段3、および不審者に放水する放水手段4とを備えている。
例示の形態では、センサー2は、戸建て住宅の侵入口として最も狙われやすい建物1階の開口部11のすべてに対して設置されている。
住宅1の開口部11…11のうち、居住者の日常的な出入りの用に供する開口部11には、開口部11の屋外側だけでなく、屋内側にもセンサー2がそれぞれ設置される。開口部11に設けられるセンサー2のうち、屋外側センサー21は、開口部11の屋外側を検知範囲とするものであり、屋内側センサー22は、開口部11の屋内側を検知範囲とするように構成されている。居住者が出入りすることのない小さい窓などの開口部11には、屋外側のみセンサー2(21)が設けられていればよい。
かかるセンサー21、22には、人が放射する遠赤外線の動きや変化を立体的に監視しうるパッシブセンサーや、赤外線センサーなどを用いることが好ましい。
これらのセンサー21、22で不審者を検知した際の検知信号は、制御装置5に送信されるように構成されている。制御装置5は、住宅1の室内の操作しやすい場所に設置されていればよい。
また、本防犯システムには、検知信号を受けた制御装置5からの所定の指令信号に応じて、不審者に対して警告音を発する警告手段3、および不審者に放水を行う放水手段4が、それぞれの開口部11の屋外側に備えられている。
警告手段3は警報器31を備えており、例えば、「ピッ、ピッ」という機械音やブザー音、あるいは「防犯システムが作動しています」というような合成音声を発することにより、敷地内に侵入した不審者に防犯システムが作動中であることを示すものである。また、警告手段3には、適宜、警報用のランプやベルなどが備えられていてもよい。
放水手段4は、検知した不審者に水などの液体を被水させるものである。例示の形態において放水手段4には、水を噴射する放水部411を備えた放水ノズル41と、センサー21、22の検知信号により放水部411の弁体を開閉する電磁弁42とを一体化して設けられている。
放水ノズル41には、給水源からの給水配管45が接続されている。放水する液体としては、水のほか、湯、着色水、海水など、どのような液体であってもよい。また、放水ノズル41は、住宅1の開口部11のサッシ上部や軒裏など、開口部11の上方位置に回転可能に設けられおり、放水部411からの放水方向を変更自在とされている。
例えば、図4に示すように、前面に放水部411が水平方向に配設された横長ボックス状の放水ノズル41であれば、放水ノズル41の両端部が取付部材43を介して住宅1の外壁12に設置される。取付部材43は、回動軸431を介して放水ノズル411を回動自在に軸支している。これにより、放水ノズル41は回動軸431に支持されて上下方向に回動することが可能であり、放水部411を下方に向けたり前方へ向けたりして、その放水方向を変更することができるようになっている。
また、放水ノズル41は図5に示すように、扁平幅広の放水部411を有し、扇形状に放水するように形成されたものであってもよい。この場合、放水ノズル41は、その基部44では横断面形状が略円形の管体であるが、その先端に向かうにつれて徐々に幅広形状となり、横断面形状が細長矩形状の放水部411が先端部に形成されている。また、放水ノズル41は、基部44において放水部411を回動可能に軸支しており、図中矢印にて示すように、上下方向だけでなく左右方向にも傾けて回動させることが可能であって、斜め下方や斜め上方に放水部411を向けることができるものである。
また、かかる放水ノズル41には、制御装置5からの指令信号に基づいて給水用の弁体を開閉動作させる電磁弁42が一体に設けられている。電磁弁42には、入り送りの給水管45、45が、外壁12を貫通して接続されている。図4に例示した放水ノズル41の場合、電磁弁42は放水ノズル41の側部に一体に設けられており、図5に例示した放水ノズル41の場合には、放水ノズル41の設置された外壁12の内側に電磁弁42が設置されて、放水ノズル41のみが外壁12の屋外側に露出するように構成されている。
かかる放水手段4に水を供給する場合、図2に示すように、住宅1に配管された上水道から引き込むようにしてもよいが、図1に示すように、住宅1に貯留された雨水を利用するようにしてもよい。例えば、図3に示すように、敷地内に雨水を貯留する雨水貯留タンク13が設けられ、敷地内に降った雨を一旦貯留している。雨水貯留タンク13には、揚水ポンプ14が接続され、この揚水ポンプ14を介して貯留した雨水を汲み上げることができるようになっている。
そして、例示の形態では、この雨水貯留タンク13から放水手段4(放水ノズル41)に給水配管45が接続されており、開口部11ごとに直列に配管接続されている(図1、2参照)。また、かかる給水配管45の末端にはトイレの給水管が接続されて、最終的には便器15の洗浄水として雨水を使用できるように構成されている。これにより、放水手段4が長期間作動しない場合でも、給水配管45における死水を回避できるようになされている。
さらに、図3に示すように、住宅1には、屋根面に太陽光発電システム(太陽電池パネル)16が備えられており、揚水ポンプ14が太陽光発電により得られた電力で駆動するように構成されてもよい。
また、雨水貯留タンク13からの給水配管45は分岐されて、開口部11の屋外側上部に設けられたドレンチャーヘッド17に接続されている。例えば、ドレンチャーヘッド17は2階の開口部11の上部に設けられ、その近傍には火炎センサー18が設置されており、隣家での火災発生時など、火炎センサー18により火災を検知した際には、雨水を放水して住宅1への延焼を防ぐことができるようになっている。
これらの放水手段4、トイレ(便器15)、およびドレンチャーヘッド17へは、雨水貯留タンク13から揚水ポンプ14を介して適宜送水され、貯留されている雨水が利用される。また、前記のように放水ノズル41は放水方向を使用したい方向へ変更することができるので、これを利用して、放水ノズル41を庭の植物19の方向へ向け、雨水貯留タンク13の雨水を植物19への灌水に用いることも可能である。
したがって、防犯システムの作動時には、放水ノズル41を開口部11の前面(特にサッシのクレセント付近)に向けて放水方向を設定しておき、防犯システムの解除時には、居住者が雨水を灌水に利用する際に、放水ノズル41を植物19の方向へ向けるようにすればよい。このほか、放水ノズル41は、放水方向を変えることで、住宅1の外構や、外壁面への散水にも利用することができる。
さらに、給水配管45を屋根面の太陽光発電システム16へ分岐させて散水ノズル161を設けるようにしてもよい。太陽光を電力に変換する太陽電池は、太陽光を受けて温度が上昇すると発電効率が低下するという課題を有する。そこで、太陽電池パネル(16)の上部に散水ノズル161を設けて、太陽電池パネルの表面に水を流すことによって、温度上昇による発電効率低下を抑制することが好ましい。この場合も、散水には上水道を利用してもよいが、貯留している雨水を利用できるようにすることが環境面からもコスト面からも好ましい。また、雨水の給水配管45には手動スイッチを設けて、放水手段4への送水と、トイレまたは散水方向への送水とに切り替え可能とし、適宜、日常的な用途での雨水利用ができるようになされている。
次に、このように構成される防犯システムの作動形態について説明する。図6(a)〜(c)は、本防犯システムを適用した住宅1の開口部11の例を示す説明図である。
防犯システムを作動させると、屋外側センサー21および屋内側センサー22が作動し、開口部11の周囲における不審者の有無を検出している。図6(a)に示すように、住宅1の敷地内に不審者が侵入し、開口部11のサッシやクレセント等を破壊しようとして不審者が開口部11の前に接近すると、屋外側センサー21がこれを検知して、検知信号を制御装置5に送信する。これにより、直ちに制御装置5から警報器31に指令信号が発せられ、警報器31が作動して警告音を発する。
そのまま屋外側センサー21が不審者を数秒間継続して検知すると、制御装置5の新たな指令信号により、放水手段4が作動し、電磁弁42が開放されて放水ノズル41から放水が開始される。これにより、図6(b)に示すように、開口部11の前で侵入作業をしようとしていた不審者が被水することになる。
屋外側センサー21による不審者の継続検知時間は、開口部11のガラス等へのアタック時間を加味して適宜決定され、クレセント等の閉止部材の種類にもよるが、たたき割りがなされることも考慮すれば、約5秒程度の設定時間が好ましいと考えられる。
ここで、前記警報器31の作動により、不審者が一旦、開口部11の前から離れ、屋外側センサー21の検知範囲から退去した場合には、本防犯システムがリセットされる。そして、再度不審者が開口部11に接近すると、警報器31が作動する。また、放水手段4が作動すると、屋外側センサー21が不審者を検知している間は、継続して放水がなされる。
このように、不審者が開口部11から侵入を試みる間に、放水ノズル41からの水で不審者は被水し、これによって驚いて躊躇したり、侵入作業に手間取ったりする。また、一旦作業を中断してその場から離れるなど、侵入までに時間のかかることが期待できる。その上、不審者は、思いのほか侵入に時間がかかったり、濡れた着衣のまま室内で物色したりするのを煩わしく思うため、侵入をあきらめるようになる。そして、図6(c)に示すように、被水した不審者は、敷地外へ出て目立ってしまうことを嫌い、早々に退散することも期待できる。加えて、開口部11のガラスの焼き破りに対しては、放水することで消火されるため、侵入作業が困難になり、侵入を未然に防ぐのに有効となる。
一方、日常的に出入りのある開口部11において、屋外側センサー21が検知した場合には、住宅1の居住者である可能性もあるため、誤作動を防止する目的から、前記の設定時間が経過してから放水が開始される。そして、屋外側センサー21と屋内側センサー22との両方が同時に検知したときには、警告手段3および放水手段4が作動しないようになされている。すなわち、開口部11を開放した状態で、開口部11付近に座るなどして滞在すると、このような検知がなされるが、この場合は不審者ではなく居住者であると判断し、防犯システムを作動しないように構成されている。
また、同様に、屋内側センサー22の検知後に、続けて屋外側センサー21も検知した場合、警告手段3および放水手段4は作動しない。すなわち、住宅1の室内から開口部11の外へ出るときの作動形態であり、居住者の行動であると判断できるため、防犯システムを作動しないように構成されている。住宅1に居住者がいる場合、通常は防犯システムを解除しているため開口部11からの出入りは自由に行えるが、万一、防犯システムを作動したまま居住者が出入りしようとしたときに備えた作動例である。
このように本防犯システムによれば、住宅1の敷地内に侵入して開口部11から住宅1内に入ろうとしている不審者を検知し、不審者に対して警告するとともに、被水させることによって、住宅1内への侵入を断念させることが可能になる。また、住宅1においては、放水手段4が作動しても、開口部11の周辺が濡れるだけであるため、事件後の被害が最小限に抑えられ、リスクも少なく、隣家への影響も小さく済ませることができる。さらに、居住者に対する誤作動も回避されるので、居住性を低下させることなく、防犯性の高い住宅1を提供することができる。
本発明は、住宅における防犯対策として好適に利用することができる。
本発明の住宅の防犯システムを示すブロック図である。 本発明の住宅の防犯システムの別形態を示すブロック図である。 本発明の住宅の防犯システムの一例を示す説明図である。 本発明における放水手段を示す説明図である。 本発明における放水手段の他の例を示す説明図である。 本発明の住宅の防犯システムの作動例を示す説明図である。
符号の説明
1 住宅
11 開口部
12 外壁
13 雨水貯留タンク
14 揚水ポンプ
15 便器
16 太陽光発電システム
17 ドレンチャーヘッド
2 センサー
21 屋外側センサー
22 屋内側センサー
3 警告手段
4 放水手段
41 放水ノズル
42 電磁弁

Claims (8)

  1. 住宅の開口部周囲に、その開口部前にいる不審者を検知するセンサーと、センサーからの不審者の存在を示す検知信号に応動して不審者に対し警告する警告手段および不審者に放水する放水手段とを備え、
    前記センサーが不審者を検知すると警告手段が作動して警告音を発するとともに、そのまま不審者を数秒間継続して検知したとき、前記放水手段が作動し、開口部の屋外側に放水して不審者に被水させることを特徴とする住宅の防犯システム。
  2. 請求項1に記載の住宅の防犯システムにおいて、
    前記センサーは開口部の屋外側と屋内側の双方にそれぞれ設置され、開口部の屋外側を検知範囲とする屋外側センサーと、開口部の屋内側を検知範囲とする屋内側センサーとを備え、屋外側センサーと屋内側センサーとの両方が同時に検知した場合、前記警告手段および放水手段が作動しないようになされたことを特徴とする住宅の防犯システム。
  3. 請求項1に記載の住宅の防犯システムにおいて、
    前記センサーは開口部の屋外側と屋内側の双方にそれぞれ設置され、開口部の屋外側を検知範囲とする屋外側センサーと、開口部の屋内側を検知範囲とする屋内側センサーとを備え、屋内側センサーの検知後に、続けて屋外側センサーも検知した場合、前記警告手段および放水手段が作動しないようになされたことを特徴とする住宅の防犯システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つの請求項に記載の住宅の防犯システムにおいて、
    前記放水手段は、水を噴射する放水部を備えた放水ノズルと、前記センサーの検知信号により放水部の弁体を開閉する電磁弁とを一体に備え、前記放水ノズルが回転可能に設けられたことにより、放水方向を変更自在とされていることを特徴とする住宅の防犯システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つの請求項に記載の住宅の防犯システムにおいて、
    住宅の敷地内に雨水を貯留する雨水貯留タンクが備えられ、この雨水貯留タンクから前記放水手段に配管接続され、この配管の末端にはトイレの給水管が接続され、
    雨水貯留タンクから揚水ポンプを介して前記放水手段に送水され、この放水手段から噴射する水に雨水を利用可能であるとともに、平常時にはこの雨水を便器の洗浄水に利用可能であることを特徴とする住宅の防犯システム。
  6. 請求項5に記載の住宅の防犯システムにおいて、
    住宅にはさらに太陽電池パネルを有する太陽光発電システムが備えられ、前記揚水ポンプは太陽光発電により得られた電力で駆動されて雨水を揚水することを特徴とする住宅の防犯システム。
  7. 請求項6に記載の住宅の防犯システムにおいて、
    前記太陽電池パネルの上部には雨水貯留タンクから配管接続された散水ノズルが備えられ、平常時には、雨水を太陽電池パネル表面に散水して温度上昇による発電効率の低下を抑制しうることを特徴とする住宅の防犯システム。
  8. 請求項5〜7のいずれか一つの請求項に記載の住宅の防犯システムにおいて、
    開口部の屋外側上部には、雨水貯留タンクに配管接続されたドレンチャーヘッドが設けられ、近隣での火災発生時、雨水を放水することにより外部からの延焼を防止しうることを特徴とする住宅の防犯システム。
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